JP2010001785A - 圧縮機及びそれを備えた空気調和装置の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉されたケーシング内に制御装置が配置された圧縮機において、ケーシング外部との通信が経年劣化や外乱の影響を受けにくく、且つ、コストの増大や信頼性の低下を防止できるような構成を得る。
【解決手段】ケーシング(10)には、制御装置(30)に接続される信号線(36)とケーシング外部の信号線(45)とが該ケーシング(10)の内外で接続される端子(21)が設けられている。上記制御装置(30)は、複数の信号を多重化した状態で上記信号線(36,45)を介して送受信する通信部(30a)を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーシング内に制御装置が配置された圧縮機に関し、特に、該制御装置とケーシング外部との通信技術に関するものである。
従来より、密閉されたケーシング内に、電動機や該電動機によって駆動される圧縮機構だけでなく、該電動機を駆動制御する制御装置も配置された圧縮機が知られている。このような圧縮機では、制御装置をケーシング内に配置するため、該制御装置をケーシング内の冷媒によって効率良く冷却することができるとともに、該制御装置の設置スペースを別途設ける必要がなくなり、空気調和装置の室外機のコンパクト化を図れる。
通常、空気調和装置で用いられる制御装置は、圧縮機の電動機を駆動制御するだけでなく、空気調和装置内の他の構成機器も制御するように構成されているため、上記制御装置に対して構成機器などを通信可能に接続する必要がある。上述のように、圧縮機のケーシング内に制御装置を配置した場合、該制御装置とケーシング外部との通信をどのようにして確保するかが重要になる。
これに対し、圧縮機のケーシングに端子を設けて、該端子によってケーシングの内外の信号線を電気的に接続する構成や、例えば特許文献1に開示されるように、制御装置に、ケーシング外部との信号の送受信を行うための非接触方式の通信手段を設ける構成などが考えられる。
なお、上記特許文献1の構成では、ケーシング内に配置された制御装置に、ケーシング外部との通信を行うための光信号伝達方式や電磁界信号伝達方式、振動信号伝達方式の通信手段を設けることで、ケーシング外部との間を信号線によって接続することなく、制御装置とケーシング外部との通信を可能にしている。
特開2006−29175号公報
ところで、上述のようにケーシングに端子を設けて、該端子によってケーシングの内外の信号線を電気的に接続する場合、制御装置とケーシング外部とを接続する信号線の数が多いため、該ケーシングに設けられる端子の数が多くなって、その分、製造コストが増大するとともに、端子部分での気密性の低下や端子の損傷などの信頼性低下を招く可能性が増大するという問題が生じる。
これに対し、上記特許文献1のように、ケーシング内の制御装置に非接触方式の通信手段を設けて、ケーシング外部との間の通信を該通信手段によって行うことにより、信号線や端子の問題は解決できるものの、該通信手段の経年劣化や付着した汚れなどにより、時間が経つと性能が低下する虞があるとともに、圧縮機の電動機で発生した振動や、該電動機及び制御装置などで発生したノイズ等の影響を受けて、精度良く信号の送受信を行えない可能性がある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、密閉されたケーシング内に制御装置が配置された圧縮機において、ケーシング外部との通信が経年劣化や外乱の影響を受けにくく、且つ、コストの増大や信頼性の低下を防止できるような構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧縮機(1)は、密閉されたケーシング内に配置された制御装置に、複数の信号を多重化して信号線で送受信可能にする信号多重化手段を設けた。
具体的には、第1の発明は、密閉されたケーシング(10)内に、電動機(16)と、該電動機(16)によって駆動される圧縮機構(15)と、該電動機(16)の駆動制御を行う制御装置(30)とが配置された圧縮機を対象とする。
そして、上記ケーシング(10)には、上記制御装置(30)に接続される信号線(36)とケーシング外部の信号線(45)とが該ケーシング(10)の内外で接続される端子(21)が設けられていて、上記制御装置(30)は、複数の信号を多重化した状態で上記信号線(36,45)を介して送受信する信号多重化部(30a)を有しているものとする。
この構成により、密閉されたケーシング(10)内に制御装置(30)が配置された構成でも、該制御装置(30)に接続される信号線(36)の数を減らして、該信号線(36)の繋がる端子(21)の数を減らすことができる。すなわち、信号多重化部(30a)によって、複数の信号を多重化して信号線(36,45)で送受信することにより、信号線(36,45)の数を減らすことができ、これにより、該信号線(36,45)が接続される端子(21)の数を減らすことができる。
したがって、単純にケーシング(10)内に制御装置(30)を配置する場合に比べて、該ケーシング(10)に設ける端子(21)の数を減らすことができる分、製造コストの低減を図れるとともに端子(21)部分での信頼性の低下を防止できる。
上述の構成において、上記信号多重化部(30a)は、パラレル信号をシリアル信号に変換して上記信号線(36,45)を介してケーシング外部へ送信する一方、該ケーシング外部から上記信号線(36,45)を介して受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するように構成されているものとする(第2の発明)。
これにより、信号線(36,45)で送信する信号の多重化を容易且つ確実に実現することができるため、上記第1の発明の構成を容易且つ確実に実現することができる。
また、上記制御装置(30)には、ケーシング外部から複数の電源線(48)が接続されていて、上記信号多重化部(30a)は、上記複数の電源線(48)の一部を利用して信号を送受信可能に構成されているのが好ましい(第3の発明)。
こうすることで、電源線(48)を利用して信号を送受信できるため、信号線の本数をさらに減らすことが可能になる。したがって、上述の構成によって、ケーシング(10)の端子(21)の数をさらに減らすことができるため、単にケーシング(10)内に制御装置(30)を配置する場合に比べて、さらなるコスト低減を図れるとともに端子部分における信頼性の低下をより確実に防止できる。
また、上記ケーシング(10)内は、上記圧縮機構(15)によって圧縮される前の冷媒で充たされているのが好ましい(第4の発明)。これにより、制御装置(30)を、圧縮機構(15)で圧縮される前の冷媒、すなわち低圧冷媒によって効率良く冷却することができる。
第5の発明は、空気調和装置の室外機に関するものである。具体的には、請求項1から4のいずれか一つの圧縮機(2)を備えていて、該圧縮機(2)内の制御装置(30)が構成機器(3,4,5)との信号の授受によって空調制御も行うように構成された空気調和装置の室外機を対象とする。
そして、上記制御装置(30)の信号多重化部(30a)から送信されるシリアル信号を空調制御用のパラレル信号に変換して上記構成機器(3,4)に送信する一方、上記構成機器(5)から出力されるパラレル信号をシリアル信号に変換して上記信号多重化部(30a)に送信する信号制御手段(40a)を備えているものとする。
この構成により、室外機(1)内の信号制御手段(40a)によって、圧縮機(2)のケーシング(10)内の制御装置(30)の入出力信号を多重化することができる一方、室内機と室外機(1)との信号の授受は従来どおりの構成とすることができる。すなわち、上記室外機(1)内に、上記制御装置(30)の信号多重化部(30a)との間で信号の送受信が可能な信号制御手段(40a)を設けることによって、室内機の構成は特に大きく変更することなく、上記圧縮機(2)のケーシング(10)に設ける端子数を減らすことができ、該圧縮機(2)の製造コストの増大や端子部分での信頼性の低下を防止できる。
上記第1の発明によれば、密閉されたケーシング(10)内に制御装置(30)が配置される構成において、信号多重化部(30a)によって、複数の信号を多重化して信号線(36,45)で送受信できるようにしたため、単にケーシング(10)内に制御装置(30)を配置する場合に比べて、上記ケーシング(10)に設ける端子(21)の数を減らすことができ、これにより、製造コストの低減を図れるとともに端子部分での信頼性の低下を防止できる。
また、第2の発明によれば、上記信号多重化部(30a)は、パラレル信号をシリアル信号に変換してケーシング外部へ送信する一方、ケーシング外部から受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するように構成されているため、上記第1の発明の構成を容易且つ確実に得ることができ、該第1の発明の効果を容易且つ確実に得ることができる。
また、第3の発明によれば、上記信号多重化部(30a)は、上記制御装置(30)に接続される複数の電源線(48)の一部を利用して信号を送受信可能に構成されているため、信号線(36,45)及び端子(21)の数をさらに減らすことができ、さらなるコスト低減を図れるとともに端子部分での信頼性の低下をより確実に防止できる。
また、第4の発明によれば、上記ケーシング(10)内は、低圧冷媒で充たされているため、該低圧冷媒によって上記制御装置(30)を効率良く冷却することができる。
第5の発明によれば、圧縮機(2)内の制御装置(30)によって空調制御される空気調和装置の室外機(1)に、該制御装置(30)の信号多重化部(30a)との間で信号の送受信が可能なように信号の変換を行う信号制御手段(40a)を設けたため、室内機の構成を大きく変えることなく、圧縮機(2)のコスト増大及び端子部分での信頼性の低下を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1に、本発明の実施形態に係る圧縮機(2)を備えた空気調和装置の室外機(1)の概略構成を、信号線(36,45,46,47)や電源線(48)を用いて模式的に表した図を示す。すなわち、この図1は、圧縮機(2)のケーシング(10)内に配置されたインバータ装置(30)と室外機(1)内の各構成機器(3,4,5)に繋がる信号線(46,47)との接続や、該インバータ装置(30)と電源線(48)との接続状態を示している。
上記圧縮機(2)は、例えば、冷房運転と暖房運転とに切り換え自在に構成された空気調和装置の冷媒回路に設けられている。すなわち、特に図示しないが、上記空気調和装置の冷媒回路は、上記圧縮機(2)と、四路切換弁(3)と、熱源側熱交換器である室外熱交換器と、膨張機構である電動弁(4)と、利用側熱交換器である室内熱交換器とが冷媒配管によって順に接続されてなる。そして、上記冷媒回路では、その内部を流れる冷媒によって、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われるようになっている。なお、上記冷媒回路には、圧縮機(2)の吸入温度や吐出温度、冷媒の蒸発温度を検出するための温度センサや、該圧縮機(2)の吸入圧力や吐出圧力を検出するための圧力センサなどが設けられている。ここで、上記四路切換弁(3)や電動弁(4)、各種センサ(5)が、本発明における構成機器に対応する。
上記圧縮機(1)は、冷媒を圧縮するための流体機械であり、図2に示すように、例えばケーシング(10)内が低圧冷媒によって充たされた低圧ドーム型に構成されている。詳しくは、上記圧縮機(2)は、縦長円筒状に形成された密閉ドーム型のケーシング(10)を有している。このケーシング(10)は、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部と、その上端部に気密状に溶接されて一体接合され、上方に突出した凸面を有する椀状の上壁部と、上記胴部の下端部に気密状に溶接されて一体接合され、下方に突出した凸面を有する椀状の底壁部とからなる密閉状の圧力容器であり、その内部は空洞である。
上記ケーシング(10)には、その側面に吸入管(11)及び吐出管(12)が接続されている。この吸入管(11)は、ケーシング(10)の側壁を貫通して先端部分が該ケーシング(10)内に位置するように配設されている。上記吐出管(12)は、上記ケーシング(10)の側壁を貫通して先端部分が後述する圧縮機構(15)の内部空間(図示省略)に位置している。これにより、該圧縮機構(15)内で圧縮された冷媒は、上記吐出管(12)によって圧縮機(2)外へ吐出される。
