JP2009532964A - 信号の値の検出方法および装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、サンプリングされた信号(18)の記憶すべき値(19〜22)の量を低減方法および装置に関する。上限値(27,30,34)および下限値(28,31,33)によって決まる大きさを有する予め定められた値範囲(23〜25)の外側または限界に信号の値(19〜22)があるときに、信号(18)の値が記憶される。本発明によれば、値範囲(23〜25)の大きさが値範囲の予め定められた初期の大きさ(26,29,32)から出発して値の検出中に変化させられ、特に連続的に零に縮小される。
Description
本発明は、上限値および下限値によって決定されている大きさを有する予め定められた値範囲の外側または限界(限界値)に信号の値があるときに信号の値が記憶される信号の値の検出方法に関する。更に、本発明は、上限値および下限値によって決定されている大きさを有する予め定められた値範囲の外側または限界(限界値)に信号の値があるとき信号の値を記憶するように構成されている制御手段を有する信号の値の検出装置に関する。
信号の値を検出する際または信号をサンプリングする際に、多くの用途では信号の記憶すべき値またはデータの数量が制限されるべきである。なぜならば、そのために必要なメモリ需要を少なく保つためである。圧縮方法はこれを可能にする。検出かつ記憶された値の中に含まれている信号に関する重要な情報を失うことなしに、記憶された値またはデータの数量が低減されまたは少なく保たれる。この場合に、一般的に急速な信号変化が時間に即して記録され、小さな変化において正確な値が記録され、そして、例えばドリフト、ランプおよびノイズのような信号内に含まれている構造が記録されるべきである。
公知の解決策においては、信号の値を検出する際に、値の記憶が固定の時間間隔で行なわれる。それに加えて特定の値範囲にある値は記憶されない。それによって、その値範囲により予め定められた最小変化を上回る信号変化のみが記憶されることにより、記憶される値の個数を少なくしようというわけである。値範囲の大きさは上限値および下限値によって決定される。値範囲の大きさは値の検出経過全体にわたって一定である。したがって、新たな値の記憶は新たな値が先行の値から少なくとも上限値または下限値だけはずれた際に行なわれる。その記憶は新たな記憶すべき値が予め定められた値範囲の外側にある場合に行なわれる。このような値範囲は不感帯とも呼ばれる。
図1はノイズを含んだ実質的には正弦波状の信号1の例を示す。図1には信号1の時間経過を描いた座標系が示されている。信号1は上述の従来のようにサンプリングされる。その際に信号1の値が検出されて記憶される。図1には記憶された値が四角形のマークを付されている。模範的に信号1の経過において検出されて記憶された値2,3,4がより詳しく示されている。値の記憶は予め定められた値範囲により行なわれる。図1には値範囲が点線で示されている。図1には値範囲5,6,7がより詳しく示されている。それらの時間的広がりにおいて値範囲が方形面を描いている。値範囲の大きさは垂直方向、すなわち縦座標方向における広がりによって示されている。図1において認識することができるように、値範囲の大きさはそれらの時間経過にわたってそれぞれ等しい。図1において値範囲5〜7の大きさは符号8を付されている。個々の値範囲のそれぞれの時間的広がりは信号1の経過によって決定される。それぞれの値範囲の時間的広がりは異なり得る。信号の記憶された値は次の値範囲の位置を決定する。次の値範囲の上限値および下限値はその記憶された値を中心に対称的に定められる。したがって、上限値は上方に向かって、すなわち縦座標の正方向に、記憶された値から等しく離れている。同様に下限値は下方に向かって、すなわち縦座標の負方向に、記憶された値から等しく離れている。図1において値範囲5は値2を中心に対称的に置かれている。信号1が、図1による例では値範囲5に関するかぎり、値範囲5の外側または限界にある値が検出されるまでサンプリングされる。これは図1における値3に当てはまる。したがって、値3が記憶される。値範囲5の時間的な広がりが図1において符号9で示されている。値3の位置は今や次の値範囲6のための出発点として用いられる。値範囲6の上限値および下限値が値3に対して対称的に定められる。信号1が、値範囲6に関するかぎり、値範囲6の外側または限界にある値が検出されるまでサンプリングされる。これは値4に当てはまる。値4が記憶される。値範囲6の時間的な広がりが図1に符号10で示されている。値4は次の値範囲7のための出発点として用いられる。信号1の更なるサンプリングおよび検出と信号1の更なる値の記憶とが、値2〜4および値範囲5〜7に関する説明と同様にして行なわれる。
