JP2010021659A - 無線通信システム及び無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】IEEE802.11b/gの混在の環境においてIEEE802.11bの端末の接続性は確保しつつ、ある特定のアプリケーション利用する時にだけIEEE802.11gの高速転送が利用できるようにする。
【解決手段】複数の無線端末群の内の任意の無線端末装置による任意の通信方式による通信を行う場合、前記任意の通信方式による通信を行っている間は、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を止める(ステップ806)。前記任意の通信方式による通信終了後に、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を再開させる(ステップ810)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、それぞれの装置間で無線方式の最大転送速度が発揮できる無線通信システム及び無線端末装置に関する。
従来、デジタルカメラ等の情報蓄積端末装置は、撮影した画像データをメモリカードといった記憶メディアに書き込み、データを保存しているため瞬時に撮影データをすぐに確認することが可能になっている。
さらに、撮影した画像を遠方にいる第三者と共有したいというユーザのニーズに合わせ、デジタルカメラにIEEE802.11で規定された無線LAN機能を備え、画像を転送する方式が提案されている(例えば特許文献1)。このような構成の一例を図17に示す。図17において、無線アクセスポイント装置1は、パーソナルコンピュータ2とデジタルカメラ3を接続している。
また、近年、IEEE802.11で規定された無線LAN方式には、2.4Ghz帯を使用するIEEE802.11bと、同じ2.4Ghz帯でIEEE802.11b以上の高速転送を可能とするIEEE802.11gとがある。更に、5Ghz帯を使用するIEEE802.11aがある。なお、以下の説明において、IEEE802.11bを単に「11b」と、IEEE802.11aを単に「11a」と、IEEE802.11gを単に「11g」と呼ぶこともある。
特開2004−328272号公報
しかしながら、無線LANを使用して画像転送をする場合、同じ周波数帯域で変調方式の異なるIEEE802.11bとIEEE802.11gを同時に使用すると、「11b」は「11g」が送信したOFDM信号をキャリアセンスすることができない。そのため、「11b」端末が不用意にデータを送信してしまい、無線回線上でパケットの衝突を招いていた。また、「11b」端末が一台でも存在すると、プリアンブルヘッダーの長さを「11b」で読み取り可能な低速モードで実行しなければならないため、「11g」本来のスループットを発揮することができない。
そこで本発明は、IEEE802.11b/gの混在の環境においてIEEE802.11bの端末の接続性は確保しつつ、ある特定のアプリケーション利用する時にだけIEEE802.11gの高速転送が利用できることを目的とする。
本発明の無線通信システムは、異なる無線通信方式を有する複数の無線端末装置群によって構成されているネットワーク環境における無線通信システムおいて、複数の無線端末群の内の任意の無線端末装置による任意の通信方式による通信を行う場合、前記任意の通信方式による通信を行っている間は、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を止める手段と、前記任意の通信方式による通信終了後に、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を再開させる手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信端末装置は、異なる無線通信方式を有する複数の無線端末装置群によって構成されているインフラストラクチャネットワーク環境において、異なる2つ以上の無線通信方式に対応している無線端末装置であって、対応している無線通信方式の内から、選択した無線通信方式で通信を開始させる該無線端末装置は、データ転送を行う無線通信方式に関する情報を含めたデータ転送要求を作成する手段と、無線ネットワーク上の全ての無線端末群が復調できる通信方式で変調したデータ転送要求をアクセスポイント装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、異なる無線通信方式が混在する無線LANネットワーク環境において、通信方式の異なる端末群の接続性は確保しつつ、特定のアプリケーション利用する時にだけ選択された無線通信方式の高速転送が利用できる。無線通信方式の違いをユーザは意識する必要がなく、通常の異なる無線通信方式が混在している環境よりもスループットを向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における無線ネットワーク(単に、ネットワークとも呼ぶ)の構成図を示している。ここで、図1について説明する。
