JP2010001956A - Disk brake - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動車の制動に使用するディスクブレーキの改良に関する。具体的には、ピストンがピストン本体と押圧部材とから成る分割型で、このピストン本体の先端部にこの押圧部材を揺動可能に配置する構造の低コスト化を図るものである。 The present invention relates to an improvement in a disc brake used for braking an automobile. Specifically, the piston is a split type composed of a piston main body and a pressing member, and the cost of the structure in which the pressing member is arranged to be swingable at the tip of the piston main body is reduced.
自動車の制動を行う為に、ディスクブレーキが広く使用されている。ディスクブレーキによる制動時には、車輪と共に回転するロータの軸方向両側に配置された1対のパッドを、ピストンによりこのロータの両側面に押し付ける。この様なディスクブレーキとして従来から各種構造のものが知られている。図4は、この様な各種構造のうち、対向ピストン型ディスクブレーキの従来構造の第1例を示している。 Disc brakes are widely used to brake automobiles. At the time of braking by the disc brake, a pair of pads arranged on both sides in the axial direction of the rotor rotating together with the wheels are pressed against both side surfaces of the rotor by the piston. Conventionally, various types of disc brakes are known. FIG. 4 shows a first example of the conventional structure of the opposed piston type disc brake among such various structures.
図4に示す様に対向ピストン型のディスクブレーキ1は、車輪と共に回転するロータ2を挟む位置に、アウタボディ部3及びインナボディ部4から成るキャリパ5を設けている。又、これら各ボディ部3、4内にアウタシリンダ及びインナシリンダを、それぞれの開口部を上記ロータ2を介して互いに対向させた状態で設けている。そして、これらアウタシリンダ及びインナシリンダ内にアウタピストン及びインナピストンを、液密に、且つ上記ロータ2の軸方向に関する変位を可能に嵌装している。又、上記アウタボディ部3にはアウタパッドを、上記インナボディ部4にはインナパッドを、それぞれ上記ロータ2の軸方向に関する変位を可能に支持している。制動時には、上記アウタシリンダ及びインナシリンダ内に圧油を送り込み、上記アウタピストン及びインナピストンにより、上記アウタパッド及びインナパッドを、上記ロータ2の内外両側面に押し付ける。 As shown in FIG. 4, the opposed piston type disc brake 1 is provided with a caliper 5 including an outer body portion 3 and an inner body portion 4 at a position sandwiching a rotor 2 that rotates together with wheels. Further, an outer cylinder and an inner cylinder are provided in each of the body parts 3 and 4 with their respective openings facing each other through the rotor 2. The outer piston and the inner piston are fitted in the outer cylinder and the inner cylinder in a liquid-tight manner and capable of displacement in the axial direction of the rotor 2. Further, an outer pad is supported on the outer body portion 3 and an inner pad is supported on the inner body portion 4 so as to be capable of displacement in the axial direction of the rotor 2. During braking, pressure oil is fed into the outer cylinder and the inner cylinder, and the outer pad and the inner pad are pressed against both the inner and outer side surfaces of the rotor 2 by the outer piston and the inner piston.
又、図5〜8は、特許文献1に記載された、対向ピストン型ディスクブレーキの、より具体的な構造を示している。これら図5〜8に示した従来構造の第2例のディスクブレーキ1aも、ロータ2を跨ぐ状態で配置されたキャリパ5aを備える。このキャリパ5aは、アルミニウム合金製の素材により一体に造ったもので、上記ロータ2の軸方向(図5、7の表裏方向、図6の上下方向、図8の左右方向)両側に配置されたアウタボディ部3a及びインナボディ部4aと、これら両ボディ部3a、4aの周方向(図5〜7の左右方向、図8の表裏方向)両端部同士を連結する1対の連結部6、6とを備える。そして、図示の例の場合には、上記両ボディ部3a、4aにそれぞれ3個ずつ、合計6個のアウタ、インナ各シリンダ7、7(8、8)を設け、これら各シリンダ7、7(8、8)に、アウタ、インナ各ピストン9、9(10、10)を嵌装している。そして、これら各ピストン9、9(10、10)により、上記ロータ2を挟んで上記両ボディ部3a、4aに支持されたアウタ、インナ両パッド11、12を、上記ロータ2に押圧する事で制動を行う様に構成している。
