JP2010039131A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
クリーニング装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010039131A JP2010039131A JP2008201014A JP2008201014A JP2010039131A JP 2010039131 A JP2010039131 A JP 2010039131A JP 2008201014 A JP2008201014 A JP 2008201014A JP 2008201014 A JP2008201014 A JP 2008201014A JP 2010039131 A JP2010039131 A JP 2010039131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- cleaning device
- cleaning
- image
- intermediate transfer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】中間転写体501や感光体101〜104に残留したトナーを除去回収するクリーニング装置525(301〜304)であり、中間転写体(感光体)に接触配置され所定の電圧が印加されトナーの帯電極性を揃える極性制御部材520、極性制御部材の下流側に配置されトナーを中間転写体(感光体)から静電力で除去するクリーニング部材521、クリーニング部材に接触配置され所定の電圧が印加されクリーニング部材から電気的にトナーを回収する第1、第2の回収部材522、523を備えている。中間転写体上の未転写トナーの除去時には中間転写体クリーニング装置から感光体クリーニング装置迄の距離を残トナーが移動する時間分だけ感光体クリーニング装置を動作させる。
【選択図】図2
Description
このような特殊紙を用いる場合は従来の普通紙の場合よりもカラートナーを重ね合わせた中間転写体上のトナー像を紙に転写する際に転写不良が発生することがあり、画質を低下させる。そこで、中間転写体をベルト状部材で構成し、トナー像を担持している中間転写ベルトに弾性をもたせることにより、転写時の紙との接触性を高めることが行われている。
また、転写性が良いとされている球形トナーに対して、ブレードクリーニング性は、粉砕(異型)トナーに対するクリーニング性より劣ることは良く知られていることである。
例えば、特許文献1(特許第3900283号公報)の段落[0003]〜[0010]の従来技術の項目に記載された方式がある。
例えば、静電クリーニングは、クリーニングロールやクリーニングブラシなどクリーニング部材に印加した電圧と同極性に帯電したトナーを除去できないことや、瞬時に大量のトナーが来たときや多層でトナーが来たときはクリーニングできないなどである。そして、これらの課題を解決するため特許文献1に記載の発明が提案されている。
ちなみに、特許文献1の段落[0006]に記載されているように、クリーニングする対象となるトナー(二次転写残トナー)は帯電分布が現像後のように均一でシャープな電荷分布(例えば図8(3)の未転写トナーの分布)ではなく、図8(1)に示すようにゼロを跨いでマイナスからプラスまでの分布となっている。特に帯電が0付近のものは、トナーが電荷を帯びていないため静電クリーニング不可能となる。
さらに特許文献1の段落[0008]に記載されているように、大量のトナーや多層となっているトナーをクリーニングする状況もある。
このときの、トナー付着量は最小で0.1[mg/cm2]、最大で0.55[mg/cm2]ほどあり、またトナーのQ/d分布を測定すると、ほぼ正規帯電極性に揃っている(図8(3)参照)。
前述のトナーパターンと同様な色ずれ補正用パターンを中間転写ベルト上に作成し、それをセンサで読み取って画像位置を測定し、書き込み位置を補正する制御も行われている。このときも、センサが誤検知しないように、画像濃度を高くしたベタパターンが中間転写ベルト上に作成される。
このときのトナー付着量は、一定の画像濃度、一定の大きさのトナーパターンを、中間転写ベルト走行方向に決まった色の順番でY、M、C、K、Y、M、C、K・・・と作像し、中間転写ベルトに対向して非接触で配置されたフォトセンサで各色のパターンの位置を読み取り、ずれ量を算出し、正しい位置からのズレ量を感光体書き込みタイミングをずらすことで補正している。このときのトナー付着量は0.3[mg/cm2]ほどである。
すなわち、未転写トナー(Pパターン)の除去は、初期的には可能であるが、トナー回収部材の寿命間近ではトナー回収部材を通過するトナーが増えるため、ブラシやロールからなるクリーニング部材で回収しきれずに通過してしまう。そして、中間転写体上に残ったPパターンのトナーは、次の印刷時に一枚目の紙上に異常画像として印刷されてしまうという問題がある。
本発明の第1の手段は、着色粉体であるトナーを用いて画像形成する画像形成装置に装備され、画像形成後の被クリーニング体に残留した転写残トナーまたは未転写トナーを除去回収するクリーニング装置であって、前記被クリーニング体に接触配置されて所定の電圧が印加され前記被クリーニング体上のトナーの帯電極性を本来の極性に揃える極性制御部材と、前記被クリーニング体の移動方向で前記極性制御部材の下流側に配置され前記トナーを前記被クリーニング体上から静電力で除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材に接触配置されて所定の電圧が印加され前記クリーニング部材から電気的に前記トナーを吸着する第1の回収部材と、前記第1の回収部材に接触配置されて所定の電圧が印加され前記第1の回収部材から前記トナーを掻き取る第2の回収部材と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の手段は、第1の手段に記載のクリーニング装置において、前記被クリーニング体は、トナー像が形成される像担持体、あるいは前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体、あるいは転写材を搬送し前記像担持体上または前記中間転写体上のトナー像を前記転写材に転写させる転写材搬送部材、のいずれかであることを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段に記載のクリーニング装置において、前記極性制御部材は、導電性を有するブレードであることを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第1〜第3の手段のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、前記クリーニング部材は、導電性ブラシローラであることを特徴とする。
本発明の第5の手段は、第1〜第4の手段のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、前記第1の回収部材は回収ローラであり、前記第2の回収部材は導電性の回収ブレードであることを特徴とする。
本発明の第7の手段は、第6の手段に記載の画像形成装置において、前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが前記中間転写体のクリーニング装置を通過した後に、該中間転写体のクリーニング装置から像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする。
本発明の第8の手段は、第6の手段に記載の画像形成装置において、前記中間転写体に沿って、前記像担持体とそのクリーニング装置を有する画像形成部が複数配置された構成であり、前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが前記中間転写体のクリーニング装置を通過した後に、n番目に配置された像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする。
