JP2010016709A - 時間設定システム - Google Patents

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直樹 藤田
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Abstract

【課題】親機及び子機のいずれかの時計機能が非動作状態となった場合にも、親機及び子機が設定されるべき別々の時刻にて適切に復旧させる。
【解決手段】時間設定システムは、時計機能を有する第1装置及び第2装置を具備する。第1装置は、第2装置の時計データと自己の時計データとの第1差分データを計算して記憶し、第1差分データと自己の時計データとに基づいて第2装置の擬似時刻を計算し、これを第2装置に送信する。一方、第2装置は、第1装置から送信された擬似時刻に基づいて自己の時計データを設定する。これにより、例えば第2装置の時計が非動作状態となった場合にも、第1装置における時刻とは異なる別の適切な時刻にて、第2装置を復旧させることが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、時計機能を有する親機及び子機を備える時間設定システムに関する。
従来から、時計機能を有する親機及び子機が通信を行うことで、親機及び子機の少なくともいずれか一方の時刻を調整することが行われている。例えば、特許文献1には、コードレス電話機において、動作している親機又は子機の時計情報をバックアップとして使用することにより、時計情報のために特別な電池やICや回路を使用せずに、システム全体で同一の時計情報を保有させる技術が記載されている。その他にも、本発明に関連のある技術が、特許文献2に記載されている。
特開2006−279670号公報 特開平10−93685号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術は、親機と子機とで別々の時刻を設定するような場合(例えば、親機に日本時刻を設定して、子機にアメリカ時刻を設定するような場合)に好適に適用することができなかった。具体的には、当該技術においては、親機又は子機が受信した時刻が一定以上の誤差があると、受信された時刻にて更新されてしまい、親機及び子機のいずれかの時刻にて他方の時刻が合わされてしまう傾向にあった。そのため、例えば親機及び子機のいずれかの時計が非動作状態となった場合に、別々の時刻にて適切に復旧させることができなかった。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、親機及び子機のいずれかの時計機能が非動作状態となった場合にも、親機及び子機が設定されるべき別々の時刻にて適切に復旧させることが可能な時間設定システムを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、時計機能を有する第1装置と、時計機能を有し、前記第1装置と通信を行う第2装置とを具備する時間設定システムにおいて、前記第1装置は、前記第2装置から時計データを受信し、受信された前記第2装置の時計データと前記第1装置の時計データとの差分に相当する第1差分データを計算する第1時計差分データ計算手段と、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶する第1差分データ記憶手段と、前記第1差分データ記憶手段によって記憶された第1差分データと前記第1装置の時計データとに基づいて、前記第2装置のための第2装置用擬似時刻を計算する第1擬似時刻計算手段と、前記第1擬似時刻計算手段によって計算された前記第2装置用擬似時刻を、前記第2装置に対して送信する第1擬似時刻送信手段と、を備え、前記第2装置は、前記第1擬似時刻送信手段によって送信された前記第2装置用擬似時刻を受信して、当該第2装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する第2時計データ設定手段を備える。
本発明の1つの実施形態では、時計機能を有する第1装置と、時計機能を有し、前記第1装置と通信を行う第2装置とを具備する時間設定システムにおいて、前記第1装置は、前記第2装置から時計データを受信し、受信された前記第2装置の時計データと前記第1装置の時計データとの差分に相当する第1差分データを計算する第1時計差分データ計算手段と、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶する第1差分データ記憶手段と、前記第1差分データ記憶手段によって記憶された第1差分データと前記第1装置の時計データとに基づいて、前記第2装置のための第2装置用擬似時刻を計算する第1擬似時刻計算手段と、前記第1擬似時刻計算手段によって計算された前記第2装置用擬似時刻を、前記第2装置に対して送信する第1擬似時刻送信手段と、を備え、前記第2装置は、前記第1擬似時刻送信手段によって送信された前記第2装置用擬似時刻を受信して、当該第2装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する第2時計データ設定手段を備える。
上記の時間設定システムは、時計機能を有すると共に通信を行う第1装置及び第2装置を具備する。第1装置は、第2装置から受信された時計データと自己の時計データとの差分に相当する第1差分データを計算して記憶し、記憶された第1差分データと自己の時計データとに基づいて第2装置用擬似時刻を計算し、これを第2装置に対して送信する。一方、第2装置は、第1装置から送信された第2装置用擬似時刻に基づいて自己の時計データを設定する。これにより、第1装置と第2装置とで別々の時刻を設定した場合において、例えば第2装置の時計が非動作状態となった場合にも、第1装置における時刻とは異なる別の適切な時刻にて、第2装置の時計データを復旧させることが可能となる。また、上記の時間設定システムによれば、第2装置における停電時の時計データの保持や更新が必要ないため、第2装置における回路の簡素化やバックアップ電池の削除等が可能となる。
上記の時間設定システムの一態様では、前記第2時計データ設定手段は、前記第2装置における時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に、前記第1擬似時刻送信手段によって送信された前記第2装置用擬似時刻を受信して、当該第2装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する。これにより、第2装置が非動作状態となり時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻を、第2装置に対して適切に設定することが可能となる。