5 to 8 show a more specific structure of the opposed piston type disc brake described in Patent Document 1. FIG. The
又、上記アウタボディ部3aとインナボディ部4aとの周方向中間部で上記両連結部6、6の間に位置する部分のうち、径方向外端部同士の間に、1対のトルク受ピン13、13と1本の中間結合ピン14とを、それぞれ上記両ボディ部3a、4a同士の間に掛け渡す状態で設けている。これら各ピン13、14のうち、両トルク受ピン13、13は、上記アウタ、インナ両パッド11、12のプレッシャプレート15、15を周方向両側から挟む位置で、ロータ2の外周縁よりも径方向外寄り部分に設けている。又、上記中間結合ピン14は、上記両パッド11、12よりも径方向外側で上記両トルク受ピン13、13の間部分に設けている。これら各ピン13、14は、上記アウタボディ部3aとインナボディ部4aとの間隔が、制動の為の加圧時の反力で拡がる方向に変形する事を極力阻止する役目を果たす。
In addition, a pair of torque receiving pins between the radially outer ends of the portions located between the connecting
又、上記両トルク受ピン13、13は、上記アウタ、インナ両パッド11、12を構成するプレッシャプレート15、15の周方向両端縁に、当接若しくは近接対向させている。これに対して、残りの中間結合ピン14と、上記両パッド11、12のプレッシャプレート15、15の径方向外周縁との間に、パッドクリップ16を設けて、これら両プレッシャプレート15、15に、径方向内方に向く弾力と、互いに離れる方向の弾力とを付与している。
The torque receiving
更に、前記アウタボディ部3a及びインナボディ部4aの径方向内寄り部分に、これら両ボディ部3a、4a毎に独立した係止ピン17、17を、これら両ボディ部3a、4a毎に2本ずつ設けている。これら各係止ピン17、17はそれぞれ、これら両ボディ部3a、4aの径方向内端部で周方向両端部近傍位置に、それぞれ固定している。この状態で上記各係止ピン17、17の一部外周面に、上記両パッド11、12のプレッシャプレート15、15の径方向内端縁が、上記パッドクリップ16の弾力に基づいて押し付けられる。上記各係止ピン17、17は、上記両パッド11、12が前記キャリパ5aから、前記ロータ2の径方向内方に抜け出る事を防止すると共に、非制動時に上記両パッド11、12ががたつく事を防止する。
Further, two
上述の様に構成する対向ピストン型ディスクブレーキによる制動時には、前記各アウタシリンダ7、7及びインナシリンダ8、8に圧油を送り込む。そして、前記アウタピストン9、9及びインナピストン10、10を押し出して、上記アウタ、インナ両パッド11、12を前記ロータ2の両側面に押圧する。この結果、これら両パッド11、12を構成するライニング18、18と上記ロータ2の両側面との摩擦により、制動が行われる。
At the time of braking by the opposed piston type disc brake configured as described above, pressure oil is fed into each of the
上述のアウタ、インナ各ピストン9、10は、通常、一体型とし、これら各ピストン9、10の先端面をアウタ、インナ両パッド11、12に直接、当接させる場合が多い。これに対して、特許文献2には、ピストンを断熱材製の押圧部材とピストン本体とから構成し、この押圧部材をこのピストン本体とパッドとの間に配置した構造が記載されている。そして、制動時の摩擦熱がピストン本体に伝わりにくくして、ゴムシールの熱劣化や作動油のベーパロックを生じにくくしている。又、特許文献3〜5には、パッドのライニングの偏摩耗や、各シリンダに導入する圧油の液圧の差等によるキャリパの変形等により、パッドがピストンの押圧方向に対して傾いた場合でも、このピストンとパッドとの当接圧を均等にする構造が記載されている。図9は、このうちの特許文献3に記載された構造を示している。
The above-described outer and
図9に示した構造の場合、ピストン19は、シリンダ20内に嵌装されるピストン本体21と、このピストン本体21とインナ側(図9の右側)のパッド22との間に、このピストン本体21に対し揺動可能に配置される押圧部材23とから成る。尚、この図9に示した構造は、上述の図3〜8に示した構造と異なり、フローティングキャリパ型ディスクブレーキに関する構造を示している。このフローティングキャリパ型ディスクブレーキの基本的な構造及び作用は、従来から良く知られており、本発明の要旨とも関係しない為、詳しい説明は省略する。
In the case of the structure shown in FIG. 9, the
上記押圧部材23を上記ピストン本体21に対し揺動可能に配置すべく、この押圧部材23の基端面(図9の右端面)を凸状の球面に、上記ピストン本体21の先端面(図9の左端面)を凹状の球面に、それぞれ形成し、これら各球面同士を係合させている。又、図9に示した構造の場合、上記ピストン本体21を中空にすると共に、このピストン本体21の先端面中央部、上記押圧部材23の基端面中央部、及び、この押圧部材23の軸方向中間部に、それぞれ通気孔24a、24b、24cを設け、上記ピストン本体21の内部空間25を外気に連通させている。そして、上記ピストン19の冷却効率を高めている。
In order to arrange the
又、上記図9に示した構造の場合、上記ピストン本体21の先端面外径側部分に、上記パッド22に向けて突出する円筒部26を形成している。そして、この円筒部26の内周面に形成した係止溝27に係止した止め輪28と、上記押圧部材23の基端部外周面に突出形成した鍔部29とを係合させて、この押圧部材23が上記ピストン本体21から抜け出る事を防止している。又、上記円筒部26の外周面と、キャリパ30の前記シリンダ20の開口部との間にダストブーツ31を配置し、このシリンダ20に対する上記ピストン19の変位を許容しつつ、このピストン19とこのシリンダ20との嵌装部に、外部から異物が浸入する事を防止している。この為に図9に示した構造の場合には、上記押圧部材23の円筒部26の外周面に凹溝32を形成し、この凹溝32に上記ダストブーツ31の内周縁部を係止している。
In the case of the structure shown in FIG. 9, a
