JP2009536189A - 抗ウイルス剤としての五環インドール誘導体 - Google Patents

抗ウイルス剤としての五環インドール誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は式(I)の五環インドール誘導体:
Figure 2009536189

(式中、A,Ar,R,R,W,X,YおよびZは、本明細書に定義されている。)、薬学的に許容できるその塩、それらを含む医薬組成物およびC型肝炎ウイルスによる感染の治療および予防のためのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、五環インドール化合物、それらを含む医薬組成物、C型肝炎の予防および治療におけるそれらの使用およびこのような化合物および組成物の調製方法に関する。
C型肝炎(HCV)はウイルス感染の原因である。HCV感染の治療のための適切な治療はいまのところないが、哺乳動物、特にヒトにおけるそのRNAポリメラーゼの阻害が有益であり得ることが考えられている。
公開国際特許出願WO2005/080399(日本タバコ社)は次の縮合ヘテロ四環化合物:
Figure 2009536189
(式中、A,X,Cy,G,G,G,G,G,G,R,R,R,R,R,Rおよびaは本明細書中に定義されている。)およびそれらのHCVポリメラーゼの阻害剤としての使用を開示している:
公開国際特許出願WO2006/020082(Bristol−Myers Squibb社)は、次の縮合四環化合物:
Figure 2009536189
(式中、A,B,R,R,Rおよびnは、本明細書中に定義されている。)およびそれらのC型肝炎の治療における使用を開示している。
公開国際特許出願WO2005/080399 公開国際特許出願WO2006/020082
本発明は式(I)の化合物:
Figure 2009536189
および薬学的に許容できるその塩を提供する。
(式中、Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されているC3−8のシクロアルキルであり;
Arは、少なくとも1つの芳香環(この環は、基Q1および基Q2で場合により置換されている。)を含む部分であり、および場合によりN、OおよびSから独立して選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、5、6、9または10個の環原子を有し;
は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR
O(CH0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール(ここでヘテロアリールは、ハロゲンまたはヒドロキシで場合により置換されている。)、OCHRまたはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
およびRは、水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選ばれ;
またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2つの基を場合により含む、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシにより場合により置換されている。)を形成し;
およびRは、水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選ばれ;
またはRおよびRは、N、OおよびSから選ばれるヘテロ原子により連結されて、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによりにより場合により置換されており、このC1−4アルキル、C1−4アルコキシ基およびアリール基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)を形成し;
は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシ基(このC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)であり;
またはQおよびQは、連結されて4つから7つの原子の環(この環は、N、OおよびSから独立して選ばれる1または2つのヘテロ原子を場合により含み、ならびにハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基により場合により置換されている。)を形成し得;
およびRの1つは、COH、CO1−6アルキル、C(O)NR、C(O)NHS(O)NR、C(O)NHS(O)1−6アルキル、C(O)NHS(O)(CH0−3CO、C(O)NHS(O)(CH0−3アリール、テトラゾリルまたはヒドロキシオキサジアゾリルであり、ならびにRおよびRの他の1つは水素であり;
およびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選ばれ、またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2個の基を場合により含む。)を形成し;
は、水素またはC1−4アルキルであり;
は、水素、C1−4アルキル、Cアルケニル、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、(CH0−3Hetまたは−L−COであり;Rは、
水素またはC1−4アルキルであり;
Lは、
Figure 2009536189
(式中、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニルまたはC1−4アルコキシから独立して選ばれ;
またはRおよびRは、連結してC3−8シクロアルキル基を形成し;
Bは、アリール、ヘテロアリールまたはCONR(これらは、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)であり;
は、水素またはC1−6アルキルであり;
は、アリールまたはヘテロアリールであり;
またはR、Rおよびそれらが結合している窒素原子は、5から10員の単環または二環系(この環は、飽和、部分飽和または不飽和であり得、およびこの環は、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成する。)であり;
Wは、−CH−または−CHCH−であり;
Zは、結合、Oまたは−CH−であり;
またはZおよびQは、一緒になってN、OおよびSから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−6アルキルで場合により置換されている。)を形成し;
Xは、結合または−CR1415であり;
Yは、CH−または−CHCH−であり;
14およびR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)およびNR16から独立して選ばれる1つまたは2つの基を含み、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
16は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−3フェニル、(CH1−3NR1718または
C(O)(CH1−3NR1718であり;
17およびR18は、水素、C1−4アルキルもしくは(CH1−3OHから独立して選ばれ;
またはR17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4または7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
またはXは、CHR19であり、Yは、CHR20またはNR20であり(ここでR19およびR20は、一緒になって5から7員環(この環は、N、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)もしくはNR21から独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、(CH0−3N(R24、またはC(O)N(R24で場合により置換されている。)を形成する。);
21は、水素、C1−4アルキル(ここでC1−4アルキルは、ハロゲンまたはヒドロキシで場合により置換されている。)、(CH0−3ヘテロアリール、C(O)(CHR25)CHNR2223、(CH1−3NR2223、(CH0−1C(O)(CH1−3NR2223またはC(O)O(CH1−3NR2223であり;
22およびR23は、水素、C1−4アルキルおよびC2−4アルケニルから独立して選ばれ;
またはR22およびR23は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得る。)を形成し;
それぞれのR24は、水素、C1−4アルキルおよび(CH1−3NR1718から独立して選ばれ(ここでZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つかつただ1つが環を形成する。);
25は、C1−4アルキルである。)
本発明は更に:
Figure 2009536189
Aが、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されているC3−8のシクロアルキルであり;
Arが、少なくとも1つの芳香環(この環は、基Qおよび基Qで場合により置換されている。)を含む部分であり、および場合によりN、OおよびSから独立して選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、5、6、9または10個の環原子を有し;
が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR
O(CH0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール、OCHRまたはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
およびRが、水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選ばれ;
またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、OおよびSから独立して選ばれる1または2の更なるヘテロ原子および/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2つの基を場合により含む、4から7環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されている)を形成し;
およびRが、水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選ばれ、
またはRおよびRが、N、OおよびSから選ばれるヘテロ原子により連結されて4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されており、および該C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびアリール基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)を形成し;
が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシ(このC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシがハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)であり;
またはQおよびQが連結されて4からの7個の原子の環(この環は、N、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により含み、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されている。)を形成し得;
およびRの1つが、COH、CO1−6アルキル、C(O)NHS(O)NR、C(O)NHS(O)1−6アルキル、C(O)NHS(O)(CH0−3CO、C(O)NHS(O)(CH0−3アリール、テトラゾリルまたはヒドロキシオキサジアゾリルであり、
およびRおよびRの他の1つが、水素であり;
およびRが、水素およびC1−6アルキルから独立して選ばれ、
またはRおよびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2つの基を場合により含む。)を形成し;
Wが、−CH−または−CHCH−であり;
Zが、結合、Oまたは−CH−であり;
またはZおよびQが、一緒になってN、OおよびSから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−6アルキルで場合により置換されている。)を形成し;
Xが、結合または−CR1415であり;
Yが、−CH−または−CHCH−であり;
14およびR15が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)およびNR16から独立して選ばれる1つまたは2つの基を含み、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
16が、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−3フェニルまたは(CH1−3NR1718であり;
17およびR18が、水素、C1−4アルキルまたは(CH1−3OHから独立して選ばれ;
またはR17およびR18が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4または7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
またはXが、CHR19であり、Yが、CHR20またはNR20であり(ここでR19およびR20は、一緒になって5から7員の環(この環は、N、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)もしくはNR21から独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、(CH0−3N(R24またはC(O)N(R24で場合により置換されている。)を形成する。);
21が、水素、C1−4アルキルまたは(CH1−3NR2223であり;
22およびR23が、水素およびC1−4アルキルから独立して選ばれ;
またはR22およびR23が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4または7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHまたはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得る。)を形成し;
それぞれのR24が、水素、C1−4アルキルおよび(CH1−3NR1718から独立して選ばれる(ここでZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つかつ1つだけが環を形成する。)
式(Io)の化合物および薬学的に許容できるその塩を提供する。
本発明の1つの実施形態において、Aは、C3−8シクロアルキルである。好適には、Aは、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。より好適には、Aはシクロヘキシルである。
もう1つの実施形態において、Arは、N、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により含む5または6員の芳香環(この環は、前記定義のQで場合より置換されている。)である。好適には、Arは、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、フラニル、ピラゾイルまたはイミダゾリル(これらは、前記定義のQで場合より置換されている。)である。
が存在する場合、好適には、Qは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシまたはO(CH0−3ヘテロアリール(ここでヘテロアリールは、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)である。より好適には、Qは、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシまたはO(CH1−2ヘテロアリール(ヘテロアリールは、ハロゲンで場合により置換されている。)である。最も好適には、Qは、フッ素、塩素、ヒドロキシ、メチル、メトキシまたはOCHヘテロアリール(ヘテロアリールは、塩素で場合により置換されている。)である。特に、Qは、フッ素、ヒドロキシ、メトキシ、
Figure 2009536189
である。
もう1つの実施形態において、RおよびRの1つは、COH、CO1−6アルキルまたはC(O)NR(ここでRおよびRは、前記定義の通りであり、RおよびRの他の1つは水素である。)である。好適には、Rは、COH、CO1−6アルキル、COCHフェニルまたはC(O)NHR(Rは、前記に定義されている。)であり、Rは、水素である。より好適には、Rは、COH、CO1−4アルキルまたはC(O)NH−L−CO(ここでRは、前記に定義されている。)であり、Rは、水素である。最も好適には、Rは、COH、COCHまたは
Figure 2009536189
であり、
は、水素である。
もう1つの実施形態において、Wは、CH−である。
もう1つの実施形態において、Zは、結合またはOである。
もう1つの実施形態において、ZおよびQは、一緒になってNおよびOから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含む非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−4アルキルで場合により置換されている。)を形成する。好適には、ZおよびQは一緒になって、1または2個の窒素原子を含む非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−2アルキルで場合により置換されている。)を形成する。より好適には、ZおよびQは一緒になって、1または2個の窒素原子を含む非脂肪族の5員環(この環は、メチルにより場合により置換されている。)を形成する。
もう1つの実施形態において、Xは、−CR1415(ここでR14およびR15は前記に定義されている。)である。好適には、R14およびR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4から6個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OまたはS原子および/またはS(O)、S(O)およびNR16(ここでR16は、前記に定義されている。)、から独立に選ばれる1つまたは2つの基を含む。)を形成する。より好適には、R14およびR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4または5員のヘテロ脂肪族環(この環は、酸素原子および/または1または2つのNR16基(ここでR16は、前記に定義されている。)を含む。)を形成する。最も好適には、R14およびR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4員のヘテロ脂肪族環(この環は、酸素原子またはNR16(ここでR16は、前記に定義されている。)基を含む。)を形成する。
16が存在する場合、好適にはR16は、水素、C1−6アルキル、(CH0−3フェニル、
(CH1−3NR1718またはC(O)(CH1−3NR1718(ここでR17およびR18は、前記に定義されている。)である。より好適には、R16は、水素、C1−4アルキル、(CH1−2フェニル、CHCHNR1718またはC(O)(CH1−2NR1718(ここで、R17およびR18は前記に定義されている。)である。最も好適には、R16は、水素、i−プロピル、CHフェニル、CHCHNR1718、C(O)CHN(CHまたはC(O)CHCHN(CH(R17およびR18は、前記に定義されている。)である。
16が(CH1−3NR1718である場合、好適には、R17およびR18は、水素、メチル、エチルまたはCHCHOHから独立して選ばれる。替わりに、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、好適には5または6員のヘテロ脂肪族環(この環は、1つの酸素原子またはNHまたはNCHから選ばれる基を含み得る。)を形成する。より好適には、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリニル、ピロリジニルまたはピペラジニル環(このピペラジニル環は、メチルで場合によりN置換されている。)を形成する。
もう1つの実施形態において、Xは、CHR19であり、Yは、CHR20である(ここでR19およびR20は、一緒になって5または6員環(この環は、1つの酸素原子および/またはNR21(R21は、前記に定義されている。)基を場合によりより含み得、ならびにこの環は、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルコキシ、COH、(CH)COH、NH、NH(C1−4アルキル)、(CH0−1N(C1−4アルキル)またはC(O)N(C1−4アルキル)で場合より置換されている。)を形成する。)。好適には、R19およびR20は一緒になって、ヒドロキシまたはN(C1−4アルキル)で場合により置換されている5または6員の炭素環式環を形成する。より好適には、R19およびR20は一緒になって、ヒドロキシまたはN(CHで置換されている5員の炭素環式環を形成する。
もう1つの実施形態において、Xは、CHR19であり、Yは、NR20である(ここでR19およびR20は、一緒になって5または6員環(この環は、NおよびOから選ばれる更なる1つのヘテロ原子および/またはNR21基(ここでR21は、前記に定義されている。)を場合により含み得、ならびにこの環は、ヒドロキシ、オキソまたはC1−4アルコキシで場合より置換されている。)を形成する)。好適には、R19およびR20は一緒になって更なるN原子またはNR21(ここでR21は、前記に定義されている。)基を含む5または6員環(この環は、ヒドロキシまたはオキソで場合より置換されている。)を形成する。より好適には、R19およびR20は一緒になって更なるN原子を含む5員の不飽和環またはNR21(ここでR21は、前記に定義されている。)基を含む6員環(この環は、オキソで場合より置換されている。)のいずれかを形成する。
21が存在する場合、好適には、R21は、(CH1−3NR2223(ここでR22およびR23は、前記に定義されている。)である。より好適には、R21は、CHCHNR2223(ここでR22およびR23は、前記に定義されている。)である。最も好適には、R21は、CHCHN(CHである。
もう1つの実施形態において、Yは、−CH−である。
本発明の化合物の1つの好ましい群は、式(Ia)の化合物および薬学的に許容できるその塩である:
Figure 2009536189
(式中、X、Y、ZおよびQは、式(I)に関連して定義されている(ここでZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つかつただ1つが環を形成する。)。
好適には、Xは、−CR1415−(ここでR14およびR15は、前記に定義されている。)である。好適には、R14およびR15は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、4員のヘテロ脂肪族環(この環は、酸素原子および/またはNR16基(ここでR16は、前記に定義されている。)を含む。)を形成する。適した−CR1415−基の例は:
Figure 2009536189
を含む。
(式中、●は、−CR1415−基の炭素原子を示す。)
好適には、Xは、CHR19であり、Yは、CHR20である(ここでR19およびR20は、一緒になって5または6員環(この環は、NR21基(R21は、前記に定義されている。)を含み得、およびこの環は、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルコキシ、(CH0−1COH、(CH0−1N(R24)2またはC(O)N(R24(ここでR24は、前記に定義されている。)で場合より置換されている。)を形成する。)。より好適には、R19およびR20は、一緒になって、ヒドロキシ、オキソ、COH、CHCOH、NH、NH(C1−2アルキル)、N(C1−2アルキル)、(CH)N(CHまたはC(O)N(CHで場合より置換されている5員の炭素環式環を形成する。適したXプラスY部分の例は:
Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189
を含む。
(式中、*は、基X=CHR19の炭素原子を示し、**は、基Y=CHR20の炭素原子を示し、点線は、XおよびYを連結する四環コアの単結合を示す。)
好適には、Xは、CHR19であり、Yは、NR20である(ここでR19およびR20は、一緒になって5または6員の環(この環は、更なるN原子またはNR21基(ここでR21は、前記に定義されている。)を場合により含み得、およびこの環は、ヒドロキシ、オキソまたはC1−4アルコキシで場合より置換されている。)を形成する。)。より好適には、R19およびR20は一緒になって、更なるN原子を含む5員不飽和環またはNR21基(ここでR21は、前記に定義されている。)を含む6員環(この環は、オキソで場合により置換されている。)のいずれかを形成する。
好適には、R21は、(CH1−3NR2223(ここでR22およびR23は、前記に定義されている。)である。より好適には、R21は、CHCHN(C1−4アルキル)である。適したXプラスY部分の例は:
Figure 2009536189
を含む
(式中、*は、基X=CHR19の炭素原子を示し、**は、基Y=NR20の窒素原子を示し、および点線は、XおよびYを連結する四環コアの単結合を示す。)。
好適には、ZおよびQは、一緒になって、NおよびOから選ばれる1、2または3ヘテロ原子を場合により含む非脂肪族5または6員環(この環は、C1−4アルキルで場合より置換されている。)を形成する。より好適には、ZおよびQは、1または2の窒素原子を含む非脂肪族5または6員の環(この環は、C1−2アルキルで場合により置換されている。)を形成する。適したZプラスQ部分の例は:
Figure 2009536189
を含む(式中、*は、基Zを示し、**は、基Qを示す。)。
式(I)またはいずれかの置換基において2以上の任意の変化が生じる場合、それぞれの出現でのその定義は、すべての他の出現におけるその定義から独立している。
本明細書に用いられる、基または基の部分としての用語“アルキル”または“アルコキシ”は、該基が、直鎖または分枝であることを意味する。適したアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチルおよびt−ブチルを含む。適したアルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシおよびt−ブトキシを含む。
本明細書で云うシクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表わし得る。適したシクロアルキルアルキル基は、例えば、シクロプロピルメチルであり得る。
本明細書に用いられる、基または基の部分としての用語“アルケニル”は、該基が直鎖または分枝であることを意味する。適したアルケニル基の例は、ビニルおよびアリルを含む。
本明細書に用いられる、用語“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味する。
本明細書に用いられる、基または基の部分としての用語“アリール”は、炭素環式芳香環を意味する。適したアリール基の例は、フェニルおよびナフチルを含む。
本明細書に用いられる、基または基の部分としての用語“ヘテロアリール”は、N、OおよびSから選ばれる1から4個のヘテロ原子を含む5から10員のヘテロ芳香環系を意味する。このような基の具体的な例は、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアジニル、テトラゾリル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリルおよびキノリニルを含む。
本明細書に用いられる、基または基の部分としての用語“Het”は、4から7個の原子のヘテロ脂肪族環を意味する(この環は、N、OおよびSから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子またはS(O)、S(O)、NHまたはNC1−4アルキルの基を含み得る。)。
化合物または基が、“場合によって置換されている”として記載されている場合、1つ以上の置換基が存在し得る。場合による置換基は、それが置換する化合物または基に直接または次の例:アミン、アミド、エステル、エーテル、チオエーテル、スルホンアミド、スルファミド、スルホキシド、尿素、チオ尿素およびウレタンの結合基を介して、多様な方法で結合され得る。場合による置換基は適宜、それ自身もう一つの置換基で置換され得、後者は前者に直接結合されているかまたは上記に例示した基を介して結合されている。
本発明の範囲内の具体的な化合物は、実施例および下表に名前が挙げられている化合物およびこれらの薬学的に許容できる塩を含む。
薬物における使用のためには、式(I)の化合物の塩は非毒性の薬学的に許容できる塩であろう。しかし、他の塩は本発明による化合物またはそれらの非毒性の薬学的に許容できる塩の調製に有用であり得る。本発明の化合物の適した薬学的に許容できる塩は、例えば、本発明による化合物の溶液を、塩酸、フマル酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸または硫酸のどの薬学的に許容できる酸の溶液と混合して調製され得る酸付加塩を含み得る。アミン基の塩はまた、アミノ窒素原子が、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはアラルキル部分などの適した有機の基を有する第四級アンモニウム塩も含み得る。更に、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、適した薬学的に許容できるその塩は、ナトリウムまたはカリウム塩などのアルカリ金属塩;およびカルシウムまたはマグネシウムなどのアルカリ土類金属塩を含み得る。
該塩は、該塩が不溶性である溶媒または媒体、または真空中で除去されるか凍結乾燥で除去されるかまたは適したイオン交換樹脂上で既存の塩のアニオンをもう一つのアニオンに交換することによって除去される、水などの溶媒中で、該生成物の遊離塩基の形態を、適切な酸の1当量以上と反応させるなどの通常の方法によって形成され得る。
本発明は、その範囲内に上記式(I)の化合物のプロドラッグを含む。一般に、このようなプロドラッグは、式(I)の化合物の官能基誘導体であり得、これは式(I)の要求される化合物にインビボで容易に変換可能である。適したプロドラッグ誘導体の選択および調製のための通常の手順は、例えば、“Design of Prodrug”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985.に記載されている。
プロドラッグは、生物活性物質の薬学的に不活性な誘導体(“親薬物”または“親分子”)であり得、この誘導体は、活性薬物を放出するために体内での変換を要し、およびこの誘導体は、親薬物分子よりも改善された送達特性を有する。インビボの変換は、例えば、カルボン酸エステル、リン酸エステルまたは硫酸エステルの化学的または酵素的加水分解などの代謝過程、または感受性官能基の還元または酸化の結果であり得る。
本発明は、その範囲内に式(I)の化合物およびその塩の溶媒和物、例えば、水和物を含む。
本発明はまた、その範囲内に式(I)の化合物のN−オキシドも含む。
本発明はまた、その範囲内に式(I)の化合物の任意の光学異性体、ジアステレオマー、構造異性体および互変異性体も含む。このような異性体およびその混合物は本発明の範囲内に包含されることが理解されるべきである。
本発明は更に、治療における使用のために式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩を提供する。
もう1つの態様において、本発明は、ヒトまたは動物におけるC型肝炎による感染の治療または予防のために上記に定義の式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩の使用を提供する。
本発明の更なる態様は、上記の定義の式(I)の化合物、または薬学的に許容できるその塩を薬学的に許容できる担体と一緒に含む医薬組成物を提供する。該組成物は、投与の意図された方法に従って任意の適した剤型であり得る。それは、例えば、経口投与のための錠剤、カプセルもしくは液体、または非経口投与のための溶液もしくは懸濁液の剤型であり得る。
該医薬製剤はまた、抗ウイルス剤などのウイルス感染の治療のための1つ以上の他の薬剤またはα−、β−またはγ−インターフェロンなどの免疫調節剤も場合により含む。
更なる態様において、本発明は、C型肝炎ポリメラーゼを阻害する方法および/またはC型肝炎ウイルスによる疾患の治療または予防法を提供し、該方法は、その状態を患っているヒトまたは動物(好適には、哺乳動物)対象に上記の医薬組成物または上記に定義の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩の治療的または予防的有効量を投与することを含む。“有効量”は、対象に利益をもたらす十分な量または少なくとも対象の状態に変化を生じる量を意味する。
化合物が投与される割合は、使用される具体的な化合物の活性を含む多様な因子、代謝の安定性、およびその化合物の作用時間、患者の年齢、体重、一般的健康状態、性別、食事、投与の方法および時間、排泄速度、薬物の組み合わせ、特別な状態の重症度および治療を受けている患者に依存する。適した投与レベルは、1日あたり0.02から5または10gであり、経口用量では2から5倍高い。例えば、1日あたり1回から3回、体重kgあたり本化合物10から50mgの投与が、適切であり得る。適切な値は日常の試験により選択可能である。本化合物は、単独でまたは他の治療と組み合わせて、同時にまたは連続して投与され得る。例えば、当業者に知られている抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染薬またはワクチンの有効量と組み合わせて投与され得る。それは、経口、静脈内、皮膚および皮下を含む任意の適した経路で投与され得る。それは適した場所に直接投与され得、または細胞の特定の種類などの特別な場所を標的とする方法で投与され得る。適した標的方法は、既に知られている。
本発明の更なる態様は、上記に定義の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩の少なくとも1つを1つ以上の薬学的に許容できる補助剤、希釈剤または担体および/または1つ以上の他の治療的または予防的に活性な薬剤と混合することを含む、医薬組成物の調製の方法を提供する。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製のためのプロセスも提供する。
一般的合成スキーム
概念的に、縮合五環は、五環の2つの構築のための主要段階としてPauson−Khand反応を用いることにより(方法A)または分子内双極子付加環化反応(方法F)により組み立てられ得た。
スピロ環系は、四環系上に事前に存在している四級中心を構成して適切に調製された(方法B)。
更に、ヘテロ原子を含む五環は、2−ブロモインドール中間体から次の方法の1つにより調製され得た:
(i)インドール窒素およびC2芳香環を連結するための分枝した架橋鎖の取り付け、四環系の形成に続く架橋鎖原子の誘導体化および第5の縮合環をセットするための架橋鎖の分枝点への戻し連結(方法C)
(ii)芳香環を有する前駆体要素のC2における第四環および第五環両方へのカップリング
方法Cについては、C2芳香環をインドール窒素に連結し、四環を形成するために該架橋鎖をまずセットした。続く官能基の操作が環化を引き起こし、環5を得た(方法D).
(iii)2つの事前に形成された縮合二環系のクロスカップリングに続く五環をセットする2つの系を架橋するための閉環(方法E);
以下にこれらの経路を模式的に概説する。
Figure 2009536189
2−ブロモインドール(公開国際特許出願WO2004/087714に記載のように調製した。)を、2位において適したオルトビニルアリール部分を用いて官能化した。替わりに、適したオルトホルミルアリール部分を導入および構成することができ、オルト−ビニル部分を得た。ついでこのインドール窒素を、適したω−ハロゲンアルキンを用いて官能化することができ、Pauson−Khand反応のための前駆体を得た。ついでこの前駆体を、ジコバルトオクタカルボニル等の適した触媒の存在下で反応させ、Pauson−Khand閉環条件にかけることができた。(追加の一酸化炭素圧を加えてまたは加えずに。)ついで得られた五環エノンを、ケトンに変換することができ、その官能基を、多様に構成しアルコール、(場合により置換されている。)エーテルおよび(場合により置換されている。)アミンを得た。ついでエステルの脱保護により、目標の五環を得た。替わりに、アルキン官能基をオルト置換体としてC2−アリール部分上に取り付けることが可能であり、アルケンをインドール窒素上に置いて、Pauson−Khand前駆体を得ることが可能であった(スキームに記載していない。)。
Figure 2009536189
スピロ環系を、2−ブロモインドール中間体(公開国際特許出願WO2004/087714に記載されたように調製した。)と適した2−ヒドロキシアリール部分との反応により構築した。得られた2−(2’−ヒドロキシアリール)インドールを適切に保護した2、2−ビス(ブロモメチル)プロパン1、3−ジオールと反応させることができ、ついで1又は複数の保護基(s)を切断した。ついで、該ジオールを、活性化することができ、適切に置換された求核試薬と反応させることができた。窒素の求核試薬の場合、R16はまた、適した保護基(例えばベンジル、従ってHNR16=ベンジルアミン)であることができた。この保護基の切断および替わりのR16基(R16−ハロゲンを用いるアルキル化またはR16−CHOを用いる還元アミノ化による。)の結合により、化合物の広い種類の利用が可能になった。ついでエステルの脱保護により、目標のインドールカルボン酸を得た。
Figure 2009536189
C2架橋された四環を2つの方法の1つで先ず組み立てた:インドール窒素上での官能化(例えば、α、β−不飽和エステルへの共役付加)を介する、前駆体の官能基W’/X’/Y’/M’の架橋鎖の要素W/X/Yのいずれかおよび第5の縮合環の部分になるMへの導入。ついで、Pdが介在する、クロスカップリング(例えば、Suzuki、Stilleなど)により、C2芳香環を有する前駆体官能基Z’を架橋鎖の要素Zに導入した。官能基の操作および閉環により四環系を得た。替わりに、C2官能基を有するZ’をまず組み立てることができ、ついで架橋鎖および分枝要素 W’/X’/M’を同時環化により四環に導入することができた(例えば、タンデム共役付加/アルキル化により。)。第5の環の更なる要素K/Lへの前駆体官能基K’/L’の取り付け(例えば、アルキル化)により、側鎖Jを導入し、最終の環の閉環を有効にして、五環を得るための、一級アミンとの反応に適した基質を得、次いで適切な官能基の操作を行った。
Figure 2009536189
C2芳香環を、Pdが介在するクロスカップリング法(Suzuki、Stilleなど)を介して最初に導入し、これにより前駆体要素Z’/Q’を第四および第五環要素ZおよびQの両方に導入した。ついで、架橋鎖の前駆体要素X’/W’を環化(例えば、アルキル化による)を用いてインドール窒素に加え(例えば、アシル化により)、四環を形成した。ついで、架橋鎖中の官能基の操作(例えば、アミド還元)が環化(例えば脱水による。)の引き金となり五環をセットした。ついで、エステルの脱保護により、目的の五環インドールカルボン酸を得た。
Figure 2009536189
2−ブロモインドールをインドール窒素上で官能化し(例えば、アルキル化による。)架橋鎖の要素W/Xのいずれかまたは両方に前駆体の官能基W’/X’を導入した。ついで、Pdが介在するクロスカップリング法(Suzuki、Stilleなど)により縮合二環C2芳香環を有する前駆体官能基Z’を架橋鎖の要素Zに導入した。閉環(例えば、Z’におけるVilsmeier型のアシル化による。)により五環系を得た。ついで、エステルの脱保護により、目的の五環インドールカルボン酸を得た。
Figure 2009536189
1、3−双極子間の分子内双極子付加環化反応(これは、アルデヒドおよびアミノエステルから生成され得る。)は、N−官能化グリシンエチルエステル、およびアルケニルまたはアルキニル基(可能な三重結合を示す点の結合を有する二重結合として示された。)についてのスキームFの最初の反応順序に示したように、五環系(I.Coldham、Chem.Rev.2005、102、2765参照)を構築するために用いられ得る。ついで、標準官能基の操作(水素化または脱水素化、アミド形成、アミンへのアミドの還元)により、目的の分子に到達する。付加環化反応はまた、スキームF中の第二の反応に示したように、アミノエステルの代わりに遊離アミノ酸を用いて実施され得る。
上記の合成順序のいずれかの間に、関係する分子のいずれかの上の感受性または反応性基を保護することが必要でありおよび/または望ましい場合がある。これは、Protective Groups in Organic Chemistry、ed.J.F.W.McOmie、Plenum Press、1973;およびT.W.Greene&P.G.M.Wuts、Protective Group in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、3rd edition、1999に記載の保護基など、通常の保護基の方法により達成され得る。該保護基は、都合の良い次の段階で、本分野で知られている方法を用いて除去され得る。
上記の中間体は、本分野で知られているかまたは、例えば、次の実施例中に記載の手順を用いて当業者に周知の通常の方法により、または既に明らかな替わりの手順により調製され得る。
当業者は、式(I)の化合物が、本分野で周知の合成法を用いて式(I)の他の化合物に転化され得ることを認識するであろう。従って、例えば式(I)の化合物(式中、Rは、COCHである。)は、例えば、ジクロロメタンなどの適した溶媒中でBBrを用いる処理によりまたはジオキサン、THFおよび/またはメタノールなどの適した溶媒中でNaOHを用いる処理により、エステルのカルボン酸への転化により、式(I)の化合物(式中、Rは、COHである。)に転化され得る。
更に、式(I)の化合物(式中、R16は、水素である)は、DIPEAなどの塩基およびHATUなどのカップリング剤の存在下で、ジクロロメタンなどの適した溶媒中で、(C1−6アルキル)−O−C(O)(CH1−3NR1718との反応により式(I)の化合物(式中、R16は、C(O)(CH1−3NR1718である。)に転化され得る。
加えて、式(I)の化合物(式中、Qは、ヒドロキシである。)は、DMFなどの適した溶媒中、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下で、ClCH(CH0−2ヘテロアリールとの反応により式(I)の化合物(式中、Qは、OCH(CH0−2ヘテロアリールである。)に転化され得る。
式(I)の化合物(式中、R21は、水素である。)はまた、DMFなどの適した溶媒中で、炭酸カリウムなどの無機炭酸塩およびClCH(CH0−2NR2223との反応により、式(I)の化合物(式中、R21は、C(O)O(CH1−3NR2223である。)に転化され得る。
以下の実施例は本発明を例示するものである。
本発明の化合物を、酵素阻害アッセイ(実施例i))および細胞に基づくサブゲノム複製アッセイ(実施例ii))において、HCV RNA依存RNAポリメラーゼ(NS5B)に対する阻害活性について試験した。本化合物は一般的に、酵素アッセイにおいて1μMより低いIC50を有し、細胞に基づくアッセイにおいて、いくつかの例は.0.5μMより低いEC50を有する。
i)インビトロHCVNS5B酵素阻害アッセイ
公開国際特許出願WO96/37619は、該酵素をコードしている組み換えバキュロ・ウイルスで感染された昆虫細胞からの組み換えHCV RdRpの産生を記載している。精製した酵素は、RNAを鋳型に用いてインビトロのRNAポリメラーゼ活性を有することが示された。参考文献は、ポリ(A)およびオリゴ(U)をプライマーとしてまたはヘテロ重合性鋳型として用いる重合アッセイを記載している。トリチウム化したUTPまたはNTPsの取り込みは、酸不溶性放射能の測定により定量される。本発明は、このアッセイを用いて、上記の各種の化合物をHCV RdRpの阻害剤としてスクリーニングした。
放射性UMPの取り込みは、以下のように測定した。標準反応(50μl)は、20mMトリス、/HCl pH7.5、5mM MgCl、1mM DTT、50mM NaCl、0.03%N−オクチルグルコシド、1μCi[H]−UTP(40Cimmol、NEN)、10μMUTPおよび10μg/mlポリ(A)または5μMNTPsおよび5μg/mlヘテロ重合性鋳型を含む緩衝液の中で行った。ポリ(A) 鋳型上で作業しているアッセイにオリゴ(U)12(1μg/ml、Genset)をプライマーとして加えた。最終のNS5B酵素濃度は5nMであった。組み立ての順番は:1)化合物、2)酵素、3)鋳型/プライマー、4)NTPであった。22℃で1時間培養後、20%TCAの50μlを加え、試料をDE81フィルターに適用して反応を停止した。該フィルターを1MNaHPO/NaHPO、pH7.0、を含む5%TCAで十分洗浄し、水ついでエタノールで洗い、空気乾燥し、該フィルターに結合した放射能をシンチレーションカウンター中で測定した。この反応を上記のそれぞれの化合物の各種濃度の存在下で実施し、式:
%残存活性=100/(1+[I]/IC50
([I]は、阻害濃度、“s”は、阻害曲線の勾配である。)を用
いてIC50値を決定できた。
ii)細胞に基づくHCV複製アッセイ
Huh−7細胞をLohmannら(1999)(EMBL−genbank No.AJ242652)により記載されているI377neo/NS3−3/wtと同じRNAレプリコンで形質転換し、ついでネオマイシン硫酸塩(G418)を用いて選択して、サブゲノムHCVレプリコンを安定に維持している細胞クローンを得た。抗NS3モノクロナール抗体10E5/24(公開国際特許出願WO02/59321に記載)を用いて、96ウェルミクロタイタープレート(細胞−ELISA)中で成長した細胞に直接実施したELISAアッセイによりNS3蛋白質の発現を測定してウイルスの複製をモニターした。DMEM/10%FCSの0.1mlの最終容量において96ウェルプレートにウェルあたり10細胞の密度で細胞を播種した。プレーティングの2時間後、阻害剤の3倍の濃度を含むDMEM/10%FCSの50μlを加え、細胞を96時間培養し、ついで氷冷イソプロパノールで10分間固定した。それぞれの条件を2回試験し平均の吸光度値を計算に用いた。細胞をPBSで2回洗浄し、PBS+0.1%Triton X100+0.02%SDS(PBSTS)中の5%脱脂乾燥ミルクで遮断し、ついでミルク/PBSTSに希釈した10E5/24mabを用いて4°Cで一晩培養した。PBSTSで5回洗浄後、該細胞を室温で3時間、ミルク/PBSTSに希釈されたアルカリホスファターゼ(Sigma)に結合されたFc特異的抗マウスIgGと培養した。上記のように再度洗浄後、反応をp−ニトロフェニルリン酸二ナトリウム基質(Sigma)を用いて進展させ、405/620nmにおける吸光度を間隔をおいて測定した。計算には、阻害剤なしで培養した試料が1および1.5の間の吸光度値を有したデータセットを用いた。データをヒルの式に当てはめて、NS3(IC50)の発現を50%減少する阻害剤の濃度を計算した。
フラクションの阻害=1−(Ai−b)/(A−b)=[I]/([I]+IC50
(式中:
Ai=指示された阻害剤濃度で補充したHBI10細胞の吸光度値。
=阻害剤なしで培養されたHBI10細胞の吸光度値。
b=同じマイクロタイタープレートに同じ密度でプレーティングされ、阻害剤なしで培養したHuh−7細胞の吸光度値、
n=ヒルの係数.
iii)一般手順
すべての溶媒は、市販品(Fluka、puriss)であり、更に精製せずに用いた。通常の脱保護およびカップリング段階を除き、反応は、オーブン中で乾燥(110℃)したガラス器具中、窒素雰囲気下で行った。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で操作される回転蒸発器上で濃縮した(乾燥材の濾過後。)。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを公表されている手順(W.C.Still et al.、J.Org.Chem.1978、43、2923)に従い、または事前に充填したカラムを用いて市販のフラッシュクロマトグラフィーシステム(Biotage社およびJones FlashmasterII)上で行った。
試薬は、通常商業供給者から直接入手(供給されたまま用いた。)したが、限定された数の化合物を社内の収集から用いた。後者の場合、試薬は、科学文献または当業者に知られている日常の合成段階を用いて容易に入手可能である。
HNMRスペクトルは、300および600MHzの間の(報告された)周波数で操作されるBruker AM seriesの分光計上で記録した。非交換可能プロトン(および明らかな場合、交換可能プロトン)に対応する信号に対するケミカルシフト(δ)をテトラメチルシランに対してppmで記録し、残存溶媒のピークを基準とし測定した。信号は、順番に表にまとめた。:多重性(s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;b、広幅線およびその組み合わせ);カップリング定数はヘルツ(Hz)表示;プロトン数。質量スペクトル(MS)データは、陰(ES−)または陽(ES)イオン化モードで操作されるPerkin Elmer API100またはWaters Micro Mass ZQ上で得、結果を、親イオンのみについて電荷に対する質量の比(m/z)として報告する。分取スケールのHPLC分離をWaters486吸収検出器を装備したWaters Delta Prep 4000 separation module、mass−triggered automated Waters Fraction LynxまたはGilson preparative system上で行った。すべての場合、化合物は、15および40mL/分の間の流速を用い、水およびMeCN(両方とも0.1%TFAを含む。)の線形勾配を用いて溶出した。
実施例、スキームおよび表中で以下の略号を用いる。:Ac:アセチル;aq.:水性;Ar:アリール;atm:雰囲気;cat.:触媒の;ジオキサン:1、4−ジオキサン;dppf:(1、1’−ビスジフェニルホスヒノ)フェロセン;1、2−DCE:1、2−ジクロロエタン;DCM:ジクロロメタン;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;DMAP:N,N−ジメチルピリジン−4−アミン;DME:ジメトキシエタン;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;DMP:Dess−Martin Periodinane;EDACHCl:1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩;eq:当量;EtN:トリエチルアミン;EtOAc:酢酸エチル;EtO:ジエチルエーテル;EtOH:エタノール;h:時間;EtSiH:トリエチルシラン;HOAc:酢酸;HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩;Me:メチル;MeCN:アセトニトリル;MeOH:メタノール;min:分;MS:質量スペクトル;NBS:N−ブロモスクシニミド;PE:石油エーテル;Ph:フェニル;quant:定量的;RP−HPLC:逆相高圧液体クロマトグラフィー;RT:室温;sec:秒;SFC:超臨界流体クロマトグラフィー法;s.s.:飽和溶液;TBTU:O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;THP:テトラヒドロピラニル;TMS:トリメチルシリル。
10−シクロヘキシル−2−(ジメチルアミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
2−ブロモ−3−シクロヘキシルインドール−6−カルボン酸メチルエステル(1当量、WO2004/087714に記載のように調製した。)を2−ビニルベンゼンボロン酸(1.6当量)と混合し、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(0.15当量)を加え、混合物を脱ガスし、ジオキサンおよび2M炭酸ナトリウム水溶液(5当量)を加えた。該混合物を窒素雰囲気下で110℃に加熱した。2時間後、すべての揮発物を真空中で除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,10:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を黄色結晶として得た(83%)。MS(ES):360.4(M+H)。
段階2:3−シクロヘキシル−1−プロプ−2−イン−1−イル−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
3−シクロヘキシル−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルをDMFに溶解(0.277M)し、水素化ナトリウム(1.2当量)を加えた。ガスの発生が止まった後、トルエン中のプロパルギルブロミドの溶液(80%溶液,1.6当量)を加えた。3時間後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,20:1)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を無色の泡として得た(84%)。MS(ES):398.4(M+H)。
段階3:10−シクロヘキシル−2−オキソ−1,2,4,14b−テトラヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
3−シクロヘキシル−1−プロプ−2−イン−1−イル−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルをトルエン(0.04M)に溶解し、4Aのモレキュラーシーブを加え、混合物をアルゴンで洗浄した。
ジコバルトオクタカルボニル(1.2当量)を加え、洗浄手順を繰り返し、ついで該混合物を室温で1時間攪拌放置した。ついでフラスコを110℃に余熱した油浴に浸した。℃5時間後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,9:1)にかけた。溶媒の蒸発後、黄色固体を得た(36%)。MS(ES):426.4(M+H)。
段階4:10−シクロヘキシル−2−オキソ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
10−シクロヘキシル−2−オキソ−1,2,4,14b−テトラヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルを2−プロパノール/EtOAcに溶解(1:5,0.17M)し、10%パラジウム炭素を加え、脱ガス後、1気圧の水素圧をかけた。5時間後、すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,8.5:1.5)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を無色の固体として得た(67%)。MS(ES):428.4(M+H)。
段階5:10−シクロヘキシル−2−(ヒドロキシイミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
10−シクロヘキシル−2−オキソ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルをメタノール/EtOAcに溶解(1:1,0.024M)し、この溶液を60℃に保たれた水中のヒドロキシシルアミン塩酸塩(2当量)および酢酸ナトリウム(2当量)溶液(0.4M)に加えた。得られた混合物を60℃で2時間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,7:3)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を無色固体として得た(83%)。MS(ES):443.4(M+H)。
段階6:2−アミノ−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
10−シクロヘキシル−2−(ヒドロキシイミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルを酢酸に溶解(0.016M)し、該溶液を酸化白金(IV)に加えた。50psiの水素圧をかけ、3.5時間水素化を行った。混合物を濾過し、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。生成物を無色の固体として得た(定量的、ジアステレオマーの5:1の混合物)。MS(ES):429.5(M+H)。
段階7:10−シクロヘキシル−2−(ジメチルアミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
2−アミノ−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルをDCMに溶解(0.04M)し、pHを酢酸を用いて4に調整した。水中のホルムアルデヒド溶液(35%、5当量)を加え、混合物を45分間攪拌して放置した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5当量)を加え、混合物を室温で一晩攪拌して放置した。該混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。無色の固体を得た(94%、ジアステレオマーの5:1混合物)。得られた10−シクロヘキシル−2−(ジメチルアミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルをMeOH/THF/水(1:1:0.5)に溶解し、0.3M溶液を得た。1MKOH水溶液(10当量)を加え、混合物45℃に温めた。5時間後、生成物を分取RP−HPLC(Waters xterra製カラム、10%MeCN>99% MeCN,0.1%TFA,10分)で単離した。凍結乾燥後、無色の固体を得た(37%,ジアステレオマー単独)。構造決定は、re1全シス構造を示した。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ8.15(s,1H),7.90(d,1H,J8.59),6.54(d,1H,J8.59),7.50−7.42(m,4H),4.61(d,1H,J15.15),3.76−3.70(m,2H),2.82−2.70(m,8H),2.26−2.19(m,1H),2.18−2.02(m,4H),1.90−1.87(m,1H),1.75−1.72(m,2H),1.57−1.39(m,4H),1.24−1.15(m,1H);MS(ES):443.4(M+H)。
14−シクロヘキシル−1−イソプロピルスピロ[アゼチジン−3,7−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:5,5−ビス(ブロモメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン
アセトン/2,2−ジメトキシプロパン(10:1)中の2,2−ビス(ブロモメチル)プロパン−1,3−ジオールの0.2M溶液に0℃でパラトルエンスルホン酸一水和物(0.1当量)を加え、溶液を室温で2時間攪拌した。EtOAcを用いて中性アルミナのパッド上で濾過し、真空中で溶媒の蒸発後、表題化合物を白色固体として得た(定量的)。HNMR(300MHz,CDCl,300K)δ3.80(s,4H),3.58(s,4H),1.42(s,6H)。
段階2:3−シクロヘキシル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
1,2−ジメトキシエタンおよびエタノールの混合物中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した。)の溶液(5:2,v/v,0.2M)にNaCO(2M水溶液)の2当量、(2−ヒドロキシフェニル)ボロン酸の1.3当量およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の0.1当量を加えた。混合物を乾燥窒素流で完全に脱ガスし、ついで一晩100℃に加熱した。反応混合物を冷却させ、若干のEtOAcで希釈し、セライトのプラグ上で濾過した。濾液をEtOAcで希釈し、有機相を水、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し濾過し、真空中で濃縮した。該粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(1:7EtOAc/石油エーテル、ついで1:3)で精製し表題化合物を淡黄色個体として得た(60%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ1.14−1.38(m,3H),1.63−1.81(m,5H),1.82−1.96(m,2H),2.62−2.70(m,1H),3.84(s,3H),6.92(t,J7.4,1H),7.00(d,J8.0,1H),7.22(dd,J1.3,7.5,1H),7.26(dt,J1.4,8.0,1H),7.57(dd,J1.2,8.5,1H),7.78(d,J8.5,1H),7.98(d,J1.2,1H),9.69(s,1H),11.22(s,1H);MS(ES)m/z350(M+H)
段階3:14’−シクロヘキシル−2,2−ジメチルスピロ[1,3−ジオキサン−5,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチル
DMF中の先述の生成物の脱ガス溶液(0.2M)に、NaH(鉱油中の60%分散液)の5.0当量を加え、該溶液を室温で20分間攪拌した。ついで、混合物を70℃に予熱した油浴に置き、乾燥DMF中の5,5−ビス(ブロモメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン(1.5当量)の脱ガスした0.4M溶液を加え、該混合物を1時間攪拌した;追加の求電子剤(1.5当量)を加え、攪拌を70℃で3時間続けた。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液で停止し、1NHClで酸性化し、EtOで抽出した;有機相を水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。粗生成物をクロマトグラフィー(PE/EtOAc)で精製し、表題化合物を得(50%)、出発物質を回収した(44%)。HNMR(400MHz,CDCl,300K)δ8.44(s,1H),7.84(d,1H,J8.5),7.74(dd,1H,J8.5,1.3),7.41(b.t,1H,J7.8),7.23(dd,1H,J7.8,1.7),7.13−7.17(m,2H),4.79(d,1H,J15.3),4.15(d,1H,J12.5),3.93(s,3H),3.83(d,1H,J11.8),3.77(d,1H,J12.5),3.72(d,1H,J15.3),3.69(d,1H,J12.3),3.59(d,1H,J11.8),3.49(d,1H,J12.3),2.80−2.72(m,1H),2.11−1.68(m,7H),1.66(s,3H),1.45(s,3H),1.21−1.38(m,3H);MS(ES)m/z490(M+H)
段階4:14’−シクロヘキシル−1−イソプロピルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸
MeOH/THF1:2中の14’−シクロヘキシル−2,2−ジメチルスピロ[1,3−ジオキサン−5,7’−インドロ[1,2e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチルの懸濁液(0.03M)にパラトルエンスルホン酸一水和物の触媒量を加え、溶液を室温で3時間攪拌した。EtOAcを用いて、中性アルミナのパッド上で濾過し、真空中で溶媒の蒸発後、14−シクロヘキシル−7,7−ビス(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−6H−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11−カルボン酸メチルを得た(定量的)。0℃で乾燥MeCN中の14−シクロヘキシル−7,7−ビス(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−6H−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11−カルボン酸メチルの溶液(0.05M)に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(Trifiic anhydride)(2.8当量)を加え、DIPEA(3.0当量)を加え、混合物を0℃で15分間攪拌し、ついで更にDIPEAの3.0当量を加え、ついでi−PrNH(2当量)を加えた。該混合物を密閉容器に移し、70℃で4時間攪拌を続けた。EtOAcを加え、有機相を水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジオキサン中の1NKOH水溶液で加水分解(65℃で一晩)し;蒸発乾固して残渣を得、それをRP−HPLCで精製して表題化合物を得た(4%)。HNMR(300MHz,DMSO−d,330K)δ8.50(s,1H),7.87(d,1H,J8.3),7.70(d,1H,J8.3),7.51−7.46(m,1H),7.24−7.15(m,3H),5.16(b.d,1H,J15.9),4.28(d,1H,J12.7),4.20(d,1H,J12.7),4.1−3.5(m,6H),2.75−2.66(m,1H),2.01−1.58(m,7H),1.39−1.17(m,9H);MS(ES)m/z459(M+H)
11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:2−(2−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
ジオキサン中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載されているように調製した。)の溶液(0.07M)に、窒素雰囲気下、室温でビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)の0.3当量を加えた。ついで、NaCO(2M溶液)水溶液の2当量、ついでtert−ブチル[2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]カルバミン酸塩の2当量を加え、反応フラスコを100℃に予熱した油浴に2時間浸した。反応混合物を冷却させ、濾過した。濾液をDCMで希釈し、有機相をHO、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し濾過し、真空中で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;1:9EtOAc/PE)により精製し、表題化合物を固体として得た(69%)。MS(ES)m/z449(M+H)
段階2:2−(2−アミノフェニル)−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DCM中の2−(2−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.1M)に0℃でTFA(137当量)を加え、溶液を室温で1時間攪拌した。揮発物を真空中で除去し、残渣をEtOAcで希釈した。有機相を飽和NaHCO水溶液(2回)、ついで食塩水で洗浄した。該有機相をNaSO上で乾燥し、濾過し溶媒を真空中で蒸発させ、表題化合物を得た(定量的)。MS(ES)m/z349(M+H)
段階3:13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−6,10−ジカルボン酸ジメチル
クロロアクリル酸メチル(1.7当量)、トリエチルブチルアンモニウムクロライド(0.2当量)および炭酸カリウム(6当量)を乾燥MeCN中の2−(2−アミノフェニル)−3−シクロヘキシル−1H−インドール−
6−カルボン酸メチル溶液(0.02M)に加えた。混合物を一晩60℃で加熱した。混合物を室温に冷やし、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をMeOHに入れ、トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中の2N溶液)の5当量を滴下して加えた。
ついで揮発物を真空中で除去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO;2:8EtOAc/PE)により精製した。表題化合物を固体として得た。(45%)。MS(ES)m/z433(M+H)
段階4:5−(クロロアセチル)−13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−6,10−ジカルボン酸ジメチル
13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−6,10−ジカルボン酸ジメチル(1当量)を含む封管にクロロアセチルクロライド(5当量)を加えた。混合物を一晩40℃で加熱した。該混合物を室温に冷却させた後、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて表題化合物を得た(定量的)。MS(ES)m/z509(M+H)
段階5:11シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,4−ジオキソ−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン8−カルボン酸メチル
N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(6当量)およびトリエチルアミン(1当量)をTHF中の5−(クロロアセチル)−13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−6,10−ジカルボン酸ジメチル(0.04M)に加え、混合物を50℃で2晩攪拌した。ついで、溶媒を真空中で濃縮し、該混合物をEtOAcで希釈した後、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させて表題化合物を得た(65%)。MS(ES)m/z529(M+H)
段階6:11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸メチル
THF中の11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,4−ジオキソ−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸メチルの溶液(0.02M)に、BHTHF(THF中の1M溶液)の10当量を加え、溶液を室温で一晩攪拌した。ついで、更にBHTHF(THF中の1M溶液)の10当量を加え、該溶液を室温で更に24時間攪拌した。反応液をMeOHで注意深く希釈し(モル濃度を0.02Mにするために。)、MeOH中の1.25MHCl溶液を加えた(0.24MのHClの最終のモル濃度を得るた。)。反応液を一晩70℃で加熱した。該反応液を室温に冷却させ、真空中で揮発物の容量を減らし、EtOAcで希釈した。有機相を飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させ表題化合物を得た(定量的)。該物質を更に精製せずに次の段階で用いた。MS(ES)m/z501(M+H)
段階7:11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸
11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−
d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸メチルをジオキサン:HO(1:1)の混合物に溶解(0.1M)し、この溶液にKOH(5N)の水溶液の3当量を加えた。溶液を60℃で2時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、HCl(1N)水溶液で酸性化した。該混合物を凍結乾燥し、残渣をRP−HPLC(Waters XTerra製分取カラム。C18,5μm。移動相:0.1%TFAで緩衝されたMeCN/HO)で精製した。純粋な化合物を含む分画を合わせ、凍結乾燥し、表題化合物を得た(10%)。HNMR(400MHz,DMSO−d+TFA,330K)δ8.16(s,1H),7.89(d,1H,J8.4),7.66(d,1H,J8.4),7.53−7.49(m,1H),7.40−7.38(m,1H),7.31−7.29(m,2H),4.55−4.51(m,1H),4.03−4.00(m,1H),3.90−3.88(m,1H),3.55−3.44(m,8H),2.85−2.72(m,8H),2.50−2.49(m,1H),2.07−1.89(m,4H),1.78−1.74(m,2H),1.59−1.56(m,1H),1.40−1.38(m,2H),1.23−1.15(m,1H);MS(ES)m/z487(M+H)
11−シクロヘキシル−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,17,17a−ヘキサヒドロ−6H−インドロ[2,1−a]ピラジノ[2,1−d][2,5]ベンゾジアゾシン−14−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリル酸メチル
MeCN中のN−(tert−ブトキシカルボニル)セリナート溶液(0.9M)に、DIPEAの0.1当量およびジ−tert−ブチルジカオボナートの2.5当量を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。
揮発物を真空中で除去し、残渣をEtOAcに入れた。有機相をNHCl、NaHCO(s.s.)水溶液、ついで食塩水で洗浄後、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させ、表題化合物を得た(定量的)。該物質を更に精製せずに次の段階で用いた。MS(ES)m/z302(M+H)
段階2:1−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
MeCN中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した。)溶液(0.2M)に、KCOの6.0当量および2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリル酸メチルの1.0当量を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。ついで、該混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮し、表題化合物を得た(98%)。MS(ES)m/z636(M+H),MS(ES)m/z638(M+H)
段階3:1−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
ジオキサン中の1−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.15M)に、NaCO(2M水溶液)の6当量、(2−ホルミルフェニル)ボロン酸の1.5当量およびビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)の0.2当量を加えた。混合物を還流で1.5時間加熱した。反応混合物を濾過し、ついで濾液をEtOAcで希釈した。有機相をHO、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥後、濾過し、真空中で濃縮した。
粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し(Biotageカートリッジ,1.0:9.0EtOAc/PE)、表題化合物を得た(65%)。MS(ES)m/z663(M+H)
段階4:1−(2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DCM中の1−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.05M)に、TFAの大過剰(>100当量)を加え、該溶液を室温で20分間攪拌した。揮発物を真空中で除去し、残渣をEtOAcおよびNaHCO水溶液の間に分配した。有機相を食塩水で洗浄後、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させ、表題化合物を得た(定量的)。MS(ES)m/z463(M+H)
段階5:14−シクロヘキシル−5,6,7,8−テトラヒドロインドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−7,11−ジカルボン酸ジメチル
1,2−DCE中の1−(2−アミノ−3−メトキシ−3−オキソプロピル)−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.04M)に、NaBH(OAc)の2当量を加え、該溶液を一晩室温で攪拌した。反応混合物をEtOAcで希釈した。有機相をNaHCO(s.s.)および食塩水で洗浄後、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させ、表題化合物を得た(定量的)。MS(ES)m/z447(M+H)
段階6:11−シクロヘキシル−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル1−1,4−ジオキソ−1,2,3,4,17,17a−ヘキサヒドロ−6H−インドロ[2,1−a]ピラジノ[2,1−d][2,5]ベンゾジアゾシン−14−カルボン酸メチル
DMF中の14−シクロヘキシル−5,6,7,8−テトラヒドロインドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−7,11−ジカルボン酸ジメチル溶液(0.1M)にNaH(鉱油中の60%分散液)の1.4当量を加え、該溶液を室温で30分間攪拌した。ついで、ブロモアセチルブロマイドの1.2当量を加え、混合物を室温で20分間攪拌した。該混合物に、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミンの2当量を加え、反応混合物を50℃で30分間加熱した。溶液をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水性相をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機物を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させ、表題化合物を得た。該物質を更に精製せずに次の段階で用いた。MS(ES)m/z543(M+H)
段階7:11−シクロヘキシル−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル1−1,2,3,4,17,17a−ヘキサヒドロ−6H−インドロ[2,1−a]ピラジノ[2,1−d][2,5]ベンゾジアゾシン−14−カルボン酸
THF(0.15M)中の11−シクロヘキシル−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,4−ジオキソ−1,2,3,4,17,17a−ヘキサヒドロ−6H−インドロ[2,1−a]ピラジノ[2,1−d][2,5]ベンゾジアゾシン−14−カルボン酸メチル溶液に、BH30MeS(THF中の2M溶液)の20当量を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。MeOH中の1.25NHClを加えて、泡立ちがなくなるまで、該溶液を慎重に反応を停止させた。
ついで、混合物を乾燥まで沸騰し揮発物を追い出した。粗残渣をMeOHに溶解(0.06M)し、NaOH水溶液の10当量を加えた。溶液を60℃で5時間攪拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。ついで、粗生成物を分取HPLC(固定相:WatersXTERRA製カラム。C18,5ミクロン。移動相:0.1%TFAで緩衝されたMeCN/HO)で精製した。純粋な化合物を含む分画を合わせ、凍結乾燥し、表題化合物を白色粉末として得た。(14−シクロヘキシル−5,6,7,8−テトラヒドロインドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−7,11−ジカルボン酸ジメチルから8%収率)。HNMR(400MHz,DMSO−d+TFA,330K)δ8.15(s,1H),7.93(d,J8.4,1H),7.90−7.85(m,1H),7.76(d,J8.4,1H),7.70−7.60(m,2H),7.59−7.49(m,1H),4.50−4.40(m,1H),4.30−4.20(m,1H),4.00−3.80(m,2H),3.80−3.70(m,1H),3.70−3.50(m,2H),3.40−3.20(m,5H),2.79(s,6H),2.80−2.70(m,2H),2.70−2.60(m,2H),2.00−1.80(m,3H),1.80−1.60(m,2H),1.60−1.50(m,1H),1.40−1.10(m,4H);MS(ES)m/z501(M+H)
14−シクロヘキシル−5−メチル−7,8−ジヒドロイミダゾ[4,5,1−jk]インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−11−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:[3−(アセチルアミノ)−2−アミノフェニル1ボロン酸
下、EtOH中の[3−(アセチルアミノ)−2−ニトロフェニルボロン酸(0.05M)にEtOH中のスラリーとして10%パラジウムカーボン(触媒)を加えた。反応容器の雰囲気を水素(1気圧)で洗い流し、反応液を室温で20分間激しく攪拌した。ついで、水素雰囲気をNで置換後、セライトのプラグを通して濾過し、EtOHで十分洗浄した。該EtOH溶液を真空中で濃縮し、表題化合物を褐色固体として得、これを次のクロスカップリング段階に直ちに用いた。MS(ES)m/z195(M+H)
段階2:2−[3−(アセチルアミノ)−2−アミノフェニル]−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
ジオキサン中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸エステル(市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714中に記載のように調製した。)溶液(0.06M)に[3−(アセチルアミノ)−2−アミノフェニル]ボロン酸(上記の実施例5、段階1中に記載のように調製した。)(1.1当量)を加えた。2MのNaCO(4当量)水溶液を導入し、混合物を窒素雰囲気下で超音波処理により脱ガスし後、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)(0.2当量)を導入し、105℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却させた後、EtOAcおよび水の間に分配した。水性相を2回EtOAcで抽出し、合わせた有機物を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。
フラッシュクロマトグラフィー(5%MeOH/CHCl)で精製し、表題化合物をガラス状物質として得た(59%)。MS(ES)m/z406(M+H)
段階3:2−{3−(アセチルアミノ)−2−[(クロロアセチル)アミノ]フェニル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
下で、N−メチルモルホリン(1当量)およびクロロアセチルクロライド(1当量)をCHCl中の2−[3−(アセチルアミノ)−2−アミノフェニル]−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの攪拌溶液(0.03M)に加えた。室温で1時間攪拌後、さらにN−メチルモルホリン(1当量)およびクロロアセチルクロライド(1当量)を導入した。反応液を更に1時間攪拌後、CHClで希釈し、1NHCl水溶液、水および食塩水で洗浄した。ついで有機物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、表題化合物褐色固体として得、これを更に精製せずに次の段階に用いた。(91%)。MS(ES)m/z482(M+H),484(M+H)
段階4:4−(アセチルアミノ)−13−シクロヘキシル−6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−10−カルボン酸メチル
下、室温で無水DMF中の2−{3−(アセチルアミノ)−2−[(クロロアセチル)アミノ]フェニル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの攪拌溶液(0.02M)にNaH(鉱油中の60%分散液)(1.7当量)を加えた。反応液を1時間激しく攪拌し、1NHCl水溶液で反応を停止し、EtOAc中に抽出した。水性相をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物を1NHCl水溶液、水および食塩水で十分洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して表題化合物を褐色ガラス状物質として得た(94%)。この物質を更に精製せずに次の段階に用いた。MS(ES)m/z446(M+H)
段階5:14−シクロヘキシル−5−メチル−7,8−ジヒドロイミダゾ[4,5,1−jk]インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−11−カルボン酸メチル
無水THF中の4−(アセチルアミノ)−13−シクロヘキシル−6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−10−カルボン酸メチルの攪拌溶液(0.02M)に、N下、室温でBH・MeS複合体(THF中2M)(20当量)を加えた。45分後、更にBH・MeS複合体(THF中2M)(5当量)を導入し、反応液を1時間攪拌して放置した。1NHCl水溶液およびMeOHを注意深く添加して反応を停止後、飽和NaHCO水溶液およびEtOAcの間に分配した。有機物を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(3%MeOH/CHCl)で精製し、表題化合物を得た(36%)。MS(ES)m/z414(M+H)
段階6:14−シクロヘキシル−5−メチル−7,8−ジヒドロイミダゾ[4,5,1−jk]インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−11−カルボン酸
14−シクロヘキシル−5−メチル−7,8−ジヒドロイミダゾ[4,5,1−jk]インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−11−カルボン酸メチルをHO/MeOH/THF(1/1/1)(0.015M)およびLiOHの混合物に溶解した。HO(4.4当量)を加えた。反応混合物を60℃で3時間加熱して攪拌後、室温に冷却し、1NHCl水溶液で酸性化した。揮発物を真空中で除去し、残渣をRP−HPLC(固定相:Waters XTERRA製カラム。C18,5ミクロン。移動相:0.1%TFAで緩衝されたMeCN/HO。)で精製した。純粋な化合物を含む分画を合わせ、凍結乾燥し、表題化合物を白色粉末として得た(68%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ8.30(s,1H),7.99(d,1H,J8.6),7.79(d,1H,J7.6),7.68(d,1H,J8.6),7.67−7.56(m,2H),5.39−5.29(m,1H),4.80−4.72(m,1H),4.38−4.29(m,1H),4.23−4.14(m,1H),3.14−3.06(m,1H),2.73(s,3H),2.19−2.06(m,3H),1.98−1.90(m,1H),1.78−1.72(m,2H),1.55−1.42(m,3H),1.24−1.14(m,1H);MS(ES)m/z400(M+H)
3−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−4H−インドロ[4’,3’:3,4,5]アゼピノ[1,2−a]インドール−10−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:13−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1H,1’H−2,4’−ビインドール−6−カルボン酸メチル
ジオキサン中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した。)溶液(0.15M)に、NaCO(2M水溶液)の6当量、1H−インドール−4−イルボロン酸の1.5当量およびビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)の0.2当量を加えた。混合物を還流で1.5時間加熱した。反応混合物を濾過し、ついで、濾液をEtOAcで希釈した。有機相をNaCO水溶液、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥後、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage カートリッジ、6.0:4.0 EtOAc/PE)で精製し、表題化合物を得た(95%)。MS(ES)m/z458(M+H)
段階2:13−シクロヘキシル−6−オキソ−6,7−ジヒドロ−4H−インドロ[4’,3’:3,4,5]アゼピノ[1,2−a]インドール−10−カルボン酸メチル
ジオキサン中の3−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1H,1’H−2,4’−ビインドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.10M)にPOClの3当量を加え、混合物を140℃で2時間攪拌した。溶液を冷却させた後、1NHCl水溶液の過剰を加え、還流で30分加熱した。
ついで、揮発物を真空中で除去し、表題化合物を得、これを次の段階で直接用いた。MS(ES)m/z413(M+H)
段階3:13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−4H−インドロ[4’,3’:3,4,5]アゼピノ[1,2−a]インドール−10−カルボン酸
THF中の13−シクロヘキシル−6−オキソ−6,7−ジヒドロ−4H−インドロ[4’,3’:3,4,5]アゼピノ[1,2−a]インドール−10−カルボン酸メチル溶液(0.15M)に、BH・MeS(THF中2M)の20当量を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。MeOH中の1.25NNHClを加えて、泡立ちがなくなるまで、該溶液を慎重に反応を停止した。ついで、混合物を乾燥まで沸騰し揮発物を追い出した。残渣をMeOH(0.06M)に溶解し、1NNaOH水溶液の10当量を加えた。該溶液を60℃で2時間攪拌後、揮発物を真空中で除去した。粗生成物を分取HPLC(固定相:Waters XTERRA製カラム。C18,5ミクロン。移動相:0.1%TFAで緩衝されたMeCN/HO。)で精製した。純粋な化合物を含む分画を合わせ、凍結乾燥し、表題化合物を得た(3−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1H,1’Η−2,4’−ビインドール−6−カルボン酸メチルから12%の収率)。HNMR(400MHz,DMSO−d+TFA,300K)δ8.20(s,1H),7.85(d,J8.4,1H),7.65(d,J8.4,1H),7.45(d,J7.9,1H),7.30−7.10(m,3H),5.20−5.00(m,1H),4.10−3.90(m,1H),3.30−3.10(m,2H),2.80−2.70(m,1H),2.10−1.80(m,3H),1.70−1.50(m,2H),1.50−1.30(m,3H),1.30−1.00(m,2H);MS(ES)m/z385(M+H)
10−シクロヘキシル−5H,16H−イミダゾ[2,1−d]インドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−13−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DME/EtOΗ5:2中の2−ブロモ−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(WO2004/087714に記載のように調製した。)溶液(0.04M)を[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(1.2当量)、NaCO(6当量)およびPd(PPh(0.1当量)を用いて80℃で処理した。1時間後、混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄し、ついで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィー(7:3PE/EtOAc)により精製し、表題化合物を固体として得た(93%)。MS(ES+)m/z364(M+H)。
段階2:2−[2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)フェニル]−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの溶液(0.039M)を2,6−ルチジン(2当量)、ついでtert−ブチル(ジメチル)シリルトリフルオロメタンスルホン酸(1.2当量)で処理した。該溶液を15分間攪拌した。真空中で揮発物を除去し、残渣を得、これをEtOAcで希釈し、1NHCl、飽和NaHCO水溶液、食塩水で洗浄し、乾燥し、真空中で濃縮して表題化合物を固体として得た(90%)。MS(ES+)m/z478(M+H)。
段階3:1−[(1−ベンジル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
先述の物質の溶液(0.09M)を0℃に冷却し、NaH(鉱油中60%懸濁液、2.7当量)で処理した。混合物を30分攪拌し、ついで20℃に温めた。1−ベンジル−2−(クロロメチル)−1H−イミダゾール−3−イウムクロライド(1.1当量)を加え、該混合物を3時間攪拌し、ついでEtOAcに入れ、食塩水で洗浄し、乾燥し、真空中で濃縮した。残渣をシリカ上のフラッシュクロマトグラフィー(25%から30%までのEtOAc:PEを溶出液として。)により精製し、表題化合物を得た(18%)。MS(ES+)m/z534(M+H)。
段階4:3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル−1−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
MeOH中の先述の物質の溶液(0.05M)をPd/C(10%)20wt/%で処理し、水素雰囲気下で攪拌した。混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して表題化合物を得た(80%)。MS(ES+)m/z444(M+H)。
段階5:10−シクロヘキシル−5H,16H−イミダゾ[2,1−d]インドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−13−カルボン酸メチル
先述の物質をTHF溶解(0.018M)し、ついで、PhP(2.5当量)およびDEAD(2.5当量)を加えた。混合物を30分間攪拌し、ついで、溶媒を真空下で蒸発させ、残渣を直接RPHPLC(C18,5μM,HO/MeCN(溶離液として1%TFAを使用。))により精製して所望の生成物をTFA塩として得た。MS(ES+)m/z426(M+H)。
段階6:10−シクロヘキシル−5H,16H−イミダゾ[2,1−d]インドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−13−カルボン酸
先述の物質をジオキサン/水2:1の溶液に溶解(0.043M)し、5NKOH(3当量)で処理、60℃に1時間加熱した。この溶液を直接RPHPLC(C18,5μM,HO/MeCN(溶離液として1%TFAを使用))で精製し、所望の生成物をTFA塩として得た。HNMR(300MHz,DMSO−d,300K)δ12.8(brs,1H),8.13(s,1H),7.93(d,J8.4,1H),7.80−7.64(m,5H),7.62−7.52(m,2H),5.78(d,J17.6,1H),5.49.(d,J14.2,1H),4.78(d,J17.6,1H),4.54(d,J14.2,1H),2.76−2.64(m,1H),1.98−1.60(m,7H),1.10−1.40(m,3H),1.60−1.98(m,7H)。MS(ES+)m/z412(M+H)。
14−シクロヘキシルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,3’−オキセタン]−11−カルボン酸
Figure 2009536189
MeOH/THF1:2中の14’−シクロヘキシル−2,2−ジメチルスピロ[1,3−ジオキサン−5,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチル(実施例2,段階3で調製された。)懸濁液(0.03M)に、TsOH水和物の触媒量を加え、溶液を室温で3時間攪拌した。EtOAcを用いて中性アルミナのパッド上で濾過し、真空中で溶媒を除去後、14−シクロヘキシル−7,7−ビス(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−6H−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11−カルボン酸メチルを得た(定量的)。乾燥MeCN中のこの物質の溶液(0.05M)に,0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(trifiic anhydride)(2.8当量)を加え、DIPEA(3.0当量)を加え、混合物を0℃で15分間攪拌し、ついで、更にDIPEAの3.0当量を加えた;i−PrNH(2当量)を加え、混合物を密閉容器に移し、70℃で4時間攪拌を続けた。EtOAcを加え、有機相を水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。残渣をジオキサン中の1NKOH水溶液で加水分解(65℃、一晩)し;蒸発乾固して残渣を得、これをRP−HPLCで精製して表題化合物(15%)および14’−シクロヘキシル−1−イソプロピルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸(4%)を得た。HNMR(400MHz,DMSO−d,330K)δ1.14−1.38(m,3H),1.56−2.04(m,7H),2.64−2.76(m,1H),3.87(d,J15.6,1H),4.11(d,J6.1,1H),4.17(d,J12.5,1H),4.36(d,J6.1,1H),4.44(d,J12.5,1H),4.55(d,J6.3,1H),4.59(d,J6.1,1H),5.14(d,J15.4,1H),7.20−7.24(m,3H),7.47(bt,J6.6,1H),7.66(d,J8.3,1H),7.85(d,J8.3,1H),8.38(s,1H);MS(ES)m/z418(M+H)
14−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[アゼチジン−3,7−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11’−カルボン酸
Figure 2009536189
MeOH/THF1:3中の14’−シクロヘキシル−2,2−ジメチルスピロ[1,3−ジオキサン−5,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチル(実施例2,段階3)の懸濁液(0.03M)にTsOH−水和物(1当量)を加え,該溶液を室温で6時間攪拌した。溶出液としてEtOAcを用いて中性アルミナパッド上で濾過し、真空中で溶媒の蒸発後、14−シクロヘキシル−7,7−ビス(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−6H−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11−カルボン酸メチルを得た(91%)。この物質の乾燥MeCN中の溶液(0.05M)に0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(trifiic anhydride)(3.5当量)を加え、混合物を0℃で15分間攪拌し、ついで更にDIPEAの4.0当量を加えた;N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン(2当量)を加え、該混合物を70℃で2時間攪拌した。溶媒を除去後、EtOAcを加え、有機相を水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、溶媒を真空中で除去した。残渣を脱ガス条件下、ジオキサン中の1NKOH水溶液で加水分解し(75℃,2h);0℃で1NHClを用いて反応を停止後、蒸発乾固して残渣を得、これをRP−HPLCで精製して、表題化合物を得た(TFA塩,25%)。HNMR(600MHz,DMSO−d,300K)δ1.15−1.37(m,3H),1.22(t,7.1,6H),1.57(bd,J11.6,1H),1.67−1.74(m,2H),1.84(bd,J11.6,1H),1.90−2.02(m,3H),2.64−2.68(m,1H),3.18(q,J7.1,4H),3.24−3.30(m,2H),3.74(bs,2H),3.86(d,J10.4,1H),3.95(bd,J15,1H),4.09(d,J10.8,1H),4.14(d,J10.4,1H),4.24(bd,J12.5,1H),4.28(bd,J12.5,1H),4.37(d,J10.8,1H),5.21(bd,J15,1H),7.20−7.22(m,3H),7.48−7.51(m,1H),7.69(d,J8.4,1H),7.90(d,J8.4,1H),8.55(s,1H);MS(ES)m/z516(M+H)
14−シクロヘキシル−1−(N,N−ジメチル−β−アラニル)スピロ[アゼチジン−3,7−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−11’−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:1−ベンジル−14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチル
この化合物を、14’−シクロヘキシル−2,2−ジメチルスピロ[1,3−ジオキサン−5,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸エステル(実施例2,段階3)および実施例9に記載のベンジルアミンから調製した。フラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc2:1)により表題化合物および14−シクロヘキシルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,3’−オキセタン]−11−カルボン酸メチルの混合物を65%収率で得た。MS(ES)m/z521(M+H)
段階2:14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン11’−カルボン酸メチル
MeOHおよびEtOAc(2:1)中の1−ベンジル−14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチルの0.07M溶液を10%Pd/Cおよび3MHClの存在下、H雰囲気下で3日間攪拌した。反応混合物をセライト上で濾過し、トルエン、ペンタンおよびEtOと共蒸発させ固体を得た;この固体をEtOで洗浄し、乾燥し、表題化合物をHCl塩として得た(46%)。MS(ES)m/z431(M+H)
段階3:14’−シクロヘキシル−1−(N,N−ジメチル−β−アラニル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸
14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸メチル(HCl塩)を乾燥DCMに溶解(0.1M)し,DIPEA(4当量)、N,N’−ジメチル−β−アラニン(2当量)およびHATU(3当量)を加え,混合物を室温で4時間攪拌し;溶媒の蒸発後、残渣をEtOAcに入れ、飽和NaHCO、水および食塩水で洗浄し,NaSO上で乾燥し、濃縮して表題化合物のメチルエステルを得、これを1NKOH/ジオキサン2:1水溶液で加水分解(50℃で2時間、ついで室温で一晩。)し;蒸発乾固して残渣を得、これをRP−HPLCにより精製し、表題化合物を得た(TFA塩,20%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,330K)δ1.17−1.38(m,3H),1.57−2.01(m,7H),2.62−3.38(m,5H),2.77(s,3H),2.81(s,3H),3.67−4.42(m,7H),4.98−5.04(m,1H),7.20−7.26(m,3H),7.48−7.54(m,1H),7.68(bd,J7.8,1H),7.88(d,J8.4,1H),8.28−8.34(m,1H);MS(ES)m/z516(M+H)
(7R)−14−シクロヘキシル−1’−メチルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,2−ピロリジン]−11−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:(3R,7aR)−7a−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−(トリクロロメチル)テトラヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−1−オン
CHCl中のL−プロリン溶液(1M)に抱水クロラール(1.5当量)を加え、懸濁液を6時間還流(逆ディーン・スターク・トラップ)し;混合物を水で洗浄し、水性相をCHClで再抽出し、合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。
残渣の再結晶(EtOH)により、(3R,7aS)−3−(トリクロロメチル)テトラヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−1−オンを72%の収率で得た。この物質を乾燥THFに溶解(0.12M)し、−78℃で2MLDA(1.5当量)を加え、混合物40分間攪拌し;60%ベンジルクロロメチルエーテル(3当量)を加え、−78から0℃まで3時間攪拌を続け;水で反応を停止後、該混合物をCHCl(3x)で抽出し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc5:1)により表題化合物を得、これを更に特性化せずに次の反応に用いた(48%)。
段階2:(7aR)−7a−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−3−オン
0℃で乾燥MeOH中の(3R,7aR)−7a−[(ベンジルオキシ)メチル]−3−(トリクロロメチル)テトラヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−1−オンの0.2M溶液にSOCl(2.5当量)を加え、混合物を室温で20分間時間攪拌し、ついで、還流で4時間攪拌した。揮発物を除去後、残渣をEtOAcに入れ、飽和NaHCO、水および食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。
0℃で乾燥EtO中の粗2−[(ベンジルオキシ)メチル]−L−プロリン酸メチルの0.2M溶液をLiBH(1.6当量)およびMeOH(1.6当量)の攪拌混合物に加え;混合物を室温で2時間攪拌し、ついで水で反応を停止し、EtOAcで希釈し、水および食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して{(2S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]ピロリジン−2−イル}メタノールを得、これをそのまま用いた。この物質を乾燥DCMに溶解(0.2M)し、室温で一晩カルボニルジイミダゾール(2.5当量)で処理した;DCMで希釈後、混合物を1NHCl、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc2:1)により表題化合物を43%の全体収率で得た。
段階3:(7aS)−3−オキソジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−7a(5H)−イル]メチル4−ニトロベンゼンスルホナート
MeOH中の(7aR)−7a−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−3−オンの0.1M溶液に10%Pd/C(0.12当量)を加え、混合物を室温で一晩H雰囲気下で攪拌した;セライト上で濾過して溶媒を除去後、残渣を得、これを乾燥DCM(0.1M)に溶解し、室温で2時間、TEA(2当量)および触媒のDMAPの存在下で4−ニトロベンゼンスルホニルクロライド(1.3当量)で処理した;該混合物をDCMで希釈し、1NHCl、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して粗4−ノシラートを収率84%で得、これを更に特性化せずに用いた。
段階4:2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−シクロヘキシル−1−{[(7aR)−3−オキソジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−7a(5H)−イル]メチル}−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
乾燥DMF中の3−シクロヘキシル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(WO2006/046030に記載のように調製した;実施例9,段階1)の0.1M溶液を固体KCO(1.5当量)ついで、シリンジを用いて純粋なベンジルブロマイド(1.0当量)で処理した。得られた懸濁液を一晩攪拌した。1NHClを加え、混合物をEtOAc中に抽出した。有機相を水および食塩水で洗浄し、ついでNaSO上で乾燥し、蒸発させた。残渣を少量のペンタンと共に粉砕し、乾燥後、2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルを灰白色の固体として得た(93%)。乾燥DMF中のこの物質(1.6当量)の0.2M溶液に60%NaH(2当量)を加え、20分間攪拌後、乾燥DMF中の[(7aS)−3−オキソジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−7a(5H)−イル]メチル4−ニトロベンゼンスルホナート(1当量)の0.2M溶液を加え、65℃で4時間攪拌を続けた。飽和NHClで反応を停止後、混合物をEtOAcで抽出し,水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した;フラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc2:1)により表題化合物を得た(48%)。
段階5:2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル−1−{[(2R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]メチル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
MeOH中の2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−シクロヘキシル−1−{[(7aR)−3−オキソジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−c][1,3]オキサゾール−7a(5H)−イル]メチル}−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの0.08M溶液に1MKOH水溶液(15当量)を加え、混合物を2日間還流した。HCl水溶液の当量で反応を停止し、揮発物を蒸発後、残渣をトルエン:MeOH4:1(0.1M)に入れ、室温で過剰の(2.5当量)TMS−ジアゾメタンで1時間処理した;溶媒を蒸発させて粗2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−シクロヘキシル−1−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]メチル}−1H−インドール−6−カルボン酸メチルを得た。乾燥DCM中のこの物質の0.1M溶液にTEA(3当量)およびBocO(1.5当量)を加え、混合物を室温で一晩攪拌し、飽和NaHCOで反応を停止後、該混合物をEtOAcで抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮した;クロマトグラフィー(PE/EtOAc2:1)により表題化合物を得た(57%)。
段階6:1’−tert−ブチル11−1(7R)−14−シクロヘキシル−1’H−スピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,2’−ピロリジン]−1’,11−ジカルボン酸メチル
MeOH中の2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−{[(2R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]メチル}−3−シクロヘキシル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの0.03M溶液に10%Pd/C(0.2当量)を加え,混合物をΗ雰囲気下室温で2.5時間攪拌した;溶媒除去後、セライト上の濾過により残渣(1−{[(2R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−イル]メチル}−3−シクロヘキシル−2−(2−ヒドロキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル)を得、これを乾燥DCMに溶解(0.1M)し、室温で乾燥DCM中のPhP(2.2当量)およびDIAD(2.2当量)の混合物(0.5M)に加え;90分間還流後、すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(PE:EtOAc,2:1)で精製し、表題化合物を得た(17%)。
段階7:(7R)−14−シクロヘキシル−1’−メチルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,2’−ピロリジン]−11−カルボン酸
DCM:TFA3:1中の1’−tert−ブチル11−(7R)−14−シクロヘキシル−1’H−スピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,2’−ピロリジン]−1’,11−ジカルボン酸メチルの0.03M溶液を室温で2時間攪拌した;蒸発後に得られた残渣をMeOHに溶解(0.05M)し、TEA(3当量)、AcOH(5当量)およびNaCNBH(1.5当量)を加え;37%ホルムアルデヒド(2.7当量)水溶液を加えた後、混合物を室温で4時間攪拌した。MeOHの蒸発後、残渣を
EtOAcに入れ、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して表題化合物のメチルエステルを得(96%)、これを1NKOH水溶液:MeOH2:1で加水分解し(60℃,2時間);蒸発乾固して残渣を得、これをRP−HPLCで精製して表題化合物を得た(TFA塩,36%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,330K)δ1.12−1.44(m,3H),1.60−1.77(m,4H),1.83−2.10(m,7H),2.66−2.78(m,1H),2.94(s,3H),3.52(bs,1H),3.76(bs,1H),4.22−4.32(m,1H),4.97(bs,1H),7.23−7.24(m,3H),7.49−7.52(m,1H),7.69(d,J8.4,1H),7.89(d,J8.4,1H),8.35(s,1H);MS(ES)m/z445(M+H)
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)メタノール
2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸(1当量)を無水THFに溶解(0.55M溶液)し、この溶液にボランジメチル硫化物複合体(THF中2M,1当量)を滴下して加えた。混合物を一晩攪拌して放置し、ついでMeOH中のHClを加え、該混合物を60℃に温めた。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をDCMに溶解した。該溶液を1NHClおよび食塩水で洗浄し、ついでNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。無色の油を得(94%)、これを更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階2:[(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)オキシ](トリイソプロピル)シラン
(2−ブロモ−5−メトキシフェニル)メタノール(1当量)を無水DMFに溶解し(1.1M溶液)、イミダゾール(1.05当量)を加えた。該攪拌溶液にトリイソプロピルシリルクロライド(1.1当量)を加え、得られた混合物を室温で8時間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をシリカゲルのパッド上でPE/EtOAc(9:1)を用いて濾過した。真空中で蒸発後、生成物を無色の油(94%)として得、これを更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階3:(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)ボロン酸
[(2−ブロモ−5−メトキシベンジル)オキシ](トリイソプロピル)シラン(1当量)を無水THFに溶解(0.43M溶液)し、溶液を−78℃に冷却した。n−BuLi(ヘキサン中1.6M,1.05当量)の溶液を加え、得られた混合物を−78℃で1時間攪拌して放置した。ついで、トリイソプロピルホウ酸塩(THF中50%,1.3当量)を滴下して加え、該混合物を一晩室温に温めた。1NHClを加え、得られた混合物を室温で30分攪拌して放置した。THFを真空中で除去し、EtOで置換した。有機相を水および食塩水で洗浄し、ついでNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。生成物を無色の油として得(64%収率,65%純度)、これを更に精製せずに次の反応に用いた。
段階4:3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
2−ブロモ−3−シクロヘキシルインドール−6−カルボン酸メチルエステル(1当量,市販のメチルインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した。)および(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)ボロン酸(1.1当量)をジオキサンに溶解し(0.125M溶液)、2M炭酸ナトリウム水溶液(3.3当量)を加えた。混合物を脱ガスしアルゴンで洗い流した。ついで、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(0.1当量)を加え、該混合物をアルゴン雰囲気下で110℃に加熱した。この温度で5時間後すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOAcに溶解した。溶液を水および食塩水で抽出し、ついでNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,9:1)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を灰白色泡として得た(81%)。該物質を更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階5:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(1当量)をDMFに溶解(0.34M溶液)し、溶液を脱ガスした。NaH(1.1当量)を加え、混合物を5分間攪拌して放置した。アリルブロマイド(1.2当量)を加え、攪拌を5時間続けた。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOに溶解した。該溶液を0.5NHCl,飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。NaSO上で有機相を乾燥後、すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,10:1)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を無色粘着性固体として得た(84%)。該物質を更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階6:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)−4−メトキシフェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(1当量)をTHFに溶解(0.28M溶液)し、THF中のテトラブチルフッ化アンモニウムの1M溶液(1当量)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌して放置し、ついですべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOに溶解した。該溶液を1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,8:2)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を無色の泡として得た(88%)。MS(ES):434.2(M+H)。
