JP2010022818A - 衣紋竿 - Google Patents

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信博 北川
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Abstract

【課題】
使用の際に、短くできて扱い易いという両側伸縮衣紋竿の長所を生かし、両側伸縮式の欠点である面倒な引き出し操作及び段差による弊害を克服した衣紋竿を提供することにある。
【解決手段】
一方のそで口方向へと和服の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いてこの差し込み筒1に収容されていて差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、竿上における和服の首の位置を決定するえり起こし3、まるえり起こし3A又は吊り具Aを差し込み筒1の内端側に設けた構成としている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、そで幅の広い和服等を掛けるときに使用する衣文竿に関するものである。
和服は、仏教僧、神官、茶道や日本舞踊や雅楽等の伝統芸術従事者、芸者、仲居等の主流分野で、また一般の和服愛好者等の間で今日も広く使用されている。和服は洋服のような筒そでではなく、そで幅の広い衣類である。通常の和服の両そでを広げた全幅は1.2メートル前後あり、僧侶や神官の着用するものに至っては、2メートル前後あり、中には2.4メートル前後にも及ぶものがあり、重量も相当なものとなる。また、和服は洋服のように常時ハンガーに吊り下げておくものではなく、使用しないときは折り目どおりに折り畳んでタンスにしまうのが一般的である。しかし、着用後の湿気を含んだ着物を干したり、化繊の着物を自前で洗濯して干したり、虫干しをしたり、正座したときにできる座りじわをとったりするときに、長い衣文竿に両そでを通して吊るし掛けることがある。また、和服を着るとき、数日前より長い衣文竿に両そでを通して吊るし掛け、タンスに仕舞いこんだ間にできた畳じわを取ることがある。
以上のような目的に従来使用されてきた衣紋竿として、次のようなものがある。すなわち、そでが垂れ下がってしわができたり、繊維に負担がかかったりしないように和服は衣紋竿に両そでを通して掛け吊るす。そのため竿の長さはゆき丈の2倍以上とし、1本の細長い丸棒や竹竿等の中央に、短い吊りひもの両端を首幅くらいの間隔に取り付けたシンプルな構造の古来より使用されてきた古代衣紋竿である。
そして、加工が容易な合成樹脂製品の普及に伴い、和服を掛け吊るす際の操作性や使い勝手よりもむしろ、持ち運び、収納、梱包、輸送等の利便性を考慮した次のような樹脂製の衣紋竿が広く使用されている。すなわち、全長がゆき丈の2倍以上あり、同径の樹脂製パイプを使い全体に段差がなく分解可能で収納性のよい継ぎ足し式とした1本の長い衣紋竿である。そして、竿の中央にフック付の短い吊りひもの両端を首幅ぐらいの間隔で取り付けているものである(特許文献1参照)。
あるいは、同様に合成樹脂製で全伸張時にゆき丈の2倍以上の長さとなるもので、直管状の太い中央パイプと、その中央パイプに対して出し入れできる左右一対の第一伸縮パイプと、更に細くて第一伸縮パイプに対して出し入れできる左右一対の第二伸縮パイプとで構成され、それぞれのパイプが抜け外れないように抜け止めのストッパーを設けたり、テーパー筒同士の連結にしたりした先細りで段差のある両側伸縮式の衣紋竿である。そして、このものも竿の中央にフック付きの短い吊りひもの両端を首幅ぐらいの間隔で取り付けている。このものは、太い中央パイプから左右に先細りに何段も伸び出る構造上たわみやすい。全長を長くし、しかもたわみにくくしようとするとパイプ径を非常に太くしなければならない。そのため通常の和服すなわち両そでを広げた幅が1.2m前後のもののみに利用されているものである(特許文献2参照)。
これらのものは、以下のように使用されている。
法衣(ゆき丈が1mくらいの僧侶の着物)を掛けるときは、継ぎ足し式衣紋竿や古式衣紋竿のような長い一本竿が使用されている。継ぎ足し式衣紋竿を使用する場合は、分解されコンパクトに収納された継ぎ足し竿の筒を一本一本継ぎ足し連結し、長い一本の竿に組み立てる。そして、一方の手で法衣のえり肩あたりをつかみ、肩の高さぐらいに持ち上げ利き手には長い継ぎ足し式竿を握り、法衣の首から継ぎ足し竿の一端を差し込み、肩山、そで山に沿って、更にそで口の外へ(70〜80cmくらい出す)と長い継ぎ足し式竿を両手で持ちかえ持ちかえ差し込み、首の外側に30cmくらいの継ぎ足し式竿の他端を残した状態にし、一方の手はえりをつかんだまま法衣と継ぎ足し式竿を水平に支える。そして、あいた利き手で片方の垂れ下がったそで側のえりをつかみ、首の外側に残した継ぎ足し式竿の他端側に法衣の肩をかぶせ乗せ、また両手を使って長い継ぎ足し式竿を持ちかえ持ちかえ、今度は他方の肩山、そで山に沿って継ぎ足し式竿を差し戻し、継ぎ足し式竿の吊りヒモが法衣の首中央に位置する状態にする。最後に吊りひもの先端に設けたフックを片手でつかみ、全体を吊り下げ体裁を整え、左右のバランスもとり、かも居等に設けた掛け具等に吊り掛ける。外すときは、同様な逆操作を行う。
また、盤領の和服(ゆき丈が1mくらい)を掛けるときも、法衣同様に継ぎ足し式衣紋竿や古式衣紋竿のような長い一本竿が使用されている。最初に、特殊な盤領の和服について説明する。神官等が着用する和服は、通常の方領(ほうりょう)すなわちかくえりをもつ和服とは異なり、盤領(ばんりょう)すなわちまるえりをもつものである。盤領とは、袍(ほう)や狩衣(かりぎぬ)のように衣服の引き合わせのえりを下前(したまえ)の上部から背に回し上前(うわまえ)の上部の端まで丸形の筒状に仕立てたえりの様式のことである。以下、盤領のえりのことをまるえりと呼ぶ。また、普通に知られている和服の前を合わせて着る垂首(たれくび)式着用法とは異なり、まるえりに設けた首紙(くびかみ)の紐を掛け合わせて留める上げ首式着用法としている。首紙とは一方のえり先に縫い込んだひものついた結び玉と他方のえり先につけた受けわなのことである。そして、このまるえりは丸型の浅い筒状で狩衣や袍の正面中央上端側に張り付いたような格好となっている。首紙のひもを掛け合わせたまるえりの形状は真円筒状ではなく、浅くて横に長い楕円状筒あるいは横置きにした浅い略小判状筒等となっている。
そでから下の両脇を縫い合わせない脇明きの袍(ゆき丈が1mくらい)を古式竿に掛ける場合は、最初にまるえりの首紙の紐の掛け合わせを外し、一方の手で袍のまるえりの上部を指先に乗せて肩の高さくらいに持ち上げる。利き手には長い一本の古式竿を握り、袍の首から古式竿の一端を差し込み、一方の肩山、そで山に沿って、更にそで口の外(70〜80cmくらい出す)へと長い古式竿を両手で持ちかえ持ちかえ差し込み、首の外側に30cmくらい古式竿の他端を残した状態にし、一方の手はまるえりをつかんだまま袍と古式竿を水平に支える。そして、あいた利き手で片方の垂れ下がったまるえりをつかみ、首の外側に残した古式竿の他端側に袍の肩をかぶせ乗せ、また両手を使って長い古式竿を持ちかえ持ちかえ、今度は他方の肩山、そで山に沿って古式竿を差し戻し古式竿の吊りひもが袍の首の中央に位置する状態にする。次に吊りひもの先端をつまみ上げかも居等に設けたフック等に吊り掛ける。最後に、首紙のひもを掛け合わせ全体のバランスをとり体裁を整える。外すときは、同様な逆操作を行う。
次に普通の和服(ゆき丈が65cmくらい)を掛けるときに使用する両側伸縮式竿の場合は、まず一方の手で和服のえり肩あたりをつかみ、胸の高さぐらいに持ち上げる。そして、全退縮され短くなった両側伸縮式竿の中央を利き手で握り、和服の首より差し込み、右へ左へとやりとりを行い、両側伸縮式竿の吊りひもを和服の首中央に合わせ、えり肩あたりをつかんでいる手を離し利き手で持った両側伸縮式竿に着物を掛ける。すると、両そでは垂れ下がり和服を短い洋服ハンガーで吊るしたような格好となる。そこで、あいた手を一方の垂れたそでのそで口より差し入れて縮めたパイプの先端をつまみ引っ張り出す。次に、両端伸縮竿の握り手を持ち替え、同様に他方の垂れたそでのそで口より利き手を差し入れて縮めたパイプの先端をつまんで引っ張りだす。すると、和服は両そでを広げた状態で両側伸縮竿に掛かることとなる。次に、吊りひもの先端に設けたフックをつかみ、全体を吊り下げ体裁を整え、左右のバランスもとり、なげし等に設けた掛け具等に吊るし掛ける。外すときは、同様な逆操作を行う。
特開2002−136417号公報 実用新案登録第3044250号公報
