JP2009532166A

JP2009532166A - 多次元的に成形されたバリアカフを有する吸収性物品

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Publication number: JP2009532166A
Application number: JP2009503718A
Authority: JP
Inventors: マイケル、デール、トレンポール
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 2006-04-07
Filing date: 2007-04-05
Publication date: 2009-09-10
Anticipated expiration: 2027-04-05
Also published as: US8246596B2; US20070239130A1; JP5038393B2; ATE472311T1; CN101410081B; WO2007116359A3; CN101410081A; EP2004122B1; EP2004122B2; MX2008012894A; CA2648731C; CA2648731A1; WO2007116359A2; US20100106126A1; US7666175B2; DE602007007459D1; EP2004122A2

Abstract

吸収性のある使い捨て物品は、シャーシおよび一対の長手方向に配置されるバリアカフを備えてもよい。各カフは、障壁領域、取り付け領域、および障壁領域と取り付け領域を分離する遷移縁部を含んでもよい。該バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈する。該吸収性物品は、バリアカフの前側末端領域で測定された最大カフスパンを、股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義されるカフスパン率であって、１を上回る、カフスパン率を呈する。吸収性物品は、股点で測定されたカフ高さを、前側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義されるカフ高さ率であって、１を上回る、カフ高さ率を呈する。

Description

本発明は、排泄物を吸収することができ、成形されたバリアレグカフを有する、吸収性物品に関する。成形されたバリアレグカフは、カフ高さおよびカフスパンに関して成形される。

おむつ、レーニングパンツ、失禁用パンツなどのような吸収性物品の主要な機能は、体排出物を吸収することおよび収容することである。これらの物品は、体排出物が漏れ、衣類、寝具類、または着用中に物品と接触する可能性のあるその他の物が汚れるのを防ぐことが期待される。吸収性物品は、吸収および収容を向上するように設計された様々な構造を有する（例えば、超吸収性ポリマー、レッグカフ、獲得層）。バリアカフは、吸収性物品に共通する、別の構造である。

バリアカフ（例えば、インナーカフ、インナーレッグカフ、レッグガセットとも称される）は、物品からゆるい糞便物質または尿あるいは液体が漏れることを抑制する、物理障壁である。バリアカフは、排出物の自由流を拘束し、おむつ内に排出物を収容するための構造を提供する。一般的なバリアカフは、物品の長手方向に配置され、少なくとも物品の股領域を通り抜ける、一対のフラップを含む。バリアカフは、体排出物の受け取りを可能にするように、横方向に間隔を空けられている。バリアカフは、一般的に、バリアカフが立ち上がり、物品の身体に面する表面空の排出物漏れまたは流出に対する物理障壁としての役目を果たすことを可能とするように、バリアカフに関連する間隔設定手段を備える。一般的な間隔設定手段は、少なくともバリアカフの直立する縁部の一部に沿って配置される弾性部材である。弾性部材は、バリアカフが立ち上がることを可能にするだけでなく、バリアカフが着用者の形状に適合することも可能にする。しかしながら、バリアカフ構造物は、改善することが可能である。

最新の吸収性物品は、より肌着のようなフィット感および外観を呈するように、継続的に改良されている。従来、おむつのような吸収性物品は、１０〜１７ｋｇ（２２〜３７ポンド）の乳幼児用向けでは、股領域が約１８０ｍｍから約２２５ｍｍ幅の直線的な形状を有するが、そのような乳幼児の会陰幅は、およそ３８ｍｍである。会陰部（すなわち、股領域）において、減少した幅を有するおむつを作成することが望まれる。おむつは、より先細の、体型合致型形状を呈するような改善を行ってきた。例えば、おむつは、さらに会陰部の幅および嵩を減少する、砂時計形状または先細の中央部分を有する吸収性コアを用いて作成される。しかしながら、おむつのその他の構造は、身体構造的な適合は依然として低い。バリアカフは、依然として直線的な形状および外形のままである。バリアカフは、一般的に、おむつ内において、長手方向に等間隔で配置される。直線的な形状を有するバリアカフは、着用者の身体的構造に適合しにくい。バリアカフが、着用者の会陰幅と近い幅の会陰幅を有することが望ましい。一般的に、標準的な会陰幅である３８ｍｍ（１０〜１７ｋｇ（（２２〜３７ポンド）の乳幼児用）では、会陰は、バリアカフ（またはおむつのその他のいずれの構造）が必ず通る、最も狭い点である。

最新のバリアカフ構造物は、前側および／または後側の腰部領域における吸収性物品の弛みを悪化する場合がある。体排出物を積み込んだ状態では、排出物の重みにより、物品の股領域は、多くの場合、下方に引っ張られる。排出物による下方への荷重力は、弾性収縮力により悪化する。力は、前側および後側の腰部領域付近の点を含む接着点で、おむつシャーシに接合される。弾性部材の向かい合う縁部への荷重力の伝達は、不均衡な力の分散をもたらす可能性がある。これは、部分的に、シャーシおよびバリアカフの直立する縁部とのカフの接着点の横断方向面における物理的分離によるものである。一般的なバリアカフ構造において、この分離距離は、バリアカフ高さも定義する。結果として、弾性部材の縁部から腰縁部に延在する局限された範囲は、局限された範囲に隣接する領域より高い荷重力の相対量に直面する。機能的に、腰縁部に沿ったこれらの局限された範囲は、垂れる傾向がある（すなわち、腰縁部は、下方に引っ張られる）。弛みは、局限された範囲が物品の腰縁部に沿って間隔を開けられている場合、最小化される。換言すれば、弾性部材の縁部末端は、伝達される荷重力が、腰縁部に沿ってより少なく局所化されるように、実行可能な限り離間されるべきである。弛みは、カフの接着点とシャーシとの間の横方向距離を減少すること、およびバリアカフの直立する縁部を可能な限り腰縁部から遠ざけ、伸縮性のある部材の力が、さらに腰部領域から離れておむつシャーシにより直接的に接合されるようにし、腰部領域に対する弾性収縮力の非局所化をもたらすことで、最小化することも可能である。しかしながら、横方向距離は、収容および障壁目的のために、股領域において必要である。

身体構造に合うフィット（すなわち、狭い股）する、および荷重力の分散を最大化する（すなわち、幅広い腰）バリアカフを提供するという目標の間に、矛盾が存在する。さらに、股領域の狭い幅内に大きなバリアカフの直立する部分を有することによる、漏れ保護の最大化の間にも、矛盾がある。形成の複雑性に加え、バリアカフが最適の障壁特性を維持するために、股で狭く、腰で広いバリアカフが必要である。バリアカフは、体排出物がより収容されると思われる股領域で、最大高さを有するべきである。逆に、バリアカフは、吸収性物品の腰部領域において、皆無かそれに近い高さのみを必要とする。腰部領域内において、バリアカフは、圧縮され、直立することを防止されている場合がある。腰部領域内のカフ高さは、一般的に、障壁目的としては不要である。さらに、この不要なカフ高さは、腰部領域に嵩を付加し、逆に着用者の快適性に影響を与える場合がある。

さらに、材料消費および費用の効率の懸念も、バリアカフ構造物において重要な役割を果たす。腰部領域内のカフ高さは、吸収性物品に対して、費用を付加し、皆無かそれに近い利益をもたらす結果となる、不要な構造である。

従って、上記に提示される問題の見地から、多次元的な成形を呈するバリアカフを有する吸収性物品を提供することが望ましい。

一態様において、本発明は、身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、および前側および背側腰部領域間の股領域を有する吸収性物品に関する。吸収性物品は、シャーシおよび一対の長手方向に配置されるバリアカフを備える場合がある。シャーシは、バックシート、液体透過性トップシート、およびバックシートとトップシートとの間に配置される吸収性コアを備える場合がある。一対の長手方向に配置されるバリアカフのそれぞれは、障壁領域、取り付け領域、および障壁領域と取り付け領域を分離する遷移縁部を備える場合がある。バリアカフは、取り付け領域内でシャーシに接合される。障壁領域は、障壁部材に接合した長手方向に延在する弾性部材を備え、そのような弾性部材は、吸収性物品の着用中に、障壁領域を吸収性物品の身体に面する表面から持ち上げる。バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈する。吸収性物品は、バリアカフの末端領域で測定された最大カフスパンを、股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される、１を上回る、カフスパン率を呈する。吸収性物品は、股点で測定されたカフ高さを、末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される、１を上回る、カフ高さ率を呈する。