本発明の第9の手段は、第7または第8の手段に記載の画像形成装置において、前記中間転写体上のトナーを検知する検知手段が配置され、該検知手段で前記トナーが検知された場合に、前記像担持体のクリーニング装置の動作を行うことを特徴とする。
本発明の第10の手段は、第6〜第9の手段のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記中間転写体は、弾性ベルト状部材であることを特徴とする。
本発明の第12の手段は、第11の手段に記載の画像形成装置において、前記転写材搬送部材上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが転写材搬送部材のクリーニング装置を通過した後に、該転写材搬送部材のクリーニング装置から前記像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ前記像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする。
本発明の第13の手段は、第11の手段に記載の画像形成装置において、前記転写材搬送部材に沿って、前記像担持体とそのクリーニング装置を有する画像形成部が複数配置された構成であり、前記転写材搬送部材上に残留するトナーをクリーニングする場合には、該トナーが転写材搬送部材のクリーニング装置を通過した後に、n番目に配置された像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする。
本発明の第14の手段は、第12または第13の手段に記載の画像形成装置において、前記転写材搬送部材上のトナーを検知する検知手段が配置され、該検知手段で前記トナーが検知された場合に、前記像担持体のクリーニング装置の動作を行うことを特徴とする。
本発明の第15の手段は、第11〜第14のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記転写材搬送部材は、弾性ベルト状部材であることを特徴とする。
本発明の第17の手段は、第6〜第16の手段のいずれか一つに記載の画像形成装置において、前記トナーは体積平均粒径が3〜6μmで、体積平均径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする。
本発明の第18の手段は、第17の手段の画像形成装置において、前記トナーは形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする。
従って本発明によれば、長期的に良好なクリーニング性能を維持させることができる構成のクリーニング装置と、そのクリーニング装置を有する画像形成装置を実現することができる。
また、前記トナーは形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあるので、トナー形状が球形に近いため、トナー同士あるいはトナーと感光体の接触状態が点接触となり、吸着力が弱くなる為トナー流動性が高くなり、トナー補給性、攪拌によるトナー濃度均一性が高くなる。さらに感光体との吸着力も弱くなるので、転写率がよくなり高品位な画像を得ることができる。
まず、本発明に係るクリーニング装置及び画像形成装置の技術課題及びその課題を解決するための手段についてより詳しく述べる。
図2に中間転写ベルトを用いた画像形成装置の要部構成例、図3に中間転写ベルトのクリーニング装置の構成例を示す。なお、構成の詳細については後述の実施例で説明する。
クリーニング装置525の基本的な構成、動作は、簡単には、以下の(1)〜(4)の工程からなる。
(1) 極性制御ブレード520:中間転写ベルト501上を搬送されたトナー(2次転写残トナー)の極性をトナー本来の極性(負極性とする)に揃える。2次転写残トナーの極性は、例えば図9の(1)〜(3)である。
(2) 導電性ブラシローラ521:トナー本来の極性とは逆極性の電圧(+極性)が印加され、極性制御ブレード520を通過したトナーを図3のA部で静電気の力でベルト上から除去する。
(3) 回収ローラ522:ブラシローラ521と同極性で絶対値がブラシローラより大きな電圧が印加され、ブラシ上のトナーを図3のB部で静電気の力で除去する。
(4) 回収ブレード523:回収ローラ522上のトナーを機械的に除去する。
2次転写で紙に転写されず中間転写ベルト501上に残ったトナーは中間転写ベルト501の移動で運ばれクリーニング装置525の入り口に設けた図示省略のシール部(入口シール)を通過する。入り口シールは厚さの薄いポリウレタンゴムからなり、中間転写ベルト501上のトナー像を掻き取らないようにベルトに接触している。
中間転写ベルト501上のトナーは2次転写を受けて、図23に示すように極性制御前のQ/d分布は+、−極性が混在した状態となっている。
中間転写ベルト501上のトナーは所定電圧(例えば−2.5kV)が印加された極性制御ブレード520で一部が掻き取られ一部は電荷注入又は放電により−極性に帯電され(図23中のクリーニング部材(ブラシローラ)前)、極性制御ブレード520を通過する。
極性制御ブレード520で掻き落とされたトナーはそのまま図中の極性制御ブレード520の左側へ落下し排出コイル524でユニット外へ排出される。
一方、−極性に帯電されたトナーは中間転写ベルト501の移動でブラシローラ521まで移送される。
中間転写ベルト501からブラシローラ521に移動されたトナーはブラシローラ521の回転でブラシローラ521と同方向に回転している回収ローラ522との接触位置へ移送される。
ブラシローラ521と回収ローラ522の接触部ではブラシローラ上のトナーは、ブラシローラ521より高い電圧(例えば+1.2kV)が印加された回収ローラ522へ電気的に移動する。
上記浮遊トナーのほとんどは帯電量が「0」であり、この浮遊トナーが極性制御ブレード520とブラシローラ521間の中間転写ベルト1上に付着すると、図24に示すような分布となり、電気的にクリーニングするクリーニング部材ではクリーニングしきれないので、上記のブラシ用飛散防止シールが設けられている。そしてブラシ用飛散防止シールは入り口シールと同様に厚さの薄いポリウレタンゴムからなり、ブラシローラ521へ接触している。
ブラシローラ521から回収ローラ522へ移動したトナーは回収ローラ522の回転により導電性回収ブレード523との接触位置まで移送される。そして回収ローラ522上のトナーは所定の電圧(例えば2.2kV)が印加された回収ブレード523で掻き落とされ排出用のコイル部材(またはスクリュー)524でユニット外へ排出される。
また、極性制御ブレード用対向電極となるローラ509は導電性軸受を介してアースに接続されている。
具体的な付着量で言えば、通常の2次転写残トナー(付着量約0.05mg/cm2)、Pセンサー用のトナー(Pパターン)(付着量約0.6mg/cm2)、ジャム後の2次未転写トナー(付着量約0.6mg/cm2)などがある。
Pパターンは図22のような四角形状の10個の画像濃度が異なる2cm×2cmの面積のトナーパターンであり、例えば1段目が「0.03mg/cm2」〜10段目「0.6mg/cm2」と徐々に多い付着量の四角形状で形成されている。
Pパターントナー像形成は画像形成が一時中断され、感光体ドラム101〜104から中間転写ベルト501へ1次転写され、2次転写はOFF状態になるので、1次転写後の付着量のトナー(未転写トナー)が中間転写ベルト501上にそのまま残った状態でクリーニング装置525へ入力して来る。
また、1次転写された後、転写紙ジャムが発生したらPパターンと同様な付着量の未転写トナーがクリーニング装置524へ入力して来る。
このジャムの場合は、Pパターンと異なり極端な場合は全面ベタとなる事がありクリーニング装置525への総トナー量としては多くなる。
図25の横軸がクリーニング部材印加電圧、縦軸がクリーニング残IDを示す。
ブラシローラ521によるクリーニングは原理的には電位差でトナーを移動させるので、ブラシ印加電圧を高くすれば高くするほどクリーニング性は良くなる。
しかしながら、その一方でブラシローラ521への印加電圧を高くしていくとブラシローラ521から極性制御用対向電極であるローラ509へ流れる電流が増加する。
