JP2009539783A - 毛髪の損傷を軽減する酸化的毛髪処理 - Google Patents

毛髪の損傷を軽減する酸化的毛髪処理 Download PDF

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Abstract

α−リポ酸およびその誘導体は、酸化的毛髪処理の間、毛髪の損傷および頭皮への刺激を軽減するのに特に適している。化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化物質を含有する酸化化粧品を毛髪に適用し、暴露時間後に濯ぎ落とす、酸化的毛髪処理法であって、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を、酸化化粧品の適用直前に適用し、暴露時間後に再び濯ぎ落とし、および/または酸化化粧品が、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を更に含有する、方法によって、成功裏に、酸化処理に起因する毛髪の損傷を軽減し、頭皮への刺激を軽減することができた。

Description

本発明は、酸化的毛髪処理の間、毛髪の損傷を軽減し、頭皮への刺激を改善するための、α−リポ酸およびその誘導体の化粧的使用に関する。本発明はまた、対応する酸化的毛髪処理法およびそれに使用できる製剤を提供する。
今日、ヒトの毛髪は、毛髪用化粧品を用いて多くの異なった方法で処理されている。このような処理は、例えば、シャンプーによる洗髪、コンディショナーおよびヘアートニックによる毛髪の手入れおよび再生、並びにヘアダイ、毛髪染料、パーマネントウェーブ剤およびスタイリング剤による漂白、毛染めおよび整髪を含む。
永続する酸化染色および毛髪漂白並びにパーマネントウェーブにおける固定は、通常、過酸化水素のような酸化剤の存在下、酸化的毛髪処理として実施される。残念ながら、酸化剤は、所望の美容効果を達成するだけでなく、毛髪ケラチンの構造に付加的に損傷を与える。このときケラチン内のシスチンは酸化され、毛髪繊維の安定性、触質性および外観に悪影響を与えるシステイン酸が生じる。このようにして損傷を受けた毛髪は、光沢がなく、脆い。極端な場合では、切れ毛さえ生じ得る。
更に、酸化的毛髪処理の間、頭皮が酸化剤と接触する。このため、敏感なヒトは、しばしば、酸化的毛髪処理の際、頭皮に知覚異常を感じる。この知覚異常は通常、刺痛または痒みとして表現される。
US−A−2003−0180337によれば、風化による酸化的損傷に対抗するためにα−リポ酸を使用できる。しかしながら、同特許には、酸化的毛髪処理において酸化剤と一緒にα−リポ酸を使用することは記載されていない。
US−A−2003−0180337
本発明の目的は、特に、色の鮮やかさ、染色堅牢度、淡色化効果またはパーマネントウェーブ作用に関して、酸化化粧品の有効性を損なうことなく、酸化的毛髪処理の間でさえ、上記した酸化的毛髪処理の副作用を軽減することである。
意外にも、α−リポ酸を使用することによって、この目的が見事に達成されることが見出された。その効果は、酸化的毛髪処理の間に起こる。
従って、本発明はまず、酸化的毛髪処理において各々の場合に、
・毛髪の酸化的損傷を軽減するため、
・頭皮への刺激を軽減するため、
・特に刺痛または痒みのような、頭皮への知覚異常を緩和するための、
α−リポ酸および/またはその誘導体の化粧的使用を提供する。
毛髪の酸化的損傷の軽減は、例えば、毛髪の改善された櫛通り、または毛髪内部組織の強化、即ち毛髪本来の内部組織の改善された保持に現れる。この毛髪内部組織の改善された保持は、同時または直ちに続く酸化的毛髪処理にもかかわらず達成される。
本発明によれば、酸化的毛髪処理は、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化化粧品の毛髪への作用として定義される。
本発明の目的のための酸化剤は、大気中の酸素およびα−リポ酸またはその誘導体とは異なり、ジスルフィド架橋が毛髪ケラチンのタンパク質の内部または間を架橋することを可能にし、および/または天然着色顔料メラニンを酸化的に淡色化することを可能にし、および/または顕色剤型酸化染料前駆体を酸化することを可能にする、酸化能を有する。
好ましく考慮され得る酸化剤は、過酸化水素、および/または過酸化水素の、特に無機または有機化合物への付加物の少なくとも1種、例えば、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過炭酸マグネシウム、ナトリウムペルカルバミド、ポリビニルピロリドン・nH(nは0より大きい正の整数である)、過酸化尿素および過酸化メラミンである。
本発明によれば、酸化化粧品は、基体(例えば、酸化染料前駆体またはメラニン)の酸化を活性化する触媒と一緒に毛髪に適用してもよい。このような触媒は、例えば、金属イオン、ヨウ化物、キノンまたはある種の酵素である。
適当な金属イオンは、例えば、Zn2+、Cu2+、Fe2+、Fe3+、Mn2+、Mn4+、Li、Mg2+、Ca2+およびAl3+である。Zn2+、Cu2+およびMn2+が特に適している。金属イオンは基本的に、所望の生理学的許容性塩としてまたは錯体化合物として使用することができる。好ましい塩は、酢酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物、乳酸塩および酒石酸塩である。これらの金属塩を使用することにより、染色を促進し、色合いに意図した影響を与えることができる。
適当な酵素は、例えば、少量の過酸化水素の作用を著しく増強できるペルオキシダーゼである。本発明によれば、更に適した酵素は、大気中の酸素からイン・サイチューで少量の過酸化水素を生成し、それによって染料前駆体の酸化を生体触媒的に活性化する酵素である。染料前駆体の酸化に特に適した触媒は、例えば下記のような、特定の基質と組み合わせた「2電子酸化還元酵素」である:
・ピラノースオキシダーゼおよび例えばD−グルコースまたはガラクトース、
・グルコースオキシダーゼ並びにD−グルコース、グリセロールオキシダーゼおよびグリセロール、
・ピルベートオキシダーゼおよびピルビン酸またはその塩、
・アルコールオキシダーゼおよびアルコール(MeOH、EtOH)、
・ラクテートオキシダーゼ並びに乳酸およびその塩、
・チロシナーゼオキシダーゼおよびチロシン、
・ウリカーゼおよび尿酸またはその塩、
・コリンオキシダーゼおよびコリン、
・アミノ酸オキシダーゼおよびアミノ酸。
酸化剤は、好ましくは、直ぐ使用できる製剤の重量に対して各々の場合に1.0〜10.0重量%、特に3.0〜10.0重量%の量で酸化化粧品中に存在する。
α−リポ酸(誘導体)は、好ましくは、化粧品用キャリヤー中にα−リポ酸(またはその誘導体)を含有する製剤として、酸化的毛髪処理の直前または間に使用される。
本発明において、酸化的毛髪処理の直前とは、使用直後に酸化的毛髪処理することを意味するものと理解され、このとき、α−リポ酸(誘導体)含有製剤は、予め毛髪から濯ぎ落とされているか、または好ましくは毛髪上に残っており、毛髪は、好ましくはまだ湿潤しているか、または少なくとも知覚できる残留含水量を有している。適当な前処理用製剤の例は、実施例の2.4および2.5節に見ることができる。
説明の全ては、α−リポ酸および/またはその誘導体、即ち、遊離α−リポ酸、α−リポ酸の誘導体(とりわけ、α−リポ酸の還元型としての6,8−ジメルカプトオクタン(ジヒドロリポ酸)およびその誘導体も含む)並びに対応するα−リポ酸化合物の塩形態に及ぶ。
α−リポ酸またはその誘導体の群から本発明に従って使用される化合物は、好ましくは、式(Ia)または各々の場合の還元型である式(Ib):
Figure 2009539783
[式中、各々の場合、Rは、基:−NR’R’’(ここで、R’およびR’’は、相互に独立に、水素原子、(C〜C22)アルキル基、(C〜C22)アルケニル基、(C〜C20)ヒドロキシアルキル基、スルホ−(C〜C)−アルキル基、任意に置換されていてよい(C〜C)カルボキシアルキル基を示す。)または−OM(ここで、Mは、水素原子、(C〜C22)アルキル基、(C〜C22)アルケニル基、(C〜C20)ヒドロキシアルキル基、或いは一当量の一価または多価カチオンを意味する。)を表す。]
で示される。
好ましく考慮され得る、任意に置換されていてよい(C〜C)カルボキシアルキル基は、アミノ酸または(好ましくは2〜10アミノ酸からなる)オリゴペプチドから誘導された(C〜C)カルボキシアルキル基である。好ましいアミノ酸は、各々の場合、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、メチオニン、セリン、トレオニン、アルギニン、リジン、ヒスチジン、システイン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミンである。
好ましい(C〜C22)アルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、16−メチルヘプタデシル、n−オクタデシル、n−エイコシルである。
本発明における(C〜C22)ヒドロキシアルキル基は、1個以上のヒドロキシル基を含んでなる。これらは「ポリオール」およびグリコシドも包含する。
好ましい(C〜C22)アルケニル基は、アリル、ブト−2−エン−1−イル、ブト−3−エン−1−イル、オクタデセ−9−エン−1−イル(特にZ異性体)、オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル(特に全Z異性体)、オクタデカ−9,12,15−トリエン−1−イル(特に全Z異性体)である。
式(Ia)または(Ib)において、基Rが−OM基[ここで、Mは、水素原子或いは一当量の一価または多価カチオンを意味する。]を示す場合が好ましい。
適当なα−リポ酸化合物は、特に好ましくは式(Ia)で示されるものである。
式(Ia)または(Ib)の化合物が酸形態(R=−OM)をとるならば、基Mは水素原子を意味する。この場合、(R=−OMである)式(Ia)または(Ib)の基−COOMはカルボキシル基を形成している。式(Ia)または(Ib)の化合物が塩形態をとるならば、基RのMは一当量の一価または多価カチオンを意味する。1以上の電荷数zを有する一価または多価カチオンMz+は、塩形態の場合に存在する式(Ia)または(Ib)中のカルボキシレート基−COOの一価の負電荷を、電気的中性の故に相殺する。この目的のために使用される対応するカチオンの当量は1/zである。式(Ia)または(Ib)の基−COOM(R=−OM)は、塩形態の場合、基:−COO1/z(Mz+)を示す。
基本的に考慮され得る一価または多価カチオンMz+は、生理学的に許容できるカチオンである。特にこれらは、元素周期表のIa、Ib、IIa、IIb、IIIb、VIaまたはVIII族から選択される生理学的に許容できる金属の金属カチオン、アンモニウムイオン、および四級窒素原子含有カチオン性有機化合物である。四級窒素原子含有カチオン性有機化合物は、例えば、第一級、第二級または第三級有機アミンを例えば酸形態である式(I)の化合物のような酸でプロトン化することにより、または前記有機アミンの永続四級化により形成される。これらのカチオン性有機アンモニウム化合物の例は、2−アンモニオエタノールおよび2−トリメチルアンモニオエタノールである。式(Ia)または(Ib)において、Mは、好ましくは、水素原子、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン、半当量のアルカリ土類金属イオンまたは半当量の亜鉛イオン、特に好ましくは、水素原子、アンモニウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、1/2カルシウムイオン、1/2マグネシウムイオンまたは1/2亜鉛イオンを示す。
各々の場合に遊離酸形態および/または塩形態としての、α−リポ酸および/またはその還元型(6,8−ジメルカプトオクタン酸)から選択される化合物が、特に好ましい。遊離酸形態または塩形態としてのα−リポ酸(式(Ia):R=−OM)が、特に好ましく適している。
本発明に従って使用されるα−リポ酸およびその誘導体は、炭素骨格の6位炭素原子にキラル中心がある。α−リポ酸の立体化学またはその誘導体の立体化学は、本発明に従った使用にとって重要ではない。よって、鏡像異性的に純粋な形態だけでなく所望の(特にラセミ混合物のような)鏡像異性体混合物も、本発明に従って使用できる。
α−リポ酸またはその誘導体および各々の場合のそれらの還元型は、好ましくは化粧品用キャリヤー中で使用される。本発明における適当な化粧品用キャリヤーは、とりわけ、クリーム、エマルション、ゲル、或いは界面活性剤含有発泡性溶液(例えば、シャンプー、フォームエーロゾル、または特に毛髪への使用に適した他の製剤)である。しかしながら、使用前に水に溶解させる粉末状またはタブレット状配合物に該成分を配合することも考えられる。化粧品用キャリヤーは特に、水性または水性−アルコール性であり得る。
水性化粧品用キャリヤーは、少なくとも50重量%の水を含有する。
本発明の目的のため、水性−アルコール性化粧品用キャリヤーは、3〜70重量%のC〜Cアルコール、とりわけエタノールまたはイソプロパノールを含有する水溶液であると理解されるべきである。本発明の製剤は、例えば、メトキシブタノール、ベンジルアルコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテルまたは1,2−プロピレングリコールのような更なる有機溶媒を付加的に含有できる。本発明では、水溶性有機溶媒が好ましい。
酸化化粧品とα−リポ酸またはその誘導体を含有する化粧品とを同時に使用する場合、2つの製剤は、場合により使用直前に、互いに混合され得るか、または中間の濯ぎ工程なしに毛髪に順次適用され得る。そのため、好ましい態様では、本発明に従って使用される酸化化粧品は、付加的に、α−リポ酸および/またはその誘導体を含有する。
次に、本発明は、
(i)少なくとも1種の酸化剤および
(ii)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物
の組み合わせを化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を提供する。
対応するα−リポ酸(誘導体)および好ましいその例は、本発明の第一要旨に関する説明において既に記載した。
好ましい化粧品用キャリヤーは、本発明の第一要旨の化粧品用キャリヤーである。
対応する酸化剤および好ましいその例も同様に、本発明の第一要旨において記載した。
本発明の化粧品は、α−リポ酸およびその誘導体からなる群の化合物から選択される化合物を、各々の場合に直ぐ使用できる製剤の重量に対して、好ましくは0.001〜5.0重量%、特に好ましくは0.01〜2.0重量%、とりわけ好ましくは0.1〜1重量%の量で含有する。
本発明によれば、毛髪の色の変更において、本発明の製剤を使用することが好ましい。この目的のため、化粧品は、少なくとも1種の色調整成分を付加的に含有する。
色調整成分は、好ましくは、
(a)少なくとも1種の顕色剤成分型酸化染料前駆体および任意に付加的に少なくとも1種のカプラー成分、および/または
(b)オキソ染料前駆体、および/または
(c)少なくとも1種の直接染料、および/または
(d)少なくとも1種の天然類似染料前駆体、および/または
(e)少なくとも1種の漂白促進剤
から選択される。
使用される顕色剤成分は、通常、パラまたはオルト位に位置する更なる遊離または置換ヒドロキシルまたはアミノ基を含有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導体、複素環式ヒドラゾン、4−アミノピラゾール誘導体、2,4,5,6−テトラアミノピリミジンおよびその誘導体である。
本発明によれば、顕色剤成分として、p−フェニレンジアミン誘導体、またはその生理学的許容性塩の1つを使用することが好ましい。特に好ましいp−フェニレンジアミン誘導体は、式(Ent1):
Figure 2009539783
[式中、
・Gは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル基、4’−アミノフェニル基もしくは、窒素含有基、フェニル基または4’−アミノフェニル基で置換されたC〜Cアルキル基を示し;
・Gは、水素原子、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル基、または窒素含有基で置換されたC〜Cアルキル基を示し;
・Gは、水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフッ素原子)、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、C〜Cヒドロキシアルコキシ基、C〜Cアセチルアミノアルコキシ基、C〜Cメシルアミノアルコキシ基またはC〜Cカルバモイルアミノアルコキシ基を示し;
・Gは、水素原子、ハロゲン原子またはC〜Cアルキル基を示し、或いは
・GおよびGが互いにオルト位にあるならば、それらは、例えばエチレンジオキシ基のような架橋α,ω−アルキレンジオキソ基を一緒に形成し得る。]
で示されるものである。
本発明の化合物中の置換基として記載されているC〜Cアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基およびブチル基である。エチルおよびメチルが好ましいアルキル基である。本発明において好ましいC〜Cアルコキシ基は、例えば、メトキシまたはエトキシ基である。ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルまたは4−ヒドロキシブチル基が、C〜Cヒドロキシアルキル基の好ましい例として更に記載され得る。2−ヒドロキシエチル基が特に好ましい。とりわけ好ましいC〜Cポリヒドロキシアルキル基は、1,2−ジヒドロキシエチル基である。本発明におけるハロゲン原子の例は、F、ClまたはBr原子であり、Cl原子が特に好ましい。本発明において使用されている更なる用語は、ここで記載した定義に由来する。式(Ent1)の窒素含有基の例は、特に、アミノ基、C〜Cモノアルキルアミノ基、C〜Cジアルキルアミノ基、C〜Cトリアルキルアンモニウム基、C〜Cモノヒドロキシアルキルアミノ基、イミダゾリニウムおよびアンモニウムである。
特に好ましい式(Ent1)のp−フェニレンジアミンは、下記化合物から選択される:p−フェニレンジアミン、p−トリレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジエチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジプロピル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−3−メチル−(N,N−ジエチル)アニリン、N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、4−N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルアニリン、4−N,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−クロロアニリン、2−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(α,β−ジヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−フルオロ−p−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−3−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−(エチル、β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、2−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(β−アセチルアミノエチルオキシ)−p−フェニレンジアミン、N−(β−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミン、5,8−ジアミノベンゼン−1,4−ジオキサンおよびそれらの生理学的許容性塩。
本発明において特に好ましい式(Ent1)のp−フェニレンジアミン誘導体は、p−フェニレンジアミン、p−トリレンジアミン、2−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−(α,β−ジヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンおよびN,N−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンである。
本発明によれば、顕色剤成分として、アミノ基および/またはヒドロキシル基で置換されている少なくとも2個の芳香核を含有する化合物を使用することが更に好ましい。
本発明の製剤に使用され得る二核顕色剤成分のうち、以下の式(Ent2):
Figure 2009539783
[式中、
・ZおよびZは、相互に独立に、ヒドロキシル基もしくは、任意にC〜Cアルキル基により、C〜Cヒドロキシアルキル基により、および/または架橋部Yにより置換されていてよいか、或いは任意に架橋環系の一部であってよいNH基を示し、
・架橋部Yは、1〜14個の炭素原子を含有するアルキレン基(例えば、1個以上の窒素含有基および/または1個以上のヘテロ原子(例えば、酸素、イオウまたは窒素原子)により中断されていてよいか末端化されていてよく、任意に1個以上のヒドロキシル基またはC〜Cアルコキシ基で置換されていてよい、直鎖または分枝アルキレン鎖或いはアルキレン環)、或いは直接結合を示し、
・GおよびGは、相互に独立に、水素またはハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、C〜Cアミノアルキル基、または架橋部Yへの直接結合を示し、
・G、G、G、G10、G11およびG12は、相互に独立に、水素原子、架橋部Yへの直接結合、またはC〜Cアルキル基を示し、ただし、
・式(Ent2)の化合物は、1分子あたり1個しか架橋部Yを含有せず、
・式(Ent2)の化合物は、少なくとも1個の水素原子を有する少なくとも1個のアミノ基を含有する。]
で示される化合物およびその生理学的許容性塩を特に挙げることができる。
本発明において、式(Ent2)で使用されている置換基は、前記説明と同様に定義される。
好ましい式(Ent2)の二核顕色剤成分は、特に、以下の化合物である:N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパン−2−オール、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−エチレンジアミン、N,N’−ビス−(4−アミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4−アミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス−(4−メチルアミノフェニル)−テトラメチレンジアミン、N,N’−ジエチル−N,N’−ビス−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)−エチレンジアミン、ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)メタン、1,3−ビス−(2,5−ジアミノフェノキシ)プロパン−2−オール、N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,4−ジアザシクロヘプタン、N,N’−ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノベンジル)ピペラジン、N−(4’−アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン、1,10−ビス−(2’,5’−ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカンおよびそれらの生理学的許容性塩。
特に好ましい式(Ent2)の二核顕色剤成分は、N,N’−ビス−(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパン−2−オール、ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)メタン、1,3−ビス−(2,5−ジアミノフェノキシ)プロパン−2−オール、N,N’−ビス−(4’−アミノフェニル)−1,4−ジアザシクロヘプタン、および1,10−ビス−(2’,5’−ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカン、またはそれらの生理学的許容性塩の1つである。
本発明によれば、顕色剤成分として、p−アミノフェノール誘導体、またはその生理学的許容性塩の1つを使用することが更に好ましい。式(Ent3):
Figure 2009539783
[式中、
・G13は、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル基、C〜Cアミノアルキル基、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキルアミノ基、C〜Cヒドロキシアルコキシ基、C〜C−ヒドロキシアルキル−(C〜C)−アミノアルキル基または(ジ−C〜C−アルキルアミノ)−(C〜C)−アルキル基を示し、
・G14は、水素またはハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル基、C〜Cアミノアルキル基、またはC〜Cシアノアルキル基を示し、
・G15は、水素、C〜Cアルキル基、C〜Cモノヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、フェニル基またはベンジル基を示し、および
・G16は、水素またはハロゲン原子を示す。]
で示されるp−アミノフェノール誘導体が特に好ましい。
本発明において、式(Ent3)で使用されている置換基は、前記説明と同様に定義される。
好ましい式(Ent3)のp−アミノフェノールは、特に、p−アミノフェノール、N−メチル−p−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−3−フルオロフェニル、2−ヒドロキシメチルアミノ−4−アミノフェノール、4−アミノ−3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエトキシ)フェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2メトキシメチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、4−アミノ−2−(α,β−ジヒドロキシエチル)フェノール、4−アミノ−2−フルオロフェニル、4−アミノ−2−クロロフェノール、4−アミノ−2,6−ジクロロフェニル、4−アミノ−2−(ジエチルアミノメチル)フェノールおよびそれらの生理学的許容性塩である。
