JP2010017669A - 二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法 - Google Patents

二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】曝気槽及び沈殿槽の二相活性汚泥処理装置を用いて、余剰汚泥を減少させるとともに、比較的低コストで既設の活性汚泥処理装置の改造及び主要部品の交換を簡単に行い得る二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法を提供する。
【解決手段】排水を、担体を流動させる曝気槽、および上澄水と余剰汚泥とに分離する沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置において、一つの水槽を分割して、第1曝気槽と、第2曝気槽とを形成したことを特徴とする二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するおよび既存の活性汚泥処理装置を稼動しながら二相式活性汚泥処理装置への改造を可能とした二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法に関する。
二相式活性汚泥処理装置は、例えば、特許文献1(特開2001−347284号公報)に示されるように、排水を、担体を流動させる曝気槽、活性汚泥槽及び沈殿槽の順に流し、沈殿槽で沈降した汚泥の一部を前記曝気槽に返送する。この場合曝気槽における溶解性BOD容積負荷が1kg/m3・日以上が望ましい。
また、特許文献2(特開2002−59185号公報)には、排水を、担体を流動させる曝気槽、少なくとも2槽の活性汚泥槽及び沈殿槽を備える排水処理装置を用い、曝気槽における溶解性BOD容積負荷が1kg/m3・日以上、活性汚泥槽のうち少なくとも1つの槽における溶解性BOD−SS負荷が1kg−BOD/kg−MLSS・日以下の範囲で排水を処理する排水処理方法が開示されている。
特開2001−347284号公報 特開2002−59185号公報
前記特許文献1、特許文献2に示される二相式活性汚泥処理装置は、いずれも担体を流動させる曝気槽、活性汚泥槽及び沈殿槽等が、直列に並んだ排水処理装置であり、余剰汚泥を減少させるためには、原則として曝気槽、活性汚泥槽、沈殿槽等の個々の改良あるいは曝気槽、活性汚泥槽、沈殿槽等の組立て配列に改良を加える必要がある。
そこで、前記二相式活性汚泥処理装置において、装置稼動中にも余剰汚泥を減少させる二相式活性汚泥処理装置へ、比較的低コストでの改造及び主要部品の交換を簡単に行い得る装置の提供が望まれる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、曝気槽、活性汚泥槽、及び沈殿槽の二相式活性汚泥処理装置を用いて、余剰汚泥を減少させるとともに、比較的低コストで既設の活性汚泥処理装置の改造及び主要部品の交換を簡単に行い得る二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置において、1つの水槽を分割して、第1曝気槽と、第2曝気槽とを形成したことを特徴とする。(請求項1)。
そして本発明の1つは、前記第1曝気槽と第2曝気槽は、隔壁を介して分割したことを特徴とする(請求項2)。
前記曝気槽の、上流側の第1曝気槽の分散性細菌群をろ材(付着担体含む)を用いて固定することを特徴とする(請求項3)。
前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ前記隔壁を介して流出することを特徴とする (請求項4)。
前記隔壁は、鋼材或いはエステル等のシート材からなり、隔壁形状、箱体形状、袋体形状、環水路形状として形成されてなることを特徴とする(請求項5)。
また、前記隔壁の前記第1曝気槽から前記第2曝気槽への流出部分に、前記第1曝気槽から分散性細菌群を固定したろ材が前記第2曝気槽へ通過し得ないスクリーン装置を設けたことを特徴とする (請求項6)。
前記スクリーン装置は、メッシュ、ワイヤースクリーン、パンチングメタルなどで構成され、前記第1曝気槽から分散性細菌群を固定した前記ろ材が前記第2曝気槽へ流出することを防止することを特徴とする(請求項7)。
前記スクリーン装置は、該スクリーン装置の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出装置を備えたことを特徴とする(請求項8)。
さらに、前記スクリーン装置は、第1曝気槽の水位を調整するための絞り構造を有したことを特徴とする(請求項9)。
そして本発明の他の1つは、前記第1曝気槽は、循環路を形成した閉断面のエステル等のシート材からなり、該循環路は前記第2曝気槽に連絡する流出部分を1箇所または複数個所に設け、該流出部分は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制したことを特徴とする(請求項10)。
かかる発明において、好ましくは、前記第1曝気槽は、前記第2曝気槽の内壁に沿うように該第2曝気槽内の水上に浮設し、前記1箇所または複数個所の連絡通路を該循環路の壁面に設けて、前記連絡通路を介して前記第1曝気槽と第2曝気槽とを連通するように構成されたことを特徴とする(請求項11)。