信号の値を検出するためのこの方法の場合には、特に小さい信号変化を検出するために値範囲の一定の大きさが非常に小さく設定されなければならないという問題が生じる。例えば、図1による信号のように強いノイズを含んだ信号の場合、圧縮率が不満足である、すなわち多くのデータが記憶されるのでそのために必要なメモリ需要が非常に大きいか、あるいは信号経過が記憶された値によって十分に正確に模擬されていない。更に、値範囲の設定前に既に、模擬すべき信号構造が未知であるにもかかわらず、信号の値を検出するためのパラメータが考慮されなければならない。これは同様に圧縮時に不十分な結果を生じる。
本発明の課題は、記憶される値の個数が少なく保たれ、かつ信号のパターンが記憶された値によって十分に正確に再現されるように、信号の値の検出を可能にすることにある。
この課題は請求項1または請求項12の特徴事項によって解決される。
方法に関して、値範囲の大きさは値範囲の予め定められた初期の大きさから出発して値の検出中に変化させられる。装置に関して、制御手段は、値範囲の大きさを値の検出中に予め定められた初期の大きさから出発させて変化させるように構成されている。したがって、本発明によれば、値範囲は値検出中に動的に決定される。値範囲は不感帯とも呼ばれる。この場合に不感帯は可変である。それによって、記憶される値の数量の明白な低減と同時に、記憶された値による信号経過の良好な模擬が保証される。
本発明の有利な実施態様では、値範囲の大きさは、変化後に値が記憶されたときに新たに初期の大きさを取る。それによって大きな信号変化を非常に迅速に認識することができる。
他の特に有利な実施態様では、値範囲の大きさが、特に連続的に縮小される。それによって、大きな信号変化を迅速に、特に直ぐ決定することができ、かつ付加的に同様に小さい信号変化を決定することができる。緩やかな信号ドリフトおよびランプ(ramp)自体が認識されて記録される。更に、ノイズを含んだ信号の多数の値が記憶されることなしに、強いノイズを含んだ信号自体が認識される。ノイズを含んだ信号においてすら、信号ピークを迅速に認識することができる。中くらいの信号変化は、強いほどより早く認識できる。
値範囲の縮小の際に値範囲の予め定められた最小の大きさが到達され、かつ縮小された値範囲の外側または限界にある信号の値がまだ検出されていないときにも、値が記憶されると好ましい。それによって、予め定められた最小の大きさにおいても、値が値範囲の内側にあるか否かに関係なく値が記憶されることが保証される。それによって実際の信号経過およびそれの変化が、記憶された値において更に良好に模擬される。
値範囲の予め定められた最小の大きさが零であると有利である。この場合に、最小の大きさの存在時において不感帯または値範囲はもはや存在しない。したがって、信号の正確な値が記憶される。
有利な実施態様では、値範囲の大きさが変化する際上限値および下限値の対称的な変化が行なわれる。したがって、上限値も下限値も同じように変化する。
他の有利な実施態様では、値範囲の大きさの変化が一次関数にしたがって行なわれる。これは、信号変化の高速の検出および記憶と正確な検出および記憶との間の特に良好な妥協を保証する。
値範囲が、信号の特に直前に記憶された値に依存して定められると好ましい。これは、同様に信号変化の高速のかつ同時に正確な検出および記憶を保証する。
値範囲が、信号のこれまでに検出された値に基づいて決定された予測値に依存して定められると特に有利である。本発明のこの実施態様は、値範囲を信号経過に特に正確に合わせることを保証する。信号変化は特に良好に、正確にかつ高速に検出される。
信号の予め定められた第1の時間範囲において記憶すべき値の特に最大の個数が予め定められているとよい。それによって、信号の値を記憶するために必要なメモリ領域が正確に決定され利用されることが保証される。第1の時間範囲は、例えば規則正しく値の記憶が行なわれる信号経過の特定の時間を含むとよい。例えば、それにより、記憶すべき値の所望の平均個数が指定可能である。
更に、値範囲の初期の大きさは、信号の予め定められた第2の時間範囲の期間中に記憶される値に依存して定められるとよい。第2の時間範囲は、例えば値を検出するための定められた個数の観察サイクルであってよい。初期の大きさは、それまでに検出されて記憶された信号経過に適合させられるとよい。これは、信号変化の更に良好かつ高速の検出を可能にする。
以下において、模範および実施例および添付図面に基づいて本発明および本発明の利点を更に詳細に説明する。
図1は従来技術による信号の値の検出の例を示し、
図2は本発明による信号の値の検出装置の実施例を示し、
図3は強いノイズを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図4はノイズを含んだ信号の信号ピーク時の値検出の実施例を示し、
