JP2010015116A - 複合放物面式望遠鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年の反射鏡製作技術の進歩により反射型望遠鏡の価格は同口径の屈折型望遠鏡に比べて格段と安価なものとなっている。しかし、これは研磨の容易な小口径望遠鏡に限られ、数10センチ以上の大口径のものでは未だ高価なものになる。このことは大口径光学望遠鏡が必要とされる天文学、観測的宇宙論や宇宙物理学の発展にとっての負の要因である。
【解決手段】大小2枚の鏡面平板それぞれをU字状に放物線に沿って折り曲げ、1枚目を主鏡M1とし、小さな2枚目を副鏡M2として用い、主鏡と副鏡それぞれの放物線回転対称軸を90度ずらしての凹面が互いに向かい合わせで設置することで、主鏡によって焦点が線状に集光された平行入射光がさらに副鏡により点に集光され、従来の放物面鏡と同等の光学的集光能力のある反射鏡が実現できる。この反射鏡は従来の研磨技術を必要としないため製作が極めて容易であり、鏡面金属板さえあれば安価で且つ短時間で製作可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は反射望遠鏡で使用されるすり鉢状の放物面鏡の代わりに、平板をU字状に湾曲した2枚の凹面鏡を対向させた形の望遠鏡あるいは集光鏡に関するものである。
放物面鏡を使うニュートン式反射望遠鏡の発明以来、いくつもの改良型反射望遠鏡が開発されてきたが放物面反射鏡研磨技術に要求される精度の高さとその作業工程の大変さは今日に至るまで変わるものではない。そのために特に中大型望遠鏡は高価なものになり、中型以上の自作製作に至っては殆ど不可能である。特に大型の反射鏡の場合は数トンから数十トンに及ぶ自重の為に重力による鏡面の変形が問題となり、その変形も観測する天体の高さにより異なるため変形補正はスバル望遠鏡などの特殊な最新の制御システムを積んだもの以外は不可能である。
既存の大型放物面鏡は熟練された研磨技術が必要であり、莫大な製作時間とコストがかかる。また、大型の反射鏡は自重による鏡面変形の問題がある。このような点から、中規模以上の反射望遠鏡は技術的コスト的面から大掛かりな組織がなければ製作は困難である。そこで、莫大な資金のかかる反射鏡製作を廉価にかつ簡便にでき、従来の主鏡より軽量制作可能な方法があるならば一般市民レベルでも中型以上の反射望遠鏡を所有したり、自作したり出来るようになる筈である。
図1の様な長方形鏡面板M1を放物線y=axに沿りU字に折り曲げたもの(主鏡)の凹面側は、平行入射光をその放物線の対称軸上の焦点y=1/4aに集光させ(図2)、その放物線の作る焦点は主鏡M1のz−軸方向に沿っての連続な線上にある。ここで主鏡M1からy=1/4aの距離のz−軸方向に線状に延びた焦点を図1の第二の凹面反射鏡M2(副鏡)で一点に集光できたならばその集光する焦点で平行入射光の像を結ぶことが出来る。そのための副鏡M2の凹面湾曲の“ある関数φ”を見出す計算を以下に行う。
図2は図1のz方向から見たM1と焦点の位置関係である。M1に入射した平行光はz−軸方向のy=1/4aの線上に焦点を結ぶが、その光路上に、“ある関数φ”に湾曲した凹面鏡M2を設置することで”一点”に収束した焦点Aを結べたと仮定する。
図3は図1のx方向から見たM1とM2の位置関係である。ここで便宜上z−軸をx’−軸、y−軸を−y’−軸と書き換え、新たな座標系を定義する。M1から距離Lの位置に原点O’を持つ座標系を図3のように考えx’−軸、それに垂直なM1に向かう座標軸をy’とする。M2のある関数φがy’−軸と交わる点をβ(0,β)、平行入射光が反射鏡により一点に収束する焦点の座標をA(0,A)とする。
図3のようにM1のx’の位置に入射した平行入射光が点Aで焦点を結ぶ為には、M1,M2を経て焦点Aまで至る距離dは明らかにM1の焦点距離1/4aに等しいことが要請され、
Figure 2010015116
と書ける。この式を成立させるM2の“ある関数φ”を求める。この式は特別な座標x’のみならず一般のx’についての成立が要請されるので(1)式を変形してφ(x’)について解くと
Figure 2010015116
であるから
Figure 2010015116
但し、
Figure 2010015116
(1)式に(2)を入れて
Figure 2010015116
となる。ここで、1/4αはM2の放物線φの焦点距離である。このようにdがx’に依存しないで入射光をy’−軸上の一点Aに収束させるためのM2の解析解φが存在するので、この複合鏡のシステムは集光レンズとして機能し、それはM2に(2)式のような放物線を選べばよいことがわかる。
この計算を使用して、焦点距離f=400mmの反射望遠鏡を設計してみる。f=1/4aであるからM1の放物線は
Figure 2010015116
の関数になる。A=220mm,L=200mmの場合
Figure 2010015116
であるから、M2の放物線φは
Figure 2010015116
となる。
この設計ではL<Aなので焦点Aは図1の様にM1の後ろ側にあるため、M1鏡の中心に穴を開けM1の背後で観測できる形のものができる。但し、L<Aの場合はM1とM2の距離が近いため、M1の反射光をすべてM2で受けるためにはM2の幅を大き目に設計しなくてはならないのでM1への入射光がM2に大きく遮られてしまい集光能力的には不利である。
しかし、L>Aの設計ではM1から離れてM2を小さく作れるのでL<Aの場合よりは集光能力的には有利であるが、M1とM2の間に焦点Aが来るため斜鏡を用いて焦点を望遠鏡の側面に逃がしてやり、側面で観測する形にする必要がある。
発明の効果
複合放物面式望遠鏡の開発は小型から大型の望遠鏡まで従来の難しいすり鉢型放物面の研磨技術が要らないため短時間で廉価に製作が可能である。
この方法を用いれば中型の反射望遠鏡でも自作可能になり、天文学の普及と発展に貢献できる。
また、観測的宇宙論で開発が望まれている大口径望遠鏡の開発も容易になる。
鏡面が軽量に製作できるため、重力による鏡面歪みを軽減できる。また、歪み補正も従来のガラスレンズの物よりも容易に出来る。
複合放物面式望遠鏡の模式図を示した図面である。 複合放物面式望遠鏡内のz方向から見た光路図を示した図面である。 複合放物面式望遠鏡内のx方向から見た光路図を示した図面である。
符号の説明
1・・主鏡M1
2・・副鏡M2

Claims (1)

  1. 大小2枚の鏡面平板それぞれをU字状に湾曲させたもので大きいものを主鏡M1とし、小さいものを副鏡M2として用い、それぞれの対向した凹面放物線断面が90度回転した位置に配置することで、主鏡によって焦点が線状に集光された平行入射光がさらに副鏡により点状に集光し、従来の放物面鏡と同等の光学的集光能力が得られる反射望遠鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027430A (ja) * 2010-05-18 2012-02-09 Olympus Corp 投影光学装置
WO2022230416A1 (ja) * 2021-04-26 2022-11-03 合同会社北海道環境・エネルギー研究所 主鏡と位置をオフセットさせた副鏡とを有するオフセット光学システム

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JP2022168552A (ja) * 2021-04-26 2022-11-08 合同会社北海道環境・エネルギー研究所 主鏡と位置をオフセットさせた副鏡とを有するオフセット光学システム

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