JP2010042101A - バックルカバー及びそのバックルカバーを用いたバックル - Google Patents
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Abstract
【課題】本体部から延設された延長片で背面側を覆い、バックルの結合時に布地等を挟み込むことを回避することができ、容易に挟み込み防止対策を施すことができるようにする。
【解決手段】雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFの内の一方に嵌着したカバー本体Hと、このカバー本体Hから突出して雌雄バックルM、Fの他方の少なくとも背面の一部を覆う延長片Eとを有したバックルカバーであって、雄バックルMはベルト取付部M2を有する雄本体M1から差込部M3を突出しており、雌バックルFはベルト取付部F2を有する雌本体F1に雄バックルMの差込部M3を差し込んで係合するソケット部F3を形成しており、カバー本体Hは雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着し、延長片Eは雌雄結合された雄本体M1と雌本体F1の内の他方の少なくとも背面の一部を覆う。
【選択図】図1
【解決手段】雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFの内の一方に嵌着したカバー本体Hと、このカバー本体Hから突出して雌雄バックルM、Fの他方の少なくとも背面の一部を覆う延長片Eとを有したバックルカバーであって、雄バックルMはベルト取付部M2を有する雄本体M1から差込部M3を突出しており、雌バックルFはベルト取付部F2を有する雌本体F1に雄バックルMの差込部M3を差し込んで係合するソケット部F3を形成しており、カバー本体Hは雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着し、延長片Eは雌雄結合された雄本体M1と雌本体F1の内の他方の少なくとも背面の一部を覆う。
【選択図】図1
Description
本発明は、筒状の形状の雌バックルと、この雌バックル内に差し込まれる差込部を備え、雌バックルに係合される雄バックルとから構成されるバックルカバー及びそのバックルカバーを用いたバックルに関する。
差込部を備えた雄バックルと、この雄バックルの差込部を受け入れる筒状の雌バックルとから構成される、合成樹脂製のバックルがある。
このようなバックルは、例えばヘルメット等のベルト(あご紐)に用いられることもある。連結前は雄バックルと雌バックルとは別体のものであり、雄バックルと雌バックルとを接近させて連結する。このとき、連結前は別体であった雄バックルと雌バックルとが連結後は一体となり、表側及び背面側における雄バックルと雌バックルとの隙間がほぼなくなる。このため、背面側での隙間に布地等が挟み込まれて連結される事態があり得る。特許文献1(米国特許5729877号公報)は、このような事態を回避するバックルアセンブリを開示する。
このようなバックルは、例えばヘルメット等のベルト(あご紐)に用いられることもある。連結前は雄バックルと雌バックルとは別体のものであり、雄バックルと雌バックルとを接近させて連結する。このとき、連結前は別体であった雄バックルと雌バックルとが連結後は一体となり、表側及び背面側における雄バックルと雌バックルとの隙間がほぼなくなる。このため、背面側での隙間に布地等が挟み込まれて連結される事態があり得る。特許文献1(米国特許5729877号公報)は、このような事態を回避するバックルアセンブリを開示する。
この公報に開示されたバックルアセンブリは、挟み込みを防止したバックルアセンブリであって、外向きに延びた係合部を有している雄のラッチ、及び、ラッチのための雌の受け具を備えており、受け具が、本体及び本体内に位置し、本体の係合端に開口を備えており、雄のラッチの係合部に着脱可能に係合するように構成されているチャンバ並びに係合端の開口に隣接して位置し、挿入されようとする雄のラッチへとおおむね向かう方向に開口から実質的に離れるように延びている案内シールドを有しており、案内シールドが、チャンバへとつながる表面を有するとともに、雄のラッチの係合部を雌の受け具の開口へと案内するためのC字形のチャネルを定めるために、本体から、雌の受け具の開口に隣接して、案内シールドの外側部分に沿って延びる1対の対向した側壁を備える。これにより、案内シールドが、雄のラッチが雌の受け具のチャンバへと挿入されるときに、雄のラッチの係合部と雌の受け具の本体との間に、布地などといった隣接する柔軟な物質が挟み込まれることがないようにできる。
米国特許5729877号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたバックルは、樹脂製のバックルの一部を案内シールドとして(すなわち案内シールドはバックルと一体化されている)、布地などの隣接する柔軟な物質が挟み込まれることを回避する。このため、バックルの製造時に、このような形状の案内シールドを雌バックルに備えさせる必要がある。
また、通常のバックルにおける布地などの挟み込みを回避するためには、新たに案内シールドを有する雌バックルに買い求めて付け替える必要がある。さらに、この場合、係合方法の微妙な差やバックル自体の大きさの違いから、雌バックルを交換するだけでなく雄バックルも交換する必要がある場合が想定される。
また、通常のバックルにおける布地などの挟み込みを回避するためには、新たに案内シールドを有する雌バックルに買い求めて付け替える必要がある。さらに、この場合、係合方法の微妙な差やバックル自体の大きさの違いから、雌バックルを交換するだけでなく雄バックルも交換する必要がある場合が想定される。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、バックルが布地等を挟み込むことを回避するバックルカバーを提供することを目的とする。さらに、このようなバックルカバーを取り付けたバックルを提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