上記の時間設定システムの他の一態様では、前記第1差分データ記憶手段は、記憶している第1差分データと前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データとの差分を示す第1差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶し、前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶せず、前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が前記所定時間継続している場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶する。
この態様によれば、第2装置における時計が非動作状態となった際や、第2装置との通信が不可能になった際などにおいて計算された第1差分データが記憶されてしまうことを適切に抑制することができる。よって、第1装置において第1差分データの更新が行われなくなった最後の第1差分データと第1装置における現在の時計データとから計算された第2装置用擬似時刻を、第2装置に対して適切に設定させることができる。
上記の時間設定システムの他の一態様では、前記第1装置は、前記第2装置と通信を行うと共に前記時計機能を有する複数の装置を有し、前記複数の装置は、それぞれ、前記第1時計差分データ計算手段、前記第1差分データ記憶手段、及び前記第1擬似時刻計算手段、並びに前記第1擬似時刻送信手段を備え、前記第2時計データ設定手段は、前記複数の装置における前記第1擬似時刻送信手段から複数の第2装置用擬似時刻を受信し、前記複数の第2装置用擬似時刻を比較することによって決定された時刻にて前記時計データを設定する。これにより、複数の装置のいずれかにおいて時計カウントの異常が発生した場合にも、異常が発生した装置より受信された第2装置用擬似時刻によって、第2装置の時計データが設定されてしまうことを防止することができる。
上記の時間設定システムの他の一態様では、前記第2装置は、前記第1装置から時計データを受信し、受信された前記第1装置の時計データと前記第2装置の時計データとの差分に相当する第2差分データを計算する第2時計差分データ計算手段と、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶する第2差分データ記憶手段と、前記第2差分データ記憶手段によって記憶された第2差分データと前記第2装置の時計データとに基づいて、前記第1装置のための第1装置用擬似時刻を計算する第2擬似時刻計算手段と、前記第2擬似時刻計算手段によって計算された前記第1装置用擬似時刻を、前記第1装置に対して送信する第2擬似時刻送信手段と、を更に備え、前記第1装置は、前記第2擬似時刻送信手段によって送信された前記第1装置用擬似時刻を受信して、当該第1装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する第1時計データ設定手段を更に備える。
この態様では、第1装置と第2装置とが双方向通信することで、互いの時計データの設定を行う。具体的には、第2装置は、第1装置から受信された時計データと自己の時計データとの差分に相当する第2差分データを計算して記憶し、記憶された第2差分データと自己の時計データとに基づいて第1装置用擬似時刻を計算し、これを第1装置に対して送信する。一方、第1装置は、第2装置から送信された第1装置用擬似時刻に基づいて自己の時計データを設定する。これにより、例えば第1装置及び第2装置のいずれの時計が非動作状態となった場合にも、第1装置用擬似時刻を用いて時計データを適切に復旧させることができる。つまり、第1装置及び第2装置が設定されるべき別々の時刻にて適切に復旧させることが可能となる。
上記の時間設定システムの他の一態様では、前記第1時計データ設定手段は、前記第1装置における時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に、前記第2擬似時刻送信手段によって送信された前記第1装置用擬似時刻を受信して、当該第1装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する。
上記の時間設定システムの他の一態様では、前記第2差分データ記憶手段は、記憶している第2差分データと前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データとの差分を示す第2差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶し、前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶せず、前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が前記所定時間継続している場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶する。
上記の時間設定システムにおいて好適には、前記第1装置と前記第2装置とは、親子関係を形成して通信を行う。
また、好適な実施例では、前記第1装置及び前記第2装置の少なくともいずれかが回線に接続されており、コードレス電話機として構成されている。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[コードレス電話機の構成]
図1は、本発明の実施例に係るコードレス電話機100の概略構成図を示す。なお、コードレス電話機100は、本発明における時間設定システムの一例である。
コードレス電話機100は、親機20及び子機30を有する。親機20と子機30とは無線接続されており、それぞれ時計機能を有している。また、親機20及び子機30のいずれか一方が第1装置に相当し、他方が第2装置に相当する。
親機20は、主に、主制御部21と、表示部22と、操作部23と、電源部24と、無線部25と、アンテナ25aと、時計部26と、メモリ部27と、回線制御部28と、を備える。主制御部21は親機20全体の動作を制御し、表示部22は画像を表示可能に構成され、操作部23はユーザにより操作可能に構成され、ユーザからの入力を取得して主制御部21に出力し、電源部24は外部から供給された電力を親機20内の各部に適正な電力で供給可能に構成されている。また、無線部25はアンテナ25aを介して子機30と無線通信可能に構成され、時計部26は時計情報の計時を行い、メモリ部27は種々の情報を記憶し、回線制御部28は電話回線に接続されている。
子機30は、主に、主制御部31と、表示部32と、操作部33と、電源部(バッテリ)34と、無線部35と、アンテナ35aと、時計部36と、メモリ部37と、を備える。主制御部31は子機30全体の動作を制御し、表示部32は画像を表示可能に構成され、操作部33はユーザにより操作可能に構成され、ユーザからの入力を取得して主制御部31に出力し、電源部34は子機30全体の電源として機能する。また、無線部35はアンテナ35aを介して親機20と無線通信可能に構成され、時計部36は時計情報の計時を行い、メモリ部37は種々の情報を記憶する。
