JP2010044666A - 音声情報管理システム、文字情報表示プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

音声情報管理システム、文字情報表示プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】情報を書面に記録することが容易でなく、該情報を電子化することが困難な環境下であっても、音声情報として情報を収集し、該音声情報を簡易に短時間で文字情報に変換する。
【解決手段】録音した音声情報を文字情報として管理可能な音声情報管理システムであって、音声を録音する録音部と、該録音部で録音した音声情報を入出力処理する入出力情報処理部と、音声情報或いは文字情報を記憶する記憶部と、処理された情報を画面表示する表示部とを具備し、該入出力情報処理部は前記音声情報を文字情報に変換する文字情報変換機能と、音声情報或いは文字情報と予め登録してある登録文字情報とをひも付けて文字情報に変換する辞書機能、文字情報を条件にあてはめて抽出する条件抽出機能、抽出された文字情報を前記記憶部に格納する格納機能、格納された文字情報を前記表示部に任意のフォーマットで出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば音声情報管理システム、文字情報表示プログラム及び記憶媒体に係り、特に、情報を書面に記録することが容易でなく、情報を電子化することが困難な環境下に対し、音声情報として情報を収集し、音声情報を簡易に短時間で文字情報に変換することができ、該文字情報及びその他全ての文字情報から所望の文字情報を抽出し、自動的に任意のフォーマットにて表示し、容易に管理することができる音声情報管理システム、文字情報表示プログラム及び記憶媒体に関する。
従来、情報を記録することは業務において不可欠である。例えば、病院や診療所等では患者や老人等の問診をし、その内容をカルテや問診表に記録することが重要である。また、病院では外来患者だけでなく入院患者も存在し、入院患者の中には自律することが困難な患者もいるため、医師や看護師が患者の下へ行く場合も多い。同様に、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、訪問介護、通所介護、介護予防訪問介護、介護予防通所介護及び介護療養型医療施設等或いは在宅介護等では介護担当者が要介護者或いは要支援者に張り付いて介護する場合がほとんどである。これらの医師、看護師及び介護担当者は限られた時間内に多くの患者や要介護者等を診断・処置しなければならず、カルテや診断表を記録する手間が惜しく、或いはそのための時間的もしくは物理的余裕がない。そのため、その場ではメモ程度に記録せざるを得ず、全ての診断が終了した後、休み時間や残業時間に問診内容を思い出しながら正式なカルテや問診表を作成しなければならないのが現状である。
一方、近年では、録音した音声情報を文字情報に変換することができるシステムやプログラムが普及している。これにより、文字情報を情報端末で入力する手間が省け、音声情報を文字情報として管理及び保存が可能となるばかりでなく、画面表示や外部出力(印字)等により視認できるようになった。しかし、録音した音声情報をただ単に文字情報に変換しただけでは理解し辛く、「伝達するための情報」としての価値が低い。そのため、例えば、エディタや文字情報を取り扱うソフトウェアにより情報のタイトルを付けたり、項目毎に区分けしたり、情報内のキーワードを規定のフォーマットやブランクにあてはめたりする作業が必要となった。情報機器操作に不慣れな場合は、これらの作業を行うだけで多大な時間と労力を費やすこととなり、情報機器の台数が少ない場合は、これらの作業が十分にできないこともあった。
また、録音機能を有する機器の性能の発達も目覚しい。特に、携帯可能なボイスレコーダー等は、質のよい音声を録音することもできるため、記者会見や会議等で活用されている。しかし、これら携帯可能なボイスレコーダー等では第三者でも操作可能なため、情報漏洩する可能性が高い。さらに、上記記載のシステムとボイスレコーダー等との間でスムーズな情報連携ができないため、情報機器操作に慣れていなければ、音声情報を有効に活用することは困難であった。
そうした中で、特許の分野においては、録音した音声情報をより有益に活用できるようにするため、例えば、特許文献1、2、3に示すような対策が取られてきた。
この特許文献1で教示されるのは、音声データとID情報とを含んでなる音声ファイルを取り込むディジタル音声データ取込部と、フォントやページ設定等の文章の表示態様に係るパラメータを設定して上記ID情報との関連付けを行うための操作部と、上記ディジタル音声データ取込部により取り込んだ音声ファイルの音声データを音声認識して文章に変換するとともに、該音声ファイルのID情報を検出してそのID情報に関連付けられた上記パラメータに基づき音声認識した文章の表示態様を制御する音声認識実行兼制御部と、この音声認識実行兼制御部により制御される表示態様に従って音声認識された文章を表示する表示部とを備えた音声認識装置を構築するものである。
こうした構成をとっていたため、音声情報を文字情報に変換し、変換後は所定のパラメータに基づいて文章の表示をすることができるが、音声情報に条件を付けて文字情報に変換し、該条件に合致する部分を任意のフォーマットにあてはめて表示することができないため、都度編集が必要であった。
また、この特許文献2で教示されるのは、端末装置からの音声信号は、情報処理手段の受信手段によって受信される。該情報処理手段に設けられている音声録音手段は、該音声信号を記憶する。該音声録音手段に記憶されている音声情報は、音声認識手段によって、文字列データに変換される。該文字列データは、記憶手段にデータとして記憶される。該音声認識手段および情報処理手段等のソフトウェアは、高価であるが、情報処理手段に設置することで、多くのユーザーが端末装置あるいはコンピュータによってアクセスして共有することができるというものである。
こうした構成をとっていたため、予め設定している条件と音声情報とが一致しない場合でも該条件に一致するとして該音声情報を認識することができるが、任意のフォーマットに文字情報を表示することができないため、上記同様都度編集が必要であった。
また、この特許文献3では、マイクロフォンを話者毎に個別に設け、それぞれを異なるUSBポートに接続する。マイクロフォンより入力された音声は、話者を特定する話者情報と共に、各話者別にWAVE形式の音声データとして音声データ保存部に保存される。音声データは、音声データ分割部により、無音部分にて発言単位に分割される。各分割データには、発言ファイル作成部にて発言開始時刻を含む時間情報が付加されて発言ファイルが作成され、発言ファイル保存部に保存される。発言ファイルは、発言ファイル送出部から記号データ付加部に送られ記号データが付加された後、音声認識エンジンに送出され音声データの文字化が実行されるというものである。
