JP2009543981A - 流体動力式の比例ポンプおよびそのポンプを含む流体小出しシステム - Google Patents

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Abstract

流体動力モータは、流体圧を機械的負荷に変換する構成のモータと、このモータに動作可能に連結された弁組立体とを備えている。このモータは、第1チャンバーと、第2チャンバーと、第1チャンバーと第2チャンバーを分離しているピストンと、ピストンに動作可能に連結されているロッドとを備えている。弁組立体は、第1チャンバーおよび第2チャンバーに向かう流体の流れを選択的に制御する構成である。弁組立体はハウジングと、弁組立体に流体が流入するのに反応して、更にまた、モータのロッドの運動に反応してハウジングの内部で往復運動する構成の第1スプールと、弁組立体に流体が流入するのに反応して、更にまた、第1スプールの運動に反応してハウジングの内部で往復運動する構成の第2スプールとを備えている。弁組立体は流体の流れを制御してピストンに往復運動をさせることで、ロッドに往復運動をさせるようにしている。
【選択図】 図1

Description

(関連する出願)
本願は、米国特許法(35U.S.C.)の第119条第(e)項に基づき、2006年7月19日出願の米国仮出願第60/831,792号の優先権を主張するものであり、かかる仮出願の開示内容は、ここに援用することにより、本件の一部をなすものとする。
(技術分野)
本件開示は、流体流のエネルギーの一部を往復運動に変換する構成の流体モータ装置に関するものであり、特に、流体ポンプに動作可能に関与している流体動力モータを装備した装置に関連している。これに加えて、本件開示は、2種類以上の流体の割合を加減する構成の流体回路、2種類以上の流体を小出しする構成の流体回路、または、2種類以上の流体の割合を加減して小出しする構成の流体回路に関連している。
流体ポンプは電気モータを動力とすることができる。電気モータによって駆動されている流体ポンプには多数の欠点がある恐れがある。例えば、或る応用例では、電気モータによって駆動される流体ポンプは安全上の理由から望ましくない場合がある。具体例を挙げると、溶剤、酸類、油、可燃性液体などは、ポンプで汲水すると、ポンプを駆動するのに高圧電気モータまたは高電流電気モータを作動させるのは不利どころか危険な場合すらある。更に、電気モータによって駆動される流体ポンプは停止状態から容易に起動させることが出来ず、容易に失速状態まで停止させることができず、または、その両方ともが出来ない場合がある。或る応用例では、間欠的な流体流を生じるのが望ましい場合があるが、それには流体流を周期的に始動および停止させることが必要である。その結果、電気モータによって駆動される流体ポンプは満足のいく動作を行うことができない恐れがある。
電気モータを利用してポンプを駆動することに代わる例として、ポンプを駆動するのに流体モータを利用する方法がある。しかし、既存の流体モータは多数の潜在的欠点を被る恐れがある。例えば、流体モータには、モータにより流体流を制限する弁ポートを備えている場合があるが、流体モータによる圧力降下、乱流、または、その両方を生じるような態様で行われる。その結果、動力源である流体にガスが飽和状態となった場合、例えば、流体がガスで飽和状態の炭酸水となった場合は、流体モータによる過度の圧力降下や過度の乱流は溶液から二酸化炭素を気泡として放出させ、これが、炭酸水およびシロップなどの混合用液を汲水し、これらの割合を加減し、または、その両方を実施するために使用されている流体動力の比例ポンプの精度に悪影響を及ぼす。更に、或る種の流体モータは、或る動作位置から次の動作位置へ移動する間に内部で弁漏れを被ることがあり、これも流体の比例分配処理の精度に悪影響を及ぼすことがある。
既存の流体小出しシステムの具体例としては、後で混合する飲料のディスペンサが挙げられる。コカコーラ(登録商標)(COCA COLA)やペプシ(登録商標)(PEPSI)などのような後で混合するタイプの貯蔵飲料を小出しための既存の後で混合する飲料のディスペンサは今や世界中で相対的に標準化が進んでいる。後で混合するタイプの貯蔵飲料はシロップ成分および水成分から成り、これらは両液を配膳用カップに落下注入すると混ざるようになっていることが多い。例えば、一成分として炭酸水などを使用する飲料については、シロップ対水の割合が約1対5になることがある。後で混合するタイプの飲料ディスペンサの或る実施例では、分配弁がシロップ成分と水成分についての割合加減機能とオン・オフ機能を備えている。このような後で混合するタイプのディスペンサは、一般的に、圧力補償を利用した開口により、比例分配処理が行われる際に周期的な較正と調節が必要となる。
或る既存のディスペンサにおいては、ダンボール箱に格納された大気圧下の可撓性シロップバッグから、ガス作動式膜ポンプによって加圧されたシロップが分配弁に供給される。加圧環境でシロップを搬送するためのガスは、通例は、加圧された二酸化炭素タンクから供給される。シロップの箱、管、制御装置、および、ポンプは「箱内バッグ(BIB すなわちbag-in-box)」と総称されるのが普通である。或る小出しシステムでは、BIBポンプは複数のシロップバッグから供給を受け、シロップを複数の分配弁へと汲液する。或る既存のディスペンサにおいては、水が圧力下で分配弁に供給される。液体(例えば、飲料など)が炭酸液ではない場合には、水圧は既成の家庭内送水圧によって供与されてもよいし、または、家庭内送水圧が低すぎる場合には、水圧昇圧装置ポンプによって供与されてもよい。液体(例えば、飲料など)が炭酸液である場合には、炭酸水に対する圧力は、炭酸ガス飽和装置ポンプと二酸化炭素給送圧によって供与することができる。
本件開示の目的は、第1流体流、第1流体圧、または、その両方を流体モータによって機械運動に変換し、更に、この機械運動を流体ポンプによって流体流、流体圧、または、その両方に変換する装置を提供することである。
本件開示のもう1つの目的は、第1段の弁作動のエネルギーがピストンの変位によって供給される流体モータを提供することである。
本件開示のもう1つ別な目的は、第1段の弁によって制御されている第1動力流体の流れと圧力によって第2段の弁作動のエネルギーが供給される流体モータを提供することである。
本件開示の更に別な目的は、第1動力流体に関与して流体モータにかかる圧力差、加圧ポンプにかかる圧力差、または、その両方にかかる圧力差によって弁作動のエネルギーが供給される流体モータを提供することである。
本件開示の更にもう1つの目的は、ピストン室の端部の近位にピストンを置くことにより弁作動が実施できるようにし、ピストンによって駆動されるシャフトが第2段の弁を作動させる構成の第1段の弁と接触することにより、多数ポート弁の移動を行えるようにした流体モータを提供することである。
本件開示の更にもう1つ別な目的は、複数の同心部材が設けられた多数ポート弁を提供することである。
本件開示のまた別な目的は、動作中にO字リング封鎖部材の圧迫を阻止することができる多数ポート弁部材を提供することである。
本件開示のまた更に別な目的は、第1流体流、第1流体圧、または、その両方に反応して停止または再始動する構成の装置を提供することである。
本件開示のまた1つ別な目的は、第2流体流、第2流体圧、または、その両方に反応して停止または再始動する構成の装置を提供することである。
本件開示の更なる目的は、投入流体流、投入流体圧、または、その両方に反応して停止または再始動する構成の流体モータを提供することである。
本件開示の別な目的は、シャフト圧に反応して停止または再始動する構成の流体モータを提案することである。
本件開示の更に別な目的は、2種類以上の流体を精度よく容量の比例分配を行えるようにすることである。
本件開示のもう1つ別な目的は、一定の割合で流量加減をする流体モータ駆動式の比例ポンプを提案することである。
本件開示の更にもう1つ別な目的は、割合を調節しながら流量加減をする流体モータ駆動式の比例ポンプを提案することである。
本件開示のまた別な目的は、流体が液相である、気相である、または、その両方の状態である場合に作動する構成の装置を提案することである。
本件開示の更なる目的は、往復運動を検知して動作を制御し、測定し、または、制御と測定の両方を実施する構成の装置を提案することである。
