JP2010048613A - 接触検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の接触と水滴の接触とを精度よく判別することが可能な接触検知装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る接触検知装置は、人体が誘電体である対象物に接触するとその接触を検知する接触検知装置であって、上記対象物の内部において同一面上に互いに近接して配置され、静電容量の変化を検知することにより接触を検知する複数の静電容量センサを含む検知手段と、接触を検知した上記静電容量センサの接触検知のパターンに基づいて上記対象物に人体が接触したか否かを判断する判断手段とを備える。そして、上記判断手段は、上記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、上記領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、上記対象物に人体が接触したと判断する。これにより、人体の接触と水滴等の接触とを精度よく区別することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、接触検知装置に関し、より特定的には、人体の接触と水滴等の接触とを判別することが可能な接触検知装置に関する。
従来、静電容量の変化を検出することにより人体の接触を検知する非接触式の接触検知技術が存在する。例えば、特許文献1に記載の非接触式スイッチでは、略同一平面上に複数の検知エレメントを近接させて配置したセンシング部を備え、センシング部には、主たる検知エレメントとその周囲に複数個の検知エレメントを配置している。そして、主たる検知エレメントのみの容量が変化した場合に、人体が接触したと判断している。また、主たる検知エレメントの容量が変化した場合において、所定時間内に他の検知エレメントの容量が変化したときは、人体が接触していないと判断している。このようにして、センシング部が水で濡れたような場合においても、人体による接触であると誤検知されることを防いでいる。
特開平6−162888号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、人が上記非接触式スイッチに接触しようとする場合、主たる検知エレメントに正確に接触する必要がある。従って、検知エレメントをある程度大きくする必要がある。しかし、雨滴などの水滴は通常小さいため、水滴が主たる検知エレメントのみに付着した場合などは、上記特許文献1に記載の技術では、水滴が接触したにも拘わらず、人が接触したと誤検知する可能性がある。
それ故、本発明の目的は、人体の接触と水滴等の接触とを精度よく判別することが可能な接触検知装置を提供することである。
本発明に係る接触検知装置は、
人体が誘電体である対象物に接触するとその接触を検知する接触検知装置であって、
上記対象物の内部において同一面上に互いに近接して配置され、静電容量の変化を検知することにより接触を検知する複数の静電容量センサを含む検知手段と、
上記静電容量センサの接触検知のパターンに基づいて上記対象物に人体が接触したか否かを判断する判断手段とを備え、
上記判断手段は、上記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、該領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、上記対象物に人体が接触したと判断する。
本発明によれば、接触検知対象物の内部において同一面上に複数の静電容量センサが近接して配置され、判断手段は、静電容量センサの接触の検知パターンによって、人体が対象物に接触したか否かを判断することができる。すなわち、1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、該領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、人体が接触したと判断することができる。
本発明においては、
所定時間内に互いに隣接しない複数の上記静電容量センサが接触を検知した場合、または、上記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、所定時間内に該領域が複数存在する場合、上記判断手段は、上記対象物に水滴が接触したと判断する。
