JP2010041625A - 車載用防水型アンテナ装置及びその防水モールディング方法 - Google Patents

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貴久 山本
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Abstract

【課題】車載用防水型アンテナ装置の信頼性の向上を図る。
【解決手段】回路基板15と、回路基板15に接続されたアンテナエレメントと、回路基板15に接続されたケーブルとを含む車載用防水型アンテナ装置10であって、回路基板15に取り付けられた電気部品の内、最も高さの高いコンデンサ16bと略同等の厚さで、コンデンサ16bの周囲の回路基板15の上に密着して取り付けられ、その表面26a,26bが略平坦となる弾性体のバックアップ材26と、バックアップ材26の取り付けられた回路基板15と、アンテナエレメントと、ケーブルと、を一体にモールドする樹脂22とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載用防水型アンテナ装置の構造及びその防水モールディング方法に関する。
車両にはラジオ、テレビ、GPS等の多くの送受信装置が搭載されており、これらの送受信装置それぞれの周波数に応じたアンテナがエアスポイラや車両用バンパー等の樹脂製外装品の内部空間に設置されたり車両の外部空間に設置されたりすることがある。
このように、車室外にアンテナを設置する場合には、アンテナには防水性が求められることになる。特許文献1には、GPS用のマイクロストリップアンテナにおいて、セラミック誘電体の両面に放射電極と接地電極とを配置し、接地電極部にアンプ基板を重ね合わせて平面アンテナを構成し、その平面アンテナ全体を樹脂の保護被膜で覆い、防水性、耐久性を持たせることが提案されている。
特開平9―148833号公報
ところで、テレビ、ラジオ等のアンテナエレメントを車両の外装品の内部に取り付ける場合、接続されるアンプは防水仕様となっていないので車室内に取り付けられている。このためアンテナエレメントとアンプとの間の同軸ケーブルによる雑音指数を悪化させないように、車室外のアンテナエレメントと車室内のアンプとの間の距離を所定の距離に制限していた。このため、各種のアンテナを最適の送受信ができる位置に配置することが難しく、送受信特性が低下するという問題があった。
一方、テレビ、ラジオなどのアンテナでは、バラン回路を介してアンテナエレメントと同軸ケーブルとを接続することが行われている。バラン回路は比較的小さな回路基板上に構成することができるので、アンテナエレメントと回路基板との接続部分と、回路基板と、同軸ケーブルの回路基板との接続部分とを樹脂によって一体にモールディングし、防水構造とすることが行われている。
そこで、このバランの回路基板の樹脂モールドと同様の方法でアンプの回路基板をアンテナエレメント、同軸ケーブルと一緒にモールドし、防水構造とすることが考えられるが、アンプの回路基板にはコンデンサなどの高さの高い電気部品が用いられることが多い。このため、モールドする樹脂の厚さは、一番高さの高い電気部品の高さに防水に必要な樹脂の厚さを加えたものとなる。ところが、樹脂は高温で金型に注入した後に常温まで冷却する際に硬化収縮することから、樹脂の厚さが必要以上に厚くなっている場合には、樹脂の硬化収縮によって回路基板上に取り付けられている電気部品に応力がかかり、電気部品或いは回路基板が損傷を受ける場合がある。また、樹脂の肉厚が厚いと、表面の樹脂がへこむヒケが発生し、見栄えが悪くなる他、モールドした樹脂の面が平面に仕上がらないことから、その表面に例えばシールテープなどを取り付けることが難しく、取り付けても剥がれやすくなるという問題があった。また、回路基板の上にモールディングされる誘電体である樹脂の厚さが厚くなると、樹脂の誘電率の影響によってアンプの特性が変化してしまうという問題があった。
本発明は、車載用防水型アンテナ装置の信頼性の向上を図ることを目的とする。
本発明の車載用防水型アンテナ装置は、回路基板と、回路基板に接続されたアンテナエレメントと、回路基板に接続されたケーブルとを含む車載用防水型アンテナ装置であって、回路基板に取り付けられた電気部品の内、最も高さの高い電気部品と略同等の厚さで、その電気部品の周囲の回路基板上に密着して取り付けられ、回路基板と反対側の表面が略平坦となる弾性体のバックアップ材と、バックアップ材の取り付けられた回路基板と、アンテナエレメントと、ケーブルと、を一体にモールドする樹脂と、を有することを特徴とする。
本発明の車載用防水型アンテナ装置において、バックアップ材の回路基板と反対側の表面には、回路基板に取り付けられた電気部品の高さの変化に応じて段差が設けられ、各段の表面は平坦であること、としても好適であるし、バックアップ材は樹脂よりも誘電率が低い多孔質材料であること、としても好適である。
