JP2009526832A - 抗菌剤としてのベンゾオキサジノンおよびベンゾオキサゼピノンオキサゾリジノン - Google Patents

抗菌剤としてのベンゾオキサジノンおよびベンゾオキサゼピノンオキサゾリジノン Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物を提供し、式中、Xは、次式(i)、(ii)、(iii)またはivの構造であり、Gは、OまたはSであり、Uは、−(CR−であり、Wは、CHNHC(=G)R、CHNH−het、CH−G−het、CHhet、C(=O)NHRであり、Y、YおよびYは独立に、CHまたはCFである。本発明の化合物は、抗菌剤として有用である。
【化1】

Description

本発明は、オキサゾリジノンの新規のベンゾオキサジノンおよびベンゾオキサゼピノン誘導体、その医薬組成物、その使用方法ならびに調製方法に関する。これらの化合物は、グラム陽性菌に対して強力な活性を有する。
抗菌剤耐性は、近年、警戒を要する迅速さで出現し、近い将来、確実に増大する世界的な臨床および公衆衛生の問題である。耐性は、共同体において、さらに、細菌の伝染がかなり増大される健康管理施設において問題である。多剤耐性は高まりつつある問題であるので、医師は現在、有効な治療が存在しない感染に直面している。結果として、新規の作用機序を有する構造的に新規な抗菌剤が、細菌感染の治療においてますます重要になっている。
比較的新しい抗菌剤のうち、オキサゾリジノン化合物が、数種の病原微生物に対して活性な抗微生物剤の最新の合成群である。本発明は、オキサゾリジノンの新規ベンゾオキサジノンおよびベンゾオキサゼピノン誘導体ならびにその調製を提供する。
PCT公開国際公開第9937641号明細書は、1,4−ベンゾオキサジン−3−オンおよび1,4−ベンゾチアジン−3−オンオキサゾリジノン誘導体を抗菌剤として開示している。
PCT公開国際公開第9940094号明細書は、抗菌剤として有用なアゾール含有三環式オキサゾリジノンを調製する際に使用される1,3−ベンゾオキサジン−2−オンおよび1,3−ベンゾチアジン−2−チオン中間体を開示している。
PCT公開国際公開第9964416号明細書は、オキサゾリジノン誘導体を開示している。
PCT公開国際公開第9964417号明細書は、オキサゾリジノン誘導体を開示している。
PCT公開国際公開第200021960号明細書は、ヘテロシクリルアミノメチルオキサゾリジノン誘導体を開示している。
PCT公開国際公開第200029409号明細書は、オキサゾリジノン誘導体を開示している。
PCT公開国際公開第200181350号明細書は、オキサゾリジノン誘導体およびその塩またはin vivo加水分解可能なエステルを開示している。
PCT公開国際公開第200281470号明細書は、オキサゾリジノン化合物およびその塩またはin vivo加水分解可能なエステルを開示している。
PCT公開国際公開第2003035648号明細書は、アリール置換オキサゾリジノン、その塩またはエステルを開示している。
PCT公開国際公開第2005082897号明細書は、アミドオキシムおよびアミジンオキサゾリジノン抗菌剤を開示している。
米国特許第5171851号明細書は、1,3−ベンゾオキサジン−2−オン、1,3−ベンゾチアジン−2−オンおよび1,3−ベンゾチアジン−2−チオン誘導体を強心剤として開示している。
ドイツ特許第19604223号明細書、ドイツ特許第19805117号明細書、ドイツ特許第19901306号明細書、ドイツ特許第19905278号明細書、ドイツ特許第19962924号明細書、欧州特許第738726号明細書および欧州特許第785201号明細書はオキサゾリジノン誘導体を開示している。
本発明は、式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩を提供する
Figure 2009526832
[式中、
Xは、次式i、ii、iiiまたはiv
Figure 2009526832
の構造であり、
Gは、OまたはSであり、
Uは、−(CR−またはCFであり、
Wは、
(a)CHNHC(=O)R
(b)CHNHC(=S)R
(c)CHNH−het、
(d)CHO−het、
(e)CHS−het、
(f)CHhet、
(g)C(=O)NHRまたは
(h)CHOHであり、
、YおよびYは独立に、
(a)CH、
(b)N、
(c)N−Oまたは
(d)CFであり、
Zは、1〜3個のフルオロで置換されていてもよいC1〜4アルキルであり、
は、
(a)NH
(b)NHC1〜6アルキル、
(c)C1〜6アルキル、
(b)C2〜6アルケニル、
(c)C3〜7シクロアルキル、
(e)(CHC(=O)C1〜4アルキル、
(f)OC1〜6アルキル、
(g)SC1〜6アルキルまたは
(h)(CH3〜7シクロアルキルであり、
は、(a)H、
(b)C1〜6アルキル、
(c)C2〜6アルケニル、
(d)C3〜7シクロアルキルまたは
(e)−OC1〜4アルキルであり、
およびRは独立に、
(a)H、
(b)C1〜6アルキルであるか、
(c)RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、C3〜7シクロアルキルを形成し、
hetは、酸素、イオウおよび窒素からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環内に有する5員または6員の複素環であり、ここで、het中の各炭素原子は、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜7シクロアルキル、ハロ、OR、SR、CN、NO、NR、オキソ、CF、OCF、C(=O)C1〜4アルキル、OC(=O)C1〜4アルキル、C(=O)ORまたはS(O)1〜4アルキルで置換されていてもよく、それぞれ存在する場合、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニルまたはC3〜7シクロアルキルは、1〜3個のハロ、OR、SR、CN、N、NO、NR、C(=O)C1〜4アルキル、OC(=O)C1〜4アルキル、C(=O)OC1〜4アルキルまたはS(O)1〜4アルキルで置換されていてもよく、ここで、RおよびRは独立に、Hまたは、
OH、フェニルまたはOC1〜4アルキルで置換されていてもよいC1〜4アルキルであり、
nは、それぞれ独立に、1または2であり、
mは、0、1または2であり、
jは、それぞれ独立に、0〜4である]。
他の態様では、本発明はまた、
薬学的に許容できる担体および有効量の式Iの化合物を含む医薬組成物、
必要のある対象に、治療有効量の式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩を投与することによる、哺乳動物におけるグラム陽性細菌感染を治療する方法および
グラム陽性細菌感染を治療するための医薬品を調製するための式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩の使用
を提供する。
本発明はまた、式Iの化合物を調製するために有用な新規中間体および新規プロセスを提供しうる。
他に述べられていない限り、明細書および請求項中で使用されている次の用語は、下記で示されている意味を有する。
様々な炭化水素含有部分の炭素原子含分は、その部分中の炭素原子の最小および最大数を示す接頭辞により示されている。即ち、接頭辞Ci〜jは、包括的に整数「i」から整数「j」個の炭素原子からなる部分を示している。このように例えば、C1〜7アルキルは、包括的に1から7個の炭素原子からなるアルキルを指している。
アルキルまたはアルケニルなどの用語は、直鎖および分枝鎖基の両方を指しているが、「プロピル」などの個々の基に対する言及は、直鎖基のみを包含し、ここで、「イソプロピル」などの分枝鎖異性体は、明確に言及される。
「C3〜7シクロアルキル」との用語は、3から7個の炭素原子からなる一価の飽和環式炭化水素基を指しており、例えば、シクロプロピル、シクロヘキシルなどである。
「ハロ」との用語は、フルオロ(F)、クロロ(Cl)、ブロモ(Br)またはヨード(I)を指している。
「het」との用語は、酸素、イオウおよび窒素からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環内に有する5員から6員の複素環である。hetの例には、これらに限られないが、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,3,4−トリアゾール、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,2,3−チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、ジヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン(cinnoline)、プテリジン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソオキサゾール、イソオキサゾリノン、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドリン、フタルイミド、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、チアゾリジン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルホリン、チオモルホリン(チアモルホリンとも称される)、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロフランなどが包含される。hetの他の例には、これらに限られないが、ピリジン、チオフェン、フラン、ピラゾール、ピリミジン、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、3−ピラジニル、4−オキソ−2−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、4−オキソ−2−オキサゾリル、5−オキサゾリル、1,2,3−オキサチアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソチアゾール、4−イソチアゾール、5−イソチアゾール、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソピロリル、4−イソピロリル、5−イソピロリル、1,2,3−オキサチアゾール−1−オキシド、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、3−オキソ−1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−5−イル、2−オキソ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、テトラゾール−1−イル、1,2,3,4−テトラゾール−5−イル、5−オキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリルおよび5−イソチアゾリル、1,3,4−オキサジアゾール、4−オキソ−2−チアゾリニルまたは5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル、チアゾレジオン、1,2,3,4−チアトリアゾールまたは1,2,4−ジチアゾロンが包含される。
化合物の「薬学的に許容できる塩」との用語は、薬学的に許容でき、親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩を意味する。このような塩には、
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸と形成されるか、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンフルスルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプト酸、4,4’−メチレンビス−(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第3級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などの有機酸と形成される酸付加塩;または
(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類イオンまたはアルミニウムイオンで置換されるか、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基と配位すると形成される塩が包含される。
「薬学的に許容できる担体」との用語は、通常は安全で、非毒性で、生物学的にもその他の点でも望ましくないことがない医薬組成物を調製する際に有用な担体を意味し、獣医学的使用に、さらにヒト薬学的使用に許容できる担体を包含する。明細書および請求項で使用される「薬学的に許容できる担体」には、1種および1種を超えるこのような担体の両方が包含される。
「哺乳動物」との用語は、ヒトまたは家畜およびコンパニオン動物を包含する温血動物を指している。
「任意選択の」または「〜されていてもよい(〜していてもよい)」との用語は、次いで記載される事象または環境が、生じてもよいが、必須ではなく、記載が、その事象または環境が生じる場合と生じない場合を包含することを意味している。
同じ分子式を有するが、原子の結合の性質もしくは順序または空間における原子の配列が異なる化合物は、「異性体」と呼ばれる。空間における原子の配列が異なる異性体は「立体異性体」と呼ばれる。
相互に鏡像ではない立体異性体は「ジアステレオ異性体」と呼ばれ、相互に重ね合わせることのできない鏡像である立体異性体は、「鏡像異性体」と呼ばれる。化合物が不斉中心を有し、例えばこれが、4個の異なる基に結合している場合、鏡像異性体の対が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心の絶対立体配置により特徴づけることができ、カーンおよびプレローグのR−およびS−順位則により、または分子が偏光面を回転する方法により右旋性または左旋性として示される方法(即ちそれぞれ(+)または(−)異性体)により記載される。キラル化合物は、個々の鏡像異性体としても、それらの混合物としても存在しうる。鏡像異性体を等しい比率で含有する混合物は、「ラセミ混合物」と称される。
本発明の化合物は、1個または複数の不斉中心を有することがあり、したがって、このような化合物は、個別の(R)−または(S)−立体異性体として、またはそれらの混合物として生じうる。他に示されていない限り、本明細書および請求項中の特定の化合物の記載または名称は、個々の鏡像異性体およびそれらのラセミ体または他の混合物、両方を包含することを意図している。立体化学を決定し、立体異性体を分離する方法は、当分野ではよく知られている(「Advanced Organic Chemistry」(第4版、J.March、John Wiley and Sons、New York、1992年)の第4章における検討参照)。
疾患を「治療すること」または「治療」との用語は、(1)疾患を予防すること、即ち、疾患に暴露されたか、疾患の素因を有するが、疾患の症状をまだ経験もしくは表示していない哺乳動物において疾患の臨床症状を展開させないこと、(2)疾患を阻害すること、即ち、疾患もしくはその臨床症状の展開を阻止または低減すること、または(3)疾患を軽減する、即ち、疾患もしくはその臨床症状を後退させることを包含する。
「治療有効量」との用語は、疾患を治療するために哺乳動物に投与した場合に、そのような疾患の治療を果たすために十分な化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、疾患およびその重度ならびに治療される哺乳動物の年齢、体重などに応じて変動する。
「脱離基」との用語は、合成有機化学において従来付随する意味、即ち、求核性試薬により置換されうる原子または基の意味を有し、クロロ、ブロモ、ヨード、メシルオキシ、トシルオキシ、トリフルオロスルホニルオキシ、メトキシ、N,O−ジメチルヒドロキシル−アミノなどのハロゲン、アルキルスルホニルオキシ、エステルまたはアミノを包含する。
本発明の化合物は通常、IUPACまたはCAS命名系に従い名付けられている。
当業者によく知られている略語を使用することがある(例えば「Ph」はフェニル、「Me」はメチル、「Et」はエチル、「h」は時間、「rt」は室温)。
基、置換基および範囲に関して下記に列挙されている具体的および好ましい値は、説明のためだけにあり、これらは、基および置換基に関して定義された他の値または定義された範囲内の他の値を排除するものではない。
具体的には、アルキルは、直鎖および分枝鎖基の両方を示しているが、「プロピル」などの個々の基に対する言及は、直鎖基のみを包含し、「イソプロピル」などの分枝鎖異性体は、具体的に言及される。
具体的には、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルおよびその異性形態である。
具体的には、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびその異性形態である。
具体的には、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびその異性形態である。
具体的には、ハロは、フルオロ(F)、クロロ(Cl)である。
具体的には、Wは、CHNHC(=O)Rである。
具体的には、Rは、1、2、または3個のフルオロ(F)またはクロロ(Cl)で置換されていてもよいC1〜4アルキルである。
具体的には、Rは、1、2、または3個のフルオロ(F)またはクロロ(Cl)で置換されていてもよいOC1〜4アルキルである。
