JP2010012161A - 生体情報測定装置用の電極および生体情報測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、手間なく迅速にリードの断線の有無をチェックすることを可能とする生体情報測定装置用の電極および生体情報測定装置、を提供する。
【解決手段】心電計用の外部電極600Aは、心電図測定回路を含む心電計本体にリード200を介して接続され、心電図測定時に被験者の体表面に貼り付けられる。外部電極600Aは、シート状の基材636と、リード200に対して着脱可能に設けられた複数の端子部621と、心電図測定時に被験者の体表面に接着される複数の導電性ゲル626と、導通部631とを備える。基材636は、複数の領域636p,636q,636rに分離可能に設けられている。複数の端子部621は、複数の領域636p,636q,636rにそれぞれ配置されている。複数の導電性ゲル626は、互いに離間して複数の端子部621の各々に設けられている。導通部631は、複数の端子部621の間を電気的に接続する。
【選択図】図14
【解決手段】心電計用の外部電極600Aは、心電図測定回路を含む心電計本体にリード200を介して接続され、心電図測定時に被験者の体表面に貼り付けられる。外部電極600Aは、シート状の基材636と、リード200に対して着脱可能に設けられた複数の端子部621と、心電図測定時に被験者の体表面に接着される複数の導電性ゲル626と、導通部631とを備える。基材636は、複数の領域636p,636q,636rに分離可能に設けられている。複数の端子部621は、複数の領域636p,636q,636rにそれぞれ配置されている。複数の導電性ゲル626は、互いに離間して複数の端子部621の各々に設けられている。導通部631は、複数の端子部621の間を電気的に接続する。
【選択図】図14
Description
この発明は、一般的には、生体情報測定装置用の電極および生体情報測定装置に関し、より特定的には、ディスポーザブルタイプ(使い捨て式)の生体情報測定装置用電極、およびその生体情報測定装置用の電極を用いた生体情報測定装置に関する。
従来の生体情報測定装置用の電極に関して、たとえば、特開2007−50033号公報には、複数の電極を容易かつ迅速に装着可能とすることを目的とした心電図測定用電極が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された心電図測定用電極においては、複数の領域に分離可能に形成されたシート状の基材の各領域に電極が設けられている。一体時には、複数の電極をまとめて装着することが可能であり、かつ、装着後には、各電極を切り離して再配置することが可能である。
また、実開平5−104号公報には、対象物体の所定部位に容易に係合可能とすることを目的とした生医学用電極構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された生医学用電極は、リード線等に係合して、心電図モニタや電気治療装置に電気的に接続されるタブ部分を有する。タブ部分が生医学用電極の外側面からアクセス可能となるように、生医学用電極には開口が形成されている。
特開2007−50033号公報
実開平5−104号公報
不整脈や狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患の診断に、患者の心電図を得るための心電計が利用されている。この心電計において、3点誘導法により心電波形を測定する場合、リードによって心電計本体と接続される3つの電極(正電極、負電極、不関電極)が使用される。このような電極として、上述の特許文献には、使用後に廃棄することを前提としたディスポーザブルタイプの電極が開示されている。
上記の心電計本体および電極間を接続するリードの断線の有無をチェックする方法として、リードの両端間の抵抗値を測定する方法や、リードを心電計本体に接続した状態においてリード間をショートさせ、そのときに測定される波形を確認する方法などが考えられる。しかしながら、これらのチェック方法においては、抵抗測定器や短絡用の治具を別に準備する必要があったり、心電図の記録前に相当程度の手間が生じたりする問題がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡易な構成で、手間なく迅速にリードの断線の有無をチェックすることを可能とする生体情報測定装置用の電極および生体情報測定装置を提供することである。
