JP2010040491A - 有機el装置及びその製造方法並びに配線構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極パターンが断線する虞を大幅に低減することが可能な有機EL装置を提供する。
【解決手段】有機EL表示装置1は、透明基板10と、透明基板10上に配置された第1電極パターン14と、絶縁パターン16と、第1電極パターン14上に配置された有機EL層20と、有機EL層20上に配置された第2電極パターン22と、透明基板10上に配置されると共に、第2電極パターン22と物理的且つ電気的に接続された配線パターン12Aとを備える。配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部は、透明基板10の表面に対する角度が90°を超える逆テーパ形状となっている。逆テーパ形状となっている配線パターン12Aの端部は、絶縁パターン16によって被覆されている。第2電極パターン22は、絶縁パターン16の上方を超えて配線パターン12Aと接続されている。
【選択図】図3
【解決手段】有機EL表示装置1は、透明基板10と、透明基板10上に配置された第1電極パターン14と、絶縁パターン16と、第1電極パターン14上に配置された有機EL層20と、有機EL層20上に配置された第2電極パターン22と、透明基板10上に配置されると共に、第2電極パターン22と物理的且つ電気的に接続された配線パターン12Aとを備える。配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部は、透明基板10の表面に対する角度が90°を超える逆テーパ形状となっている。逆テーパ形状となっている配線パターン12Aの端部は、絶縁パターン16によって被覆されている。第2電極パターン22は、絶縁パターン16の上方を超えて配線パターン12Aと接続されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、有機EL表示装置や有機EL照明装置等の有機EL装置及びその製造方法並びに配線構造体に関する。
有機EL表示装置や有機EL照明装置等の有機EL装置は、一般に、ガラス基板と、ガラス基板上に設けられた、ITO等からなる透明な電極(陽極)パターンと、透明電極上に設けられた有機EL層と、有機EL層上に設けられた電極(陰極)パターンと、駆動用の半導体チップ及びフレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)基板とを備えており、陽極パターンと半導体チップ、陰極パターンと半導体チップ、半導体チップとフレキシブルプリント回路基板とをそれぞれ接続するための配線パターンがガラス基板上に配置されている。
このような配線パターンには、電気抵抗の低い金属材料(例えば、Cu、Ag、Au、Al、Rh)を用いることが好ましい。しかしながら、Cu等からなる低抵抗金属材料とガラス基板との接着性は必ずしも良好ではない。そのため、他の導電層(例えば、ITO)を介して低抵抗金属層を形成することで配線パターンを構成することが好ましい。特に、ガラス基板上に上記導電層を配線パターンの一部及び陽極パターンとしてパターニングし、陽極パターンをレジスト等の保護層によって被覆し、上記導電層上に低抵抗金属層を選択的にめっきすると、低抵抗金属層をパターニングする必要がなくなり、パターニングプロセスを簡略化することができるため、好ましい。
ここで、一般に、保護層の周縁部は、ガラス基板の表面に対する当該周縁部の側面の少なくとも一部の角度が90°以下である順テーパ形状となっている。従って、上記導電層のうち陽極パターン寄りの部分が保護層によって被覆された状態で、上記導電層上に低抵抗金属層を選択的にめっきすると、低抵抗金属層のうち陽極パターン寄りの部分が逆テーパ形状(ガラス基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が90°を超える形状)となりやすい。このとき、陰極パターンが配線パターン(低抵抗金属層)上に更にパターニングされると、低抵抗金属層のうち逆テーパ形状となっている部分において陰極パターンが分断されて断線が発生しうる。
そこで、従来、低抵抗金属層の両縁部を順テーパ形状とすると共に低抵抗金属層の厚さを規定することで、陰極パターンの断線を防止するようにした金属配線構造が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特許第3567142号公報(特開2002−050627号公報)
ところで、電気抵抗の大きさは、導体の断面積の逆数に比例する。そのため、上記特許文献1に記載された金属配線構造では、低抵抗金属層の厚さが8000Å以下に規定されていることから、電気抵抗を小さくするのに限界があった。また、上記特許文献1の段落[0035]に記載されているように、たとえ低抵抗金属層の両縁部を順テーパ形状としても、ガラス基板の表面に対する角度が75°を超えた場合には、陰極パターンの断線が発生しやすい。特に、低抵抗金属層の電気抵抗をより小さくする目的で低抵抗金属層の厚みを厚くした場合には、その傾向が顕著となる。そのため、従来の金属配線構造では、配線パターンの電気抵抗を小さくしつつ陰極パターンの断線を防止するための対策として、十分とは言い難かった。
そこで、本発明は、電極パターンが断線する虞を大幅に低減することが可能な有機EL装置及びその製造方法並びに配線構造体を提供することを目的とする。
