JP2010029744A - 振動装置および携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動子をバネにより支持する構成とすることなく、装置本体を効果的に振動させることができる振動装置を提供する。
【解決手段】本発明の振動装置は、錘部材10と、錘部材10を、所定の振動方向に振動可能に収容する筺体(ベース30、カバー80等)と、錘部材10の側面に、当該錘部材10の中心に対して対称に配された磁石20と、磁石20に対向するよう筺体に配されたコイル50と、磁石20に対向するよう筺体に配された磁性部材60とを備えている。磁性部材60の前記振動方向の寸法は、磁石20の前記振動方向の寸法以下に設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の振動装置は、錘部材10と、錘部材10を、所定の振動方向に振動可能に収容する筺体(ベース30、カバー80等)と、錘部材10の側面に、当該錘部材10の中心に対して対称に配された磁石20と、磁石20に対向するよう筺体に配されたコイル50と、磁石20に対向するよう筺体に配された磁性部材60とを備えている。磁性部材60の前記振動方向の寸法は、磁石20の前記振動方向の寸法以下に設定されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、振動装置に関し、特に、携帯電話機等の小型携帯端末に適用されて好適なものである。また、本発明は、このような振動装置を備えた携帯機器に関する。
一般に、携帯電話機には、振動装置が内蔵されている。たとえば、マナーモード設定時には、振動による呼び出しが行われる。従来、振動装置として種々のものが提案されている。たとえば、磁石とコイルによる電磁駆動力を利用して、可動子を振動させるようにした振動装置が特許文献1に記載されている。
特許文献1の振動装置は、永久磁石を有する可動子と、可動子に対して振動磁界を発生するコイルを有する固定子とを備えている。振動装置本体の内部において、可動子はバネによって支持されている。
コイルに電流を印加して可動子を振動させると、この振動が、コイルに生じる磁気による反力やバネに生じる反力などの作用によって振動装置本体に伝わる。これにより、振動装置本体が振動する。
特開2004−242094号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の振動装置にあっては、バネの構造が複雑であり、歩留まりが低くなる惧れがある。これを回避するため、バネをなくする構造とすることも考えられる。しかし、こうすると、バネを介した振動の伝達がなくなるため、振動装置本体が振動しにくくなる。
本発明は、このような課題を解消するものであり、可動子をバネにより支持する構成とすることなく、装置本体を効果的に振動させることができる振動装置およびこのような振動装置を備えた携帯機器を提供することを目的とする。
本発明の振動装置は、可動子と、前記可動子を、所定の振動方向に振動可能に収容する筺体と、前記可動子の側面に、当該可動子の中心に対して対称に配された磁石と、前記磁石に対向するよう前記筺体に配されたコイルと、前記磁石に対向するよう前記筺体に配された磁性部材とを備え、前記磁性部材の前記振動方向の寸法を、前記磁石の前記振動方向の寸法以下に設定したことを特徴とする。
この構成によれば、磁石と磁性部材との間に働く磁力によって、可動子が、振動方向と垂直な面内方向に引かれ、この引力で吊られたような状態となる。このため、可動子の振動に伴い磁石が振動すると、磁石と磁性部材との間には、磁石の振動方向の中心(以下、単に「磁石の中心」という)と磁性部材の振動方向の中心(以下、単に「磁性部材の中心」という)とを一致させる、磁気によるバネ力(磁気バネ力)が生じる。可動子の振動時には、この磁気バネ力によって、磁石を磁性部材の中心へと引き戻す力が生じる。
このため、可動子が振動すると、磁気バネ力による反力が磁性部材に生じ、この反力によって筺体が加振される。したがって、可動子がバネによって支持されている場合と同様、可動子の振動を筺体に効果的に伝えることができるので、振動装置本体を効果的に振動させることができる。
さらに、本発明によれば、磁性部材の振動方向の寸法が、磁石の振動方向の寸法以下に設定されているため、磁気バネ力による磁石の引き戻し力を高めることができる。よって、筐体に対する加振効果を高めることができ、振動装置本体を効果的に振動させることができる。なお、以下の実施の形態には、このように磁性部材の振動方向の寸法を磁石の振動方向の寸法以下に設定することによる効果が、シミュレーション結果をもって検証されている。