式(Ent3)の特に好ましい化合物は、p−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(α,β−ジヒドロキシエチル)フェノールおよび4−アミノ−2−(ジエチルアミノメチル)フェノールである。
顕色剤成分は更に、例えば、2−アミノ−4−メチルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノールまたは2−アミノ−4−クロロフェノールのような、o−アミノフェノールおよびその誘導体から選択され得る。
顕色剤成分は更に、例えば、ピリジン、ピリミジン、ピラゾール、ピラゾール−ピリミジン誘導体およびそれらの生理学的許容性塩のような、複素環式顕色剤成分から選択され得る。
好ましいピリジン誘導体は、特に、2,5−ジアミノピリジン、2−(4’−メトキシフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、2−(β−メトキシエチル)アミノ−3−アミノ−6−メトキシピリジンおよび3,4−ジアミノピリジンのような、GB 1 026 978およびGB 1 153 196に記載されている化合物である。
好ましいピリミジン誘導体は、特に、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジンおよび2,5,6−トリアミノピリミジンのような、DE 2 359 399、特開平02−019576 A2公報またはWO 96/15765に記載されている化合物である。
好ましいピラゾール誘導体は、特に、以下の化合物のような、DE 3 843 892、DE 4 133 957、WO 94/08969、WO 94/08970、EP−740 931およびDE 195 43 988に記載されている化合物である:4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミノ−1,3−ジメチル−5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−tert−ブチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−tert−ブチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−5−(2−アミノエチル)アミノ−1,3−ジメチルピラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メチル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾールおよび3,5−ジアミノ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−1−メチルピラゾール。
好ましいピラゾロピリミジン誘導体は、特に、以下の式(Ent4):
Figure 2009539783
[式中、
・G17、G18、G19およびG20は、相互に独立に、水素原子、C〜Cアルキル基、アリール基、C〜Cヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、(C〜C)−アルコキシ−(C〜C)−アルキル基、C〜Cアミノアルキル基(アセチルウレイドまたはスルホニル基により任意に保護されていてよい)、(C〜C)−アルキルアミノ−(C〜C)−アルキル基、ジ−[(C〜C)−アルキル]−(C〜C)−アミノアルキル基(該ジアルキル基は、5または6個の鎖結合と共に炭素環または複素環を任意に形成してよい)、C〜C−ヒドロキシアルキル−またはジ−(C〜C)−[ヒドロキシアルキル]−(C〜C)−アミノアルキル基を示し、
・X基は、相互に独立に、水素原子、C〜Cアルキル基、アリール基、C〜Cヒドロキシアルキル基、C〜Cポリヒドロキシアルキル基、C〜Cアミノアルキル基、(C〜C)−アルキルアミノ−(C〜C)−アルキル基、ジ−[(C〜C)アルキル]−(C〜C)−アミノアルキル基(該ジアルキル基は、5または6個の鎖結合と共に炭素環または複素環を任意に形成してよい)、C〜C−ヒドロキシアルキル−またはジ−(C〜C−ヒドロキシアルキル)アミノアルキル基、アミノ基、C〜C−アルキル−またはジ−(C〜C−ヒドロキシアルキル)アミノ基、ハロゲン原子、カルボン酸基またはスルホン酸基を示し、
・iは0、1、2または3の値を有し、
・pは0または1の値を有し、
・qは0または1の値を有し、
・nは0または1の値を有し、ただし、
・p+qの和は0ではなく、
・p+qが2ならば、nは0の値を有し、基NG1718およびNG1920は、(2,3)、(5,6)、(6,7)、(3,5)または(3,7)の位置にあり;
・p+qが1ならば、nは1の値を有し、基NG1718(またはNG1920)および基OHは、(2,3)、(5,6)、(6,7)、(3,5)または(3,7)の位置にある。]
で示されるピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの誘導体、および、互変異性平衡が有効である場合には、その互変異性型である。
本発明において、式(Ent4)で使用されている置換基は、前記説明と同様に定義される。
上記した式(Ent4)のピラゾロ[1,5−a]ピリミジンが、環系の2、5または7の位置の1つにヒドロキシル基を含有するならば、例えば以下のスキームで示される互変異性平衡が有効である。
Figure 2009539783
特に挙げ得る上記した式(Ent4)のピラゾロ[1,5−a]ピリミジンは、以下のものである:
・ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;
・2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;
・ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,5−ジアミン;
・2,7−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,5−ジアミン;
・3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール;
・3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール;
・2−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミノ)−エタノール;
・2−(7−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミノ)−エタノール;
・2−[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;
・2−[(7−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;
・5,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;
・2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン;
・3−アミノ−7−ジメチルアミノ−2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
並びにそれらの生理学的許容性塩、および互変異性平衡が存在するならば、それらの互変異性型。
上記した式(Ent4)のピラゾロ[1,5−a]ピリミジンは、文献に記載されているように、アミノピラゾールまたはヒドラジンから出発する環化によって調製することができる。
使用される顕色剤成分は、一般に、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール、レゾルシノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロンおよびm−アミノフェノール誘導体並びに複素環式化合物である。
本発明において好ましいカプラー成分は、以下のものである:
・m−アミノフェノールおよびその誘導体、例えば、5−アミノ−2−メチルフェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、2−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシエタノール、2,6−ジメチル−3−アミノフェノール、3−トリフルオロアセチルアミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチルフェノール、3−(ジエチルアミノ)フェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、1,3−ジヒドロキシ−5−(メチルアミノ)−ベンゼン、3−エチルアミノ−4−メチルフェノールおよび2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、
・o−アミノフェノールおよびその誘導体、
・m−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1,3−ビス−(2’,4’−ジアミノフェノキシ)プロパン、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1,3−ビス−(2’,4’−ジアミノフェニル)プロパン、2,6−ビス−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メチルベンゼン、2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシ−5−メチルフェニル}アミノ)エタノール、2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メトキシ−5−メチルフェニル}アミノ)エタノール、2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4,5−ジメチルフェニル}アミノ)エタノール、2−[3−モルホリン−4−イルフェニルアミノ]エタノール、3−アミノ−4−(2−メトキシエトキシ)−5−メチルフェニルアミンおよび1−アミノ−3−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノベンゼン、
・o−ジアミノベンゼンおよびその誘導体、例えば、3,4−ジアミノ安息香酸、および2,3−ジアミノ−1−メチルベンゼン、
・ジ−またはトリヒドロキシベンゼン誘導体、例えば、レゾルシノール、レゾルシノールモノメチルエーテル、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、ピロガロールおよび1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、
・ピリジンピリジン誘導体、例えば、2,6−ジヒドロキシピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2−アミノ−5−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジンおよび3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン、
・ナフタレン誘導体、例えば、1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシメチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシエチル−1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,8−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレンおよび2,3−ジヒドロキシナフタレン、
・モルホリン誘導体、例えば、6−ヒドロキシベンゾモルホリンおよび6−アミノベンゾモルホリン、
・キノキサリン誘導体、例えば、6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、
・ピラゾール誘導体、例えば、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、
・インドール誘導体、例えば、4−ヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインドールおよび7−ヒドロキシインドール、
・ピリミジン誘導体、例えば、4,6−ジアミノピリミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4,6−トリヒドロキシピリミジン、2−アミノ−4−メチルピリミジン、2−アミノ−4−ヒドロキシ−6−メチルピリミジンおよび4,6−ジヒドロキシ−2−メチルピリミジン、または
・メチレンジオキシベンゼン誘導体、例えば、1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、1−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼンおよび1−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン
およびそれらの生理学的許容性塩。
本発明において特に好ましいカプラー成分は、以下のものである:1−ナフトール、1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン、3−アミノフェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、レゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジンおよび上記した化合物の生理学的許容性塩。
本発明の化粧品は、各々の場合に製剤全体に対して、好ましくは0.005〜10重量%、好適には0.1〜5重量%の量で顕色剤成分を含有する。
本発明の化粧品は、各々の場合に製剤全体に対して、好ましくは0.005〜10重量%、好適には0.1〜5重量%の量でカプラー成分を含有する。
本発明の製剤は、少なくとも1種の下記成分化合物の少なくとも1つの組み合わせを、オキソ染料前駆体の形態で、色調整成分として含有し得る:
1.成分の少なくとも1種の化合物と反応性であるカルボニル基を含有する化合物、
2.(a)CH−酸化合物、(b)第一級または第二級芳香族アミン、窒素含有複素環式化合物および芳香族ヒドロキシル化合物から選択される、第一級または第二級アミノ基或いはヒドロキシル基含有化合物から選択される化合物。
反応性カルボニル基を含有する本発明の化合物(以下、反応性カルボニル化合物または成分1とも称する)は、成分2の化合物と反応して2成分を結合する化学結合を形成する反応性基として、少なくとも1個のカルボニル基を有する。本発明によれば、成分1は、誘導体化またはマスクされたカルボニル基の炭素原子の成分2に対する反応性が常に存在するような、反応性カルボニル基が誘導体化またはマスクされている化合物も包含する。これらの誘導体は、好ましくは、
a)縮合化合物としてイミンまたはオキシムを生成するアミンおよびその誘導体、
b)縮合化合物としてアセタールまたはケタールを生成するアルコール、
c)アルデヒドの縮合化合物として水和物を生成する水
と反応性カルボニル化合物との縮合化合物である。
成分1は、好ましくは、下記化合物からなる群から選択される:アセトフェノン、プロピオフェノン、2−ヒドロキシアセトフェノン、3−ヒドロキシアセトフェノン、4−ヒドロキシアセトフェノン、2−ヒドロキシプロピオフェノン、3−ヒドロキシプロピオフェノン、4−ヒドロキシプロピオフェノン、2−ヒドロキシブチロフェノン、3−ヒドロキシブチロフェノン、4−ヒドロキシブチロフェノン、2,4−ジヒドロキシアセトフェノン、2,5−ジヒドロキシアセトフェノン、2,6−ジヒドロキシアセトフェノン、2,3,4−トリヒドロキシアセトフェノン、3,4,5−トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6−トリヒドロキシアセトフェノン、2,4,6−トリメトキシアセトフェノン、3,4,5−トリメトキシアセトフェノン、3,4,5−トリメトキシアセトフェノンジエチルケタール、4−ヒドロキシ−3−メトキシアセトフェノン、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシアセトフェノン、4−アミノアセトフェノン、4−ジメチルアミノアセトフェノン、4−モルホリノアセトフェノン、4−ピペリジノアセトフェノン、4−イミダゾリノアセトフェノン、2−ヒドロキシ−5−ブロモアセトフェノン、4−ヒドロキシ−3−ニトロアセトフェノン、アセトフェノン−2−カルボン酸、アセトフェノン−4−カルボン酸、ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−アミノベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−1−アセトナフトン、1−ヒドロキシ−2−アセトナフトン、クロモン、クロモン−2−カルボン酸、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、3,5,7−トリヒドロキシフラボン、4’,5,7−トリヒドロキシフラボン、5,6,7−トリヒドロキシフラボン、ケルセチン、1−インダノン、9−フルオレノン、3−ヒドロキシフルオレノン、アントロン、1,8−ジヒドロキシアントロン、バニリン、コニフェリルアルデヒド、2−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、2−エトキシベンズアルデヒド、3−エトキシベンズアルデヒド、4−エトキシベンズアルデヒド、
4−ヒドロキシ−2,3−ジメトキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2,5−ジメトキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2,6−ジメトキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2−メチルベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2,3−ジメチルベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンズアルデヒド、3,5−ジエトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、2,6−ジエトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、2−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−エトキシ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−エトキシ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3−ジメトキシベンズアルデヒド、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド、2,5−ジメトキシベンズアルデヒド、2,6−ジメトキシベンズアルデヒド、3,4−ジメトキシベンズアルデヒド、3,5−ジメトキシベンズアルデヒド、2,3,4−トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,5−トリメトキシベンズアルデヒド、2,3,6−トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,6−トリメトキシベンズアルデヒド、2,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド、2,5,6−トリメトキシベンズアルデヒド、2−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,6−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,4−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,3,6−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,6−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,4,5−トリヒドロキシベンズアルデヒド、2,5,6−トリヒドロキシベンズアルデヒド、
4−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒド、4−ジメチルアミノベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド、4−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−ピロリジノベンズアルデヒド、4−モルホリノベンズアルデヒド、2−モルホリノベンズアルデヒド、4−ピペリジノベンズアルデヒド、2−メトキシ−1−ナフトアルデヒド、4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド、2,4−ジヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド、4−ヒドロキシ−3−メトキシ−1−ナフトアルデヒド、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−メトキシ−1−ナフトアルデヒド、2,4−ジメトキシ−1−ナフトアルデヒド、3,4−ジメトキシ−1−ナフトアルデヒド、4−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒド、4−ジメチルアミノ−1−ナフトアルデヒド、2−メトキシシンナムアルデヒド、4−メトキシシンナムアルデヒド、4−ヒドロキシ−3−メトキシシンナムアルデヒド、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシシンナムアルデヒド、4−ジメチルアミノシンナムアルデヒド、2−ジメチルアミノベンズアルデヒド、2−クロロ−4−ジメチルアミノベンズアルデヒド、4−ジメチルアミノ−2−メチルベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノシンナムアルデヒド、4−ジブチルアミノベンズアルデヒド、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド、4−ジメチルアミノ−2−メトキシベンズアルデヒド、4−(1−イミダゾリル)−ベンズアルデヒド、ピペロナール、2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−カルボキシアルデヒド、2,3,6,7−テトラヒドロ−8−ヒドロキシ−1H,5H−ベンゾ[ij]キノリジン−9−カルボキシアルデヒド、N−エチルカルバゾール−3−アルデヒド、2−ホルミルメチレン−1,3,3−トリメチルインドリン(フィッシャーアルデヒドまたは三塩基アルデヒド)、2−インドールアルデヒド、3−インドールアルデヒド、1−メチルインドール−3−アルデヒド、2−メチルインドール−3−アルデヒド、1−アセチルインドール−3−アルデヒド、
3−アセチルインドール、1−メチル−3−アセチルインドール、2−(1’,3’,3’−トリメチル−2−インドリニリデン)−アセトアルデヒド、1−メチルピロール−2−アルデヒド、1−メチル−2−アセチルピロール、4−ピリジンアルデヒド、2−ピリジンアルデヒド、3−ピリジンアルデヒド、4−アセチルピリジン、2−アセチルピリジン、3−アセチルピリジン、ピリドキサール、キノリン−3−アルデヒド、キノリン−4−アルデヒド、アンチピリン−4−アルデヒド、フルフラール、5−ニトロフルフラール、2−テノイルトリフルオロアセトン、クロモン−3−アルデヒド、3−(5’−ニトロ−2’−フリル)−アクロレイン、3−(2’−フリル)−アクロレインおよびイミダゾール−2−アルデヒド、1,3−ジアセチルベンゼン、1,4−ジアセチルベンゼン、1,3,5−トリアセチルベンゼン、2−ベンゾイルアセトフェノン、2−(4’−メトキシベンゾイル)−アセトフェノン、2−(2’−フロイル)−アセトフェノン、2−(2’−ピリドイル)−アセトフェノンおよび2−(3’−ピリドイル)−アセトフェノン、ベンジリデンアセトン、4−ヒドロキシベンジリデンアセトン、2−ヒドロキシベンジリデンアセトン、4−メトキシベンジリデンアセトン、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデンアセトン、4−ジメチルアミノベンジリデンアセトン、3,4−メチレンジオキシベンジリデンアセトン、4−ピロリジノベンジリデンアセトン、4−ピペリジノベンジリデンアセトン、4−モルホリノベンジリデンアセトン、4−ジエチルアミノベンジリデンアセトン、3−ベンジリデン−2,4−ペンタンジオン、3−(4’−ヒドロキシベンジリデン)−2,4−ペンタンジオン、3−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−2,4−ペンタンジオン、2−ベンジリデンシクロヘキサノン、2−(4’−ヒドロキシベンジリデン)−シクロヘキサノン、2−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−シクロヘキサノン、