本発明に係る有機EL装置は、基板と、基板上に配置された第1電極パターンと、第1電極パターン上に配置された有機EL層と、有機EL層上に配置された第2電極パターンと、基板上に配置されると共に、第2電極パターンと物理的且つ電気的に接続された配線パターンとを備え、配線パターンのうち第2電極パターンと接続される側の端部は、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっており、端部は、テーパ形状となっている部分と共に被覆層によって被覆され、第2電極パターンは、被覆層の上方を超えて配線パターンと接続されていることを特徴とする。
本発明に係る有機EL装置では、配線パターンのうち第2電極パターンと接続される側の端部が、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっており、端部がテーパ形状となっている部分と共に被覆層によって被覆されている。また、本発明に係る有機EL装置では、第2電極パターンが被覆層の上方を超えて配線パターンと接続されている。つまり、テーパ形状となっている配線パターンの端部を被覆する被覆層の存在により、第2電極パターンが、テーパ形状となっている配線パターンの端部を直接被覆することがなくなっている。従って、配線パターンのうち第2電極パターンと接続される側の端部が急峻な順テーパ形状や逆テーパ形状となっていても、当該端部における第2電極パターンの断線が保護層によって効果的に抑制されることとなる。その結果、第2電極パターンが断線する虞を大幅に低減することが可能となる。
好ましくは、配線パターンのうち第2電極パターンと接続される側の端部は、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が90°を超える逆テーパ形状となっている。
好ましくは、第1電極パターンの周縁部は、絶縁パターンによって被覆されており、絶縁パターンと被覆層とは物理的に一体とされている。ここで、一般に、第1電極パターンの周縁部は、基板の表面に対する角度が75°未満の順テーパ形状となっている。このような第1電極パターン上に直接有機EL層が形成されると、有機EL層のうち第1電極パターンの周縁部上に位置する部分において電界集中が起こり、当該周縁部の近傍が異常発光するといった不具合が発生しうる。ところが、上記のように、第1電極パターンの周縁部が絶縁パターンによって被覆されているので、このような不具合の発生を抑制することができるようになっている。
好ましくは、配線パターンは、めっき層を有している。
より好ましくは、めっき層の少なくとも一部は、Cu、Ag、Au、Al及びRhのいずれか一種によって構成されている。ここで、Cu、Ag、Au、Al及びRhはいずれも低抵抗金属材料である。そのため、配線パターンの電気抵抗を小さくすることが可能となる。
さらに好ましくは、めっき層は、基板に近い順にNiめっき膜及びAuめっき膜を含んでいる。このようにすると、配線パターンの電気抵抗をより小さくすることが可能となると共に、配線パターンとの密着性が良好となる。
好ましくは、配線パターンは、基板に近い順に導電層及びめっき層を有し、めっき層のうち第2電極パターンと接続される側の端部は、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっている。このようにすると、基板との接着性が良好な材料を用いて導電層を構成し、基板との接着性が良好でない材料を用いてめっき層を導電層上に形成することで、基板と配線パターンとの接着性を向上させることが可能となる。なお、めっき層を形成する場合には、導電層上以外の部分がめっきされないように、選択めっき法を採用することが好ましい。
より好ましくは、導電層はITOによって構成されている。
さらにより好ましくは、基板上に実装された半導体チップ及び/又はフレキシブルプリント回路基板を更に備え、半導体チップ及び/又はフレキシブルプリント回路基板に設けられている接続配線の少なくとも表面がAuによって構成されており、配線パターンのAuめっき膜と接続配線の表面とが電気的に接続されている。このようにすると、配線パターンと半導体チップ及び/又はフレキシブルプリント回路基板との間における電気抵抗を小さくすることが可能となる。
一方、本発明に係る有機EL装置の製造方法は、第1電極パターンと、配線パターンとなる導電層とを基板上に形成する第1工程と、第1電極パターンを被覆すると共に導電層のうち第1電極パターン寄りの部分を被覆する保護層を形成する第2工程と、導電層のうち保護層によって被覆されていない部分の上にめっき層を形成することで、当該めっき層のうち保護層寄りの端部を、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状とする第3工程と、保護層を除去する第4工程と、テーパ形状となっている部分と共に端部を被覆する被覆層を形成する第5工程と、配線パターンと物理的且つ電気的に接続される第2電極パターンを、被覆層の上方を超えるようにして形成する第6工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る有機EL装置の製造方法では、第2工程において、第1電極パターン及び導電層のうち第1電極パターン寄りの部分を被覆する保護層を形成し、第3工程において、導電層のうち保護層によって被覆されていない部分の上にめっき層を形成することで、当該めっき層のうち保護層寄りの端部を、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状とし、第6工程において、配線パターンと物理的且つ電気的に接続される第2電極パターンを、被覆層の上方を超えるようにして形成している。