こうした構成をとっていたため、複数の人が発した音声情報を区別して認識し、区分けして文字情報として画面表示することができるが、口述そのままを区分けし画面表示するため、第三者が確認しづらい面もあった。
また、この特許文献4では、RSSサーバ装置(記憶装置)は、RSSのフォーマットで記述されたウェブページのメタデータを通信ネットワークNに接続されたウェブサーバ装置から取得し、画像出力装置は、RSSサーバ装置からメタデータを受信して記憶部で記憶する。画像出力装置は、デジタル放送の放送信号に含まれる番組の属性情報を取得し、タイトル又は要約等のウェブページの内容を表す語句を含んだメタデータから属性情報に関係する語句を抽出し、放送信号に基づいた番組の画像と共に抽出した語句を文字で出力するというものである。
こうした構成をとっていたため、メタデータから属性情報に関係する語句を抽出し、該抽出した語句を文字で出力できるが、所望の文字情報及び任意のフォーマットにて表示することはできなかった。
特開2000―76041号公報 特開2004―334377号公報 特開2006―301223号公報 特開2007―028438号公報
本発明は、音声情報を録音するための機器(該機器が携帯可能となって場所を問わずに収録することを含む。)で録音し、情報機器の操作に不慣れであったり、情報機器設備が充実していなかったりする場合でも、録音した音声情報を容易に情報機器に電子情報として遷移し、該音声情報を文字情報に変換し、条件に応じて任意のフォーマットにあてはめて文字情報を画面表示等することができる音声情報管理システム、文字情報表示プログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明は、録音した音声情報を文字情報として管理可能な音声情報管理システムであって、音声を録音することができる録音部と、該録音部で録音した音声情報を入出力処理することができる入出力情報処理部と、音声情報或いは文字情報を記憶することができる記憶部と、処理された情報を画面表示することができる表示部とを具備し、該入出力情報処理部は前記音声情報を文字情報に変換することができる文字情報変換機能と、音声情報或いは文字情報と予め登録してある登録文字情報とをひも付けて文字情報に変換する辞書機能、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能、抽出された文字情報を該記憶部に格納する格納機能、格納された文字情報を該表示部に任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能のうち少なくとも一つの機能とを有することを特徴とする。
ここで、「音声情報」とは、問診、診断、報告、会議、打合せ、翻訳、インタビュー、記者会見、口頭での授業、品質管理、棚卸し、日報、日記、税関、レポート及び面接その他人が発する声音に関する全ての情報を示し、音声情報を録音する機会、場所及び場面等は限定されることはない。
また、音声情報は、mp3、rm、asf、wma、wav及びaiffその他音声を電子情報として成立させる拡張子であればこれらに限定されることはなく、全てのファイル形式を含む。
また、「文字情報」とは、音声情報を文字に変換したときの情報その他文字に関する全ての情報を、例えば、平仮名、片仮名、漢字、ローマ字、アルファベット(大文字、小文字含む。)、アラビア数字及び漢数字、その他すべての文字形態(半角、全角含む。)を含むが、これらに限定されない。また、日本国の文法に該当する品詞(動詞、形容詞、形容動詞、名詞(固有名詞、代名詞及び数詞含む。)、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助動詞及び助詞を含む。)だけでなく、外来語の文法に該当する品詞も含む。
また、文字情報は、txt、doc及びjtdその他電子情報として成立させる拡張子であればこれらに限定されることはなく、全てのファイル形式を含む。
また、「録音部」とは、マイク及びボイスレコーダーその他音声を録音することのできる全ての録音機器を含み、特に市販されている必要はない。また、録音部が携帯可能な場合、二次電池、充電式バッテリー、及び蓄電池のうち少なくとも一つを有することが好ましい。なお、首に吊るしたり手首や腕に装着したりして、落下を防止することができる構成が好ましい。
ここで、録音部には、音声情報を録音することができる音声情報録音機能、録音の開始或いは終了を音(ブザー、破裂音等)で確認することができる確認音機能、録音の開始或いは終了を切替えることができる切替機能、録音した音声情報を記憶することができる記憶機能、録音した音声情報を再生することができる再生機能、録音した音声情報を削除することができる削除機能、録音した音声情報の有無や時間(タイムスタンプ)等の詳細情報を確認することができる詳細情報確認機能、入出力情報処理部に外部から接続することができる外部接続機能、音声情報を入出力情報処理部に遷移(以下、「転送」ともいう。)することができる遷移機能、録音した音声情報を上書きすることができる上書機能及び水分の影響による故障を防止することができる防水機能のうち少なくとも一つの機能を有する。なお、音声情報録音機能には、音声情報の特徴を抽出して録音することができる特徴抽出機能或いはボイスコントローラにより有音時のみ該音声情報録音機能が動作することができる有音時録音機能を含んでもよい。また、携帯可能な録音部の場合、上記記載の二次電池等に充電することができる充電機能を有することが好ましい。
また、「入出力情報処理部」とは、録音部で録音された音声情報を遷移したり音声情報を文字情報に変換したりする入力処理や、文字情報を抽出して表示部に出力したりする出力処理を行うものである。
ここで、入出力情報処理部には、録音部で録音した音声情報を文字情報に変換することができる文字情報変換機能、音声情報或いは文字情報と予め登録してある登録文字情報(辞書内の文字情報)とをひも付けて文字情報に変換する辞書機能、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能、抽出された文字情報を記憶部に格納する格納機能、格納された文字情報を表示部に任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能、録音した音声情報を録音部に係る外部接続機能により接続するときに自動的に該文字情報変換機能及び該フォーマット出力機能を起動させることができる自動起動機能のうち少なくとも一つの機能を有する。また、携帯可能な録音部の場合、該録音部に係る遷移機能により音声情報の遷移が終了したら音声情報を自動的に削除する自動削除機能を有することが好ましい。さらに、外部接続機能により同時に接続することができる録音部が複数個であることが好ましい。
