JP2010033670A - 磁気ヘッドの浮上量制御装置及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドの浮上量制御装置及び磁気ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ヘッドの浮上量を制御する浮上量制御装置に関し、磁気ディスクから移着した潤滑剤による磁気ヘッドの浮上量増加を抑制する。
【解決手段】温度又は湿度を検出するセンサと、温度又は湿度が所定値以上である場合に、磁気ヘッドを磁気ディスクのできる限り周速の速い位置である外周側に退避する制御回路を設ける。磁気ディスクから磁気ヘッドに移着した潤滑剤を除去でき、磁気ヘッドの浮上量の上昇を抑圧できる。
【選択図】図10

Description

本発明は、磁気ヘッドの磁気ディスク面からの浮上量を制御する浮上量制御装置及び磁気ディスク装置に関し、特に、高温、高湿化でも、安定な動作を保証するための浮上量制御装置及び磁気ディスク装置に関する。
磁気ディスク装置の高記録密度を実現するため、磁気ディスクの記録面に対するヘッドの浮上量を、低下させる必要があり、近年にあっては、5nmオーダーの浮上量が実現されている。
近年、ノート型パーソナルコンピュータをはじめ、携帯機器や車載機器でも、磁気ディスク装置が使用され、高い温湿度環境下での信頼性が要求されている。信頼性に大きな影響を及ぼす磁気ヘッドの記録再生素子部の浮上量は、高温では、記録再生素子近傍の熱膨張により低下し、高湿では、磁気ヘッドに働く正圧力の減少により、低下すると考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
磁気ヘッドの浮上量が低下すると、ヘッドが、磁気ディスク面の微小突起に衝突しやすくなり、また、ヘッドごとのクリアランスのばらつきが、メカの公差範囲で存在するため、前述の媒体接触を考慮すると、浮上量の公差範囲を超えて低く設定することができない。
このような高温高湿での浮上量低下を防ぐために、環境に応じて、浮上量を調整する機能を有する磁気ディスク装置が提案されている。
例えば、磁気ヘッドに、ヒータを内蔵して、ヒータの通電により、磁気ヘッドを熱膨張させ、ヘッド浮上面を、磁気ディスク方向に突き出す現象(サーマルプロトリューション:TPRという)を利用して、ヘッドと磁気ディスクの記録面とのクリアランスをコントロールする方法が、提案されている。
即ち、磁気ディスク装置内に温湿度センサと、予め求めておいた温湿度変化による浮上量変化の比例係数のテーブルを設け、検出した温湿度値に応じて、テーブルを参照し、対応する比例係数を求め、検出した温度、湿度と、比例計数から、浮上量変化を検出し、浮上量を調整することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、高温、高湿、圧力変化など所定範囲外の環境下での、へッドクラッシュ防止のため、所定の温湿度、圧力範囲外では、スピンドルモータの回転数を変化させるか、シーク動作を行い、ディスクの浮上量が最大となる位置に、磁気ヘッドを移動し、磁気ヘッドの浮上量低下を防止することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
Brian D. Strom, Shuyu Zhang, Sung Chang Lee, Andrei Khurshudov and George W. Tyndall,"Effects of Humid Air on Air-Bearing Flying Height" :IEEE Transactions on Magnetics, Vol. 43, No. 7, 2007, p3301 特開2006−269005号公報 特開平11−176068号公報(段落0030−0034)
従来技術では、高温または高湿環境下における記録再生素子部の熱膨張や、正圧力の減少による、浮上量の低下現象を問題としていた。即ち、上記従来技術では、磁気ヘッドの浮上量が、高温、高湿化で低下し、ヘッドとディスクとが、接触する現象の発生を防止する目的で、設定した浮上量より小さくならないように、通電量や風圧力を調整するという思想であった。
一方、高温や高湿での、浮上量変化を調査したところ、短時間では、浮上量が低下することが確認できたが、稼働時間が長くなると、逆に浮上量が増加していくことが判明した。
この理由は、高温や高湿環境下では、磁気ディスク表面の潤滑膜が、磁気ヘッドの表面へ移着しやすくなる。この移着した潤滑膜が、磁気ヘッド表面で蓄積すると、磁気ヘッドの記録、読み取り素子の磁気ディスク面側に、潤滑剤が層として形成され、記録、読み取り素子から見た、浮上量が、時間経過とともに、増加していると考えられる。
浮上量が増加すると、再生される信号のレベルが低下し、エラーが発生する確率が高くなる。更に、浮上量が高い状態での記録は、記録能力の低下により、十分に磁化されていないパターンが書き込まれることになり、アンリカバブルなエラーを引き起こし、より深刻な問題になりうる。
この現象は、経時的に変化することや潤滑膜移着のメカニズムが複雑であるため、従来のように、温湿度変化に対する浮上量変化の比例係数自体を求めることが難しい。
一方、従来では、一時的な気圧変化における浮上量低下の防止を目的とするため、浮上量が大きくなる位置は、スライダの正圧と負圧とを考慮すると、ディスクの中央付近であり、潤滑剤付着による浮上量上昇を抑制できない。