トナーへ流れ込む電流が増加するとトナー帯電極性はブラシローラ印加電圧の極性側へ帯電(一般的に電荷注入と考えられている)していき、最後にはトナー極性がブラシローラの印加電圧と同じになってしまう。
トナーの極性がブラシローラ521と同じ極性になればトナーへは斥力が働き、トナーは中間転写ベルト501上へ残るか、またはブラシローラ521の回転で中間転写ベルトと再度出会う時再び付着してしまい、結果的にクリーニング残トナーとなる。例えば図25のクリーニング部材(ブラシローラ)印加電圧+1300V以上がその領域となる。
寿命が近いと極性制御ブレード520のエッジ(中間転写ベルトと当接する稜線)が磨耗した状態である。
トナーが極性制御ブレード520を通過するときにマイナス極性に極性制御される(図7参照)が、通過量が新品状態に比べて増加する。
ブラシローラ521、回収ローラ522とトナーが移動するとき、トナー量が多いため図3のB部でブラシローラ521から回収ローラ522へ移動できない。
ブラシローラ521にプラス電圧が印加されているので、ブラシローラ上に残ったトナーはブラシローラ521から電流が流れ込みプラス極性に反転し(電荷注入)、中間転写ベルト上に再度付着する。
通常はここで一連の動作が終了し、停止状態になる。
しかし、この状態では、ベルト上にPパターンのトナーが残っているため、次の印刷時に一枚目の転写材上に異常画像として印刷されてしまう。
トナーパッチパターンを像担持体(感光体)上に作像し、現像、転写、極性制御後などの各プロセス終了後に画像形成装置本体のメインスイッチを強制的にOFFにし、作像途中で機械を止める。感光体や中間転写ベルト上に形成されたトナー像を吸引治具を用いてエアーポンプで吸引しながら、そのトナーのクーロン量をクーロンメータ(ケスレー製エレクトロメータ617)により測定し、吸引治具により吸引したトナーの重量とクーロン量から単位重量当りのトナー電荷量(μC/g)を算出する。
ホソカワミクロン製 E−SPARTアナライザで測定。感光体上に付着したトナーをエアーで吹き飛ばして測定部に落下させ、トナー1個ずつの粒径と電荷量を測定し、x軸に「電荷量/トナー粒径」、y軸に「頻度(%)=予め設定した「電荷量/トナー粒径」のヒストグラムの帯の範囲にある数(個)/サンプル全数(個)×100」を算出しグラフ化したものである。
前述のトナー帯電量分布の測定データをもとに算出する。
極性制御率[%]=制御したい極性のトナーの数(個)/サンプル全数(個)×100
なお、制御したい極性とは、感光体表面電位を比較対象としたときの、極性制御部材に印加している電圧の相対的な極性である。例えば感光体表面電位が−100Vで、極性制御部材印加電圧がー700Vの場合は、「トナーを−極性に制御したい」とする。
本方式のようなトナー極性制御+単一極性印加ブラシによる静電クリーニング方式では、クリーニングブラシに入力するトナーの極性が揃っていることが重要になる。言い換えると、極性制御率が高いことが重要となる。
そこで本発明では、中間転写ベルト上(または転写材搬送部材(転写ベルト)上)に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが中間転写ベルト(または転写ベルト)のクリーニング装置を通過した後に、該中間転写ベルト(または転写ベルト)のクリーニング装置から像担持体(感光体)のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該感光体のクリーニング装置を動作させる。これにより、中間転写ベルト上(または転写ベルト上)のPパターン等の未転写トナーをクリーニングする場合に、中間転写ベルト(または転写ベルト)のクリーニング装置の極性制御部材(導電性の極性制御ブレード)やクリーニング部材(導電性ブラシローラ)の劣化や寿命間際等により、未転写トナーがクリーニングしきれずにクリーニング部材を通過してしまった場合にも、中間転写ベルト(または転写ベルト)のクリーニング装置でクリーニングできなかったトナーを感光体上に戻して感光体のクリーニング装置によりクリーニングすることが可能となり、クリーニング不良による異常画像の発生等の問題を防止することができる。
まず、本発明を画像形成装置の一例であるプリンタに適用した場合の実施例について説明する。図1は、いわゆるタンデム型間接転写方式を採用したカラープリンタの内部構成例を示す概略構成図である。このプリンタの作像エンジン1の詳細は図2に示す。このプリンタでは、図1、図2に示すように、中央にドラム状の4個の感光体101、102、103、104が時計回りに回転可能に配設されている。各感光体101〜104の周囲には、感光体101〜104の表面を除電する図示しない除電装置、感光体101〜104の表面を一様に帯電する帯電装置201〜204、レーザ光による光書き込みを行って感光体101〜104の帯電部分に静電潜像を形成する露光装置2、この静電潜像を現像する現像装置401〜404がそれぞれ配設されている。また、感光体101〜104の周囲には、転写後の感光体101〜104の表面をクリーニングするクリーニング装置301〜304がそれぞれ配設されている。このプリンタは、感光体を4個用いた、いわゆるタンデム方式を採用しており、それぞれの感光体101〜104と、その周囲に設けられる画像形成用の部品とで画像形成部(画像形成ユニット)を構成しており、各画像形成部のそれぞれの感光体101〜104の周囲に設けられる画像形成用の部品構成は、現像装置401〜404が扱う色材(着色粉体(トナーと言う))の色が異なる以外は同じである。尚、各現像装置401〜404で使用するトナーは、高精細な印刷を行うため、平均粒径4μmの球形トナー(円形度0.98)を用いた。
そして、中間転写ベルト501を挟んで感光体101に対向する位置には、感光体101上に形成されたトナー像を中間転写ベルト501に転写する転写ローラ507が配設される。他色の像担持用の感光体102、103、104にも中間転写ベルト501を挟んで、504、505、506の転写ローラが配設される。また、テンションローラ509の左方には、後述する2次転写装置600による転写後に中間転写ベルト501上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置525が配設される。テンションローラ509は、中間転写ベルト501に一定の張力を付与する働きをもつとともに、クリーニング対向ローラ(極性制御用対向電極)の機能も兼ねていることになる。尚、クリーニング装置525は中間転写ベルト501と寿命設定が異なる場合は単独で脱着が可能としてもよい。
転写材(例えば定型の記録紙P)は、図1中の下方にある給紙カセット3(図では1段の給紙カセットのみを図示しているが、通常はサイズの異なる記録紙を収納した複数段の給紙カセットが設けられる)に収納されており、最上の記録紙Pが給紙ローラ4で一枚づつ給紙路5を経て図2のレジストローラ対800に搬送される。また、上記2次転写装置600の上には、記録紙上の転写画像を定着する定着装置700が配設される。定着装置700は、定着ローラ(または定着ベルト)に加圧ローラを押し当てて構成する。なお、上述した2次転写装置600には、画像転写後の記録紙Pをこの定着装置700へと搬送するシート搬送機能も備えてなる。また、図1中の符号6は、両面印刷時に片面印刷後の記録紙Pを反転してレジストローラ対800に戻す両面印刷用搬送路である。
