JP2010015385A - 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010015385A
JP2010015385A JP2008174735A JP2008174735A JP2010015385A JP 2010015385 A JP2010015385 A JP 2010015385A JP 2008174735 A JP2008174735 A JP 2008174735A JP 2008174735 A JP2008174735 A JP 2008174735A JP 2010015385 A JP2010015385 A JP 2010015385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
data recording
flash memory
medium
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008174735A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryogo Ito
亮吾 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008174735A priority Critical patent/JP2010015385A/ja
Publication of JP2010015385A publication Critical patent/JP2010015385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】記録メディアの使用効率を高めたデータ記録構成を実現する。
【解決手段】データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別し、フラッシュメモリである場合は消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出してデータ記録を行い、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、連続するクラスタ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出し、検出した空き領域に対するデータ記録を行う。本構成により、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアに対するデータ記録を特定のブロック境界を考慮することなく連続クラスタ単位で実行することが可能となり、メディアの使用効率を高めることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、データ記録を行うメディア(情報記録媒体)の使用効率を向上させる情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
デジタルビデオカメラやPC、その他の情報処理機器においては、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ、あるいはDVDなど、様々なメディア(情報記録媒体)を利用して情報記録や情報再生処理が行なわれる。
記録メディアとしてハードディスクを利用する場合、汎用的なOSを利用したアクセスが可能となるようにFAT(File Allocation Table)ファイルシステムを利用したデータ記録や再生処理を行う設定としたものが多い。この流れを受け継いで、ハードディスク以外のフラッシュメモリなどを記録メディアとして利用する場合にも、同じFATファイルシステムを適用したデータ記録や消去を行う構成としたものが多くある。
フラッシュメモリは、所定のデータ容量からなるブロック(消去ブロック)を単位としてデータの記録および消去が実行される。FATファイルシステムでは、4,8,16または32などの複数個のセクタで構成されるクラスタを単位としてデータが管理される。しかし、このクラスタのデータサイズと、フラッシュメモリの消去ブロックのデータサイズは多くの場合一致しない。例えば1つの消去ブロックのデータサイズが複数(例えば4つ)のクラスタのデータサイズに対応する設定などとなる。
フラッシュメモリにデータ記録を行う場合、1つの消去ブロック単位でデータ書き込みを行えば処理を高速に行うことができる。フラッシュメモリのこの特性を利用してFATファイルシステムによるデータ書き込み構成においてデータ記録の高速化を実現した構成として、特許文献1(特開2003−296177号公報)がある。
これは、フラッシュメモリに設定されるブロック境界を検出してブロック境界毎に連続クラスタの空き領域の検索を行って1ブロック単位の空き連続クラスタに対するデータ書き込みを行う設定としたものである。
このような処理を実行することで、フラッシュメモリに対するデータ書き込み速度の高速化が実現される。しかし、現存するビデオカメラなどの記録再生機器においては、フラッシュメモリとともにHDD(ハードディスクドライブ)など非フラッシュメモリ系メディアを搭載したものも多く存在する、
このような装置では、多くの場合、フラッシュメモリに対してもHDD(ハードディスクドライブ)に対しても1つの共通のFATファイルシステムによるデータ記録再生処理を行う。従って、HDDなど非フラッシュメモリ系メディアに対してデータ記録を行う場合も、フラッシュメモリに対するデータ記録と同様、1つの消去ブロックサイズ単位に設定されるブロック境界単位で、空き領域を検出してブロック境界によって区切られたブロックサイズ相当の空き領域を検出して、検出した空き領域に対してデータ記録を行う。
しかし、このような処理を行うと、ブロック境界によって区切られた1つのブロックサイズの空き領域のみがデータ書き込み可能領域として設定される。この結果、ブロック境界によって区切られた1つのブロック領域の一部にデータ記録可能領域があっても、そのブロック領域にデータ記録領域が含まれれば、そのブロック領域はデータ書き込み可能領域ではないと判断されてしまう。
フラッシュメモリの場合には、消去ブロック単位でのデータ記録が必須となるので、このようなブロック単位のデータ記録は記録速度向上のために有効であるが、HDDのようなメディアの場合には、ブロック単位での処理は必須ではなく、上記のような処理によって、本来、データ記録可能な領域であるのに、データ記録がなされない未使用領域に設定され、メディア全体としての使用効率が低下し、データの記録容量を減少させてしまうという問題が発生する。
特開2003−296177号公報
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、記録先となるメディアの種別を判別し、フラッシュメモリ系メディアに対する連続クラスタ空きと、HDDなどの非フラッシュメモリ系メディアに対して異なる処理を実行することでメディアの使用効率を向上させることを可能とした情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
データ記録を行うメディアと、
前記メディアに対するデータ記録制御を行う制御部を有し、
前記制御部は、
データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別し、
データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、
データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御を実行する構成である情報処理装置にある。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記制御部は、予め規定された単位データ領域であるクラスタ単位でのデータ管理を行う構成であり、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定され1以上のN個の連続する空きクラスタをデータ書き込み可能な空き領域として検出する処理を実行する構成である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロックのデータ記録容量は、前記N個の連続する空きクラスタのデータ記録容量にほぼ等しい設定である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記制御部は、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かの判別結果に応じて、データ書き込み可能な空き領域の検出処理に適用するパラメータを決定して、決定したパラメータを適用した空き領域検出処理を実行する構成である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記パラメータは、検索開始クラスタ番号と、連続空きクラスタ数カウントと、連続空きクラスタ判定閾値と、次の空きクラスタ検索開始位置を含む構成である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、記制御部は、データ記録先メディアがハードディスクである場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御を実行する構成である。
さらに、本発明の第2の側面は、
データ記録メディアを有する情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
制御部が、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別するステップと、
前記制御部が、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御ステップと、
を有する情報処理方法にある。
さらに、本発明の第3の側面は、
データ記録メディアを有する情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
制御部に、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別させるステップと、
前記制御部に、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行わせるデータ記録制御ステップと、
を有するプログラムにある。
なお、本発明のプログラムは、例えば、様々なプログラムコードを実行可能な情報処理装置等のシステムにおいてコンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体などによって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置等のシステム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例構成によれば、記録メディア(情報記録媒体)に対するデータ記録処理を行なう情報処理装置において、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別し、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行う。データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出し、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行う。本構成により、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアに対するデータ記録を特定のブロック境界を考慮することなく連続クラスタ単位で実行することが可能となり、メディアの使用効率を高めることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。説明は、以下の各項目に従って行なう。
1.FATファイルシステムの概要
2.FATファイルシステムとフラッシュメモリにおける消去ブロックとの対応
3.本発明の情報処理装置における処理例
4.本発明の情報処理装置の構成例
[1.FATファイルシステムの概要]
前述したように、例えばデジタルビデオカメラやPC、その他の情報処理機器において、ハードディスクなどのメディア(情報記録媒体)に対して情報記録を行なう場合、ファイルシステムとしてFAT(File Allocation Table)ファイルシステムを適用した処理が行なわれる場合が多い。FATには、例えばFAT16、FAT32などがあり、これらのファイルシステムは、メディア(情報記録媒体)に対して記録されるデータファイル各々についての記録位置情報、記録位置連鎖情報等を管理する。なお、FAT16/32の詳細については、例えば、「Microsoft Extensible Firmware Initiative FAT32 File System Specification」などに説明がある。
図1を参照して、ハードディスクにパーティションを1つ設け、FAT16およびFAT32でフォーマットした場合のデータ構造について説明する。図1(a)がFAT16、(b)がFAT32によるフォーマットを示している。
FAT16のデータ構造は、図1(a)に示すように、先頭セクタ(LBA=0)から順に、マスターブートレコード(MBR)、パーティションブートレコード(PBR)に続き、ファイルアロケーションテーブル1(FAT1)と、ファイルアロケーションテーブル2(FAT2)が記録され、さらにルートディレクトリエントリに続いて、データ領域としてのクラスタが複数設定される。
FAT32のデータ構造は、図1(b)に示すように、先頭セクタ(LBA=0)から順に、マスターブートレコード(MBR)、パーティションブートレコード(PBR)、ファイルシステム情報(FSinfo)に続いて、ファイルアロケーションテーブル1(FAT1)と、ファイルアロケーションテーブル2(FAT2)が記録され、その後、データ領域としてのクラスタが複数設定される。
[2.FATファイルシステムとフラッシュメモリにおける消去ブロックとの対応]
例えばデジタルビデオカメラやPC、その他の情報処理機器において、データ記録メディア(情報記録媒体)として利用されるメディアは、ハードディスクに限らず、フラッシュメモリやDVDなどの様々なメディアが利用される。FATファイルシステムを適用してフラッシュメモリに対してデータ記録を行う場合の処理例について図2、図3を参照して説明する。
先に説明したように、フラッシュメモリに対するデータ記録の高速化を実現した構成として、特許文献1(特開2003−296177号公報)に記載の構成がある。これは、フラッシュメモリ系メディアに対する記録スピードの高速化を促進するために、ブロック境界を検出してブロック境界毎の連続クラスタの空き検索を行って1ブロック単位の空き連続クラスタに対するデータ書き込みを行う構成である。
