JP2010021127A - 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法 - Google Patents

燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010021127A
JP2010021127A JP2008299395A JP2008299395A JP2010021127A JP 2010021127 A JP2010021127 A JP 2010021127A JP 2008299395 A JP2008299395 A JP 2008299395A JP 2008299395 A JP2008299395 A JP 2008299395A JP 2010021127 A JP2010021127 A JP 2010021127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
constant voltage
voltage regulator
fuel cell
hydrogen
pressure sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008299395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5134510B2 (ja
Inventor
Goshi Otani
豪士 大谷
Kazuo Kadaka
和男 香高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008299395A priority Critical patent/JP5134510B2/ja
Publication of JP2010021127A publication Critical patent/JP2010021127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5134510B2 publication Critical patent/JP5134510B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、燃料電池に供給される反応ガスの圧力センサに駆動電力を供給する定電圧レギュレータが故障した場合、即時に緊急停止しなくても信頼性が確保される燃料電池を搭載した移動体を提供する。
【解決手段】移動体10において、エアを入力しその信号圧に基づいて燃料電池21に供給する水素圧力を調整する減圧弁35と、電源23の電圧を降圧し前記調整後の水素の水素圧力が検出される水素圧センサ33に駆動電力を供給する第1定電圧レギュレータ91と、燃料電池21に供給されるエアの圧力が検出されるエア圧センサ43に駆動電力を供給する第2定電圧レギュレータ92とを、備え、機能しなくなったエア圧センサ43(又は水素圧センサ33の検出値を、正常に機能する水素圧センサ33(又はエア圧センサ43)の検出値から仮想することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池に供給されるエア及び水素のガス圧力を検出するセンサに駆動電力を供給する定電圧レギュレータが故障した場合における移動体の信頼性設計(フェイルセーフ)に関連する。
燃料電池を搭載する車両(移動体)は、燃料ガス(水素)及びエア(酸素)を反応ガスとして単セルに供給して電気化学反応により動力源となる起電力を得ている。
この燃料電池は、数十から数百の単セルが積層し直列に配列して構成された組電池の一種であって、全体として数百Vの起電力を出力する。
一方、供給される反応ガスの圧力は、所定範囲内に設定されることにより、燃料電池の発電が安定するように調節されている。
さらに、反応ガスの圧力調整に関与する機器の一部に不具合が生じた場合は、当該機器の機能を補完する手段を動作させたり、運転を緊急停止する制御を実行したりして車両の信頼性を確保する設計がなされている(例えば、特許文献1)。
そして、反応ガスの圧力を検出する水素圧センサ33及びエア圧センサ43は(図2参照)、前記した圧力調整に関与する機器の一つであって、検出値の水素圧力P1及びエア圧力P2は、車両制御における重要な制御パラメータである。また、これら水素圧センサ33及びエア圧センサ43は、定電圧レギュレータから5V電圧の供給を受けて駆動するものである。
そして、この定電圧レギュレータが故障して水素圧センサ33及びエア圧センサ43のうちいずれか一方が機能しなくなったときは、フェイルセーフの観点から緊急停止をするように車両制御されることになる。
特開2006−351411号公報
ところで、移動体に搭載されている燃料電池に供給される水素圧力P1は、減圧弁35(図2参照)がエアを入力し、そのエア圧力に基づいて機械的に調整されるものである。
そうすると、水素圧センサ33及びエア圧センサ43のうちいずれか一方のものが機能しなくなっても、機能している他方のものによる検出値に基づいて、機能しなくなった一方のものによる検出値を仮想することができるはずである。
にもかかわらず、従来の車両制御は、センサに電力を供給する定電圧レギュレータに何らかの障害が認められる場合は、安易に車両を緊急停止させる制御を選択し、乗員に対して無用の不安をあおる問題が存在した。
本発明は、前記した問題を解決することを課題とし、電装部品に障害が生じた場合、即時に緊急停止をしなくてもフェイルセーフが犠牲にならない燃料電池を搭載した移動体を提供することを目的にする。
前記した課題を解決するために本発明は、水素及びエアが供給されて電気化学反応により起電力を発生する燃料電池を搭載した移動体において、前記エアを入力しその信号圧に基づいて前記燃料電池に供給する前記水素の圧力を調整する減圧弁と、電源の電圧を降圧し前記調整後の水素の水素圧力が検出される水素圧センサに駆動電力を供給する第1定電圧レギュレータと、前記第1定電圧レギュレータに並列接続するとともに前記燃料電池に供給される前記エアのエア圧力が検出されるエア圧センサに駆動電力を供給する第2定電圧レギュレータとを、備えることを特徴とする
