JP2010035328A - ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体 - Google Patents

ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2010035328A
JP2010035328A JP2008194784A JP2008194784A JP2010035328A JP 2010035328 A JP2010035328 A JP 2010035328A JP 2008194784 A JP2008194784 A JP 2008194784A JP 2008194784 A JP2008194784 A JP 2008194784A JP 2010035328 A JP2010035328 A JP 2010035328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
motor
stator
natural frequency
assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008194784A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Tatara
辰哉 多々良
Harushige Osawa
晴繁 大澤
Toshihide Sonoda
俊秀 園田
Shigeo Kawamura
茂雄 河邑
Kenta Miyoshi
健太 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2008194784A priority Critical patent/JP2010035328A/ja
Publication of JP2010035328A publication Critical patent/JP2010035328A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】ステータのコアの形状を決定した後にコアの固有振動数の分布が分散する積層鋼板の接合位置を求めることにより、モータの振動抑制を効率よく行う。
【解決手段】モータのステータに用いられるコアの設計において、まず、モータの出力等に基づいてコアの形状が決定される(ステップS11)。次に、コアを形成する積層鋼板をカシメにて接合する接合位置が設定され(ステップS12)、有限要素法等の演算処理によりコアの固有振動数の分布が求められる(ステップS13)。求められた固有振動数の分布が十分に分散し、予め定められた目標振動特性が満たされるか否かが確認され、満たされない場合は、接合位置の設定および固有振動数の分布の取得が繰り返される(ステップS14)。これにより、コアの形状の決定後にコアの固有振動数の分布を分散させることができ、モータの振動抑制を効率よく行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動式のモータが有するステータのコアに関する。
電動式のモータに用いられるステータのコアの特性を向上するために、従来より、様々なコアの形状や製造方法が提案されている。
例えば、非特許文献1に開示されるコアでは変則突極を採用することにより、コアの固有振動数を分散させて振動低減が図られる。また、特許文献1に開示されるコアでは、複数の円環状の鋼板のカシメ加工によりコアが形成される際に、磁気特性の低下を抑制するためにコイルが形成される複数相の突起部のうち、少なくとも2相の突起部の近傍にカシメ部が設けられる。
特許文献2に開示されるモータの電機子では、積層されたコアプレートの9極のうち6極の磁極部にカシメ部が設けられ、カシメ部が位置しない特定の磁極部を通る軸線を中心として左右対称に当該カシメ部が位置することによりトルクの実効値が高められる。
沖永 欽二郎、外3名、"DVDレコーダー用スピンドルモータ"、松下テクニカルジャーナル、2005年2月、第51巻、第1号、p.52−55 特開平5−15090号公報 実用新案登録第2551929号公報
ところで、非特許文献1に示されるようにコアの形状を変更してティースの固有振動数を分散させることにより振動を抑制する場合、コアの振動特性が最適になるまでにコアの形状の修正を繰り返し行う必要があるが、コアの形状の変更は周囲の他の構成の形状や振動特性等に対して影響が大きく、好ましくない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、コアの形状の決定後にコアの固有振動数の分布が分散する積層鋼板の接合位置を求めることにより、モータの振動抑制を効率よく行うことを主たる目的としている。