図5は弱いノイズを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図6は弱いドリフトを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図7は強い信号変化の場合の値検出の実施例を示す。
図1は従来技術による信号の値の検出の例を示し、
図2は本発明による信号の値の検出装置の実施例を示し、
図3は強いノイズを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図4はノイズを含んだ信号の信号ピーク時の値検出の実施例を示し、
図5は弱いノイズを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図6は弱いドリフトを含んだ信号の場合の値検出の実施例を示し、
図7は強い信号変化の場合の値検出の実施例を示す。
図2は本発明による信号の値の検出装置11の実施例を示す。装置11は、プログラムメモリ13を備えた制御手段12、データメモリ14、入力インターフェース15および出力インターフェース16を含んでいる。装置のこれらの構成要素はバス17を介して接続されている。装置11は、入力インターフェース15を介して、サンプリングされて値を検出されるべき信号を供給される。信号の値が定められた値範囲の限界(限界値)に達したときまたは上回ったときに、その信号の値がデータメモリ14に記憶されるべきである。それによって、前に検出されて記憶された値に対する信号の変化が決定されて記憶されるべきである。その変化は、場合によっては記憶すべき値の数量を少なく保つために十分に大きくあるべきであり、それにもかかわらず場合によっては記憶された値における信号パターンに関する信号の正確な模擬を記録しておくために十分に小さくあるべきである。このために信号が制御手段12に供給され、制御手段12が信号を相応に処理する。信号を処理するためのパラメータ、特に値範囲およびそれの大きさを決定するためのパラメータが、制御手段12に同様に入力インターフェース15を介して供給される。これらのパラメータは、プログラムメモリ13に記憶されているプログラムと共に、制御手段12を適切に制御する。
本発明によれば、信号の値を記憶するための値範囲が変化する。したがって、値範囲は可変である。図3は信号18の値を検出する実施例を示す。信号18は強いノイズ含んでいるが実質的には正弦波状の信号であり、これの経過が時間に関する座標系に描写されている。信号18は装置11によりサンプリングされる。その際に、決定された可変の値範囲の限界または外側にある信号18の値が検出される。これらの値がデータメモリ14に記憶される。図3では、記憶された値19,20,21,22が丸のマークを備えている。更に、図3には値範囲23,24,25が示され、これらの値範囲は時間的な経過において台形状の面を描き、これらの面は破線で示されている。値範囲23〜25の大きさはそれぞれの時間的な経過において変化する。
値19が信号18の経過の時点t1で検出されて記憶される。この値19は、信号18の値の図3に示された検出のための出発点として用いられる。値19の位置が次の値範囲23の位置を決定する。値範囲23は、上限値27および下限値28によって決定される初期の大きさ26を有する。初期の大きさ26において、上限値27が記憶された値19から上方に、すなわち縦座標の正方向に離れている間隔は、下限値28が記憶された値19から下方に、すなわち縦座標の負方向に離れている間隔に等しい。図3において、値範囲23は初めに値19を中心に対称的に置かれている。初期の大きさ26は図3において垂直に縦座標方向に値19を通る両方向矢印によって示されている。初期の大きさ26から出発して値範囲23の大きさはその後縮小される。縮小はここでは予め定められた一次関数にしたがって連続的に行なわれる。上限値27は負の勾配を有する一次関数にしたがった時間経過にて低下し、下限値28は正の勾配を有する一次関数にしたがった時間経過にて上昇する。両関数の勾配は反対向きで等しい。上限値27および下限値28の変化は対称的に行なわれる。