かかる構成により、水素圧センサ及びエア圧センサはそれぞれ別個の定電圧レギュレータを介して駆動電力が供給されることになる。これにより、水素圧センサ及びエア圧センサのいずれか一方に電力を供給する定電圧レギュレータが故障しても他方のセンサの動作に影響が及ばない。よって、正常に動作する他方のセンサの検出値を利用して移動体の制御を行うようにすれば、車両(移動体)を、緊急停止させる必要性に至らない。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に動作する警告手段を、備えることを特徴とする。
かかる構成により、第1定電圧レギュレータ及び第2定電圧レギュレータのいずれか一方のものが故障している状態では、車両(移動体)は、緊急停止には至らないものの、警告灯(警告手段)が点灯しているために乗員は点検整備を促されることになる。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、前記水素圧センサ及び前記エア圧センサのうち、機能しなくなった一方のものの検出値を、正常に機能する他方のものの検出値から仮想することを特徴とする。
かかる構成により、第1定電圧レギュレータが故障して水素圧センサに障害が発生した場合は、正常なエア圧センサによるエア圧力の検出値に基づいて導かれた水素圧力の仮想値が車両制御に用いられることになる。また、第2定電圧レギュレータが故障してエア圧センサに障害が発生した場合は、正常な水素圧センサによる水素圧力の検出値に基づいて導かれたエア圧力の仮想値が車両制御に用いられることになる。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、前記燃料電池の出力制限を実施することを特徴とする。
かかる構成により、燃料電池に実際に導入されるエア圧力及び水素圧力の間に差圧が存在しても不具合を抑制できる。
さらに本発明において、第1定電圧レギュレータ及び第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、正常に動作する他方のものが前記水素圧センサ及び前記エア圧センサに駆動電力を供給することを特徴とする。
かかる構成により、水素圧センサ及びエア圧センサのうち、故障したレギュレータに接続する一方のものの機能が回復し、移動体の制御に用いられるエア圧力及び水素圧力は共に実測値を使用することができる。つまり、移動体は、通常制御により走行することになる。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうち前記正常に動作する他方のものは、前記水素圧センサ及び前記エア圧センサを除くその他の部品への駆動電力の供給を停止することを特徴とする
かかる構成により、第1定電圧レギュレータ及び第2定電圧レギュレータのいずれか一方が、水素圧センサ及びエア圧センサの両方の駆動電力の供給を負担することになっても、過負荷になることが防止される。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータの両方が故障した場合に、前記燃料電池は出力を停止し、二次電池が代わりの出力をすることを特徴とする。
かかる構成により、燃料電池を保護することができるとともに、走行中の車両を停止させる必要がない。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータの両方が故障した場合に、走行を停止することを特徴とする。
かかる構成により、燃料電池を保護することができるとともに、フェイルセーフに基づく移動体の信頼性が確保される。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータは、故障が生じた場合にその旨の信号を出力する故障信号出力手段を備えることを特徴とする。
かかる構成により、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータに故障が生じた場合は、その旨が即時に把握される。そして、故障した定電圧レギュレータからの電力供給によるエラー検出値は、正常な定電圧レギュレータからの電力供給による検出値からの仮想値に置換されて、車体制御に利用される。
これにより、定電圧レギュレータが故障した直後に出力されるエラー値に基づいて車両が制御されて誤動作するのを回避できる。
さらに本発明において、前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータが故障しているか否かの判断は、共通の前記第1定電圧レギュレータ又は前記第2定電圧レギュレータから電力供給を受けるその他の部品の動作に基づいて判断されることを特徴とする。
かかる構成により、特別な構成要素を追加することなく前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータが故障しているか否かの判断を実行することができる。
本発明により、電装部品に故障が生じた場合、即時に緊急停止をしなくてもフェイルセーフが犠牲にならず、適切な制御を実行し信頼性の高い燃料電池を搭載した移動体が提供される。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の燃料電池を搭載した車両(移動体)の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る燃料電池を搭載した車両10の実施形態を示す縦断面図である。
車両10は、乗員空間であるキャビンCと、このキャビンCとの連続空間であるとともに荷物を収納するトランクルームTとを備えている。
そして、車両10は、このキャビンC及びトランクルームTで形成される連続空間をボトム側で仕切るとともにフロントシート74及びリアシート75を固定するフロアパネル72を備えている。さらに、その連続空間をフロント側で仕切るとともにイグニッションスイッチ61その他計器類を収めたインスツルメントパネル62及びアクセルペダル51が設けられるダッシュボードパネル71を備えている。
さらに、このダッシュボードパネル71及びフロアパネル72と、アンダカバー73と、その他ボンネットパネル等で形成される空間には、車両が走行するのに必要な駆動力を付与する燃料電池21と、高圧二次電池22と、電源管理制御部23と、低圧二次電池24と、アノード系補機30と、水素補給路31と、水素ボンベ32と、カソード系補機40と、エア補給路41と、エアコンプレッサ42と、走行モータ50と、ECU60とが収納されている。