[第1実施例]
次に、上記したコードレス電話機100が行う処理の第1実施例について説明する。
第1実施例においては、基本的には、親機20の時計機能が非動作状態となった後、復旧する場合に(例えば停電状態から復電する場合に)、子機30から親機20に所定のデータを送信することによって、親機20の時計データを復旧させる処理を行う。具体的には、親機20と子機30とで別々の時刻を設定したような場合(例えば、親機20に日本時刻を設定して、子機30にアメリカ時刻を設定するような場合)にも、親機20の時計データを適切な時刻にて復旧させるための処理を行う。つまり、子機30における時刻とは異なる別の適切な時刻にて、親機20を復旧させる。
ここで、第1実施例に係る処理の概要について説明する。第1実施例では、子機30において、親機20から受信された時計データに基づいて親機20の擬似時刻(以下、「親機擬似時刻」と呼ぶ。)を計算して、当該親機擬似時刻を親機20に送信する処理を行い、親機20において、子機30から受信された親機擬似時刻に基づいて時計データを設定する処理を行う。具体的には、子機30は、親機20から時計データを受信して、受信された親機20の時計データと自己の時計データとの差分に相当する差分データ(以下、「親機時計差分データ」と呼ぶ。)を計算し、この親機時計差分データを記憶(更新)する。詳しくは、子機30は、親機20の時計が動作状態にある場合にのみ、計算された親機時計差分データによって更新を行い、親機20の時計が非動作状態にある場合(例えば親機20が停電状態にある場合)には、計算された親機時計差分データによって更新を行わない。より詳しくは、子機30は、親機20との間の通信が不可能となった場合や、記憶している親機時計差分データと今回計算された親機時計差分データとの差分値(以下、「親機差分データ差分値」と呼ぶ。)が所定範囲を超過している場合には、親機時計差分データを更新しない。なお、子機30は、親機差分データ差分値が所定範囲を超過していても、所定範囲を超過している時間が所定時間継続している場合には、親機時計差分データを更新する。言い換えると、親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合にのみ、親機時計差分データの更新を中止する。
次に、子機30は、このようにして記憶された親機時計差分データと自己の時計データとに基づいて親機擬似時刻を計算して、この親機擬似時刻を親機20に対して送信する。そして、親機20は、子機30から送信された親機擬似時刻を受信して、この親機擬似時刻にて自己の時計データを設定する。詳しくは、親機20は、自己の時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に(例えば、停電後に復電する際に)、受信された親機擬似時刻にて時計データを設定する。これにより、子機30において親機時間差分データの更新が行われなくなった最後の親機時間差分データと子機30の現在の時計データとから算出された親機擬似時刻を、親機20に対して設定させることができる。つまり、親機20が停電等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻を親機20に設定させることができる。したがって、子機30における時刻とは異なる別の適切な時刻にて、親機20を復旧させることが可能となる。
このように、第1実施例においては、子機30は第1装置に相当し、親機20は第2装置に相当する。具体的には、子機30は、第1時計差分データ計算手段、第1差分データ記憶手段、及び第1擬似時刻計算手段、並びに第1擬似時刻送信手段として機能し、親機20は、第2時計データ設定手段として機能する。また、上記した親機時計差分データは第1差分データに相当し、親機差分データ差分値は第1差分データ差分値に相当する。更に、親機擬似時刻は第2装置用擬似時刻に相当する。
次に、図2乃至図4を参照して、第1実施例について、より具体的に説明を行う。
図2は、第1実施例において、親機20のメモリ部27及び子機30のメモリ部37に記憶されるデータの一例を示している。図示のように、親機20のメモリ部27には、子機30から受信された親機擬似時刻データ127が記憶される。また、子機30のメモリ部37には、親機20から受信された時計データと子機30の時計データとの差分に相当する親機時計差分データ137が記憶される。
図3は、第1実施例における時計調整方法を具体的に説明するための図である。図3(a)及び図3(b)は、左から順に、親機20における時刻、子機30における時刻、親機時計差分データ、親機擬似時刻を示している。図3(a)は、通常時(親機20の時計が動作状態にある際)における時計調整方法を示している。この場合には、親機20と子機30との間で「15分」の時差を有する時刻が設定されているものとする。そのため、親機20の時計データと子機30の時計データとの差分(親機時計差分データ)として「−15分」が計算されて記憶される。また、このような親機時計差分データに基づいて親機擬似時刻が計算されて、親機20に送信される。そして、5分経過した後においても、親機時計差分データとして「−15分」が計算され、これで更新が行われる。つまり、親機20の時計が動作状態にあるため(具体的には、親機20と子機30との間の通信が不可能となっておらず、且つ親機差分データ差分値が所定範囲を超過していないため)、親機時計差分データが更新される。この場合には、親機20の時計が動作状態にあるため、親機擬似時刻にて親機20の時計データは設定されない。
図3(b)は、親機20の時計が非動作状態から復旧される際における時計調整方法を示している。親機20が停電状態などにある場合(つまり電源がオフの状態にある場合)には、親子間の通信が行われなくなるため、後述の図4に示すような処理そのものが動作しなくなるので、親機時計差分データの更新が停止されることになる。この後、親機20が停電状態から復電した場合(つまり電源がオフからオンとなった場合)、親子間の無線リンクが確立されるが、図示のように親機20の時計データは消滅している。この段階では、親機20の時計データから計算される親機時計差分データにおける親機差分データ差分値が所定範囲を超過することとなるが(これは、親機20が復電後の最初の子機30との通信となるため、親機差分データ差分値が所定範囲を超過していると判断した最初ということになり、所定時間を計測する起点となるからである)、所定範囲を超過している時間が所定時間継続していないため、計算された親機時計差分データにて更新は行われない。具体的には、親機時計差分データが「−15分」に維持される。そして、この後、当該親機時計差分データと子機30の現在の時計データとから算出された親機擬似時刻によって、親機20の時計データが設定される。これにより、親機20と子機30との間で当初に設定された「15分」の時差が保持された時刻にて、親機20の時計データが適切に復旧されることとなる。