段階7:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DMSO(5当量)をDCMに溶解し、溶液を−78℃に冷却した。該攪拌溶液にオキサリルクロライド(2.5当量)を加え、混合物を30分間攪拌して放置した。DCM中の1−アリル−3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)−4−メトキシフェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(1当量)溶液(0.25M溶液)を加え、混合物を−78℃で30分間攪拌して放置した。EtN(8当量)を加え、該混合物を0℃に温めた。この温度で攪拌を2時間続け、ついで攪拌を室温で一晩続けた。該混合物をDCMで希釈し、ついで水,1NHCl,飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。NaSO上で乾燥後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,9:1)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を黄色の泡として得た(88%)。MS(ES):432.1(M+H)。
段階8:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(1当量)をトルエンに溶解(0.05M溶液)し、サルコシン(1.1当量)を加えた。110℃に90分間加熱後、20容量%DMFを加え、加熱を2時間続けた。室温に冷却後、混合物をEtOAcで希釈し、得られた溶液を1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で抽出した。NaSO上で乾燥後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,8:2)により精製した。生成物を無色の泡として得(61%)、これを更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階9:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(1当量)をMeOH/THF(0.02M溶液)に溶解し、2NNaOH溶液(30当量)を加えた。混合物を一晩50℃に温めた。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質を質量分析器直結分取HPLCによる精製にかけた。生成物の分画を凍結乾燥し、生成物を黄色粉末(TFA塩,59%)として得た。H−NMR分析はシス立体配置を示した。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ8.19(s,1H),7.92(d,1H,J8.48),7.67(d,1H,J8.44),7.50(d,1H,J8.59),7.33(dd,1H,J2.52+8.54),7.26(d,1H,J2.45),4.70(t,1H,J9.80),4.55(d,1H,J14.32),3.90(s,3H),3.72(d,1H,J12.49),3.39−3.37(m,1H),2.94−2.92(m,2H),2.63−2.61(m,2H),2.08−1.74(m,7H),1.60−1.16(m,4H);MS(ES):445.4(M+H)。
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−ヒドロキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(実施例12,段階8,1当量)をDCMに溶解し、溶液を−78℃に冷却した。アルゴン雰囲気下で攪拌して、ヘキサン中の三臭化ホウ素(2当量)の1M溶液を加えた。混合物を−78℃で3時間攪拌して放置し、ついで一晩室温に温めた。LC−MSは、モノ脱メチル化物質および出発物質の2:1の混合物を示した。ヘキサン中のBBrの5当量を更に加え、室温で攪拌を続けた。3時間後、すべての物質がビス−脱メチル化物質に変換された。該混合物をDCMで希釈し、0.5NHClで抽出した。この水溶液をDCMおよびEtOAcで洗浄した。水性相を凍結乾燥し、生成物を褐色粉末として得た。この物質を質量分析器直結分取HPLCにより精製した。凍結乾燥後、TFA塩を無色粉末として得た(21%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ7.90(d,1H,J8.44),7.67−7.65(m,2H),7.39(d,1H,J8.44),7.12−7.10(m,1H),7.03(d,1H,J2.04),4.64−4.50(m,2H),3.82−3.35(m,2H),3.18−2.80(m,3H),2.59(d,2H,J4.48),2.08−1.76(m,8H),1.59−1.24(m,4H),水の信号下に隠された3H;MS(ES):431.6(M+H)。
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−メチル−13−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1,2,3,3α,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:rel−(3αS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−ヒドロキシ−1−メチル−1,2,3,3α,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸エステル
粗rel−(3aS,14bS)10−シクロヘキシル−13−ヒドロキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(実施例13,1当量)をトルエン/MeOH/DCMに溶解し、TMS−ジアゾメタン(1.2当量)を加えた。混合物を室温で攪拌して放置後した。10分後、モノメチル化化合物の形成が観察された。TMS−ジアゾメタン(3当量)を更に加え、室温で攪拌を続けた。180分後、EtO中の2NHClを加え、該混合物を5分間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をDCMに溶解した。該溶液を飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。NaSO上で乾燥後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質を凍結乾燥し、黄色非晶質粉末を得、これを更に特性化せずに次の反応に用いた。
段階2:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−メチル−13−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−ヒドロキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(1当量)をDMFに溶解し
NaH(2.2当量)を加えた。暗褐色混合物を室温で15分間攪拌して放置し、ついで3−(クロロメチル)ピリジンハイドロクロライド(1.1当量)を加え、混合物を一晩攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOに入れた。該溶液を飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。NaSO上で乾燥後すべての揮発物を真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc1:1+2%MeOH)により精製した。溶媒の蒸発後、残存物質をEtOAcに入れ、濾過した。生成物を黄色ガラス状固体として得た;(42%)。
段階3:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−メチル−13−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−メチル−13−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(1当量)をTHF/MeOHに溶解し、水中のKOH1M溶液(5当量)を加えた。混合物を50℃に温めた。7時間後、該混合物を室温に冷却し、一晩攪拌して放置した。ついで、すべての揮発物質を蒸発させ、残存物質を質量分析器直結分取HPLCで精製した。凍結乾燥後、生成物を無定形黄色固体として得た。(TFA塩,64%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ8.84(d,1H,./6.08),8.68(d,1H,J4.52),8.31−8.10(m,2H),7.93−7.88(m,1H),7.68−7.61(m,2H),7.53−7.35(m,3H),5.34(s,2H),4.75−4.54(m,2H),3.83−3.71(m,1H),3.37−3.26(m,1H),2.95−2.79(m,3H),2.62−2.61(m,2H),2.07−1.76(m,7H),1.57−1.24(m,4H),DMSOの信号に隠れた2H;MS(ES):522.4(M+H)。
実施例15:(2E)−3−[4−({[1−({[rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−イル]カルボニル}アミノ)シクロペンチル]カルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸
Figure 2009536189
段階1:(2E)−3−[4−({[1−({[rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−イル]カルボニル}アミノ)シクロペンチル]カルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチル
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸(実施例12、段階9,1当量)および(2E)−3−(4−{[(1−アミノシクロペンチル)カルボニル]アミノ}フェニル)アクリル酸エチル塩酸塩(2当量,WO2006/029912に記載のように調製した。)をDMFに溶解し、HATU(2当量)、ついでDIPΕA(8当量)を加えた。混合物を一晩室温で攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOAcに溶解した。該溶液を1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。NaSO上で乾燥後、すべての揮発物を真空中で蒸発させた。生成物を黄色ガラス状固体として得、これをさらに特性化せずに次の反応に用いた。
段階2:(2E)−3−4−({[1−({[rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−イル]カルボニル}アミノ)シクロペンチル]カルボニル}アミノ)フェニルアクリル酸
(2E)−3−[4−({[1−({[rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−イル]カルボニル}アミノ)シクロペンチル]カルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸エチル(1当量)をTHF/MeOHに溶解し、1MKOH溶液(5当量)を加えた。混合物を一晩50℃に温めた。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質を質量分析器直結分取HPLCにより精製した。凍結乾燥後、生成物を黄色非結質固体として得た。(TFA塩,51%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,300K)δ9.68(s,1H),8.36−8.29(m,1H),8.21−8.18(m,1H),7.88−7.83(m,1H),7.67−7.58(m,5H),7.54−7.48(m,2H),7.34−7.29(m,2H),6.39(d,1H,J15.93),4.75−4.70(m,1H),4.55−4.51(m,1H),3.91(s,3H),3.78−3.75(m,1H),3.45−3.39(m,1H),2.93−2.65(m,4H),2.38−2.34(m,2H),2.11−1.62(m,14H),1.42−1.15(m,4H),DMSOの信号に隠れた2H;MS(ES):701.5(M+H)。
実施例16:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)カルボニル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
2−ブロモ−3−シクロヘキシルインドール−6−カルボン酸メチルエステル(1当量、市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した。)を[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(1.5当量)と混合し、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(0.2当量)を加えた。混合物を脱ガスし、ジオキサンおよび2MNaCO水溶液(2当量)を加えた。該混合物をNガス体下で110℃に1時間加熱し、ついでEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,4:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物をオレンジ色固体として得た(95%)。MS(ES):364.3(M+H)。
段階2:3−シクロヘキシル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DMF中の3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチルおよびイミダゾール(2当量)の氷冷溶液(0.4M)に、クロロ(トリイソプロピル)シラン(2当量)を滴下して加えた。混合物を室温で7時間攪拌し、EtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,6:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を無色の油として得た(97%)。MS(ES):519.7(M−H)。
段階3:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DMF中の3−シクロヘキシル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液(0.13M)に、NaH(2当量)を加えた。20分後、アリルブロマイド(1.5当量)を加え、混合物を室温で2時間攪拌し、EtOで希釈し、飽和NHCl水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,10:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を黄色固体として得た(67%)。
段階4:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
THF中の1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの氷冷溶液(0.036M)にテトラブチルアンモニウムフルオリド(1.3当量,THF中の1M溶液)を滴下して加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、ついでEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、水および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,4:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を無色固体として得た(95%)。MS(ES):404.3(M+H)。
段階5:1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
無水DCM中のDMSO(5当量)溶液に、窒素雰囲気下、−70℃で塩化オキサリル(2.5当量,DCM中2M溶液)を加え、混合物を30分間攪拌し;ついで、DCM中の1−アリル−3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液を加え、同じ温度で30分間攪拌を続けた後、NEt(8当量)を加えた。0℃で20分間攪拌後、該混合物をDCMで希釈し、ついで水、1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):402.2(M+H)。
段階6:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
1−アリル−3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル、グリシン(10当量)およびNEt(8当量)のDMF溶液(0.042M)を窒素雰囲気下、150℃で加熱した。
2時間後、すべての揮発物を真空中で除去し、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE75:25,NEt0.5%)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を無色固体として得た(60%)。MS(ES):415.3(M+H)。
段階7:7−メチル−rel−(3aS,14bS)−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−10−シクロヘキシル−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1,7(4H)−ジカルボン酸メチル
DMF中のrel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル溶液(0.1M)に、1−(2−クロロエチル)ピロリジン塩酸塩(1.2当量)およびKCO(3当量)を加えた。60℃で2時間後、溶媒を真空中で除去し、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:PE:MeOH:NEt70:25:3:2)で精製した。溶媒の蒸発後、生成物を77%収率で得た。MS(ES):556.4(M+H)。
段階8:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)カルボニル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
ジオキサン中のrel−(3aS,14bS)−7−メチル1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−10−シクロヘキシル−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1,7(4H)−ジカルボン酸メチルの0.05M溶液に、1MKOH水溶液(10当量)を加え、混合物を70℃に加熱した。1.5時間後、該混合物を1NHCl(10当量)の添加により中和し、ついですべての揮発物を真空中で除去した。生成物をRP−HPLC(WatersX−terra製カラム)により単離した。凍結乾燥後、黄色固体を得た(TFA塩、19%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,TFA−d,300K)δ8.19−8.18(m,2H),7.90−7.87(m,2H),7.62(d,2H,J7.8),7.51−7.48(m,4H),7.41−7.39(m,2H),7.26−7.24(m,2H),4.80−4.74(m,2H),4.70(d,2H,J8.0),4.57(d,2H,J8.0),4.27−4.26(m,2H),4.16−4.09(m,2H),3.82−3.71(m,2H),3.58−3.45(m,6H),3.29−3.22(m,4H),3.18−3.08(m,4H),2.87−2.86(m,2H),2.07−1.86(m,14H),1.79−1.52(m,14H),1.37−1.13(m,6H)。MS(ES):542.4(M+H)。
rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
DCM中のrel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(実施例16,段階6)の0.1M溶液に、N,N−ジメチルグリシン(0.7当量),HATU(1当量.)およびDIPEA(2.5当量)を加え、混合物を室温で18時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,4:1,NEt1%)により精製した。溶媒の蒸発後、生成物を白色固体として73%収率で得た。MS(ES):500.5(M+H)。
段階2:rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
ジオキサン中のrel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルの0.05M溶液に,1MKOH溶液(10当量)を加え、混合物を70℃に加熱した。3時間後、該混合物を1NHCl(10当量)の添加により中和し、ついで揮発物を真空中で除去した。生成物を分取RP−HPLC(WatersX−terra製カラム)により単離した。凍結乾燥後、白色固体を得た。(TFA塩,26%収率,2つの配座異性体の比3/1の混合物)。HNMR(400MHz,DMSO−d+TFA−d,300K,主要配座異性体δ8.20(s,1H),7.91−7.89(m,1H),7.64−7.63(m,1H),7.57−7.42(m,3H),7.27−7.19(m,1H),4.84−4.77(m,2H),4.41(d,1H,J16.2),4.23(d,1H,J16.2),3.90−3.82(m,1H),3.58−3.56(m,1H),3.06−3.04(m,1H),2.83−2.79(m,6H),2.17−2.14(m,1H),2.03−1.87(m,5H),1.73−1.55(m,4H),1.39−1.24(m,4H);MS(ES):486.5(M+H)。
rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−1−プロプ−2−イン−1−イル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DMF中の3−シクロヘキシル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの氷冷溶液(0.13M)に、NaH(2当量)を加えた。20分後、プロパギルブロマイド(トルエン中80%溶液)(1.5当量)を加え、混合物を0℃で1時間攪拌し、EtOで希釈し、飽和NHCl水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,20:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を黄色油として得た(67%)。MS(ES):558.7(M+H)。
段階2:3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロオキシメチル)フェニル]−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
THF中の3−シクロヘキシル−1−プロプ−2−イン−1−イル−2−(2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの氷冷溶液(0.036M)に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.3当量,THF中の1M溶液)を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、ついでEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、水および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,3:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を白色固体として得た(63%)。MS(ES):402.6(M+H)。
段階3:3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
無水DCM中のDMSO(5当量)溶液にN雰囲気下、−70℃で塩化オキサリル(2.5当量,DCM中2M溶液)を加え、混合物を30分間攪拌した;ついで、DCM中の3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液を加え、同じ温度で30分間攪拌を続けた後、NEt(8当量)を加えた。0℃で20分間攪拌後、該混合物をDCMで希釈し、水、1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。得られた黄色固体を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):400.5(M+H)。
段階4:1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,4ジヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルおよびrel−(3aS,14bR)−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミルフェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルおよび({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)酢酸(1.5当量,J.Org.Chem.2001,66,4915に従って調製した。)のトルエン溶液(0.042M)をディーン・スターク・トラップを用いてN雰囲気下、140℃で加熱した。6時間後、すべての揮発物を真空中で除去し、残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,5:1)にかけた。溶媒の蒸発後、1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(MS(ES):554.3(M+H))および1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,2,4,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(MS(ES):556.3(M+H))を1/1.4の比の混合物として全体収率92%で得た。EtOAc中の該混合物の0.05M溶液にPd/C(10wt.%,0.15当量)を加え、混合物を室温で4時間H雰囲気下で攪拌して放置した。セライトパッド上で濾過後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,1:1)により精製し、1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(32%)およびrel−(3aS,14bR)−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルを得た(22%)。MS(ES):558.6(M+H)。
段階5:rel−(3aS,14bR)−1−(2−アミノエチル)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
DCM中のrel−(3aS,14bR)−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル溶液(0.15M)およびTFA(22当量)を室温で1時間攪拌した。すべての揮発物を真空中で除去し、残存物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):458.6(M+H)。
段階6:rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d]−[2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
rel−(3aS,14bR)−1−(2−アミノエチル)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(TFA塩として)をMeOHおよびAcOH(5当量)に溶解(0.1M)し、ついでNEt(3当量)を加えた。水中のホルムアルデヒド溶液(37%,3当量)を加え、混合物を10分間攪拌して放置した。NaCNBH(2当量)を加え、混合物を室温で3時間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOAcに溶解し、水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):486.6(M+H)。
段階7:rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
MeOH/ジオキサンの1:1混合物中のrel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルの0.05M溶液に、KOH水溶液1M(10当量)を加え、混合物を70℃に加熱した。1.5時間後、該混合物1NHCl(10当量)で中和し、ついで揮発物を真空中で除去した。生成物を分取RP−HPLC(WatersX−terra製カラム)により単離した。凍結乾燥後、白色固体を得た(TFA塩、3段階を通しての収率30%)。HNMR(400MHz,DMSO−d,TFA−d,300K)δ8.21(s,1H),7.92(d,1H,J8.6),7.66(d,1H,J8.6),7.63−7.55(m,4H),4.76(d,1H,J14.9),4.09(d,1H,J12.4),3.88−3.77(m,2H),3.59−3.38(m,4H),2.77−2.71(m,7H),2.39−2.37(m,1H),2.02−1.88(m,4H),1.76−1.71(m,2H),1.57−1.54(m,2H),1.38−1.13(m,5H)。MS(ES):472.5(M+H)。
rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
DMF中の3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル(実施例12,段階4)の氷冷溶液(0.13M)に、60%NaH(2当量)を加えた。20分後、プロパギルブロマイド(トルエン中溶液80%)(1.5当量)を加え、混合物を0℃で1時間攪拌し、EtOで希釈し、飽和NHCl水溶液および食塩水で洗浄した。有機相NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,20:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を白色固体として得た(96%)。MS(ES):588.7(M+H)。
段階2:3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)−4−メトキシフェニル]−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
THF中の3−シクロヘキシル−2−(4−メトキシ−2−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチルの氷冷溶液(0.036M)に、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.3当量,THF中の1M溶液)を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、ついでEtOAcで希釈し、飽和NHCl水溶液、水および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残存物質をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,3:1)にかけた。溶媒の蒸発後、生成物を白色固体として得た(64%)。MS(ES):432.5(M+H)。
段階3:3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
無水DCM中のDMSO(5当量)溶液上に窒素雰囲気下、−70℃で塩化オキサリル(2.5当量,DCM中2M溶液)を加え、混合物を30分間攪拌した;ついで、DCM中の3−シクロヘキシル−2−[2−(ヒドロキシメチル)−4−メトキシフェニル]−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル溶液を加え、同じ温度で30分間攪拌を続けた後、NEt(8当量)を加えた。0℃で20分間攪拌後、混合物をDCMで希釈し、水、1NHCl、飽和NaHCO水溶液および食塩水で洗浄した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。得られた黄色固体を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):430.5(M+H)。
段階4:rel−(3aS,14bR)−メチル−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸エステル
DMF中の3−シクロヘキシル−2−(2−ホルミル−4−メトキシフェニル)−1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−インドール−6−カルボン酸メチル、グリシン(10当量)およびNEt(8当量)の溶液(0.042M)をN雰囲気下、140℃で加熱した。1時間後、すべての揮発物を真空中で除去し、粗生成物を水に入れ、EtOAcで抽出した。有機相をNaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。EtOAc中の該粗物質の0.05M溶液に、Pd/C(10wt%,0.15当量)を加え、混合物を室温でH雰囲気下、4時間攪拌して放置した。セライトパッド上で濾過後、該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,1:1,NEt1%)により精製し、rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(43%)を得た。MS(ES):445.4(M+H)。
段階5:rel−(3aS,14bR)−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノエチル}−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルをMeOHおよびAcOH(5当量)に溶解(0.1M)し、ついでNEt(3当量)を加えた。N−Boc−アミノアセトアルデヒド(3当量)の溶液を加え、混合物を10分間攪拌して放置した。NaCNBH(2当量)を加え、混合物を室温で2時間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOAcに溶解し、水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):588.7(M+H)。
段階6:rel−(3aS,14bR)−1−(2−アミノエチル)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
DCM中のrel−(3aS,14bR)−1−{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルの溶液(0.15M)およびTFA(22当量)を室温で3時間攪拌した。すべての揮発物を真空中で除去し、残存物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):488.6(M+H)。
段階7:rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
rel−(3aS,14bR)−1−(2−アミノエチル)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル(TFA塩として)をMeOH(0.1M)およびAcOH(5当量)に溶解し、ついでNEt3(3当量)を加えた。水中のホルムアルデヒド溶液(37%,3当量)を加え、混合物を10分間攪拌して放置した。NaCNBH(2当量)を加え、混合物を室温で5時間攪拌して放置した。すべての揮発物を真空中で蒸発させ、残存物質をEtOAcに溶解し、水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗物質を精製せずに次の段階に用いた。MS(ES):516.6(M+H)。
段階8:rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
MeOH/ジオキサン1:1の混合物中のrel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチルの0.05M溶液にKOH水溶液1M(5当量)を加え、混合物を70℃に加熱した。2時間後、混合物を1NHCl(5当量)の水溶液で中和し、ついですべての揮発物を真空中で除去した。生成物を分取RP−HPLC(WatersX−terra製カラム)により単離した。凍結乾燥後、白色固体を得た。(TFA塩,3段階にわたる収率12%)。HNMR(400MHz,CDCl+TFA−d,300K)δ8.09(s,1H),7.94(d,1H,J8.6),7.83(d,1H,J8.6),7.51(d,1H,J8.3),7.12−7.09(m,2H),4.51(d,1H,J15.7),4.26−4.23(m,1H),4.00−3.95(m,3H),3.88(s,3H),3.75−3.73(m,1H),3.49−3.41(m,2H),2.98(s,6H),2.94−2.92(m,1H),2.86−2.76(m,1H),2.52−2.51(m,1H),2.06−1.93(m,5H),1.79−1.77(m,2H),1.55−1.19(m,5H)。MS(ES):502.6(M+H)。
シス−(3a,14b)−10−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[2,3−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
Figure 2009536189
段階1:3−シクロヘキシル−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
実施例12、段階4に記載の手順に従って、表題化合物をジオキサン中の2−ブロモ−3−シクロヘキシルインドール−6−カルボン酸メチルエステル(1当量,市販のインドール−6−カルボン酸メチルからWO2004/087714に記載のように調製した)およびビニルボロン酸(1.5当量)から得た。フラッシュクロマトグラフィー(PE:EtOAc,12:1)により生成物を灰白色の泡として得た(69%)。MS(ES):360.4(M+H)
段階2:3−シクロヘキシル−1−(2,2−ジメトキシエチル)−2−(2−ビニルフェニル)−1H−インドール−6−カルボン酸メチル
無水DMF中の前述の化合物(1当量)の溶液(0.16M)に、NaH(1.5当量、鉱油中60%)を一部ずつ加えた。得られた混合物を室温で40分間攪拌し、60℃で10分間加熱した。得られた黄色溶液を室温に冷却し、この時点でKI(0.1当量)および2−ブロモ−1,1−ジメトキシエタン(2当量)を加えた。反応混合物を90℃に加熱した。3時間後、該反応混合物を室温に冷却し、DMFの殆どを除去し、残渣をEtOAcに入れた。有機相を水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc9.1)で精製した。生成物(71%)を無色の泡として得た。MS(ES):448.3(M+H)
段階3:10−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[2,3−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル
前述の化合物(1当量)をTHF(0.28M)に溶解し、得られた溶液を0℃に冷却した。濃塩酸(25当量)を加え、氷浴を取り去り、反応混合物を室温で攪拌した。2時間後、温度が50℃に上昇し、この温度で1時間攪拌した。室温に冷却後、THFの一部を真空中で除去し、残りの残渣をEtOAcに入れた。有機相を飽和NaHCO水溶液,水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。蒸発により粗アルデヒドおよびその水和物をオレンジ色の油として得、これをさらに精製せずに用いた。MS(ES):402.6(M+H)。前述の粗アルデヒド(1当量)をトルエンおよびDMFの混合物に溶解(4:1,0.4M)し、サルコシン(1当量)を加えた。溶液をディーン・スターク・トラップ上、一晩還流下で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcに入れ、HCl(1N)水溶液、水および食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。揮発物の除去により暗赤色の残渣を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(PE/EtOAc10:1、ついで5:1+0.4%NEt)により精製して生成物を黄色油とし
て得た(7%)。MS(ES):429.4(M+H)
段階4:シス−(3a,14b)−10−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[2,3−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸
前述の化合物(1当量)をTHFに溶解(0.05M)し、KOH(1N,10当量)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。HCl水溶液(2N)を加えて反応混合物をpH4とし、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥した。溶媒を真空中で除去し、残渣を質量分析器直結分取RP−HPLCにより精製した。生成物を含む分画の凍結乾燥により、表題化合物をそのTFA塩として得た(52%,2つの配座異性体の1.5:1の比の混合物)。HNMR(400MHz,DMSO−d300K)δ9.97,9.28(bs,1H),8.40(s,1H),7.92,7.90(d,1H,J8.8),7.69,7.67(d,1H,J8.8),7.64−7.39(m,4H),5.25(dd,1H,J5.9,14.0),5.00(d,1H,J16.4),4.42−3.94(m,3H),3.64(m,2H,水のピークの下の信号),3.01(s,3H),2.94−2.72(m,2H),2.68−2.35(m,1H),2.15−1.92(m,3H),1.91−1.81(m,1H),1.79−1.64(m,2H),1.61−1.48(m,1H),1.47−1.29(m,2H),1.21−1.07(m,1H);MS(ES):415.7(M+H)。
本発明の具体的な化合物を下表に纏める。それぞれの化合物の構造および名称およびES−MSにより測定されたその分子イオン質量+1(M+1)を挙げる。化合物を調製するために用いられた合成経路を最後の欄に示す。
Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189
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Figure 2009536189
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Figure 2009536189
Figure 2009536189
Figure 2009536189

Claims (19)

  1. 式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩。
    Figure 2009536189
    (式中、Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されているC3−8のシクロアルキルであり;
    Arは、少なくとも1つの芳香環(この環は、基Qおよび基Qで場合により置換されている。)を含む部分であり、およびN、OおよびSから独立して選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、5、6、9または10個の環原子を有し;
    は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR
    O(CH)O0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール(ここでヘテロアリールは、ハロゲンまたはヒドロキシで場合により置換されている。)、OCHRまたはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
    およびRは、水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選ばれ;
    またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含む、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されている。)を形成し;
    およびRは、水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選ばれ;
    またはRおよびRは、N、OおよびSから独立して選ばれるヘテロ原子により連結されて、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシによりにより場合により置換されており、このC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびアリール基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)を形成し;
    は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシ基(このC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)であり;
    またはQおよびQは、連結されて4から7個の原子の環(この環は、N、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により含み、ならびにハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシ基により場合により置換されている。)を形成し得;
    およびRの1つは、COH、CO1−6アルキル、C(O)NR、C(O)NHS(O)NR、C(O)NHS(O)1−6アルキル、C(O)NHS(O)(CH0−3CO、C(O)NHS(O)(CH0−3アリール、テトラゾリルまたはヒドロキシオキサジアゾリルであり、ならびにRおよびRの他の1つは水素であり;
    およびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選ばれ、
    またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含む。)を形成し;
    は、水素またはC1−4アルキルであり;
    は、水素、C1−4アルキル、Cアルケニル、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、(CH0−3Hetまたは−L−COであり;
    は、水素またはC1−4アルキルであり;
    Lは、
    Figure 2009536189
    (式中、RおよびRは、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニルまたはC1−4アルコキシから独立して選ばれ;
    またはRおよびRは、連結してC3−8シクロアルキル基を形成し;
    Bは、アリール、ヘテロアリールまたはCONR(これらは、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)であり;
    は、水素またはC1−6アルキルであり;
    は、アリールまたはヘテロアリールであり;
    またはR、Rおよびそれらが結合している窒素原子は、5から10員の単環または二環系(この環は、飽和、部分飽和または不飽和であり得、およびこの環は、ハロゲン、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成する。)であり;
    Wは、−CH−または−CHCH−であり;
    Zは、結合、Oまたは−CH−であり;
    またはZおよびQは、一緒になってN、OおよびSから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−6アルキルで場合により置換されている。)を形成し;
    Xは、結合または−CR1415であり;
    Yは、CH−または−CHCH−であり;
    14およびR15は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)およびNR16から独立して選ばれる1つまたは2つの基を含み、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
    16は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−3フェニル、(CH1−3NR1718またはC(O)(CH1−3NR1718であり;