導体である雨滴が、対象物を介して検知手段上に降り注いだ場合、検知手段の静電容量センサは静電容量の変化を検知する。小雨が降っている場合、比較的小さな雨滴が、検知手段上に散在的に降り注ぐ。従って、ある時間内に、検知手段上において、互いに隣接しない複数の静電容量センサが接触を検知した場合、それらは対象物に雨滴が接触したものと判断することができる。また、互いに隣接する複数の静電容量センサが接触を検知した場合でも、接触を検知した領域が複数散在している場合、それらは対象物に雨滴が接触したと判断することができる。
本発明においては、
接触を検知した上記静電容量センサの位置が所定時間内に移動している場合、上記判断手段は、上記対象物に水滴が接触したと判断することが好ましい。
大雨が降っている場合、比較的大きな雨滴が、対象物を介して検知手段上に降り注ぐ。雨滴が大きい場合、対象物上を流れる場合がある。この場合、その静電容量の変化を検知した隣接する複数の静電容量センサが配置された領域は、所定時間内に移動する。従って、この領域が移動する場合、対象物に雨滴が接触したと判断することができる。
本発明においては、
検知手段は、人体の接触検知を行うための領域と、水滴の接触検知を行うための領域とを含むことが好ましい。
雨滴は、その大きさが略同じであり、対象物を介して検知手段上に略均一の降り注ぐと考えられる。例えば、ある瞬間において、人体の接触検知を行うための領域に指の大きさの導体を検知し、それ以外の領域にも同じ大きさの導体を検知した場合、これらは雨滴であると推定される。従って、大雨等の場合において、略同時に静電容量の変化を検知した複数の静電容量センサが配置された領域の面積が、人が接触した場合と同じであるような場合でも、判断手段は、雨滴の接触による誤検知を防止することができる。
本発明においては、
上記判断手段は、互いに離れた位置に存在する複数の上記対象物の内部に配置された上記検知手段のそれぞれと接続され、該複数の検知手段における上記静電容量センサの接触検知のパターンに基づいて上記対象物に人体が接触したか否かを判断することが好ましい。
上記によれば、判断手段は、互いに離れた位置に配置された複数の検知手段による検知情報から、雨滴の接触による誤検知を防止することができる。
本発明においては、
上記判断手段は、上記複数の対象物のうち、所定時間内に1つの対象物の内部に配置された上記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、該領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、該対象物に人体が接触したと判断し、所定時間内に上記複数の対象物の内部に配置された上記検知手段が接触を検知した場合、前記複数の対象物に水滴が接触したと判断することが好ましい。
上記によれば、判断手段は、極短時間に複数の検知手段において、接触を検知した場合、水滴による接触であると判断することができる。
本発明においては、
上記対象物は、車両のドアハンドルであることが好ましい。
上記によれば、車両のドアハンドルに人が接触したか否かを検知することができる。
本発明によれば、人体の接触と水滴の接触とを精度よく判別することができる。すなわち、近接して配置された複数の静電容量センサによる接触の検知パターンによって、人体が接触したか否かを精度よく判断することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る接触検知装置について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る接触検知装置を、キーレスエントリーシステムを搭載した車両用のドアハンドルに装着した場合を想定する。キーレスエントリーシステムは、車両のドアハンドルに人が指を接触させると、車両と人が保持するキーとが無線通信を行って認証を行い、認証の結果に従ってドアの開錠/施錠を行うことができるシステムである。