請求項1に記載の発明は、モータにおけるステータのコアの設計方法であって、a)製造予定の前記モータに求められる少なくとも出力に基づいて前記コアの形状を決定する工程と、b)前記コアを形成する積層鋼板がカシメまたはスポット溶接により接合される複数の接合位置を設定する工程と、c)前記コアの固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、d)前記c)工程にて求められた固有振動数の分布と予め定められた分布とを比較する工程と、e)前記b)工程ないし前記d)工程を1回または複数回実行することにより、固有振動数の分布が前記予め定められた分布よりも分散する前記複数の接合位置を決定する工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、モータにおけるステータのコアの製造方法であって、f)請求項1に記載の設計方法により前記複数の接合位置を決定する工程と、g)前記コアを形成する積層鋼板をカシメまたはスポット溶接により前記複数の接合位置にて接合する工程とを備える。
請求項3に記載の発明は、電動式のモータであって、ステータ部と、前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部とを備え、前記ステータ部が請求項2に記載の製造方法により製造されたコアを有するステータを有する。
請求項4に記載の発明は、モータを有する組立体の設計方法であって、a)製造予定の前記モータに求められる少なくとも出力に基づいて前記モータのステータのコアの形状を決定する工程と、b)前記コアを形成する積層鋼板がカシメまたはスポット溶接により接合される複数の接合位置を設定する工程と、c)前記コアの固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、d)前記c)工程にて求められた固有振動数の分布と予め定められた分布とを比較する工程と、e)前記b)工程ないし前記d)工程を1回または複数回実行することにより、固有振動数の分布が前記予め定められた分布よりも分散する前記複数の接合位置を決定する工程と、f)前記組立体の固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、g)前記組立体の前記固有振動数の分布が所定の条件を満たさない場合に前記a)工程または前記b)工程に戻る工程とを備える。
請求項5に記載の発明は、電動式のモータを有する組立体であって、請求項4に記載の設計方法により設計されたものである。
請求項6に記載の発明は、積層鋼板により形成されたステータのコアであって、環状のコアバックと、前記コアバックの中心軸を中心とする周方向に等ピッチにて前記コアバックから径方向外方または径方向内方に伸びる複数のティースとを備え、前記積層鋼板を接合するカシメまたはスポット溶接の複数の接合位置が、前記中心軸を含む前記コアの全ての対称面に関して非対称である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のステータのコアであって、前記複数の接合位置が、前記中心軸を中心とする第1円周上に等ピッチにて位置する複数の第1接合位置、および、前記第1円周とは径が異なる第2円周上に等ピッチにて位置する複数の第2接合位置を含み、前記複数の第1接合位置の数と前記複数の第2接合位置の数とが互いに素である。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載のステータのコアであって、前記複数の接合位置のうち前記中心軸を中心とする一の円周上に位置する複数の接合位置が、前記中心軸を中心として不等ピッチにて位置する。
請求項9に記載の発明は、電動式のモータであって、ステータ部と、前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部とを備え、前記ステータ部が請求項6ないし8のいずれかに記載のコアを有するステータを有する。
請求項1ないし3に記載の発明では、コアの形状の決定後にコアの固有振動数の分布が分散する積層鋼板の接合位置を求めることにより、モータの振動抑制を効率よく行うことができる。請求項4および5に記載の発明では、組立体の振動抑制を効率よく行うことができ、請求項6ないし9に記載の発明では、コアの固有振動数の分布を分散させることにより、モータの振動を抑制することができる。また、請求項7および8に記載の発明では、単純な接合位置の配置にてモータの振動を抑制することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係るディスク駆動装置50の縦断面図である。図1に示すように、ディスク駆動装置50は、情報を記録するディスク9を回転する電動式のモータ10、ディスク9に対する情報の読み出しおよび書き込みを行う光ピックアップ機構であるヘッド52、ヘッド52をモータ10およびディスク9に対して移動するヘッド移動機構53、および、これらの構成を内部に保持する箱状の筐体54を備える。ヘッド52はディスク9の下面に向けてレーザ光を出射する出射部とディスク9からの反射光を受光する受光部とを有し、筐体54はモータ10の上側に取り付けられたチャッキング部40へのディスク9の取り付けおよび取り出し時に開閉する蓋部541を有する。
