JP2009532955A - アイテム管理システムおよび関連方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は一般にアイテム管理システムおよび関連方法に関する。本発明の態様は、アイテムを受け入れる段階と、アイテムをアイテム管理システムに入れる段階と、アイテムを保管する段階とに関する。ある実施形態では、アイテムを入れる段階は、アイテムの少なくとも一部を撮像する段階と、その画像を遠隔ユーザーに提供する段階とを含むことができる。本発明の他の態様は、アイテムを保管場所から取り出す段階と、アイテムを処理する段階とを含む。選択される実施形態では、アイテムを処理する段階は遠隔ユーザーによって与えられた命令に従ってアイテムを処理する段階を含むことができる。ある実施形態では、処理したアイテムの少なくともいくつかは次に保管場所に戻され得る。本発明のさらに他の態様はアイテム管理プロセスのさまざまな部分を監視する段階を含むことができる。選択される実施形態では、本発明のさまざまな態様は自動化および/またはコンピュータ制御され得る。さらに、本発明のさまざまな態様は同じ形でないアイテムが同じ形の構造体に保管されることを可能にする。

Description

〔関連出願の相互参照〕
本通常(non-provisional)出願は、参照することにより全体が本明細書に完全に盛り込まれる「アイテム管理システムおよび関連方法」という名称の2005年10月17日に出願の米国特許出願第11/253091号と、参照することにより全体が本明細書に完全に盛り込まれ、かつ2004年7月30日に提出の米国仮特許願第60/592648号、2004年10月15日に提出の米国仮特許願第60/619367号、および2004年11月9日に提出の米国仮特許願第60/626571号(これらはすべて参照することにより全体が本明細書に完全に盛り込まれる)に対して優先権を請求する「仮想郵便箱を備えるシステムおよび方法」という名称の2005年8月1日に提出の米国特許出願第11/195491号とに対して利益および優先権を請求する。さらに、この非仮出願は、「自律郵便分配キオスク」という名称の2006年3月30日に提出の米国仮特許願第60/787271号と、「ユニバーサルサービス会社(全米の郵便局)用のドキュボチック分類機」という名称の2006年3月30日に提出の米国仮特許願第60/787319号と、「文書遡及ビデオ編集および監視システム」という名称の2006年3月30日に提出の米国仮特許願第60/787321号と(これらはすべて参照することにより全体が本明細書に完全に盛り込まれる)に対する利益および優先権を請求する。
本発明の実施形態は、自動遠隔制御文書管理システムを含むアイテム管理システムおよび関連方法に関する。
紙の文書の発送、移送、受け取り、調査、複写、保管、取り出し、および破棄は、個人およびビジネスにとって多大な時間およびコストを必要とする。さらに、これらの紙の文書が再生利用(これ自体、多大な時間およびコストを必要とする可能性がある)されなければ、紙の文書の破棄および処分は環境に悪影響を与える可能性がある。法的な要求事項(サーベンス・オクスリー法、HIPPAAなど)は、紙の文書を管理する複雑さおよびコストを増大させ続けている。「ペーパーレスオフィス」概念は1970年代中頃から言われてきたが、さまざまな理由から完全に実現するには至っていない。従って、他のアイテムと同様に、文書を追跡し、取り出し、調査し、元の保管位置に戻す、および/または破棄することができる方法で、紙の文書を物理的に保管する必要がある。
紙の文書に関連する別の問題は、それは文書を調査する人が文書とともに物理的に位置することを通常必要とすることである。例えば、誰かが1つ以上の住宅を有し、1つ以上のオフィスを有し、および/または移動にかなり多くの時間を費やす場合は、さまざまな場所に届けられる郵便または他の文書を追跡するのは困難である可能性がある。この問題は、さまざまな場所の各々における誰かに、関連場所に届けられた郵便または他の文書を取り出し、調査し、および/または移送させることによって多くの場合解決される。この解決法は不十分であり、かつコストのかかる可能性があり、場合によっては時間的制約のある情報の受け取りを遅らせる可能性がある。
本開示は本発明のある実施形態によるアイテム管理システムおよび関連方法を記載する。本発明のいくつかの特定の細部が、本発明のある実施形態を完全に理解するために次の説明および図で示される。また一方、当業者は、本発明はさらなる実施形態を有することが可能であり、そして本発明の他の実施形態は以下に説明する特定の特徴のいくつか無しに実施され得ることを理解するだろう。
本発明は一般にアイテム管理システムおよび関連方法に関する。図1に示すように、本発明の選択される態様は、物理的アイテムを受け入れる段階(プロセス部分102)と、アイテムを撮像してアイテム管理システムに取り込む段階を含む、アイテムを入れる段階(プロセス部分104)と、各アイテムに関する画像データを電子的に保管する段階(プロセス部分105)と、物理的アイテムを選択かつ識別されている位置に保管する段階(プロセス部分106)とを含むアイテム管理プロセス100に関する。アイテムは、たった1枚の紙、封筒、1通の郵便、雑誌、文書のグループ(例えば、複数ページの手紙)、CDまたはDVD、CD/DVDのグループ、包み、本、および/または他の物理的アイテムを含むことができる。選択される実施形態では、アイテムは互いに同じでない形状および大きさを有する。ある実施形態では、アイテムを入れる段階は、アイテムに関する情報を収集する段階と、一意の識別子(例えば、コード、タグ、マーキング、または他の識別情報)を割り当てるか、または適用する段階と、アイテムの少なくとも一部を読み込むか、または撮像する段階と、および/またはアイテムを保管のために用意する段階とを含むことができる。識別子を適用する段階は、識別用のアイテムを物理的に構成する段階または材料をアイテムに取り付ける段階を含む任意の識別装置を含むことができる。例えば、ある実施形態に示すように、1枚の紙は、紙に印刷されるか、あるいは紙自体に物理的に押し付けられるか、または圧着される記号またはコードを有することが可能であり、これにより紙は後で識別され得る。他の実施形態では、RFIDタグ、バーコード、1または2次元コード、および/または他の一意の識別子がアイテムに結合され得る。図2は本発明のある実施形態による識別子299付きのアイテム201の部分略図である。図2で、アイテム201は包装295(例えば、封筒または袋)および内容294(例えば、包装内の文書)を含んでいる。他の実施形態では、アイテム201は他の構成を有することが可能であり、および/または識別子はアイテム201の他の部分に貼り付けることができる。
図1に戻って参照すると、本発明の他の態様は、入れたアイテムを保管場所から取り出す段階(プロセス部分108)と、アイテムの各々に対する命令に従ってアイテムを処理する段階(プロセス部分110)とを含むことができる。ある実施形態では、取り出しまたはインダクション後にアイテムを処理する段階(プロセス部分110)は、物理的アイテムを受取人またはユーザー(例えば、保管センターから遠い人および/または組織を含むエンティティ)へ送る段階と、物理的アイテムを別の遠隔エンティティまたは場所へ移送する段階と、アイテムの1つ以上の部分を読み込み、アイテムのその部分の視覚映像を遠隔の受取人に提供する段階と、アイテムをアーカイブする段階と、アイテムを細断する段階と、アイテムを処分する段階と、および/またはアイテムを再生利用する段階とを含むことができる。選択される実施形態では、処理されたアイテムの少なくともいくつかは保管場所に戻され得る(プロセス部分106)。
ある実施形態では、アイテム管理プロセスはまた、ユーザー入力を遠隔場所から受け取り、および/または出力を遠隔ユーザーへ送る段階(プロセス部分112)も含むことができる。さらに、選択される実施形態では、アイテム管理プロセスは、オペレータ入力を受け取り、および/または出力をオペレータへ送る段階(プロセス部分114)を含むことができる。さまざまな実施形態では、オペレータはアイテム管理センターまたは遠隔場所の現場にいる可能性がある。
例えば、選択される実施形態では、アイテムが1通の郵便物である場合は、封筒のすべてまたは一部はインダクション中に読み込まれ、封筒のその画像は、例えばコンピュータネットワークを通じて、遠隔ユーザーへ電子的に送られ得る。そして遠隔ユーザーはその郵便をどのように処理すべきかについて命令することができる。さらに、ある実施形態では、遠隔ユーザーは、いくつかのアイテムをアイテム管理プロセスでどのように取り扱い、または処理すべきかについて規則を設定することができる。同様に、ある実施形態では、オペレータ(例えばエンティティ)は、選択したアイテム(例えば、インダクションプロセス中に識別することが困難であるアイテム)に関する情報を受け取り、選択したアイテムをアイテム管理プロセスでどのように処理するかについて入力することができる。さらに他の実施形態では、アイテム管理プロセスはまた、アイテム管理プロセスのほぼすべてまたはさまざまな部分を監視するために使用できる、1つ以上の監視プロセス(プロセス部分116)も含むことができる。さらに他の実施形態では、本発明のさまざまな態様は自動化および/またはコンピュータ制御され得る。
アイテム管理プロセス100はさまざまなタスクを達成するために使用され得る。例えば、本発明のさまざまな態様は同じ形でないアイテムが同じ形の構造体に保管されることを可能にする。例えば、ある実施形態では、同じ形でない物理的特性または大きさ(例えば、外形およびサイズ)を有するアイテムは、ほぼ同じ大きさ(例えば、外形およびサイズ)を有する搬器またはラック場所に保管される。選択される実施形態では、アイテムを含む同じ形の構造体(例えば搬器)は選択したプロセス段階中に手動で、または自動的に操作され得る。他の態様は特定シーケンスにおいて特定的に識別した個々のアイテムの保管および/または取り出しを可能にする。本発明のさらに他の態様は、物理的アイテムが1つの場所で受け入れられ、遠く離れて調査され、および/または遠隔ユーザーまたはオペレータによって与えられる命令に従って処理されることを可能にする。アイテム管理プロセス100のさまざまな実施形態は、文書管理または保管システムおよび/あるいは他のアイテム管理システム(例えば、CD/DVDデータ保管システム、CD/DVDレンタルサービス、貸本サービス、および/または他の商品関連システムおよびサービス)を含む、さまざまなシステムを形成するために使用され得る。
選択される実施形態では、アイテム管理プロセス100はまた遠隔ユーザーからの命令による遠隔郵便サービスでも使用され得る。例えば、ある実施形態では、遠隔郵便サービスはユーザーの郵便がユーザーの場所から遠く離れた特定場所へ配達されることを可能にし、郵便は受取プロセスおよびインダクションプロセスを経ることが可能であり、そして遠隔ユーザーは、例えばインターネットまたは他のコンピュータネットワークを通じて、各郵便アイテム(例えば、封筒または小包)の少なくとも一部の画像を調査することができる。遠隔ユーザーは、郵便物は郵便処理場所でどのように処理されるべきかについてコンピュータネットワークを通じて命令を与えることができる。例えば、ユーザーは、郵便アイテム全体(例えば、封筒およびその内容)が読み込まれるか、あるいは撮像されるようにし、画像が調査のためにコンピュータネットワークを通じて遠隔ユーザーに送られるようにすることができる。ユーザーは、別の遠隔エンティティまたは場所へ送られた郵便アイテムを再生利用、廃棄、細断、またはアーカイブする命令を与えることができる。選択される実施形態では、遠隔ユーザーは、ネットワークを通じて利用できるユーザーインタフェースを介して規則または命令を前もって設定することが可能であり、これによりいくつかの郵便アイテムが郵便処理場所でシステムに受け取られ、入れられる場合に、それらは命令に従って自動的に処理される。
図3は本発明のさまざまな実施形態によるアイテム管理システム300の部分略図である。ユーザーから遠く離れて位置するアイテム管理システム300は、物理的アイテム301を受入ステーション302で受け入れることができる。受入ステーション302は、アイテムの各々が受入プロセスを完了することが可能になり、および/またはアイテムがインダクションセンター306へ動かされることが可能になるまでアイテム301を収容する貯蔵場所Cを備えることができる。インダクションセンター306は上に説明したインダクションプロセスを実施することができる。さらに、アイテムの少なくとも一部がインダクションプロセス中に撮像された後に、アイテムの画像および/またはアイテムについて収集した情報の少なくとも一部はコンピュータネットワークを通じて遠隔ユーザーに送られ、ユーザーインタフェース312を介して遠隔ユーザーに提示され得る。遠隔ユーザーはまた、例えば、各アイテムを処理する命令を与えるために、命令のような入力をユーザーインタフェース312を介してアイテム管理システム300に与えることができる。同様に、アイテム管理システム300はオペレータインタフェース314を含み、これを通して現場または遠隔のオペレータはアイテム管理システム300から出力(例えば情報)を受け取ることができ、かつこれを通してオペレータは、アイテムを処理するか、または他の関連するタスクを実施するために、入力(命令)をアイテム管理システム300に与えることができる。選択される実施形態では、オペレータは、ネットワークおよびオペレータインタフェースを介して出力を受け取り、入力を与えることができる。
ある実施形態では、インダクションプロセスは、アイテムを受け取る段階と、1つ以上のマーキング(例えば、アドレス、記号、コード、またはアイテムに関する他の情報)を識別する段階と、どの遠隔ユーザーが特定アイテムに関連するかを決定するためにマーキングを分析する段階とを含む。例えば、文書管理システムでは単一アイテムに関連する複数の遠隔ユーザーまたはエンティティがあり得る。一実施形態では、光学式文字認識(OCR)プロセスはアイテムのマーキングを「読み取る」ために使用され、それでアイテムは固有の遠隔ユーザーに関連付けることができる。他の実施形態では、どの遠隔ユーザーがアイテムに関連するかを正確に決定するために、他のシステム、例えば、バーコードシステム、記号読み取りシステム、RFIDシステム、または他の識別システムが使用される。従って、各アイテムは、以下にさらに詳細に説明するように、正しい遠隔ユーザーからの命令に従って処理され得る。
