JP2009529256A - マルチパスおよび複数アンテナ無線システムのための非データ支援チャンネル推定量 - Google Patents

マルチパスおよび複数アンテナ無線システムのための非データ支援チャンネル推定量 Download PDF

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Abstract

新しい超広帯域チャンネル内の遅延および減衰についての非データ支援最尤推定量が提案されている。数値的結果は、これらの新しい推定量が、文献から引き出された、以前の非データ支援最尤チャンネル・推定量よりパフォーマンスが優れていることを示す。さらに、いくつかの場合においては、新しい非データ支援推定量のパフォーマンスが、データ支援推定量のそれに届き、パイロット記号のオーバーヘッドの支出を減らすことを可能にする。

Description

関連出願
この出願は、2006年3月7日に出願された先行する米国特許仮出願第60/779,415号の恩典を主張するものであり、当該出願のすべては参照によってこれに援用される。
本発明は、超広帯域(UWB)チャンネル内における遅延および減衰評価に関する。
1つまたは複数の通信チャンネルにわたって信号を受信するためには、通信チャンネルの1つまたは複数の特性の評価を決定することがしばしば有益となる。たとえば、いくつかの場合において、通信チャンネルの遅延および減衰の評価は、そのチャンネルにわたる信号の受信を支援できる。最近、全体が参照によってこれに援用されるM.Z.ウィン(M.Z.Win)およびR.A.ショルツ(R.A.Scholtz)による第1の参考文献『ウルトラ‐ワイド・バンドウィス・タイム‐ホッピング・スプレッド・スペクトラム・インパルス・ラジオ・フォア・ワイヤレス・マルチプル‐アクセス・コミュニケーションズ(Ultra‐wide bandwidth time‐hopping spread spectrum impulse radio for wireless multiple‐access communications)』IEEEトランス・コミュン(IEEE Trans.Commun.)、第48巻、679〜691ページ、2000年4月(以下、以下では第1の参考文献という)、M.Z.ウィン(M.Z.Win)およびR.A.ショルツ(R.A.Scholtz)による第2の参考文献『インパルス・ラジオ:ハウ・イット・ワークス(Impulse radio: how it works)』IEEEコミュン・レット(IEEE Commun.Lett.)、第2巻、36〜38ページ、1998年2月(以下、第2の参考文献という)、およびS.ロイ(S.Roy)、J.R.フォエスター(J.R.Foerster)、V.S.ソマヤズールー(V.S.Somayazulu)、およびD.G.リーパー(D.G.Leeper)による第3の参考文献『ウルトラワイドバンド・ラジオ・デザイン:ザ・プロミス・オブ・ハイ‐スピード、ショート‐レンジ・ワイヤレス・コネクティビティ(Ultrawideband radio design: the promise of high‐speed, short‐range wireless connectivity)』プロックIEEE(Proc.IEEE)、第92巻、295〜311ページ、2004年2月(以下、第3の参考文献という)の中で述べられているとおり、高速短距離無線通信のための可能性のある候補として超広帯域テクノロジが提案された。
多くの研究は、たとえば、全体が参照によってこれに援用されるJ.D.チョイ(J.D.Choi)およびW.E.スターク(W.E.Stark)の『パフォーマンス・オブ・ウルトラ‐ワイドバンド・コミュニケーションズ・ウィズ・サブオプティマル・レシーバーズ・イン・マルチパス・チャンネルズ(Performance of ultra‐wideband communications with suboptimal receivers in multipath channels)』IEEE J.セレクト・エリアズ・コミュン(IEEE J.Select.Areas Commun.)第20巻、1754〜1766ページ、2002年12月(以下、第4の参考文献という)の中で述べられているとおり、UWBシステムの恩典を完全に探究する受信機を引き出すべくがなされている。研究されたすべてのUWB受信機の中で、たとえば、全体が参照によってこれに援用されるG.L.チューリン(G.L.Turin)の『イントロダクション・トゥ・スプレッド‐スペクトラム・アンチマルチパス・テクニクス・アンド・ゼア・アプリケーション・トゥ・アーバン・ディジタル・ラジオ(Introduction to spread‐spectrum antimultipath techniques and their application to urban digital radio)』プロックIEEE(Proc.IEEE)、第68巻、328〜353ページ、1980年3月(以下、第5の参考文献という)の中で述べられているとおり、レイク受信機は、良好なパフォーマンスを伴って実用的に達成可能な構造であると考えられている。レイク受信機においては、受信された信号が、しばしば、遅延および減衰を受けた送信信号の多くのコピーの重ね合わせであると仮定される。レイク受信機は、コヒーレントな検出を実行するために、UWBチャンネルによって導入される遅延および減衰の知識を使用することができる。その結果として、データ・リカバリ前にチャンネル遅延およびチャンネル減衰を評価することが有用となり得る。M.Z.ウィン(M.Z.Win)およびR.A.ショルツ(R.A.Scholtz)の『オン・ザ・エネルギ・キャプチャ・オブ・ウルトラワイド・バンドウィス・シグナルズ・イン・デンス・マルチパス・エンバイアランメンツ(On the energy capture of ultrawide bandwidth signals in dense multipath environments)』IEEEコミュン・レット(IEEE Commun.Lett.)、第2巻、245〜247ページ、1998年9月(以下、第6の参考文献という)の中で述べられているとおり、UWBチャンネル遅延およびUWBチャンネル減衰についての最尤(Maximum Liability=ML)推定量(エスティメータ)が無変調UWB信号を使用して提案された。第6の参考文献の推定量は、無変調信号を必要とし、これは一般に、レイク受信機にとって非実用的である。全体が参照によってこれに援用されるV.ロッティーキ(V.Lottici)、A.ドゥアンドレア(A.D’Andrea)、およびU.メンガリ(U.Mengali)の『チャンネル・エスティメーション・フォア・ウルトラワイドバンド・コミュニケーションズ(Channel estimation for ultrawideband communications)』IEEE J.セレクト・エリアズ・コミュン(IEEE J.Select.Areas Commun.)第20巻、1638〜1645ページ、2002年12月(以下、第7の参考文献という)の中で述べられているとおり、UWBチャンネル内の遅延および減衰についてのデータ支援(DA)および非データ支援(NDA)ML推定量は、時間ホッピングおよびパルス・ポジション変調(TH‐PPM)UWB信号を使用して獲得される。第7の参考文献におけるデータ支援推定量は、実用的な信号を使用するが、オーバーヘッド記号の送信も使用する。第7の参考文献における非データ支援推定量は、オーバーヘッド記号を使用しないが、低いパフォーマンスを有する。
1つの広い側面によれば、本発明は、修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用して少なくとも遅延τを評価すること、修正ln cosh近似を伴う最尤推定量の部分として
Figure 2009529256
を近似し、ここでa、bが修正ln cosh近似を伴う最尤推定量の中で使用される変数であること、を含む方法を提供する。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用して減衰γを評価することを含む。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、マルチパス・チャンネルを通じて信号を受信することを含み、ここでτおよびγが、それぞれ、マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、複数のアンテナのそれぞれを通じてそれぞれの信号を受信することを含み、ここでτおよびγが信号の遅延および減衰に対応する。