本発明において、前記磁性部材は、たとえば、前記可動子が振幅の中間点に位置しているときに、前記磁性部材の前記振動方向の中心が、前記磁石の前記振動方向の中心と略一致するように、前記筺体に配することができる。
このように構成すると、交互に極性が反転した電流信号をコイルに印加することで、前記可動子は、電流信号により生じる電磁駆動力と磁性部材による磁気バネ力によって往復運動を繰り返す。こうして可動子が振動する。
また、前記磁性部材は、たとえば、前記可動子が振幅の頂点に位置しているときに、前記磁性部材の前記振動方向の中心が、前記磁石の前記振動方向の中心と略一致する、あるいは前記磁石の前記振動方向の中心よりも前記頂点側に位置するように、前記筺体に配することができる。
このように構成すると、可動子が前記頂点の位置にある状態から、前記頂点と反対の頂点方向に移動させる極性の電流信号を一定の間隔でコイルに印加することで、前記可動子は、電磁駆動力によって前記頂点と反対の頂点方向へ移動し、磁性部材による磁気バネ力によって元の位置に戻るという往復運動を繰り返す。こうして可動子が振動する。
さらに、本発明の振動装置は、前記筺体が、前記可動子が振動した時に当該可動子が当たる突起を備えているような構成とすることができる。
このように構成すると、振動時に可動子が突起に当たることによって、可動子の振動を筺体に伝えることができる。よって、振動装置本体をより効果的に振動させることができる。
さらに、本発明の振動装置は、前記筺体が、前記振動方向に垂直な方向への前記可動子の動きを規制することにより前記可動子を前記振動方向に振動可能に案内するガイド部を備え、前記磁性部材が、前記振動方向に垂直な面内方向に生じる磁力が均衡するように配されているような構成とすることができる。
このような構成とすれば、可動子は、ガイド部に案内されつつ振動する。このとき、可動子は、振動方向に垂直な何れかの方向にも偏ることなく安定して吊られた状態となるため、可動子とカイド部との間に生じる摩擦力を低減させることができる。よって、可動子を駆動するための電磁駆動力を小さくすることができ、コイルに印加する電流信号を小さくすることができる。
さらに、本発明の振動装置は、前記筺体が、前記振動方向に垂直な方向への前記可動子の動きを規制することにより前記可動子を前記振動方向に振動可能に案内するガイド部を備え、前記磁性部材が、前記振動方向に垂直な面内方向に生じる磁力が不均衡となるように配されているような構成とすることができる。
このような構成とすれば、可動子に作用する力に偏りが生じ、可動子とカイド部との間に適度な摩擦力が生じる。このため、振動装置の駆動を停止した時に、磁気バネ力の作用で継続される振動を速やかに鎮めることができる。
本発明の携帯機器は、上記特徴を有する振動装置を備えたことを特徴とする。上記振動装置を適用することにより、すぐれた振動効果を有する携帯機器を実現することが可能となる。
以上の通りであり、本発明の振動装置によれば、可動子をバネにより支持する構成とすることなく、振動装置本体を効果的に振動させることができる。
また、本発明の振動装置を携帯機器に適用することにより、すぐれた振動効果を有する携帯機器を実現することが可能となる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態の振動装置は、携帯電話機等、小型の機器に内蔵されるものであるため、非常に小型となっている。
図1は、振動装置の分解斜視図である。また、図2は、錘部材の構成を示す図であり、同図(a)および(b)は、それぞれ上面図および斜視図である。さらに、図3は、アセンブルされた振動装置の構成を示す図である。同図(a)は、カバー80が取り付けられる前までアセンブルされた図であり、同図(b)は、アセンブルが完成した図である。
10は錘部材である。錘部材10は、鉄等の比重の大きい材料からなり、平面視で八角形状を有する。錘部材10の8つの側面は、錘部材10の中心に対して対称となるように配置されている。これら8つの側面は、幅が広い4つの側面10aと幅が狭い4つの側面10bからなる。側面10aと側面10bは、錘部材10において、交互に配されている。
錘部材10における幅の広い4つの側面10aには凹所11が形成されている。これら4つの凹所11には、磁石20が装着されている、これら4つの磁石20は、片面にNとSが着磁された2極配置構造となっている。また、各磁石20のサイズおよび磁気強度は互いに等しくなっている。
錘部材10には、さらに、2本のシャフト70、71にそれぞれ係合する丸孔12と長孔13が形成されている(図2参照)。
30はベースである。ベース30は、上方に開口した薄型の四角いケースである。ベース30の一側面には、2つの切欠部31が形成されている。これら切欠部31には、一対の電極端子40が取り付けられている。