従って、本発明の目的は、高温、高湿環境でも、少なくともリード特性を向上するためのヘッド浮上量制御装置及び磁気ディスク装置を提供することにある。
この目的の達成のための磁気ディスク装置の一実施の形態は、磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、筐体内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する。
又、この目的の達成のための磁気ディスク装置の他の実施の形態は、磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、筐体内部の湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出湿度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する。
更に、この目的の達成のための磁気ヘッドの浮上量制御装置の一実施の形態は、磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドを、アクチュエータにより、前記磁気ディスクの半径方向に、移動する磁気ヘッドの浮上量制御装置において、筐体内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する。
温度又は湿度が所定値以上である場合に、磁気ヘッドを、できる限り周速の速い位置、例えば、磁気ディスクの浮上保証領域の一番外周側に、退避するので、磁気ディスクから磁気ヘッドに移着した潤滑剤を除去でき、磁気ヘッドの浮上量の上昇を抑圧できる。
以下、本発明の実施の形態を、磁気ディスク装置、磁気ヘッドの浮上量制御、他の実施の形態の順で説明するが、本発明は、この実施の形態に限られない。
(磁気ディスク装置)
図1は、本発明の磁気ディスク装置の一実施の形態の外観図である。図2は、図1の磁気ヘッドの断面図である。図1に示すように、磁気ディスク装置19は、磁気ディスク12と、ヘッドスライダを含む磁気ヘッド14と、磁気ヘッド14を支持するアクチュエータ15と、ボイスコイルモータ(VCM)18と、回路基板とを備える。
回路基板には、ヘッドICの他、温湿度センサ16が設置されている。温度センサは、熱電対やサーミスタ、IC化温度センサ、バンドギャップベース温度センサなどを使用できる。又、湿度センサは、抵抗式や静電容量式のポリマー湿度センサなどが用いられる。尚、図示しないが、カバー呼吸孔には、シリカゲルや活性炭等の吸湿材が装着され、拡散流路を介して装置外部とつながっている。
磁気ディスク12は、スピンドルモータ11に取り付けられ、回転し、アクチュエータ15は、ピボット17に取り付けられ、ボイスコイルモータ(VCM)18によって、磁気ヘッド14を、磁気ディスク12の任意の半径位置に位置決めする。
ランプロード機構13は、磁気ディスク12から退避した磁気ヘッド14をパーキングするための機構である。この実施の形態の磁気ディスク装置では、ランプロード機構13を備えているが、装置停止中、磁気ヘッド14が、磁気ディスク12のある特定の領域で待機するコンタクト・スタート・ストップ方式の磁気ディスク装置でも、同様に得られる。
図2は、図1の磁気ヘッド14を、磁気ディスク12の周方向に並行な断面図である。磁気ヘッド14内には、記録コイル23と記録コア28からなる記録素子と、再生素子21とが設けられている。再生素子21は、GMR素子(Giant Magneto Resistance素子)やTMR素子(Tunneling Magneto Resistance素子)が用いられる。
磁気ヘッド14表面には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)保護膜27が形成されている。このダイヤモンドライクカーボン(DLC)保護膜27の表面エネルギーは高いため、潤滑膜や水蒸気、その他コンタミネーションが付着しやすい。ここで、本実施の形態では、磁気ヘッド14の表面に、低表面エネルギー処理が施されている。低表面エネルギー化は、フッ素イオン注入やフッ素系樹脂の塗布により可能である。
一方、磁気ディスク12には、基板29上に、磁性膜26(垂直記録ディスクの場合、SUL層等も含む。)、その上にダイヤモンドライクカーボン(DLC)保護膜25、その上の最表面には潤滑膜24が形成されている。
この潤滑膜24は、塗布条件や処理条件により、下地膜であるダイヤモンドライクカーボン(DLC)保護膜25に吸着している成分の量が変化する。例えば、加熱処理やUV照射処理を施すことにより、吸着成分は増加する。
吸着成分が多いと、潤滑膜24が、磁気ヘッド14に移着する量は減らすことができるが、多すぎると、潤滑特性が劣化するため、吸着率は、60から80%程度が好適である。尚、吸着成分の量の測定は、フッ素系溶媒にメディアを浸漬させて、浸漬後の膜厚変化を測定することにより行う。即ち、膜厚変化が小さいほど、吸着成分が多いことになる。
図3、図4は、浮上量の時間変化の測定結果の説明図である。先ず、高温環境での浮上量の変化を、図1の構成の磁気ディスク装置において、温度60℃、湿度20%RH(絶対湿度26g/m)の環境下と、温度60℃、湿度80%RH(絶対湿度104g/m)環境下とで、磁気ヘッドを、ランダムシーク動作をさせ、浮上量の時間変化を測定した。尚、浮上量測定は、磁気ディスクの外周(半径30mm)に、固定パターンを記録して、後述するWallace法にて実施した。又、浮上量の設計値は、5nmである。