図2は、FAT16を適用したシステムにおいて、特許文献1(特開2003−296177号公報)に記載の構成を適用してフラッシュメモリのデータ記録可能領域を検出する例を説明する図である。
図2(a1)は図1(a)に示すと同様のFAT16のフォーマットを示している。(a2)はデータ領域等のクラスタ設定例である。(a3)はフラッシュメモリにおける消去ブロックの設定例を示している。この例では、1つの消去ブロックのデータサイズが、4クラスタのデータサイズに相当する例である。
特開2003−296177に記載した処理は、ブロック境界を意識した形で、連続空きクラスタを検索する。図2に示す例では、ブロックサイズ=4クラスタの例である。データ書き込み可能な領域を検出する場合、図に示すブロック境界によって区切られた消去ブロック11、消去ブロック12・・・の順番に、データ書き込み可能な消去ブロックを検索する。なお、クラスタ0,1はデータ記録領域として設定されない予約領域であり、クラスタ0,1を含む4クラスタからなるブロック(クラスタ0〜3)はデータ記録ブロックから除外される。データ書き込み可能な領域としてのブロックはクラスタ4以降のブロックとなり、消去ブロック11以降がデータ書き込み可能領域であるか否かの検索対象となる。
例えば消去ブロック11に含まれるクラスタ4〜7のすべてがデータ書き込み可能な空きクラスタである場合には、この消去ブロック11にデータ書き込みが行われる。しかし、消去ブロック11に含まれるクラスタ4〜7のいずれかが使用済みである場合は、その消去ブロック11はデータ書き込み可能なブロックではないと判断して、次のブロック境界によって区切られた消去ブロック12がデータ書き込み可能か否かを判定する。すなわち消去ブロック12に含まれる全クラスタが空き領域であるか否かの判定を行う。
図3は、FAT32を利用した場合の例であり、図3(b1)は図1(b)に示すと同様のFAT32のフォーマットを示している。(b2)はデータ領域等のクラスタ設定例である。(b3)はフラッシュメモリにおける消去ブロックの設定例を示している。この例では、1つの消去ブロックのデータサイズが、4クラスタのデータサイズに相当する例である。
このFAT32でも、特開2003−296177に記載した処理は、データ書き込み可能な領域を検出する場合、図に示すブロック境界によって区切られた消去ブロック21、消去ブロック22・・・の順番に、データ書き込み可能な消去ブロックを検索する。消去ブロック21に含まれるクラスタ4〜7のすべてがデータ書き込み可能な空きクラスタである場合には、この消去ブロック21にデータ書き込みが行われる。消去ブロック21に含まれるクラスタ4〜7のいずれかが使用済みである場合は、その消去ブロック21はデータ書き込み可能なブロックではないと判断して、次のブロック境界によって区切られた消去ブロック22がデータ書き込み可能か否かを判定する。すなわち消去ブロック22に含まれる全クラスタが空き領域であるか否かの判定を行う。
このように、特開2003−296177に記載した処理は、ブロック境界を意識した形で、連続空きクラスタを検索する。フラッシュメモリの場合には、消去ブロック単位でのデータ記録が必須となるので、このようなブロック単位のデータ記録は記録速度向上のために有効であるが、HDDのような非フラッシュメモリ系のメディアの場合には、特定の消去ブロック単位での処理は必須ではなく、上記のような処理によって、本来、データ記録可能な領域であるのに、データ記録がなされない未使用領域に設定され、メディア全体としての使用効率が低下し、データの記録容量を減少させてしまうという問題が発生する。データ記録効率の低下例について図4を参照して説明する。
図4(1)は、メディア(情報記録媒体)のデータ記録状態を示している。なお、このメディアは例えばハードディスクなど非ラッシュメモリ系のメディアとする。データ記録は前述したFATファイルシステムを適用している。すなわちクラスタ単位でのデータ管理(記録再生)を行う。
図4に示す例も、図2、図3と同様、1つの消去ブロックに相当するデータサイズが4クラスタのデータサイズに対応した例である。
図4(1)のメディア(情報記録媒体)のデータ記録状態に示すように、クラスタ5、クラスタ10、クラスタ15が使用済みであり、データ記録のできないクラスタであるとする。
このようなメディア状態において、上述したブロック境界によって区切られた消去ブロック単位で空き領域を検索して、データ書き込み可能な消去ブロックを検出した例が図4(2)に示す例である。
この場合、消去ブロックNには使用済みクラスタ5が含まれるので、消去ブロックNは、データ書き込み可能なブロックではないと判断する。次のブロックN+1には、使用済みクラスタ10が含まれるので、消去ブロックN+1も、データ書き込み可能なブロックではないと判断する。次のブロックN+2にも使用済みクラスタ15が含まれ、消去ブロックN+2もデータ書き込み可能なブロックではないと判断する。次のブロックN+3には、使用済みクラスタが含まれないので、消去ブロックN+3がデータ書き込み可能なブロック51として選択され、このブロックN+3にデータ書き込みが行われる。
このようにブロック境界によって区切られた消去ブロック単位で空きブロック検索を行うと、結果として、図4(2)に示すように、空きクラスタがたくさん残存してしまうことになる。
[3.本発明の情報処理装置における処理例]
次に、図5以下を参照して本発明の情報処理装置における処理例について説明する。本発明の処理では、記録先となるメディアの種別を判別して、フラッシュメモリである場合と、ハードディスクなど非フラッシュメモリ系メディアの場合とにおいて異なる処理を実行する。
フラッシュメモリである場合には、図4(2)に示す処理と同様、ブロック境界を考慮して、消去ブロック単位の連続クラスタ空き検索を実行する。しかし、ハードディスクなど非フラッシュメモリ系メディアの場合には、ブロック境界を意識せずに、連続クラスタ空きのみで検索を実行する。
図5(1)のメディア(情報記録媒体)のデータ記録状態は、図4(1)のメディア(情報記録媒体)のデータ記録状態と同じ例であり、クラスタ5、クラスタ10、クラスタ15が使用済みであり、データ記録のできないクラスタである。
図5(2)は、記録先となるメディアの種別がフラッシュメモリである場合のデータ書き込み領域の検索処理である。図4(2)に示す処理と同様、ブロック境界を考慮して、消去ブロック単位の連続クラスタ空き検索を実行する。
図5(3)は、記録先となるメディアの種別がハードディスクなど非フラッシュメモリ系メディアである場合のデータ書き込み領域の検索処理である。この場合には、ブロック境界を考慮せずに、予め設定した連続クラスタ数(N)の空きが存在するか否かについての判定に基づいてデータ書き込み可能領域の検索を実行する。
すなわち、例えばフラッシュメモリの消去ブロックサイズに相当する(例えば=4)の空き連続クラスタをデータ書き込み可能領域として検出する。図4(3)に示すように、クラスタ4以降をデータ書き込み可能領域検索対象領域として、4つの空き連続クラスタを検索する。この設定では、クラスタ6〜9の4連続クラスタがデータ書き込み可能領域101として検出され、さらに、クラスタ11〜14の4連続クラスタがデータ書き込み可能領域102として検出され、さらに、クラスタ16〜19の4連続クラスタがデータ書き込み可能領域103として検出される。
これらのデータ書き込み可能領域101〜103に順次、データ書き込みが行われることになる。結果として、空きクラスタが解消され、メディアの使用効率を高めることが可能となる。
