JP2010022579A - 自動調剤装置及び調剤システム - Google Patents

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輝久 上田
Hiroharu Tanimizu
弘治 谷水
Masayuki Ueda
雅之 上田
Sadahiro Hayakawa
禎宏 早川
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Abstract

【課題】調剤が正しく行われた否かを簡単かつ確実に確認することができ、高い安全管理を実現することのできる自動調剤装置を提供する。
【解決手段】複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器12に供給して混合調製する自動調剤装置において、薬剤の成分関連特性を測定する測定手段133と、調製容器12内の薬剤を測定手段133に導入する測定用薬剤移送手段131,132とを設ける。測定手段133は、測定用薬剤移送手段131,132によって導入された薬剤と接触する電極を含み該電極を用いて前記薬剤のpHや特定のイオン濃度を測定するものや、測定用薬剤移送手段131,132によって導入された薬剤に測定光を照射する投光手段と該流路を通過した光を検出する光検出器とを含み、該投光手段及び光検出器を用いて薬剤の吸光度や濁度を測定するものなどとすることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動調剤装置及びそれを用いた調剤システムに関する。
医療機関や薬局等における調剤作業は、医師の処方箋に基づいて薬剤師等の調剤担当者が手作業で行うのが一般的である。例えば、注射薬を混合調製する場合には、処方箋に記載された配合や投与量に基づいて調剤担当者が必要な薬液を所定量ずつ量り取って混合している。しかしながら、このような手作業による調剤作業は非常に煩雑であることから従来より省力化が強く望まれている。
そこで、こうした調剤作業を自動的に行うことのできる自動調剤装置が種々提案されており、例えば、特許文献1には装置内に配置された複数の薬瓶を自動的に識別する機能を備え、処方箋データに従って各薬瓶から水薬を量り取って混合調製する自動調剤装置が記載されている。
特開2007-14463号公報
調剤業務には高い安全管理が求められるため、手作業による調剤では、各薬剤容器から薬剤を量り取って混合する際に、薬剤の種類や量が適切であるか否かを調剤担当者が目視にて確認している。また、上記従来の自動調剤装置では、重量センサや容量センサによって調剤前後における各容器内の薬剤の重量又は体積を計測し、これに基づいて各薬剤が適切に供給されたか否かを確認している。しかしながら、こうした従来の方法は、作業性や確実性の点で必ずしも十分なものとはいえなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、調剤が正しく行われた否かを簡単かつ確実に確認することができ、高い安全管理を実現することのできる自動調剤装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明の第1の態様に係る自動調剤装置は、
複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
a)薬剤の成分関連特性を測定する測定手段と、
b)前記調製容器内の薬剤を前記測定手段に導入する測定用薬剤移送手段と、
を有することを特徴としている。
また、上記課題を解決するために成された本発明の第2の態様に係る自動調剤装置は、
複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
上記調製容器中に収容された状態の薬剤の成分関連特性を測定する測定手段を有することを特徴としている。
