JP2009541240A - スタウロスポリンを含む組み合わせ - Google Patents
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Abstract
Description
R1およびR2は互いに独立して非置換もしくは置換アルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N−一もしくはN,N−二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニルまたはN−一もしくはN,N−二置換アミノスルホニルであり;
nおよびmは互いに独立して0以上4以下の数字であり;
n'およびm'は互いに独立して0以上4以下の数字であり;
R3、R4、R8およびR10は互いに独立して水素、−O−、30個までの炭素原子を有するアシル、脂肪族、各々の場合に29個までの炭素原子を有する炭素環式もしくは炭素環式脂肪族ラジカル、各々の場合に20個までの炭素原子および各々の場合に9個までのヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式脂肪族ラジカル、30個までの炭素原子を有するアシルであり、ここでR4は不在でもよいか;
またはR3が30個までの炭素原子を有するアシルである場合、R4はアシルではなく;
R4が不在である場合、pは0であるか、またはR3およびR4が双方共に存在し、そして各々の場合に前記のラジカルのうちの一つである場合1であり;
R5は水素、脂肪族、各々の場合に29個までの炭素原子を有する炭素環式もしくは炭素環式脂肪族ラジカル、または各々の場合に20個までの炭素原子および各々の場合に9個までのヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式脂肪族ラジカル、または30個までの炭素原子を有するアシルであり;
R7、R6およびR9はアシルもしくは−(低級アルキル)−アシル、非置換もしくは置換アルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、カルボニル、カルボニルジオキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N−一もしくはN,N−二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニルまたはN−一もしくはN,N−二置換アミノスルホニルであり;
Xは2個の水素原子;1個の水素原子およびヒドロキシ;O;または水素および低級アルコキシを意味し;
Zは水素または低級アルキルを表し;
そして波線で特徴付けられた2個の結合は環Aで不在であり、4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Bの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;
または波線で特徴付けられた2個の結合は環Bで不在であり、全部で4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Aの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;
または環Aおよび環Bの双方で4個の波線の結合の全てが不在であり、全部で8個の水素原子により置き換えられるかのいずれかである)
のスタウロスポリン誘導体、または少なくとも一つの塩形成基が存在する場合はその塩である。
接頭辞「低級」とは関連するラジカルが好ましくは最大7個以下の炭素原子、特に最大4個以下の炭素原子を有することを示す。
低級アルキルは特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、およびまたペンチル、ヘキシルまたはヘプチルである。
エーテル化ヒドロキシは特に低級アルコキシ、フェニルオキシのようなC6−C14アリールオキシまたはベンジルオキシのようなC6−C14アリール−低級アルコキシである。
エステル化ヒドロキシは好ましくは低級アルカノイルオキシまたはベンゾイルオキシのようなC6−C14アリールカルボニルオキシである。
一または二置換アミノは特に低級アルキル、C6−C14アリール、C6−C14アリール−低級アルキル、低級アルカノイルまたはC6−C12アリールカルボニルにより一置換または二置換されたアミノである。
置換メルカプトは特に低級アルキルチオ、C6−C14アリールチオ、C6−C14アリール−低級アルキルチオ、低級アルカノイルチオまたはC6−C14アリール−低級アルカノイルチオである。
N−一またはN,N−二置換カルバモイルは特に低級アルキル、C6−C14アリールまたはC6−C14アリール−低級アルキルによりN−一置換またはN,N−二置換されたカルバモイルである。
置換スルホニルは特にトルエンスルホニル、C6−C14アリール−低級アルカンスルホニルまたは低級アルカンスルホニルのようなC6−C14アリールスルホニルである。
N−一またはN,N−二置換アミノスルホニルは特に低級アルキル、C6−C14アリールまたはC6−C14アリール−低級アルキルによりN−一置換またはN,N−二置換されたアミノスルホニルである。
29個までの炭素原子を有する脂肪族炭水化物ラジカルR3、R4、R8またはR10は非環式置換基により置換されており、そして好ましくは最大18個、特に最大12個および通例せいぜい7個の炭素原子を有し、飽和または不飽和でよく、そして特に非置換または直鎖もしくは分岐した低級アルキル、低級アルケニル、低級アルカジエニル、または非環式置換基により置換された低級アルキニルラジカルである。低級アルキルは例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、およびまたn−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシルおよびn−ヘプチルであり;低級アルケニルは例えばアリル、プロペニル、イソプロペニル、2−または3−メタリルおよび2−または3−ブテニルであり;低級アルカジエニルは例えば1−ペンタ−2,4−ジエニルであり;低級アルキニルは例えばプロパルギルまたは2−ブチニルである。対応する不飽和ラジカルでは、二重結合は特に遊離原子価に関してα位よりも高位の位置にある。置換基は特に本明細書後記にてRoの置換基として定義されるアシルラジカル、好ましくはカルボキシもしくは低級アルコキシカルボニルのような遊離もしくはエステル化カルボキシ、シアノまたはジ−低級アルキルアミノである。
ヒドロカルビルに置換基として存在するエステル化ヒドロキシル基は、例えば低級アルカノイルオキシである。
ヒドロカルビルに置換基として存在する第三級アミノ基は2個の異なる、または好ましくは同一の、前記で特徴付けされた非置換ヒドロカルビルラジカル、特に低級アルキルのようなヒドロカルビルラジカル(複素環式ラジカルを含む)を担持する。
一もしくは二置換アミノ−低級アルキルは1個または2個のラジカルにより置換されたアミノ−低級アルキルであり、ここでアミノ−低級アルキルは何より特に低級アルキル鎖の1位でアミノにより置換され、そして特にアミノメチルであり;アミノ置換基はここでは好ましくは(2個の置換基が各々のアミノ基で互いに独立して存在する場合)特にメチル、エチルまたはn−プロピルのような低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、典型的には2−ヒドロキシエチル、C3−C8シクロアルキル、特にシクロヘキシル、アミノ−低級アルキル、典型的には3−アミノプロピルまたは4−アミノブチル、N−モノ−またはN,N−ジ(低級アルキル)−アミノ−低級アルキル、典型的には3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−低級アルキルアミノおよびN−モノ−またはN,N−ジ−(ヒドロキシ−低級アルキル)アミノを含む群からである。
1個または2個の置換基を担持するカルバモイル基は特にアミノカルボニル(カルバモイル)であり、それは窒素で1個または2個のラジカルにより置換されており;アミノ置換基はここで好ましくは(2個の置換基が各々のアミノ基で互いに独立して存在する場合)特にメチル、エチルまたはn−プロピルのような低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、典型的には2−ヒドロキシエチル、C3−C8シクロアルキル、特にシクロヘキシル、アミノ−低級アルキル、典型的には3−アミノプロピルまたは4−アミノブチル、N−モノ−またはN,N−ジ(低級アルキル)−アミノ−低級アルキル、典型的には3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−低級アルキルアミノおよびN−モノ−またはN,N−ジ−(ヒドロキシ−低級アルキル)アミノを含む群からであり;アミノカルバモイルの二置換アミノはまた結合窒素原子、ならびに0から2個、特に0または1個の、酸素、窒素および硫黄から選択されるその他のヘテロ原子を有する5または6員、飽和または不飽和ヘテロシクリルであり、それは非置換であるか、または特に低級アルキル、典型的にはメチルおよびまたオキソを含む群からの1個または2個のラジカルにより置換されている。ここで好ましいのはピロリジノ(1−ピロリジニル)、ピペリジノ(1−ピペリジニル)、ピペラジノ(1−ピペラジニル)、4−低級アルキルピペラジノ、典型的には4−メチルピペラジノ、イミダゾリノ(1−イミダゾリル)、モルホリノ(4−モルホリニル)、またはまたチオモルホリノ、S−オキソ−チオモルホリノ、もしくはS,S−ジオキソチオモルホリノである。
必要によりエステル化された、リン酸から誘導されるアシルはAc3と称され、特に部分式RoO(RoO)P(=O)−を有するものであり、式中、ラジカルRoは互いに独立して前記で示された一般的および具体的な意味で定義されるようなものである。
本明細書前記および後記で与えられる置換基に関するまびきデータ(reduced data)が好ましいと考えられる。
別の好ましいアシルAc1は炭酸(またはチオ炭酸もまた)のアミドから誘導され、そして式RoHN−C(=W)−またはRoRoN−C(=W)−を特徴とし、式中、ラジカルRoは互いに独立して前記で定義されるとおりであり、そしてWは硫黄および特に酸素である。とりわけ、Ac1が式RoHN−C(=W)−のラジカルである化合物が好ましく、式中Wは酸素であり、そしてRoは以下の好ましい意味の一つを有する:モルホリノ−低級アルキル、典型的には2−モルホリノエチル、フェニル、低級アルコキシフェニル、典型的には4−メトキシフェニルもしくは4−エトキシフェニル、カルボキシフェニル、典型的には4−カルボキシフェニル、または低級アルコキシカルボニルフェニル、典型的には4−エトキシカルボニルフェニル。
pが0である場合、窒素原子結合R3は非荷電である。pが1である場合、次いでR4もまた存在しなければならず、そして窒素原子結合R3およびR4(第四級窒素)は次いで正に荷電する。
Zは特に低級アルキル、何より特にメチルまたは水素である。
故に遊離酸基、例えば遊離スルホ、ホスホリルまたはカルボキシル基を有する式Iの化合物は塩形成塩基性構成成分との塩として、好ましく生理学的に許容される塩として存在し得る。これらは主としてアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩のような金属またはアンモニウム塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムもしくはカルシウム塩、またはアンモニアもしくは適当な有機アミン、特に第三級モノアミンおよび複素環式塩基、例えばトリエチルアミン、トリ−(2−ヒドロキシエチル)−アミン、N−エチルピペリジンもしくはN,N'−ジメチルピペラジンとのアンモニウム塩でよい。
式A、B、C、D、I、II、III、IV、VまたはVIの化合物、特に式中、R5が水素であるものは貴重な薬理学的特性を保持する。
本明細書前記および後記で記載されたラジカルまたは化合物の基の場合、一般的な定義を適切でそして便宜的である限り、本明細書前記および後記で記載されたさらに具体的な定義により置き換えることができる。
R1およびR2は互いに独立して低級アルキル、ハロゲンにより置換された低級アルキル、C6−C14アリール、ヒドロキシ、低級アルコキシ、フェニル−低級アルコキシ、フェニルオキシ、低級アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、フェニル−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−(フェニル−低級アルキル)アミノ、シアノ、メルカプト、低級アルキルチオ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、スルホ、低級アルカンスルホニル、低級アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、N−低級アルキルアミノスルホニルもしくはN,N−ジ−低級アルキルアミノスルホニル;ハロゲン;低級アルコキシ;C6−C14アリールオキシ;C6−C14アリール−低級アルコキシ;低級アルカノイルオキシ;C6−C14アリールカルボニルオキシ;低級アルキル、C6−C14アリール、C6−C14アリール−低級アルキル、低級アルカノイルもしくはC6−C12アリールカルボニルにより一置換もしくは二置換されたアミノ;シアノ;ニトロ;メルカプト;低級アルキルチオ;C6−C14アリールチオ;C6−C14アリール−低級アルキルチオ;低級アルカノイルチオ;C6−C14アリール−低級アルカノイルチオ;カルボキシ;低級アルコキシカルボニル、C6−C14アリール−低級アルコキシカルボニル;C6−C14アリールオキシカルボニル;カルバモイル;低級アルキル、C6−C14アリールもしくはC6−C14アリール−低級アルキルによりN−一もしくはN,N−二置換されたカルバモイル;スルホ;C6−C14アリールスルホニル;C6−C14アリール−低級アルカンスルホニル;低級アルカンスルホニル;または低級アルキル、C6−C14アリールもしくはC6−C14アリール−低級アルキルによりN−一もしくはN,N−二置換されたアミノスルホニルであり、ここでC6−C14アリールは環系に6個から12個の炭素原子を有するアリールラジカルであり、それは非置換であるか、またはハロゲン、フェニルもしくはナフチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、フェニル−低級アルコキシ、フェニルオキシ、低級アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、フェニル−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−(フェニル−低級アルキル)アミノ、シアノ、メルカプト、低級アルキルチオ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、スルホ、低級アルカンスルホニル、低級アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、N−低級アルキルアミノスルホニルまたはN,N−ジ−低級アルキルアミノスルホニルにより置換されていてよく;
R3、R4、R8、R10は互いに独立して水素、低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルカジエニルであり、それは各々非置換であるか、または低級アルキル;ヒドロキシ;低級アルコキシ、それは(i)4から12個の環原子を有するヘテロシクリル(それは不飽和、完全飽和または部分的に飽和されていてよく、単環式または二環式であり、そして窒素、酸素および硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含有でき、そして何より特にピロリル、例えば2−ピロリルもしくは3−ピロリル、ピリジル、例えば2−、3−もしくは4−ピリジル、または広義ではまたチエニル、例えば2−もしくは3−チエニル、またはフリル、例えば2−フリル、インドリル、典型的には2−もしくは3−インドリル、キノリル、典型的には2−もしくは4−キノリル、イソキノリル、典型的には3−もしくは5−イソキノリル、ベンゾフラニル、典型的には2−ベンゾフラニル、クロメニル、典型的には3−クロメニル、ベンゾチエニル、典型的には2−もしくは3−ベンゾチエニル;イミダゾリル、典型的には1−もしくは2−イミダゾリル、ピリミジニル、典型的には2−もしくは4−ピリミジニル、オキサゾリル、典型的には2−オキサゾリル、イソオキサゾリル、典型的には3−イソオキサゾリル、チアゾリル、典型的には2−チアゾリル、ベンゾイミダゾリル、典型的には2−ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、典型的には2−ベンゾオキサゾリル、キナゾリル、典型的には2−キナゾリニル、2−テトラヒドロフリル、4−テトラヒドロフリル、4−テトラヒドロピラニル、1−、2−もしくは3−ピロリジル、1−、2−、3−もしくは4−ピペリジル、1−、2−もしくは3−モルホリニル、2−もしくは3−チオモルホリニル、2−ピペラジニルまたはN,N'−ビス−低級アルキル−2−ピペラジニルである)により、(ii)ハロゲンにより、(iii)ヒドロキシにより、または(iv)低級アルコキシにより一、二もしくは三置換されていてよい;フェノキシ;フェニル−低級ルコキシ;ヘテロシクリルオキシ、ここでヘテロシクリルはピロリル、例えば2−ピロリルもしくは3−ピロリル、ピリジル、例えば2−、3−もしくは4−ピリジル、または広義ではまたチエニル、例えば2−もしくは3−チエニル、またはフリル、例えば2−フリル、インドリル、典型的には2−もしくは3−インドリル、キノリル、典型的には2−もしくは4−キノリル、イソキノリル、典型的には3−もしくは5−イソキノリル、ベンゾフラニル、典型的には2−ベンゾフラニル、クロメニル、典型的には3−クロメニル、ベンゾチエニル、典型的には2−もしくは3−ベンゾチエニル;イミダゾリル、典型的には1−もしくは2−イミダゾリル、ピリミジニル、典型的には2−もしくは4−ピリミジニル、オキサゾリル、典型的には2−オキサゾリル、イソオキサゾリル、典型的には3−イソオキサゾリル、チアゾリル、典型的には2−チアゾリル、ベンゾイミダゾリル、典型的には2−ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、典型的には2−ベンゾオキサゾリル、キナゾリル、典型的には2−キナゾリニル、2−テトラヒドロフリル、4−テトラヒドロフリル、2−もしくは4−テトラヒドロピラニル、1−、2−もしくは3−ピロリジル、1−、2−、3−もしくは4−ピペリジル、1−、2−もしくは3−モルホリニル、2−もしくは3−チオモルホリニル、2−ピペラジニルまたはN,N'−ビス−低級アルキル−2−ピペラジニル、例えば特に2−または4−テトラヒドロピラニルオキシである;低級アルカノイルオキシ;カルボキシ;低級アルコキシカルボニル;フェニル−低級アルコキシカルボニル;メルカプト;低級アルキルチオ;フェニルチオ;ハロゲン;ハロゲン−低級アルキル;オキソ(1位を除く、そうでないとアシルになるので);アジド;ニトロ;シアノ;アミノ;モノ−低級アルキルアミノ;ジ−低級アルキルアミノ;ピロリジノ;イミダゾール−1−イル;ピペリジノ;ピペラジノ;4−低級アルキルピペラジノ;モルホリノ;チオモルホリノ;非置換であるか、またはフェニル部分で低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンおよび/もしくはニトロにより置換されているジフェニルアミノまたはジベンジルアミノ;低級アルコキシカルボニルアミノ;非置換であるか、またはフェニル部分で低級アルキルもしくは低級アルコキシにより置換されているフェニル−低級アルコキシカルボニルアミノ;フルオレニルメトキシカルボニルアミノ;アミノ−低級アルキル;一置換または二置換アミノ−低級アルキル、ここでアミノ置換基は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、C3−C8シクロアルキル、アミノ−低級アルキル、N−モノ−またはN,N−ジ(−低級アルキル)アミノ−低級アルキル、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−低級アルキルアミノおよびN−モノ−またはN,N−ジ−(ヒドロキシ−低級アルキル)アミノから選択される;ピロリジノ−低級アルキル;ピペリジノ−低級アルキル;ピペラジノ−低級アルキル;4−低級アルキルピペラジノ−低級アルキル;イミダゾール−1−イル−低級アルキル;モルホリノ−低級アルキル;チオモルホリノ−低級アルキル;S−オキソ−チオモルホリノ−低級アルキル;S,S−ジオキソチオモルホリノ−低級アルキル;低級アルキレンジオキシ;スルファモイル;スルホ;カルバモイル;ウレイド;グアニジノ;シアノ;アミノカルボニル(カルバモイル)およびアミノカルボニルオキシ、それは窒素で1個または2個のラジカルにより置換されており、ここでアミノ置換基は互いに独立して低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、C3−C8シクロアルキル、アミノ−低級アルキル、N−モノ−またはN,N−ジ(−低級アルキル)アミノ−低級アルキル、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−低級アルキルアミノおよびN−モノ−またはN,N−ジ−(ヒドロキシ−低級アルキル)アミノを含む群から選択される;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;ピペラジノカルボニル;4−低級アルキルピペラジノカルボニル;イミダゾリノカルボニル;モルホリノカルボニル;チオモルホリノカルボニル;S−オキソ−チオモルホリノカルボニル;ならびにS,S−ジオキソチオモルホリノ;
末端フェニルラジカルを有するフェニル、ナフチル、フェニル−低級アルキルまたはフェニル−低級アルケニル、それは非置換であるか、または低級アルキル、低級アルケニルもしくは低級アルカジエニルの置換基として前記で挙げられたラジカルにより一置換もしくは二置換されている;
または部分式Y−C(=W)−のアシル、ここでWは酸素であり、そしてYは水素、Ro、Ro−O−、RoHN−またはRoRoN−である(ここでラジカルRoは同一かまたは異なっていてよい)
または部分式Ro−SO2−のアシルから独立して選択される置換基により一置換または多置換、好ましくは一置換または二置換されており、
それによりR4はまた式IIの化合物に関して不在でもよいか;または
R4は式IIの化合物に関して不在、式Iの化合物に関して水素またはCH3であり、そして
ここで該ラジカルのR0は以下の意味を有する:置換または非置換低級アルキル、特にメチルまたはエチル、アミノ−低級アルキルヒドロキシ−低級アルキル、ここでアミノ基は保護されていないかまたは従来のアミノ保護基、特に低級アルコキシカルボニル、典型的にはtert−低級アルコキシカルボニル、例えばtert−ブトキシカルボニルにより保護され、例えばアミノメチル、R,S−、R−もしくは好ましくはS−1−アミノエチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはR,S−、R−もしくは好ましくはS−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルであり、カルボキシ−低級アルキル、典型的には2−カルボキシエチル、低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、典型的には2−(tert−ブトキシカルボニル)エチル、シアノ−低級アルキル、典型的には2−シアノエチル、テトラヒドロピラニルオキシ−低級アルキル、典型的には4−(テトラヒドロピラニル)オキシメチル、モルホリノ−低級アルキル、典型的には2−(モルホリノ)エチル、フェニル、低級アルキルフェニル、典型的には4−メチルフェニル、低級アルコキシフェニル、典型的には4−メトキシフェニル、イミダゾリル−低級アルコキシフェニル、典型的には4−[2−(イミダゾール−1−イル)エチル)オキシフェニル、カルボキシフェニル、典型的には4−カルボキシフェニル、低級アルコキシカルボニルフェニル、典型的には4−エトキシカルボニルフェニルもしくは4−メトキシフェニル、ハロゲン−低級アルキルフェニル、典型的には4−クロロメチルフェニル、ピロリジノフェニル、典型的には4−ピロリジノフェニル、イミダゾール−1−イルフェニル、典型的には4−(イミダゾリル−1−イル)フェニル、ピペラジノフェニル、典型的には4−ピペラジノフェニル、(4−低級アルキルピペラジノ)フェニル、典型的には4−(4−メチルピペラジノ)フェニル、モルホリノフェニル、典型的には4−モルホリノフェニル、ピロリジノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−ピロリジノメチルフェニル、イミダゾール−1−イル−低級アルキルフェニル、典型的には4−(イミダゾリル−1−イルメチル)フェニル、ピペラジノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−ピペラジノメチルフェニル、(4−低級アルキルピペラジノメチル)−フェニル、典型的には4−(4−メチルピペラジノメチル)フェニル、モルホリノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−モルホリノメチルフェニル、ピペラジノカルボニルフェニル、典型的には4−ピペラジノカルボニルフェニル、または(4−低級アルキルピペラジノ)フェニル、典型的には4−(4−メチルピペラジノ)フェニル)。
R5は水素または低級アルキル、特に水素であり;
Xは2個の水素原子、O、または1個の水素原子およびヒドロキシ水素;または1個の水素原子および低級アルコキシを意味し;
Zは水素または特に低級アルキル、何より特にメチルであり;
そして式IIの化合物に関して、波線で特徴付けられた2個の結合は好ましくは環Aで不在であり、4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Bの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;または
また波線で特徴付けられた2個の結合は環Bで不在であり、全部で4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Aの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;
または環Aおよび環Bの双方で4個の波線の結合の全てが不在であり、全部で8個の水素原子により置き換えられているかのいずれかである;
式I、II、III、IV、V、VIの化合物、または少なくとも1個の塩形成基が存在する場合はその塩である。
mおよびnは各々0であり;
R3およびR4は互いに独立して水素、非置換であるか、またはカルボキシ;低級アルコキシカルボニル;およびシアノから互いに独立して選択されるラジカルにより一もしくは二置換された、特に一置換された低級アルキルであるか;または
R4は水素もしくは−CH3であり、そして
R3は前記で定義されたとおりであるか、または好ましくはR3は部分式Ro−COのアシルであり、式中Roは低級アルキル;アミノ−低級アルキル、ここでアミノ基は非保護形態で存在するか、または低級アルコキシカルボニルにより保護されている;テトラヒドロピラニルオキシ−低級アルキル;フェニル;イミダゾリル−低級アルコキシフェニル;カルボキシフェニル;低級アルコキシカルボニルフェニル;ハロゲン−低級アルキルフェニル;イミダゾール−1−イルフェニル;ピロリジノ−低級アルキルフェニル;ピペラジノ−低級アルキルフェニル;(4−低級アルキルピペラジノメチル)フェニル;モルホリノ−低級アルキルフェニル;ピペラジノカルボニルフェニル;または(4−低級アルキルピペラジノ)フェニルであるか;
または部分式Ro−O−CO−のアシルであり、式中、Roは低級アルキルであるか;
または部分式RoHN−C(=W)−のアシルであり、式中、Wは酸素であり、そしてRoは以下の意味を有する:モルホリノ−低級アルキル、フェニル、低級アルコキシフェニル、カルボキシフェニルもしくは低級アルコキシカルボニルフェニル;または
R3は低級アルキルフェニルスルホニル、典型的には4−トルエンスルホニルであり;
好ましいR3基のさらに具体的な実例は好ましい式IIの化合物に関して以下に記載されるとおりであり、
R5は水素または低級アルキル、特に水素であり、
Xは2個の水素原子またはOを意味し;
Zはメチルまたは水素である;
式Iであっての化合物または少なくとも1個の塩形成基が存在する場合、その塩である。
mおよびnは各々0であり;
R3およびR4は互いに独立して水素、非置換であるか、またはカルボキシ;低級アルコキシカルボニル;およびシアノから互いに独立して選択されるラジカルにより非置換または一もしくは二置換された、特に一置換された低級アルキルであり;それによりR4は不在でもよいか;または
R4は不在であり、そして
R3は部分式Ro−COからのアシルであり、式中Roは低級アルキル、特にメチルまたはエチル;アミノ−低級アルキル、ここでアミノ基はここでアミノ基は保護されていないかまたは低級アルコキシカルボニル、典型的にはtert−低級アルコキシカルボニル、例えばtert−ブトキシカルボニル、例えばアミノメチル、R,S−、R−もしくは好ましくはS−1−アミノエチル、tert−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはR,S−、R−もしくは好ましくはS−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチルにより保護される;テトラヒドロピラニルオキシ−低級アルキル、典型的には4−(テトラヒドロピラニル)オキシメチル;フェニル;イミダゾリル−低級アルコキシフェニル、典型的には4−[2−(イミダゾール−1−イル)エチル)オキシフェニル;カルボキシフェニル、典型的には4−カルボキシフェニル;低級アルコキシカルボニルフェニル、典型的には4−メトキシ−もしくは4−エトキシカルボニルフェニル;ハロゲン−低級アルキルフェニル、典型的には4−クロロメチルフェニル;イミダゾール−1−イルフェニル、典型的には4−(イミダゾリル−1−イル)フェニル;ピロリジノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−ピロリジノメチルフェニル;ピペラジノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−ピペラジノメチルフェニル;(4−低級アルキルピペラジノメチル)フェニル、典型的には4−(4−メチルピペラジノメチル)フェニル;モルホリノ−低級アルキルフェニル、典型的には4−モルホリノメチルフェニル;ピペラジノカルボニルフェニル、典型的には4−ピペラジノカルボニルフェニル;または(4−低級アルキルピペラジノ)フェニル、典型的には4−(4−メチルピペラジノ)フェニルであるか;または
部分式Ro−O−CO−のアシルであり、ここでRoは低級アルキルであるか;または
部分式RoHN−C(=W)−アシルであり、ここでWは酸素であり、そしてRoは以下の好ましい意味を有する:モルホリノ−低級アルキル、典型的には2−モルホリノエチル、フェニル、低級アルコキシフェニル、典型的には4−メトキシフェニルもしくは4−エトキシフェニル、カルボキシフェニル、典型的には4−カルボキシフェニルまたは低級アルコキシカルボニルフェニル、典型的には4−エトキシカルボニルフェニル;または
低級アルキルフェニルスルホニル、典型的には4−トルエンスルホニルであり;
R4が不在である場合、pは0であるか、またはR3およびR4が双方共に存在し、そして各々の場合で前記されたラジカルの一つである場合、1であり;
R5は水素または低級アルキル、特に水素であり
Xは2個の水素原子またはOを意味し;
Zはメチルまたは水素であり;
そして波線で特徴付けられた2個の結合は好ましくは環Aで不在であり、4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Bの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;または
また波線で特徴付けられた2個の結合は環Bで不在であり、全部で4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Aの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;または
環Aおよび環Bの双方で4個の波線の結合の全てが不在であり、全部で8個の水素原子により置き換えられているかのいずれかである)
式IIの化合物、または少なくとも1個の塩形成基が存在する場合はその塩である。
8,9,10,11−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−[4−(4−メチルピペラジン−1−イルメチル)ベンゾイル]−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−クロロメチルベンゾイル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンゾイル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)ベンゾイル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンゾイル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−トシル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−[4−(2−イミダゾール−1−イル−エトキシ)ベンゾイル]−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−メトキシカルボニルメチル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−カルボキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−テレフタロイルメチルエステル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−テレフタロイル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−エチルピペラジニルカルボニルベンゾイル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(2−シアノエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−ベンゾイル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