図4は、第1実施例において親機20及び子機30が行う処理を示すフローチャートである。具体的には、ステップS101〜S104の処理は親機20によって所定の周期で繰り返し実行され、ステップS201〜S207の処理は子機30によって所定の周期で繰り返し実行される。なお、親機20が非動作状態にある場合には、ステップS101〜S104の処理は行われない。また、基本的には、親機20においては主制御部21が当該処理を実行し、子機30においては主制御部31が当該処理を実行する。更に、子機30は、予め時刻がセットされ、時計は常に動いているものとする。
まず、ステップS101では、親機20は、子機30に対して自己の時計データを送信する。具体的には、親機20は、親子間の通信中(親子間のリンクが確立しているときであり、一例としては子機30にて外線通話中)に、所定周期毎に時計データを送信する。そして、処理はステップS102に進む。
一方、子機30は、ステップS201において、上記のステップS101で親機20が送信した時計データを受信する。そして、処理はステップS202に進む。ステップS202では、子機30は、受信された親機20の時計データと自己の時計データとに基づいて親機時計差分データを計算する。具体的には、子機30は、親機20の時計データから自己の時計データを減算することによって、親機時計差分データを計算する。そして、処理はステップS203に進む。
ステップS203では、子機30は、記憶している親機時計差分データとステップS202で計算された親機時計差分データとの差分値(親機差分データ差分値)が所定範囲を超過しているか否かを判定する。親機差分データ差分値が所定範囲を超過している場合(ステップS203;Yes)、処理はステップS204に進む。これに対して、親機差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合(ステップS203;No)、処理はステップS205に進む。この場合には、親機20が正常に時計をカウントしているものと考えられるので、子機30は、親機時計差分データを更新する(ステップS205)。具体的には、子機30は、自己のメモリ部37に親機時計差分データを格納する。そして、処理はステップS206に進む。
一方、ステップS204では、子機30は、親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続しているか否かを判定する。親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続している場合(ステップS204;Yes)、処理はステップS205に進み、親機時計差分データを更新する。つまり、メモリ部37に親機時計差分データを格納する。この場合には、親機20の時計データの設定が変更等されたために、親機差分データ差分値が所定範囲を超過しているものと考えられるからである。この後、処理はステップS206に進む。一方、親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合(ステップS204;No)、処理はステップS206に進む。この場合には、親機時計差分データを更新しない。
ステップS206では、子機30は、記憶されている親機時計差分データと自己の現在の時計データとに基づいて親機擬似時刻を計算する。具体的には、子機30は、自己の現在の時計データに対して親機時計差分データを加算することによって、親機擬似時刻を計算する。そして、処理はステップS207に進む。ステップS207では、子機30は、ステップS206で計算された親機擬似時刻を、親機20に送信する。具体的には、子機30は、親子間の通信中(親子間のリンクが確立しているときであり、一例としては子機30にて外線通話中)に、所定周期毎に親機擬似時刻を送信する。そして、子機30における処理は終了する。
一方、親機20は、ステップS102において、上記のステップS207にて子機30が送信した親機擬似時刻を受信する。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、親機20は、自己の時計が非動作状態にあることを示す時計非動作フラグがオンとなっているか否かを判定する。この時計非動作フラグは、親機20が非動作状態(停電状態等より、電源がオフとなった状態)となったことに起因して、親機20の時計が非動作となった場合にオンとされる。時計非動作フラグがオンである場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進む。この場合には、親機20は、ステップS102で受信された親機擬似時刻に基づいて、自己の時計データを設定する(ステップS104)。これにより、親機20が停電等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻によって、親機20の時計データが復旧されることとなる。そして、親機20は、このように時計データを設定した後に、時計非動作フラグをオンからオフに設定する。以上のステップS104の処理が終了すると、親機20における処理は終了する。
一方、時計非動作フラグがオンでない場合(ステップS103;No)、処理は終了する。この場合には、親機20の時計が動作状態にあるため、親機擬似時刻による時計データの設定を行わない。
以上説明した第1実施例によれば、親機20の時計が非動作状態となった場合に、子機30において計算された親機擬似時刻を用いて、親機20の時計データを適切に復旧させることができる。具体的には、親機20が停電等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻を、親機20に設定させることができる。よって、子機30における時刻とは異なる別の適切な時刻にて、親機20を復旧させることが可能となる。これにより、親機20における停電時の時計データの保持や更新が必要ないため、親機20の回路の簡素化やバックアップ電池の削除等が可能となる。
なお、上記では、1個の子機30にて構成されるコードレス電話機100が行う処理を示したが、複数の子機にて構成されるコードレス電話機によっても同様の処理を行うことができる。
図5は、変形例に係るコードレス電話機100aの概略構成図を示す。当該コードレス電話機100aは、本発明における時間設定システムの一例である。なお、図1に示したものと同一の構成要素に対しては同一の符号を付し、その説明を省略する。
