JP2009528368A - アレナウイルス感染の治療のための抗ウイルス薬剤 - Google Patents

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Abstract

療法的に有効な量の特定の新規化合物を投与することによって、ウイルス感染を治療するための化合物、方法および薬学的組成物を開示する。化合物を調製するための方法、ならびに化合物およびその薬学的組成物を用いる方法もまた、開示する。特に、出血熱ウイルスによって引き起こされるものなどのウイルス感染、すなわち、限定されるわけではないが:アレナウイルス科(フニン、マチュポ、グアナリト、サビア、ラッサ、タカリベ、ピチンデ、およびLCMV)、フィロウイルス科(エボラおよびマールブルグウイルス)、フラビウイルス科(黄熱病、オムスク出血熱およびキャサヌール森林病ウイルス)、およびブニヤウイルス科(リフトバレー熱)を含む、ウイルス感染の治療および予防を開示する。

Description

発明の詳細な説明
分野
[0001]ラッサ熱、アルゼンチン出血熱、ボリビア出血熱、およびベネズエラ出血熱などのアレナウイルス科に関連するウイルス性疾患の治療または予防のための、ベンズイミダゾール誘導体および類似体、ならびに該化合物を含有する組成物の使用。
連邦政府が資金援助した研究または開発に関する言及
[0002]本明細書に記載する研究は、一部、米国政府(助成番号7R43AI056525号)からの基金によって援助され、そしてしたがって米国政府は、本発明において、特定の権利を有しうる。
背景
[0003]ウイルス性出血熱は、広範な血管損傷および出血性素因、発熱、および多臓器障害によって特徴付けられる深刻な疾病である。多くの異なるウイルスがこの症候群を引き起こす可能性があり、各々がそれ自体の動物保有宿主、感染様式、ヒトにおける致死率、および臨床転帰を持つ。これらのウイルスは、4つのウイルス科、アレナウイルス科、ブニヤウイルス科、フィロウイルス科、およびフラビウイルス科全体に分布する。これらのウイルスのいくつかは、かなりの罹患率および死亡率を生じ、そしてエアロゾル散布によって非常に感染性である可能性があり、このことは武器化に関する懸念を促進する。1999年、米国疾病対策予防センター(CDC)は、バイオテロリズム反応能力を向上させるため、議会イニシアチブの一部として、潜在的な生物学的テロリズム病原体を同定し、そして分類した。フィロウイルスおよびアレナウイルスは、カテゴリーAと指定され、公衆衛生および安全性に対する潜在的影響が最高であり、大規模散布の潜在的可能性があり、文明社会を破壊する能力を持ち、そして公衆衛生の準備に関する必要性が最も満たされていない病原体と定義された。米国アレルギー感染病研究所(NIAID)は、以来、いくつかの出血性ブニヤウイルスおよびフラビウイルスを付加することによって、カテゴリーAリストを拡大してきた。さらに、文明社会の生物兵器防衛に関する作業委員会は、生物学的兵器として使用されるリスクが最大であるものとして、ラッサを含むいくつかの出血熱ウイルスを記載し、そして新規の抗ウイルス療法の追求を推奨した。
[0004]出血熱ウイルスの防止および治療オプションは制限される。黄熱病に対して有効なワクチンを例外として、許可されたワクチンまたはFDAに認可された抗ウイルス薬剤はまったく入手不能である。アレナウイルスおよびブニヤウイルスを治療するために静脈内リバビリンが用いられ、ある程度の成功を収めたが、その使用にはかなりの制限があった(以下を参照されたい)。さらに、最近、エボラおよびラッサに対する有望なワクチンの報告がある。成功するワクチンは、有効な生物兵器防衛の非常に重要な構成要素でありうるが、免疫開始までには典型的には遅延があり、潜在的な副作用があり、コストがかかり、そしてリスクが低い脅威病原体に対する大規模な文明社会のワクチン接種(large-scale civilian vaccinations)に付随して手配が必要であることから、包括的な生物兵器防御には、別個の迅速反応要素が含まれることが示唆される。したがって、潜在的な生物学的攻撃に対して防御する、安全でそして有効な製品を開発する緊急の必要が依然としてある。
[0005]ラッサ熱ウイルスは、エンベロープRNAウイルスの科である、アレナウイルス科のメンバーである。天然の宿主動物であるげっ歯類におけるアレナウイルス感染は、通常、慢性であり、そして無症候性である。ラッサ、マチュポ、グアナリト、およびフニンウイルスを含む、いくつかのアレナウイルスは、ヒトにおいて、重度の出血熱を引き起こしうる。ヒトへの感染は、感染げっ歯類またはその生息場所との直接接触から、エアロゾル化したげっ歯類分泌物を通じて、あるいは感染したヒトの体液との接触を通じて、生じうる。アレナウイルスは、世界中に見られるが、ウイルス種の大部分は、特定の地方に地理的に限局され、関与する特定のげっ歯類宿主の範囲を反映している。アレナウイルス科は、単一の属(アレナウイルス属)を含有し、この属は、系統発生および血清学的検査に基づいて、2つの主な系統に分けられる。ラッサ熱は、旧世界アレナウイルスのメンバーであり;新世界アレナウイルスは、3つのクレード(A〜C)にさらに分けられ、このうちの1つ(クレードB)は、いくつかの病原性のカテゴリーA出血熱ウイルスを含有する。
[0006]ラッサ熱は、西アフリカ、特にギニア、リベリア、シエラレオネ、およびナイジェリア諸国の風土病である。ヒト感染は、年間、100,000〜500,000と概算される。ラッサ熱の初期症状は、曝露約10日後に現れ、そしてこれには、発熱、のどの痛み、胸および背中の痛み、咳、嘔吐、下痢、結膜炎、顔のむくみ、蛋白尿、および粘膜出血が含まれる。症状の非特異的性質から、臨床的診断は、しばしば困難である。致死の症例では、症状が進行し続けて、ショックの開始につながる。入院患者のうち、死亡率は15〜20%であるが、いくつかの集団発生では、致死率は50%より高いと報告されている。感染性ウイルスは、回復期患者の体液に、数週間残りうる。一過性または永続性の難聴は、生存者に一般的であり、そして軽度または無症候性の症例において、重症症例と同程度に頻繁であるようである。ラッサ熱は、欧州および米国に時々持ち込まれ、ごく最近は2004年に持ち込まれた。ウイルスが西アフリカ外で風土病となるリスクは、げっ歯類宿主の性質のため、低いようである。しかし、海外旅行の増加およびウイルス適応が組み合わされて、ウイルスが、新しい生態系に「ジャンプする」、限定された可能性が提示される。例えば、西ナイルウイルスは、1999年にニューヨーク市地域に導入され、そして今や、米国の風土病である。
[0007]1980年代にシエラレオネで行われた小規模試験によって、非特異的抗ウイルス活性を示すヌクレオシド類似体であるリバビリンで静脈内治療することにより、高リスク患者においてラッサ熱による死亡率が減少しうることが立証された。リバビリンは、in vitroでラッサ熱ウイルスRNA合成を阻害することが示された。限定された利用可能性ではあるが、静脈内リバビリンは、研究中の新薬プロトコルのもとに、例外的使用に利用可能である。リバビリンはまた、C型肝炎を治療するため、経口型でも利用可能である(インターフェロンと組み合わせて)が、ラッサ熱を治療するための経口投与リバビリンの有効性に関しては、より少なくしか知られていない。ヌクレオシド類似体として、リバビリンは、DNAおよびRNA複製に干渉可能であり、そして実際に、いくつかの動物種において、催奇形性および胚致死性が見られている。したがって、リバビリンは、妊娠患者には禁忌である(妊娠カテゴリーX薬剤)。さらに、リバビリンは、用量関連溶血性貧血と関連付けられている;貧血は可逆性であるが、貧血に関連する心臓事象および肺事象が、リバビリン−インターフェロン療法を受けているC型肝炎患者のおよそ10%で生じる。静脈内リバビリンは高価であり、そして緊急時に、大きな文明社会集団に毎日I.V.投与を行うのは、煩雑なアプローチであろう。さらなる研究が、最終的に、ラッサ熱治療のため、単独であるか、または他の抗ウイルス剤と組み合わせたか、いずれかの経口インターフェロンの使用を支持する可能性もある。成功する抗ウイルス療法は、しばしば、薬剤の併用投与を伴い、例えばインターフェロンおよびリバビリンでの慢性C型肝炎の治療、ならびに3つの異なる薬剤のカクテルである高活性抗レトロウイルス療法(HAART)でのAIDSの治療がある。ウイルスに関連する高い突然変異率および準種(quasispecies)のため、多数の別個のターゲットに作用する化合物での治療は、単一の薬剤での治療よりも、より成功しうる。
[0008]アレナウイルスゲノムは、一本鎖RNAの2つのセグメントからなり、セグメントは各々、反対の配向で(両センス(ambisense)と称される)2つの遺伝子をコードする。2つのセグメントの大きい方、L RNA(7.2kb)は、LおよびZタンパク質をコードする。Lタンパク質は、RNA依存性RNAポリメラーゼであり、そしてZタンパク質は、ウイルス出芽に関与する小さい亜鉛結合性RINGフィンガータンパク質である。S RNA(3.4kb)は、核タンパク質(NP)およびエンベロープ糖タンパク質前駆体(GPC)をコードする。
[0009]エンベロープ糖タンパク質は、ウイルスヌクレオカプシドを取り巻く脂質二重層に包埋されている。アレナウイルス糖タンパク質の特性によって、該タンパク質はI型エンベロープと分類可能であることが示唆され、I型はインフルエンザ赤血球凝集素に代表され、そしてまた、レトロウイルス、パラミクソウイルス、コロナウイルス、およびフィロウイルスにも見出される。I型エンベロープは、ウイルスを特定の宿主細胞受容体に付着させ、そしてまた宿主膜とウイルス膜の融合を仲介し、それによってターゲット細胞内部にウイルスゲノムを沈着させるように機能する。小胞体膜を渡るエンベロープタンパク質の翻訳時転位置は、N末端シグナルペプチドによって促進され、該シグナルペプチドは、続いて、シグナルペプチダーゼによって除去される。翻訳後タンパク質分解は、エンベロープをさらに、受容体結合決定基を含有するN末端サブユニット(アレナウイルスに関してはGP1と称される)、および膜融合に関連する劇的なコンホメーション再配置を経ることが可能であるC末端膜貫通サブユニット(GP2)にプロセシングする。2つのサブユニットは互いに会合したままであり、そしてこのヘテロ二量体の三量体複合体に組み立てられるが、アレナウイルス・エンベロープ糖タンパク質は、四量体構造を有すると報告されている。成熟エンベロープ糖タンパク質は、形質膜などのウイルス出芽部位に集積し、そしてしたがって、ウイルス出芽が起こる際、ウイルスが獲得するエンベロープ内に包埋される。
[0010]アレナウイルス糖タンパク質のシグナルペプチドは、非常に異常であり;長さ58アミノ酸であり、大部分のシグナルペプチドより長い。さらに、該シグナルペプチドは、エンベロープおよび成熟ビリオンと会合したままであり、そして続くGP1−GP2プロセシングに重要であるようである。このプロセシングは、エンベロープ機能に本質的であり、そして細胞サブチラーゼSKI−1/S1Pによって仲介される。エンベロープ糖タンパク質は、宿主細胞受容体と直接相互作用して、ターゲット細胞へのウイルス進入を促進する。旧世界アレナウイルスの受容体は、ジストロフィン糖タンパク質複合体の主な構成要素である、α−ジストログリカンである。クレードCウイルスのみがα−ジストログリカンを主な受容体として用いるため、新世界アレナウイルスは、この受容体から分岐したようである。新世界クレードAおよびBアレナウイルスの受容体はまだ同定されていない。