ヨウ化N,N−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−BOC−グリシル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−グリシル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(3−(tert−ブトキシカルボニル)プロピル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(3−カルボキシプロピル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−イミダゾール−1−イル)ベンゾイル]−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−[(テトラヒドロ−2h−ピラン−4−イルオキシ)アセチル]−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−BOC−l−アラニル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
塩酸N−l−アラニル−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチルスタウロスポリン;
N−(4−カルボキシフェニルアミノカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(4−エチルフェニルアミノカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(N−フェニルアミノカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(N−[2−(1−モルホリノ)エチル]アミノカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−(N−[4−メトキシフェニル]アミノカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチルスタウロスポリン;
N−BOC−1,2,3,4−テトラヒドロスタウロスポリン;
N−BOC−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチルスタウロスポリン;
N−BOC−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチル−7−オキソ−スタウロスポリン;
1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロスタウロスポリン;
または少なくとも1個の塩形成基が存在する場合、その薬学的に許容される塩から選択される。
A)X=O;R1、R2、R5=H;Q=−(CH2)2−O−CH(CH2)OH−(CH2)2−
B)X=O;R1、R2、R5=H;Q=−(CH2)2−O−CH(CH2N(CH3)2)−(CH2)2−
C)X=2個の水素原子;R1、R2、R5=H;Q=
A) X=2個の水素原子;R1、R2、R3、R5=H;R4=CH3;Z=CH3(スタウロスポリン)
B) X=(R)または(S)異性体の1個の水素および1個のヒドロキシ原子;R1、R2、R3、R5=H;R4=CH3;Z=CH3(UCN−01およびUCN−02)
C) X=2個の水素原子;R1、R2、R5=H;R4=CH3;R3=ベンゾイル;Z=CH3(CGP41251またはPKC412またはミドスタウリン)
D) X=O;R1、R2、R5=H;R3=CH3;R4=エチルオキシカルボニル;Z=CH3(NA382;CAS=143086−33−3)
E) X=1個の水素および1個のヒドロキシ原子;R1、R2、R5=H;R3=CH3;Z=CH3;そしてR4は:−(CH2)2OH;−CH2CH(OH)CH2OH;−CO(CH2)2CO2Na;−(CH2)3CO2H;−COCH2N(CH3)2;
F) X=2個の水素原子;R1、R2、R5=H;R3=CH3;Z=CH3;そしてR4は:N−[0−(テトラヒドロピラン−4−イル)−D−ラクトイル];N−[2−メチル−2−(テトラヒドロピラン−4−イルオキシ)−プロピオニル;N−[0−(テトラヒドロピラン−4−イル)−L−ラクトイル];N−[0−(テトラヒドロピラン−4−イル)−D−ラクトイル];N−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−アセチル)]から選択される;
G) X=O;R1、R2、R5=H;R3=CH3;Z=CH3;そしてR4は:N−[0−(テトラヒドロピラン−4−イル)−D−ラクトイル];N−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−アセチル)]から選択される;
H) X=1個の水素および1個のヒドロキシ原子;R1、R2、R5=H;R3=CH3;Z=CH3;そしてR4は:N−[0−(テトラヒドロピラン−4−イル)−D−ラクトイル];N−[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−アセチル)]から選択される。
最も好ましい式Iの化合物、例えばミドスタウリン[国際一般的名称]は1988年12月21日公開の特許文献1、ならびに1992年3月3日公開の特許文献2および特許文献3により適用され、そして具体的に記載されている。その他の好ましい化合物は共に1995年12月7日公開の特許文献4および特許文献5に適用され、そして記載される。
A) X=2個の水素原子;R1、R2、R5=H;R6=CH3;R7=メチルオキシカルボニル;Z=H(2−メチルK252a)
B) X=2個の水素原子;R1、R2、R5、R6=H;R7=メチルオキシカルボニル;Z=H(K−252a)
C) X=2個の水素原子;R1、R2、R5、R6=H;R7=メチルオキシカルボニル;Z=CH3(KT−5720)。
A) X=O;R1、R2、R5=H;R9=CH2−NMe2;R8=CH3;m'=n'=2
B) X=O;R1、R2、R5=H;R9=CH2−NH2;R8=CH3;m'=2;n'=1(Ro−31−8425;CAS=151342−35−7)。
A) X=O;R1、R2、R5=H;R8=CH3;R10=−(CH2)3−NH2;(Ro−31−7549;CAS=138516−31)
B) X=O;R1、R2、R5=H;R8=CH3;R10=−(CH2)3−S−(C=NH)−NH2;(Ro−31−8220;CAS=125314−64−9))
C) X=O;R1、R2、R5=H;R8=CH3;R10=−CH3。
A) X=2個の水素原子;R1、R2、R5=H;R4=CH3;Z=CH3;メチルまたは(C1−C10)アルキル、アリールメチル、C6H2CH2−から選択されるR3。
式A、B、C、Dの化合物およびその製造方法は、例えば1995年6月14日公開の特許文献6、1994年11月17日公開の特許文献7、1992年2月12日公開の特許文献8、1989年8月16日公開の特許文献9、1990年8月29日公開の特許文献10、および非特許文献1のような多くの出版物に記載されている。
式IIIの化合物およびその製造方法は1992年7月24日出願の特許文献16の優先権を主張する特許出願(すなわち1997年4月16日公開の特許文献17、2000年5月24日公開の特許文献18、1995年5月10日公開の特許文献19)に具体的に記載されている。
とりわけスタウロスポリン誘導体化合物に関する特許出願または科学的文献の引用が示される各々の場合の最終生成物の対象、医薬製剤および請求の範囲は出典明示により本明細書の一部とする。
コード番号により同定される活性薬剤の構造、一般名および商品名を最新版の標準概論「The Merck Index」またはデータベース、例えばPatents International(例えばIMS World Publications)から取ることができる。対応するその内容は出典明示により本明細書の一部とする。
ミドスタウリンは天然発生アルカロイドスタウロスポリンの誘導体であり、そして1988年12月21日公開の特許文献1ならびに1992年3月3日公開の特許文献2および特許文献3に具体的に記載されている。
アポトーシスまたはプログラム細胞死を阻止する核酸分子には、限定するものではないが抗アポトーシスMCL1タンパク質をコードする遺伝子に特異的なアンチセンスオリゴヌクレオチドおよびRNAi構築物またはこの遺伝子の転写物が含まれる。本発明の組み合わせにおける使用のために最も好ましいのは、特にmcl−1特異的siRNAを含むMcl−1特異的RNAi構築物である。本発明のmcl−1RNAi構築物の実例は実施例において記載される。
1 caccccgtag gactggccgc cctaaaaccg tgataaagga gctgctcgcc acttctcact
61 tccgcttcct tccagtaagg agtcggggtc ttccccagtt ttctcagcca ggcggcggcg
121 gcgactggca atgtttggcc tcaaaagaaa cgcggtaatc ggactcaacc tctactgtgg
181 gggggccggc ttgggggccg gcagcggcgg cgccacccgc ccgggagggc gacttttggc
241 tacggagaag gaggcctcgg cccggcgaga gataggggga ggggaggccg gcgcggtgat
301 tggcggaagc gccggcgcaa gccccccgtc caccctcacg ccagactccc ggagggtcgc
361 gcggccgccg cccattggcg ccgaggtccc cgacgtcacc gcgacccccg cgaggctgct
421 tttcttcgcg cccacccgcc gcgcggcgcc gcttgaggag atggaagccc cggccgctga
481 cgccatcatg tcgcccgaag aggagctgga cgggtacgag ccggagcctc tcgggaagcg
541 gccggctgtc ctgccgctgc tggagttggt cggggaatct ggtaataaca ccagtacgga
601 cgggtcacta ccctcgacgc cgccgccagc agaggaggag gaggacgagt tgtaccggca
661 gtcgctggag attatctctc ggtaccttcg ggagcaggcc accggcgcca aggacacaaa
721 gccaatgggc aggtctgggg ccaccagcag gaaggcgctg gagaccttac gacgggttgg
781 ggatggcgtg cagcgcaacc acgagacggc cttccaaggc atgcttcgga aactggacat
841 caaaaacgaa gacgatgtga aatcgttgtc tcgagtgatg atccatgttt tcagcgacgg
901 cgtaacaaac tggggcagga ttgtgactct catttctttt ggtgcctttg tggctaaaca
961 cttgaagacc ataaaccaag aaagctgcat cgaaccatta gcagaaagta tcacagacgt
1021 tctcgtaagg acaaaacggg actggctagt taaacaaaga ggctgggatg ggtttgtgga
1081 gttcttccat gtagaggacc tagaaggtgg catcaggaat gtgctgctgg cttttgcagg
