JP2009517229A - 旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニット - Google Patents

Abstract

旋盤（３）のフィーダー（２）および旋盤（３）のスピンドル（３ａ）用の小径部を有するユニットにおいて、ユニット（１）を制御する複数の機械のうちの１つの一部に連結する少なくとも１つのプレート（６）を有する管状本体（４）と、本体（４）の内面（８）に分配されるとともに、そこから本体（４）の内方に向けて突出する、複数の放射状に動く弾性手段（７）とを備えたユニットを提供する。

Description

本発明は、旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットに関する。

フィーダーは、バーを旋盤へ供給制御するために構成された装置である。旋盤の構造により（シングルスピンドルかマルチスピンドルか）、フィーダーは、前記旋盤に特有のスピンドルに対して正しくバーを案内するために適した形状とされる。

旋盤とフィーダーとによって構成される装置は、長い作業時間の間、実質的に自動であるという利点を有する（旋盤によって行なわれる作業の速度およびフィーダーのバーマガジンの収容量に依存する）。

もちろん、仮にバーがスピンドルに向けてかつスピンドル内へ最良の態様で案内された場合、装置全体が受ける振動は減少する（バーは歪まない）とともに、作業はより正確になる。

バーは、バー後端部をクランプ結合するバープッシャーが後部に設けられたガイド手段によってスピンドルの方に向けられる。

バープッシャーが、バー後端部にしっかりと結合するクランプを有するため、バープッシャーの直径は、必然的にバーの直径より大きい。バープッシャーは、バーがスピンドルを通過してスピンドルの端部（部分クランピング領域）に実質的に向かい合うまで、ガイド（その直径は、バープッシャーの最大直径より少なくともわずかに大きい）を通過できる必要がある。したがって、バーは（回転を受ける結果として）ガイド内部で振動および屈曲可能である。このような動作により生じる振動は、いくつかの作業を危険にさらす（またはいずれにせよとりわけ複雑にする）。

本発明の狙いは、バーを安定して案内する旋盤スピンドルおよびフィーダー用の小径部を有するユニットを設け、バーの振動動作を防止し、かつ同時にバープッシャーを通過可能とすることにより、上述した不具合を取り除くとともに既に述べた要求に合致することである。

この狙いの範囲内で、本発明は、単純であり、実際上設けることが比較的容易で、安全に使用でき、作業が効率的で、かつ比較的コストが安い構成を有する小径部を有するユニットを提供することを目的とする。

この狙いならびにこの目的および他の目的は、本旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットにより達せられ、このユニットは、前記ユニットを制御する複数の機械のうちの１つの一部に連結するための少なくとも１つのプレートを有する管状本体と、前記本体の内面に分配されるとともに、そこから前記本体の内方に向けて突出する、複数の放射状に動く弾性手段とを備えたことを特徴とする。

本発明の更なる特徴および利点は、非限定的な例である添付図面によって示された、旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットの、好ましいが限定的ではない実施の形態についての、以下の詳細な説明から明らかとなるであろう。

図面を参照すると、参照符号１は、フィーダー２に並設された旋盤３のスピンドル３ａ用の小径部を有するユニットを概括的に示している。小径部を有するユニット１は管状本体４を有し、その長さは、フィーダー２（これは通常旋盤３内部に横たわっている）の端部から旋盤３のスピンドル３ａ端部まで達している。

スピンドル３ａは、少なくとも１つのフランジ５ｂを有し、フランジ５ｂは本発明による小径部を有するユニット１をしっかりと連結するためのものである。

本発明による小径部を有するユニット１は、プレート６にしっかりと連結された管状本体４を有している。プレート６は、スピンドル３ａのフランジ５ｂに安定的に連結可能である。

本発明による小径部を有するユニット１は、複数の放射状に動く弾性手段７を更に有している。弾性手段７は、管状本体４の内面８に分配されるとともに、そこから本体４の内方に向けて突出する。

とりわけ単純化された実施の形態によれば、弾性手段７は２つであっても良く、これらは管状本体４の横断面内の小径部を形成するように互いに向い合う。とりわけこの場合、２つの相互に対向する手段７の向かい合う互いに近接する面は、内部でバーを安定して固定可能な座部（向い合う凹面）を構成するような形状を有する必要がある。

より一般的には、対向面を凹形座部を構成する形状にする必要がないように、相互に対向する弾性手段７は２つを上回る。図示された実施の形態において、互いに１２０°で配置された３個の弾性手段７を用いることが可能であることが分かり、実際、本体４内に含まれるバーの弾性移動センタリング要素を構成する。

本体４は、分配された複数の貫通孔９を有し、貫通孔９は弾性手段７の各部分のうちの少なくとも１つを収容するのに適する。図示された実施の形態において、各貫通孔９は実質的に矩形である。貫通孔９間の相互の距離（軸方向）は、弾性手段７によって与えられる弾性的なセンタリング動作の強度に依存する。簡単に言うと、非常に強い動作の場合には多くの弾性手段７が必要となり、したがって孔間の距離は実質的に短くなる。

弾性手段７は起伏のある薄板１０を有し、薄板１０は弾性的に変形可能であり、例えばバネ鋼のような明白な弾性的挙動を有する金属材料から通常作製される。

各薄板１０は中心Ｖ字形状部１１を有し、中心Ｖ字形状部１１は、管状本体４の貫通孔９のうち１つの内部に収容されるのに適する。

薄板１０の両端１２は同一平面上にあるとともに、薄板１０が各貫通孔９内に取付けられたとき、それらは管状本体４の外面上に位置する。

管状本体４の外面上に位置する両端１２のそれぞれにおいて、本体４は、両端１２を外面上に固定するためのユニットに取り囲まれる。図示された実施の形態において、 固定ユニットは、クランピングに適する直径を有する弾性リング１３により構成される。リング１３は、実際の金属スプリングにより、または弾性変形可能なポリマー材料により作製される環状要素により構成されても良い。

各薄板１０の両端１２のうち少なくとも一方は、貫通孔９に隣接する管状本体４内に設けられた収容部１５内に連結されるのに適する突起部１４を有している。収容部１５と突起部１４との間の連結により、薄板１０を弾性リング１３の存在下で本体４に確実に連結することができる。

各薄板１０のＶ字形状中心部１１は、最大でも管状本体４の内半径と等しい長さだけ、管状本体４の中心に向けて放射状に突出する。

実質上、旋盤３のスピンドル３ａに到達するために要素１を通過する各バーは、手段７による弾性作用の結果により、正しく案内されるとともに軸方向に整列されたままとなる。バーは、フィーダー２のバープッシャー手段によりスピンドル３ａに向けて押され、バープッシャーは、その直径がバーの直径より大きい必要があり、かつ弾性手段７の変形によりバープッシャーによる要素１の通過が独占的に許可される。このようにして、バーは、振動および／またはその歪みを防ぎながら、案内されるとともにスピンドル３ａに押し込むことができる。

このように、本発明が意図する狙いおよび目的を達成することを示した。

このように着想された本発明は、様々な修正および変形が可能であり、それらのすべてが添付した請求の範囲の射程内である。

全ての詳細部は、他の技術的に等しいものと更に置き換えられても良い。

それに続く実施の形態において、特定の例との関係で与えられる個々の特徴は、他の実施の形態に存在する他の特徴と実際に置き換えられても良い。

さらに、特許プロセスの間に既知であると認められた全てのものは、クレームされないとともにディスクレーマーの対象として理解されることに留意されたい。

実際、形状および寸法とともに、使用される材料は、要求に従って良く、したがって添付の請求の範囲の保護範囲から放棄されることがない。

本願の優先権主張の基礎としたイタリア国特許出願Ｎｏ．ＢＯ２００５Ａ０００７１７の開示内容は、引用することにより本明細書の一部とされる。

本発明による旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットを示す斜視図。 本発明による旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットを示す部分拡大斜視図。 本発明による旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットを示す正面図。 本発明による旋盤フィーダーおよびスピンドル用の小径部を有するユニットの薄板を示す斜視図。 本発明による小径部を有するユニットを制御するフィーダーおよび旋盤を示す部分側面図。

Claims (11)

1. 旋盤（３）のフィーダー（２）および前記旋盤（３）のスピンドル（３ａ）用の小径部を有するユニットにおいて、
   前記ユニット（１）を制御する複数の機械のうちの１つの一部に連結するための少なくとも１つのプレート（６）を有する管状本体（４）と、
   前記本体（４）の内面（８）に分配されるとともに、そこから前記本体（４）の内方に向けて突出する、複数の放射状に動く弾性手段（７）とを備えたことを特徴とするユニット。
2. 前記弾性手段（７）のうちの少なくとも２つは、互いに向い合い、前記管状本体（４）の横断面に小径部を形成することを特徴とする請求項１記載のユニット。
3. 前記互いに向い合う弾性手段（７）は３個設けられ、それらは互いに対して１２０°で配置されていることを特徴とする請求項２記載のユニット。
4. 前記本体（４）は、分配された複数の貫通孔（９）を有し、それらは前記弾性手段（７）の各部分のうちの少なくとも１つを収容することを特徴とする請求項１記載のユニット。
5. 前記弾性手段（７）は起伏のある薄板（１０）を有し、前記薄板（１０）は弾性的に変形可能であるとともに中心部（１１）を有し、前記中心部（１１）は、Ｖ字形状を有するとともに前記管状本体（４）の貫通孔（９）の１つの内部に収容されることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項記載のユニット。
6. 前記薄板（１０）の両端（１２）は、同一平面上にあるとともに、前記薄板（１０）が各貫通孔（９）内に取付けられたとき、前記管状本体（４）の外面上に位置することを特徴とする請求項５記載のユニット。
7. 前記管状本体（４）は、前記管状本体（４）の外面上に位置する前記両端（１２）のそれぞれで、前記両端（１２）を前記管状本体（４）の外面上に固定するユニットに取り囲まれることを特徴とする請求項６記載のユニット。
8. 前記固定ユニットは、クランピングに適する直径を有する弾性リング（１３）により構成されることを特徴とする請求項７記載のユニット。
9. 各前記薄板（１０）の前記両端（１２）のうち少なくとも一方は、前記貫通孔（９）に隣接する前記管状本体（４）内に設けられた収容部（１５）内に連結されるための突起部（１４）を有し、収容部（１５）と突起部（１４）との間の連結により、前記薄板（１０）を前記弾性リング（１３）の存在下で前記本体（４）に確実に連結できることを特徴とする前記請求項のうち一項以上に記載のユニット。
10. 各前記薄板（１０）の前記Ｖ字形状中心部（１１）は、最大でも前記管状本体（４）の内半径と等しい長さだけ、前記管状本体（４）の中心に向けて放射状に突出することを特徴とする前記請求項のうち一項以上に記載のユニット。
11. 前記ユニット（１）を制御する複数の機械のうちの１つの一部にしっかりと連結するための前記プレート（６）は、前記フィーダー（２）に固定設置するための端部からなることを特徴とする前記請求項のうち一項以上に記載のユニット。

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