また、上記ケーシング(10)の上壁部には、該ケーシング(10)内の機器とケーシング外部とを電気的に接続するための端子ターミナル(20)が設けられている。この端子ターミナル(20)は、複数の端子(21)を有していて、各端子(21)に信号線(36,45)や電源線(48)などがケーシング内外から接続されるように構成されている。このように、端子(21)を介してケーシング内外を電気的に接続することにより、上記ケーシング(10)内の気密性を保つことができる。
また、上記ケーシング(10)の内部には、冷媒を圧縮する圧縮機構(15)と、この圧縮機構(15)の下方に配置される駆動モータ(16)(電動機)と、インバータ装置(30)(制御装置)とが収容されている。圧縮機構(15)及び駆動モータ(16)は、ケーシング(10)内を上下方向に延びるように配置される駆動軸(17)によって連結されている。なお、特に図示しないが、この駆動軸(17)の下端部は、下部軸受に回転可能に支持されている。
上記圧縮機構(15)は、例えば、ロータリー式やスイング式、スクロール式などの圧縮機構によって構成されている。この圧縮機構(15)の構成については、特に説明しないが、上記ケーシング(10)の内壁面に固定された固定部に対して、可動部が回転若しくは揺動することにより、該固定部と可動部との間に形成された空間内で冷媒が圧縮されるように構成されている。これにより、上記吸入管(11)を介してケーシング(10)内に充たされた低圧冷媒を吸い込んで、上記圧縮機構(15)の内部で圧縮した後、該ケーシング(10)に設けられた吐出管(12)を介して高圧の冷媒をケーシング外部へ吐出することができる。
上記駆動モータ(30)は、ケーシング(10)の内壁面に固定された環状のステータ(18)と、このステータ(18)の内側で回転自在に構成されたロータ(19)と、を備えている。上記ロータ(19)は、駆動軸(17)の周りに複数の磁石が配設されたもので、該駆動軸(17)を介して圧縮機構(15)の可動部と連結されている。上記ステータ(18)は、固定子鉄心に複数の巻線が巻回されたもので、後述するインバータ装置(30)から三相交流の電力が供給されると、内部に回転磁界を形成するように構成されている。したがって、上記ステータ(18)に所定の電力を供給すると、その内側に位置するロータ(19)に回転力が発生し、該ロータ(19)とともに圧縮機構(15)の可動部が回転する。
上記ステータ(18)の外周面には、その一部が切り欠かれたコアカット部(18a)が設けられている。このコアカット部(18a)は、上記ステータ(18)の外周面の複数箇所に、一端側から他端側まで軸線方向に延びるように形成されている。これにより、上記コアカット部(18a)には、上記吸入管(11)からケーシング(10)内に吸入された低圧冷媒が流れ、ステータ(18)を外周側から冷却することができる。
上記インバータ装置(30)は、上記駆動モータ(16)のステータ(18)に所定の電力を供給することにより、該駆動モータ(16)の駆動制御を行うように構成されたものである。具体的には、上記インバータ装置(30)は、基板(31)上に各種素子(32,33)やパワーデバイス(34)が実装されたものであり、該パワーデバイス(34)のスイッチング素子を動作させることにより、上記駆動モータ(16)へ供給する電力を制御している。ここで、上記パワーデバイス(34)は、内部のスイッチング素子のスイッチング動作等によって高温になるため、該パワーデバイス(34)の外表面上には、冷却のためのヒートシンク(35)が設けられている。
また、特に図示しないが、上記インバータ装置(30)は、上記ケーシング(10)の上壁部に設けられた端子ターミナル(20)の端子(21)に対して、信号線及び電源線によって接続されている。
このように、上記インバータ装置(30)をケーシング(10)内に配置することで、該インバータ装置(30)全体をケーシング(10)内の低圧冷媒によって冷却することができるため、該インバータ装置(30)を効率良く冷却することができる。しかも、上記インバータ装置(30)を圧縮機(2)内に配置することで、該インバータ装置(30)の配置スペースを室外機(1)に別途、設ける必要がなくなるので、該室外機(1)のコンパクト化も図れる。さらに、上記インバータ装置(30)で発生したノイズの一部を上記ケーシング(10)によって遮断することもできる。
しかしながら、単にインバータ装置(30)を圧縮機(2)のケーシング(10)内に配置しただけでは、該インバータ装置(30)とケーシング外部とを接続する信号線の本数が多いため、ケーシング(10)の端子ターミナル(20)に多数の端子(21)を設ける必要があり、その分、製造コストの増大や端子部分の信頼性の低下を招く虞がある。
すなわち、通常、空気調和装置などに用いられるインバータ装置(130)は、図4に示すように、室内機側から電源線(148)が接続されているだけでなく、空気調和装置内の各種センサ(5)や四路切換弁(3)、電動弁(4)に対しても信号線(146,147)で接続されていて、これらのセンサ(5)から出力信号を受信して空調制御を行ったり、四路切換弁(3)や電動弁(4)の駆動制御を行ったりするなど、空気調和装置全体の制御手段としても機能している。したがって、このようなインバータ装置(130)を、図5に示すように、圧縮機(102)のケーシング内に配置すると、多数の電源線(148)や信号線(146,147)でケーシング内外を電気的に接続する必要が生じ、ケーシングに多数の端子を設ける必要がある。なお、上記図4及び図5において、符号148は電源線を、符号149は電源用の通信線を、それぞれ示している。
これに対し、本発明では、図1に示すように、圧縮機(2)のケーシング(10)内に配置されたインバータ装置(30)に対し、ケーシング外部から接続される信号線(45,36)の本数を少なくして、該信号線(45,36)で複数の信号を送信するようにした。
具体的には、圧縮機(2)外に、マイコン等によって構成される通信装置(40)を設け、該通信装置(40)と上記圧縮機(2)の端子ターミナル(20)の端子(21)とを2本の信号線(45,45)によって接続した。また、該端子(21)と上記インバータ装置(30)との間も2本の信号線(36,36)によって接続されていて、それぞれ、該端子(21)を介して2本の信号線(45,36)が2本の通信ライン(51,51)を構成している。これにより、上記通信装置(40)とインバータ装置(30)とが通信ライン(51)によって電気的に接続されている。なお、上記2本の通信ライン(51,51)は、一方が上記通信装置(40)から圧縮機(2)内のインバータ装置(30)へ信号を送信するための通信ライン(51)であり、他方が上記インバータ装置(30)から通信装置(40)へ信号を送信するための通信ライン(51)である。
上記通信装置(40)及びインバータ装置(30)には、それぞれ、上記通信ライン(51)で複数の信号を送受信するための通信部(40a,30a)が設けられている。この通信部(40a,30a)は、複数の信号を一つの通信ライン(51)で送信できるように信号を多重化して送信可能に構成されている。詳しくは、図3に示すように、上記通信部(40a,30a)は、それぞれ、パラレルデータ(パラレル信号)をシリアル信号に変換したり、該シリアル信号をパラレルデータに変換したりするシフトレジスタ部(40b,30b)と、該シフトレジスタ部(40b,30b)でデータ変換する際に用いるクロック数を付与するためのクロック発生部(40c,30c)とを備えている。上記通信部(40a,30a)は、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)などによって構成される。ここで、上記通信部(30a)が本発明における信号多重化部に、上記通信部(40a)が本発明における信号制御手段に、それぞれ対応している。
上記シフトレジスタ部(40b,30b)は、通信装置(40)やインバータ装置(30)内の制御部(40d,30d)からパラレルデータが入力されると、上記クロック発生部(40c,30c)から出力されるクロック数に応じて、該データをシリアル信号に変更して、制御信号とともに上記通信ライン(51)を介して他方のシフトレジスタ部(30b,40b)に送信するように構成されている。また、上記シフトレジスタ部(40b,30b)は、シリアル信号を制御信号とともに受信すると、該制御信号及び上記クロック発生部(30c,40c)から出力されるクロック数に応じて、シリアル信号を元のパラレルデータに変換するように構成されている。