1141 tgttgctgga gtaggagctg gtttggcata tctaataaga tagccttact gtaagtgcaa
1201 tagttgactt ttaaccaacc accaccacca ccaaaaccag tttatgcagt tggactccaa
1261 gctgtaactt cctagagttg caccctagca acctagccag aaaagcaagt ggcaagagga
1321 ttatggctaa caagaataaa tacatgggaa gagtgctccc cattgattga agagtcactg
1381 tctgaaagaa gcaaagttca gtttcagcaa caaacaaact ttgtttggga agctatggag
1441 gaggactttt agatttagtg aagatggtag ggtggaaaga cttaatttcc ttgttgagaa
1501 caggaaagtg gccagtagcc aggcaagtca tagaattgat tacccgccga attcattaat
1561 ttactgtagt gttaagagaa gcactaagaa tgccagtgac ctgtgtaaaa gttacaagta
1621 atagaactat gactgtaagc ctcagtactg tacaagggaa gcttttcctc tctctaatta
1681 gctttcccag tatacttctt agaaagtcca agtgttcagg acttttatac ctgttatact
1741 ttggcttggt ttccatgatt cttactttat tagcctagtt tatcaccaat aatacttgac
1801 ggaaggctca gtaattagtt atgaatatgg atatcctcaa ttcttaagac agcttgtaaa
1861 tgtatttgta aaaattgtat atatttttac agaaagtcta tttctttgaa acgaaggaag
1921 tatcgaattt acattagttt ttttcatacc cttttgaact ttgcaacttc cgtaattagg
1981 aacctgtttc ttacagcttt tctatgctaa actttgttct gttcagttct agagtgtata
2041 cagaacgaat tgatgtgtaa ctgtatgcag actggttgta gtggaacaaa tctgataact
2101 atgcaggttt aaattttctt atctgatttt ggtaagtatt ccttagatag gtttttcttt
2161 gaaaacctgg gattgagagg ttgatgaatg gaaattcttt cacttcatta tatgcaagtt
2221 ttcaataatt aggtctaagt ggagttttaa ggttactgat gacttacaaa taatgggctc
2281 tgattgggca atactcattt gagttccttc catttgacct aatttaactg gtgaaattta
2341 aagtgaattc atgggctcat ctttaaagct tttactaaaa gattttcagc tgaatggaac
2401 tcattagctg tgtgcatata aaaagatcac atcaggtgga tggagagaca tttgatccct
2461 tgtttgctta ataaattata aaatgatggc ttggaaaagc aggctagtct aaccatggtg
2521 ctattattag gcttgcttgt tacacacaca ggtctaagcc tagtatgtca ataaagcaaa
2581 tacttactgt tttgtttcta ttaatgattc ccaaaccttg ttgcaagttt ttgcattggc
2641 atctttggat ttcagtcttg atgtttgttc tatcagactt aaccttttat ttcctgtcct
2701 tccttgaaat tgctgattgt tctgctccct ctacagatat ttatatcaat tcctacagct
2761 ttcccctgcc atccctgaac tctttctagc ccttttagat tttggcactg tgaaacccct
2821 gctggaaacc tgagtgaccc tccctcccca ccaagagtcc acagaccttt catctttcac
2881 gaacttgatc ctgttagcag gtggtaatac catgggtgct gtgacactaa cagtcattga
2941 gaggtgggag gaagtccctt ttccttggac tggtatcttt tcaactattg ttttatcctg
3001 tctttggggg caatgtgtca aaagtcccct caggaatttt cagaggaaag aacattttat
3061 gaggctttct ctaaagtttc ctttgtatag gagtatgctc acttaaattt acagaaagag
3121 gtgagctgtg ttaaacctca gagtttaaaa gctactgata aactgaagaa agtgtctata
3181 ttggaactag ggtcatttga aagcttcagt ctcggaacat gacctttagt ctgtggactc
3241 catttaaaaa taggtatgaa taagatgact aagaatgtaa tggggaagaa ctgccctgcc
3301 tgcccatctc agagccataa ggtcatcttt gctagagcta tttttaccta tgtatttatc
3361 gttcttgatc ataagccgct tatttatatc atgtatctct aaggacctaa aagcacttta
3421 tgtagttttt aattaatctt aagatctggt tacggtaact aaaaaagcct gtctgccaaa
3481 tccagtggaa acaagtgcat agatgtgaat tggtttttag gggccccact tcccaattca
3541 ttaggtatga ctgtggaaat acagacaagg atcttagttg atattttggg cttggggcag
3601 tgagggctta ggacacccca agtggtttgg gaaaggagga ggggagtggt gggtttatag
3661 ggggaggagg aggcaggtgg tctaagtgct gactggctac gtagttcggg caaatcctcc
3721 aaaagggaaa gggaggattt gcttagaagg atggcgctcc cagtgactac tttttgactt
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5' TTG GCT TTG TGT CCT TGG CG 3'(mcl1、配列番号7)
5' AAG AAA CGC GGU AAU CGG ACU 3'(mcl1、配列番号8);
5' AGU CCG AUU ACC GCG UUU CUU 3'(mcl1、配列番号9);
5' CUU ACG CUG AGU ACU UCG A 3'(ルシフェラーゼ、配列番号10);
mcl−1核酸(またはその一部)を含有するベクター、例えば発現ベクターもまた本発明に含まれる。本明細書で使用される際には、「ベクター」なる用語は、連結されている別の核酸を輸送することができる核酸分子を指す。一つの型のベクターはプラスミド、すなわちさらなるDNAセグメントをライゲートできる環状二本鎖DNAループである。別の型はウイルスベクターであり、ここでさらなるDNAセグメントをウイルスゲノムにライゲートできる。特定のベクターは導入された宿主細胞内で自己複製することが可能である。それ故に、mcl−1核酸含有ベクターを含有する宿主細胞もまた本発明に含まれる。ベクターおよび宿主細胞の選択は当業者には日常的である。
ASO (複数の)アンチセンスオリゴヌクレオチド
ASM 侵襲性全身性肥満細胞症
BM 骨髄
BSA ウシ血清アルブミン
クラドリビン 2−クロロデオキシアデノシン(=2CdA)
FCS ウシ胎仔血清
ISM 無痛性全身性肥満細胞症
MC (複数の)肥満細胞
MCL 肥満細胞白血病
Mcl−1 骨髄細胞白血病−1
MCS 肥満細胞肉腫
miRNA マイクロRNA
PB 末梢血
PBS リン酸塩緩衝生理食塩水
RNAi RNA干渉
RT−PCR 逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応
shRNA 短鎖ヘアピンRNA
siRNA 低分子干渉RNA
SM 全身性肥満細胞症
SSM 全身性くすぶり型肥満細胞症
TK チロシンキナーゼ
通常、処置される宿主のための最適投薬量が決定されるまで、小用量を最初に投与し、そして投薬量を徐々に増加させる。投薬量の上限は副作用により強いられるものであり、そして処置されている宿主に関する試験により決定され得る。
FLT−3阻害剤およびアンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物を本明細書にて前記にて挙げられた疾患および症状を処置するために有効である量の活性物質を含有する経腸用および非経口用医薬組成物に処方することができ、かかる組成物は単位投薬量形態であり、そしてかかる組成物は薬学的に許容される担体を含む。
FLT−3阻害剤の好ましい組成物は、1995年6月14日公開の特許文献36に記載される。記載された医薬組成物は飽和ポリアルキレングリコールグリセリド中のミドスタウリンのような式Iの化合物の溶液または分散物を含み、ここでグリコールグリセリドは一つまたはそれより多いC8−C18飽和脂肪酸のグリセリルおよびポリエチレングリコールエステルの混合物である。
組成物A:
Gelucire44/14(82部)を60℃まで加熱することにより融解させる。粉末化されたミドスタウリン(18部)を融解された材料に加える。得られた混合物をホモジナイズし、そして得られた分散物を様々な大きさの硬質ゼラチンカプセルに導入して、あるものはミドスタウリン25mgの投薬量を含有し、そしてあるものは75mgの投薬量を含有するようにする。得られたカプセルは経口投与に適当である。
Gelucire44/14(86部)を60℃まで加熱することにより融解させる。粉末化されたミドスタウリン(14部)を融解された材料に加える。混合物をホモジナイズし、そして得られた分散物を様々な大きさの硬質ゼラチンカプセルに導入して、あるものはミドスタウリン25mgの投薬量を含有し、そしてあるものは75mgの投薬量を含有するようにする。得られたカプセルは経口投与に適当である。
Gelucire(44/14):47g
ミドスタウリン:3.0g、60mlねじ切り付きフラスコに充填
からなる。
ソフトゲルの好ましい実例は以下のマイクロエマルジョンを含有する:
コーン油グリセリド 85.0mg
ポリエチレングリコール400 128.25mg
Cremophor RH40 213.75mg
ミドスタウリン 25.0mg
DLアルファトコフェロール 0.5mg
無水エタノール 33.9mg
全量 486.4mg
しかしながら、それは説明目的のためだけであることを明確に理解すべきである。
組み合わせ中のFLT−3阻害剤/アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物のモル比は一般的に1/10から10/1、好ましくは1/5から5/1、例えば1/2、1/1、2/1または3/1である。