そのため、テーパ形状となっている配線パターンの端部を被覆する被覆層の存在により、第6工程において形成される第2電極パターンが、テーパ形状となっている配線パターンの端部を直接被覆することがなくなっている。従って、配線パターンのうち第2電極パターンと接続される側の端部が急峻な順テーパ形状や逆テーパ形状となっていても、当該端部における第2電極パターンの断線が保護層によって効果的に抑制されることとなる。その結果、第2電極パターンが断線する虞を大幅に低減することが可能となる。
好ましくは、第3工程では、めっき層のうち保護層寄りの端部を、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が90°を超える逆テーパ形状とする。
好ましくは、第5工程では、第1電極パターンの周縁部を被覆する絶縁パターンを被覆層と同時に形成する。ここで、一般に、第1電極パターンの周縁部は、基板の表面に対する角度が75°未満の順テーパ形状となっている。このような第1電極パターン上に直接有機EL層が形成されると、有機EL層のうち第1電極パターンの周縁部上に位置する部分において電界集中が起こり、当該周縁部の近傍が異常発光するといった不具合が発生しうる。ところが、上記のように、絶縁パターンによって第1電極パターンの周縁部を被覆しているので、このような不具合の発生を抑制することができるようになっている。また、上記のように、絶縁パターンを被覆層と同時に形成しているので、プロセスを簡略化することが可能となる。
より好ましくは、絶縁パターンと被覆層とは物理的に一体とされている。
好ましくは、被覆層を形成する第5工程とは異なる工程において、第1電極パターンの周縁部を被覆する絶縁パターンを形成し、絶縁パターンと前記被覆層とは物理的に一体とされている。
好ましくは、第5工程では、液状の無機材料又は液状の有機材料を塗布して硬化させることにより被覆層を形成する。このように液状の無機材料又は液状の有機材料を用いると、形成された被覆層の周縁部が順テーパ形状となりやすいので、保護層における第2電極パターンの断線についても効果的に抑制されることとなる。
また、本発明に係る配線構造体は、基板と、電極パターンと、基板上に配置されると共に、電極パターンと物理的且つ電気的に接続された配線パターンとを備え、配線パターンのうち電極パターンと接続される側の端部は、基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっており、端部は、テーパ形状となっている部分と共に被覆層によって被覆され、電極パターンは、被覆層の上方を超えて配線パターンと接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、電極パターンが断線する虞を大幅に低減することが可能な有機EL装置及びその製造方法並びに配線構造体を提供することができる。
本発明に係る有機EL表示装置1の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」なる語を使用することがあるが、これは図面の上方向に対応したものである。さらに、以下では、縦横で3×3の画素を有する有機EL表示装置1を例にとって説明しているが、画素の数としてはこの数に限定されず、有機EL表示装置1の用途に応じて種々の画素数とすることができるのは勿論である。
(有機EL表示装置の構成)
まず、図1〜図4を参照して、有機EL表示装置1の構成について説明する。有機EL表示装置1は、いわゆるパッシブマトリクス駆動方式を採用しており、透明基板10と、複数の配線パターン12と、複数の第1電極パターン14と、絶縁パターン(被覆層)16と、分離体18と、複数の有機EL層20と、複数の第2電極パターン22と、封止缶24と、接着剤26と、乾燥剤28と、半導体チップ30と、フレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)基板32とを備える。
まず、図1〜図4を参照して、有機EL表示装置1の構成について説明する。有機EL表示装置1は、いわゆるパッシブマトリクス駆動方式を採用しており、透明基板10と、複数の配線パターン12と、複数の第1電極パターン14と、絶縁パターン(被覆層)16と、分離体18と、複数の有機EL層20と、複数の第2電極パターン22と、封止缶24と、接着剤26と、乾燥剤28と、半導体チップ30と、フレキシブルプリント回路(FPC:Flexible Printed Circuit)基板32とを備える。
透明基板10は、方形状を呈している。透明基板10の材質としては、特に限定されないが、例えば、ガラス基板、樹脂基板、樹脂フィルムが挙げられる。透明基板10の厚みは、例えば、0.2mm〜0.7mm程度に設定することができる。
配線パターン12は、図1〜図3に示されるように、透明基板10上に複数形成されている。本実施形態においては、図1に示されるように、3本の配線パターン12Aが、半導体チップ30と各第1電極パターン14とを物理的且つ電気的に接続するように延びており、3本の配線パターン12Bが、半導体チップ30と各第2電極パターン22とを物理的且つ電気的に接続するように延びており、5本の配線パターン12Cが、半導体チップ30とフレキシブルプリント回路基板32とを電気的に接続するように延びている。