コードレス電話機100aは、親機20と、複数(n個)の子機30A1〜30Anとを有する。子機30A1〜30Anは、それぞれ親機20と無線接続されており、時計機能を有している。また、子機30A1〜30Anは、前述した子機30と同様に構成されている、つまり同一の構成要素を有する。なお、子機30A1〜30Anは、第1装置における複数の装置に相当し、それぞれ、第1時計差分データ計算手段、第1差分データ記憶手段、及び第1擬似時刻計算手段、並びに第1擬似時刻送信手段として機能する。
子機30A1〜30Anは、それぞれ、親機20から受信された時計データに基づいて親機時計差分データを計算して記憶し、記憶された親機時計差分データと自己の時計データとに基づいて親機擬似時刻を計算して、この親機擬似時刻を親機20に対して送信する。一方、親機20は、複数の子機30A1〜30Anから送信された複数(n個)の親機擬似時刻に基づいて、自己の時計データを設定する。具体的には、親機20は、自己の時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に、このように受信された複数の親機擬似時刻を比較することによって決定された時刻にて時計データを設定する。詳しくは、親機20は、受信された複数の親機擬似時刻をメモリ部27に格納して、これらを比較することで、データの一致が多い時計データにて設定を行う。例えば、複数の親機擬似時刻から多数決により決定した時刻や、複数の親機擬似時刻を平均した時刻などによって、時計データの設定を行う。これにより、子機30A1〜30Anのいずれかにおいて時計カウントの異常が発生した場合にも、異常が発生した子機より受信された親機擬似時刻によって、親機20の時計データが設定されてしまうことを防止することが可能となる。
更に、上記では、子機30若しくは子機30A1〜30An(以下、単に「子機30」と表記する。)で計算された親機擬似時刻にて、親機20の時計データを復旧させる例を示したが、これに限定はされない。他の例では、子機30で計算された親機擬似時刻にて親機20を復旧させる代わりに、親機20で子機30の擬似時刻を計算し、この擬似時刻で子機30時計データを復旧させることができる。つまり、上記した実施例と、子機30の役割と親機20の役割とを入れ替えることができる。この場合、親機20は、子機30から時計データを受信して、受信された子機30の時計データと自己の時計データとの差分に相当する差分データを計算して記憶し、記憶された差分データと自己の時計データとに基づいて子機30の擬似時刻を計算して、この擬似時刻を子機30に対して送信する。そして、子機30は、親機20から送信された擬似時刻を受信して、この擬似時刻にて自己の時計データを設定する。具体的には、子機30は、自己の時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に(例えば、バッテリ切れとなった後に、バッテリ復活した際に)、受信された擬似時刻にて時計データを設定する。
このような変形例においては、親機20は第1装置に相当し、子機30は第2装置に相当する。具体的には、親機20は、第1時計差分データ計算手段、第1差分データ記憶手段、及び第1擬似時刻計算手段、並びに第1擬似時刻送信手段として機能し、子機30は、第2時計データ設定手段として機能する。
[第2実施例]
次に、第2実施例について説明する。前述した第1実施例では、子機30で計算された親機擬似時刻を親機20に送信することで親機20の時計データを復旧させていた。しかしながら、第2実施例では、子機30で計算された親機擬似時刻によって親機20の時計データを復旧させると共に、親機20でも子機30の擬似時刻(以下、「子機擬似時刻」と呼ぶ。)を計算して、この子機擬似時刻によって子機30時計データを復旧させる点で、第1実施例と異なる。つまり、第2実施例では、親機20及び子機30の両方において他方の時計における擬似時刻を計算し、この擬似時刻によって他方の時計データを復旧させる。言い換えると、第2実施例では、親子間において擬似時刻を双方向通信することで、時計データの復旧を行う。なお、第2実施例に係る処理も、前述したコードレス電話機100(図1参照)によって実行される。
ここで、第2実施例に係る処理の概要について説明する。まず、子機30の時計データを復旧させるために行われる処理を説明する。この場合、親機20は、子機30から時計データを受信して、受信された子機30の時計データと自己の時計データとの差分に相当する差分データ(以下、「子機時計差分データ」と呼ぶ。)を計算し、この子機時計差分データを記憶(更新)する。詳しくは、親機20は、子機30の時計が動作状態且つ、親機間との通信が可能な状態にある場合にのみ、計算された子機時計差分データによって更新を行う。
この後、親機20は、記憶された子機時計差分データと自己の時計データとに基づいて子機擬似時刻を計算して、この子機擬似時刻を子機30に対して送信する。そして、子機30は、親機20から送信された子機擬似時刻を受信して、この子機擬似時刻にて自己の時計データを設定する。詳しくは、子機30は、自己の時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に(例えば、バッテリ切れとなった後に、バッテリ復活した際に)、受信された子機擬似時刻にて時計データを設定する。これにより、親機20において子機時間差分データの更新が行われなくなった最後の子機時間差分データと親機20の現在の時計データとから算出された子機擬似時刻を、子機30に対して設定させることができる。つまり、子機30がバッテリ切れ等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻を子機30に設定させることができる。
次に、親機20の時計データを復旧させるために行われる処理を説明する。この場合、子機30は、親機20から受信された時計データと自己の時計データとの差分に相当する親機時計差分データを計算して記憶し、記憶された親機時計差分データと自己の時計データとに基づいて親機擬似時刻を計算して親機20に送信する。そして、親機20は、自己の時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に(例えば、停電後に復電する際に)、子機30から受信された子機擬似時刻にて自己の時計データを設定する。なお、この場合における処理は、基本的には第1実施例と同様であるため、詳細は省略する。
以上の第2実施例によれば、親機20及び子機30のいずれの時計が非動作状態となった場合にも、計算された擬似時刻を用いて時計データを適切に復旧させることができる。つまり、時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻にて、親機20及び子機30の時計データを設定することができる。よって、親機20及び子機30のいずれかの時計機能が非動作状態となった場合にも、親機20及び子機30が設定されるべき別々の時刻にて適切に復旧させることが可能となる。