試薬
イマチニブ(STI571)、PKC41228およびニロチニブ(4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド)29はNovartis Pharma AG(Basel, Switzerland)により提供される。PKC412および4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドのストック溶液はジメチル−スルホキシド(DMSO;Merck, Darmstadt, Germany)中に溶解することにより調製する。インターロイキン−4(IL−4)をPeprotech(Rocky Hill, NJ)から、RPMI1640培地およびウシ胎仔血清(FCS)をPAA laboratories(Pasching, Austria)から、L−グルタミンおよびイスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)をGibco Life Technologies(Gaithersburg, MD)から、3H−チミジンをAmersham(Aylesbury, UK)から、そしてクラドリビン(2−クロロデオキシアデノシン、2CdA)をJanssen−Cilag(Beerse, Belgium)から購入する。アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO;最近公開された配列にしたがって設計された)をVBC Genomics(Vienna, Austria)またはISIS Pharmaceuticals(Carlsbad, CA)から、そしてsiRNAをDharmacon(Lafayette, CO)から入手する。
全身性肥満細胞症(無痛性全身性肥満細胞症、ISM、n=17;侵襲性全身性肥満細胞症、ASM、n=3;肥満細胞白血病、MCL、n=2;くすぶり型全身性肥満細胞症、SSM、n=2;肥満細胞肉腫、MCS、n=1)を有する全数25人の患者を試験する。骨髄(BM)細胞を後腸骨稜細胞から入手し、そして保存剤不含ヘパリンが入ったシリンジに収集する。各々の場合で生検の前にインフォームドコンセントを得る。WHO基準にしたがって診断を確立する。肥満細胞白血病(MCL)を有する2人および肥満細胞肉腫(MCS)を有する1人の患者の原発性腫瘍性MCを、記載されるようにPE標識mAb YB5.B8(Pharmingen, San Diego, CA)およびFACS−Vantage セルソーター(Becton Dickinson, San Jose, CA)を用いて均質になるまで精製する(純度>98%)。施設内診査委員会の承認を得て、そしてヘルシンキ宣言にしたがって、全ての実験を行う。
MCL48を有する患者の白血病細胞から作成されたヒト肥満細胞系HMC−1を入手する(Mayo Clinic, Rochester, MN)。HMC−1の二つのサブクローン、すなわちKIT変異G560Vを宿すがD816Vを宿さないHMC−1.1、ならびにKITのG560V変異およびD816V変異の双方を呈するHMC−1.2細胞を使用する。10%FCS、L−グルタミンおよび抗生物質を補充したIMDM培地中、37℃および5%CO2で32個のHMC−1細胞を成長させる。HMC−1細胞を元来のストックから4から8週毎に再解凍し、そして毎週継代する。「表現型」の対照として、HMC−1細胞をKITの発現およびIL−4(100U/ml、48時間)の下方調整効果に関して定期的に確認する。
HMC−1細胞を種々の濃度のKIT D816V−ターゲティングTK阻害剤PKC412(100pMから10μM)、種々の濃度の4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド(1nMから100μM)、イマチニブ(3nMから300μM)、2CdA(0.1−10000ng/ml)または対照培地と共に37℃および5%CO2で48時間までインキュベートする。別の一連の実験では、HMC−1細胞を阻害剤(以下を参照)に暴露される前にmcl−1特異的ASOでトランスフェクトする。その他の実験では、細胞を種々の濃度のMcl−1特異的ASO(50nM−250nM)で12時間まで、またはsiRNA(200nM)で12時間トランスフェクトし、さらに標的薬物に暴露することはない。薬物または/およびASOに暴露した後、細胞を3H−チミジン取り込み実験、細胞生存能力およびアポトーシスの分析またはウェスタンブロッティングに供する。
Trizol(Invitrogen, Carlsbad, CA)を製造者の説明書にしたがって使用して全RNAをHMC−1細胞から単離する。RNA調製物およびノーザンブロッティングを本質的に記載されるように実施する。簡単には記載されるように全RNA15μgを1.0%ホルムアルデヒド−アガロースゲルでサイズ分画し、そしてナイロン膜(Hybond N, Amersham, Aylesbury, U.K.)に移す。mcl−1またはβ−アクチンに特異的な32P標識cDNAを用いてrapid−hyb buffer(Amersham)中でハイブリダイゼーションを実施する。記載されるようにEcoRIおよびXbaI(New England Biolabs, Beverly, MA)を用いてpBSK−Mcl−1(Stanley J. Korsmeyer, Dana Farber Cancer Institute, Boston, MAから寄贈)から全長mcl−1 cDNAを切り出すことによりmcl−1プローブを作成する。Megaprimeキット(Amersham)を用いて標識を実施する。0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を伴う0.2×SSC(1×SSC=150mM NaClおよび15mMクエン酸ナトリウム、pH7.0)で、1時間42℃で、2×30分間、および62℃でさらに30分間ブロットを洗浄する。−80℃で増感スクリーン(Kodak)を用いてBiomax MSフィルム(Kodak, Rochester, NY)に暴露することにより結合放射活性を可視化する。E.A.S.Y. Win32ソフトウェア(Herolab, Wiesloch, Germany)を用いてオートラジオグラムのデンシトメトリーによりmRNA発現レベルを定量する。Protoscript First Strand cDNA合成キット(New England Biolabs, Beverly, MA)を用いて、50μl反応容量で1μg RNAを用いてRT−PCR反応を実施する。PCR条件は以下のとおりである:94℃で60秒間の初期変性、55℃で60秒間のアニーリング、72℃で60秒間の重合(35サイクル)および72℃で10分間の最終伸長。以下のプライマー対を使用する:mcl−1:5'-TGC TGG AGT TGG TCG GGG AA−3'(順行)(配列番号3)および5'−TCG TAA GGT CTC CAG CGC CT−3'(逆行)(配列番号4)。βアクチン:5'−ATG GAT GAT GAT ATC GCC GCG−3'(順行)(配列番号5)および5'−CTA GAA GCA TTT GCG GTG GAC GAT GGA GGG GCC−3'(逆行)(配列番号6)。PCR生成物を0.5μg/ml臭化エチジウム含有1%アガロースゲルに溶解させる。
HMC−1細胞のライゼートおよびポリクローナルウサギ抗ヒトMcl−1抗体(Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CA)を用いて前記されたようにウェスタンブロット分析を実施する。簡単には、1%Triton−X−100(Sigma, St. Louis, MO)を含有するリン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)中で細胞を溶解する。還元条件下でSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によりタンパク質を分離し、そしてトランスファーバッファー中でニトロセルロース膜(Protran, Schleicher & Schuell, Dassel, Germany)に移す。次いで膜を抗マウス/抗ウサギIgG(BM 化学発光ウェスタンブロッティングキット、Roche)に暴露する。均等の負荷を確認するために、膜を抗βアクチン抗体(Sigma)で再プロービングする。Biomax MSフィルム(Kodak)への暴露により化学発光を検出する。
SMを有する全ての患者で、腫瘍性BM MCにおけるMcl−1の発現をパラフィン包埋、ホルマリン固定BM標本から調製された連続切片(2μm)で間接的免疫ペルオキシダーゼ染色技術を用いて試験する。内因性ペルオキシダーゼをCH3OH/H2O2により遮断する。ポリクローナル抗Mcl−1抗体(Santa Cruz)(作業希釈:1:50)で染色する前に、BM切片をマイクロ波オーブンにより前処理する。連続BM切片を抗Mcl−1抗体(一晩)および抗トリプターゼ抗体G3(作業希釈:1:5000、室温で1時間)(Chemicon, Temecula, CA)と共にインキュベートする。抗体を0.05M Tris緩衝生理食塩水(TBS、pH7.5)および1%ウシ血清アルブミンBSA(Sigma)で希釈する。洗浄後、スライドをビオチン化ヤギ抗ウサギまたはウマ抗マウスIgGと共に30分間インキュベートし、洗浄し、そしてストレプトアビジン−ビオチン−ペルオキシダーゼ複合体に30分間暴露する。3−アミノ−9−エチル−カルバゾール(AEC)を色素原として使用する。スライドをMayer's Hemalaunで対比染色する。抗Mcl−1抗体(作業希釈1:200)およびビオチン化ヤギ抗ウサギIgG(Biocarta, San Diego, CA)を用いて記載されるようにHMC−1細胞のサイトスピン調製物で免疫細胞化学を実施する。選択実験では、Mcl−1遮断ペプチド(Santa Cruz)を適用する(作業希釈1:40)。色素原としてアルカリ性ホスファターゼ複合体(Biocarta)を使用する。Neofuchsin(Nichirei, Tokyo, Japan)を用いて抗体反応性を可視化する。
HMC−1.1およびHMC−1.2細胞をmcl−1特異的2'−O−メトキシエチル/2'−デオキシヌクレオチドキメラホスホロチオエートASO(5'−TTG GCT TTG TGT CCT TGG CG−3')(配列番号7)またはスクランブル対照オリゴヌクレオチドプールでトランスフェクトする。スクランブル対照はA(アデニン)、G(グアニン)、T(チミン)およびC(シトシン)塩基の混合物を表し、得られた調製物は等モル濃度のオリゴヌクレオチドの混合物を含有する。別の一連の実験では、アニーリングされた、精製された、そして脱塩された二本鎖mcl−1 siRNA(AAG AAA CGC GGU AAU CGG ACU)(配列番号8)およびAGU CCG AUU ACC GCG UUU CUU 3'(mcl1、配列番号9))ならびにルシフェラーゼに対する対照siRNA(CUU ACG CUG AGU ACU UCG A)(配列番号10)(双方共にDharmacon(Lafayette, CO)より入手)を適用する。トランスフェクション用に800000セルを75cm2培養プレートに37℃で24時間を播種する。本質的には記載されるようにRPMI1640培地中Mcl−1−ASOおよびMcl−1 siRNAをリポフェクチン試薬(Invitrogen)と複合化する。簡単には、HMC−1.1またはHMC−1.2細胞を種々の濃度のmcl−1 ASO(50−250nM)または200nM mcl−1特異的siRNAと共に37℃で4時間インキュベートする。ASOへの暴露の後、細胞を洗浄し、そして10%FCSを伴うRPMI1640培地中種々の濃度のTK阻害剤の存在下または不在下でさらに12時間培養した後に分析する。siRNA処置細胞を対照培地中12時間(TK阻害剤不含)維持した後、アポトーシス細胞のパーセンテージおよびウェスタンブロッティングに関して試験する。