燃料電池21は、図示しないサブフレームに底面側を固定され、左右一対のフロントシート74の間におけるフロアパネル72の部分が隆起してなるセンターコンソールSの内部空間に収納されている。そして、燃料電池21は、供給される水素と酸素の電気化学反応により発電して走行モータ50等に電力を供給するものである。
燃料電池21は、複数(例えば、200〜400)の単セル21a(適宜図2参照)の厚み方向に積層されて直列に配列してなり、剛性の高い筐体に収納されている。
この単セルは、それぞれ電解質膜と、その両面にそれぞれ配置されるアノード極及びカソード極と、燃料ガス(水素)の流路及び酸化ガス(エア(酸素))の流路が設けられているセパレータとを、構成要素としている。
このように構成される単セルは、燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)との電気化学反応により0.7V程度の起電力を発生するとともに、積層する単セルが直列に配列してなる燃料電池21は、発電により全体として数百Vの起電力を出力する。
高圧二次電池22は、リチウム蓄電池等であって、走行モータ50の要求電力のうち燃料電池21の発電のみでは不足する電力を供給したり、走行モータ50で発生した回生電力を充電したりするものである。
低圧二次電池24は、12V電力を出力する鉛蓄電池であって、車両10に搭載される各種電装部品に駆動電力を供給するものである。
図2は、車両10におけるガス流路の構成を主に示す概念図であって、実線は水素及びエアの流路を示し、破線は信号の伝達を示し、点線は駆動電力の供給を示している。
図3は、車両10における電源回路の構成を主に示す概念図であって、実線は駆動電力の供給を示し、破線は信号の伝達を示し、点線は水素及びエアの流れを示している。
走行モータ50は、PDU52(図3参照)を介して電源管理制御部23に接続され、車両10の走行時にアクセルペダル51(図2参照)の踏み込み量に応じた回転駆動力を付与したり、減速時に回生電力を発生させたりするものである。
アクセルペダル51は、乗員が車両10を加速させるために踏み込むペダルであり、この踏み込み量(アクセル開度)がECU60に出力されるようになっている。
PDU52は、図3に示すように、電源管理制御部23(電源)からアクセル開度に応じた直流電力を入力し、3相交流電力に変換して走行モータ50に出力するものである。また、走行モータ50が回生電力を発生しているときPDU52は、その交流電力を直流電力に変換し、電源管理制御部23を介して高圧二次電池22に充電させるものである。
図2に戻って説明を続ける。
アノード系補機30は、減圧弁35と、オリフィス36と、エゼクタ37と、水素圧センサ33と、パージ弁38とを備え、水素補給路31を介して水素ボンベ32に接続されている。
減圧弁35には、エアコンプレッサ42からのエアが、オリフィス36により減圧された後にパイロット圧(信号圧)として入力される。
そして、アクセルペダル51の踏み込み量が大きくなると、エアコンプレッサ42からのエア流量が高まると共に、後記する背圧弁44の開度が小さくなるので、減圧弁35に入力されるパイロット圧が高くなり水素の供給量が増加するようになっている。
つまり、減圧弁35は、このパイロット圧(信号圧)に基づいて水素の供給圧力を機械的に調整し、水素圧力P1とエア圧力P2との関係が一定になるようにしている。
このような、水素圧力P1とエア圧力P2の関係は、P1=kP2(kは比例係数)のような比例関係が成立し、水素圧力P1及びエア圧力P2のうちいずれか一方の検出値が不明でも、他方の検出値から不明な検出値を仮想することができるようになっている。
そして、このような仮想した水素圧力P1又はエア圧力P2は、車両10の制御パラメータとして設定されることになる。なお、このような仮想値の設定は、P1=kP2の関係からkを固定値としたり変数としたりして演算により導いてもよいし、水素圧力P1とエア圧力P2との関係を記録したテーブルから導いてもよい。
そして、減圧弁35により圧力が調整された水素は、エゼクタ37を経由した燃料電池21のアノード極に供給される。そして、このアノード極を通過して燃料電池21から排出された未反応の水素を含むアノードオフガスは、気液分離器(図示せず)で含有する水分を分離した後で上流のエゼクタ37に回帰するようになっている。そして、このエゼクタ37において、水素ボンベ32からの水素と混合された後、アノード極に再び供給されることになる。
パージ弁38は、燃料電池21の発電時に間欠的に開弁して、アノード系補機30の内部を循環する水素に含まれる水蒸気、窒素等の不純物を排出(パージ)し、発電を安定化するものである。
水素圧センサ33は、燃料電池21のアノード電極に供給される水素圧力P1を検出するために、この燃料電池21に接続する配管の近傍に取り付けられている。
そして、水素圧センサ33は、図3に示されるように、第1定電圧レギュレータ91から供給される駆動電力により水素圧力P1を検出し、ECU60に出力するようになっている。
水素ボンベ32は、トランクルームT(図1参照)の床下に配置され、水素補給路31を介して接続するアノード系補機30に水素を供給するものである。
水素ボンベ32は、燃料電池21を発電させる反応ガスである水素が高圧に圧縮されて貯蔵されている。そして、水素ボンベ32側に接続する水素補給路31の上流には遮断弁34が設けられており、この遮断弁34が開くと高圧の水素がアノード系補機30に導入されるようになっている。
エアコンプレッサ42は、電源管理制御部23(図3参照)から駆動電力が供給され、圧縮エアを出力するものである。そして、図2に示されるように、出力される圧縮エアの大部分は、カソード系補機40に供給され、燃料電池21の発電において含まれる酸素が反応ガスとして消費される。また、出力される圧縮エアの一部は、アノード系補機30の減圧弁35に供給され、前記した通り、水素の供給圧力を機械的に調整するパイロット圧(信号圧)として利用される。
エアコンプレッサ42は、アクセルペダル51の踏み込み量(アクセル開度)が大きくなると、ECU60の指令により回転速度が高くなりエア流量が増加するようになっている。
カソード系補機40は、エア圧センサ43と、背圧弁44とを備えている。
背圧弁44は、バタフライ弁等から構成された常開型の弁であり、ECU60によって制御される開度は、アクセルペダル51の踏み込み量(アクセル開度)に応じて変化する。つまり、アクセル開度が大きくなると、背圧弁44の開度は小さく制御され、前記したエアコンプレッサ42からのエア流量が増加することも加わって、カソード系補機40には、エア圧力P2が高圧で供給されることになる。