図6に示すフローチャートを参照して、本発明の情報処理装置におけるデータ書き込み領域の検索処理シーケンスについて説明する。この処理は、情報処理装置においてデータ記録制御を行う制御部において実行される。情報処理装置は、例えばフラッシュメモリと、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアの複数のメディアをデータ記録先として搭載した情報処理装置である。
まず、ステップS101において、連続クラスタの空き検索を行うモードであるか否かを判定する。この装置は、1クラスタ単位の記録モードと、フラッシュメモリの消去ブロックのデータ容量に対応する複数クラスタ単位のデータ記録モードのいずれかを選択することが可能な構成を持つ装置とする。例えばユーザが記録モードを設定し、装置の制御部が、ユーザの入力情報に基づいて設定モードを判別する。
1クラスタ単位の記録モードに設定されている場合、ステップS101の判定はNoとなり、ステップS102に進む。
ステップS102では、通常の空きクラスタ検索、すなわち、1クラスタ単位で空きクラスタを検出する処理を実行し、1クラスタ単位でデータ書き込み可能領域を検出する処理を行う。
一方、フラッシュメモリの消去ブロックのデータ容量に対応する複数クラスタ単位のデータ記録モードに設定されている場合は、ステップS101の判定はYesとなり、ステップS103に進む。
ステップS103では、データ記録先として指定されているメディアの種別を判定する。すなわち、データ記録先として指定されているメディアがフラッシュメモリであるか、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアであるかを判別する。例えばユーザが記録先を設定し、装置の制御部が、ユーザの入力情報に基づいて記録先メディアを判別する。
記録先メディアがフラッシュメモリである場合、ステップS104の判定がYesとなり、ステップS106に進む。記録先メディアが非フラッシュメモリである場合、ステップS104の判定がNoとなり、ステップS105に進む。
記録先メディアが非フラッシュメモリである場合、ステップS105において、データ記録可能領域の検索処理を、ブロック境界を考慮することなく実行する。すなわち、図5(3)を参照して説明したように、ブロック境界は無関係に、単に1つのブロックサイズに相当するデータサイズに対応する複数の連続する空きクラスタをデータ記録可能領域として検出する処理を実行する。
一方、記録先メディアがフラッシュメモリである場合、ステップS106において、データ記録可能領域の検索処理を、ブロック境界を考慮して実行する。すなわち、図5(2)を参照して説明したように、ブロック境界によって区切られたブロック毎に、複数の連続する空きクラスタをデータ記録可能領域として検出する処理を実行する。
このように、本発明の情報処理装置では、データ記録先がフラッシュメモリであるか、ハードディスク等の非フラッシュメモリ系メディアであるかに応じて、データ記録可能領域の検索処理の態様を変更する。
結果として、データ記録先がハードディスク等の非フラッシュメモリ系メディアである場合には、図5(3)に示すように、空きクラスタの有効利用が実現され、メディアの使用効率を高めることが可能となる。
次に、図7に示すフローチャートを参照して、空きクラスタ検索に必要なパラメータ(X、Y、Z、A)を決定する処理について説明する。この処理は、情報処理装置においてデータ記録制御を行う制御部において実行される。情報処理装置は、例えばフラッシュメモリと、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアの複数のメディアをデータ記録先として搭載した情報処理装置である。
空きクラスタ検索に必要なパラメータ(X、Y、Z、A)は、それぞれ以下のパラメータである。
X=検索開始クラスタ番号
Y=連続空きクラスタ数カウント
Z=連続空きクラスタ判定閾値
A=次の空きクラスタ検索開始位置
これらのパラメータである。
まず、ステップS201において、連続クラスタの空き検索を行うモードであるか否かを判定する。この装置は、1クラスタ単位の記録モードと、フラッシュメモリの消去ブロックのデータ容量に対応する複数クラスタ単位のデータ記録モードのいずれかを選択することが可能な構成を持つ装置とする。
1クラスタ単位の記録モードに設定されている場合、ステップS201の判定はNoとなり、ステップS202に進む。
ステップS202では、通常の空きクラスタ検索、すなわち、1クラスタ単位で空きクラスタを検出する処理に適用するパラメータ(X、Y、Z、A)を決定する。
1クラスタ単位で空きクラスタを検出する処理に適用するパラメータ(X、Y、Z、A)は以下のように決定する。
X=3(検索開始クラスタ番号)
Y=0(連続空きクラスタ数カウント)
Z=1(連続空きクラスタ判定閾値)
A=1(次の空きクラスタ検索開始位置)
このようなパラメータを決定する。
X=3は、検索開始クラスタ番号を[X=3]として空きクラスタの検索を開始することを意味する。
A=1は、検索開始クラスタ番号[X=3]から1つずつクラスタを移動して空きクラスタを検索する処理を実行することを意味する。
Y=0は、連続空きクラスタ数カウント(Y)を初期値Y=0として、0,1,2・・・とカウントして連続する空きクラスタの数をカウントすることを意味する。
Z=1は、連続する空きクラスタのカウント数[Y]が、連続空きクラスタ判定閾値(Z=1)となった場合に、そのクラスタをデータ書き込み領域として選択する処理を行うことを意味する。
通常の空きクラスタ検索、すなわち、1クラスタ単位で空きクラスタを検出する処理を行う場合は、このように、パラメータ(X、Y、Z、A)を決定する。
また、ステップS201で、フラッシュメモリの消去ブロックのデータ容量に対応する複数クラスタ単位のデータ記録モードに設定されていると判定した場合は、ステップS201の判定はYesとなり、ステップS203に進む。
ステップS203では、データ記録先として指定されているメディアの種別を判定する。すなわち、データ記録先として指定されているメディアがフラッシュメモリであるか、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアであるかを判別する。
記録先メディアがフラッシュメモリである場合、ステップS204の判定がYesとなり、ステップS206に進む。記録先メディアが非フラッシュメモリである場合、ステップS204の判定がNoとなり、ステップS205に進む。
記録先メディアが非フラッシュメモリである場合、データ記録可能領域の検索処理はブロック境界を考慮することなく実行する態様となる。ステップS205では、この検索態様において適用するパラメータ(X、Y、Z、A)を決定する。
記録先メディアが非フラッシュメモリであり、ブロック境界を考慮することなくデータ記録可能領域の検索処理を実行する場合の処理に適用するパラメータ(X、Y、Z、A)は以下のように決定する。
X=3(検索開始クラスタ番号)
Y=0(連続空きクラスタ数カウント)
Z=N(連続空きクラスタ判定閾値)
A=1(次の空きクラスタ検索開始位置)
このようなパラメータを決定する。
X=3は、検索開始クラスタ番号を[X=3]として空きクラスタの検索を開始することを意味する。
A=1は、検索開始クラスタ番号[X=3]から1つずつクラスタを移動して空きクラスタを検索する処理を実行することを意味する。
