JP2010019082A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス中への尿素水溶液の均一な拡散・霧化を達成して排気浄化システムを小型化でき、しかも、尿素の析出を防止し、絞り部での尿素の堆積を抑制することができる内燃機関の排気浄化システムを提供する。
【解決手段】排気浄化システム22は、前段酸化触媒30及びDPF32を内蔵する上流側ケーシング24と、この上流側ケーシング24に接続され、SCR触媒36及び後段酸化触媒38を内蔵する触媒室34並びにSCR触媒36の上流側に位置付けられたミキシング室28を形成するベンチュリ管形状の下流側ケーシング26と、ミキシング室28内の最上流位置に設けられ、排ガスの旋回流を生起させるためのフィン装置39と、ミキシング室28の絞り口部28cよりも上流側で且つフィン装置39より下流側に設けられ、尿素水溶液を噴射する噴射ノズル46とを備え、下流側ケーシング26は一体成形して得られ、ミキシング室28の下部底壁は継ぎ目のない平滑面に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関(以下、エンジンという。)の排気浄化システムに係り、詳しくは排気通路に設けた添加剤噴射手段から排ガス中に添加剤を噴射し、排ガスと共に下流側の触媒に供給する排気浄化システムに関するものである。
エンジンの排ガス中の窒素酸化物を浄化する排気浄化システムの中には、添加剤として尿素水溶液を利用した選択還元触媒システム(以下、尿素SCRシステムという)が知られている。この尿素SCRシステムは、排気通路に介装された選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という。)の上流側に噴射ノズルを備え、この噴射ノズルから尿素水溶液を噴射供給することで、排ガス中に尿素を供給し、斯かる尿素を加水分解してアンモニアを生成し、このアンモニアによりSCR触媒において、排ガス中の窒素酸化物を無害な窒素と水に還元するというものである。
この尿素SCRシステムにおいては、噴射した添加剤を排ガス中に均一に拡散させることが重要であることから、尿素を排ガス中に拡散させるための拡散領域を確保するために尿素水溶液の噴射ノズルからSCR触媒までの距離を比較的長くする必要があった。
この場合、排気浄化システムが大型化してしまい車両への搭載性に問題が生じていた。
そこで、尿素を短い距離で均一に拡散させることができれば、尿素水溶液の噴射ノズルからSCR触媒までの距離を短くでき、それにより排気浄化システム全体としての長さを短くできるものと期待される。
このように、尿素を均一に拡散させることを目的とした尿素SCRシステムとしては、例えば、特許文献1に記載のエンジンの排気浄化構造等が挙げられる。
特許文献1の排気浄化構造は、排気管2内の上流側に設けられ、尿素水溶液を噴射する噴射ノズル3と、排気管2内にて噴射ノズル3の下流側に設けられ、触媒を保持するコンバータ4と、噴射ノズル3とコンバータ4との間の排気管に設けられた絞り部5とを備えている。この排気浄化構造は、絞り部5で排ガスの流速を高めることにより、噴射ノズルから噴射した尿素水溶液を排ガス中へ均一に拡散・霧化するというものである。
上述したような排気管の絞り部は、一般的には、複数の部品を溶接等により接合することで得られる。
特開2002−213233号公報
ところで、噴射ノズルから噴射された尿素水溶液は、排気管の絞り部において、その下部に溜まりやすく、特に、下部に接合の継ぎ目が存在するような場合、その継ぎ目部分に溜まった尿素水溶液から尿素が析出して堆積することがある。このように、尿素水溶液から尿素が析出してしまうと、排ガス中に拡散される尿素が減少し、その結果、生成されるアンモニアの量も減り、SCR触媒における排気浄化効率が低下する虞がある。また、尿素の堆積が進んで肥大化すると、排気管中の排ガスの流れを乱し、下流側のSCR触媒に排ガスが均一に導入されず、SCR触媒の排気浄化効率が下がることがある。更に、堆積した尿素が急激に加水分解されると、一気にアンモニアが生成されてしまい、過剰なアンモニアを後段の酸化触媒においても処理しきれなくなるといった不具合が生じることがある。