JP2010008379A - 電極式水位検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液面の検知精度を向上させることが可能な水位を検知する電極式水位検出装置を提供すること。
【解決手段】 電極式水位検出装置20は、水槽装置1の貯留タンク11に貯留された水の液面Wに対向して保持された本体部24と、この本体部24の貯留タンク11内の液面Wと対向する対向面(底面)24aから突出する対向面24aから液面Wに向って突出する第1電極棒26と、対向面24aから液面Wに向って突出する第2電極棒27と、対向面24aから液面Wに向って突出し、液面Wが第2の水位Hに位置するとき、その下面が液面Wに接触する接触部材30をその先端に有する第3電極棒28と、を備え、接触部材30は、外径が第3電極棒28の外径よりも大径に形成され、第3電極棒28の断面積よりもその底面積が広く形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水位を検知する電極式水位検出装置に関し、特に液面の検知精度を向上させることが可能なものに関する。
現在、給水装置等に接続された受水槽や呼水槽等の貯留タンクに貯留される水の水位を検知するために、電極式水位検出装置が用いられている。このような電極式水位検出装置は、例えば、貯留タンクの天井部に固定され、音や光等により水位を報知する報知手段に接続されている。また、電極式水位検出器は、液面に向ってそれぞれ長さの異なる複数の電極棒が設けられている。これら複数の電極棒が水に接触すると、接触した電極棒に対応した水位の情報が報知手段に送信され、水位の情報が報知される。
このような電極式水位検出装置の一つとして、地震等により貯留タンクが揺れた際の水の波立ちであっても、水位検出の誤作動を防止する電極式水位検出装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平06−331420号公報
上述したようなポンプ装置では、次のような問題があった。即ち、電極式水位検出装置は、水中に位置する電極間に電路が形成されることで、電気が通電し、報知手段がこの通電に基いて、水位の情報を検知する、というものである。
しかし、水が電気を通電するためには、電解質が必要であり、この電解質が少ない場合い、所定の水位となった場合であっても、電極棒間で電気が通電しない虞がある。このような場合、電極棒が液面から一定以上接触し、初めて電極棒間が通電し、報知手段が水位の情報を検知するため、所定の水位を検知できない、という問題がある。
即ち、水質によっては、水位を検知するために、電極棒の端部が数mm〜数十mm程度接触する必要があるため、貯留タンクの容積や満水位置等、各部の寸法に余裕を持たせる必要があり、貯留タンクの寸法が大型となる問題があった。特に、このような貯留タンクは、給水装置の受水層や呼水槽に用いられるため、給水装置等の他の構成品とあわせると、かなりの大型化となり、設置に制限が発生する問題もある。
また、貯留タンク内の水が満水であっても水位を検知できず、満水警報等が報知されずにオーバーフロー等が発生する虞もある。
そこで本発明は、液面の検知精度を向上させることが可能な水位を検知する電極式水位検出装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の電極式水位検出装置は次のように構成されている。
水を介して通電し、液面の水位を検知する電極式水位検出装置において、前記液面に対向して保持される本体部と、この本体部の前記液面に対向する対向面から前記液面に向って突出する低位電極棒と、前記対向面から前記液面に向って突出し、前記低位電極棒より短く形成された高位電極棒と、この高位電極棒の先端に設けられ、前記高位電極棒の断面積よりも広い面積に形成された底面を有し、所定の水位の際に前記液面に前記底面が接触する接触部材と、を備え、前記浸水する電極棒と前記接触部材が設けられた前記電極棒とが通電することで、前記所定の水位を検知することを特徴とする。