具体的には、Rは、CH、CHCHまたはOCHである。
具体的には、Wは、CHhetである。
具体的には、Wは、1,2,3−トリアゾール−1−イルメチルまたはテトラゾール−1−イルメチルである。
具体的には、Wは、C(=O)NHRである。
具体的には、Rは、C1〜4アルキルまたはOC1〜4アルキルである。
具体的には、Rは、H、CHまたはOCHである。
具体的には、Y、YまたはYは、CHである。
具体的には、Yは、CFであり、YおよびYは、CHである。
具体的には、Zは、CHである。
具体的には、Uは、CHまたはCHCHである。
具体的には、Xは、式iiの構造である。
Figure 2009526832
具体的には、本発明の式Iは、式IIの化合物である
Figure 2009526832
[式中、Uは、CHまたはCHCHであり、Wは、CHNHC(=O)R、CHhetまたはC(=O)NHRであり、Y、YおよびYは独立に、CHまたはCFであり、Rは、C1〜4アルキルまたはOC1〜4アルキルであり、Rは、H、C1〜4アルキルまたは−OC1〜4アルキルであり、ZはCHである]。
本発明の例には、
(1)(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
(2)(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミド、
(3)(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
(4)(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(5)(R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(6)(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸フルオロメチル、
(7)(R)−6−(5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン、
(8)(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(9)(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−N−メチル−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(10)(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
(11)(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミド、
(12)(S)−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
(13)(S)−N−((3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
(14)(S)−(3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
(15)N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド、
(16)N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミド、
(17)[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチル、
(18)(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(19)(5R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミド、
(20)N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド、
(21)N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミド、または
(22)[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチル
が包含される。
本発明の化合物は、下記で検討される1個または複数のスキームに従い調製することができる。出発物質は全て、市販されているか、有機化学の当業者にはよく知られているであろう手順により調製することができる。スキームで使用される可変子は、下記で定義されている通りか、本発明の概要または請求項で定義されている通りである。
Figure 2009526832
スキームIは、適切に置換されている5−アミノ−1,3−ベンゾオキサジノンまたは1,3−ベンゾオキサゼピノン前駆体(1)からの、C−5にアセチルアミノメチル置換基を担持しているオキサゾリジノン環系の構成を図示している。当業者によく知られている標準的な手順を使用して、例えばジクロロメタン中でクロロギ酸ベンジルおよびピリジンを使用して、アニリン中間体(1)を初めに、アリールカルバミン酸エステルに変換する。次いで、Angewandte Chemie 2003年、42、2010(およびその参照文献)に記載されている多段階手順を使用して、オキサゾリジノン環の形成を達成することができる。別法では、(S)−酢酸2−アセチルアミノ−1−クロロメチル−エチルエステルを使用する1ステップで、変換を達成することができる。この試薬は、米国特許第6833453号明細書に記載されている手順に従い、3ステップで(ベンズアルデヒドイミンでのエポキシド環の開環、イミン加水分解および無水酢酸での予備アシル化)、(S)−エピクロロヒドリンから調製する。反応を、リチウムtert−ブトキシドなどの有機塩基の存在下、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性有機溶媒中、約0℃から25℃の温度で行う。生成物は、回収したままで使用してもよいか、分取TLCまたはHPLC、クロマトグラフィー、沈殿、結晶化などの従来の技術を使用して初めに精製してもよい。
Figure 2009526832
スキームIIは、アセチルアミノメチル以外の置換が、オキサゾリジノン環のC−5に望ましい場合(即ち、R’=アルキルまたはO−アルキルなど)のオキサゾリジノン環の構成を図示ししている。この場合、スキームIのステップ2に関して記載された条件と類似の条件を使用して、アリールカルバミン酸エステル(2)を、(S)−(3−クロロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(米国特許第6833453号明細書に記載されているように調製)と反応させる。この反応の生成物は、C−5位にtert−ブチルカルバメート(Boc保護アミン)を担持する中間体(4)である。塩酸またはトリフルオロ酸(trifluoric acid)などの酸で処理することにより、中間体(4)を脱保護する。より穏やかな条件が必要な場合には、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートおよび2,6−ルチジン(Ohfune,Y.およびSakaitani,M.、J.Org.Chem.1990年、55、870〜876により記載されている)での処理もまた有効である。最後に、アミンを、よく知られているカップリング反応(例えば酸塩化物での処理)を使用して様々なアミドに、またはそれぞれイソシアネートまたはアルキルクロロホルメートでの反応により尿素およびカルバメートに変換することができる。生成物は、回収したままで使用してもよいか、または分取TLCまたはHPLC、クロマトグラフィー、沈殿、結晶化などの従来の技術を使用して初めに精製してもよい。
Figure 2009526832
カルボキサミド類似体は、スキームIIIに従い調製することができる。置換5−アミノ−1,3−ベンゾオキサジノンまたは1,3−ベンゾオキサゼピノン前駆体(1)を、(2R)−エポキシプロパン酸アルキルおよび米国特許第6919329号明細書に記載されているリチウムトリフラートなどのルイス酸と反応させる。次いで、アミノアルコール(6)を、スキーム3に記載の条件に従い閉環すると、アリールオキサゾリジノン(7を得ることができる。続いて、メタノールまたはアセトニトリルなどの適切な溶媒中でオキサゾリジノンエステル(7)をアンモニアまたは置換されていてもよいアミン(R’NH)で処理すると、アミド(8)(R’=Hまたは置換されていてもよいアルキル)が得られる。同様に、エステル(7をO−アルキルヒドロキシルアミンまたはヒドラジンで処理すると、それぞれヒドロキサメート(R’=Oアルキル)またはヒドラジド(R’=NH)が得られる。
Figure 2009526832
トリアゾール1,3−ベンゾオキサジノンまたは1,3−ベンゾオキサゼピノンオキサゾリジノン(9)を最も簡便には、スキームVに示されているように、イチカワ(Chem.Pharm.Bull.、2000年、48、1947〜1953)およびサカイ(Bull.Chem.Soc.Jpn.、1986年、59、179〜184)の方法に従い、アミン(5)をアレンスルホニルヒドラゾンと反応させることにより調製する。
Figure 2009526832
別法では、Brickner(J.Med.Chem.、1996年、39、673〜679)により記載された化学的転換の順序に従い、1,3−ベンゾオキサジノンまたは1,3−ベンゾオキサゼピノンカルバメート(2)をアジドオキサゾリジノン(10)に変換する。ジオキサンなどの適切な溶媒中、約50℃から約100℃の範囲の反応温度で、中間体アジド化合物をノルボルナジエンと付加環化すると、1,2,3−トリアゾリル誘導体(R’=H)が得られる。別法では、様々な他の置換トリアゾール(R’=Me、Cl、F、−OH、−CHOH、−CHCN、−CN、−C≡CH、−NH)を、Rostovtsec(Angew.Chem.Int.Ed.、2002年、41、2596〜2599)により記載されているようなCu(I)触媒の存在下での付加環化および必要な場合には、後続の知られている方法による化学的な基変更を介して調製することができる。
Figure 2009526832
ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミドなどの極性溶媒中、60から120℃の範囲の高温で、ハロゲン、メシルオキシ、トシルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシなどの脱離基Rを担持するニトロベンジルアルコール(11)をアミン(Z−NH)で求核性芳香族置換して、(12)を得ることを介して、必要な1,3−ベンゾオキサジノン前駆体を調製することができる。当業者に知られている様々な方法を使用して、アミノベンジルアルコール(12)を閉環することができる。例えば、構造(12)を、アセトニトリルまたはテトラヒドロフランなどの溶媒中、適切な温度で、典型的には20℃から60℃の範囲で1,1’−カルボニルジイミダゾールで、またはトルエンもしくは塩化メチレンまたはこれらの混合物などの溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、適切な温度、典型的には−10℃から25℃の範囲でホスゲンで処理すると、1,3−ベンゾオキサジノン(13)が得られる。別法では、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下に、(12)をクロロギ酸エチルなどのハロギ酸アルキルと反応させ、次いで、メタノール中、ナトリウムメトキシドなどの過剰の金属アルコキシドで環化させると、(13)を得ることができる。金属触媒の存在下での溶解金属還元または水素化を介して、アミノ1,3−ベンゾオキサジノン(14)を、(12)から得る。
Figure 2009526832
ニトロフェネチルアルコール(16)の求核性芳香族置換および続くスキームVIに記載の手順を介して、必要な1,3−ベンゾオキサゼピノン前駆体を容易に調製することができる。
Figure 2009526832
別法では、当業者に知られている様々な方法を使用して、適切に置換されているアミノフェネチルアルコール(20)を閉環することができる。例えば、構造(20)を、アセトニトリルまたはテトラヒドロフランなどの溶媒中、適切な温度、典型的には20℃から60℃の範囲で1,1’−カルボニルジイミダゾールで、またはトルエンもしくは塩化メチレンまたはこれらの混合物などの溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、適切な温度、典型的には−10℃から25℃の範囲でホスゲンで処理すると、(21)が得られる。1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン、炭酸カリウムまたは水素化ナトリウムなどの有機または無機塩基の存在下、ジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中、25℃から90℃の範囲の温度で、1,3−ベンゾオキサゼピノン(21)をアルキルハロゲン化物、硫酸エステルまたはトシル酸エステルでアルキル化すると、(22)が得られる。金属触媒の存在下での溶解金属還元または水素化を介して、アミノ1,3−ベンゾオキサゼピノン(24)を、(23)から得る。
医学的および獣医学的使用
本発明の化合物は、長期治療(>28日)を必要とするものを包含する様々な細菌生物が原因である感染性グラム陽性細菌感染を治療するために使用することができる。
細菌生物の例には、多剤耐性ブドウ球菌、例えば、黄色ブドウ球菌(S.aureus)および表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)、多剤耐性連鎖球菌、例えば、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)および化膿連鎖球菌(S.pyogenes)ならびに多剤耐性腸球菌、例えばE.フェカーリス(E.faecalis)などのグラム陽性細菌、ヘモフィルス、例えばインフルエンザ菌(H.influenzae)およびモラクセラ、例えばM.カタラーリス(M.catarrhalis)などのグラム陰性好気性菌、さらに、バクテロイドおよびクロストリジア種などの嫌気性細菌ならびにマイコバクテリア、例えば結核菌(M.tuberculosis)および/または鳥型結核菌(Mycobacterium avium)などの抗酸菌が包含される。他の例には、エシェリキア、例えば大腸菌(E.coli)、細胞間微生物、例えばクラミジアおよびリケッチアが包含される。
本発明の化合物で治療することができる感染の例には、中枢神経系感染、外耳感染、急性中耳炎などの中耳の感染、硬膜静脈洞の感染、眼感染、歯、歯肉および粘膜の感染などの口腔の感染、上気道感染、下気道感染、尿生殖器感染、胃腸感染、婦人科感染、敗血症、骨および関節感染、皮膚および皮膚組織感染、細菌性心内膜炎、熱傷、外科手術の抗菌予防ならびに癌化学療法を受けている患者または臓器移植患者などの免疫抑制患者での抗菌予防が包含される。具体的には、本発明の化合物で治療することができる感染症は、骨髄炎、心内膜炎および糖尿病性足などのグラム陽性感染である。
抗菌活性
本発明の化合物のin vitro抗菌活性は、次で推奨されている手順により評価することができる:(1)National Committee for Clinical Laboratory Standards(2003年1月)、「Methods for dilution antimicrobial tests for bacteria that grow aerobically」、Approved Standard(第6版)、M7−A6、NCCLS、Wayne、PA、(2)National Committee for Clinical Laboratory Standards(2001年3月)、「Methods for antimicrobial susceptibility testing of anaerobic bacteria」、Approved Standard(第5版)、M11−A4、NCCLS、Wayne、PA、(3)National Committee for Clinical Laboratory Standards(2003年1月)、「MIC testing supplemental tables」、M100−S13(for use with M7−A6)、NCCLS、Wayne、PA;および(4)Murray PR、Baron EJ、Jorgensen JHら、「Manual of Clinical Microbiology」(第8版)Washington、DC:American Society for Microbiology Press、2003年。抗菌活性は、MIC値の形態で表すことができる。MIC値は、試験の条件下に肉眼で見られる成長を予防する薬物の最小濃度である。表1に、本発明のin vitro抗菌活性を列挙する。
Figure 2009526832
薬学的塩
式Iの化合物は、そのままの形態で、または塩として使用することができる。安定な非毒性の酸または塩基塩を形成することが望ましい場合、薬学的に許容できる塩としての化合物の投与が適していることがある。本発明の薬学的に許容できる塩の例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、炭酸塩などの無機塩ならびにトシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、エトグルタル酸塩(etoglutarate)およびグリセロリン酸塩などの有機塩が包含される。当分野でよく知られている標準的な手順を使用して、例えば、アミンなどの十分に塩基性の化合物を、生理学的に許容できるアニオンを供給する適切な酸と反応させて、薬学的に許容できる塩を得ることができる。カルボン酸のアルカリ金属(例えばナトリウム、カリウムもしくはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)塩もまた、製造することができる。