この発明に従った生体情報測定装置用の電極は、生体情報測定回路を含む装置本体にリードを介して接続され、生体情報測定時に被験者の体表面に貼り付けられる。生体情報測定装置用の電極は、シート状の基材と、リードに対して着脱可能に設けられた複数の端子部と、生体情報測定時に被験者の体表面に接着される複数の導電性接着部材と、導通部とを備える。基材は、複数の領域に分離可能に設けられている。複数の端子部は、基材の複数の領域にそれぞれ配置されている。複数の導電性接着部材は、互いに離間して複数の端子部の各々に設けられている。導通部は、複数の端子部の間を電気的に接続する。
このように構成された生体情報測定装置用の電極によれば、生体情報の測定前、基材が分離されていない状態において各リードを複数の端子部の各々に取り付けることにより、リード同士が導通部を介して短絡した状態となる。これにより、装置本体を用いてリードの断線チェックを行なうことができる。断線チェック後は、基材を複数の領域に分離し、分離された電極を被験者の体表面に貼り付ければ、生体情報の測定を開始することができる。このため、簡易な構成で、手間なく迅速にリードの断線の有無をチェックすることを可能となる。
また好ましくは、導通部は、基材の表面上に膜状に形成されている。導通部は、基材の分離可能な位置と重なり合う位置において分離可能に設けられている。このように構成された生体情報測定装置用の電極によれば、断線チェック後、基材とともに、基材の各領域に設けられた導通部同士を分離することができる。
また好ましくは、導通部は、基材の分離可能な位置と重なり合う位置において、他の位置よりも小さい厚みを有する。このように構成された生体情報測定装置用の電極によれば、断線チェック後、基材とともに、基材の各領域に設けられた導通部同士を容易に分離することができる。
また好ましくは、導通部には、基材が分離可能な位置と重なり合う位置においてノッチまたはミシン目が形成される。このように構成された生体情報測定装置用の電極によれば、断線チェック後、基材とともに、基材の各領域に設けられた導通部同士を容易に分離することができる。
この発明に従った生体情報測定装置は、上述のいずれかに記載の生体情報測定装置用の電極と、生体情報測定回路を含む装置本体と、生体情報測定時に装置本体と電極との間を電気的に接続するリードとを備える。このように構成された生体情報測定装置によれば、生体情報の測定を開始するための一連の準備作業の中で、リードの断線の有無をチェックすることができる。また、リードの断線チェックを行なうために装置本体および電極以外の新たな部品が必要とならないため、生体情報測定装置を簡易な構成にできる。
以上説明したように、この発明に従えば、簡易な構成で、手間なく迅速にリードの断線の有無をチェックすることを可能とする生体情報測定装置用の電極および生体情報測定装置を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1および図2は、この発明の実施の形態における心電計の第1の測定態様を示す図である。図3は、この発明の実施の形態における心電計の第2の測定態様を示す図である。
図1から図3を参照して、本実施の形態における心電計50は、持ち運び可能な携帯型の心電計であり、露出電極120が設けられた心電計本体100と、外部電極600と、心電計本体100および外部電極600間を電気的に接続するリード200とを有する。心電計50においては、図1および図2中に示す外部電極600(負電極611、正電極612および不関電極613)を使用する第1の使用態様と、図3中に示す露出電極120(負電極121、正電極122および不関電極123)を使用する第2の使用態様との2通りでの心電図測定が可能である。
第1の測定態様の一例として、図1中には、CM5誘導に基づく外部電極600の装着位置が示されており、図2中には、CC5誘導に基づく外部電極600の装着位置が示されている。これらCM5誘導およびCC5誘導は、いずれも12誘導法(胸部誘導)におけるV5誘導に類似する誘導である。
外部電極600は、ディスポーザブルタイプ(使い捨て式)の粘着電極から形成されている。図1中に示すようにCM5誘導により心電波形を測定する場合には、被験者500の胸部550の胸骨上端にあたる皮膚に負電極611が貼り付けられ、左側第5肋間前腋窩線上の皮膚に正電極612が貼り付けられ、右鎖骨下の外側より1/3程度の部位にあたる皮膚に不関電極613が貼り付けられる。また、図2中に示すようにCC5誘導にて心電波形を測定する場合には、被験者500の右側第5肋間前腋窩線上の皮膚に負電極611が貼り付けられ、左側第5肋間前腋窩線上の皮膚に正電極612が貼り付けられ、右鎖骨下の外側より1/3程度の部位にあたる皮膚に不関電極613が貼り付けられる。