[0011]当該技術分野に必要であるのは、ウイルス感染、およびアレナウイルス属のような出血熱ウイルスによって引き起こされるような、関連する疾患の治療のための、新規療法および予防手段である。
[0012]以下の刊行物は、当該技術分野の状態を示す。これらは、その全体が本明細書に援用される。
Figure 2009528368
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概要
[0013]ウイルス感染、ならびに生存宿主におけるウイルス感染に関連する疾患の治療および予防のための化合物および組成物および/または方法を提供する。特に、アレナウイルス属などの出血熱ウイルスの治療および予防のための化合物および組成物および/または方法を提供する。
[0014]1つの態様において、ウイルス感染またはそれに関連する疾患の治療または予防のための方法であって、式Iの化合物またはその薬学的に許容されうる塩を、こうした方法を必要とする哺乳動物に療法的有効量で投与する工程を含む、前記方法を提供する。別の態様において、化合物またはその薬学的に許容されうる塩の薬学的有効量、および薬学的に許容されうるそのキャリアーを含む、薬学的組成物を提供する。さらに、式Iの化合物、ならびにその薬学的に許容されうる塩を提供する。
[0015]式Iの化合物は、以下の一般式のものである:
Figure 2009528368
式中、RおよびRは、独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、アシル、アリールアシル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、アセトアミド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;
は、水素、アシル、アリールアシルまたはスルホニルであり;そして
ArおよびArは、独立に、(非)置換アリールまたはヘテロアリールである。
[0016]1つの態様において、治療する哺乳動物はヒトである。特定の態様において、治療するウイルス感染は、アレナウイルス属などの出血熱ウイルスである。アレナウイルス属は、フニン、マチュポ、グアナリト、サビア、ラッサ、タカリベ、およびピチンデ(Pichinde)からなる群より選択可能である。
[0017]方法および配合物の詳細を以下により詳細に記載する。
詳細な説明
[0018]生存宿主におけるアレナウイルス感染に関連する疾患を含めて、ウイルス感染、特にアレナウイルス感染の治療および予防に有用な化合物を提供する。特に、アレナウイルス属などの出血熱ウイルスの治療および予防のための化合物および組成物および/または方法を提供する。しかし、さらなる詳細を提供する前に、以下の用語をまず定義する。
定義
[0019]この詳細な説明にしたがって、以下の略語および定義を適用する。本明細書において、単数形「a」、「an」、および「the」には、文脈が明らかに別に指示しない限り、複数の指示対象が含まれることに注目しなければならない。
[0020]本明細書に論じる刊行物は、単にその開示に関して提供される。本明細書の何ものも、先行する刊行物に関する承認とは見なされないものとする。さらに、提供する刊行日は、実際の刊行日とは異なる可能性もあり、これは、独立に確認する必要がある可能性もある。
[0021]値の範囲を提供する場合、間にある値各々が含まれることが理解される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立に、このより小さい範囲に含まれてもよく、これは言及する範囲における、特に排除される限界のいずれにも制約される。言及する範囲に一方または両方の限界が含まれる場合、これらの一方または両方の含まれる限界を排除した範囲もまた、本発明に含まれる。引用する範囲内に属するいかなる値もまた、意図される。
[0022]別に定義しない限り、本明細書で用いるすべての技術的および科学的用語は、一般の当業者が通常理解するのと同じ意味を有する。本明細書記載のものと類似かまたは同等のいかなる方法および物質もまた、実施または試験に使用可能である。本明細書に言及する刊行物はすべて、該刊行物が引用されたものと関連して、方法および/または物質を開示し、そして記載するために援用される。
[0023]「患者」または「被験体」によって、任意の哺乳動物を含むよう意味する。治療の目的のため、「哺乳動物」は、限定されるわけではないが、ヒトや、ラット、マウス、およびモルモットを含む実験動物、イヌ、ウマ、ネコ、ウシ等の、家畜および農場動物、ならびに動物園、スポーツ、またはペット動物を含む、哺乳動物として分類されるいかなる動物も指す。
[0024]用語「効能」は、本明細書において、長期投薬措置に関連して、特定の治療措置の有効性を指す。効能は、剤に反応した疾患の経過の変化に基づいて、測定可能である。
[0025]用語「成功」は、本明細書において、長期治療措置に関連して、特定の治療措置の有効性を指す。これには、効能、毒性(例えば配合物または投薬単位の副作用および患者寛容性)、患者コンプライアンス等のバランスが含まれる。長期投与措置が「成功」と見なされるためには、患者ケアおよび効能の異なる側面のバランスをとって、好ましい患者転帰を生じなければならない。
[0026]用語「治療すること」、「治療」等は、本明細書において、所望の薬理学的効果および生理学的効果を得ることを指す。効果は、疾患、その症状、または状態を防止するかまたは部分的に防止するという観点で、予防的であってもよいし、そして/または、疾患、状態、症状、または疾患に起因する不都合な影響を部分的にまたは完全に治癒させるという観点で、療法的であってもよい。用語「治療」は、本明細書において、ヒトなどの哺乳動物における疾患のいかなる治療も含み、そして:(a)疾患に罹患しやすい可能性があるが、その疾患を有するとはまだ診断されていない被験体において、疾患が生じるのを防止すること、すなわち、疾患に罹患しやすい可能性があるが、該疾患の症状を経験せず、また示していない被験体において、疾患の臨床的症状が発展しないようにすること;(b)疾患を阻害すること、すなわち疾患またはその臨床的症状の発展を抑止するかまたは減少させること;および(c)疾患を軽減させること、すなわち、疾患および/またはその症状または状態の退行を引き起こすことを含む。病理学的炎症に関連する疾患に苦しむ患者の治療が意図される。長期間に渡る病理学的炎症に起因する副作用、ならびに/あるいは長期間に渡って生物学的系に存在する不適切な炎症に対する生理学的反応によって引き起こされる副作用を防止するか、阻害するか、または軽減することもまた、意図される。
[0027]本明細書において、「アシル」は、基、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、置換アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、置換アルケニル−C(O)−、アルキニル−C(O)−、置換アルキニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、置換シクロアルキル−C(O)−、アリール−C(O)−、置換アリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−、置換ヘテロアリール−C(O)、複素環−C(O)−、および置換複素環−C(O)−を指し、式中、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書に定義するとおりである。
[0028]「アルキルアミノ」は、基、−NRRであって、各Rが、独立に、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環からなる群より選択される前記−NRR、および各Rが、連結されて、窒素原子と一緒に、複素環または置換複素環を形成する前記−NRRを指し、式中、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書に定義するとおりである。
[0029]「アルケニル」は、好ましくは2〜10炭素原子そしてより好ましくは2〜6炭素原子を有し、そして少なくとも1部位そして好ましくは1〜2部位のアルケニル不飽和を有するアルケニル基を指す。
[0030]「アルコキシ」は、基「アルキル−O−」を指し、これには例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、1,2−ジメチルブトキシ等が含まれる。
[0031]「アルキル」は、1〜10炭素原子、あるいは1〜6炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を指す。この用語は、メチル、t−ブチル、n−ヘプチル、オクチル等の基に例示される。
[0032]「アミノ」は、基−NHを指す。
[0033]「アリール」または「Ar」は、単環(例えばフェニル)または多重縮合環(例えばナフチルまたはアントリル)を有する6〜14炭素原子の不飽和芳香族炭素環基を指し、該縮合環は、付着点が芳香族環原子であるという条件で、芳香族(例えば2−ベンゾキサゾリノン、2H−1,4−ベンゾキサジン−3(4H)−オン−7−イル等)であってもまたはなくてもよい。
[0034]「置換アリール」は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、チオカルボニルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ、アルキルアミジノ、チオアミジノ、アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル−置換アルキル、カルボキシル−シクロアルキル、カルボキシル−置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル−置換アリール、カルボキシルヘテロアリール、カルボキシル−置換ヘテロアリール、カルボキシル複素環、カルボキシル−置換複素環、カルボキシルアミド、シアノ、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、グアニジノ、グアニジノスルホン、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、−S(O)−アルキル、−S(O)−置換アルキル、−S(O)−シクロアルキル、−S(O)−置換シクロアルキル、−S(O)−アルケニル、−S(O)−置換アルケニル、−S(O)−アリール、−S(O)−置換アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−置換ヘテロアリール、−S(O)−複素環、−S(O)−置換複素環、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−置換アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−置換アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−置換ヘテロアリール、−OS(O)−複素環、−OS(O)−置換複素環、−OS(O)−NRR、式中、Rは水素またはアルキルである、−NRS(O)−アルキル、−NRS(O)−置換アルキル、−NRS(O)−アリール、−NRS(O)−置換アリール、−NRS(O)−ヘテロアリール、−NRS(O)−置換ヘテロアリール、−NRS(O)−複素環、−NRS(O)−置換複素環、−NRS(O)−NR−アルキル、−NRS(O)−NR−置換アルキル、−NRS(O)−NR−アリール、−NRS(O)−NR−置換アリール、−NRS(O)−NR−ヘテロアリール、−NRS(O)−NR−置換ヘテロアリール、−NRS(O)−NR−複素環、−NRS(O)−NR−置換複素環、式中、Rは水素またはアルキルである、モノ−およびジ−アルキルアミノ、モノ−およびジ−(置換アルキル)アミノ、モノ−およびジ−アリールアミノ、モノ−およびジ−置換アリールアミノ、モノ−およびジ−ヘテロアリールアミノ、モノ−およびジ−置換ヘテロアリールアミノ、モノ−およびジ−複素環アミノ、モノ−およびジ−置換複素環アミノ、非対称ジ−置換アミンであって、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択される異なる置換基を有する前記非対称ジ−置換アミン、ならびにBoc、Cbz、ホルミル等の慣用的なブロッキング基によってブロッキングされているか、あるいは−SONRR、式中、Rは水素またはアルキルである、で置換されている、置換アリール上のアミノ基からなる群より選択される、1〜3の置換基で置換されている、アリール基を指す。