値範囲23の大きさの縮小によって信号18は時点t2で値範囲23の下限値28に到達する。時点t2において信号18の値20が検出されて記憶される。時点t1と時点t2との間の時間範囲において、信号18はその都度設定された上限値27よりも小さく、その都度設定された下限値28よりも大きい。したがって、この時間範囲に存在する信号18の値は記憶されない。値20の記憶は次の値範囲24の決定を生じさせる。ここで値範囲24は先ず初期の大きさ26に一致する初期の大きさ29を取る。したがって、新しい値の記憶後に、前に縮小された値範囲が再び拡大される。特に、値範囲は再び元の初期の大きさにリセットされる。値20の位置は値範囲24の位置を決定する。初期の大きさ29は上限値30および下限値31によって定められる。初期の大きさ29において、上限値30が記憶された値20から上方に縦座標の正方向に離れている間隔は、下限値31が記憶された値20から下方に縦座標の負方向に離れている間隔に等しい。値範囲24は初めに値20を中心に対称的に置かれている。初期の大きさ29は垂直に縦座標方向に値20を通る両方向矢印によって示されている。初期の大きさ29から出発して値範囲24の大きさは縮小される。縮小はここでは予め定められた一次関数にしたがって連続的に行なわれる。値範囲24の大きさ変化は前述の値範囲23の変化と同様に行なわれる。
値範囲24の大きさの縮小によって信号18は時点t3で値範囲24の上限値30に到達する。時点t3において値21が検出されて記憶される。時点t2と時点t3との間の時間範囲において、信号18はその都度設定された上限値30よりも小さく、その都度設定された下限値31よりも大きい。したがって、この時間範囲において存在する信号18の値は記憶されない。値21の記憶は次の値範囲25の決定を生じさせる。ここで値範囲25は先ず初期の大きさ26,29に一致する初期の大きさ32を取る。前に値範囲23,24に関連して述べたように、値範囲の大きさは信号18の時間経過において常に一次関数で縮小される。
これは、信号18が時点t4で値範囲25の下限値33に到達するまで行なわれる。時点t4において値22が検出されて記憶される。時点t3と時点t4との間の時間範囲において、信号18はその都度設定された値範囲25の上限値34よりも小さく、その都度設定された下限値33よりも大きい。したがって、この時間範囲に存在する信号18の値は記憶されない。
値範囲23〜25の大きさの縮小によって、強いノイズを含んだ信号18の場合に記憶すべき値の数量が非常に僅かに保たれる。同時に、記憶された値によるノイズの良好な模擬が保証される。
図4は信号ピーク36を有するノイズを含んだ信号35における値検出の実施例を示す。図4には、前の図3と同様に、信号35の複数個の値が丸のマークにより示されている。これらのマークを付けられた値が制御手段12によってデータメモリ14に記憶される。図4においては、模範的に、記憶された値37,38,39がより詳細に示されている。値37が信号35の経過の時点t5で検出されて記憶される。この値37は、図4に示されている信号35の値を検出するための出発点として用いられる。値37の位置が次の値範囲40の位置を決定する。値範囲40は、図3による値範囲25〜27の初期の大きさに一致しかつ上限値および下限値によって決定されている初期の大きさを有する。前に図3に基づいて説明したように、値範囲40の大きさが縮小される。
時点t6において信号35が値範囲40の上限値に到達する。時点t6において、この時点t6で信号35が有する値38が検出されて記憶される。時点t5と時点t6との間の時間範囲において、信号35はその都度設定された値範囲40の上限値よりも小さく、その都度設定された下限値よりも大きい。したがって、この時間範囲に存在する信号35の値は記憶されない。
値38の位置は次の値範囲41の位置を決定する。値範囲41は、値範囲40の初期の大きさに一致しかつ同様に上限値および下限値によって決定されている初期の大きさを有する。値範囲41の大きさは前の他の値範囲と同様に縮小される。時点t6の前後の時間経過において信号35は信号ピーク36まで急速なかつ大きな上昇を有する。信号ピーク36は信号経過における転換点であり、この転換点後に信号は急速に下降する。これによって、信号35がかなり急速に値範囲41の下限値に到達する。これが時点t7で起こる。時点t7において、信号35がこの時点t7で有する値39が検出されて記憶される。値39の位置は次の値範囲の位置を決定する。信号35の値の更なる検出および記憶が図3と同様に行なわれる。
時点t6と時点t7との間の時間範囲は非常に短い。なぜならば信号35が急速に下降するからである。本発明によれば、この大きな信号変化が迅速に検出可能である。この場合に、記憶される値の数量が少なく保たれ、信号35のノイズおよび信号ピーク36が良好に検出される。
図5は弱いノイズを含んだ信号42の場合における値検出の実施例を示す。信号42の値を検出するために決定された値範囲43,44の大きさの縮小によって、この場合にも、記憶された値45,46,47によりこの僅かなノイズが十分正確に模擬されることが保証される。