次に、本実施例に係るプリンタの特徴部となる中間転写ベルトクリーニング装置525について説明する。図3は中間転写ベルトクリーニング装置525の概略構成を示す構成図である。図3に示すように、中間転写ベルトクリーニング装置525は中間転写ベルト501上の転写残トナーの極性を制御するための極性制御部材である極性制御ブレード520がテンションローラ509と対向する位置に中間転写ベルト表面に接触して備えられており、極性制御ブレード520の後の工程には、極性制御されたトナーをクリーニングするための導電性ブラシローラ521、および導電性ブラシローラ521に付着したトナーをブラシから回収する回収ローラ522、回収ローラ522の表面に当接して回収したトナーを掻き取ると同時に回収ローラ522の表面に電荷を付与する導電性回収ブレード523、極性制御ブレード520や回収ブレード523で掻き落としたトナーを画像形成装置本体に備えられた廃トナータンク(図示省略)に搬送するためのコイル部材(回収コイル)524が備えられている。また、導電性ブラシローラ521の表面に電荷を付与する図示しない導電性部材であるブラシ表面電荷付与部材を備えていてもよい。このブラシ表面電荷付与部材は、ブラシローラにトナーが多く回収された場合にブラシ先端の電位が低下してしまうことがあり、その電位を補うために備える導電性部材である。金属の丸棒や金属の板状部材でよい。また、中間転写ベルト501表面を極性制御ブレード520によって常時摺擦しているため、中間転写ベルト表面保護のために、ブラシローラ521による潤滑剤(保護剤)の塗布を行うこともあり、この場合はステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を固形化したものを前記導電性ブラシローラ521に当接させ、潤滑剤を塗布するようにしてもよい。また、潤滑剤をブラシで塗布後に中間転写ベルト表面に薄膜を形成し、潤滑性が向上するように塗布ブレードを備えてもよい。また、前記導電性ブラシローラ521とは別に潤滑剤塗布用のブラシを備えることも可能である。これはクリーニング用の導電性ブラシローラ521にはトナーが常時回収されているため、トナーと潤滑剤とが交じり合い、潤滑剤塗布時に一旦回収したトナーを再度中間転写ベルト上に付着させることを防ぐためである。
以下に、極性制御と静電クリーニングの説明を行う。
トナー極性制御について、図3、図8(1)、図8(2)を用いて説明する。
図8(1)、図8(2)は、ホソカワミクロン製E−スパートアナライザで、トナー1個ずつの電荷量Qとそのトナーの粒径dを測定したデータをもとに、或る条件で図2に示す作像装置で作像した時の中間転写ベルト上の転写残トナー数百個をサンプリングした時のQ/d(単位はfC/μm)分布を表している。
図8(1)は転写残トナーAをトナー極性制御ブレード520によって極性制御した場合の図、図8(2)は転写残トナーBをトナー極性制御ブレード520によって極性制御した場合の図である。
なお、図8(3)は未転写トナーをトナー極性ブレード520によって極性制御した場合のQ/d分布変化である。
トナー極性制御ブレード520ではほとんどのトナーは機械的に掻き落されるが、トナー極性制御ブレード520は所謂スティックスリップが発生し一部はすり抜けて行く。機械的に掻き落とされたトナーは、ブレードから自然に落下し回収部に収容され、回収コイル524によって搬送され廃トナー回収部に回収される。
トナー極性制御ブレード520の電気抵抗は106〜108Ω・cm、中間転写ベルト501との当接圧は20〜40g/cmであり、カウンター当接で構成されている。
このトナー極性制御ブレード520は、例えばポリウレタンゴムを素材とした弾性体で、カーボンブラックやそのたイオン系の導電剤を混練することで導電性を持たせる。その電気抵抗は、1×106Ω・cmとした。電気抵抗は、2×105Ω・cm〜5×107Ω・cm位がよい。今回用いたブレード条件は図10、図11に示すとおりである。また、トナー極性制御ブレード520は板金上に接着された板状によって構成され、厚みが2.4mmと2.8mm、自由長が7mmと9mm、硬度がJIS−A硬度計で60〜80、反発弾性は45%で行ったが、この値以外でも可能である。その厚みは1〜3mmの範囲内とするのが良い。厚さが薄すぎると、中間転写ベルト表面及びトナー極性制御ブレード520自体のうねり等によって中間転写ベルト501への押しつけ量が確保しにくくなる。硬度はJIS−A硬度計で40〜85の範囲内であれば良い(トナー極性制御ブレード520で100%クリーニングできず多少すり抜け量が増減しても問題ない)。
また、中間転写ベルト501とトナー極性制御ブレード520で形成された楔部の入り口と出口の微小ギャップ部の放電あるいは電荷注入により、トナーは図8(1)、図8(2)の「ブレード通過後(電圧−500V印加)」に示すように印加電圧と同極性に帯電する。
次にトナー極性制御後のクリーニング動作について説明する。
図3において、トナー極性制御ブレード520により正規の帯電極性に帯電されたトナーは、次のクリーニング部材であるブラシローラ521の位置に中間転写ベルト501の回転により移送される。ブラシローラ521は、導電性ポリエステルにより形成してあり、このブラシローラ521に接するように回収ローラ522が設けてある。ブラシローラ521、回収ローラ522、後述するトナー排出部材(回収コイル)524は駆動手段により回転する。ブラシローラ521の芯金へは電源によりトナーの帯電極性とは逆極性の電圧(+極性)が印加され極性制御ブレード520をすり抜けたトナーを静電的に吸着する。ブラシローラ521上に移動したトナーはクリーニングブラシ521より更に高い+極性の電圧を電源により軸に印加した回収ローラ522へ電位勾配により移動する。回収ローラ522上のトナーは導電性回収ブレード523により掻き落とされ、トナー排出用の回収コイル524で機外に排出される、または現像器に戻される(単色画像の作像時の場合のみ)。導電性回収ブレード523は、回収ローラ522の表面電位を維持するために、回収ローラ522の芯金へ印加されている電圧と同じかさらに高い+極性の電圧が印加されている。
<ブラシローラ条件>
・ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル; いわゆる芯鞘構造)
・ブラシ抵抗:107Ω(印加電圧100〜600V)
・ブラシ軸印加電圧[V]:+1000V
・ブラシ植毛密度:10万本/inch^2、繊維径約25〜35μm、ブラシ先端の毛倒れ処理あり
・ブラシ径:φ16mm
・中間転写ベルトへのブラシ繊維喰い込み量:1mm
さらに、ブラシロール状に形成後、一方向に毛を倒す斜毛処理を施すと、繊維断面に露出している導電剤を中間転写ベルトに接触させにくくなるので、さらにトナーへの電荷注入性が低減され、クリーニング性の余裕度が向上する。
ブラシの抵抗RがlogΩ=5、7、9のときのクリーニング性を図9に示す。logΩ=9の時は印加電圧が大きいため、電源コストがアップする。logΩ=5の時は中間転写ベルトに電流を流しやすいため、logΩ=7のときより低い電圧でトナーが+極性に帯電し、中間転写ベルトに再付着するため、クリーニング性の余裕度が小さい。したがってlogΩ=7の条件がもっとも適している。
・回収ローラ芯金材質:SUS
・回収ローラ表面材質:PVDF(厚み100μm)の表層にアクリル系紫外線(UV)硬化樹脂層(厚み3〜5μm)
・直径:φ14mm
・回収ローラへのブラシ繊維喰い込み量:1mm
・回収ローラ芯金印加電圧:+1500V
・導電性カーボン含有ポリウレタンゴム体積抵抗:10E6Ω・cm(温度25℃、湿度50%にて測定)
・ブレード当接角度:20°
・ブレード厚み:2.8mm
・回収ローラへのブレード喰い込み量:0.6mm
・回収ブレードへの印加電圧:+2000V
但し、ブラシ抵抗は直径10mmのSUSローラにブラシローラ1mm食い込ませて当接させて200mm/secで両方を回転させ、ブラシ芯金に電圧を印加して電流測定し抵抗を算出したものである。
回収ローラ522には芯金に電圧が印加され、その表面電位を測定すると印加電圧と同電位になっているのであるが、クリーニング動作中、多くのトナーが入力されると、回収ローラ表面電位はトナーの入力とともに低下していく。
回収ローラ表面電位が低下すると、ブラシローラ521のブラシ先端電位との間の電位差(以降回収電位差と呼ぶ)が確保できなくなり、ブラシローラ521からトナーを回収する能力が低下する。このため、画像形成動作がA4サイズ1枚分であれば前記回収電位差は確保できるが、連続プリント動作になり、かつブラシローラ521への入力トナーが多い場合には前記回収電位差が確保できなくなり、ブラシローラ521にトナーが溜まった状態となり、ブラシローラ521から中間転写ベルト501上にトナーを吐き出してしまうといった問題がある。このため、回収ローラ用ブレード523を導電性にして電圧を印加し、回収ローラ表面に電荷を与えて、回収電位差を保ち、回収性能を維持するようにしている。