以上のように、そで幅の広い和服を衣紋竿に掛ける作業は、洋服を洋服ハンガーに掛けるような訳にはいかない。和服は前を開けることができるとはいえ、そで幅が広く重量もあるため、前後に開きのない長そでシャツの両そでに竿を通す以上に面倒であった。一本物の長い古式衣紋竿や継ぎ足し式衣紋竿は、両側伸縮式衣紋竿のように構造上生じる段差が無いため、吊り下げられた着物にしわが生じたり、悪いくせがついたりするようなことはない。また、一本物の構造上強度があってたわみにくいという長所もある。しかし、操作の際に長い一本の竿を両手で持ちかえ持ちかえ差し込んで竿の一端をそで口の外へ大きく出し、また両手で長い竿を持ちかえ持ちかえ差し戻す大きな動きを伴う操作はとても面倒で非能率的あった。
軽い竿を竿の中央では容易に支えきれても一端で支えることは容易でないように、長い竿の先端は体より遠く離れ、竿自体の重みに着物の重みも加わり、片手または両手で支えなければならない慣性モーメントは増大する。そのための腕力も要した。長尺の一本竿は扱いにくく面倒なのである。僧侶の冬もので厚くて重く、両そでを広げた幅が2m前後もあるころもにいたっては古式衣紋竿や継ぎ足し式衣紋竿の長い一本竿による操作は実に面倒であった。また、夏ものの薄くて非常に軽いころもを掛けたり外したりするときでさえ、ころもを着慣れている僧侶が長竿の先端でふすまや障子を破ることも度々であった。一本物は長尺であるが故に扱いにくく使い勝手が悪いのである。
また、まるえりの袍や狩衣を竿の中央につりひもを設けた古式衣紋竿や継ぎ足し式衣紋竿にそでを通して掛け吊るすと、狩衣や袍の正面中央上端側に位置する筒状のまるえりは、つりひもで押し上げられたり、強くこすられたりして損傷した。
一方、容易に伸縮できてコンパクトに収納できる両側伸縮式衣紋竿は、操作時においても全長を縮めた短い状態で使用でき、竿の先端をそで口の外側に押し出すような大きな
動き等も必要なく、手で支える慣性モーメントも小さく腕力も必要とせず、長い一本竿よりも短くできるが故に扱い易い。また、このものには構成上4箇所のパイプの連結部があるためパイプの抜け外れ防止機能が備わっておりパイプが抜け外れることはない。しかし、容易に伸縮できるように作ってあるため圧縮にも弱い。そのため全伸張した状態で一本竿のような押し操作をすると容易に連結部の1箇所または2箇所以上が同時に縮んだりして全体が短くなってしまい、用をなさない。そのため、まず全退縮させた竿を和服の首より差し込み右へ左へとやり取りを行い、一旦両肩を掛け吊るした状態にする。そして、両そでを広げた状態で吊るすために退縮してある竿を引き出すという操作をしなければならなかった。
両側伸縮衣紋竿は短くできて扱い易いが、和服の両肩を一旦掛け吊るしたり、更に竿を持ちかえ持ちかえ垂れ下がった和服の左右両端にあるそで口より、一回一回手を差し入れて竿の先端をつまんで引き出したりする操作は簡単にはいかず手間を取るものであった。
また、このものは構造上竿に4箇所もの段差があるため、この段差によって吊り下げられた和服に悪いくせがついたり、しわができたりするという不都合なことがあった。特に、洗って干した浴衣等の薄物に顕著にあらわれた。そして、太い中央パイプから左右に先細りに何段も伸び出る構造上たわみやすく普通の和服を掛け吊るしても竿は大きく曲がった。そのため、ゆき丈が更に長く1メートルもあり重い法衣や袍を吊るすには更に太い中央パイプを採用しなければならず体裁も悪く不向きであった。
本発明が解決しようとする課題は、使用の際に短くできて扱い易さにおいては長い一本物の古式衣紋竿等よりもはるかにまさる両側伸縮式衣紋竿のような伸縮式の長所を生かし、両側伸縮式衣紋竿の短所、すなわち全退縮させた竿にいったん和服の両肩を掛け、さらに竿を持ちかえ持ちかえ左右両端にあるそで口より一回一回手を差し入れて竿の先端を引っ張り出すといった手間のかかる操作を廃したもっと簡単な操作で和服の掛け外しができる衣紋竿を提供する点にある。また、両側伸縮式衣紋竿の短所である竿の段差による弊害を極力廃した又はなくすることができる衣紋竿を提供する点にある。
また、狩衣や袍等のまるえりを損傷させることのない衣紋竿を提供する点にある。
発明者は、前記の課題を解決するにはどうすればよいかとあれこれ思案し実験も重ねた結果、ようやく本発明を完成させることができた。本発明に係る衣紋竿は、その課題を解決したものであって、次のようなものである。
伸縮式竿の構造上生じる段差の弊害及び強度不足を極力少なくするため2本のパイプによる伸縮式とし、段差の数を従来の4箇所から最少の1箇所としている。そして、全退縮させた竿を和服の首より差し込み右へ左へとやり取りを行い、一旦両肩を掛け吊るした状態にし、竿を持ちかえ持ちかえ左右両端にあるそで口より一回一回手を差し入れて竿の先端を引っ張り出すような面倒で手間のかかる操作を廃した、持つ手を替えることのない差し込み筒1と押し出し筒2とによる連続する左右への簡単な押し操作で竿に和服を掛けられるようにしている。すなわち、一方のそで口方向へと、和服の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いてそこから、この差し込み筒1に収容されていて差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2との2本の筒からなるもので、細い筒すなわち押し出し筒2のみが伸縮する片側伸縮式としている。なお押し出し筒2の伸縮は、手で押す人力によらずに押し出し筒2を斜め下方又は斜め上方に傾け、重力を利用して滑らせ伸縮させる傾け操作によって行えるようにもしている。
また、和服の内側で行う押し出し筒2の押し出し操作を首近くの内肩で容易に行えるように、また掛けた和服を容易に外せるように、和服の首を差し込み筒1の内端側に位置させるまるえり起こし3A、えり起こし3及び吊り具Aを差し込み筒1の内端側の正面周壁や正面上部周壁に設けている。また、えり起こし3やまるえり起こし3Aは竿上の和服のずれを防止し、和服の首回りのえりを垂れずにちゃんと立てて綺麗に収めてしわを作ったり悪いくせを付けたりしないようにしている。後述の実施例に見られるように、えり起こし3または吊り具Aを差し込み筒1の内端側に設け、竿上に生じる唯一の段差部分を和服のえり肩明き内に位置するようにさせ、和服にしわがついたり悪いくせがついたりする伸縮竿の段差による弊害を全くなくすることができるようにもしている。竿に両そでを通した普通の和服の重量のほとんどは、えり肩明き以外の竿上のえり肩明きをはさんだ左右に一対ずつある肩山、そで山の部分に掛かり繊維を引っ張ろうとするため、そこに段差があると生地に悪いくせが付いたり、しわがついたりするからである。
また、差し込み筒の内端側の周壁に下端側を取り付け正面の周壁側と間を空けて上方へ伸び上端側は該差し込み筒1側へ突き出る吊るアーム22により、吊るした和服のまるえりは、従来の吊りひも付き衣紋竿を使用して掛け吊るしたときのようにひもでこすれて損傷したり、首周りの生地に悪いくせやしわを付けたりすることもない。
まず、本発明に係る衣紋竿は、一一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒1の内端側の周壁上部に本体を吊るすために設けた吊り具Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘツド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、そして、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み1の外端側、押し出し筒2の外端側又は差し込み筒1の内端側の周壁下部に転倒防止体17を設けたり、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に該押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み1の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1の外端側、押し出し筒2の外端側又は差し込み筒1の内端側の周壁下部に転倒防止体17を設けたり、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向とおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に該押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒の内端側の周壁に下端側を取り付け正面の周壁側と間を空けて上方へ伸び上端側は該差し込み筒1側へ突き出る吊るアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状の差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす筒の内端部が該テーパー状の差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に本体を吊るすため設けた