いくつかの実施態様においては、信号が、超広帯域信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、当該信号の中心周波数の少なくとも20%の信号帯域幅を伴う信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、当該信号の中心周波数の少なくとも15%の信号帯域幅を伴う信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、約1nsより狭いパルス幅を伴う複数のパルスを含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、広帯域信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、CDMA(コード分割多重アクセス)信号を含む。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システム内の複数のアンテナのそれぞれを通じてそれぞれの信号を受信することを含み、ここでτおよびγが、各信号についてのそれぞれの遅延およびそれぞれの減衰を集合的に含む。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、最大比合成を実行することを含む。
いくつかの実施態様においては、さらにこの方法が、等利得合成を実行することを含む。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用することが、
Figure 2009529256
の近似を最大化することを含み、ここで
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、かつここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとして
Figure 2009529256
の近似に使用される。
いくつかの実施態様においては、
Figure 2009529256
が、r(t)およびp(t)のサンプリングされたバージョンを使用して計算される。
いくつかの実施態様においては、ln coshのための近似を使用して
Figure 2009529256
のための式を獲得することを含み、ここでは、τ、l=1,2,...,L、の修正ln cosh近似を伴うNDA ML評価が、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得され、τの評価をハットτで表した
Figure 2009529256
を使用してγの修正ln cosh近似を伴うNDA ML評価、ハットγを獲得する。
いくつかの実施態様においては、信号が、パルス・ポジション変調された信号を含む。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用することが、
Figure 2009529256
の近似を最大化することを含み、ここで
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、かつここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとして
Figure 2009529256
の近似に使用される。
いくつかの実施態様においては、信号が、BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された信号を含む。
別の広い側面によれば、本発明は、遅延および減衰を評価する方法を提供し、当該方法は、複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来信号を受信すること、ローカル・テンプレートを生成すること、各ビット間隔にわたって、到来信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和を相関させて各ビット間隔にわたる第1の相関関数を生成すること、メトリック1として、上で生成された第1の相関関数を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割ること、各ビット間隔にわたって、到来信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの差を相関させて各ビット間隔にわたる第2の相関関数を生成すること、メトリック2として、上で生成された第2の相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割ること、いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定すること、遅延としてそれらの極大値の場所を計算すること、減衰としてそれらの極大値のスケーリングされた値を計算することを含む。
いくつかの実施態様においては、到来信号を受信することが、マルチパス・チャンネルを通じてパルス・ポジション変調された超広帯域信号を受信することを含み、上記の遅延および減衰が、マルチパス成分の遅延および減衰に対応する。
いくつかの実施態様においては、ローカル・テンプレートが、時間ホッピング超広帯域システムにおけるユーザの時間ホッピング・コードに従って超広帯域パルスのポジションを変更すること、および各ビット間隔にわたって直接シーケンス超広帯域システムにおけるユーザの拡散コードに従って超広帯域パルスを拡散することのうちの任意の1つによって生成される。
いくつかの実施態様においては、シフト後のローカル・テンプレートが、各ビット間隔にわたって、パルス・ポジション変調における時間シフトに等しい時間を用いてオリジナルのローカル・テンプレートをシフトすることによって生成される。
いくつかの実施態様においては、サンプリングされた到来超広帯域信号とサンプリングされたローカル・テンプレートの相関値の計算に離散的な(サンプリングされた信号)相関器が使用される。
いくつかの実施態様においては、各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和および差を相関させるステップが、
(a)各ビット間隔にわたって、超広帯域パルス持続の倍数を用いてオリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和および差をシフトすること
(b)各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号およびローカル・テンプレートのシフト後の和および差をサンプリングすること、および
(c)各ビット間隔にわたって、サンプリング後の到来超広帯域信号、およびサンプリング後のローカル・テンプレートのシフト後の和および差の相関値を計算すること、
を含む。
いくつかの実施態様においては、いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定するステップが、
(a)計算されたすべての相関値を比較すること、および
(b)L個の、すなわち多くてもマルチパス・チャンネルのマルチパス成分の数に等しいL個の最大の値を選択すること、
を含む。
別の広い側面によれば、本発明は、超広帯域チャンネルの遅延および減衰を評価する方法を提供し、当該方法は、複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来信号を受信すること、ローカル・テンプレートを生成すること、各ビット間隔にわたって到来信号とローカル・テンプレートを相関させ、各ビット間隔にわたる相関関数を生成すること、メトリック1として、上で生成された相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算すること、いくらかの個数のメトリック1の平方の極大値を決定すること、遅延として極大値の場所を計算すること、減衰として極大値のスケーリングされた値を計算することを含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、マルチパス・チャンネルを通じて受信されるBPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された超広帯域信号を含み、上記の遅延および減衰が、マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する
いくつかの実施態様においては、ローカル・テンプレートが、時間ホッピング超広帯域システムにおけるユーザの時間ホッピング・コードに従って超広帯域パルスのポジションを変更すること、および各ビット間隔にわたって直接シーケンス超広帯域システムにおけるユーザの拡散コードに従って超広帯域パルスを拡散すること、のうちの任意の1つによって生成される。
いくつかの実施態様においては、サンプリングされた到来超広帯域信号とサンプリングされたローカル・テンプレートの相関値の計算に離散的な(サンプリングされた信号)相関器が使用される。
いくつかの実施態様においては、各ビット間隔にわたって到来超広帯域信号とオリジナルのローカル・テンプレートを相関させるステップが、
(a)各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号およびオリジナルのローカル・テンプレートをサンプリングすること、および
(b)各ビット間隔にわたって、サンプリング後の到来超広帯域信号およびサンプリング後のオリジナルのローカル・テンプレートの相関値を計算すること、