第2の測定態様によって心電図測定を行なう場合、リード200および外部電極600が取り外された状態の心電計本体100が使用される。この場合、図3中に示すように、被験者500は、心電計本体100を右手510により把持しつつ、被験者500の胸部550に押し当てる。このとき、負電極121および不関電極123が被験者500の右手510の人差し指512に接触し、正電極122が被験者500の胸部550に接触した状態となる。これにより、負電極121および不関電極123に接触した右手510、胸部550に非接触の前腕520、同じく胸部550に非接触の上腕530、右肩540、正電極122が押圧された胸部550の順で、被験者500の身体に心電波形を測定するための回路が形成される。
続いて、本実施の形態における心電計50の構造について説明する。
図4および図5は、心電計本体の外観を示す斜視図である。図4および図5を参照して、まず心電計本体100の外観構造について説明する。心電計本体100は、携帯性に優れたものとなるように片手で保持することが可能な大きさおよび重さにまで軽量・小型化されている。心電計本体100は、扁平かつ細長の略直方体形状の外形を有する。
図4および図5は、心電計本体の外観を示す斜視図である。図4および図5を参照して、まず心電計本体100の外観構造について説明する。心電計本体100は、携帯性に優れたものとなるように片手で保持することが可能な大きさおよび重さにまで軽量・小型化されている。心電計本体100は、扁平かつ細長の略直方体形状の外形を有する。
心電計本体100の正面101には、測定ボタン142および表示部148が設けられている。測定ボタン142は、測定開始を指示するための押しボタンである。表示部148は、たとえば液晶ディスプレイなどによって構成され、測定結果などを表示する。
心電計本体100の上面103には、電源ボタン141、開閉カバー130Aおよび開閉カバー130Bが設けられている。電源ボタン141は、心電計本体100のON/OFFを操作する操作ボタンである。開閉カバー130Aは、図示しないコネクタ131およびコネクタ132(図7を参照)を覆い隠すように設けられており、開状態においてこれらのコネクタ131,132を露出させる。開閉カバー130Bは、外部メモリ134(図8を参照)が装填されるスロットを覆い隠すように設けられており、開状態においてこのスロットを露出させる。
心電計本体100の下面104には、メニューボタン、決定ボタンおよび左右のスクロールボタンから構成される操作ボタン群143と、開閉カバー130Cとが設けられている。開閉カバー130Cは、電源160(図8を参照)としてのバッテリが収容されるバッテリ収容部を覆い隠すように設けられており、開状態においてこのバッテリ収容部を露出させる。
心電計本体100の右側面105には、露出電極120の1つである負電極121と、同じく露出電極120の1つである、身体の電位変化の基準となる電位を導出するための不関電極123とが設けられている。心電計本体100の左側面106には、露出電極120の1つである正電極122が設けられている。負電極121、不関電極123および正電極122は、導電性の部材により形成されている。
図6は、外部電極接続用のリードの外観を示す斜視図である。図7は、図6中のリードが心電計本体に接続される様子を示す斜視図である。図6および図7を参照して、次に、外部電極接続用のリード200の構造について説明する。
リード200は、心電計本体100に着脱自在に接続可能なコネクタ210と、コネクタ210から引き出された長尺のケーブル221〜223と、ケーブル221〜223のそれぞれの先端に設けられたコネクタ241〜243とを有する。
コネクタ210は、心電計本体100の開閉カバー130Aが開けられた状態で、コネクタ131に着脱自在に接続される。コネクタ241〜243は、外部電極600の端子部621(図10を参照)に着脱自在に接続される。本実施の形態における心電計50においては、いわゆる3点誘導法にて心電波形を測定することが企図されているため、正電極、負電極および不関電極の3つに対応すべく3本のケーブル221〜223を有するリード200が準備されている。
なお、図7中に示すコネクタ132は、心電計本体100に記録された心電波形をPC(Personal Computer)等の外部端末133(図8を参照)に接続する場合に用いられる。
図8は、心電計本体の機能ブロックを示す図である。図8を参照して、次に、心電計本体100の機能ブロックについて説明する。
心電計本体100は、操作部140および処理回路150を有する。操作部140は、既に説明した電源ボタン141、測定ボタン142および操作ボタン群143を含んで構成されている。図1および図2中に示す第1の測定態様時、心電計本体100には、リード200を介して外部電極600(負電極611、正電極612および不関電極613)が接続される。
処理回路150は、露出電極120または外部電極600によって検知された生体電気信号を心電波形として測定するように処理するための心電図測定回路を内蔵している。
具体的には、処理回路150は、露出電極120または外部電極600によって検知された生体電気信号を増幅するアンプ回路151と、アンプ回路151から出力された信号からノイズ成分を除去するフィルタ回路152と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)コンバータ153と、各種演算を行なうCPU(Central Processing Unit)154と、心電情報を記憶するROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を有する内部メモリ155と、計時動作して計時した時間データをCPU154に出力するタイマ156とを有する。
アンプ回路151は、不関電極613の出力電圧信号に基づき負電極611と正電極612の出力電圧信号(生体電気信号)を差動増幅して(または、不関電極123の出力電圧信号に基づき負電極121と正電極122の出力電圧信号(生体電気信号)を差動増幅して)出力する。フィルタ回路152には、たとえば0.5Hz〜35Hzの通過帯域を有するバンドパスフィルタ(Band Pass Filter)が利用される。
処理回路150には、表示部148および電源160が接続されている。また、図7中の開閉カバー130Bの裏側に設けられたスロットに外部メモリ134が挿入された状態においては、この外部メモリ134も処理回路150に接続される。さらに、図7中のコネクタ132に外部端末133が接続された状態においては、この外部端末133も処理回路150に接続される。
CPU154は、A/Dコンバータ153から入力されるデジタル信号の解析処理を実行し、また、操作部140に含まれる各種操作ボタンからの指令信号を受信し、受信した指令信号に応じた処理を実行する。CPU154は、内部メモリ155への情報の書き込みおよび読み出しを実行し、また、表示部148への表示制御を行なう。
図9は、心電計本体の処理フローを示す図である。図8および図9を参照して、次に、心電計本体100での処理の流れについて説明する。
図9中のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとして内部メモリ155のROM内に格納されており、CPU154がこのプログラムを読み出して実行することにより、上記処理の実行が行なわれる。
まず、被験者によって電源ボタン141が押下されて心電計本体100に電源が投入されると、機器の動作チェックが行なわれ(ステップS1)、次に表示部148に測定ガイドが表示される(ステップS2)。この測定ガイドの表示としては、たとえば被験者に測定の際にとるべき測定姿勢をガイダンスとして表示するメッセージ等が採用される。
次に、被験者が所定の測定姿勢をとりつつ測定ボタン142を押下することにより、心電波形の測定および解析が実行される(ステップS3およびステップS4)。A/Dコンバータ153によりデジタル信号化された心電波形は、内部メモリ155のRAM内に一時的に記録される。心電波形の解析とは、デジタル信号化された心電波形より、不整脈や心筋の虚血等を示す形状的特徴の有無、徐脈や頻脈等を示す周期的特徴の有無、ノイズや基線変動等による解析不能な波形の有無等を検出し、検出結果を分析する処理である。なお、心電波形の測定および解析は、公知の手順により行なわれる。