図1は、第1の実施形態に係る接触検知装置を示す斜視図である。図2は、第1の実施形態における検知手段の詳細を示した図であり、図1において検知手段を矢印A方向から見た図である。図3は、第1の実施形態における検知手段の静電容量センサの断面図であり、図2におけるB−B線断面図である。図4は、第1の実施形態における静電容量センサをドアハンドルの筐体の内部に収容した場合の断面図である。図5は、第1の実施形態における検知手段の一部にドアハンドルの筐体を介して人の指が接触した場合に複数の静電容量センサが略同時に接触を検知することを示す図である。図6は、小雨等の場合において、第1の実施形態における検知手段にドアハンドルの筐体を介して雨滴が接触している様子を示した図である。図7は、大雨等の場合において、第1の実施形態における検知手段にドアハンドルの筐体を介して雨滴が接触し、時間経過に従って雨滴が流れていく様子を示した図である。
図1に示されるように、第1の実施形態に係る接触検知装置1は、検知手段2と、判断手段3とを備える。
接触検知装置1は、認証部28、開錠部29及び施錠部30を含むキーレスエントリーシステム用ECU31に電気的に接続されている。接触検知装置1の出力に応じてドアの施錠等が行われる。認証部28、開錠部29及び施錠部30の構成は接触検知装置1の本質ではないので、その説明を省略する。
検知手段2は、複数の静電容量センサ4を含む。複数の静電容量センサ4は、接触検知対象物の内部において同一面上に近接して配置され、静電容量の変化を検知することにより接触を検知する。同一面とは、同一平面または、同一曲面である。検知手段2は、対象物であるドアハンドル5の筐体6の内部に収容されている。筐体6は、誘電体から構成され、例えば合成樹脂製である。検知手段2には、静電容量の変化を検知可能な静電容量センサ4が、マトリクス状に複数配置されている。以下、検知手段2について詳細に説明する。
図2に示されるように、検知手段2は、静電容量センサ4がマトリクス状に複数配置され、構成されている。各静電容量センサ4は、電極21と絶縁体22を含む。静電容量センサ4の電極21は、絶縁体22に周囲を取り囲まれていることにより、静電容量センサ4の電極21と導体23とは電気的に絶縁されている。
静電容量センサ4の大きさは、人の指先の大きさと比較して十分小さいものであり、例えば、直径が数mm程度である。また、それぞれの静電容量センサ4は、例えば、2mm間隔で配置される。なお、ここで示された数値(静電容量センサ4の大きさおよび配置の間隔)は、これらに限定されない。また、静電容量センサ4の形状は、図2に示された形状に限定されず、例えば、電極21および絶縁体22は、四角形であってもよい。
電極21と導体23とは検出回路24に接続されている。検出回路24は、静電容量の変化を検出する。電極21と導体23との間には絶縁体22が存在している。従って、静電容量センサ4は、これら電極21、絶縁体22、導体23により、所定の静電容量を有するコンデンサを構成する。
次に、静電容量センサ4にドアハンドル5の筐体6を介して、外部から導体が接触した場合を考える。図4に示されるように、静電容量センサ4の電極21の上部には、誘電体である筐体6が存在している。電極21に筐体6を介して外部導体7が接触した場合、電極21、筐体6および外部導体7との間で、所定の静電容量を有するコンデンサが形成される。従って、外部導体7が接触した場合、静電容量センサ4が有する静電容量は、外部導体7が接触しない場合より大きくなる。この静電容量の変化を図3に示される検出回路24で検知することにより、外部導体7が接触したか否かを検知することができる。
検出回路24による外部導体7の接触検知方法については、特に限定されないが、例えば、以下の構成とすることができる。すなわち、検出回路24は、静電容量センサ4よりも大きな静電容量を有する基準容量コンデンサと、この基準容量コンデンサを充電する電源回路と、基準容量コンデンサに溜まった電荷を静電容量センサ4がフル充電されるまで電極21に放電させフル充電された時点で静電容量センサ4に溜まった電荷を外部に放電させる半導体スイッチと、基準容量コンデンサの蓄積電荷が半分になるまでに基準容量コンデンサから何回放電が行われたかをカウントするカウント手段と、そのカウント値が所定回数未満となったときに外部導体7による接触があったと判断する判別手段とを備えた構成とすることができる。この例で示した検出回路24によれば、外部導体7の接触によって静電容量センサ4の静電容量が大きくなると、一回で放電される電荷の量が増えるため、放電回数のカウント値は小さくなる。よって、放電回数のカウント値を監視することで、外部導体7の接触の有無を検知することができる。