感光体用のクリーニング装置301〜304の構成は、中間転写ベルトクリーニング装置と略同様であり、その一例を図4に示す。なお、図4は、図2の左側(1番目)の画像形成部を構成する感光体101と帯電装置201、現像装置401、クリーニング装置301を一体にカートリッジ内に収納したプロセスカートリッジの構成例を示しており、このプロセスカートリッジは画像形成装置本体に対して着脱自在となっている。また、2〜4番目の画像形成部も同様のプロセスカートリッジで構成されている。
また、感光体の表面保護のために、ブラシローラ4021による潤滑剤(保護剤)の塗布を行うようになっており、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を固形化したもの(潤滑剤バー4040)をブラシローラ4021に当接させ、ブラシローラ4021を介して感光体表面に潤滑剤を塗布するようになっている。
なお、感光体クリーニング装置301の具体的な構成条件は以下のとおりである。
・導電性カーボン含有ポリウレタンゴム体積抵抗:105Ω・cm(温度25℃、湿度50%にて測定)
・ブレード当接角度:20°
・ブレード厚み:2.0mm
・感光体へのブレード喰い込み量:0.5mm
・電源4029によるブレードへの印加電圧:−1200V
・ブラシ材質:導電性ポリエステル(繊維内部に導電性カーボンを内包し、繊維表面はポリエステル;いわゆる芯鞘構造)
・ブラシ抵抗:107Ω(印加電圧100〜600V)
・ブラシ軸印加電圧4030[V]:+100V
・ブラシ植毛密度:10万本/inch^2
・繊維径約25〜35μm、ブラシ先端の毛倒れ処理あり
・ブラシ径:φ14mm
・感光体へのブラシ繊維喰い込み量:1mm
*ブラシローラ表面に、ブラシ用電荷付与部材4033を用いて、ブラシ軸と同じ電圧を電源4030により印加している。
・回収ローラ芯金材質:SUS
・回収ローラ表面材質:PVDF(厚み100μm)の表層にアクリル系UV硬化樹脂層(厚み3〜5μm)
・回収ローラ径:φ12mm
・回収ローラへのブラシ繊維喰い込み量:1mm
・電源4028による回収ローラ芯金印加電圧:+500V
・導電性カーボン含有ポリウレタンゴム体積抵抗:106Ω・cm(温度25℃、湿度50%にて測定)
・ブレード当接角度:20°
・ブレード厚み:2.4mm
・回収ローラへのブレード喰い込み量:0.6mm
・電源4032による回収ブレードへの印加電圧:+900V
[Pパターンのクリーニング]
プロセスコントロールは、一定時間スリープモードが継続した場合(例えば4時間)、印字枚数が一定枚数を越えた場合(例えば100枚)、温度・湿度が変化したときなどに行われる。
従来は、図19のタイミングチャートに示すような駆動制御となっていた。つまり、中間転写ベルト501上のPパターンが中間転写ベルトクリーニング装置525を通過した時刻(クリーニングされたとき)に、中間転写ベルト501と感光体101〜104を停止させる。このとき必然的に、クリーニング装置525、301〜304も停止する。
この場合、課題で述べたようにPパターンの一部がクリーニング装置の下流側の中間転写ベルト501上に残る(クリーニング不良)。
これに対し本実施例では、図15に示すタイミングで駆動制御を行う。つまり、中間転写ベルト501上に残ったトナーを感光体101上に戻し、感光体のクリーニング装置301でクリーニングする。
さらに、図15はPパターンが感光体クリーニング(301)通過時刻に感光体クリーニングを停止しているが、余裕を持ってからOFFの状態としても良い。例えば、図21のように感光体一周分余計に感光体と感光体クリーニングをONにした後にOFFとしても良い。
また、このクリーニングはPパターンなどのプロセスコントロール以外、紙ジャム時の未転写トナー処理の時にも応用できる。
さらに、中間転写ベルト501のクリーニングに従来のブレードクリーニングを用いるとブレードを通過するトナーはプラス極性でないため、感光体101に戻らず本発明を適用できない。ブレードクリーニングの場合、ブレードを通過するトナーは、Pパターンのトナーと同じ極性のまま、もしくは無帯電トナーである(図8(3)の未転写トナー)。このため、本発明のように、感光体101と中間転写ベルト501のクリーニングに静電クリーニング式のクリーニング装置525、301を同時に適用する必要がある。
図16は駆動制御の別の実施例を示しており、中間転写ベルトクリーニング装置525の駆動時間を最短にした場合の例を示している。
図16では、感光体駆動時間より中間転写ベルト駆動時間が短いため、感光体101と中間転写ベルト501の摺擦でお互いが傷つく可能性がある。これを回避するためには、感光体101と中間転写ベルト501は同時に停止したほうが望ましい。また、図17に示すように、中間転写ベルトクリーニング装置525の駆動時間を短くする場合にも、中間転写ベルト501と中間転写ベルトクリーニング装置525の停止は同時にした方がよい。
図18は駆動制御のさらに別の実施例を示している。図17に示すように中間転写ベルト501と中間転写ベルトクリーニング装置525を同時に停止した場合、ブラシローラ521に放置されたトナーは電荷を失い無帯電トナーとなり、回収ローラ522に移動しなくなり、ブラシの能力低下やロール化の引き金となる。そこで、図18に示すように、中間転写ベルト501の静電クリーニング装置525を中間転写ベルト501停止後も駆動させ、ブラシローラ521に残ったトナーを回収ローラ522を経て回収ブレード523で回収するようにするとよい。静電クリーニング装置525の駆動時間は、少なくともブラシローラ521が1回転する時間である。
図20は駆動制御のさらに別の実施例を示している。図15においては1番目の感光体101とそのクリーニング装置301の駆動タイミングを示しているが、図20では、最下流の4番目の感光体104とそのクリーニング装置304の駆動タイミングを示している。中間転写ベルト上のPパターンが最下流の感光体104の一時転写部2Dを通過し最下流の感光体104のクリーニング装置304を通過するまで中間転写ベルト501と感光体101〜104を駆動させ、中間転写ベルト501上に残ったトナーを感光体101だけでなく感光体102〜104上にも戻し、感光体のクリーニング装置301〜304でクリーニングする。
このようにすることにより、中間転写ベルト501上に残ったトナーが多く、最上流の感光体101にトナーを戻しきれない場合でも、その下流の感光体102〜104にも戻すことで、クリーニング後に中間転写ベルト501上に残ったトナーを確実にクリーニングすることができる。また、この場合、最下流の感光体104までトナーを戻さなくても、途中の感光体102,103にトナーを戻すだけでも良い。
図5は本発明のさらに別の実施例を示す図であり、中間転写ベルトクリーニング装置525の概略構成を示す構成図である。
図5に示す中間転写ベルトクリーニング装置525は、ブラシローラ521の下流にトナー検知手段としてフォトセンサ5001が配置され、クリーニング後の中間転写ベルト501上(50Aの位置)に残ったトナーを検知するようにしたものである。そして、トナーが検知されたときは、図15〜18、20、21のいずれかの駆動制御で運転を行う。また、フォトセンサ5001でトナーが検知されない通常の場合は、図19の運転を行う。
すなわち、クリーニング装置525が比較的新品ならばPパターンはクリーニングされるため50Aの位置にトナーが来ない。しかし、クリーニング装置525が寿命近くになると、ブラシローラ521からベルト上に再付着した+極性のトナーが50Aの位置に来るため、フォトセンサ5001で検知されるのである。
クリーニング装置525が新品のときは、図15〜18、20、21のいずれかの駆動制御で運転を行うと、クリーニング装置525でクリーニングが行われているため無駄に運転してしまうことになる。しかし、図5の構成とすることで必要なときだけ図15〜18、20、21のいずれかの駆動制御の運転を行うため、ロスタイムがなくなる。
図6は本発明のさらに別の実施例を示す画像形成装置の概略要部構成図である。
図6は、所謂直接転写方式の画像形成装置の作像エンジンを示しており、転写材搬送ユニット6000の弾性ベルト状部材からなる転写材搬送部材(転写ベルトと言う)6001が感光体101〜104に接触配置されている。