本発明の車載用防水型アンテナ装置の防水モールディング方法は、アンテナエレメントとケーブルとが回路基板に接続された車載用防水型アンテナ装置の防水モールディング方法であって、回路基板に取り付けられた電気部品の内、最も高さの高い電気部品と略同等の厚さで、回路基板と反対側の表面が略平坦となる弾性体のバックアップ材をその電気部品の周囲の回路基板上に密着して取り付け、回路基板と、フレームと、アンテナエレメントと、ケーブルと、を一体に樹脂でモールドすること、を特徴とする。
本発明は、車載用防水型アンテナ装置の信頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態の車載用防水型アンテナ装置10は、表面が防水フィルム12で覆われた金属薄板のアンテナエレメント11と、アンテナエレメント11で受信した受信信号を増幅する電気回路であるアンプが取り付けられる回路基板の外面と防水フィルム12の一部と出力ケーブル17外面の防水被覆17aと電力供給ケーブル19外面の防水被覆19aとを一体にモールディングする樹脂22と、樹脂22の外面に貼り付けられた電磁波をシールドするシールドテープ23と、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19が接続されたコネクタ25と、を備えている。出力ケーブル17は同軸ケーブルであり、電力供給ケーブル19はアンプに電力を供給するケーブルで例えば、AVケーブルである。また、樹脂22の厚さはH2であるが、回路基板15の一方の側にはコンデンサなどの高さの大きい電気部品が配置されているので、一方側の樹脂22の厚さはH2より大きいH2´となっている。
図2は車載用防水型アンテナ装置10の長手方向の断面を示し、図3は車載用防水型アンテナ装置10の幅方向の断面を示している。図2、図3に示すように、金属製のフレーム30には平板状の回路基板15が隙間をあけて取り付けられ、回路基板15の表面にはアンプを構成するIC16aやコンデンサ16bなどの電気部品が取り付けられている。回路基板15に取り付けられた一番高さの高い電気部品であるコンデンサ16bの周囲にはコンデンサ16bと略同一の厚さのバックアップ材26が取り付けられている。アンテナエレメント11の一端13はアンテナエレメント11を両面から覆う防水フィルム12から露出しており、一端13は、回路基板15の表面にはんだで接続されている。また、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19はそれぞれ絶縁性の防水被覆17a,19aがされており、各防水被覆17a,19aから露出した導体である芯線18,20が回路基板15の端子にはんだにて取り付けられている。出力ケーブル17と電力供給ケーブル19とは、回路基板15に取り付けられている接続ケーブルである。フレーム30は電磁波をシールドできるような金属製で、平板31と、平板31の表面に設けられ、回路基板15が取り付けられる爪34と、平板31から回路基板15の側面側に立ち上がっている側面突起32a,32bと、基板押さえ35と、回路基板15の端面側に立ち上がり出力ケーブル17と電力供給ケーブル19とをサポートする端面突起33と、を備えている。
図2、図3に示すように、バックアップ材26のコンデンサ16b側の高さはコンデンサ16bの回路基板15からの高さと略同様の高さで、コンデンサ16bの部分には切り欠き27が設けられている。バックアップ材26は、両面テープによって回路基板15の表面、及びIC16aなどの高さの低い電気部品の上に密着する様に貼り付けられている。バックアップ材26はスポンジなどの弾性部材であり、回路基板15の上に取り付けられた各電気部品の高さの違いを弾性変形によって吸収することができる。このため、コンデンサ16bの上端とバックアップ材26の表面26aとは略同一の平坦な面となっている。また、コンデンサ16bの取り付けられている側と反対側にはコンデンサ16bよりも高さの低い電気部品が取り付けられているので、この電気部品の高さに応じてバックアップ材26の高さはコンデンサ16bの側よりも低くなるように幅方向の中間に段差26cが設けられている。段差26cによって低くなったコンデンサ16bと反対側のバックアップ材26も各電気部品の高さの違いを弾性変形によって吸収し、その表面26bは略平坦となっている。
図3に示すように、コンデンサ16bなどの高い電気部品が配置されている側の樹脂22の高さは高さH2´で、高さの低い電気部品の配置されている反対側の樹脂22の高さは高さH2´よりも薄い高さH2である。また、フレーム30の側面突起32aと端面突起33の高さH1と、側面突起32bの高さH1´は後で説明する様に、金型の内面高さと略同一高さで、モールドされる樹脂22の各高さH2,H2´と略同一高さである。各突起32a,32b,33の各高さは、バックアップ材26と金型の内面との間に樹脂22が回りこめるだけの隙間を確保できる高さとなっている。