Y=0は、連続空きクラスタ数カウント(Y)を初期値Y=0として、0,1,2・・・とカウントして連続する空きクラスタの数をカウントすることを意味する。
Z=Nは、連続する空きクラスタのカウント数[Y]が、連続空きクラスタ判定閾値(Z=N)となった場合に、そのクラスタをデータ書き込み領域として選択する処理を行うことを意味する。
ここでNは、例えば情報処理装置の搭載するフラッシュメモリの1つの消去ブロックのデータ容量に相当するクラスタ数に設定する。図2〜図5の例では、N=4となる。なお、N=4は一例であり、Nはその他の様々な数に設定可能である。
記録先メディアが非フラッシュメモリであり、ブロック境界を考慮することなくデータ記録可能領域の検索処理を実行する場合には、このようにパラメータ(X、Y、Z、A)を決定して、空き領域の検索処理を行うことになる。この処理は、図5(3)に示す処理に対応する。
このようなパラメータ設定によるデータ書き込み領域の検索を実行することで、図5(3)に示すように、未使用領域を削減することが可能となり、メディアの使用効率を高めることができる。
一方、記録先メディアがフラッシュメモリである場合、ステップS204の判定がYesとなり、ステップS206に進む。記録先メディアがフラッシュメモリである場合、データ記録可能領域の検索処理はブロック境界を考慮して、ブロック境界毎に連続クラスタの空き領域を検索することになる。それは、図5(2)に示す処理に対応する。ステップS206では、この検索態様において適用するパラメータ(X、Y、Z、A)を決定する。
記録先メディアがフラッシュメモリであり、ブロック境界を考慮してデータ記録可能領域の検索処理を実行する場合の処理に適用するパラメータ(X、Y、Z、A)は以下のように決定する。
X=3(検索開始クラスタ番号)
Y=0(連続空きクラスタ数カウント)
Z=N(連続空きクラスタ判定閾値)
A=N(次の空きクラスタ検索開始位置)
このようなパラメータを決定する。
X=3は、検索開始クラスタ番号を[X=3]として空きクラスタの検索を開始することを意味する。
A=Nは、検索開始クラスタ番号[X=3]からN個ずつクラスタを移動して空きクラスタを検索する処理を実行することを意味する。
Y=0は、連続空きクラスタ数カウント(Y)を初期値Y=0として、0,1,2・・・とカウントして連続する空きクラスタの数をカウントすることを意味する。
Z=Nは、連続する空きクラスタのカウント数[Y]が、連続空きクラスタ判定閾値(Z=N)となった場合に、そのクラスタをデータ書き込み領域として選択する処理を行うことを意味する。
ここでNは、例えば情報処理装置の搭載するフラッシュメモリの1つの消去ブロックのデータ容量に相当するクラスタ数に設定する。図2〜図5の例では、N=4となる。なお、N=4は一例であり、Nはその他の様々な数に設定可能である。
記録先メディアがフラッシュメモリであり、ブロック境界を考慮してブロック単位でデータ記録可能領域の検索処理を実行する場合には、このようにパラメータ(X、Y、Z、A)を決定して、空き領域の検索処理を行うことになる。この処理は、図5(2)に示す処理に対応する。
このようなパラメータ設定によるデータ書き込み領域の検索を実行することで、フラッシュメモリにおける消去ブロック単位のデータ記録が可能となり、フラッシュメモリにおけるデータ記録処理の高速化が実現される。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、設定したパラメータ(X,Y,Z,A)を適用して実行するデータ書き込み領域の検索処理のシーケンスについて説明する。
まず、ステップS301において、検索開始クラスタ番号[X]が空きクラスタであるか否かを判定する。
検索開始クラスタ番号[X]が空きクラスタである場合、ステップS302に進む。ステップS302では、連続空きクラスタ数カウント[Y]をインクリメントする。この場合にはY=1とする。さらに、検索開始クラスタ番号[X]もインクリメンとする。この場合にはX=4とする。
次に、ステップS303に進み、連続空きクラスタ数カウント[Y]のカウント値と、連続空きクラスタ判定閾値[Z]が等しくなったか否かを判定する。Zの値は、前述したように、検索態様に応じて異なる値である。
例えばクラスタ単位の空き検索を行う場合は、Z=1であり、連続クラスタ空き検索を実行する場合はZ=Nとして設定される。ステップS303では、検索態様に応じて設定されているパラメータである連続空きクラスタ判定閾値[Z]と連続空きクラスタ数のカウント値[Y]が等しくなったか否かを判定する。
ステップS303において、連続空きクラスタ判定閾値[Z]と連続空きクラスタ数のカウント値[Y]が等しくなったと判定した場合は、ステップS304に進む。ステップS304では、この時点で検出されている1以上の連続する空きクラスタ領域をデータ記録先として利用可能な領域として選択する。
一方、ステップS303において、連続空きクラスタ判定閾値[Z]と連続空きクラスタ数のカウント値[Y]が等しくなっていないと判定した場合は、ステップS301に戻り、更新された[X]に対する処理を実行する。
一方、ステップS301において、検索開始クラスタ番号[X]が空きクラスタでない場合、ステップS305に進む。ステップS305では、連続空きクラスタ数カウント[Y]をインクリメントすることなく、Y=0とする。次に、ステップS306に進む。
ステップS306では、検索開始クラスタ番号[X]の更新処理を行う。
X+=(A−(X%A))
上記式に従って、パラメータ[X]の値を更新する。
この処理は、
次の空きクラスタ検索開始位置を示すパラメータ[A]から、
検索開始クラスタ番号[X]を次の空きクラスタ検索開始位置を示すパラメータ[A]で除算した余り(X%A)、
を差し引いた値、加算してXの値を更新する処理である。
具体的には、例えば消去ブロック単位のケンサクヲ行う場合において、次の検索開始クラスタ番号[X]を、次のブロック境界の先頭クラスタに設定する処理である。
次に、ステップS307において、検索開始クラスタ番号[X]がデータ記録領域の末尾に至ったか否かを判定し、至っていない場合は、ステップS301に戻り、更新された[X]から空き領域の検索を再開する。
ステップS307において、検索開始クラスタ番号[X]がデータ記録領域の末尾に至ったと判定した場合は、ステップS308に進み、記録先として利用可能な空き領域はないと判定して処理を終了する。
[4.本発明の情報処理装置の構成例]
次に、本発明の情報処理装置の構成例について説明する。本発明の情報処理装置は、例えば、フラッシュメモリとハードディスク等の非フラッシュメモリ系のメディアを選択てきに記録メディアとして利用可能な装置である。
まず、本発明の情報処理装置のシステム構成について説明する。情報記録媒体に対するデータ記録および情報記録媒体からのデータ取得、再生処理は、例えばデジタルビデオカメラ、PCなどの情報処理装置のCPUによる所定のデータ処理プログラムの実行によって行なわれる。
すなわち、図9に示すように、フラッシュメモリ、あるいはハードディスク等の情報記録媒体204に対してデータを記録したり、記録媒体に記録されているデータを読み出して利用したりする場合には、ユーザとの窓口となるアプリケーションプログラム201の下層に情報記録媒体204上のファイルを管理するためのファイルシステム(ファイル管理プログラム)202とファイルシステムからの情報に基づいて情報記録媒体204を制御するデバイスドライバ203とが存在する。
