JP2010034949A - 補聴器ユニット - Google Patents

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麻水子 秋月
Kazuki Maruoka
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Abstract

【課題】難聴者が補聴器を外したときでも呼び出しや危険に気づかせることができる補聴器ユニットを提供する。
【解決手段】補聴器121と、この補聴器121を着脱自在に格納する補聴器ケース101とからなり、補聴器ケース101は、補聴器121が有する接続部122と接続して補聴器121の集音部123が集音した音を音情報として受信する音情報受信部102と、この音情報受信部102が音情報を受信した際に報知を行う報知部107と、補聴器121の補聴器ケース101内への格納を検知する補聴器検知部105とを備え、報知部107は、補聴器検知部105が補聴器121の格納を検知している時に報知を行う構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、補聴器と補聴器を格納するケースに関する。
一般に、補聴器は外耳道を塞ぐ形で装着されるため、長時間装着していると、外耳道などに湿気がこもることが多い。過度に湿気がこもると、細菌の繁殖などが発生して不衛生であったり、補聴器内の電子部品に障害を及ぼしたりする可能性がある。そのため、従来は就寝時など補聴器を装着しないときには、補聴器を乾燥ケースなどに保管している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−108025号公報
従来は、このようにして湿気による不具合の発生を防ぐことができた。しかしながら、例えば、難聴の度合いが悪い使用者が補聴器を外している間は、生活上必要な音声や警報の音などが聞こえないため、呼び出しや危険に気がつかないという課題を有していた。
そこで、本発明は難聴者が補聴器を外したときでも呼び出しや危険に気づかせることができる補聴器ユニットを提供することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために、本発明の補聴器ユニットは、補聴器と、この補聴器を着脱自在に格納する補聴器ケースからなり、前記補聴器ケースは、前記補聴器が有する接続部と接続して前記補聴器の集音部が集音した音を音情報として受信する音情報受信部と、この音情報受信部が音情報を受信した際に報知を行う報知部と、前記補聴器の前記補聴器ケース内への格納を検知する補聴器検知部とを備え、前記報知部は、前記補聴器検知部が前記補聴器の格納を検知している時に報知を行う構成とした事を特徴とするものである。
以上のように本発明の補聴器ユニットによれば、補聴器をケースに格納している間はケースが周囲の音に基づいて報知を行うようにしたので、難聴者が補聴器をはずしたときでも呼び出しや危険に気づかせることができる。
以下に、本発明の補聴器ユニットの実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における補聴器ユニットの概観を示す図であり、図1(a)は補聴器121の外観図、図1(b)は補聴器ケース101の外観図、図1(c)は補聴器ケース101の上面図である。
図1に示すように、補聴器ユニットは、補聴器121と補聴器ケース101とからなり、補聴器121は、補聴器接続部122と、集音部123とを有している。補聴器ケース101は、ケース接続端子102と、補聴器検知部105と、補聴器121を格納する補聴器格納部106とで構成されている。補聴器格納部106に格納される補聴器121の形態は耳穴型でも耳掛け型でも良いが、本実施の形態では耳穴型を例に説明する。
図2に、補聴器121および補聴器ケース101の詳細なブロック図を示す。図2(a)は補聴器121のブロック図、図2(b)は補聴器ケース101のブロック図である。図2に示す通り、補聴器121は、補聴器接続部122と、集音部123と、補聴処理部124と、音出力部125とを備えている。また、補聴器ケース101は、ケース接続端子102および音検知部103を含んだ音情報受信部110と、報知装置104を含んだ報知部107と、格納判定部108および検知装置109を含んだ補聴器検知部105で構成されている。
後で詳細に説明するが、補聴器121を補聴器格納部106に格納したことを補聴器検知部105が検知すると、音情報受信部110は、補聴器121の集音部123が集音した周囲音を受信する。そして、音情報受信部110は、集音部123が報知を行うべき音を集音したことを検知した時に、報知部107に対して報知を行うことを指示する。