エア圧センサ43は、燃料電池21のカソード電極に供給されるエア圧力P2を検出するために、この燃料電池21に接続する配管の近傍に取り付けられている。
そして、エア圧センサ43は、第2定電圧レギュレータ92(図3参照)から供給される駆動電力によりエア圧力P2を検出し、ECU60に出力するようになっている。
図3を参照して説明を続ける。
第1定電圧レギュレータ91及び第2定電圧レギュレータ92(以下、両者を区別しない場合は単に「定電圧レギュレータ91,92」と記載する)は、電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)等のスイッチング素子を利用した、降圧動作により一定電圧を得る手段である。
ここで定電圧レギュレータ91,92は、第3DC−DCコンバータ23c及び低圧二次電池24に接続し、供給される12V電力を5V電力に降圧して出力するものである。この定電圧レギュレータ91,92には、水素圧センサ33、エア圧センサ43、流量センサや温度センサ等のセンサ部品95,96、及び5V電力で駆動するその他の部品が接続されている。
また、水素圧センサ33及びエア圧センサ43は、それぞれアノード系補機30及びカソード系補機40の内部に配置されているものであるが、図3においては説明の便宜上外部に記載されている。
電源管理制御部23(電源)は、燃料電池21及び高圧二次電池22等の電源と走行モータ50との間の供給電力及び回生電力のやりとりの制御を行うものである。
電源管理制御部23は、第1DC−DCコンバータ23aと、第2DC−DCコンバータ23bと、第3DC−DCコンバータ23cと、から構成されている。
このように構成される電源管理制御部23は、燃料電池21の出力電圧を第1DC−DCコンバータ23aで昇圧してPDU52やエアコンプレッサ42等に出力する。
そして、PDU52に必要な電力が燃料電池21の出力だけでは不足するときにその不足分を高圧二次電池22から第2DC−DCコンバータ23bを介してPDU52やエアコンプレッサ42等に出力する。
また電源管理制御部23は、すでに説明したように、第3DC−DCコンバータ23cを介して、車両10の搭載されている電装部品(符号60〜63,符号90〜96等)に駆動電力を供給するものである。
第1DC−DCコンバータ23aは、チョッパ型電力変換回路を備え、燃料電池21の出力電圧に対して昇圧動作をし、第2DC−DCコンバータ23b、第3DC−DCコンバータ23c、エアコンプレッサ42及びPDU52に電力を供給するものである。
第2DC−DCコンバータ23bは、高圧二次電池22の出力電圧に対して昇圧動作をし、PDU52又は第1DC−DCコンバータ23aからの供給電力に対して降圧動作する双方向のチョッパ型電力変換回路を備えている。
なお、電源管理制御部23は、エアコンプレッサ42及びPDU52に供給する電力として、燃料電池21からの出力を優先して、不足分を高圧二次電池22から補助(アシスト)するように制御している。
第3DC−DCコンバータ23cは、第1DC−DCコンバータ23a及び第2DC−DCコンバータ23bの出力電圧に対し降圧動作をする。
そして、第3DC−DCコンバータ23cは、ハーネス25に接続されている電装部品に対しECU60の判断で開閉するリレー90を介して駆動電力を供給する。さらには低圧二次電池24(鉛蓄電池,12Vバッテリ)を充電する。
これら電装部品とは、第3DC−DCコンバータ23c及び/又は低圧二次電池24から12V電力の供給を受けて動作する例えばヘッドライト、エアコン、カーステレオ等の12V駆動部品94であり、さらには、定電圧レギュレータ91,92により降圧された5V電力の供給を受けて動作する水素圧センサ33、エア圧センサ43、その他センサ部品95,96等である。
ちなみに、図示略とされているが、DC−DCコンバータ23a,23b,23cも、駆動電源を低圧二次電池24からとっており、ハーネス25を介して接続される電装部品の一つである。
また、これらリレー90,93は、図示しないリレーボックスに集約されており、車載されるほとんどの電装部品は、このリレーボックスを介して駆動電圧が供給/遮断される。
ECU60(Electronic control unit)は、図示しない車内LANを介して車両10に搭載されている各種電装部品と接続し、車両10全体の制御を統括するものである。
このECU60は、イグニッションスイッチ61の3つの設定ポジションであるOFFモード、アクセサリーモード、ONモードのいずれかに対応して、制御対象の電装部品に対応するリレー90,93及び高圧電源のコンタクタ(図示略)の開閉を行う。
ECU60の動作の一例について述べると、イグニッションスイッチ61がアクセサリーモードに設定されると、リレー90が閉状態になって、低圧二次電池24からハーネス25を伝って定電圧レギュレータ91,92、及び12V駆動部品94に駆動電圧が供給される。
そして、イグニッションスイッチ61がONモードに設定されると図示しないコンタクタが閉状態になって、高圧電源(燃料電池21,高圧二次電池22)から電力の供給を受けてエアコンプレッサ42及び走行モータ50が起動することになる。
ECU60は、第1定電圧レギュレータ91及び第2定電圧レギュレータ92のうちいずれか一方のものが故障した場合にリレー93を閉状態にして警告灯62(警告手段)を動作させ乗員にその旨を通告する。なお、警告手段としては、音声等で乗員に知らせるものであってもよい。
さらに、この警告手段が動作している警告期間中にECU60は、前記したように、水素圧力P1及びエア圧力P2のうち正常に機能している一方のものの検出値から他方の検出値を仮想し、車両制御用のパラメータとして設定する。
そしてECU60は、警告手段62の動作後において正常動作していた第1定電圧レギュレータ91及び第2定電圧レギュレータ92のうち他方のものが故障した場合に車両10を緊急停止させる。
ここで緊急停止とは、水素ボンベ32の遮断弁34を閉状態にしたり、コンタクタ(図示略)を開状態にしたりして、高圧電源(燃料電池21,高圧二次電池22)から走行モータ50に電力が供給されないようにして車両10を走行不能な状態にすることを指す。