なお、本発明において、「成分関連特性を測定する」とは、薬剤に含まれている成分の種類や量に関連する特性を測定することを意味する。このような測定として、例えば、クロマトグラフィや電気泳動等の分離分析法、吸光度測定や濁度測定等の分光分析法、pH測定や所定のイオン濃度の測定等の電気化学分析法、又は質量分析法等の手法による測定を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る自動調剤装置における測定手段は、上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は調製容器中の薬剤と接触する電極を含み、該電極を用いて前記薬剤の化学的性質を測定するものとすることができる。これにより、例えば、薬剤のpHや所定のイオン濃度等を測定することができる。
また、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る自動調剤装置における測定手段は、上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は調製容器中の薬剤に測定光を照射する投光手段と該薬剤を通過した光を検出する光検出器とを含み、該投光手段及び光検出器を用いて上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は上記調製容器中の薬剤の光学的性質を測定するものとしてもよい。これにより、例えば、薬剤の吸光度や濁度を測定することができる。
上記第1の態様又は第2の態様に係る自動調剤装置によれば、上記測定手段によって調剤過程又は調剤完了後における調製容器内の薬剤の成分関連特性を測定することにより、適切な工程管理又は最終品の信頼性確保に寄与することができる。また、自動調剤装置の内部において薬剤の検査が実行されるため、抗がん剤等の調製及び検査を行う場合であっても、薬剤による汚染範囲を最小限に留めることができる。
本発明に係る自動調剤装置は、上記のように装置内で薬剤の検査を行う構成に限らず、外部装置による検査に供するために、調製容器から所定量の薬剤を採取する機能を備えたものとしてもよい。
即ち、上記課題を解決するために成された本発明の第3の態様に係る自動調剤装置は、
複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
上記調製容器から成分関連特性の測定に供するための所定量の薬剤を採取して所定の容器に供給する測定用薬剤移送手段を有することを特徴とする。
従来、自動調剤装置による調剤後に、手作業で調製容器中の薬剤を抜き取って成分関連特性の測定を行おうとすると、病原体による薬剤の汚染や抗がん剤等による周辺環境の汚染を防止するためにクリーンベンチ内で作業を行う必要があり、調剤作業の繁雑化を招くおそれがあった。これに対し、上記本発明の第3の態様に係る自動調剤装置によれば、測定用薬剤移送手段によって調製容器中の薬剤が所定量抜き取られて所定の容器に収容されるため、調剤担当者が手作業による薬剤の抜き取りを行う必要がない。また、上記所定の容器として、成分関連特性の測定に使用する測定装置(例えばHPLC装置)に付設されたオートサンプラに直接セット可能なバイアル瓶等を使用すれば、該所定の容器から薬剤を手作業で抜き取って測定装置に注入する手間を省くこともでき、更なる省力化が可能となる。
また、本発明に係る自動調剤装置は、調製容器から抜き取った薬剤を外部の測定装置に直接導入する構成としてもよい。
すなわち、本発明の第4の態様に係る自動調剤装置は、
複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
前記調製容器から所定量の薬剤を採取して外部の測定装置に移送する測定用薬剤移送手段を備え、
該測定用薬剤移送手段が、所定の測定装置に接続される移送流路と、前記調製容器中の薬剤を前記移送流路を介して前記測定装置に導入する送薬手段とを有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために成された本発明の第5の態様に係る自動調剤システムは、
a)複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、前記調製容器中の薬剤を所定量採取して後述の測定装置に移送する手段を備えた自動調剤装置と、
b)上記自動調剤装置から移送された薬剤の成分関連特性を測定する測定装置と、
を有することを特徴としている。
なお、上記本発明の第4の態様に係る自動調剤装置及び本発明の第5の態様に係る調剤システムにおける測定装置は、特に限定されるものではないが、例えば、HPLC装置、質量分析装置、分光光度計、又は電気泳動装置等を用いることができる。