水を介して通電し、液面の水位を検知する電極式水位検出装置において、前記液面に対向して保持される本体部と、この本体部の前記液面に対向する対向面から前記液面に向って突出する第1電極棒と、前記対向面から前記液面に向かって突出し、前記液面の水位が第1の水位の際に前記液面に接触し、前記第1電極棒と通電するとともに、前記第1電極棒より短く形成された第2電極棒と、前記対向面から前記液面に向かって突出し、前記第2電極棒より短く形成された第3電極棒と、この第3電極棒の先端に設けられ、前記第3電極棒の断面積よりも広い面積が形成された底面を有し、前記液面の水位が前記第1の水位より高い第2の水位の際に前記液面に前記底面が接触し、前記第1電極棒と前記第3電極棒とを通電させる接触部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、水位を検知する電極式水位検出装置であっても、特に液面の検知精度を向上させることが可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に係る電極式水位検出装置20が組み込まれた水槽装置1の構成を示す説明図、図2は同水槽装置1に用いられる電極式水位検出装置20の接触部材30を示す断面図である。なお、図1中Dは排水水位を、Lは第1の水位を、Hは第2の水位を、Sは信号線をそれぞれ示している。
図1に示すように、水槽装置1は、水を貯留する水槽本体10と、水槽本体10の側面に設けられた給水配管15と、水槽本体10の底面に設けられた吐出配管19と、水槽本体10の水位を検知する電極式水位検出装置20と、を備えている。また、水槽装置1は、水槽本体10内の水位の異常上昇時に、排水するオーバーフロー管40を備えている。なお、水槽装置1は、例えば、給水装置や消火ポンプ装置の受水槽や呼水槽等に用いられる。
水槽本体10は、水を貯留可能な貯留タンク11と、前記電極式水位検出装置20を保持する保持部12を有し、貯留タンク11に貯留された水の液面Wに対向して設けられ、この貯留タンク11の上面を覆う蓋体13と、を備えている。
貯留タンク11は、例えば用途に応じて、複数の水位が設定されている。一例として、貯留タンク11には、図1に示すように、下限、即ち渇水と所定の水位との境目として第1の水位Lが、上限、即ち所定の水位と満水の水位との境目として第2の水位Hが設定されている。
給水配管15は、貯留タンク11の上方側面に貫通して設けられ、例えば水道管に接続され、貯留タンク11内に水を供給可能に形成されている。また、給水配管15は、貯留タンク11内の水位により、給水配管15を開閉するフロートバルブ16を備えている。
フロートバルブ16は、所謂ボールタップと呼ばれるものであり、液面に浮かぶボール17と、このボール17に接続され、ボール17の昇降により可動するリンク部18とを備えている。このフロートバルブ16は、ボール17が所定の高さに上昇した際に、給水配管15を閉とする。なお、フロートバルブ16は、例えば、第2の水位Hより若干低い位置で、閉とすることで、給水配管15からの水の供給を停止可能に形成されている。
吐出配管19は、貯留タンク11の底面に設けられた吐出孔に接続されている。この吐出配管19の延長上(下流)には、例えば給水装置や消火装置に設けられたポンプや、ポンプに設けられた吐出管に逆止弁を介して接続されている。なお、この吐出配管19は、ポンプやポンプの吐出管だけではなく、その用途により多様な構成要素に適宜接続される。
電極式水位検出装置20は、電極式水位検出器21と、この電極式水位検出器21に電気配線等の信号線Sにより接続され、検知した水位を報知する報知手段22と、を備えている。
電極式水位検出器21は、例えば、保持部12に保持される円筒状の本体部24と、この本体部24の貯留タンク11内の液面Wと対向する対向面(底面)24aから突出する電極部25と、を備えている。本体部24は、例えば、保持部12に保持されるための縁部を有している。なお、保持部12と本体部24とに、互いに螺合する雌ねじ及び雄ねじをそれぞれ設け、螺合させることで保持する構成でも良い。
電極部25は、本体部24の液面Wに対向する対向面24aから液面Wに向って突出する第1電極棒(低位電極棒)26と、対向面24aから液面Wに向って突出する第2電極棒27と、対向面24aから液面Wに向って突出する第3電極棒(高位電極棒)28と、を備えている。なお、第1、第2、第3電極棒26、27、28は、本体部24側の端部(根元部)に、振動等による振れを防止するとともに、本体部24側端部での短絡を防止する被覆部29をそれぞれ有している。また、第1、第2、第3電極棒26、27、28は、互いに電路を形成可能な材料、例えばSUS304により形成されている。
第1電極棒26は、貯留タンクに貯留された水の液面Wが第1の水位Lであっても、その先端が液中に所定の長さ、例えば数十mm以上浸水する長さに形成されている。また、第1電極棒26は、報知手段22から電流が印加される。第2電極棒27は、液面Wが第1の水位Lに位置するとき、その先端が液面Wに接触する長さに形成されている。
