JP2009525540A - バージョン固有のコンテンツ検索 - Google Patents

Abstract

検索照会によって答申されるコンテンツは、その検索を要求するコンピュータシステムにインストールされた、またはそのようなシステムに関連する製品のバージョンに固有のコンテンツである。検索照会を受信すると、検索システムが、製品の検出されたバージョンに対応する永続的なディスクリプタにアクセスする。この永続的なディスクリプタは、要求側コンピュータシステム上に格納されたクッキーファイルであることが可能である。製品検出モジュールが、コンピュータシステムに問い合わせを行って、関連する製品を、それらの製品の特定のバージョンを含めて、識別する。製品と関係する全体的なコンテンツのリポジトリの検索は、バージョン固有のコンテンツを提供するために、永続的なディスクリプタを検索フィルタとして使用して、その範囲が絞られる。

Description

本発明は、バージョン固有のコンテンツ検索に関する。

多くの組織体は、ソフトウェア、またはその他の製品の複数のバージョンを作成する。例えば、本件特許出願人は、本件特許出願人の中核のオペレーティングシステムソフトウェアの複数のバージョン、例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ＸＰ、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ＮＴ、およびＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ２０００、ならびにマイクロソフト社のオフィス生産性ソフトウェアの複数のバージョン、例えば、Ｏｆｆｉｃｅ ＸＰ、Ｏｆｆｉｃｅ ２０００、Ｏｆｆｉｃｅ ２００３、およびＯｆｆｉｃｅ Ｘを提供する。別の例では、自動車製造業者は、一般に、毎年、或る自動車モデルの新たな基本バージョンを作成して、同一年内に各モデルの複数のバージョンを作成する。例えば、ゼネラルモーターズ社は、一般に、シボレー（シルベラード）（登録商標）とＧＭＣ（シエラ）（登録商標）の両方のために同一のピックアップトラックを製造するが、各トラックは、わずかに異なる特徴を有する。さらに、各ブランドのトラックは、例えば、エンジンサイズ（１５００、２５００、３５００、ハイブリッド）、ドライブトレイン（２輪駆動または４輪駆動）、サスペンション、パッセンジャコンパートメント（ｐａｓｓｅｎｇｅｒ ｃｏｍｐａｒｔｍｅｎｔ：客室）（標準、拡張キャブ（ｅｘｔｅｎｄｅｄ ｃａｂ）、クルーキャブ（ｃｒｅｗ ｃａｂ））、およびフィーチャパッケージ（ＷＴ、ＬＴ、ＬＳ、ＳＳ）に基づき、いくつかのバージョンを有することが可能である。これらの組織体の多くは、これらの製品に関する豊富な、深みのある補助コンテンツ、例えば、実物宣伝、製品訓練、サポート上のアドバイス（ｓｕｐｐｏｒｔ ｔｉｐ）、および記事を公開する。しばしば、このコンテンツは、公衆通信回線を介して、例えば、インターネットを介してアクセスされるＷｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ（ワールドワイドウェブ）上でアクセスできるように公開される。

残念ながら、技術的にはアクセス可能であるものの、ユーザが、ユーザの特定のニーズと直接に関係する対象（subject matter）を見つけるのが、しばしば、困難となっている。一つには、この問題は、或る製品の異なるバージョンに適用される異なる情報およびコンテンツの結果である。この問題は、ほとんどのユーザが、ユーザの必要性に対処する最も適切な情報を選択するために、或る特定の製品のいずれのバージョンをユーザが実際に使用しているのかを知らない、という事実によって悪化する。

本明細書の「背景技術」セクションに含まれる情報は、単に技術上の参照目的で含められており、本発明の範囲が拘束される題材と見なされるべきではない。

本明細書で説明され、主張された技術は、ソフトウェア製品に関する検索照会に応答して、コンテンツを提供するための方法の典型的な実施形態と見なされることが可能である。この検索によって答申されるコンテンツは、この検索を行うユーザのコンピュータシステムにインストールされたソフトウェア製品のバージョンに固有である。通常の検索は、インターネットを介して行われ、ソフトウェア製品のユーザは、ソフトウェア製品と関係するコンテンツを求める検索要求をＷｅｂサーバに送信する。この検索照会を受信すると、Ｗｅｂサーバは、ソフトウェア製品の検出されたバージョンに対応する永続的なディスクリプタ（記述子）にアクセスする。この永続的なディスクリプタは、ユーザのコンピュータシステム上に格納されたクッキーファイル、Ｗｅｂサーバ自体の上の永続ストアの中に格納された情報（例えば、ユーザに割り当てられた何らかの一意識別子で索引が付けられた）、またはこの両方であることが可能である。

クッキーファイルは、検索要求に対する初期応答としてＷｅｂサーバによってユーザのコンピュータに送信されるソフトウェア検出モジュールによって作成されることが可能である。このソフトウェア検出モジュールは、ユーザのコンピュータシステムに問い合わせを行って、インストールされたソフトウェア製品を、それらの製品の特定のバージョンを含め、識別する。ソフトウェア製品と関係する全体的なコンテンツのリポジトリ（貯蔵所、集積所）の検索は、ソフトウェア製品の検出されたバージョンと関係のある検索照会に応答して、バージョン固有のコンテンツを提供するために、検索フィルタとして永続的なディスクリプタ（例えば、クッキーファイル）を使用して、範囲が絞られる（ｓｃｏｐｅｄ）。

一部の実施形態では、製品が、コンピュータプログラム製品として提供される。コンピュータプログラム製品の一実施形態は、コンピュータシステムによって読み取り可能であり、コンピュータプログラムを符号化するコンピュータプログラム記憶媒体を提供する。コンピュータプログラム製品の別の実施形態は、コンピュータシステムによって搬送波において実現され、コンピュータプログラムを符号化するコンピュータデータ信号で提供されることが可能である。この概要は、詳細な説明において後段でさらに説明される選定された概念を、簡略化された形態で紹介するように提供される。この概要は、主張される主題の重要な特徴、または不可欠な特徴を特定することを意図しておらず、また、主張される主題の範囲を限定するのに使用されることも意図していない。主張される主題の他の特徴、詳細、効用、および利点は、添付の図面においてさらに例示され、添付の特許請求の範囲において規定される様々な実施形態および実装形態の、後段のより詳細に書かれた詳細な説明から明白となろう。