別の態様において、本発明は、身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、および前側並びに背側腰部領域間の股領域を有する吸収性物品に関する。吸収性物品は、シャーシおよび向かい合う長手方向に配置される一対のバリアカフを備える場合がある。シャーシは、バックシート、液体透過性トップシート、およびバックシートとトップシートとの間に配置される吸収性コアを備える場合がある。向かい合う長手方向に配置される一対のバリアカフは、直立した長手方向縁部を有する障壁部材を備える場合がある。障壁部材は、少なくとも部分的に吸収性コアとバックシートとの間に配置される場合がある。障壁部材は、吸収性コアの長手方向縁部を超えて横方向に延在している場合がある。バリアカフは、直立した長手方向縁部に近接して障壁部材に接合される、長手方向に延在する弾性部材を備えていてもよく、そのような弾性部材は、吸収性物品の着用中に、障壁部材の部分を吸収性物品の身体に面する表面から持ち上げる。各バリアカフは、障壁領域、取り付け領域、および障壁領域と取り付け領域を分離する遷移縁部を備える場合がある。バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈する。トップシートは、向かい合うバリアカフの間で横方向に配置される場合がある。吸収性物品は、バリアカフの末端領域で測定された最大カフスパンを、股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義されるカフスパン率であって、１を上回るカフスパン率を呈する。吸収性物品は、股点で測定されたカフ高さを、末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義されるカフ高さ率であって、１を上回るカフ高さ率を呈する。

別の態様において、本発明は、身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、および前側並びに背側腰部領域間の股領域を有する吸収性物品に関する。吸収性物品は、シャーシおよび一対の長手方向に配置されるバリアカフを備える場合がある。シャーシは、バックシート、液体透過性トップシート、およびバックシートとトップシートとの間に配置される吸収性コアを備えてもよい。長手方向に配置される一対の障壁は、直立した長手方向縁部および近位長手方向縁部を有する障壁部材であって、近位長手方向縁部は、トップシートに接合する、障壁部材を備えてもよい。長手方向に配置される一対のバリアカフは、直立した長手方向縁部に近接した障壁部材に接合した長手方向に延在する弾性部材を備える場合があり、そのような弾性部材は、吸収性物品の着用中に、障壁部材の部分をトップシートから持ち上げる。各バリアカフは、トップシートに接合する、バリアカフの一部である取り付け領域、吸収性物品の着用中に、トップシートから持ち上げるバリアカフの一部である障壁領域、および障壁領域と取り付け領域を分離する遷移縁部を有してもよい。バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈してもよい。吸収性物品は、バリアカフの末端領域で測定された最大カフスパンを、股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義されるカフスパン率であって、１を上回るカフスパン率を呈する。吸収性物品は、股点で測定されたカフ高さを、末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義されるカフ高さ率であって、１を上回るカフ高さ率を呈する。

本明細書で使用するとき、以下の用語は、以後に明記される意味を有するものとする。

吸収性物品に関連しての「使い捨て」は、本明細書において、洗濯する、あるいは別の方法で吸収性物品として復元するか再利用することを一般的に、意図されない（すなわち、単一回の使用の後で廃棄する、好ましくはリサイクルする、堆肥化する、あるいは環境に適合する方法で廃棄することを意図される）吸収性物品を意味する。

「吸収性物品」という用語は、身体の排出物を吸収および収容する、着用可能な手段を指し、より詳細には、着用者の体に接してまたは近接して配置されて、体から排出される様々な排出物を吸収し、収容する用具を指す。代表的な吸収性物品としては、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンパンツ型おむつ（すなわち、米国特許番号第６，１２０，４８７号に示されているような予め形成された腰部開口部および脚部開口部を有するおむつ）、再締結可能おむつまたはパンツ型おむつ、失禁用ブリーフおよび下着、おむつホルダおよびライナー、パンティライナー等の女性用生理衣類、吸収性挿入物等が挙げられる。吸収性物品は、使い捨ての場合もあり、交換される、または新しくされる場合がある部分を有する場合もある。

「近位」および「遠位」は、それぞれに、構造の長手方向または側面中心線に対して比較的近い、またはそれらから比較的遠い要素の位置を指す。

「身体に面する」および「衣類に面する」とは、それぞれ要素の相対位置または要素若しくは要素群の面を指す。「身体に面する」とは、要素または面が他の要素または面より着用時に着用者により近いことを意味する。「衣類に面する」とは、要素または面が他の要素または面より着用時に着用者からより遠く離れていることを意味する（すなわち、要素または面が、吸収性のある使い捨て物品の上に着用され得る着用者の衣類に最も近い）。

「長手方向の」とは、物品の腰縁部から対向する腰縁部に実質的に垂直におよび物品の最大直線寸法にほぼ平行に走る方向を指す。長手方向の４５度以内の方向は、「長手方向」であると見なされる。

「横方向の」とは、物品の長手方向縁部から向かい合う長手方向縁部におよび長手方向にほぼ直角に走る方向を指す。横方向の４５度以内の方向は、「横方向」であると見なされる。

「長手方向の中心線」は、吸収性物品の中心を通り描かれる長手方向線を指す。ほとんどの吸収性物品に対して、長手方向の中心線は、物品を着用中、着用者の左および右半分にかかる２つのほぼ左右対称な半分に分離する。

「側面中心線」は、長手方向の中心線の中点を通って描かれ、長手方向の中心線に対して垂直な側線を指す。

「股点」は、長手方向の中心線と側面中心線の交差点を指す。

「末端領域」は、成形されたバリアカフに関して使用される際、成形されたバリアカフの１つ以上の部分を指し、この部分内のすべての点は、最も近いバリアカフの外側縁から２．５ｃｍ以下である。ほとんどの吸収性物品に対して、各成形されたバリアカフは、２つの向かい合う末端領域、前側吸収性物品の腰部領域に配置される前側末端領域、および背側吸収性物品の腰部領域に配置される背側末端領域を有するであろう。

「配置される」とは、要素が特定の場所または位置に位置決めされていることを指す。

「接合される」は、要素が直接的に他の要素に取り付けされることによって要素が直接固定される形態、および要素が中間の部材に取り付けされ、その中間部材が交代して他の要素に取り付けされることによって要素が他の要素に間接的に固定される形態を指す。

「延伸性」および「延伸性がある」とは、緩和された状態の構成要素の幅または長さを伸ばすまたは増大させることができることを意味する。

「弾性体」、「エラストマー」および「エラストマーの」とは、一般的に、破断または破裂することなく少なくとも５０％のひずみに伸ばすことができ、変形力を取り除いた後に実質的にその本来の寸法を回復することができる材料を指す。

「エラストマー材」は、弾性性質を示す材料である。エラストマー材としては、エラストマーフィルム、スクリム、不織布および他のシート状構造体を挙げることができる。

「外側寄り」および「内側寄り」とは、それぞれ第２要素に対しておむつの長手方向の中心線から比較的遠くにまたは近くに配置される要素の位置を指す。例えば、要素Ａが要素Ｂの外側寄りであるなら、要素Ａは、要素Ｂより長手方向の中心線からより遠くにある。

「パンツ」は、予形成された腰および足開口部を有する吸収性物品を指す。パンツは、着用者の足を脚部開口部に入れ、パンツを着用者の胴体下部のまわりの位置に滑り込ませることにより身に付けることができる。パンツは、一般的に、「閉じたおむつ」、「予め締着されたおむつ」、「プルオンおむつ」、「トレーニングパンツ」、および「おむつ−パンツ」とも呼ばれる。

「積層構造体」または「積層体」は、一方の層、材料、構成要素、ウェブまたは基材が、少なくとも部分的にもう一方の層、材料、構成要素、ウェブまたは基材に接着接合される構造体を意味する。

「取り付け領域」は、吸収性物品のシャーシに直接接合する、または着用中、吸収性物品の身体に面する表面から持ち上がることを防止されている、バリアカフの一部を指す。吸収性コアとバックシートとの間に配置されるバリアカフの一部は、取り付け領域内にあると考えられる。

「障壁領域」は、吸収性物品の着用中に、吸収性物品の身体に面する表面から持ち上げる、バリアカフの一部を指す。

「遷移縁部」は、バリアカフ上の障壁領域と取り付け領域間の境界を指す。

「成形されたバリアカフ」は、カフ高さおよびカフスパンに関して成形される、バリアカフを指す。

図１Ａは、おむつ２０の形体の本発明の吸収性物品の例示的な非制限実施形態の平面図である。広げた、非収縮状態（すなわち、伸縮性による収縮を生じていない）のおむつ２０を示す。おむつ２０の身体に面する表面１２０は、見る人に面しており、身体に面する表面は見る人から離れている。おむつ２０は、股点１０５を形成するように交差する、長手方向の中心線１００および側面中心線１１０を含む。おむつ２０は、シャーシ２２を備えてよい。おむつ２０およびシャーシ２２は、前側腰部領域３６、前側腰部領域３６に対向する後側腰部領域３８および前側腰部領域３６と後側腰部領域３８との間に位置決めされる股部区域３７を有することが示されている。シャーシ２２の外側周辺は、長手方向側縁部１２および側面終縁部１４（腰縁部と称される場合もある）により画定される。シャーシ２２は、長手方向の中心線１００にほぼ平行に向けられる対向する長手方向側縁部１２を有してよい。しかし、よりよくフィットさせるため、長手方向側縁部１２を湾曲または曲げ、平面図で見たとき、例えば「砂時計」形状のおむつを製造してもよい。シャーシ２２は、側面中心線１１０に対してほぼ平行に向いた、向かい合う終縁部１４を有する場合があるが、終縁部１４は、より成形されたおむつ２０を提供するために、湾曲している、または曲がっていてもよい。

