JP2010015097A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転倒による衝撃が加わった際に、パネルがシャーシ部材の変形に追従することがないため、パネルのガラスの破損を防止することができる映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像を表示するパネル21と、パネル21を支持するシャーシ11と、パネル21の表示面の裏面とシャーシ11との間に配され、パネル21とシャーシ11とに粘着している第1の粘着シート22、第2の粘着シート23a及び23bとを備え、パネル21の裏面の外周縁部近傍に配された第2の粘着シート23a及び23bの粘着力を、パネル21の裏面の中央部分に配された第1の粘着シート22の粘着力よりも低くした。
【選択図】図2
【解決手段】映像を表示するパネル21と、パネル21を支持するシャーシ11と、パネル21の表示面の裏面とシャーシ11との間に配され、パネル21とシャーシ11とに粘着している第1の粘着シート22、第2の粘着シート23a及び23bとを備え、パネル21の裏面の外周縁部近傍に配された第2の粘着シート23a及び23bの粘着力を、パネル21の裏面の中央部分に配された第1の粘着シート22の粘着力よりも低くした。
【選択図】図2
Description
本発明は、大画面で、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置などの映像表示装置に関する。特に、落下衝撃に対して改良した構造に関する。
近年、薄型テレビの普及が進んでいるが、中でもプラズマディスプレイ装置は、高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として開発が進められている。
このプラズマディスプレイ装置に用いられるパネルは、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では主流は、3電極構造の面放電型のものである。
この面放電型のプラズマディスプレイのパネル構造は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、前記放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルを構成したもので、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行っている。
このようなプラズマディスプレイ装置においては、例えば特許文献1に記載されているように、ガラスが主材料のパネルをアルミニウムなどの金属製のシャーシ部材の前面側に粘着性を有した放熱シートで保持させ、そのシャーシ部材の背面側にパネルを発光させるための駆動回路を構成する回路基板を配置し、シャーシ部材の周縁部で複数のフレキシブル配線板によりパネルと回路基板を接続することにより、パネルモジュールを構成している。パネルモジュールは、シャーシ部材の周縁部でフレキシブル配線板の間に設けられた複数の突出部により、前面枠に設けられた取り付け金具に固定されて、前面枠とバックカバーからなる筐体内に収容される構造である。
特開2007−121829号公報
しかしながら従来の構成では、パネルがガラスでありかつ大型であるために重量があり、設置などの際に誤って前面側へ転倒させるなどした場合に、落下衝撃でパネル前面方向へ自重による加速度がかかると、パネルモジュールが周縁部で固定支持されるため中央部が沈む状態で瞬間的に撓み変形が生じる。この時、特に支持距離の長いパネルモジュールの長辺側が大きく撓むことで、ガラス製のパネルが破損してしまうという問題があった。
本発明の目的は、転倒による衝撃が加わった際に、パネルがシャーシ部材の変形に追従することがないため、パネルのガラスの破損を防止することができる映像表示装置を提供することである。
本発明の映像表示装置は、映像を表示可能なパネルと、前記パネルを支持する略平板状のシャーシと、前記パネルの表示面の裏面と前記シャーシとの間に配され、前記パネルと前記シャーシとに粘着している粘着手段とを備え、前記粘着手段は、前記パネルの裏面の外周縁部近傍における粘着力を、前記パネルの裏面の中央部分における粘着力よりも低くしたものである。
本発明によれば、パネルの短辺部近傍に配された粘着手段の粘着力が低いために、転倒等による衝撃が加わった際に、シャーシが撓み変形するのに伴いシャーシとの間で剥離を生じさせることができる。したがって、パネルがシャーシの変形に追従しないため、パネルが撓むことによる破損を防止することができる。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように、プラズマディスプレイ装置1は、主に略薄板状の本体の主平面に、映像を表示可能な表示部2を備えて構成されている。
図1は、本実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように、プラズマディスプレイ装置1は、主に略薄板状の本体の主平面に、映像を表示可能な表示部2を備えて構成されている。
図2は、本実施の形態のプラズマディスプレイ装置の分解斜視図を示す。図2において、矢印Xが指している側を「前面側」と定義し、矢印Yが指している側を「背面側」と定義する。図2に示すように、プラズマディスプレイ装置は、シャーシ部材10、パネル部材20、および前面筐体30を備えている。なお、説明の便宜上、シャーシ部材10の背面側に配される背面筐体などの図示は省略した。シャーシ部材10は、シャーシ11、駆動回路基板12a〜12c、固定部13、固定部14、リブ15を備えている。パネル部材20は、パネル21、第1の粘着シート22、第2の粘着シート23a及び23b、フレキシブル配線板24を備えている。
シャーシ11は、略長方形状でかつ薄板状のアルミニウムなどの金属で形成され、パネル部材20を前面筐体30に支持させるためのものである。また、シャーシ11は、熱伝導性に優れた材料で形成することで放熱板としての機能を有する。また、シャーシ11は、背面側の主平面に駆動回路基板12a〜12c及びリブ15を備えている。また、シャーシ11の長辺部には、その面方向に突出するように、複数の固定部13が形成されている。固定部13は、シャーシ11を前面筐体30に支持するための部位であり、シャーシ11を前面筐体30に固定する際にネジを挿通可能な孔部13aが形成されている。また、シャーシ11の短辺部には、その面方向に突出するように、複数の固定部14が形成されている。固定部14は、シャーシ11を前面筐体30に支持するための部位であり、シャーシ11を前面筐体30に固定する際にネジを挿通可能な孔部14aが形成されている。
リブ15は、シャーシ11の変形を抑えるために設けられている。シャーシ11は、薄板状であるとともに、アルミニウムなどの弾性変形可能な金属で形成されているため、その主平面の法線方向に撓み変形を生じる可能性がある。本実施の形態のようにリブ15を備えることで、シャーシ11の撓み変形を抑えることができる。
駆動回路基板12a〜12cは、パネル21を表示駆動させるための駆動回路を備えている。駆動回路基板12aは、主平面11aにおける長辺方向両端部近傍にそれぞれ配されている。駆動回路基板12bは、主平面11aにおける短辺方向両端部にそれぞれ配されている。駆動回路基板12cは、主平面11aの略中央近傍に配されている。
図3は、パネル部材20の平面図である。図3において、パネル21は、複数の放電セルが形成されているガラス基板で形成されている。また、パネル21は、シャーシ11の前面側に第1の粘着シート22及び第2の粘着シート23によって貼着されている。
第1の粘着シート22は、パネル21の背面側の主平面における中央部に配置される。また、第1の粘着シート22は、パネル21から発せられる熱をシャーシ11へ伝える放熱機能と、パネル部材20をシャーシ部材10に保持固定する機能とを有する。なお、第1の粘着シート22の幅寸法W1は、パネル21の幅寸法W2の約2/3とすることが好ましい。また、第1の粘着シート22は、粘着手段の一例である。
第2の粘着シート23a及び23bは、パネル21の背面側の主平面における短辺側周縁部に所定の幅で配置されている。また、第2の粘着シート23a及び23bは、パネル21で発せられた熱をシャーシ11へ伝える放熱機能を有する。また、第2の粘着シート23a及び23bは、第1の粘着シート22と概同等の厚さであり、パネル21およびシャーシ11との表面密着性を高めるための粘着力を有している。また、第1の粘着シート22、第2の粘着シート23a及び23bには、パネル21の発熱を効率的にシャーシ11へ伝えるため、アクリルやシリコンなどの樹脂材料に熱伝導性を高めるフィラーなどを含有させたものが用いられる。また、第2の粘着シート23a及び23bのシャーシ11との粘着面における粘着力は、第1の粘着シート22のシャーシ11との粘着面における粘着力よりも低い。また、第2の粘着シート23a及び23bは、粘着手段の一例である。
フレキシブル配線板24は、パネル21の周縁部において、一定の間隔で配されている。また、フレキシブル配線板24は、パネル21の面方向に突出するように配されている。また、パネル21の短辺部に配されたフレキシブル配線板24は、シャーシ11の短辺側に形成された固定部14の間の空間14bを通り、シャーシ11の外周部で引き回されて、駆動回路基板12aに電気的に接続するように配される。また、パネル21の長辺部に配されたフレキシブル配線板24は、シャーシ11の長辺側に形成された固定部13の間の空間13bを通り、シャーシ11の外周部で引き回されて、駆動回路基板12bに電気的に接続するように配される。
図4Aは、図1におけるZ−Z部の断面を示し、構成を明瞭に図示するためにZ−Z部の端部近傍の要部断面図とした。
パネルモジュール40は、シャーシ部材10とパネル部材20とが、第1の粘着シート22と第2の粘着シート23a及び23bとにより貼着固定されて構成されている。また、パネルモジュール40は、固定部13及び14を前面筐体30に設けられた取り付け金具32にネジ34で締結固定することにより、前面筐体30に固定されている。また、バックカバー50が、前面筐体30にネジ51により締結固定されている。
このようにして構成されたプラズマディスプレイ装置1は、前面側が鉛直下向きになる姿勢で転倒した際の衝撃を受けた瞬間に、図4Aに示す状態からシャーシ11やパネル21などからなるパネルモジュール40(図2参照)が、自重により矢印Aに示す方向(シャーシ11の主面の法線方向)へ変位する。パネルモジュール40が変位すると、シャーシ11は、第1の粘着シート22によってパネル部材20が固定されているとともに固定部14が前面筐体30に固定されているため、固定部13及び14を支点にして矢印Aに示す方向に撓みが生じる。特に、パネル部材20における支持距離の長い長辺方向において、大きな撓み変形が生じる。図4Bは、シャーシ11において撓み変形が生じた状態を示す。
図4Bに示すように、パネルモジュール40が矢印Aに示す方向へ変位した場合、シャーシ11における長辺方向両端部近傍が撓む。シャーシ11が大きく撓むことにより、パネル21の短辺方向の両端側にそれぞれ配置した第2の粘着シート23a及び23bがシャーシ11から剥離する。これは、第2の粘着シート23a及び23bが第1の粘着シート22よりも接着強度が低いからである。これにより、シャーシ1が撓み変形したとしても、パネル21がシャーシ11の変形に追従せず、パネル21の撓み変形が抑制される。したがって、パネル21の破損を防止することができる。
また、シャーシ11は、弾性変形可能な材料で形成されているため、図4Bに示すように変形した後は図4Aに示す元の形状に復帰する。シャーシ11が図4に示す形状に復帰すると、第2の粘着シート23a及び23bとパネル21とが再び貼着され、第2の粘着シート23a及び23bの表面の粘着力で再びパネル21とシャーシ11との密着が保たれる。
以上のように本実施の形態によれば、シャーシ11とパネル21とを第1の粘着シート22と第2の粘着シート23a及び23bとで互いに密着させることにより、プラズマディスプレイ装置1を転倒させてしまった場合などでパネルモジュール40が矢印Aに示す方向に変位したとしても、第2の粘着シート23a及び23bがシャーシ11から剥離するため、パネル21がシャーシ11の変形に追従して変形することがない。したがって、パネル21の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態では、図3に示すようにパネル21の長辺方向の両端部近傍に第2の粘着シート23a及び23bを配したが、さらにパネル21の短辺方向の両端部近傍に配する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、第1の粘着シート22、第2の粘着シート23a及び23bは放熱機能を備える構成としたが、アクリルやシリコンなどの樹脂材料のみで形成し、放熱機能を備えない構成としてもよい。
また、本実施の形態では、プラズマディスプレイ装置1を転倒等させた際に、パネルモジュール40が図4Bに示すように変位し、第2の粘着シート23a及び23bとシャーシ11とが剥離する構成としたが、第2の粘着シート23a及び23bとシャーシ11との粘着力を高くして、第2の粘着シート23a及び23bとパネル21とが剥離する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、プラズマディスプレイ装置を一例として挙げたが、液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置にも応用が可能である。
本発明は、前面転倒などの耐衝撃性に優れ、画面サイズが大きなプラズマディスプレイ装置に有用である。
1 プラズマディスプレイ装置
10 シャーシ部材
20 パネル部材
21 パネル
22 第1の粘着シート
23a、23b 第2の粘着シート
10 シャーシ部材
20 パネル部材
21 パネル
22 第1の粘着シート
23a、23b 第2の粘着シート
Claims (3)
- 映像を表示可能なパネルと、
前記パネルを支持する略平板状のシャーシと、
前記パネルの表示面の裏面と前記シャーシとの間に配され、前記パネルと前記シャーシとに粘着している粘着手段とを備え、
前記粘着手段は、
前記パネルの裏面の外周縁部近傍における粘着力を、前記パネルの裏面の中央部分における粘着力よりも低くした、映像表示装置。 - 前記パネルは、映像表示エリアの縦横の長さ寸法が異なり、
前記粘着手段は、前記パネルの長手方向の両端部近傍における粘着力を、前記パネルの中央部における粘着力よりも低くした、請求項1記載の映像表示装置。 - 前記粘着手段は、
熱伝導性を有する材料で形成されている、請求項1または2に記載の映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177065A JP2010015097A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177065A JP2010015097A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 映像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010015097A true JP2010015097A (ja) | 2010-01-21 |
Family
ID=41701241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008177065A Withdrawn JP2010015097A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010015097A (ja) |
-
2008
- 2008-07-07 JP JP2008177065A patent/JP2010015097A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20111004 |