配線パターン12は、図2に示されるように、透明電極膜(導電層)12aと、Niめっき膜(めっき層)12bと、Auめっき膜(めっき層)12cとがこの順に積層されて構成されている。透明電極膜12aは、例えばITOによって構成される。透明電極膜12aの厚みは、例えば30nm〜200nm程度に設定することができる。Niめっき膜12bは、パターニングされた透明電極膜12a上にNiが選択的にめっきされて構成される。Niめっき膜12bの厚みは、例えば50nm〜200nm程度に設定することができる。Auめっき膜12cは、Niめっき膜12b上にAuが選択的にめっきされて構成される。Auめっき膜12cの厚みは、例えば100nm〜1μm程度に設定することができる。
ここで、本実施形態においては、Niめっき膜12b及びAuめっき膜12cによってめっき層が構成されている。配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部は、図3及び図4に示されるように、透明基板10の表面に対する当該端部の側面の角度が90°を超える逆テーパ形状となっている。
第1電極パターン14は、透明基板10上に複数(本実施形態においては3つ)形成されている。各第1電極パターン14は、図1に示されるように、一方向に延在すると共に互いに略平行となるように、透明基板10上に配置されている。各第1電極パターン14は、図1に示されるように、各配線パターン12Bとそれぞれ物理的且つ電気的に接続されている。
第1電極パターン14は、例えばITOやIZOによって構成される。第1電極パターン14の厚みは、例えば30nm〜200nm程度に設定することができる。
絶縁パターン16は、透明基板10、第1電極パターン14及び配線パターン12A上に形成されている。絶縁パターン16は、後述する図14に示されるように、複数(本実施形態においては4つ)の第1部分16aと、複数(本実施形態においては4つ)の第2部分16bとを有している。
各第1部分16aは、各第1電極パターン14に略直交して延在すると共に互いに略平行となるように、透明基板10及び第1電極パターン14上に配置されている。各第2部分16bは、各第1電極パターン14のうち隣り合う第1電極パターン14間に位置するように、透明基板10、第1電極パターン14及び配線パターン12A上に配置されている。そのため、絶縁パターン16は、各第1部分16aと各第2部分16bとによって格子状となるように構成される。
これにより、第1電極パターン14の周縁部(第1電極パターン14の順テーパ形状部分)と、配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部、特に、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)とが、絶縁パターン16によって被覆された状態となっている。すなわち、絶縁パターン16のうち第1電極パターン14の順テーパ形状部分を覆う部分と絶縁パターン16のうちめっき層の逆テーパ形状部分を覆う部分とは、物理的に一体となっている。
絶縁パターン16は、感光性樹脂等の樹脂材料、又は、SOG(Spin On Glass:ケイ素化合物をアルコール等の有機溶剤に溶解させた塗布液)やポリシラザン等の無機系コーティング材料によって構成される。絶縁パターン16の厚みは、例えば0.5μm〜2.0μm程度に設定することができる。
分離体18は、図2に示されるように、絶縁パターン16の各第1部分16a上にそれぞれ対応して複数(本実施形態においては4つ)形成されている。各分離体18は、各第1部分16a上において、第1部分16aの長手方向に延在すると共に互いに略平行となるように、各第1部分16a上に配置されている。
分離体18は、例えば化学増幅型感光性樹脂によって構成される。分離体18の厚みは、有機EL層20及び第2電極パターン22を分離(詳しくは後述する)するのに十分な高さ、例えば2.0μm〜4.0μm程度に設定することができる。
有機EL層20は、図2に示されるように、各分離体18のうち隣り合う分離体18の間に位置するように、各第1電極パターン14上に複数(本実施形態においては3つ)配置されている。各有機EL層20は、絶縁パターン16の一部をも覆っている。具体的には、各有機EL層20は、絶縁パターン16の各第1部分16aのうち隣り合う第1部分16aの間に位置している。各有機EL層20のうち延在方向(図2の紙面に垂直な方向)に平行な両縁部は、各第1部分16aのうち延在方向(図2の紙面に垂直な方向)に略平行な縁部を覆っている。また、各有機EL層20は、各分離体18の上面を覆うように配置されている。
有機EL層20の材料は、特に限定されないが、例えば正孔輸送層、発光層、電子輸送層によって構成される公知のものを利用できる。有機EL層20の厚みは、例えば100nm〜200nm程度に設定することができる。
第2電極パターン22は、各有機EL層20上にそれぞれ対応して複数(本実施形態においては3つ)配置されている。そのため、各第2電極パターン22は、図1に示されるように、一方向(図2の紙面に垂直な方向)に延在すると共に互いに略平行とされている。各第2電極パターン22にのうち延在方向(図2の紙面に垂直な方向)に平行な両縁部は、各有機EL層20のうち延在方向(図2の紙面に垂直な方向)に略平行な縁部の近傍に位置している。各第2電極パターン22は、図2に示されるように、各分離体18の上面に形成された各有機EL層20を覆うように配置されている。