故障信号出力手段63は、対応する第1定電圧レギュレータ91又は第2定電圧レギュレータ92に故障が生じた場合、その旨の信号を出力するものである。
そして、この信号は、ECU60に受信され、定電圧レギュレータ91,92に故障が生じた旨が即時に把握される。
この故障信号出力手段63は、定電圧レギュレータ91,92を構成する回路の電圧が正常範囲を規定する閾値を超えるか否かを検出したり、電圧の変動をモニタリングしたりする等して、定電圧レギュレータ91,92の故障/正常の判断をすることができる。
そして、前記したように、故障した定電圧レギュレータ92(91)から電力供給を受けて検出されていたエア圧力P2(水素圧力P1)は、正常な定電圧レギュレータ91(92)から電力供給を受けて検出された水素圧力P1(エア圧力P2)から導いた仮想値に置換されて車体制御用のパラメータに設定される。
これにより、定電圧レギュレータ91(92)が故障した直後にエア圧センサ43又は水素圧センサ33出力されるエラー値に基づく制御が実行されて車両が誤動作するのを回避できる。
さらに、第1定電圧レギュレータ91及び第2定電圧レギュレータ92のいずれか一方のものが故障している状態では、車両10は、緊急停止には至らないものの、警告灯62が点灯しているために乗員は点検整備を促されることになる。
なお、このような警告灯62の点灯期間中に、正常に機能していた他方のものが故障した場合、そうなってから緊急停止すればフェイルセーフに基づく信頼性は、確保される。
次に図4のフローチャートを参照して(適宜図2参照)、第1実施形態に係る燃料電池を搭載した移動体の制御方法の動作を説明する。
イグニッションスイッチ61をONモードに設定すると、水素ボンベ32から水素がアノード系補機30に供給され、エアコンプレッサ42からはエアがカソード系補機40に供給され、燃料電池21は発電を開始する。
そして、乗員が操作するアクセルペダル51の踏み込み量に応じて、カソード系補機40に供給されるエアの圧力P2が変化し、このエア圧力P2を減圧したパイロット圧(信号圧)により調整される水素圧力P1も同期して変化して供給されることになる。
そして、通常状態において、水素圧力P1は水素圧センサ33において、エア圧力P2はエア圧センサ43において検出され、車両制御のパラメータに設定されている(S10)。
ここで、何らかの理由により水素圧センサ33に駆動電力を供給する第1定電圧レギュレータ91が故障したとする(S11:Yes)。するとこの第1定電圧レギュレータ91を担当する故障信号出力手段63がその旨の信号をECU60に送信し、このECU60はリレー93を閉状態にして警告灯62を点灯させその旨が警告される(S12)。この警告により、第1定電圧レギュレータ91が機能しなくなったことについて乗員に点検整備を促し、移動体10を即時に緊急停止させることはしない。このため、乗員に無用の不便を与えることがない。
そして、正常に動作しているエア圧センサ43により検出されているエア圧力P2から、故障している水素圧センサ33に印加している水素圧力を仮想し、この仮想水素圧を車両制御のパラメータに設定する(S13A)。
なお仮想水素圧が制御に反映されると、実際の水素圧との間に乖離が生じている場合は、エア圧力との間に差圧が発生することになる。この差圧が大きくなり燃料電池に不具合が生じるのを防止するために燃料電池の出力制限を行う場合がある(S13B)。
次に、この警告期間中に正常に動作していたエア圧センサ43に駆動電力を供給する第2定電圧レギュレータ92が故障したとする(S14:Yes)。するとこの第2定電圧レギュレータ92を担当する故障信号出力手段63がその旨の信号をECU60に送信し、移動体10を緊急停止する(S15)。これにより、水素圧力P1及びエア圧力P2を認識できない状態になったので、車両10は緊急停止してフェイルセーフに基づいて信頼性が確保される。
次に、通常状態(S10)から、エア圧センサ43に駆動電力を供給する第2定電圧レギュレータ92が故障したとする(S11:No,S21:Yes)。するとこの第2定電圧レギュレータ92を担当する故障信号出力手段63がその旨の信号をECU60に送信し、このECU60はリレー93を閉状態にして警告灯62を点灯させその旨が警告される(S22)。この警告により、第2定電圧レギュレータ92が機能しなくなったことについて乗員に点検整備を促し、移動体10を即時に緊急停止させることはしない。このため、乗員に無用の不便を与えることがない。
そして、正常に動作している水素圧センサ33により検出されている水素圧力P1から故障しているエア圧センサ43に印加しているエア圧力を仮想し、この仮想エア圧を車両制御のパラメータに設定する(S23A)。
なお仮想エア圧が制御に反映されると、S13Bで説明した同じ理由により、燃料電池21の出力制限を行う場合がある(S23B)。なおこのように燃料電池の出力制限を行った場合であっても、二次電池22のアシストにより、走行モータ50の最高出力を維持させることは可能である。
次に、この警告期間中に正常に動作していた水素圧センサ33に駆動電力を供給する第1定電圧レギュレータ91が故障したとする(S24:Yes)。するとこの第1定電圧レギュレータ91を担当する故障信号出力手段63がその旨の信号をECU60に送信し、移動体10を緊急停止する(S15)。もしくは、緊急停止に至らないまでも、燃料電池21の出力のみを停止して、二次電池22の出力のみで移動体10の走行を維持させることが可能である。これにより、水素圧力P1及びエア圧力P2を認識することができない状態になったので、車両10は緊急停止してフェイルセーフに基づいて信頼性が確保される。
ところで、第1定電圧レギュレータ91が故障しているか否かの判断(S11,S24)は、前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、共通の第1定電圧レギュレータ91から電力供給を受ける他のセンサ部品96が正常に動作しているか否かに基づいて判断してもよい。
同様に、第2定電圧レギュレータ92が故障しているか否かの判断(S21,S14)は、前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、共通の第2定電圧レギュレータ92から電力供給を受ける他のセンサ95が正常に動作しているか否かに基づいて判断してもよい。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係る燃料電池を搭載した移動体(図1、図2参照)における電源回路の主要部の構成を示す概念図である。
第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第2実施形態において給電切替手段80が設けられている点にある。その他の構成については、すでに説明しているものと共通しているので(図3参照)、同一符号を付して記載を省略する。
給電切替手段80は、定電圧レギュレータ91,92から供給される駆動電力の回線上における供給/遮断をECU60からの指示に従い切り替える第1開閉器81、第2開閉器82、及び第3開閉器83とから構成されている。
このように構成される給電切替手段80は、第1定電圧レギュレータ91が故障した場合に、正常に動作する第2定電圧レギュレータ92が水素圧センサ33に駆動電力を供給し、第2定電圧レギュレータ92が故障した場合に、正常に動作する第1定電圧レギュレータ91がエア圧センサ43に駆動電力を供給するものである。
第1開閉器81は、第1定電圧レギュレータ91が通常時において電力供給を担当するセンサ部品96,96…の群と、第1定電圧レギュレータ91とを結ぶ回線上に配置されている。そして、この第1開閉器81が閉状態になると定電圧レギュレータ91(92)からセンサ部品96,96…に駆動電力が供給されることになり、開状態になると駆動電力は遮断される。
第2開閉器82は、第2定電圧レギュレータ92が通常時において電力供給を担当するセンサ部品95,95…の群と、第2定電圧レギュレータ92とを結ぶ回線上に配置されている。そして、この第2開閉器82が閉状態になると定電圧レギュレータ92(91)からセンサ部品95,95…に駆動電力が供給されることになり、開状態になると駆動電力は遮断される。
第3開閉器83は、水素圧センサ33に電力供給する回線とエア圧センサ43に電力供給する回線とを直結する回線上に配置されている。そして、この第3開閉器83が開状態になると第1定電圧レギュレータ91からは水素圧センサ33に駆動電力が供給され、第2定電圧レギュレータ92からはエア圧センサ43に駆動電力が供給されることになる。一方、第3開閉器83が閉状態になると第1定電圧レギュレータ91及び第2定電圧レギュレータ92のうちいずれか一方が故障しても、水素圧センサ33及びエア圧センサ43は、正常に動作する他方のものから駆動電力が供給されることになる。
ここで、給電切替手段80は、定電圧レギュレータ91,92が共に正常である場合の開閉器81,82,83の開閉状態を示している。すなわち、第1開閉器81及び第2開閉器82は閉状態、第3開閉器83は開状態を示している。
このように正常時においては、第1定電圧レギュレータ91からは水素圧センサ33及びその他のセンサ部品96,96に対して駆動電力が供給され、第2定電圧レギュレータ92からはエア圧センサ43及びその他のセンサ部品95,95に対して駆動電力が供給されている。
一方、図5の下側に符号80´で示される給電切替手段80´は、定電圧レギュレータ91(92)のうちいずれか一方(1個)が故障した場合の開閉器81,82,83の開閉状態を示している。すなわち、第1開閉器81及び第2開閉器82は開状態、第3開閉器83は閉状態を示している。このように、故障時においては、第3開閉器83が閉状態であることにより、正常に動作する他方(1個)の定電圧レギュレータ92(91)から駆動電力が水素圧センサ33及びエア圧センサ43の両方に供給されることになる。
さらに、第1開閉器81及び第2開閉器82が開状態であることにより、その他の部品95,96への駆動電力の供給が停止されることになる。これにより、正常に動作している1個の定電圧レギュレータ92(91)が過負荷になることが防止される。
次に図6のフローチャートを参照して(適宜図5参照)、第2実施形態に係る燃料電池を搭載した移動体の制御方法の動作を説明する。
第2実施形態における、図6中のS13C及びS23Cを除く各ステップは、図4における同一符号のステップと共通しているので、第1実施形態においてした説明を援用することとして記載を省略する。
動作フローにおけるS13C及びS23Cのステップは、水素圧センサ33及びエア圧センサ43のうち何れか一方が故障した場合(S11,S21)、給電切替手段80を構成する開閉器81,82,83の開閉状態を、符号80から符号80´のように切り替える。
これにより、正常に動作している一つの定電圧レギュレータ91(92)から、水素圧センサ33及びエア圧センサ43の両方に、駆動電力が供給されることになる。これにより、第2実施形態では、第1実施形態のような仮想値を用いることなく、車両の通常制御を継続させることができる。
前記した実施形態では、燃料電池21が搭載された車両10を例示したが、その他に例えば、自動二輪車、列車、船舶に燃料電池が搭載された移動体でもよい。また、家庭用や業務用の据え置き型の燃料電池システムや、給湯システムに組み込まれた燃料電池システムにも本願発明を適用することができる。
本発明に係る燃料電池を搭載した車両(移動体)の実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態の燃料電池を搭載した車両(移動体)におけるガス流路の構成を主に示す概念図であって、実線はアノードガスである水素及びカソードガスであるエアの流路を示し、破線は信号の伝達を示し、点線は駆動電力の供給を示している。 本発明の第1実施形態の燃料電池を搭載した車両(移動体)における電源回路の構成を主に示す概念図であって、実線は駆動電力の供給を示し、破線は信号の伝達を示し、点線は水素及びエアの流れを示している。 第1実施形態に係る燃料電池を搭載した移動体の制御方法の実施形態を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の燃料電池を搭載した車両(移動体)における電源回路の構成を主に示す概念図である。 第2実施形態に係る燃料電池を搭載した移動体の制御方法の実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車両(移動体)
21 燃料電池
23 電源管理制御部(電源)
30 アノード系補機
31 水素補給路
33 水素圧センサ(5V駆動部品)
34 遮断弁
35 減圧弁
40 カソード系補機
41 エア補給路