なお、登録文字情報とは、予め記憶部に登録及び保存させることができる情報で、例えば、文字情報に係る種別(人の名前、録音した年月日時、体温、血圧、脈拍、体重、身長、品番等)、単位(kg、g、km、m、cm、℃、個等)、文字数、単語数、数字(アラビア数字、漢数字含む。)、日本国の文法に該当する品詞(動詞、形容詞、形容動詞、名詞(固有名詞、代名詞及び数詞含む。)、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助動詞及び助詞を含む。)、外来語の文法に該当する品詞及び特記事項(条件に該当しないため認識不可能な文字情報)のうち少なくとも一つを含む。また、該登録文字情報毎に利用者が任意に「重み(スコア)」をつけることができる。
また、上記条件抽出機能に係る「条件」とは、文字情報内の登録文字情報の有無、文字情報内に含まれる登録文字情報の合計数(以下、「点数」ともいう。)、該点数と登録文字情報に係るスコアとの合計数(以下、「総点数」ともいう。)、数字に係る文字情報における数値幅及びその他の文字情報に関する条件を全て含み、これらに限定されない。
また、上記記載のフォーマット出力機能に係る「フォーマット」とは、表示部に上記記載の条件にあてはめて抽出された文字情報を表示する画面構成のことを示し、例えば、表示する場所、表示する文字数及び文字のフォントその他画面表示に関する全ての構成を含み、これらに限定されない。なお、該フォーマットは、任意に変更可能とすることが好ましい。
また、「記憶部」とは、記憶させたファイルシステム、データベース管理システムその他特定のテーマに沿った情報を集めて管理し容易に検索・抽出等の再利用を可能とする記憶機能を有し、情報を記憶することができるもの(メモリー、ハードディスク等の記憶装置或いは記憶媒体)を示す。
ここで、記憶部には、上記記載の音声情報或いは文字情報のうち少なくとも一つが格納される。
また、「表示部」とは、情報機器に係るディスプレイを示し、該ディスプレイが録音部、入出力情報処理部及び記憶部のうち少なくとも一つと分離できない構成であるか、或いはこれらのうちいずれとも分離できる構成であって、その接続形態は有線・無線を問わない。
このように構成することで、録音部に係る上記記載の機能により、あらゆる場面で必要に応じて音声情報を録音することができ、該録音部が携帯可能な場合は、録音後に入出力情報処理部に音声情報を電子情報として容易に遷移することができる。遷移された音声情報は入出力情報処理部で文字情報に変換され、その他の文字情報を含め、登録した条件にて所望の文字情報を抽出し、任意のフォーマットにあてはめて表示部に表示することができる。
また、本発明に係る録音部は、入出力情報処理部に外部から接続して録音した音声情報の転送を可能にする外部接続機能を有することを特徴とする。
ここで、外部接続機能に係る「接続」とは、有線・無線を問わず、携帯可能な録音部と入出力情報処理部とを繋ぎ、音声情報の遷移を可能にすることを示す。
また、上記記載の接続には、インタフェースとしてシリアルポート、パラレルポート、USB1.1、USB2.0、RS−232C、RS−422、RS−485、SCSI、IEEE1394、D−sub及びPS/2ポートその他全てのポートを含み、これらに限定されることはない。この場合、該インタフェースを介して、録音部に係る二次電池等に充電を行うことができる構成が好ましい。また、インターネット、イントラネット、LAN及びWANその他全てのネットワークを介して接続可能としてもよい。さらに、録音した音声情報をバーコード、QRコード、RFID及びその他全ての電子情報として認識することができる形態にしてもよい。
このように構成することで、録音部は入出力情報処理部と分離して移動し、場所を問わず録音を行うことができる。録音後は外部接続機能に係る上記接続により、例えば、USB2.0を有する入出力情報処理部に接続する場合、該USB2.0に係る接続口に録音部を接続するだけで、音声情報を入出力情報処理部に遷移することができる。なお、入出力情報処理部は、該録音部を複数個同時に接続可能とする構成が好ましい。
また、本発明に係る録音部は、録音した音声情報を上書きすることができる上書機能を有することを特徴とする。
ここで、上書機能に係る「上書き」とは、録音部に係る記憶機能により記憶される第一の音声情報があり、その後第二の音声情報を録音する場合、第一の音声情報を保存させずに第二の音声情報を録音することを示す。
このように構成することで、必要のない第一の音声情報を録音部に係る削除機能により削除することなく第二の音声情報を録音し、記憶機能により第二の音声情報を記憶することができる。なお、上書機能は、録音部にて随時起動するかしないかを選択できる構成としてもよい。
また、本発明に係る録音部は、水分の影響による故障を防止することができる防水機能を有することを特徴とする。
ここで、該防水機能に係る「防水」とは、例えば、録音部の一部或いは全部を防水素材(ゴム、ビニール、プラスチック等を含む。)で保護し、水分の影響を受けないようにすることをいう。
このように構成することで、録音部本体が水分の影響を受けやすい環境での使用が可能となる。
また、本発明に係る入出力情報処理部は、自動的に音声情報の入出力処理を起動させることができる自動起動機能を有することを特徴とする。
ここで、自動起動機能に係る「自動」とは、何ら操作をせずに入出力情報処理部に係る上記各機能を起動させることを示す。なお、該自動起動機能を発動させるタイミング(トリガー)は、例えば、録音部により音声情報を録音したとき或いは録音部に係る外部接続機能により録音部を該入出力情報処理部に接続したとき等があるが、これらに限定されることはない。
このように構成することで、音声情報を文字情報に変換するための操作、文字情報を画面に表示するための操作及び文字情報を保存するための操作等を行う作業の手間を省くことができる。また、情報機器の操作に不慣れな場合でも、容易に上記作業を処理することができる。