ベース30の底部には、四隅の位置に4つのガイド体32が突設されている。これらガイド体32の先端部には、それぞれ凸部32aが形成されている。4つのガイド体32に囲まれた空間が錘部材10の収容空間Sとなる。ベース30の底部表面には、さらに、3つの突起33が形成されているとともに、シャフト70、71を挿入するための2つの挿入孔(図示せず)が形成されている。
50はコイルである。コイル50は、4つのガイド体32の外周に巻回される。コイル50は、第1のコイル51と第2のコイル52とからなる。第1のコイル51と第2のコイル52は、直列接続されているとともに、その巻き方向が逆にされている。このため、第1のコイル51と第2のコイル52は、電流が流れる方向が反対になる。コイル50は電極端子40に接続されており、電極端子40を介してコイル50に電流信号が印加される。
60は磁性部材である。磁性部材60は四角い枠状を有し、ベース30の上部に装着され、コイル50の外周(錘部材10の外周)をほぼ全周に亘って取り囲む。磁性部材60の幅と厚みは全領域において略均等となっている。
70、71はシャフトである。これらシャフト70、71は、それぞれ、断面が円形で、錘部材10の丸孔12および長孔13の内径よりもやや小さい径を有している。なお、シャフト70、71は、磁性材料、非磁性材料のどちらで形成されても良い。
80はカバーである。カバー80は、下方に開口した薄型の四角いケースである。カバー80の上面には、シャフト70、71が挿入される2つの挿入孔81と、ガイド体32の凸部32aが挿入される4つの挿入孔82が形成されている。また、カバー80の上面裏側には、3つの突起83が形成されている。
アセンブル時には、コイル50がガイド体32の外周に配されるとともに、ベース30の上部に磁性部材60が装着される。
次に、2本のシャフト70、71が錘部材10の丸孔12および長孔13に挿入され、シャフト70、71が挿入された錘部材10が上方からベース30の収容空間Sに収容される。このとき、錘部材10を貫通したシャフト70、71の下端がベース30の挿入孔(図示せず)に挿入され、固着される。この状態において、2つの磁石20は、コイル50に所定の隙間を有する状態で対向する。また、錘部材10の4つの側面10bが、ガイド体32の側面に近接する。なお、ここまでアセンブルされた状態が図3(a)に示されている。
最後に、2つの挿入孔81がシャフト70、71の上端に挿入され、4つの挿入孔82が凸部32aに挿入されるようにして、カバー80が上方から磁性部材60に装着される。ベース30、磁性部材60およびカバー80によって筺体が構成され、この筺体内に、錘部材10が、2つのシャフト70、71に沿って変位可能な状態で収容される。こうして、図3(b)に示すような状態でアセンブルが完了する。
図4は、振動装置の内部構造を示す図であり、図3(b)におけるA−A´断面図である。
錘部材10の4つの磁石20は、磁性部材60の各側面に対向している。これにより、錘部材10は、4つの磁石20と磁性部材60の間に生じる磁力によって相反する2方向とこれに直交する2方向から引力を受け、これら4つの引力によって、外周方向にほぼ均等な間隔位置において吊られたような状態となっている。
また、磁性部材60の高さH2(振動方向の寸法)は、磁石20の高さH1(振動方向の寸法)に比べて小さくされている。具体的には、後述するシミュレーション結果に基づき、磁性部材の高さH2が、磁石20の高さH1の60%から80%の範囲、望ましくは70%の値となるように設定されている。
このため、磁石20と磁性部材60との間には、磁石20の高さ方向(振動方向)の中心(以下、単に「磁石20の中心」という)と磁性部材60の高さ方向の中心P(以下、単に「磁性部材60の中心」という)とが一致する状態に保持させるような磁気のバネ力(磁気バネ力)が生じる。これによって、磁石20の中心が磁性部材60の中心からずれると、磁性部材の中心側へ磁石を引き戻す力が生じる。
錘部材10の振動ストロークSTは、突起33と突起83とによって規定される。磁性部材60は、その中心Pが振動ストロークSTの中心に一致するように配されており、停止状態において、錘部材10は、磁石20と磁性部材60との間の磁気バネ力によって振動ストロークSTの中心位置に保持される。この位置が、錘部材10のホームポジションとなる。
錘部材10がホームポジションにあるとき、磁石20のN極は上側の第1のコイル51に対向しており、磁石20のS極は下側の第2のコイル52に対向している。したがって、第1のコイル51および第2のコイル52に電流信号が印加されると、その印加方向に応じた電磁駆動力が磁石20に作用し、錘部材10が、電磁駆動力の作用方向に、シャフト70、71に沿って移動する。