[0035]「シクロアルキル」は、単一の環状環を有する、3〜8炭素原子の環状アルキル基を指し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等が含まれる。この定義から排除されるのは、アダマンタニル等の多環アルキル基である。
[0036]「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを指す。
[0037]「ヘテロアリール」は、芳香族炭素環基であって、2〜10炭素原子、ならびに該環またはその酸化物内の、酸素、窒素およびイオウからなる群より選択される1〜4のヘテロ原子の、前記芳香族炭素環基を指す。こうしたヘテロアリール基は、単環(例えばピリジルまたはフリル)または多重縮合環(例えばインドリジニルまたはベンゾチエニル)を有してもよく、付着点が芳香族環原子を通じるという条件で、縮合環の1以上が芳香族であってもまたはなくてもよい。さらに、ヘテロアリール基のヘテロ原子を酸化して、すなわち、ピリジンN−オキシドまたは1,1−ジオキソ−1,2,5−チアジアゾール等を形成してもよい。さらに、環の炭素原子を、オキソ(=O)で置換してもよい。用語「ヘテロアリール環中に2つの窒素原子を有するヘテロアリール」は、ヘテロアリール環中に、2つの、そして2つのみの窒素原子を有し、そして場合によって、ヘテロアリール環中に、酸素またはイオウなどの1つまたは2つの他のヘテロ原子を含有する、ヘテロアリール基を指す。
[0038]「置換ヘテロアリール」は、ヒドロキシ、アシル、アシルアミノ、チオカルボニルアミノ、アシルオキシ、アルキル、置換アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アミジノ、アルキルアミジノ、チオアミジノ、アミノ、アミノアシル、アミノカルボニルオキシ、アミノカルボニルアミノ、アミノチオカルボニルアミノ、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、カルボキシル、カルボキシルアルキル、カルボキシル−置換アルキル、カルボキシル−シクロアルキル、カルボキシル−置換シクロアルキル、カルボキシルアリール、カルボキシル−置換アリール、カルボキシルヘテロアリール、カルボキシル−置換ヘテロアリール、カルボキシル複素環、カルボキシル−置換複素環、カルボキシルアミド、シアノ、チオール、チオアルキル、置換チオアルキル、チオアリール、置換チオアリール、チオヘテロアリール、置換チオヘテロアリール、チオシクロアルキル、置換チオシクロアルキル、チオ複素環、置換チオ複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、グアニジノ、グアニジノスルホン、ハロ、ニトロ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環、シクロアルコキシ、置換シクロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、置換ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、置換ヘテロシクリルオキシ、オキシカルボニルアミノ、オキシチオカルボニルアミノ、−S(O)−アルキル、−S(O)−置換アルキル、−S(O)−シクロアルキル、−S(O)−置換シクロアルキル、−S(O)−アルケニル、−S(O)−置換アルケニル、−S(O)−アリール、−S(O)−置換アリール、−S(O)−ヘテロアリール、−S(O)−置換ヘテロアリール、−S(O)−複素環、−S(O)−置換複素環、−OS(O)−アルキル、−OS(O)−置換アルキル、−OS(O)−アリール、−OS(O)−置換アリール、−OS(O)−ヘテロアリール、−OS(O)−置換ヘテロアリール、−OS(O)−複素環、−OS(O)−置換複素環、−OSO−NRR、式中、Rは水素またはアルキルである、−NRS(O)−アルキル、−NRS(O)−置換アルキル、−NRS(O)−アリール、−NRS(O)−置換アリール、−NRS(O)−ヘテロアリール、−NRS(O)−置換ヘテロアリール、−NRS(O)−複素環、−NRS(O)−置換複素環、−NRS(O)−NR−アルキル、−NRS(O)−NR−置換アルキル、−NRS(O)−NR−アリール、−NRS(O)−NR−置換アリール、−NRS(O)−NR−ヘテロアリール、−NRS(O)−NR−置換ヘテロアリール、−NRS(O)−NR−複素環、−NRS(O)−NR−置換複素環、式中、Rは水素またはアルキルである、モノ−およびジ−アルキルアミノ、モノ−およびジ−(置換アルキル)アミノ、モノ−およびジ−アリールアミノ、モノ−およびジ−置換アリールアミノ、モノ−およびジ−ヘテロアリールアミノ、モノ−およびジ−置換ヘテロアリールアミノ、モノ−およびジ−複素環アミノ、モノ−およびジ−置換複素環アミノ、非対称ジ−置換アミンであって、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環からなる群より独立に選択される異なる置換基を有する前記非対称ジ−置換アミン、ならびにBoc、Cbz、ホルミル等の慣用的なブロッキング基によってブロッキングされているか、あるいは−SONRR、式中、Rは水素またはアルキルである、で置換されている、置換アリール上のアミノ基からなる群より選択される、1〜3の置換基で置換されている、ヘテロアリール基を指す。
[0039]「スルホニル」は、基、−S(O)Rであって、Rが、水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環、置換複素環からなる群より選択される、前記−S(O)Rを指し、式中、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、複素環および置換複素環は本明細書に定義するとおりである。
[0040]「場合によって置換された」は、列挙する基が非置換であってもよいし、または列挙する基が置換されていてもよいことを意味する。
[0041]「薬学的に許容されうるキャリアー」は、一般的に、安全であり、非毒性であり、そして生物学的にまたは別の意味で望ましくないものでない、薬学的組成物または配合物を調製する際に有用であるキャリアーを意味し、そしてこうしたキャリアーには、獣医学的使用ならびにヒト薬学的使用に許容されうるキャリアーが含まれる。薬学的に許容されうるキャリアーまたは賦形剤には、こうしたキャリアーの1つまたは1より多くの両方が含まれる。
[0042]「薬学的に許容されうるカチオン」は、薬学的に許容されうる塩のカチオンを指す。
[0043]「薬学的に許容されうる塩」は、生物学的にまたは別の意味で望ましくないものでない、化合物の生物学的有効性および特性を保持する塩を指す。薬学的に許容されうる塩は、化合物の薬学的に許容されうる塩であって、当該技術分野に周知の多様な有機および無機対イオンに由来する塩を指し、そしてこれには、例のみであるが、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウム等が含まれ;そして分子が塩基性官能性を含有する場合、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシル酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩等の有機酸または無機酸の塩が含まれる。
[0044]薬学的に許容されうる塩基付加塩を無機塩基および有機塩基から調製してもよい。無機塩基由来の塩には、例のみであるが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウムおよびマグネシウム塩が含まれる。有機塩基由来の塩には、限定されるわけではないが、一級、二級および三級アミンの塩、例えばアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、置換アルキルアミン、ジ(置換アルキル)アミン、トリ(置換アルキル)アミン、アルケニルアミン、ジアルケニルアミン、トリアルケニルアミン、置換アルケニルアミン、ジ(置換アルケニル)アミン、トリ(置換アルケニル)アミン、シクロアルキルアミン、ジ(シクロアルキル)アミン、トリ(シクロアルキル)アミン、置換シクロアルキルアミン、ジ置換シクロアルキルアミン、トリ置換シクロアルキルアミン、シクロアルケニルアミン、ジ(シクロアルケニル)アミン、トリ(シクロアルケニル)アミン、置換シクロアルケニルアミン、ジ置換シクロアルケニルアミン、トリ置換シクロアルケニルアミン、アリールアミン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、ヘテロアリールアミン、ジヘテロアリールアミン、トリヘテロアリールアミン、複素環アミン、ジ複素環アミン、トリ複素環アミン、混合ジ−およびトリ−アミンであって、アミン上の置換基の少なくとも2つが異なり、そしてアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、複素環等からなる群より選択される、前記混合ジ−およびトリ−アミンが含まれる。やはり含まれるのは、2つまたは3つの置換基が、アミノ窒素と一緒に、複素環またはヘテロアリール基を形成するアミンである。
[0045]適切なアミンの例には、例のみであるが、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリ(イソ−プロピル)アミン、トリ(n−プロピル)アミン、エタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、トロメタミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、N−アルキルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、モルヒネ、N−エチルピペリジン等が含まれる。他のカルボン酸誘導体、例えば、カルボキサミド、低次アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド等を含む、カルボン酸アミドが有用であろうこともまた理解すべきである。