本件開示の別な目的は、多種類の流体を多数の流体源から多数の目的地に搬送する構成の流体回路を提案することである。
本件開示の更に別な目的は、複数の同心部材が設けられている2段の作動弁を提案することである。
本件開示の更にもう1つの目的は、バネ、弾性部材、または、その両方を使用しない失速防止作動弁を提案することである。
本件開示のまた別な目的は、バネ作動式の各種弁構成体と比較して、実質的に静かな作動特性を示す失速防止作動弁を提案することである。
本件開示は上述の目的のうちの1つ以上を果たすことを求めている。本件開示は上述の目的のうちの1つ以上を事前に不要なものとしていることもあるが、本件開示の幾つかの観点は必ずしも上述の目的の1つ以上を回避する必要がない場合もあることを理解するべきである。
以下の説明では、或る複数の観点および複数の実施例が明瞭になる。本発明は、広義には、そのような観点および実施例の1つ以上の特性を欠いていても実施することができるものと理解するべきである。そのような観点および実施例は具体例にすぎないものと解釈するべきである。
本発明の一観点は、流体流を機械的負荷に変換する構成のモータなどのような流体動力モータに関するものである。このようなモータには第1チャンバー、第2チャンバー、および、第1チャンバーと第2チャンバーとを互いに分離しているピストンが設けられている。ピストンは、往復運動するように構成されている。モータはピストンに動作可能に連結されているロッドを更に備えている。流体動力モータは、モータに動作可能に連結されている弁組立体を更に備えている。弁組立体は、第1チャンバーおよび第2チャンバーへの流体の流れを選択的に制御する構成になっている。弁組立体はハウジングと、弁組立体内に流体が流入するのに反応して、また、モータのロッドの運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第1スプールと、弁組立体に流体が流入するのに反応して、また、第1スプールの運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第2スプールとを備えている。弁組立体は第1チャンバーおよび第2チャンバーへの流体の流入を選択的に制御し、ピストンを往復運動させることでロッドを往復運動させる。
また別な観点によると、本発明の流体動力ポンプは流体動力モータおよび流体ポンプを備えている。
更に別な観点によると、2種類の流体の流れの相対量を制御する比例ポンプが流体動力ポンプを備えている。第1流体は流体動力モータに流入し、第2流体は流体ポンプにより汲出され、第1流体の流体動力モータへの流入と第2流体の流体ポンプによる汲出しとは、結果として、流体動力モータに流入する第1流体の容量と流体ポンプによって汲出された第2流体の容量との間に或る割合が実質的に維持されるようにする。
更にまた別な観点によると、本発明の弁組立体はハウジングと、弁組立体を流体動力モータに動作可能に連結する構成のロッド部と、流体が弁組立体に流入するのに反応して、また、ロッド部の運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第1スプールと、流体が弁組立体に流入するのに反応して、また、第1スプールの運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第2スプールとを備えている。第1スプールおよび第2スプールのうちの少なくとも一方には封鎖部材を受け入れる構成の溝が設けられており、この溝は封鎖部材を圧迫する可能性を低減した構成の複数のキャステレーションを定めている。
更にもう1つ別な観点では、本発明の流体小出しシステムは、例えば、流体流を機械的負荷に変換する構成のモータなどのような流体動力モータを備えている。このようなモータには、第1チャンバー、第2チャンバー、第1チャンバーおよび第2チャンバーを互いから分離しているピストンが設けられており、このようなピストンは往復運動する構成であり、ロッドがピストンに動作可能に連結されている。流体動力モータには、弁組立体が作動可能に連結されている。弁組立体は、第1チャンバーおよび第2チャンバーへの流体の流れを選択的に制御するように構成されている。このシステムは、ポンプハウジングを有しているポンプと、ポンプハウジング内で往復運動する構成のポンプピストンと、ポンプピストンに連結されているとともに流体動力モータのロッドに動作可能に連結されているポンプロッドとを更に備えている。ポンプピストンはポンプハウジングを第1ポンプチャンバーおよび第2ポンプチャンバーに分離している。このシステムはまた、流体を供給する構成のディスペンサを備えている。流体動力モータは、第1流体の流れによりピストンが往復運動するように作動することで、ポンプロッドおよびポンプピストンを往復運動させて第2流体を汲出す構成になっている。
更にまた別な観点によれば、流体移送装置が開示されている。この流体移送装置は、ハウジングと、ハウジング内にあって往復運動するピストンとを備えている。ピストンおよびハウジングは少なくとも2つの容積可変チャンバーの外郭を少なくとも部分的に定める構成になっている。これら2つのチャンバーは流体を隔離した状態になっているため、これらチャンバーのうちの一方の流体が他の残りのチャンバーの中に流入することがないようになっている。入口チャンバーポートおよび出口チャンバーポートが少なくとも2つのチャンバーの各々に付随しているとよい。弁は流体流の方向を周期的に変えることで往復運動を達成する役割を担っている。弁には2つの段が設けられている。シャフト位置が第1段に作用し、第1段は第2段に作用し、第2段が流体流の方向を変える役割を担っている。このような具体的構成例を利用すると、不静定の段において弁組立体が停止する可能性を大いに減じることができる。
更にまた別な観点によれば、本発明の装置は流体ポンプに連結された流体モータとして使用することができる。往復運動するピストンおよび往復運動する流体ポンプに機械的に連結されている流体モータにより第1流体の流れ、第1流体の圧力、または、その両方により、第2流体の流れと圧力を第1流体に関して所定の割合にする。第1流体の流れおよび圧力が第2流体の流れおよび圧力と同じになる必要はない。
もう1つ別な観点においては、本発明の装置は電気エネルギーを必要とせずに広範な応用例について有用性を示すことができる。このような応用例の具体例としては、割合加減、試料抽出、計測、流れ検出、エネルギー回収、圧力増強、ポンプによる汲出しなどが挙げられるが、これらに限定されない。かかる装置は、結果的に、経費、性能、簡便性、および、素材が装置を既存の応用例に移行させるのに十分であるとともに潜在的な新規応用例を可能にするのにも十分であるという利点を生じることができる。例えば、2種類以上の流れ(液体または気体)の割合加減を行うことができ、その場合、一方の流れの液体源または気体源の圧力はその流れの目的地の圧力よりも高く、往復運動モータを作動させるエネルギー源として作用する。これら流れの液体源または気体源の圧力がその目的地の圧力よりも低くなるようにして、モータにより動力投入されるポンプを利用して圧力供給と比例分配処理を行うようにしてもよい。
或る観点、すなわち、或る応用例の実施例によれば、圧力下で汲出される流体または加圧状態に維持される流体としては、水、溶剤、酸類、油脂類、可燃性液などが挙げられる。上述のように、このような応用例のうちの幾つかにおいては、電気モータの使用は安全性から考えて不利となる場合がある。更に、このような応用例のうちの幾つかは、モータを失速状態から起動させたり、停止させて失速状態にする必要がある。このような仕事は電気モータを使って容易に達成することはできない。或る観点によれば、2重膜板式のガス作動ポンプが使用されてもよい。或る観点による本発明の装置は、加圧状態の液体、加圧状態の気体、または、その両方を利用することができる。
流体の加圧と、加圧状態の流体の放出の両方の処理に関与している応用例について、或る観点によれば、廃棄エネルギーが再利用される。その一例として、給水がポンプによって加圧され、水に半透水性膜を通過させるようにした逆浸透処理がある。加圧状態の水の大半は排水管に放出され、加圧エネルギーの再利用は行われない。或る観点によれば、本発明の装置は加圧状態の排水のエネルギーを利用して、多数効果を段を用いて行うことにより後続の膜の給水加圧の大半を実施することができるが、この結果として、ポンプおよびモータの給水加圧要件を緩和することができる。これは、例えば、潜水艦や兵隊の可動携帯式水浄化装置などで利用できるエネルギーが限られている場合には有利となることがある。