を含む。
いくつかの実施態様においては、いくらかの個数のメトリック1の平方の極大値を決定するステップが、
(a)計算されたすべての相関値を比較すること、および
(b)L個の、すなわち多くてもマルチパス・チャンネルのマルチパス成分の数に等しいL個の最大の値を選択すること、
を含む。
いくつかの実施態様においては、極大値のスケーリングされた値が、極大値を信号対ノイズ比および評価に使用されるビット数で割ることによって獲得される。
さらに別の広い側面によれば、本発明は、少なくとも遅延τを評価するべく動作可能な装置を提供し、当該装置は、
Figure 2009529256
に従った修正ln cosh近似を伴うMLE(最尤推定量)を含み、ここでa、bは前記修正ln cosh近似を伴うMLEの中で使用される変数である。
いくつかの実施態様においては、この装置が、減衰γを評価するべく動作可能である。
いくつかの実施態様においては、さらにこの装置が、マルチパス・チャンネルを通じて信号を受信するべく動作可能な少なくとも1つのアンテナを含み、ここでτおよびγは、それぞれ、マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する。
いくつかの実施態様においては、さらにこの装置が、それぞれの信号を受信するべく動作可能な複数のアンテナを含み、ここでτおよびγは、信号の遅延および減衰に対応する。
いくつかの実施態様においては、信号が、超広帯域信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、当該信号の中心周波数の少なくとも20%の信号帯域幅を伴う信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、当該信号の中心周波数の少なくとも15%の信号帯域幅を伴う信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、約1nsより狭いパルス幅を伴う複数のパルスを含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、広帯域信号を含む。
いくつかの実施態様においては、信号が、CDMA(コード分割多重アクセス)信号を含む。
いくつかの実施態様においては、さらにこの装置が、複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システム内の、それぞれの信号を受信するべくそれぞれが動作可能な複数のアンテナを含み、ここでτおよびγは、各信号についてのそれぞれの遅延およびそれぞれの減衰を集合的に含む。
いくつかの実施態様においては、この装置が、最大比合成を実行するべく動作可能である。
いくつかの実施態様においては、この装置が、等利得合成を実行するべく動作可能である。
いくつかの実施態様においては、この装置が、パルス・ポジション変調された信号を受信するべく動作可能であり、ここで修正ln cosh近似を伴うMLEは、
Figure 2009529256
の近似を最大化し、ここで
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、かつここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとして
Figure 2009529256
の近似に使用される。
いくつかの実施態様においては、
Figure 2009529256
が、修正ln cosh近似を伴うMLEによって、r(t)およびp(t)のサンプリングされたバージョンを使用して計算される。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴うMLEが、ln coshのための近似を使用して
Figure 2009529256
のための式を獲得し、ここで、τ、l=1,2,...,L、のNDA ML評価が、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得され、τの評価をハットτで表した
Figure 2009529256
を使用してγNDA ML評価、ハットγを獲得する。
いくつかの実施態様においては、この装置が、BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された信号を受信するべく動作可能であり、ここでMLEは、
Figure 2009529256
の近似を最大化し、ここで
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、かつここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとして
Figure 2009529256
の近似に使用される。
本発明のこのほかの態様および特徴は、以下の本発明の特定の実施態様の説明の考察時に当業者に明らかなものとなるであろう。
次に、添付図面を参照して本発明の実施態様を説明する。
実施態様は、信号が時間ホッピングおよびパルス・ポジション変調を受けるUWBシステムに適用されるものとして説明されることになる。希望ユーザの送信信号は、次のとおりに表現が可能である。
Figure 2009529256
これにおいてmは送信情報ビットをインデクスし、NTは、反復長Nおよびフレーム間隔Tを用いたビット間隔であり、b∈{0,1}は事前確率(prior probabilities)を伴う送信ビットであり、δは、送信ビットが1を伴うビット信号であるときに導入される追加の時間シフトであり、
Figure 2009529256
は、{c,0≦c≦N−1}を希望ユーザの時間ホッピング・コード、Tをチップ時間、g(t)をシステム内において使用されるモノサイクル・パルスとするビット信号である。全体が参照によってこれに援用されるJ.フォエスター(J.Foerster)およびQ.リ(Q.Li)の『UWBチャンネル・モデリング・コントリビューション・フロム・インテル(UWB channel modeling contribution from Intel)』Intel Corp.(インテル・コープ)、IEEE P802.15‐02/279r0‐SG3a、2002年6月、においては、受信信号が遅延および減衰を受けた送信信号の多くのバージョンの重ね合わせとなるマルチパス・フェージング・チャンネルとしてUWBチャンネルのモデリングが可能なことが示されている。したがって、
Figure 2009529256
として希望ユーザの受信信号を有し、ここでlは異なるマルチパス成分をインデクスし、Lは利用可能なマルチパス成分の数であり、γはl番目の成分の減衰であり、τはl番目の成分の遅延であり、w(t)は干渉パルス・ノイズ項である。マルチパス成分の数Lは、既知であると仮定される。干渉パルス・ノイズ項は、第7の参考文献の中にあるとおり、電力スペクトル密度N/2を伴う白色およびガウスであると仮定される。l=1,2,...,Lとするパラメータγおよびτは、第5の参考文献の中で述べられているとおり、レイク受信機内で必要とされる。本発明の実施態様は、これらのパラメータについての推定量を提供する。
概して言えば、式(2)は、マルチパス・システムおよび複数受信機アンテナ・システムの両方に適用できる。複数受信機アンテナ・システムにおいては、Lが受信機アンテナの数に対応し、τがl番目のアンテナ・ブランチ信号成分のブランチ遅延になる。
NDA MLチャンネル・推定量
第7の参考文献の中で述べられているとおり、(2)内の受信信号がT=M×(NT)とする時間的持続(0,T]にわたって観察されること、および
Figure 2009529256
およびτ<T−(N−1)T−δ (l=1,2,...,L)であり、その結果、パス間干渉、記号間干渉、またはフレーム間干渉が生じないことを仮定する。また、(0,T]にわたって送信されるM個の情報ビットが独立に、かつまったく同じに分布されることも仮定する。全体が参照によってこれに援用されるY.チェン(Y.Chen)およびN.C.ビューレゥ(N.C.Beaulieu)の『CRLBsフォアNDA MLエスティメーション・オブUWBチャンネルズ(CRLBs for NDA ML estimation of UWB channels)』IEEEコミュン・レット(IEEE Commun.Lett.)、第9巻、709〜711ページ、2005年8月、の中で述べられているとおり、対数尤度関数が
Figure 2009529256
に従って導出可能であり、ここで
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、および
Figure 2009529256
である。(3)を使用すれば、UWBシステム内のチャンネル遅延およびチャンネル減衰についてのNDA ML推定量を引き出すことが可能である。しかしながら(3)内のハイパボリック・コサイン関数の非線形性が、この導出を扱いにくくしている。第7の参考文献の式(25)において、著者らは、
Figure 2009529256