なお、外部導体7の接触検知を他の方法で行ってもよい。例えば、検出回路24は、共振回路と、この共振回路に電圧を供給する電源回路とを備え、共振回路は、静電容量センサ4の静電容量の変化に応じて出力電圧の振幅を変化させ、その振幅変化に基づいて外部導体7の接触を検知する判別手段を備えた構成であってもよい。
図1に戻り、判断手段3は、検知手段2と接続されており、接触を検知した静電容量センサの位置と接触を検知したタイミングとのパターンに基づいて、対象物であるドアハンドル5の筐体6に人体が接触したか否かを判断する。判断手段3は、タイマーを有しており、検知手段2の各静電容量センサ4が静電容量の変化を検知した場合、各静電容量センサ4から検知信号を受信し、その検知した静電容量センサ4の位置と検知した時刻とを記録する。そして、これら検知位置と時刻とにより、接触検知の判断を行う。
上述したように、検知手段2の静電容量センサ4は、電極21に筐体6を介して外部導体7が接触した場合、その接触を検知する。人体は導体であるため、人体が接触した場合、静電容量センサ4は、人体の接触を検知する。図2に示されるように、検知手段2は、静電容量センサ4をマトリクス状に配置した構成となっている。従って、判断手段3は、静電容量の変化を検知した各静電容量センサ4の位置から、検知手段2のどの位置に人体が接触したかを判断することができる。さらに、判断手段3は、静電容量の変化を検知した静電容量センサ4の数からその接触面積を求めることができる。
しかしながら、外部から人体以外の導体が接触する場合がある。例えば、雨が降っている場合、車両のドアハンドル5には、雨滴が接触する場合がある。雨滴は導体であるため、静電容量センサ4は、雨滴がドアハンドル5の筐体6に接触すると静電容量の変化を検知する。本実施形態では、以下に説明するように、雨滴がドアハンドルに接触した場合に、人体が接触したと誤検知することを防止することができる。
次に、判断手段3による、人体の接触か雨滴の接触かの判断方法について、図5から図7を参照して、説明する。
図5において、静電容量センサ4は、マトリクス状に複数配置されている。点線で示された静電容量センサ4は、静電容量の変化を検知している。領域Rは、略同時に静電容量の変化を検知した複数の静電容量センサ4が配置された領域であり、実際には、人の指が検知手段2の表面に筐体6を介して接触している領域である。
図5に示されるように、人の指が検知手段2の一部に筐体6を介して接触した場合、複数の静電容量センサ4が略同時に静電容量の変化を検知する。判断手段3は、これら静電容量の変化を検知した静電容量センサ4の数とタイミングに基づいて、人の指が接触したか否かを判断する。具体的には、検知手段2において、1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、上記領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、ドアハンドル5の筐体6に人体が接触したと判断する。1つの静電容量センサ4の大きさを人の指の大きさと比べて十分小さくし、検知手段2上に複数の静電容量センサ4を互いに近接して配置させると、人の指が検知手段2に筐体6を介して接触する場合、複数の静電容量センサ4に略同時に接触することになる。また、人の指はある程度大きさが決まっているため、人の指が接触した場合、上記領域Rの面積には、上限および下限がある。領域Rの面積は、検知した静電容量センサ4の数を数えることによって求められる。また、人が指で接触する場合、後述する雨滴が接触する場合と違って、その接触面が所定時間後に移動することなく指が離れる。従って、略同時に隣接する複数の静電容量センサ4が接触を検知した領域Rが1つあり、その領域R内の接触を検知した静電容量センサ4の数が所定の数であり、かつ、領域Rが所定時間内に移動していない場合、人が接触したと判断することができる。なお、上記所定の数は、人の指の大きさと静電容量センサ4の密度とにより定められる。
次に、判断手段3が、雨滴が検知手段2に接触したと判断する場合について、図6および図7を参照して、説明する。まず、小雨等の場合について図6を参照して説明する。