また、本発明は次のように構成することもできる。
返送汚泥の可溶化に、返送汚泥にアルカリを添加した後にオリフィスあるいはベンチュリを複数回通してキャビテーションを発生させた溶液を前記第2曝気槽に投入する可溶化処理設備を備えたことを特徴とする(請求項12)。
また、本発明にかかる二相式活性汚泥処理装置の改造方法の発明は、
排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置を用いて、1つの水槽を分割して、第1曝気槽と第2曝気槽とに分割形成したことを特徴とする (請求項13)。
また、前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ流出可能な隔壁を設けたことを特徴とする(請求項14)。
そして、前記第1曝気槽は、循環路を形成した閉断面のエステル等のシート材とし、循環路と前記第2曝気槽とを連絡する流出部分を1箇所または複数個所設け、該流出部分は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制したことを特徴とする(請求項15)。
本発明は、排水を、曝気槽、および上澄水と汚泥とに分離する沈殿槽を通して浄化するように構成された活性汚泥処理装置において、前記曝気槽を、第1曝気槽と、第2曝気槽とに分割し(請求項1)、
その分離手段の1つとして、
前記第1曝気槽と第2曝気槽は隔壁を介して分割し、(請求項2)、
前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ流出可能に前記隔壁を設けているので(請求項4)、前記隔壁で分離された第1曝気槽で、ろ材に固定した分散性細菌群にてBOD処理し、かかるBOD処理水を、流出手段を介して前記第2曝気槽に送り込み、該第2曝気槽において前記BOD処理で増殖した分散性細菌群を原生動物等に捕食させる処理を行うこととなる。
従って、隔壁で分離した第1曝気槽で、分散性細菌群を有するBOD処理した処理水を、流出手段を介して、第2曝気槽へ送り込み、第2曝気槽においては前記BOD処理で増殖した分散性細菌群を原生動物に捕食させる処理を行うので、結果として余剰汚泥を減らすことができる。
また、前記第1曝気槽と第2曝気槽は隔壁を介して分割し、前記隔壁に、上流側の第1曝気槽から下流側の第2曝気槽に分散性細菌群を固定したろ材が通過しえないスクリーン装置を設け(請求項6)、既設の装置が稼働中であっても、比較的簡単且つ低コストで前記機能を有する装置を得ることができる。
そして、前記発明において、スクリーン装置は、
(1)前記スクリーン装置は、メッシュ、ワイヤースクリーン、パンチングメタルなどで構成されたことを特徴とする(請求項7)、
(2)前記スクリーン装置の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出装置を備えたことを特徴とする(請求項8)、
(3)前記スクリーン装置は、第1曝気槽の水位を調整するための絞り構造を有したことを特徴とする(請求項9)、
等の上記3つの手段により、前記第1曝気槽からの分散性細菌群を固定したろ材の流出を抑制し、処理水を第2曝気槽に送ることにより、第1曝気槽では分散性細菌群を所定量維持し、高負荷でのBOD処理を安定して行うことができる。
また、前記スクリーン装置の詰まりによる第1曝気槽の液面の上昇は、該スクリーン装置の近傍に備えられた流体噴出装置から空気等を吹きつけて、回避することができる。
また、その分離手段の他の1つとしては、
前記第1曝気槽は、排水及び分散性細菌群を固定したろ材を流動させる循環路を形成したエステル等のシート材からなり、該循環路と前記第2曝気槽とを連絡する前記スクリーン装置を1箇所または複数個所に設け、該スクリーン装置は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制し、処理水の通過を行うように構成し(請求項10)、
特に、具体的には、前記第1曝気槽は、前記曝気槽の内壁に沿うように該曝気槽内の水上に浮設し、前記1箇所または複数個所の前記スクリーン装置を該循環路の壁面に設けて、前記スクリーン装置を介して前記第1曝気槽と第2曝気槽とを連通するように構成したので(請求項11)、これにより、曝気槽内に循環路からなる第1曝気槽を設けて、第1曝気槽により分離された曝気槽を第2曝気槽とし、第1曝気槽内で酸素濃度を所定量に維持してBOD処理を行うとともに、第2曝気槽により前記第1曝気槽で増殖した分散性細菌群を原生動物等に捕食させると同時に自己消化を行う二相式活性汚泥処理装置の構造がコンパクトになる。
余剰汚泥発生量を抑制するための返送汚泥の可溶化に、返送汚泥にアルカリを添加した後にオリフィスあるいはベンチュリを複数回通してキャビテーションを発生させた溶液を前記第2曝気槽に投入するように構成することもでき(請求項12)、このようにすれば、アルカリ添加処理による汚泥可溶化処理に比べ、可溶化の効率を向上でき、添加アルカリ量を削減できる。
また、本発明にかかる二相式活性汚泥処理装置の改造方法の発明は、
(1)排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置を用いて、前記曝気槽を、第1曝気槽と、第2曝気槽とに分割し(請求項13)、
(2)前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ流出可能に隔壁を設け、(請求項14)、