値範囲の大きさは、好ましくは零の大きさに相当する予め定められる最小の大きさまで縮小されるとよい。したがって、値範囲の大きさは、値範囲がとりわけもはや存在しないほどまで減少されるとよい。そうすれば信号が存在するかかぎり、信号の値が正確に決定されて記憶される。値範囲の大きさを縮小する際に値範囲の予め定められた最小の大きさが到達された際に、制御手段12が、その際に存在する信号の値の記憶を制御する。
図6は弱いドリフトを含んだ信号48の場合における値検出の実施例を示す。信号48は非常に僅かな勾配で緩やかに上昇している。図5による実施例と同様に、決定された値範囲49,50の大きさの縮小によって、ここでも、記憶された値51,52により、信号48のこの弱いドリフトが十分正確に模擬される。このために、値範囲49の大きさは、信号48が初期の大きさから出発して既に強く縮小された値範囲49の上限値に到達するまで、特に強く縮小される。その際に存在する信号48の値52が記憶される。
図7は信号53の強い変化の場合における値検出の実施例を示す。信号53は、大きな勾配にて上昇する強いドリフトを含んだ信号である。決定された値範囲54,55,56の大きさの縮小は、信号53のこの強いドリフトが迅速に検出され、記憶された値57、58,59,60により模擬されることを保証する。値57〜60において、信号53は値範囲54〜56の上限値にそれぞれ到達する。
以上に説明した実施例において、値範囲の大きさは一次関数により変化させられる。同様に変化を他の適切な手法で行なうことも可能である。例えば変化を指数関数により行なうこともできる。更に、既述の実施例では、その都度の値範囲の上限値および下限値の変化が対称的に行なわれている。この場合に同様に変化を反対方向に等しくないように行なうことも可能である。更に、特にその都度の値範囲の位置が信号の直前に記憶された値に依存して定められているが、しかし、信号パターンを模擬される信号の前に検出された値に基づいて決定された予測未来値に依存して値範囲を決定することも可能である。
11 本発明による装置
12 制御手段
13 プログラムメモリ
14 データメモリ
15 入力インターフェース
16 出力インターフェース
17 バス
18 信号
19〜22 記憶される値
23〜25 値範囲
26 初期の大きさ
27 上限値
28 下限値
29 初期の大きさ
30 上限値
31 下限値
32 初期の大きさ
33 下限値
34 上限値
35 信号
36 信号ピーク
37〜39 記憶される値
40,41 値範囲
42 信号
43,44 値範囲
45〜47 記憶される値
48 信号
49,50 値範囲
51,52 記憶される値
53 信号
54〜56 値範囲
57〜60 記憶される値
12 制御手段
13 プログラムメモリ
14 データメモリ
15 入力インターフェース
16 出力インターフェース
17 バス
18 信号
19〜22 記憶される値
23〜25 値範囲
26 初期の大きさ
27 上限値
28 下限値
29 初期の大きさ
30 上限値
31 下限値
32 初期の大きさ
33 下限値
34 上限値
35 信号
36 信号ピーク
37〜39 記憶される値
40,41 値範囲
42 信号
43,44 値範囲
45〜47 記憶される値
48 信号
49,50 値範囲
51,52 記憶される値
53 信号
54〜56 値範囲
57〜60 記憶される値
Claims (12)
- 信号(18;35;42;48;53)の値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)の検出方法であって、上限値(27,30,34)および下限値(28,31,33)によって決まる大きさを有する予め定められた値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の外側または限界に前記値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)があるときに、信号(18;35;42;48;53)の値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)が記憶される信号の値の検出方法において、値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさが値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の予め定められた初期の大きさ(26,29,32)から出発して値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)の検出中に変化させられることを特徴とする信号の値の検出方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさは、変化後に値