また、本発明は、文字情報を任意のフォーマットで表示することができる文字情報表示プログラムであって、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能と、抽出された文字情報を格納することができる格納機能と、格納された文字情報を任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能とを情報機器に果たさせることを特徴とする。
このように構成することで、条件抽出機能によりたとえば表示部に表示させたい文字情報を抽出することができ、格納機能により抽出した文字情報を記憶部等に格納して保存することができ、フォーマット出力機能により任意のフォーマットで出力することができる。
また、本発明は、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能と、抽出された文字情報を格納することができる格納機能と、格納された文字情報を任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能とを情報機器に果たさせることができる文字情報表示プログラムを記憶した記憶媒体であることを特徴とする。
このように構成することで、文字情報表示プログラムを記憶媒体に保存して所有及び管理することができる。
本発明によれば、音声情報を録音して文字情報に変換し、任意のフォーマットに合わせて該文字情報或いは条件にあてはめて抽出した文字情報を画面に表示することができる。これにより、音声情報を書面に筆記する作業が省かれ、かつ、記録漏れが発生しない。また、書面の内容を手作業(キーボードによるワープロ打ち)で電子情報化する必要もなくなる。さらに、筆記する作業が省かれるため、両手がふさがっていてもよいし、他の作業を同時に行うこともできる。この効果は、日々多くの患者を問診する医師や看護師或いは老人等の介護担当者にとって非常に有益である。カルテや問診表等に筆記して記録する手間が省けるからである。問診の内容は録音直後に文字情報に変換され、表示部に表示し、電子情報として保存することができる。こうすることで、従来の書面での管理に比べ、患者や老人等のカルテや診断表を管理する負担(書面のスペースや紛失防止等)が激減すると考えられる。
また、本発明によれば、外部から入出力情報処理部に接続することができる携帯型録音部により、場所や都合を問わず音声情報の収録ができる。この効果は、上記記載の医師、看護師及び介護担当者にとってより一層有益である。診断や介護を同時に行っているため、両手がふさがっている状態が多く、カルテや診断表を記録するスペースも限られる中で、必要な情報を効率よく漏れなく記録することができるからである。
また、本発明によれば、録音部に一度録音した音声情報(第一の音声情報)に対し、上書きして再度音声情報(第二の音声情報)を録音することができる。これにより、上記記載の医師、看護師及び介護担当者は、第一の音声情報の内容が誤っていた場合、該第一の音声情報を都度削除する手間が省け、何ら気にすることなく正しい内容である第二の音声情報を録音することができる。こうすることで、誤った内容を無駄に保存することもなくなる。また、携帯可能な録音部の場合、入出力情報処理部20による設定により、録音した音声情報の再生機能を非稼動状態にすることにより、録音部10あるいは10’の再生機能を停止することにより、紛失しても第三者に個人情報を漏洩することを回避できる。
また、本発明によれば、特に携帯可能な録音部を水分による故障を回避することができる。これにより、水を扱うことの多い医師、看護師及び介護担当者にとっては、「録音部を水に濡らしてはいけない」という心理負担をなくし、集中して本業に取り組むことができる。
また、本発明によれば、音声情報を録音したことや携帯可能な録音部で録音した音声情報を入出力情報処理部に遷移するために外部から接続したことをタイミング(トリガー)として、音声情報を電子情報として入出力情報処理部に遷移したり、音声情報を文字情報に変換したり、変換した文字情報を任意のフォーマットに表示したりすることを自動的にすることができる。これにより、情報機器の操作に不慣れであったり、これらの作業をする時間がなかったりする医師、看護師及び介護担当者にとっては非常に有益である。
また、本発明によれば、利用者は文字情報に関するあらゆる条件を設定することができるため、たとえ単なる文字情報の羅列であっても、所望の文字情報のみを抽出することができる。また、利用者が抽出したい文字情報に係る条件に「重み(スコア)」を付与することで、各条件を柔軟に設定することができ、より一層利用者の希望する文字情報の的確な抽出を実現することができる。さらに、利用者が表示部の画面に表示させたいフォーマットに、抽出した文字情報をあてはめて出力することができるため、利用者は文字情報の修正及び編集等の作業が発生せず、本業に注力することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下では、本願発明の目的の達成のために説明に必要な範囲を模式的に示し、本願発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1の全体構成を示すブロック図である。同図に示すとおり、音声情報管理システム1は、録音部10、入出力情報処理部20、記憶部30及び表示部40を基本的な構成として備えている。これらは一つの情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAその他全ての情報機器を含む。)に含まれてもよい。また、録音部10´は携帯可能な構造であればよく、寸法や重さ等は限定しない。
録音部10或いは10´は、マイク及びボイスレコーダーその他音声を録音することのできる全ての録音機器を含み、特に市販されている必要はない。なお、首に吊るしたり手首や腕に装着したりして、落下を防止することができる構成が好ましい。また、機能としては、音声情報を録音することができる音声情報録音機能、録音の開始或いは終了を音(ブザー、破裂音等)で確認することができる確認音機能、録音の開始或いは終了を切替えることができる切替機能、録音した音声情報を記憶することができる記憶機能、録音した音声情報を再生することができる再生機能、録音した音声情報を削除することができる削除機能、録音した音声情報の有無や時間(タイムスタンプ)等の詳細情報を確認することができる詳細情報確認機能、入出力情報処理部に外部から接続することができる外部接続機能、音声情報を入出力情報処理部に遷移することができる遷移機能、録音した音声情報を上書きすることができる上書機能及び水分の影響による故障を防止することができる防水機能のうち少なくとも一つの機能を有する。なお、音声情報録音機能には、音声情報の特徴を抽出して録音することができる特徴抽出機能或いはボイスコントローラにより有音時のみ該音声情報録音機能が動作することができる有音時録音機能を含んでもよい。また、携帯可能な録音部10´の場合、上記記載の二次電池等に充電することができる充電機能を有することが好ましい。