    17およびR18は、水素、C1−4アルキルもしくは(CH1−3OHから独立して選ばれ;
    またはR17およびR18は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4または7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
    またはXは、CHR19であり、Yは、CHR20またはNR20であり(ここでR19およびR20は、一緒になって5から7員環(この環は、N、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)もしくはNR21から独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、(CH0−3N(R24またはC(O)N(R24で場合により置換されている。)を形成する。);
    21は、水素、C1−4アルキル(ここでC1−4アルキルは、ハロゲンまたはヒドロキシで場合により置換されている。)、(CH0−3ヘテロアリール、C(O)(CHR25)CHNR2223、(CH1−3NR2223、(CH0−1C(O)(CH1−3NR2223またはC(O)O(CH1−3NR2223であり;
    22およびR23は、水素、C1−4アルキルおよびC2−4アルケニルから独立して選ばれ;
    またはR22およびR23は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得る。)を形成し;
    それぞれのR24は、水素、C1−4アルキルおよび(CH1−3NR1718から独立して選ばれ(ここでZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つ、且つただ1つが環を形成する。);
    25は、C1−4アルキルである。)
  2. Aが、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されているC3−8のシクロアルキルであり;
    Arが、少なくとも1つの芳香環(この環は、基Qおよび基Qで場合により置換されている。)を含む部分であり、およびN、OおよびSから独立して選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、5、6、9または10個の環原子を有し;
    が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR
    O(CH0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール、OCHRまたはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
    およびRが、水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選ばれ;
    またはRおよびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2つの基を場合により含む、4から7環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている)を形成し;
    およびRが、水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選ばれ、
    またはRおよびRが、N、OおよびSから選ばれるヘテロ原子により連結されて4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されており、このC1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびアリール基は、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)を形成し;
    が、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシ(このC1−4アルキルおよびC1−4アルコキシは、ハロゲンまたはヒドロキシにより場合により置換されている。)であり;
    またはQおよびQが連結されて4からの7個の原子の環(この環は、N、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により含み、ならびにハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシにより場合により置換されている。)を形成し得;
    およびRの1つが、COH、CO1−6アルキル、C(O)NHS(O)NR、C(O)NHS(O)1−6アルキル、C(O)NHS(O)(CH0−3CO、C(O)NHS(O)(CH0−3アリール、テトラゾリルまたはヒドロキシオキサジアゾリルであり、
    ならびにRおよびRの他の1つが、水素であり;
    およびRが、水素およびC1−6アルキルから独立して選ばれ、
    またはRおよびRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから独立して選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選ばれる1または2つの基を場合により含む。)を形成し;
    Wが、−CH−または−CHCH−であり;
    Zが、結合、Oまたは−CH−であり;
    またはZおよびQが、一緒になってN、OおよびSから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を場合により含む、非脂肪族の5または6員環(この環は、C1−6アルキルで場合により置換されている。)を形成し;
    Xが、結合または−CR1415であり;
    Yが、−CH−または−CHCH−であり;
    14およびR15が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)およびNR16から独立して選ばれる1つまたは2つの基を含み、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
    16が、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−3フェニルまたは(CH1−3NR1718であり;
    17およびR18が、水素、C1−4アルキルまたは(CH1−3OHから独立して選ばれ;
    またはR17およびR18が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4から7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成し;
    またはXが、CHR19であり、Yが、CHR20またはNR20であり(ここでR19およびR20は、一緒になって5員環から7員環(この環は、N、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)もしくはNR21から独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得、ならびにこの環は、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、(CH0−3N(R24またはC(O)N(R24で場合により置換されている。)を形成する。);
    21が、水素、C1−4アルキルまたは(CH1−3NR2223であり;
    22およびR23が、水素およびC1−4アルキルから独立して選ばれ;
    またはR22およびR23が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4または7個の原子のヘテロ脂肪族環(この環は、OおよびSから選ばれる1または2個の更なるヘテロ原子および/またはS(O)、S(O)、NHまたはNC1−4アルキルから独立して選ばれる1つまたは2つの基を場合により含み得る。)を形成し;
    それぞれのR24が、水素、C1−4アルキルおよび(CH1−3NR1718から独立して選ばれる(ここでZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つ且1つだけが環を形成する。)
    式(Io)
    Figure 2009536189
    の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  3. AがC3−8シクロアルキルである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. ArがN、OおよびSから独立して選ばれる1または2個のヘテロ原子を場合により含む、5または6員の芳香環(この環は、請求項1に記載のQで場合により置換されている。)である、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. およびRの1つが、COH、CO1−6アルキルまたはC(O)NR(式中、RおよびRは、請求項1に定義されている通りであり、およびRおよびRの他の1つは、水素である。)である、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. Wが−CH−である、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. Zが結合またはOである、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. ZおよびQが、一緒になって、NおよびOから選ばれる1、2または3個のヘテロ原子を含む、非脂肪族の5または6員の環(この環は、C1−4アルキルで場合により置換されている。)を形成する、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
  9. Xが−CR1415(式中、R14およびR15は請求項1に定義されている。)である、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 19およびR20が一緒になって、5または6員の環(この環は、1つの酸素原子および/またはNR21基(式中、R21は、請求項1に定義されている。)を場合により含み得、ならびにこの環は、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルコキシ、COH、(CH)COH、NH、NH(C1−4アルキル)、(CH0−1N(C1−4アルキル)またはC(O)N(C1−4アルキル)で場合により置換されている。)を形成する、XがCHR19でありおよびYがCHR20である、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 19およびR20が一緒になって、5または6員の環(この環は、NおよびOから選ばれるさらに1つのヘテロ原子および/またはNR21基(式中、R21は請求項1に定義されている。)を場合により含み得、ならびにこの環は、ヒドロキシ、オキソまたはC1−4アルコキシで場合により置換されている。)を形成する、XがCHR19でありおよびYがNR20である、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
  12. Yが−CH−である、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物。
  13. X、Y、ZおよびQが請求項1に定義され、およびZプラスQ、XまたはXプラスYの部分の1つ、且つ1つだけが環を形成する、式(Ia)
    Figure 2009536189
    の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  14. 10−シクロヘキシル−2−(ジメチルアミノ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−イソプロピルスピロ〔アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    11−シクロヘキシル−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,4a,5−ヘキサヒドロインドロ[1,2−d]ピラジノ[1,2−a][1,4]ベンゾジアゼピン−8−カルボン酸、
    11−シクロヘキシル−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,4,17,17a−ヘキサヒドロ−6H−インドロ[2,1−a]ピラジノ[2,1−d][2,5]ベンゾジアゾシン−14−カルボン酸、
    14−シクロヘキシル−5−メチル−7,8−ジヒドロイミダゾ[4,5,1−jk]インドロ[1,2−d][1,4]ベンゾジアゼピン−11−カルボン酸、
    13−シクロヘキシル−6,7−ジヒドロ−4H−インドロ[4’,3’:3,4,5]アゼピノ[1,2−a]インドール−10−カルボン酸、
    10−シクロヘキシル−5H,16H−イミダゾ[2,1−d]インドロ[2,1−a][2,5]ベンゾジアゾシン−13−カルボン酸、
    14−シクロヘキシルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,3’−オキセタン]−11−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−(N,N−ジメチル−β−アラニル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    (7R)−14−シクロヘキシル−1’−メチルスピロ[インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン−7,2’−ピロリジン]−11−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−ヒドロキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−メチル−13−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    (2E)−3−[4−({[1−({[rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−イル]カルボニル}アミノ)シクロペンチル]カルボニル}アミノ)フェニル]アクリル酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(2−ピロリジン−1−イルエトキ)シカルボニル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[(ジメチルアミノ)アセチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,4bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    シス−(3a,14b)−10−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[2,3−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    10−シクロヘキシル−2−オキソ−1,2,4,14b−テトラヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル、
    rel−(2R,3aR,14bS)−10−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロシクロペンタ[d]インドロ[2,1−a]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(2R,3aR,14bR)−10−シクロヘキシル−3−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[2,3−d][2]ベンゾアゼピン−2,7−ジカルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bS)−2,7−ジカルボキシ−10−シクロヘキシル−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bS)−2−(カルボキシメチル)−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3A,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−A]ピロロ[3,2−D][2]ベンゾアゼピン
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    3−[rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1(4H)−イル]−N,N−ジメチル−3−オキソプロパン−1−アミン、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    10−シクロヘキシル−1−メチル−1,4−ジヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−2−[(ジメチルアミノ)メチル]−13−メトキシ−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bS)−7−カルボキシ−13−[(6−クロロピリジン−3−イル)メトキシ]−10−シクロヘキシル−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−メチル−1,2,4,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aR,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aR,14bR)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−1−メチル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    2−[rel−(3aR,14bR)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1(4H)−イル]−N,N−ジメチル−2−オキソエタンアミン、
    2−[rel−(3aR,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1(4H)−イル]−N,N−ジメチル−2−オキソエタンアミン、
    3−{[rel−(3aR,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−2,3,3a,14b−テトラヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−1(4H)−イル]カルボニル}−1−エチルピペリジン、
    rel−(3aR,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸,鏡像異性体A、
    rel−(3aR,14bS)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸,鏡像異性体B、
    rel−(3aR,14bS)−7−カルボキシ−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(2−ピペリジン−1−イルエチル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    トランス−1−(2−クロロエチル)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−{[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]カルボニル}−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bS)−10−シクロヘキシル−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸メチル、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾア
    ゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(3−ピペリジン−1−イルプロピル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aR,14bS)−1−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]エチル}−10−シクロヘキシル−13−メトキシ−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−({[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}カルボニル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(2−ヒドロキシエチル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−[2−(メチルアミノ)エチル]−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    rel−(3aS,14bR)−10−シクロヘキシル−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1,2,3,3a,4,14b−ヘキサヒドロインドロ[2,1−a]ピロロ[3,2−d][2]ベンゾアゼピン−7−カルボン酸、
    1−ベンジル−14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸,
    14’−シクロヘキシルスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−(2−モルホリン−4−イルエチル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3’−フルオロスピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−(2−ピロリジン−1−イルエチル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−[2−(メチルアミノ)エチル]スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−(2−ピペラジン−1−イルエチル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    11’−カルボキシ−14’−シクロヘキシル−1−{2−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]エチル}スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]、
    14’−シクロヘキシル−1−(N,N−ジメチル−ベータ−アラニル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸、
    14’−シクロヘキシル−1−(N,N−ジメチルグリシル)スピロ[アゼチジン−3,7’−インドロ[1,2−e][1,5]ベンゾキサゾシン]−11’−カルボン酸から選ばれる、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  15. 治療に使用するための請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  16. C型肝炎ウイルスによる感染の治療または予防のための薬物の製造のための請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用。
  17. 薬学的に許容できる担体と一緒に、請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩を含む医薬組成物。
  18. 抗ウイルス剤などのウイルス感染の治療のための1つ以上の他の薬剤またはα−、β−.γ−インターフェロンなどの免疫調整剤を更に含む、請求項17に記載の医薬組成物。
  19. C型肝炎を患っているヒトまたは動物の対象(好適には哺乳動物)に、請求項17または18に記載の医薬組成物または請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩の治療的または予防的有効量を投与することを含む、C型肝炎ウイルスポリメラーゼを阻害する方法および/またはC型肝炎ウイルスによる疾患の治療方法または予防方法。
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