図6に示すように、ドラム状の4個の感光体101、102、103、104は反時計回りに回転可能に配設されている。各感光体101〜104の周囲には、感光体101〜104の表面を除電する図示しない除電装置、感光体101〜104の表面を一様に帯電する帯電装置201〜204、レーザ光による光書き込みを行って感光体101〜104の帯電部分に静電潜像を形成する図示省略の露光装置、この静電潜像を現像する現像装置401〜404がそれぞれ配設されている。また、感光体101〜104の周囲には、転写後の感光体101〜104の表面をクリーニングするクリーニング装置301〜304がそれぞれ配設されている。この画像形成装置は、感光体を4個用いた、所謂いわゆるタンデム方式を採用しており、それぞれの感光体101〜104と、その周囲に設けられる画像形成用の部品とで画像形成部(画像形成ユニット)を構成しており、各画像形成部のそれぞれの感光体101〜104の周囲に設けられる画像形成用の部品構成は、現像装置401〜404が扱う色材(着色粉体(トナーと言う))の色が異なる以外は同じである。尚、各現像装置401〜404で使用するトナーは、高精細な印刷を行うため、平均粒径4μmの球形トナー(円形度0.98)を用いた。また、画像形成部の具体的な構成例としては、図4に示すような構成のプロセスカートリッジを採用でき、このプロセスカートリッジの上下を逆にして配置した形態となる。
そして、転写ベルト6001を挟んで感光体101に対向する位置には、感光体101上に形成されたトナー像を転写ベルト6001で担持搬送される記録紙Pに転写する転写ローラ6007が配設される。また、他色の像担持用の感光体102、103、104にも転写ベルト6001を挟んで、6004、6005、6006の転写ローラが配設される。また、テンションローラ6009の左方には、記録紙Pへの転写後に転写ベルト6001上に付着する転写残トナーを除去する転写ベルトクリーニング装置525が配設される。テンションローラ6009は、転写ベルト6001に一定の張力を付与する働きをもつとともに、クリーニング対向ローラ(極性制御用対向電極)の機能も兼ねていることになる。尚、クリーニング装置525は転写ベルト6001と寿命設定が異なる場合は単独で脱着が可能としてもよい。また、この転写ベルトクリーニング装置525の構成、動作は、先の実施例で説明した図3(または図5)の構成の静電クリーニング式のベルトクリーニング装置525と同じである。
《トナーの特性》
次に、本発明の画像形成装置に好適に使用されるトナーについて説明する。
600dpi以上の微小ドットを再現するために、トナーの体積平均粒径は3〜6μmが好ましい。また、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)は1.00〜1.40の範囲にあることが好ましい。(Dv/Dn)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
SF−1={(MXLNG)^2/AREA}×(100π)/4・・・式(1)
すなわち形状係数SF−1は、トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
このSF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
SF−2={(PERI)^2/AREA}×100/(4π)・・・式(2)
すなわち形状係数SF−2は、トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100/4πを乗じた値である。
このSF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4'−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4'−ジアミノ−3,3'−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
また、ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
また、ポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との架橋及び/又は伸長反応には、必要により反応停止剤を用い、得られるウレア変性ポリエステルの分子量を調整することができる。反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
ウレア変性ポリエステルの重量平均分子量は、通常1万以上、好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウレア変性ポリエステル等の数平均分子量は、先の未変性ポリエステルを用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。ウレア変性ポリエステルを単独で使用する場合は、その数平均分子量は、通常2000〜15000、好ましくは2000〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。20000を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは、少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは類似の組成であることが好ましい。
また、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5、好ましくは70/30〜95/5、さらに好ましくは75/25〜95/5、特に好ましくは80/20〜93/7である。ウレア変性ポリエステルの重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
また、ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSYVP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージNEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を超える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、荷電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
荷電制御剤、離型剤はマスターバッチ、バインダー樹脂とともに溶融混練することもできるし、もちろん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2μmであることが好ましく、特に5×10−3〜0.5μmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−4μm以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5wt%の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
(1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムベタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
また、前記トナーは形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあるので、トナー形状が球形に近いため、トナー同士あるいはトナーと感光体の接触状態が点接触となり、吸着力が弱くなる為トナー流動性が高くなり、トナー補給性、攪拌によるトナー濃度均一性が高くなる。さらに感光体との吸着力も弱くなるので、転写率がよくなり高品位な画像を得ることができる。
2:露光装置
3:給紙カセット
4:給紙ローラ
5:給紙路
6:両面用搬送路
101,102、103、104:感光体(像担持体)