なお、第2実施例においては、子機30は第1装置に相当し、親機20は第2装置に相当する。具体的には、子機30は、第1時計差分データ計算手段、第1差分データ記憶手段、第1擬似時刻計算手段、第1擬似時刻送信手段、第1時計データ設定手段として機能する。一方、親機20は、第2時計差分データ計算手段、第2差分データ記憶手段、第2擬似時刻計算手段、第2擬似時刻送信手段、第2時計データ設定手段として機能する。また、上記した子機時計差分データは第2差分データに相当し、子機差分データ差分値は第2差分データ差分値に相当する。更に、子機擬似時刻は第1装置用擬似時刻に相当し、親機擬似時刻は第2装置用擬似時刻に相当する。
次に、図6及び図7を参照して、第2実施例について、より具体的に説明を行う。
図6は、第2実施例における、データ送信フォーマット及びメモリ部27、37に記憶されるデータの一例を示している。図6(a)は、親機20におけるデータ送信フォーマットを示している。図示のように、親機20は、自己の時計データ(親機20の現在時刻)及び子機擬似時刻を、子機30に対して送信する。次に、図6(b)は、子機30におけるデータ送信フォーマットを示している。図示のように、子機30は、自己の時計データ(子機30の現在時刻)及び親機擬似時刻を、親機20に対して送信する。次に、図6(c)は、親機20のメモリ部27及び子機30のメモリ部37に記憶されるデータの一例を示している。親機20のメモリ部27には、子機時計差分データ127aが記憶され、子機30のメモリ部37には、親機時計差分データ137aが記憶される。なお、初期設定時においては、子機時計差分データ127aは初期値等任意であるので、子機擬似時刻は初期値等任意で良い。また、初期設定時においては、親機時計差分データ137aは初期値で通常更新されないので、親機擬似時刻は初期値等任意で良い。
図7は、第2実施例において親機20及び子機30が行う処理を示すフローチャートである。具体的には、ステップS301〜S309の処理は親機20によって所定の周期で繰り返し実行され、ステップS401〜S409の処理は子機30によって所定の周期で繰り返し実行される。なお、基本的には、親機20においては主制御部21が当該処理を実行し、子機30においては主制御部31が当該処理を実行する。
まず、親機20の処理について説明する。ステップS301では、親機20は、記憶されている子機時計差分データと自己の現在の時計データとに基づいて子機擬似時刻を計算する。具体的には、親機20は、自己の現在の時計データに対して子機時計差分データを加算することによって、子機擬似時刻を計算する。そして、処理はステップS302に進む。ステップS302では、親機20は、自己の時計データとステップS301で計算された子機擬似時刻とを、子機30に送信する。具体的には、親機20は、親子間の通信中(親子間のリンクが確立しているときであり、一例としては子機30にて外線通話中)に、所定周期毎に自己の時計データと子機擬似時刻とを送信する。そして、処理はステップS303に進む。
ステップS303では、親機20は、後述するステップS409で子機30が送信した時計データと親機擬似時刻とを受信する。そして、処理はステップS304に進む。
ステップS304では、親機20は、自己の時計が非動作状態にあることを示す時計非動作フラグがオンとなっているか否かを判定する。この時計非動作フラグは、親機20が非動作状態(停電状態等より、電源がオフとなった状態)となったことに起因して、親機20の時計が非動作となった場合にオンとされる。時計非動作フラグがオンである場合(ステップS304;Yes)、処理はステップS305に進む。この場合には、親機20は、ステップS303で受信された親機擬似時刻に基づいて、自己の時計データを設定する(ステップS305)。これにより、親機20が停電等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻によって、親機20の時計データが復旧されることとなる。そして、親機20は、このように時計データを設定した後に、時計非動作フラグをオンからオフに設定する。以上のステップS305の処理が終了すると、処理はステップS306に進む。
一方、時計非動作フラグがオンでない場合(ステップS304;No)、処理はステップS306に進む。この場合には、親機20の時計が動作状態にあるため、親機擬似時刻による時計データの設定を行わない。
ステップS306では、親機20は、受信された子機30の時計データと自己の時計データとに基づいて子機時計差分データを計算する。具体的には、親機20は、子機30の時計データから自己の時計データを減算することによって、子機時計差分データを計算する。そして、処理はステップS307に進む。
ステップS307では、親機20は、記憶している子機時計差分データとステップS306で計算された子機時計差分データとの差分値(子機差分データ差分値)が所定範囲を超過しているか否かを判定する。子機差分データ差分値が所定範囲を超過している場合(ステップS307;Yes)、処理はステップS308に進む。これに対して、子機差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合(ステップS307;No)、処理はステップS309に進む。この場合には、子機30が正常に時計をカウントしているものと考えられるので、親機20は、子機時計差分データを更新する(ステップS309)。具体的には、親機20は、自己のメモリ部27に子機時計差分データを格納する。そして、親機20における処理は終了する。
一方、ステップS308では、親機20は、子機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続しているか否かを判定する。子機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続している場合(ステップS308;Yes)、処理はステップS309に進み、子機時計差分データを更新する。つまり、メモリ部27に子機時計差分データを格納する。この場合には、子機30の時計データの設定が変更等されたために、子機差分データ差分値が所定範囲を超過しているものと考えられるからである。この後、親機20における処理は終了する。これに対して、子機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合(ステップS308;No)、処理は終了する。この場合には、子機バッテリ切れの最初の通信で、子機時計の初期値や不定値にて子機時計差分データを更新させないために、子機時計差分データを更新しない。
次に、子機30の処理について説明する。ステップS401では、子機30は、ステップS302で親機20が送信した時計データと子機擬似時刻とを受信する。そして、処理はステップS402に進む。