ディスク駆動装置50では、チャッキング部40にディスク9の中心孔91が嵌合されてディスク9が固定され、モータ10の駆動に伴いディスク9が回転されつつヘッド移動機構53がヘッド52を径方向の所要の位置へと移動することにより、ディスク9に対する情報の読み出しおよび書き込みがヘッド52にて行われる。
図2はモータ10の縦断面図であり、モータ10はステータ部30、および、ステータ部30に対して中心軸J1を中心に回転可能に支持されるロータ部20を有する。ロータ部20には、既述のようにステータ部30とは反対側(すなわち、図1中の上側)に中心孔91を有するディスク9を着脱可能に固定するチャッキング部40が取り付けられる。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってチャッキング部40側を上側、ロータ部20側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。また、中心軸J1を中心とする径方向を「径方向」と呼び、中心軸J1に平行な方向を「軸方向」と呼ぶ。
ロータ部20は、中心軸J1を中心とする略円柱状のシャフト21、シャフト21の上部に固定されるロータホルダ22、および、界磁用磁石23を備える。ロータホルダ22は、シャフト21が嵌め込まれる円筒状のシャフト固定部221、シャフト固定部221の下部から径方向外側に広がる環状部222、および、環状部222の外縁部から下方へと延びる円筒状の円筒部223を有し、円環状の界磁用磁石23が円筒部223の内周面に接着にて固定される。
ステータ部30は、シャフト21を回転自在に支持する略円筒状のスリーブ31、スリーブ31が挿入される中空穴を有するベアリングブッシュ32、ベアリングブッシュ32の中空穴の下側を閉塞するプレート33、および、プレート33の内底面に配置されるとともにシャフト21の下端と当接することによりシャフト21を軸方向に支持するスラストプレート34を有する。また、ステータ部30は、ベアリングブッシュ32の周囲に配置されるステータ35、ステータ35の下側に配置される回路基板36、および、ベアリングブッシュ32に固定される取付板37をさらに備える。取付板37は図1のディスク駆動装置50が筐体54内に有するベースプレート542の一部であり、モータ10が取付板37に取り付けられることにより、モータ10とベースプレート542との組立体60(以下、「組立体60」という。)が形成される。
ステータ部30のスリーブ31は含油焼結金属にて形成され、その内周面が、潤滑油を介してシャフト21を支持する軸受面となる。ベアリングブッシュ32は、スリーブ31を固定する円筒部321、および、円筒部321の下部から径方向外側に広がるとともにステータ35が接着にて固定されるステータ固定部322を有する。ステータ35が有するコア1の各ティース12に導線が多層に巻回されることによりコイル351が形成され、モータ10では図示省略の外部電源からコイル351に電流を流すことにより、コイル351と界磁用磁石23との間にトルクが発生し、ロータ部20が中心軸J1を中心として回転する。
図3は積層鋼板により形成されたコア1の平面図である。コア1は環状のコアバック11、および、コアバック11の中心軸J1を中心とする周方向に等ピッチにてコアバック11から径方向外方に伸びる複数(本実施の形態では9本)のティース12を備える。各ティース12はコアバック11から径方向に伸びるストレート部121、および、ストレート部121の先端から周方向両側に広がる先端部122を有し、先端部122がロータ部20の界磁用磁石23(図2参照)に対向する。また、コア1では積層鋼板がカシメにより接合されており、コアバック11およびティース12の先端部122にカシメ部である複数の第1接合部131および複数の第2接合部132が設けられる。積層鋼板の接合方法はカシメには限定されず、例えば、スポット溶接にて接合されてもよい。
図4はモータ10およびモータ10を有する組立体60の製造の流れを示す図であり、ステップS11〜S14はステータ35のコア1の設計方法を示し、ステップS11〜S16は組立体60の設計方法を示している。
まず、製造予定のモータ10に求められる出力、例えば、定格トルクおよび定格回転数に基づいて、さらには、必要な起動トルクを参照して、モータ駆動時の騒音、電流値およびコギングトルクが低くなるようにモータのコア1の形状が決定される(ステップS11)。具体的には、コア1の外径、ティース12の数、並びに、積層鋼板の厚さおよび枚数が決定され、さらに、巻線の線径やロータ部20の界磁用磁石23(図2参照)の着磁条件も決定される。
コア1の各ティース12は軸方向の振動における固有振動数を有し、複数のティース12の固有振動数が互いに近い値となる場合、製造後にモータ10を駆動する際の騒音の原因となることがある。そこで、コア1の設計では、予め、コア1の固有振動数が所定の振動数の範囲よりも広く分散して分布する条件である目標振動特性が決定される。また、コア1の接合部の位置が、(ティース12の固有振動数を分散することにより)コア1の固有振動数が目標振動特性を満たすと予想される位置に設定される(ステップS12)。