201、202、203、204:帯電装置
301、302、303、304:感光体クリーニング装置
401、402、403、404:現像装置
500:中間転写ユニット
501:中間転写ベルト(中間転写体)
502:駆動ローラ
503、508、510:支持ローラ
504、505、506、507:転写ローラ
509:テンションローラ(クリーニング対向ローラ)
520、4020:極性制御ブレード(極性制御部材)
521、4021:ブラシローラ
522、4022:回収ローラ
523、4023:回収ブレード
524、4024:回収コイル(または回収スクリュー)
525:中間転写ベルトクリーニング装置
550:フォトセンサ(Pパターンの検出器(Pセンサ))
600:2次転写装置
700:定着装置
800:レジストローラ対
4033:ブラシ用電荷付与部材
4040:潤滑剤
5001:フォトセンサ(クリーニング後残トナーの検知手段)
6000:転写材搬送ユニット6000
6001:転写ベルト(転写材搬送部材)
6002:駆動ローラ
6003、6008、6010:支持ローラ
6004、6005、6006、6007:転写ローラ
6009:テンションローラ(クリーニング対向ローラ)
L:レーザ光
P:記録紙(転写材)
Claims (18)
- 着色粉体であるトナーを用いて画像形成する画像形成装置に装備され、画像形成後の被クリーニング体に残留した転写残トナーまたは未転写トナーを除去回収するクリーニング装置であって、
前記被クリーニング体に接触配置されて所定の電圧が印加され前記被クリーニング体上のトナーの帯電極性を本来の極性に揃える極性制御部材と、
前記被クリーニング体の移動方向で前記極性制御部材の下流側に配置され前記トナーを前記被クリーニング体上から静電力で除去するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材に接触配置されて所定の電圧が印加され前記クリーニング部材から電気的に前記トナーを吸着する第1の回収部材と、
前記第1の回収部材に接触配置されて所定の電圧が印加され前記第1の回収部材から前記トナーを掻き取る第2の回収部材と、
を備えたことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1記載のクリーニング装置において、
前記被クリーニング体は、トナー像が形成される像担持体、あるいは前記像担持体上のトナー像が転写される中間転写体、あるいは転写材を搬送し前記像担持体上または前記中間転写体上のトナー像を前記転写材に転写させる転写材搬送部材、のいずれかであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1または2記載のクリーニング装置において、
前記極性制御部材は、導電性を有するブレードであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング部材は、導電性ブラシローラであることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、
前記第1の回収部材は回収ローラであり、前記第2の回収部材は導電性の回収ブレードであることを特徴とするクリーニング装置。 - 像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成する手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に転写する手段と、前記中間転写体に転写されたトナー像を転写材に転写する転写手段とを有する画像形成装置において、
転写後の前記像担持体に残留するトナーを除去回収するクリーニング手段と、前記中間転写体に残留するトナーを除去回収するクリーニング手段として、請求項1〜5のいずれか一つに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置において、
前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが前記中間転写体のクリーニング装置を通過した後に、該中間転写体のクリーニング装置から像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6記載の画像形成装置において、
前記中間転写体に沿って、前記像担持体とそのクリーニング装置を有する画像形成部が複数配置された構成であり、
前記中間転写体上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが前記中間転写体のクリーニング装置を通過した後に、n番目に配置された像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7または8記載の画像形成装置において、
前記中間転写体上のトナーを検知する検知手段が配置され、該検知手段で前記トナーが検知された場合に、前記像担持体のクリーニング装置の動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6〜9のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記中間転写体は、弾性ベルト状部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成する手段と、転写材を担持搬送し前記像担持体上のトナー像を前記転写材に転写させる転写材搬送部材とを有する画像形成装置において、
転写後の前記像担持体に残留するトナーを除去回収するクリーニング手段と、転写材搬送後の前記転写材搬送部材に残留するトナーを除去回収するクリーニング手段として、請求項1〜5のいずれか一つに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
前記転写材搬送部材上に残留したトナーをクリーニングする場合には、該トナーが転写材搬送部材のクリーニング装置を通過した後に、該転写材搬送部材のクリーニング装置から前記像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ前記像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
前記転写材搬送部材に沿って、前記像担持体とそのクリーニング装置を有する画像形成部が複数配置された構成であり、
前記転写材搬送部材上に残留するトナーをクリーニングする場合には、該トナーが転写材搬送部材のクリーニング装置を通過した後に、n番目に配置された像担持体のクリーニング装置までの距離を前記トナーが移動する時間分だけ該像担持体のクリーニング装置を動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項12または13記載の画像形成装置において、
前記転写材搬送部材上のトナーを検知する検知手段が配置され、該検知手段で前記トナーが検知された場合に、前記像担持体のクリーニング装置の動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11〜14のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記転写材搬送部材は、弾性ベルト状部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6〜15のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記像担持体は、光導電性の感光体であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6〜16のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
前記トナーは体積平均粒径が3〜6μmで、体積平均径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項17記載の画像形成装置において、