なお、錘部材10を鉄等の磁性材料とすれば、錘部材10をバックヨークとして作用させることができるため、電気力を磁気力へ変換する効率を高めることができる。
図5は、振動装置を駆動するための駆動回路の構成を示す図である。振動装置100のコイル50は、ドライバ202と電気的に接続される。CPU201からは、ドライバ202に対して制御信号が出力され、ドライバ202は、この制御信号に従ってコイル50に電流信号を印加する。なお、振動装置が、たとえば、携帯電話機に搭載される場合には、携帯電話機のCPUおよびドライバが、CPU201およびドライバ202となる。なお、ドライバ202は、携帯電話機側ではなく振動装置100側に設けることもできる。
図6は、振動装置の振動動作について説明するための図である。同図(a)は、コイルに印加する電流信号の一例を示す図である。また、同図(b)〜(e)は、同図(a)の電流信号を印加したときの錘部材の動きを示す図である。なお、同図(b)、(d)において、円に黒点のマークは、図面参照者に向かってくる方向に電流が流れることを示しており、円にバツのマークは、図面参照者から遠ざかる方向に電流が流れることを示している。
ドライバ202からは、たとえば、図6(a)に示すように、パルス状の電流信号(以下、「パルスA」という)と、このパルスAと同様な波形であって極性が反転した電流信号(以下、「パルスB」という)が、一定のオフ期間を挟んで交互に出力される。そして、このような波形の電流信号がコイル50に印加される。
錘部材10がホームポジションにある状態から、パルスAが印加されると、第1のコイル51および第2のコイル52に図6(b)に示す方向の電流が流れる。これにより、磁石20に上方向の推進力が作用し、錘部材10は、ホームポジションから上方向に移動して突起83に衝突する。
次に、パルスAが停止すると、同図(c)に示すように、磁石20に働く引き戻し力(磁気バネ力)によって、錘部材10は、ホームポジションへ移動する。
この後、パルスBが印加されると、第1のコイル51および第2のコイル52に図6(d)に示す方向の電流が流れる。これにより、磁石20に下方向の推進力が作用し、錘部材10は、ホームポジションから下方向に移動して突起33に衝突する。
そして、パルスBが停止すると、同図(e)に示すように、磁石20に働く引き戻し力(磁気バネ力)によって、錘部材10は、ホームポジションへ移動する。
こうして、コイル50に図6(a)の電流信号が印加されている間、同図(b)から(d)の動作が繰り返されることによって、錘部材10が上下方向に振動する。
錘部材10が振動すると、コイル50が受ける電磁駆動力の反力や磁性部材60が受ける磁気バネ力の反力が、これらコイル50や磁性部材60を介して筺体に作用し、これによって筺体が加振される。また、振動時に、錘部材10が突起83および突起33に衝突することによって筺体が加振される。こうして、錘部材10の振動が筺体へ伝達されて筺体が振動する。
さて、このような振動装置では、磁気バネ力(引き戻し力)が大きくなればその反力が大きくなるので、筺体へ振動がよく伝わるようになり、振動装置本体が良好に振動する。よって、このような振動装置では、できる限り大きな磁気バネ力(引き戻り力)が得られる構成とすることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、以下に説明するシミュレーション結果に基づいて磁性部材60の高さを最適な範囲に設定することにより、大きな引き戻し力が得られるようにしている。
図7および図8は、磁性部材の高さを異ならせたときに、磁石に作用する引き戻し力がどのように変化するかをシミュレーションし、その結果を示した図である。
図7は、磁石の中心が磁性部材の中心から移動した距離(ずれ量)と引き戻し力との関係を示す図である。なお、シミュレーション条件は、以下のとおりである。
(1)磁石
・高さH1:1.4mm
・幅W1:4.0mm
・厚さD1:0.5mm
・表面磁束密度:1.4T(ステラ)
(2)磁性部材
・高さH2:可変(0.4mm〜1.6mmの間で0.2mmおきに設定)
・幅W2:4.0mm
・厚さD2:0.15mm
・材質:鉄
(1)磁石
・高さH1:1.4mm
・幅W1:4.0mm
・厚さD1:0.5mm
・表面磁束密度:1.4T(ステラ)
(2)磁性部材
・高さH2:可変(0.4mm〜1.6mmの間で0.2mmおきに設定)
・幅W2:4.0mm
・厚さD2:0.15mm
・材質:鉄