本明細書で説明される技術の一般的な実施形態において、検索照会によって答申されるコンテンツは、この検索を要求するコンピュータシステムにインストールされた、または、そのようなシステムに関連する或る製品のバージョンに固有のコンテンツである。検索照会を受信すると、検索システム、例えば、Ｗｅｂサーバは、その製品の検出されたバージョンに対応する永続的なディスクリプタにアクセスする。この永続的なディスクリプタは、要求側のコンピュータシステム上に格納されたクッキーファイル、サーバ上のデータベースもしくはその他のリポジトリの中に格納され、何らかの一意のユーザ識別子もしくはマシン識別子で索引が付けられたファイル、または以上の両方であることが可能である。製品検出モジュールが、コンピュータシステムに問い合わせを行って、インストールされた製品を、それらの製品の特定のバージョンを含め、識別する。製品と関係する全体的なコンテンツのリポジトリの検索は、バージョン固有のコンテンツをもたらすために、検索フィルタとして永続的なディスクリプタを使用して範囲が絞られる。

図１は、ユーザが、複数のバージョンを有する製品に関する情報およびコンテンツにアクセスしようと試みるネットワーク化されたシステム１００にわたる代表的な従来技術の検索スキームを示す。図１の典型的な例示において、ユーザのコンピュータシステム１０２にオペレーティングシステム、および様々なソフトウェア製品がロードされることが可能である。典型的な製品リスト１０４は、コンピュータシステム１０２のためのオペレーティングシステムとしてＭＳ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ＸＰを含むことが可能である。特定の生産性ソフトウェア製品には、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３、ＭＳ Ｅｘｃｅｌ ２００３、ＭＳ Ｏｕｔｌｏｏｋ ２００３、およびＭＳ ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔを含め、いくつかの独立したプログラムを含むＭＳ Ｏｆｆｉｃｅ ２００３が含まれることが可能である。さらに、コンピュータシステム１０２は、他のプログラム、例えば、ＭＳ Ｖｉｓｉｏ ２０００を有することが可能である。

しばしば、コンピュータシステム１０２のユーザは、或る特定のソフトウェアプログラムと関係する情報を見出すことに関心がある。例えば、ユーザは、どのようにしてＭＳ Ｗｏｒｄにおいて段落に自動的に番号を付けるか、またはＭＳ Ｅｘｃｅｌスプレッドシートに入力されたデータを使用して、どのようにグラフを作成するかを知りたいと欲する場合があり得る。しばしば、製品製造者は、ソフトウェア製品のそのような特性・機能（feature）に関して、相当な量のサポート情報およびサポートコンテンツを作成する。しかし、いくつかの理由で、この製品情報を製品ソフトウェアと一緒に、電子形態または印刷形態で提供することは、実際的ではない。第１に、そのような大量の情報を紙に印刷することには、極めて高い費用がかかる。第２に、ユーザのコンピュータシステム上で、電子形態で提供される場合でも、そのような大量の情報を格納するメモリ要件は、過度である。第３に、ソフトウェア購入の時点で印刷形態または電子形態で提供される場合、その情報は、静的であり、変更、更新、訂正、または他の追加の情報を提供する簡単で、安価な方法は存在しない。このため、製品情報は、しばしば、インターネット、または他の通信ネットワーク１１０を介してユーザによってアクセスされるように提供される。

図１の具体例において、コンピュータファイルサーバまたはＷｅｂサーバ１０６が、様々な製品と関係する情報の大きいリポジトリ１０８を保持する。一部の事例では、情報は、製品の或る特定のバージョンにだけに関係がある場合があり得る。他の事例では、情報は、製品の複数のバージョンに関係がある場合があり得る。例えば、図１に示されるとおり、リポジトリ１０８は、ＭＳ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）の３つのバージョン、ＭＳ Ｏｆｆｉｃｅの７つのバージョン、ＭＳ Ｗｏｒｄの７つのバージョン、ＭＳ Ｅｘｃｅｌの７つのバージョン、ＭＳ Ｏｕｔｌｏｏｋの３つのバージョン、ＭＳ ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔの７つのバージョン、およびＭＳ Ｖｉｓｉｏの３つのバージョンと関係する情報を格納する。

コンピュータシステム１０２のユーザが、或る特定の案件についての情報を求める照会１１２を、ネットワーク１１０を介してＷｅｂサーバ１０６にサブミット（提出）すると、Ｗｅｂサーバ１０６は、応答情報を求めてリポジトリ１０８にアクセスする。しかし、応答１１４の中でＷｅｂサーバ１０６によって答申される情報は、ユーザのコンピュータシステム１０２のコンフィギュレーション（設定・構成）に特に関係がない可能性がある。例えば、図１に示されるとおり、コンピュータシステム１０２によってサブミットされる照会１１２は、ＭＳ Ｗｏｒｄ製品と関係する情報を要求する場合があり得る。コンピュータシステム１０２は、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３を実行しているが、Ｗｅｂサーバ１０６は、コンピュータシステム１０２上で使用されるＭＳ Ｗｏｒｄのバージョンに関して全く情報を有さない。したがって、Ｗｅｂサーバ１０６によって戻される照会１１２に対する応答１１４は、ＭＳ Ｗｏｒｄ ９７、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２０００、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００２、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００２（マッキントッシュ）、ＭＳ Ｗｏｒｄ Ｘ（マッキントッシュ）、およびＭＳ Ｗｏｒｄ ２００４（マッキントッシュ）に関係がある情報を含む可能性がある。

この情報の一部は、ＭＳ Ｗｏｒｄ製品の異なるバージョン間で同一である可能性があるが、この情報の一部は、後のバージョン、または異なるオペレーティングシステムのために作成されたバージョンに含められた改良または新たな特性・機能のため、異なる可能性がある。ユーザが、ＭＳ Ｗｏｒｄのいずれのバージョンがコンピュータシステム１０２上で実行されているか、および、可能性として、どのようなオペレーティングシステムがコンピュータシステム１０２上で実行されているかを知っているのでない限り、照会１１２に対する応答１１４の中で答申される情報のいずれが、ユーザの必要性に実際に関係があるのかが、ユーザには分からない。さらに、特定の結果は、その結果と互いに関係する特定の製品バージョンに依存して、部分的にだけ、完全にではなく、関係がある可能性がある。このため、ユーザは、応答１１４の中で答申される情報をふるいにかけて、いずれの結果、ならびに特定の結果の中のいずれの情報が、照会１１２の中で表明される必要性に関係がある可能性があるかを割り出す（判断する）ことを余儀なくされる。

図２は、図１に示されるシステムと同様のネットワーク化されたシステム２００を示す。この場合も、コンピュータシステム２０２のユーザは、或る特定のソフトウェアプログラムと関係する情報を見出すことに関心がある。コンピュータシステム２０２には、オペレーティングシステム、および様々なソフトウェア製品がロードされることが可能である。典型的な製品リスト２０４は、この場合も、コンピュータシステム２０２のためのオペレーティングシステムとしてＭＳ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標） ＸＰを含むことが可能である。特定の生産性ソフトウェア製品には、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３、ＭＳ Ｅｘｃｅｌ ２００３、ＭＳ Ｏｕｔｌｏｏｋ ２００３、およびＭＳ ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔを含め、いくつかの独立したプログラムを含むＭＳ Ｏｆｆｉｃｅ ２００３が含まれることが可能である。さらに、コンピュータシステム２０２は、他のプログラム、例えば、ＭＳ Ｖｉｓｉｏ ２０００を有することが可能である。