図6において、点線で示された静電容量センサ4は、静電容量の変化を検知している。領域R1、R2、R3は、各領域内に存在するすべての静電容量センサ4が略同時に静電容量の変化を検知した領域であり、実際には、雨滴が検知手段2の表面に筐体6を介して接触している領域である。雨滴の大きさは異なる場合があるため、この領域R1、R2、R3内には、1つの静電容量センサ4が含まれる場合や複数の静電容量センサ4が含まれる場合がある。なお、静電容量の変化を検知した領域はここで示された3つに限られないことは言うまでもない。また、すべての領域において1つの静電容量センサ4のみが存在する場合や、すべての領域において隣接する複数の静電容量センサ4が存在する場合もある。
図6に示されるように、小雨が降っている場合、複数の隣接しない領域R1、R2およびR3において、静電容量センサ4が静電容量の変化を検知する。小雨等の場合、雨滴が検知手段2の上部(ドアハンドル5の表面)の任意の位置に時間的にランダムに接触する。例えば、ある時点で複数の静電容量センサ4が略同時に静電容量の変化を検知することにより領域R1が形成され、所定時間後に別の1つの静電容量センサ4が静電容量の変化を検知することにより領域R2が形成される。
従って、所定時間内に互いに隣接しない複数の静電容量センサ4が静電容量の変化を検知した場合、または、所定時間内に互いに隣接しない複数の上記領域が存在する場合、判断手段3は、対象物であるドアハンドル5の筐体6に水滴が接触したと判断することができる。また、小雨等の場合、雨滴は人の指と比較して小さいため、上記領域の大きさを考慮して、判断手段3は、雨滴が接触したか人の指が接触したかを判断することができる。
次に、大雨等の場合について、図7を参照して、説明する。図7(a)は、ある時点における雨滴の様子を示した図であり、図7(b)は、図7(a)の所定時間経過後における雨滴の様子を示した図である。
図7において、点線で示された静電容量センサ4は、静電容量の変化を検知している。領域R4は、該領域内に存在するすべての静電容量センサ4が略同時に静電容量の変化を検知した領域であり、実際には、雨滴が検知手段2の表面に接触している領域である。この領域R4には、複数の静電容量センサ4が含まれている。
図7(a)に示されるように、大雨が降っている場合、静電容量センサ4が静電容量の変化を検知することによって、領域R4が形成されている。大雨の場合、雨滴が検知手段2の上部に筐体6を介して接触したとき、雨滴が大きいため、人が接触した場合と比較して上記領域R4の面積は、変わらない可能性がある。従って、領域R4の面積、すなわち静電容量センサ4の数のみで人体の接触か否かを判断した場合、誤検知される可能性がある。
しかしながら、大雨の場合、検知手段2の上部(ドアハンドル5の表面)に接触した雨滴は、時間が経過すると流れ落ちる可能性がある(図7(b)参照)。そのため、所定時間経過後、静電容量の変化を検知する静電容量センサ4の位置が変化する。従って、接触を検知した静電容量センサ4の位置が所定時間内に移動している場合、判断手段3は、対象物であるドアハンドル5の筐体6に雨滴が接触したと判断する。
以上のようにして、接触が検知される領域の面積と検知されるタイミングとにより、雨滴による接触か、人による接触かを判別することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る接触検知装置について、図面を参照しつつ説明する。
図8は、第2の実施形態に係る接触検知装置を示す斜視図である。図9は、第2の実施形態における検知手段の詳細を示した図であり、図8において検知手段を矢印A方向から見た図である。
なお、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態に係る接触検知装置10は、第1の実施形態に係る接触検知装置1と比較して、検知手段11が異なる。すなわち、第2の実施形態における検知手段11は、人体が接触するための領域(対象領域と呼ぶ)と人体以外(雨滴等)が接触するための領域(非対象領域と呼ぶ)とを含んだ構成となっている。
図9において、検知手段11は、対象領域と非対象領域とが分けられている。対象領域において、第1の実施形態と同様の判断方法により人体による接触と判断される場合、判断手段3は、人体が接触したと判断する。
一方、非対象領域において、第1の実施形態と同様の判断方法により人体による接触と判断される場合でも、判断手段3は、人体が接触したと判断しない。