本発明に係るバックルカバー1は、第1に、雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFの内の一方に嵌着したカバー本体Hと、このカバー本体Hから突出して前記雌雄バックルM、Fの他方の少なくとも背面の一部を覆う延長片Eとを有することを特徴とする。
第2に、前記雄バックルMはベルト取付部M2を有する雄本体M1から差込部M3を突出しており、前記雌バックルFはベルト取付部F2を有する雌本体F1に前記雄バックルMの差込部M3を差し込んで係合するソケット部F3を形成しており、前記カバー本体Hは雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着し、前記延長片Eは雌雄結合された雄本体M1と雌本体F1の内の他方の少なくとも背面の一部を覆うことを特徴とする。
本発明に係るバックルカバー1は、第1に、雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFの内の一方に嵌着したカバー本体Hと、このカバー本体Hから突出して前記雌雄バックルM、Fの他方の少なくとも背面の一部を覆う延長片Eとを有することを特徴とする。
第2に、前記雄バックルMはベルト取付部M2を有する雄本体M1から差込部M3を突出しており、前記雌バックルFはベルト取付部F2を有する雌本体F1に前記雄バックルMの差込部M3を差し込んで係合するソケット部F3を形成しており、前記カバー本体Hは雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着し、前記延長片Eは雌雄結合された雄本体M1と雌本体F1の内の他方の少なくとも背面の一部を覆うことを特徴とする。
第3に、前記延長片Eは雌雄結合された雄本体M1と雌本体F1の内の他方のベルト取付部M2、F2を覆う位置まで延設していることを特徴とする。
第4に、前記延長片Eはカバー本体H側から延長先端側にいくに従って雌雄バックルM、Fの背面から離れていることを特徴とする。
第5に、前記カバー本体Hの側壁H1から突出して前記延長片Eの側縁E1につながる延長側壁E2を、前記カバー本体H及び延長片Eと一体成形していることを特徴とする。
第6に、前記カバー本体Hは雌本体F1に嵌着し、前記延長片Eは雄本体M1の背面を覆うことを特徴とする。
第4に、前記延長片Eはカバー本体H側から延長先端側にいくに従って雌雄バックルM、Fの背面から離れていることを特徴とする。
第5に、前記カバー本体Hの側壁H1から突出して前記延長片Eの側縁E1につながる延長側壁E2を、前記カバー本体H及び延長片Eと一体成形していることを特徴とする。
第6に、前記カバー本体Hは雌本体F1に嵌着し、前記延長片Eは雄本体M1の背面を覆うことを特徴とする。
第7に、前記雌バックルFは雌本体F1に前記ソケット部F3に係合した雄バックルMの差込部M3を露出してこれを係合解除可能にするための切欠部F4を有しており、前記カバー本体Hは前記切欠部F4に対応して差込部M3を露出する開放部H2を形成していることを特徴とする。
第8に、前記雌バックルFは雌本体F1に前記ソケット部F3に係合した雄バックルMの差込部M3を露出してこれを係合解除可能にするための切欠部F4を有しており、前記カバー本体Hは前記切欠部F4に対応して差込部M3を覆いかつ外方からの差込部M3を係合解除する操作力を伝達すべく弾性変形可能な解除操作部H3を形成していることを特徴とする。
第8に、前記雌バックルFは雌本体F1に前記ソケット部F3に係合した雄バックルMの差込部M3を露出してこれを係合解除可能にするための切欠部F4を有しており、前記カバー本体Hは前記切欠部F4に対応して差込部M3を覆いかつ外方からの差込部M3を係合解除する操作力を伝達すべく弾性変形可能な解除操作部H3を形成していることを特徴とする。
第9に、前記カバー本体Hの解除操作部H3は前記切欠部F4側に突出して前記差込部M3と当接する当接凸部H4を有していることを特徴とする。
第10に、前記カバー本体Hは雄本体M1に嵌着し、前記延長片Eは雌本体F1の背面を覆うことを特徴とする。
これにより、雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFと間に、布地などといった隣接する柔軟な物質が挟み込まれることを回避できる。
また、カバー本体Hは、雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着しているため、差込部M3及びソケット部F3による雌雄結合を妨げることはない。
第10に、前記カバー本体Hは雄本体M1に嵌着し、前記延長片Eは雌本体F1の背面を覆うことを特徴とする。
これにより、雌雄結合される雄バックルMと雌バックルFと間に、布地などといった隣接する柔軟な物質が挟み込まれることを回避できる。
また、カバー本体Hは、雄本体M1と雌本体F1の内の一方に嵌着しているため、差込部M3及びソケット部F3による雌雄結合を妨げることはない。
さらに、延長片Eが他方のベルト取付部M2、F2を覆う位置まで延設しているため、柔軟な物質の挟み込みを確実に回避できる。
そして、延長片Eが延長先端側にいくに従って雌雄バックルM、Fの背面から離れているため、間口が広がり差込部M3をソケット部F3に差し込み易くなる。
また、延長側壁E2を備えているため、横ずれすることがなく、雄バックルM及び雌バックルFの雌雄結合を確実に行える。
さらに、カバー本体Hは、雄本体M1よりも大きな雌本体F1に嵌着されているため、バックルカバー1とバックル2との接触面積が増え、抜けにくくなっている。
そして、延長片Eが延長先端側にいくに従って雌雄バックルM、Fの背面から離れているため、間口が広がり差込部M3をソケット部F3に差し込み易くなる。
また、延長側壁E2を備えているため、横ずれすることがなく、雄バックルM及び雌バックルFの雌雄結合を確実に行える。
さらに、カバー本体Hは、雄本体M1よりも大きな雌本体F1に嵌着されているため、バックルカバー1とバックル2との接触面積が増え、抜けにくくなっている。