図3は、その測定結果を、横軸に時間(hour)、縦軸(nano meter)に浮上量変化をとって示したものである。図3に示すように、温度が、高いと、時間(hour)とともに、磁気ヘッドの浮上量が増加していく(上昇していく)傾向にある。この傾向は、従来の浮上量調整では考慮していないところである。
また、温度が同じでも、絶対湿度が高いほど、浮上量変化が大きい。特に、絶対湿度が、80%RH(絶対湿度104g/m)環境下では、10時間の動作で、1.2nm,20時間の動作で、3.0nmも変動する。この値は、設計値(図の時間「0」の時点)が、5nmであるため、大きな変動である。
この理由は、高温や高湿環境下では、磁気ディスク表面の潤滑膜が、磁気ヘッドの表面へ移着しやすくなるためである。そして、この移着した潤滑膜が、磁気ヘッド表面で蓄積すると、磁気ヘッドの記録、読み取り素子の磁気ディスク面側に、潤滑剤が層として形成され、記録、読み取り素子から見た、浮上量が、時間経過とともに、増加していると考えられる。
図5に示すように、浮上量を、磁気ヘッド(スライダ)14の読み取り素子21と磁気ディスク12との間の距離(スペース)d0で定義すると、高温、高湿環境では、図6に示すように、磁気ヘッド14の記録、読み取り素子21,23の磁気ディスク12面側に、潤滑剤100が層として形成され、記録、読み取り素子21,23と磁気ディスク12との距離(浮上量)d1が、時間経過とともに、増加していると考えられる。
また同様にして、図1の構成の磁気ディスク装置において、温度60℃において、絶対湿度をパラメータに、一定時間(10時間)放置後の浮上量変化を測定した。図4は、その測定結果を。横軸に絶対湿度(g/m3)、縦軸に浮上量変化(nano-meter)をとって、示す。
図4に示すように、絶対湿度が、20g/mを越えると、急激に浮上量変化が大きくなる傾向であることが理解できる。即ち、高温で、絶対湿度が高いと、磁気ディスク表面への水蒸気の吸着量が多くなり、その結果、潤滑膜の吸着成分が減少し、磁気ヘッド表面への移着が、より起こりやすくなるためと考えられる。
図7は、本発明の浮上量制御の一実施の形態の説明図であり、磁気ディスク12の面を示す。図3、図4の結果から、本発明では、温度が所定値以上である時間が、一定時間継続した場合には、磁気ヘッド12を、できる限り周速の速い位置、例えば、磁気ディスク12の浮上保証領域の一番外周側に、退避する。同様に、湿度が所定値以上である時間が、一定時間継続した場合に、磁気ヘッド12を、同様に、周速の速い位置に退避する。
周速が速いほど、例え、磁気ヘッド12の表面に潤滑膜100が移着しても、流れやすく、蓄積しにくくなる。このため、動作中に、温度、湿度をモニターし、温度が所定値以上である時間が、一定時間継続した場合や、湿度が所定値以上である時間が、一定時間継続した場合に、磁気ヘッド12を、周速の速い位置に退避することにより、潤滑剤100が蓄積しにくくなり、磁気ヘッド12の浮上量の増加を抑制でき、リード/ライト特性を改善することができる。
図7に示すように、一般に、磁気ディスク12には、浮上保証領域12−1と、データ保証領域12−2とが定められている。前者は、磁気ディスクの出荷検査時の浮上試験により保証された領域であるが、ランプロード時などで磁気ヘッドとの接触の危険があり、データの保証ができない領域である。
従って、データ保証領域12−2にのみ、データが記録され、このデータ量で、記録密度が決まる。前述の退避領域を設ける際に、退避領域で、データの再生記録を実施するわけではないので、データ保証領域12−2外でも問題はない。
また、退避領域で浮上量測定を実施する場合、固定パターンを、データ保証領域12−2に記録すると、記録密度を低下させてしまうので好ましくない。浮上量測定は、一周の出力の平均値を使用すればよく、例え、一部パターンが消去されても影響は小さいため、データ保証領域外でも支障はない。
従って、退避領域は、最外周である、周速が速く、データ保証領域外で且つ浮上保証領域12−1内の領域に設けることが望ましい。
ここで、温度の所定値は60℃位が望ましい。潤滑膜の粘度が低くなり、磁気ヘッドへの移着が発生しやすくなるからである。
又、絶対湿度とは、大気の単位容積に含まれる水蒸気の量(g/m3)で、Tetensの式と相対湿度より近似的に下記の(1)式のように求められる。
絶対湿度(g/m3)=6.11x10(7.5T/(T+237.3))x相対湿度(%) ・・・(1)
但し、Tは、温度(℃)である。
この絶対湿度の所定値は、図4から、20g/m程度が望ましい。水蒸気の磁気ディスク表面への吸着量が多くなり、その結果下地膜への吸着成分が減少し、磁気ヘッド表面への移着が起こりやすくなるためである。
(磁気ヘッドの浮上量制御)
図8は、本発明の磁気ディスク装置の回路ブロック図、図9は、図8のリードチャネルのブロック図、図10は、本発明の一実施の形態の浮上量制御処理フロー図である。
図8において、図1、図2で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。