まず、補聴器121について詳細に説明する。補聴器接続部122は、補聴器ケース101に設けられたケース接続端子102と物理的に接続する端子を含んでいる。また補聴器接続部122には、集音部123から出力されるアナログ入力信号15aが入力される。さらに、補聴器122からは集音部123と補聴処理部124と音出力部125に対して電源制御信号16が出力されている。
補聴器接続部122は、端子にケース接続端子102が接続されたことを検知すると、集音部123と補聴処理部124と音出力部125に対して電源OFFとするように電源制御信号16を出力する。そして、集音部123から出力される補聴器121の周囲音であるアナログ入力信号15aを、端子を介してケース接続端子102へと出力する。
集音部123は、補聴器121本体に設けられた音口と、この音口に入ってきた周囲音を集音するマイクロホンとで構成されている。マイクロホンは、集音した音響信号をアナログの電気信号に変換して出力する。本実施の形態では、集音部123には補聴器装用者に指向性を提供するために、音口とマイクロホンとが2組備えられ、それぞれアナログ入力信号15aと15bを出力する。この集音部123は、通常動作時には2つのマイクロホン両方が動作しているが、電源制御信号16により補聴器接続部122から電源OFFが指示されると、1つのマイクロホンの動作を止め、アナログ入力信号15aのみを出力するようになる。
補聴処理部124は、集音部123から出力されたアナログ入力信号15a、15bに補聴処理を施して、補聴器装用者の聴力特性に適合した音に調整し、アナログ補聴信号17として音出力部125に出力する。この補聴処理部124は、電源制御信号16により補聴器接続部122から電源OFFが指示されると、動作を止め、電力を消費しないようになる。
ここで補聴処理部102について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、補聴処理部124のブロック図を示すものである。図3に示すように補聴処理部124は、A/D(Analog to Digital)変換部126と、指向性合成部127と、周波数分析部128と、パワー算出部129と、ゲイン制御部130と、ゲイン調整部131と、周波数合成部132と、D/A(Digital to Analog)変換部133とで構成されている。
A/D変換部126は、集音部123が出力するアナログ入力信号15a、15bを、それぞれデジタルサンプリングし、デジタル入力信号18a、18bとして指向性合成部127へ出力する。
指向性合成部127は、補聴器装用者に対して特定の方向からの音を拡大したり、特定の方向以外の音を小さくしたりする。即ち、特定の方向に補聴器の指向性を向けるように、デジタル入力信号18a、18bを加工して合成する。合成された信号は、合成信号19として周波数分析部128へ出力される。この指向性合成部127は、複数の適応フィルタと加算器で構成され、その演算係数を変更することで、任意の向きに指向性を向けることが可能である。また、全方向の音が均等に聞こえる無指向とすることも出来る。
周波数分析部128は、時系列に入力される合成信号19を、時間領域の信号から周波数領域の信号へと変換し、複数の周波数帯域に分割して、周波数信号群20として出力する。この方法としては、フーリエ変換した結果を分割する方式、またはサブバンド分割方式が用いられる。分割は、補聴器が扱う周波数の上限から下限の間を複数に分けることで行われ、例えば、10チャンネル(または10バンド)対応の補聴処理であれば、補聴器が扱う周波数領域が10分割される。そして、それぞれの周波数帯域毎に、周波数信号を出力する。周波数分析部128は、この10個の周波数信号を周波数信号群20として出力する。
パワー算出部129は、周波数分析部128から出力される周波数信号群20の各帯域の周波数信号それぞれについて、パワー値を計算する。ここでパワー値とは、周波数分析部128に入力された信号の電力であり、集音部123に入力される音響信号の音圧レベルと相関を有する。即ち、音圧レベルが小さければパワー値は小さく、音圧レベルが大きければパワー値は大きくなる。パワー値は、各帯域の周波数信号毎に実数部と虚数部の二乗和を計算して求められる。計算された各帯域のパワー値はパワー値群21としてゲイン制御部130へと出力される。