2−ベンジリデン−1,3−シクロヘキサンジオン、2−(4’−ヒドロキシベンジリデン)−1,3−シクロヘキサンジオン、3−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−1,3−シクロヘキサンジオン、2−ベンジリデン−5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2−(4’−ヒドロキシベンジリデン)−5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2−(4’−ヒドロキシ−3−メトキシベンジリデン)−5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2−ベンジリデンシクロペンタノン、2’−(4−ヒドロキシベンジリデン)−シクロペンタノン、2−(4’−ジメチルアミノベンジリデン)−シクロペンタノン、5−(4−ジメチルアミノフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(4−ジエチルアミノフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(4−メトキシフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(3,4−ジメトキシフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(2,4−ジメトキシフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(4−ピペリジノフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(4−モルホリノフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、5−(4−ピロリジノフェニル)ペンタ−2,4−ジエナール、6−(4−ジメチルアミノフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(4−ジエチルアミノフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(4−メトキシフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(2,4−ジメトキシフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(4−ピペリジノフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(4−モルホリノフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、6−(4−ピロリジノフェニル)ヘキサ−3,5−ジエン−2−オン、5−(4−ジメチルアミノ−1−ナフチル)ペンタ−3,5−ジエナール、
2−ニトロベンズアルデヒド、3−ニトロベンズアルデヒド、4−ニトロベンズアルデヒド、4−メチル−3−ニトロベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−ニトロベンズアルデヒド、4−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド、5−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド、2−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアルデヒド、2−ヒドロキシ−3−ニトロベンズアルデヒド、2−フルオロ−3−ニトロベンズアルデヒド、3−メトキシ−2−ニトロベンズアルデヒド、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド、2−クロロ−6−ニトロベンズアルデヒド、5−クロロ−2−ニトロベンズアルデヒド、4−クロロ−2−ニトロベンズアルデヒド、2,4−ジニトロベンズアルデヒド、2,6−ジニトロベンズアルデヒド、2−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンズアルデヒド、4,5−ジメトキシ−2−ニトロベンズアルデヒド、6−ニトロピペロナール、2−ニトロピペロナール、5−ニトロバニリン、2,5−ジニトロサリチルアルデヒド、5−ブロモ−3−ニトロサリチルアルデヒド、3−ニトロ−4−ホルミルベンゼンスルホン酸、4−ニトロ−1−ナフトアルデヒド、2−ニトロシンナムアルデヒド、3−ニトロシンナムアルデヒド、4−ニトロシンナムアルデヒド、9−メチル−3−カルバゾールアルデヒド、9−エチル−3−カルバゾールアルデヒド、3−アセチルカルバゾール、3,6−ジアセチル−9−エチルカルバゾール、3−アセチル−9−メチルカルバゾール、1,4−ジメチル−3−カルバゾールアルデヒド、1,4,9−トリメチル−3−カルバゾールアルデヒド、4−ホルミル−1−メチルピリジニウム、2−ホルミル−1−メチルピリジニウム、4−ホルミル−1−エチルピリジニウム、2−ホルミル−1−エチルピリジニウム、4−ホルミル−1−ベンジルピリジニウム、2−ホルミル−1−ベンジルピリジニウム、4−ホルミル−1,2−ジメチルピリジニウム、4−ホルミル−1,3−ジメチルピリジニウム、4−ホルミル−1−メチルキノリニウム、2−ホルミル−1−メチルキノリニウム、4−アセチル−1−メチルピリジニウム、2−アセチル−1−メチルピリジニウム、
4−アセチル−1−メチルキノリニウム、5−ホルミル−1−メチルキノリニウム、6−ホルミル−1−メチルキノリニウム、7−ホルミル−1−メチルキノリニウム、8−ホルミル−1−メチルキノリニウム、5−ホルミル−1−エチルキノリニウム、6−ホルミル−1−エチルキノリニウム、7−ホルミル−1−エチルキノリニウム、8−ホルミル−1−エチルキノリニウム、5−ホルミル−1−ベンジルキノリニウム、6−ホルミル−1−ベンジルキノリニウム、7−ホルミル−1−ベンジルキノリニウム、8−ホルミル−1−ベンジルキノリニウム、5−ホルミル−1−アリルキノリニウム、6−ホルミル−1−アリルキノリニウム、7−ホルミル−1−アリルキノリニウムおよび8−ホルミル−1−アリルキノリニウム、5−アセチル−1−メチルキノリニウム、6−アセチル−1−メチルキノリニウム、7−アセチル−1−メチルキノリニウム、8−アセチル−1−メチルキノリニウム、5−アセチル−1−エチルキノリニウム、6−アセチル−1−エチルキノリニウム、7−アセチル−1−エチルキノリニウム、8−アセチル−1−エチルキノリニウム、5−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、6−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、7−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、8−アセチル−1−ベンジルキノリニウム、5−アセチル−1−アリルキノリニウム、6−アセチル−1−アリルキノリニウム、7−アセチル−1−アリルキノリニウムおよび8−アセチル−1−アリルキノリニウム、9−ホルミル−10−メチルアクリジニウム、4−(2’−ホルミルビニル)−1−メチルピリジニウム、1,3−ジメチル−2−(4’−ホルミルフェニル)−ベンズイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−(4’−ホルミルフェニル)−イミダゾリニウム、
2−(4’−ホルミルフェニル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(4’−アセチルフェニル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(4’−ホルミルフェニル)−3−メチルベンズオキサゾリウム、2−(5’−ホルミル−2’−フリル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(5’−ホルミル−2’−フリル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(5’−ホルミル−2’−チエニル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(3’−ホルミルフェニル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(4’−ホルミル−1−ナフチル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、5−クロロ−2−(4’−ホルミルフェニル)−3−メチルベンゾチアゾリウム、2−(4’−ホルミルフェニル)−3,5−ジメチルベンゾチアゾリウム塩(好ましくは対イオンとして、ベンゼンスルホナトイオン、p−トルエンスルホナトイオン、メタンスルホナトイオン、過塩素酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、テトラクロロジンケートイオン、メチルスルフェートイオン、トリフルオロメタンスルホナトイオンまたはテトラフルオロボレートイオンを伴ったもの)、イサチン、1−メチルイサチン、1−アリルイサチン、1−ヒドロキシメチルイサチン、5−クロロイサチン、5−メトキシイサチン、5−ニトロイサチン、6−ニトロイサチン、5−スルホイサチン、5−カルボキシイサチン、キニサチン、1−メチルキニサチン、および上記した化合物の所望の混合物。
CH−酸化合物は一般に、脂肪族炭素原子と結合している水素原子を有する化合物であると考えられ、対応する炭素−水素結合は電子求引性置換基により活性化される。本発明によれば、CH−酸化合物は、第四級窒素と結合するCH−酸アルキル基を含有する四級化N−複素環のアルカリ処理により生成するエナミンも包含する。
CH−酸成分2の化合物は、好ましくは下記化合物からなる群から選択される:1,2,3,3−テトラメチル−3H−インドリウムヨージド、1,2,3,3−テトラメチル−3H−インドリウムp−トルエンスルホネート、1,2,3,3−テトラメチル−3H−インドリウムメタンスルホネート、1,3,3−トリメチル−2−メチレンインドリン(フィッシャー塩基)、2,3−ジメチルベンゾチアゾリウムヨージド、2,3−ジメチルベンゾチアゾリウムp−トルエンスルホネート、2,3−ジメチルナフト[1,2−d]チアゾリウムp−トルエンスルホネート、3−エチル−2−メチルナフト[1,2−d]チアゾリウムp−トルエンスルホネート、ロダニン、ロダニン−3−酢酸、1,4−ジメチルキノリニウムヨージド、1,2−ジメチルキノリニウムヨージド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、1,3−ジメチルチオバルビツール酸、1,3−ジエチルチオバルビツール酸、1,3−ジエチルバルビツール酸、オキシインドール、3−インドキシルアセテート、2−クマラノン、5−ヒドロキシ−2−クマラノン、6−ヒドロキシ−2−クマラノン、3−メチル−1−フェニルピラゾリン−5−オン、インダン−1,2−ジオン、インダン−1,3−ジオン、インダン−1−オン、ベンゾイルアセトニトリル、3−ジシアノメチレンインダン−1−オン、2−アミノ−4−イミノ−1,3−チアゾリンヒドロクロリド、5,5−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン、2H−1,4−ベンズオキサジン−4H−3−オン、3−エチル−2−メチルベンズオキサゾリウムヨージド、3−エチル−2−メチルベンゾチアゾリウムヨージド、1−エチル−4−メチルキノリニウムヨージド、1−エチル−2−メチルキノリニウムヨージド、1,2,3−トリメチルキノキサリニウムヨージド、3−エチル−2−メチルベンズオキサゾリウムp−トルエンスルホネート、3−エチル−2−メチルベンゾチアゾリウムp−トルエンスルホネート、1−エチル−4−メチルキノリニウムp−トルエンスルホネート、1−エチル−2−メチルキノリニウムp−トルエンスルホネートおよび1,2,3−トリメチルキノキサリニウムp−トルエンスルホネート。
好ましい成分2の第一級または第二級芳香族アミンは、下記化合物から選択される:N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−エチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2,3−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、2,4−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、2,5−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、2,5−ジヒドロキシ−4−モルホリノアニリン、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノフェノール、2,5−ジアミノアニソール、2,5−ジアミノフェネトール、4−アミノ−3−メチルフェノール、2−(2,5−ジアミノフェノール)エタノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2−(2,5−ジアミノフェノキシ)エタノール、3−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチルオキシ)フェノール、3,4−メチレンジオキシフェノール、3,4−メチレンジオキシアニリン、3−アミノ−2,4−ジクロロフェニル、4−メチルアミノフェノール、2−メチル−5−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−メチル−5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)フェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、2−メチル−5−アミノ−4−クロロフェノール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メトキシ−2−メチルフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノール、2−(ジエチルアミノメチル−4−アミノフェノール、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−ベンゼン、1−ヒドロキシ−2−アミノ−5−メチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−アミノ−6−メチルベンゼン、2−アミノ−5−アセトアミドフェノール、1,3−ジメチル−2,5−ジアミノベンゼン、
5−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、N,N−ジメチル−3−アミノフェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェノール、2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエン、2,4−ジアミノ−5−(2−ヒドロキシエトキシ)−トルエン、2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール、3,5−ジアミノ−2−メトキシ−1−メチルベンゼン、2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)−アニソール、2,6−ビス−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メチルベンゼン、1,3−ジアミノ−2,4−ジメトキシベンゼン、3,5−ジアミノ−2−メトキシトルエン、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、2−アミノフェニル酢酸、3−アミノフェニル酢酸、4−アミノフェニル酢酸、2,3−ジアミノ安息香酸、2,4−ジアミノ安息香酸、2,5−ジアミノ安息香酸、3,4−ジアミノ安息香酸、3,5−ジアミノ安息香酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、3−アミノ−4−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、4−アミノ−3−ヒドロキシナフタレン−1−スルホン酸、6−アミノ−7−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、7−アミノ−4−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、4−アミノ−5−ヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルホン酸、3−アミノ−2−ナフトエ酸、3−アミノフタル酸、5−アミノイソフタル酸、1,3,5−トリアミノベンゼン、1,2,4−トリアミノベンゼン、1,2,4,5−テトラアミノベンゼン、2,4,5−トリアミノフェノール、ペンタアミノベンゼン、ヘキサアミノベンゼン、2,4,6−トリアミノレゾルシノール、4,5−ジアミノピロカテコール、4,6−ジアミノピロガロール、1−(2−ヒドロキシ−5−アミノベンジル)−2−イミダゾリジノン、4−アミノ−2−((4−[(5−アミノ−2−ヒドロキシフェニル)メチル]ピペラジニル)メチル)フェノール、3,5−ジアミノ−4−ヒドロキシピロカテコール、1,4−ビス−(4−アミノフェノール)−1,4−ジアザシクロヘプタン、芳香族ニトリル(例えば、2−アミノ−4−ヒドロキシベンゾニトリル、4−アミノ−2−ヒドロキシベンゾニトリル、4−アミノベンゾニトリル、2,4−ジアミノベンゾニトリル)、
ニトロ基含有アミノ化合物(例えば、3−アミノ−6−メチルアミノ−2−ニトロピリジン、ピクラミン酸、[8−[(4−アミノ−2−ニトロフェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−ナフト−2−イル]トリメチルアンモニウムクロリド、[8−((4−アミノ−3−ニトロフェニル)アゾ]−7−ヒドロキシ−ナフト−2−イル]トリメチルアンモニウムクロリド(Basic Brown 17)、1−ヒドロキシ−2−アミノ−4,6−ジニトロベンゼン、1−アミノ−2−ニトロ−4−[ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン、1−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−5−ニトロベンゼン(HC Yellow No. 5)、1−アミノ−2−ニトロ−4[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ベンゼン(HC Red No. 7)、2−クロロ−5−ニトロ−N−2−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレンジアミン、1−[(2−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロ−4−アミノベンゼン(HC Red No. 3)、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−アミノ−2−ニトロフェノール、6−ニトロ−o−トルイジン、1−アミノ−3−メチル−4−[(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−6−ニトロベンゼン(HC Violet No. 1)、1−アミノ−2−ニトロ−4−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−5−クロロベンゼン(HC Red No. 10)、2−(4−アミノ−2−ニトロアニリノ)−安息香酸、6−ニトロ−2,5−ジアミノピリミジン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、1−アミノ−2−(3−ニトロフェニルアゾ)−7−フェニルアゾ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸ジナトリウム塩(Acid Blue No. 29)、1−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−4−ニトロフェニルアゾ)−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸ジナトリウム塩(Palatinchrome Green)、1−アミノ−2−(3−クロロ−2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニルアゾ)−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸ジナトリウム塩(Gallion)、4−アミノ−4’−ニトロスチルベン−2,2’−ジスルホン酸ジナトリウム塩、2,4−ジアミノ−3’,5’−ジニトロ−2’−ヒドロキシ−5−メチルアゾベンゼン(Mordant Brown 4)、4’−アミノ−4−ニトロジフェニルアミン−2−スルホン酸、4’−アミノ−3’−ニトロベンゾフェノン−2−カルボン酸、1−アミノ−4−ニトロ−2−(2−ニトロベンジリデンアミノ)−ベンゼン、2−[2−(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−5−ニトロアニリン、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゼンスルホン酸、3−アミノ−3’−ニトロビフェニル、3−アミノ−4−ニトロ−アセナフテン、2−アミノ−1−ニトロナフタレン、5−アミノ−6−ニトロベンゾ−1,3−ジオキソール)、
アニリン、特にニトロ基含有アニリン(例えば、4−ニトロアニリン、2−ニトロアニリン、1,4−ジアミノ−2−ニトロベンゼン、1,2−ジアミノ−4−ニトロベンゼン、1−アミノ−2−メチル−6−ニトロベンゼン、4−ニトロ−1,3−フェニレンジアミン、2−ニトロ−4−アミノ−1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−ベンゼン、2−ニトロ−1−アミノ−4−[ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−ベンゼン、4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2’−カルボン酸、1−アミノ−5−クロロ−4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロベンゼン)、
式(II)
Figure 2009539783
[式中、
・Rは、ヒドロキシル基もしくは、C1〜4アルキル、C1〜4ヒドロキシアルキル、C1〜4アルコキシまたはC1〜4アルコキシ−C1〜4アルキル基で置換されていてよいアミノ基を示し、
・R、R、R10、R11およびR12は、相互に独立に、水素原子、ヒドロキシル基もしくは、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜CアミノアルキルまたはC〜Cアルコキシ−C〜Cアルキル基で置換されていてよいアミノ基を示し、
・Pは、直接結合、任意にヒドロキシル基で置換されていてよい1〜4個の炭素原子を含有する飽和または不飽和炭素鎖、カルボニル、スルホキシ、スルホニルまたはイミノ基、酸素またはイオウ原子、或いは式(III):
-Q'-(CH2-Q-CH2-Q'')o- (III)
{ここで、
・Qは、直接結合、CHまたはCHOH基を意味し、
・Q’およびQ’’は、相互に独立に、酸素原子、NR13基(ここで、R13は、水素原子、C1〜4アルキルまたはヒドロキシ−C1〜4アルキル基を意味する。)を示し、2つの基は場合により、分子の残りの部分と一緒に5、6または7員環、基O−(CH−NHまたはNH−(CHp’−O(ここで、pおよびp’は2または3である。)を形成しており、
・oは1〜4の数を意味する。}
で示される基を表す。]
で示されるような更なる芳香族基を含有する芳香族アニリンまたはフェノール(例えば、4,4’−ジアミノスチルベンおよびその塩酸塩、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸モノナトリウム塩またはジナトリウム塩、4−アミノ−4’−ジメチルアミノスチルベンおよびその塩酸塩、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホキシド、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン−2−スルホン酸、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’,4,4’−テトラアミノジフェニル、3,3’,4,4’−テトラアミノベンゾフェノン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、1,8−ビス−(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,6−ジオキサオクタン、1,3−ビス−(4−アミノフェニルアミノ)プロパン、1,3−ビス−(4−アミノフェニルアミノ)−2−プロパノール、1,3−ビス−[N−(4−アミノフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ]−2−プロパノール、N,N−ビス−[2−(4’−アミノフェノキシ)−エチル]メチルアミン、N−フェニル−1,4−フェニレンジアミンおよびビス−(5−アミノ−2−ヒドロキシフェニル)メタン)。
上記した化合物は、遊離形態およびその生理学的許容性塩の形態の両方で、特に無機酸(例えば塩酸または硫酸)の塩として使用され得る。