図8に示すように、図1で説明した磁気ディスク12、スピンドルモータ11、VCM18、磁気ヘッド14を収容するディスクエンクロージャ(DE)1のVCM18の近傍には、プリアンプ(ヘッドIC)60が設けられている。更に、DE1には、DE1内の温度、湿度を検出する温度/湿度センサ16が設けられている。
一方、プリント回路アッセンブリ(制御回路部)30には、ハードディスクコントローラ(HDC)34、マイクロコントローラ(MCU)33、リード/ライトチャネル回路(RDC)32、サーボコントロール回路37、データバッファ(RAM)35、ROM(リードオンリーメモリ)36が設けられている。この実施の形態では、HDC34,MCU33,RDC32は、1つのLSI31内に設けられている。
リード/ライトチャネル回路(RDC)32は、プリアンプ60に接続され、磁気ヘッド14のデータ読み取り及び書込みを制御する。即ち、信号整形、データ変調及びデータ復調を行う。サーボコントロール回路(SVC)37は、スピンドルモータ11を駆動制御し、且つVCM18を駆動制御する。
ハードディスクコントローラ(HDC)34は、主に、インターフェイス・プロトコル制御、データバッファ制御、ディスク・フォーマット制御を行う。データバッファ(RAM)35は、リードデータやライトデータを一時格納する。
又、データバッファ35は、図10で後述する浮上量制御値38を記憶する。この浮上量制御値38は、磁気ディスク11のシステム領域に格納されており、装置の起動時に、磁気ディスク11のシステム領域から読み出され、データバッファ(RAM)35に格納される。
マイクロコントローラ(MCU)33は、HDC34、RDC32、SVC37の制御と、RAM35、ROM36の管理を行う。ROM36は、各種のプログラムやパラメータを格納する。
又、図2のプリアンプ60は、リード素子21(図2参照)からのリード信号を増幅して、リードチャネル回路32に出力するリードアンプ64と、リードチャネル回路32からのライト信号を増幅して、ライトコイル23に供給するライトアンプ63と、リードチャネル回路32からの設定電力量を受け、磁気ヘッド14の発熱体22を駆動するヒータ駆動回路61と、ヒータ駆動回路61を制御するヒータ制御回路(図示せず)とを有する。
図9は、リードチャネル回路32のリード系の回路ブロック図である。プリアンプ60のリードアンプ64からの出力信号(ヘッド読み取り信号)は、リードチャネル32の可変利得アンプ(VGA)40で増幅された後、可変イコライザ42で等化される。その後、等化された信号は、A/Dコンバータ44で、サンプリングされて、デジタルデータに変換され、復調回路46で、データの復調が行われる。
AGC(自動ゲイン制御)回路48は、A/Dコンバータ44の出力値と、基準値を比較し、比較結果により、可変利得アンプ(VGA)40に、アンプ出力振幅を一定に保つようなAGC制御信号(自動利得制御信号)を供給する。AGC制御回路48は、レジスタ50を有し、AGC制御値を保持する。
この構成を利用して、図7で説明した、固定パターンが記録された退避領域(浮上保証領域)12−1で浮上量測定を実施する。即ち、可変利得アンプ(VGA)40に対するAGC値を保存したレジスタ50を利用し、下記のWallaceの(2)式と、AGCの(3)式を組み合わせた(4)式より浮上量変化を計算する。
浮上量変化d=λ/(2π)xLN(V2/V1)・・・・(2)
但し、λ:記録パターンの波長、V2:再生振幅、V1:初期再生振幅、LN:自然対数Logeである。
次に、AGCを、調整範囲を、64段階とすると、下記(3)式で再生振幅Vが得られる。
再生振幅V=(1/3)x2(AGCレジスタ値/64)・・・・(3)
(2)式に、(3)式を代入すると、以下の(4)式が得られる。
d=λ/(2π)xLN(2)((AGC(V2)−AGC(V1))/64)・・(4)
従って、初期再生振幅V1のAGCレジスタ値AGC(V1)と、再生振幅のAGCレジスタ値AGC(V2)とを得ることにより、(4)式により、浮上量変化量を計算できる。
図10は、本発明の一実施の形態を説明するための浮上量制御処理フロー図である。 図10の処理は、図8のMCU33が、RAM35又はROM36に格納された調整プログラムを実行することにより、行われる。
(S10)MCU33は、温度/湿度センサ16の検出温度と検出湿度をモニターしている。MCU33は、温度/湿度センサ16の検出温度が、A℃(例えば、60℃)を越えた時間が、t1時間継続したかを判定する。規定時間t1は、例えば、1時間程度が好適である。MCU33は、温度/湿度センサ16の検出温度が、A℃(例えば、60℃)を越えた時間が、t1時間継続したと判定すると、ステップS14に進む。
(S12)MCU33は、温度/湿度センサ16の検出温度が、A℃(例えば、60℃)を越えた時間が、t1時間継続していないと判定すると、温度/湿度センサ16の検出湿度が、B%(例えば、20%)を越えた時間が、t2時間継続したかを判定する。規定時間t2は、第1の規定時間t1より短く、例えば、10分である。MCU33は、温度/湿度センサ16の検出湿度が、B%を越えた時間が、t2時間継続していないと判定すると、ステップS10に戻る。