インダクションプロセスが完了し、アイテムが正しい遠隔ユーザーに関連付けられた後に、物理的アイテムは保管センター306へ移送され得る。一実施形態では、各アイテムの保管センター内の位置および保管センターへ/からの位置は各アイテムの識別子によって追跡される。各アイテムの位置が、保管センター内のアイテムの正確な位置を追跡する(例えば、計算システムによって)ために、識別子を用いていつも知られているので、アイテムが迅速かつ正確に識別、保管、移動、および/または取り出されるように、保管センター306はアイテムを保管することができる。例えば、識別子はバーコードとすることができ、そしてアイテムが動かされるたびに、バーコードは読み込まれ、その位置は保管センター内の各位置に関連付けた他のバーコードと関連付けられる。さらに、アイテムがいろいろな物理的パラメーター(例えば、形状、サイズ、および重量)を有するある実施形態では、保管センターは同じ形の構造体内に同じ形でない各アイテムを保管するように構成され得る。ある実施形態では、アイテムおよび同じ形の構造体は保管センター内で一体として一緒に動かされる。例えば、いろいろな郵便アイテムがいろいろなサイズおよび形状を有する遠隔郵便センターのある実施形態では、各郵便アイテムはカセットまたは他の種類の保管容器内に置かれ得る。カセットの外部は形状およびサイズが同じであり、これによりカセットは、以下にさらに詳細に説明するように、ラックシステムまたは他の保管構造体内の複数の位置のいずれにおいても操作され、保管され得る。
さらに、選択される実施形態では、カセットおよび/またはラックシステムは、特定のカセットおよびそのアイテムを後でさらなる処理のために追跡し、取り出すのに役立てるために一意の識別特徴を有することができる。例えば、ある実施形態では、ラックシステムのカセットおよび保管領域は一意の識別子をそれぞれ有する。アイテムの識別子はカセットの識別子と一致するか、あるいは関連付けられることが可能であり、カセットの識別子はラックシステムの保管領域の識別子と一致するか、あるいは関連付けられる。カセットおよびアイテムが動かされると、カセットの識別子は新しい位置の識別子と改めて関連付けられる。従って、各アイテムのシステム内での位置はいつも追跡され、知られていて、アイテムは、いつでも処理するために、保管センター306から迅速に取り出され得る。さらに、選択される実施形態では、保管プロセスは、取り出しプロセスを効率よく処理するために、ラックシステム内のアイテムが保管された後にそれを再配置または編成する段階を含むことができる。例えば、遠隔郵便システムでは、それぞれのカセット(使用時)内のさまざまな郵便アイテムはラックシステム内で再配置または編成される(例えば、ラックシステム内のある位置から別の位置へ動かされる)ことが可能であり、これにより同時に取り出される可能性があるアイテムは互いに物理的に隣接する。ある実施形態では、さまざまな輸送機構(例えば、コンベヤシステム)および/または1つ以上のロボットマニピュレータRMはアイテムを、最初の保管、再保管(例えば、処理後に戻されたアイテム)、編成、および/または取り出し中に、保管センターじゅうくまなく動かすために使用され得る。
アイテムが保管センター306から取り出されると、それは処理センター310へ移動できる。処理センター310で、アイテムは、走査または撮像する(例えば、コンピュータネットワークを通じて遠隔ユーザーまたは他のエンティティへ伝送するためにアイテムの全内容を読み込む)段階、遠隔ユーザーまたは他のエンティティへの物理的発送のためにアイテムを準備する段階、アイテムを廃棄する段階、アイテムを再生利用する段階、および/またはアイテムをアーカイブする段階を含む、さまざまな種類の処理を受けることができる。処理段階終了後、残っているアイテムは保管センターへ戻され得る。例えば、ある実施形態では、処理中にアーカイブまたは読み込まれるアイテムは、処理終了後に保管センター306へ戻される可能性がある。選択される他の実施形態では、アーカイブされたアイテムが近いうちにアクセスされることが予想されないので、それは保管センター306の指定部分に保管され得る。
他の実施形態では、処理は処理ステーション中を動くアイテムを単に含むだけであり得る。例えば、ある実施形態では、多数のアイテムは、グループで、かつアイテムのグループが処理センター310中を移動するとき、ラックシステムから取り出されるのに対して、他のアイテムは、読み込まれ、アーカイブされ、システムから送り出され、および/または廃棄され、アイテムのいくつかはラックシステム内の選択した位置に保管するために単に戻されるだけである。上に示したように、アイテムが処理センター310または保管センター306内を移動するとき、各アイテムの特定位置はその識別子を介して追跡される。ある実施形態では、アイテムは、インダクション後に保管センター306を通過せずに処理センター310へ移動する。例えば、上に説明したように、遠隔郵便システムでは遠隔ユーザーまたはオペレータは規則を前もって設定することが可能であり、これによりインダクションプロセス中に識別したいくつかのアイテムは処理のためにすぐに送られ、そして再生利用され、処分するためにキューに入れられ、遠隔ユーザーまたは別のエンティティへ送られる。
アイテム301は輸送機構Тおよび/または手作業によってアイテム管理システム300中を(例えば、さまざまなステーションの間を)動かされ得る。輸送機構Тは、コンベヤ、カート、ロボットマニピュレータ、搬器またはパレット、カセットおよび/または保管ユニットを含む、さまざまな輸送要素を備えることができる。さまざまな実施形態では、輸送機構Тは手動で操作され、部分的に自動化され、または完全に自動化され得る。ある実施形態では、輸送機構Тのすべてまたは一部はコンピュータ制御され得る。アイテム管理システム300のさまざまなステーションのいずれもまた各ステーションについて必要に応じて1つ以上の輸送機構Т、例えば、隣接するコンベヤシステム上の搬器と接触する1つ以上のロボットマニピュレータを含むことができる。さらに、アイテム管理システム300のさまざまなステーションおよび/または輸送機構Тの一部のいずれもまた、アイテムがさらに処理され得るまでそれを一時的に保留するために、受入ステーション302を参照して上に説明したものと同様に貯蔵場所Cも含むことができる。貯蔵場所Cはまた、各アイテムの位置を正確に追跡するために、各アイテムの識別子と関連付けられ得る一意の識別子も含むことができる。ある実施形態では、アイテム管理システムのさまざまなセンターの各々のさまざまな要素は物理的に重なることがあることが理解される。
ある実施形態では、アイテム管理システム300はまた、アイテム管理システム300またはアイテム管理プロセスのさまざまな部分を監視するために、監視装置または監視システム316も含むことができる。例えば、アイテムがアイテム管理システム300内にある間に、監視システム316は追跡、観察し、そしてアイテムの位置情報を提供することができる。監視システム316は手動で操作され、部分的に自動化され、または完全に自動化され得る。ある実施形態では、監視システム316の少なくとも一部はコンピュータで実行され、および/またはコンピュータ支援され得る。選択される実施形態では、監視システム316は、アイテム管理システム300またはアイテム管理プロセスのさまざまな部分におけるアイテムを視覚的に記録するために、ビデオカメラまたはビデオシステムを含むことができる。他の実施形態では、システムは他の電子監視デバイス、例えばスチルカメラ、無線識別(RFID)受信器/読取器、およびバーコード読取デバイスを含むことができる。さらに、ある実施形態では監視は遠隔で実現され得る。例えば、アイテム管理プロセスの一部を監視するためにビデオシステムを用いる場合に、視覚映像はネットワークを通じて遠隔位置へ送られることが可能であり、そこで映像は保管および/または調査され得る。
監視システム316によって収集した情報は多くの目的に使用できる。例えば、ある実施形態では、アイテムがその指定された場所に届かない場合は、監視システム316は情報を提供することが可能であり、またはアイテムが機密情報を包含する封印された袋である場合は、監視システムは内容が権限のないオブザーバーによってアクセスされた可能性がある表示を提供することができる。選択される実施形態では、監視システム316によって収集した情報の一部は、特定のアイテムの取り扱い中に発生した事象の記録を提供するために、特定のアイテムと関連する所有者、受取人、または他の権限のある機関に提供され得る。他の実施形態では、監視システム316によって収集した情報はオペレータによって調査されることが可能であり、オペレータは情報に基づいてオペレータインタフェース314を介してシステムへ入力を与えることができる。例えば、ある状況では、オペレータは監視システム316を介して観察される問題を訂正するために入力を与えることができる。監視システム316はまた、アイテムがさまざまなセンターの中を、かつその間を動かされるときに、現場作業および/またはオペレータを監視するセキュリティーシステムの機能も果たす。
上に説明したように、アイテム管理システムの一部はコンピュータで実行され、制御され、または支援され得る。さらに、さまざまな計算システムはアイテム管理システムの1つ以上の部分とインタフェースをとるために使用され得る。図4は本発明の実施形態によるアイテム管理プロセスのさまざまな部分を実施または支援するのに適した計算環境を示す略ブロック図である。計算環境480は、図3を参照して上述したアイテム管理システムと類似である、アイテム管理システム400の少なくとも一部と作動可能に結合されるか、または一体化され得る。計算環境480は、ディスプレイ484および1つ以上の入力デバイス、例えば、キーボード486aおよびポインティングデバイス486b(例えばマウス)に作動可能に接続または結合され得る、計算またはコンピュータシステム482を含むことができる。さらに、コンピュータシステム482は、1つ以上の記憶デバイス(例えば、1つ以上のデータベース付きのハードデバイス488)および他の種類のコンピュータ可読媒体(例えば、ディスク491を読み取るデバイス)を読み取る1つ以上のデバイス490と通信することができる。
コンピュータシステム482もまたネットワーク492(例えばインターネット)を通じて他のデバイスまたはシステムと通信することができる。例えば、示された実施形態では、コンピュータシステム482は、ネットワーク492を通じてユーザーコンピュータシステム493、ユーザーデータベース494、オペレータコンピュータシステム495、および/またはオペレータデータベース496と通信することができる。他の実施形態では、計算環境480は、より多い、より少ない、および/または異なるコンポーネントを含む他の構成を有することができる。
例えば、システムが実行される計算デバイスまたは環境は、中央処理ユニット、メモリ、追加入力デバイス(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、および/または他のセンサー)、他の出力デバイス(例えば、ディスプレイデバイス)、および他の記憶デバイス(例えば、ディスクドライブ)を含むことができる。メモリおよび記憶デバイスはシステムを実行する命令を含むことができるコンピュータ可読媒体を含むことができる。さらに、データ構造およびメッセージ構造は格納されるか、またはデータ伝送媒体、例えば通信リンクの信号を介して伝送されるとよい。さまざまな通信リンク、例えば、インターネット、LAN、WAN、二地点間ダイヤル呼出し接続、携帯電話ネットワークなどが使用されることができる。
アイテム管理システムの一部は、パソコン、サーバーコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップデバイス、マルチプロセッサーシステム、マイクロプロセッサーをベースにしたシステム、プログラム可能家庭用電化製品、デジタルカメラ、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上のシステムまたはデバイスのどれかを含む分散コンピューティング環境などを含む、さまざまな動作環境で実施することができる。コンピュータシステムは、携帯電話、PDA、スマートフォン、パソコン、プログラム可能家庭用電化製品、デジタルカメラなどを含むことができる。
さらに、システムのさまざまな部分は、1つ以上のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュールのような、コンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で記述されることができる。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実行する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。通常は、プログラムモジュールの機能はさまざまな実施形態で必要に応じて組み合されるか、または分散されるとよい。
図5は、ユーザーが本発明の実施形態に従って遠隔郵便プロセスを含むアイテム管理プロセスと接続/対話できるコンピュータディスプレイ500を示す。図5で、ユーザー・インタフェース・ディスプレイ500はネットワーク(例えばインターネット)を通じてアクセスされる。ディスプレイは、受信箱510、郵便プロセスと関連するさまざまな他のディスプレイへの多数のリンク511、および他の情報526を含むことができる。
図で示した実施形態では、受信箱は、画像欄512、物理的データ欄514、状況欄516、およびアクション欄518を含んでいる。画像欄512は、遠隔施設でアイテム管理プロセスに入れられたアイテムの一部の画像を含むことができる。物理的データ欄514は、サイズ、重量、郵便の種類(例えば、第1種または大口郵便)、郵便を送るエンティティの名前、ページの概算数(例えば、サイズおよび重量に基づく)、および/または他の情報など、アイテムに関する物理的データを含むことができる。状況欄514は、アイテムが受け取られ、何らかの処理を受けたかどうかのデータを含むことができる。