を用いて(3)を近似し、この困難を克服した。(4)における近似された対数尤度関数は、第7の参考文献の式(24)内において近似を使用することによって獲得された。同等に、次の近似を使用することによって(3)から(4)を獲得することも可能である。
ln cosh(α)≒0 (5)
第7の参考文献の中では、(4)に基づいてチャンネル遅延およびチャンネル減衰についてのNDA ML推定量が引き出された。注意を要するが、NDA ML推定量のパフォーマンスは、(3)に対する近似の正確さに依存する。さらに注意を要するが、(5)は、大きな近似誤差を、特に信号対干渉およびノイズ比(SINR)が大きいときに有する。第7の参考文献内のNDA ML推定量のパフォーマンスは、(5)より正確な近似を使用することによって向上させることができる。本発明の実施態様によれば、次の近似を採用できる。
Figure 2009529256
これは、近似ln cosh(α)≒|α|を、近似
Figure 2009529256
とともに使用することによって獲得される。(6)を使用することによって、(3)内の対数尤度関数は、次のとおりに近似可能となる。
Figure 2009529256
(7)と(4)を比較すると、(7)には追加の項
Figure 2009529256
が存在することがわかる。(7)から
Figure 2009529256
を得るが、ここでJ(τ)およびJは、
Figure 2009529256
である。Jの最大値がJ(τ)、l=1,2,...,L、のそれぞれを最大化することによって見つかることから、τ、l=1,2,...,L、のNDA ML評価は、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得される。
(τ)の式は、τをαmlおよびβmlについての上記の式内のτで置換することによってαmτおよびβmτについての式をもたらし、上記のJ(τ)の式内においてそれら使用して次式を得る。
Figure 2009529256
τの評価をハットτで表すと、γのNDA MLの評価、すなわちハットγは、減衰が常に正となることから、
Figure 2009529256
となる。これらの推定量のパフォーマンスを次のセクションで調べる。
数値的結果および考察
このセクションでは、新しいNDA ML推定量のパフォーマンスを調べ、τおよびγの評価に焦点を当てて第7の参考文献の中で引き出されたNDA ML推定量およびDA ML推定量のそれと比較する。便宜上、τおよびγについての新しいNDA ML推定量をτNDA1およびγNDA1としてそれぞれ表し、第7の参考文献の中のτおよびγについての以前のNDA ML推定量をそれぞれτNDA2およびγNDA2としてそれぞれ表し、第7の参考文献の中のτおよびγについての以前のDA ML推定量をそれぞれτDAおよびγDAとしてそれぞれ表す。形状
Figure 2009529256
のモノサイクル・パルスが使用されるが、ここでDは、第7の参考文献の中で述べられているとおり、パルス持続期間である。注意を要するが、この推定量は、そのほかのパルス形状に対しても適用可能である。受信信号は、T=0.1Dのサンプリング間隔でサンプリングされる。N=5、N=5、δ=1.2D、T=20D、およびT=T/Nを選択する。UWBシステム内におけるユーザ数をNUで表す。NU=1、NU=10、およびNU=20の場合を考察する。サンプル・サイズは、M=10を使用する。第7の参考文献と同様に、マルチパス成分の数はL=3であると仮定し、マルチパス遅延は、すべてのユーザについて同一であり、τ=5lD、l=1,2,3、に設定し、マルチパス減衰はユーザごとに異なり、E{γ }=De−l/4、l=1,2,3、の指数関数的電力遅延プロファイルを伴う独立したレイリー・ランダム変量であると仮定するが、ここでDは正規化因数である。希望ユーザのマルチパス減衰はγ=0.73、γ=0.67、γ=0.35で固定である。干渉ユーザが送信した信号は、(1)におけるものに類似するが、それらの発信時刻が非同期動作を反映させるべく0からTまでにおいてランダムに選択される。各干渉ユーザは、希望ユーザと同じ送信信号電力を有する。注意を要するが、大きな値のT、N、N、L、およびMについてシミュレーション時間が許容不能になること、およびここでの目的がより良好なパフォーマンスを新しい設計が導くことを示すだけであるため、シミュレーションにおいては、T、N、N、L、およびMの値がきわめて小さい。実際上は、T、N、N、L、およびMの値が遙かに大きくなることがある。また、これにも注意を要するが、多重アクセス干渉(MAI)に加えて、ここで実行されるシミュレーションは、記号間およびフレーム間の干渉も、この場合にはl=1,2,3についてτ>T−(N−l)T−δとして考慮に入れている。信号対ノイズ比(SNR)をE/Nとして表すが、EはE=Eの送信信号エネルギである。推定量のバイアスおよび平方二乗平均誤差(RMSE)は、E/Nの関数として調べられる。
図1および2は、τNDA1、τNDA2、およびτDAそれぞれの正規化後の推定量・バイアスおよび正規化後のRMSEを示しており、ここで正規化は、第7の参考文献の中で述べられているとおり、Dに関する。図1においては、τDA、τNDA1、およびτNDA2についての正規化後の推定量・バイアスが、NU=1についてそれぞれプロット・ライン11、12、および13として、NU=10についてそれぞれプロット・ライン14、15、および16として、NU=20についてそれぞれプロット・ライン17、18、および19として示されている。図2においては、τDA、τNDA1、およびτNDA2についての正規化後のRMSEが、NU=1についてそれぞれプロット・ライン21、22、および23として、NU=10についてそれぞれプロット・ライン24、25、および26として、NU=20についてそれぞれプロット・ライン27、28、および29として示されている。SNRの増加および/またはユーザの数の減少があるとき、τNDA1 12、15、18のパフォーマンスが向上することが観察される。大きな値のSNRにおいては、推定量が、主としてシステム内の干渉によって生じるパフォーマンス・フロアを呈する。τNDA1 12、15、18、および22、25、28と、τNDA2 13、16、19、および23、26、29を比較すると(6)が(5)より小さい近似誤差を有することから、考察されたすべての場合についてτNDA1 12、15、18、および22、25、28が、τNDA2 13、16、19、および23、26、29よりパフォーマンスが優れていることが観察される。また、τNDA1 12、15、18、および22、25、28と、τDA 11、14、17、および21、24、27を比較すると、予測されるとおり、τDA 11、14、17、および21、24、27がパイロット記号を使用することから、τNDA1 12、15、18、および22、25、28が、τDA 11、14、17、および21、24、27よりパフォーマンスが劣ることが観察される。しかしながらNU=1であり、かつSNRが大きいときには、τNDA1 12、15、18、および22、25、28のパフォーマンスが、τDA 11、14、17、および21、24、27のそれに近づく。
図3および4は、γNDA1、γNDA2、およびγDAそれぞれの正規化後の推定量・バイアスおよび正規化後のRMSEを示しており、ここで正規化は、第7の参考文献の中で述べられているとおり、γに関する。図3においては、γDA、γNDA1、およびγNDA2についての正規化後の推定量・バイアスが、NU=1についてそれぞれプロット・ライン31、32、および33として、NU=10についてそれぞれプロット・ライン34、35、および36として、NU=20についてそれぞれプロット・ライン37、38、および39として示されている。図3においては、γDA、γNDA1、およびγNDA2についての正規化後のRMSEが、NU=1についてそれぞれプロット・ライン41、42、および43として、NU=10についてそれぞれプロット・ライン44、45、および46として、NU=20についてそれぞれプロット・ライン47、48、および49として示されている。これにおいても、SNRの増加および/またはユーザの数の減少があるとき、γNDA1 32、35、38、および42、45、48のパフォーマンスが向上している。γNDA1 32、35、38、および42、45、48と、γNDA2 33、36、39、および43、46、49を比較すると、考察されたすべてのSNRの値についてγNDA1 32、35、38、および42、45、48が、γNDA2 33、36、39、および43、46、49よりパフォーマンスが少なくとも5倍良好であることが観察される。またγNDA1 32、35、38、および42、45、48と、γDA 31、34、37、および41、44、47を比較すると、γNDA1 32、35、38、および42、45、48が、ほとんどの場合においてγDA 31、34、37、および41、44、47よりパフォーマンスが劣ることが観察される。しかしながらNU=20であり、かつSNRが小さいときは、γNDA1 48のRMSEがγDA 47のそれよりわずかに小さい。これは、SNRが減少するに従ってγNDA1のバイアスを負の値から正の値にシフトするJ(τ)内の追加の項|αml|によって引き起こされる。参照によって全体がこれに援用されるY.チェン(Y.Chen)の『ワイヤレス・チャンネル・ステート・アンド・モデル・パラメータ・エスティメーション(Wireless channel state and model parameter estimation)』アルバータ大学博士論文、2006年1月、の中のシミュレーション結果は、SNRがさらに減少するとバイアスの絶対値、したがってγNDA1のRMSEが再びγDAのそれより大きくなることを示している。