(S14)MCU33は、温度/湿度センサ16の検出温度が、A℃(例えば、60℃)を越えた時間が、t1時間継続したと判定した場合、又は、温度/湿度センサ16の検出湿度が、B%を越えた時間が、t2時間継続したと判定した場合には、前述の磁気ヘッドへ潤滑剤が移着して、浮上量が上昇している可能性があると判定する。このため、MCU33は、SVC37に、磁気ヘッド14の最アウター位置(図7の12−1)へのシークを指示する。これにより、SVC37は、VCM18を駆動し、磁気ヘッド14を、図7の磁気ヘッド12の退避領域12−1に移動する。そして、一定時間待つ。このように、磁気ヘッド12を、周速の速い位置に退避することにより、潤滑剤100が蓄積しにくくなり、磁気ヘッド12の浮上量の増加を抑制できる。
(S16)この退避位置(最アウター位置)12−1には、前述のように、固定パターンが、記録されている。固定パターンは、記録最高周波数の半分の周波数で記録することが望ましい。周波数が高いほど、浮上量変化に対する再生信号の変化量が大きくなるためである。但し、記録最高周波数は、出力の絶対値が小さいため、実用上2番目に高い周波数を使用することが望ましい。MCU33は、RDC32にリード指示を与え、RDC32は、プリアンプ60から磁気ヘッド14の読み取り出力を得る。この時、図9で説明したように、MCU33は、RDC32のAGCレジスタ50のAGC値を、磁気ディスク12の1周期間読み取り、その平均値を、再生振幅のAGCレジスタ値AGC(V2)として得る。一方、初期状態(例えば、常温、常湿)での初期再生振幅のAGCレジスタ値(V1)は、RAM30の浮上量制御値として、格納されている。従って、MCU33は、図9で説明したWallace法により、常温、常湿からの浮上量変化を計算する。
(S18)そして、MCU33は、この計算した浮上量変化量が、ゼロとなるヒータ通電電力量(浮上量制御値)を計算し、プリアンプ60を介し、ヒータ22に電力量の通電を行う。そして、終了する。
このように、高温状態(例えば、温度が60℃位)が継続すると、潤滑膜の粘度が低くなり、磁気ヘッドへの移着が発生しやすくなるため、磁気ヘッドを、できる限り周速の速い位置、例えば、磁気ディスクの浮上保証領域の一番外周側に、退避する。これにより、周速が速いほど、例え磁気ヘッド表面に潤滑膜が移着しても流れやすく、蓄積しにくくなる。
又、絶対湿度は、所定値(例えば、20g/m位)を越えると、水蒸気の磁気ディスク表面への吸着量が多くなり、その結果下地膜への吸着成分が減少し、磁気ヘッド表面への移着が起こりやすくなるため、同様に、磁気ヘッドを、できる限り周速の速い位置、例えば、磁気ディスクの浮上保証領域の一番外周側に、退避する。これにより、周速が速いほど、例え磁気ヘッド表面に潤滑膜が移着しても流れやすく、蓄積しにくくなる。
更に、磁気ヘッドが移動し、その退避領域12−1に予め記録していた固定パターンを読むことにより、浮上量変化を測定し、その変化量分の浮上量を補正する。これにより、磁気ヘッドの浮上量を最適に制御し、リード/ライト特性を改善することができる。
浮上量測定方法は、上述のWallace法でも高調波比法でも構わない。温湿度が所定値以上で、何らかの理由で他の領域へのアクセス命令があったり、磁気ヘッドが磁気ディスク外に退避(アンロード動作)せざるを得なかったりする場合、次の動作前に退避領域へ移動し、浮上量を再測定することが望ましい。磁気ヘッド表面への潤滑膜の移着や水蒸気の吸着により浮上量変動を引き起こす可能性が高く、浮上量補正が必要になるためである。
又、上記退避領域での浮上量が5nm以上で且つ他の領域での浮上量よりも高いことが望ましい。浮上量が5nmより低いと、周速の速い領域では、逆に、磁気ヘッドが、潤滑膜を磁気ヘッド表面へ巻き上げやすくなり、潤滑膜の移着が問題になるためである。但し、今後の高記録密度化にともない、浮上量は低くする必要があり、浮上量下限5nmという制約は、退避領域に限定することが望ましい。その結果、退避領域での浮上量は、他の領域での浮上量より高くなることは必然である。
ヘッドが複数ある場合には、各ヘッドに対し、この調整処理を行い、ヘッド毎に、浮上量制御量を計算する。
以上の実施の形態に基づき、2.5インチ、5400rpmの磁気ディスク装置で評価を行った。尚、加速評価のため、磁気ヘッド内にヒータを設け、浮上量調整を可能にし、標準の浮上量を5nmにした。更に、環境温湿度の影響を見やすくするため、吸湿剤は取り外した。そして、下記実施例、比較例について、浮上量変化を測定し、評価した。
(実施例1)
磁気ディスク装置内に、サーミスタ(温度センサ)を設置し、退避領域をデータ領域外で、浮上保証領域である半径30.5mm近傍(最アウター位置)に設定し、60℃以上で、退避領域に退避するように設定した。
(実施例2)
実施例1において、磁気ディスク装置内に、半導体温度センサと静電容量式ポリマー湿度センサ(温湿度センサ)を設置し、絶対湿度20g/m以上で、退避領域に退避するように設定した。
(実施例3)
実施例2の磁気ディスク装置に、退避領域に最高記録周波数の半分の周波数のパターンを記録し、浮上量変化をWallace法で測定し、変化分の浮上量を補正した。
(実施例4)
実施例2の磁気ディスク装置で、退避領域での浮上量を6nmに変更するように設定した。
(実施例5)
実施例2の磁気ディスク装置で、退避領域において、磁気ディスクの回転数を7200rpmに変更した。
(実施例6)
実施例2の磁気ディスク装置で、磁気ヘッド12の表面にフッ素系樹脂としてPFPE(パーフルオロポリエーテル)を塗布し、表面エネルギーを18mN/mに低下させた。
(実施例7)
実施例2の磁気ディスク装置で、磁気ディスクの潤滑膜の吸着成分を、退避領域のみにUV照射して、増加させた磁気ディスクを組み込んだ。このとき、吸着成分比率は、退避領域は約80%、それ以外は70%である。