[0046]薬学的に許容されうる酸付加塩を無機酸および有機酸から調製してもよい。無機酸に由来する塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等が含まれる。有機酸に由来する塩には、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸等が含まれる。
[0047]化合物はプロドラッグとして作用してもよい。プロドラッグは、こうしたプロドラッグが哺乳動物被験体に投与された場合、in vivoで活性親薬剤を放出するいかなる化合物も意味する。プロドラッグは、修飾がin vivoで切断されて、親化合物を放出させることが可能な方式で、存在する官能基を修飾することによって、調製される。プロドラッグには、in vivoで切断されて、それぞれ、遊離ヒドロキシル、アミノ、またはスルフィドリル基を再生可能である、ヒドロキシ、アミノ、またはスルフィドリル基が任意の基に結合している化合物が含まれる。プロドラッグの例には、限定されるわけではないが、ヒドロキシ官能基のエステル(例えば、酢酸、ギ酸、および安息香酸誘導体)、カルバメート(例えばN,N−ジメチルアミノ−カルボニル)等が含まれる。
[0048]疾患の「治療をすること」または「治療」には:
(1)疾患を防止すること、すなわち、疾患に曝露されたかまたは疾患にかかりやすい傾向がありうるが、まだ疾患の症状を経験していないかまたは示していない哺乳動物において、疾患の臨床的症状が発展しないようにすること
(2)疾患を阻害すること、すなわち疾患またはその臨床症状の発展を抑止するかまたは減少させること、あるいは
(3)疾患を軽減させること、すなわち疾患またはその臨床症状の退行を引き起こすこと
が含まれる。
[0049]「療法的有効量」は、疾患を治療するために哺乳動物に投与した際に、疾患に対するこうした治療を達成するのに十分な、化合物または抗体の量を意味する。「療法的有効量」は、化合物、疾患、およびその重症度、ならびに治療しようとする哺乳動物の年齢、体重等に応じて多様であろう。
[0050]ウイルス感染、ならびに生存宿主におけるウイルス感染と関連する疾患の治療および予防のための化合物および組成物および/または方法を提供する。特に、アレナウイルス属などの出血熱ウイルスの治療および予防のための化合物および組成物および/または方法を提供する。
[0051]1つの態様において、ウイルス感染またはそれに関連する疾患の治療または予防のための方法であって、式Iの化合物またはその薬学的に許容されうる塩を、こうした方法を必要とする哺乳動物に療法的有効量で投与する工程を含む、前記方法を提供する。別の態様において、化合物またはその薬学的に許容されうる塩の薬学的有効量、および薬学的に許容されうるそのキャリアーを含む、薬学的組成物を提供する。さらに、式Iの化合物、ならびにその薬学的に許容されうる塩を提供する。
[0052]式Iの化合物は、以下の一般式のものである:
Figure 2009528368
式中、RおよびRは、独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、アシル、アリールアシル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、アセトアミド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;
は、水素、アシル、アリールアシルまたはスルホニルであり;そして
ArおよびArは、独立に、(非)置換アリールまたはヘテロアリールである。
[0053]式Iの典型的な化合物を以下に示す:
Figure 2009528368
Figure 2009528368
Figure 2009528368
Figure 2009528368
Figure 2009528368
Figure 2009528368
BSL−4条件下で行ったラッサ熱ウイルスプラーク減少(Josiah株)
†(陰性対照に関するEC50[VSVまたはエボラ、いずれか低い方])/(ラッサに関するEC50)として計算したEC50
**T.I.(療法指数)は、Vero細胞に関する、有効抗ラッサ濃度に対する細胞傷害性の比(CC50/EC50)である。
[0054]治療する哺乳動物は、典型的にはヒトである。特定の態様において、治療するウイルス感染は、アレナウイルス属などの出血熱ウイルスである。アレナウイルス属は、フニン、マチュポ、グアナリト、サビア、ラッサ、タカリベ、およびピチンデからなる群より選択可能である。
化合物の薬学的配合
[0055]一般的に、化合物は、これらの化合物の投与の許容される様式いずれかによって、療法的に有効な量で投与されるであろう。限定されるわけではないが、経口、非経口(例えば、皮下、硬膜下、静脈内、筋内、クモ膜下腔内、腹腔内、脳内、動脈内、または病巣内投与経路)、局所、鼻内、限局(例えば外科的適用または外科的座薬)、直腸、および肺(例えばエアロゾル、吸入、または粉末)を含む多様な経路によって、化合物を投与してもよい。したがって、これらの化合物は、注射可能および経口組成物としてのどちらでも有効である。注入によって、またはボーラス注射によって、化合物を連続投与してもよい。
[0056]化合物、すなわち活性成分の実際の量は、疾患、すなわち治療しようとする状態または疾患の重症度、被験体の年齢、および相対的な健康状態、用いる化合物の強度、投与経路および形式、ならびに他の要因などの、いくつかの要因に応じるであろう。
[0057]細胞培養または実験動物において、例えばLD50(集団の50%に対して致死的な用量)およびED50(集団の50%において療法的に有効な用量)を決定するための、標準的薬学的方法によって、こうした化合物の毒性および療法的有効性を決定してもよい。毒性および療法効果の間の用量比が療法指数であり、そしてこれを、比、LD50/ED50として表してもよい。
[0058]ヒトで使用するための投薬量範囲を策定する際に、細胞培養アッセイおよび動物研究から得られるデータを用いてもよい。こうした化合物の投薬量は、ほとんどまたはまったく毒性がない、EC50を含む循環濃度の範囲内にある。投薬量は、使用する投薬型および利用する投与経路に応じて、この範囲内で多様でありうる。用いるいかなる化合物に関しても、最初に、細胞培養アッセイから、療法的有効用量を概算してもよい。用量を動物モデルにおいて配合して、細胞培養で決定したようなIC50(すなわち、症状の最大半量の阻害を達成する、試験化合物濃度)を含む、循環血漿濃度範囲を達成してもよい。こうした情報を用いて、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定してもよい。例えば高性能液体クロマトグラフィーによって、血漿中のレベルを測定してもよい。
[0059]患者に投与する薬学的組成物の量は、何を投与しているか、予防または療法などの投与の目的、患者の状態、投与方式等に応じて多様であろう。療法適用において、疾患にすでに罹患している患者に、該疾患およびその合併症の症状を治癒させるかまたは少なくとも部分的に抑止するのに十分な量で、組成物を投与する。これを達成するのに適切な量は、「療法的有効用量」と定義される。この使用に有効な量は、治療中の疾患状態、ならびに炎症の重症度、患者の年齢、体重、および全身の健康状態等の要因に応じた主治医の判断に応じるであろう。
[0060]患者に投与する組成物は、上述の薬学的組成物の形である。これらの組成物を慣用的滅菌技術によって滅菌してもよいし、またはろ過滅菌してもよい。生じる水性溶液をそのまま使用するためにパッケージングしてもよいし、または凍結乾燥してもよく、凍結乾燥調製物は、投与前に滅菌水性キャリアーと混合される。前述の賦形剤、キャリアー、または安定化剤の特定のものの使用は、薬学的塩の形成を生じることが理解されるであろう。
[0061]活性化合物は、広い投薬範囲に渡って有効であり、そして一般的に、薬学的または療法的に有効な量で投与される。化合物の療法投薬量は、例えば、治療を行う特定の使用、化合物の投与方式、患者の健康状態および状態、ならびに処方医師の判断に応じて多様であろう。例えば、静脈内投与には、用量は、典型的には、体重キログラムあたり、約0.5mg〜約100mgの範囲であろう。in vitroまたは動物モデル試験系から得た用量−反応曲線から、有効用量を推定してもよい。典型的には、臨床医は、投薬量が所望の効果を達成するに至るまで、化合物を投与するであろう。
[0062]薬剤として使用される際、化合物は、通常、薬学的組成物の形で投与される。薬学的組成物は、1以上の薬学的に許容されうるキャリアーまたは賦形剤と会合した、1以上の上述の化合物を、活性成分として含有する。使用する賦形剤は、典型的には、ヒト被験体または他の哺乳動物に投与するのに適したものである。組成物を作製する際、活性成分を、通常、賦形剤と混合するか、賦形剤によって希釈するか、あるいはカプセル、サシェー、紙または他の容器の形であってもよいキャリアー内に被包する。賦形剤が希釈剤として働く場合、賦形剤は、活性成分のビヒクル、キャリアー、または媒体として作用する、固形、半固形、または液体物質であってもよい。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、粉末、ロゼンジ、サシェー、カシェー、エリキシル剤、懸濁物、エマルジョン、溶液、シロップ、エアロゾル(固形または液体媒体中)、例えば重量10%までの活性化合物を含有する軟膏、軟および硬ゼラチンカプセル、座薬、滅菌注射可能溶液、ならびに滅菌パッケージング粉末の形であってもよい。
[0063]配合物を調製する際、他の成分と合わせる前に、活性化合物を製粉して、適切な粒子サイズを提供する必要がありうる。活性化合物が実質的に不溶性である場合、通常、200メッシュ未満の粒子サイズに製粉する。活性化合物が実質的に水溶性である場合、通常、例えば約40メッシュに製粉することによって粒子サイズを調整して、配合物において、実質的に均一な分布を提供する。
[0064]適切な賦形剤のいくつかの例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、滅菌水、シロップ、およびメチルセルロースが含まれる。配合物にはさらに:タルク、ステアリン酸マグネシウム、およびミネラルオイルなどの潤滑剤;湿潤剤;乳化剤および懸濁剤;安息香酸メチルおよび安息香酸プロピルヒドロキシなどの保存剤;甘味料;ならびにフレーバー剤が含まれてもよい。当該技術分野に知られる方法を使用することによって、患者に投与した後、活性成分の迅速放出、持続放出、または遅延放出を提供するように、本発明の組成物を配合してもよい。
[0065]薬学的組成物中の活性化合物の量および該組成物の単位投薬型を、特定の適用、導入方式、特定の化合物の強度、および所望の濃度に応じて、広く変化させるかまたは調整してもよい。用語「単位投薬型」は、ヒト被験体および他の哺乳動物のための単位投薬型として適切な、物理的に別個の単位を指し、各単位は、適切な薬学的賦形剤と会合した、望ましい療法効果を生じると計算された、あらかじめ決定された量の活性物質を含有する。
[0066]無菌生理学的生理食塩水溶液などの適切な不活性キャリアー中に、非経口投与のため、化合物を配合してもよい。投与用量は、投与経路によって決定されるであろう。