図7のグラフに示されているように、移動距離が大きくなるほど、引き戻し力が大きくなる。また、同じ移動距離であっても、磁性部材の高さH2が異なることによって、引き戻し力が異なってくる。
図8は、上記シミュレーション結果を、磁性部材の高さH2と引き戻し力との関係に置換えた図である。横軸は磁性部材の高さH2、縦軸は磁石に作用する引き戻し力である。同図には、移動距離毎に4つの関係特性(グラフ)が示されている。
図8のグラフに示されているように、磁性部材の高さH2が磁石の高さH1と同じ1.4mm以下になると、磁石に作用する引き戻し力が急激に増加し始め、磁性部材の高さH2が1.0mm付近で最高となり、その後、磁性部材の高さH2が小さくなるに従って減少する。この傾向は、移動距離が異なっても同様に生じる。
このシミュレーション結果から、磁性部材の高さH2を約1.0mmに設定することで、最大の引き戻し力を得ることができることが分かる。磁性部材の高さH2が1.0mmのとき、磁石の高さH1に対する磁性部材の高さH2の割合は70%程度となる。よって、磁石に対し最大の引き戻し力を作用させるには、磁性部材の高さH2を磁石の高さH1の約70%に設定すれば良いことになる。
磁性部材の高さH2は、このように引き戻し力が最大値になるように設定されることが最も望ましい。しかし、かかる設定が困難な場合には、少なくとも磁石に作用する引き戻し力が最大値近傍となる範囲、たとえば、最大値の80%を超えるような範囲に設定するのが望ましい。
図9は、図8の引き戻し力の大きさを、最大値で正規化したものである。図9(a)〜(d)には、移動距離毎に、磁性部材の高さH2と引き戻し力との関係が示されている。各図の縦軸は、各グラフにおける引き戻し力の最大値を100%としたときの割合(パーセンテージ)となっている。
同図(a)〜(d)のグラフを観ると、磁性部材の高さH2が少なくとも0.8mmから1.2mmの範囲であれば、何れの移動距離においても、磁石に生じる引き戻し力が最大値の80%を超える値となる。この範囲を磁石の高さH1に対する磁性部材の高さH2の割合で換算すると、約57%〜約85%となる。したがって、少なくとも磁性部材の高さH2が磁石の高さH1の60%から80%の範囲であれば、磁石に作用する引き戻し力が、最大値の80%を超える値となる。よって、磁性部材の高さH2は、少なくとも磁石の高さの60%から80%の範囲に設定されることが望ましい。
図10は、条件を変えてシミュレーションを行ったときのシミュレーション結果である。同図では、図9と同様、引き戻し力が最大値で正規化されている。
このシミュレーションでは、磁石の高さH1を1.8mm、厚さD1を0.6mmとし、磁性部材の高さH2を、0.6mmから2.1mmの間で0.3mmおきに変化させている。他の条件は、先のシミュレーション条件と同様である。
図10(a)〜(d)のグラフを観ると、引き戻し力は、磁性部材の高さH2が、約1.2mm、即ち磁石の高さH1の約70%のときに最大となっている。よって、磁性部材の高さH2は、磁石の高さH1の70%程度に設定することが望ましい。
また、磁性部材の高さH2が少なくとも0.85mmから1.45mmの範囲であれば、何れの移動距離においても、磁石に生じる引き戻し力が最大値の80%を超える値となる。この範囲を磁石の高さH1に対する磁性部材の高さH2の割合で換算すると、約48%〜約81%となる。したがって、少なくとも磁性部材の高さH2が磁石の高さH1の50%から80%の範囲であれば、磁石に作用する引き戻し力が、最大値の80%を超える値となる。よって、磁性部材の高さH2は、少なくとも磁石の高さH1の50%から80%の範囲に設定されることが望ましい。
これらシミュレーションの結果から、磁性部材の高さH2は、磁石の高さH1の約70%、少なくとも磁石の高さH1の60%から80%の範囲に設定されることが望ましい。
本実施の形態では、これらシミュレーション結果に基づいて、上記の如く、磁性部材60の高さH2が、磁石20の高さH1の60%から80%の範囲、望ましくは70%の値となるように設定されている。
なお、上記シミュレーションの条件では、磁性部材の幅W2が磁石の幅W1と同じとされているのに対し、本実施の形態では、磁性部材60が環状に形成されているため、磁性部材60の幅(側面の寸法)は、磁石20の幅より大きくなっている。しかし、磁石20に対向していない磁性部材60の部分が磁石20に及ぼす磁力の影響は小さいため、磁性部材60の幅が磁石20の幅より大きい場合であっても、磁性部材60の幅と磁石20の幅とが同じの場合とほぼ同等に扱うことができる。したがって、本実施の形態のように、磁性部材60の幅が磁石20の幅より大きい場合にも、上記シミュレーション結果を用いることができる。