投与経路
本発明のオキサゾリジノン抗菌プロドラッグは、これらに限られないが、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecium、Streptococcus pneumoniae、Streptococcus pyogenes、Enterococcus faecalis、Moraxella catarrhalisおよびH.influenzaeを包含する様々な生物に対して有用な活性を有する。哺乳動物(即ちヒトおよび動物)における細菌感染を治療または撲滅するための治療的使用では、本発明のオキサゾリジノンプロドラッグまたはその医薬組成物を、経口、非経口、局所、直腸、経粘膜または腸管投与することができる。
非経口投与は、全身効果を生じさせるための間接的な注射または患っている領域への直接的な注射を包含する。非経口投与の例は、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、クモ膜下、眼内、鼻腔内、室内注射または点滴技術である。
局所投与は、例えば眼、外耳および中耳感染を包含する耳、膣、開放創、表皮および皮下組織を包含する皮膚または他の下部腸管などの局所施与により容易にアクセスできる感染領域または器官の治療を包含する。また、全身効果を生じさせるための経皮送達も包含する。
直腸投与は、坐剤の形態を包含する。
経粘膜投与は、鼻エアロゾルまたは吸入施与を包含する。
投与の好ましい経路は、経口および非経口である。
組成物/配合物
本発明の医薬組成物は、当分野でよく知られているプロセスにより、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣丸製造、湿式粉砕、乳化、カプセル封入、閉じ込め、凍結乾燥プロセスまたは噴霧乾燥の手段により製造することができる。
薬学的に使用することができる製剤への活性化合物の加工を容易にする賦形剤および補助剤を含む1種または複数の生理学的に許容できる担体を使用する従来の方法で、本発明で使用するための医薬組成物を製剤することができる。正確な製剤は、選択された投与経路に依存している。
経口投与では、活性化合物を当分野でよく知られている薬学的に許容できる担体と組み合わせることにより、化合物を製剤することができる。このような担体により、本発明の化合物を、患者が経口消化するための錠剤、丸薬、ロゼンジ、糖衣丸、カプセル、液剤、溶剤、エマルション、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁剤などとして製剤することができる。担体は、希釈剤、香料、溶解化剤、滑剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤崩壊剤およびカプセル封入剤としてもまた機能しうる少なくとも1種の物質であってよい。このような担体または賦形剤の例には、これらに限られないが、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、スクロース、ペクチン、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、デンプン、ゼラチン、セルロース物質、低融点ワックス、カカオバターまたはパウダー、ポリエチレングリコールなどのポリマーおよび他の薬学的に許容できる物質が包含される。
糖衣丸核に適切なコーティングを備えさせる。この目的のために、濃糖溶液を使用することができ、これらは、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコールおよび/または二酸化チタン、ラッカー溶液および適切な有機溶媒または溶媒混合物を含有してもよい。活性化合物用量の様々な組合せを識別または特徴づけるために、色素または顔料を錠剤または糖衣丸コーティングに加えることもできる。
経口で使用することができる医薬製剤は、ゼラチン製の押し込みカプセル、さらにゼラチンおよびグリセリンまたはソルビトールなどの可塑剤から製造された軟質密閉カプセルを包含する。押し込みカプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムなどの滑剤および任意選択で安定剤と混合されている活性成分を含有してもよい。軟質カプセルでは、活性化合物を脂肪油、流動パラフィン、液体ポリエチレングリコール、クレモホル、カプムル、中鎖または長鎖モノ−、ジ−またはトリグリセリドなどの適切な液体に溶解または懸濁させることができる。また、安定剤をこれらの製剤に加えることができる。
液体形態組成物は、液剤、懸濁剤およびエマルションを包含する。例えば、適切な慣用の着色剤、香料、安定剤および増粘剤を含有してもよい水および水−プロピレングリコールおよび水−ポリエチレングリコール系に溶解された本発明の化合物の液剤を提供することができる。
化合物をまた、例えば注射、ボーラス注射または連続点滴による非経口投与のために製剤することもできる。非経口投与のための製剤を、単位投与形態で、例えば、アンプルまたは多回投与用容器中、添加された防腐剤と共に提供することができる。組成物は、油性または水性媒体中の懸濁剤、溶剤またはエマルションなどの形態をとってもよく、懸濁化剤、安定剤および/または分散剤などの製剤物質を含有してもよい。
注射では、本発明の化合物を、好ましくは生理学的に相容性の緩衝液または生理食塩緩衝液中の水溶液に製剤することができる。適切な緩衝剤には、オルトリン酸三ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)−リシンおよびL(+)−アルギニンが包含される。
非経口投与はまた、これらに限られないが、活性化合物の塩などの水溶性形態の水溶液を包含する。加えて、活性化合物の懸濁液を、親油性媒体中で調製することができる。適切な親油性媒体には、ゴマ油などの脂肪油、オレイン酸エチルおよびトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステルまたはリポソームなどの物質が包含される。水性注射用懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストランなどの懸濁液の粘度を上昇させる物質を含有してもよい。任意選択で、懸濁液はまた、高濃縮溶液の調製を可能にするために、化合物の溶解性を上昇させる適切な安定剤およびまたは薬剤を含有してもよい。
別法では、活性成分は、使用前に適切な媒体、例えば無菌の発熱物質不含水で構成するための粉末形態であってもよい。
坐剤投与では、化合物をまた、薬剤を室温では固体であるが、直腸温度では液体であるので、直腸で溶けて、薬物を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することにより製剤することができる。このような物質には、カカオバター、蜜蝋および他のグリセリドが包含される。
吸入による投与では、本発明の化合物を、溶液、乾燥粉末または懸濁液の形態でエアロゾルスプレーを介して簡便に送達することができる。エアロゾルは、加圧パックまたはネブライザーおよび適切な噴射剤を使用することができる。加圧エアロゾルの場合、投与単位を、計測量を送達するためのバルブを設けることにより制御することができる。吸入器で使用するための例えばゼラチン製のカプセルおよびカートリッジを、ラクトースまたはデンプンなどの粉末基材を含有するように製剤することもできる。
局所施与では、医薬組成物を、1種または複数の担体に懸濁または溶解されている活性成分を含有する適切な軟膏に製剤することができる。本発明の化合物を局所投与するための担体には、これらに限られないが、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろうおよび水が包含される。別法では、医薬組成物を、1種または複数の薬学的に許容できる担体に懸濁または溶解されている活性成分を含有する懸濁剤、エマルションまたはクリームなどの適切なローションに製剤することができる。適切な担体には、これらに限られないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルろう、セテアリ(ceteary)アルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が包含される。
眼および耳炎使用では、医薬組成物を、等張性pH調節無菌食塩水中の超微粉砕懸濁液として、または好ましくは、塩化ベンジルアルコニウムなどの防腐剤を伴うか伴わない等張性pH調節無菌食塩水中の溶液として製剤することができる。別法では、眼使用のために、医薬組成物を、ワセリンなどの軟膏中で製剤することができる。
以前に記載された製剤に加えて、化合物をまた、デポー調剤として製剤することもできる。このような長時間作用性製剤は、インプラントの形態であってよい。本発明の化合物をこの投与経路のために、適切なポリマー、疎水性物質を用いて、またはこれらに限られないが、やや溶解性の塩などのやや溶解性の誘導体として製剤することができる。
加えて、化合物を、持続放出系を使用して送達することができる。様々な持続放出物質が確立されており、当業者によく知られている。持続放出カプセルは、その化学的性質に応じて、化合物を24時間、または数日まで放出する。
用量
本発明で使用するために適切な医薬組成物には、活性成分が所定の目的、即ち、感染症の治療または予防を達成するのに十分な量で含有されている組成物が包含される。より具体的には、治療有効量は、疾患の症状を予防、軽減または緩和するのに、または治療されている対象の生存を延長するのに有効な化合物の量を意味する。
医薬組成物およびその単位投与形態における本発明の化合物である活性成分の量を、投与方法、特定の化合物の効力および所望の濃度に応じて幅広く変動または調節することができる。治療有効量の決定は、十分に当業者の能力の範囲内である。通常、活性成分の量は、組成物の0.5重量%から90重量%の範囲である。
通常、活性成分の用量の治療有効量は、約0.1から約400mg/体重kg/日、より好ましくは約1.0から約50mg/体重kg/日の範囲である。用量は、各患者の必要および治療される細菌感染の重度に応じて変動しうることを理解されたい。平均すると、活性成分の有効量は、1日当たり約200mgから800mg、好ましくは600mgである。
所望の用量を、一回用量で、または適切な間隔で投与される分割された用量として、例えば1日当たり2、3、4回以上のサブ用量として簡便に提供することができる。サブ用量自体を、例えば、注入器からの多数回の吸入などのいくつかの別々の自由な間隔の投与に、または眼に複数滴施与することにより、さらに分割することができる。
また、投与される当初用量を、所望の血漿濃度を迅速に達成するために前記上限を超えて増大させることができることを理解されたい。他方で、当初用量が、最適な用量よりも少なくてもよいし、一日用量を、特定の状況に応じて治療経過の間に段々に増大させることもできる。望ましい場合にはまた、一日用量を、投与のために複数回用量に、例えば1日当たり2回から4回に分割することができる。
局所投与または選択的摂取の場合には、薬物の有効局所濃度は、血漿濃度とは関連せず、当分野で知られている他の手順を使用して、所望の投与量を決定することができる。
前記の検討および下記の実施例において、次の略語は次の意味を有する。略語が定義されていない場合、それは、その一般に認められている意味を有する。
bm=ブロード多重項
BOC=tert−ブトキシカルボニル
bd=ブロード二重項
bs=ブロード一重項
CDI=1,1O−カルボジイミダゾール
d=二重項
dd=二重項の二重項
dq=四重項の二重項
dt=三重項の二重項
DMF=ジメチルホルムアミド
DMAP=ジメチルアミノピリジン
DMSO=ジメチルスルホキシド
eq.=当量
g=グラム
h=時間
HPLC=高圧液体クロマトグラフィー
HATU=N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イル−メチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド
LG=脱離基
m=多重項
M=モル
M%=モルパーセント
max=最大
meq=ミリ当量
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mm=ミリメートル
mmol=ミリモル
q=四重項
s=一重項
tまたはtr=三重項
TBS=トリブチルシリル
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
p−TLC=分取薄層クロマトグラフィー
μL=マイクロリットル
N=規定度
MeOH=メタノール
DCM=ジクロロメタン
HCl=塩酸
ACN=アセトニトリル
MS=質量分析
rt=室温
EtOAc=酢酸エチル
EtO=エトキシ
Ac=アセテート
NMP=1−メチル−2−ピロリジノン
μL=マイクロリットル
J=結合定数
NMR=核磁気共鳴
MHz=メガヘルツ
Hz=ヘルツ
m/z=質量電荷比
min=分
Boc=tert−ブトキシカルボニル
CBZ=ベンジルオキシカルボニル
DCC=1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
PyBop=ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
(実施例1)
(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:(2−(メチルアミノ)−5−ニトロフェニル)メタノールの調製
メチルアミン(40%水溶液、3.05mL、0.040mol)を、ジメチルスルホキシド(20mL)中の(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)メタノール(2.0g、0.013mol)に加え、混合物を45℃で30分間加熱する。反応を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.97;MS(m/z):(M−H)181.0。
ステップ2:1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.92g、0.012mol)をアセトニトリル(20mL)中の(2−(メチルアミノ)−5−ニトロフェニル)メタノール(1.89g、0.012mol)に加え、混合物を60℃で6時間加熱する。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.09分;MS(m/z):(M−H)207.0。
ステップ3.6−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
鉄粉末(2.32g、0.042mol)を、エタノール(40mL)および水(20mL)中の1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(2.2g、0.011mol)および塩化アンモニウム(5.62g、0.106mol)に90℃で少量ずつ加える。混合物を激しく攪拌し、1時間加熱し、室温に冷却し、ジクロロメタン(500mL)で希釈する。混合物をセライトで濾過し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が茶色の固体として得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.258分;MS(m/z):(M+H)178.9。
ステップ4.1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジルの調製
クロロギ酸ベンジル(1.7mL、0.011mol)をジクロロメタン(25mL)中の6−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(2.0g、0.011mol)およびピリジン(1.33mL、0.017mol)に0℃で滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、室温に加温し、次いで水で希釈する。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.07分;MS(m/z):(M+H)313.1。
ステップ5:(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
リチウムt−ブトキシド(THF中1.0Mの溶液、13.53mL、0.014mol)を、DMF(10mL)中の1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジル(1.76g、0.006mol)および(S)−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(1.42g、0.007mol)に0℃で滴加する。混合物を室温に加温し、14時間攪拌する。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製すると、表題化合物が得られる。(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.45分;MS(m/z):(M+H)378.3。
ステップ6:(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(1.5g、0.004mol)および50%トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン(5mL)を室温で1時間攪拌する。混合物を蒸発させると、表題化合物がTFA塩として得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=2.621分;MS(m/z):(M+H)278.3。