コンピュータファイルサーバまたはＷｅｂサーバ２０６が、この場合も、様々な製品と関係する情報の大きいリポジトリ２０８を保持する。前述の場合と同様に、この情報は、製品の或る特定のバージョンだけに関係があることが可能であり、あるいはこの情報は、製品の複数のバージョンに関係があることが可能である。例えば、リポジトリ２０８は、ＭＳ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）の３つのバージョン、ＭＳ Ｏｆｆｉｃｅの７つのバージョン、ＭＳ Ｗｏｒｄの７つのバージョン、ＭＳ Ｅｘｃｅｌの７つのバージョン、ＭＳ Ｏｕｔｌｏｏｋの３つのバージョン、ＭＳ ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔの７つのバージョン、およびＭＳ Ｖｉｓｉｏの３つのバージョンと関係する情報を格納する。

図２に示される通り、コンピュータシステム２０２のユーザが、或る特定の案件についての情報を求める照会２１２を、ネットワーク２１０を介してＷｅｂサーバ２０６にサブミットすると、Ｗｅｂサーバ２０６は、応答情報を求めてリポジトリ２０８にアクセスする。しかし、この事例では、Ｗｅｂサーバ２０２には、コンピュータシステム２０２上に存在するオペレーティングシステムバージョン、ならびにソフトウェア製品タイプおよびソフトウェア製品バージョンを特定する情報が、ユーザのコンピュータシステム２０２から与えられる。このため、応答２１４の中でＷｅｂサーバ２０６によって答申される情報は、この場合、ユーザのコンピュータシステム２０２のコンフィギュレーションに特に関係がある。

例えば、図２に示されるとおり、コンピュータシステム２０２によってサブミットされる照会２１２は、ＭＳ Ｗｏｒｄ製品と関係する情報を要求することが可能である。前述の場合と同様に、照会２１２は、単に、ＭＳ Ｗｏｒｄ問題と関係する情報を要求するに過ぎない。ユーザによって作成された照会２１２は、コンピュータシステム２０２上で実行されているＭＳ Ｗｏｒｄまたはオペレーティングシステムのバージョンについてのさらなる情報を全く含まない。この事例では、コンピュータシステム２０２は、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３を実行している。しかし、ユーザコンピュータシステム２０２上に書き込まれ、コンピュータシステム２０２についてのさらなる状態情報も含むことが可能な、永続的なディスクリプタ、すなわち、クッキーの中に符号化されたバージョン情報も、Ｗｅｂサーバ２０６に送信される。

このバージョン情報は、照会情報を送信するＨＴＴＰ（ハイパーテキスト転送プロトコル）要求の一部として、Ｗｅｂサーバ２０６に送信されることが可能である。このことは、特定のＷｅｂサイトと関係するクッキーが、ユーザコンピュータ２０２によって、そのＷｅｂサイトに関してＷｅｂサーバ２０６に送信されるすべてのＨＴＴＰ要求の中に自動的に含められるという、ＨＴＴＰプロトコルの一般的な規則に従う。

このクッキーの中のバージョン情報が、Ｗｅｂサーバ２０６において受け取られると、このバージョン情報は、Ｗｅｂサーバ２０６上の中央ユーザ情報データベースの中に格納されることも可能である。このバージョン情報の集中記憶は、クッキーが、ユーザコンピュータシステム上で削除された場合に、あるいはユーザが、パブリックコンピュータ（ユーザの自らのコンピュータシステムではなく）を使用して、検索を要求している場合に、望ましいであろう。パスワードによって保護されたユーザストアの中にバージョン情報をサーバ側で格納することにより、ユーザは、Ｗｅｂサーバにログインし、このバージョン情報へのアクセスを許可することができる。このため、バージョン検出クッキーが、存在しない場合、検索要求は、Ｗｅｂサーバ上のユーザストアの中の永続的なディスクリプタから、バージョン情報を組み込むことができる。

ユーザが、Ｗｅｂサーバにログインすると、一意のユーザ識別子を含む「セッションクッキー」が作成される。このユーザ識別子が、リポジトリに索引を付けるのに使用されて、そのユーザに関するバージョン情報が、バージョン検出クッキーの中で送信されない場合でも、存在するかどうかが判定されることが可能である。検索プロトコルは、ＨＴＴＰ要求の中のバージョンクッキーを最初に頼りにするが、それは存在せず、セッションクッキーが存在する、つまり、ユーザが、セッション中にログインすることに成功している場合、検索は、このセッションクッキーを使用して、ユーザストアに索引を付けて、ユーザストアにおいてバージョン情報にアクセスする。代替として、ユーザ識別子またはマシン識別子が、コンピュータシステム２０２によって、照会２１２と一緒にＷｅｂサーバ２０６に送信されることが可能であり、この一意の識別情報が、Ｗｅｂサーバ２０６によって、ユーザのコンピュータシステム２０２のコンフィギュレーションに関する情報を調べるのに使用されることが可能である。

Ｗｅｂサーバ２０６は、この場合、コンピュータシステム２０２上で使用されるＭＳ Ｗｏｒｄのバージョンに関する情報をさらに受け取るため、応答は、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３と関係する情報に限られた応答２１４を提供するように、または、それ以外で、結果の中でＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３情報を先頭に置くように、応答２１４の中の結果を並べ替えるように仕立てられる。この改良された検索応答２１４を実現するための方法が、残りの図に関連して本明細書でさらに説明される。

本明細書の図２および他の図は、ユーザコンピュータと、本明細書でＷｅｂサーバとして例示される遠隔のコンピュータシステムとの間で行われる情報照会トランザクションを示すが、遠隔コンピュータは、他の任意のコンピュータシステムであることが可能である。さらに、情報照会は、ネットワークを介してトランザクションが行われなくてもよく、単に、ユーザのコンピュータシステム上に格納されたヘルプファイル内の照会に過ぎないことが可能である。例えば、「Ｅｓｓｅｎｔｉａｌｓ」と呼ばれるバージョンの中に入っていなかったフィーチャを含む「Ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌ」と呼ばれるＷｏｒｄのバージョンが、存在していたものと想定されたい。ユーザコンピュータにインストールされた両方のバージョンに関して、同一のプログラムであることが可能であるが、ライセンス・キーの使用により、いずれの製品が購入されたかに依存して、いずれのフィーチャ（特性・機能）が、ユーザに提供されるかが決まる。この場合、そのプログラムに関連し、ユーザコンピュータにインストールされたヘルプファイルは、Ｐｒｏｆｅｓｓｉｏｎａｌバージョンユーザのための情報のスーパーセットを提供する、すべてのフィーチャに関する情報を含むことが可能である。バージョン情報を使用することにより、この場合におけるヘルプファイル上のローカル検索が、Ｅｓｓｅｎｔｉａｌｓライセンスだけしかユーザが有さない場合、Ｅｓｓｅｎｔｉａｌｓバージョンに関係のある結果のサブセットだけを答申するように、検索の範囲を絞るように使用されることが可能である。