以上、本実施の形態によれば、コイル50が受ける反力だけでなく、磁性部材60が受ける反力を利用することができるので、錘部材10の振動を効果的に筺体(ベース30、カバー80等)に伝えることができる。したがって、振動装置本体を効果的に振動させることができる。
また、本実施の形態によれば、磁石20の高さH1に対する磁性部材60の高さH2の割合が適正な範囲に設定されるため、できる限り大きな磁気バネ力(引き戻し力)を錘部材10に作用させることができ、結果、錘部材10の振動をより効果的に筺体に伝えることができる。
さらに、本実施の形態によれば、振動時に錘部材10が突起83、33に衝突するよう構成されているので、錘部材10の振動を、これら突起83、33を通じて筺体に伝えることができる。よって、振動装置本体をより効果的に振動させることができる。
特に、本実施の形態のように、非常に小型の振動装置の場合には、錘部材10も非常に小さくなり、どうしても軽量となるため、錘部材10の振動をいかにして効率的に筺体に伝え、振動装置全体を強く振動させるかが大きな課題となる。この点、本実施の形態では、コイル50への反力、磁性部材60への反力、突起83,33への衝突力という多くの伝達力を用いて筺体へ振動を伝達させるような構成とされているので、小型の振動装置であっても強い振動を生じさせることが可能となる。
さらに、本実施の形態によれば、錘部材10が、磁石20と磁性部材60の間に生じる4つの引力によって、外周方向にほぼ均等に吊られた状態となるよう構成されているので、錘部材10とシャフト70、71との間に生じる摩擦力を低減させることができる。よって、錘部材10を駆動するための電磁駆動力を小さくすることができ、コイル50に印加する電流信号を小さくすることができる。
<変更例1、2>
図11(a)は、変更例1に係る振動装置の構成を示す図である。変更例1の振動装置では、3つの磁石20の外方を囲い、残り1つの磁石20(図の右側)の外方を囲わないよう、平面視でほぼコ字状に形成された磁性部材61が備えられている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
図11(a)は、変更例1に係る振動装置の構成を示す図である。変更例1の振動装置では、3つの磁石20の外方を囲い、残り1つの磁石20(図の右側)の外方を囲わないよう、平面視でほぼコ字状に形成された磁性部材61が備えられている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
このような構成とした場合、磁石20と磁性部材61の間に生じる磁力が、片方のみに磁性部材61が存在する方向において不均衡となり、錘部材10は図示の矢印Q方向に引かれることとなる。これにより、シャフト70、71が丸孔12、長孔13における磁性部材61側の内面に押さえ付けられ、錘部材10の振動時には、丸孔12と長孔13がそれぞれシャフト70、71に押し付けられながら、錘部材10がシャフト70、71に沿って移動することとなる。
振動装置には、上述したような磁気バネ力が作用するため、コイル50への電流信号を停止しても、この磁気バネ力の作用によって、錘部材10が、しばらく振動しつづける。変更例1の構成とすれば、錘部材10とシャフト70、71との間に適度な摩擦力が生じるため、上記実施の形態に比べて、少し大きな駆動力が必要となるものの、駆動を停止した時に、このような磁気バネ力による振動を速やかに鎮めることができる。
図11(b)は、変更例2に係る振動装置の構成を示す図である。変更例2の振動装置では、4つの磁性部材62が各磁石20に対向するように配されている。磁性部材62の幅W2は、磁石20の幅W1とほぼ同じにされている。磁性部材62は、ベース30の側面に形成された取付枠部34にはめ込み固定されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
上述したように、磁性部材60の幅W2が磁石20の幅W1より大きくなっても、磁気バネ力は、磁石20の幅W2とほぼ同じときとあまり変わらない。そこで、変更例2の構成とすれば、磁気バネ力をあまり変えることなく、磁性部材60の大きさを小さくできるので、磁性材料を削減することができ、材料コストを削減することができる。
<変更例3>
図12は、変更例3に係る振動装置の構成を示す図である。変更例3の振動装置では、錘部材10が突起33に接触する位置がホームポジションとなるよう構成されている。このために、錘部材10が突起33との接触位置にあるときに、磁石20の中心と磁性部材60の中心とが一致するよう、磁性部材60が配されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