ステップ7:(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
無水酢酸(0.187mL、0.0012mol)を、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.42g、0.0015mol)およびピリジン(0.36mL、0.0045mol)に0℃で滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を分取TLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物が得られる。(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.172分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.49(d,J=5.8Hz,2H)、7.11(d,J=9.6Hz,1H)、5.24(s,2H)、4.71(m,1H)、4.09(t,J=8.3Hz,1H)、3.71(dd,J=8.0,2.9Hz,1H)、3.41(dd,J=5.5,5.1Hz,2H)、3.25(s,3H)、1.82(s,3H);C1517のMS m/z 320.1(M+H)
(実施例2)
(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミドの調製
Figure 2009526832
無水プロピオン酸(0.23mL、0.0018mol)を、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.50g、0.0018mol)およびピリジン(0.44mL、0.0054mol)に0℃で滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を分取TLC(10%MeOH/DCM)により精製すると表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.53分。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 8.16(br s,1H)、7.47(d,J=9Hz,2H)、7.10(d,J=9Hz,2H)、5.24(s,2H)、4.71〜4.69(m,1H)、4.08(t,J=9Hz,1H)、3.74〜3.69(m,1H)、3.43〜3.25(m,5H)、2.10(q,J=9Hz,2H)、0.94〜0.85(m,3H);C1619のMS m/z 334.2(M+H)
(実施例3)
(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチルの調製
Figure 2009526832
クロロギ酸メチル(0.196mL、0.0021mol)を、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.49g、0.0018mol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(0.685mL、0.0053mol)に0℃で滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を分取TLC(10% MeOH/DCM)により精製すると表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.486分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.47(d,J=9.9Hz,2H)、7.11(d,J=8.2Hz,1H)、5.24(s,2H)、4.71(m,1H)、4.09(t,J=8.8Hz,1H)、3.75(dd,J=6.3,2.9Hz,1H)、3.53(s,3H)、3.33(t,J=5.5Hz,2H)、3.25(s,3H);C1517のMS m/z 336.1(M+H)
(実施例4)
(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
1,1’−カルボニルジイミダゾール(2.78g、17.02mmol)を、(2−アミノ−5−ニトロ−フェニル)−メタノール(2.60g、15.4mmol)のジオキサン(20mL)懸濁液に1回で加え、混合物を室温で一晩攪拌する。反応を0.1NのHCl(25mL)でクエンチし、続いて酢酸エチル(50mL×3)で抽出する。合わせた有機相を水(50mL)、飽和NaCO(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、減圧下に濃縮する。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製すると、表題化合物が得られる。
ステップ2:1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
ヨウ化メチル(0.57mL、9.27mmol)をDMF(20mL)中の6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.90g、4.63mmol)および炭酸カリウム(1.60g、11.57mmol)に加える。混合物を16時間攪拌し、水で希釈する。生じた沈殿物を濾過し、乾燥させると、表題化合物が得られる。
ステップ3:6−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
鉄(0.6g、10.80mmol)を、激しく攪拌されている1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(750mg、3.60mmol)および塩化アンモニウム(1.92g、36.00mmol)のエタノール(20mL)および水(10mL)溶液に80℃で少量ずつ加える。混合物を攪拌し、2時間加熱し、ジクロロメタン(200mL)で希釈し、濾過する。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。
ステップ4:2−ヒドロキシ−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)プロパン酸(R)−メチルの調製
アセトニトリル(5mL)中の6−アミノ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(580mg、3.53mmol)、リチウムトリフラート(605mg、3.88mmol)およびメチル−(R)−グリシデート(396mg、3.88mmol)を50℃で一晩加熱する。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を、酢酸エチルで溶離して短いシリカゲルカラムで濾過することにより精製し、次のステップでそのまま使用する。
ステップ5:(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸メチルの調製
アセトニトリル(20mL)中の(R)−2−ヒドロキシ−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)プロパン酸メチル(前記ステップ4から)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.14g、7.06mmol)を室温で一晩攪拌する。混合物を0.1NのHCl(10mL)で希釈し、生じた淡黄色の沈殿物を濾過し、水で洗浄し、真空下に乾燥させると、(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1、4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチルエステルが得られる。
ステップ6:(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
アンモニア(メタノール中2Mの溶液、2.5mL、5mmol)および(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(50mg、0.16mmol)を室温で一晩攪拌する。混合物を乾燥するまで蒸発させ、生じた固体を冷メタノールで洗浄し、真空下に乾燥させると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO,)δ 7.87(br s,1H)、7.60(br s,1H)、7.54〜7.52(m,2H)、7.12〜7.09(m,1H)、5.24(s,2H)、5.01(dd,J=6.0Hz,9.6Hz,1H)、4.25(t,J=9.3Hz,1H)、3.98(dd,J=6.0Hz,8.8Hz,1H)、3.25(s,3H);C1313のMS m/z 292.0(M+H)
(実施例5)
(R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
メチルアミン(メタノール中2Mの溶液、2.5mL、5mmol)および(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(実施例4、ステップ6参照)を室温で一晩攪拌する。混合物を乾燥するまで蒸発させ、生じた固体を冷メタノールで洗浄し、真空下に乾燥させると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO,)δ 8.37(br d,J=4.94Hz,1H)、7.53〜7.51(m,2H)、7.12〜7.08(m,1H)、5.23(s,2H)、5.05(dd,J=6.04Hz,9.61Hz,1H)、4.25(t,J=9.61Hz,,1H)、3.99(dd,J=6.04Hz,8.79Hz 1H)、3.25(s,3H)、2.64(d,J=4.39Hz,2H);C1415のMS m/z 306.5(M+H)
(実施例6)
(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸フルオロメチルの調製
Figure 2009526832
クロロギ酸クロロメチル(0.058g、0.0005mol)を、アセトニトリル(4mL)中のフッ化カリウム(0.168g、0.003mol)および18−クラウン−6(0.057g、0.0002mol)に滴加し、室温で12時間攪拌する。反応を0℃に冷却し、アセトニトリル(2mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.2g、0.0007mol)およびトリエチルアミン(0.15mL、0.0015mol)の混合物を滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで室温に加温する。反応混合物をエーテルで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を分取TLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.623分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.48(d,J=5.8Hz,2H)、7.12(d,J=9.6Hz,1H)、5.66(d,J=53.3Hz,2H)、5.24(s,2H)、4.71(m,1H)、4.09(t,J=8.3Hz,1H)、3.72(dd,J=8.0,2.9Hz,1H)、3.40(q,J=5.5,5.1Hz,2H)、3.24(s,3H);C1516のMS m/z 353.9(M+H)
(実施例7)
(R)−6−(5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
Figure 2009526832
ステップ1:(R)−6−(5−(ヒドロキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
テトラヒドロフラン(THF中1.0Mの溶液、19.2mL、0.0192mol)のリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを、テトラヒドロフラン(35mL)中の1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジル(3.00g、0.0096mol)に−78℃で加え、30分間攪拌する。酪酸(R)−(−)−グリシジル(1.50mL、0.0106mol)を加え、混合物を室温に加温し、一晩攪拌する。反応をジクロロメタンで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(20%ヘキサン/EtOAc)により精製すると、表題化合物が得られる。C1314でのMS、m/z 279.3(M+H)
ステップ2:メタンスルホン酸(R)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルの調製
塩化メタンスルホニル(0.77mL、0.010mol)を0℃で、ジクロロメタン(25mL)中の(R)−6−(5−(ヒドロキシメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(2.9g、0.010mol)およびトリエチルアミン(2.09mL、0.015mol)に滴加し、混合物を45分間攪拌する。反応を、飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、生成物が得られ、これを、精製することなく次のステップでそのまま使用する。C1416SでのMS m/z 357.3(M+H)
ステップ3:(R)−6−(5−(アジドメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
ジメチルホルムアミド(15ml)中のメタンスルホン酸(R)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル(3.2g、0.0090mol)およびアジ化ナトリウム(2.92g、0.045mol)を70℃で16時間加熱する。反応を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製すると、表題化合物が得られる。C1313でのMS、m/z 304.3.3(M+H)
ステップ4:(R)−6−(5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
ジオキサン(20mL)中のビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2、5−ジエン(0.43mL、0.0040mol)および(R)−6−(5−(アジドメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.6g、0.0020mol)を、70℃で14時間加熱する。溶媒を減圧下に除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.48分;H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 7.77〜7.72(m,1H)、7.32〜7.16(m,2H)、6.88〜6.85(m,1H)、5.15〜5.03(m,3H)、4.78(d,J=6Hz,2H)、4.16〜4.10(m,1H)、3.98〜3.93−1H)、3.34(s,3H);C1515のMS m/z 330.1(M+H)
(実施例8)
(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:酢酸(2,3−ジフルオロベンジル)の調製
無水酢酸(7.29mL、0.071mol)を0℃で、ジクロロメタン(100mL)中の2,3−ジフルオロベンジルアルコール(8.5g、0.059mol)およびジイソプロピルエチルアミン(20.5mL、0.118 mol)に加え、0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応をジクロロメタンで希釈し、有機層を分離し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.152分;MS(m/z):(M+H) 187.2。
ステップ2:酢酸2,3−ジフルオロ−5−ニトロベンジルの調製
酢酸2,3−ジフルオロベンジル(8g、0.043mol)を−10℃で、発煙硝酸(40mL)に滴加し、その温度で1時間攪拌する。反応を氷水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、所望の5−ニトロ(40%)および4−ニトロ(60%)位置異性体の混合物が得られる。混合物を、次のステップでそのまま使用する。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.135および5.353分;MS(m/z):(M−H)230.0。
ステップ3:(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)メタノールの調製
6:1のメタノール−水(30ml)中の炭酸カリウム(3.584g、0.026mol)および酢酸2,3−ジフルオロ−5−ニトロベンジル(混合物、ステップ2、3.0g、0.013mol)を室温で1時間攪拌する。メタノールを減圧下に除去し、残りの水溶液を2NのHClで酸性化し、酢酸エチルで抽出する。抽出物を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。生じた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が4−および5−ニトロ位置異性体の混合物として得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.733分;MS(m/z):(M−H) 188.1。
