JP2010039173A - 静電荷像現像用トナー、現像剤、トナー入り容器、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する油相を水系媒体中で懸濁、造粒するトナーにおいて、該トナーが酸価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下、アミン価が1以上50以下を有するポリエステル誘導体である高分子分散剤を有し、該結着樹脂が、ジオール成分と酸成分とからなり、該ジオール成分中にビスフェノール類のプロピレンオキサイド付加物を50モル%以上含有し、水酸基価が25mgKOH/g以上45mgKOH/g以下、酸価が15mgKOH/g以上25mgKOH/g以下であるポリエステル樹脂を有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
Description
粉砕法によれば、ある程度優れた特性を有するトナーを製造することができるが、トナー用材料の選択に制限がある。例えば、溶融混合により得られる組成物は、経済的に使用可能な装置により粉砕し、分級できるものでなければならない。この要請から、溶融混合した組成物は、充分に脆くせざるを得ない。このため、実際に上記組成物を粉砕して粒子にする際に、広範囲の粒径分布が形成され易く、良好な解像度と階調性のある複写画像を得ようとすると、例えば、粒径5μm以下、特に3μm以下の微粉と20μm以上の粗粉を分級により除去しなければならず、収率が非常に低くなるという欠点がある。また、粉砕法では、着色剤や帯電制御剤などを熱可塑性樹脂中に均一に分散することが困難である。また、トナーに添加した着色剤が、得られたトナー表面に露出してしまうため、トナー表面の帯電が不均一となって、トナーの帯電分布を拡げ、現像特性が低下するという問題がある。従って、これらの問題のため、混練粉砕法では、高性能化の要求に対し充分対応できないのが現状である。
しかし、塩素化銅フタロシアニン顔料は顔料中に塩素を含んでおり、近年の脱ハロゲンに対応することが出来ない。
静電荷像現像用トナーに適用した場合、シアン色の青緑化は達成できるが、単純に2種の顔料を混合しただけでは、彩度が悪化し銅フタロシアニン顔料単独で使用したときと比較し、色再現領域が大幅に減少する。また、銅フタロシアニンとアルミニウムフタロシアニンの顔料製造過程で混合し、彩度の悪化を抑える工夫もされているが、水系造粒法でトナーを得る方法に適用しても十分な色再現領域が得られず、また着色力も十分得られない。
以上のように、高性能化の要求に充分に対応できる電子写真用トナーは、いまだ得られていない。
即ち、本発明は下記の構成よりなる。
(2)前記高分子分散剤を、前記着色剤に対して5質量%以上45質量%以下の割合で含有してなることを特徴とする前記(1)に記載の静電荷像現像用トナー。
B−15(℃)≦A(℃)≦B+30(℃)
(4)前記着色剤をトナー中に3質量%以上15質量%以下の割合で含有してなることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
(6)前記イエロー顔料が、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 155、Pigment Yellow 180、Pigment Yellow 185の少なくともいずれかを含有することを特徴とする前記(5)に記載の静電荷像現像用トナー。
(8)前記マゼンタ顔料が、Pigment Red 184、Pigment Red 269、Pigment Red 122、Pigment Violet 19の少なくともいずれかを含有することを特徴とする前記(7)に記載の静電荷像現像用トナー。
(9)前記マゼンタ顔料がPigment Red 269とPigment Red 122を含有し、Pigment Red 269とPigment Red 122の含有率が質量比で80:20〜95:5であることを特徴とする前記(8)に記載の静電荷像現像用トナー。
(11)前記マゼンタ顔料がPigment Red 269とキナクリドン顔料を含有し、Pigment Red 269とキナクリドン顔料の含有率が質量比で80:20〜95:5であり、キナクリドン顔料はPigment Red 122とPigment Violet 19を含有しPigment Red 122とPigment Violet 19の含有率が質量比で90:10〜10:90であることを特徴とする前記(8)に記載の静電荷像現像用トナー。
(13)前記シアン顔料が、銅フタロシアニンであるPigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:4、及びハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンの少なくともいずれかを含有することを特徴とする前記(12)に記載の静電荷像現像用トナー。
(14)前記ハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンが水酸化アルミニウムフタロシアニンであることを特徴とする前記(13)に記載の静電荷像現像用トナー。
(15)前記シアン顔料が、銅フタロシアニンとハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンを含有し、銅フタロシアニンとハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンの含有比率が質量比で50:50〜90:10であることを特徴とする前記(13)又は(14)に記載の静電荷像現像用トナー。
(17)電子写真方式の画像形成に用いる現像剤において、前記現像剤は、前記(1)〜し(16)のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーを有することを特徴とする現像剤。
(19)静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置と、前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像装置と、前記可視像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着装置とを少なくとも有する画像形成装置において、前記トナーが、(1)〜(16)のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成装置。
(21)静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法において、前記トナーが、前記(1)〜(16)のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