本実施の形態において図3に示すコア1では、コアバック11上に複数の第1接合部131が位置し、ティース12上の複数の第2接合部132が位置する。より詳細には、第1接合部131は一点鎖線にて示す中心軸J1を中心とする第1円周131a上に等ピッチにて4箇所に設けられ、第2接合部132は第1円周131aとは径が異なる一点鎖線にて示す第2円周132a上に等ピッチにて位置し、全てのティース12の先端部122の周方向における中央に設けられる。
第1接合部131はいずれのティース12からも周方向に僅かにずれて位置し、これにより、接合部(すなわち、第1接合部131および第2接合部132)が全体として中心軸J1を含むコア1の全ての対称面に対して非対称となるように配置される。その結果、コア1の固有振動数の分布が分散される。さらに、第1接合部131の数が4とされ、第2接合部132の数が9とされて互いに素とされることから、コア1の固有振動数の分布のさらなる分散が図られる。
接合部の位置である接合位置が設定されると、コア1の接合状態に基づいて磁気特性の評価が行われ、コア1の磁気特性が低下する場合は接合位置が再設定される。磁気特性に問題がない場合は、有限要素法等の計算機を用いた演算処理によりコア1の固有振動数の分布が求められる(ステップS13)。次に、求められた固有振動数の分布と目標振動特性における予め定められた固有振動数の分布とが比較され、求められた固有振動数の分布が予め定められた分布よりも範囲が広く、目標振動特性が満たされる場合はステップS15へと移行し、満たされない場合はステップS12に戻って接合部の数または配置が再設定される(ステップS14)。目標振動特性を満足する固有振動数の分布が得られるまでステップS12,S13は複数回繰り返し実行され、これにより、固有振動数の分布が予め定められた分布よりも分散する接合位置(すなわち、接合部の配置)が決定される。
接合位置が決定されると、さらに、コア1が組立体60に固定された場合の組立体60の固有振動数の分布が有限要素法等の演算処理により求められる(ステップS15)。ステップS14と同様に、組立体60の固有振動数の分布が目標振動特性における所定の許容条件(例えば、コア1の固有振動数がモータ10および組立体60の固有振動数から十分に離れており、共振を生じない条件)を満たすか否か確認され、満たされる場合はステップS17へと移行し、満たさない場合にはステップS12に戻り、接合部の配置を再設定することにより組立体60の固有振動数の分布が調整される。なお、ステップS16から、ステップS11に戻ってコア1の形状が変更調整されてもよい。
組立体60の固有振動数の分布が許容条件を満たすと、コア1を形成する積層鋼板が決定された接合位置にてカシメにより接合されてコア1が製造される(ステップS17)。続いて、コア1を有するモータ、および、モータを有する組立体60が製造される(ステップS18)。
なお、ステップS13においてコア1の固有振動数の分布が求められる際には、実際に試作されたコア1による実験(すなわち、コア1の振動の測定)が行われてもよく、同様に、ステップS15において組立体60の固有振動数の分布が求められる際には、実際に組み立てられた組立体60による実験が行われてもよい。また、コア1の固有振動数の分布は、コイル351も含むステータ35の状態で測定されてもよく、この場合、得られる固有振動数が実質的にコア1の固有振動数とみなされてもよく、測定結果に所定の補正を行うことによりコア1の固有振動数が求められてもよい。
以上に説明したように、図4に示すコア1および組立体の設計および製造方法では、コア1の形状の決定後にコア1の固有振動数の分布が分散する接合位置を求めることにより、モータ10の振動抑制を効率よく行うことができ、組立体60の振動抑制も効率よく行うことができる。また、図3のコア1では接合位置がコア1の全ての対称面に対して非対称とされ、コア1の固有振動数の分布を分散させることにより、モータ10の振動を抑制することができる。さらに、第1接合部131の数と第2接合部132の数とが互いに素とされることにより、単純な接合位置の配置にてモータ10の振動を抑制することができる。
図5はモータ10およびモータ10を有する組立体60の製造の流れの他の例を示す図である。図5に示すモータ10の製造の流れでは、図4に示すステップS11の後に、複数通りの接合位置(接合部の配置)の設定が行われる(ステップS21)。続いて、演算処理により接合位置の各設定に対してコア1の固有振動数の分布が求められる(ステップS22)。接合位置の各設定に対する固有振動数の分布と目標振動特性である予め定められた分布とが比較され、目標振動特性を満たす最適な固有振動数の分布となる設定が存在するとステップS15に移行し、コア1、モータ10および組立体60の製造が行われる。また、接合位置のいずれの設定においても目標振動特性が満たされない場合はステップS21に戻って接合位置が再設定される(ステップS23)。