(3)前記第1曝気槽は、循環路を形成した閉断面のエステル等のシート材とし、前記第2曝気槽内の水上に浮設して構成して、該第1曝気槽は該循環路と前記第2曝気槽とを連絡する流出部分を1箇所または複数個所設け、該流出部分は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制するよう設ける(請求項15)、
ことにより、該既設曝気槽に水を張った状態であっても比較的簡単且つ低コストで設置可能な方法であって、前記機能を有する装置を得ることができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の第1実施例を示す二相式活性汚泥処理装置も全体構成図である。
図1において、40は曝気槽で、該曝気槽40には第1曝気槽2、隔壁3で分離した第2曝気槽4の順で排水(原水)1が通水され、該第1曝気槽2内で排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)53に固定された分散性細菌群により好気処理され、該第2曝気槽4内ではBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、余剰汚泥の発生量を抑制する。
5は沈殿槽で前記第2曝気槽4での曝気処理後の流体の上澄水と汚泥とに分離し、上澄水は処理水として外部に放流し、汚泥を沈殿させて第2曝気槽4へ返送汚泥を返送し、余剰汚泥は引き抜き別途処分を行う。
従って、隔壁3で分離した第1曝気槽2で、排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)53に固定された分散性細菌群により好気処理され、第2曝気槽4においてはBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、余剰汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができる。
この場合、前記第1曝気槽2内の酸素溶解濃度は1〜4mg/Lとする。
そして、前記発明において、隔壁3は形状として曝気槽40長手方向に対し垂直に分割する隔壁状である。
隔壁3の材質としては、壁材として鋼板、合成樹脂板、或いはエステル等のシート材を用い、第1曝気槽2と第2曝気槽4とのシール部には柔軟性と強度のあるフィルム状材を用いてシールする構造とする。
隔壁3の設置は、下記の通りである。
(1)曝気槽40水上部に固定金具を設置し、隔壁3両上端部を固定金具とロープ材により固定する。
(2)隔壁3側面部はエステル等のシート材とシール用フィルム状材の縫製部の支持棒とフィルム端部の支持棒を曝気槽40側壁に接触させ、曝気槽40側壁上部に支持棒固定金具を設置し、支持棒を固定する。
この時、フィルム端部の支持棒はシート材とシール用フィルム状材の縫製部の支持棒より第1曝気槽2側へ固定する。
(3)隔壁3底部は、エステル等のシート材とシートフィルム状材の縫製部に錘を入れることで、隔壁3の垂直を出し、フィルムは垂直が出た後で、第1曝気槽2側へ垂らすように設置する。
(4)上記の状態で第1曝気槽2側の水位を第2曝気槽4側より上げることで、側壁及び底部のシールを水位差により発生する圧力で行う。
そして、前記隔壁3にはスクリーン装置50を設置する。
そして、前記スクリーン装置50には、図5(A)に示すスクリーン装置の第1例と、図5(B)に示すスクリーン装置の第2例とを用いている。
図5(A)に示すスクリーン装置50の第1例において、該スクリーン装置50は、前記隔壁3の上部に取り付けられた箱体31を設けている。そして、該箱体31には、前記第1曝気槽2からの担体の流入を抑制し、処理済み水のみを前記第2曝気槽4側に通過させるメッシュ通路32を備えている。Yは第1曝気槽2側からの水流である。
前記メッシュ通路32は、前記担体の粒径よりも小さい多数の孔で、メッシュ、ウェッジワイヤースクリーン、パンチングメタル等が用いられる。
また、前記スクリーン装置50は、前記メッシュ通路32が詰まり液面4aが上昇するのを防止するため、該スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルを設けている。即ち、前記流体噴出ノズルは、第2曝気槽4側の流体噴出ノズルX、第1曝気槽2側下部の流体噴出ノズルV、第1曝気槽2側側部の流体噴出ノズルW等に設置している。
図5(B)に示すスクリーン装置50の第2例において、前記第1曝気槽2内に、該第1曝気槽2からの担体の流入を抑制し、処理済み水のみを前記第2曝気槽4側に、外周に通過可能な多数の小孔35aが穿孔された筒状体35を浸漬している。該筒状体35はその底部を閉塞され、上部開口部が連結管36により前記第2曝気槽4内に接続している。従って前記第1曝気槽2内の処理済み水のみを前記筒状体35から連結管36を経て前記第2曝気槽4に排出するように構成される。
この場合は、スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルUを前記筒状体35の下部に設けている。
以上のように、該スクリーン装置50には、図5(A)、(B)に示すように、前記第1曝気槽2からの分散性細菌群を固定したろ材の流出を抑制し、BOD処理水を前記第2曝気槽4側に通過させるメッシュ通路32を備えている。