図12は、変更例3に係る振動装置の構成を示す図である。変更例3の振動装置では、錘部材10が突起33に接触する位置がホームポジションとなるよう構成されている。このために、錘部材10が突起33との接触位置にあるときに、磁石20の中心と磁性部材60の中心とが一致するよう、磁性部材60が配されている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
図13は、変更例3に係る振動装置の振動動作について説明するための図である。同図(a)は、コイルに印加する電流信号の一例を示す図である。また、同図(b)は、同図(a)の電流信号を印加したときの錘部材の動きを示す図である。
ドライバ202からは、たとえば、図13(a)に示すように、パルス状の電流信号(以下、「パルスC」という)が、一定のオフ期間を挟んで出力される。そして、このような波形の電流信号がコイル50に印加される。
錘部材10がホームポジションにある状態から、パルスCが印加されると、第1のコイル51および第2のコイル52に図13(b)に示す方向の電流が流れる。これにより、磁石20に上方向の推進力が作用し、錘部材10は、ホームポジションから上方向に移動して突起83に衝突する。
次に、パルスCが停止すると、同図(c)に示すように、磁石20に働く引き戻し力(磁気バネ力)によって、錘部材10は、ホームポジションへ戻る。この際、錘部材10は突起33に衝突する。
こうして、コイル50に図13(a)の電流信号が印加されている間、同図(b)と同図(c)の動作が繰り返されることによって、錘部材10が上下方向に振動する。
このような構成とすれば、上記実施の形態に比べて、ドライバ202から出力される電流信号が単純な波形となるため、ドライバ202の構成を簡素化することができる。
なお、磁性部材60の中心が、ホームポジションにある磁石20の中心よりも少し下方(外側)となるような位置に、磁性部材60を配することもできる。この場合、磁石20がホームポジションにあるときにも、磁石20に若干の引き戻し力が作用することになる。
<変更例4>
図14は、変更例4に係る振動装置の分解斜視図である。また、図15は、錘部材の構成を示す図であり、同図(a)および(b)は、それぞれ上面図および斜視図である。さらに、図16は、アセンブルされた振動装置の構成を示す図である。同図(a)は、カバー80が取り付けられる前までアセンブルされた図であり、同図(b)は、アセンブルが完成した図である。
図14は、変更例4に係る振動装置の分解斜視図である。また、図15は、錘部材の構成を示す図であり、同図(a)および(b)は、それぞれ上面図および斜視図である。さらに、図16は、アセンブルされた振動装置の構成を示す図である。同図(a)は、カバー80が取り付けられる前までアセンブルされた図であり、同図(b)は、アセンブルが完成した図である。
この変更例では、錘部材10を振動(往復運動)させる際のガイド構造が、シャフト70、71と丸孔12、長孔13による構成ではなく、以下の通り、突条14と溝32bによる構成とされている。これら図14から図16に図示したその他の構成は、上記実施の形態と同様である。
すなわち、錘部材10において、4つの幅の狭い側面10bには、上下に延びる断面三角形状の突条14がそれぞれ形成されている。一方、これら側面10bに対向するガイド体32の側面には、突条14に係合する断面円弧状の溝32bがそれぞれ形成されている。
図16(a)に示すように、錘部材10がベース30に装着されると、突条14が溝32b内に嵌まり込む。この状態で、錘部材10が上下に移動すると、これに伴って突条14が溝32b内を上下動する。このような構成とすれば、ガイド構造を容易に設けることができる。
<その他>
上記実施の形態では、磁性部材60の高さH2を磁石20の高さH1の60%から80%の範囲に設定するようにしているが、上記シミュレーション結果から明らかなように、磁性部材の高さH2が0.7mmから1.4mm、即ち磁石の高さH1の50%から100%の範囲にあれば、それ以外の範囲に比べ、特出した引き戻し力を得ることができる。したがって、磁性部材60の高さH2を、最低限、このような範囲に設定することもできる。
上記実施の形態では、磁性部材60の高さH2を磁石20の高さH1の60%から80%の範囲に設定するようにしているが、上記シミュレーション結果から明らかなように、磁性部材の高さH2が0.7mmから1.4mm、即ち磁石の高さH1の50%から100%の範囲にあれば、それ以外の範囲に比べ、特出した引き戻し力を得ることができる。したがって、磁性部材60の高さH2を、最低限、このような範囲に設定することもできる。