本発明の静電荷像現像用トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する油相を水系媒体中で懸濁、造粒するトナーにおいて、該トナーが、酸価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下、アミン価が1以上50以下を有するポリエステル誘導体である高分子分散剤を有し、該結着樹脂が、ジオール成分と酸成分とからなり、該ジオール成分中にビスフェノール類のプロピレンオキサイド付加物を50モル%以上含有し、水酸基価が25mgKOH/g以上45mgKOH/g以下、酸価が15mgKOH/g以上25mgKOH/g以下であるポリエステル樹脂を有する。着色剤は高分子分散剤で分散した後、油相に含有させることが好ましい。
高分子分散剤のアミン価が高すぎる場合、トナーの帯電特性に悪影響を及ぼす。高分子分散剤のアミン価付与成分がトナーの帯電特性に影響を与えていると考えられ、特に負帯電性トナーに対して影響が大きい。これより、顔料分散性と帯電特性より適度なアミン価を持つことが必要である。本発明においては、高分子分散剤のアミン価は1以上50以下であり、10以上35以下が好ましい。
アミン価の調整としては、1〜3級アミンを有するジオール化合物を用いて調整を行う。このような化合物としてはN,N−ビス−2−ヒドロキシプロピルアニリン,N,N’−ビスヒドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジンがある。
トナー中の高分子分散剤の含有量は、着色剤に対して5質量%以上45質量%以下が好ましい。
ビスフェノール類のプロピレンオキサイド付加物以外のジオール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のアルキレングリコール;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のオキシアルキレン基を有するジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等の脂環式ジオール;脂環式ジオールに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加したもの;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール類;ビスフェノール類に、エチレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加したもの等のビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。なお、アルキレングリコールの炭素数は、2〜12であることが好ましい。これらの中でも、炭素数が2〜12であるアルキレングリコール又はビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物が好ましく、ビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物又はビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物と炭素数が2〜12のアルキレングリコールの混合物が特に好ましい。
ジカルボン酸の具体例としては、二価のアルカン酸、二価のアルケン酸、芳香族ジカルボン酸等が挙げられる。二価のアルカン酸の具体例としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸等が挙げられる。二価のアルケン酸の炭素数は、4〜20であることが好ましく、具体的には、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。芳香族ジカルボン酸の炭素数は、8〜20であることが好ましく、具体的には、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。これらの中でも、炭素数が4〜20の二価のアルケン酸又は炭素数が8〜20の芳香族ジカルボン酸が好ましい。
ポリカルボン酸としては、ジカルボン酸、三価以上のカルボン酸及びジカルボン酸と三価以上のカルボン酸の混合物のいずれかの酸無水物又は低級アルキルエステルを用いることもできる。低級アルキルエステルの具体例としては、メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル等が挙げられる。
ポリオールとポリカルボン酸を重縮合させる際の混合比は、ポリカルボン酸のカルボキシル基に対するポリオールの水酸基の当量比は、通常、1〜2であることが好ましく、1〜1.5がより好ましく、1.02〜1.3が特に好ましい。
本発明に関わるアルミニウムフタロシアニンはハロゲンフリー、及び水酸化アルミニウムフタロシアニンがもっとも好ましい。ハロゲン含有アルミニウムフタロシアニン顔料は、耐光性が良いが、近年のハロゲンフリーには対応できず、また水酸化アルミニウムにすることでハロゲン含有アルミニウムフタロシアニンと同程度の耐光性、色再現性が得られることから水酸化アルミニウムフタロシアニンが好ましい。
特に、銅フタロシアニンと水酸化アルミニウムフタロシアニンのトナー中への含有量の質量比率が、銅フタロシアニン:水酸化アルミニウムフタロシアニン=50:50〜90:10の範囲を満足するように配合することで上記の如きトナーの諸特性が大幅に改善され、更にJapanColorマゼンタ色(アート紙)を普通紙で再現することが可能となる。
上記式で示されるキナクリドン顔料としては、C.I.Pigment Red 122、Pigment Violet 19が挙げられる。これらは単独、もしくは併用して用いることができる。
モノアゾ顔料とキナクリドン顔料のトナー中への含有量の質量比率が、キナクリドン顔料:モノアゾ顔料=20:80〜5:95であり、キナクリドン顔料がPigment Red 122とPigment Violet 19を含有し、Pigment Red 122とPigment Violet 19の含有率が質量比で90:10〜10:90であることがさらに好ましい。Pigment Red 122は彩度、色相がマゼンタ顔料として最適であるが、着色力が弱い。Pigment Violet 19は着色力が高いが、彩度がPigment Red 122と比べると劣る。これより、Pigment Red 122とPigment Violet 19を組み合わせることで、優れた着色力、彩度が達成できる。これは、Pigment Red 122とPigment Violet 19が同じキナクリドン顔料であるためと考えられる。
前記結着樹脂のガラス転移温度は、通常、30〜70℃であり、35〜60℃がより好ましく、35〜55℃がさらに好ましい。ガラス転移温度が30℃未満であると、トナーの耐熱保存性が低下することがあり、70℃を超えると、低温定着性が低下することがある。
前記結着樹脂の酸価は、15mgKOH/g以上25mgKOH/g以下であることが好ましく、15〜23mgKOH/gがより好ましい。トナー材料溶解液である油相を水系媒体中に分散する場合に粒子を形成しやすくなる。さらに、顔料分散性に優れる。
高分子分散剤の融点としては、トナーの高温放置時の保存性の観点からトナーに使用する結着樹脂のTg(℃)以上が好ましいが、顔料分散性を考慮すると結着樹脂のTg−15(℃)以上、Tg+30(℃)以下が好ましい。より好ましいのはTg±0(℃)以上Tg+30(℃)以下である。
有機溶媒は、目的に応じて適宜選択することができるが、除去が容易であることから、沸点が150℃未満であることが好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。中でも、トルエン、キシレン、ベンゼン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等が好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
トナー中の着色剤の含有量は、着色剤が固有の金属元素を含む場合、蛍光X線で求めることが出来る。この場合、通常の定量分析と同様にトナー構成成分中に着色剤をある一定量混合し、これを検量線とすることで定量が可能である。固有の金属元素を有しない着色剤の場合も同様に通常の定量分析と同様な手段が使用可能である。例えば、着色剤が溶解可能な溶媒でトナーを溶解し、高速液体クロマトグラフィーで定量が可能である。また、この場合予めトナー構成成分中にある一定量着色剤を混合し検量線を作成しておくことで定量が可能である。
分散には、公知の分散機等を適宜用いることができる。分散機の具体例としては、低速せん断式分散機、高速せん断式分散機、摩擦式分散機、高圧ジェット式分散機、超音波分散機等が挙げられる。中でも、分散体(油滴)の粒子径を2〜20μmに制御することができることから、高速せん断式分散機が好ましい。
高速せん断式分散機を用いた場合、回転数、分散時間、分散温度等の条件は、目的に応じて適宜選択することができる。回転数は、1000〜30000rpmであることが好ましく、5000〜20000rpmがより好ましい。分散時間は、バッチ方式の場合は、0.1〜5分であることが好ましく、分散温度は、加圧下において、0〜150℃であることが好ましく、40〜98℃がより好ましい。なお、一般に、分散温度が高温である方が分散は容易である。
結着樹脂を生成しながら、トナーの母粒子を形成する方法は、トナー材料が活性水素基を有する化合物と、活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体を含有し、水系媒体中で、活性水素基を有する化合物と、活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体を反応させることにより結着樹脂を生成しながら、トナーの母粒子を形成する方法である。
このようにして得られるトナーは、必要に応じて適宜選択される離型剤、帯電制御剤等のその他の成分をさらに含有してもよい。
活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル系樹脂は、活性水素基に対する反応性を有する重合体としてのイソシアネート基を有するポリエステルが好ましい。なお、イソシアネート基含有ポリエステル樹脂と活性水素基を有する化合物を反応させる際にアルコール類を添加することにより、ウレタン結合を形成してもよい。このようにして生成するウレア結合に対するウレタン結合のモル比(イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマーが有するウレタン結合と区別するため)は、0〜9であることが好ましく、1/4〜4であることがより好ましく、2/3〜7/3が特に好ましい。この比が9より大きいと、耐ホットオフセット性が低下することがある。
活性水素基の具体例としては、水酸基(アルコール性水酸基及びフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基等が挙げられる。なお、活性水素基は、単独であってもよいし、二種以上の混合物であってもよい。
アミン類は、目的に応じて適宜選択することができるが、具体的には、ジアミン、三価以上のアミン、アミノアルコール、アミノメルカプタン、アミノ酸及びこれらのアミノ基をブロックしたもの等が挙げられるが、ジアミン及びジアミンと少量の三価以上のアミンの混合物が好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
プレポリマーが有する活性水素基含有化合物と反応可能な部位としては、イソシアネート基、エポキシ基、カルボンキシル基、化学構造式
−COCl
で示される官能基等が挙げられるが、中でも、イソシアネート基が好ましい。プレポリマーは、このような官能基の一つを有してもよいし、二種以上を有してもよい。
イソシアネート基を含有するポリエステルプレポリマーは、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には、ポリオールとポリカルボン酸を重縮合することにより得られる活性水素基を有するポリエステル樹脂と、ポリイソシアネートの反応生成物等が挙げられる。
ジオールの具体例としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のアルキレングリコール;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のオキシアルキレン基を有するジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA等の脂環式ジオール;脂環式ジオールに、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加したもの;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール類;ビスフェノール類に、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを付加したもの等のビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。なお、アルキレングリコールの炭素数は、2〜12であることが好ましい。これらの中でも、炭素数が2〜12であるアルキレングリコール又はビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物が好ましく、ビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物又はビスフェノール類のアルキレンオキシド付加物と炭素数が2〜12のアルキレングリコールの混合物が特に好ましい。
ジオールと三価以上のアルコールを混合して用いる場合、ジオールに対する三価以上のアルコールの質量比は、0.01〜10%であることが好ましく、0.01〜1%がより好ましい。
ポリカルボン酸としては、ジカルボン酸、三価以上のカルボン酸及びジカルボン酸と三価以上のカルボン酸の混合物のいずれかの酸無水物又は低級アルキルエステルを用いることもできる。低級アルキルエステルの具体例としては、メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル等が挙げられる。
ジカルボン酸と三価以上のカルボン酸を混合して用いる場合、ジカルボン酸に対する三価以上のカルボン酸の質量比は、0.01〜10%であることが好ましく、0.01〜1%がより好ましい。
離型剤は、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、カルボニル基を有するワックス、ポリオレフィンワックス、長鎖炭化水素等を用いることができるが、カルボニル基を有するワックスが好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
離型剤の溶融粘度は、ワックスの融点より20℃高い温度において、5〜1000cpsが好ましく、10〜100cpsがより好ましい。溶融粘度が5cps未満であると、離型性が低下することがあり、1000cpsを超えると、耐ホットオフセット性及び低温定着性を向上させる効果が得られなくなることがある。
トナー中の離型剤の含有量は、0〜40質量%であることが好ましく、3〜30質量%がより好ましい。含有量が40質量%を超えると、トナーの流動性が低下することがある。
トナー中の帯電制御剤の含有量は、結着樹脂の種類、添加剤の有無、分散方法等により異なり、一概に規定することができないが、結着樹脂に対して、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.2〜5質量%がより好ましい。含有量が、0.1質量%未満であると、帯電制御性が得られないことがあり、10質量%を超えると、トナーの帯電性が大きくなりすぎ、現像ローラーとの静電引力が増大し、現像剤の流動性低下や画像濃度の低下を招くことがある。
トナー中の無機粒子の含有量は、0.01〜5.0質量%であることが好ましく、0.01〜5.0質量%がより好ましい。
水系媒体の調製は、樹脂粒子を水系媒体に分散させることにより行うことができる。樹脂粒子の水系媒体中の添加量は、0.5〜10質量%が好ましい。
なお、トナー材料の中で、活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体、着色剤、ポリエステル樹脂以外の成分は、樹脂粒子を水系媒体に分散させる際に水系媒体中に添加混合してもよいし、トナー材料を含有する油相を水系媒体に添加する際に、水系媒体に添加してもよい。
トナー材料の乳化又は分散は、トナー材料を含有する油相を、水系媒体中に分散させることにより行うことができる。そして、トナー材料を乳化又は分散させる際に、活性水素基を有する化合物と活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体を伸長反応及び/又は架橋反応させることにより、接着性基材が生成する。
高速せん断式分散機を用いた場合、回転数、分散時間、分散温度等の条件は、目的に応じて適宜選択することができる。回転数は、1000〜30000rpmであることが好ましく、5000〜20000rpmがより好ましい。分散時間は、バッチ方式の場合、0.1〜5分であることが好ましく、分散温度は、加圧下において、0〜150℃であることが好ましく、40〜98℃がより好ましい。なお、分散温度は、高温である方が一般に分散が容易である。
分散剤は、目的に応じて適宜選択することができ、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド等が挙げられるが、界面活性剤が好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル等が挙げられ、フルオロアルキル基を有するものが好適に用いられる。フルオロアルキル基を有する陰イオン界面活性剤としては、炭素数が2〜10のフルオロアルキルカルボン酸又はその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[ω−フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ]−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−[ω−フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸又はその金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(C7〜C13)又はその金属塩、パーフルオロアルキル(C4〜C12)スルホン酸又はその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16)エチルリン酸エステル等が挙げられる。フルオロアルキル基を有する界面活性剤の市販品としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(以上、旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(以上、住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(以上、ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(以上、大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204(以上、トーケムプロダクツ社製)、フタージェント100、150(以上、ネオス社製)等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、アラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタイン等が挙げられる。
有機溶媒が除去されると、トナー母粒子が形成される。トナー母粒子に対しては、洗浄、乾燥等を行うことができ、さらに分級等を行うことができる。分級は、液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行ってもよいし、乾燥後に分級操作を行ってもよい。
機械的衝撃力を印加する方法としては、高速で回転する羽根を用いて混合物に衝撃力を印加する方法、高速気流中に混合物を投入し、加速させて粒子同士又は粒子を適当な衝突板に衝突させる方法等が挙げられる。この方法に用いる装置としては、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造して粉砕エアー圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢等が挙げられる。
具体的には、50mlのガラス容器にトナーを充填し、50℃の恒温槽に20時間放置した後、トナーを室温まで冷却して、針入度試験を行う。なお、針入度の値が大きい程、耐熱保存性が優れることを示している。
