JP2010001913A - チェーン伝動用可動レバー - Google Patents

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Abstract

【課題】レバー単体でレバーの後退を静粛に制止するバックストップ機構を実現し、しかも、チェーン伸びが生じていないときに生じがちな大きなレバーの後退にも対応可能なバックストップ機構を備えたチェーン伝動用可動レバーを提供する。
【解決手段】レバー本体120が、ショルダーボルト180を遊貫するとともにねじりコイルばね130の巻回部136を収容する軸穴140を有し、ねじりコイルばねが、レバー本体の後退時に巻回部の外径φdが大きくなる方向に巻回されているとともに、レバー本体の最大後退時に巻回部の外径が軸穴の内径φDと等しくなるように巻回されており、ショルダーボルトの肩部に軸支されたラチェット爪170が、軸穴の周辺側面に刻設されたラック160に押し付けられ、レバー本体の後退変位を阻止することにより前記の課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動側スプロケット、従動側スプロケットおよびこれらのスプロケット間に掛架されて循環走行するチェーンにより、駆動側から従動側へ動力を伝達する伝動装置に関し、特に、このような伝動装置においてチェーンに適正な緊張力を付与するために使用されるチェーン伝動用可動レバーに関する。
従来、この種のチェーン伝動用可動レバーとして、図8に示すように、油圧やスプリング力によってハウジング510から突出するように付勢されているプランジャ520を有するテンショナ500とともに用いられて、このテンショナ500のプランジャ520で、揺動自在に支持されたレバー本体320の揺動端近傍の背面を押圧することにより、レバー本体320のシュー面310がチェーンCHの緩み側に摺動接触して張力を付加するチェーン伝動用可動レバー300が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、図9に示すように、チェーンCHに摺動接触するシュー面410が長手方向に沿って形成され基端部425が取付面Eに立設された軸440に回動自在に支持されているとともに、レバー本体420側と取付面E側との間に介装されたねじりコイルばね430の付勢力により、シュー面410がチェーンCHに押し付けられるようにしたチェーン伝動用可動レバー400も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3226030号公報(第2頁、図1) 特許第3280339号公報(第3−4頁、図1)
ところが、前述したような従来のテンショナ500とともに用いられるチェーン伝動用可動レバー300では、テンショナ500を組み付けるスペースの確保が必要であり、エンジンルーム内のレイアウトの自由度が制限されるという問題が指摘されていた。また、テンショナ500を用いることによる重量の増加、テンショナ500を製造することによるコストの増加という問題も指摘されていた。
さらに、チェーンCHが緊張した時などにチェーン伝動用可動レバー300が必要以上に後退してエンジンルーム内の構造物などと干渉することを防ぐために、図8に示すように、テンショナ500のハウジング510に設けられたラチェット軸540に揺動自在に軸支されたラチェット530をプランジャ520の側面に刻設されたラチェット歯550に噛み合わせてプランジャ520の後退変位を阻止するようにしたバックストップ機構をテンショナ500に持たせる必要があった。このため、テンショナ500の構造が複雑になりテンショナ500の製造コストが更に増加するという問題が指摘されていた。また、このようなテンショナ500のバックストップ機構では、その構造上、プランジャ520の後退変位が起こった際に直ちにその後退変位が阻止されるため、チェーン伝動用可動レバー300が後退した際にチェーン伝動用可動レバー300の後退が急激に停止し、チェーン伝動用可動レバー300にかなりの衝撃が加わる。そのため、エンジンの静粛性が損なわれるだけでなく、最悪の場合、チェーン伝動用可動レバー300が衝撃により破損するという問題が指摘されていた。