吊り具Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1の1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテ―パー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状の差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす筒の内端部が該テーパー状の差しみ筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、該テーパー状の差し込み筒1の外端側の周壁下部又は該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁下部に設けた転がり防止体17と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該両筒側に設けた空気圧調整孔6と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおし出す筒の内端部が該テーパー状の差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒2の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、該テーパー状の差し込み筒1の外端側の周壁下部又は該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁下部に設けた転がり防止体17と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
または、一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまで差し込むテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおし出す筒の内端部が該テーパー状の差し込みの内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該差し込み筒1の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上に下端側を取り付けて正面の周壁側と間を空けて上方へ延び、上端側は該テーパー状の差し込み筒1側へ突き出る吊りアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために差し込み筒1側又は該両筒側に設けた空気圧調製孔6と、該両筒の押し操作の際に該両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである。そして、このものの差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたり、摩擦軽減手段が差し込み筒1の外端側及び押し出し筒2の外端側の一方又は両方に回転できるローラーDとしたり、差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4を設けたりしたものである。
伸縮式のはまり合う大小の筒としては、楕円状の筒や後で紹介する実施例にみられるような、円筒、かまぼこ形の筒、テーパー状の円筒等、同形の2本の筒がはめこまれ伸縮できて衣類の接する筒上の表面が衣服の生地に負担の掛からない形状、材質のものであればよい。筒の材質としては、金属、グラス繊維、カーボン繊維、竹材、合成樹脂等が利用できる。
差し込み筒1と押し出し筒2との間に設ける抜け止め装置Cとしては、後で紹介する各実施例のような、ある程度まで押し出し筒2を押し出すと抜け止め装置Cが自動的に働きそれ以上押し出すことができないタイプや、必要な所で両筒をひねって伸縮を止めるタイプの抜け止め装置Cとしてもよい。
次に、えり起こし3やまるえり起こし3Aは、差し込み筒1と一体に成型したり、直接に接着したり、溶着したり、差し込み筒1の内端側の周壁にピッタリとはまる筒等のアタッチメントを介して取り付けたりする固定式、あるいは取り外し可能な着脱式や可倒式とすることもできる。また、常に真上を向くタイプのものでなく、向きを調整可能なえり起こし3及びまるえり起こし3Aとすることもできる。えり起こし3やまるえり起こし3Aの形状は、和服のえりが綺麗に収まる形状が望ましい。まるえり起こし3Aの形状は、実施例以外のものとして、まるえりの幅より長めのピンを半小判形等に並べたピン状のものとすることもできる。えり起こし3の底部の長さは着物の両肩山の間隔とするのが望ましく、同じく高さは着物のえりが収まる高さより大きくするのが望ましい。また、竿を操作し易いように、竿をつかみ易いように、えり起こし3に大きな開口部25を設けたものとすることもできる。また、このえり起こし3の上部側にフックを一体に設けたりすることもできる。
次に、吊り具Aは差し込み筒1の内端側の周壁上部に竿を吊ったときに水平になるように取り付ける。吊りひも等を竿に直接巻きつけたり、フックを竿に直接取り付けたりしても良い。
次に、転がり防止体17は、後述の実施例のような筒の周壁上に取り付けるもの以外に次のようなものとすることもできる。すなわち、差し込み筒1の外端又は押し出し筒2の外端側に、先端側を丸めて滑りをよくした直方体や両サイドがくびれた円中体等の転倒防止体17を差し込んで取り付けたりすることもできる。また、転がり防止体17の竿上の位置を変えて、えり起こし3及びまるえり起こし3Aの向きを調整することもできる。
次に、吊りアーム22は、差し込み筒1の周壁に直接設けることもできるし、アタッチメントを介して取り付けることもできる。また、まるえり起こし3Aに設けることもできる。そして、差し込み筒1側に対して固定的又は揺動可能に取り付けることもできる。1本の腕からなるものとすることができる。また、2本の腕よりなる吊りアーム22とすることもできる。すなわち、まるえり起こし3Aよりも少し短い間隔で、それぞれ差し込み筒1の内端側の周壁上に下端を直接又は間接的に取り付け、正面の周壁と間を空けて真上に伸びて上端側は差し込み筒1側に突き出る2本の腕からなるものである。そして、このものの2本の腕の上端に、短いひもの中央にフックを取り付けた吊り具を設けることもできる。
次に、差し込み筒1及び押し出し筒2の押し操作の際に両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように両筒の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段としては、後の実施例でみられるような摩擦の少ない合成樹脂等で製作した表面が滑らかで生地にもやさしい形状の滑りヘッド4や更に摩擦を軽減できるローラーDを使用できる。ローラーDは実施例のような円板としてもよいし球面ころ等としても良い。また、ローラー支持体28は、竿筒の軸回りに対して自在に回動できるように差し込み筒1及び押し出し筒2の外端側に取り付けることもできる。
次に、空気圧調整孔6は押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する差し込み筒1内や押し出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にし、押し出し筒2の差し込み筒1内での空気摩擦による抵抗なくして自由に動かせるようにしたものである。両筒は注射器のように緊密はめ合わされているわけではないが、着物を竿へスピーディーに掛けたり外したりする操作を行うと、竿の伸縮のスピードが速くなるため大きな空気抵抗が生じる。そのため空気圧調整孔は必要となるのである。また、差し込み筒1側は密閉した筒とすることはできないが押し出し筒2側は密閉した筒とすることができる。この場合、押し出し筒2側には、必ずしも空気圧調製孔6を設ける必要がない。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