また、各第2電極パターン22は、図1に示されるように、各配線パターン12Aとそれぞれ物理的且つ電気的に接続されている。具体的には、各第2電極パターン22は、図3及び図4に示されるように、各第2電極パターン22と各配線パターン12Aとの間に位置している絶縁パターン16の第2部分16bの上方を超えて(本実施形態においては、絶縁パターン16の第2部分16bの表面上に直接付着した状態で)、各配線パターン12AのAuめっき膜12cの表面まで延びている。
第2電極パターン22は、例えばAlによって構成される。第2電極パターン22の厚みは、例えば100nm〜300nm程度に設定することができる。
封止缶24は、有底四角筒状の容器であり、例えばSUS、ガラス板等を加工することで構成される。封止缶24は、図2〜図4に示されるように、封止缶24の開放側の端縁に設けられた接着剤26(例えば、エポキシ樹脂)を介して、透明基板10と接着されている。これにより、封止缶24、接着剤26及び透明基板10によって密閉空間が画成され、当該密閉空間内への水分の滲入が妨げられることとなる。また、当該密閉空間内に水分が滲入した場合に備えて、封止缶24の内壁には、図2〜図4に示されるように、乾燥剤28が設けられている。
半導体チップ30及びフレキシブルプリント回路基板32は、図1及び図2に示されるように、透明基板10上に実装されている。半導体チップ30は、フレキシブルプリント回路基板32を介して入力される信号に基づいて、パッシブマトリクス駆動方式により、所望の画素の発光を制御する。フレキシブルプリント回路基板32は、フレキシブルな外部配線手段である。
図示していないが、半導体チップ30及びフレキシブルプリント回路基板32には、各配線パターン12と接続するための接続配線がそれぞれ複数設けられている。一般的に、当該接続配線と配線パターン12との接続は、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介して行われることが多い。当該接続配線の少なくとも表面はAuであり、配線パターン12はAuめっき膜12cであるために、当該接続配線の表面と配線パターン12のAuめっき膜12cとが、ACFに含まれる金属粒子を介して電気的に接続される。
(有機EL表示装置の製造方法)
続いて、図1〜図3及び図5〜図21を参照して、有機EL表示装置1の製造方法について説明する。
続いて、図1〜図3及び図5〜図21を参照して、有機EL表示装置1の製造方法について説明する。
まず、図5〜図7に示されるように、透明基板10上に、第1電極パターン14及び配線パターン12(12A〜12C)となる透明電極膜12aを形成する。具体的には、第1電極パターン14及び透明電極膜12aとなる電極材料をスパッタリングにより透明基板10の全面に成膜し、フォトリソグラフィー法によってパターニングすることで、第1電極パターン14及び透明電極膜12aを同時に形成する。
続いて、図8〜図10に示されるように、有機EL表示装置1の画素を構成する発光領域、すなわち、第1電極パターン14及び透明電極膜12aのうち第1電極パターン14寄りの部分Nを被覆する保護層Rを形成する。具体的には、感光性樹脂等の樹脂材料を用いてフォトリソグラフィー法により保護層Rを形成する。なお、保護層Rのパターニングの際、保護層Rの周縁部が順テーパ形状となる(図9及び図10参照)。
続いて、図11〜図13に示されるように、透明電極膜12a上のうち保護層Rによって被覆されていない部分に、Niめっき膜12b及びAuめっき膜12cを形成する。具体的には、透明電極膜12a上のうち保護層Rによって被覆されていない部分に、Niめっき及びAuめっきを選択的に施す。これにより、透明電極膜12a、Niめっき膜12b及びAuめっき膜12cによって配線パターン12が構成されることとなる。このとき、上記のように保護層Rの周縁部が順テーパ形状であることから、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第1電極パターン14寄りの部分N及び配線パターン12Bを構成するめっき層のうち第1電極パターン14寄りの部分Nは、図12及び図13に示されるように、逆テーパ形状となる。
続いて、保護層Rを除去した後、図14〜図16に示されるように、絶縁パターン16を形成する。具体的には、各第1部分16aが各第1電極パターン14に略直交して延在すると共に互いに略平行となり、また、各第2部分16bが各第1電極パターン14のうち隣り合う第1電極パターン14間に位置するように、感光性樹脂等の樹脂材料を用いてフォトリソグラフィー法により絶縁パターン16を形成する。また、SOG(Spin On Glass:ケイ素化合物をアルコール等の有機溶剤に溶解させた塗布液)やポリシラザン等の無機系コーティング材料を全面に塗布して硬化した後、フォトリソグラフィー法により感光性樹脂のパターニングをし、エッチング法によりSOGやポリシラザン等の無機系コーティング材料を除去することによっても、所望の絶縁パターン16を形成することができる。