[0067]静脈内配合物による療法剤の投与は、医薬産業に周知である。静脈内配合物は、単に、療法剤が可溶性である組成物であることに加えて、特定の性質を所持しなければならない。例えば、配合物は、活性成分(単数または複数)の全体の安定性を促進しなければならないし、また、配合物の製造は、費用効果的でなければならない。これらの要因のすべてが、最終的に、静脈内配合物の全体の成功および有用性を決定する。
[0068]薬学的配合物および化合物中に含まれてもよい他の補助的添加物は、以下のとおりである:溶媒:エタノール、グリセロール、プロピレングリコール;安定化剤:EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、クエン酸;抗菌保存剤:ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン;緩衝剤:クエン酸/クエン酸ナトリウム、酒石酸水素カリウム、酒石酸水素ナトリウム、酢酸/酢酸ナトリウム、マレイン酸/マレイン酸ナトリウム、フタル酸水素ナトリウム、リン酸/リン酸二水素カリウム、リン酸/リン酸水素二ナトリウム;および浸透圧修飾剤:塩化ナトリウム、マンニトール、デキストロース。
[0069]緩衝剤の存在は、約4〜約8の範囲内に、水性pHを維持するために必要である。緩衝系は、一般的に、弱酸およびその可溶性塩の混合物、例えば、クエン酸ナトリウム/クエン酸;あるいは二塩基性酸のモノカチオン塩またはジカチオン塩の混合物、例えば、酒石酸水素カリウム;酒石酸水素ナトリウム、リン酸/リン酸二水素カリウム、およびリン酸/リン酸水素二ナトリウムである。
[0070]用いる緩衝系の量は、(1)望ましいpH;および(2)薬剤の量に応じる。一般的に、用いる緩衝剤の量は、4〜8の範囲内のpHを維持するために、配合物の緩衝剤:アレンドロネート(buffenalendronate)(緩衝剤のモル数を、緩衝剤成分、例えばクエン酸ナトリウムおよびクエン酸を合わせたモル数とした場合)、0.5:1〜50:1のモル比にあり、そして一般的に、存在する薬剤に対する緩衝剤(合わせたもの)のモル比、1:1〜10:1が用いられる。
[0071]有用な緩衝剤は、組成物の4〜6の水性pHを維持するのに十分な、1mlあたりクエン酸ナトリウム5〜50mgから、1mlあたりクエン酸1〜15mgの範囲のクエン酸ナトリウム/クエン酸である。
[0072]緩衝剤はまた、溶解した金属イオン、例えばCa、Mg、Fe、Al、Baとの可溶性金属錯体形成を通じて、薬剤の沈殿を防止するために存在してもよく、こうした金属イオンは、ガラス容器またはゴム栓から浸出しうるし、あるいは通常の水道水中に存在しうる。剤は、薬剤との競合的錯化剤として作用して、そして可溶性金属錯体を産生して、望ましくない微粒子の存在を導きうる。
[0073]さらに、吐き気または下痢などの望ましくない副作用に、そして場合によっては関連する血液障害につながりうる、静脈内配合物の投与に際する、赤血球の膨張または収縮を回避するため、浸透圧をヒト血液と同じ値に調整するための剤、例えば約1〜8mg/ml量の塩化ナトリウムの存在が必要である可能性もある。一般的に、配合物の浸透圧は、282〜288mOsm/kgの範囲である、ヒト血液のものとマッチし、そして一般的には、塩化ナトリウム0.9%溶液に対応する浸透圧と同等である285mOsm/kgである。
[0074]直接静脈内注射、i.v.ボーラスによって、静脈内配合物を投与してもよいし、あるいは0.9%塩化ナトリウム注射液または他の適合する注入溶液などの適切な注入溶液に添加することによって、注入によって投与してもよい。
[0075]組成物は、好ましくは、単位投薬型で配合され、各投薬型は、約5〜約100mg、より一般的には、約10〜約30mgの活性成分を含有する。用語「単位投薬型」は、ヒト被験体および他の哺乳動物のための単位投薬型として適切な、物理的に別個の単位を指し、各単位は、適切な薬学的賦形剤と会合した、望ましい療法効果を生じると計算された、あらかじめ決定された量の活性物質を含有する。
[0076]活性化合物は、広い投薬範囲に渡って有効であり、そして一般的に、薬学的に有効な量で投与される。しかし、実際に投与される化合物の量は、治療しようとする状態、選択する投与経路、投与する実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、および反応、患者の症状の重症度等を含めて、適切な環境に鑑みて、医師によって決定されるであろう。
[0077]錠剤などの固形組成物を調製するため、主な活性成分を薬学的賦形剤と混合して、本発明の化合物の均一な混合物を含有する固形予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均一と称する場合、組成物を、錠剤、丸剤およびカプセルなどの等しく有効な単位投薬型に容易に細分割可能であるように、活性成分が組成物全体に一様に分散していることを意味する。次いで、例えば、0.1〜約2000mgの活性成分を含有する、上述の種類の単位投薬型に、この固形予備処方を細分割する。
[0078]錠剤または丸剤をコーティングするかまたは別の方式で化合させて、持続作用の利点を提供する投薬型を提供してもよい。例えば、錠剤または丸剤は、内部投薬型および外部投薬型構成要素を含んでもよく、後者は、前者上のエンベロープの形である。胃における分解に抵抗するように働き、そして内部構成要素が損なわれずに十二指腸内に通過するか、またはその放出が遅延されることを可能にする溶腸層によって、2つの構成要素を分離してもよい。こうした溶腸層またはコーティングには、多様な物質が使用可能であり、こうした物質には、いくつかのポリマー酸、ならびにセラック、セチルアルコール、および酢酸セルロースなどの物質とポリマー酸の混合物が含まれる。
[0079]新規組成物が経口投与または注射による投与のために取り込まれていてもよい液体型には、適切にフレーバー付けされたシロップ、水性または油懸濁物、ならびに綿実油、ゴマ油、ココナツ油、またはピーナツ油などの食用油を含むフレーバー付けされたエマルジョン、ならびにエリキシル剤および類似の薬学的ビヒクルが含まれる。
[0080]吸入または吹送のための組成物には、薬学的に許容されうる水性または有機溶媒、あるいはその混合物中の溶液および懸濁物、ならびに粉末が含まれる。液体または固形組成物は、上述のような適切な薬学的に許容されうる賦形剤を含有してもよい。不活性ガスの使用によって、薬学的に許容されうる溶媒中の組成物を噴霧してもよい。噴霧溶液を噴霧デバイスから直接呼吸してもよいし、あるいは噴霧デバイスをフェースマスクテントまたは間欠的陽圧呼吸装置に取り付けてもよい。適切な方式で、配合物を送達するデバイスから、溶液、懸濁物、または粉末組成物を投与してもよい。
[0081]持続放出型で化合物を投与してもよい。持続放出調製物の適切な例には、タンパク質を含有する固形疎水性ポリマーの半透性マトリックスが含まれ、該マトリックスは成形された物品、例えばフィルムまたは微小カプセルの形である。持続放出マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、Langerら, J. Biomed. Mater. Res. 15:167−277(1981)およびLanger, Chem. Tech. 12:98−105(1982)に記載されるようなポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸およびガンマエチル−L−グルタメート(Sidmanら, Biopolymers 22:547−556, 1983)、非分解性エチレン−酢酸ビニル(Langerら、上記)、LUPRON DEPOTTM(すなわち、乳酸−グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドで構成される注射可能微小球体)などの分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、ならびにポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP 133,988)が含まれる。
[0082]持続放出型、例えば、デポ注射、移植物調製物、または浸透圧ポンプ中で化合物を投与してもよく、該化合物を、活性成分の持続放出を可能にするような方式で配合してもよい。持続放出配合物のための移植物は、当該技術分野に周知である。移植物を、限定されるわけではないが、微小球体、平板として、生体分解性または非生体分解性ポリマーとともに、配合してもよい。例えば、乳酸および/またはグリコール酸のポリマーは、宿主によってよく寛容される浸食性ポリマーを形成する。移植物をタンパク質沈着部位(例えば神経変性障害に関連するアミロイド沈着形成部位)の近傍に配置し、活性成分の局所濃度が、体の残りに比較して、その部位で増加するようにする。
[0083]以下の配合実施例は、薬学的組成物を例示する。
配合実施例1
[0084]以下の成分を含有する硬ゼラチンカプセルを調製する:
Figure 2009528368
上記成分を混合し、そして340mg量で、硬ゼラチンカプセル内に充填する。
配合実施例2
[0085]以下の成分を用いて、錠剤配合物を調製する:
Figure 2009528368
構成要素を混和し、そして圧縮して重量各240mgの錠剤を形成する。
配合実施例3
[0086]以下の構成要素を含有する乾燥粉末吸入配合物を調製する:
Figure 2009528368
活性混合物をラクトースと混合し、そして乾燥粉末吸入アプライアンスに混合物を添加する。
配合実施例4
[0087]各30mgの活性成分を含有する錠剤を以下のように調製する:
Figure 2009528368
[0088]活性成分、デンプン、およびセルロースを第20番メッシュU.S.ふるいにかけ、そして完全に混合する。生じた粉末とポリビニル−ピロリドンの溶液を混合し、これを次いで、16メッシュU.S.ふるいにかける。こうして生じた顆粒を50℃〜60℃で乾燥させ、そして16メッシュU.S.ふるいにかける。次いで、あらかじめ第30番メッシュU.S.ふるいにかけたカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを顆粒に添加し、混合した後、錠剤装置上で圧縮して、重量各150mgの錠剤を得る。
配合実施例5
[0089]各40mgの薬剤を含有するカプセルを以下のように作製する:
Figure 2009528368
活性成分、セルロース、デンプン、ステアリン酸マグネシウムを混和し、第20番メッシュU.S.ふるいにかけ、そして150mg量で、硬ゼラチンカプセル内に充填する。
配合実施例6
[0090]各25mgの活性成分を含有する座薬を以下のように作製する:
Figure 2009528368
活性成分を第60番メッシュU.S.ふるいにかけ、そして必要な最小限の熱を用いてあらかじめ融解させた飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁する。次いで、混合物を名目上(nominal)2.0gの容量の座薬の流し込み型に注ぎ、そして冷却させる。
配合実施例7
[0091]5.0ml用量あたり、各50mgの薬剤を含有する懸濁物を以下のように作製する:
Figure 2009528368
