JP2010035856A - 歯科用超音波振動治療装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯科用超音波振動チップの共振周波数が所定の値を超えて大きくなった時に、そのチップを破棄する等するようにし、チップの破損等による患者の危険を防止する。
【解決手段】超音波振動子10と、該超音波振動子10に着脱自在に装着されるチップ30とから成り、該チップ30を超音波振動させて歯科治療を行う。駆動(発振)回路40は、その共振周波数を検知し、その共振周波数で前記振動子10を共振振動させる。この共振周波数が所定周波数を超えた時に警報発生手段70より警報を発生する。
【選択図】図1
【解決手段】超音波振動子10と、該超音波振動子10に着脱自在に装着されるチップ30とから成り、該チップ30を超音波振動させて歯科治療を行う。駆動(発振)回路40は、その共振周波数を検知し、その共振周波数で前記振動子10を共振振動させる。この共振周波数が所定周波数を超えた時に警報発生手段70より警報を発生する。
【選択図】図1
Description
本発明は、歯科用超音波振動治療装置に係り、例えば、超音波振動子に歯科治療チップを着脱自在に装着し、該チップを超音波振動させて歯石の除去等を行う歯科用超音波スケーラに係り、特に、使用時における振動周波数が所定値以上に高くなった時に、該チップが摩耗して破損等の恐れがあることを警告するようにした歯科用超音波振動治療装置に関する。
歯科治療において、歯石の除去、根管の平面化(ルートプレーニング)等を行うのに超音波スケーラを使用するが、この超音波スケーラは、ハンドピース内に設けられた超音波振動子にチップを着脱自在に装着し、該チップを超音波振動させ、その超音波振動にて歯牙の表面に付着している歯石等を除去するようにしている。
図3は、従来の超音波スケーラの一例を説明するための要部概略構成図で、図中、11は、例えば、圧電素子等からなる周知の超音波振動部、12は超音波伝達部(以下、これら超音波振動部11と超音波伝達部12とを一体化したものを超音波振動子10という)で、これらがハンドピース100内に収納されている。20は前記超音波振動子10を駆動する電圧を印加するリード線13等を導くホースで、該ホース20の図示しない端部は、例えば、歯科治療ユニットに着脱自在に連結され、該ユニット内に設けられた駆動回路(発振回路)より前記リード線13を通して前記超音波振動部11に駆動信号が与えられ、前記超音波振動子10が超音波駆動される。歯科治療に当り、術者は、周知のように超音波振動子10の先端に歯科用チップ例えばスケーラチップ30を装着し、該スケーラチップ30を前記超音波振動子10にて超音波振動させて歯科治療を行う。
超音波振動子の駆動方式には自励発振振動方式と他励発振振動方式があり、自励発振振動方式は、発振回路が超音波振動子に対して一定の周波数を持った電気信号を一方的に送る方式であり、あらかじめ振動子が持つ共振周波数(振動子が最も効率良く振動できる周波数)を特定して、その周波数を出力する。一方、他励発振方式は、発振回路が振動子の共振周波数を読み取り、その周波数で発振させる。これらを超音波スケーラの発振回路として考えると、自励発振の場合は、超音波振動体(振動子10+チップ30)の共振周波数が発振回路の出す周波数と一致するように設計する必要があり、チップが摩耗し共振周波数が、発振回路の出す周波数とズレると極端に振動しなくなることがある。他励発振の場合、振動子にチップが接続された状態(振動子10+チップ30)の共振周波数を発振回路が読み取るため多種多様なチップとの組み合せの場合やチップが摩耗した場合でも、常に最適な状態で振動させることができる。しかし、チップが一番効率よく振動してしまうので、チップが振動しすぎて破損する恐れがある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、歯科用超音波振動チップを他励方式で効率よく超音波振動させるようにするとともに、その共振周波数が所定の値を超えて大きくなった時に、そのチップを破棄する等するようにし、チップの破損等による患者の危険を防止することを目的としてなされたものである。
請求項1の発明は、超音波振動子と、該超音波振動子に着脱自在に装着されるチップとから成り、前記チップを超音波振動させて歯科治療を行う歯科用超音波振動治療装置において、前記超音波振動子に前記チップを装着した状態で前記超音波振動子を共振振動させる駆動回路と、該駆動回路の共振周波数を検知し、該共振周波数が所定周波数を超えた時に警報を発生する警報発生手段とを有することを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記チップの新品装着時における共振周波数を検出し、該検出周波数より高い前記所定周波数を記憶する記憶手段を有し、該チップ使用時の共振周波数が前記記憶手段に記憶された前記所定周波数を超えた時に前記警報を発するようにしたことを特徴としたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記チップとして、質量の異なる種々複数のチップを有し、これら種々複数のチップは前記超音波振動子に交換可能に装着可能であり、前記所定周波数は装着された当該各チップに対応するものであることを特徴としたものである。
本発明によると、例えば、歯石の除去等、超音波振動チップを用いる歯科治療中において、該超音波振動チップの摩耗を検知し、該チップが破損する前に、該チップを破棄するよう警告するようにしたので、歯科治療中に、チップが破損して患者に危害を加えるようなことはない。
図1は、本発明を超音波スケーラに適用した場合の一実施例を説明するための要部構成図で、図中、100は超音波振動子10を内蔵するハンドピースで、該ハンドピース100内には、前述のように、超音波振動子10が収容されており、該振動子10に対してスケーラチップ30を着脱自在に装着し、リード線13を通して該振動子10を前述の他励発振方式にて超音波振動させ、この超音波振動にて該スケーラチップ30を共振振動させ、歯石の除去等を行っている。