このとき、第1電極パターン14の周縁部と、配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部、特に、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)とについても、絶縁パターン16によって被覆されることとなる。すなわち、絶縁パターン16のうち第1電極パターン14の周縁部を覆う部分と絶縁パターン16のうちめっき層の逆テーパ形状部分を覆う部分とが、物理的に一体となるように同時に形成される。
続いて、図17及び図18に示されるように、各分離体18を絶縁パターン16の各第1部分16a上にそれぞれ対応して形成する。具体的には、感光性樹脂等の樹脂材料を用いてフォトリソグラフィー法により各分離体18を形成する。
続いて、図19〜図21に示されるように、有機EL層20及び第2電極パターン22を形成する。具体的には、有機EL層20となる公知の材料を用いて真空蒸着法により、有機EL層20及び第2電極パターン22をそれぞれ成膜する。
このとき、各有機EL層20は、各分離体18のうち隣り合う分離体18間に配置されると共に、各分離体18の上面を覆うように配置される。各第2電極パターン22は、各有機EL層20上にそれぞれ対応して配置されると共に、各分離体18の上面に形成された各有機EL層20を覆うように配置される。また、各第2電極パターン22は、図21に示されるように、各第2電極パターン22と各配線パターン12Aとの間に位置している絶縁パターン16の第2部分16bの上方を超えて(本実施形態においては、絶縁パターン16の第2部分16bの表面上に直接付着した状態で)、各配線パターン12AのAuめっき膜12cの表面まで延び、各配線パターン12Aと物理的且つ電気的に接続される。
続いて、図1〜図3に示されるように、内壁に乾燥剤28が設けられた封止缶24を、接着剤26を用いて、透明基板10のうち発光領域を覆うように透明基板10上に設ける。また、半導体チップ30及びフレキシブルプリント基板32を透明基板10上の所定の位置に搭載する。これにより有機EL表示装置1が完成する。
以上のような本実施形態においては、配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部が、透明基板10の表面に対する当該端部の側面の角度が90°を超える逆テーパ形状となっており、逆テーパ形状となっている端部が絶縁パターン16によって被覆されている。また、本実施形態においては、第2電極パターン22が絶縁パターン16の上方を超えて配線パターン12Aと接続されている。つまり、逆テーパ形状となっている配線パターン12Aの端部を被覆する絶縁パターン16の存在により、第2電極パターン22が、逆テーパ形状となっている配線パターン12Aの端部を直接被覆することがなくなっている。従って、配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部が逆テーパ形状となっていても、当該端部における第2電極パターン22の断線が絶縁パターン16によって効果的に抑制されることとなる。その結果、第2電極パターン22が断線する虞を大幅に低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、第1電極パターン14の周縁部についても絶縁パターン16によって被覆されている。ここで、一般に、第1電極パターン14の周縁部は、透明基板10の表面に対する角度が90°未満の順テーパ形状となっている。このような第1電極パターン14上に直接有機EL層20が形成されると、有機EL層20のうち第1電極パターン14の周縁部上に位置する部分において電界集中が起こり、当該周縁部の近傍が異常発光するといった不具合が発生しうる。ところが、上記のように、第1電極パターン14の周縁部が絶縁パターン16によって被覆されているので、このような不具合の発生を抑制することができるようになっている。
また、本実施形態においては、透明基板10に近い順に透明電極膜12a、Niめっき膜12b及びAuめっき膜12cが積層されて配線パターン12が構成されている。つまり、透明基板10との接着性が良好であるITOによって透明電極膜12aが透明基板10上に形成され、透明基板10との接着性が比較的良好ではないが電気抵抗が小さいNi及びAuによってそれぞれNiめっき膜12b及びAuめっき膜12cが透明電極膜12a上に形成されているので、透明基板10と配線パターン12との接着性を向上させることが可能となる。特に、めっき層がNiめっき膜12b及びAuめっき膜12cによって構成されているので、配線パターン12の電気抵抗を小さくすることが可能となる。
また、本実施形態においては、図示していないが、半導体チップ30及びフレキシブルプリント回路基板32に複数の接続配線がそれぞれ設けられており、当該接続配線の少なくとも表面がAuによって構成され、配線パターン12のAuめっき膜12cと当該接続配線の表面とが、ACFに含まれる金属粒子を介して電気的に接続されている。そのため、配線パターン12と半導体チップ30及びフレキシブルプリント回路基板32との間における電気抵抗を小さくすることが可能となる。なお、結晶結合技術等を用いて、配線パターン12のAuめっき膜12cと当該接続配線の表面とを直接(物理的に)接続するようにした場合には、配線パターン12と半導体チップ30及びフレキシブルプリント回路基板32との間における電気抵抗をさらに小さくすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態ではパッシブマトリクス駆動方式の有機EL表示装置1を例にとって説明したが、アクティブマトリクス駆動方式の有機EL表示装置に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、透明基板10を用いたボトムエミッションタイプの有機EL表示装置1に本発明を適用したが、透明基板10のみならず透明でない基板を用いたトップエミッションタイプの有機EL表示装置にも本発明を適用してもよい。なお、トップエミッションタイプの有機EL表示装置は、ボトムエミッションタイプの有機EL表示装置1と同様の製造方法により製造することができるが、用いる材料が異なっている。例えば、トップエミッションタイプの有機EL表示装置の陰極は透過率が求められるために低抵抗率の銀を用いて膜厚を抑える工夫をする。また、ボトムエミッションタイプの有機EL表示装置では封止をするために金属封止板を用いるが、トップエミッションタイプの有機EL表示装置ではパッシベーション膜を成膜するなど固体封止技術を用いることが多い。
また、有機EL表示装置の他、有機EL照明装置といった種々の有機EL装置や、基板上に配線パターンをめっきによって形成する必要のある配線構造体(例えば、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)、FED(Field Emission Display)、LED(Light-Emitting Diode)照明装置)など、低抵抗配線が要求される各種装置に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、第1電極パターン14の周縁部と、配線パターン12Aのうち第2電極パターン22と接続される側の端部、特に、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)とが、共に、絶縁パターン16によって被覆されていたが、これに限られない。すなわち、図22に示されるように、絶縁パターン16が第1電極パターン14の周縁部を覆うようにし、絶縁パターン16とは物理的に分離された被覆層34が配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)を覆うようにしてもよい。このとき、絶縁パターン16と被覆層34とを同一工程で同時に形成してもよいし、異なる工程で別々に形成してもよい。なお、被覆層34は、絶縁パターン16と同じ材料によって構成することができる。
また、本実施形態ではめっき層がNiめっき膜12b及びAuめっき膜12cによって構成されていたが、めっき層は1層以上であればよい。このとき、めっき層の少なくとも一部の層がCu、Ag、Au、Al、Rh等の低抵抗金属材料によって構成されていると好ましい。
また、本実施形態では、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部が、透明基板10の表面に対する当該端部の側面の角度が90°を超える逆テーパ形状であったが、透明基板10の表面に対する当該端部の側面の角度が75°を超え90°以下の急峻な順テーパ形状である場合にも、本発明を適用することができる。さらに、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部が、透明基板10の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状である場合にも、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、絶縁パターン16のうち、第1電極パターン14の周縁部を覆う部分と、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)を覆う部分とが、物理的に一体となるように同一工程において形成されていたが、これに限られない。すなわち、第1電極パターン14の周縁部を覆う部分と、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)を覆う部分とが、異なる工程において形成されてもよい。また、第1電極パターン14の周縁部を覆う部分と、配線パターン12Aを構成するめっき層のうち第2電極パターン22と接続される側の端部(めっき層の逆テーパ形状部分)を覆う部分とが、互いに離間していてもよい(物理的に一体となっていなくてもよい)。
1…有機EL表示装置、10…透明基板、12…配線パターン、12a…透明電極膜(導電層)、12b…Niめっき膜(めっき層)、12c…Auめっき膜(めっき膜)、14…第1電極パターン、16…絶縁パターン(被覆層)、16a…第1部分、16b…第2部分、18…分離体、20…有機EL層、22…第2電極パターン、24…封止缶、26…接着剤、28…乾燥剤、30…半導体チップ、32…フレキシブルプリント回路基板、34…被覆層。
Claims (16)
- 基板と、
前記基板上に配置された第1電極パターンと、
前記第1電極パターン上に配置された有機EL層と、
前記有機EL層上に配置された第2電極パターンと、
前記基板上に配置されると共に、前記第2電極パターンと物理的且つ電気的に接続された配線パターンとを備え、
前記配線パターンのうち前記第2電極パターンと接続される側の端部は、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっており、