図5で、アクション欄518はメニューまたはエントリフィールドを含むことが可能であり、そこで遠隔ユーザーは個々のアイテムの処理に関する命令を与えることができる。例えば、図で示した実施形態では、ユーザーは郵便アイテムを細断する、郵便アイテムを読み込む、または郵便アイテムを送ることを選ぶことができる。例えば、ユーザーが郵便アイテムを細断することを選ぶ場合は、アイテムは細断され、再生使用されることになる。いくつかの実施形態では、アイテム管理プロセスは再生使用される材料を売却する段階を含むことができる。ユーザーが郵便アイテムを読み込むことを選ぶ場合は、追加画面によってユーザーはアイテム全体またはある一定数のページを読み込むことを選ぶことができる。アイテムが読み込まれるとすぐに、ユーザーは読込画像を見ることができ、必要なら追加命令を与えることができる。ユーザーが郵便アイテムを送ることを選ぶ場合は、追加画面によってユーザーはアイテムをユーザーまたは別のエンティティへ送ることができる。図5で、ユーザーはまた「郵送先名簿から削除」オプションを選択することができる。このオプションは、ユーザーが選択した郵便物を郵送したエンティティの郵送先名簿から削除されることを希望していることを示すフィードバックをアイテム管理プロセスへ与えることができる。管理プロセスはこの情報を追跡し、この情報をさまざまな大口郵便エンティティおよび/または選択したアイテムを郵送した特定のエンティティへ与えることができる。
ディスプレイの複数のリンク部511は、郵送ウィザード522、ジャンク郵便ウィザード524、郵便基本設定欄520、および/または他の情報(例えば、会計情報、およびアイテム管理システムの管理者に連絡を取る連絡リンク)を含む、さまざまなページへのリンクを含むことができる。郵便基本設定欄520は、とりわけアイテム管理システムに入れられるさまざまな郵便アイテムに関する規則を設定するために、および/またはユーザーがユーザーの受信箱の表示形式をカストマイズすることを可能にするために使用され得る。例えば、郵便基本設定欄520は、ユーザーが、或る基準(例えば、いくつかのソースおよび/または郵便のいくつかの種類による)に合致する郵便は受け取るとすぐに削除され、細断され、再生使用され、保留され、および/または完全に読み込まれることを支持することを可能にする。郵便移送ウィザード522は、或る基準に合致する郵便がインダクション後すぐにユーザーまたは別のエンティティへ送られることを可能にする。ジャンク郵便ウィザード524は、ユーザーが、受け取ると自動的に削除され、細断され、廃棄され、または再生使用される、或る基準に合致する郵便を指定し、かつある場合にはアイテム管理プロセスに命令して、ユーザーはダイレクトマーケティング提案をこれ以上受け取ることを希望しないという通知をダイレクト・メール・マーケティング企業体へ送ることを可能にする。コンピュータディスプレイ500はまた他の情報526、例えば、広告、通知、および要約情報も含むことができる。
他のディスプレイページは他の構成を含むことが可能であり、他の機能を実行するように構成されることが可能であり、および/または他の種類のアイテム管理システムに適合され得る。例えば、図6は、ユーザーがパーソナル管理ソフトウェアを介して、例えば、ワシントン州、レドモンド(Redmond)のマイクロソフト社(Microsoft Corporation)から入手可能であるMicrosoft(R) Outlook(R)によって、アイテム管理プロセスと接続/対話できる別のコンピュータディスプレイ600を示す。図6のコンピュータディスプレイ600は、画像欄612、物理的データ欄614、状況欄616、およびアクション欄618を備えている。
図で示した実施形態では、アクション欄618は、保留機能、すぐ転送機能、細断機能、および内容読込機能を備えている。保留機能はアイテムが保留され、後で発送されることを可能にする。例えば、それはユーザーがアイテムを1ヶ月間保留してもらい、その後選択した宛名へ届けてもらう(例えば、ユーザーが延長した旅行から戻った後に)ことを可能にする。すぐに移送する機能は、ユーザーが郵便アイテムをユーザーへすぐに移送することを可能にし、読込機能は、ユーザーが、アイテム全体を電子的に調査できるようにアイテム全体を読み込んでもらうことを可能にする。細断機能は、ユーザーが郵便アイテムを細断し、再生使用することを可能にする。他の実施形態では、ユーザーはアイテムを細断せずに再生使用するオプションを有することができる。選択される実施形態では、アイテム管理プロセスは、削除、廃棄、細断、および/または再生使用のために選択したアイテムを或る期間(例えば、1〜3日)保留する段階を含むことができる。
ある実施形態では、オペレータインタフェースは遠隔ユーザー・ディスプレイ・ページを参照して上述したものに類似したディスプレイページを含むことが可能であり、これによりオペレータはアイテム管理プロセスから情報を受け取り、アイテム管理プロセスの一部を監視し、および/またはアイテム管理プロセスへ入力を与えることができる。例えば、遠隔ユーザーがネットワークにアクセスできない場合は、ユーザーは電話を通じてオペレータに連絡し、或る期間郵便の処分に関する命令を与えることができる。次にオペレータは、ユーザーの命令を実行するために、「オペレータ・ディスプレイ・ページ」を用いてアイテム管理システムとインタフェースをとることができる。さらに、「オペレータ・ディスプレイ・ページ」は、ユーザーが他の理由で命令をアイテム管理プロセスに与えることを可能にする。例えば、オペレータは命令をアイテム管理システムに与えて、エラーを訂正し、および/またはユーザーによって設定された自動規則を無効にすることができる。例えば、ユーザーがアイテムを自動的に送ってもらう地域に影響を与える自然災害がある場合は、オペレータはアイテムのその宛名への自動送付を一時的に停止し、自動配達が一時的に停止されたことを遠隔ユーザーに通知することができる。そのとき遠隔ユーザーは影響を受けたアイテムに関する新しい命令を与えることができる。
上に述べたアイテム管理プロセスおよびアイテム管理システムの一部のさまざまな実施形態について以下にさらに詳細に説明する。しかしながら、当業者は、本発明はこれらの実施形態によって限定されないこと、本発明は追加の実施形態を有する可能性があること、そして本発明の他の実施形態は以下に述べる特定の特徴のいくつか無しに実行される可能性があることを理解するだろう。さらに、説明のために、以下の実施形態の多くが遠隔郵便システムとの関連で述べられるけれども、これらの実施形態の多くまたはすべては他の種類のアイテムおよび/またはアイテム管理システムに適用できることが理解される。
アイテムの受領
アイテムはさまざまな方法を介してアイテム管理システムによって受け取られ得る。アイテムを受け取るプロセスは、アイテムの所持を物理的に実現する段階、場合によってはアイテムの損傷検査を行う段階および/またはアイテムをインダクションプロセスが開始または始まる位置へ動かす段階を含む。例えば、遠隔郵便システムの場合は、ユーザーは郵便をビルの住所、私書箱、または民間郵便受取機関による私書箱(PMB)へ配達してもらうことができる。郵便は送出場所から引き取られ、インダクションプロセスが行われることになるユーザーから遠く離れた施設へ輸送され得る。郵便は損傷検査を受け、インダクションプロセスを始めるために定置され得る。他の実施形態では、アイテム管理システムを含む施設は民間郵便受取機関であり、さまざまなユーザーに割り当てられたPMBを備えることが可能であり、そして郵便アイテムは施設へ直接配達され得る。
郵便アイテムには、米国郵政公社、UPS、FedEx、および他の手紙/小包配達サービスによって配達される小包および手紙など、すべての種類の郵便が含まれている。例えば、クラスおよびタイプは郵便アイテムと関連付けられ得る。郵便クラスは郵便の配達サービスおよび内容によって規定される郵便のカテゴリーである。例えば、速達郵便、書留郵便、第1種郵便、小包郵便、製本した印刷物、メディア郵便、標準郵便、および定期刊行物は、米国郵政公社によって認められた郵便クラスである。さらに、上に述べたように、国際宅配便を含む、さまざまな民間の小包、小荷物、および/または手紙配達サービスがあり、これらもまた別個の郵便カテゴリー(例えば、UPSランドまたはUPSエア)を有することができる。郵便タイプは郵便の大きさによって規定される郵便のカテゴリーである。例えば、はがき、手紙、封筒、大判の薄い郵便物(flat)、および小包は米国郵政公社によって認められた郵便タイプである。
アイテムインダクション
インダクション(induction)は、個別アイテムから、またはそれに関するデータを収集し、および/または収集データに基づいてアイテムを分類するプロセスである。以下にさらに詳細に説明されるある実施形態では、アイテム管理システムは遠隔郵便システムを含み、インダクションは個別郵便アイテムに関するデータを収集し、および/または収集データに基づいて郵便物を分類するプロセスを含む。インダクションプロセスを実現するために用いられるか、または組み合わされ得るいくつかの方法がある。
例えば、インダクションプロセスは手動で実現されることが可能であり、そこでは人は郵便アイテムからデータを収集し、それを分類して容器、カートリッジ、またはトートバックに入れる。例えば、人は封筒または小包の外側を読み取り、郵便アイテムを分類していろいろな容器に入れる。手動インダクションは、受け入れた郵便物を特定の郵便クラスまたは郵便タイプを事前に分類する必要がなく、そして手動インダクションは著しく損傷した郵便物を除いたすべてをうまく入れる。さらに、手動インダクションは例外を処理するために別のインダクション方法を必要としない。郵便アイテムが自動化システムで保管されている選択される実施形態では、上に説明したように、識別特徴または識別タグが郵便アイテムに貼り付けられ得る。
他の実施形態では、自動インダクションプロセスは、郵便物からデータを収集し、それを分類して容器、カートリッジ、またはトートバックに入れるために用いられ得る。自動インダクションプロセスはさまざまな構成を有することができる。例えば、ある実施形態ではワンパス(one-pass)・インダクション・プロセスを使用することができる。他の実施形態ではツーパス(two-pass)・インダクション・プロセスを使用することができる。
ワンパス・インダクション・プロセスは郵便物のデータを収集し、それを「ワンタッチ(one-touch)」で分類する。いったん人または機械が郵便物を処理してしまうと、それはインダクションプロセスを終了させるために再び処理される必要はない。図7は本発明のある実施形態によるワンタッチ・インダクション・プロセス700を示す略フローチャートである。図で示した実施形態では、ワンタッチ・インダクション・プロセス700は、撮像702、サイジング(sizing)704、光学式文字認識(OCR)706、バーコード印刷708、バーコード検証710、および分類712を含む。撮像プロセス702は郵便アイテムの電子(例えばデジタル)画像を取り込む段階を含む。OCRプロセスがインダクションプロセスの一部として使用されている選択される実施形態では、1インチ当たりのドット(DPI)が240以上の分解能を用いることが望ましい。サイジングプロセス704は郵便物の選択した物理的大きさおよび/または特性を測定する段階を含むことができる。例えば、はがきおよび手紙の場合は、サイジングは郵便アイテムについて長さ、高さ、および重量を測定する段階を含むことができる。大判の薄い郵便物および小包の場合は、サイジングは郵便アイテムの長さ、高さ、厚さ、および重量を測定する段階を含むことができる。
OCRプロセプロセス706は、分類プロセス712に関連するデータを含む郵便アイテム画像の一部の位置を突き止めるために使用することが可能であり、画像のその部分の少なくとも一部を文字に変換する。バーコード印刷プロセス708では機械可読データを郵便アイテム上に置く。バーコードはOCR中に抽出された内容を含むか、または含まない可能性がある。他の実施形態では、上に説明したように、他の識別子、例えば、1次元または2次元記号、RFIDタグ、識別タグ、または他の機械可読標識を使用することができる。バーコード検証プロセス710は郵便アイテムの新しく印刷した機械可読バーコード(または他の識別タグ)を読み取って、バーコード印刷(または識別タグ付け)がうまくいったことを確認する。分類プロセス712は各郵便アイテムから集めた関係データに基づいて郵便アイテムを分類し、および/または郵便アイテムを保管する準備をする。例えば、ある実施形態では各郵便物は保管のために個別容器内に置かれ得る。他の実施形態では、郵便はより大きい容器内で分類され、保管プロセス中に分離され得る。さらに他の実施形態では、インダクションプロセスは郵便アイテムをその識別タグによって電子的に分類するが、郵便アイテムが保管プロセスに入るまで、それは物理的に分類されない。
ある実施形態では、アイテム管理システムは市販の機械を使用して、インダクションプロセスのさまざまな部分を実行できる。例えば、選択される実施形態では、コネチカット州、ダンバリー(Danbury)のピットニーボウス(Pitney Bowes)から入手できるオリンパス・シリーズ・メール・ソーティング・マシーン(Olympus Series Mail Sorting Machines)の1つは、上に説明した撮像および分類プロセスの少なくとも一部を実行するために使用され得る。さらに、選択される実施形態では手動インダクションはいくつかの郵便アイテムを処理するためにまだ必要である。例えば、機械によって入れるには大き過ぎる郵便アイテムは手動で入れることができる。さらに、ある実施形態では郵便アイテムは手動で損傷検査を受け、および/またはインダクション装置が郵便アイテムから関係データを集めることができるように、インダクションプロセスの自動化部分に入る前に手動で向けられるとよい。