43 エア圧センサ(5V駆動部品)
50 走行モータ
62 警告灯(警告手段)
63 故障信号出力手段
80,80´ 給電切替手段
81,82,83 開閉器
90,93 リレー
91 第1定電圧レギュレータ(定電圧レギュレータ)
92 第2定電圧レギュレータ(定電圧レギュレータ)
94 12V駆動部品
95,96 センサ部品(5V駆動部品)
P1 水素圧力
P2 エア圧力

Claims (11)

  1. 水素及びエアが供給されて電気化学反応により起電力を発生する燃料電池を搭載した移動体において、
    前記エアを入力しその信号圧に基づいて前記燃料電池に供給する前記水素の圧力を調整する減圧弁と、
    電源の電圧を降圧し前記調整後の水素の水素圧力が検出される水素圧センサに駆動電力を供給する第1定電圧レギュレータと、
    前記第1定電圧レギュレータに並列接続するとともに、前記燃料電池に供給される前記エアのエア圧力が検出されるエア圧センサに駆動電力を供給する第2定電圧レギュレータとを、備えることを特徴とする燃料電池を搭載した移動体。
  2. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に動作する警告手段を、備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  3. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、前記水素圧センサ及び前記エア圧センサのうち、機能しなくなった一方のものの検出値を、正常に機能する他方のものの検出値から仮想することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  4. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、前記燃料電池の出力制限を実施することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  5. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータのうちいずれか一方のものが故障した場合に、正常に動作する他方のものが前記水素圧センサ及び前記エア圧センサに駆動電力を供給することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  6. 前記正常に動作する他方のものは、前記水素圧センサ及び前記エア圧センサを除くその他の部品への駆動電力の供給を停止することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  7. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータの両方が故障した場合に、前記燃料電池は出力を停止し、二次電池が代わりの出力をすることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  8. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータの両方が故障した場合に、走行を停止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  9. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータは、故障が生じた場合にその旨の信号を出力する故障信号出力手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  10. 前記第1定電圧レギュレータ及び前記第2定電圧レギュレータが故障しているか否かの判断は、共通の前記第1定電圧レギュレータ又は前記第2定電圧レギュレータから電力供給を受けるその他の部品の動作に基づいて判断されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池を搭載した移動体。
  11. 水素及びエアが供給されて電気化学反応により起電力を発生する燃料電池を搭載した移動体の制御方法において、
    前記エアの信号圧に基づいて水素圧力が調整された水素が前記燃料電池に供給される段階と、
    前記燃料電池に供給される前記エアの圧力検出及び前記水素の圧力検出のいずれか一方が不能になる段階と、
    圧力検出が不能である一方の検出値を、圧力検出が可能な他方の検出値から仮想する段階と、を含むことを特徴とする燃料電池を搭載した移動体の制御方法。
JP2008299395A 2008-06-10 2008-11-25 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法 Expired - Fee Related JP5134510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008299395A JP5134510B2 (ja) 2008-06-10 2008-11-25 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008152119 2008-06-10
JP2008152119 2008-06-10
JP2008299395A JP5134510B2 (ja) 2008-06-10 2008-11-25 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010021127A true JP2010021127A (ja) 2010-01-28
JP5134510B2 JP5134510B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=41705793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008299395A Expired - Fee Related JP5134510B2 (ja) 2008-06-10 2008-11-25 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5134510B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018100942A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellensystem und Steuerverfahren dafür