前記端部は、前記テーパ形状となっている部分と共に被覆層によって被覆され、
前記第2電極パターンは、前記被覆層の上方を超えて前記配線パターンと接続されていることを特徴とする有機EL装置。 - 前記配線パターンのうち前記第2電極パターンと接続される側の端部は、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が90°を超える逆テーパ形状となっていることを特徴とする、請求項1に記載された有機EL装置。
- 前記第1電極パターンの周縁部は、絶縁パターンによって被覆されており、
前記絶縁パターンと前記被覆層とは物理的に一体とされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載された有機EL装置。 - 前記配線パターンは、めっき層を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載された有機EL装置。
- 前記めっき層の少なくとも一部は、Cu、Ag、Au、Al及びRhのいずれか一種によって構成されていることを特徴とする、請求項4に記載された有機EL装置。
- 前記めっき層は、前記基板に近い順にNiめっき膜及びAuめっき膜を含んでいることを特徴とする、請求項5に記載された有機EL装置。
- 前記配線パターンは、前記基板に近い順に導電層及び前記めっき層を有し、
前記めっき層のうち前記第2電極パターンと接続される側の端部は、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっていることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載された有機EL装置。 - 前記導電層はITOによって構成されていることを特徴とする、請求項7に記載された有機EL装置。
- 前記基板上に実装された半導体チップ及び/又はフレキシブルプリント回路基板を更に備え、
前記半導体チップ及び/又は前記フレキシブルプリント回路基板に設けられている接続配線の少なくとも表面がAuによって構成されており、
前記配線パターンの前記Auめっき膜と前記接続配線の表面とが電気的に接続されていることを特徴とする、請求項6に記載された有機EL装置。 - 第1電極パターンと、配線パターンとなる導電層とを基板上に形成する第1工程と、
前記第1電極パターンを被覆すると共に前記導電層のうち前記第1電極パターン寄りの部分を被覆する保護層を形成する第2工程と、
前記導電層のうち前記保護層によって被覆されていない部分の上にめっき層を形成することで、当該めっき層のうち前記保護層寄りの端部を、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状とする第3工程と、
前記保護層を除去する第4工程と、
前記テーパ形状となっている部分と共に前記端部を被覆する被覆層を形成する第5工程と、
前記配線パターンと物理的且つ電気的に接続される第2電極パターンを、前記被覆層の上方を超えるようにして形成する第6工程とを備えることを特徴とする有機EL装置の製造方法。 - 前記第3工程では、前記めっき層のうち前記保護層寄りの前記端部を、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が90°を超える逆テーパ形状とすることを特徴とする、請求項10に記載された有機EL装置の製造方法。
- 前記第5工程では、前記第1電極パターンの周縁部を被覆する絶縁パターンを前記被覆層と同時に形成することを特徴とする、請求項10又は11に記載された有機EL装置の製造方法。
- 前記絶縁パターンと前記被覆層とは物理的に一体とされていることを特徴とする、請求項12に記載された有機EL装置の製造方法。
- 前記被覆層を形成する前記第5工程とは異なる工程において、前記第1電極パターンの周縁部を被覆する絶縁パターンを形成し、
前記絶縁パターンと前記被覆層とは物理的に一体とされていることを特徴とする、請求項10に記載された有機EL装置の製造方法。 - 前記第5工程では、液状の無機材料又は液状の有機材料を塗布して硬化させることにより前記被覆層を形成することを特徴とする、請求項10〜14のいずれか一項に記載された有機EL装置の製造方法。
- 基板と、
電極パターンと、
前記基板上に配置されると共に、前記電極パターンと物理的且つ電気的に接続された配線パターンとを備え、
前記配線パターンのうち前記電極パターンと接続される側の端部は、前記基板の表面に対する当該端部の側面の少なくとも一部の角度が75°を超えるテーパ形状となっており、
前記端部は、前記テーパ形状となっている部分と共に被覆層によって被覆され、
前記電極パターンは、前記被覆層の上方を超えて前記配線パターンと接続されていることを特徴とする配線構造体。
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JP2008205700A JP2010040491A (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 有機el装置及びその製造方法並びに配線構造体 |
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-
2008
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