このように人体を検出するための領域とそれ以外の領域とを分けることにより、判断手段3は、より精度よく人体による接触か雨滴等による接触かを判別することができる。すなわち、非対象領域を設けることにより、判断手段3は、雨が降っている状況を想定することができ、その想定に基づいて人体による接触か雨滴による接触かを判断することができる。なお、人にその領域への接触を促すため、人が視覚的に対象領域を判別できるように対象領域を構成することが好ましい。例えば、対象領域上部のドアハンドル5の一部領域をドアハンドル5の他の領域と異なる色にすることが好ましい。
雨が降っている場合、雨滴は、対象領域と非対象領域とにそれらの面積比率に応じて、接触する。雨滴は、その大きさが略同じであり、検知手段2上に略均一の降り注ぐと考えられる。従って、対象領域と非対象領域の面積が略同じである場合において、雨滴による略同時に静電容量の変化を検知した領域(検知領域)の数は、対象領域と非対象領域とで略同じになり、それらの大きさも略同じになると考えられる。従って、上記検知領域の大きさおよび上記検知領域の数を対象領域と非対象領域とで比較することにより、その検知領域が雨滴によるものか、人の指によるものかを判断することができる。例えば、ある瞬間において、対象領域に1つの指の大きさ程度の検知領域と複数の小さな検知領域が散在し、非対象領域には複数の小さな検知領域のみが散在する場合、大粒の雨が対象領域のみに降り注ぐ確率は低いと考えられるため、この場合、対象領域に人体が接触したと考えられる。また、ある瞬間において、対象領域に指の大きさ程度の検知領域が存在し、非対象領域にも指の大きさ程度の検知領域が存在する場合、対象領域の検知領域は、雨滴により形成されたものと推定される。
このように検知手段11を構成することにより、大雨等の場合において、略同時に静電容量の変化を検知した領域(検知領域)の面積が、人が接触した場合と同じであるような場合でも、判断手段3は、雨滴の接触による誤検知を防止することができる。
(その他の実施形態)
なお、第1の実施形態および第2の実施形態に係る接触検知装置では、1つの検知手段を有していたが、検知手段を複数有していてもよい。
図10は、検知手段2を複数有した接触検知装置を車両に搭載し、当該車両を側面から見た図である。
図10に示されるように、第1の実施形態における検知手段2が、車両の各ドアハンドルに装着されている。図9では、車両の一側面が示されており、各ドアハンドルに検知手段2が装着されているが、他の側面も同様に各ドアハンドルに検知手段2が装着されている(従って、合計4つの検知手段2を有する)。なお、検知手段2は、第2の実施形態における検知手段11と置換されてもよい。
判断手段3は、各検知手段2に接続されており、各検知手段2における接触の検知から、人体が接触したか否かを判断する。検知手段2を複数有することによって、より正確な判断を行うことができる。以下、その判断方法について、説明する。
判断手段3は、2段階の判断により、人体が接触したか否かを判断する。すなわち、判断手段3は、第1段階の判断として、1つの検知手段2における接触検知から、上述した方法により人体による接触か否かを判断し、第2段階の判断として、複数の検知手段2による第1段階の判断結果のうち、人体によるものと判断される接触が本当に人体によるものかどうかを判断する。具体的には、判断手段3は、複数の検知手段2のうち、所定時間内に1つの検知手段2において静電容量の変化を検知した1つの領域に含まれるすべての静電容量センサ4が略同時に静電容量の変化を検知し、該領域の面積が所定の面積であり、かつ、該検知した静電容量センサ4の位置が所定時間内に移動しない場合、対象物であるドアハンドルの筐体を介して該検知手段に人体が接触したと判断し、所定時間内に複数の検知手段2において静電容量センサ4が静電容量の変化を検知した場合、対象物であるドアハンドルの筐体を介して該複数の検知手段2に水滴が接触したと判断する。
雨が降っている場合、通常、極短時間に複数のドアハンドルに雨滴が降り注ぐ。一方、人が所定の極短時間に複数のドアハンドルに接触することはない。従って、ある検知手段2が人体によるものと判断される接触を検知した場合、極短時間の間に別のドアハンドルに装着された検知手段2が人体によるものと判断される接触を検知したとき、これら2つの検知手段2の接触検知は雨等による誤検知であると判断手段3は、判断する。
上述のように、車両の各ドアハンドルに検知手段2を装着することによって、雨滴の接触による誤検知を防止することができる。
以上のように、本発明では、人体の接触と水滴の接触とを精度よく判断することができ、例えば、キーレスエントリーシステムを搭載した車両のドアハンドルに装着するための接触検知装置として利用することができる。