また、上記本発明に係る調剤システムは、更に、
c)上記測定装置で得られた測定結果を取得して処方データと照合する照合手段と、
d)該照合手段による照合結果をユーザに通知する通知手段と、
を備えたものとすることが望ましい。
上記処方データとは薬剤の処方に関する情報であり、通常は医師の処方箋に基づいて生成され、少なくとも調剤に用いる薬剤を特定するための情報(薬剤名又は薬剤に固有のコード等)と各薬剤の配合に関する情報を含んでいる。なお、該処方データは、ユーザからの指示に応じて上記照合手段に設けられた記憶装置を検索することで取得するようにしてもよく、通信ネットワークを介して外部の記憶装置から取得するようにしてもよい。
上記構成を有する本発明に係る自動調剤装置、又は調剤システムによれば、調剤が正しく行われたか否かを簡単かつ確実に確認することができるため、高い安全性を確保することが可能となる。また、調剤過程で調製容器内の薬剤を適宜検査することで、より適切な工程管理を実現することもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る自動調剤装置100を示す斜視図であり、図2は該自動調剤装置100の機能的構成を示すブロック図である。なお、自動調剤装置100には開閉可能な扉を設けることが望ましいが、簡略化のため、ここでは図示を省略している。
本実施例の自動調剤装置100は、薬剤容器11や調製容器12等を収容可能な収容部110と、収容部110内に収容された複数の薬剤容器11から薬剤を所定量ずつ抜き出して調製容器12に供給する薬剤調製部120と、調剤担当者等が処方データ等を入力するための入力部140と、薬剤を検査するための薬剤検査部130と、薬剤検査部130による検査の結果等を表示するための表示部150と、前記各部の動作を制御するための制御部160とを備えている。なお、薬剤検査部130は本発明の自動調剤装置における測定手段に相当する。入力部140から制御部160へ処方データが入力されると、制御部160は、該処方データに従って薬剤調製部120の動作を制御して自動調剤を実行し、その後、薬剤検査部130の動作を制御して調製済み薬剤の検査を実行する(詳細は後述する)。なお、本実施例の自動調剤装置100には、更に、外部装置と通信するための通信部を設け、該通信部を介して各種処方データを記憶したパーソナルコンピュータ等から処方データを取得する構成としてもよい。
なお、収容部110には、調剤に使用する薬剤が収容された薬剤容器11及び各薬剤容器11から採取された薬剤を収容するための調製容器12の他、薬剤容器11から調製容器12へ薬剤を移送するための輸液チューブ13やシリンジ14等をセットすることができる。薬剤調製部120には、輸液チューブ13を介して薬剤を吸引するためのポンプや該ポンプに接続される輸液チューブ13を切り替えるためのバルブ、又はシリンジ14及び該シリンジ14に嵌挿されたプランジャを駆動して薬剤の吸引・吐出動作を行うシリンジ駆動機構等が設けられており、制御部160の制御の下で、該ポンプやバルブ、又はシリンジ駆動機構を駆動することにより、薬剤容器11から所定量の薬剤を吸引して調製容器12へと供給することができる。
図3は、こうした薬剤調製部120の構成例であり、各薬剤容器11a,bと調製容器12を輸液チューブ13で接続し、ポンプを用いて薬剤の移送を行う場合の構成を模式的に示す。図3(a)は、各薬剤容器11a,bのそれぞれに対して送液ポンプ121a,bを備え、制御部160によって送液ポンプ121a,bを制御することで各薬剤容器11a,bから所定量の薬剤を吸引して調製容器12に導入するものである。
また、図3(b)は、1つの送液ポンプ121cによって薬剤の移送を行うものであり、制御部160によって送液ポンプ121cを制御すると共に、各薬剤容器11a,bのそれぞれに設けられたバルブ123a,bの開閉を制御することにより、各薬剤容器11a,bから所定量の薬剤を吸引して調製容器12に導入するものである。