さらに、チェーンCHが新しくチェーン伸びが生じていないために、チェーン伝動用可動レバー300が前進していないときには、チェーンCHが緊張するとチェーン伝動用可動レバー300は大きく後退するのに対して、チェーン伸びが生じてチェーン伝動用可動レバー300が前進しているときは、チェーンCHが緊張した際のチェーン伝動用可動レバー300の後退は小さいという傾向がある。ところが、従来のテンショナでは、チェーン伸びが生じていないときに生じがちなチェーン伝動用可動レバー300の大きな後退変位に対して配慮がなされていなかったため、チェーン伝動用可動レバー300が前進していないときにテンショナのバックストップ機構に過大な負荷が加わり、最悪の場合、バックストップ機構を構成するラチェット530が損傷するという問題が指摘されていた。
一方、前述したようなねじりコイルばね430を用いたチェーン伝動用可動レバー400では、チェーン伝動用可動レバー400をチェーンCHに押し付けるためのテンショナを必要としないものの、チェーン伝動用可動レバー400の後退に対しては配慮がなされていないため、チェーンCHが緊張してチェーン伝動用可動レバー400が必要以上に後退した際に、チェーン伝動用可動レバー400がエンジンルーム内の構造物などと干渉するというような問題が指摘されていた。
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題、すなわち、本発明の目的は、テンショナなどの他の機構を用いることなくレバー単体でレバーの後退を制止するバックストップ機構を実現し、しかも、レバーの後退を静粛に制止するとともにチェーン伸びが生じていないときに生じがちな大きなレバーの後退にも対応可能なバックストップ機構を備えたチェーン伝動用可動レバーを提供することである。
まず、本請求項1に係る発明は、チェーンに摺動接触するシュー面が長手方向に沿って形成され取付面に固設されたショルダーボルトに基端部が回動自在に支持されるレバー本体と、前記レバー本体側と取付面側との間に介装され付勢力によりシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えたチェーン伝動用可動レバーにおいて、前記レバー本体が、ショルダーボルトを遊貫するとともにねじりコイルばねの巻回部を収容する軸穴を有し、前記ねじりコイルばねが、レバー本体の後退時に巻回部の外径が大きくなる方向に巻回されているとともに、レバー本体の最大後退時に巻回部の外径が軸穴の内径と等しくなるように巻回されており、前記ショルダーボルトの肩部に軸支されたラチェット爪が、軸穴の周辺側面に刻設されたラックに押し付けられ、レバー本体の後退変位を阻止することにより、前記課題を解決したものである。
そして、本請求項2に係る発明は、請求項1に係るチェーン伝動用可動レバーにおいて、前記ねじりコイルばねの一端が取付面に固設されているとともに、他端が巻回部の外側にL字状に屈曲されて前記軸穴近傍に穿孔されたコイル固定穴に挿通されていることにより、前記課題をさらに解決したものである。
また、本請求項3に係る発明は、請求項2に係るチェーン伝動用可動レバーにおいて、前記コイル固定穴が軸穴の周囲に複数設けられていることにより、前記課題をさらに解決したものである。
本請求項1に係るチェーン伝動用可動レバーによれば、チェーンに摺動接触するシュー面が長手方向に沿って形成され取付面に固設されたショルダーボルトに基端部が回動自在に支持されるレバー本体と、レバー本体側と取付面側との間に介装され付勢力によりシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備え、レバー本体が、ショルダーボルトを遊貫するとともにねじりコイルばねの巻回部を収容する軸穴を有し、ねじりコイルばねが、レバー本体の後退時に巻回部の外径が大きくなる方向に巻回されているとともに、レバー本体の最大後退時に巻回部の外径が軸穴の内径と等しくなるように巻回されており、ショルダーボルトの肩部に軸支されたラチェット爪が、軸穴の周辺側面に刻設されたラックに押し付けられていることによって、ラチェット爪とラックとの噛み合いによりレバー本体の後退変位を阻止するとともに、レバー本体が大きく後退したときにねじりコイルばねの巻回部の外径が大きくなり、ねじりコイルばねの外周面が軸穴の内周面と接触して両者の間に摩擦力が発生し、ねじりコイルばねが大きくなろうとする動きが拘束されるため、テンショナなどの他の機構を用いることなくレバー単体で、レバー本体の僅かな後退から大きな後退まで、その後退を確実に制止するバックストップ機構を実現することができる。