請求項1〜15に記載した衣紋竿は、次のように使用する。まず、押し出し筒を差し込み筒1に仕舞い込む。和服のえり肩辺り又は首紙の掛け合わせを外したまるえりの上部を片方の指先で軽く支え肩の高さぐらいに持ち上げ支える。他方の利き手には差し込み筒1の内端側を握り、和服を支える手の外側から差し込み筒1の先端を和服の首より、肩山、そで山に沿って更にそで口へと、差し込み筒1の内端側に設けたえり起こし3、まるえり起こし3A又は吊り具Aまで一気に差し込む。和服を支えている手は、そのまま持ち替えることなくえり起こし3、まるえり起こし3Aまたは吊り具Aを設けた竿の上部を親指で押さえて差し込み筒1と和服を同時に支える。次に利き手で片方の垂れ下がったそで側のえりをつかみ、押し出し筒2に和服の肩をかぶせ乗せ、押し出し操作のし易い肩の内側より利き手で一気に押し出し筒2を他方のそで口まで押し出すだけでよい。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにする。押し出し筒2に和服の肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばして差し込み筒1と一緒に竿の傾け操作をするだけでよい。すると、押し出し筒2は重力により他方のそで口へと滑り落ち竿は全伸張状態となる。掛けた和服を外す場合も同様である。例えば、差し込み筒1と押し出し筒2がテーパー筒同士であれば、まず押し出し筒2の外端をポンと叩いたりひねり押したりして差し込み筒1の内端側の内周壁と押し出し筒2の内端側の外周壁とのかん合を解除し、押し出し筒2上のそで口上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばして押し出し筒2と一緒に竿の傾け操作をする。すると、押し出し筒2は重力により差し込み筒1に滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。
えり起こし3、えり起こし3A又は吊り具Aを差し込み筒1の内端側に設けることにより、押し出し筒2の押し操作を首より離れたそで口あたりではなく、首近くの肩の内側あたりで行うことができ和服の掛け外しを容易にできるようにしている。また、竿に両そでを通した通常の和服の重量は、えり肩明をはさんだ左右に一対ずつある肩山、そで山の部分にほとんど掛かり竿上の繊維を引っ張ろうとする。そこで、えり起こし3又は吊り具Aを差し込み筒1の一方の先端である内端に設け、竿上に生じる唯一の段差部分を和服のえり肩明内に位置するようにし、段差により和服にしわが付いたり悪いくせが付いたりする伸縮竿の弊害を全くなくすることができるようにもしている。
請求項1〜請求項17に記載した衣紋竿は、簡単かつ迅速にそで幅の広い和服等を竿に掛けることができる。また、押し出し筒2の伸縮を人力によらずに重力を利用した傾け操作による和服の竿への掛け外しは実に簡単である。また、竿上に生じる段差を最小限の1つにすることができて段差による和服の生地への弊害を最小限に抑えることができる。また、一つある段差を和服のえり肩明きに位置させ段差による弊害をなくすこともできる。
請求項5、6、13及び14に記載したものにおいては、まるえりがこすれて損傷することはない。請求項3及び12に記載したものは、吊り具Aがなくても腕木等に竿の両端を乗せ掛けることができ、まるえりが自重で垂れて悪いくせがついたり周りの生地にもしわを寄せたり悪いくせを付けたりすることもない。また、フックで吊るしたときのようにちょっととした外力で横を向くことがない。請求項4、11及び12に記載したものにおいては、乗せ掛けた竿の安定が良く、転がることはない。請求項1〜9に記載したのものにおいては、差し込み筒1と押し出し筒2とが抜け外れることはない。請求項7及び15に記載のものにおいては分解組み立てが出来てコンパクトに収納、運搬できる。請求項8及び16のものにおいては、滑りヘッド4と生地との摩擦が小さくなって差し込み筒1と押し出し筒2の押し操作がスムースとなり和服の繊維も傷みにくい。請求項9及び17に記載のものにおいてはローラーDが回転し、生地との摩擦が更小さくなって差し込み筒1と押し出し筒2の押し操作がさらにスムースとなり和服の繊維も傷みにくい。特に、洗って脱水した水分を多く含む滑りにくい和服を干すときの竿の押し操作が実スムースである。
本発明を実施するための最良の形態を図1に基づいて説明する。図1は正面図である。
差し込み筒1及び押し出し筒2はそれぞれテーパー状の円筒となっている。小径である押し出し筒2の細い方は大径である差し込み筒1の太い方から組み込まれ、押し出し筒2が差し込み筒1の細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太いほうの端側)の外周壁が差し込み筒1の内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2が差し込み筒1の内端より抜け落ちないようにしている。差し込み筒1の外端には、円柱状の底部にゴム製の緩衝体5を取り付け先端側が丸みを帯びた滑りヘッド4が差し込まれ取り付けられ、外部に突出している滑りヘッド4の外径は差し込み筒1の外端外径と同じにしている。そして、これらのものには空気圧調整孔6が設けられている。差し込み筒1の内端側上部には、大きな開口部25を設けた形状が台形状のえり起こし3が取り付けられ、そのえり起こし3の一端は押し出し筒2側にはみ出している。えり起こし3の上部中央には、下端側にストッパー30を設けたフック7が左右に回動できるように取り付けられている。押し出し筒2は差し込み筒1よりも十分長くして、緩衝体5まで全退縮した押し出し筒2の外端側が差し込み筒の内端からはみ出るようにしている。押し出し筒2の外端には、円柱状で空気圧調整孔6を設け先端側が丸み帯びた滑りヘッド4が差し込まれ取り付けられ、外部に突出している滑りヘッドの外径は押し出し筒1の外端外径と同じにしている。
図1に示したものは、例えば、僧侶の重い冬物のころもを掛け吊るす場合、次のように使用する。まず、押し出し筒2を差し込み筒1に収める。押し出し筒2の外端は差し込み筒1から少し飛び出している。両そでを広げると2m前後にもなるころもの正面のえり肩あたりを指先で軽く支え肩の高さぐらいに持ち上げる。他方の利き手には、えり起こし3の開口部25より差し込み筒1を握りころもを支える手の外側から差し込み筒1の先端をころもの首より、肩山、そで山に沿って更に一方のそで口へとえり起こし3まで一気に差し込む。そして、ころもを支えている手の親指でえり起こし3に設けた開口部25の底部を押さえ、差し込み筒1ところもを同時に支える。次に利き手で片方の垂れ下がったそで側のえりをつかみ、差し込み筒1の内端よりも少し飛び出している押し出し筒2にころもの肩をかぶせ乗せ、利き手で押し出し筒2を他方のそで口まで一気に押し出すだけでよい。そして、えり起こし3の上端に設けたフック7をつかみ全体を吊り上げて体裁を整え、左右のバランスもとり、かもい等に設けた吊り具に吊り掛ける。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにする。差し込み筒1の内端よりも少し飛び出ている押し出し筒2にころもの肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には通気孔6が設けてあるため押し出し筒は重力により他方のそで口へとスムースに滑り落ち竿は全伸張状態となる。そして、えり起こし3の上端に設けたフック7をつかみ全体を吊り上げて体裁を整え、左右のバランスもとり、かもい等に設けた吊り具に吊り掛ける。掛けた和服を外す場合も同様に傾け操作をする。まず押し出し筒2の外端をポンと叩いたりひねり押したりして差し込み筒1の内端側の内周壁と押し出し筒2の内端側の外周壁とのかん合を解除し、押し出し筒2上のそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には通空気圧調整孔6が設けてあるため押し出し筒2は重力によりスムースに差し込み筒1に滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。
えり起こし3の一端が押し出し筒1側にはみ出しているのは、はまり合う2本の伸縮竿に必ず生じる唯一の段差を和服のえり肩明内に位置させ、段差による弊害を全くなくすためのものである。また押し出し筒2を差し込み筒1よりも長くして、緩衝体5まで全退縮した押し出し筒2の外端側は差し込み筒1の内端からはみ出るようにしているのは、差し込み筒1よりも細くそのため軽くなりがちな押し出し筒2の重量を増し全伸張したときの竿のバランスをとるためと、和服の肩をかぶせ乗せ易いようにするためのものである。また、えり起こし3に設けたフック7は常に首あたりに位置するので、とかく生地をひっかけやすいかぎ状フックをこのものに取り付けてもフック7で生地を引っかけたり傷めたりするようなことはない。また、両筒の滑りヘッド6にそれぞれ設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。
実施例1を図2に基づいて説明する。図2は実施例1を示す正面図である。
このものは、押し出し筒2が全退縮した状態で差し込み筒1にぴったりおさまるようにしている。そして、このものは大小のテーパー状の円筒ではなく、大小の丁度はまりあう円筒どうしによるものとしている。そして、抜け止め装置Cが差し込み筒1側と押し出し筒2側との間に設けられている。すなわち、差し込み筒1の外端側の内部に穴を開けた隔壁14を設け、その穴に、一端にストッパー13を設けた細いロッド15を通し入れ、さらに差し込み筒1にはまり込んだ押し出し筒2の内端側の内部隔壁12に設けた穴に通し入れたロッド15の先端にストッパー15aを設けたものとしている。また隔壁14及び隔壁12は、それぞれ小さな空気圧調整孔6を沢山設けている。そして、ロッド15の長さは押し出し筒2の内端が差し込みつつの内端近くに位置したとき、ストッパー15aが隔壁12にちょうど位置する長さとしている。このため、押し出し筒2は差し込み筒1の内端より抜け外れることはない。