シャーシ２２は、おむつ２０の本体である。おむつ２０のフィットおよび／または機能性を向上するために、その他の構造がシャーシ２２に付け加えられてもよい。シャーシ２２は、少なくとも液体透過性トップシート２４、バックシート２６、およびトップシート２４とバックシート２６との間の吸収性コア２８とを含む。トップシート２４は、コア２８および／またはバックシート２６に接合されてもよい。バックシート２６は、コア２８および／またはトップシート２４に接合されてもよい。その他の構造、要素、または基材がトップシート２４、コア２８、および／またはバックシート２６の間に配置されてもよいことが理解されるべきである。トップシート２４、バックシート２６および吸収性コア２８は、種々の周知の構成で組み立てることができるが、好ましいおむつの構成は、概して米国特許番号第３，８６０，００３号、同第５，１５１，０９２号、同第５，２２１，２７４号、同第５，５５４，１４５号、同第５，５６９，２３４号、同第５，５８０，４１１号および同第６，００４，３０６号に記載される。

トップシート２４は、一般的に、着用者に少なくとも部分的に接触または近接して位置決めされてよいおむつ２０の部分である。適したトップシート２４は、多孔質発泡体、網状発泡体、有孔プラスチックフィルム、または天然繊維（例えば、木材または綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステルまたはポリプロピレン繊維）若しくは天然繊維および合成繊維の組み合わせの、織布または不織布ウェブ等の広い範囲の材料から製造することができる。トップシート２４は、一般的に、着用者の皮膚に対して柔軟で柔らかい感触であり、刺激がない。ある実施形態において、少なくともトップシート２４の一部分は、液体透過性であり、それにより液体はトップシート２４の厚さを通って容易に浸透することができる。特に好ましいトップシート２４が、テネシー州ブレントウッド（Brentwood, TN）のＢＢＡファイバーウェブ（BBA Fiberweb）から供給元コード０５５ＳＬＰＶ０９Ｕとして入手することができる。

トップシート２４のいずれの部分も、ローションでコーティングされている場合があり（米国特許番号第５，６０７，７６０号、第５，６０９，５８７号、５，６３５，１９１号、および第５，６４３，５８８号に記載されるように）、および／または全体または部分的に伸縮性を持たせる場合がある、あるいは、トップシート２４とコア２８の間にすきまを提供するように、縮小されている場合がある（米国特許番号第４，８９２，５３６号、第４，９９０，１４７号、第５，０３７，４１６号、および第５，２６９，７７５号により詳細に記載されるように）。

コア２８は、長手方向の中心線１００に対してほぼ平行に配向される対向する長手方向縁部２９を有する。しかし、コア長手方向縁部２９は、例えば図１Ａに示されるように、平面図で見たとき、例えば、「砂時計」形状となるように、湾曲している、または曲がっていてもよい。吸収性コア２８は、使い捨ておむつおよび他の吸収性物品に通常使用される多種多様の液体吸収性材料を含んでよい。適した吸収性材料の例は、粉砕木材パルプ（例えば、エアフェルト縮みセルロース詰め物）、コフォームを含むメルトブローポリマー、化学的に堅固化された、変性された、または架橋されたセルロースファイバー、ラップおよびティッシュラミネート、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、またはいずれのその他公知の吸収材料あるいは材料の組み合わせを含む。吸収性コア２８は、液体排出物を獲得し、排出物を着用者の体から離して仕切る液体獲得構成要素、液体排出物点を最初に排出物が置かれた点から離れて分配／再分配する液体分配構成要素、および／または重さ基準で液体排出物の大半を保持する液体貯蔵構成要素を備える場合がある。獲得層、分配層、および／または貯蔵層を備える適した吸収性コア２８が、米国特許番号第６，０１３，５８９号に記載される。

その他の適した吸収性コア構造が、ブサム（Busam）らの米国特許公開番号２００４／０１６７４８６号に記載される。上記公報の吸収性コアは、コアの中に吸収繊維性材料を使用していない、または最小限使用している。一般的に、吸収性コアは、約２０％以下の重量パーセントの吸収繊維性材料（すなわち、［繊維性材料の重量／吸収性コアの総重量］×１００）を有し得る。

ある実施形態において、吸収性コア２８は、コア構成要素を安定化する層を含む場合もある。そのような層は、コアカバーおよびコア形成層を含む。そのような層に適した材料は、ノースカロライナ州ノックスビル（Knoxville, NC）のアブゴル・アメリカ社（Avgol America, Inc.）から入手可能な、約１０から１５ｇ／ｍ^２（メルトブロウン層は、＜５ｇ／ｍ^２を占める）の坪量を有する、スパンボンド／メルトブロウン／スパンボンド不織布である。吸収性コア２８として使用される代表的な吸収性構造は、米国特許番号第４，６１０，６７８号、第４，６７３，４０２号、第４，８３４，７３５号、第４，８８８，２３１号、第５，１３７，５３７号、第５，１４７，３４５号、第５，３４２，３３８号、第５，２６０，３４５号、第５，３８７，２０７号、第５，３９７，３１６号、および第５，６２５，２２２号、並びに米国公開番号第２００４／０１６２５３６号に記載される。

ある実施形態において、吸収性コア２８は、コアラップを備えてもよい。コアラップは、少なくとも部分的に吸収性コア２８の液体吸収性材料をカバーする。一般的に、コアラップは、吸収性コア２８の身体に面する表面上に配置される。コアラップは、吸収性コア２８の液体吸収性材料を固定化するのに役立つ場合がある。コアラップは、ティッシュまたは不織布ウェブなどの液体透過性基材を含んでもよい。

おむつ２０は、吸収性コア２８に隣接する、および一般的には下に横たわる形成層など、その他の任意の構造を含んでもよい。形成層は、一般的に、吸収性コア２８とバックシート２６の間に配置される。形成層は、吸収性コア２８の製造時にその上に液体吸収性材料を配置する、基材を提供する。ある実施形態において、形成層は、米国特許番号第４，８８８，２３１号に記載されるような、通気性不織布ウェブである。

バックシート２６は、一般的に、それがおむつ２０の衣類に面する表面の一部を含むように配置される。バックシート２６は、おむつ２０により吸収され、おむつ２０内に収容された排出物が、おむつ２０に接触する恐れがあるベッドシーツおよび下着等の物品を汚すことを防止するよう設計される場合がある。ある実施形態において、バックシート２６は、実質的に尿不透過性である（例えば、液体水は、圧力なしにバックシートの厚さを通過できない）。適したバックシート２６材料としては、インディアナ州テレホート（Terre Haute, IN）のトレデガー・インダストリーズ社（Tredegar Industries Inc.）により製造され、商標名Ｘ１５３０６、Ｘ１０９６２およびＸ１０９６４のもとに販売されるもの等のフィルムが挙げられる。他の適したバックシート２６材料としては、蒸気がおむつ２０から逃れるのを可能にし、同時に排出物がバックシート２６を通り抜けるのをさらに防止する通気性材料を挙げることができる。代表的な通気性材料としては、織布ウェブ、不織布ウェブ、フィルムコーティング不織布ウェブなどの複合材料、並びにエスポアール（ESPOIR）ＮＯの名称で日本の三井東圧株式会社（Mitsui Toatsu Co.）により製造されているミクロ孔質フィルムおよびエグザイア（EXXAIRE）の名称でテキサス州ベイシティー（Bay City, TX）のエクソン・ケミカル社（EXXON Chemical Co.）により製造されているようなミクロ孔質フィルムなどの材料を挙げることができる。ポリマーブレンドを含む適した通気性複合材料は、名称ハイトレル（HYTREL）ブレンドＰ１８−３０９７として、クロペイ社（Clopay Corporation）（オハイオ州シンシナティー（Cincinnati, OH））から入手可能である。そのような通気性複合材料は、米国特許番号第５，８６５，８２３号により詳細に記載される。不織布ウェブおよび孔あき成形フィルムを含む他の通気性バックシートは、米国特許第５，５７１，０９６号に記載される。代表的な適したバックシートは、米国特許番号第６，１０７，５３７号に開示されている。適したバックシート２６を提供するため、他の適した材料および／または製造技術が使用されてよく、これらには表面処理、特定のフィルムの選定と加工、特定のフィラメントの選定と加工などが含まれるが、これらに限定されない。