図2から図4に示すように、車載用防水型アンテナ装置10は、回路基板15と、回路基板15の表面に密着して取り付けられたバックアップ材26と、回路基板15に接続されているアンテナエレメント11の一端13と、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19の各芯線18,20とを内部に含むように樹脂22がモールディングされている。樹脂22はポリアミド系樹脂、ホットメルト或いはシリコン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの防水性のあるものを用いる。また、フレーム30と回路基板15との隙間にも樹脂22が充填される。バックアップ材26は回路基板15の表面に密着しているので、樹脂22をモールドする際に回路基板15とバックアップ材26との間に樹脂22が入り込まない。なお、回路基板15とバックアップ材26とは全面的に密着していなくてもよく、回路基板15とバックアップ材26との間に樹脂22が回りこまないような0.5mm以下の隙間があってもよい。
モールディングされた樹脂22は、回路基板15の周囲を包む中央部22aと、アンテナエレメント11の一端13とアンテナエレメント11の表面を両面から覆う防水フィルム12の一部を覆うエレメント側部22bと、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19を覆う出力側部22cとを備えている。中央部22aの外面には電磁波をシールするシールドテープ23が貼り付けられている。
以上、説明した車載用防水型アンテナ装置10の組立と防水モールドについて図4、図5を参照しながら詳細に説明する。
図4に示すように、アンテナエレメント11と、出力ケーブル17と、電力供給ケーブル19とを回路基板15に接続した後、回路基板15をフレーム30の爪34に固定する。回路基板15と平板31との間の隙間が開くが、この隙間は図2に示す樹脂22をモールディングする際に樹脂22が平板31と回路基板15との間に入り込めるだけの隙間であればよく、例えば、0.5mm以上、より好ましくは、1〜2mm程度の隙間であれば良い。図4に示すように、バックアップ材26の切り欠き27をコンデンサ16bの位置と出力ケーブル17の接続位置とに合わせて回路基板15の表面に密着させるよう両面テープで貼り付ける。バックアップ材26はスポンジ等の弾性体であるので、回路基板15の上に取り付けられた高さの低い電気部品の高さの違いをその弾性変形によって吸収するので、その表面26a,26bは平坦となっている。
図5に示すように、バックアップ材26を回路基板15の表面に貼り付けた後、回路基板15が固定されたフレーム30を防水モールド用の金型40の中にセットする。金型40は、フレーム30をセットする下型41と、樹脂22の注入口を備える上型42とから構成されている。下型41の内面43には、内面43から飛び出したボス45が設けられている。回路基板15が固定されたフレーム30の平板31に開けられている孔36の位置をボス45の位置に合わせてフレーム30を下型41の内面にセットする。ボス45は平板31に設けられた孔36に嵌まり込み、フレーム30の下型41の内面43に沿った方向の位置を固定する。また、平板31の回路基板15が取り付けられている面と反対側の面は下型41の内面43に密着する。そして、回路基板15に接続された出力ケーブル17と電力供給ケーブル19は、下型41に設けられた切り欠きの上にセットさせる。また、アンテナエレメント11と防水フィルムは上型と下型の型割り線の上にある面にセットされる。
下型41へのフレーム30のセットが終了したら、上型42を下型41に合わせて被せる。上型42は図1に示した樹脂22のように、一方側が高くなるように樹脂22をモールドできるよう、図5の紙面奥側の金型40の内面43,44間の高さはH2´で手前側の高さはH2となっている。各型内面43,44の間の手前側の高さH2は、側面突起32aと端面突起33との平板31からの高さH1と略同一であり、各型内面43,44の間の奥側の高さH2’は、側面突起32bの平板31からの高さH1´と略同一である。従って、上型42を下型41に合わせると、側面突起32a,32bと端面突起33の先端は上型42の内面44にそれぞれ接する。側面突起32a,32bと端面突起33が取り付けられている平板31は下型41の内面43に密着していることから、側面突起32a,32bと端面突起33と平板31は、上型42の内面44と下型41の内面43との間に挟みこまれて、その上下方向の位置が固定される。また、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19は、上型42に設けられた切り欠きと下型41に設けられた切り欠きとの間に挟み込まれ、アンテナエレメント11と防水フィルムは上型と下型の型割り線の上にある面に挟みこまれる。金型40の中にフレーム30がセットされると、バックアップ材26の表面26a,26bと上型42の内面44との間には、樹脂22が回りこんで防水性のモールドを形成することができるだけの隙間が開いている。このバックアップ材26の表面26a,26bと上型42の内面44との隙間は0.5mm以上あればよいが、好ましくは1から2mm程度あればよい。バックアップ材26の表面26aとコンデンサ16bの上端とは略同一面となっており、またバックアップ材26の表面26a,26bは略平坦となっていることから、上型42の内面とバックアップ材26の表面26a,26b、コンデンサ16b上端の隙間は略一定となり、その部分に注入する樹脂22の厚さが略一定となる。