差し込み筒1の外端には、円柱状の底部にゴム製の緩衝体5を貼り付け、上部には差し込み筒1の径よりも大きな半球状の頭部をもつ滑りヘッド4がはめこめられている。緩衝体5も滑りヘッド4も空気圧調整孔6を備えている。一方、押し出し筒の外端には、円柱状で通気孔6を設け、全長が長くて重く、頭部が押し出し筒の径よりも大きな半球状である滑りヘッド4をはめ込み取り付け、軽くなりがちな押し出し筒2を重くして全伸長したときに竿のバランスがとれるようにしている。差し込み筒1の内端側の外周には、首幅くらいの間隔を空けてピッタリとはまるリング9、9がそれぞれ取り付けられている。そして、短い吊りひも10の中央にフック7を取り付けてひも10の両端を2つのリング9、9にそれぞれ取り付けている。また両筒の滑りヘッド6、緩衝体5、隔壁12及び隔壁14にそれぞれ設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。このものの使用方法は明らかであるから、説明を省く。
図4は、差し込み筒1及び押し出し筒2の両筒がテーパー状ではなく、大小の丁度はまり合う同形状の筒における別の抜け止め装置Cを示すものである。すなわち、差し込み筒1に少し遊びをもってはまりこんだ押し出し筒2の内端の外周には筒状のストッパー21を設け、差し込みつつの内端の内周にも筒状のストッパー20を取り付けて押し出し筒2が差し込み筒1から抜け落ちないようにしている。
実施例2を図3に基づいて説明する。図3は実施例2の構成及び作用を示す正面図である。このものは、えり起こし3の位置が差し込み筒1の内端より離れた内端側の差し込み筒1の上部に位置している。そして、テーパー状の押し出し筒2に対して十分に長いテーパー状の差し込み筒1をメイン筒16Aと連結筒16Bとの2本による段差のない継ぎ足し連結式Bにしている。このため上例のものよりも更にコンパクトに収納、運搬できるようにしている。メイン筒16Aと連結筒16Bとからなる差し込み筒1及び押し出し筒2は円筒のテーパー状となっている。小径である押し出し筒2の細い方は大径であるメイン筒16Aの太い方から組み込まれ、押し出し筒2がメイン筒16Aの細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太い方の端側)の外周壁がメイン筒16Aの内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2がメイン筒16Aの内端より抜け落ちないようにしている。
差し込み筒1は外端側(太い方の端側)の内部に隔壁14を設けたメイン筒16Aと、メイン筒16Aの外端の内径にピッタリはまり合う連結ピース18をそなえた連結筒16Bとで構成している。そして、これらは段差がないように継ぎ足し連結されている。連結筒16Bの左端には、連結筒16Bの外端径と等しい径の半球状の滑りヘッド4を取り付けている。メイン筒16Aの外端側周壁には少し大きな空気圧調整孔6を設け、下方には2本の吊り棒とそれらの下端に渡し掛けられた1本の掛け棒とからなる帯掛け19が取り付けられている。メイン筒16Aの中央上部には台形状で、上端の中央に左右に回動自在のフック7を取り付けて大きな開口部25も設けたえり起こし3が取り付けられている。また、押し出し筒2の外端には丸型の滑りヘッド4をさしこみ取り付けている。このものには空気圧調整孔6は設けず筒は密閉されている。また、軽くなりがちな押し出し筒2の肉厚を少し厚めにして重量を持たせ、全伸長したときに竿のバランスが取れるようにしている。
図3に示したものは、次のように使用する。例えば、通常の和服を掛け吊るす場合は、小さな箱にコンパクトに収納された押し出し筒2をはめこんだメイン筒16Aと、短い連結筒16Bを取り出し、押し出し筒2をはめいれたメイン筒16Aの外側に連結筒16Bの連結ピース18部を差し込む。そして、一方の手で和服のえり肩辺りを片方の指先で軽く支え肩の高さぐらいに持ち上げる。他方の利き手でメイン筒16A上の内端側を握り、和服を支える手の外側から差し込み筒1の先端を和服の首より、肩山、そで山に沿って更にそで口へとえり起こし3まで一気に差し込む。そして、和服を支えている手の親指でえり起こし3の開口部25を押さえて差し込み筒1と和服を同時に支える。次に利き手で片方の垂れ下がったそで側のえりをつかみ、メイン筒16Aの内端側に和服の肩をかぶせ乗せ、それから、利き手で押し出し筒2を他方のそで口まで一気に押し出す。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにする。メイン筒16に和服の肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、メイン筒16には通気孔8が設けてあるため押し出し筒2は重力により他方のそで口へとスムースに滑り落ち竿は全伸張状態となる。そして、えり起こし3の上端に設けたフック7をつかみ全体を吊り上げて体裁を整え、左右のバランスもとり、かもい等に設けた吊り具に吊り掛ける。掛けた和服を外す場合も同様である。まず押し出し筒2の外端をポンと叩いたりひねり押したりしてメイン筒16の内端側の内周壁と押し出し筒2の内端側の外周壁とのかん合を解除し、押し出し筒2上のそで口の上端側をつまみ上げ、ピンとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、メイン筒16には通気孔8が設けてあるため押し出し筒2は重力によりスムースに差し込み筒1に滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。このものは、3分割できるためコンパクトで運搬及び収納に優れている。又、メイン筒16Aの下端に設けた帯掛け19は大きなものであるにもかかわらず着物のえり肩明き辺りに位置するえり起こし3の下方に位置するため竿の差し込み及び押し出し操作のじゃまにならない。また、メイン筒状の16Aに設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴うメイン筒16A内の空気圧を常に外部気圧と一定にし、メイン筒16A内における押し出し筒2の動きをスムースなものとしている。
実施例3を図5に基づいて説明する。図5は実施例3を示す正面図である。
図5は竿の中央で吊るし掛ける竿ではなく、竿の両端側を2本の腕木や吊るした2本の棒等に乗せ掛けられるようにしている。そして、竿の転がりを防止する転がり体17を設けている。このものも、円筒の両筒をテーパー状のはめ込みとしている。すなわち、小径である押し出し筒2の細い方は大径である差し込み筒1の太い方から組み込まれ、押し出し筒2が差し込み筒1の細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太い方の端側)の外周壁が差し込み筒1の内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2が差し込み筒1の内端より抜け落ちないようにしている。差し込み筒1の外端には半球状の滑りヘッド4を設けている。滑りヘッド4には空気圧調整孔6も設けている。内端側の上部には、丸棒で作られた逆V字形の先端側を丸くして平らにつぶした形状のえり起こし3を取り付け、えり起こし3の一端(右端底部)は差し込み筒1の内端から少し離れたところに位置している。差し込み筒1の外端側の底部には、断面がV字形で一端側を生地に引っ掛かりにくいようにテーパー状に加工した細長い転がり防止体17を筒軸方向に取り付けている。押し出し筒2の外端には、空気圧調整孔6を設けた半球状の滑りヘッド4を取り付け、ゴム製の緩衝体5は内端側に取り付け空気圧調整孔6も設けている。そして、両筒の外端側の周壁には空気圧調整孔6も設け、押し出し筒2の動きをスムースなものにしている。このものは竿の両端を乗せ掛けて使用するため左右の重さのバランスを必ずしもとる必要はない。
図5のものは、次のように使用する。例えば、和服の両そでを竿に通すまでは実施例1と同様であるが、竿の中央を吊り掛けるタイプのものではない。転がし防止体17がちょうどはまり込むようにかもい等に取り付けた2本の腕木状竿受けの1本又は2本に設けたV字形溝に、差し込み筒1の外端側を乗せ掛ける。V字形の溝をもつ竿受けに乗せ掛けられた衣紋竿は、転がらず安定し、えり起こし3は常に真上を向き着物のえりは垂れることなく綺麗におさまる。また、両筒の滑りヘッド6、緩衝体5及び周壁にそれぞれ設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムースなものとしている。