第1の実施形態に係る接触検知装置を示す斜視図 第1の実施形態における検知手段の詳細を示した図であり、図1において検知手段を矢印A方向から見た図 第1の実施形態における検知手段の静電容量センサの断面図であり、図2におけるB−B線断面図 第1の実施形態における静電容量センサをドアハンドルの筐体の内部に収容した場合の断面図 第1の実施形態における検知手段の一部にドアハンドルの筐体を介して人の指が接触した場合に複数の静電容量センサが略同時に接触を検知することを示す図 小雨等の場合において、第1の実施形態における検知手段にドアハンドルの筐体を介して雨滴が接触している様子を示した図 大雨等の場合において、第1の実施形態における検知手段にドアハンドルの筐体を介して雨滴が接触し、時間経過に従って雨滴が流れていく様子を示した図 第2の実施形態に係る接触検知装置を示す斜視図 第2の実施形態における検知手段の詳細を示した図であり、図8において検知手段を矢印A方向から見た図 検知手段2を複数有した接触検知装置を車両に搭載し、当該車両を側面から見た図
符号の説明
1、10 接触検知装置
2、11 検知手段
3 判断手段
4 静電容量センサ
5 ドアハンドル
6 筐体
7 外部導体
21 電極
22 絶縁体
23 導体
24 検出回路
28 認証部
29 開錠部
30 施錠部
31 キーレスエントリーシステム用ECU

Claims (7)

  1. 人体が誘電体である対象物に接触するとその接触を検知する接触検知装置であって、
    前記対象物の内部において同一面上に互いに近接して配置され、静電容量の変化を検知することにより接触を検知する複数の静電容量センサを含む検知手段と、
    前記静電容量センサの接触検知のパターンに基づいて前記対象物に人体が接触したか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記判断手段は、前記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、該領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、前記対象物に人体が接触したと判断することを特徴とする、接触検知装置。
  2. 所定時間内に互いに隣接しない複数の前記静電容量センサが接触を検知した場合、または、前記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、所定時間内に該領域が複数存在する場合、前記判断手段は、前記対象物に水滴が接触したと判断することを特徴とする、請求項1に記載の接触検知装置。
  3. 接触を検知した前記静電容量センサの位置が所定時間内に移動している場合、前記判断手段は、前記対象物に水滴が接触したと判断することを特徴とする、請求項1に記載の接触検知装置。
  4. 前記検知手段は、人体の接触検知を行うための領域と、水滴の接触検知を行うための領域とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の接触検知装置。
  5. 前記判断手段は、互いに離れた位置に存在する複数の前記対象物の内部に配置された前記検知手段のそれぞれと接続され、該複数の検知手段における前記静電容量センサの接触検知のパターンに基づいて前記対象物に人体が接触したか否かを判断することを特徴とする、請求項1に記載の接触検知装置。
  6. 前記判断手段は、前記複数の対象物のうち、所定時間内に1つの対象物の内部に配置された前記検知手段上の1つの領域に含まれるすべての静電容量センサが略同時に接触を検知し、該領域内の静電容量センサの数が所定の数であり、かつ、該検知した静電容量センサの位置が所定時間内に移動しない場合、該対象物に人体が接触したと判断し、所定時間内に前記複数の対象物の内部に配置された検知手段が接触を検知した場合、前記複数の対象物に水滴が接触したと判断することを特徴とする、請求項5に記載の接触検知装置。
  7. 前記対象物は、車両のドアハンドルであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の接触検知装置。
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