このように、上型42のセットが完了したら、上型42の樹脂注入口46からモールディング用の樹脂22を金型40の内部に注入する。この際、フレーム30は孔36に嵌まり込んだボス45によって下型41の内面43に沿った方向に固定され、側面突起32a,32b、端面突起33によって金型40の中での上下方向の位置が固定されているので、フレーム30は回路基板15を金型40の内部の所定の位置に浮かして固定することができる。従って、金型の内面43,44と回路基板15との間の距離を所定の距離に保持することができ、回路基板15の周囲に樹脂を所定の厚さ、形状にモールディングすることができる。また、回路基板15とフレーム30の平板31との間には樹脂22が回りこめるような隙間が開いているので、回路基板15は表、裏とも樹脂22によってモールドすることができる。モールドの際には、アンテナエレメント11の回路基板15への接続部である一端13及び、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19の各防水被覆17a,19aとが一体に樹脂22でモールドされるので防水性を保つことができる。
バックアップ材26は回路基板15の表面に密着しているので、バックアップ材26と回路基板15との間には樹脂22は回りこまず、回路基板15の上型42側の樹脂22の厚さはバックアップ材26の表面26a,26bと上型42の内面44との隙間の寸法の、例えば、0.5から1mm程度の厚さとなる。また、バックアップ材26の表面26a,26bとコンデンサ16bの上端とが略同一の平坦面となっているため、この部分にモールドされた樹脂22の厚さは薄く、略一定の厚さとなり、樹脂22の硬化収縮が低減されることから、モールドされた樹脂22の表面にヒケが発生することを抑制することができるとともに、回路基板15に取り付けられているIC16aやコンデンサ16bの損傷を抑制することができるという効果を奏する。また、IC16aやコンデンサ16bは弾性体であるバックアップ材26を介して樹脂22によってモールドされるため、直接樹脂22の硬化収縮による応力を受けず、樹脂22の硬化収縮の際にIC16aやコンデンサ16bに掛かる力が更に低減され、より、損傷を受けにくくなるという効果を奏する。
樹脂22の注入が終了したら、上型42と下型41を分離し、樹脂22でモールドされた車載用防水型アンテナ装置10を金型40から取り出す。この際、下型41の内面43にはフレーム30の平板31が密着しており、この間には樹脂22が回りこんでいないので、樹脂22でモールドされた回路基板15はフレーム30と共に容易に下型41から離型することができる。
図6に示すように、回路基板15を離型すると、金型40に注入された樹脂22は上型42と下型41とによって回路基板15の周囲を包む中央部22aと、アンテナエレメント11の一端13とアンテナエレメント11の表面を両面から覆う防水フィルム12の一部を覆うエレメント側部22bと、出力ケーブル17と電力供給ケーブル19を覆う出力側部22cとを備える形状にモールドされ、バックアップ材26は樹脂22の中に一体にモールドされている。また、出力ケーブル17のある側の樹脂22の高さは高さH2にモールドされ、コンデンサ16bのある側の樹脂22の高さはH2´にモールドされている。
図7に示すように、防水モールドが終了したら、離型した樹脂22の中央部22aの外面に電磁波をシールドすることができるシールドテープ23を巻きつけ、貼り付け固定する。下型41の内面43とフレーム30の平板31との間には樹脂22が回りこんでいないので、図2に示すように、金属製の平板31の回路基板15と反対側の面はモールドされた樹脂22から露出している。この露出した金属面にシールドテープ23を巻きつけてシールドテープ23と平板31とを導通させる。
以上説明したように、本実施形態の車載用防水型アンテナ装置10は、回路基板15の表面にスポンジなどの多孔質材料のバックアップ材26を密着させてから樹脂22をモールドするので、モールドされる樹脂22の厚さを薄くでき、モールドされた樹脂22の表面のヒケを抑制すると共に、回路基板15に取り付けられている電気部品の掛かる応力を低減することができるので、車載用防水型アンテナ装置10の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。また、樹脂22が軽量のバックアップ材26に置き換えられるので車載用防水型アンテナ装置10を軽量化することができるという効果を奏する。
また、回路基板15に弾性体であるバックアップ材26を介して樹脂22がモールドされているので、バックアップ材26が樹脂22の硬化収縮による応力を緩和し、更に回路基板15に取り付けられた電気部品に掛かる応力を低減することができるという効果を奏する。