図4は、薬剤移送機構の別の構成例であり、シリンジを用いて薬剤の移送を行う場合の構成を模式的に示す。図4(a)は、シリンジ駆動部125によってシリンジ14a全体を上下させると共に水平方向に所定範囲内で移動させ、プランジャ駆動部124によって該シリンジ14aに嵌挿されたプランジャ15aを押し入れ又は引き出すものである。シリンジ駆動部125及びプランジャ駆動部124は、それぞれモータ等の駆動源を含んでおり、制御部160によってこれらを所定の手順で動作させることにより、収容部110内の所定の位置に保持されたニードル16aやフィルタ122(後述する)をシリンジ14aに着脱すると共に、薬剤容器11から所定量の薬液を吸引して調製容器12に注入することができる。
図4(b)は、シリンジ自体は移動させずに該シリンジの先端に接続された輸液チューブを介して薬剤の吸引及び吐出を行うものである。シリンジ固定部126によってシリンジ14aを収容部110内の所定の位置に固定し、プランジャ駆動部124によって該シリンジ14aに嵌挿されたプランジャ15aの押し入れ又は引き出しを行う。シリンジ14aの先端には三方弁17aを介して2本の輸液チューブ13a,bが接続されており、輸液チューブ13aの一端は薬剤容器11に挿入され、輸液チューブ13bの一端は調製容器12に挿入されている。プランジャ駆動部124によってプランジャ15aを引き出すと、薬剤容器11中の薬剤が輸液チューブ13aを介してシリンジ14a内に吸引され、続いてプランジャ15aを押し込むとシリンジ14a内の薬剤が輸液チューブ13bを介して調製容器12に吐出される。なお、ここでは、簡略化のため薬剤容器11を1本のみ図示したが、複数の薬剤容器11から薬剤を移送する場合には、薬剤容器11毎にシリンジ固定部126及びプランジャ駆動部124を設ける。
なお、薬剤の調製過程では、アンプルのガラス片やゴム栓付バイアルにニードルを刺したときに出るゴム栓片等の異物が薬剤に混入するおそれがあるため、図3及び図4に示すように薬剤を薬剤容器11から調製容器12に移送する際の経路上に異物を除去するためのフィルタ122を設けることが望ましい。なお、こうした薬剤のフィルトレーションは調剤完了後に行うようにしてもよい。その場合、例えば、図3又は図4に示したようなポンプやシリンジを用いて調製容器12中の薬剤を他の容器に移送し、その際の経路上にフィルタを設けることで異物の除去を行う構成等が考えられる。
また、病原体による薬剤の汚染を防止するため、本実施例に係る自動調剤装置100は、図1に示すように収容部110内に紫外線を照射するための殺菌灯111を備えている。これにより、調剤開始前及び/又は調剤実行中に殺菌灯111を点灯することで収容部110内に配設された各種機材、容器、又は薬剤を殺菌することができる。なお、殺菌消毒綿等によって薬剤容器11や調製容器12の口元等を自動的に清掃する機構を設けてもよい。
本実施例に係る自動調剤装置100は、調剤完了後に調製容器12の内容物を検査するための薬剤検査部130を備える点に特徴を有している。以下、この点について詳しく説明する。
図5は、本実施例の自動調剤装置100における薬剤検査部130の構成を模式的に示した図である。薬剤検査部130は、調製容器12中の薬剤が導入される検査流路131と、該検査流路131に薬剤を導入するための送液ポンプ132と、検査流路131から排出された薬剤を収容する廃液槽20と、検査流路131上に設けられた測定器133と、測定器133からの出力信号を処理する信号処理部134とを備えている。送液ポンプ132及び測定器133の動作は、制御部160によって制御されており、薬剤調製部120による自動調剤が完了した後に、送液ポンプ132によって調製容器12中の薬剤を所定量だけ検査流路131に導入し、測定器133による該薬剤の検査を実行する。
測定器133としては、例えば図6(a)に示すような、測定対象とするイオンに対応したイオン選択性電極45と参照電極41とを備えた従来既知のフロースルー型のイオンセンサ等を使用することができる。イオン選択性電極45と検査流路131との境界にはイオン選択性膜46が張られており、電極45の内部には内部電極47が挿入され、内部液48が満たされている。また、参照電極41と検査流路131との境界には液絡部42が設けられており、電極41の内部には内部電極43が挿入され、リファレンス液44が満たされている。なお、図6(b)のように、対象とするイオンの異なる複数のイオン選択性電極(例えば、ナトリウムイオン用電極45a、カリウムイオン用電極45b、及び塩素イオン用電極45c)を設けることにより複数種類のイオンの濃度を測定できるようにしてもよい。イオンセンサからの検出信号は信号処理部134に入力され、これに基づいて検査流路131中の薬剤のpHや所定のイオン濃度等が算出される。