図３は、製品バージョン固有のコンテンツを生成するためのネットワーク化されたシステム３００の別の概念図を示す。ユーザコンピュータシステム３０２が、ネットワーク３０４を介してＷｅｂサーバコンピュータシステム３０６に接続される。Ｗｅｂサーバ３０６は、バージョン検出モジュール３０８、クッキー作成モジュール３１０、検索モジュール３１２、およびコンテンツデータベース３１４を含め、様々なコンポーネントを含むことが可能である。バージョン検出モジュール３０８は、ネットワーク３０４を介してユーザコンピュータシステム３０２に送信されるように、Ｗｅｂサーバ３０６上に格納されるソフトウェアプログラム、例えば、Ｊａｖａ（登録商標）アプレットまたはＡｃｔｉｖｅＸコントロールであることが可能である。バージョン検出モジュール３０８のコピーが、ネットワーク３０４を介してユーザコンピュータシステム３０２に送信されると、バージョン検出モジュールのコピー３１６が、ユーザコンピュータシステム３０２上に格納される。

バージョン検出モジュール３０８は、ユーザコンピュータシステム３０２に問い合わせを行って、製品のいずれのバージョンがユーザコンピュータシステム３０２に関連するかを特定するように設計される。図２の実施例の場合と同様に、バージョン検出モジュール３１６は、ユーザコンピュータシステム３０２のオペレーティングシステムバージョン、またはユーザコンピュータシステム３０２にインストールされた様々なソフトウェア製品のバージョンを検出することができる。別の実施例では、コンピュータシステム３０２自体、或る製品、例えば、自動車のコンポーネントであることが可能である。コンピュータシステム３０２は、無線ネットワーク、例えば、Ｇｅｎｅｒａｌ Ｍｏｔｏｒｓ ＯｎＳｔａｒ（登録商標）ネットワークを介してＷｅｂサーバ３０４に接続されることが可能である。この実施例では、バージョン検出モジュール３１６によって収集されるバージョン情報は、その自動車のモデル、製造年、およびその自動車の任意の特定のバージョン（例えば、エンジンサイズ、トリムパッケージ、サスペンションパッケージ、安全性パッケージ、ブレーキパッケージなど）と関係することが可能である。さらなる製品およびバージョンの検出も、本明細書で企図される。

バージョン情報が収集されると、バージョン検出モジュール３１６は、このバージョン情報を、ネットワーク３０４を介してＷｅｂサーバコンピュータシステム３０６に送信する。Ｗｅｂサーバ３０６におけるクッキー作成モジュール３１０が、このバージョン情報を使用して、その特定のユーザコンピュータシステム３０２に関連する製品バージョンに関連するように検索結果の範囲を絞る際に、検索モジュール３１２によって使用可能な、製品バージョンの永続的なディスクリプタ、例えば、クッキーファイルを作成する。Ｗｅｂサーバ３０６は、このクッキーファイルを、ネットワーク３０４を介してユーザコンピュータシステム３０２に送信し、システム３０２において、このファイルは、Ｗｅｂサーバコンピュータシステム３０６においてユーザコンピュータシステム３０２によって将来の検索が実行される際に使用されるように、バージョンクッキー３１８として格納される。

検索が、ユーザコンピュータシステム３０２によって後に要求されると、検索モジュール３１２は、ユーザコンピュータシステム３０２においてバージョンクッキー３１８にアクセスする。検索モジュールは、バージョンクッキー３１８上のバージョン情報を使用して、ユーザコンピュータシステム３０２上の製品バージョンに最も関係のあるコンテンツ情報に検索結果を優先させる、または限定するよう、Ｗｅｂサイトコンテンツ３１４の検索の範囲を絞る。

Ｗｅｂサーバにおいてバージョンクッキーを発達させるための典型的なプロセス４００が、図４に示される。プロセス４００は、第１の受信する動作４０２によって開始され、Ｗｅｂサーバが、ユーザコンピュータシステムに関連する製品バージョンの自動検出を求める要求を、ユーザコンピュータシステムから受信する。また、この要求は、ユーザコンピュータシステムからＷｅｂサーバへのバージョン情報の収集および送信に関する、ユーザコンピュータシステムからの許可の付与も含むことが可能である。ユーザコンピュータシステムからのバージョン情報の収集および送信に関する承認または許可は、バージョン情報が、個人的に特定可能な情報として分類されることが可能であるため、または収集に関してユーザの許可を要求する個人情報もしくはプライベート情報のいくつかの定義を満たすため、プライバシー法またはプライバシー規制により、要求される可能性がある。

そのような許可を得るため、Ｗｅｂサーバによって最初に生成されるＵＩ（ユーザインタフェース）が、バージョン情報が収集される前に完成されなければならない登録セクションを含むことが可能である。さらに、永続的なディスクリプタファイルが、作成されると、このＵＩは、検索の範囲が、ユーザのコンピュータシステムに固有の特定のバージョンパラメータに応じて絞られたことを示すことが可能である。また、このＵＩは、ユーザが、さらなるバージョンを、そのようなバージョンがユーザのコンピュータ上で検出されなかったものの、検索範囲に含めるように選択するオプションも提供することができる。

第１の送信動作４０４が、第１の受信動作４０２の後に続き、バージョン検出および必要な許可を求める要求が受信されると、バージョン検出モジュールが、Ｗｅｂサーバによってネットワークを介してユーザコンピュータシステムに送信される。前述したとおり、受信され、ユーザコンピュータシステム上に格納されると、バージョン検出モジュールは、ユーザコンピュータシステムに問い合わせを行って、ユーザコンピュータシステムにインストールされた、またはユーザコンピュータシステムに関連する製品、およびそれらの製品の特定のバージョンを識別し、この製品バージョン情報をＷｅｂサーバに送信する。第２の受信動作４０６において、Ｗｅｂサーバは、ユーザコンピュータシステムからバージョンデータを受信する。製品情報が、ユーザコンピュータシステムにインストールされたソフトウェアと関係する実施形態において、受信される情報は、製品バージョンデータ、製品バージョンに関するＳＫＵ（在庫管理単位）数、および製品ライセンス情報（例えば、個人使用、ビジネス使用、または教育使用のためにライセンス供与された）を含むことが可能である。