前記トナーは形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008201014A JP2010039131A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008201014A JP2010039131A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010039131A true JP2010039131A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42011771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008201014A Pending JP2010039131A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010039131A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012022049A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
JP2014182308A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
CN105824220A (zh) * | 2015-01-26 | 2016-08-03 | 富士施乐株式会社 | 清洁装置和图像形成装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039401A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006215072A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成装置のクリーニング方法 |
JP2008096537A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2008096600A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、およびプロセスカートリッジ |
-
2008
- 2008-08-04 JP JP2008201014A patent/JP2010039131A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006039401A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2006215072A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成装置のクリーニング方法 |
JP2008096537A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP2008096600A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、およびプロセスカートリッジ |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012022049A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置および画像形成装置 |
JP2014182308A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
CN105824220A (zh) * | 2015-01-26 | 2016-08-03 | 富士施乐株式会社 | 清洁装置和图像形成装置 |
JP2016138907A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 富士ゼロックス株式会社 | 清掃装置および画像形成装置 |
CN105824220B (zh) * | 2015-01-26 | 2019-08-30 | 富士施乐株式会社 | 清洁装置和图像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5610281B2 (ja) | ベルト装置及び画像形成装置 | |
JP5692634B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012022049A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2005062709A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及びこれらに用いるトナー | |
JP2013246256A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015172668A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP5585878B2 (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP5545522B2 (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2009288585A (ja) | 画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
JP2009145463A (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP5874957B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2012088560A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP5800221B2 (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2011164470A (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP5471171B2 (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2010039131A (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP5769045B2 (ja) | クリーニング装置および画像形成装置 | |
JP2010217429A (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2010160364A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5818147B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP2005099126A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及びこれらに用いられるトナー | |
JP2009037015A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5871180B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP5716994B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP5493410B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110607 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121126 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130423 |