図8は本発明の他の実施形態によるツータッチ・インダクション・プロセス800を示す略フローチャートである。例えば、ある実施形態では、ツーパス・インダクション・プロセスの「第1パス」は、図7を参照して上に説明した撮像およびサイジングプロセスに類似する、撮像プロセス802およびサイジングプロセス804を実行することによって郵便アイテムからデータを収集する。さらに、バーコード印刷プロセス808は、郵便アイテムが一意の識別を有するように、バーコードを印刷し、郵便アイテムに貼り付ける段階を含む。バーコード検証プロセス810は、バーコードが可読であり、正しいことを検証するために、バーコードを読み取る段階を含む。
図で示した実施形態では、バッチ・データ・プロセス806は、撮像プロセス802およびサイジングプロセス804に基づいて郵便アイテムと関連するデータを計算するために、OCRプロセスおよび/または他の計算技術を含む。データはまた一意の識別またはバーコードとも関連する。例えば、さまざまな実施形態ではデータは、
郵便アイテムのユーザーまたは受取人(例えば、OCRプロセスによって決定した配達先によって)、
郵便アイテムの発送人、
郵便物の郵便クラス(例えば、OCRプロセスおよび郵便料金部位の画像によって決定される)、および/または
封筒および大判の薄い郵便物の推定ページ数(例えば、サイズおよび重量に基づいて)を含むことができる。
図で示した実施形態では、郵便アイテムは、撮像802、サイジング804、バーコード印刷808、およびバーコード検証810プロセスを迅速に通過する。次にバッチ・データ・プロセス806が実行されている間に、郵便アイテムは(必要ならば)貯蔵所に保留され得る。従って、バッチ・データ・プロセス806は、各郵便アイテムについて分類データを抽出し、計算するために必要なだけの多くの時間を費やすことができる。バッチ・データ・プロセス806完了後、郵便アイテムは、図7を参照して上に説明した分類プロセスに類似する、分類プロセス812を受けることができる。ある実施形態では、ツーパス・インダクション・プロセス800は、かなり高い速度のスループットを維持しながら、ワンパス・インダクション・プロセスで得られるものよりも完全で正確なデータを提供することができる。
他の実施形態では、インダクションプロセスは複数の撮像装置および/またはOCRアルゴリズムを含むことが可能であり、アイテムの一部が識別するのが困難である場合に、郵便アイテムは再び読み込まれ、および/または画像は再評価され得る。他の実施形態では、システムは画像を処理するハードウェアおよび/またはソフトウェアを含む可能性があり、これにより画像の形式または特定パターンは他の使用のために認識されることができる。かかる使用は、宛先ブロック、図像、グラフィックス、テキスト、および/またはさまざまな形と関連するブロックに入力される数字/文字を含む可能性があるが、それに限定されない。さらに他の実施形態では、画像内容を判定するために比較および/または検証のためにアクセスし、使用することができる、予想される内容の範囲に関するデータベース情報を用いることによって、画像の文字認識処理の速度および正確度はさらに向上する。例えば、郵便アイテムが特定組織の人へ送られつつあることを示す特定マーキングを有する、いくつかの郵便アイテムが受け取られる場合は、ユーザーまたは受取人の識別は、すべてのシステムユーザーを含むデータベースと対比して会社専用データベースを検索することによって決定され得る。さらに他の実施形態では、アイテム管理システムはいろいろなタイプ/サイズの郵便アイテムのための複数のインダクションプロセスを含む。さらに、システムは、いろいろなタイプ/サイズの郵便アイテムを分離し、それを関連インダクションプロセスを通じて送る(自動および/または手動)方法を含むことができる。選択される実施形態では、保管および取り出しプロセスの少なくとも一部はコンピュータ制御され得る。
アイテム保管
アイテム保管は、アイテムが正確かつ迅速に識別され、位置を突き止められ、および/または後で取り出され得るように、追跡可能な方法でアイテムを保管するプロセスである。
ある実施形態では、保管プロセスは同じ形の構造体の中でアイテムを保管する段階を含むことができる。例えば、さまざまな実施形態が以下に説明され、そこではアイテム管理システムは遠隔郵便システムを含み、保管プロセスは、アイテムが識別され、位置を突き止められ、および/または後で取り出され得るようにアイテムを保管する段階を含む。アイテム保管を実現するために用いられ、または組み合わされ得る、いくつかの方法がある。
図9は本発明のある実施形態による保管センター906の部分略図である。図9で、郵便アイテムが入れられた後に、各郵便アイテム901は十分なサイズの容器930(例えば硬質容器)またはカセットに個別に挿入されて、アイテム901全体(例えば、包装および内容)を収納できる。換言すれば、各容器930は1つの郵便アイテム901だけを入れる。ある実施形態では、郵便アイテム901は、自動プロセスまたは処理装置によって(例えば、ロボットマニピュレータRMによって)その指定容器930内に置かれ得る。他の実施形態では、郵便アイテム901はインダクションプロセス中にその関連容器930またはカセット内に置かれ、次に保管プロセスに入ることができる。追加の分類もまた保管プロセス中に達成され得る。選択される実施形態では、容器930は、5つの側面、ならびに郵便アイテム901の挿入および取り出しのための1つの開かれた側面または面を有する射出成形スリーブであり得る。ある実施形態では、容器930は静電気防止構成を有することができる。さまざまな実施形態では、容器930はまた、郵便アイテム901の一部が容器930の内面に粘着するのを防止するために、開放面に向って向けられた内部リブも有することができる。
容器930は一意の識別子931をそれぞれ有することが可能であり、これにより各容器は視覚および/または電子手段によって一意に識別され得る。例えば、ある実施形態では容器930は識別タグ(例えば、バーコードまたはRFIDタグ)をそれぞれ取り付けられることが可能であり、これにより容器内の郵便アイテムはその容器と関連付けられ得る。容器930はまた、それが保管ラックシステム936(1つ以上のラック937を含む)に挿入され、そしてそれから取り出され、コンベヤシステム934で搬送され、搬器932(以下にさらに詳細に説明する)によって運ばれ、および/またはロボットマニピュレータRMによって操作されることを可能にする、物理的特徴(例えば、係合機構)を含むことができる。かかる特徴は、スロット、ピン、溝、またはラックシステム936、コンベヤシステム934、および/またはロボットマニピュレータRMと係合する他の係合デバイスを含む可能性があるが、これに限定されない。
図で示した実施形態では、容器930の1つ以上は搬器932またはパレットによって運ばれ得る。選択される実施形態では、容器930の形状およびサイズは同じであり、これによりどんな容器も搬器932のどんな位置またはスロットにも定置され得る。ある実施形態では、搬器932は複数の容器930が保管センター中を移動し、および/または保管センター内に一緒に保管されることを可能にする。搬器932にはまた識別子933が取り付けられ、これにより搬器の移動は保管センター中を追跡され得る。ある実施形態では、搬器932は保管のために(例えば、ラックシステム936に)それを積み重ねるか、または入れ子にすることを可能にする特徴を含むことができる。搬器932はまた、容器932が保管ラックシステム936に挿入され、そしてそれから取り出され、コンベヤシステム934で搬送され、および/またはロボットマニピュレータRMによって操作されることを可能にする特徴も含むことができる。
搬器930はコンベヤシステム934に沿って保管ラックシステム936へ送られる。コンベヤシステム934は、搬器932を保管センターの他の部分へ、および/または保管センターの外へ(例えば、処理センターへ)向け直すために転送位置を含むことができる。ある実施形態では、搬器932の方向または方向転換に関する決定は部分的に、または完全に自動化され得る。さらに、選択される実施形態では保管および取り出しプロセスの少なくとも一部はコンピュータ制御され得る。さまざまな実施形態では、コンベヤシステムは、保管センターの外へ動かされた(例えば、処理のために動かされた)搬器932がインダクションセンターへ戻されることを可能にするために、および/または郵便アイテムの入った容器がラックシステム936に戻ることを可能にするためにリターンラインを含むことができる。これは、アイテムがラックシステム936の或る部分で取り出され、ラックシステム936の異なる部分へ向けられるか、または保管センターの外へ動かされ、戻されることを可能にする。
図で示した実施形態では、1つ以上の容器930が入った搬器932はコンベヤシステム934によってラックシステム936の個別ラック937へ搬送され、そしてそこで(容器930が入った)搬器932はコンベヤシステム934から取り出され、個別ラック937内に置かれる。アイテム901には一意の識別子999を取り付けることができる。従って、アイテム識別子999が容器識別子931と関連付けられ、容器識別子931が搬器識別子933と関連付けられた場合は、これからアイテム識別子999は搬器932が保管される個別ラックと関連付けられ得る。例えば、個別ラック937はラック識別子938を含むことが可能であり、ラックの各位置は識別子を含むことが可能であり、および/またはシステムはコンベヤシステム934内の位置によってラックを識別することが可能であり、そしてそこで搬器932は取り出され、ラックに置かれる。一実施形態では、識別子のすべてはバーコードを含み、バーコードはプロセスの各段階で読み込まれる。他の実施形態では、識別子はプロセスの各段階で検出されるRFIDタグを含む。
図10は、本発明のさまざまな実施形態に従って多数のいろいろな種類の容器を保管するように構成した個別保管ラック1037の等角図である。例えば、図10に示すラック1037は第1容器1030aを搬器無しに保管するように構成される。ある実施形態では、第1容器1030aは搬器を使用せずに保管センター中を動かされる。他の実施形態では、第1容器1030aは搬器に載せて保管センターの少なくとも一部を動かされ、それがラック1037に置かれると取り出される。上に説明したように、ラック1037および第1容器1030aは、第1容器1030aをラック1037に結合させる、および/または固定するのに役立つために係合機構1098を備える。上に説明したように、類似の係合機構は、他の容器、他のラック、ロボットマニピュレータ、コンベヤシステムの一部、および/または他の保管センター構成要素で使用され得る。図で示した実施形態では、ラック1037はまた第2容器1030bも担持する。第2容器1030bは搬器1032によって運ばれ、次にこの搬器1032はラック1037によって担持される。図で示した実施形態では、搬器がラック1037にある間にさえも、個別第2容器1030bは搬器1032から個別に取り出され得る。さらに、任意の関連第2容器が入った搬器は一体としてラック1037から取り出され得る。
図11〜13は、本発明の他の実施形態に従って、容器1130をラック1137に挿入し、容器1130をラックから取り出し、そして容器1130をラックに対して操作するために使用されるロボットマニピュレータRMを備えるラック1137の等角図である。図11は、ラック1137、容器1130が入った搬器1132を運ぶロボットマニピュレータRM、および追加の搬器1132および容器1130を運ぶコンベヤシステム1134の一部を示す。図12は、容器1130を運ぶ搬器1132の一部を示す。2つの係合デバイス1198a(例えばメス係合デバイス)を図12に示す。しかしながら、他の実施形態はより多く、またはより少ない第1係合デバイス1198aを備えるか、あるいは全く備えないことがあり得る。図13は多数の容器1130が入った搬器1132を運ぶロボットマニピュレータRMを示す。図13で、第2係合デバイス1198b(例えばオス係合デバイス)は搬器1132の第1係合デバイス1198aと係合している。ロボットマニピュレータRMは、それがラック1137およびコンベヤ1134に対して少なくとも垂直かつ水平に動くことができるように構成されている(図11に示す)。さらに、ロボットマニピュレータ1137は、それが個々の容器1130をラック1137の内外で動かすことができるように構成されている。図で示した実施形態では、ラック1137は個々の容器1130がラック1137に出し入れされるときそれと係合する複数の係合デバイスを備えている。1つ以上の容器1130が搬器1132から取り出され、ラック1137に置かれるか、または搬器1137から取り出され、ラック1132に置かれるとすぐに、搬器1132はコンベヤシステム1134へ戻され(図11に示す)、保管センターの内外を動かされ得る。
他の実施形態では、保管センターは他の構成を有することができる。例えば、ある実施形態では、複数の郵便アイテムはユーザーおよび/またはオペレータによって規定された規則に基づいて単一容器内に置かれる。例えば、特定ユーザー向けの複数の雑誌型郵便アイテムは単一容器内に置かれる。さらに他の実施形態では、容器は搬器と一体であり得る。さらに他の実施形態では、郵便アイテムは容器内に置かれ、保管センター中を動かされ、そしてラックに配置するために他の容器に搬送される。
例えば、図14は本発明のある実施形態による、1つ以上のコンベヤシステム1434に取り外せないように取り付けられた容器1430を備える保管センター1406の一部の等角図である。図で示した実施形態では、保管センター1406は、第1コンベヤ1434aに取り外せないように取り付けられた第1容器1430を有する第1コンベヤ1434aを備えている。図で示した実施形態では、各第1容器1430aは、ふたなしの上面と、4つの側面と、必要な場合に資料を底面から落とすために開かれ、作動され、または引っ込められ得る、滑るまたは動く底面とを備えている。郵便アイテムはインダクションプロセスまたは保管プロセス中に容器内に置かれる。