そして、カバー本体Hには、差込部M3を露出する開放部H2が形成されているため、差込部M3とソケット部F3との係合解除し易くなっている。
また、カバー本体Hには、差込部M3を覆う解除操作部が形成されているため、バックルカバー1の強度が上がる。
さらに、解除操作部H3が差込部M3と当接する当接凸部H4を有するため、差込部M3とソケット部F3とを簡単に係合解除することができる。
そして、カバー本体Hが雄本体M1に嵌着されており、カバー本体Hを小型化できる。
また、カバー本体Hには、差込部M3を覆う解除操作部が形成されているため、バックルカバー1の強度が上がる。
さらに、解除操作部H3が差込部M3と当接する当接凸部H4を有するため、差込部M3とソケット部F3とを簡単に係合解除することができる。
そして、カバー本体Hが雄本体M1に嵌着されており、カバー本体Hを小型化できる。
また、本発明に係るバックル2は、上述したバックルカバー1を備えていることを特徴とする。
これにより、バックル2の結合時に布地等を挟み込むことを回避することができる。
これにより、バックル2の結合時に布地等を挟み込むことを回避することができる。
本発明に係るバックルカバーは、本体部から延設された延長片で背面側を覆い、バックルの結合時に布地等を挟み込むことを回避することができ、容易に挟み込み防止対策を施すことができる。
以下、本発明に係るバックルカバー1及びそのバックルカバー1を用いたバックル2を図面に基づいて説明する。
<バックル>
図1(A)〜図1(C)は、本発明の第1実施形態に係るバックルカバー1A及びバックルカバー1Aが嵌着したバックル2(以下、バックル2とは雄バックルMと雌バックルFとの組み合わせである雌雄バックルM、Fを表す)を示す図である。なお、このバックルカバー1Aは、バックル2に密接に関係するので、まず、バックル2の構造について説明する。
<バックル>
図1(A)〜図1(C)は、本発明の第1実施形態に係るバックルカバー1A及びバックルカバー1Aが嵌着したバックル2(以下、バックル2とは雄バックルMと雌バックルFとの組み合わせである雌雄バックルM、Fを表す)を示す図である。なお、このバックルカバー1Aは、バックル2に密接に関係するので、まず、バックル2の構造について説明する。
図1(B)に雄バックルMとバックルカバー1Aが嵌着した雌バックルFとが雌雄結合していない(連結されていない)状態におけるバックル2の斜視図を、図1(C)に雄バックルMとバックルカバー1Aが嵌着した雌バックルFとが雌雄結合している(連結している)状態におけるバックル2の斜視図を、それぞれ示す。雄バックルMには、バックルカバーが嵌着されていない。
これらの図1(B)、図1(C)に示すように、このバックル2は、一方の端部に導入開口部F5を備えた筒状の雌バックルFと、この雌バックルFの導入開口部F5より雌バックルF内に差し込まれる差込部M3と備えた雄バックルMとを組み合わせて構成される。この差込部M3を雌バックルFに差し込むことにより、雄バックルMと雌バックルFとが雌雄結合される。これにより、雄バックルMに取り付けられた雄ベルトM4と、雌バックルFに取り付けられた雌ベルトF6とが、雄バックルM及び雌バックルFを介して、連結される。このため、雄バックルMにはベルト取付部(雄ベルト取付部)M2が、雌バックルFにはベルト取付部(雌ベルト取付部)F2が、それぞれ設けられている。なお、連結されるベルトは帯状、紐状のものに限定されない。
これらの図1(B)、図1(C)に示すように、このバックル2は、一方の端部に導入開口部F5を備えた筒状の雌バックルFと、この雌バックルFの導入開口部F5より雌バックルF内に差し込まれる差込部M3と備えた雄バックルMとを組み合わせて構成される。この差込部M3を雌バックルFに差し込むことにより、雄バックルMと雌バックルFとが雌雄結合される。これにより、雄バックルMに取り付けられた雄ベルトM4と、雌バックルFに取り付けられた雌ベルトF6とが、雄バックルM及び雌バックルFを介して、連結される。このため、雄バックルMにはベルト取付部(雄ベルト取付部)M2が、雌バックルFにはベルト取付部(雌ベルト取付部)F2が、それぞれ設けられている。なお、連結されるベルトは帯状、紐状のものに限定されない。
雄バックルMは、突起状の差込部M3と雄本体M1とからなり、雄本体M1には差込部M3の反対側の端部に雄ベルト取付部M2が設けられている。
雌バックルFは、横長の導入開口部F5を備える扁平な筒状に構成された雌本体F1からなり、雌本体F1には導入開口部F5と反対側の端部に雌ベルト取付部F2が設けられている。
これらの雄ベルト取付部M2及び雌ベルト取付部F2に、それぞれ雄ベルトM4及び雌ベルトF6を挿通することにより、これらの雄ベルトM4、雌ベルトF6を適切な取り付けることができる。
雌バックルFは、横長の導入開口部F5を備える扁平な筒状に構成された雌本体F1からなり、雌本体F1には導入開口部F5と反対側の端部に雌ベルト取付部F2が設けられている。
これらの雄ベルト取付部M2及び雌ベルト取付部F2に、それぞれ雄ベルトM4及び雌ベルトF6を挿通することにより、これらの雄ベルトM4、雌ベルトF6を適切な取り付けることができる。
雄バックルMの差込部M3は、雄バックルMと雌バックルFとを対向させたときに、差込部M3のほぼ中央から突き出す中央案内棒M5と、中央案内棒M5と左右の側方にそれぞれほぼ等しい間隔を開けて、中央案内棒M5と同じ向きにそれぞれ突き出す弾性係合部M6と、弾性係合部M6を支持する支持棒M7とを備えている。なお、中央案内棒M5よりも、支持棒M7に支持される弾性係合部M6の方が短い。これは、雌バックルFに雄バックルMが挿入される際に、中央案内棒M5が雌バックルFのガイドF8に沿って位置決めされて、弾性係合部M6が雌バックルFの内部で係合されてなされる連結を容易に実現させるためである。