実施例4を図6に基づいて説明する。図6は実施例4を示す正面図及び部分回転図示断面図である。図6のものは、図5同様の竿の両端側を乗せ掛けて使用するものである。
そして、このものは神官等が着用するまるえりの和服を吊るすものである。このものの両筒は、断面が同形状のかまぼこ型であり、テーパー筒とはなっていない。同形状でぴったりとはまりあう大小のかまぼこ型筒としている。押し出し筒2の外端側は収納された状態で差し込み筒1の内端より少し飛び出ている。このものの抜け止め装置Cはひも27の一端を差し込み筒1外端に設けた滑りヘッド4に取り付け、他端は押し出し筒2の外端に設けられた滑りヘッド4に取り付けた簡単なものとしている。そして、ひも27の長さは押し出し筒2が差し込み筒1の内端から抜け落ちない長さとしている。両筒の端に設けられた半球状の滑りヘッド4の直径は両筒の外端外径と等しいものとしている。差し込み筒1の内端側の周壁正面には丸型に仕立てられたまるえりの形状にうまく合ったまるえり起こし3Aを設けている。そして、このものの上端が差し込み筒1の上端と同じ位の高さになるよう取り付けている。両筒の外端側周壁には空気圧調整孔6もそれぞれ設けている。
図6に示したものは、次のように使用する。例えば、神官等が着用する袍を掛ける場合は、まず、まるえりの首紙のひもの掛け合わせをはずし、一方の手で袍のまるえり上部を指先に乗せて肩の高さ位に持ち上げる。利き手で差し込み筒1ではなくて飛び出している押し出し筒2を握り、袍の首より肩山、そで山、そで口へとまるえり起こし3Aが袍のまるえりに位置するまで斜め下方向に一息に差し込む。そして、袍を支えている手の親指でまるえり起こし3Aを押さえ、差し込み筒1と袍を同時に支える。次に利き手で片方の垂れ下がったそで側のまるえりをつかみ、差し込み筒1の内端よりも少し飛び出ている押し出し筒2に袍の肩をかぶせ乗せ、利き手で押し出し筒2を他方のそで口まで一気に押し出すだけでよい。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにする。差し込み筒1の内端よりも少し飛び出ている押し出し筒2に袍の肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には通気孔8がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力により他方のそで口へとスムースに滑り落ち竿は全伸張状態となる。次に、竿のまるえり起こし3Aあたりを握り持ち上げ、天井から吊り下げた2本の腕木等に竿の両端を渡し掛ける。筒は、筒方向の断面形状がかまぼこ型なので腕木に乗せても転ばず安定している。そして、首紙のひもを掛け合わせ体裁も整えて左右のバランスもとり終了する。掛けた袍を外す場合も同様である。押し出し筒2上のそで口の上端側をつまみ上げ、ピンとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には空気圧調整孔6がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力によりスムースに差し込み筒1に滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。
袍の中央上端の鉛直面に位置する筒状のまるえりは、垂れることなくまるえり起こし3Aに綺麗に収まり型が崩れたりすることもなく、首周りの生地に悪いくせやしわを付けることもない。このものは竿の両端を渡し掛けて使用するため、必ずしも左右の重さのバランスのとれた構成にする必要はない。さらに、このものはかまぼこ型の筒を使用しているため安定が良く、転がり防止体17を必ずしも必要としない。そして、筒同士が空回りをしないため押し出し筒2を握って差し込み操作をすることもできる。また、両筒の周壁にそれぞれ設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。
実施例5を図7に基づいて説明する。図7は実施例5を示す斜視図である。
図7に示すものは、実施例4と同じ用途に使用する衣紋竿であるが、神官等が着用する袍等のまるえりを損なわずになげしや鴨居等に簡単に吊り下げられるようにしたものである
。大径の差し込み筒1及び小径の押し出し筒2はそれぞれテーパー状の円筒となっている。小径である押し出し筒2の細い方は大径である差し込み筒1の太い方から組み込まれ、押し出し筒2が差し込み筒1の細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太い方の端側)の外周壁が差し込み筒1の内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2が差し込み筒1の内端より抜け落ちないようにしている。押し出し筒2は少し肉厚として重量を増し、全伸張して吊り掛けたときに竿が水平になるようにバランスをとっている。外端側には、空気圧調整孔6を備えた円柱状で細長く上部が筒径よりも少し大きな半球体を設けたで滑りヘッド4をはめこんでいる。
また、差し込み筒1の外端側には、短い円柱状の底部にゴム製の緩衝体5を取り付け、上端側を筒径よりも少し大きな半球状とした滑りヘッド4をはめ込んでいる。滑りヘッド4及び緩衝体5も空気圧調整孔6を設けている。そして、両筒の周壁には丸い穴を開けた空気圧調整孔6も設けている。差し込み筒1の内端側の周壁正面には、まるえりの幅より少し広い厚みのある略半円形のまるえり起こし3Aを周壁上に取り付け、その右端は差し込み筒1の内端に位置している。また、まるえり起こし3Aの上端の位置は差し込み筒1の上端と同じくらいの高さとしている。まるえり起こし3Aには吊りアーム22を設けている。吊りアーム22は、まるえり起こし3Aの正面両端あたりより上方に先細りに伸びる2本の細い板と、上部で差し込み筒1側に突き出る小さな丸型の板とを一体化したものとしている。また、まるえり起こし3Aとの間に設けられた開口部25は、まるえり起こし3Aを握り易くしている。そして、吊りアーム22の上部丸型板上に、左右自在に回るフック7を取り付けている。
図7に示したものは次のように使用する。例えば、雅楽等で着用する狩衣を掛ける場合は、まず、押し出し筒2の先端を差し込み筒1の内端より少し出した状態にしておく。
そして、まるえりの首紙のひもの掛け合わせをはずし、一方の手で狩衣のまるえり上部を指先に乗せ方の高さ位に持ち上げる。利き手で差し込み筒1の右端側を握り、狩衣の首より肩山、そで山、そで口へとえり起こし3Aが狩衣のまるえりに位置するまで斜め下方向に一息に差し込む。そして、狩衣を支えている手の親指でまるえり起こし3Aを押さえて差し込み筒1と狩衣を同時に支える。利き手は垂れかけたそで側のまるえりをつかみ、少しはみ出している押し出し筒2におおいかぶせ、押し出し筒2を他方のそで口へと押し出す。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにすることができる。差し込み筒1の内端よりも少し飛び出ている押し出し筒2に狩衣の肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には空気圧調整孔6がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力により他方のそで口へとスムースに滑り落ち竿は全伸張状態となる。そして、まるえり起こし3Aに設けたフック7を持ち上げ全体を吊り上げ、かもい等に設けた掛け具にフック7を掛ける。そして、首紙のひもを掛け合わせ体裁も整えてバランスをとる。掛けた狩衣を外す場合も同様である。まず押し出し筒2の外側をポンと叩いたりひねり押したりして差し込み筒1の内端側の内周壁と押し出し筒2の内端側の外周壁とのかん合を解除し、押し出し筒2上のそで口の上端側をつまみ上げ、ピンとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には空気圧調整孔6がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力によりスムースに差し込み筒1に滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。
このものに吊るした和服のまるえりは、従来の吊りひも付き衣紋竿を使用して掛け吊るしたときのようにひもでこすれて損傷したり、首周りの生地に悪いくせやしわを付けたりすることもない。また、狩衣の中央上端の鉛直面に位置する筒状のまるえりは、垂れることなくまるえり起こし3A上に綺麗に収まり型が崩れたりすることもなく、首周りの生地に悪いくせやしわを付けることもない。また、まるえり起こし3Aに設けた吊りアーム22は、大きな形状であり、また生地をひっかけやすいかぎ状のフック7を設けているが、この吊りアーム22は操作中において常に着物のえり肩明き辺りに位置するため竿の差し込みや押し出しの操作の障害とならない。また、両筒の周壁や滑りヘッド4及び緩衝体5にそれぞれ設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。