また、前記メッシュ通路32は、前記のように、分散性細菌群を固定したろ材よりも小さい多数の孔で、メッシュ、ウェッジワイヤースクリーン、パンチングメタル等で構成される。
また前記スクリーン装置50は、前記メッシュ通路32が詰まり液面4aが上昇するのを防止するため、該スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルX,U,V,W等を設けている。
さらに加えて、前記スクリーン装置50は、第1曝気槽2の水位を調整するための絞り構造Tを有しており、具体的にはバルブ、ゲート、シート製絞り口などで絞り量の調整可能なものである。
前記絞り構造Tで、第1曝気槽2の水位を第2曝気槽4の水位と差を付けることにより、第1曝気槽2の必要容量を確保する。前記水位差は、2〜10cmとする。
またその場合、前記フィルムは、水位差により発生する水圧により、第2曝気槽4と壁面部及び底面部とシールされるものである。
第2曝気槽4の好気処理に必要な酸素は、ブロワ54及び水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
この実施例では、ブロワ54からの空気を第1曝気槽2の下部に設けた水中エアレータ55に送ってろ材53を攪拌している。
前記曝気槽40を改造して第2曝気槽4とする場合は、曝気槽40に設置されていた散気装置を流用し、あるいは、追加で別途散気装置を設置するものとする。追加する場合もブロワ54及び水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
これにより、第1曝気槽2で、排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)53に固定された分散性細菌群により好気処理され、第2曝気槽4においてはBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができ、既設の装置の場合でも、隔壁3及びスクリーン装置50を設けるだけの比較的簡単な改造が可能となり、構造をコンパクトに抑え且つ低コストで前記機能の装置を得ることができる。
図2は、本発明の第2実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。
実施例1において、第1曝気槽2と第2曝気槽4を分割する隔壁3の代替として、箱体60を沈めて第1曝気槽2とする。
箱体60を沈める場合は、曝気槽40の、側部の固定金具51、底面及び側面から支持を取るものとする。但し、水中部については固定までは行わない。
箱体60は、鉄及び非鉄金属、合成樹脂などで製作するか、骨材(鉄及び非鉄金属、合成樹脂など)とシート材の組合せで製作するものとする。
前記箱体50の設置方法は、下記の通りである。
(1)みぞ形鋼、或いはH形鋼等の鋼材で立方、或いは直方に組まれた骨材に底板を貼り付けたものを、重機を用いて第1曝気槽2へ設置する。底面設置部は固定せず設置するのみとする。
また、曝気槽40壁面或いは上面にアンカーで固定金具51を設置し、固定金具51と骨材の一部を、ボルト・ナット・ワッシャーを用いて設置する。
(2)骨材の縦材はみぞ形鋼或いはH形鋼などで、側面板を差し込み用の溝が構成されており、上部から重機を用いて壁材を溝に差し込み、箱体60とする。
(3)4面とも差し込み後、上記の状態で第1曝気槽2側の水位を第2曝気槽4側より上げることで、側壁及び底部のシールを水位差により発生する圧力で行う。
そして、前記箱体60にはスクリーン装置50を設置する。該スクリーン装置50には、図5に示すように、前記第1曝気槽2からの分散性細菌群を固定したろ材53の流出を抑制し、BOD処理水を前記第2曝気槽4側に通過させるメッシュ通路32を備えている。
前記メッシュ通路32は、図5に示すように、前記分散性細菌群を固定したろ材53よりも小さい多数の孔で、メッシュ、ウェッジワイヤースクリーン、パンチングメタル等で構成される。
また、前記スクリーン装置50は、図5において、前記メッシュ通路32が詰まり液面4aが上昇するのを防止するため、該スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルX,U,V,W等を設けている。
さらに、前記スクリーン装置50は、図5において、第1曝気槽2の水位を調整するための絞り構造Tを有しており、具体的にはバルブ、ゲート、シート製絞り口などで絞り量の調整可能なものである。
図5において、前記絞り構造Tで、第1曝気槽2の水位を第2曝気槽4の水位と差を付けることにより、第1曝気槽2の必要容量を確保する。前記水位差は、2〜10cmとする。
第1曝気槽2の好気処理に必要な酸素は、図1と同様にブロワ54と水中エアレータ55、或いは表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
箱体60の中央付近に水中エアレータ55を重機で設置し、ブロワ54からのエアは第1曝気槽2内についてはホース54aで接合する。
或いは、曝気槽40へ跨ぐように架台を掛け、箱体60の中央付近に表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)を設置する。既設表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)を流用する場合には、箱体60の中央が表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)の中央付近になるように設置する。