ある実施形態において、バックシート２６は、２つ以上の層から構成されてよい。例えば、バックシート２６は、外側カバーおよび内側層を備える場合がある、または２つの外側カバーとその間に配置される内側層を備えてよい。外側カバーは、柔らかい不織布など、柔らかい、布のような手触りを有する材料を含んでよい。内側層は、おむつ２０からの漏れを防ぐために適した障壁特性を有する材料を含んでいる場合がある。内側層は、実質的に水不透過性フィルム、または上記提示したようないずれのその他の適したバックシート材料を含んでいる場合がある。外側カバーおよび内側層は、接着剤またはいずれのその他の適した材料あるいは結合技術によっても、接合される場合がある。適した外側カバーは、供給元コードＡ１８ＡＨ０として、ドイツ、パイネ市（Peine, Germany）のコロビン有限責任会社（Corovin GmbH）から入手可能であり、適した内層は、供給元コードＰＧＢＲ４ＷＰＲとして、ドイツ、グロナウ市（Gronau）のＲＫＷグロナウＧｍｂＨ社（RKW Gronau GmbH）から入手可能である。

おむつ２０は、その他の構造を含んでもよい。おむつ２０は、締着装置５０を含んでもよい。諦着の際、締着装置５０は、前側腰部領域３６と背側腰部領域３８を相互接続する。締着の際、おむつ２０は、外接する腰開口部および２つの外接する足開口部を含む。締着装置５０は、係合部材５２および受け部材５４を含んでもよい。係合部材５２は、フック、ループ、接着剤、粘着要素、タブ、またはその他の締着機構を含んでもよい。受け部材５４は、係合部材５２を受け入れることができるフック、ループ、スロット、接着剤、粘着材、またはその他の締着機構を含んでよい。適した係合部材５２および受け部材５４の組み合わせは、当該技術分野において周知であり、フック／ループ、フック／フック、接着剤／ポリマー被膜、粘着要素／粘着要素、接着剤／接着剤、タブ／スロット、およびボタン／ボタン穴を含むが、これらに限定されない。

おむつ２０は、１以上の足弾性部材７２を含んでよい。足弾性部材７２は、一般的に、おむつ２０の長手方向側縁部１２に隣接して配置される。足弾性部材７２は、着用者の足に対して、おむつ２０を寄せ集め、保持する傾向がある。足弾性部材７２は、体排出物がおむつ２０から漏れることを防ぐガスケッティング機能としての役割を果たす場合がある。足弾性部材７２は、トップシート２４またはバックシート２６など、おむつ２０内のいずれの基材にも接合する、またはその間にある場合がある。足弾性部材７２により寄せ集められるおむつの一部は、外側レッグカフ、レッグガスケット、または伸縮性カフとして知られる場合がある。適したガスケッティングカフ構成が、米国特許番号第３，８６０，００３号にさらに記載される。

おむつ２０は、一般的に、前側腰部領域３６および／または背側腰部領域３８内で、おむつ２０の側面終縁部１４に隣接して配置される腰弾性部材（図示せず）をさらに含んでもよい。腰弾性部材は、一般的に、横方向への伸張および戻り復帰を可能にする。腰弾性部材は、トップシート２４またはバックシート２６など、おむつ２０内のいずれの基材にも接合する、またはその間にあってよい。腰弾性部材は、おむつ２０のフィットおよび収容を向上する場合がある。その他の適した伸縮性腰形状の特徴は、米国特許番号第４，５１５，５９５号、第４，７１０，１８９号、第５，１５１，０９２号、および第５，２２１，２７４号に記載される。

おむつ２０は、前側耳部４０および後側耳部４２を含んでよい。ある実施形態において、前側および／または後側耳部４０、４２は、おむつ２０の単一構成要素（すなわち、耳部は、おむつ２０に固定される、独立して操作する構成要素ではなく、むしろ、シャーシ２２の様々な層の１つ以上の延伸部から形成される、延伸部であり、そのような耳部は、「サイドノッチ耳部」とも称される）であってもよい。図１Ａのおむつ２０は、単一の前側および後側耳部４０、４２を含む。ある実施形態において、前側および／または後側耳部は、シャーシ２２に接合される別個の構成要素であってもよい。別個の前側および／または後側耳部は、いずれの当該技術分野において既知の結合方法によりシャーシ２２に接合されてもよい。別個の耳部は、シャーシ２２から延在する層、構成要素、または基材を含んでもよい。前側および後側耳部は、延伸性、非延伸性、伸縮性、または非伸縮性であってもよい。前側および後側耳部は、不織布ウェブ、織布ウェブ、編生地、高分子およびエラストマーフィルム、有孔フィルム、スポンジ、発泡体、スクリム、並びにそれらの組み合わせおよび積層体のいずれかから形成されてもよい。ある実施形態において、前側および後側耳部は、不織布／エラストマー材の積層体、または不織布／エラストマー材／不織布の積層体の形状であってもよい。２つの不織布層（テネシー州ブレントウッド（Brentwood, TN）のＢＢＡファイバーウェブ（BBA Fiberweb）から供給元コードＦＰＮ３３２として入手可能なような）の間に配置されるエラストマーフィルム（バージニア州リッチモンド（Richmond, VA）のトレデガー社（Tredegar Corp）から供給元コードＸ２５００７として入手可能なような）を含む積層体から形成されてもよい。

他の実施形態において、おむつ２０は、パンツを製作するため製造業者により予備成形されてもよい。パンツは、繰り返し締着可能な、および／または繰り返し締着不可能な結合（例えば、シーム、溶接、接着剤、粘着要素結合、ファスナーなど）を使用して、物品の一部を接合する技術を含むが、それらに限定されない、いずれの適した技術により、予備形成されてもよく、ある実施形態において、おむつ２０は、係合される締着装置５０（すなわち、係合部材５２は、受け部材５４に接合する）を用いて製作されてもよい。適したパンツが、米国特許番号第５，２４６，４３３号、同第５，５６９，２３４号、同第６，１２０，４８７号、同第６，１２０，４８９号、同第４，９４０，４６４号、同第５，０９２，８６１号、同第５，８９７，５４５号および同第５，９５７，９０８号に開示される。

おむつ２０は、少なくとも１つの直立した長手方向縁部６１をそれぞれ有する、一対の成形されたバリアカフ（集合的にアイテム６０として参照される）を含む。ある実施形態において、図１Ａに示されるような成形されたバリアカフ６０は、近位長手方向縁部６３をそれぞれ有する。成形されたバリアカフ６０は、前側腰部領域３６および背側腰部領域３８に延在し、前側末端領域７４および背側末端領域７６を含む場合がある。成形されたバリアカフ６０は、一般的に、股領域３７に及ぶ。成形されたバリアカフ６０は、障壁部材６２および障壁部材６２に関する間隔設定機構を含む。ある実施形態において、図１Ａに示されるような間隔設定機構は、障壁部材６２に接合される隙間部弾性部材６４であってもよい。隙間部弾性部材６４は、成形されたバリアカフ６０の直立する縁部６１の近位に配置されてもよい。隙間部弾性部材６４は、連続的または非連続的に隙間部弾性部材６４の長さに沿って障壁部材６２に接合されてもよい。隙間部弾性部材６４は、隙間部弾性部材６４の向かい合う長手方向縁部で障壁部材６２に接合されてもよい。着用中、間隔設定機構は、成形されたバリアカフ６０の一部（直立する縁部６１の一部を含む）をおむつ２０の身体に面する表面１２０から着用者の肌に向かって持ち上げることを可能にする。図１Ｂは、部分的に収縮した状態の図１Ａのおむつ２０の斜視図であり、おむつ２０の身体に面する表面１２０から持ち上がっている、成形されたバリアカフ６０を示す。成形されたバリアカフ６０は、内側表面６７および外側表面６９をさらに含む。成形されたバリアカフ６０は、第２のカフ、内側レッグカフ、または「直立」伸縮フラップとも称される場合がある。

障壁部材６２は、プラスチックフィルム、および天然繊維の織布または不織布ウェブ、合成、または天然および合成繊維の組み合わせなど、様々な基材を含んでもよい。ある実施形態において、障壁部材６２は、メルトブロウン・ウェブ、梳毛ウェブ、およびその組み合わせ並びに／または積層体（例えば、スパンボンド−メルトブロウン複合材料および変型）などの不織布ウェブを含んでもよい。これは、障壁部材６２をほぼ直線にするため（例えば、ほぼ直角に交わる場合も交わらない場合もある直線で結合される）に、望ましい場合がある。ある実施形態において、障壁部材６２は、長方形状である場合がある。直線状の障壁部材６２によって、曲線状の縁部を有する障壁部材６２と比べて、加工の複雑性を軽減することが可能である。