Mcl−1 ASO、PKC412、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド、イマチニブおよび2CdAの抗増殖効果を調べるために、HMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞を用いて3H−チミジン組み込み実験を行う。TK阻害剤および2CdAを未処理細胞またはASOもしくは万能(universal)(スクランブル)対照でトランスフェクトされた細胞に適用する。とりわけMcl−1 ASOまたは対照オリゴヌクレオチドでのトランスフェクションの4時間後に、細胞を96ウェルマイクロタイタープレート(5×104セル/ウェル)中種々の濃度のPKC412(100pMから10μM)、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド(1nMから100μM)、イマチニブ(3nMから300μM)またはクラドリビン(2CdA;HMC−1.1:0.1−10000ng/ml;HMC−1.2:0.5−500ng/ml)の不在下または存在下で24時間培養する。その後、1μCi 3H−チミジンを各ウェルに加える。16時間後にFiltermate 196ハーベスター(Packard Bioscience)のろ過膜(Packard Bioscience, Meriden, CT)上で細胞を収集する。次いでろ液を空気乾燥させ、そして結合放射活性をβカウンター(Top−Count NXT, Packard Bioscience)で測定する。全ての実験を3検体ずつで実施する。トリパンブルー排除試験により細胞生存能力を決定する。従来の細胞形態学基準を用いてWright−Giemsa染色サイトスピンスライド上でアポトーシス細胞のパーセンテージを決定する。
データの評価において見出される差異の有意性のレベルを決定するために、対応のあるスチューデントt検定を適用する。結果はp<0.05で有意に異なると考えられる。mcl−1 ASOおよび標的薬物の相乗効果を決定するために、市販により入手可能であるソフトウェア(CalcuSyn;Biosoft, Ferguson, MO)を用いて公開されたガイドラインにしたがって組み合わせ指標の値を計算する。
腫瘍性肥満細胞におけるMcl−1タンパク質の検出
方法
免疫組織化学および連続切片染色により評価されるように、試験された全てSM患者において腫瘍性MCはMcl−1に対する抗体と反応することが見出される(n=25)。腫瘍性ヒト肥満細胞におけるMcl−1の発現を、無痛性SM(ISM)を有する患者の腫瘍性MCにおけるトリプターゼおよびMcl−1の免疫組織化学的検出により分析する。隣接する骨髄切片をトリプターゼまたはMcl−1に対する抗体と共にインキュベートする。免疫組織化学を記載されるように実施する。
ISMを有する患者の紡錘形腫瘍性BM MCにおいてトリプターゼおよびMcl−1の同時発現が観察される。これらの浸潤物において事実上全ての腫瘍性MCがMcl−1に関して陽性に染色されることが見出される。また、種々のカテゴリーのSMの患者を比較した場合、免疫組織化学によりMCにおけるMcl−1発現(浸潤物における染色されたMCのパーセンテージまたは染色の強度に関して)に差異はない。とりわけMcl−1はISMおよびSSMを有する患者の腫瘍性MCにおいて、ならびにASMおよびMCLのような高悪性度の悪性腫瘍において発現されることが見出される。免疫細胞化学により決定されるようにヒトMCL由来の白血病細胞系HMC−1(HMC−1.1およびHMC−1.2)もまたMcl−1タンパク質を発現することが見出される。対照培地またはMcl−1特異的遮断ペプチドとのプレインキュベーションの後の抗Mcl−1抗体のHMC−1.1細胞との反応性を実施し、そしてHMC−1.2細胞と同一の結果が得られる。
次の工程では、原発性腫瘍性MCおよびHMC−1細胞におけるmcl−1 mRNAの発現を試験する。ノーザンブロッティングにより評価されるように、HMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞の双方がmcl−1 mRNAを発現することが見出される。HMC−1細胞におけるmcl−1 mRNAの発現をRT−PCR分析により確認する。さらにMCLまたはMCSを有する患者の高度に精製された原発性腫瘍性MCにおけるmcl−1 mRNAの発現をRT−PCR分析により実証することができる。
方法
HMC−1.1およびHMC−1.2細胞におけるMcl−1タンパク質発現ならびに細胞生存能力に及ぼすmcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドの効果を分析する。KIT D816Vを宿すHMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞を250nM mcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチド、スクランブル対照でトランスフェクトするか、または12時間トランスフェクトせずに放置した後に分析する。抗Mcl−1抗体を用いてMcl−1発現のウェスタンブロット分析を実施する。βアクチンを負荷対照として提供する。非生存(トリパンブルー陽性)細胞の評価を全有核細胞のパーセンテージとして表現する。アポトーシス細胞の数(%)。結果は三つの別個の実験からの平均±S.D.を表す。
Mcl−1の生存性分子としての役割およびSMにおける潜在的標的を調べるために、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)研究法によりHMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞においてMcl−1をノックダウンする。ウェスタンブロッティングにより決定されるように、双方の細胞系のmcl−1 ASO(250nM)でのトランスフェクションはスクランブル対照または非トランスフェクト細胞と比較した場合、Mcl−1タンパク質の発現を事実上消失させた。予測されるように、mcl−1 ASOでのトランスフェクションはトリパンブルー陽性細胞の実質的な増加(対照は約1−5%;スクランブル対照は約5−8%;ASOは約35−50%)および試験されたHMC−1サブクローンの双方、すなわちHMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞におけるアポトーシス細胞のパーセンテージの同様の実質的な増加を導く。腫瘍性MC(HMC−1)の成長および生存性に及ぼすmcl−1 ASOの効果は用量依存的および時間依存的であることが見出される。これらのデータにより、ASO研究法による腫瘍性MCにおけるmcl−1のターゲティングは細胞生存能力の喪失およびアポトーシスの誘導に関連することが示される。
方法
腫瘍性肥満細胞におけるmcl−1−siRNAの効果を、HMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞におけるMcl−1タンパク質の発現および細胞生存能力に関して分析する。細胞をトランスフェクトせずに放置する(対照)か、または本明細書に記載されるようにmcl−1特異的siRNA(mcl−1−siRNA;200nM)もしくはルシフェラーゼ特異的(対照)−siRNA(luc−siRNA;200nM)のいずれかでトランスフェクトする。ポリクローナル抗Mcl−1抗体を用いるウェスタンブロッティングによりMcl−1タンパク質発現をを決定する。βアクチンに関してプロービングすることにより均等な負荷を確認する。アポトーシス細胞のパーセンテージ(%)を記録することにより細胞生存能力を分析する。結果は各一連の実験の三つの別個の実験からの平均±S.D.を表す。
次の工程では腫瘍性MCにおける生存性関連分子および潜在的標的としてのmcl−1の役割をさらに実証するためにmcl−1特異的siRNAを適用する。これらの実験では、mcl−1 siRNAはHMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞においてMcl−1タンパク質の発現を下方調節することが見出される。Mcl−1の下方調節を誘起するsiRNAは、HMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞におけるアポトーシス細胞の増加に関連することが見出される。これらのデータにより、mcl−1が腫瘍性MCにおける必須の生存性因子であるというさらなる証拠が提供された。
方法
KIT D816Vを欠くHMC−1.1細胞およびKIT D816Vを呈するHMC−1.2細胞におけるMcl−1タンパク質の発現および細胞生存能力に及ぼすPKC412、ニロチニブ(すなわち4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド)、イマチニブ(すなわちGLIVECまたはGLEEVEC)または2CdAの効果を観察する。ポリクローナル抗Mcl−1抗体を用いるウェスタンブロッティングによりMcl−1タンパク質発現を決定する。βアクチンに関してプロービングすることにより均等な負荷を確認する。アポトーシス細胞のパーセンテージ(%)を記録することにより細胞生存能力を分析する。細胞生存能力に及ぼす薬物効果を立証する結果は三つの別個の実験からの平均±S.D.を表す。
次の工程ではHMC−1細胞におけるMcl−1の発現に及ぼす種々の標的薬物の効果を探索する。これらの実験では、PKC412(0.3−10μM)、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド(10−300nM)およびイマチニブ(30−300nM)が、KIT D816Vを欠くHMC−1.1細胞においてMcl−1タンパク質の発現を下方調節するが、2CdA(1000ng/mlまで)は下方調節しないことが見出される。KIT D816Vを呈するHMC−1.2細胞に同一の薬物(同一濃度で)を適用した場合、PKC412(1−10μM)および2CdA(10−100ng/ml)が対照と比較した場合、Mcl−1の発現を低下させることが見出されるが、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドまたはイマチニブのいずれでも、試験された用量範囲にわたって有意な効果が認められない。双方の細胞系で、薬物誘起のMcl−1タンパク質の発現の低下がアポトーシス細胞の増加を伴うことが見出される。
標的薬物およびmcl−1特異的ASOの著しい効果に基づいて、薬物およびASOの組み合わせがHMC−1.1細胞およびHMC−1.2細胞に相乗的な抗増殖(またはアポトーシス誘起)効果を招くかどうかを突き止めることは興味深い。第一工程では、各単一の薬物に関して薬物への暴露後の3H−チミジン取り込み実験およびアポトーシス細胞の数を決定する実験においてIC50値を決定する。各々の結果(IC50値)を表1にまとめる。標的薬物に関して、データは概して以前の我々の観察に合致する。増殖を遮断するために必要とされる標的薬物の濃度は通常アポトーシスの誘起のために必要とされるものと比較して低い。以前の我々のデータと一致して、PKC412および2CdA、ならびにより低い程度で4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドは薬理学的に適当な濃度でHMC−1.2細胞における細胞成長に対抗することが見出される。対照的にHMC−1.1細胞では、PKC412、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドおよびイマチニブは細胞成長を低下させ、そしてアポトーシスを誘起することが見出されるが、2CdAでは有意な効果が認められない。mcl−1 ASOはHMC−1.1およびHMC−1.2サブクローンの双方で増殖を阻止し、そしてアポトーシスを誘起することが見出され、HMC−1.2細胞ではIC50値がわずかに高い。
**ニロチニブは4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドである。
スクランブル対照またはmcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチド(50nM)でトランスフェクトされたHMC−1.1細胞による3H−チミジン取り込みに及ぼす種々の濃度のPKC412、4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド(ニロチニブ)、STI571(イマチニブ)または2CdAの効果を実施する。結果は、標的薬物を含まない対照(=スクランブル対照)のパーセントとして表現され、そして分析された別個の三つの実験の平均±SDを表す。PKC412、ニロチニブ、STI571(イマチニブ)もしくは2CdAを適用された、または各々の薬物を適用されないmcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはスクランブル対照(各々100nM)の細胞生存能力、すなわちアポトーシス細胞のパーセンテージ(%)に及ぼす効果を分析する。結果は三つの別個の実験からの平均±S.D.を表す。CalcuSynソフトウェアを用いてHMC−1.1におけるPKC412、ニロチニブ、STI571(イマチニブ)または2CdAおよびmcl−1アンチセンス誘起のアポトーシスの用量−効果関係性の分析をChouおよびTalalayの半有効法(median effect method)にしたがって計算する。1未満の組み合わせ指標(CI)は相乗効果を示す。
mcl−1−ASO−トランスフェクトされたHMC−1細胞の薬物誘起の応答をスクランブル対照でトランスフェクトされたHMC−1細胞の応答と比較した場合、実質的な差異が見出される。実際に、たいていの場合でmcl−1 ASOでのトランスフェクションがHMC−1細胞をTK阻害剤に対して、および2CdAに対して鋭敏にすることが見出される。興味深いことに、HMC−1.1細胞では、たいていの組み合わせが実際に相乗的であることが見出される。それに反してHMC−1.2細胞では、相乗効果はASOおよびPKC412、ならびにASOおよび2CdAの組み合わせにおいてのみ認められるが、ASOおよび4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドまたはASOおよびイマチニブでは認められない。全般的に見て、これらのデータにより、Mcl−1を腫瘍性MCにおける新しい薬物標的として用いることができ、そしてmcl−1特異的ASOはHMC−1細胞を2CdAおよび新規TK阻害剤に対して鋭敏にできることが示される。
Mcl−1は最近になって種々の骨髄性腫瘍の病因に関わると見なされている十分に特徴付けされたBcl−2ファミリーのメンバーである。全身性肥満細胞症(SM)は内臓におけるMCの異常な成長および蓄積を特徴とする骨髄腫瘍である。SMを有する患者の腫瘍性MCおよびヒト肥満細胞白血病細胞系HMC−1は構成的な様式でMcl−1を発現するという証拠を提供する。さらに我々のデータにより、Mcl−1が腫瘍性MCにおける非常に重要な生存性分子であり、そしてASOまたはsiRNAによるMcl−1のターゲティングは腫瘍性MCの生存性の低下およびPKC412または4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを含むKITチロシンキナーゼ阻害剤に対する応答性の増大に関連することが示される。
Claims (21)
- 医薬的に有効な量の(a)FLT−3阻害剤またはその薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグ、および(b)mcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物で同時に、併用的に、個別にまたは逐次的にかかる処置を必要とする哺乳動物を処置することを含む哺乳動物における骨髄異形成症候群、リンパ腫および白血病ならびに固形腫瘍を処置する方法。
- 急性骨髄性白血病(AML)を処置するための請求項1に記載の方法。
- FLT−3阻害剤がスタウロスポリン誘導体または4−メチル−3−[[4−(3−ピリジニル)−2−ピリミジニル]アミノ]−N−[5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドまたはイマチニブである請求項1に記載の方法。
- スタウロスポリン誘導体が式:
R1およびR2は互いに独立して非置換もしくは置換アルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N−一もしくはN,N−二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニルまたはN−一もしくはN,N−二置換アミノスルホニルであり;
nおよびmは互いに独立して1以上4以下の数字であり;
n'およびm'は互いに独立して0以上4以下の数字であり;
R3、R4、R8およびR10は互いに独立して水素、脂肪族、各々の場合に29個までの炭素原子を有する炭素環式もしくは炭素環式脂肪族ラジカル、各々の場合に20個までの炭素原子および各々の場合に9個までのヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式脂肪族ラジカル、30個までの炭素原子を有するアシルであり、ここでR4は不在でもよいか;
またはR3は30個までの炭素原子を有するアシルであり、そしてR4はアシルではなく;
R4が不在である場合、pは0であるか、またはR3およびR4が双方共に存在し、そして各々の場合に前記のラジカルのうちの一つである場合は1であり;
R5は水素、脂肪族、各々の場合に29個までの炭素原子を有する炭素環式もしくは炭素環式脂肪族ラジカル、または各々の場合に20個までの炭素原子および各々の場合に9個までのヘテロ原子を有する複素環式もしくは複素環式脂肪族ラジカル、または30個までの炭素原子を有するアシルであり;
R7、R6およびR9はアシルもしくは−(低級アルキル)−アシル、非置換もしくは置換アルキル、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、エーテル化もしくはエステル化ヒドロキシ、アミノ、一もしくは二置換アミノ、シアノ、ニトロ、メルカプト、置換メルカプト、カルボキシ、カルボニル、カルボニルジオキシ、エステル化カルボキシ、カルバモイル、N−一もしくはN,N−二置換カルバモイル、スルホ、置換スルホニル、アミノスルホニルまたはN−一もしくはN,N−二置換アミノスルホニルであり;
Xは2個の水素原子;1個の水素原子およびヒドロキシ;O;または水素および低級アルコキシを意味し;
Zは水素または低級アルキルを表し;
そして波線で特徴付けられた2個の結合は環Aで不在であり、4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Bの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;
または波線で特徴付けられた2個の結合は環Bで不在であり、全部で4個の水素原子により置き換えられ、ならびに環Aの2本の波線の各々は各平行の結合と一緒に二重結合を示すか;
または環Aおよび環Bの双方で4個の波線の結合の全てが不在であり、全部で8個の水素原子により置き換えられているかのいずれかである)
の化合物または少なくとも一つの塩形成基が存在する場合はその塩から選択される請求項3に記載の方法。 - スタウロスポリン誘導体が式I:
mおよびnは各々0であり;
R3およびR4は互いに独立して水素、
カルボキシ;低級アルコキシカルボニル;およびシアノから互いに独立して選択されるラジカルにより非置換または一もしくは二置換された、特に一置換された低級アルキルであるか;または
R4は水素もしくは−CH3であり、そして
R3は部分式Ro−COのアシルであり、式中Roは低級アルキルである;アミノ−低級アルキル、ここでアミノ基は非保護形態で存在するか、または低級アルコキシカルボニルにより保護されている;テトラヒドロピラニルオキシ−低級アルキル;フェニル;イミダゾリル−低級アルコキシフェニル;カルボキシフェニル;低級アルコキシカルボニルフェニル;ハロゲン−低級アルキルフェニル;イミダゾール−1−イルフェニル;ピロリジノ−低級アルキルフェニル;ピペラジノ−低級アルキルフェニル;(4−低級アルキルピペラジノメチル)フェニル;モルホリノ−低級アルキルフェニル;ピペラジノカルボニルフェニル;もしくは(4−低級アルキルピペラジノ)フェニルであるか;
または部分式Ro−O−CO−のアシルであり、式中、Roは低級アルキルであるか;
または部分式RoHN−C(=W)−のアシルであり、式中、Wは酸素であり、そしてRoは以下の意味を有する:モルホリノ−低級アルキル、フェニル、低級アルコキシフェニル、カルボキシフェニルもしくは低級アルコキシカルボニルフェニル;
またはR3は低級アルキルフェニルスルホニル、典型的には4−トルエンスルホニルであり;
R5は水素または低級アルキルであり、
Xは2個の水素原子またはOを意味し;
Zはメチルまたは水素である)
のスタウロスポリン誘導体または少なくとも一つの塩形成基が存在する場合、その塩である請求項3に記載の方法。 - 骨髄異形成症候群、リンパ腫および白血病ならびに固形腫瘍を処置するための(a)FLT−3阻害剤および(b)mcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物の組み合わせの使用。
- 急性骨髄性白血病(AML)、結腸直腸癌(CRC)または非小細胞肺癌(NSCLC)を処置するための請求項7に記載の使用。
- 骨髄異形成症候群、リンパ腫および白血病ならびに固形腫瘍の処置のための医薬品の調製のための(a)FLT−3阻害剤および(b)mcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物の組み合わせの使用。
- 急性骨髄性白血病(AML)、結腸直腸癌(CRC)または非小細胞肺癌(NSCLC)を処置するための請求項10に記載の使用。
- 骨髄異形成症候群、リンパ腫および白血病ならびに固形腫瘍の処置のための(a)FLT−3阻害剤および(b)mcl−1アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはmcl−1特異的RNAi構築物を含む医薬組成物。
- 急性骨髄性白血病(AML)、結腸直腸癌(CRC)または非小細胞肺癌(NSCLC)を処置するための請求項13に記載の医薬組成物。
- 配列番号3、配列番号4、配列番号7、配列番号8および配列番号9またはその相補鎖配列から選択されるヌクレオチド配列を含む単離された核酸。
- 請求項16に記載の単離された核酸を含むベクター。
- ベクターが発現ベクターである請求項17に記載のベクター。
- 請求項16に記載の単離された核酸を含む宿主細胞。
- 配列番号7、配列番号8および配列番号9またはその相補鎖配列から選択される配列を含む短鎖ヘアピンRNA(shRNA)。
- 配列番号3および配列番号4またはその相補鎖配列から選択される配列を含むアンチセンスオリゴヌクレオチド。
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