更に別な観点によれば、本発明のシステムは、動力流体が利用できるうえに往復運動が望ましい応用例で利用することができる。流体モータシャフトはポンプ以外の何らかの負荷に連結されるとよい。例えば、流体モータは往復運動カッターに連結される。
また別な観点によれば、本発明のシステムは、高圧力流の細い流れが望ましい応用例や、低圧力流の大きな流れが望ましい応用例で利用される。例えば、水力増強装置においては、激しい流れで低圧の油圧油を利用して流体モータを作動させ、次いで、この流体モータで断面積のもっと小さいポンプを作動させて、高圧の油圧油の緩い流れを生じさせることができる。圧力の上昇は、流れの、モータの断面積およびポンプの断面積に対する割合に比例しているとよい。
更に別な観点によると、本発明のシステムは、2種類以上の流体が所定の調節可能な割合または調節できない一定の割合で混合される分配応用例で利用することができる。このような実施例としては、除草剤や殺虫剤を水で希釈して混合し農業散布の用途に付す場合、肥料を潅水で希釈して混合し農園芸用途に付す場合、石鹸濃縮液を水で希釈して混合し衣類、食器類、部品などの洗浄装置の用途に付す場合、油脂濃縮液を水で希釈して混合し機械工具の潤滑油の用途に付す場合、処理槽の補給水に化学物質を添加する用途に付す場合、シロップを飲料で希釈して混合する用途に付す場合などが挙げられる。このような小出しシステムは上記以外の成分を上記以外の態様で比例ポンプの上流側または下流側で添加することを排除するものではなく、そのような成分として、液体、気体、または、固体のいずれが添加されるかを問わない。或る観点によると、本発明のシステムは、流体モータの第1流体としての水の流れ、水の圧力、または、その両方を利用することにより機能することができる。第2流体としての添加流体は、流体モータの断面積および流体ポンプの断面積にそれぞれの有効運動行程を乗算した値に比例する割合で流体ポンプによって汲出すことができる。その後に、第1流体と第2流体の両方の放出分が混合されるとよい。
更に別な観点によると、本発明のシステムは、2種類以上の流体を選択可能な割合、調節可能な割合、調節不能な一定の割合、または、これらを各種組合せた割合で混合する応用例に利用することができる。本発明の具体的なシステムの一例は1個の流体モータが多数の流体ポンプを駆動し、この場合、ポンプは選択的に作動可能にすることができる。弁を利用してポンプからの放水を閉鎖することにより、ポンプは選択的に作動可能とすることができる。逃がし弁が関連するポンプの内側または外側に位置しているようにするとよい。例えば、内側の逃がし弁の場合、流れはポンプ出口とポンプ入口の間の逃がし弁に達すると分流させられる。これに代わる例として、または、これに加えて、ポンプは分流弁により選択的に作動可能にすることができ、分流弁は下流側からポンプで汲出された流体を上流側に戻す。上述のような選択可能性を与える装置、そのような方法、または、装置と方法の両方は単なる具体例にすぎず、上述以外の装置や方法が採用されてもよい。
もう1つ別の観点によれば、本発明のシステムの具体的応用例の1つは、多数のポンプが設けられた流体動力式比例ポンプを利用した、後で混合するタイプのディスペンサである。ポンプは各々が別個のシロップ、補足フレーバー、または、その両方に付随しているようにするとよい。ディスペンサの弁で選択可能性を実現することができるようにすれば、ディスペンサ弁は、所望に応じて、水および1種類以上のシロップとの割合を加減した飲み物を供給することができる。これに加えて、補足フレーバーは、飲み物を小出しするのと同時に、選択して飲み物に添加される。補足フレーバーは、フレーバーのポンプが作動状態になっている期間だけ、選択可能な量が飲み物に添加される。ディスペンサは、上述の構成の比例ポンプを1個備えているようにしてもよいし、複数個備えているようにしてもよい。
また別な観点では、本発明の具体的なシステムは、流速表示、総流量算定、または、その両方を必要とする応用例で利用することができる。例えば、測定されるべき流れは、流体モータを通過する流体として使用される。少なくとも1個のセンサーがピストンの往復運動を検出する。センサーからの信号は流速情報、総流量情報、または、その両方の情報に変換することができる情報を提示する。ピストン運動を検出するにあたり、直接接触させずに、例えば、シャフトがハウジングを刺通すことなく検出することができるセンサーが設けられる。
更に別な観点では、本発明のシステムは試料抽出応用例で利用することができる。例えば、試料として抽出される流体が流体モータの動力源となる。流体ポンプは、流体モータの放出液の幾らかを第2流体として取り出す。流体ポンプからの流れが試料として利用される。試料抽出比は流体ポンプの断面積および流体モータの断面積の割合に比例しているようにするとよい。
また別な観点によれば、本発明のシステムは、飲料の小出しなどのようなありふれた応用例で利用することができる。加圧状態の家庭用水道水を動力流体としてほぼ常時利用することができるので、エネルギー源として家庭用水道水を利用することにより、圧縮ガス作動式の膜ポンプの代用として何らかの具体的な装置を利用することができ、そのような装置で使用済みとなった水は排水管に送られるか、または、再利用するために貯蔵所に送られる。例えば、ビールの小出しの用途については、回路の一実施例は動力流体として家庭用水道水を含蓄し、ビールはポンプで汲出される流体であり、ビールは小出し弁に搬送される。これに代わる例として、または、これに加えて、動力流体は、蓄圧器を含有した(または、含有していない)昇圧ポンプが設けられた閉回路に含蓄される。後で混合するタイプの分配については、回路の一実施例は動力流体として家庭用水道を含蓄し、シロップはポンプで汲出される流体であり、シロップは分配弁に搬送される。これに加えて、水およびシロップが蓄圧器に搬送されてもよいが、例えば、これら流体を小出し弁へと最後に搬送する前に、蓄圧器として炭酸ガス飽和装置を利用するという特殊な用例も含まれている。
或る観点によれば、本発明のシステムは出力と制御のために電気を必要としないという利点がある。例えば、このシステムは、この応用例への所望に応じて、流体モータ、流体ポンプ、流体モータと流体ポンプの連携機構、比例配分処理装置、または、これらの各種組合せ装置として作動するとよい。或る観点によれば、このシステムは、1種類または複数種類の流体の流れが終端してしまうと動作を終焉させ、流れが復旧されると動作を再開する。従って、このシステムはポンプ汲出し後の流体圧を維持することができる(すなわち、システムは動作停止したままにできる)。
或る観点によれば、本発明のシステムは往復運動行程補償装置を備えており、この装置は流体動力式の比例ポンプの複動ポンプに対する割合を往路と復路の両方向で同じにする構成になっている。或る観点によれば、このシステムは、単動ポンプ、複動ポンプ、外部ポンプ、内部ポンプ、割合固定ポンプ、割合調節自在ポンプ、複数ポンプ、単数ポンプ、または、これらの各種組合せを採用することを思量している。或る観点によれば、このシステムは、流れ制御、流速測定、総流量算定、または、これらの各種組合せ用途に利用することができる、往復運動行程発信装置を備えている。
更に別な観点によれば、本発明のシステムは広範な応用例で使用するのに好適である。例えば、或る実施例は次のような用途を含んでいる。すなわち、(1)直接的または間接的な往復運動行程センサーと連携した流体モータ、(2)シャフトおよび1個以上の外部ポンプと連携した流体モータ、(3)ポンプ以外の往復運動負荷を駆動する流体モータ、(4)交雑汚染を防止する外部ポンプが設けられた流体モータの用途を含んでいる。
ポンプの具体的実施例とポンプに動作可能に付随しているモータの具体的実施例の概略部分断面図である。 弁の具体的実施例が或る動作条件にある状態を例示した概略断面図である。 図2に例示されている弁の実施例が第2動作条件にある状態を例示した概略断面図である。 図2に例示されている弁の実施例が第3動作条件にある状態を例示した概略断面図である。 図2に例示されている弁の実施例が第4動作条件にある状態を例示した概略断面図である。 弁の具体的実施例の概略斜視図である。 分配回路の具体的実施例が流体動力式の比例ポンプの具体的実施例を備えた構成を例示した概略ブロック図である。 分配回路の具体的実施例が流体動力式の比例ポンプの具体的実施例を備えた構成を例示した概略ブロック図である。