一方、雌本体F1は、上面から見てI字型の扁平の方形筒状のソケット部F3を有するように構成されている。この雌本体F1は、雄バックルMに対向する筒端に導入開口部F5を備えるとともに、雄バックルMと雌バックルFとが雌雄結合した際に、雌本体F1の方形筒状の内部で係合した弾性係合部M6が表出する切欠部F4を備える(なお、この雌バックルFの内部で係合することには、切欠部F4による弾性係合部M6が係合されることを含む)。
切欠部F4は、2つの弾性係合部M6に対応して左右の側方にそれぞれ設けられ、左右内方へ向かって平面視において略半円形状に切り欠かれている。切欠部F4は、ソケット部F3に係合した雄バックルMの差込部M3を露出してこれを係合解除可能にする。
切欠部F4は、2つの弾性係合部M6に対応して左右の側方にそれぞれ設けられ、左右内方へ向かって平面視において略半円形状に切り欠かれている。切欠部F4は、ソケット部F3に係合した雄バックルMの差込部M3を露出してこれを係合解除可能にする。
雌本体F1は、前後方向の途中部で括れた形状をしており、雌本体F1の導入開口部F5側と雌ベルト取付部F2側とは、雌架橋部F7により接続されている。
図1(B)の矢印に示すように、雄バックルMの差込部M3を雌バックルFの導入開口部F5に差し込ませると、図1(C)に示すように、雌バックルFの方形筒状の内部で弾性係合部M6が係合して、弾性係合部M6が切欠部F4から表出して、雄バックルMと雌バックルFとが連結される。雄バックルMと雌バックルFとの連結を解放する場合には、切欠部F4から表出している弾性係合部M6を両側から挟むように押圧して、2つの弾性係合部M6を中央案内棒M5側に撓ませて、雄バックルMと雌バックルFとを少し引き離すと、雌バックルFの方形筒状の内部で係合していた差込部M3の係合が解放される。雄バックルMと雌バックルFとをさらに引き離すと、係合が解放され、雄バックルMと雌バックルFとの雌雄結合が解放されて別体の雄バックルM、雌バックルFとなる。
図1(B)の矢印に示すように、雄バックルMの差込部M3を雌バックルFの導入開口部F5に差し込ませると、図1(C)に示すように、雌バックルFの方形筒状の内部で弾性係合部M6が係合して、弾性係合部M6が切欠部F4から表出して、雄バックルMと雌バックルFとが連結される。雄バックルMと雌バックルFとの連結を解放する場合には、切欠部F4から表出している弾性係合部M6を両側から挟むように押圧して、2つの弾性係合部M6を中央案内棒M5側に撓ませて、雄バックルMと雌バックルFとを少し引き離すと、雌バックルFの方形筒状の内部で係合していた差込部M3の係合が解放される。雄バックルMと雌バックルFとをさらに引き離すと、係合が解放され、雄バックルMと雌バックルFとの雌雄結合が解放されて別体の雄バックルM、雌バックルFとなる。
このような従来のバックル2(雄バックルM及び雌バックルF)において、バックル2を連結するときに、連結前は別体であった雄バックルMと雌バックルFとが連結後は一体となり、雄バックルMと雌バックルFとの隙間がほぼなくなる。このため、不用意にバックル2を連結させると、例えば背面側での隙間に布地などが挟み込まれることがある。第1実施形態に係るバックルカバー1Aは、このような事態を回避又は抑制することができる。
<第1実施形態>
図1(A)はバックルカバー1A単体の斜視図であって、図1(B)及び図1(C)は雌バックルFにバックルカバー1Aが嵌着された斜視図である。図1(A)に示すように、このバックルカバー1Aは、雌バックルFの外側を覆うように雌バックルFに嵌着する。このバックルカバー1Aは、伸縮性の良いかつ肌触りの良い、例えば、シリコンゴム等で形成されている。
<第1実施形態>
図1(A)はバックルカバー1A単体の斜視図であって、図1(B)及び図1(C)は雌バックルFにバックルカバー1Aが嵌着された斜視図である。図1(A)に示すように、このバックルカバー1Aは、雌バックルFの外側を覆うように雌バックルFに嵌着する。このバックルカバー1Aは、伸縮性の良いかつ肌触りの良い、例えば、シリコンゴム等で形成されている。
図1(A)に示すように、バックルカバー1Aは、雌バックルFよりも少し大きな外形を有する、上面から見て略I字型の扁平の方形筒状で構成される。
バックルカバー1Aは、カバー本体Hと、延長片Eとからなる
カバー本体Hは、元筒部H5と、雌バックルFの導入開口部F5の方形筒状部を覆う先筒部H6と、元筒部H5と先筒部H6とを連結する上側架橋部H7及び下側架橋部H8とを備える。
上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、雌本体F1の切欠部F4の形状に沿うように左右の側方にそれぞれ設けられている。上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、左右内方へ向かって平面視において略半円形状に切り欠かれて形成され(より詳しくは切欠部F4の形状よりも少なくとも同じか少し小さく形成され)、雌架橋部F7に対応する形状を備える。ここで、バックルカバー1Aにおいて少なくとも一部分が中空の略四角柱の形状を備えているとは、バックルカバー1Aが元筒部H5及び先筒部H6を備えていることを指す。
バックルカバー1Aは、カバー本体Hと、延長片Eとからなる
カバー本体Hは、元筒部H5と、雌バックルFの導入開口部F5の方形筒状部を覆う先筒部H6と、元筒部H5と先筒部H6とを連結する上側架橋部H7及び下側架橋部H8とを備える。
上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、雌本体F1の切欠部F4の形状に沿うように左右の側方にそれぞれ設けられている。上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、左右内方へ向かって平面視において略半円形状に切り欠かれて形成され(より詳しくは切欠部F4の形状よりも少なくとも同じか少し小さく形成され)、雌架橋部F7に対応する形状を備える。ここで、バックルカバー1Aにおいて少なくとも一部分が中空の略四角柱の形状を備えているとは、バックルカバー1Aが元筒部H5及び先筒部H6を備えていることを指す。