図5は、到来超広帯域信号がパルス・ポジション変調される場合について、本発明の実施態様によって提供される超広帯域チャンネルの遅延および減衰を評価する方法のフローチャートである。
ステップ5‐1は、複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来超広帯域信号を受信する。
ステップ5‐2は、ローカル・テンプレートを生成するが、これが推定量の中で相関のために使用される波形となる。
ステップ5‐3は、各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和を相関させる。
ステップ5‐4は、メトリック1として、上で生成された相関関数を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割る。
ステップ5‐5は、各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの差を相関させる。
ステップ5‐6は、メトリック2として、上で生成された相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割る。
ステップ5‐7は、いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定する。
ステップ5‐8は、超広帯域チャンネルの遅延として極大値の場所を計算する。
ステップ5‐9は、超広帯域チャンネルの減衰として極大値のスケーリングされた値を計算する。
いくつかの実施態様においては、図5のフローチャートの中に示されているステップのうちの1つまたは複数が削除され、置換され、または再配置されることがあり、また1つまたは複数の追加のステップが追加されることがある。
ローカル・テンプレートは、たとえば、時間ホッピング超広帯域システムにおけるユーザの時間ホッピング・コードに従って超広帯域パルスのポジションを変更することによって、または各ビット間隔にわたって直接シーケンス超広帯域システムにおけるユーザの拡散コードに従って超広帯域パルスを拡散することによって生成可能である。
シフト後のローカル・テンプレートは、たとえば、各ビット間隔にわたって、パルス・ポジション変調における時間シフトに等しい時間を用いてオリジナルのローカル・テンプレートをシフトすることによって生成可能である。
いくつかの実施態様においては、サンプリングされた到来超広帯域信号とサンプリングされたローカル・テンプレートの相関値の計算に離散的な(サンプリングされた信号)相関器が使用される。
各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和および差を相関させるステップは、たとえば以下によって実装可能である。
(a)各ビット間隔にわたって、超広帯域モノサイクル・パルス持続の倍数を用いてオリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和および差をシフトし、
(b)各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号およびローカル・テンプレートのシフト後の和および差をサンプリングし、
(c)各ビット間隔にわたって、サンプリング後の到来超広帯域信号、およびサンプリング後のローカル・テンプレートのシフト後の和および差の相関値を計算する。
いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定するステップは、たとえば以下によって実装可能である。
(a)計算されたすべての相関値を比較し、
(b)L個の、すなわち超広帯域チャンネルのマルチパス成分の数に等しいL個の最大の値を選択する。
いくつかの実施態様においては、極大値のスケーリングされた値が、極大値を信号対ノイズ比および評価に使用されるビット数で割ることによって獲得される。
上記の実施態様は、パルス・ポジション変調を仮定していた。しかしながら、ほかの変調タイプを採用している超広帯域システムもまた、数学的処理に対する適切な修正を伴って、この向上した推定量から恩典を受けることが可能である。たとえば、BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)を、次の2つの変更を行うことによってPPMの代わりに採用することができる。
Figure 2009529256
これは、上記の例内におけるαmlおよびβmlの中のシフト後のローカル・テンプレートp(t−t−τ−δ)を、別のテンプレート−p(t−t−τ)に置き換えることによって達成可能である。このほかのすべての計算および近似は、PPM実装の場合と同じである。
このほかの変調フォーマット、たとえばオン‐オフ・キーイングも、適切なテンプレートおよび適切な積分間隔の選択によって可能となる。
図7は、到来超広帯域信号がBPSK変調される場合について、本発明の実施態様によって提供される超広帯域チャンネルの遅延および減衰を評価する方法のフローチャートである。
ステップ7‐1は、複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来超広帯域信号を受信する。
ステップ7‐2は、ローカル・テンプレートを生成するが、これが推定量の中で相関のために使用される波形となる。
ステップ7‐3は、各ビット間隔にわたって、到来超広帯域信号とローカル・テンプレートを相関させる。
ステップ7‐4は、メトリック1として、上で生成された相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算する。
ステップ7‐5は、いくらかの個数のメトリック1の平方の極大値を決定する。
ステップ7‐6は、超広帯域チャンネルの遅延として極大値の場所を計算する。
ステップ7‐7は、超広帯域チャンネルの減衰として極大値のスケーリングされた値を計算する。
図6は、超広帯域(UWB)トランシーバのブロック図である。図6においては、トランシーバが3つの主要コンポーネント、すなわち受信機71、無線コントローラおよびインターフェース69、および送信機73を含む。それに代えてシステムを、別体の受信機71および無線コントローラおよびインターフェース69、および別体の送信機73および無線コントローラおよびインターフェース69として実装してもよい。
受信機71は、アンテナ61、受信機フロント・エンド63、UWB波形相関器65、およびタイミング発生器67を含む。アンテナ61は、受信機フロント・エンド63と機能的に接続されている。受信機フロント・エンド63は、UWB波形相関器65と機能的に接続されており、それが、無線コントローラおよびインターフェース69のRX(受信)データ入力83、およびタイミング発生器67と機能的に接続されている。また受信機71は、無線コントローラおよびインターフェース69のコントロール出力85とも機能的に接続されている。
送信機73は、アンテナ75、UWB波形相関器77、タイミング発生器79、およびエンコーダ81を含む。アンテナ75は、UWB波形相関器77と機能的に接続されている。UWB波形相関器77は、エンコーダ81と機能的に接続されており、それがまた、タイミング発生器79および無線コントローラおよびインターフェース69のTXデータ出力89と機能的に接続されている。また送信機73は、無線コントローラおよびインターフェース69のコントロール出力87とも機能的に接続されている。
無線コントローラおよびインターフェース69は、修正ln cosh近似を伴うMLE(最尤推定量)95を含み、またRXデータ出力91およびTXデータ入力93も有する。
無線コントローラおよびインターフェース69は、受信機71および送信機73によって実装されるUWB無線通信機能と、リモート・デバイスとのデータ交換のためにUWB通信チャンネルを使用するアプリケーションの間において、メディア・アクセス・コントロール(MAC)インターフェースとしての機能を提供する。理解されるものとするが、図6は、特定の設計であり、機能ブロックの結合または追加の分離を伴い、機能要素が異なって実装されることは可能である。