バージョン情報が、ユーザコンピュータシステム上に格納するためにバージョンクッキーを作成するのに使用される作成動作４０８が、第２の受信動作４０６の後に続く。このバージョンクッキーは、ユーザコンピュータに関する一意の識別子、および検出された、または選択された製品についての情報のストリングを含む。

バージョンクッキーは、例えば、Ｊａｖａ（登録商標）Ｓｃｒｉｐｔを使用して、ユーザコンピュータにおいて作成されることが可能であるが、Ｗｅｂサーバにおいてクッキーを作成するいくつかの理由が存在する。第１に、クッキーの中だけでなく、Ｗｅｂサーバにおけるデータベースの中にもバージョン情報を格納することが望ましい可能性がある。Ｗｅｂサーバにおいて情報を格納するために、バージョン情報は、いずれにしてもサーバ上で利用できる必要がある。第２に、バージョン情報を自動的に検出することに加えて、ユーザが、検出された情報を編集することを許されることが可能である。例えば、ユーザが、ユーザコンピュータにＶｉｓｉｏ ２００３をインストールさせていないことが可能であり、このため、検出モジュールが、バージョン情報の中でそのプログラムを識別しないが、ユーザは、それでも、照会に応答して、そのプログラムと関係する情報を受信することに関心がある場合がある。このため、バージョン情報を編集するためのインタフェースが、検出された製品を超えて、さらなる製品選択を含めるために、バージョンクッキーが作成される前にＷｅｂサーバによって提供されることが可能である。

第２の送信動作４１０が、次に、ユーザコンピュータシステムにおけるメモリの中に格納するための、および検索の範囲を適切に絞る製品コンテンツを求める将来の検索中のアクセスのために、このバージョンクッキーを、ネットワークを介してユーザコンピュータシステムに送信する。バージョンクッキーを構築するためのプロセス４００は、本明細書の後段でさらに説明される図６のプロセス６００の結果、ステップ４１２で開始されることが可能であることに留意されたい。

別の実施形態において、バージョン検出モジュールは、Ｗｅｂサーバにおけるバージョンクッキーの作成のために、製品情報およびバージョン情報をＷｅｂサーバに最初に送信することなしに、ユーザコンピュータシステム上でバージョンクッキーを作成することができる。しかし、図４のステップをたどり、Ｗｅｂサーバにおいてバージョンクッキーを作成して、バージョンクッキーが、ユーザコンピュータシステムとならび、Ｗｅｂサーバにおいても、バージョン情報を格納することを円滑にすることを確実にすることが望ましいであろう。

自動バージョン検出に加え、バージョン検出モジュールは、ユーザが、検索において使用されるべき製品情報およびバージョン情報を手動で定義する機会を提供することができる。このことは、ユーザが、ユーザが、現在、使用しているコンピュータにインストールされた際、またはそのようなコンピュータに関連する製品と無関係の情報を求めている際に、望ましいであろう。例えば、ユーザは、ユーザのパーソナルコンピュータではなく、公共コンピュータを使用して、検索を実行している可能性がある。また、手動のバージョン定義は、ユーザが、別々の２つの製品バージョンについての情報をユーザが所望することを知っている場合に、最初から検索範囲を拡大するのに使用されることもある。このことは、例えば、ユーザが、２つの製品バージョンのフィーチャを比較したいと望む状況において、望ましいであろう。

図５は、ユーザのコンピュータシステム５１０上で実行されている或る特定の製品バージョンに範囲が絞られたコンテンツ検索結果を提供するためのシステム５００のさらなる実施形態を示す。製品関連のコンテンツが、Ｗｅｂサイトインタフェースを介してユーザによってアクセスされるように、Ｗｅｂサーバ５０８上にポストされる。作成ツール５０２を使用して、特定の製品バージョンで識別されたコンテンツが作成される。その構築中、作成ツール５０２によって作成されるコンテンツは、そのコンテンツが、Ｗｅｂサーバ５０８にポストされる前に、コンテンツストア５０４の中に、例えば、開発中のコンテンツに関するステージング領域として使用されるデータベースの中に保存されることが可能である。

作成ツール５０２は、１つまたは複数の製品バージョンに該当する、または関係するものとして、コンテンツを分類する、または「タグを付ける」能力をコンテンツ作成者に与えることができる。このため、検索照会の対象である製品と関係することも、関係していないことも可能な大量の全体的なコンテンツに対して検索が実行される際に、その製品に関係があるバージョン固有のコンテンツが、容易に識別されることが可能である。１つの典型的な実施形態において、作成ツール５０２は、特定のコンテンツに関連するＸＭＬ（拡張マークアップ言語）ファイルの中でデータ型定義をコーディングするのに使用されることが可能である。ＸＭＬファイルは、コンテンツが関係する特定の製品およびバージョンを含め、特定のコンテンツエントリの主題を識別するタグの役割をする。

コンピュータソフトウェア製品がかかわる典型的な実施形態において、特定のソフトウェア製品の複数のバージョンが、複数のユーザコンピュータにそれぞれインストールされることが可能である。例えば、第１のユーザが、第１のユーザのコンピュータにＭＳ Ｗｏｒｄ ２０００をインストールさせていることが可能であるのに対して、第２のユーザが、第２のユーザのコンピュータにＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３をインストールさせており、第３のユーザが、第３のユーザのコンピュータにマッキントッシュのためのＭＳ Ｗｏｒｄ Ｘをインストールさせている。ＭＳ Ｗｏｒｄのこれらのバージョンのそれぞれは、共通のフィーチャおよび機能を有するが、各バージョンは、その他のバージョンとの違いも有する。違いには、例えば、より古いバージョンに優る改良点、より古いバージョンに存在していない新たなフィーチャ、または異なるオペレーティングシステムの特異性によって規定される違いが含まれることが可能である。

この実施形態の文脈において、目的は、ユーザによるアクセスのためにＭＳ Ｗｏｒｄの各バージョンに固有のコンテンツを提供することである。このコンテンツは、例えば、ユーザガイドもしくはマニュアル情報、他のヘルプもしくはハウツー情報、チュートリアル（個別指導）、デモ、および討論スレッドの形態であることが可能である。相当な量の情報が、ＭＳ Ｗｏｒｄの各バージョンに該当することに留意すると、ＭＳ Ｗｏｒｄの各バージョンに関して完全に別個のコンテンツを作成することは、リソースの見地から理にかなっていない。このため、作成ツール５０２を使用して、ＭＳ Ｗｏｒｄの１つまたは複数のバージョンに対するコンテンツの適用可能性を識別するよう、離散的なコンテンツにタグが付けられることが可能である。このため、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２０００、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２００３、およびＭＳ Ｗｏｒｄ Ｘのそれぞれに該当するコンテンツが、３つのタグを有することが可能であるのに対して、ＭＳ Ｗｏｒｄ ２０００だけに該当するコンテンツは、１つだけの関連付けられたタグを有する。

特定のトピックに関するコンテンツを、複数のバージョンに該当する全体的なコンテンツと、特定のバージョンだけに該当する特定のコンテンツにさらに細分することが、リソースの見地から、さらに有益である可能性がある。その場合、特定のソフトウェア製品バージョンと関係する検索は、全体的なコンテンツと、該当する特定のコンテンツを一緒にまとめて、そのトピックに関する完全な、バージョン固有の説明を作成することができる。

コンテンツは、作成されて、適切にタグが付けられると、リリースされ、Ｗｅｂサーバ５０８に公開される５０６。コンテンツは、ユーザ照会に応答して検索されるように、Ｗｅｂサーバ５０８上のＷｅｂサイトコンテンツデータベース５２４の中に格納される。例えば、ユーザのコンピュータシステム５１０が、ネットワーク５１４を介して検索要求をサブミットすることが可能であり、この要求が、Ｗｅｂサーバ５１６に送信される。受信動作５１６において、Ｗｅｂサーバ５０８は、ネットワーク５１４から検索要求を受信し、ユーザのコンピュータシステム５１０からバージョンクッキー５１２を要求する要求動作５１８で応答する。このバージョンクッキー要求は、ネットワーク５１４を介してユーザのコンピュータシステム５１０に送信される。次に、ユーザのコンピュータシステム５１０上のメモリの中に格納されたバージョンクッキー５１２が、ネットワーク５１４を介してＷｅｂサーバ５０８に送り返される。

第２の受信動作５２０において、バージョンクッキー５１２が、Ｗｅｂサーバ５０８において受信され、検索動作５２２において、バージョンクッキー情報が、１つまたは複数の検索語として検索照会に組み込まれる。Ｗｅｂサーバ５２４上に格納されたソフトウェア検索モジュールが、Ｗｅｂサイトコンテンツデータベース５２４の中に格納された全体的なコンテンツに問い合わせを行う。検索リターン動作５２６において、バージョン固有のコンテンツが、バージョンクッキー５１２の中で識別される特定の製品バージョンに関係があるとしてタグが付けられたコンテンツだけを、またはそのようなコンテンツを少なくとも階層的に識別するように、検索の範囲を絞った結果、収集される。送信動作５２８において、次に、このバージョン固有の検索結果が、表示のために、または他の出力のために、ネットワーク５１４を介してユーザコンピュータシステム５１０に送信される。

ユーザが検索結果の間で移動するにつれ、答申される情報の範囲をユーザが理解するのに役立つ、ブレッドクラム（breadcrumb）が提示されることが可能である。ブレッドクラムは、Ｗｅｂサイトまたはデータ構造の「情報アーキテクチャ」内、つまり階層内で情報が、どこに、どのように位置しているかのテキスト表現である。ブレッドクラムは、一般に、順序の連続体に沿って情報の主要なカテゴリがどのようにリンクされているかを表示する。しばしば、ブレッドクラムは、現在のページに到達するためにユーザが通った、リンクされたページの移動パス（例えば、ページのユニフォームリソースロケータ）として表示されることが可能である。代替として、またはさらに、答申されたコンテンツに対応するバージョン情報のテキスト識別が、コンテンツと併せてユーザに提示されて、答申されたコンテンツがバージョン固有であることがユーザに強調されることが可能である。

ユーザガイドチュートリアル情報、ならびに製品関連のコンテンツと従来、考えられる他のヘルプ情報もしくはハウツー情報に加えて、バージョン検索が可能なコンテンツには、製品訓練および製品デモ、製品と関係する記事、デモ、および説明スレッドも含まれることが可能である。さらに、バージョン固有の検索は、該当するマーケティングコンテンツまたは広告コンテンツを答申することも可能である。例えば、バージョンクッキー５１２が、ユーザコンピュータシステムにＭＳ Ｏｆｆｉｃｅ ２００３がインストールされていることを示す場合、適切な広告メッセージが、ＭＳ Ｏｆｆｉｃｅ「１２」への更新を、この新たな製品バージョンがリリースされると、示唆して、購入取引を完了させる商取引インタフェースへのリンクを提供することが可能である。

図６は、或る製品と特に関係するコンテンツに関する全体的なコンテンツのリポジトリを介して検索を実行するための典型的なプロセス６００を示し、検索結果は、その製品の特定のバージョンに対する関連性に関して範囲が絞られる。一実施形態では、検索は、ネットワーク、例えば、インターネットを介して検索要求を受信するＷｅｂサーバによって実行されることが可能である。受信動作６０２において、検索要求が、ユーザシステムからＷｅｂサーバにおいて受信される。これらの検索要求は、或る特定の製品に関係のあるコンテンツを要求する。送信動作６０４においてＷｅｂサーバは、バージョンクッキーを求める要求を、ネットワークを介してユーザシステムに送信する。

ユーザシステムからリターン送信を受信すると、Ｗｅｂサーバは、照会動作６０６を実行し、ユーザシステムが、バージョンクッキーを有するかどうかを割り出す。バージョンクッキーの存在の確認は、単に、ユーザシステムからのバージョンクッキー情報の受信によって確認されることが可能である。バージョンクッキーが答申された場合、Ｗｅｂサーバは、追加動作６０８を実行し、製品固有のコンテンツに関する全体的なコンテンツを検索する前に、検索語として、このバージョンクッキー情報を含める。検索動作６１０は、改訂された検索照会を使用して、ユーザシステムに最も関係のある製品に関するバージョン固有のコンテンツを求める。すると、リターン動作６１２が、ユーザシステムに組み込まれた製品のバージョンに適切に範囲が絞られた検索結果を答申する。

別の実施形態では、ユーザが、バージョンクッキーを有するコンピュータシステムを、現在、使用していない場合、バージョン固有の情報が、ユーザに答申されることが可能である。このことは、バージョンクッキーが、作成され、ユーザのコンピュータシステム上に格納された際の、Ｗｅｂサーバにおけるバージョン情報の並行格納によって可能にされる。例えば、ユーザは、或るＷｅｂサイトにアクセスして、公共コンピュータから製品情報を提供することができる。ユーザが、何らかの認証システムを介してそのＷｅｂサイトに登録することができる場合、Ｗｅｂサーバデータベース上に格納され、ユーザに関連するバージョン情報にアクセスが行われて、公共コンピュータ上でユーザによって実行される検索の範囲が絞られることが可能である。このため、ユーザが、ユーザ自身のものでないコンピュータシステム上にある場合、システムは、それでも、Ｗｅｂサーバにおいて格納されたバージョン情報に基づき、ユーザに関連するバージョンに正しく範囲が絞られた情報を答申することができる。

リターン動作６１２において示されるとおり、バージョン固有の検索結果を答申することに加え、プロセス６００は、潜在的な関心対象のさらなるコンテンツをユーザに提供するための１つまたは複数のオプションの動作を含むことが可能である。第１のオプションの動作６１４は、製品関連であるが、バージョン固有ではない、さらなる検索結果へのアクセスをユーザに提供することができる。そのような検索結果は、例えば、階層的にバージョン固有のコンテンツの下に置かれた、さらなる検索結果リストとして提供されることが可能である。代替として、そのような検索結果は、さらなるバージョン固有でないコンテンツの第２の表示へのリンクを提示することにより、ユーザに提供されることも可能である。

第２のオプションの動作６１６は、バージョン情報に基づくが、ユーザの検索の対象であった製品、またはその製品のバージョンに固有ではない、さらなるコンテンツをユーザに提供することが可能である。例えば、製品Ａ、バージョン１が、ユーザシステムに組み込まれており、ユーザが、製品Ａと関係する検索要求を送信するものと想定されたい。バージョン２の形態の製品Ａへのアップグレードが、利用可能であるものとさらに想定されたい。検索結果は、バージョン１に範囲が絞られる一方で、これらの検索結果は、バージョン２が入手可能であることを示し、バージョン２についての情報を提供し、バージョン２を購入する機会をユーザに提供する、さらなるコンテンツを含むことも可能である。代替として、検索結果は、製品Ａの補間物としての製品Ｂと関係する、さらなる情報を提供することも可能である。

照会動作６０６に戻ると、ユーザシステムが、バージョンクッキーを有さない場合、Ｗｅｂサーバは、検索結果の対象製品に関係があるが、その製品の特定のバージョンに範囲が絞られていない検索動作６１８を実行することが可能である。その場合、プロセス６００は、リターン動作６２０において、製品バージョンにかかわらず、潜在的に関係のあるすべての検索結果を答申する。検索において答申されるコンテンツは、特定の製品バージョンに範囲が絞られないものの、プロセス６００は、ユーザシステムに関連する製品バージョンに検索結果の範囲を絞るオプションがユーザに提示される、提示動作６２２を含むことが可能である。ユーザが、このオプションを選択した場合、プロセス６００は、転送動作６２４を実行して、図４に示されるクッキー作成プロセス４００を開始する。

図７は、製品を組み込んだユーザコンピュータシステム、またはそのような製品と関係するコンテンツを提供するＷｅｂサーバコンピュータシステムとして使用されることが可能な、典型的なコンピュータシステム７００を示す。一実施形態では、コンピュータシステム７００は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ファイルサーバコンピュータ、またはＷｅｂサーバコンピュータによって実現されることが可能であるが、他の実施形態、例えば、ビデオゲームコンソール、セットトップボックス、ポータブルゲームシステム、パーソナルデジタルアシスタント、および移動電話機が、説明される技術を組み込むことも可能である。コンピュータシステム７００は、通常、少なくとも１つの処理装置７０２およびメモリ７０４を含む。コンピュータシステム７００の正確なコンフィギュレーションおよびタイプに応じて、メモリ７０４は、揮発性（例えば、ＲＡＭ）、不揮発性（例えば、ＲＯＭおよびフラッシュメモリ）、またはこの両方の何らかの組み合わせであることが可能である。コンピュータシステム７００の最も基本的なコンフィギュレーションは、破線７０６で示されるとおり、処理装置７０２およびメモリ７０４だけしか含む必要がない。

コンピュータシステム７００は、メモリ格納またはメモリ取り出しのためのさらなるデバイスをさらに含むことが可能である。これらのデバイスは、リムーバブルな記憶装置７０８またはリムーバブルでない記憶装置７１０、例えば、磁気媒体上、および光媒体上のメモリ格納およびメモリ取り出しのための磁気ディスクドライブ、磁気テープドライブ、および光ドライブであることが可能である。記憶媒体には、リムーバブルな媒体とリムーバブルでない媒体の両方の、揮発性媒体および不揮発性媒体が含まれることが可能であり、さらに記憶媒体は、いくつかのコンフィギュレーション、例えば、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、または他の光記憶媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク、または他の磁気記憶装置、あるいはデータを格納するのに使用されることが可能であり、処理装置７０２によってアクセスされることが可能な他の任意のメモリ技術または媒体のいずれにおいて提供されることも可能である。情報、例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、およびプログラムモジュールは、データを格納するための任意の方法または技術を使用して、記憶媒体上に格納されることが可能である。

また、コンピュータシステム７００は、システム７００が他のデバイスと通信することを許す１つまたは複数の通信インタフェース７１２を有することも可能である。通信インタフェース７１２は、図２、図３、および図５に示されるとおり、ネットワークに接続されることが可能である。ネットワークは、ＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）、ＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）、電話網、ケーブルネットワーク、光ネットワーク、インターネット、直接有線接続、無線ネットワーク、例えば、無線周波数ネットワーク、赤外線ネットワーク、マイクロ波ネットワーク、または音響ネットワーク、あるいはデバイス間のデータの転送を可能にする他のネットワークであることが可能である。データは、一般に、変調されたデータ信号、例えば、搬送波、または他のトランスポート媒体を介して、ネットワークを介して通信インタフェース７１２に送信されるとともに、インタフェース７１２から送信される。変調されたデータ信号は、信号内にデータを符号化するように特性が設定される、または変更されることが可能な電磁信号である。

コンピュータシステム７００は、様々な入力デバイス７１４および出力デバイス７１６をさらに有することが可能である。典型的な入力デバイス７１４には、キーボード、マウス、タブレット、タッチスクリーンデバイス、スキャナ、視覚的入力デバイス、およびマイクロホン、または他の音声入力デバイスが含まれることが可能である。例示的な出力デバイス７１６には、ディスプレイモニタ、プリンタ、およびスピーカが含まれることが可能である。そのような入力デバイス７１４および出力デバイス７１６は、コンピュータシステム７００と一体化されることが可能であり、あるいは配線を介して、または無線で、例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈプロトコルを介して、コンピュータシステム７００に接続されることが可能である。これらの組み込まれた入力デバイスおよび出力デバイス、もしくは周辺入力デバイスおよび周辺出力デバイスは、一般に、よく知られており、本明細書でさらに説明することはしない。一実施形態では、製品情報またはバージョン情報を特定するため、バージョンクッキーを作成するため、またはコンテンツデータベースを検索するための方法を実施するプログラム命令、あるいは製品情報またはバージョン情報を特定するため、バージョンクッキーを作成するため、またはコンテンツデータベースを検索するためのモジュールが、メモリ７０４および記憶装置７０８および７１０の中で実施され、処理装置７０２によって実行される。他の機能、例えば、ネットワーク通信トランザクションを扱うことは、コンピュータシステム７００の不揮発性メモリ７０４の中のオペレーティングシステムによって実行されることが可能である。

本明細書で説明される技術は、１つまたは複数のシステムにおける論理的動作および／またはモジュールとして実施されることが可能である。これらの論理的動作は、１つまたは複数のコンピュータシステムにおいて実行されるプロセッサによって実施されるステップのシーケンスとして、さらに、１つまたは複数のコンピュータシステム内部の互いに接続されたマシンまたは回路モジュールとして実施されることが可能である。同様に、様々なコンポーネントモジュールの説明は、モジュールによって実行される、または実施される動作の点で与えられることも可能である。もたらされる実施形態は、説明される技術を実施する基礎をなすシステムのパフォーマンス要件に応じて、選択の問題である。したがって、本明細書で説明される技術の実施形態を構成する論理的動作は、動作、ステップ、オブジェクト、またはモジュールとして様々に言及される。さらに、論理的動作は、特に別の主張がなされない限り、または或る特定の順序が、請求の言葉によって本来的に必要とされない限り、任意の順序で実行されることが可能であることを理解されたい。

以上の詳述、実施例、およびデータは、本発明の典型的な実施形態の構造および用法の完全な説明を提供する。本発明の様々な実施形態が、或る程度の詳細で、または１つまたは複数の個別の実施形態を参照して以上に説明されてきたが、当業者は、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、開示される実施形態に多数の変更を行うこともできる。特に、説明される技術は、パーソナルコンピュータとは独立に使用されてもよいことを理解されたい。したがって、他の実施形態も企図される。以上の説明に含まれ、添付の図面で示されるすべての内容は、特定の実施形態を例示するだけであり、限定するものではないと解釈されるべきであることが意図される。詳細または構造の変更が、添付の特許請求の範囲において規定される本発明の基本的要素を逸脱することなく、行われることが可能である。

或る製品と関係する情報を求める検索の代表的な従来技術の結果を示す概略図である。 本明細書で説明されるプロセスによる、或る製品と関係する情報を求める検索の結果を示す概略図である。 ユーザシステム上の製品のバージョンを検出するためのネットワーク化されたシステムを示す概略図である。 ユーザコンピュータ上で製品バージョンクッキーを作成して、発行するＷｅｂサーバコンピュータによって実行される動作の流れ図である。 ユーザによって使用される或る特定の製品に範囲が絞られた検索結果をユーザに答申するためのネットワーク化されたシステムを示す概略図である。 ユーザによって使用される或る特定の製品に範囲が絞られた検索結果をユーザに答申するためにＷｅｂサーバコンピュータによって実行される動作の流れ図である。 ネットワークを介してコンテンツにアクセスするため、またはコンテンツを公開するための典型的なコンピュータシステムを示す概略図である。

Claims (20)

1. 全体的なコンテンツのセットから製品のコンフィギュレーション固有のコンテンツを提供するための方法であって、
   コンテンツに関する照会を受信するステップと、
   ある製品の検出されたコンフィギュレーションの永続的なディスクリプタにアクセスするステップと、
   前記照会に応答して、前記全体的なコンテンツのセットから、前記検出された製品のコンフィギュレーションに固有のコンテンツのサブセットを選別するステップと
   を含むことを特徴とする方法。
2. コンテンツの前記サブセットを、前記製品がインストールされているユーザシステムに提示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記製品がインストールされているユーザシステムから前記製品の前記検出されたコンフィギュレーションを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記製品の前記検出されたコンフィギュレーションに対応する前記永続的なディスクリプタを作成するステップと、
   前記ユーザシステム上に格納するために前記ユーザシステムに前記永続的なディスクリプタを送信するステップと
   をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記永続的なディスクリプタは、クッキーファイルを含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記照会に応答しているが前記検出された製品のコンフィギュレーションに固有ではないコンテンツを含むスーパーサブセットを前記全体的なコンテンツのセットから選別するステップと、
   前記応答の、固有ではないコンテンツのスーパーサブセットが、提示に利用できることを示すステップと
   をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 前記全体的なコンテンツのセットの前記サブセットの１つまたは複数にタグを付けて、各サブセットを製品コンフィギュレーションに関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 請求項１に記載の方法を実施するコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有することを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
9. ソフトウェア製品に関する検索照会に応答して、ユーザコンピュータシステムにインストールされた前記ソフトウェア製品のバージョンに固有のコンテンツを提供するための方法であって、
   前記ソフトウェア製品に関係するコンテンツに関する検索照会を受信するステップと、
   前記ソフトウェア製品の検出されたバージョンに対応する永続的なディスクリプタにアクセスするステップと、
   前記ソフトウェア製品の前記検出されたバージョンに固有の前記検索照会に応答して、バージョン固有のコンテンツを提供するように、全体的なコンテンツのリポジトリを選別するステップと
   を含むことを特徴とする方法。
10. 前記バージョン固有のコンテンツを前記ユーザコンピュータシステムに送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。
11. ソフトウェア製品バージョン検出モジュールを前記ユーザコンピュータシステムに送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。
12. 前記ユーザコンピュータシステムから前記永続的なディスクリプタを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。
13. 前記ソフトウェア製品の前記検出されたバージョンに対応する前記永続的なディスクリプタを作成するステップと、
    前記ユーザコンピュータシステム上に格納するために、前記永続的なディスクリプタを前記ユーザコンピュータシステムに送信するステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。
14. 前記永続的なディスクリプタは、クッキーファイルを含むことを特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 前記全体的なコンテンツの構成部分にタグを付けて、全体的なコンテンツの各構成部分を前記ソフトウェア製品の１つまたは複数のバージョンに関連付けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。
16. 請求項８に記載の方法を実施するコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有すことを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
17. 遠隔コンピュータシステムに組み込まれた製品に関係のあるバージョン固有のコンテンツを提供するためのコンピュータシステムであって、
    全体的なコンテンツのデータリポジトリと、
    前記遠隔コンピュータシステムに問い合わせを行って、前記遠隔コンピュータシステムに組み込まれた前記製品、および前記製品のバージョンを識別するように適合された検出モジュールと、
    製品関連の情報に関して前記データリポジトリの前記全体的なコンテンツの検索の範囲を定義して、バージョン固有のコンテンツを答申する際に、前記検出モジュールによって識別された製品情報およびバージョン情報を利用するように適合された検索モジュールと
    を含むことを特徴とするコンピュータシステム。
18. 前記製品は、前記遠隔コンピュータシステムにインストールされたソフトウェアプログラムであることを特徴とする請求項１７に記載のコンピュータシステム。
19. 前記検出モジュールによって識別された前記製品情報および前記バージョン情報の永続的なディスクリプタを作成するように適合されたディスクリプタ作成モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項１７に記載のコンピュータシステム。
20. 前記永続的なディスクリプタは、クッキーファイルであることを特徴とする請求項１９に記載のコンピュータシステム。

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