JP2010030977A - 天然ゼオライト洗顔料 - Google Patents

Abstract

【課題】顔の表面の毛穴に蓄積される皮脂によって発生するにきび等を除去及び防止をする。
【解決手段】 資源量が豊富で安価な天然ゼオライトを粉末状にし、それを水に混ぜて顔の表面に塗ることにより、脂分を吸収するゼオライトの性質を利用して顔の余分な皮脂を除去し、にきびの除去や防止を図る。
【選択図】図１

Description

本発明は、天然ゼオライトを粒径にしたものを水と混合させ、顔の表面に塗って毛穴の中の皮脂を表面に浮き出させて洗い流す事が出来る洗顔料に関する。

皮膚表面に存在している皮脂は、保湿効果を伴い、外部からの有害物質等の侵入防止、体外への水分放出を抑えるなどの効果を果たしている。しかしながら、皮脂内に含まれている脂肪酸等の固体成分が毛穴の中で蓄積しやすく、毛穴がつまり、増殖してにきびが発生する原因ともなる。

又、毛穴が完全に塞がれてしまうと真皮の深い部分でも炎症や化膿を起こし、皮膚を保護するべき皮脂の分泌が妨げられ、常在菌によって二次感染を起こす。常在菌とは、皮膚内に存在し、脂肪が好きで空気を好まないという性質を持つ為、毛孔閉鎖が起こると、皮膚内にあるたくさんの脂肪を食べて増殖し、炎症を起こし、にきびが出来る。

これらの問題を解決する為に様々な洗顔料、化粧品、薬用品があり、効果もあることは確認されている。しかしながら、これらの洗顔料等には、人工的に作られた化学物質等が含まれており、天然物質が１００％使用されている物はない。確かに人間の肌に触れる物である以上、人体に有害になる物が含有していないのは周知の通りである。

市販されている洗顔料、化粧品、薬用品等を作る過程において、大量生産であるが故に多大な製造エネルギーが必要となり、様々な原料も必要となってくるので、環境負荷の面から考えると決して良い状態では無いと考えざるを得ない。当然、コストもそれ相当にかかってくる為、商品売価にも跳ね返ってくる。まして、にきびが出る年齢は、思春期という時期であり、ほとんどが学生であり、小遣い程度で購入出来る物でなければならない上に、にきび等を完治させるには、継続的な使用が必要となってくるので、洗顔料等の単品が安価であっても、長い期間使用していけば、相当な負担にもつながってくる。

天然ゼオライトの構造は、網目構造となっており、その細孔を通して各種の分子を孔路内に吸着するという性質を持っている。又、成分中にあるカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムは水と接触するとイオン化する為、皮膚へ吸収されやすくなっている。天然ゼオライトは、このような性質を持つ天然鉱物であり、資源量も豊富にあるので、相当安価な物質である。それを粉末状にして、顔の表面に塗るだけで、毛穴の皮脂分を吸収し、毛穴皮脂が原因で出来るにきび等の除去、及び防止につながるのではないかという事に着目し、開発した。

１００％天然ゼオライトなので、ゼオライトを構成する物質以外は一切混入せず、製造エネルギーも天然ゼオライト鉱物の採掘、粉砕、乾燥のみのエネルギーであるので、市販されている洗顔料、薬用品等を製造する際に必要な様々な原料加工、混入などの全体的な生産エネルギーの比ではないので、環境負荷の面から考えて比較すると、相当良い環境負荷低減にもつながってくる。又、元々豊富にある資源量なので、生産コストも相当安価に出来、前記した長期的商品購入負担もかなり軽減される。

以下、本発明の実施の形態について説明する。実施例では、使用方法を説明する。基本的に実施例に基づいての使用方法であるが、使用する量は個人差が生じるので、あえて使用量は抽象的に記載する。又、ここでは、あえて、にきびの除去、防止に対しての使用方法を記載するが、顔の余分な皮脂を除去したい場合も同様の使用方法とする。

図１に使用例を示す。粉末状天然ゼオライト１（以下、ゼオライトと称する）を所要量、片手の手のひら２に取り、ゼオライト１に水３を混ぜ、両手でこすり合わせながら練り混ぜる。顔の表面に塗れる程度の適度な柔らかさになる様に混入水３の量を調整しながら練り混ぜる。練り混ぜたゼオライトを顔のにきび部位４に手の平で丁寧に広げるように塗る。

塗った後は、ゼオライトが乾燥するまで待つ。顔の表面に付着したゼオライトから水分が抜けた状態を鏡等で目視で確認した後、水で顔を洗い、表面に付着したゼオライトを完全に洗い流して落とす。このような使用方法で、顔の表面の皮脂を除去し、にきびの除去防止効果を図る。

顔に塗った後で、水で洗い流さずに顔の皮膚に付着していた分の使用後のゼオライトを採取して（３０人分）分析した結果、人体由来の脂成分及び変化物成分のテトラメチルヘキサデカテトラエン−１−オール、テトラメチルオクタデカテトラエナール、ヘキサメチルテトラコサン、ヘキサメチルテトラコサヘキサエン、コレステロール、コレステノンが吸着していた。顔に塗る前のゼオライトには、前記成分がいずれも検出されなかった事から考えると、ゼオライトによる顔皮脂分の吸着効果が得られる事がわかる。分析方法はガスクロマトグラフ質量分析で行った。

次に、顔に塗る前のゼオライトが人体に害を及ぼすかどうかの分析を行った結果、土壌汚染及び健康に害を及ぼす成分のカドミウム、全シアン、鉛、六価クロム、砒素、総水銀、セレン、フッ素、ホウ素の成分はいずれもほとんど検出されなかった。分析方法は、電気加熱原子吸光法、吸光光度法、ジフェニルカルバジド吸光光度法、水素化物発生原子吸光法、原子吸光法、イオンクロマトグラフ法、ＩＣＰ−ＭＳ法で行った。この結果より、ゼオライトは人体には無害で、洗顔料として安全に使用出来るという証明となる。

顔だけでなく、身体にも応用して、余分な皮脂除去や、皮脂が原因で出来る吹き出物等の除去及び防止に使用しても良い。

天然ゼオライト洗顔料の使用例を表した図である。

符号の説明

１ 天然ゼオライト
２ 手のひら
３ 水
４ にきび部位

Claims (2)

1. 天然ゼオライトに水を含有させて使用する洗顔料。
2. 成分が、ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ナトリウム、酸化カリウムで、粒径が４ｕｍ〜１２ｕｍである請求項１記載の洗顔料。

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