JP2010020486A - 道路標示認識装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能な道路標示認識装置を提供する。
【解決手段】前方カメラ40f及び後方カメラ40rが、車両1の前方及び後方の画像を視野40a及び視野40bで夫々撮像し、CPUが、撮像された夫々の画像の一部である特徴ベクトルと、予めテーブルに記憶されたパターンである特徴ベクトルとを1文字ずつ照合する。そして、照合した結果が一致した場合、CPUが、一致した1文字を含む「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示を認識する。また、ブザー30が、警告音を発し、液晶ディスプレイ20が、前方カメラ40fからの画像を表示する。
【選択図】図1
【解決手段】前方カメラ40f及び後方カメラ40rが、車両1の前方及び後方の画像を視野40a及び視野40bで夫々撮像し、CPUが、撮像された夫々の画像の一部である特徴ベクトルと、予めテーブルに記憶されたパターンである特徴ベクトルとを1文字ずつ照合する。そして、照合した結果が一致した場合、CPUが、一致した1文字を含む「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示を認識する。また、ブザー30が、警告音を発し、液晶ディスプレイ20が、前方カメラ40fからの画像を表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の前方又は後方の路面上に記された道路標示を認識する道路標示認識装置に関する。
車両の安全な運転を支援するために、走行中の道路環境を撮像手段によって連続的に撮像し、撮像した画像の一部又は全部と予め記憶されている文字/記号のパターンとを照合して、路面上に記された道路標示を認識する技術が知られている。
例えば、特許文献1では、車両前部に取り付けられた撮像手段で前方斜め下方の路面を撮像した画像から道路標示の文字/記号のパターンを認識し、認識した文字/記号のパターンと、予め記憶された文字/記号のパターンとが一致したときに、道路標示を認識する技術が開示されている。
また、特許文献2では、車両前部に設置された撮像手段が撮像した前方の画像から道路標示等の対象物を認識した結果を用いて、車両後部に設置された他の撮像手段が撮像する後方の画像と対象物を認識する手段とを最適化し、対象物の認識率を向上させる技術が開示されている。
特開2002−219998号公報
特開2008−21196号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された技術では、夫々車両の前方及び後方を撮像した一の画像から道路標示を認識することとなるため、夫々の画像に路面からの太陽光の反射光又は路面上の自車両の影が映り込んで、道路標示が認識できないことがあった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の前方及び後方を撮像した画像から夫々所定の領域を抽出し、夫々の領域に含まれる道路標示を認識することにより、路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能な道路標示認識装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る道路標示認識装置は、車両に搭載されて該車両の前方(又は後方)を撮像する撮像部と、該撮像部が撮像した前方(又は後方)の画像の一部又は全部、及び予め記憶されたパターンを照合する照合手段と、該照合手段が照合した結果に基づいて前記車両の前方(又は後方)の道路標示を認識する認識手段とを備える道路標示認識装置において、前記車両の後方(又は前方)を撮像する第2の撮像部と、該第2の撮像部が撮像した後方(又は前方)の画像の一部又は全部、及び前記パターンを照合する第2の照合手段とを備え、前記認識手段は、前記第2の照合手段が照合した結果に基づいて前記車両の後方(又は前方)の道路標示を認識するように構成してあることを特徴とする。
この道路標示認識装置では、車両に搭載された撮像部が、車両の前方(又は後方)を撮像し、照合手段が、前方(又は後方)の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとを照合し、認識手段が、照合手段が照合した結果に基づいて車両の前方(又は後方)の道路標示を認識する。
更に、第2の撮像部が車両の後方(又は前方)を撮像し、第2の照合手段が、第2の撮像部が撮像した後方(又は前方)の画像の一部又は全部と前記パターンとを照合し、認識手段は、第2の照合手段が照合した結果に基づいて車両の後方(又は前方)の道路標示を認識する。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。このため、道路標示を認識する精度が向上する。
更に、第2の撮像部が車両の後方(又は前方)を撮像し、第2の照合手段が、第2の撮像部が撮像した後方(又は前方)の画像の一部又は全部と前記パターンとを照合し、認識手段は、第2の照合手段が照合した結果に基づいて車両の後方(又は前方)の道路標示を認識する。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。このため、道路標示を認識する精度が向上する。
第2発明に係る道路標示認識装置は、前記パターンは、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列を含むように構成してあることを特徴とする。
この道路標示認識装置では、予め記憶されたパターンに「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列を含めてある。
これにより、記号による道路標示に加えて、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示が認識される。
これにより、記号による道路標示に加えて、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示が認識される。
第3発明に係る道路標示認識装置は、前記照合手段及び第2の照合手段は、前記文字列を1文字ずつ照合するように構成してあり、前記照合手段又は第2の照合手段が1文字を照合した結果が一致した場合、前記認識手段が、前記1文字を含む前記文字列からなる道路標示を認識するように構成してあることを特徴とする。
この道路標示認識装置では、照合手段及び第2の照合手段は、夫々車両の前方又は後方の画像の一部又は全部と予め記憶された文字列とを1文字ずつ照合する。照合手段又は第2の照合手段が1文字を照合した結果が一致した場合、認識手段が、前記1文字を含む「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示を認識する。
これにより、例えば、文字列からなる道路標示の一部にかすれ又は欠損等がある場合であっても、道路標示の検出漏れを抑止する。
これにより、例えば、文字列からなる道路標示の一部にかすれ又は欠損等がある場合であっても、道路標示の検出漏れを抑止する。
第4発明に係る道路標示認識装置は、前記認識手段が前記道路標示を認識した場合、警告を発する手段を備えることを特徴とする。
この道路標示認識装置では、認識手段が道路標示を認識した場合、警告を発する。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、使用者に注意を喚起する。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、使用者に注意を喚起する。
第5発明に係る道路標示認識装置は、前記認識手段が前記道路標示を認識した場合、前記撮像部(又は第2の撮像部)が撮像した前方の画像を表示する表示部を備えることを特徴とする。
この道路標示認識装置では、認識手段が道路標示を認識した場合、表示部が、撮像部(又は第2の撮像部)が撮像した前方の画像を表示する。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、表示部に表示される画像をテレビ画像、カーナビ画像等の画像から前方カメラからの画像に切り替える。このため、車両の前方から左右の斜め側方に至る視野の視認性が確保される。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、表示部に表示される画像をテレビ画像、カーナビ画像等の画像から前方カメラからの画像に切り替える。このため、車両の前方から左右の斜め側方に至る視野の視認性が確保される。
本発明によれば、照合手段及び第2の照合手段が、撮像部及び第2の撮像部が撮像した車両の前方及び後方の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとを照合し、認識手段が、照合された結果に基づいて車両の前方及び後方の道路標示を認識する。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。従って、路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能となる。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部又は全部と予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。従って、路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る道路標示認識装置が搭載された車両を模式的に示す説明図であり、図2は、道路標示認識装置の概略構成を示すブロック図である。図中2は道路標示認識装置であり、道路標示認識装置2は、車両1のフロントグラス上部及びトランクリッド後部に配されて車両1の前方及び後方を視野40a及び視野40bで夫々撮像する前方カメラ40f及び後方カメラ40rを備える。
図1は、本発明に係る道路標示認識装置が搭載された車両を模式的に示す説明図であり、図2は、道路標示認識装置の概略構成を示すブロック図である。図中2は道路標示認識装置であり、道路標示認識装置2は、車両1のフロントグラス上部及びトランクリッド後部に配されて車両1の前方及び後方を視野40a及び視野40bで夫々撮像する前方カメラ40f及び後方カメラ40rを備える。
前方カメラ40f及び後方カメラ40rは、CCDと広角レンズとを有し、広角レンズが集光した光をCCDが電気信号に変換して、所定のフレームレートの画像を生成するようにしてある。この画像には、広角レンズ特有の歪曲収差が含まれている。
尚、CCDはCMOSからなる撮像素子でもよく、広角レンズは魚眼レンズでもよい。
尚、CCDはCMOSからなる撮像素子でもよく、広角レンズは魚眼レンズでもよい。
前方カメラ40f及び後方カメラ40rが夫々撮像した画像は、ダッシュボードの内奥部に設けられたECU(Electronic Control Unit)10に与えられる。ECU10は、前方カメラ40f及び後方カメラ40rに接続されて、撮像された画像に対し画像処理を行う画像処理部11を備える。画像処理部11には、一時的に画像を記憶するためのRAMからなる画像メモリ12と、画像の補正、画像変換等の処理を行うためのテーブルが記憶されたROMからなるテーブル用メモリ13とが接続されている。画像処理部11の出力は、ダッシュボードの上部に設けられた液晶ディスプレイ20に接続されている。
ECU10は、また、制御の中枢となるCPU14、プログラム等の情報を記憶するROM15、及び一時的に発生した情報を記憶するRAM16を備え、これらは互いにバス接続されている。CPU14は、ROM15に予め格納されている制御プログラムに従って、入出力、演算等の処理を実行する。
CPU14には、更に、ダッシュボードの内部に配されて警告音を発するブザー30が接続されている。
尚、警告のための音声又は光を発するために、CPU14に、音声合成回路及びスピーカ、又は発光素子を夫々接続するようにしてもよい。
尚、警告のための音声又は光を発するために、CPU14に、音声合成回路及びスピーカ、又は発光素子を夫々接続するようにしてもよい。
画像処理部11は、CPU14から指示されて、前方カメラ40f及び後方カメラ40rから夫々与えられた車両1の前方及び後方の画像を一時的に画像メモリ12に記憶し、テーブル用メモリ13から読み出した補正テーブルを用いて、記憶された画像に含まれた歪曲収差の補正を行う。画像処理部11は、補正した車両1の前方及び後方の画像のうち、CPU14の制御によって選択された画像を液晶ディスプレイ20に与える。
尚、画像処理部11に、図示しないカーナビゲーション装置及びテレビジョンチューナが接続されている場合は、画像処理部11が、例えば地図画像、テレビジョン画像、車両1の前方及び後方の画像のうち、CPU14の制御によって選択された画像を液晶ディスプレイ20に与えるようにしてある。
画像処理部11は、また、CPU14から指示されて、与えられた画像から車両1の前方及び後方の道路標示4a及び4bが含まれる部分を抽出し、上述した視点変換を含む所定の変換を行う。CPU14は、画像処理部11が変換した画像と予め記憶されたパターンとを照合し、道路標示4a又は4bを認識したときに、ブザー30に警告音を鳴動させると共に、液晶ディスプレイ20に車両1の前方の画像を表示させる。
ここで、道路標示とは、路面上に記された交通標識であり、「止まれ」、「とまれ」等の文字列からなるものと、記号からなるものとがある。
ここで、道路標示とは、路面上に記された交通標識であり、「止まれ」、「とまれ」等の文字列からなるものと、記号からなるものとがある。
図1に示すように、視野40bの俯角は、視野40aの俯角より大きくしてあり、後方カメラ40rが撮像した画像は、前方カメラ40fが撮像した画像より車両1の近傍が映り込んで遠近感が強調されたものとなる。ECU10は、前方カメラ40f及び後方カメラ40rが夫々撮像した画像の一部を、後述する視点変換によって俯瞰方向の画像に変換するようにしている。
図3は、画像処理部11が車両1の前方及び後方の画像から文字領域を抽出する過程を示す説明図である。画像処理部11は、以下に説明する画像処理及び画像変換を、CPU14の制御のもとに行う。
CPU14から「文字画像の切出」を指示された場合、画像処理部11は、指定された画像から図3(a)に示すような文字が含まれる部分を探索して切り出す。このとき、車両1の前方及び後方の画像において道路標示が出現する位置は限定されているため、探索する範囲を絞り込むことができる。
CPU14から「視点変換(トップビュー変換)」を指示された場合、画像処理部11は、上述した文字が含まれる部分の画像を、図3(b)に示すような俯瞰方向の画像に変換する。このとき、画像が切り出された位置によって変換前の文字が変形している度合いが異なるため、画像処理部11は、変換に用いるパラメータをテーブル用メモリ13から読み出す。
尚、上述したパラメータは、車両1の前方の画像と後方の画像とで別々に準備して、視点変換の精度を高めるようにしてもよい。
尚、上述したパラメータは、車両1の前方の画像と後方の画像とで別々に準備して、視点変換の精度を高めるようにしてもよい。
CPU14から「2値化」を指示された場合、画像処理部11は、文字領域の特定を容易にするために、視点変換した画像の各画素を2値化する(図3(b)参照)。2値化により、道路標示の文字部分及び背景の路面は、夫々白点及び黒点からなる画素の集合となる。
このとき、閾値は、いわゆるモード法(x軸及びy軸を夫々濃度値及び画素数とする濃度ヒストグラムにおいて、画像の対象物と背景の夫々に対応した二つの山ができる場合、山の間の谷の位置を閾値として設定する方法)又はPタイル法(画像内で対象物の占める面積がPパーセントであることが予めわかっている場合、濃度ヒストグラムにおける濃度値の累積分布が全体のPパーセントとなる濃度値を閾値とする方法)によって決定する。
CPU14から「文字領域特定」を指示された場合、画像処理部11は、xy平面上で2値化した画像を構成する各画素のうち、図3(c)に示すように、白点をx軸及びy軸に夫々投影したヒストグラム5x、5yを生成する。そして、画像処理部11は、白点が所定範囲内で連結されている部分を文字の構成要素とみなして文字領域5cを特定する。このとき、前記所定範囲は、文字の大きさがある程度固定的であることを利用して決定される。
CPU14から「正規化」を指示された場合、画像処理部11は、文字領域5cが特定された画像から、図3(d)に示すように、文字領域に外接する矩形領域5aを抽出し、更に、文字の大きさ及び形状を一定にするために前記矩形領域5aの正規化を行う。正規化が必要となるのは、道路標示が路面上に記された時期及び地域により、文字の大きさ及び形状が異なるためである。
図4は、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の道路標示に含まれる文字のパターンを収納したパターンテーブル3を模式的に示す説明図である。パターンテーブル3の各要素には、文字のパターンとして、文字を2値化した画像そのもの、又は文字の特徴ベクトルを収納してある。文字の特徴ベクトルは、文字を構成する要素の長さ、大きさ、分起点の位置、及び曲線位置等の特徴を抽出したものである。
上述した画像処理及び画像変換により、画像処理部11が正規化された矩形領域5aを抽出した場合、CPU14は、矩形領域5aの画像と、予めROM15に記憶したパターンテーブル3の要素へのポインタが指し示す内容とを1文字ずつ照合する。そして、照合した結果が一致したとき、CPU14は、一致した文字が含まれる道路標示を認識する。例えば、「ま」が照合されて一致した場合、CPU14は、「止まれ」及び「とまれ」の道路標示を認識する。何れの道路標示を認識した場合であっても、CPU14は、ブザー30を鳴動させて警告を発すると共に、液晶ディスプレイ20が表示する画像を、強制的に前方画像に切り替えさせる。
上述した照合のために、次のような判定を行うことが可能である。
(a):矩形領域5aの画像と、パターンテーブル3の要素へのポインタが指し示す内容とを重ねて比較する(いわゆるテンプレートマッチング法)。
(b):矩形領域5aの文字から抽出した特徴ベクトルと、パターンテーブル3の要素へのポインタが指し示す内容のベクトルとを比較する。
(a):矩形領域5aの画像と、パターンテーブル3の要素へのポインタが指し示す内容とを重ねて比較する(いわゆるテンプレートマッチング法)。
(b):矩形領域5aの文字から抽出した特徴ベクトルと、パターンテーブル3の要素へのポインタが指し示す内容のベクトルとを比較する。
図5は、道路標示を認識するCPU14の処理手順を示すメインルーチンのフローチャートである。以下の処理は、RAM16にロードした制御プログラムに従って、ECU10のCPU14により実行される。CPU14は、電源が投入されて初期化処理を終えた後に、以下の処理を随時スタートさせる。
CPU14は、画像処理部11に対し、前方カメラ40fが撮像した画像のフレームの1つを特定させる(ステップS11)。次いで、CPU14は、文字領域抽出に係るサブルーチンを呼び出して実行する(ステップS12)。更に、CPU14は、文字照合に係るサブルーチンを呼び出して実行する(ステップS13)。
その後、CPU14は、文字照合に係るサブルーチンからリターンしたときの結果より、パターンが一致したか否かを判定する(ステップS14)。一致したと判定した場合(ステップS14:YES)、CPU14は、ブザー30を鳴動させる(ステップS15)と共に、画像処理部11に対して、液晶ディスプレイ20に表示させる画像を車両1の前方の画像に切り替えさせる(ステップS16)。そして、CPU14は、メインルーチンの処理を終了する。
パターンが一致しないと判定した場合(ステップS14:NO)、CPU14は、画像処理部11に対し、後方カメラ40rが撮像した画像のフレームの1つを特定させる(ステップS17)。次いで、CPU14は、文字領域抽出に係るサブルーチンを呼び出して実行する(ステップS18)。更に、CPU14は、文字照合に係るサブルーチンを呼び出して実行する(ステップS19)。
その後、CPU14は、文字照合に係るサブルーチンからリターンしたときの結果より、パターンが一致したか否かを判定する(ステップS20)。一致したと判定した場合(ステップS20:YES)、CPU14は、ブザー30を鳴動させるために処理をステップS15に戻す。パターンが一致しないと判定した場合(ステップS20:NO)、CPU14は、メインルーチンの処理を終了する。
図6は、文字領域抽出のサブルーチンに係るCPU14の処理手順を示すフローチャートである。
CPU14は、メインルーチンから呼び出された場合、画像処理部11に対して「文字画像の切出」を指示し(ステップS31)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS32:NO)。処理が完了した場合(ステップS32:YES)、CPU14は、画像処理部11に対して「視点変換」を指示し(ステップS33)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS34:NO)。
CPU14は、メインルーチンから呼び出された場合、画像処理部11に対して「文字画像の切出」を指示し(ステップS31)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS32:NO)。処理が完了した場合(ステップS32:YES)、CPU14は、画像処理部11に対して「視点変換」を指示し(ステップS33)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS34:NO)。
処理が完了した場合(ステップS34:YES)、CPU14は、画像処理部11に対して「2値化」を指示し(ステップS35)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS36:NO)。処理が完了した場合(ステップS36:YES)、CPU14は、画像処理部11に対して「文字領域特定」を指示し(ステップS37)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS38:NO)。
処理が完了した場合(ステップS38:YES)、CPU14は、画像処理部11に対して「正規化」を指示し(ステップS39)、画像処理部11の処理が完了するまで待機する(ステップS40:NO)。処理が完了した場合(ステップS40:YES)、CPU14は、サブルーチンの処理を終了してリターンする。
図7は、文字照合のサブルーチンに係るCPU14の処理手順を示すフローチャートである。
CPU14は、メインルーチンから呼び出された場合、画像処理部11が抽出した矩形領域5aに含まれる文字の特徴ベクトルを抽出する(ステップS61)。そして、CPU14は、パターンテーブル3の要素へのポインタが、パターンテーブル3の先頭を指し示すように設定する(ステップS62)。
CPU14は、メインルーチンから呼び出された場合、画像処理部11が抽出した矩形領域5aに含まれる文字の特徴ベクトルを抽出する(ステップS61)。そして、CPU14は、パターンテーブル3の要素へのポインタが、パターンテーブル3の先頭を指し示すように設定する(ステップS62)。
その後、CPU14は、ポインタが指し示す要素から、文字のパターンである特徴ベクトルを読み出し(ステップS63)、読み出した特徴ベクトルと、ステップS61で抽出した特徴ベクトルとを照合する(ステップS64)。特徴ベクトル同士をパターンとして照合した結果が一致した場合(ステップS65:YES)、CPU14は、サブルーチンの処理を終了してリターンする。
パターンとして照合した結果が一致しなかった場合(ステップS65:NO)、CPU14は、パターンテーブル3の要素へのポインタがパターンテーブル3の末尾の要素を指し示しているか否かを判定する(ステップS66)。パターンテーブル3の末尾を指し示すと判定した場合(ステップS66:YES)、CPU14は、サブルーチンの処理を終了してリターンする。
パターンテーブル3の末尾を指し示していないと判定した場合(ステップS66:NO)、CPU14は、ポインタを1つ進め(ステップS67)、次の要素から特徴ベクトルを読み出すために処理をステップS63に戻す。
以上のように、本実施の形態によれば、前方カメラ及び後方カメラが、車両の前方及び後方の画像を夫々撮像し、CPUが、撮像された夫々の画像の一部である特徴ベクトルと、予めテーブルに収納されたパターンである特徴ベクトルとを照合する。そして、特徴ベクトル同士をパターンとして照合した結果が一致した場合、CPUが、車両の前方又は後方の道路標示を認識する。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部と、テーブルに予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。従って、路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能となる。
これにより、車両の前方及び後方の画像のうち、少なくとも何れか一方の画像の一部と、テーブルに予め記憶されたパターンとが一致したときに道路標示を認識する。従って、路面からの太陽光の反射光及び路面上の自車両の影の影響をうけることなく、道路標示を高精度に認識することが可能となる。
また、テーブルに予め記憶されたパターンに「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列を含めてある。
これにより、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示が認識される。
これにより、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示が認識される。
更にまた、CPUが、車両の前方又は後方の画像から抽出された特徴ベクトルと予め記憶された文字列の特徴ベクトルとを1文字ずつ照合する。1文字を照合した結果が一致した場合、CPUが、前記1文字を含む「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列からなる道路標示を認識する。
これにより、例えば、文字列からなる道路標示の一部にかすれ又は欠損等がある場合であっても、道路標示の検出漏れを抑止する。
これにより、例えば、文字列からなる道路標示の一部にかすれ又は欠損等がある場合であっても、道路標示の検出漏れを抑止する。
更にまた、CPUが道路標示認識した場合、ブザーが警告音を発する。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、使用者に注意を喚起する
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、使用者に注意を喚起する
更にまた、CPUが道路標示認識した場合、液晶ディスプレイが、前方カメラが撮像した前方の画像を表示する。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、液晶ディスプレイに表示される画像をテレビ画像、カーナビ画像等の画像から前方カメラからの画像に切り替える。このため、車両の前方から左右の斜め側方に至る視野の視認性が確保される。
これにより、例えば、一時停止を求められるような左右の視認性が劣悪な交差点において、液晶ディスプレイに表示される画像をテレビ画像、カーナビ画像等の画像から前方カメラからの画像に切り替える。このため、車両の前方から左右の斜め側方に至る視野の視認性が確保される。
尚、本実施の形態にあっては、矩形領域5aから特徴ベクトルを抽出し、パターンテーブル3に収納された特徴ベクトルと照合しているが、これに限定されるものではない。例えば、上述したテンプレートマッチング法により文字のパターンを照合するときは、ステップS61の処理をスキップし、矩形領域5aの画像又は前方若しくは後方の画像全体と、パターンテーブル3に収納されたパターンとしての画像とを直接照合するようにしてもよい。
1 車両
2 道路標示認識装置
3 パターンテーブル
4a、4b 道路標示
10 ECU
11 画像処理部
14 CPU(照合手段、第2の照合手段、認識手段、第2の認識手段)
15 ROM
16 RAM
20 液晶ディスプレイ(表示部)
30 ブザー(報知する手段)
40a、40b 視野
40f 前方カメラ(撮像部)
40r 後方カメラ(第2の撮像部)
2 道路標示認識装置
3 パターンテーブル
4a、4b 道路標示
10 ECU
11 画像処理部
14 CPU(照合手段、第2の照合手段、認識手段、第2の認識手段)
15 ROM
16 RAM
20 液晶ディスプレイ(表示部)
30 ブザー(報知する手段)
40a、40b 視野
40f 前方カメラ(撮像部)
40r 後方カメラ(第2の撮像部)
Claims (5)
- 車両に搭載されて該車両の前方(又は後方)を撮像する撮像部と、該撮像部が撮像した前方(又は後方)の画像の一部又は全部、及び予め記憶されたパターンを照合する照合手段と、該照合手段が照合した結果に基づいて前記車両の前方(又は後方)の道路標示を認識する認識手段とを備える道路標示認識装置において、
前記車両の後方(又は前方)を撮像する第2の撮像部と、
該第2の撮像部が撮像した後方(又は前方)の画像の一部又は全部、及び前記パターンを照合する第2の照合手段とを備え、
前記認識手段は、前記第2の照合手段が照合した結果に基づいて前記車両の後方(又は前方)の道路標示を認識するように構成してあること
を特徴とする道路標示認識装置。 - 前記パターンは、「止まれ」、「とまれ」及び「徐行」の文字列を含むように構成してあること
を特徴とする請求項1に記載の道路標示認識装置。 - 前記照合手段及び第2の照合手段は、前記文字列を1文字ずつ照合するように構成してあり、
前記照合手段又は第2の照合手段が1文字を照合した結果が一致した場合、前記認識手段が、前記1文字を含む前記文字列からなる道路標示を認識するように構成してあること
を特徴とする請求項2に記載の道路標示認識装置。 - 前記認識手段が前記道路標示を認識した場合、警告を発する手段を備えることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の道路標示認識装置。
- 前記認識手段が前記道路標示を認識した場合、前記撮像部(又は第2の撮像部)が撮像した前方の画像を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の道路標示認識装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-07-09 JP JP2008179450A patent/JP2010020486A/ja active Pending
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