JP2009527967A - シンボル−レベル適応方法およびこの方法を実施するためのメモリ、等化器、受信器 - Google Patents
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Abstract
Description
−逆拡散器によって出力されたパイロット・シンボル推定値と、その対応する予期されたパイロット・シンボルとの間の誤差にしたがって、等化器係数の値を適応させるステップ、
を含む。
コリン・D・フランク[Colin D.Frank]、ユージン・ビソツキ[Eugene Visotsky]およびウパマニュー・マドハウ[Upamanyu Madhow]の「長い拡散シーケンスを有する直接シーケンスCDMAシステムのダウンリンクのための適応干渉抑制[”Adaptive interference suppression for the downlink of a direct sequence CDMA system with long spreading sequence”]」、VLSI信号処理ジャーナル、第30巻、第1部[Journal of VLSI Signal Processing, vol.30, no.1]頁273〜291、2002年3月、においてさらに詳細に説明されている。
a)完全なパイロット・チャネル化符号の拡散率よりも短い拡散率を有すると共に、他の同時にアクティブなチャネル化符号の何れにも依然として直交する短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在するかどうかを決定するステップであって、このチャネル化符号で逆拡散された信号の電力が所定の閾値よりも高ければ、チャネル化符号が「アクティブ」である、決定するステップと、
b)短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在すれば、パイロット・シンボル推定値を入手するために、短縮されたパイロット・チャネル化符号を使用してパイロット・チャネルを逆拡散するステップ、またはこのような符号が存在しなければ、パイロット・シンボル推定値を入手するために、完全なパイロット・チャネル化符号を使用してパイロット・チャネルを逆拡散するステップと、
c)ステップb)から入手されたパイロット・シンボル推定値と、対応する予期されたパイロット・シンボルとの間の誤差にしたがって、等化器係数の値を適応させるステップと、
を含むシンボル−レベル適応方法を提供する。
−ステップa)は、現在使用されているチャネル化符号の1つで逆拡散された信号の電力を推定する演算と、チャネル化符号がアクティブなチャネル化符号であるか否かを確証するために、推定された電力を所定の閾値に比較する演算とを含み、
−パイロット・チャネルの逆拡散を中断できない低電力の信号を伝送するために同時に使用されたチャネル化符号が、ステップa)では非アクティブなチャネル化符号と見なされるように、所定の閾値は十分に高く選択され、
−ステップa)は、チャネルの1つを通じて受け取られた命令にしたがって、チャネル化符号が非アクティブなチャネル化符号であることを確証する演算を含み、
−ステップa)は、OVSF(直交可変拡散率)符号ツリーにおいて、完全なパイロット・チャネル化符号に関連付けられたノードの親ノードに関連付けられたチャネル化符号を選択する演算を含み、この親ノードは、
−同時にアクティブなチャネル化符号に関連付けられた他の子ノードを有さず、
−OVSF符号ツリーの根ノードに可能な限り近接しており、
−完全なチャネル化符号の拡散率のx分の1の拡散率を有する短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在すれば、少なくともステップb)およびc)が、次式、すなわち、
Tss=Tfs/x(Tfsは完全なパイロット・シンボル期間)
の式のように定義される短縮されたパイロット・シンボル期間Tssのそれぞれの終わりで実行される、
という特徴の1つまたは幾つかを含みうる。
−アクティブな符号を非アクティブな符号から区別するために、逆拡散された信号の電力を推定することによって、現在使用されていないチャネル化符号のみが非アクティブなチャネル化符号と見なされる場合よりも、頻繁に非アクティブなチャネル化符号が生じることになり、よって等化器係数の適応がより頻繁に行われ、
−どのチャネル化符号が現在使用されているかを決定するために、発信器から受け取られた命令を使用することによって、このチャネル化符号で逆拡散された信号の電力の推定を回避することが可能になり、
−OVSF符号ツリーを使用することによって、他のアクティブなチャネル化符号の何れにも依然として直交する最も短い可能なパイロット・チャネル化符号を簡単に決定することが可能になり、最終的に、等化器係数の速い適応をもたらす、
という利点を提示する。
−レベルVIIにおけるチャネル化符号Cch,64,0に対応するノード34、
−レベルVIIIにおけるチャネル化符号Cch,128,0およびCch,128,1のそれぞれに対応する2つの子ノード36および38、ならびに
−レベルIXにおけるチャネル化符号Cch,256,0、Cch,256,1、Cch,256,2、およびCch,256,3のそれぞれに対応する4つのノード40、42、44、および46
のみを示す。
y[l]=b[l]*h[l]+v[l] (1)
上式で、
−b[l]はスクランブル処理された大域チップ・シーケンスであり、
−h[l]は時間で変化するチップ速度離散時間系であり、
−v[l]は、他の基地局に由来する平均ガウス雑音および干渉をモデル化する摂動項であり、かつ
−記号「*」は畳込み演算である。
上式で、
− Wm(L1≦m≦L2)は、フィルタ96のL2−L1+1の係数であり、かつ
− Z−mは、mのチップ間隔の遅延を表す。
「適応アルゴリズムのLMS系統の統計的効率に関して[”On the statistical efficiency of the LMS family of adaptive algorithms”]」(バーナード・ウィドロ[Bernard Widrow]およびマックス カメネツキ[Max Kamenetsky]、ISL(ISL)−カリフォルニア州スタンフォード、スタンフォード大学電気工学科[Department of Electrical Engineering, Stanford University, Stanford CA])においてさらに詳細に説明されている。
F・ピータ[F. Petre]、M・ムーネン[M. Moonen]、M・エンジェルス[M. Engels]、B・ジセリンクス[B. Gyselinckx]、およびH・D・マン[H.D.Man]の「ds−cdmaフォワード・リンクにおける干渉抑制用のパイロット援用適応チップ等化器受信器[”Pilot aided adaptive chip equalizer receiver for interference suppression in ds-cdma forward link”]」、自動車技術会議議事録[Proc. Vehicular Technology Conf.]、頁303〜308、2000年9月、において説明されているような、いわゆる分数間隔等化方式[fractionally spaced scheme]でありうる。
Claims (9)
- 等化器の少なくとも1つの係数を適応させるシンボル−レベル適応方法であって、前記等化器はチップ・レベルでチャネルの歪みを補正するために直交CDMA(符号分割多重アクセス)受信器で使用され、前記受信器は、完全なパイロット・チャネル化符号で拡散されたパイロット・チャネルと、それぞれのチャネル化符号で拡散された他のチャネルとを同時に受信し、各チャネル化符号が他の同時に使用されたチャネル化符号の何れにも直交しており、前記方法は、
a)前記完全なパイロット・チャネル化符号の拡散率よりも短い拡散率を有し、かつ同時に、他の同時にアクティブなチャネル化符号の何れにも依然として直交する短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在するかどうかを決定するステップであって、前記チャネル化符号で逆拡散された信号の電力が所定の閾値よりも高ければ、チャネル化符号が「アクティブ」である、決定するステップと、
b)短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在すれば、パイロット・シンボル推定値を入手するために、前記短縮されたパイロット・チャネル化符号を使用して前記パイロット・チャネルを逆拡散するステップ、または前記短縮された符号が存在しなければ、前記パイロット・シンボル推定値を入手するために、前記完全なパイロット・チャネル化符号を使用して前記パイロット・チャネルを逆拡散するステップと、
c)ステップb)から入手された前記パイロット・シンボル推定値と、対応する予期されたパイロット・シンボルとの間の誤差にしたがって、前記等化器係数の値を適応させるステップと、を含む、
シンボル−レベル適応方法。 - ステップa)は、現在使用されているチャネル化符号の1つで逆拡散された信号の電力を推定する演算と、前記チャネル化符号がアクティブなチャネル化符号であるか否かを確証するために、前記推定された電力を前記所定の閾値に比較する演算とを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記パイロット・チャネルの前記逆拡散を中断できない低電力の信号を伝送するために同時に使用されたチャネル化符号が、ステップa)では非アクティブなチャネル化符号と見なされるように、前記所定の閾値は十分に高く選択される、請求項2に記載の方法。
- ステップa)は、前記チャネルの1つを通じて受け取られた命令にしたがって、チャネル化符号が非アクティブなチャネル化符号であるかどうかを確証する演算を含む、請求項1ないし3の何れか1項に記載の方法。
- ステップa)は、OVSF(直交可変拡散率)符号ツリーにおいて、前記完全なパイロット・チャネル化符号に関連付けられたノードの親ノードに関連付けられた前記チャネル化符号を選択する演算を含み、前記親ノードは、
同時にアクティブなチャネル化符号に関連付けられた他の子ノードを有さず、
前記OVSF符号ツリーの根ノードに可能な限り近接している、請求項1ないし4の何れか1項に記載の方法。 - 前記完全なチャネル化符号の前記拡散率のx分の1の拡散率を有する短縮されたパイロット・チャネル化符号が存在すれば、少なくともステップb)およびc)が、次式、すなわち、Tss=Tfs/x(Tfsは完全なパイロット・シンボル期間)のように定義される短縮されたパイロット・シンボル期間Tssのそれぞれの終わりで実行される、請求項1ないし5の何れか1項に記載の方法。
- 計算器命令が電子計算器によって実行されるとき、請求項1ないし6の何れか1項に記載のシンボル−レベル適応方法を実行するための前記命令を有するメモリ。
- 少なくとも1つの微調整可能な係数と、請求項1から6の何か1項に記載のシンボル−レベル適応方法を実行できる計算器とを有する適応等化器。
- 請求項8に記載の等化器を有する直交CDMA(符号分割多重アクセス)受信器。
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