図14で、郵便アイテムがそれを保管することになっているラックの上にある場合に、容器の底面は開き、郵便アイテムは貯蔵所内か、あるいは直接ロボットマニピュレータ上に落ちる。図で示した実施形態では、郵便アイテムはシュートシステム1497を通して落ち、このシュートシステムは郵便アイテムを第1容器1430aと規定したラックとの間を案内する。他の実施形態では、保管センター1406はシュートシステム1497を備えていない。郵便アイテムが貯蔵所内に落ちる場合は、ロボットマニピュレータが郵便アイテムを処理するために使用できるまで、それは貯蔵所内に保留される。ロボットマニピュレータは関連ラックに対して移動し、郵便アイテムを関連ラックの保管位置から出し入れする。示されている実施形態では、マニピュレータは垂直に動くように構成されている。
各マニピュレータは、郵便物をマニピュレータが隣接するラック保管スロットまたはスペース内に移動させるために1つ以上のデバイスを備える。郵便物をマニピュレータからスロット内へ、そして同様にスロットからマニピュレータへ移動させるために使用されるデバイスは2つの種類のうちの1つであると考えられる。1つのかかる種類はベルトデバイスであり、この上に郵便物はシュート1497または貯蔵所から置かれる。郵便物がベルトの上にあり、マニピュレータがふさがれていないラックスロットへ垂直に移動した場合に、ベルトの駆動機構は通電されることができる、これによりベルト上の郵便物はベルトに沿ってスロット位置内へ搬送される。ベルト速度が十分である場合は、郵便物は勢いを続けて、ベルトから完全に離れ、ラックスロット内に完全に置かれることができる。
別の実施形態は、郵便物をマニピュレータからラック保管スロット内へ移動させるように構成され、郵便物を或る位置から別の位置へ押すように構成した押す物(pusher)または指のセットである。押す物の構成はマニピュレータ面から保管スロットへ移動するように構成されるとよい。郵便物がマニピュレータ面にある場合に、押す物はあらゆる種類の原動力となるデバイス(圧縮空気、油圧、または電気モーター、ソレノイド、ピストン、またはエネルギーから運動への類似の変換)によって係合されるか、または動力を供給されることができる。マニピュレータが保管ラックスロットに隣接するか、または整列して定置される場合は、押す物のシステムは通電されて、マニピュレータの上面を横切って滑動し、それによって面上のどんな郵便物も押す物が動く方向に、動く距離だけ移動させる。押す物が郵便物を保管ロットに届くのに要する全距離移動させると、押される郵便物は保管スロット内に完全に置かれる。
資料をラックから取り出すために、ロボットマニピュレータは郵便アイテムをその保管スロットから取り出し、郵便アイテムを、郵便アイテムが第2コンベヤ1434b上の第2容器1430b内に落とされるか、または置かれ、保管スロットから離れて動かされ得る位置へ置くか、または落とす。郵便物を保管スロットから取り出すために、前述の押す物はスロット内の郵便物の後に定置され、郵便物を保管スロットから隣接するマニピュレータのプラットフォームへ引き出すために、保管方法と逆にやり方で動かされ得る。郵便物が第2コンベヤへ落ちるか、または移動する、郵便物のマニピュレータから保管スロット内への移動は、郵便物を保管スロット内へ移動させる段階について述べたと同じように実行される。
図15は図14に示すアイテムを第1コンベヤ1434aとラックシステム1436との間を移送するために用いるシュートシステムの等角図である。他の実施形態では、保管センターは追加コンベヤを備えることが可能であり、各追加コンベヤは、郵便アイテムを保管センター中を移動させるために、取り外せないように取り付けられた容器を備える。いくつかの環境では、郵便アイテムをコンベヤシステム間を移送することが必要であることがある。これらの実施形態のいくつかでは、図15に示すものに類似のシュートシステムは、郵便アイテムの或るコンベヤと別のコンベヤとの間の重力移送を助けるために使用され得る。他の実施形態では、移送はシュートシステム無しに、および/またはロボットマニピュレータの支援を用いて行われ得る。
図16は容器1630を保管センター1606の或る部分と別の部分との間を移送するシュートシステム1697を備える保管センター1606の一部の等角図である。例えば、図16で容器1630はコンベヤ1634上を搬器1632によって運ばれ得る。容器1630が容器1630を保管するように指定したラックシステム1436のラックの上にある場合に、搬器1632は容器1630を放つことができるので、それを貯蔵所内か、またはロボットマニピュレータ上へ落ちることを可能にする。次に容器1630は、図14を参照して説明した、郵便アイテムを保管する方法と類似した方法で保管され得る。シュートシステム1967は容器をラック内へ案内するのに役立つことができる。容器は、図14を参照して説明した、郵便アイテムを取り出す方法と類似した方法でラックから取り出され得る。他の実施形態では、保管センター1606はシュートシステム1697を含まない。
ある実施形態では、いったん資料がラックシステム内に置かれると、ロボットマニピュレータは、属性に基づいてアイテムを分類し、順序付けし直し、または別の方法で取り出し順番に並べるためにラックの内容の位置を編成して、グループ化するために、あるいは今後の取り出しのためのロボットの横断時間を最小にするために使用されることができる。例えば、所与のラックのロボットマニピュレータが、アイテムをコンベヤシステムから保管場所に置くか、またはアイテムを取り出し、そしてそれをコンベヤシステム上に置くことにかかわらない期間中、ロボットマニピュレータは命令されて、ラックの内容をより良く編成するために容器を取り出し、再び挿入することができる。これは容器のグループ(例えば、或る搬器に保管された容器のグループ)を移動させることによって、または個別の搬器を移動させることによって実現されてもよい。ある実施形態では、保管システムは、容器をラック間で移動させることによって、例えば、コンベヤシステムの一部を使用することによって容器を認識することができる。
一実施形態では、郵便アイテムがラックシステムから搬器配送ルートの順に、または逆の順に取り出されるように、郵便アイテムはラック内で順序付けし直される。これは、搬器ルート順を決定し、かつ保管センター内の選ばれたシーケンスに適合するすべての関連郵便アイテムを選択するコンピュータシステムを包含する。郵便は、それが保管センター中に分配されているか、または単一ラック内に完全に含まれているかどうかにかかわらず、順番に取り出されてもよい。同じ論理は郵便アイテムの保管センター内の最初の配置に使用され得る。例えば、ある実施形態では、アイテムはインダクションからいくつかのシ−ケンスと関連する特定のラックへ移動し、および/またはこれらの選択したシ−ケンスまたは規則に基づいてラックのいくつかの部分内に保管され得る。他の実施形態では、アイテムは、取り出し順序付けを向上させるために、互いに隣接しているラックに保管され得る。
アイテムの取り出し
上に説明したように、アイテムは保管センターによって取り出され、処理するために処理センターへ送られ得る。ある実施形態では、保管センターは、アイテムが保管センターに保管されている(例えば、ラックシステムに保管されている)かどうかにかかわらず、アイテムを特定のシ−ケンスまたは順番に取り出すことができる。例えば、選択される実施形態では、これは搬器をラックシステム中のさまざまな位置へ搬送して、さまざまな郵便アイテムおよび/または容器を特定のシ−ケンスまたは分類で集めることによって行われ得る。他の実施形態では、複数の搬器はシステムによって命令されて、シ−ケンスのセグメントに対してアイテムを集めることが可能であり、すべてのアイテムが集められると、搬器はさらなる処理のために必要な順にシステムから出ることができる。さらに他の実施形態では、複数の搬器はシステムによって命令されて、選択した分類に対してアイテムを集めることが可能であり、すべてのアイテムが集められると、搬器はシステムから出て、アイテムを処理センターへ運ぶことができる。
アイテムの処理
保管センターから取り出したアイテムは、保管されているアイテムのタイプ、ユーザーによって要求されるアクション、および/またはオペレータによって要求されるアクションに応じてさまざまな方法で処理され得る。例えば、処理は、アイテムをアイテム管理プロセスから取り出す段階と、アイテムを発送する(例えば、ユーザーまたは他のエンティティへ)段階と、さまざまな手動作業をアイテムに行う段階と、アイテムを変える段階と、アイテムを読み込み、撮像する段階と、アイテムに印を付ける段階と、アイテムを分ける段階と、アイテムを処分する段階と、アイテムを再生利用する段階と、アイテムを廃棄する段階と、および/またはアイテムを処理センターを通過させるだけで、アイテムを保管センターに戻す(例えば、アイテムが他のアイテムのグループとともに保管から取り出された、および/またはアイテムが間違って保管から取り出された場合)段階とを含むが、これに限定されない。他の実施形態では、アーカイブされているアイテムは取り出され、処理センターを通って移動し、異なる区域において保管するために保管センターへ戻され得る。他の実施形態では、アイテムは保管センターを離れずに(例えば、保管センター内の別の位置へ移動する)アーカイブされ得る。
一実施形態では、アイテム管理システムは遠隔郵便システムを備え、アイテムの少なくとも一部が読み込まれ得るように(例えば、包装および内容を含む郵便アイテム全体)、アイテムは保管から取り出され得る。例えば、上に説明したように、ユーザーは、入れられ、保管されているアイテムについて細部を遠く離れて調査し、文書を読み込んでもらうように命令を与えることができる。ユーザーの入力に対応して、文書は保管から取り出され、読み込むために保管センターへ移動させられる。読み込みプロセスは、完全に自動化されか、部分的に自動化されか、または手動で実現され得る。
郵便アイテムが処理センターに受け入れられると、読込プロセスは、包装(例えば、郵便アイテムの外側)の少なくとも一部を読み込む段階1702と、複製包装材を構成する段階1704とを含むことができる。例えば、ある実施形態ではインダクションプロセス中に貼り付けたバーコードを含む封筒の一部は読み込まれ得る。複製封筒は同じ画像およびバーコードで印刷され得る。他の実施形態では、関連バーコードはインダクションプロセス中に撮られた画像に電子的に追加されることが可能であり、複合画像は複製封筒に印刷され得る。他の種類の識別タグが用いられる他の実施形態では、複製識別タグは複製包装材に貼り付けられ得る。
包装は、手で、あるいは自動取り出し機械を用いて開かれ得る(プロセス部分1706)。例えば、ある実施形態では自動取り出し機械は封筒を開封し、内容を取り出すことができる。選択される実施形態では、包装を読み込むことが可能であり(プロセス部分1702)、包装が開かれた後に、または内容が取り出された後に、複製包装材(プロセス部分1704)は完成され得る。
包装が開かれ、内容が取り出されると、郵便アイテムの他の部分は読み込みに対応できるように準備され得る(プロセス部分1708)。例えば、ある実施形態では、内容がホチキスでとめられ、折り重ねられた多数のページを含む場合は、書類は開かれ、ステープルは取り外され得る。次に書類は最初の包装材と複製包装材との間に置かれることが可能であり、これによりスキャナーは郵便アイテムの初めおよび郵便アイテムの最後を決定することが可能になる。例えば、スキャナーまたは関連計算デバイスは、繰り返し画像または識別タグが感知された場合に郵便アイテム全体が読み込まれたことを決定することができる。次に郵便アイテムは全体として読み込まれ得る(プロセス部分1710)。読み込み後に、郵便アイテム(例えば、内容および最初の包装)は複製包装材中に置かれ(プロセス部分1712)、保管またはさらなる処理を受けるために戻され得る。次に郵便アイテム全体の読込画像は調査のためにユーザーへ電子的に送られ得る。ある実施形態では、読込画像はユーザーへ送られる前に処理され得る(例えば、索引を付ける、および/または強調する)。
文書の保管、アイテムの保管、他の特徴
アイテム管理システムまたはプロセスのさまざまな実施形態が遠隔郵便システムとの関連で上に説明されたけれども、他の実施形態では、アイテム管理システムまたはプロセスは他の特徴および/または応用を有することができる。
例えば、ある実施形態では、アイテム管理システムは文書管理システムを含むことができる。例えば、アイテム管理システムは、1つ以上の文書(例えば、内容)が入った小物袋または他の容器(例えば、包装)を含むアイテムを受け入れる(例えば、郵便または配達物によってユーザーから)ことができる。選択される実施形態では、アイテムが受け入れられる場合にアイテムはバーコードまたは他の識別子を含むことが可能であり(例えば、ユーザーが文書を小物袋に入れる場合に小物袋は識別子を既に有することができる)、アイテムはこの識別子を用いてシステムに入れられ、保管され得る。さらに、ある実施形態では、ユーザーは小物袋の内容についての説明および/または小物袋に関する他の情報をユーザーインタフェースを介して提供することが可能であり、これによりアイテムが入れられるとき、またはその後に、この情報は保管され、識別子と関連付けられ得る。この情報はまた、ユーザーがシステムを使用して、関連情報付きのバーコードによって保管アイテムを探索することを可能にする、検索可能なデータベースまたはシステムにも保管され得る。
アイテムはユーザーおよび/またはオペレータによって予め設定された一連の規則によって保管され得る。ある実施形態では、アイテムの容器部分は封をされることが可能であり、アイテムが取り出され、ユーザーへ戻されるまで、封をされたままであるので、容器の内容のプライバシーを護ることができる。さらに、封印は、アイテムのプライバシーおよび/または安全が破られたかどうかを示すことができる。上に説明したものに類似の監視システムは追加のセキュリティを提供することができる。
他の実施形態では、アイテムを保管前に処理することができる。例えば、インダクション後にアイテムを、アイテムが開かれ、内容が読み込まれ、そしてアイテムが再び封をされ(例えば、図17を参照して上に説明した複製封筒中に)得る処理センターへ移動させることができる。次にアイテムは保管されることが可能であり、読込画像は電子的に保管されて、保管されているものの記録を提供し、保管アイテムのバックアップコピーを提供し、および/または遠隔調査に使用できる電子画像を作ることができる。