(比較例1)
何も変更していない通常の磁気ディスク装置。
(比較例2)
磁気ディスク装置内にサーミスタ(温度センサ)を設置し、退避領域を、中周である半径21mm付近に設定し、60℃以上で退避領域に退避するように設定した。
(比較例3)
比較例2の磁気ディスク装置の退避領域を、内周である半径16mm付近に設定した。
(比較例4)
磁気ディスク装置内に、サーミスタ(温度センサ)を設置し、60℃以上でシーク動作(磁気ヘッドが定位置ではなく、半径方向に動く)をするように設定した。
(比較例5)
磁気ディスク装置内に、半導体温度センサと静電容量式ポリマー湿度センサ(温湿度センサ)を設置し、退避領域を中周である半径21mm付近に設定し、絶対湿度20g/m以上で退避領域に退避するように設定した。
(比較例6)
比較例5の磁気ディスク装置の退避領域を、内周である半径16mm付近に設定した。
(比較例7)
磁気ディスク装置内に、半導体温度センサと静電容量式ポリマー湿度センサ(温湿度センサ)を設置し、絶対湿度20g/m以上でシーク動作をするように設定した。
比較例1の磁気ディスク装置にて、60℃、20%RH(絶対湿度26g/m)と60℃、80%RH(絶対湿度104g/m)環境下でランダムシーク動作をさせ、浮上量の時間変化を測定した。尚、浮上量測定は外周(半径30mm)に固定パターンを記録して、Wallace法にて実施した。
その結果が、前述の図3である。前述のように、時間とともに、浮上量が増加していくのがわかる。また、温度が同じでも、絶対湿度が高いほど、浮上量変化が大きい。
また、同様にして、比較例1の磁気ディスク装置にて、絶対湿度をパラメータに、一定時間放置後の浮上量変化を測定した。その結果が、前述の図4である。絶対湿度が、20g/m以上で、浮上量変化が大きくなっている。このことから、絶対湿度の比較の所定値は、20g/mとするのが望ましい。
この結果を基に、60℃、20%RH(絶対湿度26g/m)環境に、一定時間放置した後の浮上量と、放置前との浮上量差を、実施例1、比較例2、比較例3、比較例4の磁気ディスク装置について測定した。これらは、退避位置を相違させたもの、シークさせたものであり、その結果を図11に示す。
実施例1(外周への退避)の浮上量変化量は、僅かであるのに対し、比較例2,3(退避位置が、中周、内周)のように、退避領域での周速が遅くなるほど(内周ほど)変化量がおおきくなっている。この理由は、周速が速いと、例え磁気ヘッド表面に潤滑膜が移着しても流れやすく、蓄積しにくいためであると考えられる。
更に、比較例4のように、シーク動作を行った場合、周速の遅い領域を通ることによるだけでなく、シーク動作自体に多少なりとも浮上変動させる場合があるため、浮上量変化は、比較例3と同程度に大きい。このように、高温環境下では、退避領域の相違により、浮上量変化が相違し、退避領域は、最アウター位置が適切であることが、判明した。
次に、60℃、80%RH(絶対湿度104g/m)環境下に、一定時間放置した後の浮上量と、放置前との浮上量差を、実施例2から実施例7、比較例5、比較例6、比較例7の磁気ディスク装置について測定した。結果を図12に示す。
図11の低湿での結果と同様に、実施例2、実施例5、比較例5、比較例6、比較例7を比べると、退避位置での、周速が速い方が、浮上量変化が小さくなっており、シーク動作で浮上変化は大きくなっている。
また、浮上量が高い(実施例4)、表面エネルギーが低い(実施例6)、吸着成分が多い(実施例7)場合には、浮上量変化が小さくなっており、本発明の効果が確認された。
(他の実施の形態)
前述の実施の形態に加え、磁気ディスクの回転数を一時的に上昇することにより、退避領域12−1での周速を更に上げて、より潤滑膜の蓄積抑制効果を高めることができる。回転数に、特に上限はないが、回転数を上げると、潤滑膜の回転飛散等別の問題が生じるため、通常回転数の+50%程度が望ましい。
又、磁気ヘッド12の表面に、20mN/m以下の低表面エネルギー膜を形成しても良い。低表面エネルギーにすることで、水や潤滑膜の付着を防ぎ、高温または高湿環境下での、浮上量の増加を抑制することができる。潤滑膜自体の表面エネルギーが、低いため、磁気ヘッド表面の表面エネルギーは20mN/m以下であると、潤滑膜の移着低減効果が得られる。
更に、退避領域での、磁気ディスク表面の潤滑膜の膜厚が、他の領域よりも薄い、または下地膜への化学吸着成分が多いことが望ましい。潤滑膜を薄くすることで、磁気ヘッドへの潤滑膜の移着量を減少できる。また、膜厚は同じでも、潤滑膜と下地膜への吸着成分を増加させることでも、同様の効果が得られる。
浮上量の調整は、製品出荷後の自動調整キャリブレーションで実施しても良く、他の位置へのシークコマンドを受けた時に実施してもよい。更に、温度と湿度センサの両方を搭載した例で説明したが、いずれか1つでも良い。又、浮上量測定方法も、Wallace法に限らず、高調波比法等他の測定方法を採用できる。
前述の実施の形態では、2枚の磁気ディスクを搭載した磁気ディスク装置で説明したが、1枚、又は3枚以上の磁気ディスクを搭載した装置にも適用できる。同様に、磁気ヘッドの形態は、図2のものに限らず、他の分離型磁気ヘッドの形態にも適用できる。
又、ヒータ駆動回路を、ヘッドICに搭載せずに、制御回路側に搭載することもでき、磁気ヘッドも、リード素子と発熱素子を有するものであっても良い。