前述した方法は、図6のトランシーバを使用して実装可能である。たとえば、ステップ5‐1はアンテナ61およびフロント・エンド63内において実装でき、ステップ5‐2はタイミング発生器67内において実装でき、ステップ5‐3および5‐5は波形相関器65内において実装でき、残りのステップは、無線コントローラおよびインターフェース69内の修正ln cosh近似を伴うMLE 95内において実装できる。図7に示されている方法もまた、図6のトランシーバ内に実装できる。たとえば、ステップ7‐1はアンテナ61およびフロント・エンド63内において実装でき、ステップ7‐2はタイミング発生器67内において実装でき、ステップ7‐3は波形相関器65内において実装でき、ステップ7‐4〜7‐7は、修正ln cosh近似を伴うMLE 95内において実装できる。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴うMLE 95が、次式の近似を行う。
Figure 2009529256
これにおいてa、bは、修正ln cosh近似を伴うMLE 95内において使用される変数である。
いくつかの実施態様においてはパルス・ポジション変調が使用され、それらの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴うMLE 95が次の近似を最大化する。
Figure 2009529256
これにおいて
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、ここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとする次式の近似に使用される。
Figure 2009529256
PPMシグナリングを伴ういくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴うMLEが、r(t)およびp(t)のサンプル・バージョンを使用して次式を計算する。
Figure 2009529256
PPMシグナリングを伴ういくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴うMLE 95が、ln coshのための近似を使用して次式のための式を得る。
Figure 2009529256
これにおいては、τ、l=1,2,...,L、のNDA ML評価が、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得され、τの評価をハットτで表した次式を使用してγのNDA ML評価、すなわちハットγを獲得する。
Figure 2009529256
いくつかの実施態様においては、BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調されたシグナリングが使用され、それらの実施態様のいくつかにおいては、修正ln cosh近似を伴うMLE 95が次の近似を最大化する。
Figure 2009529256
これにおいて
Figure 2009529256
はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
Figure 2009529256
は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
Figure 2009529256
であり、ここで
Figure 2009529256
は、a=γ、およびb=αmlとする次式の近似に使用される。
Figure 2009529256
修正ln cosh近似を伴うMLE 95はハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、またはそれらの組み合わせとして実装できる。
上記の詳細な例は、修正ln cosh近似を伴う最尤評価が、UWB信号の受信に適用されることを仮定している。いくつかの実施態様においては、UWB信号が、文献の中で定義されるとおり、搬送波または中心周波数の20%を超える信号帯域幅を有する任意の信号、または少なくとも500MHzの信号帯域幅を有する信号となる。いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似アプローチを伴う最尤評価が、搬送波周波数の15%を超える信号帯域幅を有する信号に適用される。いくつかの実施態様においては、ゾーン受信機アプローチが、持続時間が1nsまたはそれより短いパルスを有する信号に適用される。これらの応用は、網羅的ではなく、またそれらが相互に排他的でもない。たとえば、文献の定義を満足するほとんどのUWB信号は、持続時間が1nsまたはそれより短いパルスも特徴とする。
多くのUWBシステムはパルス‐ベース、すなわち超広帯域パルスを送信するシステムであるが、そのほかのUWBシステムは、超広帯域が複数のサブ‐バンドに分割され、信号が、累積的に複数のサブ‐バンド信号が超広帯域を占めるように、複数のサブ‐バンドにわたってシーケンシャルに送信されるマルチ‐バンド・アプローチを採用する。それらのマルチ‐バンドUWBシステムにおいては、瞬時的な送信信号が、信号の中心周波数の実質的なパーセンテージを占めないことがある。
上記の詳細な説明はUWBシステムに関係するが、修正ln cosh近似を使用する遅延および減衰の評価は、より一般的に、レイク受信機または複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システム等の任意のマルチパス・システムまたはマルチ‐アンテナ・システムに適用可能である。
CDMAおよびUWBは、広帯域システムの例であり、ここで広帯域システムは、送信信号の帯域幅がデータの帯域幅より広い任意のシステムとして定義される。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似アプローチを伴う最尤評価が、広帯域システムおよび信号に適用される。
概して言えば、広帯域システムの帯域幅が増加するに従って、すなわち広帯域システムがより広くなるに従って、受信機によって受信されるマルチパス成分の数が増加する。UWBシステムの広い帯域幅から、UWBシステムは、一般にリッチ・マルチパス・システムと呼ばれる。
CDMAシステムは、UWBシステムより狭い帯域幅を有するが、それでもマルチパスを受けやすく、したがってマルチパス・システムと見なされる。CDMAシステム用のレイク受信機は、本発明の実施態様から恩典を受けることが可能な別のシステムの例である。
本発明の実施態様が、たとえば最大比合成または等利得合成を使用する従来的な複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システムに対しても適用可能であることから、本発明の実施態様がレイク受信機に限定されることはない。本発明の実施態様はまた、選択ダイバシティおよび切り換えダイバシティを含むシステムにも適用可能である。
いくつかの実施態様においては、修正ln cosh近似を伴う最尤評価を使用して決定されるチャンネル減衰の評価およびチャンネル遅延の評価が両方ともに使用される。たとえば、いくつかの最大比合成応用においては、評価されたチャンネル減衰および評価されたチャンネル遅延がともに使用される。
いくつかの実施態様においては、チャンネル遅延の評価だけが使用される。たとえば、いくつかの等利得合成応用においては、遅延の評価だけが使用される。この場合は、必ずしも減衰が計算される必要がなくなることになる。
この出願の目的のために、マルチパスが、複数受信機アンテナ・システムにおける複数の受信機アンテナからのブランチ信号を含み得ること、および/または単一アンテナ上において受信される信号の遅延および減衰を受けた複数のコピーを含み得ることが仮定されているが、これは、マルチパスのより従来的な定義である。
上記の教示に照らせば、本発明の多くの修正および変形が可能である。したがって、付随する請求項の範囲内において、本発明が、特にここで述べたよりほかに実施され得ることが理解されるものとする。
異なる数のユーザについて、τNDA1、τNDA2、およびτDAの正規化後のバイアスをプロットしたグラフである。 異なる数のユーザについて、τNDA1、τNDA2、およびτDAの正規化後の平方二乗平均誤差をプロットしたグラフである。 異なる数のユーザについて、γNDA1、γNDA2、およびγDAの正規化後のバイアスをプロットしたグラフである。 異なる数のユーザについて、γNDA1、γNDA2、およびγDAの正規化後の平方二乗平均誤差をプロットしたグラフである。 本発明の実施態様によって提供されるマルチパス・チャンネルの遅延および減衰を評価する方法のフローチャートである。 UWBシステムのブロック図である。 本発明の実施態様によって提供されるマルチパス・チャンネルの遅延および減衰を評価する方法のフローチャートである。
符号の説明
61 アンテナ
63 受信機フロント・エンド
65 UWB波形相関器
67 タイミング発生器
69 無線コントローラおよびインターフェース
71 受信機
73 送信機
75 アンテナ
77 UWB波形相関器
79 タイミング発生器
81 エンコーダ
83 RX(受信)データ入力
85 コントロール出力
87 コントロール出力
89 TXデータ出力
91 RXデータ出力
93 TXデータ入力