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)が記憶されたときに新たに初期の大きさ(26,29,32)を取ることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさは、特に連続的に縮小されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の縮小の際に値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の予め定められた最小の大きさが到達され、かつ縮小された値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の外側または限界にある信号(18;35;42;48;53)の値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)がまだ検出されていないときにも、値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)が記憶されることを特徴とする請求項3記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の予め定められた最小の大きさが零であることを特徴とする請求項4記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさが変化する際上限値(27,30,34)および下限値(28,31,33)の対称的な変化が行なわれることを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさの変化が一次関数にしたがって行なわれることを特徴とする請求項1乃至6の1つに記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)が、信号(18;35;42;48;53)の特に直前に記憶された値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)に依存して定められることを特徴とする請求項1乃至7の1つに記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)が、信号(18;35;42;48;53)のこれまでに検出された値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)に基づいて決定された予測値に依存して定められることを特徴とする請求項1乃至8の1つに記載の方法。
- 信号(18;35;42;48;53)の予め定められた第1の時間範囲内に記憶すべき値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)の特に最大の個数が予め定められていることを特徴とする請求項1乃至9の1つに記載の方法。
- 値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の初期の大きさ(26,29,32)が、信号(18;35;42;48;53)の予め定められた第2の時間範囲の期間中に記憶された値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)に依存して定められることを特徴とする請求項1乃至10の1つに記載の方法。
- 信号(18;35;42;48;53)の値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)の検出装置(11)であって、上限値(27,30,34)および下限値(28,31,33)によって決まる大きさを有する予め定められた値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の外側または限界に値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)があるときに、信号(18;35;42;48;53)の値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)を記憶するように構成されている制御手段(12)を有する信号の値の検出装置(11)において、制御手段(12)は、値範囲(23〜25;40,41;43,44;49,50;54〜56)の大きさを、値(19〜22;37〜39;45〜47;51,52;57〜60)の検出中に、予め定められた初期の大きさ(26,29,32)から出発して変化させるように構成されていることを特徴とする信号の値の検出装置。
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