ゲイン制御部130は、パワー値群21に基づいて、各帯域の周波数信号に対するゲインを決定する。ゲインの決定には、ゲインテーブルが用いられる。聴覚のダイナミックレンジは補聴器装用者によって異なり、入力される音響信号の音圧レベルに対して、その補聴器装用者に応じた非線形なゲイン調整が必要となる。そこで、予めオージオグラム等で求めた、補聴器装用者に必要なゲイン特性を入力音圧レベル、即ちパワー値毎に定めたゲインテーブルを作成する。ゲイン制御部130は、全ての周波数帯域についてこのゲインテーブルを備え、パワー値群21が入力されると、ゲインテーブルを参照して対応するゲインを決定する。そしてこれらは、ゲイン制御信号群22として、ゲイン調整部131へと出力される。
ゲイン調整部131は、ゲイン制御信号群22に基づいて、各帯域の周波数信号である周波数信号群20に乗算を行い、周波数信号のゲイン調整を行う。ゲイン調整が施された周波数信号は、調整済周波数信号群23として周波数合成部132に出力される。
周波数合成部132は、分割された調整済周波数信号群23を合わせて、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換する。周波数合成は、周波数分析がフーリエ変換であったならば逆フーリエ変換で、サブバンド分割であったならばサブバンド合成によって行われる。周波数合成された信号は、デジタル補聴信号24として出力される。
D/A変換部133は、A/D変換部126と逆の変換を行い、デジタル信号であるデジタル補聴信号24を、アナログ信号であるアナログ補聴信号17へと変換する。
音出力部125は、導音口とスピーカーとで構成される。スピーカーは、補聴処理部124が出力するアナログ補聴信号17を、音響信号に変換して出力する。補聴器が耳穴型の場合には、導音口はスピーカーが出力する音響信号を補聴器本体の外へ導くように設けられた孔である。補聴器が耳かけ型の場合には、導音口は補聴器が出力する音を補聴器装用者の耳に導くチューブの中に設けられた導音路と接続する孔である。
次に、補聴器ケース101について詳細に説明する。この補聴器ケース101は、図示しないバッテリー、あるいは家庭用コンセント等から電力を供給されて動作する。また、本実施の形態では詳述しないが、補聴器ケース101に蓋を取付け、補聴器121を密封するとともに、補聴器ケース内101に封入された乾燥剤の作用により、補聴器121の湿気を除去する機能を有するものでも良い。これら以外にも補聴器121の電池格納部や掃除キットの収納部を設けても良く、補聴器ケースのその他の機能を限定するものではない。
補聴器121と補聴器ケース101は補聴器接続部122とケース接続端子102を介して接続され、集音部123が集音した外部からの音を、音検知部103に音情報13として出力する。
補聴器格納部106は、補聴器121の大きさに合わせて形成され、本実施の形態では補聴器を格納するように凹形状となっている。その底面あるいは側面には、補聴器の格納を検知するために、補聴器検知部105の一要素である検知装置109を備えている。ここで、補聴器格納部106に補聴器121を固定する固定具を備えたり、補聴器121を蓋と挟み込む構成で固定したりするようにしてもよい。
次に、補聴器検知部105について図4を用いて詳細に説明する。図4は、図1(a)に示したA−A´境界における、補聴器ケース101の断面および補聴器121の格納状態を示す図である。図4(a)は、補聴器121を格納していない時の状態、図4(b)は、補聴器121を格納した状態を示している。
補聴器検知部105は、補聴器121の格納を検知する検知装置109と検知情報から補聴器121の格納を判定する格納判定部108とで構成される。図4では、検知装置109として、可動部材201と検知部材202からなる機械式スイッチを、補聴器格納部106の側面に設けた場合の例を示している。そして、検知部材202からは、可動部材201が検知部材202に接触したかどうかを表す信号が、格納判定部108へと伝達される。
図4(a)において、補聴器121を格納する前は、可動部材201がバネ作用により、補聴器格納部106の側面より上面に突き出た形態となっている。この状態では、可動部材201が検知部材202と離れているために、検知部材202からは、接触を検知した信号は出力されず、格納判定部108は、補聴器の格納を判定しない。
図4(b)に示すように、補聴器121が補聴器格納部106に格納されると、補聴器の自重あるいは補聴器格納部106の固定具などによる付勢力によって、可動部材201が押し下げられて検知部材202と接触する。この時検知部材202は、接触を検知した信号を出力し、格納判定部108は、補聴器が格納されたと判断して、補聴器が格納されたことを表す起動信号11を、報知部107へ出力する。
この時、格納判定部108は、検知部材202から所定の時間以上接触を検知した信号が出力された後で、補聴器の格納を判定するようにしても良い。このようにすれば、補聴器121の格納時以外に、指等が一寸触れた場合に、補聴器の格納と誤認識してしまうことを防ぐことが可能となる。