別の実施形態では、アイテムは保管から取り出され、処理センターを介してユーザーへ送られ得る。ユーザーはアイテムを変更する、例えば、書類を小物袋に追加したり、それから取り出したりし、そしてアイテムをアイテム管理システムへ戻すことができる。インダクションプロセス中、アイテム管理システムはアイテムを戻されたアイテムとして識別し(例えば、識別タグに基づいて)、アイテムを予め決定した一連の命令に基づいて処理へ送ることができる。処理時アイテムは開かれることが可能であり、内容は読み込まれ得る。次にアイテムは保管場所へ送られ得る。新しい画像は保管記録と比較されて、アイテムになされた変更を判定し、および/または保管されているものについて新しい記録を生成することができる。従って、ユーザーは保管アイテムの最新在庫リストおよび/またはアイテムになされた変更の履歴を有することができる。さらに、他の実施形態では処理センターは他の種類の処理を提供することが可能であり、例えば、他の種類の処理は、再生利用段階、裁断段階、コピー段階、およびアイテムまたはアイテムのコピーを別のエンティティへ発送する段階を含むことができる。さらに他の実施形態では、アイテム管理システムは遠隔郵便システムおよび文書管理システムの両方を含むことができる。
上に説明したアイテム管理システムの実施形態は他の種類のアイテムにも使用され得る。例えば、ある実施形態では、アイテム管理システムはCD/DVDを含むアイテムを保管するために使用され得る。CD/DVDは、音声および/または視覚データを含む、どんな種類のデータ保存に対しても構成され得る。システムは、CD/DVDの位置、それが使用された頻度、それがどのように使用されたか、および/またはそれがどのように変更されたかについて追跡するために使用され得る。従って、この特徴は店舗または郵便CD/DVDレンタル施設に特に有用であり得る。他の実施形態では、アイテムは、さまざまなエンティティに貸し出され(例えば、図書館によって)、CD/DVDを参照して説明した同じ特徴および利点の多くを備える本を含むことができる。
さらに、アイテム管理システムのさまざまな実施形態は小規模に(例えば、個別会社の郵便室で)、または大規模に(例えば、世界中の多数の会社にサービスする遠隔郵便および文書管理システム)使用され得ることが当業者によって理解されるだろう。例えば、図18は本発明のある実施形態に従って企業の郵便室で使用される可能性があるインダクションステーション1850を示す。類似のプロセスは自動インダクションシステムと連動して用いられて(例えば、大規模な遠隔郵便システムで使用するために)、自動インダクションシステムと不適合であるアイテムを入れることができる(例えば、自動システムには大き過ぎるアイテムを入れるために)。
図で示した実施形態では、手動インダクションステーション1850はテーブルまたはプラットフォーム1852を備えている。さまざまなセンサーはプラットフォームに結合され得る。例えば、図18で重量センサー1856は、プラットフォーム1852に置かれた(例えば、手動で置かれた)アイテムの重量が感知され得るように定置されている。さらに、図で示した実施形態では、電磁センサー1858(例えば、光ダイオード)はプラットフォーム1852の上または内に定置されて、アイテムがプラットフォーム1852に置かれる場合に覆われる電磁センサー1858の数に基づいてアイテムのサイズ(例えば、2次元サイズ)および/または形状を感知する。
さらに、図で示した実施形態では、手動インダクションステーションは、1つ以上の撮像デバイス1860(例えば、スキャナーおよび/またはカメラ)を備えている。撮像デバイス1860は手で持って操作されるか、またはプラットフォーム1852に近接して取り付けられ得る。撮像デバイス1860はアイテムの全体または一部の画像を取り込むために使用されることが可能であり、場合によってはアイテムに関する他の情報を収集することができる。例えば、選択される実施形態では、プラットフォーム1852は寸法マーキング1854をプラットフォーム1852の表面上または内に有することが可能であり、撮像デバイス1860はアイテムを寸法マーキング1854に関連して撮像することによって寸法データを提供することができる。撮像デバイスは画像に基づいてアイテムのさまざまな寸法(例えば、幅および長さ)を計算するか、または寸法を計算できるコンピュータシステムへ画像を送るように構成され得る。ある実施形態では、インデクッスマーキング(例えば、プラットフォーム1852の角)は、オペレータがプラットフォーム1852上のアイテムを方向付けるのを助けて、寸法データを収集するのを容易にするために使用され得る。他の実施形態では、プラットフォーム1852は透明であり、撮像デバイス1860はプラットフォーム1852の下に置かれるか、またはそれと一体であり得る。
さらに他の実施形態では、手動インダクションシステム1850は他の構成を有することができる。例えば、ある実施形態では、データ入力デバイス1862はオペレータがアイテムに関するデータを手動で入力することを可能にする。例えば、選択される実施形態では、オペレータは寸法マーキング1854を用いて寸法データを視覚的に収集し、データをデータ入力デバイス1862に入力する。他の実施形態では、オペレータはデータ入力デバイス1862を用いて、オペレータが観察するアイテムのどんな破損も入力する。さらに他の実施形態では、手動インダクションステーションは他のデバイス1864を備えることができる。例えば、一実施形態では、他のデバイス1864は識別子をアイテムに与えるデバイス(例えば、オペレータがアイテムに貼るバーコードステッカーを印刷するプリンター)を含むことができる。別の実施形態では、他のデバイス1864は識別子を読み取るデバイス、例えば、バー・コード・リーダーまたはRFIDリーダーなどを含むことができる。さらに他の実施形態では、他のデバイス1864はオペレータに分類命令を与えるデバイス、例えば、命令をオペレータに与えて、アイテムを容器内に置き、それを保管場所へ送るか、または上に説明したように予め決定した一連の規則に基づいてアイテムを処理に送るコンピュータモニターを含むことができる。
上に説明したように、選択される実施形態では、アイテム管理システムは小規模に(例えば、会社の郵便室で)、または大規模に(例えば、国際的ベースで)使用され得る。例えば、ある実施形態では、アイテム管理システムは郵便アイテムを郵便設備で分類するシステムを含むことができる。本明細書では、郵便設備は、国営郵政公社、例えば、米国郵政公社あるいは、FedEx、UPSのような、他の種類の政府または民間によるユニバーサル・サービス・プロバイダー(「USP」)などを含むことができる。上に説明したアイテム管理システムの選択される実施形態はこれらの設備で使用されて、より大きい効率を与え、場合によっては追加サービスを顧客に与えることができる。
現在の郵便設備は限定された数の収納箱(例えば、通常1つの分類機当たり100〜200の収納箱)を備える分類機を用いている。これにより各郵便アイテムまたは郵便物は末端顧客に最後に配達される前に10〜12回分類される。ある場合には、最後の分類は郵便をさまざまな場所に配達する郵便配達員によって達成される。
選択される実施形態では、上に説明したものに類似したアイテム管理システムは郵便アイテムを郵便設備で分類するために使用され得る。例えば、図19に示すように、システムは多数の郵便アイテム、例えば、郵便箱から収集された、郵送/発送場所で投入された、および/または別の方法で(例えば、配達員の集配によって)収集された郵便アイテムを郵便設備で受け入れる(プロセス部分1902)ように構成され得る。各郵便アイテムは郵送先または届け先住所を介して少なくとも1つの遠隔エンティティと関連付けられ得る。
システムは、遠隔エンティティのどれが各郵便アイテムと関連付けられるかを決定し(プロセス部分1904)、一意の識別子を各郵便アイテムに与える(プロセス部分1906)ように構成され得る。例えば、一実施形態では、自動インダクションプロセスは、いくつかある機能の中で、郵便アイテムを撮像し、郵便アイテムの寸法を測定し、郵便アイテムの重さを量り、および/または識別子(例えば、バーコードまたはRFID)を郵便アイテムに貼り付けるために使用され得る。次にシステムは郵便アイテムを与えられた識別子と関連する個別保管位置に保管し、これにより郵便アイテムは関連する遠隔エンティティへ配達するために取り出され得る(プロセス部分1908)。
例えば、各郵便アイテムは郵便アイテムとともに置かれた識別子に対応する保管位置(例えば、収納箱またはカセット)に置かれ得る。選択される実施形態では、或る郵送先住所へ送られるすべての郵便アイテムが同じ保管位置に保管されるように、識別子は郵送先住所または個人に対応することができる。郵便アイテムが取り出され(プロセス部分1910)、配達される(プロセス部分1912)準備ができるか、または何か他のアクションの準備ができるまで、それは保管位置にあり続けることができる。
ある実施形態では、郵便アイテムは保管位置から取り出され、郵送先住所へ配達され得る。他の実施形態では、保管位置には、取り出され、配達プロセス中に搬送され得る収納箱またはカセットが備えられ得る。例えば、ある実施形態では、収納箱は配達車両で受入住所(例えば、郵送先または届け先住所)へ運ばれ得る。郵便アイテムは取り出され、配達されることが可能であり、および/または収納箱は配達されることが可能であり、そして受取人(例えば、関連エンティティ)は郵便アイテムを収納箱から取り出すことができる。
このシステムのある実施形態の特徴は、選択した郵便アイテムは選択した郵便アイテムがインダクションプロセスを経る時からそれが配達されるまで追跡され得ることである。さらに、選択される実施形態では、システムはアイテム管理システムの他の実施形態を参照して上に説明したものに類似する追加の特徴を与えることができる。例えば、選択される実施形態では、郵便アイテムに関するデータはインダクションプロセス中または後に収集されることが可能であり(プロセス部分1914)、データの少なくとも一部はコンピュータネットワークを通じて少なくとも1つの関連エンティティへ提供され得る(プロセス部分1916)。さらに、いくつかの場合に、関連エンティティは、エンティティがコンピュータネットワークを通じて受け取るデータに基づいて選択した郵便アイテムに関する処分命令を与えることが可能であり、命令はシステムによって受け取られることが可能であり(プロセス部分1918)、そして命令を実行することと関連する、少なくとも1つのアクションが取られ得る(プロセス部分1920)。
例えば、選択される実施形態では、関連エンティティは、郵便アイテムが細断され、廃棄され、再生利用され、開かれ、そして読み込まれ、または異なる住所に切り替えられることを要求することができる。ある実施形態では、この特徴はアイテムが住所へ配達される前に廃棄されることを可能にし、それによって郵便設備および/または顧客の金および時間を潜在的に節約することができる。さらに、選択される実施形態では、エンティティは、送金処理および/または他のビジネス機能を含む、他のアクションを要求することができる。例えば、ある場合にはエンティティは、郵便アイテムに含まれている小切手が選択した銀行口座に入金されることを要求することができる。他の実施形態では、システムは、選択した特性(例えば、選択した住所、選択した差出人住所など)を有する郵便アイテムを識別し、選択したアイテムを自動的に開き、および/または郵便アイテムに含まれている小切手を選択した銀行口座に入金するように構成され得る。
他の実施形態では、アイテム管理システムはアイテムを施設で配達するように構成され得る。例えば、図20に示すように、選択される実施形態では、アイテム管理システムは、物理的郵便アイテム(または他のアイテム)を複数のエンティティが郵便アイテムを受け取る施設で受け取るように構成され得る(プロセス部分2002)。例えば、施設は、近隣と係わり合いを持つキオスクまたはシステム、1つ以上のオフィスビル、大学の構内、あるいはその他のエンティティの集まり(例えば、郵便受取人、顧客など)を含むことができる。施設に配達される郵便アイテムは、施設を介してまたは施設で、そこで郵便アイテムを受け取るエンティティの少なくとも1つと関連付けられ得る。システムは、エンティティのどれが郵便アイテムと関連付けられるかを決定し(プロセス部分2004)、一意の識別子を郵便アイテムに与え(プロセス部分2006)、そして郵便アイテムを個別保管位置に保管する(プロセス部分2008)ことができる。郵便アイテムが関連エンティティによって取り出されることが可能であるように、システムは個別保管位置を物理的郵便アイテムの識別子と関連付けることができる(プロセス部分2010)。
例えば、ある実施形態では、郵便アイテムを施設を介して受け取る各エンティティは郵便アイテムが保管される専用収納箱またはカセットを有することができる。ある実施形態では、エンティティはロッキングドアによって収納箱に手動でアクセスすることができる。他の実施形態では、システムは要求に応じて、他の実施形態を参照して上に説明した取り出しプロセスに類似している自動アイテム取り出しプロセスによって、アイテムをエンティティに配達することができる。さらに他の実施形態では、収納箱は選択した識別子を有するアイテムをリアルタイムベースで保管するために指定され、かつ再び指定され得る。例えば、さまざまなエンティティが受け取るアイテムの量が時間とともに(例えば、毎日および/または毎週)変化すると、収納箱は変化する量に対応するために再び指定され得る。
選択される実施形態では、郵便アイテムに関するデータはアイテムの受取時またはその後に収集されることが可能であり(プロセス部分2012)、データの少なくとも一部はコンピュータネットワークを通じて少なくとも1つの関連エンティティへ提供され得る(プロセス部分2014)。ある場合に、関連エンティティは、エンティティがコンピュータネットワークを通じて受け取るデータに基づいて選択した郵便アイテムに関する処分命令を与えることが可能であり、命令はシステムによって受け取られることが可能であり(プロセス部分2016)、そして命令を実行することと関連する、少なくとも1つのアクションが取られ得る(プロセス部分2018)。例えば、ある実施形態では、命令を受け取る段階は物理的包装を関連エンティティに供給する命令を受け取る段階を含むことが可能であり、少なくとも1つのアクションを取る段階は、物理的包装を識別子によって識別する段階と、物理的包装を関連エンティティに供給する(例えば、自動取り出しプロセスによって)段階とを含むことができる。