ステップS402では、子機30は、自己の時計が非動作状態にあることを示す時計非動作フラグがオンとなっているか否かを判定する。この時計非動作フラグは、子機30が非動作状態(バッテリ切れ等より、電源がオフとなった状態)となったことに起因して、子機30の時計が非動作となった場合にオンとされる。時計非動作フラグがオンである場合(ステップS402;Yes)、処理はステップS403に進む。この場合には、子機30は、ステップS401で受信された子機擬似時刻に基づいて、自己の時計データを設定する(ステップS403)。これにより、子機30がバッテリ切れ等で時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻によって、子機30の時計データが復旧されることとなる。そして、子機30は、このように時計データを設定した後に、時計非動作フラグをオンからオフに設定する。以上のステップS403の処理が終了すると、処理はステップS404に進む。
一方、時計非動作フラグがオンでない場合(ステップS402;No)、処理はステップS404に進む。この場合には、子機30の時計が動作状態にあるため、子機擬似時刻による時計データの設定を行わない。
ステップS404では、子機30は、受信された親機20の時計データと自己の時計データとに基づいて親機時計差分データを計算する。具体的には、子機30は、親機20の時計データから自己の時計データを減算することによって、親機時計差分データを計算する。そして、処理はステップS405に進む。
ステップS405では、子機30は、記憶している親機時計差分データとステップS404で計算された親機時計差分データとの差分値(親機差分データ差分値)が所定範囲を超過しているか否かを判定する。親機差分データ差分値が所定範囲を超過している場合(ステップS405;Yes)、処理はステップS406に進む。これに対して、親機差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合(ステップS405;No)、処理はステップS407に進む。この場合には、親機20が正常に時計をカウントしているものと考えられるので、子機30は、親機時計差分データを更新する(ステップS407)。具体的には、子機30は、自己のメモリ部37に親機時計差分データを格納する。そして、処理はステップS408に進む。
一方、ステップS406では、子機30は、親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続しているか否かを判定する。親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続している場合(ステップS406;Yes)、処理はステップS407に進み、親機時計差分データを更新する。つまり、メモリ部37に親機時計差分データを格納する。この場合には、親機20の時計データの設定が変更等されたために、親機差分データ差分値が所定範囲を超過しているものと考えられるからである。この後、処理はステップS408に進む。一方、親機差分データ差分値が所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合(ステップS406;No)、処理はステップS408に進む。この場合には、親機時計差分データを更新しない。
ステップS408では、子機30は、記憶されている親機時計差分データと自己の現在の時計データとに基づいて親機擬似時刻を計算する。具体的には、子機30は、自己の現在の時計データに対して親機時計差分データを加算することによって、親機擬似時刻を計算する。そして、処理はステップS409に進む。ステップS409では、子機30は、自己の時計データとステップS408で計算された親機擬似時刻とを、親機20に送信する。具体的には、子機30は、親子間の通信中(親子間のリンクが確立しているときであり、一例としては子機30にて外線通話中)に、所定周期毎に自己の時計データと親機擬似時刻とを送信する。そして、子機30における処理は終了する。
以上説明した第2実施例によれば、親機20及び子機30のいずれの時計が非動作状態となった場合にも、計算された擬似時刻を用いて時計データを適切に復旧させることができる。つまり、時計がカウントされなくなった時点から正常にカウントされた時刻にて、親機20及び子機30の時計データを設定することができる。よって、親機20及び子機30のいずれかの時計機能が非動作状態となった場合にも、親機20及び子機30が設定されるべき別々の時刻にて適切に復旧させることが可能となる。これにより、停電時やバッテリ切れ時などにおける時計データの保持や更新が必要ないため、親機20及び子機30の回路の簡素化やバックアップ電池の削除等が可能となる。
なお、上記では、1個の子機30にて構成されるコードレス電話機100が行う処理を示したが、複数の子機にて構成されるコードレス電話機によっても同様の処理を行うことができる。つまり、図5に示したようなコードレス電話機100aにも、第2実施例に係る処理を適用することができる。この場合には、複数(n個)の子機30A1〜30Anは、それぞれ、親機時計差分データに基づいて親機擬似時刻を計算して親機20に送信すると共に、親機20が送信した子機擬似時刻にて時計データを設定する。一方、親機20は、子機時計差分データに基づいて子機擬似時刻を計算して子機30に送信すると共に、子機30A1〜30Anが送信した複数(n個)の親機擬似時刻に基づいて時計データを設定する。具体的には、親機20は、複数の親機擬似時刻のそれぞれをメモリ部27に格納して、これらを比較することで、データの一致が多い時計データにて設定を行う。
また、本発明の適用は、コードレス電話機100、100aに限定はされない。本発明は、時計機能を有する複数の装置を具備し、親子関係を形成して通信を行うようなシステムに対して適用することができる。例えば、ドアホン子機やドアホン親機などを有するドアホンシステムに対して適用することができる。更に、本発明は、複数の子機で構成されるシステムだけでなく、複数の親機が存在するようなシステムにも同様に適用することができる。
本実施例に係るコードレス電話機の概略構成図を示す。 第1実施例において、親機及び子機のメモリ部に記憶されるデータの一例を示す。 第1実施例における時計調整方法を具体的に説明するための図である。 第1実施例において親機及び子機が行う処理を示すフローチャートである。 変形例に係るコードレス電話機の概略構成図を示す。 第2実施例における、データ送信フォーマット及びメモリ部に記憶されるデータの一例を示す。 第2実施例において親機及び子機が行う処理を示すフローチャートである。
符号の説明
20 親機
21、31 主制御部
24、34 電源部
25、35 無線部