適した成形されたバリアカフ６０は、テネシー州ブレントウッド（Brentwood, TN）のＢＢＡファイバーウェブ（BBA Fiberweb）（供給元コード３０９２６）から入手可能な不織布障壁部材６２、およびカンザス州ウィチタ（Wichita, KS）のインビスタ（Invista）から入手可能な隙間部弾性部材６４（供給元コードＴ２６２Ｐ）を有してもよい。障壁部材６２は、米国公開番号第２００５／０１７７１２３に詳細に記載されるような疎水性表面コーティングにより、全体に、または部分的にコーティングされていてもよい。弾性部材６４は、一般的に、成形されたバリアカフ６０の長手方向の長さに及んでもよい。他の実施形態において、弾性部材６４は、少なくとも股部区域３７内のバリアカフ６０の長手方向の長さに及んでよい。弾性部材６４は、連続的に、または非連続的に障壁部材６２に結合されてもよい。ある実施形態において、弾性部材６４は、向かい合う長手方向縁部の一部に沿って、結合されていない、いずれか一方の末端部との間の大部分と共に結合される。伸縮部位６４が、垂直着用中に、成形されたバリアカフ６０の直立する縁部６１の一部が着用者と接触した状態を維持し、従って成形されたバリアカフ６０の障壁特性を高めるために十分な弾性を呈することが望ましい。ある実施形態において、弾性部材６４は、直立する縁部６１の近位に配置される。しかし、その他の実施形態において、弾性部材６４は、直立する縁部６１と近位縁６３との間（または、バリアカフ６０が、図２Ａに示されるような連続的な障壁部材６２を含む実施形態においては、向かい合う直立する縁部６１との間）の点に配置される場合がある。ある実施形態において、障壁部材６２は、それ自身の上に折り畳まれる場合があり、所望により、弾性部材６４を取り囲むようにそれ自身に結合されている場合がある。バリアカフ６０は、複数の弾性部材６４を含んでもよい。複数の弾性部材６４が存在する場合、弾性部材６４は、互いの近位に配置されてもよく、または間隔を空けて（例えば、ある弾性部材は、直立する縁部６１に沿って配置され、ある部材は、直立する縁部６１と近位縁６３との間の点に配置される）配置されてもよい。

着用中、成形されたバリアカフ６０は、障壁領域９０および取り付け領域９２の少なくとも２つの領域を含む。障壁領域９０および取り付け領域９２は、図１Ｃ〜Ｄの断面図に示される場合がある。図１Ｃは、図１Ａのおむつ２０の側面中心線１１０に沿った断面である。図１Ｄは、前側末端領域７４の切断線ａ−ａ、または背側末端領域７６の切断線ｂ〜ｂに沿った図１Ａのおむつ２０の断面図を示す。取り付け領域９２は、シャーシ２２（すなわち、特に本実施形態においては、バリアカフ６０は、バックシート２６に接合する）に直接接合するバリアカフ６０の一部であるか、あるいは別の方法で、着用中に、おむつ２０の身体に面する表面１２０から持ち上がることを防止する。取り付け領域９２は、１以上の結合でシャーシ２２に接合されてもよい。接着剤接合、圧力接着、熱接合、自溶結合、超音波接着など、当該技術分野において周知のいずれの適した結合方法を使用してもよい。取り付け領域９２全体がシャーシ２２、またはシャーシ２２に接合する場合がある取り付け領域９２の別個の部分に接合されてもよい。シャーシ２２に直接接合されていない取り付け領域９２の一部は、着用中に、例えば、取り付け領域９２の直接結合された部分の近位に位置する、２以上の取り付け領域９２の直接結合された部分の間に配置される、または取り付け領域９２が身体に面する表面１２０から持ち上がることを妨げるその他の基材あるいは構造（すなわち、取り付け領域９２の身体に面する表面は、それによって覆われる）の下に配置されることによって、おむつ２０の身体に面する表面１２０から持ち上がることが防止されてもよい。

障壁領域９０は、おむつ２０の身体に面する表面１２０から持ち上げる場合がある、直立する縁部６１の一部を含む、バリアカフ６０の一部である。障壁領域９０は、体排出物がおむつ２０から横方向に流れ出ることを防ぐ物理障壁を形成する。いくつかの実施形態において、障壁領域９０は、バリアカフ６０の長手方向の長さの一部に沿って、長手方向の中心線１００に向かって内側に屈折していてもよいが、その他の実施形態において、障壁領域９０は、おむつ２０の身体に面する表面１２０に対してほぼ垂直に延在する場合がある、または長手方向の中心線１００から外に向かって屈折している場合がある。障壁領域９０および取り付け領域９２は、遷移縁部９４で交わってもよい。おむつ２０の平面図において、遷移縁部９４は、連続的な（すなわち、切れ目がない）線、一連の線分、または曲線を形成するように接続されてもよい。

成形されたバリアカフ６０は、カフ高さＨおよびカフスパンＳの少なくとも２つの観点において成形されてもよい。カフ高さＨは、所定の横方向の断面における、成形されたバリアカフ６０の障壁領域９０の横方向の幅である。カフ高さＨは、成形されたバリアカフ６０の外側表面６９上に側面中心線１１０に対して平行に置いて、測定される。成形されたバリアカフ６０が寄せ集められる、織縮される、ないしは別の方法で横方向に短縮されている（隙間部弾性部材６４によってなど）場合、成形されたバリアカフ６０は、細長く、成形されたバリアカフ６０の幅全体に延在する。測定するためには、細長い形状内のバリアカフ６０を別の剛直表面に（例えば、テープまたはピンで）貼ることが必要な場合がある。カフ高さＨは、直立する縁部６１から遷移縁部９４を測定する。特定の横方向断面でのカフ高さＨは、障壁領域９０に対して有効な成形されたバリアカフ６０の量を明示する。成形されたバリアカフ６０は、図１Ｃに示されるような、おむつ２０の股点１０５で測定されるカフ高さである、股点のカフ高さＨ_ＣＰを呈する。図１Ｄに示されるように、成形されたバリアカフ６０は、末端領域７４、７６のいずれか一方で測定されるカフの最小の高さである、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲを呈する。場合によっては、具体的な末端領域内のカフ高さを特定する必要がある場合がある。そのような場合において、前側末端領域のカフ高さは、指定のＨ_ＦＥＲであり、背側末端領域のカフ高さは、指定のＨ_ＲＥＲである。

本発明のおむつ２０は、股点のカフ高さＨ_ＣＰを測定し、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲで割ることによって計算される、カフ高さ率を保有する。ある実施形態において、カフ高さ率は、１を上回る。その他の実施形態において、カフ高さ率は、１．５、２、３、４、または５を上回ってもよい。以下に記載されるような特定の実施形態の再検討において、カフ高さ率は、１０以上を超える場合があることが認識されるだろう。カフ高さ率の増大は、バリアカフ高さのより飛躍的な成形を証明する。高さを成形することは、腰部領域の嵩および材料を最小化しながら、股領域の最小障壁および収容機能を呈するバリアカフを提供することの矛盾を解決する。

特定の実施形態において、おむつ２０は、股点のカフ高さＨ_ＣＰを測定し、前側末端領域のカフ高さＨ_ＦＥＲまたは背側末端領域のカフ高さＨ_ＲＥＲでそれぞれ割ることによって計算される、前側のカフ高さ率および／または背側のカフ高さ率を有する、と記載される場合がある。ある実施形態において、前側のカフ高さ率および／または背側のカフ高さ率は、１を上回る。その他の実施形態において、前側のカフ高さ率および／または背側のカフ高さ率は、１．５、２、３、４、または５を上回ってもよい。以下に記載されるような特定の実施形態の再検討において、前側のカフ高さ率および／または背側のカフ高さ率は、１０以上を超える場合があることが認識されるだろう。