第2曝気槽4の好気処理に必要な酸素は、ブロワ54と水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとし、曝気槽40を改造して第2曝気槽4とする場合は、曝気槽40に設置されていた散気装置を流用し、あるいは、追加で別途散気装置を設置するものとする。追加する場合もブロワ54と水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
これにより、第1曝気槽2で、排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)53に固定された分散性細菌群により好気処理され、第2曝気槽4においてはBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができ、既設の装置の場合でも、箱体60及びスクリーン装置50を設けるだけの比較的簡単な改造が可能となり、構造をコンパクトに抑え且つ低コストで前記機能の装置を得ることができる。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図3〜4は、本発明の第3実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。
前記実施例1において、第1曝気槽2と第2曝気槽4を分割する隔壁3の代替として、この第3実施例では、袋体70を浮設してその内部を第1曝気槽2とする。
袋体70を付設する場合は、曝気槽40の水上部より該袋体70の支持を取り、設置するものとする。
前記袋体70は、図3のようにシート材と紐材と浮き63の組合せで製作するか、或いは図4のように、骨材(鉄及び非鉄金属、合成樹脂など)64とシート材と紐材とよりなる袋体70と浮き63の組合せで製作するものとする。
前記袋体70で、図3のように、シート材と紐材と浮きの組合せで製作したものの設置は、下記の通りである。
(1)袋体70を水槽に浮かべ、上辺四方端に縫製してある紐材を、曝気槽40壁面或いは上面にアンカーで固定した固定金具51に結束する。
(2)袋体70上部から原水(排水1)を流入させ、袋体70を曝気槽40内で除々に膨らませて行き形成した、形状にする。
(3)上記の状態で第1曝気槽2側の水位を、第2曝気槽4側よりも上げることで、袋体70の有効容量を保持させる。
前記袋体70で、図4のように、骨材(鉄及び非鉄金属、合成樹脂など)64とシート材と紐材と浮き63の組合せで製作したものの設置は、下記の通りである。
(1)鋼材で立方、或いは直方に組まれた骨材64に底板64aを貼り付けたものを、重機を用いて曝気槽40へ設置する。底面設置部は固定せず設置するのみとする。
また、曝気槽40壁面或いは上面にアンカーで固定金具51を設置し、固定金具51と骨材64の一部を、ボルト・ナット・ワッシャーを用いて設置する。
(2)袋体70を曝気槽40内の骨材64の中に浮かべ、上辺四方端に縫製してある紐材を、曝気槽40の壁面或いは上面にアンカーで固定した固定金具51に結束する。
(3)袋体70の上部から原水(排水1)を流入させ、袋体70を曝気槽40内で除々に膨らませて行き、立方或いは直方の骨材64に則した形状に膨張させる。
(4)上記の状態で第1曝気槽2側の水位を第2曝気槽4側より上げることで、袋体70の有効容量を保持させる。
そして、前記袋体70には、前記実施例と同様にスクリーン装置50を設置する。該スクリーン装置50には、前記第1曝気槽2からの分散性細菌群を固定したろ材の流出を抑制し、BOD処理水を前記第2曝気槽4側に通過させるメッシュ通路32(図5参照)を備えている。
前記メッシュ通路32は、図5に示すように、前記分散性細菌群を固定したろ材よりも小さい多数の孔で、メッシュ、ウェッジワイヤースクリーン、パンチングメタル等で構成される。
また、前記スクリーン装置50は、図5に示すように、前記メッシュ通路32が詰まり液面4aが上昇するのを防止するため、該スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルX,U,V,W等を設けている。
さらに、前記スクリーン装置50は、図5に示すように、第1曝気槽2の水位を調整するための絞り構造Tを有しており、具体的にはバルブ、ゲート、シート製絞り口などで絞り量の調整可能なものである。
前記絞り構造Tで、第1曝気槽2の水位を第2曝気槽4の水位と差を付けることにより、第1曝気槽2の必要容量を確保する。前記水位差は、2〜10cmとする。
第1曝気槽2の好気処理に必要な酸素は、ブロワ54と水中エアレータ55、或いは表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
袋体70の中央付近に水中エアレータ55を重機で設置し、ブロワ54からのエアは槽内についてはホース54aで接合する。
或いは、曝気槽40へ跨ぐように架台を掛け、袋体70の中央付近に表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)を設置する。既設表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)を流用する場合には、袋体70の中央が表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)の中央付近になるように設置する。