本発明のトナーの軟化温度は、30℃以上であることが好ましく、50〜90℃がより好ましい。軟化温度が、30℃未満であると、耐熱保存性が悪化することがある。
本発明のトナーの流出開始温度は、60℃以上であることが好ましく、80〜120℃がより好ましい。流出開始温度が、60℃未満であると、耐熱保存性及び耐オフセット性の少なくとも一方が低下することがある。
本発明のトナーのガラス転移温度は、40〜70℃であることが好ましく、45〜65℃がより好ましい。ガラス転移温度が40℃未満であると、トナーの耐熱保存性が悪化することがあり、70℃を超えると、低温定着性が十分でないことがある。なお、ガラス転移温度は、示差走査熱量計DSC−60(島津製作所社製)等を用いて測定することができる。
本発明の現像剤を二成分現像剤として用いる場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像装置における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。
芯材の材料は、公知のものの中から適宜選択することができ、50〜90emu/gのマンガン−ストロンチウム系材料、マンガン−マグネシウム系材料等が挙げられる。また、画像濃度を確保するためには、100emu/g以上の鉄粉、75〜120emu/gのマグネタイト等の高磁化材料を用いることが好ましい。また、穂立ち状態となっている現像剤の感光体に対する衝撃を緩和でき、高画質化に有利であることから、30〜80emu/gの銅−亜鉛系等の低磁化材料を用いることが好ましい。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂層は、シリコーン樹脂等を溶媒に溶解させて塗布液を調製した後、塗布液を芯材の表面に公知の塗布方法を用いて塗布、乾燥した後、焼き付けを行うことにより形成することができる。塗布方法としては、浸漬塗工法、スプレー法、ハケ塗り法等を用いることができる。溶媒は、目的に応じて適宜選択することができ、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸ブチルセロソルブ等が挙げられる。焼き付けは、外部加熱方式であってもよいし、内部加熱方式であってもよく、固定式電気炉、流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉等を用いる方法、マイクロ波を用いる方法等が挙げられる。
二成分現像剤中のキャリアの含有量は、90〜98質量%であることが好ましく、93〜97質量%がより好ましい。
本発明の現像剤は、磁性一成分現像方法、非磁性一成分現像方法、二成分現像方法等の公知の各種電子写真法による画像形成に用いることができる。
トナー入り容器の容器は、公知のものの中から適宜選択することができ、容器本体とキャップを有するもの等が好適に用いられる。
容器本体の大きさ、形状、構造、材質等は、目的に応じて適宜選択することができる。形状は、円筒状等であることが好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、スパイラル部の一部又は全てが蛇腹機能を有しているもの等が好ましい。このような容器本体は、回転させることにより内容物であるトナーを排出口側に移行させることができる。
容器本体の材質は、寸法精度がよい材料であることが好ましく、ポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂が挙げられる。
本発明のトナー入り容器は、保存、搬送等が容易であり、取り扱い性に優れ、プロセスカートリッジ、画像形成装置等に、着脱可能に取り付けてトナーを補給することができる。
現像手段は、本発明のトナー入り容器と、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体を有することが好ましく、さらに、担持するトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有してもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に着脱自在に備えることができる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程を有することが好ましく、必要に応じて、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等の工程をさらに有してもよい。
本発明の現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置は、像担持体と、静電潜像形成手段と、本発明の現像剤を有する現像手段と、転写手段と、定着手段を有することが好ましく、必要に応じて、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等の手段をさらに有してもよい。
制御手段は、各工程を制御する工程であり、制御手段を用いて行うことができる。制御手段は、目的に応じて適宜選択することができ、シークエンサー、コンピュータ等の機器を用いることができる。
攪拌装置、滴下漏斗、還流冷却管、ガス導入管、温度計を備えた4ツ口の500mlセパラブルフラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物4部、ジメチロールブタン酸10部、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)アニリン44部、メチルエチルケトン60部を仕込み、フラスコ内を乾燥窒素で置換し、攪拌しながら80℃まで昇温した。攪拌下、イソホロンジイソシアネート62部を10分で滴下し、6時間反応させた。反応物を65℃に冷却し、水319部、25%のアンモニア水11部を添加し、昇温して、溶剤であるメチルエチルケトン60部、及びアルカリ性の水330部を脱溶剤した。酸価が31mgKOH/g、アミン価が25の高分子分散剤Aを得た。
測定装置:電位差自動滴定装置 DL−53 Titrator(メトラー・トレド社製)
使用電極:DG113−SC(メトラー・トレド社製)
解析ソフト:LabX Light Version 1.00.000
装置の校正:トルエン120mlとエタノール30mlの混合溶媒を使用する。
測定温度:23℃
Stir
Speed [%] 25
Time [s] 15
EQP titration
Titrant/Sensor
Titrant CH3ONa
Concentration [mol/L] 0.1
Sensor DG115
Unit of measurement mV
Predispensing to volume
Volume [mL] 1.0
Wait time [s] 0
Titrant addition Dynamic
dE(set) [mV] 8.0