DE102018100027A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellensystem und Steuerverfahren hierfür
JP7498078B2 (ja) 2020-09-30 2024-06-11 株式会社Subaru 燃料電池車両の燃料電池システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270743A (ja) * 1988-04-21 1989-10-30 Mitsubishi Electric Corp 電源供給装置
JP2004179127A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムのセンサ代替推定制御装置
JP2006112923A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Nec Electronics Corp 半導体装置
JP2008010311A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の運転方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01270743A (ja) * 1988-04-21 1989-10-30 Mitsubishi Electric Corp 電源供給装置
JP2004179127A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システムのセンサ代替推定制御装置
JP2006112923A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Nec Electronics Corp 半導体装置
JP2008010311A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の運転方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018100942A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellensystem und Steuerverfahren dafür
DE102018100027A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennstoffzellensystem und Steuerverfahren hierfür
US10629930B2 (en) 2017-03-15 2020-04-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system and control method therefor
US10720657B2 (en) 2017-03-15 2020-07-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system and control method therefor
JP7498078B2 (ja) 2020-09-30 2024-06-11 株式会社Subaru 燃料電池車両の燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5134510B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8428802B2 (en) Vehicle assistance system
US8091664B2 (en) Fuel cell vehicle
JP6546617B2 (ja) 電力分配システム
US6815100B2 (en) Control device for starting fuel cell vehicle
US8676416B2 (en) System and method for starting fuel cell vehicle in emergency
KR101109713B1 (ko) 연료전지시스템 및 연료전지시스템의 기동방법
JP2008219953A (ja) 電気移動体
WO2004103763A1 (en) Control apparatus and control method for vehicle-mounted fuel cell power generation system
JP2009089536A (ja) 電源システム
JP2007259537A (ja) 電動車両
US20180126866A1 (en) Vehicle
US20100266911A1 (en) Fuel cell system
CN108630963A (zh) 燃料电池系统及其控制方法
CN108630967A (zh) 燃料电池系统及其控制方法
WO2008032498A1 (fr) Objet mobile
JP2014230468A (ja) 電動車両
JP5134510B2 (ja) 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法
JP5097020B2 (ja) 燃料電池を搭載した移動体及びその制御方法
US9142846B2 (en) Fuel cell system and fuel cell activation method
JP6790994B2 (ja) 燃料電池システムを搭載した車両
JP5081738B2 (ja) 燃料電池車両
JP5727959B2 (ja) 燃料電池システム
JP5352038B2 (ja) 動力供給システム
JP6992583B2 (ja) 燃料電池車両
JP6693247B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5134510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees