JP2009510940A - 多層ビデオ符号化 - Google Patents

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Abstract

本明細書で開示される特定の実施形態は、マルチメディアデータを処理するシステムおよび方法を提供する。このシステムおよび方法は、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を受信することと、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を受信することと、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とを用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成することとを備える。特定の実施形態では、第1および第2セットに関連する量子化パラメータが、第3セットの量子化係数を生成する際に用いられる。

Description

関連技術
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2005年9月27日付で出願された特許仮出願第60/721,435号、発明の名称「マルチチップシステムにおいてスケーラブル符号化するための係数展開方法(”A METHOD OF COEFFICIENT EXPANSION FOR SCALABLE CODING ON MULTIPLE CHIP SYSTEM”)の優先権を主張するものであり、上記仮出願は参照により本明細書に引用したものとする。
本開示は、多層ビデオデータを処理する方法および装置に関する。
インターネットおよびワイヤレス通信の飛躍的な成長と成果、並びにマルチメディアサービスに対する需要の増加のために、インターネットおよび移動体/無線チャネルを介するストリーミング・メディアが大きな注目を集めてきている。異機種インターネットプロトコル(IP)ネットワークでは、ビデオはサーバから提供され、1つまたは複数のクライアントによってストリーミングされることができる。ワイヤ接続には、ダイアルアップ、ISDN、ケーブル、xDSL、ファイバ、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(広域ネットワーク)などが含まれる。伝送モードは、ユニキャストまたはマルチキャストのいずれであってもよい。PDA(携帯情報端末)、ラップトップ、デスクトップ、セットトップボックス、TV、HDTV(高品位テレビ)、移動電話などを含む様々な個々のクライアント装置は、同じコンテンツに対して、様々な帯域のビットストリームを同時に要求する。コネクション帯域幅は時間とともに急速に変化してもよく(9.6kbpsから100Mbps以上まで)、サーバの反応よりも高速でもよい。
移動体/ワイヤレス通信も異機種IPネットワークと同様である。移動体/無線チャネルを介するルチメディアコンテンツの転送は極めて難しい。この理由は、これらのチャネルは、マルチパスフェージング、シャドウィング、記号間干渉および騒音妨害が原因で重大な障害を生じることが多いからである。移動性および競合トラフィックといったいくつかの他の理由も帯域幅変化および損失の原因となる。チャネル雑音およびサービスを受けているユーザの数によって、チャネル環境の時間変化特性が決定される。環境条件に加えて、宛先ネットワークが、地理的な位置およびモバイルローミングのために、第二、第三世代セルラネットワークから広帯域データオンリー・ネットワークまで変化できる。これら全ての変動要素は、実行中であっても、マルチメディアコンテンツに対して適応する速度調整を必要とする。したがって、異機種有線/無線ネットワークを介してビデオを良好に伝送するには、効率的な符号化、並びに変化するネットワーク条件、装置特性およびユーザ選択への適応性を必要とする同時に、損失を回復する必要がある。
それぞれのユーザ要求を満たし、チャネル変化に適合するために、それぞれが伝送帯域、ユーザ表示および/または計算能力に基づいた1つの制約等級を満たす、複数の独立したバージョンのビットストリームを生成してもよいが、これは、サーバ記憶装置およびマルチキャストアプリケーションにとって効率的ではない。ハイエンドユーザに適応する単一マクロビットストリームがサーバで形成されるスケーラブル符号化では、ローエンドアプリケーションに対するビットストリームがマクロビットストリームのサブセットとして埋め込まれる。したがって、単一ビットストリームは、サブビットストリームを選択的に伝送することによって、多様なアプリケーション環境に適応することができる。スケーラブル符号化によって提供される別の利点は、エラーの発生しやすいチャネル上での確実なビデオ伝送である。エラー保護およびエラー隠蔽は容易に対処することができる。より信頼性の高い伝送チャネルまたはより良好なエラー保護は、最も重要な情報を含んでいるベース層ビットに適用することができる。
MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4(MPEG−xと総称する)、H.261、H.262、H.263およびH.264(H.26xと総称する)といったハイブリッドエンコーダには、空間的および時間的な信号対雑音比(SNR)スケーラビリティがある。ハイブリッドコーディングでは、時間的冗長性が運動補償予測(MCP)によって除去される。一般に、ビデオは一連のグループのピクチャ(GOP)に分割され、各GOPは、イントラ符号化フレーム(I)で始まり、その後に、前方(および/または後方)予測フレーム(P)および双方向予測フレーム(B)が配列される。PフレームおよびBフレームはどちらもMCPを採用した相互予測フレームである。ベース層はIフレーム、PフレームまたはBフレームの最も重要な情報を、より低い品質水準で含むことができ、エンハンスメント層は同一フレームまたはベース層に含まれない追加の時間スケーリングフレームのより高品質の情報を含むことができる。エンハンスメント層におけるより高品質データの復号を選択的に除外することによって、デコーダにおいてSNRスケーラビリティを達成すると同時に、ベース層データを復号できる。ベース層とエンハンスメント層との間でデータをどのように解析するかによって、ベース層およびエンハンスメント層のデータの復号は、複雑性を増し、メモリ必要量を増加させる可能性がある。増大した計算の複雑さと増加したメモリ必要量とは、例えば、PDA(携帯情報端末)、移動電話といった電力制限され、かつ計算制限されたデバイスの性能には不利となる。望ましくは、ベース層およびエンハンスメント層の復号化は、このようなデバイスの計算の複雑性とメモリ必要量を著しく増大させないことである。
したがって、計算の複雑性と要求されるメモリとを著しく増大させずに、ベース層およびエンハンスメント層を復号するシステムおよび方法を開発することが有利となる。
一実施形態は、マルチメディアデータを処理する方法を含む。この方法は、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を受信することと、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を受信することと、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成することとを備える。
特定の実施形態では、この方法はさらに、少なくとも1つのビデオフレームを表す可変長係数(VLC)データを受信することと、VLCデータを処理して第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とを生成することとを備え、第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成するVLCデータ処理は、単一プロセッサにより実行される。特定の実施形態では、第2セットの量子化係数は、第1セットの量子化係数に対して少なくとも1つの改良を示す。特定の実施形態では、第3セットの量子化係数は第1セットの量子化係数を第2セットの量子化係数に加えることによって生成される。特定の実施形態では、第1セットの量子化係数を第2セットの量子化係数と結合して第3セットの量子化係数を生成することは、一部は、第1セットの量子化係数に関連する第1量子化パラメータと、第2セットの量子化係数に関連する第2量子化パラメータとに基づいている。特定の実施形態では、第1量子化パラメータと第2量子化パラメータは、1以外の公分母を有する。
別の実施形態は、マルチメディアデータを処理する装置を含む。この装置は、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を受信する手段と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を受信する手段と、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成する手段とを備える。
特定の実施形態では、装置はさらに、少なくとも1つのビデオフレームを表すVLCデータを受信する手段と、VLCデータを処理して第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とを生成する手段とを備え、第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成するVLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行される。特定の実施形態では、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とに関連する量子化パラメータは、1以外の公分母を有する。特定の実施形態では、この公分母は6である。特定の実施形態では、第3セットの量子化係数を生成する手段は、第2セットの量子化係数に加えられた第1セットの量子化係数を用いる。特定の実施形態では、第1セットの量子化係数を第2セットの量子化係数に加えて第3セットの量子化係数を生成することは、一部は、第1セットの量子化係数に関連する第1量子化パラメータと、第2セットの量子化係数に関連する第2量子化パラメータとに基づいている。特定の実施形態では、第2セットの量子化係数は、第1セットの量子化係数に対して少なくとも1つの改良を示す。
別の実施形態は、マルチメディアデータを処理する装置を含む。この装置は、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを受信するように構成された受信モジュールと、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成するように構成された処理モジュールとを備える。
さらに別の実施形態は、マルチメディアデータを処理する命令を含む機械可読媒体を含み、命令を実行することによって、機械は、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を決定し、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を決定し、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を符号化する。
別の実施形態は、マルチメディアを処理するプロセッサを含む。このプロセッサは、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を決定し、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を決定し、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を符号化するように構成されている。
この発明の概要だけでなく以下の詳細な説明も本発明を定義することを意味するものではない。本発明は特許請求の範囲によって定義される。
詳細な説明
ベース層および1つまたは複数のエンハンスメント層を含み、デコーダのオーバーヘッドが低減された、多層のビデオを提供する方法および装置が開示される。ベース層およびエンハンスメント層の係数は、両方の層が復号化に利用可能になるときに、逆量子化の前に本明細書で開示されている特定の実施形態に従うデコーダ装置によって結合され、これにより復号化の効率を高めることができる。
以下の説明では、実施形態の完全な理解を可能にするために特定の詳細事項が示される。しかし、これら実施形態は、これらの特定の詳細事項がなくても実施できることは当業者であれば理解されるであろう。例えば、不必要な詳細事項で実施形態を不明瞭にしないために、電気構成部品がブロック図で示されてもよい。他の例では、このような構成部品、他の構造および技法が、実施形態を詳細に説明するために詳しく示されてもよい。
なお、実施形態は、フローチャート、流れ図、構造図またはブロック図と示されるプロセスとして説明されてもよい。フローチャートは操作を順序プロセスとして説明してもよいが、操作のうちの多くは平行または同時に実行可能であり、プロセスは繰り返すこともできる。さらに、操作の順序は再構成されてもよい。プロセスの操作が完了すると、プロセスは終了する。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが機能に対応すると、プロセスの終了は、呼び出し機能または主機能への機能の復帰に相当する。
従来の単層デコーダでは、Iフレーム、PフレームおよびBフレームの復号化の全てが同じ経路に従う。係数は、イントラ符号化ビデオまたは残留誤差のいずれを表していても、逆量子化され、逆変換され、その後、空間予測係数または最良一致マクロブロック係数のいずれかとそれぞれ結合される。
以下に述べる符号化および復号化プロセスによって、ベース層および/またはエンハンスメント層(複数可)のスケーラブル復号化は、効率を上げるようにビデオデータを復号することに関与する構成要素に対してトランスペアレントになる。各層を別個に、各層自体のパス内のそれぞれを復号し、その後に復号化層を結合するという、二重層復号化をトランスペアレントにするのに非効率な2パス方法の代わりに、例えば、デジタル信号処理プロセッサ(DSP)などプリプロセッサを用いて、ベース層データとベース層データに対するエンハンスメント層の変更とを結合することによって、デコーダに対する効率的なトランスペアレンシーが達成でき、その後に結合されたデータをハードウェアビデオコアにおいて単一パスで復号し、それによってさらに高効率を達成できる。
図1Aは、多層のビデオを復号するデコーダ装置100の1つの例の図である。デコーダ装置110は、ビデオコア110を含み、ビデオコア110は、逆量子化構成要素120と逆変換構成要素115とメモリ構成要素130と通信構成要素140と第1プロセッサ180と第2プロセッサ135とを含む。デコーダ装置100は、(a)デコーダ装置100の内部または外部に存在してもよい記憶構成要素145と、(b)表示構成要素190とに結合されている。図1に関連して検討および説明するために、記憶構成要素145がデコーダ装置100の外部にあると仮定する。
デコーダ装置100は、外部の記憶装置145からの符号化データ、またはネットワーク150から受信された送信からの符号化データを受信する。符号化データは、変換データ、量子化データ、可変長符号化(VLC)データまたはそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。さらに、符号化データは、ベース層データおよびエンハンスメント層データなど、別々の層のビデオに対するデータを備えてもよい。例えば、通信構成要素140は、ベース層と、エンハンスメント層と、この2つの層に対するVLCデータを量子化係数に変換するためのルックアップ表とを表すVLCデータを受信してもよい。通信構成要素140は、ネットワーク150と併せて符号化データを受信する(Rx)のに用いられる論理、並びに符号化データを外部の記憶装置145から受信するための論理を含む。外部の記憶装置145は、例えば、外部RAMもしくはROM、または遠隔サーバであってもよい。
第1プロセッサ180は、VLCデータを処理するための論理を含む。第1プロセッサ180は、VLCテーブル索引、VLCランレングス伸張、および逆ジグザグスキャニングを実行するものとしても知られる、VLC記号生成のための論理を含む。したがって、同一データを表すVLCデータが与えられると、第1プロセッサ180は、アンパックされた量子化(または残留)係数を生成する。特定の実施形態では、第1プロセッサは、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサである。
図3を参照して以下により詳細に説明されるとおり第2プロセッサ135は、量子化係数といった、ベース層およびエンハンスメント層を表すデータを結合するのに論理を含み、これにより結合データを後に単層に復号できる。特定の実施形態では、第2プロセッサ135は、例えば、エンハンスメント層が受信されないかまたは破壊態で受信される場合、またはバッテリー電力もしくは処理電力を節約するために、ベース層復号可能データを生成するための論理を含んでもよい。特定の実施形態では、第2プロセッサ135はDSPである。
イントラ符号化データが受信されると、第2プロセッサ135は、最初にそのデータを処理し、次に処理したデータをビデオコア110の逆量子化構成要素120に送って逆量子化し、その後ビデオコア110の逆変換構成要素115によって逆変換し、結果として、表示構成要素190上で表示される復号化ピクチャを得る。一方、インター符号化データは、そのフレームからインター符号化データが予測された基準フレームが復号された後に、復号される。残留誤差係数は、第2プロセッサ135、逆量子化構成要素120および逆変換構成要素115によって処理され、その結果、復号化残留誤差となる。次に、残留誤差は、基準フレームから最良一致するマクロブロックと結合される。復号化フレームは、表示構成要素190を用いて表示され、外部の記憶装置145に記憶されるかまたは内部メモリ130に記憶されることができる。
表示構成要素190は、表示スクリーンを含むビデオ表示ハードウェアおよび論理などの部品を含む復号化装置の一体化部分であってもよく、または外部周辺装置であってもよい。通信構成要素175はまた、復号化フレームを外部記憶構成要素185または表示構成要素190に通信するのに用いられる論理を含む。デコーダ装置100の1つまたは複数の要素は再構成および/または結合されてもよい。
ビデオコア110は2つの構成要素、すなわち逆量子化構成要素120と逆変換構成要素115とを含む。特定の実施形態では、ビデオコア110は、特定用途向け集積回路(ASIC)として実現されてもよい。逆量子化構成要素120と逆変換構成要素115はそれぞれ逆量子化と逆変換を実行する。これらの逆演算は、最初のビデオデータを表す係数とビデオフレームを再構成することを可能にするために実行され、これにより、残留誤差の算出およびエンハンスメント層係数の算出が可能な限り正確となる。
逆量子化が実行される際には、逆量子化構成要素120は、割り当てられたビット数を用いて変換された各係数を量子化係数として表し、変換された係数を再現する。変換された係数の量子化/逆量子化は、ブロック毎またはマクロブロック毎に異なってもよい。マクロブロックは、16×16ピクセルのブロック(16×16ルマブロックと2つの8×8クロマブロックとから構成される)であってもよい。量子化パラメータ(QP)は、変換係数が量子化係数に量子化されるときに実行される、量子化レベルを決定する。QPを増加することによって、より大きいデジタル圧縮が実現され、これによって、係数を表すデジタル表示の品質が低下する。1つの例では、低品質の係数は、SNRスケーラブルなビデオストリームのベース層で符号化される。QPを減少することによって、係数を表するデジタル表示を高品質にすることができる。これらの高品質の係数は、SNRスケーラブルなビデオストリームのエンハンスメント層で符号化される。
逆変換を実行するとき、逆変換構成要素115は、変換された係数を、例えば復号化ビデオフレームなどの空間領域からのビデオデータに変換する。DCT(離散コサイン変換)が用いられた場合、変換された係数は周波数領域を表す。変換された係数は、実際のビデオデータが変換される場合のイントラ符号化データであってもよく、または空間予測残留が変換される場合のイントラ符号化データとなることができるか、または残留誤差が変換される場合のインター符号化データとなることができる。他のデジタル変換には、アダマール変換、DWT(離散ウェーブレット変換)、および、例えば、H.264で用いられる整数変換が含まれる。
ビデオ復号化においては、例えば、ビデオコアのハードウェア実施形態を用いて、計算集約的な復号化プロセス、特に逆量子化および逆変換を促進してもよい。ハードウェアビデオコアは、複数の機能を同時に実行できる(パイプライン方式)特定の回路および/またはプロセッサ(複数可)を含んでもよい。パイプライン方式によって、復号化時間を短縮できる。追加の逆変換、追加の逆量子化演算または別の追加の加算といった、標準的なパイプラインフローにおいて何らかの中断があると、プロセス全体の速度が低下する可能性がある。当業者には、ビデオコアの1つまたは複数の実施形態が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたはそれらの任意の組み合わせによって実現されてもよいことは明らかであろう。
通信構成要素140は、ネットワーク150などの外部ソースから符号化データを受信するために用いられる論理を含む。外部ソースはまた、例えば、外部記憶装置145、ライブビデオおよび/または音声入力であってもよく、データ受信は、有線および/または無線通信を含むことができる。符号化データは、上述のとおり、変換されたデータ、量子化データ、可変長符号化データまたはそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。ネットワーク150は、電話システム、ケーブルシステムまたは光ファイバシステムなど有線システムの一部であってもよく、またはネットワーク150は無線システムであってもよい。無線通信システムの場合、ネットワーク150は、例えば、符号分割多元接続(CDMAまたはCDMA2000)通信システムの一部を備えることができる。あるいは、システムは、周波数分割多元接続(FDMA)システム、GSM/GPRS(汎用パケット無線サービス)/EDGE(拡張データのGSM環境)またはサービス業に対するTETRA(地上基幹無線)移動電話技術といった時分割多元接続(TDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速データレート(1xEV−DOまたは1xEV−DO Gold Multicast)システム、または一般に、各種技術の組み合わせを採用した任意の無線通信システムであってもよい。デコーダ装置100の1つまたは複数の要素は再構成および/または組み合わせできる。例えば、通信構成要素140はデコーダ装置100の外部に存在してもよい。
図1Bは、図1Aの符号化システムの1つの例としての第1プロセッサ180および第2プロセッサ135を示す図である。第1プロセッサ180は、VLCデータを受信するモジュール181と、VLCデータを処理するモジュール182とを含む。第2プロセッサ135は、第1セットの量子化係数を受信するモジュール136と、第2セットの量子化係数を受信するモジュール137と、第3セットの量子化係数を生成するモジュール138とを含む。
特定の実施形態では、第1プロセッサ180は、第1プロセッサのVLCデータを受信するモジュール181を介してVLCデータを受信する。特定の実施形態では、VLCデータは単一または多層ビデオデータを表してもよい。VLCデータは、例えば、図1で示されるとおり、デコーダ装置100の通信構成要素140から受け取られる。特定の実施形態では、少なくとも1つのビデオフレームを表すVLCデータを受信する手段は、VLCデータを受信するモジュール181を備える。VLCデータを受信するモジュール181はさらに、VLCデータを処理するモジュール182にVLCデータを送るよう構成されている。特定の実施形態では、VLCデータを処理して第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とを生成する手段においては、第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成するVLCデータの処理が単一のプロセッサによって実行され、上記量子化係数の生成手段は、VLCデータを処理するモジュール182を備える。VLCデータを処理するモジュール182は、VLCデータに含まれる情報を用いて、VLCデータを拡張するように構成されている。例えば、VLCデータを処理するモジュール182は、VLCデータに含まれるVLCテーブル情報を用いてVLCテーブル索引を実行することでも知られる、VLC記号生成のための論理を含んでもよい。VLCデータを処理するモジュール182はさらに、VLCランレングス伸張と逆ジグザグスキャニングを含んでもよい。VLCプロセッサはさらに、拡張VLCデータと量子化係数を第2プロセッサ135に送るように構成されてもよい。特定の実施形態では、拡張VLCデータは、多層のビデオデータを表す複数の量子化係数セットを含んでもよい。
特定の実施形態では、第2プロセッサ135は、第1セットの量子化係数を受信するモジュール136と第2セットの量子化係数を受信するモジュール137とを介して、複数セットの量子化係数などの量子化係数データを受信する。特定の実施形態では、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数を受信する手段は、第1セットの量子化係数を受信するモジュール136を備えている。特定の実施形態では、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数を受信する手段は、第2セットの量子化係数を受信するモジュール137を備えている。第1および第2セットの量子化係数は、例えば、それぞれベース層およびエンハンスメント層のビデオデータを表してもよい。受信モジュール136、137はさらに、受信した量子化係数データをモジュール138に送って第3セットの量子化係数を生成するように構成されている。特定の実施形態では、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数とを用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成する手段は、第3セットの量子化係数を生成するモジュール138を備える。特定の実施形態では、第3セットの量子化係数を生成するモジュール138は、図4を参照して開示されたプロセスなどのような、本明細書で説明された多層ビデオ符号化技術を用いて、第1セットの量子化係数と第2セットの量子化係数を結合するように構成されている。したがって、第3セットの量子化係数を生成するモジュール138は第1および第2セットの量子化係数を表す第3セットの量子化係数を生成してもよい。特定の他の実施形態では、第3セットの量子化係数を生成するモジュール138は、1つのセットの係数が、2つの受信モジュール136、137のうちの1つから受信されない場合であっても、第3セットの量子化係数を生成するように構成されている。
当業者であれば、多様な種々の技術および技法のいずれかを用いて、情報および信号を表すことができることは理解されるであろう。例えば、上記の説明を通して参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの組み合わせによって表されてもよい。
図2は、本発明の1つの実施形態によるSNRスケーラブルなビデオを復号するプロセスのフローチャートである。図2は、本明細書で開示される多層ビデオ符号化の1つの実施形態を用いて、SNRスケーラブルなビデオを復号する1つのプロセスを示しているが、本明細書で述べるとおり、他のプロセスを、例えば、米国特許出願第60/660,877号の発明の名称「2層符号化と単層復号化とを用いたスケーラブルなビデオ符号化(”Scalable Video Coding with Two Layer Encoding and Single Layer Decoding”)」に記載されるような多層ビデオ符号化の特定の実施形態と組み合わせて用いてもよい。上記の特許出願は参照によりその全内容を本明細書に引用したものとする。
プロセス200は、多層ビデオ符号化を用いて、ベース層とエンハンスメント層から構成されるビデオストリームを復号する流れを示している。ステップ201では、デコーダ装置の通信モジュールが、SNRスケーラブルなビデオストリームに対するVLCデータをネットワークから受信する。SNRスケーラブルなビデオストリームは、2つの層、すなわち、ベース層とエンハンスメント層を有する。次に、ステップ202において、通信モジュールがVLCデータを第1プロセッサ180に送る。ステップ203では、第1プロセッサ180は、VLCテーブル索引としても知られるVLC記号生成のプロセスを用い、その後にVLCランレングス伸張を実行してVLCデータを拡張し、アンパックされた量子化係数を生成するための逆ジグザグスキャンを実行して完了する。したがって、第1プロセッサ180は、ベース層とエンハンスメント層の両方に対して別個の量子化係数セットを生成する。次に、2つのセットの量子化係数が第2プロセッサ135に送られる。ステップ204において、第2プロセッサ135は、ベース層を表す第1セットの量子化係数と、エンハンスメント層を表す第2セットの量子化係数とを、図3を参照して以下に説明されるとおり、本発明の特定の形態特徴を用いて、第3セットの量子化係数に結合する。他の実施形態では、VLCデータを拡張する全プロセスを第1プロセッサ180が実行する代わりに、第1プロセッサ180がVLC記号生成を実行してベース層とエンハンスメント層を表す2つのセットの量子化係数を生成し、その後に第2プロセッサ135がVLCランレングス伸張と逆ジグザグスキャンを実行してもよい。
第3セットの量子化係数がビデオコアの逆量子化構成要素に送られ、ここでは、ステップ205において、その構成要素がそのセットに対して脱量子化を実行して、第3セットの量子化係数を表す1セットの変換係数を生成する。次に、変換係数は、逆変換構成要素に送られ、ここでは、ステップ206において、変換係数を作成するためにビデオストリームに適用された最初の変換関数の逆がここで変換係数に適用され、プロセスを逆にし、ビデオストリームを再生成する。次に、ビデオストリームが内部メモリに置かれ、通信構成要素を用いて表示装置に伝達され、プロセス200が完了する。
図3は、2つの別個の層のビデオデータを表す2つのセットの量子化係数を受信して結合する1つの例としてのプロセスのフローチャートである。図示されたプロセスは、図2のステップ203をより詳細に示す。図1で示されたシステムおよび図2で示されたフローチャートといった特定の実施形態では、プロセスはRISCプロセッサによって実行されてもよい。他の実施形態では、別のタイプのプロセッサを用いてもよい。別の実施形態では、複数のプロセッサを用いて量子化係数データを受信し、結合してもよい。このプロセスは、ステップ301で、最初に、第1セットの量子化係数を受信することによって始まる。第1セットの量子化係数は、特定の実施形態では、1つの層のビデオデータを表してもよい。例えば、第1セットの係数は、ベース層を表してもよい。次に、ステップ302において、第2セットの量子化係数が受信される。第2セットの量子化係数も、特定の実施形態では、1つの層のビデオデータを表してもよい。例えば、第2セットの係数は、エンハンスメント層を表してもよい。他の実施形態では、第1セットの係数は第2セットの係数の後に受信されてもよい。別の実施形態では、2つのセットの係数が同時に受信されてもよい。
ステップ303において、第1セットの係数と第2係数とを用いて、第3セットの係数が生成される。特定の実施形態では、第3セットの係数セットは、第1セットの係数と第2セットの係数とを結合することによって生成されてもよい。特定の実施形態では、第3セットの係数は、図4を参照して以下に詳細に説明されるとおり、第1セットの係数および/または第2セットの係数に関連する量子化パラメータを用いて生成されてもよい。第3セットの係数が生成された後、このプロセスは完了する。
図4は、最初の第1および第2セットの量子化係数によって表されるビデオに対して、第3セットの量子化係数を生成する1つの例としてのプロセスのフローチャートである。図示したプロセスは、係数セットに関連する量子化パラメータの公分母が6である実施形態におけるものである。他の実施形態では、量子化パラメータは公分母を有していない可能性もある。1つの実施形態では、デコーダ装置100は、ベース層およびエンハンスメント層の両方を表す量子化係数セットを結合する時間においてQPを動的に決定してもよい。
プロセスは、ステップ401で、ベース層の係数セット内の第1係数を用いて開始される。次に、プロセスは、ステップ402で反復ループに入り、ベース層およびエンハンスメント層の係数セットの各係数が結合される。具体的には、ベース層係数セットの第1係数Bから始まり、結合された係数セット内の対応する係数の値Cは、Bと、エンハンスメント層係数セット内の対応する係数Eと、ベース層係数セットQPとエンハンスメント層係数セットQPとに関係する量子化パラメータとに関する式に基づいている。具体的には、ステップ403において、式はCi=((QPB−QPE)/3)*Bi+Eiである。ここで、i=1...nであり、nは、ベース層係数セットとエンハンスメント層係数セットとの間で最も長い係数セットにおける係数の数である。図示されたプロセスは、QPB>QPEで、両方のQPの公分母が6である場合のベース層およびエンハンスメント層量子化を利用している。したがって、この式は、係数を1ビット左に移動すること(スケーリングの1つの形)によって、ベース層係数をエンハンスメント層スケールに変換する。
上記の式を用いて、結合された層に対する係数を生成するために、ベース層およびエンハンスメント層からの係数を加えるこのプロセスは、ステップ404において、ベース層の係数セットの各係数に対して繰り返され、これは、図示された実施形態において、エンハンスメント層の係数セットと長さが等しい。次に、ベース層の係数セット内に処理すべき係数が残っていない場合、このプロセスは終了する。他の実施形態では、他の式を用いて結合係数セットの値を計算してもよく、このセットは異なる、または公分母のない量子化パラメータを含んでもよい。
当業者であればさらに、本明細書で開示された各例に関連して記載された、種々の例示的な論理ブロック、モジュールおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組み合わせとして実現されてもよいことは理解されるであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップが、一般にそれらの機能の観点から上記で説明されてきた。このような機能をハードウェアとして実現するかまたはソフトウェアとして実現するかは、特定の用途と、システム全体に課せられる設計上の制約とに依存する。当業者であれば、特定の用途それぞれに対して様々な方法で上述の機能を実現可能であるが、このような実現化の決定は、開示された方法の範囲からの逸脱を生じると解釈されるべきではない。
本明細書で開示された例に関して説明された種々の例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、一般用途のプロセッサ、DSP、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、または本明細書で記載した機能を実現するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて、実現または実行されてもよい。一般用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であってもよい。プロセッサはまた、計算デバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わされる1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成として実現されてもよい。
本明細書で開示された例に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはこれら2つの組み合わせとして直接具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMまたは当業界で既知の任意の他の形態の記憶媒体内に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取り、情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されている。代替例では、記憶媒体は、プロセッサと一体であってもよく。プロセッサと記憶媒体はASIC内に存在してもよい。ASICは無線モデム内に存在してもよい。代替例では、プロセッサおよび記憶媒体は、無線モデム内の個別部品として存在してもよい。
開示された例の先の説明は、当業者が、開示された方法および装置を製作または使用できるようにするために提供されている。これらの例の種々の変更形態は、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で定義された原理は、開示された方法および装置の精神または範囲から逸脱することなく他の実施例に適用可能である。
したがって、ベース層において許容できる品質のビデオと、エンハンスメント層においてより高品質なビデオとを、デコーダのオーバーヘッドを最小にして、両方の層を表す単一セットの量子化係数を生成することによって提供する方法および装置が説明されてきた。
ストリーミングビデオの配信するための1つの例としての符号化システムを示す図である。 図1Aの符号化システムの1つの例としての第1プロセッサおよび第2プロセッサを示す図である。 ビデオを符号化するフローチャートの1つの例である。 図1Aの第1プロセッサによって実行されるプロセスのフローチャートの1つの例である。 最初は第1および第2セットの量子化係数によって表されたビデオを表す第3セットの量子化係数を生成する、プロセスのフローチャートの1つの例である。

Claims (18)

  1. マルチメディアデータを処理する方法であって、
    少なくとも1つのビデオフレームを表す可変長係数(VLC)データを受信することと、
    前記VLCデータを処理して、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを生成し、前記第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成する前記VLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行されることと、
    前記第1セットの量子化係数を受信することと、
    前記第2セットの量子化係数を受信することと、
    前記第1セットの量子化係数と前記第2セットの量子化係数とを用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成することと、
    を備える、マルチメディアデータの処理方法。
  2. 前記第2セットの量子化係数は、前記第1セットの量子化係数に対する少なくとも1つの改良を示している、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第3セットの量子化係数は、前記第1セットの量子化係数を前記第2セットの量子化係数に加えることによって生成される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1セットの量子化係数を前記第2セットの量子化係数と結合して前記第3セットの量子化係数を生成することは、一部は、前記第1セットの量子化係数に関連する第1量子化パラメータと、前記第2セットの量子化係数に関連する第2量子化パラメータとに基づいている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記第1量子化パラメータは前記第2量子化パラメータの要素ではない、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1量子化パラメータおよび第2量子化パラメータは公分母を有していない、請求項4に記載の方法。
  7. 前記第1量子化パラメータおよび第2量子化パラメータの公分母は1以外である、請求項4に記載の方法。
  8. 前記公分母は6である、請求項7に記載の方法。
  9. マルチメディアデータを処理する装置であって、
    少なくとも1つのビデオフレームを表すVLCデータを受信する手段と、
    前記VLCデータを処理して、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを生成する手段であって、前記第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成する前記VLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行される、手段と、
    前記第1セットの量子化係数を受信する手段と、
    前記第2セットの量子化係数を受信する手段と、
    前記第1セットの量子化係数と前記第2セットの量子化係数とを用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成する手段と、
    を備えた、マルチメディアデータ処理装置。
  10. 前記第1量子化パラメータおよび第2量子化パラメータは公分母を有していない、請求項9に記載の装置。
  11. 前記第1セットの量子化係数と前記第2セットの量子化係数とに関連する量子化パラメータは1以外の公分母を有する、請求項9に記載の装置。
  12. 前記公分母は6である、請求項11に記載の装置。
  13. 前記第3セットの量子化係数を生成する手段は、前記第2セットの量子化係数に加えられた前記第1セットの量子化係数を用いる、請求項9に記載の装置。
  14. 前記第1セットの量子化係数を前記第2セットの量子化係数に加えて前記第3セットの量子化係数を生成することは、一部は、前記第1セットの量子化係数に関連する第1量子化パラメータと、前記第2セットの量子化係数に関連する第2量子化パラメータとに基づく、請求項13に記載の装置。
  15. 前記第2セットの量子化係数は、前記第1セットの量子化係数に対する少なくとも1つの改良を示している、請求項9に記載の装置。
  16. マルチメディアデータを処理する装置であって、
    少なくとも1つのビデオフレームを表す可変長係数(VLC)データを受信するように構成されたVLC受信モジュールと、
    前記VLCデータを処理して、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを生成するように構成された処理モジュールであって、前記第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成する前記VLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行される、モジュールと、
    前記第1セットの量子化係数と前記第2セットの量子化係数とを受信するように構成された量子化係数受信モジュールと、
    前記第1セットの量子化係数および第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成するように構成された生成モジュールと、
    を備えた、マルチメディアデータ処理装置。
  17. マルチメディアデータを処理する命令を備える機械可読媒体であって、前記命令を実行することによって、機械が
    少なくとも1つのビデオフレームを表す可変長係数(VLC)データを受信し、
    前記VLCデータを処理して、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを生成し、前記第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成する前記VLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行され、
    前記第1セットの量子化係数を受信し、
    前記第2セットの量子化係数を受信し、
    前記第1セットの量子化係数および第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成する、機械可読媒体。
  18. マルチメディアを処理するプロセッサであって、前記プロセッサは、
    少なくとも1つのビデオフレームを表す可変長係数(VLC)データを受信し、
    前記VLCデータを処理して、少なくとも1つのビデオフレームを表す第1セットの量子化係数と、少なくとも1つのビデオフレームを表す第2セットの量子化係数とを生成し、前記第1セットおよび第2セットの量子化係数を生成する前記VLCデータ処理は、単一のプロセッサによって実行され、
    前記第1セットの量子化係数を受信し、
    前記第2セットの量子化係数を受信し、
    前記第1セットの量子化係数および第2セットの量子化係数を用いて、少なくとも1つのビデオフレームを表す第3セットの量子化係数を生成するように構成されている、プロセッサ。
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