26、36 時計部
27、37 メモリ部
28 回線制御部
30 子機
100、100a コードレス電話機

Claims (9)

  1. 時計機能を有する第1装置と、時計機能を有し、前記第1装置と通信を行う第2装置とを具備する時間設定システムであって、
    前記第1装置は、
    前記第2装置から時計データを受信し、受信された前記第2装置の時計データと前記第1装置の時計データとの差分に相当する第1差分データを計算する第1時計差分データ計算手段と、
    前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶する第1差分データ記憶手段と、
    前記第1差分データ記憶手段によって記憶された第1差分データと前記第1装置の時計データとに基づいて、前記第2装置のための第2装置用擬似時刻を計算する第1擬似時刻計算手段と、
    前記第1擬似時刻計算手段によって計算された前記第2装置用擬似時刻を、前記第2装置に対して送信する第1擬似時刻送信手段と、を備え、
    前記第2装置は、
    前記第1擬似時刻送信手段によって送信された前記第2装置用擬似時刻を受信して、当該第2装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する第2時計データ設定手段を備えることを特徴とする時間設定システム。
  2. 前記第2時計データ設定手段は、前記第2装置における時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に、前記第1擬似時刻送信手段によって送信された前記第2装置用擬似時刻を受信して、当該第2装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定することを特徴とする請求項1に記載の時間設定システム。
  3. 前記第1差分データ記憶手段は、
    記憶している第1差分データと前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データとの差分を示す第1差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶し、
    前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶せず、
    前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第1差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が前記所定時間継続している場合には、前記第1時計差分データ計算手段によって計算された第1差分データを記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の時間設定システム。
  4. 前記第1装置は、前記第2装置と通信を行うと共に前記時計機能を有する複数の装置を有し、
    前記複数の装置は、それぞれ、前記第1時計差分データ計算手段、前記第1差分データ記憶手段、及び前記第1擬似時刻計算手段、並びに前記第1擬似時刻送信手段を備え、
    前記第2時計データ設定手段は、前記複数の装置における前記第1擬似時刻送信手段から複数の第2装置用擬似時刻を受信し、前記複数の第2装置用擬似時刻を比較することによって決定された時刻にて前記時計データを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の時間設定システム。
  5. 前記第2装置は、
    前記第1装置から時計データを受信し、受信された前記第1装置の時計データと前記第2装置の時計データとの差分に相当する第2差分データを計算する第2時計差分データ計算手段と、
    前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶する第2差分データ記憶手段と、
    前記第2差分データ記憶手段によって記憶された第2差分データと前記第2装置の時計データとに基づいて、前記第1装置のための第1装置用擬似時刻を計算する第2擬似時刻計算手段と、
    前記第2擬似時刻計算手段によって計算された前記第1装置用擬似時刻を、前記第1装置に対して送信する第2擬似時刻送信手段と、を更に備え、
    前記第1装置は、
    前記第2擬似時刻送信手段によって送信された前記第1装置用擬似時刻を受信して、当該第1装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定する第1時計データ設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の時間設定システム。
  6. 前記第1時計データ設定手段は、前記第1装置における時計が非動作状態となった後、当該非動作状態から復旧する際に、前記第2擬似時刻送信手段によって送信された前記第1装置用擬似時刻を受信して、当該第1装置用擬似時刻に基づいて時計データを設定することを特徴とする請求項5に記載の時間設定システム。
  7. 前記第2差分データ記憶手段は、
    記憶している第2差分データと前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データとの差分を示す第2差分データ差分値が所定範囲を超過していない場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶し、
    前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が所定時間継続していない場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶せず、
    前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過しており、且つ前記第2差分データ差分値が前記所定範囲を超過している時間が前記所定時間継続している場合には、前記第2時計差分データ計算手段によって計算された第2差分データを記憶することを特徴とする請求項5又は6に記載の時間設定システム。
  8. 前記第1装置と前記第2装置とは、親子関係を形成して通信を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の時間設定システム。
  9. 前記第1装置及び前記第2装置の少なくともいずれかが回線に接続されており、コードレス電話機として構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の時間設定システム。
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