薬剤、スクロース、およびキサンタンゴムを混和し、第10番メッシュU.S.ふるいにかけ、そして次いで、水中の微結晶性セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムのあらかじめ作製した溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、フレーバー、および色をある程度の水で希釈し、そして攪拌しながら添加する。次いで、十分な水を添加して、必要な体積を生じる。
配合実施例8
[0092]各15mgの活性成分を含有する硬ゼラチン錠剤を以下のように作製する:
Figure 2009528368
活性成分、セルロース、デンプン、およびステアリン酸マグネシウムを混和し、第20番メッシュU.S.ふるいにかけ、そして560mg量で、硬ゼラチンカプセル内に充填する。
配合実施例9
[0093]静脈内配合物を以下のように調製してもよい:
Figure 2009528368
一般的に、療法化合物組成物を、無菌アクセスポートを有する容器、例えば静脈内溶液バッグ、あるいは皮下注射針または類似の鋭い装置によって貫通可能な栓を有するバイアルに入れる。
配合実施例10
[0094]局所配合物を以下のように調製してもよい:
Figure 2009528368
融解するまで白色軟パラフィンを加熱する。流動パラフィンおよび乳化ワックスを取り込み、そして溶解するまで攪拌する。活性成分を添加し、そして分散するまで攪拌を続ける。次いで、固形になるまで混合物を冷却する。
配合実施例11
[0095]エアロゾル配合物を以下のように調製してもよい:以下の方法を用いて、30.0mg/mlの濃度の0.5%重炭酸ナトリウム/生理食塩水(w/v)中の候補化合物の溶液を調製する:
[0096]0.5%重炭酸ナトリウム/生理食塩水ストック溶液:100.0mlの調製
Figure 2009528368
方法:
1. 100ml容量フラスコ内に0.5g重炭酸ナトリウムを添加する。
2. およそ90.0mlの生理食塩水を添加し、そして溶解するまで超音波処理する。
3. 100.0mlまで生理食塩水を適量加え、そして完全に混合する。
[0097]30.0mg/ml候補化合物:10.0mlの調製
Figure 2009528368
方法:
1. 10.0ml容量フラスコ内に0.300gの候補化合物を添加する。
2. およそ9.7mlの0.5%重炭酸ナトリウム/生理食塩水ストック溶液を添加する。
3. 候補化合物が完全に溶解するまで超音波処理する。
4. 10.0mlまで0.5%重炭酸ナトリウム/生理食塩水ストック溶液を適量加え、そして混合する。
[0098]経皮送達デバイス(「パッチ」)もまた使用可能である。こうした経皮パッチを用いて、調節した量で、化合物の連続または不連続注入を提供してもよい。薬学的剤の送達のための経皮パッチの構築および使用は、当該技術分野に周知である。例えば、本明細書に援用される、1991年6月11日発行の米国特許第5,023,252号を参照されたい。こうしたパッチを、薬学的剤の連続、パルス、またはオンデマンド送達用に構築してもよい。
[0099]薬学的組成物を脳に導入することが望ましいかまたは必要である場合、直接または間接的配置技術を用いてもよい。直接技術は通常、宿主の脳室系内への薬剤送達カテーテルの配置を伴って、血液脳関門をバイパスする。体の特定の解剖学的領域に生物学的因子を輸送するのに用いられる1つのこうした移植可能送達系は、本明細書に援用される米国特許第5,011,472号に記載される。
[0100]間接的技術は、通常、親水性薬剤を脂溶性薬剤に変換することによって、組成物を配合して薬剤潜伏性(latentiation)を提供することを伴う。潜伏性は、一般的に、薬剤上に存在するヒドロキシ、カルボニル、硫酸、および一級アミン基のブロッキングを通じて達成され、薬剤をより脂溶性にして、そして血液脳関門を渡る輸送を受け入れやすくする。あるいは、親水性薬剤の送達は、血液脳関門を一過性に開放可能な高張溶液の動脈内注入によって増進可能である。
[0101]血清半減期を増進するため、化合物を被包するか、リポソーム内腔内に導入するか、コロイドとして調製してもよいし、あるいは化合物の血清半減期延長を提供する他の慣用的技術を使用してもよい。リポソームを調製するための多様な方法が利用可能であり、例えば、各々、本明細書に援用される、Szokaら、米国特許第4,235,871号、第4,501,728号、および第4,837,028号に記載されるとおりである。
[0102]薬学的組成物は、多様な薬剤送達系で使用するのに適している。本発明で使用するのに適した配合物は、Remingto’s Pharmaceutical Sciences, Mace Publishing Company, ペンシルバニア州フィラデルフィア, 第17版(1985)に見られる。
[0103]提供する化合物および薬学的組成物は、ウイルス感染、および関連する疾患を治療し、そして防止する際に、生物学的活性を示し、そしてしたがって、ヒトを含む哺乳動物において、出血熱ウイルスなどのウイルス感染および関連する疾患を治療する際に有用性を有する。
[0104]出血熱ウイルス(HFV)は、類似の臨床的特性を伴う、多様な疾患症候群を引き起こすRNAウイルスである。潜在的な生物兵器として懸念されるHFVには、限定されるわけではないが:アレナウイルス科(フニン、マチュポ、グアナリト、サビア、ラッサ、およびLCMV)、フィロウイルス科(エボラおよびマールブルグウイルス)、フラビウイルス科(黄熱病、オムスク出血熱およびキャサヌール森林病ウイルス)、およびブニヤウイルス科(リフトバレー熱)が含まれる。米国疾病対策予防センターによると、天然存在アレナウイルスおよび潜在的に操作されるアレナウイルスは、大量の死傷者を出す大きな潜在的可能性を有する病原体の中にあるとして、カテゴリーA病原体リストに含まれる。
[0105]リスク要因には:アフリカまたはアジアへの旅行、動物屍体の取り扱い、感染動物またはヒトとの接触、および/または節足動物咬傷が含まれる。アレナウイルスは、感染血液およびまたは体分泌液との直接接触後に非常に感染性が高い。ヒトは通常、感染したげっ歯類との接触、感染した節足動物の咬傷、動物屍体との直接接触、感染したげっ歯類排泄物の吸入および/またはげっ歯類排泄物で汚染された食品の導入を通じて感染する。タカリベウイルスはコウモリと関連付けられてきている。出血熱の空気感染は別の様式であるが、いくぶん、より一般的でない。個人対個人の接触もまた、いくつかの場合では起こりうる。
[0106]出血熱はすべて、類似の臨床症状を示す。しかし一般的に、臨床徴候は非特異的および生存可能である。潜伏期間はおよそ7〜14日である。発病は発熱および倦怠感、多呼吸、相対的徐脈、低血圧、循環性ショック、結膜充血、咽頭炎、リンパ節腫脹症、脳炎、筋肉痛、背痛、頭痛およびめまい、ならびに皮膚の知覚過敏症を伴い、漸進的である。ある感染患者は、出血徴候を発展させない可能性もある。
[0107]専門実験室での診断法には、抗原捕捉酵素連結免疫吸着アッセイ(ELISA)による抗原検出、抗体捕捉酵素連結免疫吸着アッセイによるIgM抗体検出、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)、およびウイルス単離が含まれる。急性臨床設定では、抗原検出(酵素連結免疫吸着アッセイによる)および逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応が最も有用な診断技術である。ウイルス単離は、バイオセイフティーレベル4(BSL−4)の実験室を必要とするため、価値が限られている。
実施例
[0108]用いる数字(例えば量、温度等)に関して正確さを確実にする努力がなされてきているが、ある程度の実験誤差および逸脱を計上しなければならない。別に示さない限り、割合は重量の割合であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏温度であり、そして圧は大気圧またはほぼ大気圧である。
化合物の合成
[0109]化合物は、いくつかの多岐に渡る合成経路を介して容易に調製され、化合物調製の容易さ、出発物質の商業的入手可能性等と関連して、特定の経路が選択される。
[0110]以下の一般的な方法および手順を用いて、容易に入手可能な出発物質から、化合物を調製してもよい。プロセス条件(すなわち反応温度、時間、反応物質のモル比、溶媒、圧等)が与えられている箇所では、別に記載しない限り、他のプロセス条件もまた使用可能である。最適反応条件は、用いる特定の反応物質または溶媒で多様であってもよいが、ルーチンの最適化法によって、当業者がこうした条件を決定してもよい。
[0111]さらに、当業者に明らかであるように、特定の官能基が望ましくない反応を経るのを防止するために、慣用的な保護基が必要である可能性もある。多様な官能基に適した保護基、ならびに特定の官能基を保護しそして脱保護するのに適した条件が、当該技術分野に周知である。例えば、多くの保護基が、T.W. GreeneおよびG.M. Wuts, Protecting Groups in Organic Synthesis, 第2版, Wiley, ニューヨーク, 1991および該文献に引用される参考文献に記載される。
[0112]さらに、化合物は、典型的には、1以上のキラル中心を含有する。したがって、所望の場合、純粋な立体異性体として、すなわち個々の光学異性体またはジアステレオマーとして、あるいは立体異性体濃縮混合物として、こうした化合物を調製するかまたは単離してもよい。別に示さない限り、すべてのこうした立体異性体(および濃縮混合物)が含まれる。例えば光学活性出発物質または当該技術分野に周知の立体選択試薬を用いて、純粋な立体異性体(または濃縮混合物)を調製してもよい。あるいは、例えばキラルカラムクロマトグラフィー、キラル溶解剤などを用いて、こうした化合物のラセミ混合物を分離してもよい。
[0113]別に示さない限り、産物はR、S光学異性体の混合物である。しかし、キラル産物が望ましい場合、R、S混合物から光学異性体を分離して、一方または他方の立体異性体を提供する精製技術を介して、キラル産物を得てもよい。こうした技術が当該技術分野に知られる。
[0114]別の態様において、プロドラッグとして化合物を提供してもよく、このプロドラッグがin vivoで上述の化合物に変換(例えば加水分解、代謝)される。
[0115]以下の実施例において、略語が上に定義されていない場合、一般的に認められる意味を有する。さらに、すべての温度は摂氏温度である(別に示さない限り)。以下の方法を用いて、示すように、以下に示す化合物を調製した。
実施例1:一般的合成法
[0116]
Figure 2009528368
[0117]工程1:
THF(2ml)中のジニトロフルオロベンゼン(251μl、2mmol)の溶液に、炭酸セシウム(780mg、2.4mmol)およびアニリン(HN−Ar、2mmol)を添加した。混合物を一晩、48℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、そしてあらかじめ充填した5gシリカカートリッジでろ過し、そしてEtOAc(〜15ml)で溶出した。真空中で溶媒を取り除き、そして未精製物質を精製なしにそのまま次に用いた。
[0118]工程2:
EtOAc中の工程1由来の未精製出発物質の溶液に、10%Pd/Cをひとすくい(〜50mg)添加した。バイアルを封印し、アルゴンでフラッシュし、そして次いでHバルーン下に置いた。混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物をCeliteパッドでろ過し、そしてEtOAcで溶出した。真空中で溶媒を取り除き、そして未精製物質を精製なしにそのまま次に用いた。