以上のように、接合位置の複数の設定における固有振動数をほぼ並行して求めることにより、同一作業をまとめることができ、効率よく設計を行うことができる。
図6はコア1における接合部の位置の他の例を示す図であり、図6ではコアバック11上に複数の第1接合部131が設けられ、ティース12上に複数の第2接合部132が設けられる。第1接合部131は一点鎖線にて示す中心軸J1を中心とする第1円周131a上に等ピッチにて3箇所に位置し、第2接合部132は第1円周131aとは径が異なる一点鎖線にて示す第2円周132a上に位置する。第2接合部132は3対のティース12(各対は隣り合うティース12の組み合わせである。)の先端部122の周方向における中央に設けられ、これらの対のティース12の間のティース12には第2接合部132は設けられない。
図6に示すコア1では、接合部が中心軸J1を含むコア1の全ての対称面に対して非対称となる配置とされ、コア1の固有振動数の分布を分散させることにより、モータ10および組立体60の振動を抑制することができる。
図7は接合部の位置のさらに他の例を示す図であり、図7では図6と比較して、第2接合部132の位置が変更されており、他は同様となっている。図7の第2接合部132はティース12の先端部122を通る第2円周132a上に位置し、8本のティース12に設けられる。また、第2接合部132の先端部122における周方向の位置は、ティース12毎にシフトされており、図7における上側のティース12から時計回りに向かって、第2接合部132の位置が先端部122において周方向の時計回り方向に僅かに順次シフトされる。
これにより、接合部が中心軸J1を含むコア1の全ての対称面に対して非対称となる配置とされ、コア1の固有振動数の分布を分散させてモータ10の振動を抑制することができる。また、第2接合部132が中心軸J1を中心として不等ピッチにて位置することにより、単純な接合位置の配置にてモータ10の振動を抑制することができる。
図8は接合部の位置のさらに他の例を示す図である。図8では、コアバック11上に図6と同様に第1接合部131が配置され、ティース12のストレート部121に第3接合部133が配置される。
第3接合部133は7本のティース12に設けられ、図8の上側のティース12から時計回りに向かって、第3接合部133の位置はストレート部121上を径方向内側に向かって順次僅かにシフトされる。すなわち、第3接合部133は螺旋状に配置される。その結果、接合部が中心軸J1を含むコア1の全ての対称面に対して非対称となる配置とされ、コア1の固有振動数の分布を分散させてモータ10の振動を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、コア1の接合部の位置は図3並びに図6ないし図8に示すものには限定されず、固有振動数の分布を分散させることができるのであれば他の配置とされてもよい。例えば、第1接合部131は周方向に等ピッチに配置される必要はなく、不等ピッチであってもよい。また、先端部122に第2接合部、ストレート部121に第3接合部が配置される等、ティース12において径方向位置が異なる複数箇所に接合部が設けられてもよい。
図4のステップS13における固有振動数の分布を求める演算処理は有限要素法には限定されず、他の数値解析手法が用いられてもよい。
コア1の設計および製造方法はインナロータ型のモータのステータに採用されてもよい。この場合、コア1はコアバックから径方向内方に伸びる複数のティースを有する。また、ティース12の数は9には限定されず、他の数とされてもよい。
組立体60はモータ10とベースプレート542とが形成するもの以外であってもよく、例えば、ディスク駆動装置50の他の部位との組立体や、装置全体である組立体であってもよい。さらに、モータ10はディスク駆動装置50以外の用途に用いられてもよい。
ディスク駆動装置の縦断面図である。 モータの縦断面図である。 コアの平面図である。 モータの製造の流れを示す図である。 モータの製造の流れの他の例を示す図である。 コアの接合部の位置の他の例を示す図である。 コアの接合部の位置のさらに他の例を示す図である。 コアの接合部の位置のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
1 コア
10 モータ
11 コアバック
12 ティース
20 ロータ部
30 ステータ部
35 ステータ
60 組立体
131 第1接合部
131a 第1円周
132 第2接合部
132a 第2円周
J1 中心軸
S11〜S17,S21〜S23 ステップ

Claims (9)

  1. モータにおけるステータのコアの設計方法であって、
    a)製造予定の前記モータに求められる少なくとも出力に基づいて前記コアの形状を決定する工程と、
    b)前記コアを形成する積層鋼板がカシメまたはスポット溶接により接合される複数の接合位置を設定する工程と、
    c)前記コアの固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、
    d)前記c)工程にて求められた固有振動数の分布と予め定められた分布とを比較する工程と、
    e)前記b)工程ないし前記d)工程を1回または複数回実行することにより、固有振動数の分布が前記予め定められた分布よりも分散する前記複数の接合位置を決定する工程と、
    を備えることを特徴とするステータのコアの設計方法。
  2. モータにおけるステータのコアの製造方法であって、
    f)請求項1に記載の設計方法により前記複数の接合位置を決定する工程と、
    g)前記コアを形成する積層鋼板をカシメまたはスポット溶接により前記複数の接合位置にて接合する工程と、
    を備えることを特徴とするステータのコアの製造方法。
  3. 電動式のモータであって、
    ステータ部と、
    前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部と、
    を備え、
    前記ステータ部が請求項2に記載の製造方法により製造されたコアを有するステータを有することを特徴とするモータ。
  4. モータを有する組立体の設計方法であって、
    a)製造予定の前記モータに求められる少なくとも出力に基づいて前記モータのステータのコアの形状を決定する工程と、
    b)前記コアを形成する積層鋼板がカシメまたはスポット溶接により接合される複数の接合位置を設定する工程と、
    c)前記コアの固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、
    d)前記c)工程にて求められた固有振動数の分布と予め定められた分布とを比較する工程と、
    e)前記b)工程ないし前記d)工程を1回または複数回実行することにより、固有振動数の分布が前記予め定められた分布よりも分散する前記複数の接合位置を決定する工程と、
    f)前記組立体の固有振動数の分布を実験または演算処理により求める工程と、
    g)前記組立体の前記固有振動数の分布が所定の条件を満たさない場合に前記a)工程または前記b)工程に戻る工程と、
    を備えることを特徴とするモータを有する組立体の設計方法。
  5. 電動式のモータを有する組立体であって、
    請求項4に記載の設計方法により設計されたことを特徴とする組立体。
  6. 積層鋼板により形成されたステータのコアであって、
    環状のコアバックと、
    前記コアバックの中心軸を中心とする周方向に等ピッチにて前記コアバックから径方向外方または径方向内方に伸びる複数のティースと、
    を備え、
    前記積層鋼板を接合するカシメまたはスポット溶接の複数の接合位置が、前記中心軸を含む前記コアの全ての対称面に関して非対称であることを特徴とするステータのコア。
  7. 請求項6に記載のステータのコアであって、
    前記複数の接合位置が、前記中心軸を中心とする第1円周上に等ピッチにて位置する複数の第1接合位置、および、前記第1円周とは径が異なる第2円周上に等ピッチにて位置する複数の第2接合位置を含み、
    前記複数の第1接合位置の数と前記複数の第2接合位置の数とが互いに素であることを特徴とするステータのコア。
  8. 請求項6に記載のステータのコアであって、
    前記複数の接合位置のうち前記中心軸を中心とする一の円周上に位置する複数の接合位置が、前記中心軸を中心として不等ピッチにて位置することを特徴とするステータのコア。
  9. 電動式のモータであって、
    ステータ部と、
    前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部と、
    を備え、
    前記ステータ部が請求項6ないし8のいずれかに記載のコアを有するステータを有することを特徴とするモータ。
JP2008194784A 2008-07-29 2008-07-29 ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体 Withdrawn JP2010035328A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194784A JP2010035328A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194784A JP2010035328A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010035328A true JP2010035328A (ja) 2010-02-12

Family

ID=41739155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194784A Withdrawn JP2010035328A (ja) 2008-07-29 2008-07-29 ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010035328A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104038135A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 沈阳工业大学 一种新型力矩电机结构参数优化方法
JP2015033158A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 圧縮機用モータ及び圧縮機
JP2016001969A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 アスモ株式会社 電機子及びモータ
CN105305734A (zh) * 2015-10-22 2016-02-03 江苏大学 永磁容错电机的谐波注削法
WO2020170782A1 (ja) 2019-02-20 2020-08-27 日本電産株式会社 ステータコア、ロータコアおよびモータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015033158A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 圧縮機用モータ及び圧縮機
JP2016001969A (ja) * 2014-06-12 2016-01-07 アスモ株式会社 電機子及びモータ
CN104038135A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 沈阳工业大学 一种新型力矩电机结构参数优化方法
CN105305734A (zh) * 2015-10-22 2016-02-03 江苏大学 永磁容错电机的谐波注削法
WO2020170782A1 (ja) 2019-02-20 2020-08-27 日本電産株式会社 ステータコア、ロータコアおよびモータ
US11855486B2 (en) 2019-02-20 2023-12-26 Nidec Corporation Stator core, rotor core, and motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4904894B2 (ja) 軸流ファン
US8363353B2 (en) Spindle motor, disk drive apparatus, and method of manufacturing spindle motor
US9065315B1 (en) Motor and disk drive apparatus
JP2012005347A (ja) モータ及びその製造方法
JP2010035328A (ja) ステータのコアの設計方法および製造方法、モータを有する組立体の設計方法、ステータのコア、モータ、並びに、モータを有する組立体
JP5652676B2 (ja) スピンドルモータ及びそれを含むハードディスクドライブ
US8867166B2 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
JP4699710B2 (ja) コア付きモータ
US8315010B2 (en) Spindle motor for disk drive with magnetic member and yoke fixed by adhesive agent
JP6041889B2 (ja) 電動機および製造方法
JP5493339B2 (ja) モータ、ファン、モータの製造方法、及びファンの製造方法
US8737018B2 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
JP2011172467A (ja) ステータコア、モータおよびディスク駆動装置
JP6812982B2 (ja) ステータ、モータ、ディスク駆動装置
US9698637B2 (en) Motor and disk drive apparatus
JP2005229772A (ja) ブラシレスモータ
US20020153803A1 (en) Electrical machine
US10612584B2 (en) Fluid dynamic bearing device, motor, and disk drive device
JP2003319576A (ja) モータステータ
JP2007185073A (ja) 軸受機構、モータおよび記録ディスク駆動装置
KR101477333B1 (ko) 모터용 베이스 어셈블리 및 이를 포함하는 모터
JP2010166751A (ja) コア及び回転電機
JP2013097824A (ja) ロータハブの製造方法、ロータハブ及び情報記録再生装置
JP2011036044A (ja) モータ及びその製造方法並びに送風ファン
WO2018105526A1 (ja) ファンモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111004