上述の図9に示した構造の場合、押圧部材23とピストン本体21とが互いに球面部により係合している為、この押圧部材23がこのピストン本体21に対し揺動可能である。この結果、前述した様に、パッド22がピストン19の押圧方向に対し傾斜した場合でも、上記押圧部材23とこのパッド22との当接圧を均等にし、上記ピストン19によるこのパッド22の押圧を適切に行える。但し、上記図9に示した構造の場合、押圧部材23がピストン本体21から抜け出る事を防止する為に、止め輪28を設けている。この為、部品点数が多くなり、製造コストが上昇する事が避けられない。尚、特許文献4、5には、押圧部材のピストン本体に対する抜け止めに関する記載はない。又、特許文献4に記載された構造の場合、押圧部材の先端面を断面円弧状に形成し、パッド側にも断面円弧状の凹部を形成している為、パッドに特別な加工が必要となり、やはり、製造コストが高くなる。
In the case of the structure shown in FIG. 9 described above, since the
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ピストンがピストン本体と押圧部材とから成る分割型で、このピストン本体の先端部にこの押圧部材を揺動可能に配置する構造を低コストで実現すべく発明したものである。 In view of the circumstances as described above, the present invention realizes a structure in which the piston is a split type composed of a piston main body and a pressing member, and the pressing member is disposed at the tip of the piston main body so as to be swingable. Invented as much as possible.
本発明のディスクブレーキは、1対のパッドと、ピストンと、キャリパと、ダストブーツとを備える。
このうちの両パッドは、車輪と共に回転するロータを挟んで設けられている。
又、上記ピストンは、これら両パッドのうちの少なくとも一方のパッドをこのロータの側面に押し付ける。
又、上記キャリパは、このピストンを嵌装するシリンダを備えている。
又、上記ダストブーツは、弾性材製で、このピストンの外周面とこのシリンダの開口部との間に設けられ、このシリンダに対するこのピストンの変位を許容しつつ、これらピストンとシリンダとの嵌装部に異物が浸入する事を防止するものである。
The disc brake of the present invention includes a pair of pads, a piston, a caliper, and a dust boot.
Both of these pads are provided with a rotor rotating together with the wheels.
The piston presses at least one of these pads against the side surface of the rotor.
The caliper includes a cylinder for fitting the piston.
The dust boot is made of an elastic material and is provided between the outer peripheral surface of the piston and the opening of the cylinder, and allows the piston and the cylinder to be fitted while allowing displacement of the piston with respect to the cylinder. This prevents foreign matter from entering the part.
特に、本発明のディスクブレーキに於いては、上記ピストンが、上記シリンダ内に嵌装されるピストン本体と、このピストン本体と上記パッドとの間に、このピストン本体に対し揺動可能に配置される、このピストン本体よりも断熱性の高い材料製の押圧部材とから成る。
又、互いに径方向に関し全周に亙って対向する、上記押圧部材の基端部の一部周面と、上記ピストン本体の先端部の一部周面との間に、上記ダストブーツの内周縁部を、これら両周面にそれぞれ全周に亙って弾性的に当接させた状態で配置している。そして、上記ピストン本体と上記押圧部材との分離防止を図っている。
In particular, in the disc brake of the present invention, the piston is disposed between the piston body fitted in the cylinder and the piston body and the pad so as to be swingable with respect to the piston body. And a pressing member made of a material having higher heat insulation than the piston body.
In addition, the inside of the dust boot is between a partial peripheral surface of the proximal end portion of the pressing member and a partial peripheral surface of the distal end portion of the piston body, which are opposed to each other over the entire circumference in the radial direction. The peripheral portion is disposed in a state where the peripheral portion is elastically contacted with each of the peripheral surfaces over the entire circumference. The piston main body and the pressing member are prevented from being separated.