ある実施形態では、アイテム管理システムは自律郵便保管および分配キオスク(Autonomous Mail Storage and Dispensing Kiosk)を含むことが可能であり、そこでは郵便局および/または民間運送業者は、特定の近隣、オフィスビル、大学の構内、または他の顧客の集まりへの郵便アイテムを、自動的に取り込まれ、かつ安全に保管される単一場所へ配達することができる。郵便アイテムがキオスクに入荷すると、顧客は自分の郵便を自分の都合の良い時に、自分のアドレス(または口座番号)およびパスワードを入力するATMのようなコンソールに歩いて行って取り出すことができる。キオスクはその受取人に属するすべての郵便アイテムを自動的に取り出し、それを収納箱に置いて、顧客が取り出す。選択される実施形態ではキオスクは完全に自律、安全、24時間利用可能、および/またはインターネット対応である。
ある実施形態では、キオスクはインターネットまたは他のコンピュータ通信ネットワークを通じて中央アプリケーションに、また郵便局または運送業者の運営センターにも接続され得る。キオスク施設は、各郵便物をそれ自体の堅牢なカセット内に保持し、郵便アイテムを顧客のコマンドに基づいて自律的に取り出す、自動保管および取り出しシステム(Automated Storaged and Retrieval System)(「AS/RS」)を含むことができる。「インダクタ/ローダー」機械は、新しい郵便アイテムがキオスクに配達される(例えば、郵便局または民間運送業者によって)場合にインダクションプロセスを実行するために使用され得る。オペレータが郵便アイテムを機械に預けるだけの、インダクタ/ローダーは完全に自動であり得るか、またはインダクションプロセスと関連する(例えば、撮像、寸法測定、重量測定、バーコード貼り付けなどと関連する)手動段階を含むことができる。ある実施形態では、光学式文字認識(OCR)は、郵便物のアドレスを識別するために、そしてその郵便物の画像ならびにその寸法および重量特性をそのアドレスのオンラインアカウントにロードして、インターネットのようなコンピュータネットワークを通じてアクセスするために使用され得る。
選択される実施形態では、各受取人はコンピュータネットワークにログオンし、彼または彼女のアカウントにある郵便を見ることができる(例えば、遠隔コンピュータおよび/またはキオスクのコンソールを介して)。例えば、受取人は、彼のためにキオスクに保管されている各郵便物の封筒画像を見ることができる。ある実施形態では、コンピュータインタフェースを用いて受取人は郵便物または小包を選択して、それを再生利用、細断、別の場所へ移送(単独で、または郵便アイテムのグループの一部として)、開封、内容が前に読み込まれていなかった場合はその内容の読み込み(任意の小切手の自動預け入れを含む)、遠隔プリンターへのプリント、および/またはユーザー(例えば、キオスクの外で立っている)への配達をしてもらうことができる。
ある実施形態では、郵便配達人または民間運送業者は、郵便局/民間運送業者によって処理される(例えば、細断される)ように指定されたすべての郵便アイテムをキオスクから引き抜くだろう。他の郵便はすべてキオスクに残されて、受取人による受け取りを待つことができる。ある実施形態では、許容期間(例えば、30日間)よりも長くキオスクに残された郵便は郵便配達人または民間運送業者によって取り出され、発送人へ戻されることができる。ある実施形態では、郵便局/民間運送業者に戻された郵便アイテムはキオスクによって貼り付けられた識別子を用いて識別され、および/または分類され得る。ある実施形態では、これは郵便アイテムが迅速にかつ効率良く処理されることを可能にする。
ある実施形態では、上に説明した特徴はいくつかの利点をエンティティまたはアドレスに与えることができる。例えば、受取人は、キオスクへわざわざ特別な外出をする前に、受け取るべき重要な郵便があるかどうかを判断することができる。さらに、受取人が旅行中である場合でも、彼は、彼の郵便を郵便局/民間運送業者によって別の場所へ移送するか、または電子文書に読み込むことによって、それ即時にアクセスすることができる。選択される実施形態では、システムは、受取人にこのサービスの請求書を送り、および/またはオンラインアカウントを見る能力を郵便局/民間運送業者とともに受取人に与える課金ソフトウェアを含むことができる。
ある実施形態では、上に説明した特徴はまた利点を郵便局/民間運送業者に与えることができる。例えば、多くの郵便局では、その既存の支店における私書箱の数は顧客の要求を満たすには不十分である。コンパクトなキオスクユニットを分散した場所に建てることによって、私書箱のレンタルによる収益を増やす一方で、郵便配達人が郵便アイテムを1つの中心場所に対する人達のグループに配達することができるので、配達の「最終マイル(final mile)」コストを低下させることができる。選択される実施形態では、郵便局/民間運送業者がその顧客に提供できるオンラインサービスは有料で提供され得る。アイテム管理システムは消費者に対する口座追跡または課金プロセスを含み、収益を郵便局/民間運送業者に提供することができる。ある実施形態では、料金は、郵便アイテム配達、郵便アイテム移送、文書廃棄、および文書読み込みなどを含む、さまざまなサービスについて集金され得る。
さらに、電子メールおよび他の電子媒体がもともとは郵便通信であったものを転換利用し続けているので、オンラインサービスとの統合および郵便アイテム配達の融合は郵便局/民間運送業者を将来において適切に保つ可能性がある。電子メールおよび他の電子媒体がもともとは郵便通信であったものを転換利用し続けているので、オンラインサービスとの統合および郵便アイテム配達の融合は郵便局/民間運送業者を将来において適切に保つ可能性がある。郵便局によって電子形式に読み込まれた文書は配達の公式「消印」形跡を保持することが可能であり、これはいくつかの法的郵便にとって重要である。
さらに他の実施形態では、メール・ボックス・イーテーシー(Mail Boxes Etc.)のような、私書箱(「PMB」)オペレータは、郵便をその顧客グループに配達するためにアイテム管理システム(例えば、自律キオスク)を使用することができる。さらに他の実施形態では、大きいグループの関連エンティティ(例えば、大きい会社の従業員)にサービスするために使用する自律キオスクは、追加分類をグループに提供することができる。例えば、選択される実施形態では、キオスクは会社の住所に配達される郵便を受け取り、「メールストップ(Mail Stop)」による追加分類を従業員グループに提供することができる。
上に説明したように、選択される実施形態では撮像システムはアイテム管理システムと関連する1つ以上のアイテムを追跡するために使用され得る。例えば、施設、倉庫、または工場の内部に多くの状況があり、そこでは資産は在庫管理、安全、または所在の突き止めのために個別に追跡される必要がある。資産は、在庫または装置(車両を含む)のような物理的アイテム、およびいくつかの分野で働く職員を含む可能性がある。選択される実施形態では、資産追跡は、バーコード、RFIDタグまたはバッジ、OCR可読ラベルまたはバッジ、GPSトランスポンダー、あるいはさまざまなバイオメトリックスキャナー、セキュリティータグまたはバッジを含む、さまざまな機械可読識別システムを用いて実現される可能性がある。職員の場合、識別子はまた、職員自身をセキュリティーシステムによって特定するために職員によって使用されるキーボードまたは他のデータ入力デバイス、および/または職員によって携行される他の種類のデバイスを含むことができる。例えば、機械可読識別子は、何かまたは誰かの位置を突き止めるために、何かまたは誰かの或る領域から別の領域への通過をカウントするために、または従業員に特定のセキュリティーエリアへのアクセスを許可するために使用され得る。ビデオ撮像システムまたはデバイスはまたアイテム管理システムでアイテムを追跡するために使用され、および/またはアイテムを追跡するためにさまざまな他の識別子(例えば、機械可読識別子)と共に使用され得る。
例えば、図21は、アイテム管理システムの一部のような、環境2100においてアイテム2104を追跡するために使用される撮像システムの部分略図である。図21で、ビデオ撮像システムは、アイテム2104が環境2100内を移動するとき1つ以上のアイテム2104を追跡(例えば、ビデオ追跡)するために定置されている2つの撮像デバイス2102を備えている。図21で、環境はまた複数の部分、例えばアイテム2104、ならびに人々2108および装置2106(例えば、車両および機械など)のような他の物を囲む領域を含むことができる。従って、ある実施形態では撮像デバイス2102は環境の他の部分、例えば、選択したアイテム2104に直近の環境の部分を撮像するように定置され得る。選択される実施形態では、撮像デバイスは計算システム(例えば、図4に示すものに類似)に作動可能に結合され得る。ある実施形態では、計算システムは撮像デバイス2102を制御し、それとインタフェースをとり、および/またはそれからの情報を保管することができる。選択される実施形態では、撮像デバイスはアイテムと関連する識別子とインタフェースをとって、選択したアイテムを追跡するのに役立つことができる。本明細書では、ビデオ撮像は媒体(例えば、フィルム、コンピュータ可読媒体など)に記録される静止画または動画を含むことができる。他の実施形態では撮像システムは多かれ少なかれ撮像デバイスを含むことができる。
選択される実施形態では撮像デバイスは、可視光、赤外線、および/またはマイクロ波を含む、さまざまな周波数範囲で動作する撮像デバイスを含むことができる。ある実施形態では、撮像デバイスは環境の選択した領域および部分を連続して監視することが可能であり、選択したアイテムはアイテムと関連する識別子に基づく対応画像で、またはそれと関係して識別され得る。他の実施形態では、撮像デバイスは待機モードにあり、選択した識別子が撮像デバイスの近くで検出されると作動され得る。さらに他の実施形態では、識別子の検出位置は、撮像デバイスを識別子の位置に直近の環境の選択した部分に向けるか、または焦点を合わせるアクチュエータを制御するために計算システムによって使用され得る。
例えば、図22に示すように、アイテム(例えば、アイテム管理システムにおけるアイテム)を追跡する方法は、アイテムをエンティティから遠く離れた場所で受け取る段階(プロセス部分2202)を含むことができる。アイテムは遠隔エンティティの少なくとも1つと関連付けることができる。この方法は、遠隔エンティティのどれがアイテムと関連しているかを決定する段階(プロセス部分2204)と、アイテムに関するデータを収集する段階(プロセス部分2206)と、データの少なくとも一部を関連エンティティの少なくとも1つにコンピュータネットワークを通じて提供する段階(プロセス部分2208)とをさらに含むことができる。この方法は、一意の識別子をアイテムに提供する段階(プロセス部分2210)と、アイテムを個別保管位置に保管する段階(プロセス部分2212)と、個別保管位置をアイテムの識別子と関連付ける段階(プロセス部分2214)とをさらに含むことができる。この方法は、1つ以上のビデオ撮像デバイスを用いて、アイテムの移動をビデオ追跡する段階(プロセス部分2216)をさらに含むことができる。
上に説明したように、選択される実施形態では、ビデオ追跡は、アイテムの画像を1つ以上のビデオ撮像デバイスによって取り込んだビデオ映像で識別するために関連識別子を用いる段階と、識別子に基づいて1つ以上のビデオ撮像デバイスの少なくとも1つを向ける段階と、および/またはアイテムの移動と関連する時間を決定する段階とを含むことができる。さらに、上に説明したように、ビデオ追跡は物理的アイテムに直近の環境の1つ以上のビデオ画像を取り込む段階を含むことができる。選択される実施形態では、撮像システムは、オペレータ、クライアント、または顧客が、撮像システムに結合したコンピュータシステムに、選択した時間範囲および選択した識別子(例えば、RFIDタグのバーコードと関連する資産追跡識別番号)のIDで問い合わせることによって、施設、職場、または他の区域におけるアイテムの位置および移動の「映画ドキュメンタリー」を生成することを可能にする。次にコンピュータシステムは、特定の資産が問い合わせた時間範囲中に検出されたビデオのセグメントを自動的にまとめ、区域内におけるその資産の「映画」を生成することができる。
例えば、ある実施形態では、撮像システムはアイテムが区域中を移動するときそれを追跡するために使用され得る。他の実施形態では、撮像システムは、作業者(または他者)が選択したアイテムに直近の区域を移動するとき、および/または彼らが選択したアイテムを運んでいる場合は、彼らを追跡するために使用され得る。さらに他の実施形態では撮像システムは、データ/画像を、アイテムがどのようにして紛失または損傷したかを決定する科学的犯罪調査、物理的傷害の周りの環境、作業者間の口論、その他の個人または個人間の活動を決定する科学的犯罪調査、および/または1台の機械または装置がどのようにして損傷し、盗まれ、改ざんされ、または移動されたかを決定する科学的犯罪調査のために提供することができる。
他の実施形態では、撮像システムは他の応用に使用され、および/または他の利点を有することができる。例えば、ある実施形態では、撮像システムは税関倉庫で使用されることが可能であり、選択したアイテムの所有者は(例えば、コンピュータシステムを通じて)アイテムの科学捜査ビデオを呼び出して、アイテムが適切に保管され、および/または処理されていることを確かめることができる。他の実施形態では、文書外注作業の顧客は科学捜査ビデオを呼び出して、彼らの文書が適切な安全確保および機密性で処理されたことを確かめることができる。さらに他の実施形態では、撮像システムは、作業者の賠償請求、機密保護違反、および/または疑わしい違法行為(例えば、窃盗)に関する情報を提供することができる。さらに他の実施形態では、撮像システムは自動化プロセスおよび/またはプロセスを実行する作業者の生産性を研究/評価するために使用され得る。