本件開示の上記以外の目的および利点は、その一部が以下の説明に明示されており、一部はその説明から明らかとなるか、または、本件開示を実施することで分かるようになる。上記の概説および以下の詳細な説明は具体例にすぎず、また、説明にすぎず、添付の特許請求の範囲に記載されているような本発明を制約するものではないものと解釈するべきである。上述の構造的構成および手順上の手配のほかにも、本発明は以下で説明されているような多数の上記とは異なる取合せを含んでいる。
添付の図面は本明細書の一部に含まれてその一部を構成しているが、本発明の幾つかの実施例を例示しており、以下に記載されている発明の詳細な説明と併せて理解すれば、本発明の諸原理を説明するのに役立つ。
ここで、本発明の具体的実施例を詳細に言及してゆく。図面および詳細な説明中では同一部材または類似部材を指し示すのに、出来る限り、同じ参照番号が使用されている。
図1は、流体モータ10の具体的実施例および流体ポンプ20の具体的実施例を概略的に描いている。流体モータ10の実施例は、端部キャップ100と、シャフト106と、筒状モータケース108と、端部キャップ102と、ピストン104とを備えている。端部キャップ102、ピストン104、および、ケース108により容積可変チャンバー112が形成されている。端部キャップ100、ピストン104、および、ケース108により、もう1つ別な容積可変チャンバー110も形成されている。
流体モータ10および流体ポンプ20に動作可能に付随している具体的な弁組立体114が図1に例示されている。この具体的な弁組立体114はシャフト位置反応式のパイロット作動4方向弁である。(明瞭にする目的で、流体モータ10と弁組立体114の間を連絡状態にしているマニホルドは図示されていないが、具体的な流体経路は概略的に例示されている。)弁組立体114には入口ポート136および入口ポート138が設けられており、これらポートはマニホルドの内部と連絡して、その中に通されている。弁組立体は出口ポート140を更に備えており、このポートもマニホルドの中を通って連絡している。
流体モータ10にはチャンバー110が設けられており、このチャンバーはマニホルドの一部である通路144を介して弁組立体114と連絡状態にある。流体モータ10にはチャンバー112も設けられており、このチャンバーはマニホルドに設けられた通路142を介して弁組立体114と連絡状態にある。
流体ポンプ20は、端部キャップ118と、シャフト106と、円筒状モータケース120と、端部キャップ116と、ピストン130とを備えている。流体ポンプ20には、端部キャップ118、ピストン130、および、ケース120により形成された容積可変チャンバー132と、端部キャップ116、ピストン130、および、ケース120により形成された容積可変チャンバー134とが設けられている。ポンプ入口ポート122は、マニホルド126および逆止弁146を介してチャンバー132およびチャンバー134と連絡状態にある。ポンプ出口ポート124は、マニホルド128および逆止弁146を介してチャンバー132およびチャンバー134と連絡状態にある。シャフト106は流体モータ10から張出して、弁組立体114を通って流体ポンプ20まで延びている。シャフト106は端部キャップ118を刺通しているのが例示されているが、これに代わる例として、シャフトはピストン130で終端しているようにしてもよい。シャフト106はキャップ100も刺通しているように例示されているが、その代替例として、シャフトはピストン104で終端しているようにしてもよい。具体的な動作の最中は、第1流体は弁マニホルド(図示せず)の入口ポートに流入して弁入口ポート136および弁入口ポート138に向かい、これら弁入口ポートの位置で流体は弁組立体114によって方向づけられ、モータチャンバー112またはモータチャンバー110のいずれかに向かう。
図2は、弁組立体114の具体的実施例においてシャフト106が流体モータ10側の極点に設置された動作状態にあるのを例示した概略断面図である。この具体的な弁組立体は多数ポート弁組立体であり、複数の同心部材を備えており、すなわち、シャフト106と、シャフトコネクタ207と、第1段スプール弁210と、内側弁部材208と、第2段スプール弁206と、外側弁部材204とを備えている。弁組立体114はモータ側端部キャップ102および端部キャップ116を備えている。或る実施例によれば、弁の各部材はO字型リングなどのような静止封鎖部材または動的封鎖部材を採用してもよく、この封鎖部材は細部までは認識できないが図示されている。これら弁組立体部材のうち、シャフト106、第1段スプール弁210、および、第2段スプール弁206は、弁組立体114の内部で往復運動する構成になっている。図2に例示されているように、第1段スプール弁210および第2段スプール弁206は、或る具体的動作条件を例示する目的で、流体モータ10側に寄せて設置されている。
上述の具体的実施例によれば、外側弁部材204、第2段スプール弁206、端部キャップ116、および、内側弁部材208により、容積可変弁チャンバー212が形成されている。外側弁部材206、第2段スプール弁206、モータ側端部キャップ102、および、内側弁部材208により、容積可変弁チャンバー214が形成されている。後段でより詳細に説明するが、流体モータ10の往復運動機能を達成するために、ポートおよび通路が利用されている。モータ入口は、マニホルド(図示せず)を通って弁入口ポート226および弁入口ポート234まで連絡している。モータ出口はマニホルド(図示せず)を通って弁出口ポート230まで連絡している。弁モータポート228は、マニホルド(図示せず)の中を延びている通路142を通ってモータチャンバー112まで連絡している。弁モータポート232は、マニホルド(図示せず)の中を延びる通路144を通ってモータチャンバー110まで連絡している。通路220は、容積可変弁チャンバー212を利用して選択的に、マニホルド(図示せず)により高圧力源まで連絡している。
第1段スプール弁210の位置により、選択的な連絡状態が決まる。通路222は、容積可変弁チャンバー214を利用して選択的に、マニホルド(図示せず)により高圧力源まで連絡している。第1段スプール弁210の位置により、選択的連絡状態が決まる。モータ入口の圧力はマニホルド(図示せず)により通路220および通路222を高圧力にすることができる。これに代わる例として、圧力源は、第1動力流体とは別個の源に由来しているようにしてもよい。
低圧力源と流体連絡状態にあるマニホルド(図示せず)を介して、シャフト106内部の通路202は、容積可変弁チャンバー214、容積可変弁チャンバー212、または、その両方のチャンバーを利用して選択的に、シャフトポート236を通して連絡状態にある。選択的連絡状態は第1段スプール弁210によって決まる。モータ出口の圧力は、マニホルド(図示せず)により通路202を低圧力にすることができる。これに代わる例として、または、これに加えて、例えば、排水管または大気中に漏れ出るような第1動力流体とは別個の源によって圧力源が設けられているようにしてもよい。
例えば、シャフト106がその移動限界点に近づくと、一方のシャフトショルダー216またはもう一方のシャフトショルダー218が第1段スプール弁210と接触して、スプール弁を移動させる。スプール210が移動すると、内部ポートおよび通路の形状が変化し、最終的には、弁チャンバー214および弁チャンバー212における圧力を逆転させるまでになる。弁チャンバー214および弁チャンバー212における上述のような圧力逆転が原因で、第2段スプール弁206は移動する。第2段スプール弁206が移動するとポートと通路の形状が変化し、モータチャンバー112およびモータチャンバー110に流入する、または、そこから流出する第1動力流体の流動進路を逆転させる結果となる。流体モータ10の流動進路の逆転が原因で、モータピストン104およびシャフト106の移動方向の逆転が起こる。このような逆転は、延いては、一方向への移動の限界点を規定する。シャフト106が移動のもう一方の限界点に近づくと、この周期が反復される。特に、第1段スプール弁210はシャフト位置に反応する。第2段スプール弁206は第1段スプール弁210の位置に反応する。流体モータのピストン104およびシャフト106は、第2段スプール弁206の位置に反応する。
弁組立体114の動作は図3、図4、図5を参照しながら理解することができるが、これらの図面は、シャフト106、第1段スプール弁210、および、第2段スプール弁204のそれぞれの位置の変化を示すことにより、具体的な弁組立体114の具体的な流れの変動と圧力変化とを概略的に描いている。例えば、図2に例示されているように、第2段スプール弁206と第1段スプール弁210は矢印242の方向にそれぞれの極点に位置している(すなわち、流体モータ10側にある)。シャフト106のその後の運動は矢印224の方向である。
具体的な動作の最中に、第1動力流体は入口ポートに流入してマニホルド(図示せず)を通り、弁ポート234に流入し、更に、第2段スプール弁206の位置によって通路が設けられた結果として、弁ポート232と連絡状態となる。次に、動力流体はマニホルド(図示せず)を通ってモータチャンバー10まで流動する。モータチャンバー110は膨張し、モータチャンバー112は収縮する。チャンバー112内へ流動した流体はマニホルド(図示せず)を通って弁ポート228に向かって流れてから、第2段スプール弁206の位置によって通路が設けられた結果として、ポート230に至る。次いで、移動後の流体はマニホルド(図示せず)を通って出口ポート(図示せず)まで流れる。ポート226も動力流体と連絡状態にある。しかしながら、第2段スプール弁206によっては未だ通路が設けられていないせいで、流れが遮断されることはない。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は通路220を通して、また更に、内側弁部材208に設けられたポート244を通してチャンバー212と連絡状態にある。放出圧(すなわち、比較的低いほうの圧力)はシャフト106の内部に設けられた通路202を通り、シャフトポート236を通り、スプール弁ポート240を通り、更に、内側弁部材ポート238を通して導通状態となっている。結果として生じる圧力の不均衡が原因で不均衡な力を生じることで、第2段スプール弁206を矢印242の方向の極点に設置する(すなわち、流体モータ10側に置かれる)。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は、第1段スプール弁210の位置が原因で流体の通路が全く設けられていないために、チャンバー214と導通状態になるのが阻止されている。
図3は、図2に例示されている具体的な弁が第2動作条件にあって、シャフト106が中間位置に置かれ、第1段スプール弁210が流体モータ10側の極点に置かれ、更に、第2段スプール弁206が流体モータ10側の極点に置かれているのを例示した概略断面図である。図3に例示されているように、第2段スプール弁206および第1段スプール弁210はそれぞれが矢印242の方向の極点に位置しており、シャフト106は矢印224の方向に流体ポンプ20に向けて中間位置まで既に移動している。シャフトショルダー216は第1段スプール弁210と接触している。シャフト106を矢印224の方向に更に移動させたると、結果として、第1段スプール弁210が矢印224の方向に移動する。シャフト106の移動は矢印224の方向に行われる。
具体的動作の最中、第1動力流体は入口ポートに流入してマニホルド(図示せず)を通って弁ポート234に至り、第2段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果として弁ポート232と連絡状態になる。次に、動力流体はマニホルド(図示せず)を通ってモータチャンバー110まで流動する。モータチャンバー110は膨張し、モータチャンバー112は収縮する。チャンバー112内に流入した流体はマニホルド(図示せず)を通って弁ポート228まで流れてから、段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果としてポート230まで流動する。次に、この移動してきた流体はマニホルド(図示せず)を通って出口ポート(図示せず)まで流動する。ポート226も動力流体と連絡状態にある。しかしながら、第2段スプール弁206によって通路が未だ設けられていないせいで、ポート226への流れは遮断されている。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は通路220を通して、更にまた、内側弁部材208に設けられたポート244を通してチャンバー212と連絡状態にある。放出圧(すなわち、比較的低いほうの圧力)は、シャフト106内部の通路202を通り、シャフトポート236を通り、スプール弁ポート240を通り、内側弁部材ポート238を通ってチャンバー214と連絡状態になる。結果として生じる圧力不均衡が原因で不均衡な力が生じることで、第2段スプール弁206を矢印242の方向の極点に設置する結果となる。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は、第1段スプール弁210の位置が原因で通路が設けられていないために、チャンバー214と導通状態になるのが阻止されている。
図4は、図2に例示されている具体的な弁組立体114が第3動作条件にあって、シャフト106が流体ポンプ20の側に設置され、第1段スプール弁210が流体ポンプ20の側に設置され、更に、第2段スプール弁206が流体モータ10の側に設置されているのを例示した概略断面図である。特に、シャフト106および第1段スプール弁210はそれぞれが矢印224の方向の極点に位置しており、第2段スプール弁206は矢印242の方向の極点に位置している。第2段スプール弁206は矢印224の方向に移動しはじめたばかりである。シャフトショルダー216は第1段スプール弁210と接触しており、シャフト106は移動の限界点に位置しているために、シャフト106が矢印224の方向に更に移動するのは不可能である。シャフト106の移動の方向は矢印242の方向とは概ね逆である。
具体的な動作の最中には、第1動力流体が入口ポートに流入してマニホルド(図示せず)を通って弁ポート234に至り、第2段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果として、弁ポート232と連絡状態となる。次に、動力流体はマニホルド(図示せず)を通ってモータチャンバー110まで流動する。モータチャンバー110は膨張し、モータチャンバー112は収縮する。モータチャンバー112に流入した流体はマニホルド(図示せず)を通って弁ポート228まで流動してから、第2段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果として、ポート230へ流動する。次に、移動してきた流体はマニホルド(図示せず)を通って出口ポート(図示せず)まで流動する。ポート226も動力流体と連絡状態にある。しかしながら、第2段スプール弁206によって通路が未だ設けられていないせいで、流れが遮断されている。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は通路222を通して、更にまた、弁部材208に設けられたポート238を通してチャンバー214と導通状態になる。放出圧(すなわち、比較的低いほうの圧力)は、シャフト106の内部の通路202を通り、シャフトポート236を通り、スプール弁ポート240を通り、更に、内側弁部材ポート244を通してチャンバー212と導通状態になる。その結果として生じた圧力不均衡が原因で不均衡な力を生じ、更にこれが原因で、第2段スプール弁206が矢印224の方向に移動する。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は、第1段スプール弁210の位置が原因で通路が設けられていないために、チャンバー212と導通状態になるのが阻止されている。