適当な窒素含有複素環式化合物は、例えば下記化合物である:2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、2−(アミノエチルアミノ)−5−アミノピリジン、2,3−ジアミノピリジン、2−ジメチルアミノ−5−アミノピリジン、2−メチルアミノ−3−アミノ−6−メトキシピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジメトキシ−3,5−ジアミノピリミジン、2,4,5−トリアミノピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、N−[2−(2,4−ジアミノフェニル)アミノエチル]−N−(5−アミノ−2−ピリジル)アミン、N−[2−(4−アミノフェニル)アミノエチル]−N−(5−アミノ−2−ピリジル)アミン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、4,5,6−トリアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、2−メチルアミノ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,5−ジアミノピリミジン、2−アミノ−4−メトキシ−6−メチルピリミジン、3,5−ジアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾール、3−アミノピラゾール、3−アミノ−5−ヒドロキシピラゾール、1−フェニル−4,5−ジアミノピラゾール、1−(2−ヒドロキシエチル)−4,5−ジアミノピラゾール、1−フェニル−3−メチル−4,5−ジアミノピラゾール、4−アミノ−2,3−ジメチル−1−フェニル−3−ピラゾリン−5−オン(4−アミノアンチピリン)、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2−アミノキノリン、3−アミノキノリン、8−アミノキノリン、4−アミノキナルジン、2−アミノニコチン酸、6−アミノニコチン酸、5−アミノイソキノリン、5−アミノインダゾール、6−アミノインダゾール、5−アミノベンズイミダゾール、7−アミノベンズイミダゾール、5−アミノベンゾチアゾール、7−アミノベンゾチアゾール、2,5−ジヒドロキシ−4−モルホリノアニリン、並びにインドールおよびインドリン誘導体(例えば、4−アミノインドール、5−アミノインドール、6−アミノインドール、7−アミノインドール、5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドリンおよび4−ヒドロキシインドリン)。複素環式化合物として、DE−U1−299 08 573に記載されているヒドロキシピリミジンを本発明に従って更に使用できる。上記した化合物は、遊離形態およびその生理学的許容性塩の形態の両方で、特に無機酸(例えば塩酸または硫酸)の塩として使用され得る。
適当な芳香族ヒドロキシル化合物は、例えば下記化合物である:2−メチルレゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、2,5−ジメチルレゾルシノール、レゾルシノール、3−メトキシフェノール、ピロカテコール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシノール、ヒドロキシヒドロキノン、2−メトキシフェノール、3−メトキシフェノール、4−メトキシフェノール、3−ジメチルアミノフェノール、2−(2−ヒドロキシエチル)フェノール、3,4−メチレンジオキシフェノール、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシフェニル酢酸、3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸、没食子酸、2,4,6−トリヒドロキシ安息香酸、2,4,6−トリヒドロキシアセトフェノン、2−クロロレゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、6−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシ−2−ナフタレンスルホン酸および3,6−ジヒドロキシ−2,7−ナフタレンスルホン酸。
成分1の化合物および成分2の化合物は、化粧品に、各々の場合に着色製剤全体100gに対して、好ましくは0.03〜65mmol、特に1〜40mmolの量で使用される。成分1の化合物および成分2の化合物のモル比は0.5〜2.0の範囲であり得、等モル量が好ましく用いられる。成分1および2を別々に貯蔵する場合、直ぐ使用できる製剤は、使用直前に混合して調製される。
顕色剤型酸化染料前駆体として使用される天然類似染料前駆体は、好ましくは、好適には6員環上の置換基として少なくとも1個のヒドロキシルまたはアミノ基を含有する、インドールおよびインドリンである。これらの群は、例えば、ヒドロキシル基のエーテル化またはエステル化されたもの、或いはアミノ基のアルキル化されたものの形態で、更なる置換基を有していてもよい。次に好ましい態様では、該染料は、少なくとも1種のインドールおよび/またはインドリン誘導体を含有する。
天然類似毛髪染料前駆体として、式(IVa):
Figure 2009539783
[式中、相互に独立に、
・Rは、水素、C〜Cアルキル基またはC〜Cヒドロキシアルキル基を示し、
・Rは、水素または−COOH基を示し、−COOH基は、場合により生理学的に許容できるカチオンとの塩の形態をとることもでき、
・Rは、水素またはC〜Cアルキル基を示し、
・Rは、水素、C〜Cアルキル基または−CO−R基(ここで、RはC〜Cアルキル基を表す。)を示し、
・Rは、Rとして示した基の1つを示す。]
で示される5,6−ジヒドロキシインドリン誘導体、およびそれら化合物の有機酸または無機酸との生理学的許容性塩が特に適している。
特に好ましいインドリン誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドリン、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、5,6−ジヒドロキシインドリン−2−カルボン酸および6−ヒドロキシインドリン、6−アミノインドリンおよび4−アミノインドリンである。
この群のうち、特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドリン、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、とりわけ5,6−ジヒドロキシインドリンである。
天然類似毛髪染料前駆体として、式(IVb):
Figure 2009539783
[式中、相互に独立に、
・Rは、水素、C〜Cアルキル基またはC〜Cヒドロキシアルキル基を示し、
・Rは、水素または−COOH基を示し、−COOH基は、場合により生理学的に許容できるカチオンとの塩の形態をとることもでき、
・Rは、水素またはC〜Cアルキル基を示し、
・Rは、水素、C〜Cアルキル基または−CO−R基(ここで、RはC〜Cアルキル基を表す。)を示し、
・Rは、Rとして示した基の1つを示す。]
で示される5,6−ジヒドロキシインドール誘導体、およびそれら化合物の有機酸または無機酸との生理学的許容性塩が更に著しく適している。
特に好ましいインドール誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドール、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドール−2−カルボン酸、6−ヒドロキシインドール、6−アミノインドールおよび4−アミノインドールである。
この群のうち、特に重要なものは、N−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−エチル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−プロピル−5,6−ジヒドロキシインドール、N−ブチル−5,6−ジヒドロキシインドール、とりわけ5,6−ジヒドロキシインドールである。
化粧品中の色調整成分として使用される好ましい直接染料は、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノンまたはインドフェノールである。好ましい直接染料は、以下の国際名称または商標名により知られている化合物である:HC Yellow 2、HC Yellow 4、HC Yellow 5、HC Yellow 6、HC Yellow 12、Acid Yellow 1、Acid Yellow 10、Acid Yellow 23、Acid Yellow 36、HC Orange 1、Disperse Orange 3、Acid Orange 7、HC Red 1、HC Red 3、HC Red 10、HC Red 11、HC Red 13、Acid Red 33、Acid Red 52、HC Red BN、Pigment Red 57:1、HC Blue 2、HC Blue 12、Disperse Blue 3、Acid Blue 7、Acid Green 50、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Acid Violet 43、Disperse Black 9、Acid Black 1、およびAcid Black 52、並びに1,4−ジアミノ−2−ニトロベンゼン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、1,4−ビス−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロベンゼン、3−ニトロ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノフェノール、2−(2'−ヒドロキシエチル)アミノ−4,6−ジニトロフェノール、1−(2'−ヒドロキシエチル)アミノ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−アミノ−4−(2'−ヒドロキシエチル)アミノ−5−クロロ−2−ニトロベンゼン、4−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2'−ウレイドエチル)アミノ−4−ニトロベンゼン、4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2'−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、ピクラミン酸およびその塩、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸および2−クロロ−6−エチルアミノ−1−ヒドロキシ−4−ニトロベンゼン。
化粧品は更にカチオン性直接染料を含有することができ、以下のものが特に好ましい:
(a)例えば、Basic Blue 7、Basic Blue 26、Basic Violet 2およびBasic Violet 14のような、カチオン性トリフェニルメタン染料、
(b)例えば、Basic Yellow 57、Basic Red 76、Basic Blue 99、Basic Brown 16およびBasic Brown 17のような、第四級窒素基で置換された芳香族系、
(c)例えばEP−A2−998 908の請求項6〜11に記載されているような(ここでは同特許が明らかに参照される)、少なくとも1個の第四級窒素原子を含んでなる複素環を含有する直接染料。
好ましい群(c)のカチオン性直接染料は、特に以下の化合物である。
Figure 2009539783
Basic Yellow 87、Basic Orange 31およびBasic Red 51の名称でも知られている、式(DZ1)、(DZ3)および(DZ5)の化合物は、特に好ましい群(c)のカチオン性直接染料である。
商標名Arianor(登録商標)で販売されているカチオン性直接染料は、同様に本発明において特に好ましいカチオン性直接染料である。
化粧品は、直ぐ使用できる製剤の重量に対して、好ましくは0.01〜20重量%の量で直接染料を含有する。
本発明の化粧品は更に、例えば、ヘンナレッド、ヘンナニュートラル、ヘンナブラック、カモミールの花、ビャクダン、紅茶、セイヨウイソノキの樹皮、セージ、ロッグウッド、アカネの根、カテキュー、セードル(sedre)およびアルカンナの根に存在しているような天然に生じる染料を含有してもよい。
各々の場合において、酸化染料前駆体または直接染料が均一な化合物である必要はない。代わりに、各染料の製造方法の結果として、化粧品は、副次的な量の更なる成分を、それらが染色結果に悪影響を及ぼさないか、または他の理由(例えば毒物学的理由)により排除されなくてもよい限り、含有し得る。
使用される更なる任意成分および該成分の使用量に関しては、当業者に既知の関連ハンドブック、例えばKh. Schrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika, 第2版、Huethig Buch Verlag, ハイデルベルク、1989が明らかに参照される。
染料前駆体および酸化剤を別々に貯蔵する場合、実際の酸化染料は、使用直前に混合することにより調製される。従って、好ましい態様では、化粧品は、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の色調整成分を含有する1つの組成物および化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有するもう1つの組成物から、使用前に混合される。
酸化剤を使用する場合、直ぐ使用できる製剤は、好都合には、酸化剤含有組成物と色調整成分含有組成物とを混合することにより使用直前に調製される。得られる直ぐ使用できる毛髪用製剤は、好ましくは6〜12の範囲のpH値、特にpH7.5〜10を有すべきである。
毛髪を淡色化または漂白することによって色を変える場合、好ましくは、酸化剤に加えて、少なくとも1種の漂白促進剤を、本発明の化粧品に使用する。
漂白促進剤は、好ましくは、酸化剤、特に過酸化水素のブロンド染色作用を増すために、ブロンド染色製品に使用される。
使用できる漂白促進剤は、過加水分解条件下で、好ましくは1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を含有する脂肪族ペルオキシカルボン酸、および/または任意に置換されていてよい過安息香酸を生じる化合物である。適当な物質は、上記した数の炭素原子を含有するO−および/またはN−アシル基および/または任意に置換されていてよいベンゾイル基を有するものである。好ましい化合物は、ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイルまたはイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−またはイソ−NOBS)、無水カルボン酸、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテートおよび2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフランである。
本発明に従って好ましく使用できる漂白促進剤は、炭酸塩または炭酸水素塩である。これらは好ましくは、アンモニウム、アルカリ金属(特にナトリウムおよびカリウム)およびアルカリ土類金属(特にカルシウム)の炭酸塩または炭酸水素塩の群から選択される。特に好ましい炭酸塩または炭酸水素塩は、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸二ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸二カリウムおよび炭酸カルシウムである。これらの特に好ましい塩は、漂白促進剤として、単独でまたはこの例の少なくとも2種の混合物として使用され得る。
本発明の方法で好ましく使用されるモノアルキルカーボネート型およびその誘導体の漂白促進剤は、少なくとも1種の炭酸モノエステルおよび/または少なくとも1種の炭酸モノアミドである。好ましく使用できる炭酸モノエステルは、式(V):
Figure 2009539783
[式中、Rは、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環を示す。]
で示される炭酸モノエステルである。
式(V)において、Rは好ましくは、置換または非置換、直鎖または分枝のアルキル、アルケニルまたはアルキニル基を示し、好ましくは置換基としてヒドロキシ、アミノ、ニトロ、スルホン酸基またはハロゲンが考えられる。更に好ましい基Rは、フェニルおよびベンジル基並びにそれらの更に置換された基である。Rは特に好ましくはC1〜6アルキル基を示す。本発明におけるC1〜6アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチルおよびヘキシルである。
本発明に従って特に好ましく使用される組成物は、式(V)中の基Rが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシメチルおよびヒドロキシエチル基から選択されることを特徴とする。
炭酸モノエステルの代替物としてまたは炭酸モノエステルと併用して、炭酸モノアミドを無水組成物に漂白促進剤として使用できる。この場合、本発明によれば、式(VI):
Figure 2009539783
[式中、Rは、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環を示す。]
で示される少なくとも1種の炭酸モノアミドを使用することが好ましい。
式(VI)において、Rは好ましくは、置換または非置換、直鎖または分枝のアルキル、アルケニルまたはアルキニル基を示し、好ましくは置換基としてヒドロキシ、アミノ、ニトロ、スルホン酸基またはハロゲンが考えられる。更に好ましい基Rは、フェニルおよびベンジル基並びにそれらの更に置換された基である。Rは特に好ましくはC1〜6アルキル基を示す。本発明におけるC1〜6アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチルおよびヘキシルである。
本発明に従って特に好ましく使用される式(VI)の漂白促進剤は、式(VI)中の基Rが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシメチルおよびヒドロキシエチル基から選択されることを特徴とする。
炭酸モノエステルまたは炭酸モノアミドの酸の水素原子は、中和状態をとることもできる。即ち、炭酸モノエステルまたは炭酸モノアミドの塩も本発明に従って使用できる。この場合、本発明において好ましい炭酸モノエステルまたは炭酸モノアミドは、完全にまたは部分的に中和された状態をとるもの、好ましくはそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカリ土類金属塩またはアルミニウム塩の形態、特にそれらのナトリウム塩の形態である。
本発明の組成物に好ましく配合されるシリルカーボネート型およびその誘導体の漂白促進剤は、少なくとも1種のシリルカーボネートおよび/または少なくとも1種のシリルカルバメートである。式(VII):
Figure 2009539783
[式中、基R、RおよびRは、相互に独立に、水素原子、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、またはトリアルキルシリル基、好ましくはトリメチルシリル基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環、或いはハロゲン、置換または非置換のヒドロキシル、オキソ、アミノ基を示し、基Rは、Si原子への或いは基R、RまたはRの1つへの化学結合、水素原子、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、或いは置換または非置換のシリルまたはアルミニル基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環を示す。]
で示されるシリルカーボネートが好ましく使用される。
上記した式(VII)中の好ましい基R、RおよびRは、置換または非置換、直鎖または分枝アルキル基である。それらのうち、1〜5個の炭素原子を含有するアルキル基、およびヒドロキシアルキル基が好ましい。従って、本発明において好ましい無水組成物は、式(VII)中の基R、RおよびRが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシメチルおよびヒドロキシエチル基から選択されることを特徴とする。
上記した式(VII)中の好ましい基Rは、水素、置換または非置換、直鎖または分枝アルキル基、およびトリアルキルシリル基である。これらのうち、水素、メチル、エチル、tert−ブチルおよびトリメチルシリル基が好ましい。
本発明の無水組成物は、漂白促進剤として、式(VIII):
Figure 2009539783
[式中、基R、RおよびRは、相互に独立に、水素原子、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、またはトリアルキルシリル基、好ましくはトリメチルシリル基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環、或いはハロゲン、置換または非置換のヒドロキシ、オキソ、アミノ基を示し、基RおよびRは、相互に独立に、Si原子への或いは基R、RまたはRの1つへの化学結合、水素原子、飽和または不飽和、直鎖、分枝または環状、置換または非置換炭化水素基、或いは置換または非置換のシリルまたはアルミニル基、或いは置換または非置換アリール基、或いは置換または非置換複素環を示す。]
で示される少なくとも1種のシリルカルバメートを含有できる。
上記した式(VIII)中の好ましい基R、RおよびRは、置換または非置換、直鎖または分枝アルキル基である。それらのうち、1〜5個の炭素原子を含有するアルキル基、およびヒドロキシアルキル基が好ましい。従って、好ましく使用される組成物は、式(VIII)中の基R、RおよびRが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ヒドロキシメチルおよびヒドロキシエチル基から選択されることを特徴とする。
上記した式(VIII)中の好ましい基RおよびRは、水素、置換または非置換、直鎖または分枝アルキル基、およびトリアルキルシリル基である。これらのうち、水素、メチル、エチル、tert−ブチルおよびトリメチルシリル基が好ましい。
酢酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸およびo−フタル酸から選択される少なくとも1種の化合物が、本発明の組成物中に、更なる付加的な漂白促進剤として存在できる。
漂白促進剤は、好ましくは、ペルオキソ化合物である。本発明における漂白促進ペルオキソ化合物は、過酸化水素の他成分への付加物も過酸化水素自体も包含しない。ペルオキソ化合物の選択は、これ以外の制限は受けない。好ましいペルオキソ化合物は、ペルオキシ二硫酸塩、過硫酸塩(特に、ペルオキシ二硫酸アンモニウム、ペルオキシ二硫酸カリウム、ペルオキシ二硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、ペルオキシ二リン酸カリウム)および過酸化物(例えば、過酸化バリウムおよび過酸化マグネシウム)である。組み合わせて使用することもできる、これらペルオキソ化合物のうち、本発明において好ましいのは無機化合物である。ペルオキシ二硫酸塩、特にペルオキシ二硫酸アンモニウムがとりわけ好ましい。
本発明の化粧品は、好ましくは5〜30重量%の量で、特に8〜20重量%の量で漂白促進剤を含有する。
漂白剤として作用するならば、本発明の化粧品は、好ましいアルカリ化剤として、アンモニウム、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、ヒドロキシ炭酸塩、メタケイ酸塩およびカルバミド、並びにアルカリ金属リン酸塩から選択される少なくとも1種の化合物を含有する。
本発明の方法で使用される化粧品は更に、このような製剤のために知られている、活性成分、添加剤および助剤を含有できる。
界面活性剤の含有量が多いキャリヤーを使用するならば、シャンプーで再び洗う必要はない。
多くの場合、製剤は少なくとも1種の界面活性剤を含有する。アニオン性界面活性剤だけでなく、基本的に、双性イオン性、両性、非イオン性およびカチオン性界面活性剤も適している。しかしながら多くの場合、アニオン性、双性イオン性または非イオン性界面活性剤の中から界面活性剤を選択することが有利であることが知られている。
化粧品に適したアニオン性界面活性剤は、人体への使用に適したあらゆるアニオン性界面活性剤である。アニオン性界面活性剤は、水可溶化アニオン基、例えば、カルボキシレート、スルフェート、スルホネートまたはホスフェート基、および約10〜22個の炭素原子を含有する親油性アルキル基を特徴とする。その分子は更に、グリコールまたはポリグリコールエーテル基、エステル、エーテルおよびアミド基並びにヒドロキシル基を含有できる。適当なアニオン性界面活性剤の例は、各々の場合に、ナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩並びにアルカノール基中に2〜3個の炭素原子を含有するモノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩の形態である、以下のものである:
・10〜22個の炭素原子を含有する直鎖脂肪酸(石鹸)、
・式:R-O-(CH2-CH2O)x-CH2-COOH[式中、Rは10〜22個の炭素原子を含有する直鎖アルキル基であり、x=0または1〜16である。]で示されるエーテルカルボン酸、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含有するアシルサルコシド、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含有するアシルタウリド、
・アシル基中に10〜18個の炭素原子を含有するアシルイセチオネート、
・アルキル基中に8〜18個の炭素原子を含有するスルホコハク酸モノ−およびジアルキルエステル、並びにアルキル基中に8〜18個の炭素原子および1〜6個のオキシエチル基を含有するスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、
・12〜18個の炭素原子を含有する直鎖アルカンスルホネート、
・12〜18個の炭素原子を含有する直鎖α−オレフィンスルホネート、
・12〜18個の炭素原子を含有する脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、
・式:R-O(CH2-CH2O)x-SO3H[式中、Rは好ましくは10〜18個の炭素原子を含有する直鎖アルキル基であり、x=0または1〜12である。]で示されるアルキルスルフェートおよびアルキルポリグリコールエーテルスルフェート、
・一般式(IX):
R-O-(G)p (IX)
[式中、Rは、C6〜22アルキルまたはC6〜22アルケニルであり、
Gは、5または6個の炭素原子を含有する糖から誘導されたグリコシド単位であり、
pは、1〜10の数である。]
で示されるアルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドから誘導された、アルキルおよび/またはアルケニルオリゴグリコシドカルボキシレート、スルフェート、ホスフェートおよび/またはイセチオネートから選択される、アニオン性アルキルオリゴグリコシドまたはアニオン性アルケニルオリゴグリコシド誘導体、とりわけ、Cognis DeutschlandからPlantapon(登録商標)LGCとして入手できるような、ラウリルグルコシドカルボキシレート、
・DE−A−37 25 030による界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物、
・DE−A−37 23 354による硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレンおよび/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル、
・DE−A−39 26 344による12〜24個の炭素原子および1〜6個の二重結合を含有する不飽和脂肪酸のスルホネート、
・8〜22個の炭素原子を含有する脂肪アルコールにエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド約2〜15分子が付加した生成物であるアルコールと酒石酸およびクエン酸とのエステル。
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリコールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸(アルキル基中に10〜18個の炭素原子を含有し、1分子あたりのグリコールエーテル基数が12までのもの)、並びにとりわけ、飽和および特に不飽和のC〜C22カルボン酸(例えば、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびパルミチン酸)の塩である。
非イオン性界面活性剤は、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基、またはポリオール基とポリグリコールエーテル基との組み合わせを、親水性基として含有する。そのような化合物の例を、次に挙げる:
・8〜22個の炭素原子を含有する直鎖脂肪アルコール、12〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸、およびアルキル基中に8〜15個の炭素原子を含有するアルキルフェノールの、エチレンオキシド2〜30molおよび/またはプロピレンオキシド0〜5mol付加物、
・グリセロールのエチレンオキシド1〜30mol付加物の、C12〜C22脂肪酸モノエステルおよびジエステル、
・C〜C22アルキルモノ−およびオリゴグリコシド並びにそれらのエトキシル化類似体、
・ヒマシ油および水素化ヒマシ油のエチレンオキシド5〜60mol付加物。
好ましい非イオン性界面活性剤は、一般式:R1O-(Z)xで示されるアルキルポリグリコシドである。これらの化合物は以下のパラメーターを特徴とする。
アルキル基Rは6〜22個の炭素原子を含有し、直鎖および分枝の両方であり得る。第一級直鎖脂肪族基およびそれらの2位メチル分枝が好ましい。このようなアルキル基は、例えば、1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、1−ミリスチル、1−セチルおよび1−ステアリルである。1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、1−ミリスチルが特に好ましい。「オキソアルコール」を出発物質として使用する場合、アルキル鎖中に奇数個の炭素原子を含有する化合物が優位である。
本発明に使用できるアルキルポリグリコシドは、例えば、特定のアルキル基Rを1つだけ含有すればよい。しかしながら一般に、これらの化合物は、天然油脂または鉱油から出発して調製される。この場合、存在するアルキル基Rは、出発化合物に対応するか、またはこれらの化合物の特定の製法に対応する混合物である。
が本質的に以下の基からなるアルキルポリグリコシドが、特に好ましい:
・CおよびC10アルキル基、
・C12およびC14アルキル基、
・C〜C16アルキル基、または
・C12〜C16アルキル基。
使用される糖構成単位Zは、所望の単糖またはオリゴ糖であり得る。一般に、5または6個の炭素原子を含有する糖、および対応するオリゴ糖が使用される。そのような糖は、例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、タロースおよびスクロースである。好ましい糖構成単位は、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノースおよびスクロースであり、グルコースが特に好ましい。
本発明に使用できるアルキルポリグリコシドは、平均で1.1〜5個の糖単位を含有する。1.1〜1.6のx値を有するアルキルポリグリコシドが好ましい。xが1.1〜1.4であるアルキルグリコシドが、特に好ましい。
アルキルグリコシドは、その界面活性作用に加えて、毛髪への香り成分の固定を向上させる役割も果たし得る。従って、毛髪の処理期間を越えて持続する毛髪における香油の作用が所望される場合、当業者は、好ましくは、この種の物質を、本発明の製剤の更なる成分として使用する。
上記したアルキルポリグリコシドのアルコキシル化同族体も本発明に従って使用できる。これらの同族体は、アルキルグリコシド単位あたり平均で10個までのエチレンオキシド単位および/またはプロピレンオキシド単位を含有し得る。
双性イオン性界面活性剤を、特に共界面活性剤として、更に使用できる。各分子に少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1個の−COO(−)または−SO (−)基を含有する界面活性化合物を、双性イオン性界面活性剤と称する。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、ベタイン、例えば、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリンであって、各々の場合にアルキルまたはアシル基に8〜18個の炭素原子を含有するもの、並びにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。1つの好ましい双性イオン性界面活性剤は、INCI名コカミドプロピルベタインにより知られている脂肪酸アミド誘導体である。
両性界面活性剤も同様に、共界面活性剤として特に適している。両性界面活性剤は、C〜C18アルキルまたはアシル基に加えて、1分子あたり少なくとも1個の遊離アミノ基および少なくとも1個の−COOHまたは−SOH基を含有し、分子内塩を形成できる界面活性化合物を意味するものと理解される。適当な両性界面活性剤の例は、各々の場合にアルキル基中に約8〜18個の炭素原子を含有する、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネート、およびC12〜C18アシルサルコシンである。
本発明に使用されるカチオン性界面活性剤は、特に、第四級アンモニウム化合物、エステルクォートおよびアミドアミン型のカチオン性界面活性剤である。
好ましい第四級アンモニウム化合物は、次のようなハロゲン化(特に塩化および臭化)アンモニウムである:アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリドおよびトリセチルメチルアンモニウムクロリド、並びにINCI名クオタニウム−27およびクオタニウム−83により知られているイミダゾリニウム化合物。上記した界面活性剤の長いアルキル鎖は、好ましくは10〜18個の炭素原子を含有する。
エステルクォートは、構成成分として、少なくとも1個のエステル官能基および少なくとも1個の第四級アンモニウム基の両方を含有する既知の物質である。好ましいエステルクォートは、脂肪酸とトリエタノールアミンとの四級化エステル塩、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの四級化エステル塩、および脂肪酸と1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの四級化エステル塩である。そのような製品は、例えば、商品名Stepantex(登録商標)、Dehyquart(登録商標)およびArmocare(登録商標)で販売されている。製品Armocare(登録商標)VGH-70、N,N−ビス(2−パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド、並びにDehyquart(登録商標)F-75およびDehyquart(登録商標)AU-35は、そのようなエステルクォートの例である。
アルキルアミドアミンは一般に、天然または合成脂肪酸および脂肪酸カットのジアルキルアミノアミンでのアミド化によって調製される。本発明に特に適した、この物質群からの化合物の1つは、商品名Tegoamido(登録商標)S 18で市販されているステアラミドプロピルジメチルアミンである。
四級化タンパク質加水分解物は、本発明に従って使用できる更なるカチオン性界面活性剤である。
カチオン性シリコーン油も同様に本発明に適しており、その例を以下に挙げる:市販品Q2-7224(製造業者:Dow Corning;安定化トリメチルシリルアモジメチコン)、Dow Corning 929 Emulsion(アモジメチコンとも称されるヒドロキシルアミン変性シリコーン含有)、SM-2059(製造業者:General Electric)、SLM-55067(製造業者:Wacker)、並びにAbil(登録商標)-Quat 3270および3272(製造業者:Th. Goldschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、クオタニウム−80)。
カチオン性界面活性剤として使用できる第四級糖誘導体の1つの例は、INCI名「ラウリルメチル Gluceth−10 ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド」による市販品Glucquat(登録商標)100である。
界面活性剤として使用されるアルキル基含有化合物は、各々の場合に、均一な物質を含んでなり得る。しかしながら一般に、これらの物質を調製する際に、天然植物性または動物性原料から出発し、その結果、特定の原料に依存して種々のアルキル鎖長を有する物質の混合物を得るのが好ましい。
脂肪アルコールへのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの付加物、またはこれら付加物の誘導体である界面活性剤は、「通常の」同族体分布を有する生成物として、および狭い同族体分布を有する生成物として使用され得る。ここで、「通常の」同族体分布は、アルカリ金属、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ金属アルコキシドを触媒として使用して脂肪アルコールとアルキレンオキシドとを反応させた場合に得られる同族体の混合物を意味するものと理解される。これに対して、狭い同族体分布は、例えば、ヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ土類金属塩、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物またはアルコキシドを触媒として使用した場合に得られる。狭い同族体分布を有する生成物の使用が好ましい。
本発明の製剤は更に、少なくとも1種のシリコーンを含有し得る。本発明の製剤中に存在するならば、シリコーンは、各々の場合に直ぐ使用できる製剤に対して好ましくは0.05〜5重量%、好適には0.2〜5重量%の量で含有される。
シリコーンは、特に好ましくは、以下のリストの少なくとも1つの例の中から選択される:
(i)揮発性または不揮発性、直鎖、分枝または環状、架橋または非架橋である、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン;
(ii)以下から選択される1個以上の有機官能基を一般構造に含有するポリシロキサン:
a)置換または非置換アミノ化基;
b)(過)フッ素化基;
c)チオール基;
d)カルボキシレート基;
e)ヒドロキシル化基;
f)アルコキシル化基;
g)アシルオキシアルキル基;
h)両性基;
i)重亜硫酸基;
j)ヒドロキシアシルアミノ基;
k)カルボキシ基;
l)スルホン酸基;および
m)スルフェートまたはチオスルフェート基;
(iii)n>3である(A−B)型の直鎖ポリシロキサン(A)/ポリオキシアルキレン(B)ブロックコポリマー;
(iv)シリコーン不含有有機親構造を有するグラフト化シリコーンポリマーであって、シリコーン不含有有機モノマーから形成された有機主鎖を含んでなり、その鎖上および場合により少なくとも1つの鎖末端上に少なくとも1個のポリシロキサンマクロマーがグラフト化されている、ポリマー;
(v)シリコーン不含有有機モノマーがグラフト化されたポリシロキサン親構造を有するグラフト化シリコーンポリマーであって、鎖上および場合により少なくとも1つの鎖末端上に少なくとも1個のシリコーン不含有有機マクロマーがグラフト化されているポリシロキサン主鎖を含んでなるポリマーであり、例えば、INCI名Bis−PEG/PPG−20/20ジメチコンで販売されているDegussaからの市販品Abil B 8832;または
(vi)それらの混合物。
本発明の特に好ましい化粧品または皮膚用製剤は、式(Si−1):
(CH3)3Si-[O-Si(CH3)2]x-O-Si(CH3)3 (Si−1)
[式中、xは0〜100、好ましくは0〜50、より好ましくは0〜20、特に0〜10の数を示す。]
で示される少なくとも1種のシリコーンを含有することを特徴とする。
本発明の好ましい化粧品または皮膚用製剤は、上記した式(Si−1)のシリコーンを含有する。INCI名により、これらのシリコーンはジメチコンとして知られている。本発明の目的のために好ましく使用される式(Si−1)のシリコーンは、以下の化合物である。
(CH3)3Si-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-O-(CH3)2Si-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]2-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]3-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]4-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]5-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]6-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]7-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]8-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]9-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]10-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]11-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]12-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]13-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]14-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]15-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]16-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]17-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]18-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]19-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]20-O-Si(CH3)3
(CH3)3Si-O-Si(CH3)3、(CH3)3Si-O-(CH3)2Si-O-Si(CH3)3および/または(CH3)3Si-[O-(CH3)2Si]2-O-Si(CH3)3が特に好ましい。
もちろん、上記したシリコーンの混合物が、好ましい本発明の製剤中に存在してもよい。
本発明に従って好ましく使用できるシリコーンは、20℃で0.2〜2mm/sの粘度を示す。0.5〜1mm/sの粘度を有するシリコーンが特に好ましい。
本発明の特に好ましい製剤は、1種以上のアミノ官能性シリコーンを含有する。そのようなシリコーンは、例えば、式(Si−2):
M(RaQbSiO(4-a-b)/2)x(RcSiO(4-c)/2)yM (Si−2)
[式中、
Rは、炭化水素または1〜約6個の炭素原子を含有する炭化水素基であり、
Qは、一般式:−RHZで示される極性基(ここで、Rは、水素および基Zと結合している二価の結合基であり、炭素および水素原子、炭素、水素および酸素原子、または炭素、水素および窒素原子からなり、Zは、少なくとも1個のアミノ官能基を含有する有機アミノ官能基である。)であり、
aは、約0〜約2の範囲の値をとり、
bは、約1〜約3の範囲の値をとり、
a+bは、3以下であり、
cは、約1〜約3の範囲の数であり、
xは、1〜約2,000、好ましくは約3〜約50、最も好ましくは約3〜約25の範囲の数であり、
yは、約20〜約10,000、好ましくは約125〜約10,000、最も好ましくは約150〜約1,000の範囲の数であり、
Mは、従来技術から知られているような適当なシリコーン末端基、好ましくはトリメチルシリルである。]
で示すことができる。
式(Si−2)においてRにより表されている基の非限定例は、以下を包含する:アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシルなど;アルケニル基、例えば、ビニル、ハロビニル、アルキルビニル、アリル、ハロアリル、アルキルアリル;シクロアルキル基、例えば、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど;フェニル基、ベンジル基、ハロゲン化炭化水素基、例えば、3−クロロプロピル、4−ブロモブチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロシクロヘキシル、ブロモフェニル、クロロフェニルなど、およびイオウ含有基、例えば、メルカプトエチル、メルカプトプロピル、メルカプトヘキシル、メルカプトフェニルなど。Rは、好ましくは1〜約6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、Rは最も好ましくはメチルである。Rの例は、以下を包含する:メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、-CH2CH(CH3)CH2-、フェニレン、ナフチレン、-CH2CH2SCH2CH2-、-CH2CH2OCH2-、-OCH2CH2-、-OCH2CH2CH2-、-CH2CH(CH3)C(O)OCH2-、-(CH2)3CC(O)OCH2CH2-、-C6H4C6H4-、-C6H4CH2C6H4-、および-(CH2)3C(O)SCH2CH2-。
式(Si−2)において、Zは、少なくとも1個の官能性アミノ基を含有する有機アミノ官能基である。上記Zに対する1つの可能な式は、NH(CH2)zNH2[式中、zは1以上の整数である。]である。上記Zに対するもう1つの可能な式は、-NH(CH2)z(CH2)zzNH[式中、zおよびzzの両方は、相互に独立に、1以上の整数である。]であり、この構造は、ピペラジニルのようなジアミノ環構造を包含する。上記Zは、最も好ましくは、-NHCH2CH2NH2基である。上記Zに対する他の可能な式は、-N(CH2)z(CH2)zzNX2または-NX2[式中、Xの各Xは独立して、水素、C1〜12アルキル基からなる群から選択され、zzは0である。]である。
式(Si−2)においてQは、最も好ましくは、式:-CH2CH2CH2NHCH2CH2NH2で示される極性アミノ官能基である。
式(Si−2)において、aは0〜2の範囲の値をとり、bは2〜3の範囲の値をとり、a+bは3以下であり、cは1〜3の範囲の数である。式(Si−2)におけるRaQbSiO(4-a-b)/2単位とRcSiO(4-c)/2単位とのモル比は、約1:2〜1:65、好ましくは約1:5〜約1:65、最も好ましくは約1:15〜約1:20の範囲である。上記した式(Si−2)で示される1種以上のシリコーンを使用するならば、上記した式中の様々な可変置換基は、シリコーン混合物中に存在する各種シリコーン成分において異なっていてよい。
好ましい本発明の化粧品または皮膚用製剤は、式(Si−3):
RaG3-a-Si(OSiG2)n-(OSiGbR'2-b)m-O-SiG3-a-R'a (Si−3)
[式中、
Gは、-H、フェニル基、-OH、-O-CH3、-CH3、-O-CH2CH3、-CH2CH3、-O-CH2CH2CH3、-CH2CH2CH3、-O-CH(CH3)2、-CH(CH3)2、-O-CH2CH2CH2CH3、-CH2CH2CH2CH3、-O-CH2CH(CH3)2、-CH2CH(CH3)2、-O-CH(CH3)CH2CH3、-CH(CH3)CH2CH3、-O-C(CH3)3、-C(CH3)3であり;
aは、0〜3、特に0の数を示し;
bは、0〜1、特に1の数を示し、
mおよびnは、m+nの和が1〜2000、好ましくは50〜150であり、nが好ましくは0〜1999、特に49〜149の値をとり、mが好ましくは1〜2000、特に1〜10の値をとる、数であり、
R’は、以下から選択される一価の基である:
-Q-N(R'')-CH2-CH2-N(R'')2
-Q-N(R'')2
-Q-N+(R'')3A-
-Q-N+H(R'')2A-
-Q-N+H2(R'')A-
-Q-N(R'')-CH2-CH2-N+R''H2A-
(ここで、
Qは、化学結合、-CH2-、-CH2-CH2-、-CH2CH2CH2-、-C(CH3)2-、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2C(CH3)2-、-CH(CH3)CH2CH2-を示し、
R’’は、-H、-フェニル、-ベンジル、-CH2-CH(CH3)Ph、C1〜20アルキル基、好ましくは-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2H3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)CH2CH3、-C(CH3)3からなる群から選択される同じまたは異なった基を示し、
Aは、好ましくは塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンまたはメトスルフェートイオンから選択される、アニオンを表す。)。]
で示されるアミノ官能性シリコーンを含有する。
本発明に適したカチオン性シリコーン油は、例えば以下の市販品である:Dow Corning 929エマルション(アモジメチコンと称されるヒドロキシルアミン変性シリコーンを含有)、DC 2-2078(製造業者:Dow Corning、INCI名:アミノプロピルフェニルトリメチコン)、DC 5-7113(製造業者:Dow Corning、INCI名:シリコーンクオタニウム 16)、SM-2059(製造業者:General Electric)、SLM-55067(製造業者:Wacker)、並びにAbil(登録商標)-Quat 3270および3272(製造業者:Th. Goldschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、クオタニウム−80)。
本発明の特に好ましい製剤は、式(Si−3a):
Figure 2009539783
[式中、mおよびnは、m+nの和が1〜2000、好ましくは50〜150であり、nが好ましくは0〜1999、特に49〜149の値をとり、mが好ましくは1〜2000、特に1〜10の値をとる、数である。]
で示される少なくとも1種のアミノ官能性シリコーンを含有することを特徴とする。
これらのシリコーンは、INCI名によりトリメチルシリルアモジメチコンと称され、例えばQ2-7224(製造業者:Dow Corning;安定化トリメチルシリルアモジメチコン)の名称で入手できる。
特に好ましい本発明の製剤は、式(Si−3b):
Figure 2009539783
[式中、
Rは、−OH、(任意にエトキシル化および/またはプロポキシル化されていてよい)(C〜C20)アルコキシ基、または−CH基を示し、
R’は、−OH、(C〜C20)アルコキシ基、または−CH基を示し、
m、n1およびn2は、m+n1+n2の和が1〜2000、好ましくは50〜150であり、n1+n2の和が好ましくは0〜1999、特に49〜149の値をとり、mが好ましくは1〜2000、特に1〜10の値をとる、数である。]
で示される少なくとも1種のアミノ官能性シリコーンを含有する製剤である。
これらのシリコーンは、INCI名によれば、アモジメチコンまたは官能化アモジメチコン、例えば、ビス(C13〜15アルコキシ)PGアモジメチコン(例えば、Dow Corningから市販品DC 8500として入手可能)、トリデセス−9 PG−アモジメチコン(例えば、Clariantから市販品Silcare Silicone SEAとして入手可能)と称される。
いずれのアミノ官能性シリコーンを使用するかに関係なく、本発明の好ましい化粧品または皮膚用製剤は、アミノ官能性シリコーンを含有する化粧品または皮膚用製剤であり、そのアミン価は、0.25meq/g超、好ましくは0.3meq/g超、特に0.4meq/g超である。ここで、アミン価は、アミノ官能性シリコーン1gあたりのアミンのミリグラム当量を示す。アミン価は滴定によって測定でき、単位mgKOH/gで記載することもできる。
本発明において好ましい化粧品または皮膚用製剤は、その重量に対して、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のアミノ官能性シリコーンを含有することを特徴とする。
INCI名によりシクロメチコンと称される環状ジメチコンを、好ましくは本発明で使用できる。本発明において好ましい化粧品または皮膚用製剤は、式(Si−4):
Figure 2009539783
[式中、xは、0〜200、好ましくは0〜10、より好ましくは0〜7、特に0、1、2、3、4、5または6の数を示す。]
で示される少なくとも1種のシリコーンを含有する製剤である。
上記したシリコーンは、−Si−O−Si単位からなる主鎖を含んでなる。もちろん、これらのSi−O−Si単位は、炭素鎖により中断されていてもよい。対応する分子は、連鎖延長反応により得られ、好ましくは水中シリコーン型エマルションの形態で使用される。
本発明に従って使用できる水中シリコーン型エマルションは、例えばUS 5,998,537およびEP 0 874 017 A1に開示されているような、既知の方法を用いて調製できる。
簡単に言えば、上記の製造方法は、成分(成分の1つは少なくとも1種のポリシロキサンを含有し、その他の成分は連鎖延長反応においてポリシロキサンと反応する少なくとも1種の有機シリコーン物質を含有する)と少なくとも1種の連鎖延長反応のための金属イオン含有触媒とを混合して乳化することを含み、少なくとも1種の界面活性剤および水が存在する。
ポリシロキサンを用いた連鎖延長反応は知られており、例えばヒドロシリル化反応を含み得る。ヒドロシリル化反応では、Si−H基が、白金/ロジウム触媒の存在下、脂肪族不飽和基と反応して、幾つかのSi−(C)−Si結合(p=1〜6)を含有するポリシロキサンを形成する。このポリシロキサンは、ポリシロキサン−ポリシルアルキレンコポリマーとも称される。
連鎖延長反応はまた、ポリシロキサンの生成を伴った、金属含有触媒の存在下での、Si−OH基(例えばヒドロキシ末端ポリシロキサン)とアルコキシ基(例えば、アルコキシシラン、シリケートまたはアルコキシシロキサン)との反応を含んでもよい。
連鎖延長反応において使用されるポリシロキサンは、以下の構造:
R-Si(R2)-[O-Si(R2)-]n-O-SiR3
で示される実質的に直鎖のポリマーを包含する。この構造において、各Rは、相互に独立に、20個までの炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を含有する炭化水素基、例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはブチル)、アリール基(例えばフェニル)、または連鎖延長反応に必要な基(「反応基」、例えば、Si結合H原子、脂肪族不飽和基、例えば、ビニル、アリルまたはへキセニル、ヒドロキシ、アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシまたはプロポキシ、アルコキシ−アルコキシ、アセトキシ、アミノなど)を示す。ただし、1ポリマーあたり平均1〜2個の反応基が存在し、nは1より大きい正数である。反応基の多く、特に好ましくは反応基の90%超、とりわけ98%超は、好ましくは、シロキサンにおいて末端Si原子に結合している。nは、好ましくは、ポリシロキサンが1〜1,000,000mm2/sの粘度、特に好ましくは1,000〜100,000mm2/sの粘度を有することを表す数を示す。
ポリシロキサンは僅かに分岐していてもよく(例えば2mol%未満のシロキサン単位)、或いはポリマーは実施的に直鎖、特に好ましくは完全に直鎖である。置換基Rはそれ自体が、例えば、窒素含有基(例えばアミノ基)、エポキシ基、S含有基、Si含有基、O含有基などで置換されていてもよい。基Rの少なくとも80%は、好ましくは、アルキル基、特に好ましくはメチル基である。
連鎖延長反応においてポリシロキサンと反応する有機シリコーン物質は、第二のポリシロキサン、または連鎖延長剤として作用する分子のいずれかであり得る。有機シリコーン物質がポリシロキサンであるならば、該ポリシロキサンは上記した一般構造を有する。その場合、反応において、1つのポリシロキサンが(少なくとも)1個の反応基を含有し、第二のポリシロキサンが第一の反応基と反応する(少なくとも)1個の第二の反応基を含有する。
有機シリコーン物質が連鎖延長剤を含んでなるならば、連鎖延長剤は、例えば、シラン、シロキサン(例えばジシロキサンまたはトリシロキサン)或いはシラザンのような物質であり得る。従って、例えば、少なくとも1個のSi−OH基を含んでなる上記した一般構造のポリシロキサンを含んでなる組成物は、錫またはチタン含有触媒の存在下、アルコキシシラン(例えばジアルコキシシランまたはトリアルコキシシラン)との反応によって連鎖延長され得る。
連鎖延長反応における金属含有触媒は通常、ある反応に対して特異的である。このような触媒は、従来技術で知られており、例えば、白金、ロジウム、錫、チタン、銅、鉛などのような金属を含有する。好ましい連鎖延長反応では、少なくとも1個の(好ましくは末端)脂肪族不飽和基を含有するポリシロキサンが、ヒドロシリル化触媒の存在下、少なくとも1個の(好ましくは末端)Si−H基を含有するシロキサンまたはポリシロキサンである有機シリコーン物質と反応する。ポリシロキサンは、少なくとも1個の脂肪族不飽和基を含有し、上記した一般式で示される。式中、Rおよびnは上記の通りであり、1ポリマーあたり平均で1〜2個の基Rは脂肪族不飽和基を含有する。典型的な脂肪族不飽和基は、例えば、ビニル、アリル、へキセニルおよびシクロへキセニル、または基:RCH=CHR[ここで、Rは、ケイ素に結合した二価脂肪族鎖を示し、Rは、水素原子またはアルキル基を示す。]である。少なくとも1個のSi−H基を含有する有機シリコーン物質は、好ましくは、上記した構造を有する。構造中、Rおよびnは、上記の通りであり、平均で1〜2個の基Rは水素を意味し、nは0または正の整数である。
この物質は、ポリマー、またはシロキサン(例えばジシロキサンまたはトリシロキサン)のような低分子量物質であり得る。
少なくとも1個の脂肪族不飽和基を含有するポリシロキサンと、少なくとも1個のSi−H基を含有する有機シリコーン物質とは、ヒドロシリル化触媒の存在下で反応する。このような触媒は、従来技術で知られており、例えば、白金−およびロジウム−含有物質を包含する。触媒は、あらゆる既知の形態、例えば担体(例えばシリカゲルまたは活性炭)に適用された白金またはロジウム、塩化白金、或いは白金の塩または塩化白金酸のような他の適当な化合物の形態をとることができる。有機シリコーン系における良好な分散性、および僅かな変色の故に好ましい触媒の1つは、商業的に入手可能な六水化物または無水形態のいずれかの、塩化白金酸である。
別の好ましい連鎖延長反応では、少なくとも1個の(好ましくは末端)Si−OH基を含有するポリシロキサンが、少なくとも1個のアルコキシ基を含有する有機シリコーン物質、好ましくは少なくとも1個のSi−OR基を含有するシロキサンまたは少なくとも2個のアルコキシ基を含有するアルコキシシランと反応する。このとき、金属含有触媒を触媒として再び使用する。
Si−OH基とSi−OR基との反応のための多くの触媒は文献から知られており、例えば、有機錫塩、チタン酸塩、或いはチタンキレートまたは錯体のような有機金属化合物である。その例は、オクタン酸錫、ジラウリン酸ジブチル錫、二酢酸ジブチル錫、ジネオデカン酸ジメチル錫、ジブチル錫ジメトキシド、イソブチル錫トリセロエート、二酪酸ジメチル錫、ジネオデカン酸ジメチル錫、酒石酸トリエチル錫、オレイン酸錫、ナフテン酸錫、酪酸錫、酢酸錫、安息香酸錫、セバシン酸錫、コハク酸錫、チタン酸テトラブチル、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラフェニル、チタン酸テトラオクタデシル、ナフテン酸チタン、チタン酸エチルトリエタノールアミン、チタンジイソプロピルジエチルアセトアセテート、チタンジイソプロポキシジアセチルアセトネート、およびチタンテトラ−アルコキシド(ここで、アルコキシドはブトキシまたはプロポキシである。)を包含する。
本発明において同様に好ましい製剤は、式(Si−5):
R3Si-[O-SiR2]x-(CH2)n-[O-SiR2]y-O-SiR3 (Si−5)
[式中、Rは、-H、フェニル、ベンジル、-CH2-CH(CH3)Ph、C1〜20アルキル基、好ましくは-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2CH2H3、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)CH2CH3、-C(CH3)3からなる群から選択される同じまたは異なった基を示し、xおよびyは、0〜200、好ましくは0〜10、より好ましくは0〜7、特に0、1、2、3、4、5または6の数を示し、nは、0〜10、好ましくは1〜8、特に2、3、4、5、6の数を示す。]
で示される少なくとも1種のシリコーンを含有することを特徴とする製剤である。
シリコーンは、好ましくは水溶性である。本発明において好ましいシリコーンを含有する態様の製剤は、シリコーンが水溶性であることを特徴とする。
対応する親水性シリコーンは、例えば、式(Si−6)および/または(Si−7)で示される化合物から選択される。特に好ましい水溶性シリコーン系界面活性剤は、好ましくはアルコキシル化、特にポリエトキシル化またはポリプロポキシル化されたジメチコンコポリオールの群から選択される。
本発明によれば、ジメチコンコポリオールは、好ましくは、一般式(Si−6)または(Si−7):
Figure 2009539783
[式中、
・基Rは、水素原子、1〜12個の炭素原子を含有するアルキル基、1〜12個の炭素原子を含有するアルコキシ基、またはヒドロキシル基を示し、
・基R’およびR’’は、1〜12個の炭素原子を含有するアルキル基を意味し、
・xは、1〜100、好ましくは20〜30の整数を示し、
・yは、1〜20、好ましくは2〜10の整数を示し、
・aおよびbは、0〜50、好ましくは10〜30の整数を示す。]
で示されるポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサンを意味するものと理解される。
上記した式で示される化合物は、以下の特許出願に開示されており、明確に参照される:US−A−4,122,029;US−A−4,265,878;US−A−4,421,769およびGB−A−2,066,659。
本発明の目的に特に好ましいジメチコンコポリオールは、例えば、商標名SILWET(Union Carbide Corporation)およびDOW CORNING(Dow)で市販されている製品である。
本発明において特に好ましいジメチコンコポリオールは、Dow Corning 190およびDow Corning 193(Dow)である。
本発明の好ましい製剤は、更に、化粧品用キャリヤー中に、(a)少なくとも1種の酸化剤(好ましくは過酸化水素)と(b)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との組み合わせの他に、下記活性成分組み合わせ(i)〜(xxvii)の1つを含有する:
(i)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のシリコーン、
(ii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のアミノ化シリコーン、
(iii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−1)で示されるシリコーン、
(iv)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−2)で示されるシリコーン、
(v)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−3)で示されるシリコーン、
(vi)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−4)で示されるシリコーン、
(vii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−5)で示されるシリコーン、
(viii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−6)で示されるシリコーン、
(ix)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の式(Si−7)で示されるシリコーン、
(x)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種のシリコーン、
(xi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種のアミノ化シリコーン、
(xii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−1)で示されるシリコーン、
(xiii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−2)で示されるシリコーン、
(xiv)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−3)で示されるシリコーン、
(xv)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−4)で示されるシリコーン、
(xvi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−5)で示されるシリコーン、
(xvii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−6)で示されるシリコーン、
(xviii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の式(Si−7)で示されるシリコーン、
(xix)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のシリコーン、
(xx)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のアミノ化シリコーン、
(xxi)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−1)で示されるシリコーン、
(xxii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−2)で示されるシリコーン、
(xxiii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−3)で示されるシリコーン、
(xxiv)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−4)で示されるシリコーン、
(xxv)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−5)で示されるシリコーン、
(xxvi)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−6)で示されるシリコーン、
(xxvii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の式(Si−7)で示されるシリコーン。
本発明の製剤は、付加的に、少なくとも1種のタンパク質加水分解物を含有し得る。タンパク質加水分解物は、酸、塩基または酵素触媒によるタンパク質の分解により得られる生成混合物である。
植物および動物起源の両方のタンパク質加水分解物を、本発明に従って使用できる。
動物性タンパク質加水分解物は、例えば、塩形態をとることもできる、エラスチン、コラーゲン、ケラチン、絹および乳タンパク質加水分解物である。このような製品は、例えば、商標名Keratin DEC(登録商標)(Vincience)、Dehylan(登録商標)(Cognis)、Promois(登録商標)(Interorgana)、Collapuron(登録商標)(Cognis)、Nutrilan(登録商標)(Cognis)、Gelita-Sol(登録商標)(Deutsche Gelatine Fabriken Stoess & Co)、Lexein(登録商標)(Inolex)およびKerasol(登録商標)(Croda)で販売されている。
本発明では、植物起源のタンパク質加水分解物、例えば、大豆、アーモンド、米、エンドウ、ジャガイモおよび小麦のタンパク質加水分解物を使用することが好ましい。このような製品は、例えば、商標名Gluadin(登録商標)(Cognis)、DiaMin(登録商標)(Diamalt)、Lexein(登録商標)(Inolex)およびCrotein(登録商標)(Croda)で入手できる。
タンパク質加水分解物の使用はそれ自体好ましいが、様々な方法で得られる、例えば、アルギニン、リジン、ヒスチジンまたはピログルタミン酸のような、アミノ酸混合物または各アミノ酸を、場合により代わりに使用することもできる。タンパク質加水分解物の誘導体を、例えばその脂肪酸縮合生成物の形態で、使用することも同様に可能である。このような製品は、例えば、Lamepon(登録商標)(Cognis)、Gluadin(登録商標)(Cognis)、Lexein(登録商標)(Inolex)、Crolastin(登録商標)(Croda)またはCrotein(登録商標)(Croda)の名称で販売されている。
タンパク質加水分解物は、各々の場合に直ぐ使用できる製剤の重量に対して、好ましくは0.05〜5重量%、特に好ましくは0.5〜2.0重量%の量で存在する。
本発明の好ましい製剤は、更に、化粧品用キャリヤー中に、(a)少なくとも1種の酸化剤(好ましくは過酸化水素)と(b)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との組み合わせの他に、下記活性成分組み合わせ(i)〜(xii)の1つを含有する:
(i)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のタンパク質加水分解物、
(ii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の小麦タンパク質加水分解物、
(iii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の絹タンパク質加水分解物、
(iv)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のコラーゲンタンパク質加水分解物、
(v)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種のタンパク質加水分解物、
(vi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の小麦タンパク質加水分解物、
(vii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種の絹タンパク質加水分解物、
(viii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)および少なくとも1種のコラーゲンタンパク質加水分解物、
(ix)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のタンパク質加水分解物、
(x)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の小麦タンパク質加水分解物、
(xi)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の絹タンパク質加水分解物、
(xii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のコラーゲンタンパク質加水分解物。
更なる態様では、本発明の製剤は、更に、少なくとも1種のカチオン性ポリマーおよび/または少なくとも1種の両性ポリマーを含有する。
カチオン性ポリマーは、主鎖および/または側鎖に、「一時的に」または「永続的に」カチオン性であり得る基を含有するポリマーである。本発明において「永続的にカチオン性である」と記載されているポリマーは、製剤のpH値にかかわりなく、カチオン性基を含有するポリマーである。一般に、これらは、例えばアンモニウム基の形態で、第四級窒素原子を含有するポリマーである。好ましいカチオン性基は、第四級アンモニウム基である。特に適していることが分かっているポリマーは、第四級アンモニウム基が、アクリル酸、メタクリル酸またはその誘導体から合成されたポリマー主鎖にC1〜4炭化水素基を介して結合しているポリマーである。一般式(P1):
Figure 2009539783
[式中、R18は−Hまたは−CHであり、R19、R20およびR21は、相互に独立に、C1〜4アルキル、アルケニルまたはヒドロキシアルキル基から選択され、m=1、2、3または4であり、nは自然数であり、Xは生理学的に許容できる有機アニオンまたは無機アニオンである。]
のホモポリマー、および式(P1)で示されるモノマー単位と非イオノゲンモノマー単位とから実質的になるコポリマーが、特に好ましいカチオン性ポリマーである。これらのポリマーについて、下記条件の少なくとも1つが適用されるポリマーが、本発明において好ましいポリマーである:
・R18がメチル基を示す。
・R19、R20およびR21がメチル基を示す。
・mが2の値を有する。
考慮され得る生理学的に許容できる対イオンXは、例えば、ハロゲン化物イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、メトスルフェートイオン、および乳酸イオン、クエン酸イオン、酒石酸イオンおよび酢酸イオンのような有機イオンである。ハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンが好ましい。
特に適したホモポリマーは、INCI名ポリクオタニウム−37を有する、所望により架橋されていてもよい、ポリ(メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド)である。所望するならば、架橋は、オレフィン性ポリ不飽和化合物、例えば、ジビニルベンゼン、テトラアリルオキシエタン、メチレンビスアクリルアミド、ジアリルエーテルポリアリルポリグリセリルエーテル、或いは糖のアリルエーテルまたは糖誘導体、例えば、エリスリトール、ペンタエリスリトール、アラビトール、マンニトール、ソルビトール、スクロースまたはグルコースを用いて行うことができる。メチレンビスアクリルアミドが好ましい架橋剤である。
ホモポリマーは、好ましくは、30重量%以上のポリマー画分を有すべき非水ポリマー分散体の形態で使用される。このようなポリマー分散体は、Salcare(登録商標)SC 95(約50%ポリマー画分、更なる成分:鉱油(INCI名:鉱油)およびトリデシル−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンエーテル(INCI名:PPG−1−トリデセス−6))、およびSalcare(登録商標)SC 96(約50%ポリマー画分、更なる成分:カプリル酸とカプリン酸との混合物とプロピレングリコールとのジエステル(INCI名:プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート)とトリデシル−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンエーテル(INCI名:PPG−1−トリデセス−6)との混合物)の名称で市販されている。
式(P1)に従ったモノマー単位を含有するコポリマーは、好ましくは、非イオノゲンモノマー単位として、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸C1〜4アルキルエステル、およびメタクリル酸C1〜4アルキルエステルを含有する。これらの非イオノゲンモノマーのうち、アクリルアミドが特に好ましい。ホモポリマーの代わりに上記したようなこれらのコポリマーは、架橋されていてもよい。本発明において好ましいコポリマーは架橋されたアクリルアミド−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマーである。モノマーが約20:80の重量比で存在しているこのようなコポリマーは、Salcare(登録商標)SC 92の名称で、約50%非水ポリマー分散体として市販されている。
更に好ましいカチオン性ポリマーを、以下に例示する:
・Celquat(登録商標)およびPolymer JR(登録商標)の名称で市販されているような、四級化セルロース誘導体。化合物Celquat(登録商標)H 100、Celquat(登録商標)L 200およびpolymer JR(登録商標)400が、好ましい四級化セルロース誘導体である;
・カチオン化ハチミツ、例えば市販品Honeyquat(登録商標)50;
・特に商標名Cosmedia(登録商標)GuarおよびJaguar(登録商標)で販売されている製品のような、カチオン性グアー誘導体;
・例えば市販品Q2-7224(製造業者:Dow Corning;安定化トリメチルシリルアモジメチコン)のような、第四級基含有ポリシロキサン;
・Dow Corning(登録商標)929 Emulsion(アモジメチコンとも称されるヒドロキシルアミノ変性シリコーンを含有)、SM-2059(製造業者:General Electric)、SLM-55067(製造業者:Wacker)、Abil(登録商標)-Quat 3270および3272(製造業者:Th. Goldschmidt;ジ第四級ポリジメチルシロキサン、クオタニウム−80);
・重合体ジメチルジアリルアンモニウム塩、並びにそのアクリル酸およびメタクリル酸のエステルおよびアミドとのコポリマー。Merquat(登録商標)100(ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド))およびMerquat(登録商標)550(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド−アクリルアミドコポリマー)の名称で市販されている製品が、このようなカチオン性ポリマーの例である;
・例えば、硫酸ジエチルで四級化されたビニルピロリドン−ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマーのような、ビニルピロリドンとジアルキルアミノアルキルアクリレートおよびメタクリレートの四級化誘導体とのコポリマー。このような化合物は、Gafquat(登録商標)734およびGafquat(登録商標)755の名称で市販されている;
・Luviquat(登録商標)FC 370、FC 550、FC 905およびHM 552の名称で市販されているような、ビニルピロリドン−ビニルイミダゾリウムメトクロリドコポリマー;
・四級化ポリビニルアルコール;
および以下の名称で知られているポリマー;
・ポリクオタニウム 2(例えば、Rhodia社製Mirapol(登録商標)A-15)、
・ポリクオタニウム 17、
・ポリクオタニウム 18、および
・ポリマー主鎖に第四級窒素原子を含有しているポリクオタニウム 27。
ポリクオタニウム−24の名称で知られているポリマー(市販品では例えばQuatrisoft(登録商標)LM 200)を、カチオン性ポリマーとして使用してもよい。市販品Copolymer 845(製造業者:ISP)、Gaffix(登録商標)VC 713(製造業者:ISP)、Gafquat(登録商標)ASCP 1011、Gafquat(登録商標)HS 110、Luviquat(登録商標)8155およびLuviquat(登録商標)MS 370として入手できるような、ビニルピロリドンのコポリマーも同様に、本発明に従って使用できる。
本発明の更なるカチオン性ポリマーは、「一時的カチオン性」ポリマーである。これらのポリマーは通常、特定のpH値で第四級アンモニウム基の形態をとる、即ちカチオン性となる、アミノ基を含有する。例として、キトサンおよびその誘導体が好ましく、例えば、商標名Hydagen(登録商標)CMF、Hydagen(登録商標)HCMF、Kytamer(登録商標)PCおよびChitolam(登録商標)NB/101で、容易に商業的に入手できる。キトサンは、様々な脱アセチル化度および様々な分解度(分子量)で市販されている脱アセチル化キチンである。その製造方法は、例えば、DE 44 40 625 A1およびDE 1 95 03 465 A1に記載されている。
特に適したキトサンは、少なくとも80%の脱アセチル化度および5×10〜5×10(g/mol)の分子量を示す。
本発明の製剤を製造するため、キトサンを塩形態に転化しなければならない。この転化は、希酸水溶液に溶解することによって行うことができる。適当な酸は、例えば、塩酸、硫酸およびリン酸のような無機酸と、例えば、低分子量のカルボン酸、ポリカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸のような有機酸との両方である。更に、比較的高分子量のアルキルスルホン酸、アルキル硫酸または有機リン酸が、必須である生理学的許容性を有しているのであれば、使用できる。キトサンの塩形態への転化に適した酸は、例えば、酢酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、2−ピロリジノン−5−カルボン酸、安息香酸またはサリチル酸である。例えばグリコール酸または乳酸のような低分子量ヒドロキシカルボン酸が、好ましく使用される。
両性ポリマーは、以下のようなポリマーを意味するものと理解される:
・各分子に遊離アミノ基と遊離−COOH基またはSOH基との両方を含有し、分子内塩を形成できるポリマー、
・各分子に第四級アンモニウム基と−COO基または−SO 基とを含有する双性イオン性ポリマー、および
・−COOH基またはSOH基および第四級アンモニウム基を含有するポリマー。
リストに記載した第四級アンモニウム基含有ポリマーは、両性ポリマーとして、本発明において好ましく使用される。
本発明に従って使用できる両性ポリマーの例の1つは、tert−ブチルアミノエチルメタクリレート、N−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−アクリルアミド、並びにアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの単純エステルからなる群から選択される2種以上のモノマーのコポリマーである、Amphomer(登録商標)の名称で入手可能なアクリル樹脂である。
本発明に従って使用できる更なる両性ポリマーは、英国特許公開第2 104 091号公報、欧州特許公開第47 714号公報、欧州特許公開第217 274号公報、欧州特許公開第283 817号公報、およびドイツ国特許公開第28 17 369号公報に記載されている化合物である。
本発明において好ましい両性および/またはカチオン性ポリマーは、そのカチオン性基が下記モノマーの少なくとも1種から誘導されているポリマーである:
・一般式(M1):
R1-CH=CR2-CO-Z-(CnH2n)-N(+)R3R4R5 A(-) (M1)
[式中、RおよびRは、相互に独立に、水素またはメチル基を示し、R、RおよびRは、相互に独立に、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を示し、ZはNH基または酸素原子であり、nは2〜5の整数であり、A(−)は有機酸または無機酸のアニオンである。]
で示される第四級アンモニウム基含有モノマー、
・一般式(M2):
Figure 2009539783
[式中、RおよびRは、相互に独立に、(C〜C)アルキル基、特にメチル基を示し、Aは、有機酸または無機酸のアニオンである。]
で示される第四級アンモニウム基含有モノマー。
両性またはカチオン性ポリマーのカチオン性基が、式(M1)で示されるモノマーから誘導されているならば、式(M1)中の基R、RおよびRは好ましくはメチル基を示し、Zは好ましくはNH基であり、A(−)は好ましくはハロゲン化物イオン、メトスルフェートイオン、またはエトキシスルフェートイオンを意味する。この場合、モノマー(M1)としてアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを使用することが特に好ましい。
式(M2)において、Aは、好ましくはハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンまたは臭化物イオンを示す。
本発明において好ましい両性ポリマーは、そのアニオン性基が式(M3)で示される少なくとも1種のモノマーから誘導されているポリマーである。
・一般式(M3):
R8-CH=CR9-COOH (M3)
[式中、RおよびRは、相互に独立に、水素またはメチル基である。]
で示されるモノマーカルボン酸或いはその有機酸または無機酸との塩。
本発明において好ましい両性ポリマーについてのモノマー(M3)として、アクリル酸を使用する。
特に好ましい両性ポリマーは、少なくとも1種のモノマー(M1)または(M2)とモノマー(M3)とから調製されたコポリマー、とりわけモノマー(M2)と(M3)とから調製されたコポリマーである。本発明に従って特に好ましく使用される両性ポリマーは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリル酸とのコポリマーである。これらのコポリマーは、INCI名ポリクオタニウム−22として、とりわけ商標名Merquat(登録商標)280(Nalco)で販売されている。
モノマー(M1)または(M2)およびモノマー(M3)の他に、本発明における両性ポリマーは、更に付加的に、モノマー(M4)を含有し得る。
・一般式(M4):
Figure 2009539783
[式中、R10およびR11は、相互に独立に、水素またはメチル基であり、R12は、水素原子または(C〜C)アルキル基を示す。]
で示されるモノマーカルボキサミド。
本発明に従って特に好ましく使用されるコモノマー(M4)に基づいた両性ポリマーは、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、アクリルアミドおよびアクリル酸のターポリマーである。これらのコポリマーは、INCI名ポリクオタニウム−39、とりわけ商標名Merquat(登録商標)Plus 3330(Nalco)で販売されている。
特に好ましく使用される両性ポリマーは、実質的に
(i)一般式(M1):
R1-CH=CR2-CO-Z-(CnH2n)-N(+)R2R3R4 A(-) (M1)
[式中、RおよびRは、相互に独立に、水素またはメチル基を示し、R、RおよびRは、相互に独立に、1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を示し、ZはNH基または酸素原子であり、nは2〜5の整数であり、A(−)は有機酸または無機酸のアニオンである。]
で示される第四級アンモニウム基含有モノマー、および
(ii)一般式(M3):
R8-CH=CR9-COOH (M3)
[式中、RおよびRは、相互に独立に、水素またはメチル基である。]
で示されるモノマーカルボン酸
からなる両性ポリマーである。
これらの特に好ましいポリマーの製造方法の詳細に関しては、ドイツ国特許公開第39 29 973号公報の内容が明らかに参照される。特に好ましいポリマーは、タイプ(i)のモノマーを用いたポリマーである。このとき、R、RおよびRはメチル基であり、ZはNH基であり、A(−)はハロゲン化物イオン、メトキシスルフェートイオンまたはエトキシスルフェートイオンである。アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドが特に好ましいモノマー(i)である。アクリル酸が、記載したポリマーのためのモノマー(ii)として好ましく使用される。
両性ポリマーは、一般に、直接および塩形態の両方で、本発明に従って使用され得る。塩形態は、例えばアルカリ金属水酸化物での、ポリマーの中和によって得られる。
本発明の好ましい製剤は、更に、化粧品用キャリヤー中に、(a)少なくとも1種の酸化剤(好ましくは過酸化水素)と(b)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との組み合わせの他に、下記活性成分組み合わせ(i)〜(xii)の1つを含有する:
(i)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(ii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の両性ポリマー、
(iii)少なくとも1種の色調整成分、並びに上記した式(M1)および/または(M2)で示される少なくとも1種のモノマーから誘導された少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(iv)少なくとも1種の色調整成分、並びに式(M1)で示される少なくとも1種のモノマーおよび式(M3)で示される少なくとも1種のモノマーから実質的になる少なくとも1種の両性コポリマー、
(v)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(vi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種の両性ポリマー、
(vii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)、並びに上記した式(M1)および/または(M2)で示される少なくとも1種のモノマーから誘導された少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(viii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)、並びに式(M1)で示される少なくとも1種のモノマーおよび式(M3)で示される少なくとも1種のモノマーから実質的になる少なくとも1種の両性コポリマー、
(ix)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(x)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の両性ポリマー、
(xi)少なくとも1種の漂白促進剤、並びに上記した式(M1)および/または(M2)で示される少なくとも1種のモノマーから誘導された少なくとも1種のカチオン性ポリマー、
(xii)少なくとも1種の漂白促進剤、並びに式(M1)で示される少なくとも1種のモノマーおよび式(M3)で示される少なくとも1種のモノマーから実質的になる少なくとも1種の両性コポリマー。
本発明の更に好ましい態様では、少なくとも1種の脂肪物質の添加によって、作用を更に最適化できる。脂肪物質は、脂肪酸、脂肪アルコール、天然および合成蝋(固体状と水性分散体としての液体状との両方をとり得る)、並びに天然および合成化粧品用油成分を意味するものと理解されるべきである。
使用できる脂肪酸は、6〜30個の炭素原子を含有する、直鎖および/または分枝、飽和および/または不飽和脂肪酸である。10〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸が好ましい。示し得るこのような物質は、例えば、市販品Emersol(登録商標)871およびEmersol(登録商標)875のようなイソステアリン酸、市販品Edenor(登録商標)IP 95のようなイソパルミチン酸、および商標名Edenor(登録商標)(Cognis)で販売されている更なる脂肪酸である。このような脂肪酸の更なる典型的な例は、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸、並びに例えば、天然油脂の加圧分裂により、Roelenのオキソ合成からのアルデヒドの酸化により、または不飽和脂肪酸の二量体化により得られる、それらの工業用混合物である。ココヤシ油またはパーム油から得られる脂肪酸カットが通常とりわけ好ましく、一般に、ステアリン酸を使用することが特に好ましい。
本発明における使用量は、製剤全体に対して0.1〜15重量%である。好ましい態様では、0.5〜10重量%の量であり、1〜5重量%の量が特に有利である。
使用できる脂肪アルコールは、C〜C30、好ましくはC10〜C22、特に好ましくはC12〜C22の炭素原子を含有する、飽和、モノ−またはポリ不飽和、分枝または非分枝脂肪アルコールである。本発明の目的のために、例えば、下記の脂肪アルコールを使用できる:デカノール、オクタノール、オクテノール、ドデセノール、デセノール、オクタジエノール、ドデカジエノール、デカジエノール、オレイルアルコール、エルカアルコール、リシノールアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキジルアルコール、カプリルアルコール、カプリンアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコールおよびベヘニルアルコール、並びにそれらのゲルベアルコール(このリストは例示することを意図しており、限定するものではない)。しかしながら、脂肪アルコールは好ましくは天然脂肪酸から誘導され、一般に、還元による脂肪酸エステルからの分離によって出発することができる。本発明によれば、天然トリグリセリド(例えば、牛脂、パーム油、落花生油、菜種油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油および亜麻仁油)または対応するアルコールとのエステル交換生成物から形成される脂肪酸エステルを還元することによって生成され、それによって種々の脂肪アルコールの混合物を構成する、脂肪アルコールカットを使用することもできる。そのような物質は、例えば下記の名称で市販されている:Stenol(登録商標)、例えばStenol(登録商標)1618、Lanette(登録商標)、例えばLanette(登録商標)O、Lorol(登録商標)、例えば、Lorol(登録商標)C8、Lorol(登録商標)C14、Lorol(登録商標)C18、Lorol(登録商標)C8-18、HD-Ocenol(登録商標)、Crodacol(登録商標)、例えばCrodacol(登録商標)CS、Novol(登録商標)、Eutanol(登録商標)G、Guerbitol(登録商標)16、Guerbitol(登録商標)18、Guerbitol(登録商標)20、Isofol(登録商標)12、Isofol(登録商標)16、Isofol(登録商標)24、Isofol(登録商標)36、Isocarb(登録商標)12、Isocarb(登録商標)16またはIsocarb(登録商標)24。本発明によれば、例えば、Corona(登録商標)、White Swan(登録商標)、Coronet(登録商標)またはFluilan(登録商標)の名称で市販されているような羊毛蝋アルコールも、もちろん使用することができる。脂肪アルコールは、製剤全体に基づいて0.1〜20重量%の量で、好ましくは0.1〜10重量%の量で使用される。
本発明に従って使用できる天然または合成蝋は、固体パラフィンまたはイソパラフィン、カルナウバ蝋、蜜蝋、カンデリラ蝋、オゾケライト、セレシン、鯨蝋、ヒマワリ蝋、果実蝋、例えばリンゴ蝋またはシトラス蝋、PEまたはPPマイクロワックスである。このような蝋は、例えばKahl & Co., Trittauから得られる。
示し得る、本発明に従って活性成分の作用を増強できる天然および合成化粧品用油体の例は、下記の物質である:
・植物油。このような油の例は、ヒマワリ油、オリーブ油、大豆油、菜種油、扁桃油、ホホバ油、オレンジ油、麦芽油、桃仁油、およびココヤシ油の液体画分である。しかしながら、他のトリグリセリド油、例えば、牛脂の液体画分、および合成トリグリセリド油も好適である。
・液体パラフィン油、イソパラフィン油および合成炭化水素、並びに合計12〜36個、特に12〜24個の炭素原子を含有するジ−n−アルキルエーテル、例えば、ジ−n−オクチルエーテル、ジ−n−デシルエーテル、ジ−n−ノニルエーテル、ジ−n−ウンデシルエーテル、ジ−n−ドデシルエーテル、n−ヘキシル−n−オクチルエーテル、n−オクチル−n−デシルエーテル、n−デシル−n−ウンデシルエーテル、n−ウンデシル−n−ドデシルエーテルおよびn−ヘキシル−n−ウンデシルエーテル、並びにジ−tert−ブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−3−エチルデシルエーテル、tert−ブチル−n−オクチルエーテル、イソペンチル−n−オクチルエーテルおよび2−メチルペンチル−n−オクチルエーテル。市販品として入手可能な化合物1,3−ジ(2−エチルヘキシル)シクロヘキサン(Cetiol(登録商標)S)およびジ−n−オクチルエーテル(Cetiol(登録商標)OE)が好ましい。
・エステル油。エステル油は、C〜C30脂肪酸とC〜C30脂肪アルコールとのエステルを意味するものと理解されるべきである。脂肪酸と2〜24個の炭素原子を含有するアルコールとのモノエステルが好ましい。エステルに使用される脂肪酸部分の例は、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸およびエルカ酸、並びに例えば、天然油脂の加圧分裂により、Roelenのオキソ合成からのアルデヒドの酸化により、または不飽和脂肪酸の二量体化により得られる、それらの工業用混合物である。エステル油における脂肪アルコール部分の例は、イソプロピルアルコール、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコールおよびブラシジルアルコール、並びに例えば、油脂に基づく工業用メチルエステルまたはRoelenのオキソ合成からのアルデヒドの高圧水素化により、およびモノマー画分として不飽和脂肪アルコールの二量化により、得られるそれらの工業用混合物である。本発明における特に好ましい物質は、下記化合物である:イソプロピルミリステート(Rilanit(登録商標)IPM)、イソノナン酸C16−18−アルキルエステル(Cetiol(登録商標)SN)、2−エチルヘキシルパルミテート(Cegesoft(登録商標)24)、ステアリン酸2−エチルヘキシルエステル(Cetiol(登録商標)868)、セチルオレエート、グリセロールトリカプリレート、ココヤシ脂肪アルコールカプレート/カプリレート(Cetiol(登録商標)LC)、n−ブチルステアレート、オレイルエルケート(Cetiol(登録商標)J 600)、イソプロピルパルミテート(Rilanit(登録商標)IPP)、オレイルオレエート(Cetiol(登録商標))、ラウリン酸ヘキシルエステル(Cetiol(登録商標)A)、ジ−n−ブチルアジペート(Cetiol(登録商標)B)、ミリスチルミリステート(Cetiol(登録商標)mm)、セテアリルイソノナノエート(Cetiol(登録商標)SN)、オレイン酸デシルエステル(Cetiol(登録商標)V)。
・ジカルボン酸エステル、例えば、ジ−n−ブチルアジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)−アジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)−スクシネートおよびジイソトリデシルアセテート、並びにジオールエステル、例えば、エチレングリコールジオレエート、エチレングリコールジイソトリデカノエート、プロピレングリコール(2−エチルヘキサノエート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピレングリコールジペラルゴネート、ブタンジオールジイソステアレート、ネオペンチルグリコールジカプリレート、例えばDE−OS 197 56 454に記載されている、炭酸と脂肪アルコールとの対称、非対称または環状エステル、グリセロールカーボネートまたはジカプリリルカーボネート(Cetiol(登録商標)CC)。
・飽和および/または不飽和、直鎖および/または分枝鎖脂肪酸とグリセロールとのモノ−、ジ−およびトリ脂肪酸エステル、例えば、Monomuls(登録商標)90-018、Monomuls(登録商標)90-L12またはCutina(登録商標)MD。
使用される量は、製剤全体に対して、0.1〜50重量%、好ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.1〜15重量%の量である。
本発明の製剤における油脂成分の合計量は、通常、製剤全体に対して6〜45重量%である。本発明では、10〜35重量%の量が好ましい。
本発明の製剤が付加的に少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸エステルを含有するならば、作用が増強され得ることが更に見出された。好ましいヒドロキシカルボン酸エステルは、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸またはクエン酸の完全エステルである。基本的に好適な更なるヒドロキシカルボン酸エステルは、β−ヒドロキシプロピオン酸、タルトロン酸、D−グルコン酸、糖酸、粘液酸またはグルクロン酸のエステルである。これらエステルの適当なアルコール成分は、8〜22個の炭素原子を含有する第一級、直鎖または分枝脂肪族アルコール、従って例えば脂肪アルコールまたは合成脂肪アルコールである。本発明では、C12〜C15脂肪アルコールのエステルが特に好ましい。このタイプのエステルは、例えばEniChem, Augusta Industrialeから商標名Cosmacol(登録商標)で、市販されている。本発明で使用されるヒドロキシカルボン酸エステルの量は、製剤に対して、0.1〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明の好ましい製剤は、更に、化粧品用キャリヤー中に、(a)少なくとも1種の酸化剤(好ましくは過酸化水素)と(b)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との組み合わせの他に、下記活性成分組み合わせ(i)〜(xv)の1つを含有する:
(i)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の脂肪物質、
(ii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のC10〜C22脂肪アルコール、
(iii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のC10〜C22脂肪酸、
(iv)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の天然または合成蝋、
(v)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種の天然または合成油体、
(vi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種の脂肪物質、
(vii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種のC10〜C22脂肪アルコール、
(viii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種のC10〜C22脂肪酸、
(ix)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種の天然または合成蝋、
(x)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種の天然または合成油体、
(xi)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の脂肪物質、
(xii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のC10〜C22脂肪アルコール、
(xiii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のC10〜C22脂肪酸、
(xiv)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の天然または合成蝋、
(xv)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種の天然または合成油体。
本発明によれば、製剤が少なくとも1種のアルカリ化剤を更に含有することが好ましい。本発明に従って使用できるアルカリ化剤は、好ましくは、アンモニア、塩基性アミノ酸、アルカリ金属水酸化物、アルカノールアミン、アルカリ金属メタケイ酸塩、尿素、モルホリン、N−メチル−グルカミン、イミダゾール、アルカリ金属リン酸塩およびアルカリ金属リン酸水素塩からなる群から選択される。好ましく使用されるアルカリ金属イオンは、リチウム、ナトリウム、カリウム、特にナトリウムまたはカリウムである。
本発明におけるアルカリ化剤として本発明の目的のために使用できる塩基性アミノ酸は、好ましくは、L−アルギニン、D−アルギニン、D,L−アルギニン、L−ヒスチジン、D−ヒスチジン、D,L−ヒスチジン、L−リジン、D−リジン、D,L−リジン、特に好ましくはL−アルギニン、D−アルギニン、D,L−アルギニンからなる群から選択される。
本発明におけるアルカリ化剤として使用できるアルカリ金属水酸化物は、好ましくは、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群から選択される。
本発明におけるアルカリ化剤として使用できるアルカノールアミンは、好ましくは、少なくとも1個のヒドロキシル基を含有するC〜Cアルキル親物質を伴った第一級アミンから選択される。特に好ましいアルカノールアミンは、2−アミノエタン−1−オール(モノエタノールアミン)、3−アミノプロパン−1−オール、4−アミノブタン−1−オール、5−アミノペンタン−1−オール、1−アミノプロパン−2−オール、1−アミノブタン−2−オール、1−アミノペンタン−2−オール、1−アミノペンタン−3−オール、1−アミノペンタン−4−オール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールからなる群から選択される。本発明において特に好ましいアルカノールアミンは、2−アミノエタン−1−オール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、および2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールからなる群から選択される。
アルカリ化剤は、特に好ましくは、2−アミノエタノール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオール、水酸化カリウム、L−アルギニン、D−アルギニン、D,L−アルギニン、N−メチルグルカミン、モルホリン、イミダゾールおよび尿素からなる群の少なくとも1種の化合物から選択される。
本発明の好ましい製剤は、更に、化粧品用キャリヤー中に、(a)少なくとも1種の酸化剤(好ましくは過酸化水素)と(b)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物との組み合わせの他に、下記活性成分組み合わせ(i)〜(xv)の1つを含有する:
(i)少なくとも1種の色調整成分およびアンモニア、
(ii)少なくとも1種の色調整成分および少なくとも1種のアルカノールアミン、
(iii)少なくとも1種の色調整成分および2−アミノエタン−1−オール、
(iv)少なくとも1種の色調整成分およびアンモニア並びに2−アミノエタン−1−オール、
(v)少なくとも1種の色調整成分および2−アミノエタン−1−オール並びにL−アルギニン、
(vi)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びにアンモニア、
(vii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに少なくとも1種のアルカノールアミン、
(viii)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに2−アミノエタン−1−オール、
(ix)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びにアンモニアおよび2−アミノエタン−1−オール、
(x)少なくとも1種の顕色剤成分(および任意にカプラー成分)並びに2−アミノエタン−1−オールおよびL−アルギニン、
(xi)少なくとも1種の漂白促進剤およびアンモニア、
(xii)少なくとも1種の漂白促進剤および少なくとも1種のアルカノールアミン、
(xiii)少なくとも1種の漂白促進剤および2−アミノエタン−1−オール、
(xiv)少なくとも1種の漂白促進剤およびアンモニア並びに2−アミノエタン−1−オール、
(xv)少なくとも1種の漂白促進剤および2−アミノエタン−1−オール並びにL−アルギニン。
更なる態様では、本発明の製剤は、更に、少なくとも1種のUV光保護フィルターを含有すべきである。UV光保護フィルターは、紫外線を吸収することができ、吸収したエネルギーを再び、より長波長の放射線、例えば熱として放出することができる有機物質であると理解されるべきである。UV−Bフィルターは油溶性または水溶性であってよい。示すことができる油溶性物質は、例えば以下の物質である:
・3−ベンジリデンカンファーおよびその誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)カンファー;
・4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは、4−(ジメチルアミノ)−安息香酸2−エチルヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)−安息香酸2−オクチルエステルおよび4−(ジメチルアミノ)−安息香酸アミルエステル;
・桂皮酸のエステル、好ましくは、4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル、4−メトキシ桂皮酸プロピルエステル、4−メトキシ桂皮酸イソアミルエステル、2−シアノ−3−フェニル桂皮酸2−エチルヘキシルエステル(オクトクリレン);
・サリチル酸のエステル、好ましくは、サリチル酸2−エチルヘキシルエステル、サリチル酸4−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル;
・ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;
・ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メトキシベンザルマロン酸ジ−2−エチルヘキシルエステル;
・トリアジン誘導体、例えば2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジンおよびオクチルトリアゾン;
・プロパン−1,3−ジオン、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン。
考慮され得る水溶性物質は、以下の物質である:
・2−フェニルベンズイミダゾール5−スルホン酸、並びにそのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩およびグルカンモニウム塩;
・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン5−スルホン酸およびその塩;
・3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデン)スルホン酸、並びにそれらの塩。
考慮され得る典型的なUV−Aフィルターは、特に、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば、1−(4’−tert−ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、または1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,3−ジオンである。UV−AフィルターとUV−Bフィルターは、もちろん、混合物として使用することもできる。上記した可溶性物質の他に、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウムおよびステアリン酸亜鉛のような不溶性顔料(即ち、微分散する金属酸化物または塩)も、この目的のために考慮することができる。本発明では、これらの粒子は、100nm未満、好ましくは5〜50nm、特に15〜30nmの平均直径を有すべきである。これらは球状であってよいが、楕円形状または球から幾分他の方向に外れた形状を有する粒子を使用することもできる。上記二群の第一光保護物質の他に、紫外線が皮膚に浸入するときに開始される一連の光化学反応を遮る、酸化防止型の第二光保護物質を使用することもでき、その典型例は、スーパーオキシドジスムターゼ、トコフェロール(ビタミンE)およびアスコルビン酸(ビタミンC)である。
本発明の製剤に少なくとも1種の植物抽出物を付加的に配合することが、更に好ましい。
適当な植物抽出物は、有機溶媒(例えば、エタノール、イソプロパノール、ジエチルエーテル、ガソリン、ベンゼン、クロロホルム)での抽出により、または水蒸気蒸留により得られる。好ましい植物抽出物は、例えば以下のものの抽出物である:花(ライムの花、カモミール、ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イランイランノキ)、茎および葉(クロフサスグリ、セイヨウトチノキ、ルイボス、カバノキ、メリッサ、クローバー、ツル植物の葉、ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニシード、クロフサスグリ、コリアンダー、キャラウェー、ジュニパー)、果実の皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(メース、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アイリス、ショウブ)、木(ハイマツ、ビャクダン、グアヤク、シーダー、シタン)、ハーブおよび草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム、ローズマリー)、針状葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、モンタナマツ、ビャクダン)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、オリバナム、オポポナックス)。
植物抽出物は、特に好ましくは、下記群の少なくとも1種の抽出物から選択される:マンサク(Hamamelis virginiana L.)、ツル植物の葉(Vitis vinifera L.)、バラ(Rosa gallica L.)、ビャクダン(Pterocarpus santalinus)、ルイボス(Aspalathus linearis)、セイヨウトチノキ(Aesculus hippocastanum L.)、クローバー(特にレッドクローバー、Trifolium pratense)、肉桂(Cinnamomum zeylanicum Nees)およびクロフサスグリ(特にクロフサスグリの葉、Ribes nigrum L.)。
このような好ましく使用される抽出物は、Cosmetochemにより名称Herbasol(登録商標)で、またはSymriseにより名称Extrapon(登録商標)で販売されている。
植物抽出物は、好ましくは、本発明の製剤中に、各々の場合に製剤全体の重量に対して0.05〜5重量%、特に0.1〜2重量%の量で存在する。
化粧品は、例えば以下のような活性成分、助剤および添加剤を更に含有できる:
・非イオン性ポリマー、例えば、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーおよびポリシロキサン、
・アニオン性ポリマー、例えば、ポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、およびアクリル酸/エチルアクリレート/N−tert−ブチルアクリルアミドターポリマー、
・表面加工剤、例えばマレイン酸および乳酸、
・リン脂質のようなヘアコンディショニング化合物、例えば、大豆レシチン、卵レシチンおよびケファリン、
・香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリン、
・溶媒および可溶化剤、例えば、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコール、
・繊維構造を改良する活性成分、特に単糖類、二糖類およびオリゴ糖類、例えば、グルコース、ガラクトース、フルクトース、果糖およびラクトース、
・第四級化アミン、例えばメチル−1−アルキルアミドエチル−2−アルキルイミダゾリニウムメトスルフェート、
・消泡剤、例えばシリコーン、
・製剤を着色するための染料、
・フケ防止活性成分、例えば、ピロクトンオラミン、亜鉛オマジンおよびクリムバゾール、
・活性成分、例えば、アラントイン、ピロリドンカルボン酸およびその塩、並びにビサボロール、
・ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体、特にA、B、B、B、C、E、FおよびH群のビタミン、
・植物抽出物、例えば、下記の植物の抽出物:緑茶、オークの樹皮、イラクサ、マンサク、ホップ、カモミール、ゴボウの根、トクサ、サンザシ、ライムの花、アーモンド、アロエ・ベラ、松葉、セイヨウトチノキ、ビャクダン、ジュニパー、ココヤシ、マンゴー、アプリコット、ライム、コムギ、キーウィフルーツ、メロン、オレンジ、クレープフルーツ、セージ、ローズマリー、カバノキ、アオイ、ハナタネツケバナ、イブキジャコウソウ、ノコギリソウ、タイム、メリッサ、ハリモクシュク、フキタンポポ、ウスベニタチアオイ、分裂組織、チョウセンニンジンおよびショウガの根、
・コレステロール、
・粘稠度提供剤、例えば、糖エステル、ポリオールエステルまたはポリオールアルキルエーテル、
・脂肪酸アルカノールアミド、
・錯化剤、例えば、EDTA、NTA、β−アラニン二酢酸およびホスホン酸、
・膨潤および浸透物質、例えば、グリセロール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、カーボネート、炭酸水素塩、グアニジン、尿素、並びに第一、第二および第三リン酸塩、
・乳白剤、例えば、ラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン/アクリルアミドコポリマー、
・真珠光沢剤、例えば、エチレングリコールモノ−およびジステアレート、並びにPEG−3 ジステアレート、
・顔料、
・過酸化水素および他の酸化剤のための安定剤、
・噴射剤、例えば、プロパン/ブタン混合物、NO、ジメチルエーテル、COおよび空気、
・酸化防止剤。
更なる任意成分および該成分の使用量に関しては、当業者に既知の関連ハンドブック、例えばKh. Schrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika, 第2版、Huethig Buch Verlag, ハイデルベル、1989が特に参照される。
本発明の第一要旨に関する記載は、必要な変更を加えて第二要旨に適用される。
本発明は、第三に、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化化粧品を毛髪に適用し、暴露期間後に毛髪から濯ぎ落とす、酸化的毛髪処理法であって、
・酸化化粧品の適用直前に、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を適用し、任意に暴露期間後に再び濯ぎ落とし、および/または
・酸化化粧品が、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を更に含有する、方法を提供する。
α−リポ酸またはその誘導体の暴露時間は、好ましくは1〜100分、特に好ましくは5〜50分である。
本発明によれば、酸化的毛髪染色、酸化的毛髪漂白、またはパーマネントウェーブでの固定において、本発明の方法を適用することが好ましい。本発明では、α−リポ酸またはその誘導体を、酸化剤と一緒に、毛髪に使用することが好ましい。
酸化的毛髪染色法としての本発明の方法の好ましい態様では、α−リポ酸またはその誘導体を、少なくとも1種の酸化剤および少なくとも1種の酸化染料前駆体を化粧品用キャリヤー中に付加的に含有する化粧品の成分として、一段階で使用する。
加えて、任意に、後処理に関する方法の更なる工程では、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物と組み合わせた少なくとも1種のヘアコンディショニング化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する製剤を、毛髪に使用する。これらの後処理用製剤の例は、実施例の2.5節に見ることができる。
この態様の酸化的毛髪染料は、好ましくは二成分製剤である。第一成分は、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物並びに少なくとも1種の酸化染料前駆体を化粧品用キャリヤー中に含有する。第二成分は、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する。これらの成分は、好ましくは、各々1つの容器に互いに独立して配合され、合わせて1つのパッケージユニット(キット)として提供される。使用直前に、2つの成分を互いに混合する。
酸化的毛髪漂白法としての本発明の方法の態様では、α−リポ酸またはその誘導体を、少なくとも1種の酸化剤および少なくとも1種の漂白促進剤を化粧品用キャリヤー中に付加的に含有する化粧品の成分として、一段階で使用する。
この態様の酸化的毛髪漂白製剤は、好ましくは二成分または三成分製剤である。第一成分は、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物並びに任意に少なくとも1種の漂白促進剤を化粧品用キャリヤー中に含有する。漂白促進剤は、例えば粉末状で、無水ペーストまたは無水油として、α−リポ酸またはその誘導体から独立して配合されてもよい。このようにして、三成分製剤が得られる。最終成分は、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する。全成分は、好ましくは、各々1つの容器に互いに独立して配合され、合わせて1つのパッケージユニット(キット)として提供される。使用直前に、全成分を互いに混合する。
本発明の方法を実施するための上記した多成分製剤は、1つのパッケージユニットとして提供され得る。パッケージユニットは、本発明の第二要旨の製剤を含む少なくとも1つの容器を含んでなり得るか、または化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化化粧品を含む第一容器、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を含む第二容器、および化粧品用キャリヤー中に配合された少なくとも1種の漂白促進剤を含む任意の第三容器のうち少なくとも2つの容器を含んでなり得る。容器の全ては、マルチチャンバー容器のチャンバーであってもよい。
本発明の第一および第二要旨に関する記載は、必要な変更を加えて第三要旨に適用される。
以下の実施例は、本発明の要旨を説明することを意図しており、限定するものではない。
既知の製造方法を用いて、以下の配合物を調製した。本発明では、次の市販品を原料として使用した。
Figure 2009539783
1. 有効性
1.1 試験用配合物の調製方法
以下の配合物を調製した。
Figure 2009539783
Figure 2009539783
1.2 毛髪処理
クリーム配合物T−0(α−リポ酸不含有)およびT−1(1.0%α−リポ酸含有)を、各々の場合に、酸化化粧品T−2と重量比1:1で混合した。この混合物を、4〜1の試験用毛髪重量に対する重量比で、毛房(Kerling natural European hair 6/0)上に32℃で30分間適用した。次いで、毛房を水で濯ぎ、乾燥した。この手順を3回繰り返した。
1.3 毛髪の損傷の程度の測定
1.2節の毛髪処理により試験用毛房が受けた損傷を、2つの独立した方法により定量化した。
1.3.1 アミノ酸分析
試験用毛髪の完全酸加水分解の後、アミノ酸組成物をイオン交換クロマトグラフィーにより測定した。毛髪タンパク質への酸化的損傷は特に、シスチンからのシステイン酸の形成に現れることが知られている。未処理の毛髪では、完全アミノ酸含有量に対して0.39mol%のシステイン酸含有量が測定された。T−0/T−2で処理した後、この値は1.20mol%まで上昇したが、T−1/T−2で処理した後は、0.85mol%までしか上昇しなかった。このように、(適用した混合物に対して)0.5%のα−リポ酸を使用することにより、毛髪タンパク質への損傷が43%低減されることがわかった。
1.3.2 Wilhelmy接触角
この方法は、文献(Molina Rら:Chemical modifications on human hair studies by means of contact angle determination. J. Coll. Int. Sci., 2001, 237, 40-46)に記載されているように実施した。
未処理の毛髪の接触角は102.4°±1.4°であり、1.2節に記載したT−0/T−2での3回処理の後は75.8°±1.5°まで低下した。予想通り、これは疎水性の減少に現れる。1.2節に記載したT−1/T−2での3回処理の後は、80.5°±1.9°の値が測定された。このことは、(適用した混合物に対して)0.5%のα−リポ酸を使用することにより、毛髪表面が有意に、酸化的毛髪処理の影響から良好に保護されることを示している。
1.3.3 櫛通りの仕事量の測定
毛房(Kerling 6/0)を4%ナトリウムラウレススルフェートで洗い、予め手動で3回梳かした。試験用配合物を適用する前に、毛房を自動で10回梳かし、適用された仕事量を、タイプ U1 A 力変換器(Hottinger Baldwin(ドイツ国))で測定した。混合物T−0/T−2およびT−1/T−2の適用後、測定を繰り返した。各々の場合において、20束の毛房を処理し、測定した。各々の場合における櫛通りの仕事量の値は、算術平均値であった。
Figure 2009539783
表3のデータは、α−リポ酸が、櫛通りの仕事量の増加を56%低減することを示している。
1.3.4 熱分析的研究
DSC 7機器(Perkin Elmer(米国))を用いて、示差熱測定を実施した。約5〜10mgの個々の毛髪試料を、50μlの水と一緒にスチール製カプセルに封入し、10℃/分の昇温速度で170℃まで加熱した。基準試料と並行して熱エネルギーを記録した。熱量測定曲線の最大値から変性温度を測定した。混合物T−0/T−2およびT−1/T−2は3回適用した。表4の値は、5回の測定値の算術平均値である。
Figure 2009539783
変性温度は、マトリックスタンパク質中のシスチン架橋密度に依存する(Wortmann J. F.ら、J. Cosmet. Sci. 53(2002)219-228)。従って、α−リポ酸の存在下でのより高い値(表4)は、シスチン架橋の低減された酸化的分解に従う(1.3.1節参照)。
1.4 染色クリームの貯蔵試験
クリームT−1の試料を室温でpH10のpH値で貯蔵し、別の試料を40℃でpH10のpH値で貯蔵した。各々の場合において、導入されたα−リポ酸の98%が貯蔵後も保持されていた。0.5重量%の亜硫酸ナトリウムの存在下でさえ、いずれの試料においても、α−リポ酸のジヒドロリポ酸への還元は検出されなかった。
2. 配合物の例
特に記載のない限り、記載した量は、各々の配合物の重量全体に対する重量%である。
2.1 ブロンド染色製品
ブロンド染色製品B1、B2およびB3は、各々、ブロンド染色クリームおよび関連顕色剤、並びに漂白促進剤からなる。50gの漂白促進剤を50gの対応するブロンド染色クリームに添加することにより、直ぐ使用できるブロンド染色製品を調製した。20gの対応する顕色剤を撹拌しながら添加した。頭髪に適用し、30分間暴露した後に、濯いで乾燥すると、優れた輝きが観察された。
Figure 2009539783
Figure 2009539783
2.1.3 漂白促進剤
Figure 2009539783
2.2 酸化染料
染料F1〜F16は、各々、染料クリームおよび関連顕色剤からなる。50gの染料クリームと50gの対応する顕色剤とを一緒に撹拌することによって、直ぐ使用できる染料を調製した。頭髪に適用し、30分間暴露した後に、濯いで乾燥すると、優れた染色結果が観察された。
Figure 2009539783
Figure 2009539783
Figure 2009539783
Figure 2009539783
2.3 アンモニア不含有の酸化染料
染料F17〜F25は、各々、以下に記載した染料クリームおよび顕色剤からなる。50gの染料クリームと50gの顕色剤とを一緒に撹拌することによって、直ぐ使用できる染料を調製した。頭髪に適用し、30分間暴露した後に、濯いで乾燥すると、優れた染色結果が観察された。
Figure 2009539783
Figure 2009539783
2.4 前処理の方法
以下のチンキ剤を前処理のために調製した。
Figure 2009539783
Figure 2009539783
長い一房の毛髪(Kerling natural European hair 6/0)を上記したチンキ剤に浸し、3分間放置し、チンキ剤から取り出した。毛房を濯がず、代わりに布で優しく拭った。次いで、20gの染料F1(2.2節参照)を毛房に適用し、30分間の暴露時間が経過すると直ぐに再び濯ぎ落とした。毛房を乾燥した。
2.5 前処理用製剤および後処理用製剤の例
Figure 2009539783
Figure 2009539783

Claims (10)

  1. 酸化的毛髪処理において各々の場合に、
    ・毛髪の酸化的損傷を軽減するため、
    ・頭皮への刺激を軽減するため、
    ・特に刺痛または痒みのような、頭皮への知覚異常を緩和するための、
    α−リポ酸および/またはその誘導体の使用。
  2. (i)少なくとも1種の酸化剤および
    (ii)α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物
    の組み合わせを化粧品用キャリヤー中に含有する製剤。
  3. α−リポ酸およびその誘導体からなる群の化合物から選択される化合物が、直ぐ使用できる製剤の重量に対して0.001〜5.0重量%の量で存在する、請求項2に記載の製剤。
  4. 少なくとも1種の色調整成分を更に含有する、請求項2または3に記載の製剤。
  5. 色調整成分が、
    (a)少なくとも1種の顕色剤成分型酸化染料前駆体および任意に付加的に少なくとも1種のカプラー成分、および/または
    (b)オキソ染料前駆体、および/または
    (c)少なくとも1種の直接染料、および/または
    (d)少なくとも1種の天然類似染料前駆体、および/または
    (e)少なくとも1種の漂白促進剤
    から選択される、請求項4に記載の製剤。
  6. 少なくとも1種の界面活性剤を更に含有する、請求項2〜5のいずれかに記載の製剤。
  7. 酸化剤が、過酸化水素、および/または過酸化水素の無機または有機化合物への付加物の少なくとも1種である、請求項2〜6のいずれかに記載の製剤。
  8. 酸化剤が、直ぐ使用できる製剤の重量に対して1.0〜10.0重量%の量で存在する、請求項2〜7のいずれかに記載の製剤。
  9. 化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化化粧品を毛髪に適用し、暴露期間後に毛髪から濯ぎ落とす、酸化的毛髪処理法であって、
    ・酸化化粧品の適用直前に、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を適用し、任意に暴露期間後に再び濯ぎ落とし、および/または
    ・酸化化粧品が、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を更に含有する、方法。
  10. 第一容器に、化粧品用キャリヤー中に少なくとも1種の酸化剤を含有する酸化化粧品を含み、第二容器に、α−リポ酸およびその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を化粧品用キャリヤー中に含有する化粧品を含む、パッケージユニット。
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