dV(min) [mL] 0.03
dV(max) [mL] 0.5
Measure mode Equilibrium controlled
dE [mV] 0.5
dt [s] 1.0
t(min) [s] 2.0
t(max) [s] 20.0
Recognition
Threshold 100.0
Steepest jump only No
Range No
Tendency None
Termination
at maximum volume [mL] 10.0
at potential No
at slope No
after number EQPs Yes
n = 1
comb. termination conditions No
Evaluation
Procedure Standard
Potential 1 No
Potential 2 No
Stop for reevaluation No
JIS K0070−1992に記載の測定方法に準拠して以下の条件で測定を行う。
試料調整:試料0.5gをトルエン120mlに添加して室温(23℃)で約10時間撹拌して溶解する。更にエタノール30mlを添加して試料溶液とする。
測定は上記記載の装置にて計算することが出来るが、具体的には次のように計算する。
あらかじめ標定されたN/10苛性カリ〜アルコール溶液で滴定し、アルコールカリ液の消費量から次の計算で酸価を求める。
酸価=KOH(ml数)×N×56.1/試料質量
(ただしNはN/10KOHのファクター)
試料0.5gを100mlのメスフラスコに精秤し、これにアセチル化試薬5mlを正しく加える。その後100℃±5℃の浴中に浸して加熱する。1〜2時間後フラスコを浴から取り出し、放冷後水を加えて振り動かして無水酢酸を分解する。更に分解を完全にするため再びフラスコを浴中で10分間以上加熱し放冷後、有機溶剤でフラスコの壁を良く洗う。この液を前記電極を用いてN/2水酸化カリウムエチルアルコール溶液で電位差滴定を行いOH価を求める(JISK0070−1966に準ずる)。
試料調整:試料0.5gをトルエン120mlに添加して室温(23℃)で約10時間撹拌して溶解する。更にエタノール30mlを添加して試料溶液とする。
測定は上記記載の装置にて計算することが出来るが、具体的には次のように計算する。
あらかじめ標定されたN/10塩酸〜アルコール溶液で滴定し、塩酸〜アルコール液の消費量からアミン価を求める。
本発明における軟化点Tmとは、示差走査型熱量測定(DSC)において、そのDSC曲線の最大吸熱量を示したピークトップで決定される。本発明におけるガラス転移点TgはDSC微分曲線のピークトップで決定される。
また測定は島津製作所製TA−60WS、及びDSC−60を用い、次に示す測定条件で測定した。
サンプル容器:アルミニウム製サンプルパン(フタあり)
サンプル量:5mg
リファレンス:アルミニウム製サンプルパン(アルミナ10mg)
雰囲気:窒素(流量50ml/min)
温度条件
開始温度:20℃
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
保持時間:なし
降温温度:10℃/min
終了温度:20℃
保持時間:なし
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、表2で示した原料組成の多価アルコールと、二価カルボン酸を及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、反応槽中に表2に示した量の無水トリメリット酸を添加し、常圧下、180℃で所定時間反応させて、結着樹脂であるポリエステル樹脂を合成した。得られたポリエステル樹脂物性値を表2に示す。尚、表2中の原料の量は質量部を示す。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定装置:GPC−8220GPC(東ソー社製)
カラム:TSKgel SuperHZM―H 15cm 3連(東ソー社製)
温度:40℃
溶媒:THF
流速:0.35ml/min
試料:0.15%の試料を0.4ml注入
試料の前処理:試料をテトラヒドロフランTHF(安定剤含有 和光純薬製)に0.15wt%で溶解後0.2μmフィルターで濾過し、その濾液を試料として用いる。前記THF試料溶液を100μl注入して測定する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作製された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、昭和電工社製ShowdexSTANDARDのStd.NoS−7300、S−210、S−390、S−875、S−1980、S−10.9、S−629、S−3.0、S−0.580、トルエンを用いた。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
(顔料分散液の作製例)
撹拌棒をセットした容器中に、ポリエステル樹脂1を250部、高分子分散剤A100部、及び酢酸エチル1625部を仕込み、ポリエステル樹脂1が溶解するまで撹拌を行った。次に容器中に銅フタロシアニン顔料(Pigment Blue 15:3、山陽色素社製)150部、及び水酸化アルミニウムフタロシアニン顔料(山陽色素社製)100部を添加し、撹拌を1時間行い、顔料混合溶液を得た。
得られた顔料混合溶液を、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、0.3mmジルコニアビーズを80体積%充填し、送液速度が1kg/時、ディスク周速度が8m/秒の条件で5パスして、顔料分散液Aを得た。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、ポリエステル樹脂1を378部、カルナバワックス110部、サリチル酸金属錯体E−84(オリエント化学工業社製)22部及び酢酸エチル947部を仕込み、撹拌下、80℃まで昇温し、80℃で5時間保持した後、1時間かけて30℃まで冷却し原料溶解液を得た。
得られた原料溶解液を反応容器に移し、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填し、送液速度が1kg/時、ディスク周速度が6m/秒の条件で3パスして、カルナバワックスを分散させ、ワックス分散液を得た。
次に、ポリエステル樹脂1の65質量%酢酸エチル溶液1324部にワックス分散液、更に顔料分散液290部を添加し、T.K.ホモディスパー(特殊機化工業社製)を用いて、30分間攪拌し、トナー材料の分散液を得た。
得られた中間体ポリエステル樹脂は、数平均分子量が2100、重量平均分子量が9500、ガラス転移温度が55℃、酸価が0.5mgKOH/g、水酸基価が51mgKOH/gであった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、中間体ポリエステル樹脂410部、イソホロンジイソシアネート89部及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃で5時間反応させて、プレポリマーを合成した。得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.53質量%であった。