尚、本発明は、以下に付記する発明を包含する。
(付記1)磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、筐体内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有することを特徴とする磁気ディスク装置。
(付記2)磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、筐体内部の湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出湿度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有することを特徴とする磁気ディスク装置。
(付記3)筐体内部の湿度を測定する湿度センサを更に設け、前記制御回路は、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が、第1の所定値以上であり、且つ前記検出湿度が第2の所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記1の磁気ディスク装置。
(付記4)前記制御回路は、前記検出温度が所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記1の磁気ディスク装置。
(付記5)前記制御回路は、前記検出湿度が所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記2の磁気ディスク装置。
(付記6)前記制御回路は、前記検出温度が前記第1の所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記検出湿度が前記第2の所定値以上である時間が、第2の所定時間継続したかを判定し、前記第2の所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記3の磁気ディスク装置。
(付記7)前記磁気ヘッドは、リード素子を有し、前記制御回路は、磁気ディスクの最アウター位置に記録された固定パターンを、前記退避した磁気ヘッドのリード素子で読み取らせ、前記読み取り出力に従って、前記磁気ヘッドの浮上量変化量を計算し、前記浮上量変化量から、前記磁気ヘッドに設けた浮上量調整機構の制御値を計算することを特徴とする付記1乃至2のいずれかの磁気ディスク装置。
(付記8)前記磁気ディスク表面に、潤滑剤層を有することを特徴とする付記1乃至2のいずれかの磁気ディスク装置。
(付記9)前記浮上量調整機構が、前記磁気ヘッドに設けられた加熱手段であり、前記制御回路は、前記浮上量を一定とするための前記加熱手段の電力量を計算することを特徴とする付記7の磁気ディスク装置。
(付記10)磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドを、アクチュエータにより、前記磁気ディスクの半径方向に、移動する磁気ヘッドの浮上量制御装置において、筐体内部の温度を測定する温度センサと、前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有することを特徴とする磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記11)磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドを、アクチュエータにより、前記磁気ディスクの半径方向に、移動する磁気ヘッドの浮上量制御装置において、筐体内部の湿度を測定する湿度センサと、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出湿度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有することを特徴とする磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記12)筐体内部の湿度を測定する湿度センサを更に設け、前記制御回路は、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が、第1の所定値以上であり、且つ前記検出湿度が第2の所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記10の磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記13)前記制御回路は、前記検出温度が所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記10の磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記14)前記制御回路は、前記検出湿度が所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記11の磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記15)前記制御回路は、前記検出温度が前記第1の所定値以上である時間が、所定時間継続したかを判定し、前記所定時間継続した場合に、前記検出湿度が前記第2の所定