これにより、上記通信装置(40)と圧縮機(2)内のインバータ装置(30)との間を2本の通信ライン(51)で接続した構成でも、パラレルデータを互いに送受信することができる。したがって、圧縮機(2)内のインバータ装置(30)とケーシング外部とを接続する信号線(45,36)の本数を減らすことができ、該信号線(45,36)を接続する端子(21)の数も減らすことができる。よって、その分、製造コストの低減を図れるとともに、端子(21)の部分での信頼性の低下を防止することができる。
本実施形態の場合、上記通信装置(40)には、上記図1に示すように、空気調和装置内の各種センサ(5)や四路切換弁(3)、電動弁(4)が、信号線(46,47)を介して電気的に接続されている。したがって、上記センサ(5)の出力信号は、上記通信部(40a)内でシリアル信号に変換された後、上記通信ライン(51)を介して圧縮機(2)内のインバータ装置(30)の通信部(30a)に送信されて、パラレルデータに戻された後、該インバータ装置(30)での空調制御に利用される。また、上記インバータ装置(30)の制御部(30d)で生成された四路切換弁(3)や電動弁(4)の駆動信号は、通信部(30a)でシリアル信号に変換されて、上記通信ライン(51)を介して上記通信装置(40)の通信部(40a)に送信された後、該通信部(40a)でパラレルデータに戻され、上記信号線(47)を介して四路切換弁(3)や電動弁(4)に送信される。
ここで、上記図1において、符号48は、室内機と圧縮機内のインバータ装置(30)とを接続するように設けられた電源線である。また、符号49は、電源用の通信線である。
−実施形態の効果−
以上より、この実施形態によれば、低圧ドーム型の圧縮機(2)のケーシング(10)内にインバータ装置(30)を配置したため、該ケーシング(10)内の低圧冷媒によって該インバータ装置(30)を効率良く冷却することができるとともに、室外機(2)のコンパクト化も図れる。しかも、上述のように、ケーシング(10)内に上記インバータ装置(30)を配置することで、該インバータ装置(30)で発生したノイズの一部を上記ケーシング(10)によって遮断することができる。
そして、このような構成において、上記インバータ装置(30)をケーシング外部の通信装置(40)と2本の通信ライン(51,51)によって接続し、1本の通信ライン(51)に複数の信号を多重化させて送信するようにしたため、該複数の信号毎に信号線を設ける場合に比べて、ケーシング(10)の端子ターミナル(20)で必要な端子(21)の数を減らすことができ、その分、製造コストの低減を図れるとともに、端子(21)の部分で信頼性が低下するのを防止することができる。
すなわち、上記ケーシング(10)内にインバータ装置(30)を配置する場合、該インバータ装置(30)が空調の制御手段として機能する空気調和装置では、図5に示すように、上記ケーシング(10)に多数の端子を設けて該端子にそれぞれの信号線を繋ぐ必要があるが、上述のように、複数の信号を多重化させて1本の通信ライン(51)で送受信するようにすれば、信号線及び端子の数を確実に減らすことができ、製造コストの低減や端子部分での信頼性の向上を図れる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、通信装置(40)と圧縮機(2)内のインバータ装置(30)との間を、2本の通信ライン(51,51)及び2本の電源線(48,48)によって接続しているが、この限りではなく、該電源線(48,48)のうちの一本を信号線として利用することで、通信ライン(51)を1本にしてもよい。すなわち、上記電源線(48)には、上記インバータ装置(30)に供給する電力以外にも、信号を送信するようにすればよい。この場合には、フォトカプラなどを別途、設ける必要がある。これにより、信号線(45,36)の本数をさらに減らすことができ、さらなるコスト低減を図れるとともに端子部分での信頼性の低下をより確実に防止することができる。
また、上記実施形態では、低圧ドーム型の圧縮機(2)内にインバータ装置(30)を配置しているが、この限りではなく、例えば高圧ドーム型の圧縮機など、どのようなタイプの圧縮機内にインバータ装置(30)を配置してもよい。
また、上記実施形態では、通信装置(40)に対して、各種センサとの間に6本の信号線(46)が、四路切換弁(3)及び電動弁(4)との間に計6本の信号線(47)がそれぞれ接続されているが、この限りではなく、空気調和装置の構成に応じてさらに多い数の信号線が接続されていてもよいし、信号線の数が少なくてもよい。
さらに、上記実施形態では、一般的な空気調和装置の圧縮機(2)内にインバータ装置(30)を配置するようにしているが、この限りではなく、カーエアコンなどに適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、空気調和装置の冷媒回路の一部を構成し、且つ、ケーシング内にインバータ装置が配置される圧縮機について特に有用である。
本発明の実施形態に係る空気調和装置の室外機内の電源線及び信号線の配線を概略的に示す図である。 圧縮機の構造を概略的に示す縦断面図である。 通信部の概略構成を示すブロック図である。 従来の室外機に係る図1相当図である。 インバータ装置を単に圧縮機内に配置した場合の図1相当図である。
符号の説明
1,101 室外機
2,102 圧縮機
3 四路切換弁(構成機器)
4 電動弁(構成機器)
5 センサ
10 ケーシング
15 圧縮機構
16 駆動モータ(電動機)
20 端子ターミナル
21 端子
30,130 インバータ装置(制御装置)
30a 通信部(信号多重化部)
30b シフトレジスタ部
30c クロック発生部
30d 制御部
31 基板
34 パワーデバイス
35 ヒートシンク
36 信号線
40 通信装置
40a 通信部(信号制御手段)
40b シフトレジスタ部
40c クロック発生部
40d 制御部
45,46,47,146,147 信号線
48,148 電源線
49,149 通信線
51 通信ライン

Claims (5)

  1. 密閉されたケーシング(10)内に、電動機(16)と、該電動機(16)によって駆動される圧縮機構(15)と、該電動機(16)の駆動制御を行う制御装置(30)とが配置された圧縮機であって、
    上記ケーシング(10)には、上記制御装置(30)に接続される信号線(36)とケーシング外部の信号線(45)とが該ケーシング(10)の内外で接続される端子(21)が設けられていて、
    上記制御装置(30)は、複数の信号を多重化した状態で上記信号線(36,45)を介して送受信する信号多重化部(30a)を有していることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1において、
    上記信号多重化部(30a)は、パラレル信号をシリアル信号に変換して上記信号線(36,45)を介してケーシング外部へ送信する一方、該ケーシング外部から上記信号線(36,45)を介して受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するように構成されていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2において、
    上記制御装置(30)には、ケーシング外部から複数の電源線(48)が接続されていて、
    上記信号多重化部(30a)は、上記複数の電源線(48)の一部を利用して信号を送受信可能に構成されていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1から3のいずれか一つにおいて、
    上記ケーシング(10)内は、上記圧縮機構(15)によって圧縮される前の冷媒で充たされていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1から4のいずれか一つの圧縮機(2)を備えていて、該圧縮機(2)内の制御装置(30)が構成機器(3,4,5)との信号の授受によって空調制御も行うように構成された空気調和装置の室外機であって、
    上記制御装置(30)の信号多重化部(30a)から送信されるシリアル信号を空調制御用のパラレル信号に変換して上記構成機器(3,4)に送信する一方、上記構成機器(5)から出力されるパラレル信号をシリアル信号に変換して上記信号多重化部(30a)に送信する信号制御手段(40a)を備えていることを特徴とする空気調和装置の室外機。
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