図5は、図2に例示されている具体的な弁が第4動作条件にあって、シャフト106が流体ポンプ20側の極点に配置されており、第1段スプール弁210が流体ポンプ20側の極点に配置されており、更に、第2段スプール弁206が流体ポンプ20側の極点に配置されているのを例示した概略断面図である。特に、シャフト106、第2段スプール弁206、および、第1段スプール弁210はそれぞれが矢印224の方向の極点に位置しており、シャフト106は逆方向(すなわち、矢印242の方向)に移動し始めている。シャフトショルダー218が第1段スプール弁210と接触する前に、シャフト106は或る距離を移動する。
具体的動作の最中には、第1動力流体が入口ポートに流入してマニホルド(図示せず)を通って弁ポート226まで流れ、第2段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果として弁ポート228と連絡状態になる。次に、動力流体はマニホルド(図示せず)を通ってモータチャンバー112まで流動する。モータチャンバー112は膨張し、モータチャンバー110は収縮する。モータチャンバー110に流入してきた流体はマニホルド(図示せず)を通って弁ポート232まで流動してから、第2段スプール弁206の位置により通路が設けられた結果としてポート230に至る。次に、流動液はマニホルド(図示せず)を通って出口ポート(図示せず)まで流動する。ポート234はまた、動力流体と流体連絡状態にある。しかしながら、第2段スプール弁206によって通路が未だ設けられていないせいで、流れは遮断される。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は、通路222を通して、更にまた、弁部材208に設けられたポート238を通してチャンバー214と導通状態となる。放出圧(すなわち、比較的低いほうの圧力)は、シャフト106内部に設けられた通路222を通り、シャフトポート236を通り、スプール弁ポート240を通り、更に、内側弁部材ポート244を通ってチャンバー212と導通状態となる。この結果として生じる圧力不均衡が原因で不均衡な力が生じ、それにより、第2段スプール弁206は矢印224の方向の極点に位置するようになる。入口の圧力(すなわち、比較的高いほうの圧力)は、第1段スプール弁210の位置が原因で通路を設けていないために、チャンバー212と導通状態となるのが阻止されている。
第1段スプール弁210は、シャフト106の位置に反応して第2段スプール弁206に加えられている作動圧を逆向きにする。第1段スプール弁210が移動の両方の限界点の間を移動するうちに、やがて、高圧力と低圧力のいずれもチャンバー212またはチャンバー214と導通状態にならないゼロ状態を生じる時がくる。
或る実施例によれば、動力流体としては、動力液体、動力気体、または、その両方が挙げられるが、例えば、圧縮ガスなどがある。従って、「流体」という表現は、気体、液体、気体や液体などの混合相を含んでいることを意味する。
或る実施例によれば、多様な静止封鎖部材および動的封鎖部材が流体モータ、流体ポンプ、および、弁組立体に組込まれているようにしてもよい。例えば、ガスケット、粘着部材、O字型リング、または、これらの多様な組合せを利用して静止封鎖部材を設けるようにしてもよい。密な隙間嵌め、ピストンリング、パッキン、O字型リング、リップシール、または、これらの各種組合せを利用して、ピストンおよびロッドの動的な封鎖部材を設けるようにしてもよい。上記以外の各種封鎖部材も利用できる。
或る実施例によれば、1個の流体モータにより多数の流体ポンプが作動されてもよい。例えば、図1に例示されている具体的な流体ポンプに加えて、もう1個以上のまた別な流体ポンプがシャフト延長部や複数の積載チャンバーで作動するピストンなどを介して追加されてもよいが、具体例として、ポンプハウジングの多層重合を介して追加される。複数チャンバー、複数ピストン、または、その両方ともが断面積が同じである必要はなく、往復運動の1行程あたりの変位量が同じである必要はなく、または、その両方ともが同じである必要はない点に注目するべきである。或る実施形態によれば、往復運動をするのであればどの流体ポンプでも、流体モータに取り付けるのに好適である。このような流体ポンプの実施例としては、ピストンポンプ、往復運動により動作可能となる膜板が設けられている膜ポンプなどが挙げられる。上記以外のタイプの流体ポンプが利用されてもよい。本件で説明してきた具体的な弁組立体は流体ポンプと流体モータの間に設置されているものとして例示されているが、これに代わる配置として、流体モータの一方端で尚且つ流体ポンプの一方端に弁組立体を設置する配置が挙げられる。
図6は、スプール弁206の具体的実施例の概略斜視図である。具体的なスプール弁206にはキャステレーティッドO字リング溝付き壁が設けられている。スプール弁206は、図2から図5に関連する具体的説明のうちの1つまたはそれ以上に従って作動する。スプール弁206は中空の、実質的に円筒状の形状を定めている。スプール弁206はポートレリーフ352、ポートレリーフ350、および、ポートレリーフ348を有している。スプール弁206には、端部O字リング溝340が更に設けられている。スプール弁206には、第1組のO字リング溝344と第2組のO字リング溝346が更に設けられている。例えば、各組のO字リング溝の3本のO字リング溝には切欠き354が設けられており、これら切欠きがO字リング溝にキャスティレーションを形成している。このようなキャステレーションは、例えば、スプール弁206、210が互いに相対的に移動する際、弁組立体の他の部分と相対的に移動する際、または、その両方と相対的に移動する際に、O字リング封鎖部材を圧迫する可能性を低減することができる。
具体的なスプール弁206は、例えば、溝344および溝3346の中に動的O字型リング封鎖部材を受けいれる構成にするとよいが、スプール弁206が移動するとこれらO字型リング封鎖部材は、それぞれの溝から外に張出すように偏倚させることができ、また、溝344、溝346、または、両群の溝が低圧力区分に入ってもはや拘束から逃れてしまうと、湾曲した空間を通って延びる。溝344、溝346、または、両群の溝は、拘束されなくなると、膨張し始める。このように膨張した溝は、切欠き354によってO字型リングの下に形成されている新たな圧力逃がし経路によって輪郭が定められる。切欠き354は、O字型リングの断面と較べて十分に小さく構成されて、切欠きそれ自体が拡張する機会がなくなるようにしている。O字型リングの溝344、溝346、または、両群の溝の底面と外側弁部材204の内側円筒状表面とでO字型リングが拘束されている際、封鎖が確立された場合に、切欠き354は流体漏れの原因とならないように構成されている。
図7は、小出し回路の具体的実施例が流体動力式の比例ポンプの具体的実施例を備えているのを例示した概略ブロック図である。図7に例示されている具体的実施例は、例えば、後で混合するタイプの飲料分配で使用されるような1個の小出し弁を備えている。例示されている具体的回路は、ライン408の流体圧はライン424の流体圧よりも高くなること、また、ライン420の流体圧はライン414の流体圧よりも高くなることを想定している。この回路は、上記以外の装置、例えば、動力流体、ポンプで汲出された流体、または、その両方の流体に付加的な成分(素材)を添加する装置などを流体動力式の比例ポンプの前後いずれかの位置に設けられてもよいような構成になっている。この回路は、昇圧装置ポンプ、手動操作弁、電動弁(例えば、ソレノイドバルブなど)または、これらの各種組合せなどのような装置により、動力流体流を停止させ、始動させ、または、停止と始動の両方を実施することができるような構成になっている。このような装置は、制御装置、センサー、制限装置、または、これらの各種組合せに反応する。本実施例の回路は、多数のポンプが設けられた流体動力式の比例配分処理装置を組入れる構成になっており、上述のような装置は多種類の添加素材の割合を加減することができる。