しかも、レバー本体が大きく後退した場合には、レバー本体の後退量に応じてねじりコイルばねの巻回部の外径が大きくなり、ねじりコイルばねの外周面と軸穴の内周面との間の摩擦力が、レバー本体の後退量に応じて増大するため、レバー本体の後退量に追従した後退変位に抗する力が発生してレバーの後退を静粛に制止するバックストップ機構を実現することができる。
また、本請求項2に係るチェーン伝動用可動レバーによれば、請求項1に係るチェーン伝動用可動レバーにおいて、ねじりコイルばねの一端が取付面に固設されているとともに、他端が巻回部の外側にL字状に屈曲されて軸穴近傍に穿孔されたコイル固定穴に挿通されていることにより、他に特別な係止手段を設けることなくねじりコイルばねをレバー本体に固定できるため、部品点数の削減および製造コストの低減が実現できる。
そして、本請求項3に係るチェーン伝動用可動レバーによれば、請求項2に係るチェーン伝動用可動レバーにおいて、コイル固定穴が軸穴の周囲に複数設けられていることにより、ねじりコイルばねのレバー本体側の一端を挿通するコイル固定穴を換えるだけで、ねじりコイルばねの巻回部の外径と軸穴の内径との関係を変えることができるので、レバー本体の最大後退位置を簡単に変えることができる。
本発明のチェーン伝動用可動レバーは、チェーンに摺動接触するシュー面が長手方向に沿って形成され取付面に固設されたショルダーボルトに基端部が回動自在に支持されるレバー本体と、レバー本体側と取付面側との間に介装され付勢力によりシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備え、レバー本体が、ショルダーボルトを遊貫するとともにねじりコイルばねの巻回部を収容する軸穴を有し、ねじりコイルばねが、レバー本体の後退時に巻回部の外径が大きくなる方向に巻回されているとともに、レバー本体の最大後退時に巻回部の外径が軸穴の内径と等しくなるように巻回されており、ショルダーボルトの肩部に軸支されたラチェット爪が、軸穴の周辺側面に刻設されたラックに押し付けられており、テンショナなどの他の機構を用いることなくレバー単体でレバーの後退を制止するバックストップ機構を実現し、しかも、レバーの後退を静粛に制止するとともにチェーン伸びが生じていないときに生じがちな大きなレバーの後退にも対応可能なものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても何ら構わない。
例えば、本発明のチェーン伝動用可動レバーは、チェーンに摺接するシュー部を潤滑性に優れたポリアミド系樹脂で形成し、レバー本体を強度部材であるアルミダイカストで形成し、シュー部に形成したフックをレバー本体に留めることによって両者を一体とするアルミダイカストタイプのレバーであっても、シュー部をポリアミド系樹脂で形成し、レバー本体をポリアミド系ガラス繊維強化樹脂で形成し、シュー部に形成したフックをレバー本体に留めることによって両者を一体とする樹脂タイプのレバーであっても良い。
さらに、本発明のチェーン伝動用可動レバーは、レバーの表面を覆う樹脂、すなわちスキン層材料と、レバーの中心部を構成する樹脂、すなわちコア層材料とを別々の射出シリンダからノズル部で合流させて同時に金型内に射出し、流動過程でスキン層材料を金型表面側に、コア層材料を内部に分離させることによって、コア層材料の表面全体をスキン層材料が覆うことによって両者を一体的に成形する、いわゆるサンドイッチ射出成形法によって成形されたシューとレバー本体とが一体となったレバーであっても良い。