さらに、格納判定部108は、補聴器の格納と判定した後で、検知部材202から接触を検知した信号が入力されなくなった時に、補聴器121が取り出されたと判定して、報知部107への起動信号11の出力を停止する。
なお、検知装置109は電気式のタッチセンサーとして、センサーに補聴器が接触したか否かを表す信号を出力し、それに基づいて格納判定部108が補聴器の格納を判定するようにしても、機械式スイッチを用いた場合と同様の動作作用を有する。検知装置109としては、補聴器が補聴器格納部106に格納されたことを物理的に検知するものであれば良く、上述したものに限定しない。
次に、音情報受信部110および報知部107について詳細に説明する。音情報受信部110は、ケース接続端子102を介して得られる、集音部123からの音情報13を受信して、報知指示信号14を出力する音検知部103を含む。また、報知部107は、音検知部103から出力された報知指示信号14を受信して報知を行う報知装置104を含む。
音検知部103は、ケース接続端子102から入力される音情報13の音量が、レジスタ設定などで外部から設定される所定の値より大きいか否かを比較する。比較した結果、音情報13の音量が所定の値よりも大きければ、報知装置104に対して報知を行うことを報知指示信号14により指示する。
報知装置104は、音検知部103から出力された報知指示信号14を受け取ると、補聴器検知部105から起動信号11が途切れるまでの間は、報知を行う指示を継続、もしくは繰り返す。
ここで、音検知部103の他の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、音検知部103のブロック構成を示す図である。図5において、301は音登録部、302は音判定部である。
音登録部301は、不揮発性メモリなどで実現され、報知が必要な音パターンを登録するものである。音登録部301には、あらかじめ用意された音パターンを保持する領域と、使用者が任意に音パターンを登録可能な領域が設けられている。この音パターンとは、例えば音の周波数の時間変化の違いを組み合わせたものである。
あらかじめ用意される音パターンは、時間ごとの周波数値を直接、音登録部301に記憶してある。これは各地で共通の警察車両のサイレン等、緊急性を要するものが該当する。使用者が登録する音パターンは、使用者が時間ごとの周波数値を音登録部301に登録する。これは、携帯電話の着信メロディーや呼び鈴の音など、使用環境によって異なるものが該当する。
この任意の音パターンの登録は、一般に用いられている補聴器用フィッティング装置等を用いて行うことができる。従来のフィッティング装置は、補聴器の聞こえを改善するためにサンプル音の周波数解析を行って補聴の特性を決定している。そこで、フィッティング装置で登録したい音の周波数解析を行い、時間ごとの周波数値を蓄積する。そして、フィッティング装置と音登録部301とを接続し、音登録部301のメモリ領域に、音パターンとして登録する。
音判定部302は、補聴器検知部105から起動信号11を受け取っている間、音登録部301に登録されている音パターンと、ケース接続端子102から入力される音情報13から取り出した時間ごとの周波数値を比較し、同じ音パターンであると判定すると、報知装置104に対し、報知指示信号14を出力する。
報知装置104は、例えば、補聴器ケース101の側面または天面に配置された発光素子で実現され、起動信号11を受け取っている間、発光する。この発光により、使用者は緊急車両の接近や呼び出しに気づくことができる。もしくは、報知装置104は振動子で実現され、起動信号11を受け取っている間、補聴器ケース101を振動させる。この振動により、使用者が睡眠時などで目を瞑っている状態でも、補聴器ケース101を身体に接触させていれば、緊急車両の接近や呼び出しに気づくことが出来る。
以下、補聴器121を補聴器ケース101に格納して、外部から特定の音を検出した場合の、補聴器121と補聴器ケース101の動作について説明する。
まず、使用者が補聴器121を耳から取りはずして、補聴器ケース101に補聴器接続部122とケース接続端子102を介して接続し、補聴器格納部106に格納すると、補聴器格納部106の底面に設けられた可動部材201が、補聴器ケース101の内部に押し下げられる。
補聴器検知部105は、補聴器ケース101の内部に可動部材201が押し下げられると、補聴器121が格納されたことを検出し、報知部107に対して起動信号11を出力する。