上述の様な本発明の具体的な構造として、例えば、請求項2に記載した発明の様に、上記ピストン本体の先端部に円筒部を、上記押圧部材の基端部を全周に亙って覆う様に突出形成する。そして、この押圧部材の基端部外周面と上記円筒部の内周面との間に、上記ダストブーツの内周縁部を、これら両周面にそれぞれ全周に亙って弾性的に当接させた状態で配置する。 As a specific structure of the present invention as described above, for example, as in the invention described in claim 2, a cylindrical portion is provided at the distal end portion of the piston body, and a proximal end portion of the pressing member is provided over the entire circumference. And projecting to cover. The inner peripheral edge of the dust boot is elastically brought into contact with both peripheral surfaces over the entire circumference between the outer peripheral surface of the proximal end portion of the pressing member and the inner peripheral surface of the cylindrical portion. Arrange in the state of letting.
又、上述の請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、上記押圧部材の基端部外周面に中間部よりも小径の小径段部を、上記ピストン本体の円筒部の先端部に内径側に突出する鍔部を、それぞれ形成する。そして、上記ダストブーツの内周縁部を、上記小径段部と、上記円筒部の内周面のうちの上記鍔部よりも基端寄り部分との間に配置する。 Further, when the invention described in claim 2 is carried out, preferably, as in the invention described in claim 3, a small-diameter step portion having a smaller diameter than the intermediate portion is provided on the outer peripheral surface of the base end portion of the pressing member. A flange portion protruding toward the inner diameter side is formed at the tip of the cylindrical portion of the piston body. And the inner peripheral edge part of the said dust boot is arrange | positioned between the said small diameter step part and the part nearer to the base end rather than the said collar part among the internal peripheral surfaces of the said cylindrical part.
更に、請求項2又は請求項3に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、上記ピストン本体のうちの上記円筒部を除く部分を中実とする。 Furthermore, when the invention described in claim 2 or claim 3 is carried out, the portion of the piston main body excluding the cylindrical portion is preferably solid as in the invention described in claim 4.
上述の様に本発明のディスクブレーキの場合、パッドとピストン本体との間に、このピストン本体よりも断熱性の高い材料製の押圧部材を配置している為、制動時にパッドとロータとの摩擦によって生じる摩擦熱が、上記ピストン本体に伝わりにくくなる。この為、ピストンシールの熱劣化や作動油のベーパロック等の、熱による悪影響を生じにくくできる。
又、上記押圧部材はピストン本体に対し揺動可能に配置されている為、上記パッドが傾いてもこの押圧部材とこのパッドとの当接圧を均等にでき、ピストンによるこのパッドの押圧を、このパッドの傾きに拘らず適切に行える。
更に、上記押圧部材とピストン本体とは、ダストブーツの内周縁部を弾性的に当接させる事により、互いの分離防止を図っている為、この分離防止を図る為に別の部材を用意する必要がなく、部品点数の増大による製造コストの上昇を防止できる。
As described above, in the case of the disc brake of the present invention, the pressing member made of a material having higher heat insulation than the piston main body is disposed between the pad and the piston main body. The frictional heat generated by is difficult to be transmitted to the piston body. For this reason, it is hard to produce the bad influence by heat, such as the thermal deterioration of a piston seal, and the vapor lock of hydraulic oil.
Further, since the pressing member is disposed so as to be swingable with respect to the piston body, even if the pad is inclined, the contact pressure between the pressing member and the pad can be made uniform, and the pressing of the pad by the piston can be performed. This can be done appropriately regardless of the inclination of the pad.
Further, since the pressing member and the piston main body elastically contact the inner peripheral edge of the dust boot to prevent separation from each other, another member is prepared to prevent this separation. This is unnecessary, and an increase in manufacturing cost due to an increase in the number of parts can be prevented.
又、請求項3に記載した発明の場合、ダストブーツの内周縁部が、上記押圧部材とピストン本体との間から、不用意に抜け出る事を防止して、これら両部材の分離防止をより確実に図れる。 Further, in the case of the invention described in claim 3, the inner peripheral edge of the dust boot is prevented from inadvertently coming out from between the pressing member and the piston body, so that the separation of these two members is more reliably prevented. I can plan.