図1に示す無線ネットワーク上には、異なる2つの無線通信方式に対応しているパーソナルコンピュータ(以下、PC)102と、異なる2つ以上の無線通信方式に対応した無線通信装置(以下、STA1)103とが含まれる。また、1つの無線通信方式にしか対応していない無線通信装置(以下、STA2)302を管理している無線アクセスポイント装置(以下、AP)101で構成されているインフラストラクチャネットワーク環境301を備える。
また、303はSTA2(302)とAP101とが、無線LAN接続している無線LAN通信方式を示している。304、305は、それぞれPC102、STA1(103)とAP101とが無線LANで接続している通信方式を示しており、303とは異なる無線LAN通信方式を示している。
このようなネットワークにおけるシーケンスを図2に、タイムチャートを図7に、STA1(103)の動作フローを図4に、AP(101)の動作フローを図6に示す。これら図を用いて、以下、本実施の形態に係る動作を説明する。
図1の構成の場合、STA1(103)、STA2(302)、PC102の全ての無線通信装置が、送信側及び受信側になりうることがある。ここで、STA1(103)からPC102に対して、STA2(302)が対応していない無線通信方式で高速データ転送を実現する方法について説明する。
AP101は、支配下にある無線通信装置群の管理テーブルを作成している(801)。この管理テーブルは、図3に示すように無線通信装置のIPアドレスや通信規格を管理する管理テーブル501である。
STA1(103)は、送信するデータがあるまでは、ドーズ状態にあり(601)、送信データができるとアクティブ状態に遷移する(602)。このとき、無線LANネットワーク上を、通信方式1を用いてCSMA/CAによりキャリアセンスし(603)、干渉が起こっていなければ、通信方式1よりも高速な通信方式2でデータ転送するため準備を行う。
まず、STA1(103)はデータ転送要求(401、604、901)をAP101に対して通信方式1で送信する。AP101は、受信した要求(802)から、STA1(103)がデータ転送を行いたい無線通信方式を読み取り、図3のAP101が所持している管理テーブル501と比較する。
このとき、管理テーブル501内に無線通信方式の異なる端末群が存在すれば、それら端末群に対し、それぞれユニキャストでデータ転送中止命令(402、803、902)を送信する。
STA2(302)は、AP101からのデータ転送中止命令(402、803)に対する確認応答(403、804、903)をAP101に対して発信する。STA1(103)は、AP101経由で確認応答(404、605、904)を受信することで、変調方式を通信方式1から通信方式2に変更する(606)。すなわち、事前に選択しておいた無線ネットワーク上の全ての無線端末群が復調できない可能性のある通信方式で変調したデータ通信を開始する。
このとき、AP101はデータ転送中止命令に対する確認応答(404、605)をSTA1(103)に送信する。そして、STA1(103)から無線上のACKを受信したタイミングで、通信規格1の図5に示すサポートレート情報702が含まれていないBeacon701を発信する(805)。通信規格2でのデータ転送中に通信規格1の無線端末装置からのネットワーク参加を拒否する。
そして、STA1(103)は、PC102に対するデータ転送を通信方式2で開始(405、406、607、905)し、データ転送が終了すると(通信終了後)、AP101に対してデータ転送終了通知(407、609、806、906)を発信する。この発信に対するAP101から臨む線上のACKを受信したとき(610)、STA1(103)は通信規格1で変調・復調をし始める(611)。
AP101は、データ転送終了通知(407、609、808)を受信したタイミングで、通信規格1のSupported Rate、即ち、サポートレート情報702が含まれているBeaconを発信する(809)。そして、通信規格1の無線端末装置のネットワーク参加を許可する。
そして、AP101は、データ転送を中止させていた通信方式1の無線通信装置群に対して、データ転送再開許可を発信する(408、810、907)。
再開許可を受信した無線通信群は、再開通知をAPに対して送信し(409、908)、再開通知を受信(811)下AP101はSTA1(103)に対して通信方式1で再開通知(410、612、812、909)を発信する。
以上説明を行ったように、本ネットワークでは、無線通信方式の異なる複数の無線通信装置が無線LANネットワーク内に存在する場合に、無線LANネットワーク上で任意のデータ通信を行っている無線LAN通信方式の状態を認識できる。よって、無線LAN通信方式ごとの最大のスループットを発揮する処理を行うことができる。この通信方式の違いを考慮した高速転送方式は、無線方式として無線LAN、すなわち通信方式以外の様々な無線方式にも対応することが可能である。さらに、この実施形態では、STA1(103)がパワーマネージメント状態からデータ転送の開始・終了の場合について説明を行ったが、STA1(103)が常にアクティブ状態のときにおいても使用可能である。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態における構成図を示している。ここで、図8について説明する。図8において、図1と同じ役割をするものには同じ符号を付与することにより説明を省略する。
図8ではデータ転送の準備が完了したAP101からネットワーク上の無線LAN機能を備えたPC102、STA1(103)、STA2(302)に対し前述のデータ転送中止命令をブロードキャスト発信1001〜1003で指定していることを示している。
本実施の形態に係るシーケンスを図9に、タイムチャートを図10に、STA1(103)の動作フローを図11に、AP101の動作フローを図12に示す。図8の構成においては、STA1(103)、STA2(302)、PC102の全ての無線通信装置が、送信側及び受信側になりうることがある。ここで、STA1(103)からPC102に対して、STA2(302)が対応していない無線通信方式で高速データ転送を実現する方法について説明する。以下、これらの図を用いて説明をする。
STA1(103)は、送信するデータがあるまでは、ドーズ状態にあり(601)、送信データができるとアクティブ状態に遷移する(602)。このとき、無線LANネットワークを通信方式1でCSMA/CAによりキャリアセンスし(603)、干渉が起こっていなければ、通信方式1よりも高速な通信方式2でデータ転送する。このために、図13に示すようにSTA2(302)のIPアドレス1503、データ転送時に使用する通信規格1504、転送するデータのサイズ1505といった情報を含めたデータ転送要求を作成する。
そして、作成したデータ転送要求をAP101に対して通信方式1で送信する(1101、1201、1301)。AP101は、前述の転送要求を受信すると、転送要求に含まれているデータ部からデータ転送を要求している無線端末のIPアドレス、データレート、データサイズを解析する(1401)。
その後、支配下にある無線端末群に対してブロードキャストで、図12に示すようにデータ転送中止命令をネットワーク上に発信する(1102、1202、1402)。
データ転送中止命令には、図14に示すようにデータ転送を許可する無線端末のIPアドレス(1604)、データ転送時に使用する通信方式(1605)が含まれている。データ転送中止命令の無線部のMAC部内にあるデュレーション(1602)には、図13に示したような要求内にあるデータサイズからデータ転送時に使用する通信方式の最低通信速度でデータ転送した場合の時間が設定してある。
無線端末装置群は、前述のデュレーションに記された時間をNAV期間(1203、1204)として、データ転送することが不可能となる(1305)。
一方、IPアドレスが一致した無線端末装置STA1(103)は、NAV期間内、他の無線通信方式の干渉を受けることなく、通信方式2(606)でデータ転送(405、607、1205)を行うことが可能となる。
このとき、データ転送中止命令を通信方式1で発信したAPは、第1の実施形態と同様にBeacon内のSupported Rateから通信方式1の通信レートを含まないBeaconを発信する。このことにより、通信方式2でデータ転送中に、通信方式1の無線端末装置からの干渉も防ぐことが可能となる。データ転送が終了したSTA1(103)は、データ転送終了通知(407、609、1206)をAP101に対して発信する。
このとき、データ転送終了通知に対するAPからのACKを受信(610、1207)することで、STA1は、通信方式2から通信方式1の変調モードに変わる(611)。
この通知を受信したAP101は、Beacon情報内のSupported Rateに通信方式1の通信レートを含んだBeaconを発信し始め、まだネットワークに参加できてない無線端末装置からのアクセスを受け付けることが可能になる。
また、同時にデータ転送再開通知を通信方式1で同一ネットワーク上にブロードキャスト発信する(1103、1208、1403)。
STA1(103)は、データ転送再開通知を受信することにより、PC102に対してのデータ転送が問題なく終了したと認識することができる(612)。
以上説明を行ったように、無線通信方式の異なる無線通信装置が無線LANネットワーク内に存在する場合に、AP101、STA1(103)、STA2(302)、PC102に特定のアプリケーションを導入しておく。よって、無線LANネットワーク上でデータ通信を行っている無線LAN通信方式の状態を認識でき、無線LAN通信方式ごとの最大のスループットを発揮する処理を行うことができる。この通信方式の違いを考慮した高速転送方式は、図18のようなアドホックモードの構成にすることや、無線方式として無線LAN以外の様々な無線方式にも対応することが可能である。さらに、この実施形態では、STA1(103)がパワーマネージメント状態からデータ転送の開始・終了の場合について説明を行ったが、STA1が常にアクティブ状態のときにおいても使用可能である。
また、図15は、本発明の実施の形態に係るSTA1(103)などの無線端末装置の一構成例のブロック図であり、図16は、本発明の実施の形態に係るAP101などのAPの一構成例のブロック図である。
図15に示す無線端末装置は、アンテナ1702、無線送信部1703、タイミング制御部1704、無線受信部1705、Beacon解析部1706、Beacon生成部1707、制御部1708、CPU1709、及び自局情報管理部1710を有する。APは、アンテナ1802、無線送信部1803、タイミング制御部1804、無線受信部1805、Beacon解析部1806、Beacon生成部1807、制御部1808、CPU1809、管理テーブル記録部1810、NAV期間推定部1811を有する。
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置群のシーケンスを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアクセスポイントの管理テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る無線端末装置の動作フローを示した図である。 本発明の第1の実施の形態において用いるBeacon情報を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアクセスポイント装置の動作フローを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るタイムチャートを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るネットワークの構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線端末装置群のシーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタイムチャートを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線端末装置の動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアクセスポイント装置の動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る無線端末装置から発信されるデータ転送要求を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアクセスポイント装置から発信されるデータ転送中止命令を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るアクセスポイント装置のブロック図である。 インフラストラクチャネットワークの従来例を説明する図である。 アドホックネットワークの従来例を説明する図である。
符号の説明
101 アクセスポイント装置(AP)
102 パーソナルコンピュータ(PC)
103 デジタルカメラ(STA1)

Claims (3)

  1. 異なる無線通信方式を有する複数の無線端末装置群によって構成されているネットワーク環境における無線通信システムおいて、
    複数の無線端末群の内の任意の無線端末装置による任意の通信方式による通信を行う場合、前記任意の通信方式による通信を行っている間は、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を止める手段と、
    前記任意の通信方式による通信終了後に、前記任意の通信方式以外の通信方式を有する無線端末群による通信を再開させる手段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 異なる無線通信方式を有する複数の無線端末装置群によって構成されているインフラストラクチャネットワーク環境において、異なる2つ以上の無線通信方式に対応している無線端末装置であって、
    対応している無線通信方式の内から、選択した無線通信方式で通信を開始させる該無線端末装置は、データ転送を行う無線通信方式に関する情報を含めたデータ転送要求を作成する手段と、
    無線ネットワーク上の全ての無線端末群が復調できる通信方式で変調したデータ転送要求をアクセスポイント装置に対して送信する手段とを備えることを特徴とする無線端末装置。
  3. 前記アクセスポイント装置から発信された確認応答を受信する手段と、
    前記確認応答を受信すると事前に選択しておいた無線ネットワーク上の全ての無線端末群が復調できない可能性のある通信方式で変調したデータ通信を開始する手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の無線端末装置。
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