音判定部302は、ケース接続端子102から入力される音情報13とあらかじめ音登録部301に登録された音パターンとを比較する。音判定部302は、入力された音情報13の音パターンが、登録された音パターンと同じであると判定すると、報知装置104に対して報知指示信号14を出力する。または、音情報13の音量が所定の値より大きいと判定すると、報知装置104に対して報知指示信号14を出力する。
報知装置104は、音検知部103から出力された報知指示信号14を受信すると、起動信号11を受け取っている間、発光して、特定の音が検出されたことを使用者に対し報知する。
そして、使用者が補聴器格納部106から補聴器121を取り出すと、可動部材201の押し下げがなくなるため、補聴器検知部105は起動信号11の出力を停止する。起動信号11の出力が停止されると、報知部107は報知を止める。
一方補聴器121では、補聴器接続部122の端子にケース接続端子102が接続されると、集音部123は片方のマイクロホンを停止させ、補聴処理部124と音出力部125は動作を停止する。また、集音部123が出力する音信号をケース接続端子102へと伝送する。そして、補聴器接続部122の端子とケース接続端子102の接続が解除されると、動作を停止していた集音部123のマイクロホンと補聴処理部124と音出力部125は動作を再開し、通常の補聴器として動作する。このようにすれば、補聴器121を補聴器ケース101に格納している間は、補聴器121は必要最低限の動作を行うようになり、消費電力を低減することが可能となる。
以上のように、本実施の形態の補聴器ユニットよれば、補聴器を補聴器ケースに格納している間は、補聴器が備える集音部が周囲の音を集音し、補聴器ケースが使用者に対して視覚または触覚で通知するようにしたので、補聴器をはずして周囲の音が認識できない場合においても、呼び出しや危険に気づかせることができる。
さらに、補聴器を補聴器ケースに格納して通知可能な状態にあるときには、補聴器内の動作ブロックを必要最小限になるようにしたので、通知可能な状態にあるときの補聴器の消費電力量を削減することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、補聴器検知部105として、補聴器格納部106に格納された補聴器121を、物理的に検知する検知装置109について説明したが、格納された補聴器を電気的に検知するようにしても同様の効果が得られる。
例えば、補聴器ケース101が補聴器121に充電を行う接続端子や、フィッティングを行うために補聴器と通信を行う接続端子を備えている場合には、それらを検知装置109として用いる。この時、補聴器121の接続端子と補聴器ケース101の接続端子が接続されたことを検知し、検知情報として格納判定部108に出力する。接続されたことの検知については、端子の電気抵抗の変化など一般的な電気技術で実現可能である。
あるいは、補聴器ケース101が電磁誘導により非接触で補聴器121の内蔵バッテリーを充電するような機能を有していれば、検知装置109は充電を開始したことを検知し、検知情報として格納判定部108に出力するようにしても良い。
また、本実施の形態においては、音登録部301への音パターンの登録は、フィッティング装置を用いて行うように説明したが、補聴器ケース101自体で音パターンの登録ができるようにしても良い。そのために、補聴器ケース101に、ユーザーインターフェースと、スピーカーと、ケース接続部102が出力する音情報13を記憶するメモリと、登録を制御する登録制御部とを追加し、音判定部302が音登録部301に音パターンを記憶する機能を追加する。
このように構成された補聴器ケース101で、音パターンを登録する手順を示す。まず、使用者がユーザーインターフェースで音登録の開始を指示すると、登録制御部は、ケース接続部102が出力する音情報13を記憶させる。次に、ユーザーインターフェースで範囲指定を指示すると、メモリに記憶した音情報13をスピーカーで再生しながら使用者の指示を待つ。使用者が音パターンとして登録する音を選択すると、音判定部302はその音の時間ごとの周波数を解析する。最後に、解析した音パターンに関連付ける情報を、使用者がユーザーインターフェースから入力すると、音判定部302は音パターンと関連付けられた情報を、音登録部301のメモリ上の所定の場所に書き込みを行う。
また、本実施の形態においては、報知装置104として発光素子や振動素子を用いると説明したが、液晶ディスプレイ等の画像表示装置を用いても良い。この場合には、音登録部301には、音パターンと、その音パターンが何の音であるか示す情報とを関連付けて登録し、音判定部302は、音パターンの一致を判定すると、その音パターンに関連付けられた情報を報知指示信号14として出力する。そして、この報知指示信号14を受け取った画像表示装置は、関連付けられた情報を文字や画像として表示する。