更に、請求項4に記載した発明の場合、ピストン本体を中実にしている為、上記ダストブーツにより密閉される空間の容積を小さくできる。この為、この密閉された空間内に存在する空気が制動時の温度上昇により膨張して、押圧部材が変位したり、上記ダストブーツの膨張によりこのダストブーツの一部がパッドと接触してこのダストブーツが破損する事を防止できる。 Furthermore, in the case of the invention described in claim 4, since the piston body is solid, the volume of the space sealed by the dust boot can be reduced. For this reason, the air present in the sealed space expands due to a temperature rise during braking, and the pressing member is displaced, or due to the expansion of the dust boot, a part of the dust boot comes into contact with the pad. It is possible to prevent the dust boot from being damaged.
図1〜2は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本発明の特徴は、製造コストの低減を図るべく、ピストン本体21a、21bと押圧部材23a、23bとの分離防止を図る部分の構造を工夫した点にある。又、本例は、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用した場合を示している。従って、本例の特徴以外の構造のうち、対向ピストン型ディスクブレーキの基本的構造及び作用は、前述の図3〜8に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
1 and 2 show an example of an embodiment of the present invention. The feature of the present invention is that the structure of the portion for preventing separation between the
本例の場合、直径が異なる2種類のピストン19a、19bを、キャリパ5bに設けた各シリンダ20a、20b内に嵌装している。尚、本例の場合、図示を一部省略しているが、これら各ピストン19a、19b及び各シリンダ20a、20bが片側に3個所ずつ存在する所謂6ポットの対向ピストン型ディスクブレーキに、本発明を適用した構造を示している。このうちの直径が大きいピストン19a、19aは、ロータ2の回出側(図1の左側)に、互いに対向した状態で配置している。又、直径が小さいピストン19b、19bは、上記ロータ2の回入側(図1の右側)に、やはり互いに対向した状態で配置している。この様な各ピストン19a、19bは、それぞれ、ピストン本体21a、21bと押圧部材23a、23bとを組み合わせて成る。
In the case of this example, two types of
このうちの各ピストン本体21a、21bは、例えば、アルミニウム合金等の金属製で、上記各シリンダ20a、20bにそれぞれ嵌装されるものである。又、上記各押圧部材23a、23bは、例えば、合成樹脂製で、上記各ピストン本体21a、21bとパッド22a、22aとの間に、これら各ピストン本体21a、21bに対しそれぞれ揺動可能に配置されている。尚、上記各押圧部材23a、23bを構成する合成樹脂として、例えば、ポリアセタール、フェノール、ポリアミドイミド等の合成樹脂に、セラミックス繊維、ガラス繊維、カーボン繊維等の断熱性繊維を混合したものが挙げられる。又、上記各押圧部材23a、23bとして、この様な合成樹脂以外に、例えば、セラミックス等を使用しても良い。要は、十分な強度及び剛性を確保できて、上記各ピストン本体21a、21bよりも熱伝導率が低い(断熱性が高い)材料を使用すれば良い。
Of these, the
又、本例の場合、上記各押圧部材23a、23bを上記各ピストン本体21a、21bに対し揺動可能とする為に、これら各押圧部材23a、23bの基端面(図2の右端面)と上記各ピストン本体21a、21bの先端面(図2の左端面)とを球面係合している。即ち、上記各押圧部材23a、23bの基端面に、凹状の球面である凹面部33を形成する。一方、上記各ピストン21a、21bの先端面に、凸状の球面でこの凹面部33と同じか若しくは僅かに小さい曲率半径を有する凸面部34を形成している。尚、これら凹凸の関係を逆にする事もできる。即ち、押圧部材の基端面を凸面部とし、ピストン本体の先端面を凹面部とする事もできる。
In the case of this example, in order to allow the
又、上記各ピストン本体21a、21bの先端面の径方向外端部に、パッド22aに向けて突出した円筒部35を形成している。又、上記各押圧部材23a、23bの基端部外周面に、中間部よりも小径の小径段部36を形成している。そして、上記各ピストン本体21a、21bと上記各押圧部材23a、23bとを組み合わせた状態で、上記円筒部35の内周面と上記小径段部36の外周面とを径方向に対向させている。又、これら両周面同士の間に、径方向の隙間37を設けている。
A
本例の場合、上記隙間37に、ピストン19a、19bとシリンダ20a、20bとの嵌装部に異物が浸入する事を防止する為の、ゴム等の弾性材製のダストブーツ31a、31bの内周縁部を配置している。即ち、これら各ダストブーツ31a、31bの内周縁部に、自由状態で、上記隙間37の径方向の幅よりも大きい肉厚を有する内径側係止部38を、全周に亙って設けている。そして、この内径側係止部38を上記隙間37内に、弾性的に圧縮した状態で配置する。この結果、この内径側係止部38が上記円筒部35の内周面と上記小径段部36の外周面とに、それぞれ全周に亙って弾性的に当接する。
In the case of this example, the inside of