更に、回路基板15の表面には誘電率が樹脂22よりも低い多孔質のバックアップ材26が密着するので、樹脂22の誘電率による回路基板の抵抗値の変化が少なく、樹脂22によってモールドした場合でも回路基板15の特性が変化しないので、車載用防水型アンテナ装置10は安定した特性を備えることができるという効果を奏する。
以上説明した本実施形態では、バックアップ材26の例としてスポンジを挙げて説明したが、スポンジに限らず、弾性体であれば、例えば、発泡スチロールなどの発泡材としてもよいし、ゴムなどの材料によって構成してもよい。また、本実施形態ではバックアップ材を両面テープによって貼り付けることとして説明したが、バックアップ材の位置が固定されていれば両面テープによって貼り付けなくてもよく、例えば、回路基板15に設けられた孔に差し込まれたり挟み込まれたりしていてもよい。また、本実施形態では回路基板15の電気部品が取り付けられている側の面にバックアップ材26を取り付けることとして説明したが、回路基板15の両面にバックアップ材26を取り付けてもよい。この場合には、より軽量化を図ることが出来るという効果を奏する。更に、シールドテープ23はテープを巻きつけることによらず、シールドケースなどに回路基板15を収容するよう構成してもよい。
本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置の長手方向の断面図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置の幅方向の断面図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置の回路基板にバックアップ材が取り付けられ、樹脂がモールドされる前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置の金型に回路基板をセットした状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置の樹脂がモールドされた後の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態における車載用防水型アンテナ装置のシールドテープが貼り付けられた状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 車載用防水型アンテナ装置、11 アンテナエレメント、12 防水フィルム、13 一端、15 回路基板、16a IC、16b コンデンサ、17a,19a 防水被覆、17 出力ケーブル、18,20 芯線、19 電力供給ケーブル、22 樹脂、22a 中央部、22b エレメント側部、22c 出力側部、23 シールドテープ、25 コネクタ、26 バックアップ材、26a,26b 表面、26c 段差、27 切り欠き、30 フレーム、31 平板、32a,32b 側面突起、33 端面突起、34 爪、35 基板押さえ、36 孔、40 金型、41 下型、42 上型、43,44 内面、45 ボス、46 樹脂注入口。

Claims (4)

  1. 回路基板と、回路基板に接続されたアンテナエレメントと、回路基板に接続されたケーブルとを含む車載用防水型アンテナ装置であって、
    回路基板に取り付けられた電気部品の内、最も高さの高い電気部品と略同等の厚さで、その電気部品の周囲の回路基板上に密着して取り付けられ、回路基板と反対側の表面が略平坦となる弾性体のバックアップ材と、
    バックアップ材の取り付けられた回路基板と、アンテナエレメントと、ケーブルと、を一体にモールドする樹脂と、
    を有することを特徴とする車載用防水型アンテナ装置。
  2. 請求項1に記載の車載用防水型アンテナ装置であって、
    バックアップ材の回路基板と反対側の表面には、回路基板に取り付けられた電気部品の高さの変化に応じて段差が設けられ、各段の表面は平坦であること、
    を特徴とする車載用防水型アンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載用防水型アンテナ装置であって、
    バックアップ材は樹脂よりも誘電率が低い多孔質材料であること、
    を特徴とする車載用防水型アンテナ装置。
  4. アンテナエレメントとケーブルとが回路基板に接続された車載用防水型アンテナ装置の防水モールディング方法であって、
    回路基板に取り付けられた電気部品の内、最も高さの高い電気部品と略同等の厚さで、回路基板と反対側の表面が略平坦となる弾性体のバックアップ材をその電気部品の周囲の回路基板上に密着して取り付け、
    回路基板と、フレームと、アンテナエレメントと、ケーブルと、を一体に樹脂でモールドすること、
    を特徴とする車載用防水型アンテナ装置の防水モールディング方法。
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