そして、上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、雌本体F1の方形筒状の内部で係合した弾性係合部M6が十分に表出するように構成される。
なお、元筒部H5及び先筒部H6の表面部と、上側架橋部H7とからなる部分を表壁H9とし、元筒部H5及び先筒部H6の背面部と、下側架橋部H8とからなる部分を背壁H10とし、元筒部H5及び先筒部H6の側面部を側壁H1とする。また、上側架橋部H7及び下側架橋部H8の左右両側に位置する平面視において略半円形状に切り欠かれた部分を開放部H2とする。
なお、元筒部H5及び先筒部H6の表面部と、上側架橋部H7とからなる部分を表壁H9とし、元筒部H5及び先筒部H6の背面部と、下側架橋部H8とからなる部分を背壁H10とし、元筒部H5及び先筒部H6の側面部を側壁H1とする。また、上側架橋部H7及び下側架橋部H8の左右両側に位置する平面視において略半円形状に切り欠かれた部分を開放部H2とする。
延長片Eは、延長本体E3と、延長側壁E2とからなる。
延長本体E3は、略矩形の板状であり、先筒部H6の背面側における先端から、雄バックルMと雌バックルFとの連結面を越えて延設されている。延長本体E3の長さは、雄本体M1の雄ベルト取付部M2の背面側を覆う位置まで届くように設定されている。延長本体E3の先端縁は平面視円弧状に形成されている。また、延長本体E3は、カバー本体H側から延長先端側にいくに従ってバックル2の背面から離れているように湾曲している。
延長側壁E2は、側面視略三角形の板状であり、カバー本体Hの側壁H1から突出して延長片E(延長本体E3)における左右の側縁E1につながって一体形成されている。
延長本体E3は、略矩形の板状であり、先筒部H6の背面側における先端から、雄バックルMと雌バックルFとの連結面を越えて延設されている。延長本体E3の長さは、雄本体M1の雄ベルト取付部M2の背面側を覆う位置まで届くように設定されている。延長本体E3の先端縁は平面視円弧状に形成されている。また、延長本体E3は、カバー本体H側から延長先端側にいくに従ってバックル2の背面から離れているように湾曲している。
延長側壁E2は、側面視略三角形の板状であり、カバー本体Hの側壁H1から突出して延長片E(延長本体E3)における左右の側縁E1につながって一体形成されている。
雄バックルMと雌バックルFとが連結された状態における、上面図(表面図)を図2(A)に、側面図を図2(B)に、背面図を図2(C)に、それぞれ示す。
雄バックルMの差込部M3が雌バックルFと雌雄結合して、切欠部F4から弾性係合部M6が表出している。このときの雄バックルMと雌バックルFとの背面側連結面H11を図2(C)に示す。この図2(C)に示す側が背面側であって、雄バックルM及び雌バックルFの隙間に布地などが当接する側である。
このバックルカバー1Aが嵌着していない場合には、この背面側連結面H11が布地などに当接しているので、背面側連結面H11が布地などを挟み込む場合があり得る。しかしながら、バックルカバー1Aの延長片Eが、この背面側連結面H11を超えてさらに雄バックルM側へ延びていて、布地などは延長片Eに当接しているに過ぎず、背面側連結面H11に当接していない。このため、背面側連結面H11が布地などを挟み込むことを回避又は抑制できる。
雄バックルMの差込部M3が雌バックルFと雌雄結合して、切欠部F4から弾性係合部M6が表出している。このときの雄バックルMと雌バックルFとの背面側連結面H11を図2(C)に示す。この図2(C)に示す側が背面側であって、雄バックルM及び雌バックルFの隙間に布地などが当接する側である。
このバックルカバー1Aが嵌着していない場合には、この背面側連結面H11が布地などに当接しているので、背面側連結面H11が布地などを挟み込む場合があり得る。しかしながら、バックルカバー1Aの延長片Eが、この背面側連結面H11を超えてさらに雄バックルM側へ延びていて、布地などは延長片Eに当接しているに過ぎず、背面側連結面H11に当接していない。このため、背面側連結面H11が布地などを挟み込むことを回避又は抑制できる。
さらに、図3に図2(B)の矢示X−X方向の断面図を、図4に図2(B)の矢示Y方向から見た図を、図5に図2(A)の矢示Z−Z方向の断面図を、それぞれ示す(ただし図4は雌ベルトF6を図示していない)。
図3に示すように、雌バックルFの内部には、雄バックルMの差込部M3の中央案内棒M5を案内するガイドF8が上下に中央案内棒M5の幅よりも少し大きい間隔を開けて設けられている。このガイドF8が設けられる雌架橋部F7の表面側(さらに上方)にバックルカバー1Aの上側架橋部H7が密着して嵌着し、雌架橋部F7の背面側(さらに下方)にバックルカバー1Aの下側架橋部H8が密着して嵌着している。なお、図3の点線は、バックルカバー1Aの元筒部H5の断面を示している。
図3に示すように、雌バックルFの内部には、雄バックルMの差込部M3の中央案内棒M5を案内するガイドF8が上下に中央案内棒M5の幅よりも少し大きい間隔を開けて設けられている。このガイドF8が設けられる雌架橋部F7の表面側(さらに上方)にバックルカバー1Aの上側架橋部H7が密着して嵌着し、雌架橋部F7の背面側(さらに下方)にバックルカバー1Aの下側架橋部H8が密着して嵌着している。なお、図3の点線は、バックルカバー1Aの元筒部H5の断面を示している。
また、図4に示すように、雌バックルFを雌ベルト取付部F2の方から見ると、雌バックルFの雌ベルト取付部F2の周囲を覆うように、バックルカバー1Aの元筒部H5が密着して嵌着している。
さらに、図5に示すように、表壁H9の後端部は、雌本体F1の雌ベルト取付部F2側の後端上部を上から抱き込み、背壁H10の後端部は、雌本体F1の雌ベルト取付部F2側の後端下部を下から抱き込み、バックルカバー1Aが雄バックルM側へ抜けることを防止している。背壁H10の後端部の左右中央は、平面視において矩形状に切り欠かかれている(図2(B)、(C)、図4も参照)。