図1,2に示すように、第3電極棒28は、先端に雄ねじ部28aを有し、液面Wが第2の水位Hに位置するとき、その下面が液面Wに接触する接触部材30が雄ねじ部28aに螺合されている。また、第3電極棒28は、その長さが、接触部材30の底面が第2の水位H時の液面Wに接触する長さに形成されている。即ち、電極部25は、第1電極棒26が第2電極棒27及び第3電極棒28より長く、第2電極棒27が第3電極棒28より長く、第3電極棒28が一番短くそれぞれ形成されている。このため第1電極棒26の先端が、貯留タンク11内の低位に、第3電極棒28の先端が貯留タンク11内の高位に位置することとなる。
接触部材30は、外径が第3電極棒28の外径よりも大径、且つ、底面が平滑な円筒形状に形成され、その内面に、第3電極棒28の雄ねじ部28aが螺合する雌ねじ部が形成された挿入孔30aを有している。また、接触部材30は、第3電極棒28と同一部材、例えばSUS304により形成されている。なお、接触部材30の外径は、第3電極棒28の断面積よりもその底面積が広く形成され、且つ、その底面積が液面Wに接触した際に、第1電極棒26と確実に電路を形成可能な面積であればよい。また、接触部材30の形状は、円筒形状でなくとも、例えば六角柱や四角柱等の形状でもよく、挿入孔30aは、貫通するねじ孔であってもよい。さらに、接触部材30の底面は、液面Wへの接触面積を増大させるために、浅い凹凸を有する形状であってもよい。
報知手段22は、水位の情報として、信号線Sを介して第1電極棒26に流した電流が、液中(水)を介して第2電極棒27及び第3電極棒28と電路を形成したとき、及び、電路を形成しないときの水位情報を報知可能な報知部32を備えている。
報知部32は、第1報知部33と、第2報知部34と、第3報知部35と、を備えており、報知手段22は、水位情報に基いて、報知部32に電流を流す報知回路を有している。ここで、第1電極棒26及び第3電極棒28が液中で電路を形成しているとき、第1電極棒26及び第2電極棒27の間にも電路を形成することとなる。しかし、報知回路は、第1電極棒26及び第3電極棒28の電路を優先する回路に形成されている。なお、報知回路は適宜設定可能であり、その詳細は省略する。
第1報知部33は、例えば、液面Wの高さが、第1の水位L未満の際に、第1電極棒26と第2電極棒27間に電路が形成されないことで、貯留タンク11内の水が渇水水位である旨を例えば光等により報知可能に形成されている。
第2報知部34は、液面Wの高さが第1の水位L以上、第2の水位H未満の際に、第1電極棒26と第2電極棒27とに電路が形成されることで、貯留タンク11内の水が所定水位である旨を例えば光等により報知可能に形成されている。
第3報知部35は、液面Wの高さが第2の水位H以上、の際に、第1電極棒26と第3電極棒28とに電路が形成されることで、貯留タンク11内の水が満水水位である旨を例えば光及び音により報知可能に形成されている。即ち、第3報知部35は、所謂満水警報を発することが可能に形成されている。
オーバーフロー管40は、第2の水位H以上に、水位が上昇、例えば、吐出配管19からの水の逆流やフロートバルブ16の故障等による異常水位の場合、貯留タンク11内の水を排出可能な高さにその上端開口部41が形成されている。即ち、オーバーフロー管40は、第2の水位Hより高い位置に上端開口部41が配置され、液面Wが上端開口部41を超える水位(以下、「排水水位D」)の場合に、上端開口部41から水を排水可能に形成されている。
なお、図1中、オーバーフロー管40の上方に、給水配管15が配置する図となっているが、オーバーフロー管40と給水配管15とは、水平方向に位置がずれて配置されている。即ち、給水配管15から供給される水は、直接オーバーフロー管40に入らない構成となっている。
このように構成された水槽装置1は、先ず、給水配管15から水が貯留タンク11内に供給される。このとき、貯留タンク11内の液面Wの水位が、第1の水位Lより低い場合には、第1電極棒26が液面又は液中への接触如何に係らず、報知回路が渇水水位と判断し、第1報知部33により水位情報を報知する。
次に、給水配管15から供給された水が貯留され、第1の水位Lまで貯留されると、第2電極棒27が液面Wに接触し、第1電極棒26と第2電極棒27との間に電路が形成され、通電することとなる。この第1電極棒26と第2電極棒27との通電により、報知回路は、貯留タンク11内の液面水位が、所定水位であることを判断し、第1報知部33の報知を停止し、第2報知部34により、所定の水位であることを報知する。