値以上である時間が、第2の所定時間継続したかを判定し、前記第2の所定時間継続した場合に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行うことを特徴とする付記12の磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記16)前記制御回路は、磁気ディスクの最アウター位置に記録された固定パターンを、前記退避した磁気ヘッドのリード素子で読み取らせ、前記読み取り出力に従って、前記磁気ヘッドの浮上量変化量を計算し、前記浮上量変化量から、前記磁気ヘッドに設けた浮上量調整機構の制御値を計算することを特徴とする付記10乃至11のいずれかの磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記17)前記磁気ディスク表面に、潤滑剤層を有することを特徴とする付記10乃至11のいずれかの磁気ヘッドの浮上量制御装置。
(付記18)前記浮上量調整機構が、前記磁気ヘッドに設けられた加熱手段であり、前記制御回路は、前記浮上量を一定とするための前記加熱手段の電力量を計算することを特徴とする付記16の磁気ヘッドの浮上量制御装置。
温度又は湿度が所定値以上である場合に、磁気ヘッドを、できる限り周速の速い位置、例えば、磁気ディスクの浮上保証領域の一番外周側に、退避するので、磁気ディスクから磁気ヘッドに移着した潤滑剤を除去でき、磁気ヘッドの浮上量の上昇を抑圧できる。
本発明の一実施の形態の磁気ディスク装置の正面図である。 図1の磁気ヘッド及び磁気ディスクの構成図である。 図1の磁気ディスク装置の高温環境化での浮上量変化の説明図である。 図1の磁気ディスク装置の高湿環境化での浮上量変化の説明図である。 図2の磁気ヘッドの浮上量の説明図である。 図2の磁気ヘッドの高温、高湿環境化での浮上量の説明図である。 図1の磁気ディスクの退避領域の説明図である。 図1の磁気ディスク装置の回路ブロック図である。 図8のリードチャネルの構成図である。 本発明の一実施の形態の浮上量制御処理フロー図である。 本発明の高温環境化の実施例の説明図である。 本発明の高温高湿環境下での実施例の説明図である。
符号の説明
1 磁気ディスクエンクロージャ(DE)
11 スピンドルモータ
12 磁気ディスク
12−1 退避領域
12−2 データ保証領域
14 磁気ヘッド
16 温度/湿度センサ
18 ボイスコイルモータ(VCM)
21 リード素子
22 加熱素子
23 ライト素子
24 潤滑剤
30 制御回路基板
32 リードチャネル回路(RDC)
33 マイクロコントローラ(MCU)
34 ハードディスクコントローラ(HDC)
35 データバッファ(RAM)
36 ROM
37 サーボコントローラ

Claims (5)

  1. 磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、
    前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、
    筐体内部の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドと、
    前記磁気ディスクの半径方向に、前記磁気ヘッドを移動するアクチュエータと、
    筐体内部の湿度を測定する湿度センサと、
    前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出湿度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 筐体内部の湿度を測定する湿度センサを更に設け、
    前記制御回路は、前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が、第1の所定値以上であり、且つ前記検出湿度が第2の所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う
    ことを特徴とする請求項1の磁気ディスク装置。
  4. 磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドを、アクチュエータにより、前記磁気ディスクの半径方向に、移動する磁気ヘッドの浮上量制御装置において、
    筐体内部の温度を測定する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出温度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する
    ことを特徴とする磁気ヘッドの浮上量制御装置。
  5. 磁気ディスクの回転により浮上する磁気ヘッドを、アクチュエータにより、前記磁気ディスクの半径方向に、移動する磁気ヘッドの浮上量制御装置において、
    筐体内部の湿度を測定する湿度センサと、
    前記湿度センサの検出湿度が、所定値以上であるかを判定し、前記検出湿度が所定値以上である時に、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの最アウター位置に退避する制御を行う制御回路とを有する
    ことを特徴とする磁気ヘッドの浮上量制御装置。
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