95 修正ln cosh近似を伴うMLE

Claims (50)

  1. 、bが修正ln cosh近似を伴う最尤推定量の中で使用される変数であるとき、
    前記修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用して少なくとも遅延τを評価し、
    前記修正ln cosh近似を伴う最尤推定量の部分として
    Figure 2009529256
    を近似する、
    ことを含む方法。
  2. さらに、前記修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用して減衰γを評価することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. τおよびγがそれぞれ前記マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する場合において、
    マルチパス・チャンネルを通じて信号を受信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. τおよびγが前記信号の遅延および減衰に対応する場合において、
    複数のアンテナのそれぞれを通じてそれぞれの信号を受信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記信号は、超広帯域信号を含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記信号は、前記信号の中心周波数の少なくとも20%の信号帯域幅を伴う信号を含む、請求項3に記載の方法。
  7. 前記信号は、前記信号の中心周波数の少なくとも15%の信号帯域幅を伴う信号を含む、請求項3に記載の方法。
  8. 前記信号は、約1nsより狭いパルス幅を伴う複数のパルスを含む、請求項3に記載の方法。
  9. 前記信号は、広帯域信号を含む、請求項3に記載の方法。
  10. 前記信号は、CDMA(コード分割多重アクセス)信号を含む、請求項3に記載の方法。
  11. τおよびγは、各信号についてのそれぞれの遅延およびそれぞれの減衰を集合的に含む場合において、
    複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システム内の複数のアンテナのそれぞれを通じてそれぞれの信号を受信することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  12. さらに、
    最大比合成を実行することを含む、請求項11に記載の方法。
  13. τを評価すること、および
    等利得合成を実行すること、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用することは、
    Figure 2009529256
    の近似を最大化することを含み、
    ここで
    Figure 2009529256
    はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
    Figure 2009529256
    は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
    Figure 2009529256
    であり、かつここで
    Figure 2009529256
    は、a=γ、およびb=αmlとして
    Figure 2009529256
    の近似に使用される、請求項3〜9のうちのいずれか1項に記載の方法。
  15. Figure 2009529256
    は、r(t)およびp(t)のサンプリングされたバージョンを使用して計算される、請求項14に記載の方法。
  16. ln coshのための近似を使用して
    Figure 2009529256
    のための式を獲得することを含み、
    ここで、τ、l=1,2,...,L、の修正ln cosh近似を伴うNDA ML評価が、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得され、τの評価をハットτで表した
    Figure 2009529256
    を使用してγの修正ln cosh近似を伴うNDA ML評価、ハットγを獲得する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記信号は、パルス・ポジション変調された信号を含む、請求項14〜16のうちのいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記修正ln cosh近似を伴う最尤推定量を使用することは、
    Figure 2009529256
    の近似を最大化することを含み、
    ここで
    Figure 2009529256
    はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
    Figure 2009529256
    は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
    Figure 2009529256
    であり、かつここで
    Figure 2009529256
    は、a=γ、およびb=αmlとして
    Figure 2009529256
    の近似に使用される、請求項3〜9のうちのいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記信号は、BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された信号を含む請求項18に記載の方法。
  20. 遅延および減衰を評価する方法であって、
    複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来信号を受信すること、
    ローカル・テンプレートを生成すること、
    各ビット間隔にわたって、前記到来信号と、オリジナルの前記ローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの和を相関させて各ビット間隔にわたる第1の相関関数を生成すること、
    メトリック1として、前記生成された第1の相関関数を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割ること、
    各ビット間隔にわたって、前記到来信号と、オリジナルのローカル・テンプレートとシフト後のローカル・テンプレートの差を相関させて各ビット間隔にわたる第2の相関関数を生成すること、
    メトリック2として、前記生成された前記相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算し、結果を2で割ること、
    いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定すること、
    前記遅延として前記極大値の場所を計算すること、
    前記減衰として前記極大値のスケーリングされた値を計算すること、
    を含む方法。
  21. 到来信号を受信することは、マルチパス・チャンネルを通じてパルス・ポジション変調された超広帯域信号を受信することを含み、前記遅延および前記減衰が、マルチパス成分の遅延および減衰に対応する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記ローカル・テンプレートは、
    時間ホッピング超広帯域システムにおけるユーザの時間ホッピング・コードに従って超広帯域パルスのポジションを変更すること、および
    各ビット間隔にわたって直接シーケンス超広帯域システムにおけるユーザの拡散コードに従って超広帯域パルスを拡散すること、
    のうちの任意の1つによって生成される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記シフト後のローカル・テンプレートは、各ビット間隔にわたって、パルス・ポジション変調における時間シフトに等しい時間を用いて前記オリジナルのローカル・テンプレートをシフトすることによって生成される、請求項21および22のうちのいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記サンプリングされた到来超広帯域信号と前記サンプリングされたローカル・テンプレートの相関値の計算に離散的な(サンプリングされた信号)相関器が使用される、請求項21〜23のうちのいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記各ビット間隔にわたって、前記到来超広帯域信号と、前記オリジナルのローカル・テンプレートと前記シフト後のローカル・テンプレートの和および差を相関させるステップは、