ステップ4:(3−フルオロ−2−(メチルアミノ)−5−ニトロフェニル)メタノールの調製
ジメチルスルホキシド(20mL)中のメチルアミン(水中40重量%、1.2mL、0.017mol)および(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)メタノール(1.1g、0.0058mol)を100℃で30分間加熱する。反応混合物を氷水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、次のステップでそのまま使用するために適切な4−および5−ニトロ位置異性体の混合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.49および4.23分;MS(m/z):(M−H)199.0。
ステップ5:8−フルオロ−1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
アセトニトリル(20mL)中の1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.07g、0.007mol)および(2−アミノメチル−3−フルオロ−5−ニトロフェニル)メタノール(1.1g、0.0055mol)を60℃で6時間加熱する。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.48分;MS(m/z):(M−H)225.0。
ステップ6:6−アミノ−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
鉄粉末(0.63g、0.012mol)を、エタノール(20mL)および水(10mL)中の8−フルオロ−1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.65g、0.003mol)および塩化アンモニウム(1.52g、0.029mol)に90℃で少量ずつ加える。反応混合物を激しく攪拌し、1時間加熱し、室温に冷却し、ジクロロメタン(500mL)で希釈する。混合物をセライトで濾過し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=2.22分;MS(m/z):(M+H)197.1。
ステップ7:(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸メチルの調製
アセトニトリル中の6−アミノ−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.54g、0.0023mol)、オキシラン−2−カルボン酸(R)−メチル(0.26g、0.0023mol)およびトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(0.398g、0.0023mol)を70℃で12時間加熱する。反応を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が得られる。(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.602分;MS(m/z):(M+H) 299.2。
ステップ8:3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸(R)−メチルの調製
アセトニトリル(5mL)中の3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン酸(R)−メチル(0.60g、0.0021mol)および1,1−カルボニルジイミダゾール(0.417g、0.0026mol)を攪拌し、60℃で12時間加熱する。反応を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.201分;MS(m/z):(M+H)325.1。
ステップ9:(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
メタノール中のアンモニア(4mL、2M溶液)を(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(0.2g、0.00062mol)に0℃で加え、2時間攪拌する。反応を蒸発させ、残渣をメタノールで粉砕すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.33分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.54(dd,J=12.9,2.5Hz,1H)、7.36(d,J=1.6Hz,1H)、5.22(s,2H)、5.04(q,J=5.8,3.9Hz,1H)、4.24(t,J=9.3Hz,1H)、3.99(q,J=5.8,3.3Hz,1H)、3.36(d,J=6.0Hz,3H);C1312FNのMS m/z 310.2(M+H)
(実施例9)
(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−N−メチル−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
メタノール中のメチルアミン(4mL、2M溶液)を(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(0.2g、0.00062mol)に0℃で加え、2時間攪拌する。反応を蒸発させ、残渣をメタノールで粉砕すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.49分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.53(dd,J=12.6,2.5Hz,1H)、7.36(d,J=1.6Hz,1H)、5.22(s,2H)、5.07(q,J=5.8,3.9Hz,1H)、4.24(t,J=9.3Hz,1H)、4.0(q,J=5.8,3.3Hz,1H)、3.36(d,J=6.0Hz,3H)、2.65(d,J=4.7Hz,3H);C1414FNのMS m/z 324.2(M+H)
(実施例10)
(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジルの調製
クロロギ酸ベンジル(0.72mL、0.0051mol)を、ジクロロメタン(15mL)中の6−アミノ−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.9g、0.005mol)およびピリジン(0.73mL、0.010mol)に0℃で滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、室温に加温し、次いで、水で希釈する。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.489分;MS(m/z):(M+H)331.1。
ステップ2:(S)−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
リチウムt−ブトキシド(THF中1.0Mの溶液、8.7mL、0.009mol)を0℃で、DMF(10mL)中の8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジル(1.2g、0.004mol)および(3−クロロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.91g、0.0045mmol)に滴加する。混合物を室温に加温し、14時間攪拌する。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.817分;MS(m/z):(M+H)396.3。
ステップ3:(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
(S)−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.6g、0.0022mol)を50%TFA/DCM(4mL)と共に室温で1時間攪拌する。反応混合物を蒸発させると、表題化合物がTFA塩(0.55g、97%)として得られる;(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=2.869分;MS(m/z):(M+H)296.1。
ステップ4.(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
無水酢酸(0.113mL、0.0011mmol)を0℃で、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.30g、0.00102mol)およびピリジン(0.24mL、0.0034mol)に滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をPTLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物(0.15g、48%)が得られる;(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.456分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.50(dd,J=12.8,2.6Hz,1H)、7.29(d,J=1.7Hz,1H)、5.22(s,2H)、4.74(m,1H)、4.09(t,J=9.0Hz,1H)、3.71(q,J=6.3,2.8Hz,1H)、3.41(q,J=5.5,5.1Hz,2H)、3.36(d,J=6.0Hz,3H)、 1.83(s,3H);C1516FNのMS m/z 338.1(M+H)
(実施例11)
(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミドの調製
Figure 2009526832
無水プロピオン酸(0.145mL、0.0011mmol)を0℃で、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.30g、0.00102mol)およびピリジン(0.24mL、0.0034mol)に滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をPTLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.685分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.51(dd,J =12.9,2.5Hz,1H)、7.29(d,J =1.7Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.73(m,1H)、4.08(t,J=9.1Hz,1H)、3.71(q,J =6.3,2.8Hz,1H)、3.41(q,J =5.5,5.1Hz,2H)、3.36(d,J =6.0Hz,3H)、2.08(q,J =7.4,7.7Hz,2H)、0.94(t,J=5.8Hz,3H);C1618FNのMS m/z 352.1(M+H)
(実施例12)
(3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸(S)−メチルの調製
Figure 2009526832
クロロギ酸メチル(0.06mL、0.0008mol)を0℃で、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.2g、0.0006mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、0.00013mol)に滴加する。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をPTLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.805分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.50(dd,J=12.8,2.6Hz,1H)、7.29(d,J=1.7Hz,1H)、5.23(s,2H)、4.72(m,1H)、4.09(t,J=9.0Hz,1H)、3.71(dd,J=6.3,2.8Hz,1H)、3.53(s,3H)、3.41(q,J=5.5,5.1Hz,2H)、3.36(d,J=6.0Hz,3H);C1516FNのMS m/z 354.2。
(実施例13)
(S)−N−((3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:(2,3,6−トリフルオロフェニル)メタノールの調製
ホウ水素化ナトリウム(2.411g、0.064mol)を0℃で、メタノール(100mL)中の2,3,6−トリフルオロベンズアルデヒド(8.5g、0.053mol)に加える。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、氷を加えることによりクエンチする。メタノールを真空下に除去し、残渣をジクロロメタンで希釈する。有機層を分離し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.667分;MS(m/z):(M+H)163.2。
ステップ2:酢酸2,3,6−トリフルオロベンジルの調製
無水酢酸(5.48mL、0.054mol)を、ジクロロメタン(100mL)中の(2,3,6−トリフルオロフェニル)メタノール(8.0g、0.049mol)およびピリジン(5.86mL、0.074mol)に加え、混合物を室温で一晩攪拌する。反応を2Nの塩酸水溶液で希釈し、有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.152分;MS(m/z):(M+H)205.1。
ステップ3:酢酸2,3,6−トリフルオロ−5−ニトロベンジルの調製
酢酸2,3,6−トリフルオロベンジル(9.0g、0.044mol)を発煙硝酸(40mL)に−10℃で滴加し、その温度で1時間攪拌する。次いで、反応混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.232;MS(m/z):(M−H)248.0。
ステップ4:(2,3,6−トリフルオロ−5−ニトロフェニル)メタノールの調製
塩酸(6N、25mL)および酢酸2,3,6−トリフルオロ−5−ニトロベンジル(5.0g、0.020mol)を60℃で3時間加熱する。重炭酸ナトリウム水溶液で、混合物をpH=8に調節し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.890分;MS(m/z):(M−H) 206.1。
ステップ5:(2,5−ジフルオロ−6−(メチルアミノ)−3−ニトロフェニル)メタノールの調製
ジメチルスルホキシド(20mL)中のメチルアミン(水中40重量%、1.32mL、0.021mol)および(2,3,6−トリフルオロ−5−ニトロフェニル)メタノール(2.2g、0.011mol)を100℃で30分間加熱する。反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物(1.58g、68%)が得られる;(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.483;MS(m/z):(M−H)217.0。
ステップ6:5,8−ジフルオロ−1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
アセトニトリル(20mL)中の1,1−カルボニルジイミダゾール(1.41g、0.009mol)および(2、5−ジフルオロ−6−(メチルアミノ)−3−ニトロフェニル)メタノール(1.58g、0.0073mol)を60℃で6時間加熱する。反応混合物を水で希釈し、生じた沈殿物を集め、真空下に表題化合物を乾燥させる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.77分;MS(m/z):(M−H)243.0。
ステップ7:6−アミノ−5,8−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
鉄粉末(0.81g、0.015mol)を、エタノール(20mL)および水(10mL)中の5,8−ジフルオロ−1−メチル−6−ニトロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.9g、0.004mol)および塩化アンモニウム(1.95g、0.037mol)に90℃で少量ずつ加える。反応混合物を激しく攪拌し、1時間加熱し、室温に冷却し、ジクロロメタン(500mL)で希釈する。混合物をセライトで濾過し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.25分;MS(m/z):(M+H)214.9。
ステップ8:5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジルの調製