また、継ぎ目に尿素が堆積すると、この継ぎ目から排気管が腐食する虞もある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、排ガス中への尿素水溶液等の添加剤の均一な拡散・霧化を達成して排気浄化システムを小型化でき、しかも、尿素水溶液等の添加剤の滞留に起因する不具合を被ることのない内燃機関の排気浄化システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の内燃機関の排気浄化システムは、内燃機関の排気通路に設けられ、添加剤の供給により前記内燃機関の排ガスを浄化する触媒装置を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、前記触媒装置は、前記排気通路の一部を形成すべく略水平方向に延び、絞り部を有したベンチュリ管形状のケーシングと、前記ケーシング内にて前記絞り部の下流に配置され、前記排ガスを浄化する触媒と、前記ケーシングの上流端に設けられ、前記ケーシング内に流入する前記排ガスを旋回させ、前記排ガスの旋回流を生起させる旋回流発生手段と、前記旋回流発生手段と前記絞り部との間の前記ケーシング内にて、前記添加剤を噴射する添加剤噴射手段とを備え、前記ケーシングにおける絞り部の下部内面は継ぎ目のない平滑面からなることを特徴とするものである(請求項1)。
請求項1の内燃機関の排気浄化システムによれば、内燃機関の排ガスは排気通路からベンチュリ管の縮径部内に導入される際、旋回流発生手段により旋回流を生起し、旋回流は縮径部を経て最小径部に移行する過程で次第に旋回半径を縮小しながら旋回速度を増加させ、その後の拡径部を流通する過程では次第に旋回半径を拡大して下流側の触媒に到達する。このような旋回流を伴う排ガス中に添加剤噴射手段から添加剤が噴射されて排ガスと共に触媒に供給される。本発明では、旋回流発生手段により生起された旋回流は、ベンチュリ管の縮径部内で旋回半径を縮小しながら旋回速度を十分に高められて添加剤との混合が促進される。また、添加剤噴射手段から噴射された添加剤はベンチュリ管の縮径部、最小径部、拡径部を経て触媒に到達するまでに排ガス中に均一に拡散・霧化される。このため、排ガスの流速を高めるだけの従来の排気浄化構造に対し、比較的短い経路で添加剤を排ガス中に均一に拡散でき、排気浄化システム全体の長さを抑えることができる。しかも、添加剤が溜まりやすいケーシングにおける絞り部の下部内面は平滑面となっているので、添加剤の析出、堆積を防ぐことができる。
具体的には、前記ケーシングは、一体成形されている構成とすることが好ましい(請求項2)。
請求項2の内燃機関の排気浄化システムによれば、ケーシングが一体成形により得られるので、組立工数が減り排気浄化システム全体としての製造効率が上がる。
また、前記ケーシングは、その軸線を含む面にて上下に2分割構造をなし、アッパシェルと、ロアシェルとからなる構成とすることが好ましい(請求項3)。
また、前記ケーンシグは、3分割構造をなし、前記触媒を保持する触媒室を形成する筒状部材と、この筒状部材よりも上流側部分を形成し、前記ケーシングの軸線を含む面よりも上側のアッパシェルと、その下側のロアシェルとからなる構成とすることが好ましい(請求項4)。
請求項3及び4の内燃機関の排気浄化システムによれば、ケーシングを構成する部品の製造が容易であり、製造コスト削減に寄与する。
また、前記添加剤は、尿素水溶液であり、前記触媒は、選択還元型NOx触媒である構成とすることが好ましい(請求項5)。
請求項5の内燃機関の排気浄化システムによれば、尿素の堆積を抑制することができるので、選択還元型NOx触媒による排ガスの浄化効率を高めることができる。
請求項1乃至5に記載の内燃機関の排気浄化システムによれば、添加剤が絞り部にて析出、堆積することを有効に防止することができるとともに、添加剤と排ガスとの良好な混合、及び排ガス中への添加剤の均一な拡散・霧化を達成でき、もって触媒装置に最大限の浄化性能を発揮させることができる。また、絞り部において添加剤を効率よく拡散できることからケーシングの長さを比較的短くでき、排気浄化システム全体としての省スペース化が図れ、車両への搭載性が向上する。
以下、本発明に係る排気浄化システムの実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は実施例1のディーゼルエンジンの排気浄化システムの概略構成を示す。
この排気浄化システム22は、直列6気筒の内燃機関として構成されているエンジン2の排気通路に設けられている。
エンジン2の各気筒には燃料噴射弁4が設けられ、各燃料噴射弁4は共通のコモンレール6から加圧燃料の供給を受け、機関の運転状態に応じたタイミングで開弁して各気筒の筒内に燃料を噴射する。
エンジン2の吸気側には吸気マニホールド8が装着され、吸気マニホールド8に接続された吸気通路10には、上流側よりエアクリーナ12、ターボチャージャ14のコンプレッサ14a、インタクーラ16が順次設けられている。また、エンジン2の排気側には排気マニホールド18が装着され、排気マニホールド18には排気通路20が接続されている。排気通路20には前述したコンプレッサ14aと同軸上に連結されたターボチャージャ14のタービン14bが設けられている。