第2曝気槽4の好気処理に必要な酸素は、ブロワ54と水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとし、曝気槽40を改造して第2曝気槽4とする場合は、曝気槽40に設置されていた散気装置を流用し、あるいは
追加で別途、散気装置を設置するものとする。
追加する場合も、ブロワ54と水中エアレータ55、散気筒、散気板、散気円盤、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
これにより、第1曝気槽2で、排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)53に固定された分散性細菌群により好気処理され、第2曝気槽4においてはBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができ、既設の装置の場合でも、袋体70及びスクリーン装置50を設けるだけの比較的簡単な改造が可能となり、構造をコンパクトに抑え且つ低コストで前記機能の装置を得ることができる。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
実施例1において、第1曝気槽2と第2曝気槽4を分割する隔壁3の代替として、環状の水路を曝気槽内に浮設して第1曝気槽2とする。
図6は、本発明の第4実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の曝気槽の断面図である。図7は図6のZ部拡大図である。図8は第1曝気槽45を構成する水路の上面斜視図である。
図6〜8において、前記第2曝気槽41を、箱体に形成する。
一方、前記第1曝気槽45は、周囲を梁47等にて第2曝気槽41の壁部に支持され、内部に排水及びろ材を流動させる循環路46を形成した閉断面のエステル等のシート材からなり、前記第2曝気槽41内の流体48a上に浮設して構成されている。
該第1曝気槽45においては、該排水1に、高濃度に分散性細菌群を固定したろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)を流動させBODと接触させることにより、BODの好気処理を効率的に行う。
そして、前記第1曝気槽45には、該循環路46の内部と前記第2曝気槽41の内部に連絡する連絡通路49を1箇所または複数個所に設け、該連絡通路49は循環路46側から第2曝気槽41側へのろ材の通過を抑制したBOD処理水の通過を許容している。
即ち、前記第1曝気槽45は、閉断面のエステル等のシート材からなり前記循環路46を形成しており、該第1曝気槽45を前記第2曝気槽41の上部の内壁に沿うように該第2曝気槽41内の水上に浮設し、前記1箇所または複数個所の連絡通路49を該第1曝気槽45の壁面に設けて、前記連絡通路49のみを介して前記第1曝気槽45の内部即ち循環路46と第2曝気槽41とを連通するように構成される。
尚、前記循環路46には、任意の位置に整流板を設けることができる。
そして、前記連絡通路49は、スクリーン装置50を設置する。該スクリーン装置50は図5(A)、(B)と同様な構造を有する。
即ち、前記スクリーン装置50には、前記第1曝気槽45からの分散性細菌群を固定したろ材の流出を抑制し、BOD処理水を前記第2曝気槽41側に通過させるメッシュ通路32を備えている。
前記メッシュ通路32は、前記分散性細菌群を固定したろ材よりも小さい多数の孔で、メッシュ、ウェッジワイヤースクリーン、パンチングメタル等で構成される。
また、前記スクリーン装置50は、前記メッシュ通路32が詰まり液面が上昇するのを防止するため、該スクリーン装置50の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出ノズルX,Y,V,U等を設けている。
さらに、前記スクリーン装置50は、第1曝気槽45の水位を調整するための絞り構造Tを有しており、具体的にはバルブ、ゲート、シート製絞り口などで絞り量の調整可能なものである。
前記絞り構造Tで、第1曝気槽45の水位を第2曝気槽41の水位と差を付けることにより、第1曝気槽45の必要容量を確保する。前記水位差は、2〜10cmとする。
前記第1曝気槽45は、ろ材を均一に流動させBOD源と接触をさせるため、流速加速装置を設置する。流速加速装置とは、第1曝気槽45内の液を吸出し、同曝気槽内へ吐出させるポンプと流速加速を効率的におこなうための前記吐出部に設置するエゼクターなどで構成される。
前記流速加速装置により、第1曝気槽45内の液体とろ材を流速5cm〜1m/秒にする。
そして、前記エゼクターに空気管吸い込み管を接続し、微細エアを発生させることで、前期第1曝気槽45内で好気処理に必要な酸素濃度を維持する。
酸素はエゼクターの吸い込みのみ、或いは別途設置のブロワから吹き込みを行うものとする。
酸素源として、空気又は純酸素を使用するものとする。
第1曝気槽45内の酸素溶存濃度は1〜4mg/Lとする。
第2曝気槽41の好気処理に必要な酸素は、例えば散気筒を用いるか、或いは散気板、散気円盤、水中エアレータ、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