入出力情報処理部20は、録音部10或いは10´で録音された音声情報を遷移したり該音声情報を文字情報に変換したりする入力処理や、文字情報を抽出して表示部40に表示したりする出力処理を行うものである。また、機能としては、録音部10或いは10´で録音した音声情報を文字情報に変換することができる文字情報変換機能、音声情報或いは文字情報と予め登録してある登録文字情報(辞書内の文字情報)とをひも付けて文字情報に変換する辞書機能、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能、抽出された文字情報を記憶部30に格納する格納機能、格納された文字情報を表示部に任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能、録音した音声情報を録音部10或いは10´に係る外部接続機能により接続するときに自動的に該文字情報変換機能及び該フォーマット出力機能を起動させることができる自動起動機能のうち少なくとも一つの機能を有する。また、携帯可能な録音部10´の場合、該録音部に係る遷移機能により音声情報の遷移が終了したら該音声情報を自動的に削除する自動削除機能を有することが好ましい。さらに、外部接続機能により同時に接続することができる録音部10´が複数個であることが好ましい。
記憶部30は、記憶させたファイルシステム、データベース管理システムその他特定のテーマに沿った情報を集めて管理し容易に検索・抽出等の再利用を可能とする記憶機能を有し、情報を記憶することができるもの(メモリー、ハードディスク等の記憶装置或いは記憶媒体)を示す。記憶部30には、音声情報或いは文字情報のうち少なくとも一つが格納される。
表示部40は、情報機器に係るディスプレイを示し、ディスプレイが録音部10或いは10´、入出力情報処理部20及び記憶部30のうち少なくとも一つと分離できない構成であるか、或いはこれらのうちいずれとも分離できる構成であって、その接続形態は有線・無線を問わない。
次に、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1の動作及び使用方法を、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1の全体的な動作・機能の流れを示すユースケース図及びフローチャートである。同図に示すとおり、本発明に係る音声情報管理システム1は、録音部10或いは10´により音声情報を録音し(F−10)、録音部10´の場合は録音した音声情報を入出力処理部20に遷移し(F−20)、文字情報に変換して任意のフォーマットで表示する(F−30)。
図3は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る録音部10或いは10´で音声情報の録音(F−10)をするための詳細な流れを示すフローチャートである。同図に示すとおり、ユーザー60は、録音部10或いは10´を用いて音声情報を録音する(ステップF−10−01)。特に、録音部10´は、音声情報の録音開始及び終了を切替える機能(例えば、ボタン、スイッチ等)を有し、録音時にボタンを押し続ける構成でもよい。これにより、ボタンを押すのを止める(ボタンから手を離す)ことで、録音機能が終了することになり、操作が容易である。しかし、このような構成では片手が拘束されるおそれもあるため、スイッチ式(ボタンを押し続ける必要のない構成)でもよい。なお、同図に示すステップF−10−01にかかる吹き出し(フロー)部分のように、ステップ毎に裏付けとなる動的要素を有するが、以後はユースケース図或いは詳細な説明内に記載をするため、図示しないこととする。
また、ユーザー60が誤った音声情報を録音してしまった場合、或いは再度音声情報を録音し直したい場合、録音された音声情報を選択し、上記記載のステップF−10−01と同様の作業をすることで、新たな音声情報を上書きして録音することができる(ステップF−10−02)。これにより、不要な音声情報を削除する操作を省くことができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る録音部10´から入出力情報処理部20に音声情報を遷移する(F−20)ための詳細な流れを示すユースケース図及びフローチャートである。同図に示すとおり、携帯可能な録音部10´は、外部から入出力情報処理部20にUSBポート等を介して接続する(ステップF−20−01)。このとき、複数個の録音部10´を同時に接続できる構成が好ましい。接続後、入出力情報処理部20は接続された録音部10´を自動的に認識し、録音部10´で録音された音声情報を自動的に遷移させる(ステップF−20−02)。このとき、初期設定時に選択した保存場所(フォルダやディレクトリ等)に、該音声情報が自動的に保存する構成が好ましい。遷移完了後、該録音部10´から遷移済みの音声情報が自動的に削除される(ステップF−20−03)。これにより、都度音声情報を削除する作業が省略され、保存できる音声情報の残容量を気にする必要もなくなる。
図5は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る入出力情報処理部20で処理される文字情報への変換及び任意のフォーマット表示(F−30)をするための詳細な流れを示すフローチャート及びユースケース図である。同図に示すとおり、上記の遷移された音声情報は、自動的に文字情報に変換される(ステップF−30−01)。詳細には、音声情報はフリーフォーマット(テキスト形式等)で文字情報に変換される。この場合、音声情報と予め登録してある登録文字情報とをひも付けて所望の文字情報に変換するか、或いは、一旦平仮名文字等に変換した後に登録文字情報とひも付けて所望の文字情報に変換するかのいずれの方式でもよい。具体的には、「やまだたろう」という称呼に係る音声情報を、予め登録してある「山田太郎」という文字情報に変換することで、所望の文字情報を得られる。また、「やまだたろう」という称呼に係る音声情報を、一旦「やまだたろう」という平仮名文字に変換し、該平仮名文字に係る「やまだたろう」を、予め登録してある「山田太郎」とう文字情報に変換することで、所望の文字情報を得られる。
ここで、図6は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る文字情報の抽出及び任意のフォーマット表示を行うまでの概念図である。以下、図6を用いて説明する。
図5に係るステップF−30−01後、フリーフォーマット部100で変換された文字情報を予め登録してある「条件」にあてはめて抽出する(ステップF−30−02)。詳細には、フリーフォーマット100で変換された文字情報を、単語毎(単位含む)に区切り、条件(文解析機能)部110にあてはめて任意のフォーマット部140に表示するために抽出する。具体的には、「担当者 山田太郎、診断日 2008年6月9日、診断者 田中一郎様、体温 36.5度」というフリーフォーマット部100で変換された文字情報のうち、担当者を「山田太郎」として抽出(キーワード部120より)するためには、予め「山田太郎」を担当者として登録しておくか、或いは、連続して漢字が○(○は数字)文字以上繋がった場合に「人の名前」と条件付けて判断し、「山田太郎」を抽出するか、いずれでもよい。このとき、抽出済みの項目に対して、重複抽出を防止することが好ましい。また、診断日を「□□(□は数字)月△△(△は数字)日」と条件付けし、「2008年6月9日」を抽出する。体温の場合は、「度」或いは「℃」という単位を条件付けして、「36.5度」を抽出する。
抽出(キーワード部120)した文字情報は、表示部40に映し出す任意のフォーマット部140に表示させるために、項目分け(インデックス部130において)する必要がある。具体的には、『担当者』という項目に「山田太郎」を引き当てるために、予め「山田太郎」を『担当者名』の項目に登録しておくか、或いは、連続して漢字が○(○は数字)文字以上繋がった場合に『担当者』と条件付けて、「山田太郎」を『担当者名』の項目に引き当てる。また、『年』や『月』の項目には、年や月が付いている文字情報を引き当てる条件を設定する。その他の単位(体重、血圧、脈拍等)も同様である。なお、「項目」に該当しない文字情報は、文章(非定型文章)として表示される。
項目分け(インデックス部130)された文字情報は、フォーマット部140の任意のフォーマットに当てはめて表示部40に表示される(ステップF−30−03)。具体的には、『担当者名』という表示部分に、項目分け(インデックス部130)された文字情報(ここでは、「山田太郎」)を表示する設定を行う。
なお、図7は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る表示部40に表示されるサンプル画面である。同図に示すとおり、画面100は図6に示すフリーフォーマット部100を示し、画面140は、図6に示すフォーマット部140の任意のフォーマットを示す。なお、フリーフォーマット部100から文字情報を抽出して項目分けされた結果、画面140´に示すとおり、所望の文字情報(問診内容)を自動的に表示させることができる。
また、図8は、本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200の処理の流れを示す第一の概要図である。同図において、本プログラムは、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能と、抽出された文字情報を記憶部30に格納することができる格納機能と、格納された文字情報を表示部40に任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能とを具備し、これらの機能を音声情報管理システム1或いは各種情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話及びPDAその他情報機器を含む。)に果たさせることができる。
同図に示すように、本プログラムは、フリーフォーマット部210にて文字情報を認識する。この場合、フリーフォーマット部210でのフリーフォーマットには、文字情報の数、書式、ファイル形式及び文体(単語単位、単文単位、複文単位及び重文単位等)に限定はない。また、文字情報の認識は、音声録音部10或いは10´で録音した音声情報の文字情報への変換、各種情報機器に係る入力装置(例えば、キーボード、タッチパネル、ボタン、テンキー、バーコードリーダー、RFIDリーダー及びQRコードリーダーを含み、これらに限定されない。)からの入力及びネットワーク転送(インターネット、イントラネット、LAN及びWANを含み、これらに限定されない。)からの入力等により行う。このとき、条件抽出機能にて、全ての文字情報に対し抽出処理部230による抽出処理が行われ、フォーマット出力機能により、記録フォーム部240による一定のフォームとして表示部40に表示される。また別途、全ての文字情報に対し、該文字情報が「自由文」であるか否かを判別する判別処理部220にて判別処理が行われる。ここで、「自由文」とは、条件に該当する文字情報を包含しない文字情報或いは該当する文字情報を包含するが他の条件に該当しない文字情報を含む文字情報を示す。これにより、自由文と判別された文字情報は、自由文として格納され、記録フォーム部240のフォームに係る特記事項として表示される。
一方、図9は、本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200の処理の流れを示す第二の概要図である。同図に示すように、図8に係る第一の概略図との差異点は、全ての文字情報に対して判別処理部220による判別処理が行われ、自由文と判別された文字情報を除いた文字情報(以下、「定型文」ともいう。)のみに対し抽出処理部230による抽出処理を行う点であるため、第一の概略図に係る処理の流れよりも処理時間の短縮が実現され得る。
以下、文字情報表示プログラム200の詳細な処理について説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る判別処理部220による判別処理の詳細な流れを示すフローチャートである。同図に示すとおり、まず文字情報に係る「一文」が入力される(ステップ220−1)。ここで、「一文」とは、フリーフォーマット部210で認識された文字情報のうち、「。(句点)」或いは「改行」毎の文字情報を示すが、他の文字情報でもよく、これに限定されない。そして、該一文に対し、単語数のチェックが行われる(ステップ220−2)。ここで、単語数に係る「単語」とは、日本国の文法に該当する品詞(動詞、形容詞、形容動詞、名詞(固有名詞、代名詞及び数詞含む。)、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助動詞及び助詞を含む。)に係る文字情報、単位(kg、g、km、m、cm、℃、個等)、文字数、単語数、数字(アラビア数字、漢数字含む。)