JP2010045893A - 表面磁石型回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】永久磁石をロウ材で固定した表面磁石型回転電機において、ロウ材の接合体に発生する渦電流を低減する。
【解決手段】回転軸に固定されたロータコア22と、ロータコア22の半径方向外側の表面に複数の永久磁石23をロウ材ペースト25によって接合したロータと、を備える表面磁石型回転電機であって、ロウ材ペースト25は、各接合面で複数の領域に分離して配置された後、加熱、冷却されてロータコア22の表面と各永久磁石23のロータコア22側面とを接合する。
【選択図】図3
【解決手段】回転軸に固定されたロータコア22と、ロータコア22の半径方向外側の表面に複数の永久磁石23をロウ材ペースト25によって接合したロータと、を備える表面磁石型回転電機であって、ロウ材ペースト25は、各接合面で複数の領域に分離して配置された後、加熱、冷却されてロータコア22の表面と各永久磁石23のロータコア22側面とを接合する。
【選択図】図3
Description
本発明は、表面磁石型回転電機の構造に関する。
ハイブリッド車両や電気自動車などの電動車両に搭載されるモータや発電機あるいはモータと発電機の双方の機能を備えるモータジェネレータなどの回転電機は、永久磁石が取り付けられたロータと、その周囲に配置されたステータとを備えている。ステータは電磁鋼板を積層して構成されるステータコアのスロットに巻き線を巻きつけたものである。モータまたはモータとして機能する際のモータジェネレータは、ステータの巻き線に通電してロータを回転させる回転力を取り出し、発電機または発電機として機能する際のモータジェネレータは、ロータの回転によってステータ巻き線に流れる電流を取り出す。
このような回転電機には、ロータの内部に永久磁石を配置したタイプとロータの表面に永久磁石を配置したタイプがある。ロータの表面に永久磁石を配置した表面磁石型の回転電機では、永久磁石と電磁鋼板を積層して形成したコアとを合成樹脂接着剤やロウ材によって接合、固定している。
例えば、特許文献1には、積層鋼板のコアの外面に永久磁石をロウ付けする場合に、積層鋼板を接合用の鋼板と、接合鋼板よりも一方側の端面を引き込ませた凹部用鋼板とを交互に積層し、接合鋼板の一方側端面と永久磁石との間に多めのロウ材を介在させて、加熱、冷却して接合する方法が提案されている。この方法では、凹部が過剰分のロウ材を受容し、また、冷却の際に、隣接する接合用鋼板の間隔が加熱前の間隔よりも広めとなることで接合部に発生する熱応力を緩和する、と述べられている。
また、特許文献2には、コアの表面近傍に永久磁石を配置し、磁石の外側に薄肉の金属管をはめ込み、軸方向両端には金属製の端板を設けたロータにおいて、金属管に渦電流が発生することによる損失を低減するために、金属管の内周または外周に凹凸部を設ける方法が提案されている。
ところで、回転電機のステータの巻線には、集中巻きと分布巻きとがある。集中巻きモータでは、ロータから見たステータへの磁気抵抗の変化が大きいため、ロータで大きな磁束変動を生じる。そしてその磁束変動に直交する方向に導体を挿入すると大きな渦電流を生じる。このため、図6に示すように、表面磁石型の回転電機において、永久磁石123のロータ120の表面への固定にロウ材ペースト125を用いると、ロウ材ペースト125を加熱、冷却した接合体124は、ロータ120の表面と永久磁石123との間の面で、磁束140の変動方向である磁石着磁方向に直交した導電面を構成することとなり、接合体140の内部に渦電流126が生じることとなる。そして、接合体124に渦電流126が発生すると、永久磁石123の温度が上昇し、磁力が減衰する減磁が発生し、回転電機の性能が低下するという問題があった。この渦電流126は接合体124の面積が大きい程ループが大きく、大きな渦電流126となるので、図6(b)に示すように、ロウ材ペースト125が永久磁石123の全面に一様に塗布され、接合体124が永久磁石123の全面に形成された場合には、渦電流126の大きさも大きくなるという問題があった。
本発明は、永久磁石をロウ材で固定した表面磁石型回転電機において、ロウ材の接合体に発生する渦電流を低減することを目的とする。
本発明の表面磁石型回転電機は、回転軸に固定されたコアと、コアの半径方向外側の表面に複数の永久磁石をロウ材によって接合したロータと、を備える表面磁石型回転電機であって、各永久磁石当たりのロウ材が電気的に複数領域に分離されていること、を特徴とする。
本発明の表面磁石型回転電機において、ロウ材は、各接合面で複数の領域に分離して配置された後、加熱、冷却されてコア表面と各永久磁石のコア側面とを接合すること、としても好適であるし、ロウ材は断続的に配置されていること、としても好適であるし、ステータの巻線は集中巻きであること、としても好適である。
本発明は、永久磁石をロウ材で固定した表面磁石型回転電機において、ロウ材の接合体に発生する渦電流を低減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態の表面磁石型回転電機であるモータジェネレータ10は、中心軸12の周りに回転するロータ20と、ロータ20の外周に配置されたステータ30と、ロータ20を回転自在に支持すると共にステータ30を固定するケーシング11とを備えている。
ロータ20は回転軸であるシャフト21と、シャフト21に固定された円筒形のロータコア22と、ロータコア22の半径方向外周側の表面に固定された永久磁石23とを備えている。ロータコア22は電磁鋼板を中心軸12の方向に積層して構成されており、永久磁石23は、ロータコア22の表面にロウ材の接合体24を介して接合されている。
図1に示すように、ステータ30はロータ20の中心軸12の方向に電磁鋼板を積層して構成されたステータコア31とステータコア31に設けられたスロットに巻きつけられた巻き線とを含んでいる。巻き線は集中巻きであり、ステータコア31の中心軸12方向の両端面で各スロット間を渡るコイルエンド32を形成している。
図2に示すように、ロータ20はロータコア22の外周面上に複数の永久磁石23が周方向に等間隔に取り付けられている。モータジェネレータ10が回転すると磁束40が発生する。
以下、図3、図4を参照しながら、モータジェネレータ10のロータ20にロウ材であるロウ材25ペーストによって永久磁石23を取り付ける方法について説明する。ロウ材ペースト25は、例えば、銀ロウなどのロウ材成分を有機ペーストに混合したもので、加熱すると有機溶剤が揮発し、更に加熱するとロウ材成分が溶け、その後冷却することによって接合対象物を接合する接合体が形成されるものである。
図3(a)に示すように、永久磁石23の接合面28の上に複数の領域に分離して配置されるようロウ材ペースト25を塗布する。ロウ材ペースト25の各領域はそれぞれ分離しており、その間には隙間27が設けられている。ロウ材ペースト25の各塗布領域の大きさは永久磁石23の接合面28の大きさよりも小さい領域に分割されており、本実施形態では、接合面28を12の塗布領域に分離してロウ材ペースト25を塗布している。
図3(b)に示すように、ロータコア22の永久磁石23の取り付けられる接合面29は、ロータコア22の外表面から少しだけ凹んだ凹部となっている。図3(b)に示すように、ロータコア22の永久磁石23との接合面29には、永久磁石23の接合面28と同様の位置、大きさでロウ材ペースト25が塗布されている。各ロウ材ペースト25の塗布領域はそれぞれ分離しており、各塗布領域の間には隙間27が設けられている。
永久磁石23の接合面28とロータコア22の接合面29とにロウ材ペースト25それぞれ塗布したら、永久磁石23を反転させて永久磁石23の接合面28をロータコア22の接合面29に重ね合せる。このように重ね合わせると、各接合面28,29に形成されていたロウ材ペースト25の塗布領域が互いに重なり合う。
重ね合わせが終了したら、ロウ材ペースト25に含まれているロウ材成分が溶けて液相状態または固液共存状態になる約650℃程度までロータコア22と、永久磁石23と、ロウ材ペースト25とを加熱し、その後冷却し、図4に示すように、永久磁石23とロータコア22とを接合する接合体24を形成する。
図4(a)に示すように、各接合面28,29に塗布したロウ材ペースト25の位置にロータコア22の接合面29と永久磁石23の接合面28との間を接合する接合体24が形成され、ロータコア22に永久磁石23が固定される。接合体24は、各接合面28,29の上のロウ材ペースト25が塗布された位置に形成されるので、各接合体24の位置、大きさは各塗布領域と同様の位置となっている。また、各塗布領域の間の隙間27はそのまま接合体24の隙間27となる。このため、接合体24は各接合面28,29において複数の領域に電気的に分離した状態で形成される。
図4(b)に示すように、各塗布領域に対応する各接合体24の面積は各接合面28,29よりも小さく、各接合体24の間に形成された隙間27は、各接合体24の渦電量経路を遮断する。このため、図4(a)に示す磁束40の変化によってロウ材ペースト25によって形成された接合体24に発生する渦電流26のループの大きさが図6に示したような永久磁石23の全面に接合体124が形成された場合に比較して小さくなるので渦電流26が低下し、渦電流26による損失を低減することができるという効果を奏する。また、本実施形態は金属のロウ材ペースト25を用いて接続し、金属の接合体24を形成するので、例えば樹脂などの材料によって永久磁石23を接着するよりも永久磁石23の熱をロータコア22に容易に伝達できるので、ロータコア22の温度を監視することによって永久磁石23の温度を制御することができるという効果を奏する。
以上説明した実施形態では、ロウ材ペースト25を永久磁石23とロータコア22との各接合面28,29の複数の領域に分離して配置することとして説明したが、ロウ材ペースト25が各接合面28,29に断片的に塗布され、塗布後のロウ材ペースト25が断片的に配置されていてもよく、例えば、図5(a)に示すように、ロウ材ペースト25を短冊状に塗布することとしても良いし、図5(b)に示すように、ロウ材ペースト25を複数の領域に離散的に塗布するようにしてもよい。この場合も各塗布領域の間に隙間27を設けることによって、加熱、冷却後に形成される各塗布領域に対応する接合体24の間にも隙間27が形成される。この隙間27は、各接合体24の渦電量経路を遮断するので渦電流26のループの大きさを小さくすることができ、渦電流26を低下させ、渦電流26による損失を低減することが出来るという効果を奏する。また、ロウ材ペースト25は、永久磁石23とロータコア22とのいずれか一方の接合面にのみ塗布するようにして永久磁石の接合を行ってもよい。
また、ロウ材ペースト25に代わって、箔状の薄板状ロウ材を図3、図5に示す塗布領域のような形状、大きさに切断して配置し、加熱、冷却して接合体24を形成してもよい。
10 モータジェネレータ、11 ケーシング、12 中心軸、20 ロータ、21 シャフト、22 ロータコア、23,123 永久磁石、24,124 接合体、25,125 ロウ材ペースト、26,126 渦電流、27 隙間、28,29 接合面、30 ステータ、31 ステータコア、32 コイルエンド、40,140 磁束。
Claims (4)
- 回転軸に固定されたコアと、
コアの半径方向外側の表面に複数の永久磁石をロウ材によって接合したロータと、
を備える表面磁石型回転電機であって、
各永久磁石当たりのロウ材が電気的に複数領域に分離されていること、
を特徴とする表面磁石型回転電機。 - 請求項1に記載の表面磁石型回転電機であって、
ロウ材は、各接合面で複数の領域に分離して配置された後、加熱、冷却されてコア表面と各永久磁石のコア側面とを接合すること、
を特徴とする表面磁石型回転電機。 - 請求項1または2に記載の表面磁石型回転電機であって、
ロウ材は断続的に配置されていること、
を特徴とする表面磁石型回転電機。 - 請求項2または3に記載の表面磁石型回転電機において、
ステータの巻線は集中巻きであること、
を特徴とする表面磁石型回転電機。
Priority Applications (1)
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JP2008206891A JP2010045893A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | 表面磁石型回転電機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016533148A (ja) * | 2013-10-11 | 2016-10-20 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 電気機械用のアセンブリ、アセンブリの製造方法、及び、アセンブリを備えた電気機械 |
CN108011478A (zh) * | 2016-10-28 | 2018-05-08 | 大众汽车有限公司 | 感应式加热转子带涂层的永久磁体和/或粘合剂用的装置 |
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2008
- 2008-08-11 JP JP2008206891A patent/JP2010045893A/ja active Pending
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