この状態でさらに給水配管15は、水を貯留タンク11内へと供給を続け、第2の水位Hより若干低い水位のときに、ボール17が浮遊することで上昇し、リンク部18によりフロートバルブ16が閉じられる。これにより、給水配管15からの水の供給が停止されることとなる。
例えば、このように、貯留タンク11内の水位が所定の位置となったら、報知手段22は、この情報を給水装置や消火装置等の制御盤へと、情報を送付し、この情報を基に、給水装置又は消火装置の運転の開始や、作動等がなされる。
また、例えば、消火装置の呼水用に水槽装置1が用いられる場合には、消火装置のポンプが消火装置の制御盤により駆動される。このとき、ポンプ内に呼水として、貯留タンク11内の水が流入し、呼水が行なわれる。
呼水として用いられた水量だけ貯留タンク11内の水は下降するため、ボール17もこれに伴って下降する。ボール17の下降により、リンク部18が可動し、フロートバルブ16が開となり、再度、給水配管15から貯留タンク11内に水が供給されることとなる。このような繰返しにより、水槽装置1が用いられる。
次に、貯留タンク11内の液面Wの水位が、所定の水位(第2の水位H)より上昇した場合について説明する。
例えば、フロートバルブ16の故障により、所定の水位であって、フロートバルブ16の閉位置にボール17が上昇しても、フロートバルブ16が開を維持した場合には、液面水位は、第2の水位Hである満水水位となる。
このとき、第3電極棒28の接触部材30の底面が、液面Wに接触する。接触部材30の液面Wへの接触により、第1電極棒26と第3電極棒28との間に電路が形成され、第3報知部35により、貯留タンク11内が満水水位であることを満水警報が報知される。この満水警報により、例えば設備作業者や管理者が、満水を回避する手段を用いる。なお、この状態で、例えば給水配管15から水が供給され続けると、排水水位Dまで液面Wが上昇し、オーバーフロー管40の上端開口部41から、水が排出されることとなる。このように、報知手段22により貯留タンク11内の液面Wの位置(水位)を、例えば、給水装置や消火装置等の設備作業者や管理者に報知することとなる。
このように構成された水槽装置1及び電極式水位検出装置20によれば、第3電極棒28に設けられた接触部材30により、第2の水位Hに接触するだけで精度良く水位を検知することが可能となる。また、第2の水位Hを精度良く検知可能とすることで、確実に第3報知部35により満水水位であることを設備作業者や管理者に報知可能となり、水槽装置1の満水による不具合、例えば、水漏れや各部の故障を判断することが可能となる。
これは、接触部材30の底面積は、各電極棒26、27、28の底面積(断面積)より広く形成されており、液面Wが上昇した際に、液面Wにより大きな面積である接触部材30の底面で接触することが可能となる。このため、各電極棒26、27、28の、精度良く第2の水位Hを検知可能となる。
詳しく述べると、上述にもあるように、電極式水位検出装置20は、電極部25の各電極棒26、27、28管の通電を、水に電路を形成して行なうことで、水位を検知するものである。しかし、水を介して(水中に電路を形成して)通電させるためには、水に電解質が含有されている必要がある。即ち、水の電気伝導率は、電解質により変化するため、水槽装置1の使用条件によっては、水の電気伝導率は異なってくる。
塩素濃度が高めの水道水等の水は、電気伝導率は一般的には高く、各電極棒26、27、28間に電路を形成して通電させることは容易である。しかし、純水や蒸留水では電気伝導率は低く、また、例え水道水であっても、地方等の水道水では、塩素濃度も低く、電気伝導率が低い場合がある。
このような電気伝導率の低い水を用いた場合には、例えば、液面Wの水位が第1の水位Lに上昇した際に、第1電極棒26が浸水し、第2電極棒27が液面Wに接触したとしても、第1電極棒26と第2電極棒27の先端とには電路は形成されない、即ち、通電しないことがある。このため、第1の水位Lとなっても、所定の水位(第1の水位L)である旨の判断が成されずに、渇水であると、第1報知部33は報知することとなる。
しかし、電気伝導率の低い水であっても、第2電極棒27が液面Wから一定距離、例えば数mm〜数十mm浸水すると、水に接触する表面積が大きく(広く)なる。第2電極棒27の水に接触する表面積が広くなると、第1電極棒26と第2電極棒27との間が通電し、第2報知部34により所定の水位と報知されることとなる。このように、第2電極棒27の先端から所定距離浸水してから電路が形成されて通電すると、第1の水位Lの検知精度が低下することとなる。
しかし、電気伝導率の低い水を用いた場合に、渇水かどうかの判断を行うための第2電極棒27の検知精度が低下していても、給水配管15による水の供給は維持されるため、一定時間経過後(一定水位上昇後)所定の水位であると判断される。このため、第1の水位Lの検知精度が低下しても、あまり問題にはならない。
しかし、ここで、第2の水位Hである満水水位では、第2の水位H以上に水位が上昇すると、オーバーフロー管40から、水が排出されてしまう。このため、貯留タンク11内の水位が第2の水位Hとなった場合、確実に第2の水位Hでの液面を検知する必要がある。
特に、第2の水位Hと排水水位Dとの差が殆どないとき等は、第3電極棒28が、数mm〜数十mm程度浸水してから第1電極棒26と通電すると、第3報知部35により満水警報を報知がなされる前に、オーバーフロー管40から水が排水される虞がある。また、オーバーフロー管40から排水されていても、第3電極棒28の水に接触する面積が小さいがために、満水警報が報知されない虞もある。
このようなことを防止するために、例えば、第3電極棒28を、第2電極棒27と同様に、数mm〜数十mm程度浸水してから満水である旨を報知する構成とすると、満水後の水位に余裕が必要となるため、貯留タンク11の容積や高さを大きくする必要があり、水槽装置1の形状が大きくなる問題がある。
しかし、本発明の第3電極棒28は、上述したように、貯留タンク11内の水位が第2の水位Hで液面Wに接触部材30が接触する構成となっている。このように、接触部材30の底面積を広くするが可能となる。なお、接触部材30は、その底面積を変える事で、第2電極棒27等が数mm〜数十mm程度浸水した際の、浸水部の面積と同等、又はそれ以上とすることが可能となる。
このため、第2の水位Hに液面Wが上昇した際に、接触部材30の底面が液面Wに接触するだけで、確実に、第1電極棒26と第3電極棒28との間に電路を形成し、通電させることで、第3報知部35により満水警報を報知することが可能となる。
また、確実に報知手段22により水位の情報を報知可能となるため、水位に余裕をもたせる必要がなくなり、貯留タンク11の容量は必要な容量だけでよく、水槽本体10を小型とすることが可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る水槽装置1及び電極式水位検出装置20によれば、第3電極棒28に接触部材30を設け、液面Wに接触する面積を増大させることで、液面Wを確実に検知することが可能となり、検知精度を向上させることとなる。
また、第3電極棒28の先端に接触部材30を設ける構成のため、コストを増大させることなく、電極式水位検出装置20の水位検知精度を向上することが可能となる。さらに、接触部材30により、液面Wへの接触面積を増大させることで、電気伝導率の異なる水であっても、同様の精度で水位を検知することが可能となる。
さらに、電極式水位検出装置20を水槽装置1に用いることで、確実に第2の水位Hを検知可能となり、満水時に精度良く満水警報を発することによるオーバーフローの防止が可能となる。また、電極式水位検出装置20を水槽装置1に用いることで、水槽装置1の小型化にもなる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述したように満水水位の検知精度を向上させるために、接触部材30は第3電極棒28のみに設ける構成としたが、これに限るものではない。例えば、電極式水位検出装置20の使用方法によっては、第1の水位Lの検知にも高い精度を必要とする場合もある。第1の水位Lの検知に高い精度を有する場合には、第2電極棒27の先端部に雄ねじ部を設け、第2電極棒27の先端部に接触部材30を設ければよく、これにより、第2電極棒27の検知精度も向上する。
また、上述した例では、電極式水位検出装置20により検知する水位は、第1の水位L、第2の水位Hの2つの水位としたが、これに限られるものではなく、複数、例えばさらに、第3の水位を用いる構成としてもよい。また、上述した、上端開口部41から排水するための排水水位を、電極式水位検出装置20により検知し、オーバーフロー管40から排水している旨を報知手段22により報知する構成でもよい。これらの場合では、本体部24から突出する電極棒を増やし、必要に応じて接触部材30を設ければ複数個所の水位を検知可能であって、低コスト、且つ、精度の高い電極式水位検出装置とすることが可能となる。
さらに、電極部に設ける接触部材30は、第3電極棒28と接触部材30とにそれぞれねじ部を形成し、このねじ部を互いに螺合することにより固定するとしたが、これに限られるものではない。例えば、接触部材を分割し、組立式としてもよく、また、導電性を有する接着剤を用いる構成としてもよい。また、このような接着剤を、第3電極棒28と接触部材30とのねじ部に塗布後、これらねじ部を螺合することで、第3電極棒28に接触部材30を強固に固定してもよい。
他にも、上述した構成では、報知手段22を有する構成としたが、例えば、給水装置や消火装置に用いる場合には、これら給水装置や消火装置等の制御盤を、報知手段22の機能を有するものとしてもよい。即ち、報知手段22は、電極式水位検出器21により検出した水位の情報を、外部に報知可能であれば良く、光や音に限らず、例えば、制御盤に接続されたPC等に、その情報を送信する構成であっても勿論よい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の一実施の形態に係る電極式水位検出装置が組み込まれた水槽装置の構成を示す説明図。 同水槽装置に用いられる電極式水位検出装置の接触部材を示す断面図。
符号の説明
1…水槽装置、10…水槽本体、11…貯留タンク、12…保持部、13…蓋体、15…給水配管、16…フロートバルブ、17…ボール、18…リンク部、19…吐出配管、20…電極式水位検出装置、21…電極式水位検出器、22…報知手段、24…本体部、24a…対向面、25…電極部、26…電極棒、27…電極棒、28…電極棒、29…被覆部、30…接触部材、30a…挿入孔、32…報知部、33…報知部、34…報知部、35…報知部、40…オーバーフロー管、41…上端開口部、D…排水水位、L…第1の水位、H…第2の水位、S…信号線、W…液面。

Claims (6)

  1. 液面の水位を検知する電極式水位検出装置において、
    前記液面に対向して保持される本体部と、
    この本体部の前記液面に対向する対向面から前記液面に向って突出する低位電極棒と、
    前記対向面から前記液面に向って突出し、前記低位電極棒より短く形成された高位電極棒と、
    この高位電極棒の先端に設けられ、前記高位電極棒の断面積よりも広い面積に形成された底面を有し、所定の水位の際に前記液面に前記底面が接触する接触部材と、を備え、
    前記低位電極棒と前記高位電極棒とが水を介して通電することで、前記所定の水位を検知することを特徴とする電極式水位検出装置。
  2. 前記検知した所定の水位を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電極式水位検出装置。
  3. 前記接触部材が設けられる電極棒の先端には、雄ねじ部が形成され、
    前記接触部材は、前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を有する挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電極式水位検出装置。
  4. 水を介して通電し、液面の水位を検知する電極式水位検出装置において、
    前記液面に対向して保持される本体部と、
    この本体部の前記液面に対向する対向面から前記液面に向って突出する第1電極棒と、
    前記対向面から前記液面に向かって突出し、前記液面の水位が第1の水位の際に前記液面に接触し、前記第1電極棒と通電するとともに、前記第1電極棒より短く形成された第2電極棒と、
    前記対向面から前記液面に向かって突出し、前記第2電極棒より短く形成された第3電極棒と、
    この第3電極棒の先端に設けられ、前記第3電極棒の断面積よりも広い面積が形成された底面を有し、前記液面の水位が前記第1の水位より高い第2の水位の際に前記液面に前記底面が接触し、前記第1電極棒と前記第3電極棒とを通電させる接触部材と、を備えることを特徴とする電極式水位検出装置。
  5. 前記第1の電極棒と前記第2電極棒との通電、又は、前記1電極棒と前記第3電極棒との通電により、前記第1の水位又は前記第2の水位を検知し、前記第1の水位又は前記第2の水位を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電極式水位検出装置。
  6. 前記第3電極棒は、その先端に雄ねじ部が形成され、
    前記接触部材は、前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が形成された挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電極式水位検出装置。
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