クロロギ酸ベンジル(0.51mL、0.004mol)を、ジクロロメタン(15mL)中の6−アミノ−5,8−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.7g、0.0033mol)およびピリジン(0.52mL、0.0065mol)の混合物に0℃で滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、室温に加温し、次いで、水で希釈する。有機層を分離し、2N塩酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=5.616分;MS(m/z):(M+H)348.1。
ステップ9:(S)−(3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
リチウムt−ブトキシド(THF中1.0Mの溶液、6.2mL、0.006mol)を0℃で、DMF(10mL)中の5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イルカルバミン酸ベンジル(0.9g、0.0025mol)および(3−クロロ−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.65g、0.0031mol)に滴加する。混合物を室温に加温し、14時間攪拌する。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=4.927分;MS(m/z):(M+H)396.3。
ステップ10:(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−5,8−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オンの調製
(S)−(3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.6g、0.0022mol)を50%TFA/DCM(4mL)と共に室温で1時間攪拌する。反応混合物を蒸発させると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=2.751分;MS(m/z):(M+H)314.0。
ステップ11:(S)−N−((3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミドの調製
無水酢酸(0.113mL、0.0011mmol)を0℃で、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.30g、0.00102mol)およびピリジン(0.24mL、0.0034mol)に滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣を分取TLC(10%MeOH/DCM)により精製すると、生成物(0.15g、48%)が得られる;(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.254分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.55(m,1H)、5.32(s,2H)、4.74(m,1H)、4.04(t,J=8.2Hz,1H)、3.68(q,J=6.0 ,2.5Hz,1H)、3.41(q,J=5.2 ,4.9Hz,2H)、3.36(d,J=6.0Hz,3H)、1.83(s,3H);C1515のMS m/z 356.4(M+H)
(実施例14)
(S)−(3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチルの調製
Figure 2009526832
無水プロピオン酸(0.145mL、0.0011mmol)を0℃で、ジクロロメタン(5mL)中の(S)−6−(5−(アミノメチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−8−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン(0.30g、0.00102mol)およびピリジン(0.24mL、0.0034mol)に滴加する。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、室温に加温する。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、クエン酸およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させる。残渣をPTLC(10% MeOH/DCM)により精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、10分間にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=3.511分;H NMR(300MHz,DMSO−d)7.54(m,1H)、5.32(s,2H)、4.75(m,1H)、4.04(t,J=8.2Hz,1H)、3.69(q,J=6.0,2.5Hz,1H)、3.41(q,J=5.2,4.9Hz,2H)、3.36(d,J=6.6Hz,3H)、2.11(q,J=7.4,7.7Hz,2H)、0.98(t,J=7.4Hz,3H);C1515のMS m/z 370.4(M+H)
(実施例15)
N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1:{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−ニトロフェニル}酢酸の調製
冷たい(−10℃)(2,3−ジフルオロフェニル)酢酸(40.0g、232mmol)の濃硫酸(120mL)溶液に、硝酸(21mL、70%水溶液、0.33mol)および濃硫酸(40mL)の冷たい混合物(0℃)を5分間にわたって加える。20分後に、混合物を氷水(1L)に注ぎ、CHCl(3×300mL)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮すると、(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)酢酸および(2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル)酢酸(95%)の混合物が得られる。この混合物を、さらに精製することなく、次のステップでそのまま使用する。前記立体異性体混合物(52g、0.24mol)のDMSO(100mL)溶液に、N−ベンジルメチルアミン(175mL、1.36mol)を加える。混合物を80℃で17時間攪拌し、23℃に冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(30g、HO1L中)で希釈し、エーテル(3×300mL)で抽出する。次いで、水性層を12MのHCl水溶液で、pH=4まで酸性化し、CHCl(4×300mL)で抽出する。合わせたCHCl抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,CDCl):2.64(s,1H)、2.70(s,3H)、3.82(s,2H)、4.15(d,J=1.8Hz,2H)、7.27(m,5H)、7.90(dd,J=2.7Hz,J=11.4Hz,1H)、7.95(m,1H)。
ステップ2.2−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−ニトロフェニル}エタノールの調製
−25℃の冷たい{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−ニトロフェニル}酢酸(12.5g、39.3mmol)のTHF(100mL)溶液に、BH・SMe(9.6mL、101mmol)を加える。混合物を23℃に加温し、17時間攪拌し、次いで、NaOH(3.0M、70mL)水溶液で処理し、還流で1.3時間加熱する。混合物を23℃に冷却し、1.0MのHCl水溶液で、pH=7に中和し、EtOAc(3×300mL)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中5%から25%酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,CDCl):1.81(bs,1H)、2.76(d,J=2.1Hz,3H)、3.08(t,J=6.6Hz,2H)、3.89(m,2H)、4.20(d,J=1.5Hz,2H)、7.31(m,5H)、7.81(dd,J=2.7Hz,J=12.0Hz,1H)、7.97(m,1H)。
ステップ3.N−ベンジル−N−{2−フルオロ−6−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−ニトロフェニル}−N−メチルアミンの調製
2−{2−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−ニトロフェニル}エタノール(11.1g、36.5mmol)のDMF(60mL)溶液に23℃で、イミダゾール(4.96g、73mmol)および塩化tert−ブチルジメチルシリル(6.6g、43.8mmol)を加える。反応混合物を23℃で17時間攪拌し、飽和NHCl水溶液(500mL)で希釈し、CHCl(3×200mL)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中0%からから10%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,CDCl):0.01(s,6H)、0.85(s,9H)、2.73(d,J=1.8Hz,3H)、3.05(t,J=6.6Hz,2H)、3.86(t,J=6.6Hz,2H)、4.20(d,J=2.1Hz,2H)、7.32(m,5H)、7.79(dd,J=2.7Hz,J=11.7Hz,1H)、8.02(t,J=1.5Hz,1H)。
ステップ4.N−{4−アミノ−2−フルオロ−6−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニル}−N−ベンジル−N−メチルアミンの調製
N−ベンジル−N−{2−フルオロ−6−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−ニトロフェニル}−N−メチルアミン(15.0g 36.5mmol)およびNHCl(21.5g、21.5mol)の固体混合物に、EtOH(230mL)およびHO(115mL)を加える。反応混合物を還流に加熱し、鉄粉末(7.0g、125mmol)を3回で15分にわたって加える。生じた混合物を1時間加熱し、23℃に冷却し、CHCl(500mL)で希釈し、セライトで濾過する。層を分離し、有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮すると、表題化合物が得られ、これを、さらに精製することなく次のステップで使用する。H NMR(300MHz,CDCl):0.01(s,6H)、0.89(s,9H)、2.60(d,J=0.9Hz,3H)、2.95(bs,2H)、3.58(s,2H)、3.74(t,J=5.4Hz,2H)、4.07(s,2H)、6.26(dd,J=1.8Hz,J=9.9Hz,1H)、6.30(m,1H)、7.28(m,5H)。
ステップ5.4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニルカルバミン酸ベンジルの調製
N−{4−アミノ−2−フルオロ−6−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニル}−N−ベンジル−N−メチルアミン(14.2g、36.5mmol)のCHCl(400mL)溶液に23℃で、ピリジン(5.0mL、61.8mmol)およびCbzCl(5.55mL、38.9mmol)を加える。1時間後に、反応混合物をCHCl(300mL)で希釈し、NHCl水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中0%から10%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,CDCl):0.07(s,6H)、0.86(s,9H)、2.62(d,J=1.5Hz,3H)、2.97(t,J=7.2Hz,2H)、3.74(t,J=7.2Hz,2H)、4.09(s,2H)、5.20(s,2H)、6.57(s,1H)、6.78(d,J=1.5Hz,1H)、7.19〜7.42(m,11H)。
ステップ6.((5S)−3−{4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
リチウムt−ブトキシド溶液(92.6mL、1.0MのTHF溶液、92.6mmol)を、冷たい(0℃)4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニルカルバミン酸ベンジル(17.3g、33mmol)DMF(15mL)溶液に加える。次いで、固体の(2S)−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(13g、62mmol)を加え、溶液を23℃に加温し、20時間攪拌する。次いで、飽和NHCl水溶液(400mL)を加え、溶液をCHCl(3×300mL)で抽出する。合わせた有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中0%から25%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,CDCl):0.01(s,6H)、0.87(s,9H)、1.41(s,9H)、2.63(s,3H)、3.00(t,J=7.2Hz,2H)、3.48(m,2H)、3.77(m,3H)、3.99(t,J=9.0Hz,1H)、4.11(m,2H)、4.72(m,1H)、4.97(m,1H)、6.97(m,1H)、7.21〜7.42(m,6H)。
ステップ7.{(5S)−3−[4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
((5S)−3−{4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]フェニル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(5.67g、9.66mmol)のTHF(42mL)溶液に23℃で、EtN・3HF(4.68mL、28.7mmol)を加える。混合物を17時間攪拌し、酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和NHCl水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中20%から100%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):1.34(s,9H)、2.58(d,J=0.9Hz,3H)、2.89(t,J=7.5Hz,2H)、3.25(t,J=5.4Hz,2H)、3.56(m,2H)、3.75(m,1H)、3.96〜4.10(m,3H)、4.67(m,2H)、7.08(m,1H)、7.20〜7.37(m,7H)。
ステップ8.{(5S)−3−[3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−(メチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
{(5S)−3−[4−[ベンジル(メチル)アミノ]−3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(3.7g、7.8mmol)のMeOH(200mL)溶液に23℃で、20%Pd(OH)/C(2.0g)を加える。混合物をH雰囲気下に17時間攪拌し、セライトで濾過し、濃縮すると、表題化合物が得られる。この物質を、さらに精製することなく、次のステップでそのまま使用する(2.8g、94%);H NMR(300MHz,DMSO−d):1.35(s,9H)、2.70(t,J=6.9Hz,2H)、2.77(d,J=3.6Hz,3H)、3.23(t,J=5.4Hz,2H)、3.54(t,J=6.9Hz,2H)、3.70(dd,J=6.0Hz,J=9.0Hz,1H)、4.01(t,J=9.0Hz,1H)、4.53〜4.67(m,3H)、6.94(d,J=2.1Hz,1H)、7.24(m,2H)。
ステップ9.[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチルの調製
{(5S)−3−[3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−(メチルアミノ)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(1.4g、3.66mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.67g、4.14mmol)の固体混合物に23℃で、CHCN(28mL)を加える。混合物を65℃で3時間攪拌し、23℃に冷却し、酢酸エチル300mLで希釈する。有機相を飽和NHCl水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中10%から50%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):1.35(s,9H)、2.82(d,J=1.5Hz,3H)、2.92(t,J=8.4Hz,2H)、3.23(m,4H)、3.70(dd,J=6.0Hz,J=9.0Hz,1H)、4.02(t,J=9.0Hz,1H)、4.62(m,1H)、7.07〜7.21(m,3H)。
ステップ10:N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミドの調製
トリフルオロ酢酸(5mL)を、[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(330mg、0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、次いで濃縮する。粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンを、次のステップでそのまま使用する。無水酢酸(0.1mL、1.08mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.75mmol)を、冷たい(0℃)粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に加える。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、CHClで希釈する。有機溶液をNaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を分取HPLCにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、6分にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.704分;H NMR(300MHz,DMSO−d):1.82(s,3H)、2.82(d,J=1.5Hz,3H)、2.93(t,J=8.4Hz,2H)、3.24(t,J=8.7Hz,2H)、3.37(t,J=5.4Hz,2H)、3.64(dd,J=6.6Hz,J=9.3Hz,1H)、4.02(t,J=9.0Hz,1H)、4.66(m,1H)、7.10(m,2H)、8.22(t,J=6.0Hz,1H);MS(m/z):[M+H−CO=308.4。
(実施例16)
N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミドの調製
Figure 2009526832
トリフルオロ酢酸(5mL)を、[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(330mg、0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、濃縮する。得られた粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンを次のステップでそのまま使用する。無水プロピオン酸(0.11mL、0.85mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.74mmol)を、冷却された(0℃)粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に加える。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、CHClで希釈する。有機溶液をNaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を分取HPLCにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、6分にわたって0.1%TFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.807分;H NMR(300MHz,DMSO−d):0.97(t,J=7.8Hz,3H)、2.11(q,J=7.8Hz,2H)、2.82(d,J=1.5Hz,3H)、2.92(t,J=8.4Hz,2H)、2.72(t,J=8.7Hz,2H)、3.39(m,2H)、3.65(dd,J=6.0Hz,J=9.0Hz,1H)、4.02(t,J=9.0Hz,1H)、4.66(m,1H)、7.11(m,2H)、8.14(t,J=5.7Hz,1H);MS(m/z):[M+H−CO=322.0。
(実施例17)
[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチルの調製
Figure 2009526832
トリフルオロ酢酸(5mL)を、[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(330mg、0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、濃縮する。得られた粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンを、次のステップでそのまま使用する。クロロギ酸メチル(0.08mL、1.04mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.74mmol)を、冷却された(0℃)粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−9−フルオロ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のCHCl(20mL)溶液に加える。反応混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで、CHClで希釈する。次いで、有機溶液をNaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を分取HPLCにより精製すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、6分にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=2.008分;H NMR(300MHz,DMSO−d):2.82(d,J=1.5Hz,3H)、2.93(t,J=9.0Hz,2H)、3.25(t,J=9.0Hz,2H)、3.30(m,2H)、3.53(s,3H)、3.68(dd,J=6.3Hz,J=9.3Hz,1H)、4.03(t,J=9.0Hz,1H)、4.65(m,1H)、7.09(m,2H)、7.50(t,J=6.0Hz,1H);MS(m/z):[M+H−CO=324.1。
(実施例18)
(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1.4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンの調製
2−(2−アミノフェニル)エタノール(8.0g、58.3mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(10.4g、64.1mmol)の固体混合物に23℃で、CHCN(58mL)を加える。生じた混合物を23℃で1時間攪拌し、濃縮し、CHCl(700mL)で希釈する。有機相を0.5MのHCl水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物をEtOAc/ヘキサンから再結晶化させると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):3.09(t,J=4.8Hz,2H)、4.36(t,J=4.8Hz,2H)、6.92(m,1H)、7.05〜7.15(m,3H)、9.49(s,1H)。
ステップ2.1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンの調製
4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(4.9g、30mmol)のDMF(40mL)溶液に0℃で、NaH(1.38g、鉱油中60%、34.5mmol)を加える。混合物を0℃で20分間攪拌し、ヨードメタン(2.81mL、45mmol)を加える。氷浴を外し、混合物を23℃で30分間攪拌し、CHCl(400mL)で希釈する。有機溶液を0.5MのHCl水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中5%から25%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):2.95(t,J=6.6Hz,2H)、3.27(s,3H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、7.19(m,1H)、7.30(m,3H)。
ステップ3.1−メチル−7−ニトロ−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンの調製
冷たい(−10℃)1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(2.51g、14mmol)のHSO(5mL)溶液に、冷たいHNO(1.2mL、70%水溶液、19mmol)およびHSO(10mL)の混合物を5分にわたって加える。30分後に、混合物を氷水(0.5L)に注ぎ、CHCl(3×100mL)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中5%から30%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):3.14(t,J=6.6Hz,2H)、3.33(s,3H)、4.44(t,J=6.6Hz,2H)、7.55(d,J=9.0Hz,1H)、8.19(dd,J=2.7Hz,J=8.7Hz,1H)、8.27(d,J=2.7Hz,1H)。
ステップ4.7−アミノ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンの調製
1−メチル−7−ニトロ−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(2.75g、12mmol)のMeOH(320mL)溶液に23℃で、10%Pd/C(400mg)を加える。反応混合物を水素雰囲気下に23℃で17時間攪拌し、次いで、20%MeOH/CHClを用いてセライトで濾過する。濾液を濃縮し、粗製生成物を、EtOAc/ヘキサンから再結晶化させると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):2.75(t,J=6.6Hz,2H)、3.16(s,3H)、4.27(t,J=6.6Hz,2H)、5.07(s,2H)、6.46(m,2H)、6.92(d,J=8.4Hz,1H)。
ステップ5.(2R)−2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)アミノ]プロパン酸メチルの調製
7−アミノ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.82g、4.3mmol)のCHCN(20mL)溶液に23℃で、LiOTf(738mg、4.73mmol)およびグリシド酸R−メチル(0.47mL、5.4mmol)を加える。溶液を70℃で3日間加熱し、次いで、23℃に冷却し、濃縮する。粗製残渣を、シリカゲルカラムで、30%から70%の酢酸エチル−ヘキサンへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):2.80(t,J=6.6Hz,2H)、3.17(s,3H)、3.22(t,J=6.3Hz,1H)、3.36(m,1H)、3.62(s,3H)、4.23(m,1H)、4.28(t,J=6.6Hz,2H)、5.63(t,J=6.6Hz,1H)、5.68(d,J=6.0Hz,1H)、6.53(m,2H)、6.98(m,1H)。
ステップ6.(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチルの調製
(2R)−2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)アミノ]プロパン酸メチル(1.1g、3.7mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.2g、7.4mmol)の固体混合物に23℃でCHCN(15mL)を加える。生じた混合物を45℃で3時間攪拌し、23℃に冷却し、濃縮する。残渣を酢酸エチル(300mL)に入れ、0.5MのHCl水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製残渣を、シリカゲルカラムで、ヘキサン中60%から90%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):2.97(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(s,3H)、3.75(s,3H)、4.17(dq,J=1.5Hz,J=4.5Hz,1H)、4.37(m,3H)、5.33(dq,J=1.5Hz,J=4.8Hz,1H)、7.32 (m,1H)、7.51(m,2H)。
ステップ7.(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(0.20g、0.62mmol)のMeOH(5mL)中の混合物に0℃で、NHのMeOH溶液(3mL、2.0M、6.0mmol)を加える。懸濁液を同じ温度で2時間攪拌し、次いで濃縮する。粗製生成物をMeOH/CHClから再結晶化すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、6分にわたって0.1%TFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.84分;H NMR(300MHz,DMSO−d):2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(s,3H)、4.01(dd,J=6.0Hz,J=9.3Hz,1H)、4.27(t,J=9.3Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、5.02(dd,J=6.3Hz,J=9.3Hz,1H)、7.31(m,1H)、7.52(m,2H)、7.61(s,1H)、7.85(s,1H);MS(m/z):[M+H]=306.0。
(実施例19)
(5R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミドの調製
Figure 2009526832
(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボン酸メチル(181mg、0.57mmol)のMeOH(5mL)溶液に0℃で、メチルアミン(MeOH中2.0Mの溶液1.2mL、2.4mmol)を加える。懸濁液を同じ温度で1時間攪拌し、次いで、濃縮すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、5分にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.89分;H NMR(300MHz,DMSO−d):2.65(d,J=4.5Hz,3H)、2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.26(s,3H)、4.02(dd,J=5.7Hz,J=9.0Hz,1H)、4.28(t,J=9.3Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、5.06(dd,J=5.7Hz,J=9.6Hz,1H)、7.32(m,1H)、7.53(m,2H)、8.38(m,1H);MS(m/z):[M+H]=320.0。
(実施例20)
N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミドの調製
Figure 2009526832
ステップ1.(2R)−2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチルの調製
7−アミノ−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(1.92g、10mmol)のCHCN(40mL)溶液に23℃で、LiOTf(1.72g、11mmol)、続いて(2S)−オキシラン−2−イルメチルカルバミン酸tert−ブチル(2.17g、12.5mmol)を加える。70℃で17時間加熱した後に、反応混合物を冷却し、濃縮する。残渣を、シリカゲルカラムで、30%から75%の酢酸エチル−ヘキサンへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):1.37(s,9H)、2.79(t,J=6.6Hz,2H)、2.83〜3.06(m,4H)、3.09(s,3H)、3.62(m,1H)、4.28(t,J=6.6Hz,2H)、4.87(d,J=4.8Hz,1H)、5.50(m,1H)、6.49(m,2H)、6.75(m,1H)、6.96(d,J=9.3Hz,1H)。
ステップ2.tert−ブチル−[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバメートの調製
(2R)−2−ヒドロキシ−3−[(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸tert−ブチル(1.58g、4.3mmol)および1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.4g、8.6mmol)の固体混合物に23℃で、CHCN(20mL)を加える。生じた混合物を65℃で2時間攪拌し、23℃に冷却し、濃縮する。残渣を酢酸エチル(300mL)に入れ、有機溶液を0.5MのHCl水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。残渣を、シリカゲルで、ヘキサン中30%から70%の酢酸エチルへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):1.35(s,9H)、2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(m,5H)、3.79(dd,J=6.0Hz,J=9.0Hz,1H)、4.11(t,J=9.0Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、4.69(m,1H)、7.22(m,1H)、7.31(d,J=8.4Hz,1H)、7.46(m,2H)。
ステップ3. N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミドの調製
トリフルオロ酢酸(3mL)をtert−ブチル−[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバメート(313mg、0.81mmol)のCHCl(10mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、濃縮する。得られた粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンを、さらに精製することなく、次のステップでそのまま使用する。無水酢酸(0.32mL、1.2mmol)を、冷却された(0℃)7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のピリジン(5mL)溶液に加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、CHCl(300mL)で希釈し、1.0MのHCl水溶液、NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、塩化メチレン中0から5%のメタノールへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。HPLC(SYMMETRY C18 3.5μM、4.6×30mmカラム;勾配溶離、6分にわたって0.1%のTFAを伴う2%〜98%のMeCN;2mL/分速):保持時間=1.975分;H NMR(300MHz,DMSO−d):1.83(s,3H)、2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(s,3H)、3.41(t,J=5.7Hz,2H)、3.73(dd,J=6.3Hz,J=9.3Hz,1H)、4.11(t,J=9.0Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、4.72(m,1H)、7.30(m,1H)、7.47(m,2H)、8.23(t,J=5.7Hz,1H);MS(m/z):[M+H]=334.3。
(実施例21)
N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミドの調製
Figure 2009526832
トリフルオロ酢酸(3mL)を、tert−ブチル−[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバメート(313mg、0.81mmol)のCHCl(10mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、濃縮する。得られた粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンをさらに精製することなく、次のステップでそのまま使用する。無水プロピオン酸(0.11mL、0.85mmol)を、冷却された(0℃)粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のピリジン(5mL)溶液に加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、CHCl(300mL)で希釈する。有機溶液を1.0MのHCl水溶液、NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、塩化メチレン中0から5%のメタノールへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):0.95(t,J=7.8Hz,3H)、2.11(q,J=7.8Hz,2H)、2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(s,3H)、3.41(t,J=5.7Hz,2H)、3.74(dd,J=6.3Hz,J=9.0Hz,1H)、4.11(t,J=9.0Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、4.71(m,1H)、7.30(m,1H)、7.49(m,2H)、8.16(t,J=6.0Hz,1H);MS(m/z):[M+H]=348.0。
(実施例22)
[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチルの調製
Figure 2009526832
トリフルオロ酢酸(3mL)を、tert−ブチル−[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバメート(313mg、0.81mmol)のCHCl(10mL)溶液に23℃で加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、濃縮する。得られた粗製7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オンをさらに精製することなく、次のステップでそのまま使用する。クロロギ酸メチル(0.5mL、6.47mmol)を冷却された(0℃)7−[(5S)−5−(アミノメチル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル]−1−メチル−4,5−ジヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−2(1H)−オン(0.81mmol)のピリジン(5mL)溶液に加える。反応混合物を23℃で60分間攪拌し、CHCl(300mL)で希釈する。有機溶液を1.0MのHCl水溶液、NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。粗製生成物を、シリカゲルカラムで、塩化メチレン中0から5%のメタノールへと極性が高まる勾配で溶離するクロマトグラフィーにより精製する。該当するフラクションを合わせ、濃縮すると、表題化合物が得られる。H NMR(300MHz,DMSO−d):2.96(t,J=6.6Hz,2H)、3.25(s,3H)、3.38(m,2H)、3.53(s,3H)、3.77(dd,J=6.0Hz,J=9.0Hz,1H)、4.12(t,J=9.0Hz,1H)、4.35(t,J=6.6Hz,2H)、4.70(m,1H)、7.30(m,1H)、7.46〜7.55(m,3H);MS(m/z):[M+H]=350.0。

Claims (19)

  1. 式Iの化合物または薬学的に許容できるその塩
    Figure 2009526832
    [式中、
    Xは、次式i、ii、iiiまたはiv
    Figure 2009526832
    の構造であり、
    Gは、OまたはSであり、
    Uは、−(CR−またはCFであり、
    Wは、
    (a)CHNHC(=O)R
    (b)CHNHC(=S)R
    (c)CHNH−het、
    (d)CHO−het、
    (e)CHS−het、
    (h)CHhet、
    (i)C(=O)NHRまたは
    (h)CHOHであり、
    、YおよびYは独立に、
    (a)CH、
    (b)N、
    (c)N−Oまたは
    (d)CFであり、
    Zは、1〜3個のフルオロで置換されていてもよいC1〜4アルキルであり、
    は、
    (a)NH
    (b)NHC1〜6アルキル、
    (c)C1〜6アルキル、
    (d)C2〜6アルケニル、
    (e)C3〜7シクロアルキル、
    (e)(CHC(=O)C1〜4アルキル、
    (f)OC1〜6アルキル、
    (g)SC1〜6アルキルまたは
    (h)(CH3〜7シクロアルキルであり、
    は、(a)H、
    (f)C1〜6アルキル、
    (g)C2〜6アルケニル、
    (h)C3〜7シクロアルキルまたは
    (i)−OC1〜4アルキルであり、
    およびRは独立に、
    (d)H、
    (e)C1〜6アルキルであるか、
    (f)RおよびRは、それらが結合している炭素原子と一緒に、C3〜7シクロアルキルを形成し、
    hetは、酸素、イオウおよび窒素からなる群から選択される1〜4個のヘテロ原子を環内に有する5員または6員の複素環であり、ここで、het中の各炭素原子は、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜7シクロアルキル、ハロ、OR、SR、CN、NO、NR、オキソ、CF、OCF、C(=O)C1〜4アルキル、OC(=O)C1〜4アルキル、C(=O)ORまたはS(O)1〜4アルキルで置換されていてもよく、それぞれ存在する場合、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニルまたはC3〜7シクロアルキルは、1〜3個のハロ、OR、SR、CN、N、NO、NR、C(=O)C1〜4アルキル、OC(=O)C1〜4アルキル、C(=O)OC1〜4アルキルまたはS(O)1〜4アルキルで置換されていてもよく、ここで、RおよびRは独立に、Hまたは、
    OH、フェニルもしくはOC1〜4アルキルで置換されていてもよいC1〜4アルキルであり、
    nは、それぞれ独立に、1または2であり、
    mは、0、1または2であり、
    jは、それぞれ独立に、0〜4である]。
  2. Xが、式iiの構造である請求項1に記載の化合物。
    Figure 2009526832
  3. Wが、CHNHC(=O)Rであり、Rが、C1〜4アルキルまたはOC1〜4アルキルであり、ここで、前記アルキルは、FまたはClで置換されていてもよい請求項2に記載の化合物。
  4. が、CH、CHCHまたはOCHである請求項3に記載の化合物。
  5. Wが、1,2,3−トリアゾール−1−イルメチルである請求項2に記載の化合物。
  6. Wが、C(=O)NHRであり、Rが、C1〜4アルキルまたはOC1〜4アルキルであり、ここで、前記アルキルはFまたはClで置換されていてもよい請求項2に記載の化合物。
  7. が、H、CHまたはOCHである請求項6に記載の化合物。
  8. Uが、CHまたはCHCHである請求項2に記載の化合物。
  9. 式IIの化合物である請求項2に記載の化合物
    Figure 2009526832
    [式中、
    Uは、CHまたはCHCHであり、Wは、CHNHC(=O)R、CHhetまたはC(=O)NHRであり、Y、YおよびYは独立に、CHまたはCFであり、Rは、C1〜4アルキルまたはOC1〜4アルキルであり、Rは、H、C1〜4アルキルまたは−OC1〜4アルキルであり、Zは、CHである]。
  10. が、CH、CHCHまたはOCHであり、Rが、H、CHまたはOCHである請求項9に記載の化合物。
  11. (1)(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
    (2)(S)−N−((3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミド、
    (3)(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
    (4)(R)−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (5)(R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (6)(S)−(3−(1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸フルオロメチル、
    (7)(R)−6−(5−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2(4H)−オン、
    (8)(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (9)(R)−3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−N−メチル−2−オキソオキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (10)(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
    (11)(S)−N−((3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)プロピオンアミド、
    (12)(S)−(3−(8−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
    (13)(S)−N−((3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチル)アセトアミド、
    (14)(S)−(3−(5,8−ジフルオロ−1−メチル−2−オキソ−2,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−6−イル)−2−オキソオキサゾリジン−5−イル)メチルカルバミン酸メチル、
    (15)N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド、
    (16)N−{[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミド、
    (17)[(5S)−3−(9−フルオロ−1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチル、
    (18)(5R)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (19)(5R)−N−メチル−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−カルボキサミド、
    (20)N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド、
    (21)N−{[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}プロパンアミド、または
    (22)[(5S)−3−(1−メチル−2−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾオキサゼピン−7−イル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸メチル
    である請求項2に記載の化合物。
  12. 請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  13. 治療される哺乳動物に、薬学的有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む細菌感染を治療する方法。
  14. 請求項1に記載の化合物を経口、非経口、局所、直腸または鼻腔内投与する請求項13に記載の方法。
  15. 耳感染、眼感染、気道感染、皮膚および皮膚組織感染、細菌性心内膜炎、骨髄炎、心内膜炎または糖尿病性足である、請求項13に記載の細菌感染。
  16. グラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性生物および抗酸菌が原因である請求項13に記載の細菌感染。
  17. ブドウ球菌、連鎖球菌、腸球菌、ヘモフィルス、モラクセラ、バクテロイド、クロストリジア、マイコバクテリアまたはクラミジアを含む細菌が原因である請求項13に記載の細菌感染。
  18. ブドウ球菌が、黄色ブドウ球菌(S.aureus)または表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)であり、連鎖球菌が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)または化膿連鎖球菌(S.pyogenes)であり、腸球菌が、E.フェカーリス(E.faecalis)であり、ヘモフィルスが、インフルエンザ菌(H.influenzae)であり、モラクセラが、M.カタラーリス(M.catarrhalis)であり、マイコバクテリアが、結核菌(M.tuberculosis)または鳥型結核菌(Mycobacterium avium)である請求項13に記載の細菌。
  19. 多剤耐性黄色ブドウ球菌(S.aureus)が原因である請求項13に記載の細菌感染。
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