成形されたバリアカフ６０は、全長に成形されてもよい。カフスパンＳは、向かい合う成形されたバリアカフ６０の遷移縁部９４の間の横方向の幅である。カフスパンＳは、おむつ２０の身体に面する表面１２０上に側面中心線に対して平行に硬式定規を置いて、測定される。測定は、テーブル面など、曲がっていない平面に対して行われる。測定値は、平らで非収縮状態（すなわち、収縮による伸縮がない）のおむつ２０から測定される。測定を実行中、定規がおむつ２０の下に横たわる基材（例えば、バックシート２６）に対して平らに横たわることを阻む、ある程度の厚さを有する場合がある、コア２８を圧縮するために、必要に応じて、定規に対して圧力が印加されてもよい。カフスパンＳは、１つの成形されたバリアカフ６０の遷移縁部９４から向かい合うバリアカフ６０の遷移縁部９４まで測定する。図１Ｃに示されるように、成形されたバリアカフ６０は、おむつ２０の股点で測定されるカフスパン１０５である、股点のスパンＳ_ＣＰを呈する。図１Ｄに示されるように、成形されたバリアカフ６０は、末端領域７４、７６のいずれか一方で測定されるカフの最大のスパンである、末端領域のスパンＳ_ＥＲを呈する。場合によっては、具体的な末端領域内のカフスパンを特定する必要がある場合がある。そのような場合において、前側末端領域のスパンは、指定のＳ_ＦＥＲであり、背側末端領域のスパンは、指定のＳ_ＲＥＲである。

本発明のおむつ２０は、末端領域のスパンＳ_ＥＲを測定し、股点のスパンＳ_ＣＰで割ることによって計算される、カフスパン率を保有する。ある実施形態において、カフスパン率は、１を上回る。その他の実施形態において、カフスパン率は、１．２５、１．５、１．７５、または、２を上回ってもよい。カフスパン率の増大は、バリアカフ間のスパンのより飛躍的な成形を証明する。スパンを成形することは、一部の領域では広く、その他の領域では狭いバリアカフを提供することの矛盾を解決する。本カフは、より均一に不可を分配し、それによって弛みを低減するために、腰末端領域で十分な間隔が空けられている。さらに、本カフは、股領域で狭くなっており、より身体構造的に適合する形状を提供する。

特定の実施形態において、おむつ２０は、前側末端領域のスパンＳ_ＦＥＲまたは背側末端領域のスパンＳ_ＲＥＲをそれぞれ測定し、股点のスパンＳ_ＣＰで割ることによって計算される、前側のカフスパン率および／または背側のカフスパン率を有すると記載される場合がある。ある実施形態において、前側のカフスパン率および／または背側のカフスパン率は、１を上回る。その他の実施形態において、前側のカフ高さ率および／または背側のカフ高さ率は、１．２５、１．５、１．７５、または２を上回ってもよい。

以下の図示される実施形態を含む、本発明のある実施形態において、おむつ２０は、カフ高さＨおよびカフスパンＳの両方に関して成形される、成形されたバリアカフ６０を含む。特に、ある実施形態において、成形されたバリアカフ６０は、１を上回るカフ高さ率、および１を上回るカフスパン率を呈する場合がある。あるいは、成形されたバリアカフ６０は、１、１．５、２、３、４、または５を上回るカフ高さ率と、１、１．２５、１．５、１．７５、または２を上回るカフスパン率とのいずれの組み合わせであってもよい。さらに、本発明は、前に列挙されたカフ高さ率、前側のカフ高さ率、背側のカフ高さ率、カフスパン率、前側のスパン率、および背側のスパン率のいずれの組み合わせも対象とする。

成形されたバリアカフを有するおむつの好適な一実施形態は、おむつが締着されている状態（例えば、もしあれば、締着装置は、係合している）であり、着用可能な状態（例えば、おむつは、２つの足開口部および腰開口部を形成している）の図１Ａのおむつ２０の断面図である、図１Ｃ〜Ｄの断面図に示される。本実施形態において、成形されたバリアカフ６０は、部分的に吸収性コア２８とバックシート２６との間に配置されているように示される。各バリアカフ６０は、別個の障壁部材６２および隙間部弾性部材６４（図１Ｃに提示される）を含む。成形されたバリアカフ６０の第２の長手方向縁部６３は、コア２８の長手方向縁部２９の内側に配置されてもよい。バリアカフ６０の取り付け領域９２は、一般的に、吸収性コア２８とバックシート２６との間に配置される、障壁部材６２の一部である。取り付け領域９２は、バックシート２６、吸収性コア２８、または両方に接合されてもよい。

バリアカフ６０は、障壁領域９０を形成するために、おむつ２０の身体に面する表面から離れて延在することが示される。障壁領域９０は、直立する縁部６１および隙間部弾性部材６４を含む。本実施形態（および本明細書に図示されるその他の実施形態）において、障壁部材６２は、隙間部弾性部材６４を取り囲むように示される。しかし、弾性部材６４は、障壁部材６２の上、または障壁部材６２の中に、障壁部材６２で取り囲むことを必要とせずに、配置されてもよい。遷移縁部９４は、障壁領域９０を取り付け領域９２から分離することが示される。遷移縁部９４は、障壁領域９０と取り付け領域９２との間の境界であることが理解されるべきである。遷移縁部９４は、バリアカフ６０を通る線として示されるが、線は象徴であり、物理線がおむつ２０に存在することを提言しているわけではない。

図１Ｃは、おむつの股点を通る断面図である（すなわち、図１Ａ内の切断線は、側面中心線である）。図１Ｃは、股点のカフ高さＨ_ＣＰおよび股点のスパンＳ_ＣＰを示す。図１Ｄは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲおよび末端領域のスパンＳ_ＥＲを示す。図１Ｄは、図１Ａのおむつの前側末端領域内の切断線ａ−ａ、または図１Ａのおむつの背側末端領域内の切断線ｂ〜ｂのいずれかを通る断面図を表す。図１Ａ〜Ｄは、一定の縮尺で描かれてはいないが、股点のカフ高さＨ_ＣＰは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲより高いことが理解されるべきである。さらに、股点のスパンＳ_ＣＰは、末端領域のスパンＳ_ＥＲより短いことが理解されるべきである。コア２８の下にバリアカフ６０を配置し、コアの長手方向縁部２９をほぼ包むことで、有効な障壁領域９０は、コア２８の幅にほぼ比例する度合いに変化する。特に本実施形態においては、コア２８のより広い部分は、減少した高さおよびより広いスパンを有するカフに変わる。逆に、コア２８のより狭い領域は、上昇した高さおよびより狭いスパンを有するカフに変わる。

本実施形態において、股点のカフ高さＨ_ＣＰは、３７ｍｍであってもよく、股点のスパンＳ_ＣＰは、７０ｍｍであってもよい。末端領域のカフ高さＨ_ＥＲは、１７ｍｍであってもよく、末端領域のスパンＳ_ＥＲは、１１０ｍｍであってもよい。しかし、特に、おむつ２０が高速機械装置で製造される場合、特定の寸法は変わる場合がある。カフ高さ率は、１を上回る。しかし、カフ高さ率は、１．５、２、３、４、５、または１０を上回ってもよい。カフスパン率は、１を上回る。しかし、カフスパン率は、１．２５、１．５、１．７５、または２を上回ってもよい。

本実施形態では、トップシート２４は、成形されたバリアカフ６０の間に配置される。トップシート２４は、吸収性コア２８の横方向の幅とほぼ等しい横方向の幅を有することが示される。その他の実施形態において、トップシート２４の一部は、コア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在してもよく、成形されたバリアカフ６０に接合されてもよい。トップシート２４は、バリアカフ６０の障壁領域９０に接合されてもよく、障壁保護の向上を提供する場合がある。トップシート２４は、障壁領域９０に沿って配置されてもよく、そのようなトップシート２４の長手方向縁部は、バリアカフ６０の障壁領域９０内に配置される。その他の実施形態において、トップシートは、コア２８の長手方向縁部２９に包み込まれていてもよく、そのようなトップシート２４の長手方向縁部は、コア２８とバックシート２６との間に配置される。

足弾性部材７２は、バックシート２６の上に配置され、吸収性コア２８の長手方向に外側にあるとして示される。その他の実施形態において、足弾性部材７２は、バックシート２６内（例えば、伸縮部は、バックシート内に形成される）に配置されてもよく、または足弾性部材７２は、バックシート２６を形成する層の間に配置されてもよい。

成形されたバリアカフ６０の別の適した実施形態を、図１Ｅ〜Ｆに示す。図１Ｅ〜Ｆは、図１Ｃ〜Ｄに示される成形されたバリアカフの変異型である。図１Ｅは、股点（すなわち、図１Ａ内の側面中心線である切断線）を通る断面図を表し、図１Ｆは、前側末端領域または背側末端領域（図１Ａの切断線ａ−ａおよびｂ−ｂ）を通る断面図を示す。図１Ｅ〜Ｆに示されるように、取り付け領域９２は、コア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在してもよい。取り付け領域９２をコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在することは、トップシート２４と、バリアカフ６０と、バックシート２６との間により安定した結合を設置することを可能にする場合がある。取り付け領域９２がコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在する、ある実施形態では、遷移縁部９４は、同様にコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に配置される。ある実施形態において、遷移縁部９４は、コア２８の長手方向縁部２９から約３．０ｃｍ未満であってよい。その他の実施形態において、遷移縁部９４は、コア２８の長手方向縁部２９から２．０ｃｍまたは１．０ｃｍ未満である。コア２８の長手方向縁部２９を超える遷移縁部９４の横方向距離を最小化することは、体排出物がコア２８から流れ出す可能性を減少する。コア２８から流し出すことにより、排出物は、コア２８に吸収されない場合があり、漏れる傾向がある。