    (a)各ビット間隔にわたって、前記超広帯域パルス持続の倍数を用いて前記オリジナルのローカル・テンプレートと前記シフト後のローカル・テンプレートの前記和および前記差をシフトすること
    (b)各ビット間隔にわたって、前記到来超広帯域信号および前記ローカル・テンプレートの前記シフト後の和および差をサンプリングすること、および
    (c)各ビット間隔にわたって、前記サンプリング後の到来超広帯域信号、および前記サンプリング後の前記ローカル・テンプレートのシフト後の和および差の相関値を計算すること、
    を含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記いくらかの個数のメトリック1とメトリック2の和の平方の極大値を決定するステップは、
    (a)計算されたすべての前記相関値を比較すること、および
    (b)L個の、すなわち多くても前記マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の数に等しいL個の最大の値を選択すること、
    を含む、請求項21〜25のうちのいずれか1項に記載の方法。
  27. 超広帯域チャンネルの遅延および減衰を評価する方法であって、
    複数のビット間隔の時間的持続にわたって到来信号を受信すること、
    ローカル・テンプレートを生成すること、
    各ビット間隔にわたって前記到来信号と前記ローカル・テンプレートを相関させ、各ビット間隔にわたる相関関数を生成すること、
    メトリック1として、前記生成された相関関数の絶対値を複数のビット間隔にわたって加算すること、
    いくらかの個数のメトリック1の平方の極大値を決定すること、
    前記遅延として前記極大値の場所を計算すること、
    前記減衰として前記極大値のスケーリングされた値を計算すること、
    を含む方法。
  28. 前記信号は、マルチパス・チャンネルを通じて受信されるBPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された超広帯域信号を含み、前記遅延および前記減衰が、前記マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ローカル・テンプレートは、
    時間ホッピング超広帯域システムにおけるユーザの時間ホッピング・コードに従って超広帯域パルスのポジションを変更すること、および
    各ビット間隔にわたって直接シーケンス超広帯域システムにおけるユーザの拡散コードに従って超広帯域パルスを拡散すること、
    のうちの任意の1つによって生成される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記サンプリングされた到来超広帯域信号と前記サンプリングされたローカル・テンプレートの相関値の計算に離散的な(サンプリングされた信号)相関器が使用される、請求項28および29のうちのいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記各ビット間隔にわたって前記到来超広帯域信号と前記オリジナルのローカル・テンプレートを相関させるステップは、
    (a)各ビット間隔にわたって、前記到来超広帯域信号および前記オリジナルのローカル・テンプレートをサンプリングすること、および
    (b)各ビット間隔にわたって、前記サンプリング後の到来超広帯域信号および前記サンプリング後のオリジナルのローカル・テンプレートの相関値を計算すること、
    を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記いくらかの個数のメトリック1の平方の極大値を決定するステップは、
    (a)計算されたすべての前記相関値を比較すること、および
    (b)L個の、すなわち多くても前記マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の数に等しいL個の最大の値を選択すること、
    を含む、請求項28〜31のうちのいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記極大値のスケーリングされた値は、前記極大値を信号対ノイズ比および評価に使用されるビット数で割ることによって獲得される請求項20〜32のうちのいずれか1項に記載の方法。
  34. 少なくとも遅延τを評価するべく動作可能な装置であって、
    Figure 2009529256
    に従った修正ln cosh近似を伴うMLE(最尤推定量)を含み、
    ここでa、bは前記修正ln cosh近似を伴うMLEの中で使用される変数である装置。
  35. 前記装置は、減衰γを評価するべく動作可能である、請求項34に記載の装置。
  36. さらに、
    マルチパス・チャンネルを通じて信号を受信するべく動作可能な少なくとも1つのアンテナを含み、ここでτおよびγが、それぞれ、前記マルチパス・チャンネルのマルチパス成分の遅延および減衰に対応する、請求項35に記載の装置。
  37. さらに、
    それぞれの信号を受信するべくそれぞれが動作可能な複数のアンテナを含み、ここで、τおよびγが前記信号の遅延および減衰に対応する、請求項35に記載の装置。
  38. 前記信号は、超広帯域信号を含む、請求項36に記載の装置。
  39. 前記信号は、前記信号の中心周波数の少なくとも20%の信号帯域幅を伴う信号を含む、請求項36に記載の装置。
  40. 前記信号は、前記信号の中心周波数の少なくとも15%の信号帯域幅を伴う信号を含む、請求項36に記載の装置。
  41. 前記信号は、約1nsより狭いパルス幅を伴う複数のパルスを含む、請求項36に記載の装置。
  42. 前記信号は、広帯域信号を含む、請求項36に記載の装置。
  43. 前記信号は、CDMA(コード分割多重アクセス)信号を含む、請求項36に記載の装置。
  44. さらに、
    複数受信機アンテナ・ダイバシティ・システム内の、それぞれの信号を受信するべくそれぞれが動作可能な複数のアンテナを含み、
    ここで、τおよびγは、各信号についてのそれぞれの遅延およびそれぞれの減衰を集合的に含む、請求項35に記載の装置。
  45. 前記装置は、最大比合成を実行するべく動作可能である、請求項43に記載の装置。
  46. 前記装置は、等利得合成を実行するべく動作可能である、請求項34に記載の方法。
  47. パルス・ポジション変調された信号を受信するべく動作可能であり、ここで、前記修正ln cosh近似を伴うMLEは、
    Figure 2009529256
    の近似を最大化し、
    ここで
    Figure 2009529256
    はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
    Figure 2009529256
    は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
    Figure 2009529256
    であり、かつ、ここで
    Figure 2009529256
    は、a=γ、およびb=αmlとして
    Figure 2009529256
    の近似に使用される、請求項36〜42のうちのいずれか1項に記載の装置。
  48. Figure 2009529256
    は、前記修正ln cosh近似を伴うMLEによって、r(t)およびp(t)のサンプリングされたバージョンを使用して計算される、請求項47に記載の装置。
  49. 前記修正ln cosh近似を伴うMLEは、ln coshのための近似を使用して
    Figure 2009529256
    のための式を獲得し、
    ここで、τ、l=1,2,...,L、のNDA ML評価が、J(τ)のL個の極大を突きとめることによって獲得され、τの評価をハットτで表した
    Figure 2009529256
    を使用してγNDA ML評価、ハットγを獲得する、請求項48に記載の装置。
  50. BPSK(バイナリ位相シフト・キーイング)変調された信号を受信するべく動作可能であり、ここで前記MLEは、
    Figure 2009529256
    の近似を最大化し、
    ここで
    Figure 2009529256
    はパラメータ・ベクトル、Cはθとは独立した定数、
    Figure 2009529256
    は信号エネルギ、cosh(・)はハイパボリック・コサイン関数、
    Figure 2009529256
    であり、かつここで
    Figure 2009529256
    は、a=γ、およびb=αmlとして
    Figure 2009529256
    の近似に使用される、請求項36〜42のうちのいずれか1項に記載の装置。
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