本発明の一実施例である実施例1について図1乃至図6に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施例1であるチェーン伝動用可動レバーの主要部の概略斜視図であり、図2は、図1を矢視IIから見たときの平面図であり、図3は、図1のIII−III線における断面図であり、図4は、図3を矢視IVから見たときの平面図であり、図5は、実施例1のチェーン伝動用可動レバーを自動車エンジンのタイミングチェーンドライブシステムに用いたときの外観図であり、図6(a)は、図5のレバーが前進状態(Aの状態)にあるときのVI−VI線における断面図であり、図6(b)は、図5のレバーが後退状態(Bの状態)にあるときのVI−VI線における断面図である。
まず、本発明の実施例1であるチェーン伝動用可動レバー100は、例えば、図5に示すように、自動車エンジンのタイミングチェーンドライブシステムに設置される。
一般に、自動車エンジンのタイミングチェーンドライブシステムは、駆動側スプロケットSP1、従動側スプロケットSP2およびこれらのスプロケット間に掛架されたチェーンCHを有しており、チェーンCHが循環走行することにより、駆動側、すなわちクランクシャフトSH1側から従動側、すなわちカムシャフトSH2側へ動力を伝達する。実施例1のチェーン伝動用可動レバー100は、このような自動車エンジンのタイミングチェーンドライブシステムにおいて、チェーンCHの緩み側に適当な押し付け力を与えて適正な張力を付加して、チェーン走行時の振動を防止するとともに、チェーンCHの伸びに追従して適当な押し付け力を保持するために使用される。
そして、実施例1のチェーン伝動用可動レバー100は、図1及び図5に示すように、チェーンCHに摺動接触するシュー面110が長手方向に沿って形成され自動車のエンジンルームなどの取付面Eに固設されたショルダーボルト180に基端部125が回動自在に支持されるレバー本体120と、レバー本体120側と取付面E側との間に介装され付勢力によりシュー面110をチェーンCHに押し付けるねじりコイルばね130とを備えている。
このねじりコイルばね130は、レバー本体120の基端部125に設けた軸穴140に収容されている。そして、ねじりコイルばね130の一端(固定端132)が、自動車のエンジンルームなどの取付面Eに固設されているとともに、他端(係止端134)が巻回部136の外側にL字状に屈曲されて、軸穴140近傍に穿孔されたコイル固定穴150に挿通されている。
このねじりコイルばね130は、その巻回部136の外径φdが、小さくなろうとする力が働くように捻られており、この力によってレバー本体120をチェーンCHに押し付ける方向に付勢している。この時、図6(a)に示すように軸穴140の内径φDよりもねじりコイルばね130の巻回部136の外径φdの方が小さく、巻回部136と軸穴140が摩擦することなく、レバー本体120は、図5のAに示すように、円滑にチェーンCH方向に前進する。このとき、巻回部136の内周面とショルダーボルト180の外周面が摩擦することを回避するため、ショルダーボルト180の直径を、図1及び図3に示すように、ねじりコイルばね130の巻回部136の内径が最も小さくなったときの長さよりも短くしている。
一方、レバー本体120が、図5のBに示すように後退すると、ねじりコイルばね130の巻回部136の外径φdが大きくなる方向に捻られる。その結果、図6(b)に示すように、巻回部136の外径φdが軸穴140の内径φDと等しくなると、それ以上、ねじりコイルばね130を巻回部136の外径φdが大きくなる方向に捻ることができなくなり、レバー本体120の後退が阻止され、いわゆるバックストップ機能が作用する。この時、ねじりコイルばね130の巻回部136の外径φdは、レバー本体120の後退に追従して次第に大きくなるので、巻回部136の外周面と軸穴140の内周面との間に生じる摩擦力もレバー本体120の後退に追従して大きくなる。したがって、レバー本体120が後退したとき、急激にバックストップ機能が作用することなく、静粛にレバー本体120の後退を制止する。そして、レバー本体120を後退させる力が解消すると、ねじりコイルばね130の巻回部136の外径φdが小さくなろうとする力により、再び、レバー本体120がチェーンCH方向に前進する。
また、図1及び図2に示すように、レバー本体120の基端部125に設けた軸穴140の取付面E側の周辺側面には、ラック160が刻設されている。一方、図3に示すように、レバー本体120を取付面Eに回動自在に支持するショルダーボルト180の肩部185にラチェット爪170が軸支されている。このラチェット爪170は、図4に示すようにラチェット軸172によりショルダーボルト180の肩部185に揺動自在に軸支されており、ラチェット軸172の周囲に巻回されたコイルスプリング174によりラック160に押し付けられて、レバー本体120の後退変位を阻止している。
なお、実施例1においては、ねじりコイルばね130をレバー本体120に取り付ける手段として、ねじりコイルばね130の係止端134を巻回部136の外側にL字状に屈曲させて、軸穴140近傍に穿孔されたコイル固定穴150に挿通させる手段を採用しているが、ねじりコイルばね130をレバー本体120に確実に取り付けることができるものであれば、これに限られることはなく、例えば、ねじりコイルばね130の係止端134を巻回部136の外側に屈曲させて、軸穴140に連通させてラジアル方向に凹設したスリットに係止させてもよい。しかしながら、実施例1の方法によれば、ねじりコイルばね130の係止端134を巻回部136の外側にL字状に屈曲させて、軸穴140近傍に穿孔されたコイル固定穴150に挿通させるだけで、ねじりコイルばね130の軸穴140内でのがたつきを抑制することができるので、特に好ましい。
以上のように、本発明の実施例1であるチェーン伝動用可動レバー100は、レバー本体側と取付面側との間に介装されたねじりコイルばね130が、シュー面110をチェーンCH方向に付勢するのみならず、レバー本体120の所定量以上の後退を阻止するバックストップ機構としても作用するものであって、さらに、ショルダーボルト180の肩部185に軸支されたラチェット爪170が、軸穴140の周辺側面に刻設されたラック160に押し付けられていることによって、ラチェット爪170とラック160との噛み合いによりレバー本体120の後退変位を阻止するので、テンショナなどの他の機構を用いることなくレバー単体で、レバー本体の僅かな後退から大きな後退まで、その後退を確実に制止するバックストップ機構を実現することができる。そして、部品点数の削減、製造コストの削減、組立作業負担の削減、静粛性の向上が達成できるなど、その効果は甚大である。
次に、本発明のチェーン伝動用可動レバーの別の実施の形態である実施例2について説明する。
ここで、図7は、本発明の実施例2であるチェーン伝動用可動レバー200の主要部の概略斜視図である。
本発明の実施例2であるチェーン伝動用可動レバー200は、前述した本発明の実施例1であるチェーン伝動用可動レバー100と基本的な構成が全く同一であるから、同一部材に付した符号の100番台を200番台に書き換えることにより、その説明については省略する。
本発明の実施例2であるチェーン伝動用可動レバー200は、コイル固定穴が軸穴240の周囲に同心円上に複数設けられている(図7の参照符号250、252、254、256、258参照)。このような構成にしたことによって、ねじりコイルばね230のレバー本体側の一端(係止端234)を挿通するコイル固定穴を換えるだけで、ねじりコイルばね230の巻回部の外径と軸穴240の内径との関係を変えることができるので、レバー本体220の最大後退位置を簡単に変えることができる。
したがって、同じ形状のチェーン伝動用可動レバー200を許容されるレバーの最大後退量が異なる複数種類のチェーン伝動装置に共通して使用することが可能になり、多品種少量生産が行われる自動車の生産などにおいて、部品点数の一層の削減に寄与できる。
以上のように、本発明の実施例2であるチェーン伝動用可動レバー200も、前述した実施例1であるチェーン伝動用可動レバー100と同様に、レバー本体側と取付面側との間に介装されたねじりコイルばね230が、シュー面をチェーン方向に付勢するのみならず、レバー本体220の所定量以上の後退を阻止するバックストップ機構としても作用するものであって、さらに、ショルダーボルト280の肩部285に軸支されたラチェット爪270が、軸穴240の周辺側面に刻設されたラック260に押し付けられていることによって、ラチェット爪270とラック260との噛み合いによりレバー本体220の後退変位を阻止するので、テンショナなどの他の機構を用いることなくレバー単体で、レバー本体の僅かな後退から大きな後退まで、その後退を確実に制止するバックストップ機構を実現することができる。そして、部品点数の削減、製造コストの削減、組立作業負担の削減、静粛性の向上が達成できるなど、その効果は甚大である。
本発明の実施例1のチェーン伝動用可動レバーの主要部の概略斜視図。 図1を矢視IIから見たときの平面図。 図1のIII−III線における断面図。 図3を矢視IVから見たときの平面図。 実施例1のチェーン伝動用可動レバーを伝動装置に適用したときの外観図。 図5のVI−VI線における断面図。 本発明の実施例2のチェーン伝動用可動レバーの主要部の概略斜視図。 従来のチェーン伝動用可動レバーを伝動装置に適用したときの外観図。 別の従来のチェーン伝動用可動レバーを伝動装置に適用したときの外観図。
符号の説明
100、200、300、400 ・・・ チェーン伝動用可動レバー
110、310、410 ・・・ シュー面
120、220、320、420 ・・・ レバー本体
125、225、425 ・・・ (レバー本体の)基端部
130、230、430 ・・・ ねじりコイルばね
132、232 ・・・ (ねじりコイルばねの)固定端
134、234 ・・・ (ねじりコイルばねの)係止端
136 ・・・ (ねじりコイルばねの)巻回部
140、240 ・・・ 軸穴
150、250、252、254、256、258 ・・・ コイル固定穴
160、260 ・・・ ラック
170、270 ・・・ ラチェット爪
172 ・・・ ラチェット軸
174 ・・・ コイルスプリング
180、280 ・・・ ショルダーボルト
185、285 ・・・ (ショルダーボルトの)肩部
440 ・・・ 軸
500 ・・・ テンショナ
510 ・・・ (テンショナの)ハウジング
520 ・・・ (テンショナの)プランジャ
530 ・・・ (テンショナの)ラチェット
540 ・・・ (テンショナの)ラチェット軸
550 ・・・ (テンショナの)ラチェット歯
φd ・・・ ねじりコイルばねの巻回部の外径
φD ・・・ 軸穴の内径
CH ・・・ チェーン
SP1 ・・・ 駆動側スプロケット
SP2 ・・・ 従動側スプロケット
SH1 ・・・ クランクシャフト
SH2 ・・・ カムシャフト
E ・・・ 取付面

Claims (3)

  1. チェーンに摺動接触するシュー面が長手方向に沿って形成され取付面に固設されたショルダーボルトに基端部が回動自在に支持されるレバー本体と、前記レバー本体側と取付面側との間に介装され付勢力によりシュー面をチェーンに押し付けるねじりコイルばねとを備えたチェーン伝動用可動レバーにおいて、
    前記レバー本体が、ショルダーボルトを遊貫するとともにねじりコイルばねの巻回部を収容する軸穴を有し、
    前記ねじりコイルばねが、レバー本体の後退時に巻回部の外径が大きくなる方向に巻回されているとともに、レバー本体の最大後退時に巻回部の外径が軸穴の内径と等しくなるように巻回されており、
    前記ショルダーボルトの肩部に軸支されたラチェット爪が、軸穴の周辺側面に刻設されたラックに押し付けられ、レバー本体の後退変位を阻止することを特徴とするチェーン伝動用可動レバー。
  2. 前記ねじりコイルばねの一端が取付面に固設されているとともに、他端が巻回部の外側にL字状に屈曲されて前記軸穴近傍に穿孔されたコイル固定穴に挿通されていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン伝動用可動レバー。
  3. 前記コイル固定穴が軸穴の周囲に複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のチェーン伝動用可動レバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016006471A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 日本発條株式会社 テンショナー

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