図２Ａ〜Ｃは、成形されたバリアカフ６０を有する吸収性物品の別の適した構成を描写する。平らな非収縮状態（すなわち、伸縮性による収縮を生じていない）の成形されたバリアカフを有するおむつを、図２Ａに示す。図２Ｂ〜Ｃは、おむつが締着されている状態（例えば、もしあれば、締着装置は、係合している）であり、着用可能な状態（例えば、おむつは、２つの足開口部および腰開口部を形成している）の図２Ａのおむつの断面図である。図２Ｂは、おむつの股点を通る断面図である（すなわち、切断線は、図２Ａ内の側面中心線である）。図２Ｃは、図２Ａのおむつ２０の前側末端領域内の切断線ａ−ａ、または図２Ａのおむつ２０の背側末端領域内の切断線ｂ〜ｂのいずれかを通る断面図を表す。本実施形態は、図１Ｃ〜Ｄに示されるものの変形物である。バリアカフ６０の構成が記載されるだけでなく、その他の構成要素およびそれらの構成は、図１Ｃ〜Ｄのおむつに関して上記に提示されるものと類似する。

図２Ａ〜Ｃでは、成形されたバリアカフ６０は、連続的な障壁部材６２から形成されるように示される。カフ６０自体が、その中に体排出物が置かれ、収容される場合がある、「Ｕ」字型のカップを形成することから、連続的な障壁部材６２の使用によって、収容を向上することが可能である。さらに、バリアカフ６０の形成に、２つの別個の部材ではなく、単一の連続的な障壁部材６２を使用すること（図１Ｃ〜Ｄのおむつに示されるような）によって、費用削減をもたらし、加工の複雑性を軽減することが可能である。

成形されたバリアカフ６０は、向かい合う長手方向縁部６１の近位に配置されることが示される、隙間部弾性部材６４などの間隔設定手段を含んでもよい。図２Ｂ〜Ｃに示されるように、バリアカフ６０は、吸収性コア２８とバックシート２６との間に配置される、障壁部材６２の少なくとも一部を含む、取り付け領域９２を含む。取り付け領域９２は、バックシート２６、吸収性コア２８、または両方に接合されてもよい。

バリアカフ６０は、障壁領域９０を形成するために、おむつ２０の身体に面する表面から離れて延在してもよい。障壁領域９０は、向かい合う直立した長手方向縁部６１および隙間部弾性部材６４を含む。遷移縁部９４は、障壁領域９０を取り付け領域９４から分離することが示される。遷移縁部９４は、障壁領域９０と取り付け領域９４との間の境界であることが理解されるべきである。遷移縁部９４は、バリアカフ６０を通る線として示されるが、線は象徴であり、物理線がおむつ２０に存在することを提言するわけではない。

図２Ｂは、股点のカフ高さＨ_ＣＰおよび股点のスパンＳ_ＣＰを示す。図２Ｃは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲおよび末端領域のスパンＳ_ＥＲを示す。図２Ａ〜Ｃは、一定の縮尺で描かれてはいないが、股点のカフ高さＨ_ＣＰは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲより高いことが理解されるべきである。さらに、股点のスパンＳ_ＣＰは、末端領域のスパンＳ_ＥＲより短いことが理解されるべきである。コア２８の下にバリアカフ６０を配置し、コアの長手方向縁部２９をほぼ包むことで、有効な障壁領域９０は、コア２８の幅にほぼ比例する度合いに変化する。特に、本実施形態においては、コア２８のより広い部分は、減少した高さおよびより広いスパンを有するカフに変わる。逆に、コア２８のより狭い領域は、上昇した高さおよびより狭いスパンを有するカフに変わる。

成形されたバリアカフ６０の別の適した実施形態を、図２Ｄ〜Ｅに示す。図２Ｄ〜Ｅは、図２Ｂ〜Ｃに示される成形されたバリアカフの変異型である。図２Ｄは、股点を通る断面図（すなわち、切断線は、図２Ａ内の側面中心線である）を表す。図２Ｅは、図２Ａのおむつ２０の前側末端領域内の切断線ａ−ａ、または図２Ａのおむつ２０の背側末端領域内の切断線ｂ〜ｂのいずれかを通る断面図を図示する。図２Ｄ〜Ｅに示されるように、取り付け領域９２は、コア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在してもよい。取り付け領域９２をコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在することは、トップシート２４と、バリアカフ６０と、バックシート２６との間により安定した結合を設置することを可能にする場合がある。取り付け領域９２がコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に延在する、ある実施形態では、遷移縁部９４は、同様にコア２８の長手方向縁部２９の横方向へ外側に配置される。ある実施形態において、遷移縁部９４は、コア２８の長手方向縁部２９から約３．０ｃｍ未満である場合がある。その他の実施形態において、遷移縁部は、コア２８の長手方向縁部２９から２．０ｃｍまたは１．０ｃｍ未満である場合がある。コア２８の長手方向縁部２９を超える遷移縁部の横方向の延伸部を最小化することは、体排出物がコア２８から流れ出す可能性を減少する。コア２８から流し出すことにより、排出物は、コア２８に吸収されない場合があり、漏れる傾向がある。

平らな非収縮状態（すなわち、伸縮性による収縮を生じていない）の成形されたバリアカフを有するおむつの別の実施形態を、図３Ａに示す。図３Ｂ〜Ｄは、おむつ２０が締着されている状態（例えば、もしあれば、締着装置は、係合している）であり、着用可能な状態（例えば、おむつは、２つの足開口部および腰開口部を形成している）のおむつ２０の断面図である。図３Ｂは、おむつの股点を通る断面図である（すなわち、切断線は、図３Ａ内の側面中心線である）。図３Ｃは、図３Ａのおむつ２０の前側末端領域内の切断線ａ−ａ、または図３Ａのおむつ２０の背側末端領域内の切断線ｂ〜ｂのいずれかを通る断面図を表す。本実施形態では、成形されたバリアカフ６０は、トップシート２４上に配置されるように、示される。各バリアカフ６０は、別個の障壁部材６２および隙間部弾性部材６４を含む。バリアカフ６０の取り付け領域９２は、一般的に、トップシート２４に接合される障壁部材６２の一部であり、着用中に、おむつ２０の身体に面する表面から持ち上がることが防止されている。取り付け領域９２は、液体不透過性障壁が横方向の流れまたは液体の吸上に対する障壁を形成するように、トップシート２４に接合されてもよい。例えば、取り付け領域９２は、トップシート２４に浸透する液体不透過性接着剤、またはトップシート２５と取り付け領域９２を溶解し、フィルム層を形成する機械的結合により、接合されてもよい。

バリアカフ６０は、障壁領域９０を形成するために、おむつ２０の身体に面する表面から離れて延在することが示される。障壁領域９０は、一般的に、直立する縁部６１および隙間部弾性部材６４を含む。遷移縁部９４は、障壁領域９０を取り付け領域９４から分離することが示される。遷移縁部９４は、障壁領域９０と取り付け領域９２との間の境界であることが理解されるべきである。遷移縁部９４は、バリアカフ６０を通る線として示されるが、線は象徴であり、物理線がおむつ２０に存在することを提言するわけではない。

図３Ｂは、股点のカフ高さＨ_ＣＰおよび股点のスパンＳ_ＣＰを示す。図３Ｃは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲおよび末端領域のスパンＳ_ＥＲを示す。図３Ａ〜Ｃは、一定の縮尺で描かれてはいないが、股点のカフ高さＨ_ＣＰは、末端領域のカフ高さＨ_ＥＲより高いことが理解されるべきである。さらに、股点のスパンＳ_ＣＰは、末端領域のスパンＳ_ＥＲより短いことが理解されるべきである。本実施形態の成形されたバリアカフ６０により呈される、可変のカフ高さおよびカフスパンは、取り付け領域９２を形成することにより、達成される。取り付け領域９２は、いずれか一方の末端領域において、股点を通るものより横方向に広い。末端領域の取り付け領域９２の幅の増大は、カフスパンの増大（すなわち、遷移縁部間の距離が増大する）、およびカフ高さの減少（すなわち、障壁領域９０を形成するために有効な障壁部材９２の量は減少する）をもたらす。股点など、おむつ２０のより狭い領域において、取り付け領域９２の横方向の幅は、最小化され、従って、カフスパンを減少し、カフ高さを増大する。図３Ｄはおむつ２０の別の平面図である。図３Ａとは異なり、成形されたバリアカフ６０の取り付け領域９２の形状を示すために、いくつかの構造は図３Ｄから省略されている。取り付け領域９２は、ハッチマークで強調されている。取り付け領域９２は、おむつ２０の股領域３７内で、横方向に内側に向かい先細であり（すなわち、長手方向の中心線１００に向かって）、障壁領域９０は、カフ高さＨがより高くなる、より広い横方向の幅を有する。取り付け領域９２の型は、典型的である。成形されたカフ高さＨおよび成形されたカフスパンＳを有する成形されたバリアカフを生産する、取り付け領域９２のその他の形状および幅は、本発明の範囲内である。