さらに他の実施形態では、撮像システムは、特定のアスリート、または識別子と関連するアイテム(例えば、荷物)を運ぶ車両の動作を調査するために競技場応用で使用され得る。選択される実施形態では、撮像システムは、個人または装置または両方の動きを調査するために、病院、老人ホーム、学校、刑務所などで使用され得る。例えば、選択される実施形態では、人は識別子と関連するアイテム(例えば、RFIDデバイス付きのブレスレット)を携行することが可能であり、識別子は、アイテムおよびアイテムを携行する人をビデオ追跡するのに役立つように使用され得る。さらに他の実施形態では、撮像システムは識別子と関連するアイテムを運ぶ車両(例えば、自動車または航空機)の動きをビデオ追跡するために使用され得る。例えば、アイテムは、RFIDデバイスを担持する荷物、トランスポンダー、衛星追跡または位置決めデバイス、および/または識別特徴/デバイス付きの携帯電話を含むことができる。さらに他の実施形態では、空港における手荷物は識別子(例えば、バーコードおよび/またはRFIDタグ)を含むことができ、撮像システムは輸送インフラストラクチャー/システムを通る手荷物の動きをビデオ追跡するために使用され得る。場合によっては、このビデオ追跡は、手荷物がどこにあるか、および/または手荷物がどのようにして紛失したかを決定するために使用され得る。
選択される実施形態では、図21に示す撮像デバイス2102はいろいろな種類の撮像デバイスを含むことができる。例えば、選択される実施形態では、第1撮像デバイスは可視光を撮像することが可能であり、第2撮像デバイスは赤外線エネルギーを撮像することができる。撮像デバイスに作動可能に結合した計算システムは、複数の画像を互いに重ね合わせて、視覚認識を向上させ、および/または画像を別々に表示するために使用され得る。
さらに、選択される実施形態では、アイテムが時間および位置に関してビデオ追跡され得るように、計算システムはタイムスタンプを提供することができる。この特徴は、いくつかの視野の重ならない撮像デバイスを用いてアイテムを追跡する場合に(例えば、いろいろな撮像デバイスが異なる部位を見る場合に)特に有用であり得る。さらに、計算システムはアイテムの移動と関連する画像を処理し、保管し、そして再生するために使用され得る。例えば、ある実施形態では、計算システムは情報を処理して、アイテムの取り込み画像、撮像デバイスの位置、撮像デバイスの照準、および/または撮像デバイスによって記録した他の背景画像(例えば、選択した位置を視覚認識するために使用され得る標識または他のマーキング)を用いて、アイテムの位置を決定することができる。さらに、ある実施形態では、ビデオ追跡データ(例えば、撮像デバイスによる像)は識別子から得られた位置データと組み合されて(例えば、GPSデバイスおよび/または別の種類の識別子による三角測量を用いて)、位置を決定することができる。さらに他の実施形態では、計算システムは、撮像デバイスによって記録される画像を改善して、より良い解像度および/または画像分析を提供することができるコンピュータプログラムを含むことができる。
上に説明した実施形態のいくつかの特徴は、アイテム管理システムは同じ形でないアイテムを同じ形の構造体に効率良く保管し、アイテムの位置を追跡し、そして必要なときにアイテムを取り出すことができることである。この特徴の利点は、システムはさまざまな物理的特性を有するアイテムを保管し、管理する場合に時間および費用を節約することができることである。上に説明した実施形態のいくつかの別の特徴は、物理的アイテムはユーザーによって遠隔管理され得ることである。例えば、アイテムはユーザーから遠隔でて物理的に受け取られ、保管され、追跡され、および/または処理されることが可能であり、ユーザーはネットワークを通じてアイテムを電子的に調査し、管理することができる。この特徴の利点は、それはユーザーの場所および/またはスケジュールに関係なく重要な情報に一貫してアクセスできることである。さらに、アイテム管理システムが遠隔郵便システムを含む場合に、この特徴はユーザーに決して変わらない単一アドレスを提供することができる。上に説明した実施形態のいくつかの別の特徴はさまざまなアイテムは安全な環境で受け取られ、保管され得ることである。これは文書管理システムおよび遠隔郵便システムで特に有用であり得る。上に説明した実施形態のいくつかのさらに別の特徴は、撮像システムはビデオ追跡に使用され得ることである。この特徴の利点は、場合によってはそれはアイテム管理システムの効率、操作性、および/または安全を向上させることができる。
前述によって、本発明の特定の実施形態が説明のために本明細書に記述されたが、さまざまな変形例が本発明を逸脱せずに行われ得ることが理解されるだろう。さらに、例の特定の実施形態に関連して述べた本発明の態様は組み合されるか、または他の実施形態では削除され得る。本発明のある実施形態と関連する利点がその実施形態に関連して述べられたけれども、他の実施形態もまたかかる利点を呈することができる。さらに、すべての実施形態は本発明の範囲内に含まれるためにかかる利点を呈するとは限らない。従って、本発明は添付の特許請求の範囲による場合を除いて限定されない。
本発明の実施形態によるアイテム管理プロセスを示す略フローチャートである。 本発明のある実施形態による識別タグ付きのアイテムの部分略図である。 本発明の実施形態によるアイテム管理システムの部分略図である。 本発明の実施形態によるアイテム管理プロセスのさまざまな部分を実施または支援するのに適した計算環境を示す略ブロック図である。 ユーザーが本発明の実施形態による遠隔文書プロセスを含むアイテム管理プロセスと接続/対話できるコンピュータのディスプレイを示す。 ユーザーが本発明の他の実施形態による遠隔文書プロセスを含むアイテム管理プロセスと接続/対話できる別のコンピュータのディスプレイを示す。 本発明のある実施形態によるワンタッチ・インダクション・プロセスを示す略フローチャートである。 本発明の他の実施形態によるツータッチ・インダクション・プロセスを示す略フローチャートである。 本発明のある実施形態によるアイテム管理システムの保管センターの部分略図である。 本発明のさまざまな実施形態に従って1つ以上の文書を納める、いろいろな種類の容器を保管するように構成した保管センターの個別保管ラックの等角図である。 本発明の他の実施形態に従って、1つ以上の文書をラック内に収納する容器を挿入し、容器をラックから取り出し、そして容器をラックに対して操作するために用いるロボットマニピュレータおよびラックの一部を備えるラックの等角図を示す。 本発明の他の実施形態に従って、1つ以上の文書をラック内に収納する容器を挿入し、容器をラックから取り出し、そして容器をラックに対して操作するために用いるロボットマニピュレータおよびラックの一部を備えるラックの等角図を示す。 本発明の他の実施形態に従って、1つ以上の文書をラック内に収納する容器を挿入し、容器をラックから取り出し、そして容器をラックに対して操作するために用いるロボットマニピュレータおよびラックの一部を備えるラックの等角図を示す。 本発明のある実施形態による、1つ以上のコンベヤシステムに取り付けられた容器を備える保管センターの一部の等角図を示す。 本発明のある実施形態による図14に示す保管センターのアイテムを移送するために用いるシュートシステムの等角図である。 本発明のある実施形態に従って容器を保管センターの或る部分と別の部分との間を移送するシュートシステムを備える保管センターの一部の等角図を示す。 本発明の実施形態によるアイテム管理システムの処理センターで実行される読込プロセスを示す略フローチャートである。 本発明のある実施形態による手動インダクションステーションの等角図である。 本発明のある実施形態に従って郵便設備で郵便アイテムを分類するプロセスを示す略フローチャートである。 本発明の選択される実施形態に従って設備で郵便アイテムを配達するプロセスを示す略フローチャートである。 本発明のある実施形態によるアイテム追跡方法の略フローチャートである。 本発明の選択される実施形態に従ってアイテムを追跡する際に使用するのに適したビデオ追跡装置の部分略図である。

Claims (20)

  1. 郵便アイテムを追跡する方法であって、
    遠隔エンティティの少なくとも1つと関連する物理的郵便アイテムを前記遠隔エンティティから遠く離れた場所に受け入れる段階と、
    前記遠隔エンティティのどれが前記郵便アイテムと関連付けられているかを決定する段階と、
    前記郵便アイテムに関するデータを収集する段階と、
    前記データの少なくとも一部を前記関連する遠隔エンティティの少なくとも1つにコンピュータネットワークを通じて提供する段階と、
    一意の識別子を前記郵便アイテムに与える段階と、
    前記郵便アイテムを個別保管位置に保管する段階と、
    前記個別保管位置を前記物理的郵便アイテムの前記識別子と関連付ける段階と、
    1つ以上のビデオ撮像デバイスを用いて前記郵便アイテムの動きをビデオ追跡する段階と、
    を含む方法。
  2. ビデオ追跡する段階が、
    前記1つ以上のビデオ撮像デバイスによって取り込まれたビデオ画像における前記郵便アイテムの前記画像を前記識別子によって識別する段階と、
    前記識別子に基づいて前記1つ以上のビデオ撮像デバイスの少なくとも1つを向ける段階と、
    前記郵便アイテムの前記動きと関連する時間を決定する段階と、
    のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
  3. ビデオ追跡する段階が、前記物理的アイテムに直近の環境の1つ以上のビデオ画像を取り込む段階を含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記識別子が、バーコードおよびRFIDタグの少なくとも1つである請求項1に記載の方法。
  5. アイテムを追跡する方法であって、
    遠隔エンティティの少なくとも1つと関連し、識別子を有する物理的アイテムを、複数の前記遠隔エンティティの少なくとも1つから遠く離れた場所に受け入れる段階と、
    前記アイテムを個別保管位置に保管する段階と、
    前記個別保管位置を前記物理的アイテムの前記識別子と関連付ける段階と、
    1つ以上のビデオ撮像デバイスを用いて前記アイテムの動きをビデオ追跡する段階と、
    を含む方法。
  6. ビデオ追跡する段階が、前記1つ以上のビデオ撮像デバイスによって取り込まれたビデオ画像における前記物理的アイテムの前記画像を前記識別子によって識別する段階を含む請求項5に記載の方法。
  7. ビデオ追跡する段階が、前記識別子に基づいて前記1つ以上のビデオ撮像デバイスの少なくとも1つを向ける段階を含む請求項5に記載の方法。
  8. ビデオ追跡する段階が、前記物理的アイテムに直近の環境の1つ以上のビデオ画像を取り込む段階を含む請求項5に記載の方法。
  9. 前記物理的アイテムが物理的郵便アイテムを含む請求項5に記載の方法。
  10. 前記遠隔エンティティのどれが前記識別子に基づいて前記アイテムと関連付けられているかを決定する段階をさらに含む請求項5に記載の方法。
  11. 前記遠隔エンティティのどれが前記識別子に基づいて前記アイテムと関連付けられているかを決定する段階と、
    前記アイテムに関するデータを収集する段階と、
    前記データの少なくとも一部を前記関連エンティティにコンピュータネットワークを通じて提供する段階と、
    をさらに含む請求項5に記載の方法。
  12. 前記識別子が、バーコードおよびRFIDタグの少なくとも1つである請求項5に記載の方法。
  13. ビデオ追跡する段階が、前記物理的アイテムの前記動きと関連する時間を決定する段階を含む請求項5に記載の方法。
  14. 郵便アイテムを施設で配達する方法であって、
    エンティティの少なくとも1つと関連する物理的郵便アイテムを複数の前記エンティティが郵便アイテムを受け取る前記施設で配達する段階と、
    前記エンティティのどれが前記郵便アイテムと関連付けられているかを決定する段階と、
    一意の識別子を前記郵便アイテムに与える段階と、
    前記郵便アイテムを個別保管位置に保管する段階と、
    前記個別保管位置を前記物理的郵便アイテムの前記識別子と関連付ける段階であって、前記郵便アイテムは関連エンティティによって取り出すことができる段階と、
    を含む方法。
  15. 前記郵便アイテムに関するデータを収集する段階と、
    前記データの少なくとも一部を関連エンティティにコンピュータネットワークを通じて提供する段階と、
    をさらに含む請求項14に記載の方法。
  16. 前記物理的郵便アイテムを関連エンティティに供給する要求を受け取る段階と、
    前記物理的郵便アイテムを前記識別子によって識別する段階と、
    前記物理的郵便アイテムを前記関連エンティティに供給する段階と、
    をさらに含む請求項14に記載の方法。
  17. 前記郵便アイテムを処分する命令を受け取る段階と、
    前記命令を実行するために少なくとも1つのアクションを取る段階と、
    をさらに含む請求項14に記載の方法。
  18. 郵便アイテムを郵便施設で分類する方法であって、
    少なくとも1つの遠隔エンティティと関連する複数の郵便アイテムを前記郵便施設で受け取る段階と、
    前記遠隔エンティティのどれが各郵便アイテムと関連付けられているかを決定する段階と、
    一意の識別子を各郵便アイテムに与える段階と、
    前記関連エンティティに配達するために取り出すことができる前記郵便アイテムを前記与えられた識別子と関連付けられる個別保管位置に保管する段階と、
    を含む方法。
  19. 前記郵便アイテムに関するデータを収集する段階と、
    前記データの少なくとも一部を前記少なくとも1つの関連エンティティにコンピュータネットワークを通じて提供する段階と、
    をさらに含む請求項18に記載の方法。
  20. 前記郵便アイテムを前記保管位置から取り出す段階と、
    前記郵便アイテムを前記関連遠隔エンティティに配達する段階と、
    をさらに含む請求項18に記載の方法。
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