波形解析の結果、得られた心電波形が安定していたか否かの判断が成され(ステップS5)、波形が安定していると判断された場合(ステップS5においてYES)には、ステップS6に移行し、表示部148において測定波形、心拍数、波形の解析結果に基づくメッセージ等の表示を行なう。ステップS6においては、CPU154が心電波形の解析結果をメッセージに編集し、これを表示部148に表示する。この際、メッセージとともに単位時間当たりの心拍数も表示される。心拍数は、心電波形に基づき公知の手順で得ることができる。ステップS6の処理が終了すると、ステップS7へと移行する。一方、心電波形が安定していないと判断された場合(ステップS6においてNO)には、ステップS8に移行し、波形の解析が不可であった旨の表示を行なうとともに、測定データを保存するか否かのメッセージを表示する(ステップS9)。
ステップS9においては、波形の解析が不可であった旨のメッセージに応じて被験者が測定データの保存を選択したか否かが判断され、測定データの保存が選択された場合(ステップS9においてYES)には、ステップS7へと移行する。一方、測定データの破棄が選択された場合(ステップS9においてNO)には、ステップS10へと移行する。
ステップS7においては、CPU154が測定データを保存する処理を行なう。すなわち、CPU154は、タイマ156から入力された現在の日時データ、RAMに一時格納されていた心電波形データおよび解析結果を対応付けて、これらを内部メモリ155の所定の記憶領域に格納する。また、ステップS10においては、CPU154が測定データの破棄を行なう。
以上の一連の処理が心電計本体100において実施されることにより、心電計本体100による心電波形の測定および記憶が可能になる。なお、本実施の形態においては、心電計本体100が、上記ステップS7において保存された心電波形の測定結果および解析結果を読出して表示部148に表示する機能を備える。
次に、図1および図2中に示す第1の使用態様で用いられる外部電極の構造について詳細に説明する。
図10は、この発明の実施の形態における外部電極を示す斜視図である。図11は、図10中のXI−XI線上に沿った外部電極の断面図である。図中に示す外部電極600Aは、図1および図2中の外部電極600(負電極611、正電極612および不関電極613)の使用前の状態である。
図10および図11を参照して、外部電極600Aには、負電極611、正電極612および不関電極613が一体に形成されている。
外部電極600Aは、基材636を有する。基材636は、柔軟性を有する非導電性のシート部材から形成されている。基材636は、たとえば樹脂シートから形成されている。基材636は、負電極611、正電極612および不関電極613がそれぞれ形成された領域636p、領域636qおよび領域636rに分離可能に設けられている。基材636には、領域636pと領域636qとの境界および領域636qと領域636rとの境界に沿って延びるミシン目642が形成されている。基材636をミシン目642に沿って分離することにより、外部電極600Aから負電極611、正電極612および不関電極613が切り離される。
領域636p、領域636qおよび領域636rの各領域は、略矩形形状を有する。基材636は、領域636p、領域636qおよび領域636rが一直線上に並ぶように形成されている。このような形状に限られず、基材636は、たとえば、領域636p、領域636qおよび領域636rが三角形の各頂点を中心に配置されるように形成されてもよい。
外部電極600Aは、複数の端子部621を有する。端子部621は、金属から形成されている。端子部621は、領域636p、領域636qおよび領域636rの各領域に設けられている。隣接する領域間で、端子部621同士は互いに離間して配置されている。端子部621は、基材636に固定されている。
基材636は、負電極611、正電極612および不関電極613が被験者に貼り付けられた状態で被験者の体表面側に面する裏面636bと、その反対側に面する表面636aとを有する。基材636には、領域636p、領域636qおよび領域636rの各領域に位置して、表面636aと裏面636bとの間で貫通する貫通孔637が形成されている。端子部621は、その貫通孔637に挿入された状態で基材636に固定されている。端子部621は、表面636aから突出し、かつ裏面636b側に露出するように設けられている。
端子部621は、図6中のリード200に対して着脱可能なように設けられている。端子部621とリード200のコネクタ241〜243との接続方法は、特に限定されず、たとえば、クリップを利用した構造や嵌め合わせを利用した構造であってもよい。
外部電極600Aは、複数の導電性ゲル626を有する。導電性ゲル626は、粘着性を有する導電性材料から形成されている。導電性ゲル626は、領域636p、領域636qおよび領域636rに配置された各端子部621に設けられている。隣接する領域間で、導電性ゲル626同士は互いに離間して設けられている。導電性ゲル626は、基材636の裏面636b上で端子部621に接触するように設けられている。心電波形の測定時、導電性ゲル626は、被験者の体表面に接着されて、被験者の身体と端子部621との間を導通させる。
外部電極600Aは、非導電性の接着剤627および離系シート628を有する。接着剤627は、基材636の裏面636bを覆うように設けられている。離系シート628は、裏面636b上の導電性ゲル626および接着剤627を覆うように設けられている。離系シート628は、外部電極600Aが未使用の状態にある時に導電性ゲル626を保護するために設けられており、負電極611、正電極612および不関電極613が被験者の体表面に貼り付けられる時に裏面636b上から剥がされる。
外部電極600Aは、導通部631を有する。導通部631は、金属、導電性塗料、導電性ペースト、導電性ポリマなどの導電性物質を含む材料から形成されている。導通部631は、領域636p、領域636qおよび領域636rに配置された複数の端子部621間を電気的に接続する。
導通部631は、基材636の表面636a上に膜状に形成されている。導通部631は、表面636a上において、領域636pに配置された端子部621から領域636qに配置された端子部621に向けて帯状に延び、領域636qに配置された端子部621から領域636rに配置された端子部621に向けて帯状に延びる。導通部631は、このような形態に限られず、たとえば、基材636の裏面636b上で隣接する端子部621同士を接続するように形成されてもよい。
図12は、図10中の2点鎖線XIIで囲まれた範囲を拡大して示す斜視図である。図12を参照して、導通部631には、領域636pと領域636qとの境界および領域636qと領域636rとの境界に沿って延びるミシン目643が形成されている。ミシン目643は、基材636に形成されたミシン目642と重なる位置に形成されている。導通部631には、導通部631の周縁から凹むように設けられたノッチ641がさらに形成されている。ノッチ641は、ミシン目643およびミシン目642と導通部631の周縁とが交差する位置に形成されている。
このような構成によれば、外部電極600Aから負電極611、正電極612および不関電極613を切り離す際に、基材636とともに導通部631を容易に分離することができる。なお、導通部631にミシン目643およびノッチ641のいずれか一方のみが形成されている場合であっても、同様の効果を得ることができる。
図13は、図12中の導通部の変形例を示す斜視図である。図13を参照して、本変形例では、導通部631が、領域636pと領域636qとの境界および領域636qと領域636rとの境界に沿った位置で、他の位置の厚みT2よりも小さい厚みT1を有する。このような構成によっても、上述の効果を同様に得ることができる。
図14は、図6中のリードの断線チェックを行なう工程を示す斜視図である。図14を参照して、本実施の形態における心電計50において第1の測定態様により心電図測定を行なう場合、心電計本体100のコネクタ131にリード200のコネクタ210を接続するとともに(図7を参照)、外部電極600Aの各端子部621にリード200のコネクタ241〜243を接続する。このとき、端子部621同士は導通部631により導通しているため、リード200のコネクタ241〜243間が外部電極600Aを介して電気的に接続された状態となる。この状態で、心電計本体100の測定ボタン142を押下し、表示部148に表示される波形を確認することによってリード200を構成するケーブル221〜223の断線の有無をチェックすることが可能になる。
図15は、ケーブルに断線がない場合の表示部の表示例を示す図である。図16は、ケーブルに断線がある場合の表示部の表示例を示す図である。
図15を参照して、ケーブル221〜223に断線がない場合には、当該測定回路中にオープンの部分が存在しないため、電位差は計測されずに波形164が電位差0Vで安定することになる。図16を参照して、一方、ケーブル221〜223のいずれかに断線がある場合には、当該測定回路中にオープンの部分が存在することになるため、不安定な波形164が計測されることになる。
本実施の形態では、このように、負電極611、正電極612および不関電極613に分離する前の外部電極600Aを利用してケーブル221〜223の断線の有無をチェックすることができる。また、断線チェックの後は、外部電極600Aから負電極611、正電極612および不関電極613を切り離し、各電極を被験者の体表面の所定位置に貼り付ければ、心電図の測定を開始することができる。このように、本実施の形態では、心電図測定のための一連の準備作業の中で断線チェックが実施されるため、断線チェックに多大な手間が取られるということがない。
この発明の実施の形態における生体情報測定装置用の電極としての心電計用の外部電極600Aは、生体情報測定回路としての心電図測定回路を含む装置本体としての心電計本体100にリード200を介して接続され、心電図測定時に被験者の体表面に貼り付けられる。外部電極600Aは、シート状の基材636と、リード200に対して着脱可能に設けられた複数の端子部621と、心電図測定時に被験者の体表面に接着される複数の導電性接着部材としての導電性ゲル626と、導通部631とを備える。基材636は、複数の領域636p,636q,636rに分離可能に設けられている。複数の端子部621は、複数の領域636p,636q,636rにそれぞれ配置されている。複数の導電性ゲル626は、互いに離間して複数の端子部621の各々に設けられている。導通部631は、複数の端子部621の間を電気的に接続する。
この発明の実施の形態における生体情報測定装置としての心電計50は、外部電極600A(600)と、心電図測定回路を含む心電計本体100と、心電図測定時に心電計本体100と外部電極600A(600)との間を電気的に接続するリード200とを備える。
このように構成された、この発明の実施の形態における外部電極600Aおよびこの外部電極600Aを用いた心電計50によれば、簡易な構成で、手間なく迅速にリード200の断線チェックを行なうことができる。
なお、本実施の形態では、生体情報測定装置として心電計を例に挙げて説明を行なったが、本発明はこれに限定されるものではない。心電計以外に、たとえば脳波計や筋電計、体組成計(体脂肪計や内蔵脂肪計など)にも、本発明を適用することができる。一方、心電計は、他の機器と比べて測定の確実性や迅速性の確保が強く求められるため、本発明は心電計により好適に適用される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
50 心電計、100 心電計本体、200 リード、600,600A 外部電極、621 端子部、626 導電性ゲル、631 導通部、636 基材、636a 表面、636p,636q,636r 領域、641 ノッチ、643 ミシン目。
Claims (5)
- 生体情報測定回路を含む装置本体にリードを介して接続され、生体情報測定時に被験者の体表面に貼り付けられる生体情報測定装置用の電極であって、
複数の領域に分離可能に設けられたシート状の基材と、
前記複数の領域にそれぞれ配置され、リードに対して着脱可能に設けられた複数の端子部と、
互いに離間して前記複数の端子部の各々に設けられ、生体情報測定時に被験者の体表面に接着される複数の導電性接着部材と、
前記複数の端子部の間を電気的に接続する導通部とを備える、生体情報測定装置用の電極。 - 前記導通部は、前記基材の表面上に膜状に形成され、前記基材の分離可能な位置と重なり合う位置において分離可能に設けられる、請求項1に記載の生体情報測定装置用の電極。
- 前記導通部は、前記基材の分離可能な位置と重なり合う位置において、他の位置よりも小さい厚みを有する、請求項2に記載の生体情報測定装置用の電極。
- 前記導通部には、前記基材の分離可能な位置と重なり合う位置においてノッチおよびミシン目の少なくともいずれか一方が形成される、請求項2または3に記載の生体情報測定装置用の電極。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の生体情報測定装置用の電極と、
生体情報測定回路を含む装置本体と、
生体情報測定時に前記装置本体と前記電極との間を電気的に接続するリードとを備える、生体情報測定装置。
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