又、本例の場合、上記円筒部35の先端部に、内径側に突出する鍔部39を形成している。そして、上記各ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を、上記隙間37のうちの、上記鍔部39よりも基端寄り部分に配置している。この状態で、上記内径側係止部38の内周縁と、上記各押圧部材23a、23bの基端部に形成した、前記小径段部36の外周面とが摩擦係合する。これにより、上記各ピストン本体21a、21bと上記各押圧部材23a、23bとの分離防止を図っている。
In the case of this example, a
又、上記各ダストブーツ31a、31bは、外周縁部に設けた、前記キャリパ5bの一部で上記各シリンダ20a、20bの周囲部分に形成した係止溝40、40に係止する外径側係止部41と、上記内径側係止部38とを、蛇腹部42により連続させて成る。上記各ピストン19a、19bが上記各シリンダ20a、20b内を変位する場合には、上記蛇腹部42が弾性変形する事により、上記各内径側係止部38を上記各ピストン19a、19bの軸方向変位に対し追従させる。この結果、上記ダストブーツ31a、31bは、これら各ピストン19a、19bが上記各シリンダ20a、20bに対し変位する事を許容しつつ、これらピストン19a、19bと各シリンダ20a、20bとの嵌装部に異物が浸入する事を防止する。
Further, the dust boots 31a and 31b are provided on the outer peripheral edge, and are part of the
又、本例の場合、上記各ダストブーツ31a、31bを構成する蛇腹部42の両端部と、内径側、外径側両係止部38、41とのそれぞれの連続部43a、43bは、上記各シリンダ20a、20bの開口部に沿った形状としている。即ち、内径側の連続部43aは、上記内径側係止部38から、前記各ピストン本体21a、21bの円筒部35の先端面、及び、上記各シリンダ20a、20bの開口部内周面に、これら各面に沿う様な形状としている。又、外径側の連続部43bは、上記外径側係止部41から、上記各シリンダ20a、20bの開口部周囲の壁面44に沿う様な形状としている。これにより、本例の場合、上記各ダストブーツ31a、31bにより密封される空間の体積を必要最小限としている。
In the case of this example, the
又、本例の場合、上記各ピストン本体21a、21bのうちの、上記円筒部35を除く部分を中実としている。従って、上記各ダストブーツ31a、31bにより密閉される空間を、より小さくできる。尚、本例の場合、上記各押圧部材23a、23bも中実としている。この様に、各ピストン本体21a、21bと各押圧部材23a、23bとを中実にする事により、制動時にこれら各部材21a、21b、23a、23bに作用する応力を低減できる。
In the case of this example, portions of the
上述の様な本例の構造を組み立てる場合には、例えば、各ピストン本体21a、21bの円筒部35の内周面のうち、鍔部39よりも基端側に、各ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を内嵌する。この状態で、上記円筒部35内に、各押圧部材23a、23bの小径段部36を押し込む。この際、上記内径側係止部38の内周面がこの小径段部36に弾性的に当接すると共に、この内径側係止部38の外周面が上記円筒部35の内周面に弾性的に当接する。そして、この状態で上記各ピストン本体21a、21bを前記各シリンダ20a、20b内に嵌装すると共に、上記各ダストブーツ31a、31bの外径側係止部41を前記係止溝40に係止する。
When assembling the structure of the present example as described above, for example, the dust boots 31a and 31b are disposed closer to the base end side than the
上述の様に本例の場合、各パッド22a、22aと各ピストン本体21a、21bとの間に、これら各ピストン本体21a、21bよりも断熱性の高い材料製の各押圧部材23a、23bを配置している。この為、制動時にパッドとロータとの摩擦により発生する摩擦熱が、上記各ピストン本体21a、21bに伝わりにくくなる。この為、ピストンシールの熱劣化や作動油のベーパロック等の、熱による悪影響を生じにくくできる。
In the case of this example as described above, the
又、上記各押圧部材23a、23bは上記各ピストン本体21a、21bに対し揺動可能に配置されている為、上記各パッド22a、22aが傾いても、上記各押圧部材23a、23bとこれら各パッド22a、22aとの当接圧を均等にできる。そして、ピストン19a、19bによるこれら各パッド22a、22aの押圧を、これら各パッド22a、22aの傾きに拘らず適切に行える。尚、本例の場合、上記各押圧部材23a、23bの小径段部36と上記各ピストン本体21a、21bの円筒部35との間に、前記各ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を配置している。この内径側係止部38は、弾性材製である為、上述の様に、上記各押圧部材23a、23bが上記各ピストン本体21a、21bに対し揺動する事の妨げとなる事はない。
The
又、本例の場合、上記各押圧部材23a、23bと上記各ピストン本体21a、21bとは、ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を弾性的に当接させる事により、互いの分離防止を図っている為、この分離防止を図る為に別の部材を用意する必要がない。この結果、前述の図9に示した構造と比べて、部品点数を減らす事ができ、製造コストを低減できる。又、本例の場合、上記各ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を、上記各ピストン本体21a、21bの円筒部35の先端部に形成した鍔部39よりも、隙間37の奥側(ピストン本体21a、21bの基端側)に配置している。この為、上記内径側係止部38が上記隙間37から抜け出る傾向となった場合でも、この内径側係止部38が、上記鍔部39、更には、前記小径段部36の段差部45と係合する。そして、この内径側係止部38が上記隙間37から不用意に抜け出る事を防止する。この結果、上記各ピストン本体21a、21bと上記各押圧部材23a、23bとの分離防止を、より確実に図れる。尚、図3に示す様に、押圧部材23a(23b)の基端部外周面に、外径側に突出する鍔部46を設ければ、構成各部材の組立を完了する以前であっても、上記各押圧部材23a(23b)が、ピストン本体21a(21b)から不用意に抜け出る事も、より確実に防止できる。
In the case of this example, the
更に、本例の場合、上記各ピストン本体21a、21bを中実にすると共に、上記各ダストブーツ31a、31bの連続部43a、43bを、上記各シリンダ20a、20bの開口部の形状に沿う様な形状としている。この為、上記各ダストブーツ31a、31bにより密閉される空間の容積を必要最小限に抑える事ができる。本例の場合、これら各ダストブーツ31a、31bの内径側係止部38を、上記各ピストン本体21a、21bの円筒部35の内周面と、上記各押圧部材23a、23bの小径段部36にそれぞれ当接させている為、これら各当接部よりも各シリンダ20a、20bの奥側は、上記各ダストブーツ31a、31bにより密閉される。従って、この密閉空間内の空気が温度上昇により膨張した場合には、この膨張量に応じて上記各押圧部材23a、23bが押し出される。そして、非制動時にも拘らず、各パッド22a、22aに対する接触面圧が、所定値よりも高くなり、パッド22a、22aのライニング18、18がロータ2の側面と擦れ合う、所謂引き摺りを発生する可能性がある。又、上記各ダストブーツ31a、31bが膨張し、これら各ダストブーツ31a、31bの一部がパッド22a、22aと接触して、これら各ダストブーツ31a、31bが破損する可能性もある。
Further, in the case of this example, the
これに対して本例の場合、上述の様に、各ダストブーツ31a、31bにより密閉される空間を小さくしている為、温度上昇により膨張する空気の量を少なくし、温度上昇に伴う空気の膨張量を小さくできる。この結果、上記各押圧部材23a、23bの変位、及び、上記各ダストブーツ31a、31bの膨張を抑えられ、これら各押圧部材23a、23bのと各パッド22a、22aとの接触面圧が不必要に上昇したり、上記各ダストブーツ31a、31bが破損する事を防止できる。
On the other hand, in the case of this example, as described above, since the space sealed by the dust boots 31a and 31b is made small, the amount of air expanding due to the temperature rise is reduced, and the air accompanying the temperature rise is reduced. The amount of expansion can be reduced. As a result, the displacement of the
尚、前述の図9に示した従来構造の様に、ピストン本体を中空にし、このピストン本体の内部空間と外気とを連通させる事も考えられるが、この為には、押圧部材に通気孔を形成する必要があり、この押圧部材の製造コストが高くなる。又、押圧部材の強度及び剛性を確保する面から不利になる。これに対して本例の場合には、押圧部材23a、23bを中実として、これら各押圧部材23a、23bの製造コストの低減及びこれら各押圧部材23a、23bの強度及び剛性の確保を図ると共に、ピストン本体21a、21bを中実として、空気膨張によるダストブーツ31a、31bの破損等の不都合が生じる事を防止している。
Note that, as in the conventional structure shown in FIG. 9, it is conceivable that the piston body is hollow and the internal space of the piston body communicates with the outside air. For this purpose, a vent hole is provided in the pressing member. It is necessary to form, and the manufacturing cost of this pressing member increases. Moreover, it is disadvantageous from the viewpoint of ensuring the strength and rigidity of the pressing member. On the other hand, in the case of this example, the
上述の実施の形態では、ピストン及びシリンダが片側に3個所ずつ存在する所謂6ポットの対向ピストン型ディスクブレーキに就いて説明したが、本発明は、上記各ピストン及びシリンダの数に拘らず適用可能である。
又、上述の実施の形態では、ピストン本体に円筒部を、押圧部材に小径段部をそれぞれ形成し、これら円筒部と小径段部との間にダストブーツの内径側係止部を配置したが、この関係を逆とする事もできる。即ち、ピストン本体の先端部外周面に小径段部を形成すると共に、押圧部材の基端面からこのピストン本体の小径段部を覆う様に円筒部を突出形成して、これら円筒部と小径段部との間に、ダストブーツの内径側係止部を配置する事もできる。
更に、上述の実施の形態では、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用した構造に就いて説明したが、本発明は、前述の図9に示した様なフローティングキャリパ型ディスクブレーキにも、勿論、適用可能である。
In the above-described embodiment, a so-called 6-pot opposed piston type disc brake having three pistons and cylinders on one side has been described. However, the present invention can be applied regardless of the number of pistons and cylinders. It is.