反応容器中に、トナー材料の分散液749部、プレポリマー115部及びケチミン化合物2.9部を仕込み、TK式ホモミキサー(特殊機化製)を用いて5000rpmで1分間混合して、油相混合液を得た。
水990部、樹脂粒子分散液83部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5質量%水溶液エレミノールMON−7(三洋化成工業社製)37部、高分子分散剤カルボキシメチルセルロースナトリウムの1質量%水溶液セロゲンBS−H−3(第一工業製薬社製)135部及び酢酸エチル90部を混合撹拌し、水系媒体を得た。
次に、撹拌機及び温度計をセットした反応容器中に、乳化スラリーを仕込み、30℃で8時間脱溶剤した後、45℃で4時間熟成を行い、分散スラリーを得た。
得られた濾過ケーキに10質量%塩酸を加えて、pHを2.8に調整し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過した。
さらに、得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmで10分間混合した後、濾過する操作を2回行い、最終濾過ケーキを得た。
得られた最終濾過ケーキを、循風乾燥機を用いて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母粒子を得た。
得られたトナー母粒子100部に対し、外添剤としての疎水性シリカ1.0部と、疎水化酸化チタン0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合処理し、トナー1を製造した。
尚、トナー中における着色剤の含有量は10質量%であった。
ポリエステル樹脂1を表3に示すポリエステル樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー2〜6を製造した。
(実施例7)
銅フタロシアニン顔料150部をマゼンタ顔料Pigment Red 269(大日精化社製)225部へ、アルミニウムフタロシアニン100部をマゼンタ顔料Pigment Red 122(チバジャパン社製)25部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー7を製造した。
(実施例8)
銅フタロシアニン顔料150部、アルミニウムフタロシアニン100部をイエロー顔料Pigment Yellow 74(東洋インキ社製)250部に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー8を製造した。
高分子分散剤Aを高分子分散剤Bに変更した以外は実施例1と同様にしてトナー9を得た。
(実施例10)
高分子分散剤Aを100部から12.5部に変更した以外は実施例1と同様にしてトナー10を製造した。
(実施例11、12)
高分子分散剤Aを表3に示す高分子分散剤に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー11、トナー12を製造した。
ポリエステル樹脂1を表3に示すポリエステル樹脂に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー13〜19を製造した。
(比較例8〜9)
高分子分散剤Aを表3に示す高分子分散剤に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー20〜21を製造した。
(比較例10)
高分子分散剤AをPB711(味の素ファインテクノ(株)社製)(酸価:−(検出限界以下、アミン価:45mgKOH/g)に変更した以外は、実施例1と同様にしてトナー22を製造した。
(比較例11)
銅フタロシアニン顔料150部をマゼンタ顔料Pigment Red 269(大日精化社製)225部へ、アルミニウムフタロシアニン100部をマゼンタ顔料Pigment Red 122(チバジャパン社製)25部に変更した以外は、比較例1と同様にしてトナー23を製造した。
(比較例12)
銅フタロシアニン顔料150部、アルミニウムフタロシアニン100部をイエロー顔料Pigment Yellow 74(東洋インキ社製)250部に変更した以外は、比較例1と同様にしてトナー24を製造した。
(色特性評価)
トナーの定着画像は、以下のようにして作成した。リコー製imagio Neo C285 定着ローラの表面温度を160±2℃として、評価を行った。定着画像作成に用いた紙はリコーフルカラーPPC用紙TYPE6000<70W>A4T目(リコー製)を用いた。
このようにして得られた定着画像について、色再現性(色彩値)を評価した。色再現性の評価は、定着画像のCIEのL*、a*、b*を測定した。具体的には、ISO/CD13655に基づき、X−Rite社製色差計938Spectrodentitometer(測定光源CIE−D50)を用いて測定を行った。
これより、L*a*b*表色系による彩度を下記式(1)(JIS Z8729)によって求め、また同時に着色力(測定モードStatus A density)の評価を行った。
式(1) C* ab=[(a*)2+(b*)2]1/2
(着色力評価)
トナーの着色力は上記定着画像をX−Rite社製色差計938Spectrodentitometer(測定光源CIE−D50)を用いて画像濃度の測定を行った。
総合評価は以下の基準で評価した。
判定基準
◎:着色力が1.35以上 且つ
彩度がシアン:63以上、マゼンタ:75以上、イエロー:91以上
○:着色力が1.35以上 且つ
彩度がシアン:60以上63未満、マゼンタ:70以上75未満、
イエロー:85以上91未満
×:着色力が1.35未満 且つ
彩度が シアン60未満、マゼンタ70未満、イエロー85未満
Claims (21)
- 少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する油相を水系媒体中で懸濁、造粒するトナーにおいて、該トナーが、酸価が20mgKOH/g以上50mgKOH/g以下、アミン価が1以上50以下を有するポリエステル誘導体である高分子分散剤を有し、該結着樹脂が、ジオール成分と酸成分とからなり、該ジオール成分中にビスフェノール類のプロピレンオキサイド付加物を50モル%以上含有し、水酸基価が25mgKOH/g以上45mgKOH/g以下、酸価が15mgKOH/g以上25mgKOH/g以下であるポリエステル樹脂を有することを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 前記高分子分散剤を、前記着色剤に対して5質量%以上45質量%以下の割合で含有してなることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記高分子分散剤の融点(A)と前記結着樹脂のTg(B)が下記式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の静電荷像現像用トナー。
B−15(℃)≦A(℃)≦B+30(℃) - 前記着色剤をトナー中に3質量%以上15質量%以下の割合で含有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記着色剤がイエロー顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記イエロー顔料が、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 155、Pigment Yellow 180、Pigment Yellow 185の少なくともいずれかを含有することを特徴とする請求項5に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記着色剤がマゼンタ顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記マゼンタ顔料が、Pigment Red 184、Pigment Red 269、Pigment Red 122、Pigment Violet 19の少なくともいずれかを含有することを特徴とする請求項7に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記マゼンタ顔料がPigment Red 269とPigment Red 122を含有し、Pigment Red 269とPigment Red 122の含有率が質量比で80:20〜95:5であることを特徴とする請求項8に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記マゼンタ顔料がPigment Red 269とPigment Violet 19を含有し、Pigment Red 269とPigment Violet 19の含有率が質量比で80:20〜95:5であることを特徴とする請求項8に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記マゼンタ顔料がPigment Red 269とキナクリドン顔料を含有し、Pigment Red 269とキナクリドン顔料の含有率が質量比で80:20〜95:5であり、キナクリドン顔料はPigment Red 122とPigment Violet 19を含有しPigment Red 122とPigment Violet 19の含有率が質量比で90:10〜10:90であることを特徴とする請求項8に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記着色剤がシアン顔料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記シアン顔料が、銅フタロシアニンであるPigment Blue 15:1、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:4、及びハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンの少なくともいずれかを含有することを特徴とする請求項12に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンが水酸化アルミニウムフタロシアニンであることを特徴とする請求項13に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記シアン顔料が、銅フタロシアニンとハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンを含有し、銅フタロシアニンとハロゲンフリーアルミニウムフタロシアニンの含有比率が質量比で50:50〜90:10であることを特徴とする請求項13又は14に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記トナーは、前記ポリエステル樹脂、前記高分子分散剤で分散された着色剤と共に活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体を溶媒に溶解させた油相を、水系媒体中で懸濁し、乳化分散液とし、前記乳化分散液中で前記活性水素基含有化合物と反応可能な部位を有する重合体を架橋反応及び/又は伸長反応させて造粒されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 電子写真方式の画像形成に用いる現像剤において、前記現像剤は、請求項1〜16のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーを有することを特徴とする現像剤。
- 電子写真方式の画像形成に用いる現像剤を収納するトナー入り容器において、前記トナー入り容器は、請求項1〜16のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーが充填されていることを特徴とするトナー入り容器。
- 静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置と、前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光装置と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像装置と、前記可視像を記録媒体に転写する転写装置と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着装置とを少なくとも有する画像形成装置において、前記トナーが、請求項1〜16のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成装置。
- 少なくとも、静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像装置とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、前記トナーが、請求項1〜16のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、前記静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法において、前記トナーが、請求項1〜16のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーであることを特徴とする画像形成方法。
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