実施例6を図9に基づいて説明する。図9は実施例6を示す斜視図である。
図9に示すものは、実施例5と同じ用途に使用するものであるが、吊りアーム22及びまるえり起こし3Aを別の形状としている。吊りアーム22は、差し込み筒1の底部より上方に延び出るコ字形の一本の棒状のものとなっている。大径の差し込み筒1及び小径の押し出し筒2はそれぞれテーパー状の円筒となっている。小径である押し出し筒2の細い方は大径である差し込み筒1の太い方から組み込まれ、押し出し筒2が差し込み筒1の細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太い方の端側)の外周壁が差し込み筒1の内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2が差し込み筒1の内端より抜け落ちないようにしている。差し込み筒1の外端側には、短い円柱体の底部にゴム製の緩衝体5を設け上部には筒径よりも大きな球体を設けた滑りヘッド4を差し込み取り付けている。また、それぞれに空気圧調整孔6も設けている。差し込み筒1の内端側の周壁正面には、まるえりの幅より少し幅広の薄い板状で筒軸方向断面が略半小判形となったまるえり起こし3Aの上端側が、差し込み筒1の上端と同じくらいの高さになるよう取り付けられている。
また、まるえり起こし3A中央の下方に位置する差し込み筒1底部には、筒軸方向に直角でしかも水平に設けた短い円筒スリーブ29が設けられている。下端側をこのスリーブ29にはま込んで抜け落ちないように取り付けて、上方に折れ曲がり、さらにまるえり起こし3Aを挟んで真上に伸び、上端側は差し込み筒1側に突き出るコ字形の棒状体より構成された吊りアーム22が設けられている。そして、吊りアーム22の上部先端にはフック7が左右に回動できるように取り付けられている。押し出し筒2の外端側には、空気圧調整孔6を設けて長くて重くした円柱体の上部に筒径よりも大きな球体を設けた滑りヘッド4を筒側にはめ込み取り付け、軽くなりがちな押し出し筒2側を重くして左右のバランスをとっている。このものは、吊りアーム22の下端側の棒状体を軸心として上下に揺動できる。
このものに吊るした和服のまるえりは、従来の吊りひも付き衣紋竿を使用して掛け吊るしたときのようにひもでこすれて損傷したり、首周りの生地に悪いくせやしわを付けたりすることもない。また、狩衣等の中央上端の鉛直面に位置するまるえりは、垂れることなくまるえり起こし3A上に綺麗に収まり型が崩れたりすることもなく、首周りの生地に悪いくせやしわを付けることもない。又、差し込み筒1の内端側に設けた吊りアーム22は、図7における吊りアーム22同様に大きく形状もコ字形で生地をひっかけやすい形状であるが、吊りアームは22は操作中において常に着物のえり肩明き辺りに位置するため差し込み筒1及び押し出し筒2の押し操作の障害とならない。また、両筒の滑りヘッド4や緩衝体5に設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の気圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。このものの使用方法も、あきらかであるから説明を省く。
実施例7を図10に基づいて説明する。図10は実施例7を示す正面図である。
図10に示すものは、全伸長した竿の中央を乗せ掛けるタイプのものである。雅楽等で着用するまるえりの狩衣等を掛けるときに使用するものである。本体には転がり防止体17を取り付け、竿先と着物の生地との摩擦を軽減する滑りヘッド4の効果をさらに高めるディスク状のローラーDを竿先に設けたものである。大径の差し込み筒1及び小径の押し出し筒2はそれぞれテーパー状の円筒となっている。小径である押し出し筒2の細い方は大径である差し込み筒1の太い方から組み込まれ、押し出し筒2が差し込み筒1の細い方から押し出されたときに、押し出し筒2の内端側(太い方の端側)の外周壁が差し込み筒1の内端側(細い方の端側)の内周壁に強くはまり合うことにより、押し出し筒2が差し込み筒1の内端より抜け落ちないようにしている。差し込み筒1の内端側の周壁底部には、断面がコ字形で溝を上向きにした転がり防止体17を取り付けている。溝幅は筒の外径よりも狭いものとしている。
そして、転がり防止体17の上側には、まるえりの幅より少し幅広の薄い網状で、筒軸方向断面が略半楕円形のまるえり起こし3Aが差し込み筒1の内端より少し離れた正面周壁上に取り付けられている。このものの上端は、差し込み筒1の上端あたりに位置するようにしている。差し込み筒1の外端側には、ゴム製の緩衝体5を底部に設けた円柱状のローラー支持体28をはめ込んでいる。また、これらには空気圧調整孔6をそれぞれ設けている。そして、竿径よりも十分に大きく丸みを帯びた外周を持つディスク状のローラーDを水平な心棒27を介してローラー支持体28に取り付けて回転できるようにしている。心棒27の両端は、ローラー支持体28の両サイドにそれぞれ取り付けられている。同様に押し出し筒2の外端側にも、空気圧調整孔6を設けた円柱状のローラー支持体28をはめこみ、竿径よりも十分に大きく丸みを帯びた外周を持つディスク状のローラーDが心棒27を介してローラー支持体28に取り付けられている。また、心棒27の両端は、ローラー支持体28の両サイドにそれぞれ取り付けられている。
図10に示したものは次のように使用する。例えば、雅楽等で着用する狩衣の場合は、まず、押し出し筒2の先端側を差し込み筒1の内端より少し出した状態にしておく。まるえりの首紙のひもの掛け合わせをはずし、一方の手で狩衣のまるえり上部を指先に乗せ肩の高さ位に持ち上げる。利き手で差し込み筒1側のローラーDが最もよく回るように差し込み筒1の内端側を握り、狩衣の首より肩山、そで山、そで口へとまるえり起こし3Aが狩衣のまるえりに位置するまで斜め下方に又は水平に一気に差し込む。そして、狩衣を支えている手の親指でまるえり起こし3Aの上端側の差し込み筒1を押さえて差し込み筒1と狩衣を同時に支える。そして、利き手は垂れかけたそで側のまるえりをつかみ、狩衣の肩を延び出た押し出し筒2におおいかぶせ、押し出し筒2側のローラーDが最もよく回るようにして押し出し筒2をそで口へと押し出す。外す場合は、押し出し筒2を着物の外側から差し込み筒1側に押し込んだり、着物の内側から差し込み筒1側に引き込んだりするだけでよい。
または次のようにする。差し込み筒1の内端よりも少し飛び出ている押し出し筒2に狩衣の肩をかぶせ乗せた時点で、垂れ下がったそで口の上端側をつまみ上げ、ぴんとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には空気圧調整孔6がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力により他方のそで口へとスムースに滑り落ち竿は全伸張状態となる。そして、竿の中央辺りを持ち上げ、床上に配置したT字型スタンド等の上端側に断面がコ字形の転がり防止体17がちょうどはまり込むように設けた竿受けに転がし防止体17部分を乗せ掛ける。そして、首紙のひもを掛け合わせ体裁を整えてバランスをとる。掛けた狩衣を外す場合も同様である。まず、押し出し筒2の外端側をポンと叩いたりひねり押したりして差し込み筒1の内端側の内周壁と押し出し筒2の内端側の外周壁とのかん合を解除し、押し出し筒2上のそで口の上端側をつまみ上げ、ピンとまっすぐに竿軸方向に伸ばし、差し込み筒1と一緒に斜めに傾ける。すると、両筒には空気圧調整孔6がそれぞれ設けてあるため押し出し筒2は重力により差し込み筒1にスムーズに滑り落ち収納されて竿は全退縮状態となる。
狩衣の中央上端の鉛直面に位置する筒状のまるえりは、垂れることなくまるえり起こし3A上に綺麗に収まり型が崩れたりすることもなく、首周りの生地に悪いくせやしわを付けることもない。そして、回転するローラーDによりローラーDと生地との摩擦は非常に小さなものとなり差し込み筒1や押し出し筒2の押し操作はさらにスムースなものとなり、生地も傷みにくい。また、まるえり起こし3Aは網状の薄い板であるため通気性がよく、肌に直接触れ水分をとかく含みがちなまるえりの乾きがはやい。また、両筒のローラー支持体28や緩衝体5に設けた空気圧調整孔6は、押し出し筒2の伸縮に伴う両筒内の空気、圧を外部気圧と常に一定しにし、差し込み筒1内における押し出し筒2の動きをスムーズなものとしている。
発明を実施するための最良の形態を示す正面図である。 実施例1を示す正面図である。 実施例2の構成及び作用を示す正面図である。 別の抜け止め装置Cを示す部分断面図である。 実施例3を示す正面図である。 実施例4を示す正面図及び回転図示断面図である。 実施例5を示す正面図である。 発明を実施するための最良の形態の作用を示す正面図である。 実施例6を示す斜視図である。 実施例7を示す正面図である。
1 差し込み筒
2 押し出し筒
3 えり起こし
3A まるえり起こし
4 滑りヘッド
6 空気圧調整孔
17 転がり防止体
A 吊り具
B 継ぎ足し連結式
C 抜け止め装置
D ローラー
22 吊りアーム

Claims (17)

  1. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒1の内端側の周壁上部に本体を吊るすために設けた吊り具Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  2. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  3. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に該押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み1の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  4. 差し込み筒1の外端側の周壁下部又は差し込み筒1の内端側の周壁下部に転がり防止体17を設けたものである、請求項2又は請求項3に記載の衣紋竿。
  5. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に該押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、該差し込み筒の内端側の周壁に下端側を取り付け正面の周壁側と間を空けて上方へ伸び上端側は該差し込み筒1側へ突き出る吊るアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  6. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむ差し込み筒1と、続いて該差し込み筒1にはまり込んでいて該差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす押し出し筒2と、該該差し込み筒1と該押し出し筒2との間に該押し出し筒2の抜け外れを防止するために設けた抜け止め装置Cと、差し込み筒1の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該差し込み筒1の内端側の周壁に下端側を取り付けて正面の周壁側と間を空けて上方へ伸び上端側は該差し込み筒1側へ突き出る吊るアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  7. 差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたものである、請求項1〜6のいずれかの項記載の衣紋竿。
  8. 差し込み筒1又は押し出し筒2筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4である、請求項1〜7のいずれかの項記載の衣紋竿。
  9. 差し込み筒1又は押し出し筒2筒両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が回転できるローラーDである、請求項1〜7のいずれかの項記載の衣紋竿。
  10. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状の差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす筒の内端部が該テーパー状の差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に本体を吊るすため設けた吊り具Aと、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内又は該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである,衣紋竿。
  11. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテ―パー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状の差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおしだす筒の内端部が該テーパーの差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、該テーパー状の差し込み筒1の外端側の周壁下部又は該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁下部に設けた転がり防止体17と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである、衣紋竿。
  12. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまでさしこむテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおし出す筒の内端部が該テーパー状の差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒2の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上部に設けたえり起し3と、該テーパー状の差し込み筒1の外端側の周壁下部又は該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁下部に設けた転がり防止体17と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである、衣紋竿。
  13. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまで差し込むテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおし出す筒の内端部が該テーパー状の差し込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上に下端側を取り付けて正面の周壁側と間を空けて上方へ延び、上端側は該テーパー状の差し込み筒1側へ突き出る吊りアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該両筒内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである、衣紋竿。
  14. 一方のそで口方向へと着物の首に筒の内端あたりまで差し込むテーパー状の差し込み筒1と、続いて該テーパー状の差し込み筒1に収まっていて該テーパー状差し込み筒1の内端より他方のそで口方向へとおし出す筒の内端部が該テーパー状の差込み筒1の内端部にきつくはまり合うテーパー状の押し出し筒2と、該差し込み筒1の内端側の正面周壁に設けたまるえり起こし3Aと、該テーパー状の差し込み筒1の内端側の周壁上に下端側を取り付けて正面の周壁側と間を空けて上方へ延び、上端側は該テーパー状の差し込み筒1側へ突き出る吊りアーム22と、該押し出し筒2の伸縮操作に伴い変化する該差し込み筒1内及び該押出し筒2内の空気圧を外部気圧と常に一定にするために該差し込み筒1側、該押し出し筒2側又は該差し込み筒1側及び該押出し筒2側に設けた空気圧調製孔6と、該差し込み筒1及び該押出し筒2の押し操作の際に該差し込み筒1及び該押出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように該差し込み筒1及び該押出し筒2の一方又は両方に設けた摩擦軽減手段とから構成したものである、衣紋竿。
  15. 差し込み筒1を継ぎ足し連結式Bとしたものである、請求項10〜14のいずれかの項記載の衣紋竿。
  16. 差し込み筒1又は押し出し筒2の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が滑りヘッド4である、請求項10〜15のいずれかの項記載の衣紋竿。
  17. 差し込み筒1又は押し出し筒2両筒の外端側と和服の生地との間に生じる摩擦を軽減できるように設けた摩擦軽減手段が回転できるローラーDである、請求項10〜15のいずれかの項記載の衣紋竿。
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