In the above-described embodiment, the piston body is formed with the cylindrical portion and the pressing member is formed with the small diameter step portion, and the inner diameter side locking portion of the dust boot is disposed between the cylindrical portion and the small diameter step portion. This relationship can be reversed. That is, a small diameter step portion is formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the piston body, and a cylindrical portion is formed so as to cover the small diameter step portion of the piston body from the base end surface of the pressing member. The inner diameter side locking portion of the dust boot can be arranged between the two.
Furthermore, in the above-described embodiment, the structure in which the present invention is applied to the opposed piston type disc brake has been described. However, the present invention is also applicable to the floating caliper type disc brake as shown in FIG. Applicable.
1、1a ディスクブレーキ
2 ロータ
3、3a アウタボディ部
4、4a インナボディ部
5、5a、5b キャリパ
6 連結部
7 アウタシリンダ
8 インナシリンダ
9 アウタピストン
10 インナピストン
11 アウタパッド
12 インナパッド
13 トルク受ピン
14 中間結合ピン
15 プレッシャプレート
16 パッドクリップ
17 係止ピン
18 ライニング
19、19a、19b ピストン
20、20a、20b シリンダ
21、21a、21b ピストン本体
22、22a パッド
23、23a、23b 押圧部材
24a、24b、24c 通気孔
25 内部空間
26 円筒部
27 係止溝
28 止め輪
29 鍔部
30 キャリパ
31、31a、31b ダストブーツ
32 凹溝
33 凹面部
34 凸面部
35 円筒部
36 小径段部
37 隙間
38 内径側係止部
39 鍔部
40 係止溝
41 外径側係止部
42 蛇腹部
43a、43b 連続部
44 壁面
45 段差部
46 鍔部
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上記ピストンが、上記シリンダ内に嵌装されるピストン本体と、このピストン本体と上記パッドとの間に、このピストン本体に対し揺動可能に配置される、このピストン本体よりも断熱性の高い材料製の押圧部材とから成り、
互いに径方向に関し全周に亙って対向する、上記押圧部材の基端部の一部周面と、上記ピストン本体の先端部の一部周面との間に、上記ダストブーツの内周縁部を、これら両周面にそれぞれ全周に亙って弾性的に当接させた状態で配置する事により、上記ピストン本体と上記押圧部材との分離防止を図った事を特徴とするディスクブレーキ。 A pair of pads provided across a rotor that rotates with the wheel; a piston that presses at least one of these pads against the side surface of the rotor; and a caliper that includes a cylinder in which the piston is fitted; Elasticity that is provided between the outer peripheral surface of the piston and the opening of the cylinder and prevents foreign matter from entering the fitting portion between the piston and the cylinder while allowing displacement of the piston with respect to the cylinder. In disc brakes with dust boots made of wood,
A material having higher heat insulation than the piston body, wherein the piston is disposed between the piston body fitted in the cylinder and the piston body and the pad so as to be swingable with respect to the piston body. Consisting of a pressing member made of
An inner peripheral edge portion of the dust boot between a partial peripheral surface of the proximal end portion of the pressing member and a partial peripheral surface of the distal end portion of the piston body, which are opposed to each other over the entire circumference in the radial direction. The disc brake is characterized in that the piston body and the pressing member are prevented from being separated from each other by arranging them in a state where they are elastically abutted on both of the circumferential surfaces.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008160782A JP2010001956A (en) | 2008-06-19 | 2008-06-19 | Disk brake |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015025550A (en) * | 2013-06-18 | 2015-02-05 | 株式会社アドヴィックス | Disc brake |
CN117515073A (en) * | 2022-07-29 | 2024-02-06 | 比亚迪股份有限公司 | Brake piston, brake and vehicle |
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2008
- 2008-06-19 JP JP2008160782A patent/JP2010001956A/en not_active Withdrawn
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Legal Events
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