のうち少なくとも一つを含む文字情報であり、利用者が独自に記憶部30に追加登録、修正及び削除を行うことができるため、これらに限定されない。単語数のチェックにより、単語数が規定値以上である場合、この一文に対して点数を付与する(ステップ220−5)。一方、単語数が規定値未満の場合、該一文は「自由文」と想定されうる品詞の使用のチェックが行われる(ステップ220−3)。ここで、「「自由文」と想定されうる品詞」とは、記憶部30に登録されていない単語或いは登録されているが利用者にとって該単語が一文中に含まれていたら「自由文」と扱いたい単語を示すことが好ましいが、これに限定されない。よって、「「自由文」と想定されうる品詞」が一文中に使用されている場合、該品詞に係る点数(以下、「スコア」とも言う。)を付与する(ステップ220−6)。そして、上記記載の付与された点数(ステップ220−5)と品詞に係るスコア(ステップ220−6)との総点数が規定値以上である場合、該一文は自由文として登録される(ステップ220−8)。一方、「「自由文」と想定されうる品詞」が一文中に使用されていない場合及び付与された総点数(ステップ220−8)が規定値未満の場合、該一文は定型文として出力される(ステップ220−4)。
図11は、本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る抽出処理部230による項目のデータ抽出アルゴリズムの詳細な流れを示すフローチャートである。同図に示すとおり、まずメモリ230−1a
(ここでは、揮発性メモリ或いはデータベースを示すが、限定はされない。)を初期化する(ステップ230−1)。格納容量を確保するためである。そして、上記記載の一文、或いは、図10に係るステップ220−4で出力された定型文(以下、まとめて「一文」ともいう。)が入力される(ステップ230−2)。そして、一文中にキーワードが含まれているかのどうかのキーワード照合が行われる(ステップ230−3)。ここで、「キーワード」とは、上記記載の登録文字情報の中から設定したものを示す。該一文中にキーワードが存在する場合、該キーワードが「項目の値」か「項目のインデックス」かの判別が行われる(ステップ230−7)。ここで、「項目のインデックス」とは、「項目の値」の上位概念、大項目及びタイトル等の文字情報、例えば、担当者、年月日、体温及び身長等を示し、「項目の値」とは、「項目のインデックス」の下位概念であり、例えば、山田太郎、2008年6月29日、36.5度及び175センチ等を示す。したがって、キーワードが「項目のインデックス(例えば、「担当者」)」の場合、該メモリに係るキーワードに該当する部分の検出欄230−1bに、検出済みのフラグを立てる(ステップ230−8)。更に、該一文中に「項目のインデックス(例えば、「担当者」)」に該当するキーワード(例えば、「山田太郎」)の照合を行う(ステップ230−10)。キーワード(山田太郎)が存在しない場合は、メモリ230−1aに係る検出欄230−1bのフラグを解除する(ステップ230−12)。一方、ステップ230−7で、キーワードが「項目の値(例えば、「山田太郎」)」の場合、該メモリに係るキーワードに該当する部分の検出欄230−1bに、検出済みのフラグを立てる(ステップ230−9)。最終的に、ステップ230−10にてキーワード(山田太郎)が存在する場合及びステップ230−9の処理後、メモリ230−1aに係る値の欄230−1cに該キーワード(山田太郎)を格納する。これら一連の処理フローにより、所望の文字情報を自動的に抽出することができる。なお、ステップ230−3の処理で、キーワードが存在しない場合、未だ照合されていないキーワードの有無の照合が行われる(ステップ230−6)。未照合のキーワードが存在する場合、再び一文内にキーワードが含まれているか否かのキーワード照合が行われる(ステップ230−3)。一方、未照合のキーワードが存在しない場合、次の一文(以下、「次文」ともいう。)の有無の照合が行われる(ステップ230−4)。次文が存在する場合、次文が入力される(ステップ230−2)。一方、次文が存在しない場合、抽出処理230は終了する(ステップ230−5)。
図12は、本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る抽出処理部230内のステップ230−9の更に詳細な流れを示すフローチャートである。詳細には、項目の値に係るキーワードが数値の場合である。同図に示すように、キーワードが入力される(ステップ230−91)、該キーワードが数値であるか否かの判別が行われる(ステップ230−92)。キーワードが数値の場合(例えば、「36.5度」)、キーワードの前後に単位の存在の判別を行う(ステップ230−94)。単位が存在する場合(例えば、「36.5度」又は「35.6℃」)、検出された単位にひも付く「項目のインデックス(例えば、「体温」)」を選択する(ステップ230−95)。一方、単位が存在しない場合(例えば、「36.5」)、「項目の値」として数値として持つ「項目のインデックス(例えば、「体温」、「体重」、「身長」、「血圧」、「年齢」等)」を選択する(ステップ230−96)。この場合、それら「項目のインデックス」に設定されている数値の範囲内に該当するかの判別が行われ(ステップ230−97)、該数値が設定の範囲内(例えば、「体温」ならば概ね34〜41)であれば、対応する「項目のインデックス」として「体温」が出力される(ステップ230−98)。一方、範囲外(例えば、成人の「身長」であれば、概ね「100〜200(単位はcm)」)であれば、次の「項目のインデックス(「身長」以外)」を選択する(ステップ230−96)。なお、ステップ230−92で、キーワードが数値ではない場合(例えば、「山田太郎」)、キーワードを「項目の値」とする「項目のインデックス」を検索し(ステップ230−93)、対応する「項目のインデックス」として「担当者」が出力される(ステップ230−98)。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。
また、上述したものは本願にかかる技術思想を具現化するための実施形態の一例を示したにすぎないものであり、他の実施形態でも本願にかかる技術思想を適用することが可能である。
さらにまた、本願発明を用いて生産される装置、方法、システムが、その2次的生産品に登載されて商品化された場合であっても、本願発明の価値は何ら減ずるものではない。
本発明によれば、録音部で音声情報を録音し、携帯可能な録音部であれば場所を問わずに音声情報を録音することができ、録音した音声情報を簡便な操作で本システムに遷移し、所望の付加価値を有する電子情報(タイトル、項目分け、キーワード、日付等)を自動的に取得し、管理することができる。この効果は、日々多くの患者を問診する医師や看護師或いは老人等の介護担当者にとって非常に有益である。カルテや問診表等に筆記して記録する手間が省け、録音した音声情報を文字情報に再変換する作業も不要で、従来手書きで記録していた書体により見辛さを感じることもなく、より一層、情報として質が増す。これは記載の医療及び介護業界に限らず、情報として記録する作業が発生する全ての業界において共通する効果である。具体的には、製造業(自動車、電機機器、電気電子部品、半導体、食品、被服、文房具、化粧品、医薬、資源及び素材等全ての製造業を含む。)において常時発生する棚卸業務、企業等の会議や打合せ時の議事録、通訳、記者会見、インタビュー等に係る業務にも有益である。以上よりしたがって、あらゆる産業において本願発明の利用の可能性及び価値が認められる。さらに、本システムの効果を極めて向上させるために、音声情報に係る録音機能の充実化が課題である。音声情報の録音精度、例えば、声が小さい場合、早口な場合及び異常なイントネーション(方言等含む。)でも正確に収録することができる機能が期待される。本システムは、高度な録音機能にも十分対応できる構成であるため、将来的に音声情報管理ツールのデファクトスタンダードにも成り得る。
、本発明の一実施形態に係る浮体の音声情報管理システム1の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1の全体的な動作・機能の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る録音部10或いは10´で音声情報を録音する(F−10)ための詳細な流れを示すユースケース図及びフローチャートである。 図4は、本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る録音部10´から入出力情報処理部20に音声情報を遷移する(F−20)ための詳細な流れを示すユースケース図及びフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る入出力情報処理部20で処理される文字情報への変換及び任意のフォーマット表示(F−30)をするための詳細な流れを示すユースケース図及びフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る文字情報の抽出及び任意のフォーマット表示を行うまでの概念図である。 本発明の一実施形態に係る音声情報管理システム1に係る表示部40に表示されるサンプル画面である。 本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラムの処理の流れを示す第一の概要図である。 本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200の処理の流れを示す第二の概要図である。 本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る判別処理220の詳細な流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る抽出処理230の詳細な流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る文字情報表示プログラム200に係る抽出処理230内のステップ230−9の更に詳細な流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…音声情報管理システム、10、10´…録音部、20…入出力情報処理部、30…記憶部、40…表示部

Claims (7)

  1. 録音した音声情報を文字情報として管理可能な音声情報管理システムであって、
    音声を録音することができる録音部と、
    前記録音部で録音した音声情報を入出力処理することができる入出力情報処理部と、
    音声情報或いは文字情報を記憶することができる記憶部と、
    処理された情報を画面表示することができる表示部とを具備し、
    前記入出力情報処理部は前記音声情報を文字情報に変換することができる文字情報変換機能と、音声情報或いは文字情報と予め登録してある登録文字情報とをひも付けて文字情報に変換する辞書機能、文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能、抽出された文字情報を前記記憶部に格納する格納機能、格納された文字情報を前記表示部に任意のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能のうち少なくとも一つの機能とを有することを特徴とする音声情報管理システム。
  2. 前記録音部は、前記入出力情報処理部に外部から接続して録音した音声情報の転送を可能にする外部接続機能を有することを特徴とする請求項1記載の音声情報管理システム。
  3. 前記録音部は、録音した音声情報を上書きすることができる上書機能を有することを特徴とする請求項1或いは2記載の音声情報管理システム。
  4. 前記録音部は、水分の影響による故障を防止することができる防水機能を有することを特徴とする請求項1及至3記載のうちいずれか1項記載の音声情報管理システム。
  5. 前記入出力情報処理部は、自動的に音声情報の入出力処理を起動させることができる自動起動機能を有することを特徴とする請求項1及至4記載のうちいずれか1項記載の音声情報管理システム。
  6. 文字情報を任意のフォーマットで表示することができる文字情報表示プログラムであって、
    文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能と、
    抽出された文字情報を格納することができる格納機能と、
    格納された文字情報を所望のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能と
    を情報機器に果たさせることを特徴とする文字情報表示プログラム。
  7. 文字情報を条件にあてはめて抽出することができる条件抽出機能と、
    抽出された文字情報を格納することができる格納機能と、
    格納された文字情報を所望のフォーマットで出力することができるフォーマット出力機能と
    を情報機器に果たさせることができる文字情報表示プログラムを記憶させた記録媒体。
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