曝気槽40に設置されていた散気装置42を利用する。あるいは追加で別途散気装置42を設置できる。追加する場合も散気筒、或いは散気板、散気円盤、水中エアレータ、表面曝気装置(ギロミックスエアレータ)などを用いるものとする。
これにより、第1曝気槽45で、排水1中のBOD成分は、ろ材(ゲル状担体、プラスチック担体、繊維状担体等)に固定された分散性細菌群により好気処理され、第2曝気槽41においてはBOD処理により増殖した分散性細菌群を原生動物等が捕食すると同時に自己消化を行うことにより、汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができる。
また既設の装置の場合でも、閉断面のエステル等のシート材からなる循環路46および前記流速加速装置、散気装置42、を設けるだけの比較的簡単な改造が可能となり、構造をコンパクトに抑え且つ低コストで前記機能の装置を得ることができる。
上記実施例1〜4に記載の二相式活性汚泥処理装置には、返送汚泥可溶化装置を設けて使用することができる。
図9は、本発明の第5実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。
図9において、第1曝気槽と第2曝気槽の分割方法として、実施例1で前記した隔壁3及びスクリーン装置50を用いるか、或いは実施例2で前記した箱体60及びスクリーン装置50を用いるか、あるいは実施例3で示した袋体70及びスクリーン装置50を用いるか、実施例4で前記したエステル等のシート材からなる循環路46及び流速加速装置、散気装置42を用いるものとする。
可溶化処理設備6は、返送汚泥の一部を可溶化タンク62に投入し、可溶化タンク62から引き抜いた汚泥にアルカリタンク63、アルカリポンプ64によりアルカリ(苛性ソーダ、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等)を添加、オリフィス或いはベンチュリ61に複数回(この例では3回)通してキャビテーションを発生させ、可溶化タンク62内に返送し、滞留時間を1〜4時間滞留させ、滞留時間内で上記を繰り返し行うことで、可溶化タンク62内のpHをpH11〜12に調整し、汚泥を可溶化処理を行い、可溶化処理汚泥を前記第2曝気槽41に投入するように構成されている。64はアルカリを送るポンプで、65は汚泥をオリフィス或いはベンチュリ61に送るポンプである。
前記可溶化処理設備6によれば、汚泥にアルカリを添加した後にオリフィス或いはベンチュリ61を複数回通してキャビテーションを発生させて余剰汚泥を可溶化させるので、アルカリ添加処理による汚泥可溶化処理に比べ可溶化の効率を向上でき、添加アルカリ量を削減できる。
前記可溶化タンク62内は、第2曝気槽41から流入する汚泥及び前記ベンチュリ61から返送される汚泥の流速を用いて整流板にて均一撹拌するか、撹拌機を用いて均一撹拌する。
前記可溶化設備6で可溶化された汚泥は、そのまま或いはPH調整設備を介しpHを中性に調整後、第2曝気槽41へ返送される。
pH調整用の酸注入は、酸貯留タンク、酸注入ポンプを用いて行う。
pH調整は、撹拌機を設置したpH調整タンク、整流板を配置したpH調整タンク(撹拌機を設置しない)、或いはラインミキサーなどで行う。
これにより、可溶化された汚泥が第2曝気槽41へ送られ、可溶化された汚泥が曝気槽内活性汚泥により好気処理されることにより、二相式活性汚泥法から更に汚泥の発生量を抑制し、結果として余剰汚泥を減らすことができ、既設の装置の場合でも、可溶化設備や必要によりpH調整設備を設けるだけの比較的簡単な改造が可能となり、構造をコンパクトに抑え且つ低コストで前記機能の装置を得ることができる。
本発明によれば、曝気槽及び曝気槽の分離装置(隔壁、箱体、袋体、環状水路及び散気装置、流速加速装置)、沈殿槽を用いて二相活性汚泥処理装置とすることにより、余剰汚泥を減少させるとともに、比較的低コストで既設の活性汚泥処理装置の改造及び主要部品の交換を簡単に行い得る二相式活性汚泥処理装置および二相式活性汚泥処理装置の改造方法を提供できる。
本発明の第1実施例を示す二相式活性汚泥処理装置も全体構成図である。 本発明の第2実施例を示す二相式活性汚泥処理装置も全体構成図である。 本発明の第3実施例(シート材と紐材と浮きで構成された袋体)を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。 本発明の第3実施例(骨材とシート材と紐材と浮きで構成された袋体)を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。 (A)は前記第1実施例におけるスクリーン装置の第1例を示す部分斜視図、(B)は前記第1実施例におけるスクリーン装置の第2例を示す部分斜視図である。 本発明の第4実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の曝気槽の断面図である。 図6のZ部拡大図である。 本発明の第4実施例における第1曝気槽を構成する水路の上面斜視図である。 本発明の第5実施例を示す二相式活性汚泥処理装置の全体構成図である。
符号の説明
1 排水(原水)
2、45 第1曝気槽
3 隔壁
4、41 第2曝気槽
5 沈殿槽
6 可溶化設備
31 箱体
32 メッシュ通路