例えば、音判定部302が判定した音パターンが、携帯電話の呼び出し音として関連付けられていれば、画像表示装置は、"携帯電話"の文字や携帯電話の画像などを表示する。このようにすることで、使用者は次に起こすべき行動を認識することができる、といった効果が得られる。
また、本実施の形態においては、補聴器ケース101に補聴器を1つ格納する場合を例に説明を行ったが、補聴器格納部106を2つ設けて両耳の補聴器を同時に格納出来る構成としても良い。この時、検知装置109はどちらか一方の補聴器格納部106に設けても良いし、両方の補聴器格納部106に設けて、両方の検知結果の論理積もしくは論理和したものを格納判定部108に入力するようにしても良い。
本発明にかかる補聴器ユニットは、難聴者が補聴器をはずしたときでも呼び出しや危険に気づかせることができ、難聴者への通知装置等として有用である。
本発明の実施の形態における補聴器ユニットの概観を示す図 補聴器ユニットの詳細なブロック図 補聴処理部124のブロック図 補聴器121の格納を説明する図 音検知部103のブロック図
符号の説明
11 起動信号
13 音情報
14 報知指示信号
15a、b アナログ入力信号
16 電源制御信号
17 アナログ補聴信号
18a、b デジタル入力信号
19 合成信号
20 周波数信号群
21 パワー値群
22 ゲイン制御信号群
23 調整済周波数信号群
24 デジタル補聴信号
101 補聴器ケース
102 ケース接続端子
103 音検知部
104 報知装置
105 補聴器検知部
106 補聴器格納部
107 報知部
108 格納判定部
109 検知装置
110 音情報受信部
121 補聴器
122 補聴器接続部
123 集音部
201 可動部材
202 検知部材
301 音登録部
302 音判定部

Claims (12)

  1. 補聴器と、この補聴器を着脱自在に格納する補聴器ケースとからなり、
    前記補聴器ケースは、前記補聴器が有する接続部と接続して前記補聴器の集音部が集音した音を音情報として受信する音情報受信部と、
    この音情報受信部が音情報を受信した際に報知を行う報知部と、
    前記補聴器の前記補聴器ケース内への格納を検知する補聴器検知部とを備え、
    前記報知部は、前記補聴器検知部が前記補聴器の格納を検知している時に報知を行う構成とした補聴器ユニット。
  2. 前記音情報受信部は、
    前記集音部が集音した音に基づいて報知を行うか否かを決定する音検知部を備え、前記報知部に報知指示信号を出力する請求項1に記載の補聴器ユニット。
  3. 前記音検知部は、
    前記集音部が集音した音の音量が所定の値よりも大きい場合に前記報知部に報知を行うことを指示する請求項2に記載の補聴器ユニット。
  4. 前記音検知部は、
    音情報を登録する音登録部と、
    この音登録部に登録した音情報と前記集音部が集音した音の音情報とを比較し、所定の条件を満たした場合に前記報知部に報知を行うことを指示する音判定部で構成される請求項2に記載の補聴器ユニット。
  5. 前記報知部は、前記音検知部から出力された報知指示信号により報知を行う報知装置で構成される請求項1から4のいずれか一項に記載の補聴器ユニット。
  6. 前記報知装置は、特定の光を発する発光素子である請求項5に記載の補聴器ユニット。
  7. 前記報知装置は、前記本体を振動させる振動素子である請求項5に記載の補聴器ユニット。
  8. 前記報知装置は、前記音検知部の指示に基づいて文字図形を表示する表示器である請求項5に記載の補聴器ユニット。
  9. 前記補聴器検知部は、
    前記補聴器を検知する検知装置と、
    この検知装置からの情報に基づいて前記補聴器が格納されたか否かを判定する格納判定部で構成される請求項1から8のいずれか一項に記載の補聴器ユニット。
  10. 前記検知装置は、前記補聴器に充電を行う充電端子である請求項9に記載の補聴器ユニット。
  11. 前記検知装置は、前記補聴器のフィッティングを行う通信端子である請求項9に記載の補聴器ユニット。
  12. 前記補聴器は、前記集音部と、
    前記集音部が集音した音信号に補聴処理を施す補聴処理部と、
    この補聴処理部が補聴処理を施した音信号を音響信号として出力する音出力部と、
    前記接続部とを備え、
    前記接続部に前記音情報受信部が接続されると、少なくとも前記補聴処理部と前記音出力部の動作を停止させる請求項1から11のいずれか一項に記載の補聴器ユニット。
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