また、測定器133は図7に示すように、ランプ光源51、分光器52、及び光検出器53を有し、検査流路131を通過する薬剤の光学的性質を測定する構成としてもよい。光源51から発せられた光は分光器52に導入され、ここで制御部160の指示の下に、特定の波長を有する単色光が取り出される。この単色光は検査流路131を通過して光検出器53に入射する。光検出器53からの検出信号は信号処理部134に入力され、これに基づいて検査流路131中の薬剤の吸光度や濁度等が算出される。なお、ランプ光源51と分光器52の代わりに所定波長の光を発する発光ダイオード(LED)を用いる構成としてもよい。
また更に、薬剤検査部130は、上記のように薬剤を検査流路131内で測定する構成とするほか、調製容器内12内の薬剤を検査流路131を介して所定の測定用容器に導入し、該測定用容器内に電極を挿入して所定のイオン濃度を測定したり、該測定容器中の薬剤に光を照射して分光分析を行ったりする構成としてもよい。
以上により得られた検査結果は、表示部150に表示される。これにより、調剤担当者等が表示部150に表示された検査結果を参照することで自動調剤が正しく行われたか否かを確認することができる。また、検査結果は図示しない記録部によって紙や磁気ディスク又は光ディスク等の記録媒体に記録するようにしてもよい。
なお、薬剤検査部130は、薬剤を検査流路131に導入せずに、調製容器12に収容した状態で検査を行う構成としてもよい。このような場合の構成を図8に示す。これは、図7と同様の測定器を利用して調製容器12中の薬剤の検査を行うものであり、ランプ光源54、分光器55、及び光検出器56を備え、分光器55から出射された単色光が調製容器12を通過して光検出器56に入射し、光検出器56の検出信号に基づいて調製容器12中の薬剤の吸光度や濁度等が算出される。
続いて、本発明の第2の実施例に係る自動調剤装置100及び該自動調剤装置100を備えた調剤システムについて説明する。図9は、本実施例に係る調剤システムの全体構成を示すブロック図である。本実施例の調剤システムは、医療機関内等に構築されたローカルエリアネットワーク(LAN)等の通信ネットワーク200、医師用端末300、処方データ管理サーバ400、自動調剤装置100、高速液体クロマトグラフ装置(以下、HPLC装置と呼ぶ)500、及び解析装置600を含んでおり、解析装置600には、表示部700と記録部800が接続されている。
処方データ管理サーバ400は、医師の処方箋を基に生成された処方データを記憶するものであり、医師用端末300から入力された処方箋情報が、通信ネットワーク200を介して医療機関の調剤部等に設けられた処方データ管理サーバ400に送出され、該処方箋情報から処方データが生成されて処方データ管理サーバ400内の記憶部(図示略)に記憶される。
自動調剤装置100は、図10に示すような構成を有するものであり、薬剤容器11や調製容器12等を収容可能な収容部110と、収容部110内に収容された複数の薬剤容器11から薬剤を所定量ずつ抜き出して調製容器12に供給する薬剤調製部120と、通信ネットワーク200に接続された通信部180と、調製容器12中の薬剤の一部を採取してHPLC装置500に移送するための測定用薬剤移送部170と、前記各部の動作を制御するための制御部160とを備えている。通信部180を介して処方データ管理サーバ400から制御部160へ処方データが入力されると、制御部160は、該処方データに従って薬剤調製部120の動作を制御して自動調剤を実行し、続いて、測定用薬剤移送部170の動作を制御して調製済み薬剤の一部をHPLC装置500に送出する(詳細は後述する)。なお、本実施例の自動調剤装置100における薬剤調製部120は、実施例1で説明したものと同様の機構とすることができる。