エンジン2の運転中においてエアクリーナ12を経て吸気通路10内に導入された吸気はターボチャージャ14のコンプレッサ14aにより加圧された後にインタクーラ16、吸気マニホールド8を経て各気筒に分配され、各気筒の吸気行程で筒内に導入される。筒内では所定のタイミングで燃料噴射弁4から燃料が噴射されて圧縮上死点近傍で着火・燃焼し、燃焼後の排ガスは排気マニホールド18を経てタービン14bを回転駆動した後に排気通路20を経て外部に排出される。
排気通路20にはタービン14bの下流に排気浄化システム22が設けられており、この排気浄化システム22により排ガス中の有害成分は浄化される。
排気浄化システム22は、略水平方向に延びる上流側ケーシング24及び下流側ケーシング26を有している。
上流側ケーシング24内には上流側より順に前段酸化触媒30及びディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという。)32が収容されている。
下流側ケーシング26は、上流側ケーシング24の下流端に連結され、その内部が上流側より順にミキシング室28及び触媒室34として形成されている。
ミキシング室28は、全体として排ガス流通方向の中間域を絞り部として縮径させたベンチュリ管形状をなしており、より詳しくは、上流側ケーシング24の下流端と同径のストレート部28a、このストレート部28aから下流側に向けてテーパ状に縮径する縮径部28b、縮径部28bの最小径部分である絞り口部28c、及び絞り口部28cから下流側に向けて逆テーパ状に拡径して触媒室34に連続する拡径部28dを含んでいる。
ここで、ミキシング室28の最上流端には、フィン装置39(旋回流発生手段)が配設されている。このフィン装置39は、図2に示すように、上流側ケーシング24とミキシング室28とを区画する円形の鋼板を有し、この鋼板には排ガスの通過を許容すべく、その周方向に等間隔を存して4つの扇状の開口が形成されている。そして、各開口にはフィン40がそれぞれ備えられており、これらフィン40は鋼板に4つの扇状の切込みを入れ、この扇状部分を下流側へ折り曲げ加工することによって形成されている。
また、図2から明らかなように、ストレート部28aにはその周面に貫通孔が設けられ、また、この貫通孔に連通するようにして筒状部材42が取り付けられている。この筒状部材42は、噴射ノズルユニット44(添加剤噴射手段)の取り付けに使用される。より詳しくは、図1から明らかなように、噴射ノズルユニット44は、貫通孔を通じてミキシング室28内に配置された噴射ノズル46と、この噴射ノズル46の基端に接続された電磁弁48とを含み、この電磁弁48が筒状部材42内にて固定されている。更に詳しくは、噴射ノズル46は、ストレート部28a内をその中心まで径方向に延び、下流の絞り口部28cにむけられた先端46aを有する。そして、噴射ノズル46には電磁弁48を介して図示しない尿素タンクから所定圧の尿素水溶液が供給可能となっており、電磁弁48が開弁されたとき、噴射ノズル46はその先端の図示しない噴射孔からミキシング室28の内周面に向けて放射状に尿素水溶液を噴射する。
触媒室34は、図1に示すように、ミキシング室28の拡径部28dの下流端と同径の円筒形状をなしており、その内部には、前段及び後段にそれぞれ位置してSCR触媒36及び酸化触媒38が保持されている。触媒室34の下流端には、触媒室34より小径の後方排気通路21がそのフランジ部21aを介して接続されている。
本実施例においては、下流側ケーシング26は、図2に示すように、鋼製の円筒部材を絞り加工して得られた一体成形品であって、このため、ミキシング室28のストレート部28a、縮径部28b、絞り口部28c、拡径部28d及び触媒室34にかけて、流路断面が排ガス流通方向に沿って緩やかに変化し、しかも、継ぎ目の無い平滑な内面形状を有する。
一方、図1に示すように、前述した燃料噴射弁4はECU50(電子コントロールユニット)に電気的に接続されており、このECU50にはその他にも図示しないセンサ類やデバイス類が電気的に接続されている。そして、ECU50は、エンジン回転速度Ne及びアクセル操作量θaccに基づいてマップ(図示しない)から燃料噴射量を設定するとともに、エンジン回転速度Ne及び燃料噴射量に基づいてマップ(図示しない)から燃料噴射時期を設定し、これらの燃料噴射量及び燃料噴射時期に従って燃料噴射弁4を開閉制御してエンジン2を駆動する。エンジン2の駆動中において、エンジン2からの排ガスは排気マニホールド18及び排気通路20を経て上流側ケーシング24内に導入される。導入された排ガスは、前段酸化触媒30にて、排ガス中の炭化水素及び一酸化炭素が二酸化炭素及び水に変化され、DPF32にて、排ガス中に含有しているPM(パティキュレートマター)が捕集される。