本明細書に開示される寸法および値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。

「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において、参照により本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本文書における用語のいずれの定義または意味が、参照することによって組み込まれる文献における用語のいずれの定義または意味と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた定義または意味を適用するものとする。

本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはこの技術に精通したものなら言うまでもない。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更および修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

添付図面中、類似の参照数字は類似の要素を特定し、図示されるいくつかの代表的な実施形態において、同一であっても、同一でなくてもよい。一部の図は、他の要素をより明らかに示すため、選択された要素を省略することで簡略化されている場合がある。一部の図中のこうした要素の省略は、対応する書面による明細書の中で明確に叙述されている場合を除き、いずれの代表的な実施形態の中の特定要素の有無を必ずしも示すものではない。

成形されたバリアカフを有するおむつ形状の吸収性物品の例示的な非制限実施形態の平面図。部分的に収縮した状態の図１Ａのおむつの透視図であり、おむつの身体に面する表面から持ち上がっている、成形されたバリアカフを示す。おむつが締着され、着用可能な状態の、図１Ａのおむつの断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図１Ａのおむつの断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図１Ａのおむつの別の実施形態の断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図１Ａのおむつの別の実施形態の断面図。成形されたバリアカフを有するおむつの別の実施形態の平面図の、平面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図２Ａのおむつの断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図２Ａのおむつの断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図２Ａのおむつの別の実施形態の断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図２Ａのおむつの別の実施形態の断面図。成形されたバリアカフを有するおむつの別の実施形態の平面図の、平面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図３Ａのおむつの断面図。おむつが締着され、着用可能な状態の、図３Ａのおむつの断面図。取り付け領域を強調した、図３Ａのおむつのもう１つの平面図。

Claims

身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、並びに前記前側および背側腰部領域間の股領域を有する、吸収性物品であって、
ａ）バックシート、液体透過性トップシート、および前記バックシートと前記トップシートとの間に配置される吸収性コアを備える、シャーシであって、前記吸収性コアは、向かい合う長手方向縁部を有する、シャーシと、
ｂ）障壁領域、取付け領域、および前記障壁領域と取付け領域を分離する遷移縁部をそれぞれ備える、長手方向に配置される一対のバリアカフであって、前記バリアカフは、前記取付け領域内の前記シャーシに接合され、前記障壁領域は、障壁部材に接合された長手方向に延在する弾性部材を備え、前記弾性部材が、前記吸収性物品の着用中に、前記障壁領域を前記吸収性物品の身体に面する表面から持ち上げる、バリアカフと、を備えることを特徴とし、
前記バリアカフは、前側末端領域および背側末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記前側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される前側カフスパン率であって、１．０を上回る、好ましくは１．５を上回る、前側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記前側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される前側カフ高さ率であって、１．０を上回る、好ましくは２．０を上回る、前側カフ高さ率を呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記背側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される背側カフスパン率であって、１を上回る、好ましくは１．５を上回る、背側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記背側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される背側カフ高さ率であって、１．０を上回る、好ましくは２．０を上回る、背側カフ高さ率を呈する、吸収性物品。
前記遷移縁部は、前記吸収性コアの最も近い長手方向縁部から１．０ｃｍ以下横方向外側にある、請求項１に記載の物品。
前記バリアカフは、前記バックシートに直接接合される、請求項１または２に記載の物品。
前記障壁部材は、ほぼ直線である、請求項１〜３のいずれか１項に記載の物品。
身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、並びに前記前側および背側腰部領域間の股領域を有する、吸収性物品であって、
ａ）バックシート、液体透過性トップシート、および前記バックシートと前記トップシートとの間に配置される吸収性コアを備えるシャーシであって、前記吸収性コアは、向かい合う長手方向縁部を有する、シャーシと、
ｂ）向かい合う長手方向に配置される一対のバリアカフであって、
ｉ）直立した長手方向縁部を有する障壁部材であって、前記障壁部材は、少なくとも部分的に、前記吸収性コアと前記バックシートとの間に配置され、前記障壁部材は、前記吸収性コアの前記長手方向縁部を超えて横方向に延在する、障壁部材と、
ｉｉ）前記直立した長手方向縁部に近接して前記障壁部材に接合される長手方向に延在する弾性部材であって、前記弾性部材が、前記吸収性物品の着用中に、前記障壁部材の一部を前記吸収性物品の前記身体に面する表面から持ち上げる、弾性部材と、を備える、バリアカフと、を備えることを特徴とし、
各バリアカフは、障壁領域、取付け領域、および前記障壁領域と取付け領域を分離する遷移縁部を有し、前記バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈し、
前記トップシートは、前記向かい合うバリアカフの間で横方向に配置され、
前記バリアカフは、前側末端領域および背側末端領域を通る所定の断面でカフスパンおよびカフ高さを呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記前側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される前側カフスパン率であって、１．０を上回る、好ましくは１．５を上回る、前側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記前側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される前側カフ高さ率であって、１．０を上回る、好ましくは２．０を上回る、前側カフ高さ率を呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記背側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される背側カフスパン率であって、１．０を上回る、好ましくは１．５を上回る、背側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記背側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される背側カフ高さ率であって、１．０を上回る、好ましくは２．０を上回る、背側カフ高さ率を呈する、吸収性物品。
前記遷移縁部は、前記吸収性コアの最も近い長手方向縁部から１．０ｃｍ以下横方向外側に配置される、請求項５に記載の物品。
前記障壁部材は、別個の障壁部材である、請求項５または６に記載の物品。
前記障壁部材は、連続的な障壁部材であり、それによって、前記バリアカフは、同一の連続的な障壁部材を含む、請求項５〜７のいずれか１項に記載の物品。
前記障壁部材は、ほぼ直線である、請求項５〜８のいずれか１項に記載の物品。
身体に面する表面、衣類に面する表面、前側腰部領域、背側腰部領域、並びに前記前側および背側腰部領域間の股領域を有する、吸収性物品であって、
ａ）バックシート、液体透過性トップシート、および前記バックシートと前記トップシートとの間に配置される吸収性コアを備えるシャーシと、
ｂ）向かい合う長手方向に配置される一対のバリアカフであって、
ｉ）直立した長手方向縁部および近位長手方向縁部を有する障壁部材であって、前記近位長手方向縁部は前記トップシートに接合される、障壁部材と、
ｉｉ）前記直立した長手方向縁部に近接して前記障壁部材に接合される、長手方向に延在する弾性部材であって、前記弾性部材が、前記吸収性物品の着用中に、前記障壁部材の一部を前記トップシートから持ち上げる、弾性部材と、を備える、バリアカフと、を備えることを特徴とし、
各バリアカフは、前記トップシートに接合された前記バリアカフの一部である取付け領域と、前記吸収性物品の着用中に、前記トップシートから持ち上げる、バリアカフの一部である障壁領域と、前記障壁領域および取付け領域を分離する遷移縁部を有し、前記バリアカフは、股点および末端領域を通る所定の断面で、カフスパンおよびカフ高さを呈し、
前記バリアカフは、前側末端領域および背側末端領域を通る所定の断面でカフスパンおよびカフ高さを呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記前側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される前側カフスパン率であって、１．０を上回る、好ましくは１．５を上回る、前側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記前側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される前側カフ高さ率であって、１．０を上回る、好ましくは２．０を上回る、前側カフ高さ率を呈し、
前記吸収性物品は、前記バリアカフの前記背側末端領域で測定された最大カフスパンを、前記股点で測定されたカフスパンで割ったものとして定義される背側カフスパン率であって、１を上回る、好ましくは１．５を上回る、背側カフスパン率を呈し、
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記背側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される背側カフ高さ率であって、１を上回る、好ましくは２．０を上回る、背側カフ高さ率を呈する、吸収性物品。
前記吸収性物品は、前記股点で測定されたカフ高さを、前記背側末端領域で測定された最小カフ高さで割ったものとして定義される背側カフ高さ率であって、１を上回る、好ましくは２．０を上回る、背側のカフ高さ率を呈する、吸収性物品。