本実施例に係る自動調剤装置100は、調剤完了後に調製容器12の内容物の一部を採取してHPLC装置500に送出するための測定用薬剤移送部170を備える点に特徴を有している。図11に自動調剤装置100の測定用薬剤移送部170及びHPLC装置500の概略構成を示す。測定用薬剤移送部170は、調製容器12から薬剤を採取してHPLC装置500に送るための検査流路171と、検査流路171上に設けられた送液ポンプ172を備えている。
HPLC装置500は、溶離液槽510、送液ポンプ520、試料導入部530、カラム540、カラムオーブン550、検出器560、信号処理部570、通信部590、及び前記各部を制御する制御部580を含む。送液ポンプ520により溶離液槽510から吸引された溶離液は一定流量で以てカラム540に送られる。試料導入部530には、自動調剤装置100から延出した検査流路171の終端が接続されており、調製容器12から吸引された所定量の薬剤が、試料導入部530から溶離液の流れに注入される。溶離液に乗ってカラム540に送り込まれた薬剤は、カラム540を通過する間に成分分離され、時間的にずれてカラム540から出て検出器560に到達する。検出器560は例えば分光光度計であって、到達した薬剤成分を順次検出する。この検出信号がA/D変換されて信号処理部570へ送られ、これを元にクロマトグラムが作成され、通信部590及び通信ネットワーク200を介して解析装置600に送出される。
解析装置600は、HPLC装置500から出力された上記クロマトグラムを受け取り、これを表示部700に表示すると共に、記録部800に記録する。ここで記録部800は該クロマトグラムを紙に印刷するものであってもよく、磁気ディスクや光ディスク等の記録媒体に記録するものであってもよい。なお、解析装置600は、更に、HPLC装置500で測定された薬剤に対応する処方データを処方データ管理サーバ400から取得し、前記HPLC装置500による測定結果と照合して調剤担当者等に通知する機能を備えたものとすることが望ましい。この場合、解析装置600は、例えば前記処方データから予想されるクロマトグラムとHPLC装置500で得られたクロマトグラムとを比較し、両者の類似度から自動調剤が適切に行われたか否かを判定する。
また、本実施例に係る自動調剤装置100は、上記のように調製容器12中の薬剤を外部の測定装置に直接導入する構成の他に、調製容器12中の薬剤を収容部110内に配置した所定の検査用容器に移送する構成とすることもできる。このような場合の測定用薬剤移送部170の構成を図12に示す。測定用薬剤移送部170は、送液流路173と送液流路173上に設けられた送液ポンプ174を有し、送液ポンプ174によって調製容器12から所定量の薬剤を吸引して所定の検査用容器30に移送する。
この場合、薬剤の調製及び検査用容器30への薬剤移送が完了した後に、調剤担当者等が検査用容器30を収容部110から取り出し、該容器30中の薬剤をHPLC装置500等によって検査する。このとき、検査用容器30として、HPLC装置500に付設されたオートサンプラにセット可能なバイアル瓶等を使用すれば、検査用容器30をオートサンプラにセットするだけで容易に検査を行うことができる。また、収容部110から取り出した薬剤入りの検査用容器30をそのまま保管しておき、後に必要が生じた場合にのみ検査を行うようにしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で適宜変更が許容される。
例えば、実施例1又は実施例2に係る自動調剤装置100において調製容器12中の薬剤を検査流路131又は171に導入する手段としては、図5又は図11に示したような送液ポンプを用いる方式のほか、図13に示すようなシリンジを用いる方式とすることもできる。図13(a)は、シリンジ14bによって調製容器12中の薬剤を吸引した後、シリンジ14bを検査流路131又は171の入り口に設けられた注入ポート193上に移動させ、そこから薬剤を注入するものである。シリンジ駆動部192は、シリンジ14b全体を上下させると共に水平方向に所定範囲内で移動させるものであり、プランジャ駆動部191は、該シリンジ14bに嵌挿されたプランジャ15bを押し入れ又は引き出すものである。シリンジ駆動部192及びプランジャ駆動部191は、それぞれモータ等の駆動源を含んでおり、制御部160はそれぞれのモータの動作量を制御することでシリンジ14bの移動動作やプランジャ15bの摺動動作を制御する。なお、シリンジ14b及びシリンジ駆動部192やプランジャ駆動部191は薬剤調製部120で使用されるものと同一のものを共通して用いるようにしてもよい。