この後、排ガスはフィン装置39を経てミキシング室28に導入されるが、フィン装置39の開口を通過する際、排ガスの流れの向きはフィン装置39の各フィン40により変更され、排ガスの流れはフィン装置39の下流にて、旋回流となる。斯かる排ガスの旋回流が縮径部28bを経て絞り口部28cに進行する過程では、その旋回半径は次第に縮小する一方、その旋回速度は増加し、この後、排ガスの旋回流が拡径部28dを通過する過程では逆に、その旋回半径は次第に拡大する一方、その旋回速度は減少し、そして、排ガスの旋回流は下流側のSCR触媒36に流入する。
一方、フィン装置39の下流側に位置した噴射ノズル46は、前述した排ガスの旋回流中に尿素水溶液を噴射する。より詳しくは、ECU50はSCR触媒36にて効率よくNOx浄化作用を発揮させるべく尿素水溶液の目標噴射量を決定し、この目標噴射量に基づき、噴射ノズル46の電磁弁48の開閉を制御する。具体的には、ミキシング室28には温度センサ(図示しない)が設置されており、この温度センサにより検出された排ガス温度に基づき、ECU50は尿素水溶液の目標噴射量を決定する。
排ガスの旋回流中に噴射された尿素水溶液は、旋回流とともにミキシング室28内を通過する過程で排ガスに混合され、そして、排ガス中にて拡散・霧化する。そして、それ故、尿素水溶液に含まれる尿素は、排ガスの排気熱及び排ガス中の水蒸気により加水分解されてアンモニアを生成する。生成されたアンモニアは、SCR触媒36にて排ガス中のNOxを無害なNに還元し、NOxの浄化を行う。
一方、余剰のアンモニアは、後段の酸化触媒38により酸化処理され、無害なN及び水となる。
本実施例においては、下流側ケーシング26が一体成形により得られたものであるので、下流側ケーシング26はその内部に接合による継ぎ目を有していない。それ故、ミキシング室28内にて排ガスの旋回流中に噴射された尿素水溶液は旋回流とともにSCR触媒36まで確実に導かれ、尿素水溶液がミキシング室28内に溜まることはない。従って、ミキシング室28の内面に尿素が析出するという不具合の発生を有効に防止することができ、しかも、SCR触媒36の浄化効率を高めることができる。
また、本実施例では、フィン装置39に近い位置に噴射ノズル46を設けているので、早期に尿素水溶液と排ガスとの混合が開始される。そして、ミキシング室28は、ベンチュリ管形状をなしており、絞り口部28cに排ガスが到達した時点で排ガスの旋回流の旋回速度は十分に高められるため、排ガスと尿素水溶液との混合が更に促進されるとともに、排ガス中への尿素水溶液の拡散・霧化が均一に且つ効率よくなされる。
このように、本実施例では、排ガス中に尿素水溶液を効率良く、混合及び拡散・霧化させることができるので、尿素の拡散領域を比較的短くすることも可能となる。この結果、排気浄化システム全体としての長さを短くでき、排気浄化システムの小型化に寄与する。
(実施例2)
次に、実施例2の排気浄化システムについて説明する。なお、実施例2を説明するにあたり、既に説明した実施例1と同一の機能を発揮する部材および部位には同一の参照符号を付して、これらの説明は省略し、相違する点のみを説明する。
図3は、実施例2に係る下流側ケーシング56を示している。
実施例2の下流側ケーシング56は一体成形品ではなく、2つの部分からなっている。より詳しくは、下流側ケーシング56は、実施例1の下流側ケーシング26をその軸線を含む面にて上下に分割して得られるようなアッパシェル58及びロアシェル60からなる。
具体的には、アッパシェル58はプレス加工により成形され、その下面開口の両側縁にフランジ62を備えている。また、このアッパシェル58は、ストレート部28aに対応する部分に貫通孔及び筒状部材42を有する。また、ロアシェル60もまたプレス加工により成形され、その上面開口の両側縁にフランジ64を備えている。このようなアッパシェル58及びロアシェル60は、互いのフランジ62,64を重ね合わせて接合され、下流側ケーシング56となる。
下流側ケーシング56は、ミキシング室28の両サイドに接合による継ぎ目を有するが、噴射ノズル46から噴射された尿素水溶液は、主にミキシング室28の底に溜まる傾向があるので、両サイドの継ぎ目に尿素水溶液が溜まることはなく、また、ミキシング室28の底を形成するロアシェル60の内面は継ぎ目の無い平滑面であるので、下流側ケーシング56においても尿素の堆積に起因する不具合は十分に回避できる。
アッパシェル58及びロアシェル60は、プレス加工により比較的簡単に製造できるので、実施例1の下流側ケーシング26に比べ、その製造コストの削減に大きく寄与する。
(実施例3)
次に、実施例3の排気浄化システムについて説明する。なお、実施例3を説明するにあたり、既に説明した実施例1と同一の機能を発揮する部材および部位には同一の参照符号を付して、これらの説明は省略し、相違する点のみを説明する。
図4は、実施例3に係る下流側ケーシング66を示している。
実施例3の場合、下流側ケーシング66は3つの部分からなり、実施例1の下流側ケーシング26でみて触媒室34を形成する円筒部材68と、ミキシング室28を形成する上下のアッパシェル70及びロアシェル72からなる。
円筒部材68は、全体として円筒形状をなし、その上流側の端縁に沿ってフランジ74を有している。
アッパシェル70は、プレス加工により成形され、ミキシング室28及び触媒室34の端部に相当する部位の上半分を形成し、その下面開口の両側縁にフランジ76を備えるとともに、その下流側の端縁にもフランジ77を備えている。
また、ロアシェル72もまた、プレス加工により形成され、前記部位の下半分を形成し、その上面開口の両側縁にフランジ78を備えるとともに、その下流側の端縁にもフランジ79を備えている。
アッパシェル70とロアシェル72とは、互いのフランジ76,78を重ね合わせ接合され、その後、下流側端縁のフランジ77,79と、円筒部材68のフランジ74とが重ね合わされて接合され、下流側ケーシング66となる。
上述の下流側ケーシング66の場合にも、実施例2の下流側ケーシング56と同様な効果を発揮し、尿素の堆積に起因した不具合を被ることはない。なお、アッパ及びロアシェル70,72と円筒部材68との間に繋ぎ目が存在するとしても、この繋ぎ目に尿素水溶液が到達する前に、尿素水溶液は既に拡散・霧化されているので、その継ぎ目が尿素の堆積を引き起こすことはない。
実施例3の場合でも、アッパシェル70及びロアシェル72は、プレス加工により比較的簡単に製造でき、また、円筒部材68も構造が簡単な部材であるので、これら部品の製造コストを低く抑えることができる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施例では、上流側ケーシングと下流側ケーシングとを別部材としたが、これらケーシングを一体成形により形成しても構わない。また、NOx浄化用にSCR触媒36を備えたディーゼルエンジン2の排気浄化システムについて説明したが、本発明の排気浄化システムは、尿素SCRシステムを備えたガソリンエンジンに用いても構わない。
実施例1のディーゼルエンジンの排気浄化システムを示す全体構成図である。 実施例1に係る下流側ケーシングを示す斜視図である。 実施例2に係る下流側ケーシングを示す斜視図である。 実施例3に係る下流側ケーシングを示す斜視図である。
符号の説明
2 エンジン(内燃機関)
20 排気通路
22 排気浄化システム
24 上流側ケーシング
26 下流側ケーシング
28 ミキシング室
28a ストレート部
28b 縮径部
28c 絞り口部
28d 拡径部
34 触媒室
36 SCR触媒
39 フィン装置(旋回流発生手段)
44 噴射ノズルユニット(添加剤噴射手段)
46 噴射ノズル

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、添加剤の供給により前記内燃機関の排ガスを浄化する触媒装置を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、
    前記触媒装置は、
    前記排気通路の一部を形成すべく略水平方向に延び、絞り部を有したベンチュリ管形状のケーシングと、
    前記ケーシング内にて前記絞り部の下流に配置され、前記排ガスを浄化する触媒と、
    前記ケーシングの上流端に設けられ、前記ケーシング内に流入する前記排ガスを旋回させ、前記排ガスの旋回流を生起させる旋回流発生手段と、
    前記旋回流発生手段と前記絞り部との間の前記ケーシング内にて、前記添加剤を噴射する添加剤噴射手段と
    を備え、
    前記ケーシングにおける絞り部の下部内面は継ぎ目のない平滑面からなることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記ケーシングは、一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記ケーシングは、
    その軸線を含む面にて上下に2分割構造をなし、アッパシェルと、ロアシェルとからなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  4. 前記ケーンシグは、
    3分割構造をなし、
    前記触媒を保持する触媒室を形成する筒状部材と、この筒状部材よりも上流側部分を形成し、前記ケーシングの軸線を含む面よりも上側のアッパシェルと、その下側のロアシェルとからなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  5. 前記添加剤は、尿素水溶液であり、
    前記触媒は、選択還元型NOx触媒であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
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