さらに、図5に示すように、表壁H9の後端部は、雌本体F1の雌ベルト取付部F2側の後端上部を上から抱き込み、背壁H10の後端部は、雌本体F1の雌ベルト取付部F2側の後端下部を下から抱き込み、バックルカバー1Aが雄バックルM側へ抜けることを防止している。背壁H10の後端部の左右中央は、平面視において矩形状に切り欠かかれている(図2(B)、(C)、図4も参照)。
なお、ガイドF8は、雌バックルFの雌ベルト取付部F2側で扁平な筒状の雌バックルFを上下方向に連結する支柱F9となって、雌バックルFの強度を上げている。
なお、バックルカバー1Aの先筒部H6の表面側は、延長片Eよりも短く、ほぼ表面側の連結面近傍までしかないので、雌バックルFに雄バックルMを連結させるときに、バックルカバー1Aが邪魔になることはない。さらに、図2(A)に示すように、バックルカバー1Aの上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、切欠部F4の形状よりも少なくとも小さくなるように形成されており、弾性係合部M6が切欠部F4から十分に表出している。このため、雄バックルMと雌バックルFとの連結を解放するときに切欠部F4から表出している弾性係合部M6を挟むように押圧する場合に、バックルカバー1Aが邪魔になることはない。
なお、バックルカバー1Aの先筒部H6の表面側は、延長片Eよりも短く、ほぼ表面側の連結面近傍までしかないので、雌バックルFに雄バックルMを連結させるときに、バックルカバー1Aが邪魔になることはない。さらに、図2(A)に示すように、バックルカバー1Aの上側架橋部H7及び下側架橋部H8は、切欠部F4の形状よりも少なくとも小さくなるように形成されており、弾性係合部M6が切欠部F4から十分に表出している。このため、雄バックルMと雌バックルFとの連結を解放するときに切欠部F4から表出している弾性係合部M6を挟むように押圧する場合に、バックルカバー1Aが邪魔になることはない。
以下に、雌バックルF(従来の雌バックル)に、バックルカバー1Aが嵌着する場合について説明する。
図1(B)に示すように、雄バックルMと雌バックルFとの連結を開放し、雌バックルFから雌ベルトF6を外した後、バックルカバー1Aの先筒部H6を雌バックルFの後端側から挿入する。このとき、バックルカバー1Aが雌バックルFに嵌着した後に互いに密着して位置がずれないように、バックルカバー1Aは、雌バックルFよりも大きく製作されていない。このため、シリコンゴム製のバックルカバー1Aを少し引き伸ばすようにして、雌バックルFの後端側からバックルカバー1Aの先筒部H6を挿入するようにするとよい。バックルカバー1Aの先筒部H6が導入開口部F5の位置まで来ていて、延長片Eが雄バックルMと雌バックルFとの背面側連結面H11を覆っていると、バックルカバー1Aの雌バックルFへの嵌着が完了する。
<第2実施形態>
図6には、本発明の第2実施形態のバックルカバー1Bが示されている。
図1(B)に示すように、雄バックルMと雌バックルFとの連結を開放し、雌バックルFから雌ベルトF6を外した後、バックルカバー1Aの先筒部H6を雌バックルFの後端側から挿入する。このとき、バックルカバー1Aが雌バックルFに嵌着した後に互いに密着して位置がずれないように、バックルカバー1Aは、雌バックルFよりも大きく製作されていない。このため、シリコンゴム製のバックルカバー1Aを少し引き伸ばすようにして、雌バックルFの後端側からバックルカバー1Aの先筒部H6を挿入するようにするとよい。バックルカバー1Aの先筒部H6が導入開口部F5の位置まで来ていて、延長片Eが雄バックルMと雌バックルFとの背面側連結面H11を覆っていると、バックルカバー1Aの雌バックルFへの嵌着が完了する。
<第2実施形態>
図6には、本発明の第2実施形態のバックルカバー1Bが示されている。
第2実施形態のバックルカバー1Bが、第1実施形態と最も異なるところは、表壁H9の開放部H2の周縁に沿って厚みを有するX字型のカバーガイドH12と、側壁H1の開放部H2の周縁に沿ってガイド端H13とを有している点にある。
なお、表壁H9のカバーガイドH12及び側壁H1のガイド端H13のいずれかのみを有するものであっても構わない。
これらのカバーガイドH12及びガイド端H13は、切欠部F4の近傍で、バックルカバー1Bの外表面(表壁H9側と側壁H1側の外表面)に突出した凸部を形成している。このため、手探りであっても切欠部F4を容易に認識できる。したがって、目視困難な暗闇であっても、解放されたバックル2を容易に連結したり、連結されたバックル2を容易に開放したりすることができる。
<第3実施形態>
図7には、本発明の第3実施形態のバックルカバー1Cが示されている。
なお、表壁H9のカバーガイドH12及び側壁H1のガイド端H13のいずれかのみを有するものであっても構わない。
これらのカバーガイドH12及びガイド端H13は、切欠部F4の近傍で、バックルカバー1Bの外表面(表壁H9側と側壁H1側の外表面)に突出した凸部を形成している。このため、手探りであっても切欠部F4を容易に認識できる。したがって、目視困難な暗闇であっても、解放されたバックル2を容易に連結したり、連結されたバックル2を容易に開放したりすることができる。
<第3実施形態>
図7には、本発明の第3実施形態のバックルカバー1Cが示されている。
第3実施形態のバックルカバー1Cが、第1実施形態と最も異なるところは、カバー本体Hに、外方からの差込部M3を係合解除する操作力を伝達すべく差込部M3を覆う弾性変形可能な解除操作部H3を形成している点にある。
解除操作部H3は、カバー本体Hの表壁H9、側壁H1及び背壁H10の前後方向中途部に亘って、左右それぞれ設けられている。解除操作部H3は、雌本体F1の切欠部F4を覆うように、左右内方に向かって平面視において略半円形状に、カバー本体Hに一体形成されたものである。また、解除操作部H3は、バックルカバー1Cの側壁H1がやや凹むように設定されている。
解除操作部H3は、カバー本体Hの表壁H9、側壁H1及び背壁H10の前後方向中途部に亘って、左右それぞれ設けられている。解除操作部H3は、雌本体F1の切欠部F4を覆うように、左右内方に向かって平面視において略半円形状に、カバー本体Hに一体形成されたものである。また、解除操作部H3は、バックルカバー1Cの側壁H1がやや凹むように設定されている。
解除操作部H3の内面壁は、切欠部F4に係合された弾性係合部M6の外側壁に当接又はごく短い距離をもって対向している。したがって、解除操作部H3を左右から挟むように押圧すると、2つの弾性係合部M6を中央案内棒M5側に撓ませ、雄バックルMと雌バックルFとを少し引き離すことで、雌バックルFの方形筒状の内部で係合していた差込部M3の係合が容易に解放される。
<第4実施形態>
図8には、本発明の第4実施形態のバックルカバー1Dが示されている。
<第4実施形態>
図8には、本発明の第4実施形態のバックルカバー1Dが示されている。
第4実施形態のバックルカバー1Dが、第1実施形態と最も異なるところは、カバー本体Hに設けられた解除操作部H3が、切欠部F4側に突出して差込部M3と当接する当接凸部H4を有している点にある。
第4実施形態における解除操作部H3は、第3実施形態と異なり、バックルカバー1Dの側壁H1がやや突出するように設定されている。
また、当接凸部H4は、切欠部F4に係合された弾性係合部M6の外側壁に当接するように膨んだ突起であり、解除操作部H3の内面壁に設けられている。つまり、当接凸部H4の部分の肉厚が最も厚く形成されている。
第4実施形態における解除操作部H3は、第3実施形態と異なり、バックルカバー1Dの側壁H1がやや突出するように設定されている。
また、当接凸部H4は、切欠部F4に係合された弾性係合部M6の外側壁に当接するように膨んだ突起であり、解除操作部H3の内面壁に設けられている。つまり、当接凸部H4の部分の肉厚が最も厚く形成されている。
したがって、解除操作部H3を左右から挟むように少し押圧するだけで、2つの弾性係合部M6を中央案内棒M5側に撓ませ、雄バックルMと雌バックルFとを少し引き離すことで、雌バックルFの方形筒状の内部で係合していた差込部M3の係合が容易に解放される。
<第5実施形態>
図9には、本発明の第5実施形態のバックルカバー1Eが示されている。
第5実施形態のバックルカバー1Eが、第1実施形態と最も異なるところは、カバー本体Hが雄本体M1に嵌着している点にある。
<第5実施形態>
図9には、本発明の第5実施形態のバックルカバー1Eが示されている。
第5実施形態のバックルカバー1Eが、第1実施形態と最も異なるところは、カバー本体Hが雄本体M1に嵌着している点にある。
図9(A)〜図9(C)は、本発明の第5実施形態に係るバックルカバー1E及びバックルカバー1Eが嵌着したバックル2を示す図である。図9(A)にバックルカバー1E単体の斜視図を、図9(B)にバックルカバー1Eが嵌着した雄バックルMと雌バックルFとが係合していない(連結されていない)状態におけるバックル2の斜視図を、図9(C)にバックルカバー1Eが嵌着した雄バックルMと雌バックルFとが係合している(連結している)状態におけるバックル2の斜視図を、それぞれ示す。雌バックルFには、バックルカバーが嵌着していない。
バックルカバー1Eは、雄バックルMよりも少し大きな外形を有した扁平の方形筒状で構成され、カバー本体Hと、延長片Eとからなる
カバー本体Hは、雄ベルト取付部M2の後端側を覆う元筒部H5と、差込部M3の根元を覆う先筒部H6と、雄ベルト取付部M2の一部を開放した状態で覆うための開口部H14とを備える。
開口部H14は、表壁H9の略中央に切り抜かれた略四角形状の孔である。開口部H14の幅は、雄ベルトM4の幅と略同一またはやや大きく設定されており、この開口部H14から雄ベルト取付部M2のベルトループを伸ばしたり縮めたりすることができる。
カバー本体Hは、雄ベルト取付部M2の後端側を覆う元筒部H5と、差込部M3の根元を覆う先筒部H6と、雄ベルト取付部M2の一部を開放した状態で覆うための開口部H14とを備える。
開口部H14は、表壁H9の略中央に切り抜かれた略四角形状の孔である。開口部H14の幅は、雄ベルトM4の幅と略同一またはやや大きく設定されており、この開口部H14から雄ベルト取付部M2のベルトループを伸ばしたり縮めたりすることができる。
第5実施形態における延長片Eは、第1実施形態の延長片Eの構成と同様であり、差込部M3の直下に位置する。また、延長片Eと差込部M3との距離は、雄バックルMと雌バックルFとの雌雄結合に支障がないように、ソケット部F3における背面側の壁の厚みと略同一またはやや長く設定されている。
なお、元筒部H5及び先筒部H6の表面部と、開口部H14とからなる部分を表壁H9とし、元筒部H5及び先筒部H6の背面部からなる部分を背壁H10とし、元筒部H5及び先筒部H6の側面部を側壁H1とする。
なお、元筒部H5及び先筒部H6の表面部と、開口部H14とからなる部分を表壁H9とし、元筒部H5及び先筒部H6の背面部からなる部分を背壁H10とし、元筒部H5及び先筒部H6の側面部を側壁H1とする。
雄バックルM(従来の雄バックル)にバックルカバー1Eが嵌着する場合には、図9(B)に示すように、雄バックルMと雌バックルFとの連結を開放し、雄バックルMから雄ベルトM4を外し、バックルカバー1Eの先筒部H6を雄バックルMの後端側から挿入する。バックルカバー1Eの先筒部H6が差込部M3の根元の位置まで来て、バックルカバー1Eの雄バックルMへの嵌着が完了する。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。バックルカバー1等の各構成または全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。バックルカバー1等の各構成または全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
バックルカバー1がバックル2から脱落しないのであれば、バックルカバー1はバックル2よりも大きく製作されていてもよい。また、バックル2の製造時にバックルカバー1が嵌着して、バックルカバー1付きバックル2として市場に流通させても構わない。
1(1A〜1E)バックルカバー
2 バックル
H カバー本体
H1 側壁
H2 開放部
H3 解除操作部
H4 当接凸部
E 延長片
E1 側縁
E2 延長側壁
M 雄バックル
M1 雄本体
M3 差込部
F 雌バックル
F1 雌本体
F3 ソケット部
F4 切欠部
2 バックル
H カバー本体
H1 側壁
H2 開放部
H3 解除操作部
H4 当接凸部
E 延長片
E1 側縁
E2 延長側壁
M 雄バックル
M1 雄本体
M3 差込部
F 雌バックル
F1 雌本体
F3 ソケット部
F4 切欠部
Claims (11)
- 雌雄結合される雄バックル(M)と雌バックル(F)の内の一方に嵌着したカバー本体(H)と、このカバー本体(H)から突出して前記雌雄バックル(M、F)の他方の少なくとも背面の一部を覆う延長片(E)とを有することを特徴とするバックルカバー。
- 前記雄バックル(M)はベルト取付部(M2)を有する雄本体(M1)から差込部(M3)を突出しており、前記雌バックル(F)はベルト取付部(F2)を有する雌本体(F1)に前記雄バックル(M)の差込部(M3)を差し込んで係合するソケット部(F3)を形成しており、前記カバー本体(H)は雄本体(M1)と雌本体(F1)の内の一方に嵌着し、前記延長片(E)は雌雄結合された雄本体(M1)と雌本体(F1)の内の他方の少なくとも背面の一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載のバックルカバー。
- 前記延長片(E)は雌雄結合された雄本体(M1)と雌本体(F1)の内の他方のベルト取付部(M2、F2)を覆う位置まで延設していることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックルカバー。
- 前記延長片(E)はカバー本体(H)側から延長先端側にいくに従って雌雄バックル(M、F)の背面から離れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックルカバー。
- 前記カバー本体(H)の側壁(H1)から突出して前記延長片(E)の側縁(E1)につながる延長側壁(E2)を、前記カバー本体(H)及び延長片(E)と一体成形していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックルカバー。
- 前記カバー本体(H)は雌本体(F1)に嵌着し、前記延長片(E)は雄本体(M1)の背面を覆うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバックルカバー。
- 前記雌バックル(F)は雌本体(F1)に前記ソケット部(F3)に係合した雄バックル(M)の差込部(M3)を露出してこれを係合解除可能にするための切欠部(F4)を有しており、前記カバー本体(H)は前記切欠部(F4)に対応して差込部(M3)を露出する開放部(H2)を形成していることを特徴とする請求項6に記載のバックルカバー。
- 前記雌バックル(F)は雌本体(F1)に前記ソケット部(F3)に係合した雄バックル(M)の差込部(M3)を露出してこれを係合解除可能にするための切欠部(F4)を有しており、前記カバー本体(H)は前記切欠部(F4)に対応して差込部(M3)を覆いかつ外方からの差込部(M3)を係合解除する操作力を伝達すべく弾性変形可能な解除操作部(H3)を形成していることを特徴とする請求項6に記載のバックルカバー。
- 前記カバー本体(H)の解除操作部(H3)は前記切欠部(F4)側に突出して前記差込部(M3)と当接する当接凸部(H4)を有していることを特徴とする請求項8に記載のバックルカバー。
- 前記カバー本体(H)は雄本体(M1)に嵌着し、前記延長片(E)は雌本体(F1)の背面を覆うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバックルカバー。
- 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載のバックルカバー(1)を備えていることを特徴とするバックル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207153A JP2010042101A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | バックルカバー及びそのバックルカバーを用いたバックル |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010042101A true JP2010042101A (ja) | 2010-02-25 |
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ID=42013990
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JP2008207153A Pending JP2010042101A (ja) | 2008-08-11 | 2008-08-11 | バックルカバー及びそのバックルカバーを用いたバックル |
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JP (1) | JP2010042101A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102834030A (zh) * | 2010-03-19 | 2012-12-19 | 摩理都株式会社 | 带扣 |
-
2008
- 2008-08-11 JP JP2008207153A patent/JP2010042101A/ja active Pending
Cited By (1)
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CN102834030A (zh) * | 2010-03-19 | 2012-12-19 | 摩理都株式会社 | 带扣 |
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