薬剤調製部120による自動調剤が完了すると、制御部160は、まずシリンジ駆動部192によりシリンジ14bを調製済みの薬剤が入った調製容器12の上に移動させ、更にシリンジ下端のニードル16bの先端が前記薬剤中に浸漬するまでシリンジ14bを下降させる(図13(a)中の一点鎖線aで示す位置)。そして、プランジャ駆動部191によりプランジャ15bを所定長さだけ引くことにより所定量の薬剤をシリンジ14b内に吸引する。続いて制御部160は、シリンジ駆動部192によりシリンジ14bを注入ポート193の上に移動させ、更にニードル16bが注入ポート193内に到達するまでシリンジ14bを下降させる(図13(a)中の一点鎖線bで示す位置)。そして、プランジャ駆動部191によりプランジャ15bを所定長さだけ押し込むことにより、シリンジ14b内に保持されていた薬剤をニードル16bを通して注入ポート193に注入する。これにより所定量の薬剤が検査流路131又は171に導入され、自動調剤装置100内の薬剤検査部130又は外部の測定装置によって検査される。
図13(b)は、シリンジ自体は移動させずに該シリンジの先端に接続された輸液チューブ13を介して薬剤の吸引及び吐出を行うものである。シリンジ固定部193はシリンジ14bを収容部110内の所定の位置に固定し、プランジャ駆動部191は該シリンジ14bに嵌挿されたプランジャ15bの押し入れ又は引き出しを行う。シリンジ14bの先端には三方弁17bを介して2本の輸液チューブ13c,dが接続されており、輸液チューブ13cの一端は調製容器12に挿入され、輸液チューブ13dの一端は検査流路131又は171に接続されている。薬剤調製部120による自動調剤が完了すると、制御部160はプランジャ駆動部191によりプランジャ15bを所定長さだけ引くことで輸液チューブ13cを介して調製容器12から所定量の薬剤をシリンジ14b内に吸引する。ついで制御部160はプランジャ駆動部191によりプランジャ15bを所定長さだけ押し込むことによりシリンジ14b内に保持されていた薬剤を輸液チューブ13dを介して検査流路131又は171に送出する。これにより所定量の薬剤が検査流路131又は171に導入され、自動調剤装置100内の薬剤検査部130又は外部の測定装置で検査される。
また、上記実施例では自動調剤が完了した後に、調製済み薬剤を検査するものとしたが、自動調剤の各ステップ毎に調製容器12中の薬剤を検査し、調剤が適切に行われているかを確認するようにしてもよい。これにより、調剤ミスを早期に発見して自動的に調剤を中止することができ、薬剤の無駄や時間的損失を最小限に抑えることができる。
更に、本発明に係る自動調剤装置には、収容部110内を撮影するためのCCDカメラ等の撮像手段を設け、調剤過程又は調剤終了時点での収容部110内の様子を撮影し、紙や所定の記憶媒体に記録できる構成とするとより望ましい。これにより、該画像を参照することで、収容部110に収容されていた各容器のラベルや薬剤の液量又は色などを確認することが可能となり、過去の調剤が適切に行われていたか否かを検証することができるようになる。
また、本発明に係る調剤システムにおいては、照合手段及び通知手段を自動調剤装置と一体に構成し、HPLCによる測定結果を自動調剤装置で受け取って、処方データとの照合や結果の通知等を行うようにしてもよい。
本発明の実施例1に係る自動調剤装置を示す斜視図。 同実施例に係る自動調剤装置の機能的構成を表すブロック図。 同実施例の自動調剤装置における薬剤調製部の構成例を示す模式図であり、(a)は複数のポンプを用いるものを示し、(b)は複数のバルブを用いるものを示す。 同実施例の自動調剤装置における薬剤調製部の別の構成例を示す模式図であり、(a)はシリンジを移動させて薬剤を移送するものを示し、(b)はシリンジを移動させずに薬剤を移送するものを示す。 同実施例の自動調剤装置における薬剤検査部の構成を示す模式図。 上記薬剤検査部における測定器の概略構成を示す模式図であり、(a)は1種類のイオン選択性電極を備えた測定器の構成例を示し、(b)は複数種類のイオン選択性電極を備えた測定器の構成例を示す。 上記薬剤検査部における測定器の別の構成例を示す模式図。 同実施例の自動調剤装置における薬剤検査部の他の例を示す模式図。 本発明の実施例2に係る自動調剤システムを示すブロック図。 同実施例に係る自動調剤装置の機能的構成を示すブロック図。 同実施例の自動調剤装置における測定用薬剤移送部及びHPLC装置を示す模式図。 同実施例の自動調剤装置における測定用薬剤移送部の他の構成例を示す模式図。 本発明の自動調剤装置における薬剤検査部又は測定用薬剤移送部の他の構成例を示す模式図であり、(a)はシリンジを移動させて薬剤を移送するものを示し、(b)はシリンジを移動させずに薬剤を移送するものを示す。
符号の説明
11…薬剤容器
12…調製容器
30…検査用容器
100…自動調剤装置
120…薬剤調製部
130…薬剤検査部
131、171…検査流路
132…送液ポンプ
133…測定器
134…信号処理部
14…シリンジ
170…測定用薬剤移送部
173…送液流路
200…通信ネットワーク
300…医師用端末
400…処方データ管理サーバ
500…HPLC装置
530…試料導入部
600…解析装置

Claims (8)

  1. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
    a)薬剤の成分関連特性を測定する測定手段と、
    b)前記調製容器内の薬剤を前記測定手段に導入する測定用薬剤移送手段と、
    を有することを特徴とする自動調剤装置。
  2. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
    上記調製容器中に収容された状態の薬剤の成分関連特性を測定する測定手段を有することを特徴とする自動調剤装置。
  3. 上記測定手段が、上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は調製容器中の薬剤と接触する電極を含み、該電極を用いて前記薬剤の化学的性質を測定するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動調剤装置。
  4. 上記測定手段が、上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は調製容器中の薬剤に測定光を照射する投光手段と該薬剤を通過した光を検出する光検出器とを含み、該投光手段及び光検出器を用いて上記測定用薬剤移送手段によって導入された薬剤又は上記調製容器中の薬剤の光学的性質を測定するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動調剤装置。
  5. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
    上記調製容器から成分関連特性の測定に供するための所定量の薬剤を採取して所定の容器に供給する測定用薬剤移送手段を有することを特徴とする自動調剤装置。
  6. 複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置において、
    前記調製容器から所定量の薬剤を採取して外部の測定装置に移送する測定用薬剤移送手段を備え、
    該測定用薬剤移送手段が、所定の測定装置に接続される移送流路と、前記調製容器中の薬剤を前記移送流路を介して前記測定装置に導入する送薬手段とを有することを特徴とする自動調剤装置。
  7. a)複数の薬剤容器から薬剤を採取し、所定量ずつ調製容器に供給して混合調製する自動調剤装置であって、前記調製容器中の薬剤を所定量採取して後述の測定装置に移送する手段を備えた自動調剤装置と、
    b)上記自動調剤装置から移送された薬剤の成分関連特性を測定する測定装置と、
    を有することを特徴とする調剤システム。
  8. 更に、
    c)上記測定装置で得られた測定結果を取得して処方データと照合する照合手段と、
    d)該照合手段による照合結果をユーザに通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の調剤システム。
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