情報記録媒体204に対してデータを記録、または情報記録媒体204からデータを再生する場合には、ファイルシステム202、デバイスドライバ203の機能によりデータの書き込み、再生が実行される。従来と同様の処理によって、ファイルシステム⇔デバイスドライバ⇔記録媒体といった構成で処理は行なわれる。
図9に示すシステム構成中のファイルシステムをさらに詳細に示した構成図を図10に示す。図10に示す構成は、図9と同様、情報記録媒体に対するデータ記録および情報記録媒体からのデータ取得、再生処理を実行する情報処理装置のシステム構成を示す図であり、フラッシュメモリやハードディスク等の情報記録媒体304,305に対してデータを記録したり、記録媒体に記録されているデータを読み出して利用する処理を実行する情報処理装置のシステム構成を示している。
情報記録媒体304,305は例えばフラッシュメモリとハードディスク等の非フラッシュメモリ系のメディアである。
図10に示すように、ユーザとの窓口となるアプリケーションプログラム301の下層に情報記録媒体304,305上のファイルを管理するためのファイルシステム(ファイル管理プログラム)302とファイルシステムからの情報に基づいて情報記録媒体304,305を制御するデバイスドライバ303とが存在する。デバイスドライバ303には、各記録デバイスである情報記録媒体304,305の各々に対応するデバイスドライバA351,B352が含まれる。
アプリケーション301、ファイルシステム302、デバイスドライバ303は、各構成部の処理に必要なプログラムやパラメータの格納、データ処理におけるワーク領域としてメモリ341をアクセスして利用する。
ファイルシステム302は、記録媒体の種別やフォーマット情報などを含むマウントドライブ情報A,B311を保持し、マウントドライブ情報A,B311に従って、ハードディスク等の情報記録媒体304と、フラッシュメモリ等の情報記録媒体305を適用したデータ記録、再生制御を実行する。ファイルシステム302は、データ記録再生制御を実行する記録再生制御部320と、メディア制御を実行するメディア制御部330を有する。
記録再生制御部320は、ファイルアロケーションテーブル(FAT)の記録、参照処理を実行するFAT制御部321と、データ記録位置情報としてのクラスタの決定処理、クラスタ番号に基づく再生位置決定処理を実行するクラスタ制御部322と、ファイルに対応する情報を格納したディレクトリエントリを生成、または参照する処理を実行するディレクトリエントリ制御部323を有する。ディレクトリエントリ制御部323は、アプリケーション301からの指示に基づいて特定のファイルに対応するディレクトリエントリを取得し、例えばファイル再生の場合は、ディレクトリエントリから先頭クラスタ番号を取得し、クラスタ制御部322に提供する。
メディア制御部330は、位置算出部331を有し、クラスタ制御部322の決定するクラスタ情報やFATのクラスタ連鎖情報に基づいて、デバイスドライバ303を制御し、クラスタ番号によってデータ記録、またはデータ再生を実行する・ディアのデータ位置を決定し、決定した位置情報に従って、デバイスドライバ303を介してデータ記録、再生を実行する。
次に、上述した処理を実行する情報処理装置の構成例として、デジタルビデオカメラと、PCの装置構成例について、図11、図12を参照して説明する。
まず、図11を参照してデジタルビデオカメラの構成例について説明する。デジタルビデオカメラは、画像を撮像して、撮像することにより得た画像データをドライブ432を介してハードディスクなどの磁気ディスク、DVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュルモリなどの半導体メモリ等の各種情報記録媒体に記録する撮像モードと、画像入出力部414や音声入出力部416あるいは通信部431を通じて供給を受けたデータを記録媒体に記録したり、記録媒体に記録されているデータを再生したりするVTRモードとを備えたものである。
撮像モードは、動画を撮像すると共に、これと同時に収音するようにした音声とを記録媒体に記録する動画撮像モードと、静止画を撮像する静止画撮像モードとを備えている。また、VTRモード時においては、記録ボタンスイッチなどによって構成される操作入力部420を操作することにより供給されるデータの記録が行われるようにされ、再生ボタンスイッチを操作することにより記録媒体に記録されている目的とするデータを再生することができる。
図11に示すように、デジタルビデオカメラは、光学レンズ部411、光電変換部412、カメラ機能制御部402、画像信号処理部413、画像入出力部414、液晶ディスプレイ415、音声入出力部416、音声信号処理部417、通信部431、制御部(CPU)401、内蔵メモリ(RAM)418、内蔵メモリ(ROM)419、操作入力部420、情報記録媒体に対するドライブ432、さらに、各構成部に対する電力供給を行なう電源441を備えたものである。
制御部(CPU)401は、ROM419に格納された各種の処理プログラムに従って処理を実行する。RAM418は、各処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられる。前述した管理情報の記録処理に際しても、RAM418を作業領域としてデータの更新などが実行される。
操作入力部420は、動画撮影モード、静止画撮影モード、VTRモードなどの動作モードを切り換えるモード切り換えキー、静止画の撮影のためのシャッターキー、動画を撮影するための撮影開始キー、録画キー、再生キー、停止キー、早送りキー、早戻しキーなどの種々の操作キーや機能キーなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作入力に応じた電気信号を制御部(CPU)401に供給する。
制御部(CPU)401は、ユーザからの操作入力に応じて、目的とする処理を行うためのプログラムをROM419から読み出して実行し、各部を制御することによって、ユーザからの指示に応じた処理の制御を行う。デジタルビデオカメラは、情報記録媒体として、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の各種情報記録媒体を装着可能であり、これらの情報記録媒体にドライブ432を介して各種の情報を記録し、また、これらの情報記録媒体に記録された情報を再生する。
次に、図12を参照して、上述した処理を実行する情報処理装置の一例としてのPCのハードウェア構成例について説明する。CPU(Central Processing Unit)501は、OS(Operating System)に対応する処理や、上述の実施例において説明した異なるファイルを利用したデータ記録、あるいはデータ再生処理などを実行するデータ処理部として機能する。これらの処理は、情報処理装置のROM、ハードディスクなどのデータ記憶部に格納されたコンピュータ・プログラムに従って実行される。
ROM(Read Only Memory)502は、CPU501が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)503は、CPU501の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス504により相互に接続されている。前述した管理情報の記録処理に際しても、RAM503を作業領域としてデータの更新などが実行される。
ホストバス504は、ブリッジ505を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス506に接続されている。