また、上記実施の形態では、磁石20が片面1極の配置構造とされているが、これに限らず、磁石20が片面1極の配置構造とされても良い。この場合、コイル50も一方向のみに巻かれた1つのコイルとなる。
さらに、コイル50へ印加される電流信号は、上記実施の形態や変更例3に示す波形のものに限られず、錘部材10を振動させるような波形の電流信号であれば良い。
本実施の形態に係る振動装置は、携帯電話機など、携帯機器に適用することができる。図17は、本実施の形態に係る振動装置を携帯電話機に適用した例を示す図である。同図(a)、(b)は、それぞれ、携帯電話機の正面図、側面図を示している。
振動装置100は、携帯電話機300の内部に配されている。振動装置100は、非常に小型であり、たとえば、その縦横の幅a、bが1cm弱とされ、その高さcが5mm弱とされている。たとえば、携帯電話機300がマナーモードに設定された状態において、電話などの着信があると振動装置100が振動する。
本実施の形態に係る振動装置100は、このように小型でありながら、高い振動効果を発揮することができるので、このような振動装置100を、携帯電話機300等、携帯機器に適用することにより、すぐれた振動効果を有する携帯機器を実現することが可能となる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
10 錘部材(可動子)
20 磁石
30 ベース(筺体)
33 突起
50 コイル
60、61、62 磁性部材
70、71 シャフト(ガイド部)
80 カバー(筺体)
83 突起
20 磁石
30 ベース(筺体)
33 突起
50 コイル
60、61、62 磁性部材
70、71 シャフト(ガイド部)
80 カバー(筺体)
83 突起
Claims (7)
- 可動子と、
前記可動子を、所定の振動方向に振動可能に収容する筺体と、
前記可動子の側面に、当該可動子の中心に対して対称に配された磁石と、
前記磁石に対向するよう前記筺体に配されたコイルと、
前記磁石に対向するよう前記筺体に配された磁性部材と、
を備え、
前記磁性部材の前記振動方向の寸法を、前記磁石の前記振動方向の寸法以下に設定した
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1において、
前記磁性部材は、前記可動子が振幅の中間点に位置しているときに、前記磁性部材の前記振動方向の中心が、前記磁石の前記振動方向の中心と略一致するように、前記筺体に配されている、
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1において、
前記磁性部材は、前記可動子が振幅の頂点に位置しているときに、前記磁性部材の前記振動方向の中心が、前記磁石の前記振動方向の中心と略一致する、あるいは前記磁石の前記振動方向の中心よりも前記頂点側に位置するように、前記筺体に配されている、
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1ないし3の何れか一項において、前記筺体は、前記可動子が振動した時に当該可動子が当たる突起を備えている、
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1ないし4の何れか一項において、
前記磁性部材は、前記振動方向に垂直な面内方向に生じる磁力が均衡するように配されている、
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1ないし4の何れか一項において、
前記筺体は、前記振動方向に垂直な方向への前記可動子の動きを規制することにより前記可動子を前記振動方向に振動可能に案内するガイド部を備え、
前記磁性部材は、前記振動方向に垂直な面内方向に生じる磁力が不均衡となるように配されている、
ことを特徴とする振動装置。 - 請求項1ないし6の何れか一項の振動装置を備えたことを特徴とする携帯機器。
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JP2008191925A JP2010029744A (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | 振動装置および携帯機器 |
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-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008191925A patent/JP2010029744A/ja active Pending
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