[0119]工程3:
工程2由来の未精製物質を4N HCl(2ml)およびギ酸(0.5ml)に懸濁した。混合物を1.5時間、100℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、そして5N NaOHを添加して、pHを〜13に調整した。混合物をDCM(3x5ml)で抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、そして真空中で溶媒を蒸発させて、未精製産物を得て、これを精製なしにそのまま次に用いた。
[0120]工程4:
DCM(3ml)中の工程3由来の未精製出発物質の溶液に、アルデヒド(Ar−CHO、2mmol)およびNa(OAc)BH(630mg、3mmol)を添加した。反応を室温で1.5時間攪拌した(TLCによると、この時点で反応は完了した)。未精製反応混合物をろ過し、そして40g RediSepシリカゲルカートリッジ上に装填し、そしてヘキサン中のEtOAcの勾配で溶出して、最終産物を得た。同一性をLC−MSおよびH NMRによって確認し、そして純度をHPLCによって確認した。
実施例2:(4−イソプロピル−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミンの合成
Figure 2009528368
[0121]上述の一般的な方法にしたがって化合物を合成した。H NMR(300 MHz, CDCl): δ 7.94(s, 1H), 7.39(m, 4H), 7.24(m, 4H), 7.04(m, 3H), 6.74(dd, 1H), 4.38(s, 2H), 3.90(s, 3H), 2.93(セプテット, 1H), 1.27(d, 6H)。13C NMR(75 MHz, CDCl): δ 159.04, 147.92, 145.19, 144.95, 142.03, 136.80, 129.57, 127.71, 127.43, 126.69, 125.31, 115.04, 112,73, 110.74, 101.83, 55.64, 48.99, 33.83, 24.05。
発見に用いたアッセイの概要
[0122]ラッサ熱ウイルスを用いた研究は、最大の実験室封じ込め(BSL−4)を必要とするため、かなりの運搬および安全性の問題を提示する。したがって、より制限されないBSL−2実験室条件下で、多数の化合物を評価するのに適している、抗ラッサ熱ウイルス活性に関する代理アッセイを開発した。ラッサウイルスが宿主細胞に進入するのを遮断可能な化合物を同定するため、1つのこうしたアッセイを開発した。このアッセイは、ウイルス自体ではなく、ラッサ熱ウイルス由来のエンベロープ糖タンパク質のみを用い、そしてしたがって、通常のBSL−2条件下で安全に実行可能である。ウイルス進入工程は、すべてのウイルス生活環の本質的な構成要素であるため、抗ウイルス薬剤の開発に関する魅力的なターゲットである。さらに、抗ウイルスターゲット、ウイルスエンベロープおよび宿主細胞の間の相互作用、ならびにそれに続くエンベロープの構造再配置はそのウイルスに特異的である。したがって、有効な阻害剤が宿主プロセスに干渉する可能性はより低い。
[0123]ラッサエンベロープおよびルシフェラーゼレポーターを含む複製不全HIVプロウイルスの同時トランスフェクションによって生成したウイルス偽型を用いて、ラッサエンベロープ機能を評価する。プロウイルスを操作して、HIVエンベロープが発現されないようにし、そしてしたがって、出芽するウイルス粒子が、非特異的に細胞表面タンパク質を捕捉する際、異種ウイルスエンベロープタンパク質が得られる。この方式で調製された偽型は、異種エンベロープを介して細胞を感染させ、そして一般的に、異種エンベロープの機能をアッセイするために用いられる(2、9、26、31、33)。組み込まれたHIV受容体構築物から生じるルシフェラーゼシグナルによって、感染を測定する。細胞培養株を感染させるのに用いる感染性ウイルスの量は、感染細胞中で産生される、ルシフェラーゼが仲介する発光に、数桁に渡って正比例する。このアッセイは、ラッサウイルス侵入阻害剤に関するハイスループットスクリーンの基礎であり、これに対して、約400,000の小分子化合物のライブラリーを試験した。ルシフェラーゼ活性を少なくとも75%阻害した化合物を、二次特異性対比スクリーンに供し、この中で、関連しないエボラウイルス糖タンパク質を用いた第二の偽型を、特異性対照として用いた。両方の種類の偽型を阻害する化合物は、細胞に対して毒性であるか、またはHIVプラットホームをターゲットとする可能性があり、そしてしたがって却下された。これらの基準を満たす化合物の残りのプール(約300〜400)を、化学的取り扱いやすさ、有効性、および選択性に関してさらに調べた。
[0124]最初に、ヒット化合物の化学構造を化学的取り扱いやすさに関して調べた。化学的に取り扱いやすい化合物は、合理的な化学的方法論を用いて合成的に入手しやすく、そして化学的に安定な官能性および潜在的な薬剤様性質を所持するものと定義される。この医学的化学フィルターを通過したヒットを、有効性に関して評価した。広範囲の濃度に渡って、阻害活性を評価することによって、化合物有効性を決定した。非線形回帰を用いて、最適適合阻害曲線を生成し、そして50%有効濃度(EC50)を計算した。所定の化合物の選択性または特異性は、典型的には、生物学的効果に対する細胞傷害性の比として表される。細胞増殖アッセイを用いて、50%細胞傷害性濃度(CC50)を計算し;EC50に対するこの値の比を、療法指数(T.I.=CC50/EC50)と称する。2種類のアッセイを用いて細胞傷害性が決定されてきており、これらはどちらも、代謝的に活性である細胞で生じるレダクターゼ活性を定量化するための標準法である(28)。一方は、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル−テトラゾリウムブロミド(MTT)の還元を測定する比色法であり、そしてもう一方は、レサズリン(Alamar Blue)の還元を測定するために蛍光光度法を用いる。関連しないウイルスエンベロープで偽型となったウイルスに対する阻害作用を評価することによって、選択性をさらに性質決定してもよい。3つの異なるウイルスエンベロープ:ラッサ、エボラ、および水疱性口内炎ウイルス(VSV)の1つを所持するHIV偽型に関して、ヒット化合物のEC50を決定した。したがって、EC50間の比は、化合物特異性の定量的測定値となり、そして80未満の比を持つ化合物を却下した。
[0125]偽型スクリーニングからの最初のヒットのプール中で、25の高品質のラッサヒットを発見し、EC50値はすべて、1.8μM未満であった。これらの化合物のうち10は、100nM未満のEC50を有した。メリーランド州フレデリックの米国陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)のMary Guttieri博士との共同研究で、これらの化合物が正真正銘のラッサ熱ウイルスに対して作用することを検証した。これは、ラッサ熱ウイルスのJosiah株を用いて、BSL−4施設中で実行される一連のプラーク減少実験を伴った。化合物濃度の関数として、プラーク数の減少を図にすることによって、上述のように、EC50を計算する。
[0126]ウイルス偽型アッセイおよびラッサ熱ウイルスプラーク減少アッセイの両方で、25の高品質ヒットのプール内から、最も強力で、そして選択的な化合物の1つとして、化合物ST−600037を同定した。商業的業者からこの化合物の化学的類似体を得るか、または合成して、そして化学構造および生物学的活性の間の関係を定義するため、これらの類似体を、記載するように試験した。これらの類似体のいくつか、特にST−600193は、ST−600037に比較して、増進した強度および選択性を示した。さらに、ST−600193はまた、新世界アレナウイルス・グアナリト(EC50<1nM)およびタカリベ(EC50=4nM)のエンベロープによって仲介される偽型ウイルス感染の強力な阻害剤であり、この化合物シリーズが、ラッサ熱以外のアレナウイルス疾患の治療に有用性を有しうることが立証された。
[0127]本明細書に引用するすべての参考文献は、すべての目的のため、その全体が本明細書に援用される。

Claims (102)

  1. ウイルス感染または該感染に関連する疾患の治療または予防のための方法であって、以下の式I:
    Figure 2009528368
    式中、RおよびRは、独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、アシル、アリールアシル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、アセトアミド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;
    は、水素、アシル、アリールアシルまたはスルホニルであり;そして
    ArおよびArは、独立に、(非)置換アリールまたはヘテロアリールである
    の化合物を、こうした方法を必要とする哺乳動物に療法的有効量で投与する工程を含む、前記方法。
  2. が水素である、請求項1の方法。
  3. が水素である、請求項1の方法。
  4. が水素である、請求項1の方法。
  5. が−S(O)−置換アリールである、請求項1の方法。
  6. が−S(O)−置換フェニルである、請求項5の方法。
  7. が−S(O)−アルコキシフェニルである、請求項6の方法。
  8. が−S(O)−メトキシフェニルである、請求項7の方法。
  9. が−S(O)−p−メトキシフェニルである、請求項7の方法。
  10. Arが非置換アリールである、請求項1の方法。
  11. Arが非置換フェニルである、請求項10の方法。
  12. Arがモノ置換アリールである、請求項1の方法。
  13. Arがモノ置換フェニルである、請求項12の方法。
  14. Arがアルコキシフェニルである、請求項13の方法。
  15. Arがメトキシフェニルである、請求項14の方法。
  16. Arがo−メトキシフェニルである、請求項15の方法。
  17. Arがp−メトキシフェニルである、請求項15の方法。
  18. Arが置換アリールである、請求項1の方法。
  19. Arが置換フェニルである、請求項18の方法。
  20. Arがモノ置換フェニルである、請求項19の方法。
  21. Arがアルコキシフェニルである、請求項20の方法。
  22. Arがメトキシフェニルである、請求項21の方法。
  23. Arがo−メトキシフェニルである、請求項22の方法。
  24. Arがm−メトキシフェニルである、請求項22の方法。
  25. Arがp−メトキシフェニルである、請求項22の方法。
  26. Arがエトキシフェニルである、請求項21の方法。
  27. Arがp−エトキシフェニルである、請求項26の方法。
  28. Arがアルキルフェニルである、請求項20の方法。
  29. Arがメチルフェニルである、請求項28の方法。
  30. Arがp−メチルフェニルである、請求項29の方法。
  31. Arがプロピルフェニルである、請求項20の方法。
  32. Arがp−プロピルフェニルである、請求項31の方法。
  33. Arがp−イソプロピルフェニルである、請求項32の方法。
  34. Arがハロ置換フェニルである、請求項13の方法。
  35. Arがp−ハロ置換フェニルである、請求項34の方法。
  36. Arがp−ブロモフェニルである、請求項35の方法。
  37. Arがp−クロロフェニルである、請求項36の方法。
  38. Arがヒドロキシフェニルである、請求項13の方法。
  39. Arがo−ヒドロキシフェニルである、請求項38の方法。
  40. Arがジメチルアミノフェニルである、請求項13の方法。
  41. Arがp−ジメチルアミノフェニルである、請求項40の方法。
  42. Arが−S(O)−置換アリールである、請求項12の方法。
  43. Arが−S(O)−置換フェニルである、請求項42の方法。
  44. Arが−S(O)−アルコキシフェニルである、請求項43の方法。
  45. Arが−S(O)−メトキシフェニルである、請求項44の方法。
  46. Arが−S(O)−p−メトキシフェニルである、請求項45の方法。
  47. Arがジフェニルである、請求項20の方法。
  48. 式Iの化合物が、(4−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−ブロモ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−エトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2−メトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−ナフタレン−1−イルメチル−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−(1−p−トリル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−クロロ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ブロモ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、N−(4−エトキシ−ベンジル)−N−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド、[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−(4−メチル−ベンジル)−アミン、(2,3−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(3−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2,3−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−イソプロピル−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、N−(4−イソプロピル−ベンジル)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アセトアミド、およびN−(4−イソプロピル−ベンジル)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−4−メチルベンゼンスルホンアミドからなる群より選択される、請求項1の方法。
  49. 哺乳動物がヒトである、請求項1の方法。
  50. ウイルス感染が出血熱ウイルスである、請求項1の方法。
  51. 出血熱ウイルスがアレナウイルス属である、請求項53の方法。
  52. アレナウイルス属がタカリベ、グアナリト、マチュポ、およびピチンデ(Pichinde)からなる群より選択される、請求項54の方法。
  53. シドフォビル、サイクリックシドフォビル、あるいはその塩、エステル、またはプロドラッグの組み合わせを同時投与する工程をさらに含む、請求項1の方法。
  54. 式I:
    Figure 2009528368
    式中、RおよびRは、独立に、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリールアルキル、アリール、アシル、アリールアシル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アミノ、アルキルアミノ、アセトアミド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり;
    は、水素、アシル、アリールアシルまたはスルホニルであり;そして
    ArおよびArは、独立に、(非)置換アリールまたはヘテロアリールである
    の化合物;
    ならびに薬学的に許容されうるそのキャリアーを含む、組成物。
  55. が水素である、請求項54の組成物。
  56. が水素である、請求項54の組成物。
  57. が水素である、請求項54の組成物。
  58. が−S(O)−置換アリールである、請求項54の組成物。
  59. が−S(O)−置換フェニルである、請求項58の組成物。
  60. が−S(O)−アルコキシフェニルである、請求項59の組成物。
  61. が−S(O)−メトキシフェニルである、請求項60の組成物。
  62. が−S(O)−p−メトキシフェニルである、請求項61の組成物。
  63. Arが非置換アリールである、請求項54の組成物。
  64. Arが非置換フェニルである、請求項63の組成物。
  65. Arがモノ置換アリールである、請求項54の組成物。
  66. Arがモノ置換フェニルである、請求項54の組成物。
  67. Arがアルコキシフェニルである、請求項66の組成物。
  68. Arがメトキシフェニルである、請求項67の組成物。
  69. Arがo−メトキシフェニルである、請求項68の組成物。
  70. Arがp−メトキシフェニルである、請求項68の組成物。
  71. Arが置換アリールである、請求項54の組成物。
  72. Arが置換フェニルである、請求項71の組成物。
  73. Arがモノ置換フェニルである、請求項72の組成物。
  74. Arがアルコキシフェニルである、請求項73の組成物。
  75. Arがメトキシフェニルである、請求項74の組成物。
  76. Arがo−メトキシフェニルである、請求項75の組成物。
  77. Arがm−メトキシフェニルである、請求項75の組成物。
  78. Arがp−メトキシフェニルである、請求項75の組成物。
  79. Arがエトキシフェニルである、請求項74の組成物。
  80. Arがp−エトキシフェニルである、請求項79の組成物。
  81. Arがアルキルフェニルである、請求項73の組成物。
  82. Arがメチルフェニルである、請求項81の組成物。
  83. Arがp−メチルフェニルである、請求項82の組成物。
  84. Arがプロピルフェニルである、請求項81の組成物。
  85. Arがp−プロピルフェニルである、請求項84の組成物。
  86. Arがp−イソプロピルフェニルである、請求項85の組成物。
  87. Arがハロ置換フェニルである、請求項54の組成物。
  88. Arがp−ハロ置換フェニルである、請求項87の組成物。
  89. Arがp−ブロモフェニルである、請求項88の組成物。
  90. Arがp−クロロフェニルである、請求項89の組成物。
  91. Arがヒドロキシフェニルである、請求項73の組成物。
  92. Arがo−ヒドロキシフェニルである、請求項91の組成物。
  93. Arがジメチルアミノフェニルである、請求項73の組成物。
  94. Arがp−ジメチルアミノフェニルである、請求項93の組成物。
  95. Arが−S(O)−置換アリールである、請求項73の組成物。
  96. Arが−S(O)−置換フェニルである、請求項95の組成物。
  97. Arが−S(O)−アルコキシフェニルである、請求項96の方法。
  98. Arが−S(O)−メトキシフェニルである、請求項97の組成物。
  99. Arが−S(O)−p−メトキシフェニルである、請求項98の組成物。
  100. Arがジフェニルである、請求項72の組成物。
  101. 式Iの化合物が、(4−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−ブロモ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−エトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2−メトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−ナフタレン−1−イルメチル−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−(1−p−トリル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、(4−クロロ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−ブロモ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、N−(4−エトキシ−ベンジル)−N−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−4−メチルベンゼンスルホンアミド、[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−(4−メチル−ベンジル)−アミン、(2,3−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(3−メトキシ−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(2,3−ジメトキシ−ベンジル)−[1−(2−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−イソプロピル−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミン、(4−メトキシ−ベンジル)−(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−イル)−アミン、N−(4−イソプロピル−ベンジル)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アセトアミド、およびN−(4−イソプロピル−ベンジル)−N−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−4−メチルベンゼンスルホンアミドからなる群より選択される、請求項54の組成物。
  102. 式Iの化合物が、(4−イソプロピル−ベンジル)−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ベンズイミダゾール−5−イル]−アミンである、請求項54の組成物。
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