流体動力式の比例配分処理装置は、モータ部412と、弁部416と、ポンプ部418とを含んでいる。図7に例示されている具体的実施例によれば、動力流体源400はライン406により昇圧装置ポンプ404に供給する。昇圧装置ポンプ404は、ライン408により流体動力式の比例配分処理装置に加圧状態の流体を供給する。具体的動作に従って、流体源400の圧力が本発明のシステムの流体動力式の比例配分処理装置を作動させるのに既に十分な高さである場合は、昇圧装置ポンプ404は本実施例の回路からは省かれてもよい。ポンプで汲出される流体の第2流体源402は、ライン414により流体動力式の比例ポンプのポンプ部418の入口と連絡状態になっている。動力流体はライン424を介してモータから排出される。ポンプで汲出される第2流体はライン420によって排出される。ライン424およびライン420はライン422を形成するように合流し、このライン422は割合が加減された第1動力流体とポンプで汲出された第2流体の流れを包含し、ディスペンサ426と連絡状態にある。流体の割合が加減された流れ430はディスペンサ出口426でディスペンサから外に出て、製品容器428に受けいれられる。或る実施形態によれば、ライン410は流体源400と弁組立体416の間に流体連絡状態を設け、例えば、圧力が低いほうになる目的地まで流体を流動させることができるように図っているが、この結果、弁の作動に要するエネルギーをより多量に利用することができるようになる。
流体の割合が加減された流れは、上述の方法に代わる態様で分配されてもよい。例えば、ライン424およびライン420は、分配点426の手前まではそれぞれの流れを合流していないまま、すなわち、未混合状態のまま搬送する構成にするとよく、また、混合は別個の動作として行われるようにしてもよい。或る実施形態によると、もっと大規模なシステムにおける二次システムとして、分配点が終点となってもよい。或る実施形態によると、分配点は蛇口ではなく、むしろ、ノズルであってもよい。分配点の特徴は、この応用例の必要に応じて決定されるとよい。
図8は、小出し回路の具体的実施形態が流体動力式比例ポンプの具体的実施例を備えているのを例示した概略ブロック図であるが、同図では、小出しシステムは複数の流体動力式比例ポンプおよび複数の分配弁の配列を備えており、分配弁は、例えば、後で混合するタイプの飲料小出しシステムで使用されるようなものであるとよい。図示されている具体的実施例によれば、流体モータ412および弁部416を作動させるのに要するエネルギーを供給するために、図示されている回路は、ライン438の流体圧がライン424の流体圧よりも高くなることを想定している。ライン474の流体圧はライン414の流体圧よりも高く、流体流はポンプ部418によって達成される。流体モータ454および弁部452を作動させるのに要するエネルギーを供給するために、図示されている回路の実施例は、ライン440の流体圧がライン450の流体圧よりも高くなることを想定している。ライン476の流体圧はライン448の流体圧よりも高く、流体流はポンプ部458によって達成される。
本実施例の回路は、動力流体、ポンプで汲出された流体、または、その両方の流体に付加的な成分(素材)を添加する装置などのような上述以外に装置が流体動力式比例ポンプの前後いずれかの位置に設けられてもよいような構成になっている。この回路は、昇圧装置ポンプ、手動操作弁、電動弁(例えば、ソレノイドバルブなど)など装置により、動力流体流を停止させ、始動させ、または、停止と始動の両方を実施することができるような構成になっている。このような装置は、制御装置、センサー、制限装置、または、これらの各種組合せに反応する構成になっている。本実施例の回路は、例えば、多数のポンプが設けられた流体動力式比例配分処理装置を装備している構成になっており、上述のような装置は多種類の添加素材の割合を加減することができる。
或る実施例によると、流体動力式の比例配分処理装置は流体モータ部412、弁組立体416、および、ポンプ部418を備えている。動力流体源400はライン406により昇圧装置ポンプ404に供給し、また、昇圧装置ポンプ404は分散マニホルド470に加圧状態の流体を供給する。分岐回路は、マニホルド470から分岐したライン472を含んでいる。弁436は第1動力流体の流れを途絶させる構成になっており、また、弁436は、例えば、小出し制御装置(図示せず)に反応するソレノイドバルブであってもよい。ライン438は弁組立体416と流体連絡状態にあり、それに続いて、モータ部412とも流体連絡状態にある。
具体的な動作の最中に、流体源400の圧力が既に、本実施例の応用例の流体動力式比例配分処理装置を作動させるのに十分な高さである場合は、昇圧装置ポンプ404は、この回路からは省かれてもよい。ポンプで汲出された流体の第2流体源402は、ライン414により流体動力式の比例ポンプのポンプ部418の入口と流体連絡状態にある。動力流体は、ライン424により流体モータから排出される。ポンプで汲出された第2流体はライン474を介して排出される。ライン424およびライン474は合流してライン422を形成し、このライン422は、第1動力流体と蓄圧器434に流入する、ポンプで汲出された第2流体との、割合が加減された流れを包含している。蓄圧器434により、流体動力式比例ポンプを作動させることを必要とせずに、割合が加減された流れを分配することができる。蓄圧器434には圧力スイッチが設けられており、このスイッチに対してはディスペンサ制御装置が反応する。蓄圧器434は、例えば、凍結させた飲料の冷凍庫用貯蔵樽などのようなタイプのものであってもよい。
具体的な動作によると、小出し弁426が開放状態になると、比例配分処理された製品は蓄圧器434からライン432を通り、ディスペンサ弁426を通ってから製品容器428に流入する。
或る実施形態によれば、分岐回路は、マニホルド470から拡張しているライン444を起点にしている。弁442は第1動力流体の流れを途絶させる。例えば、弁442は小出し制御装置(図示せず)に反応するソレノイド弁であってもよい。ライン440は弁部452と流体連絡状態にあり、それに続いて、モータ部454と流体連絡状態にある。
流体源400の圧力が既に、本実施例の応用例の流体動力式の比例配分処理装置を作動させるのに十分なだけ高い場合は、昇圧装置ポンプ404は回路から省かれてもよい。ポンプで汲出された流体の第2流体源446は、ライン448を介して、流体動力式比例ポンプのポンプ部458の入口と流体連絡状態にある。動力流体はライン450によりモータから排出され、ポンプで汲出された第2流体はライン476により排出される。ライン450およびライン476は合流してライン456を形成し、このライン456は、第1動力流体と、蓄圧器458に流入するポンプで汲出された第2流体との、割合を加減した流れを包含している。蓄圧器458により、流体動力比例ポンプを作動させる必要がなくても、比例配分処理された流れを排出させることができる。蓄圧器434は、例えば、炭酸ガス飽和装置などのような特殊な種類のものであてもよく、また、ハイ・ロー2レベルスイッチを備えており、このスイッチに対して、小出し制御装置が反応する。具体的動作の最中には、小出し弁466が開放状態となると、割合が加減された製品は蓄圧器または炭酸ガス飽和装置458から流出して、ライン464を通り、小出し弁466を通ってから製品容器468に流入する。炭酸ガスは、加圧状態の二酸化炭素源462からライン460を通って炭酸ガス飽和装置458に流入する。
本件に記載されている構成および方法論に対して、多様な修正および変更を施すことができることは当業者には明白である。従って、本発明は本明細書で論じられている主題に制限されるものではないと理解するべきである。むしろ、本発明は多数の修正および変更をも網羅するものと解釈される。

Claims (20)

  1. 流体動力モータであって、
    流体流を機械的負荷に変換する構成のモータを備え、
    前記モータは、
    第1チャンバーと、
    第2チャンバーと、
    前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとを互いに分離しているピストンと、
    前記ピストンに動作可能に連結されているロッドとを有しており、
    前記流体動力モータは、さらに、
    前記モータに動作可能に連結されている弁組立体を備え、
    前記弁組立体は、前記第1チャンバーおよび前記第2チャンバーへの流体の流れを選択的に制御する構成であり、
    前記弁組立体は、
    ハウジングと、
    前記弁組立体内に流体が流入するのに反応して、また、前記モータの前記ロッドの運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第1スプールと、
    前記弁組立体に流体が流入するのに反応して、また、前記第1スプールの運動に反応してハウジング内で往復運動する構成の第2スプールとを有しており、
    前記弁組立体は、前記第1チャンバーおよび前記第2チャンバーへの流体の流入を選択的に制御して前記ピストンを往復運動させることで、前記ロッドを往復運動させるように構成した、
    ことを特徴とする流体動力モータ。
  2. 前記ハウジング、前記第1スプール、および、前記第2スプールは互いに同心であることを特徴とする、請求項1に記載の流体動力モータ。
  3. 流体が前記第1チャンバーに流入すると前記ピストンが前記第2チャンバーに向けて移動することで、前記ロッドを第1方向に移動させるように前記弁組立体が構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の流体動力モータ。
  4. 前記ロッドが前記第1方向に移動すると、前記第1スプールは前記第1方向に移動させられることを特徴とする、請求項3に記載の流体動力モータ。
  5. 前記第1スプールが前記第1方向への移動の端点に達すると、前記第2スプールは前記第1方向に移動することを特徴とする、請求項4に記載の流体動力モータ。
  6. 前記第2スプールが前記第1方向への移動の端点に達すると、流体流は前記第2チャンバーに流入する方向に向かわされ、前記ピストンが前記第1チャンバーに向けて移動するとともに前記ロッドが第2方向に移動するように構成したことを特徴とする、請求項4に記載の流体動力モータ。
  7. 請求項1に記載の前記流体動力モータと、流体ポンプとを備えることを特徴とする、流体動力ポンプ。
  8. 請求項7に記載の流体動力ポンプにおいて、
    前記流体ポンプは、
    ポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングの内部で往復運動する構成のポンプピストンと、
    前記ポンプピストンに動作可能に連結されているとともに、前記流体動力モータの前記ロッドに動作可能に連結されているポンプロッドとを備えており、
    前記ポンプピストンは前記ポンプハウジングを第1ポンプチャンバーと第2ポンプチャンバーに分離している、
    ことを特徴とする流体動力ポンプ。
  9. 請求項8に記載の流体動力ポンプにおいて、
    前記第1ポンプチャンバーは前記ポンプピストンが移動して前記第1ポンプチャンバーを膨張させると、前記第1ポンプチャンバーに流体を流入させる構成の入口開口を備えており、前記第2ポンプチャンバーは前記ポンプピストンが移動して前記第2ポンプチャンバーを膨張させると、前記第2ポンプチャンバーに流体を流入させる構成の入口開口を備えており、前記1ポンプチャンバーは前記ポンプピストンが移動して前記第1ポンプチャンバーを収縮させると、前記第1ポンプチャンバーから外へ流体を排出させる構成の出口開口を備えており、前記第2ポンプチャンバーは前記ポンプピストンが移動して前記第2ポンプチャンバーを収縮させると、前記第2ポンプチャンバーから外へ流体を排出させる構成の出口開口を備える、
    ことを特徴とする流体動力ポンプ。
  10. 前記流体動力モータの前記ロッドは前記ポンプロッドを移動させることを特徴とする、請求項9に記載の流体動力ポンプ。
  11. 2種類の流体の流れの相対量を制御する比例ポンプであって、
    請求項7に記載の流体動力ポンプを備え、
    第1流体は前記流体動力モータに流入し、第2流体は前記流体ポンプにより汲出され、前記第1流体の前記流体動力モータへの流入と前記第2流体の前記流体ポンプによる汲出しとは、結果として、流体動力モータに流入する第1流体の容量と流体ポンプによって汲出された第2流体の容量との間に或る割合が実質的に維持されるようにする、
    ことを特徴とする、比例ポンプ。
  12. 弁組立体であって、
    ハウジングと、
    前記弁組立体を流体動力モータに動作可能に連結する構成のロッド部と、
    流体が前記弁組立体に流入するのに反応して、また、前記ロッド部の運動に反応して前記ハウジング内で往復運動する構成の第1スプールと、
    流体が前記弁組立体に流入するのに反応して、また、前記第1スプールの運動に反応して前記ハウジング内で往復運動する構成の第2スプールとを備えており、
    前記第1スプールおよび前記第2スプールのうちの少なくとも一方には封鎖部材を受容する構成の溝が設けられており、
    前記溝は前記封鎖部材を圧迫する可能性を低減した構成の複数のキャステレーションを定めている、
    ことを特徴とする弁組立体。
  13. 前記ハウジング、前記ロッド部、前記第1スプール、および、前記第2スプールは互いに入れ子関係を確立していることを特徴とする、請求項12に記載の弁組立体。
  14. 前記入れ子関係の一例として同心関係が挙げられる、請求項13に記載の弁組立体。
  15. 流体を小出しするためのシステムであって、
    流体動力モータを備えており、
    前記流体動力モータは、
    流体流を機械的負荷に変換する構成のモータを有しており、
    前記モータは、
    第1チャンバーと、
    第2チャンバーと、
    前記第1チャンバーおよび前記第2チャンバーを互いから分離しており、往復運動する構成のピストンと、
    前記ピストンに動作可能に連結されているロッドとを備えており、
    前記流体動力モータは、さらに、
    前記モータに動作可能に連結されており、前記第1チャンバーおよび前記第2チャンバーに向かう流体の流れを選択的に制御する構成の弁組立体を有しており、
    前記流体小出しシステムは、さらに、ポンプを備えており、
    前記ポンプは、
    ポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングの内部で往復運動する構成のポンプピストンと、
    前記ポンプピストンに動作可能に連結されているとともに、前記流体動力モータの前記ロッドに動作可能に連結されているポンプロッドとを有しており、
    前記ポンプピストンは前記ポンプハウジングを第1ポンプチャンバーおよび第2ポンプチャンバーに分離しており、
    前記ポンプは、流体を供給する構成のディスペンサを更に有しており、
    前記流体動力モータは、第1流体が流動することにより作動する構成であり、前記ピストンが往復運動することで、前記ポンプロッドおよび前記ポンプピストンを往復運動させるとともに第2流体を汲出すように構成した、
    ことを特徴とする、流体小出しシステム。
  16. 前記流体小出しシステムは前記第1流体および前記第2流体を分配する構成であり、前記第1流体の容量は前記第2流体の容量に関して所定の割合で分配されることを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記弁組立体は、
    ハウジングと、
    前記第1流体が前記弁組立体に流入するのに反応して、また、前記モータの前記ロッドの運動に反応して前記ハウジング内で往復運動する構成の第1スプールと、
    前記第1流体が前記弁組立体に流入するのに反応して、また、前記第1スプールの運動に反応して前記ハウジング内で往復運動する構成の第2スプールとを備えており、
    前記弁組立体は前記第1チャンバーおよび前記第2チャンバーに流入する前記第1流体の流れを選択的に制御し、前記ピストンが往復運動することで、前記ロッドを往復運動させるように構成した、
    ことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
  18. 前記ハウジング、前記ロッド、前記第1スプール、および、前記第2スプールは互いに入れ子関係を確立していることを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
  19. 前記第1流体は前記第2流体とは別種であり、前記流体小出しシステムは前記第1流体および前記第2流体を含有している飲料を小出しする構成であることを特徴とする、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記流体小出しシステムは、小出しされる前記第1流体の容量と分配される前記第2流体の容量との間に所定の関係を実質的に維持する構成であることを特徴とする、請求項19に記載のシステム。
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