キーボード508、ポインティングデバイス509は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ510は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。
HDD(Hard Disk Drive)511は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU501によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。ハードディスクは、例えば、画像データファイルの格納領域として利用されるとともに、データ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
ドライブ512は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体521に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、インタフェース507、外部バス506、ブリッジ505、およびホストバス504を介して接続されているRAM503に供給する。
接続ポート514は、外部接続機器522を接続するポートであり、USB,IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート514は、インタフェース507、および外部バス506、ブリッジ505、ホストバス504等を介してCPU501等に接続されている。通信部515は、ネットワークに接続され、その他の情報処理装置との通信を実行する。
なお、図11、図12に示す情報処理装置の構成例は、装置の一例であり、情報処理装置は、図11、図12に示す構成に限らず、上述した実施例において説明した処理を実行可能な構成であればよい。
なお、上述した実施例では、非フラッシュメモリ系のメディアとしてハードディスクを例として説明したが、本発明は、ランダムアクセス可能なメディア全般に適用可能であり、ハードディスク以外のメディアに対しての処理として適用することも可能である。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例構成によれば、記録メディア(情報記録媒体)に対するデータ記録処理を行なう情報処理装置において、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別し、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行う。データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出し、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行う。本構成により、例えばハードディスクなどの非フラッシュメモリ系のメディアに対するデータ記録を特定のブロック境界を考慮することなく連続クラスタ単位で実行することが可能となり、メディアの使用効率を高めることができる。
FAT16およびFAT32でフォーマットした場合のデータ構造について説明する図である。 FATファイルシステムを適用してフラッシュメモリに対してデータ記録を行う場合の処理例について説明する図である。 FATファイルシステムを適用してフラッシュメモリに対してデータ記録を行う場合の処理例について説明する図である。 消去ブロック単位でのデータ記録処理によって発生するメディアとしての使用効率の低下について説明する図である。 本発明の情報処理装置における処理例について説明する図である。 本発明の情報処理装置におけるデータ書き込み領域の検索処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 空きクラスタ検索に必要なパラメータ(X、Y、Z、A)を決定する処理について説明するフローチャートを示す図である。 設定したパラメータ(X,Y,Z,A)を適用して実行するデータ書き込み領域の検索処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置のシステム構成について説明する図である。 本発明の一実施例に係る情報処理装置のシステム構成について説明する図である。 本発明の情報処理装置の一実施例としてのデジタルビデオカメラの構成例について説明する図である。 本発明の情報処理装置の一実施例としてのPCの構成例について説明する図である。
符号の説明
201 アプリケーション
202 ファイルシステム
203 デバイスドライバ
204 情報記録媒体
301 アプリケーション
302 ファイルシステム
303 デバイスドライバ
304 情報記録媒体
305 情報記録媒体
311 マウントドライブ情報
320 記録再生制御部
321 FAT制御部
322 クラスタ制御部
323 ディレクトリエントリ制御部
330 メディア制御部
331 位置算出部
341 メモリ
351,352 デバイスドライバ
401 制御部(CPU)
402 カメラ機能制御部
411 光学レンズ部
412 光電変換部
413 画像信号処理部
414 画像入出力部
415 液晶ディスプレイ
416 音声入出力部
417 音声処理部
418 内蔵メモリ(RAM)
419 内蔵メモリ(ROM)
420 操作入力部
431 通信部
432 ドライブ
441 電源
501 CPU(Central Processing Unit)
502 ROM(Read-Only-Memory)
503 RAM(Random Access Memory)
504 ホストバス
505 ブリッジ
506 外部バス
507 インタフェース
508 キーボード
509 ポインティングデバイス
510 ディスプレイ
511 HDD(Hard Disk Drive)
512 ドライブ
514 接続ポート
515 通信部
521 リムーバブル記録媒体
522 外部接続機器

Claims (8)

  1. データ記録を行うメディアと、
    前記メディアに対するデータ記録制御を行う制御部を有し、
    前記制御部は、
    データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別し、
    データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、
    データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御を実行する構成である情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    予め規定された単位データ領域であるクラスタ単位でのデータ管理を行う構成であり、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定され1以上のN個の連続する空きクラスタをデータ書き込み可能な空き領域として検出する処理を実行する構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロックのデータ記録容量は、前記N個の連続する空きクラスタのデータ記録容量にほぼ等しい設定である請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、
    データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かの判別結果に応じて、データ書き込み可能な空き領域の検出処理に適用するパラメータを決定して、決定したパラメータを適用した空き領域検出処理を実行する構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記パラメータは、
    検索開始クラスタ番号と、連続空きクラスタ数カウントと、連続空きクラスタ判定閾値と、次の空きクラスタ検索開始位置を含む構成である請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、データ記録先メディアがハードディスクである場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御を実行する構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  7. データ記録メディアを有する情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    制御部が、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別するステップと、
    前記制御部が、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行うデータ記録制御ステップと、
    を有する情報処理方法。
  8. データ記録メディアを有する情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    制御部に、データ記録先として選択されたメディアがフラッシュメモリであるか否かを判別させるステップと、
    前記制御部に、データ記録先メディアがフラッシュメモリである場合は、フラッシュメモリに対応して設定される消去ブロック単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行い、データ記録先メディアがフラッシュメモリでない場合は、予め設定した連続する空きデータ領域単位でデータ書き込み可能な空き領域を検出して、検出した空き領域に対するデータ記録処理を行わせるデータ記録制御ステップと、
    を有するプログラム。
JP2008174735A 2008-07-03 2008-07-03 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム Pending JP2010015385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174735A JP2010015385A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174735A JP2010015385A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010015385A true JP2010015385A (ja) 2010-01-21

Family

ID=41701448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174735A Pending JP2010015385A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010015385A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205295A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Canon Inc 情報処理装置、データ処理方法、プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011205295A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Canon Inc 情報処理装置、データ処理方法、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2440629C1 (ru) Устройство привода оптического диска
US20070094442A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer program
EP1826663A2 (en) Apparatus, method and computer program for processing information
JP2015090655A (ja) LTFS(LinearTapeFileSystem)によって実現するWORMカートリッジのサポート
JP4992515B2 (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
WO2013046342A1 (ja) 仮想テープ装置及び仮想テープ装置の制御方法
JP2010237907A (ja) ストレージ装置および記録方法
JP4791807B2 (ja) パソコン装置における音声映像データの読み書き方法とシステム
US20050259542A1 (en) Reproduction device and method, recording medium, and program
JP5814739B2 (ja) 記録装置
JP2010015385A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム
JP2007108853A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5178355B2 (ja) 記録装置
JP2008269520A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2006323462A (ja) ファイルコピー装置およびファイルコピー方法
JP2010033396A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム
JP2007140628A (ja) 情報処理装置、撮像装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
KR20030061948A (ko) 정보 저장 장치 및 그를 이용한 파일 관리 방법
JP2009059444A (ja) 情報処理装置および情報処理方法
JP2008250918A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2004302704A (ja) ファイル管理方法及びそれを用いたファイル管理機能付き記録再生装置
JP7435470B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2007310533A (ja) 不揮発性記憶システム、不揮発性記憶装置、及びファイルデータ書き込み方法
JP2008217634A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2008262381A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム