JP2009520645A - 保護カバーを備えた飲料缶 - Google Patents

Abstract

本発明は、保護蓋を含む飲料用の缶に関する。缶は缶（１，２）の上部エッジの上に入れ子状に収めることができる保護カバー（３）を備えており、前記保護カバー（３）は該カバー（３）を一体的に備えたプルタブ（４）を介して缶（１，２）へ連結されている。本発明の缶は、カバー（３）及びプルタブ（４）が缶（１，２）と同じ合金からできた単一部品ユニットを構成しており、カバー（３）の反対側のプルタブの端は缶（１，２）上に固定されていることを特徴とする。本発明は、炭酸を含む及び炭酸を含まない飲料のために保護された再び密閉可能な缶を作るのに有益である。

Description

本発明は、保護カバーを備えた飲料用の金属缶に関する。

スチール又はアルミニウムからできた金属製の飲料缶は、缶が収容する飲料に対して缶が保証する品質を保存すること、および缶により貯蔵、運搬及び使用を容易にすることの両方により、発泡性又は非発泡性飲料の増大する市場の発展を享受している。

これらの成功は、缶の上面に形成され、ねじり取ったり又はより最近では押し込むことができ、そしてとりわけ缶を口へ運び上げることにより缶から直接飲料を飲めるようにする開口蓋の進歩により強化されてきた。

しかしながら、そのような缶はいくつかの不利益を被る。缶は無菌の雰囲気の中で充填されそして閉じられるにも拘らず、例えば、全体の缶のセットが熱収縮性のフィルムで、通常パレットの上で一緒に包装される時、缶の貯蔵および輸送条件は、限られた保護を与えるに過ぎないであろう。

その限られた保護でさえ、缶が個々に又は段ボール箱の中にグループで店の棚の上に置かれる時に消滅する。結果として、缶から直接飲料を飲むことは、顧客を彼又は彼女の健康を危うくすることができる汚染にさらすであろう。

これらの公知の缶の他の不利益は、残っている液体が缶の外へこぼれようとし、そして発泡性飲料の場合、直ぐにそれらが含むガスを逃そうとするので、飲料の一部を飲んだ後、缶の中に残りの飲料を保持することにより遭遇する困難性の中に存在する。

これらの不利益の一部又は全部を除くための試みにおいて、（例えば、ＷＯ９８／５４０６１の中で開示されているように）貯蔵及び運搬の間、缶の上部エッジを保護し、そして缶を開けそしてその中に収容されている飲料を飲むために取り外される、缶の上面に適合されるカバー又はキャップを缶に備えることが提案された。飲料を一部消費した後、一度キャップが元に戻されると、それは液体の流出を防ぐことができ、そして場合によってはそれはガス洩れを制限できる。

そのようなカバー、又はキャップは、通常ポリマー材料でできている。それらは、キャップを缶へ取付けたリングとリングをキャップへ接続する舌部と共に金属缶へ連結することができる。それらのアセンブリーの製造及び装着は、キャップ、舌部及びリングが一体的にできている時でさえ複雑であり、かつ高価である。そして再び、ワンピース・アセンブリーを既に充填及びシールされた缶に装着することは健康上の問題を起こす。

上述の公知のキャップの主な不利益は、それらが合成材料からできている結果、それらを缶から分離してリサイクルすることが求められ、そして必然的にコストがかさむことである。

本発明は、保護キャップを備えた公知の金属缶の問題をコストを最小限に保ちながら解決することを目的とする。

この目的のため、本発明は、缶の上部エッジを覆って適合される保護カバーを備えた、飲料のために設計された金属ボックス又は缶を提供する。前記保護カバーは、該カバーと一体となった舌部を介して缶に連結されており、該カバー及び舌部は缶と同じ金属又は合金から単一部品として一体的にできており、そしてカバーに対し反対側の舌部の端は缶に固定されていることを特徴とする。

従って、缶及びカバーの両者は一体的に一緒に作られ、同じ材料からできているので、そのようなカバーを備えた使用済み缶のリサイクルは、今後は如何なる問題も起こさず、そして該システムの缶の総コストを実質上減らすことができる。

缶及びカバーがどのようにつくられるかによって、舌部は缶が充填されそして密閉された後に該缶へ取り付けることができ、そして缶の充填および密閉は今までに使用された技術及び装置を少しも改変する必要なしに実施することができる。

本発明の一具体例によれば、舌部の端は、缶の上部エッジと協力するように適合したその間の関節部材を形成するスロットを備える。

代りの具体例によれば、舌部の自由端は缶の上に接着される。

他の具体例によれば、舌部の自由端は缶の上に溶接される。

さらに、缶が充填されそして密閉された後に付加的に舌部を固定することができる他の具体例によれば、舌部の自由端は接着性の又は自己接着性のストリップにより固定され、そして後者は好ましくは缶及び舌部を備えたカバーと同じ材料から作られる。

本発明の他の具体例によれば、舌部は、缶がその充填の後、密閉されている間に固定され、舌部の自由端は缶の上面と缶の上部エッジとの間でかしめられる。

代りの具体例によれば、舌部は缶の上面と一体となっている。

本発明は、添付図面を参照して以下の詳述により容易に理解されるであろう。

図１及び２の具体例は、充填しそして缶を密閉した後に缶へ舌部を取り付けることができる本発明の具体例に関する。図面において同じ符号は、同じ部品を指定するために使用された。

本発明の缶は、通常は開口蓋１０を含む上面２により密閉された本体１からなる。本体１及び缶の上面２と同じ金属又は合金からできているカバー３は、一体的に舌部４を備えており、そしてカバー３に対し反対側のこの舌部の端は缶１，２へ固定される。

図１の具体例において、舌部４の端はカットされそして３つの関節部材へ分割されており、その中の２つの外側関節部材は一方向へ曲げられており、そして中央の関節部材はその反対方向へ曲げられており、そのため、カバー３に対しピボットヒンジを形成することにより缶の上部エッジを取り付けることを許容する。

カバー３は周縁溝６を備えていることに注意すべきであり、それは全体の寸法を減らすため貯蔵及び運搬中又は自動販売機において同じ缶を積み重ねるのを許容し、そして缶を開けるために缶の容易な把持を許容する付属片７を備える。

また、上面２が開口蓋１０を備える時、舌部４の軸はこの開口蓋の軸と整列されていないが、好ましくは該軸から約１４０°の角度で角度的にシフトされる。それは、缶が開けられそして開口蓋１０がねじり取られ又は押し込まれた後、カバー３が飲む者の目の正面に潜在的に来ないようにするためである。

カバー３は、缶１−２の上部エッジの上に切り取られるように有利に適合させることができ、例えばそれは放射状のスロット（図示せず）により、それらの折り曲げられた外側エッジから切り離すことができ、それによりスロットの間に弾性変形可能なタブを形成することができる。

さらに、シール（図示せず）がカバー３と缶の間に挿入されることが有利であり、そのシールは例えばカバーが缶と接触する場所にコートされた薄いエラストマー層として形成できる。極めて小さな容積のため、そのようなシールは、実際には無視し得る不純物を形成するであろうから、アセンブリーのリサイクルを損うことはないであろう。

さらに、カバー３の中央区域は上面２へ向いたドーム形状とし、そのためそれは、発泡性の飲料を収容しかつ蓋１０を備えた缶が開けられそしてカバー３が後方へ傾けられた後、缶内部のガス圧により反対向きに変形することができる。

図２に示される代りの具体例によれば、自由端８ａは缶の本体１の上部端にそれが接着されるか又は溶接されるのを許容するように上向きに曲げられ、若しくは自由端８ｂが本体１のより低いところにそれが接着されるか又は溶接されるのを許容するように下向きに曲げられるかのいずれかである。

図示しない、本発明の他の代りの具体例では、自由端８ａ又は８ｂは、接着性又は自己接着性のストリップにより缶の本体１へ取り付けられ、そして好ましくは本体１及びそれらの舌部４を備えたカバー３と同じ金属又は合金をベースとしている。

図３及び４は、カバーが缶の充填及び密閉工程の間に取り付けられる本発明の具体例に関する。

図３の場合、カバー３に対し反対側の舌部４の端は、本体１の上部エッジ１１と缶の上面２の曲げられたエッジ１２との間にかしめられる。その時、舌部４の自由端はかしめ作業の前に缶の上面２の上に接着されるか又は溶接され、そのためそれへしっかりと取り付けられる。

図４の代りの具体例では、缶の上面は舌部４と、それ故カバー３と一体的にできている。

健康上の安全は、さらにカバーと本体との間に挿入されたシールを飲用前にむしり取ることができる後退したポリマー材料製のスリーブのようなタイトなリング中に封入することによって強化することができ、スリーブはさらにカバーが以前に開けられていないことを保証する追加の利益を提供する。

図１は、本発明の第１の具体例の分解された３次元の概略図である。 図２は、本発明の代りの具体例に関する図１に類似の図である。 図３は、本発明の他の代りの具体例に関する図１に類似の図である。 図４は、本発明の他のさらなる代りの具体例に関する図１に類似の図である。

Claims (17)

1. 飲料のために設計され、そして缶（１，２）の上部エッジの上に適合する保護カバー（３）を備えている金属缶（１，２）において、前記保護カバー（３）は該カバー（３）と一体となった舌部（４）を介して缶（１，２）と連結されており、該カバー（３）及び該舌部（４）は缶（１，２）と同じ金属又は合金から一体的につくられており、かつ該カバー（３）に対し反対側の該舌部（４）の端は缶（１，２）へ固定されていることを特徴とする前記金属缶。
2. 該カバー（３）に対し反対側の該舌部（４）の端は、缶（１，２）の上部エッジと協力するためにその間に関節部材を形成するスロットを備えていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
3. 該舌部（４）の自由端は、缶（１，２）の上に接着されていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
4. 該舌部（４）の自由端は、缶（１，２）の上に溶接されていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
5. 該舌部（４）の自由端は、好ましくは缶（１，２）及び舌部（４）を備えたカバー（３）と同じ金属製の缶（１，２）へ接着性又は自己接着性のストリップにより取り付けられていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
6. 該舌部（４）の自由端は、缶（１，２）の上面（２）と缶（１，２）の上部エッジ（１１）との間にかしめられていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
7. 該舌部（４）は、缶（１，２）の上面（２）と一体となっていることを特徴とする請求項１に記載の金属缶。
8. 該カバー（３）は、他の同一の缶の積み重ねを許容する周縁溝（６）を備えていることを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の金属缶。
9. 該カバー（３）は、把持付属片を備えていることを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載の金属缶。
10. 該上面（２）は開口蓋（１０）を備えており、該舌部（４）の軸は該開口蓋（１０）の軸から角度的にシフトされていることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載の金属缶。
11. 該舌部（４）の軸及び該開口蓋（１０）の軸は、それらの間で約１４０度の角度を含んでいることを特徴とする請求項１０に記載の金属缶。
12. 該カバー（３）は、それが缶の上部エッジの上に切り取ることができるように適合されている請求項１ないし１１のいずれかに記載の金属缶。
13. 該カバー（３）は、その折り曲げられた外側エッジ上にその間に弾性変形可能なタブを形成するスロットを備えていることを特徴とする請求項１ないし１２のいずれかに記載の金属缶。
14. 該カバー（３）と該缶（１，２）との間にシールが挿入されていることを特徴とする請求項１ないし１３のいずれかの金属缶。
15. 該シールは、カバーの上のそれが缶と接触する場所にコートされた薄いエラストマー層からなることを特徴とする請求項１４に記載の金属缶。
16. 該カバー（３）の中央区域は缶（１，２）へ向いたドーム形状であり、そのため缶が開けられた後、それは缶内部のガス圧により反対向きに変形することができることを特徴とする請求項１ないし１５のいずれかに記載の金属缶。
17. 缶と缶本体との缶の該シールは、後退したポリマー材料製のスリーブのようなタイトなリングにより封入されていることを特徴とする請求項１ないし１６のいずれかに記載の金属缶。

Images