超音波スケーラチップ30を振動させる振動子10を超音波振動させるのに、前述のように、自励発振振動方式と他励発振振動方式があり、他励発振振動方式を用いると、常に最適な状態で振動させることができ効率的であるが、スケーラチップが摩耗等して軽くなると、該スケーラチップが振動しすぎて破損してしまう恐れがある。
図1において、40はリード線13を通して超音波振動子10を超音波駆動させるための駆動(発振)回路で、該駆動(発振)回路40は、超音波振動体(超音波振動子10+チップ30)が振動された時の共振振動数を検知し、その共振周波数で発振し、超音波振動体を該共振振動周波数にて振動させる。これにて、超音波振動体(振動子10+チップ30)が、これらの質量及び長さに応じた共振周波数で超音波振動する。
超音波振動体(超音波振動子10+チップ30)を振動させる周波数は、振動子10の質量は一定不変であるから、チップ30の質量及び長さの変化に応じて変化し、チップ30の質量及び長さがチップの摩耗等によって軽く、短くなると共振周波数が高くなる。摩耗検出回路60は、チップ30の質量及び長さの変化によって変化する共振周波数の変化を監視しており、この共振周波数がチップ新品時における共振周波数に対して所定周波数以上に高くなった時に、警報回路70より警告を発し、例えば、ディスプレイ(警告手段)上に「チップが摩耗しています。チップを交換して下さい」等の表示をする。なお、この警告は、音、光等、任意所望の手段を用いて行ってもよい。
チップ装着時の共振周波数は、他励発振振動方式を用いることにより、前述のようにして検出することができるが、本発明においては、新品チップ使用時、該新品チップの共振周波数f0を求め、これより高い周波数f1をメモリに記憶しておき、以降の使用時の共振周波数fxを、前記メモリに記憶された共振周波数f1と比較し、当該チップ使用時における共振周波数fxが前記新品時における共振周波数f0に対して所定周波数より高いf1になった時に、警報(警告)手段70により警告を発する。具体的には、30kHzで使用するよう設計されているチップに対しては、振動子に新品チップを装着した状態で、発振回路40を30kHzを含む例えば29kHz〜31kHzの間でスイープし、その間の最少駆動電流時における周波数を新品チップの共振周波数f0とし、メモリには、例えばこれより1kHz高い31kHzを所定周波数f1として記憶しておき、当該チップの実使用時における共振周波数fxが前記所定周波数f1になった時に警報を発する。
図2において、f0はチップが新品の時の共振周波数、f1は使用等によってチップが摩耗し、それ以上摩耗すると、破損の恐れがある共振周波数fは現在使用中のチップの共振周波数で、前述のように、新チップの使用に先立って当該チップの新品時における共振周波数f0より高い所定の周波数f1を設定しておく。チップは、使用によって摩耗し、振動が不安定になったり、チップが破損する恐れがあるので、使用中のチップの共振周波数fxが前記f1以上になった時に警報を発生して、操作者に、チップの交換を促す。なお、同種のチップでの操作誤差は、ほとんどないので(たとえ、あったとしてもごく僅かの誤差の範囲内なので)、前記設定値f1は、チップを交換する度に変えなくてもよく、また、同種のチップを取り換えて使用する場合(例えば、オートクレーブ中のチップに代えて同種他のチップを使用するような場合)、同一の設定値f1を使用することが可能である。
前記チップとして、例えば、根管拡大用チップ、歯肉線下イリゲーション用チップ、ルートプレーニングの歯石除去用チップ等、用途の異なる種々のチップがあり、更に、同用途のチップの中にも種々使用目的に応じた異種チップがあるが、これらチップは前記共振周波数f0が相当離れているので、各種毎に前記所定の共振周波数f1を設定しておけば、操作者は、使用するチップに気を使うことなく、従来の使用方法と全て同様の方法で使用することができ、単に、警報が発せられた時に、前記チップを破棄すればよい。
上述のように、本発明によれば、超音波振動子を用いた歯科治療において、警報が発せられた時に、当該使用中のチップを破棄すればよいので、チップの破損等によって患者が負傷するような恐れがなくなる。
10…超音波振動子、11…超音波振動部、12…超音波伝達部、13…リード線、20…インスツルメントホース、30…超音波スケーラチップ、40…駆動回路、50…共振検出回路、60…摩耗検出回路、70…警報手段、100…ハンドピース。
Claims (3)
- 超音波振動子と、該超音波振動子に着脱自在に装着されるチップとから成り、前記チップを超音波振動させて歯科治療を行う歯科用超音波振動治療装置において、前記超音波振動子に前記チップを装着した状態で前記超音波振動子を共振振動させる駆動回路と、該駆動回路の共振周波数を検知し、該共振周波数が所定周波数を超えた時に警報を発生する警報発生手段とを有することを特徴とする歯科用超音波振動治療装置。
- 前記チップの新品装着時における共振周波数を検出し、該検出周波数より高い前記所定周波数を記憶する記憶手段を有し、該チップ使用時の共振周波数が前記記憶手段に記憶された前記所定周波数を超えた時に前記警報を発するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の歯科用超音波振動治療装置。
- 前記チップとして、質量の異なる種々複数のチップを有し、これら種々複数のチップは前記超音波振動子に交換可能に装着可能であり、前記所定周波数は装着された当該各チップに対応するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用超音波振動治療装置。
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JP5875666B1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-03-02 | 株式会社モリタ製作所 | 報知装置、報知装置を備えたハンドピース、報知装置を備えた医療用装置及び報知方法 |
JP7489539B2 (ja) | 2020-04-10 | 2024-05-23 | パスキ・ウルトラソニックス・リミテッド・ライアビリティー・カンパニー | 改善された性能耐久性を有する超音波歯科用器具、インサートアセンブリ、及びインサート |
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