35 筒状体
35a 小孔
36 連結管
40 曝気槽
42 散気装置
46 循環路
48、54 ブロア
48a 流体
49 連絡通路
50 スクリーン装置
60 箱体
61 オリフィスあるいはベンチュリ
70 袋体
63 アルカリタンク
X,W,V,U 流体噴出ノズル

Claims (15)

  1. 排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置において、1つの水槽を分割して、第1曝気槽と、第2曝気槽とを形成したことを特徴とする二相式活性汚泥処理装置。
  2. 前記第1曝気槽と第2曝気槽は、隔壁を介して分割したことを特徴とする請求項1に記載の二相式活性汚泥処理装置。
  3. 前記曝気槽の、上流側の第1曝気槽の分散性細菌群をろ材(付着担体含む)を用いて固定することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  4. 前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ前記隔壁を介して流出することを特徴とする上記請求項1〜3のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  5. 前記隔壁は、鋼材或いはエステル等のシート材からなり、隔壁形状、箱体形状、袋体形状、環水路形状として形成されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  6. 前記隔壁の前記第1曝気槽から前記第2曝気槽への流出部分に、前記第1曝気槽から分散性細菌群を固定したろ材が前記第2曝気槽へ通過し得ないスクリーン装置を設けたことを特徴とする上記請求項1〜5のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  7. 前記スクリーン装置は、メッシュ、ワイヤースクリーン、パンチングメタルなどで構成され、前記第1曝気槽から分散性細菌群を固定した前記ろ材が前記第2曝気槽へ流出することを防止することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  8. 前記スクリーン装置は、該スクリーン装置の周囲から空気等の流体を噴出する流体噴出装置を備えたことを特徴とする請求項6〜7のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  9. 前記スクリーン装置は、第1曝気槽の水位を調整するための絞り構造を有したことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  10. 前記第1曝気槽は、循環路を形成した閉断面のエステル等のシート材からなり、該循環路は前記第2曝気槽に連絡する流出部分を1箇所または複数個所に設け、該流出部分は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制したことを特徴とする請求項1に記載の二相式活性汚泥処理装置。
  11. 前記第1曝気槽は、前記第2曝気槽の内壁に沿うように該第2曝気槽内の水上に浮設し、前記1箇所または複数個所の連絡通路を該循環路の壁面に設けて、前記連絡通路を介して前記第1曝気槽と第2曝気槽とを連通するように構成されたことを特徴とする請求項10に記載の二相式活性汚泥処理装置。
  12. 返送汚泥の可溶化に、返送汚泥にアルカリを添加した後にオリフィスあるいはベンチュリを複数回通してキャビテーションを発生させた溶液を前記第2曝気槽に投入する可溶化処理設備を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置。
  13. 排水を、第1曝気槽、第2曝気槽、沈殿槽を通して浄化するように構成された二相式活性汚泥処理装置を用いて、1つの水槽を分割して、第1曝気槽と第2曝気槽とに分割形成したことを特徴とする二相式活性汚泥処理装置への改造方法。
  14. 前記第1曝気槽から前記第2曝気槽へ流出可能な隔壁を設けたことを特徴とする上記請求項13に記載の二相式活性汚泥処理装置の改造方法。
  15. 前記第1曝気槽は、循環路を形成した閉断面のエステル等のシート材とし、循環路と前記第2曝気槽とを連絡する流出部分を1箇所または複数個所設け、該流出部分は分散性細菌群を固定したろ材の通過を抑制したことを特徴とする上記請求項13〜14のいずれかに記載の二相式活性汚泥処理装置の改造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013103176A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd 水槽分割方法、水槽および壁体
JP2017189769A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 株式会社Ihi 排水処理装置
US10138147B2 (en) 2013-07-17 2018-11-27 Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. Water treatment device

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