JP2009510157A - Hivインテグラーゼ酵素の阻害剤 - Google Patents

Hivインテグラーゼ酵素の阻害剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物、薬学的に許容できるその塩および溶媒和物、その合成、ならびにヒト免疫不全ウイルス「HIV」インテグラーゼ酵素のモジュレーターまたは阻害剤としてのその使用を対象とする。式(I)
【化1】

Description

本発明は、ヒト免疫不全ウイルス(「HIV」)インテグラーゼ酵素のモジュレーターまたは阻害剤としての化合物、薬学的に許容できるその塩および溶媒和物、その合成、ならびにその使用を対象とする。本発明の化合物は、HIVインテグラーゼ酵素の酵素活性をモジュレート(例えば阻害)し、例えば後天性免疫不全症候群(「AIDS」)やエイズ関連症候群(「ARC」)などの、HIVによって媒介される疾患または状態を治療するのに有用である。
「ヒト免疫不全ウイルス」または「HIV」と呼ばれるレトロウイルスは、徐々に免疫系を破壊する複雑な疾患の病原体である。その疾患は、後天性免疫不全症候群またはAIDSとして知られている。AIDSおよび他のHIVによって引き起こされる疾患は、HIVが急速に複製し、突然変異し、薬物への耐性を獲得し得る能力のために、治療が難しい。AIDSおよびHIVによって引き起こされる他の疾患の治療は、感染後のウイルスの増殖を緩慢にするために、HIV複製を阻害することに着目してきた。
HIVはレトロウイルスであり、したがって、プラス鎖RNAをコードし、その複製機序は、ウイルスRNAのウイルスDNAへの変換、およびその後のウイルスDNAの宿主細胞ゲノムへの挿入に基づく。HIV複製は、HIVにコードされる3種の構成酵素、すなわち逆転写酵素(RT)、プロテアーゼ、およびインテグラーゼに依拠する。
HIVに感染すると、レトロウイルスのコア粒子は、特定の細胞受容体に結合し、宿主細胞原形質への入口を得る。原形質の内側に入ると、ウイルスRTがウイルスssRNAの逆転写を触媒して、ウイルスRNA−DNAハイブリッドを形成する。次いで、ハイブリッドからのRNA鎖が部分的に分解され、第2のDNA鎖が合成されて、ウイルスdsDNAとなる。次いで、インテグラーゼが、ウイルスおよび細胞のタンパク質に助けられて、ウイルスdsDNAをプレインテグレーション複合体(PIC)の構成要素として宿主細胞の核に輸送する。さらに、インテグラーゼは、ウイルスdsDNAの宿主細胞ゲノムへの永久的な挿入、すなわち組込みをもたらすが、これによって、宿主細胞の遺伝子発現機構にウイルスが参入することになる。組込み後、転写および翻訳によってウイルスの前駆体タンパク質が産生される。
HIV複製における重要なステップ、すなわちウイルスdsDNAの宿主細胞ゲノムへの挿入は、インテグラーゼによって、少なくとも3つのステップ、ともすると次の4つのステップで媒介されると考えられている。すなわち、(1)プロウイルスDNAの構築、(2)PICの構築を引き起こす3’−末端プロセシング、(3)3’−末端ジョイニングまたはDNA鎖の転移、すなわち組込み、ならびに(4)修復の機能であるギャップの充足。例えば、Goldgur,Y.ら、PNAS第96巻(23):13040〜13043ページ(1999年11月);Sayasith,K.ら、Expert Opin.Ther.Targets第5巻(4):443〜464ページ(2001年);Young,S.D.、Curr.Opin.Drug Disc.& Devel.第4巻(4):402〜410ページ(2001年);Wai,J.S.ら.、J.Med.Chem.第43巻(26):4923〜4926ページ(2000年);Debyser,Z.ら、Assays for the Evaluation of HIV−1 Integrase Inhibitors,from Methods in Molecular Biology、第160巻:139〜155ページ、Schein,C.H.(編)、Humana Press Inc.、米国ニュージャージー州トトワ(2001年);およびHazuda,D.ら.、Drug Design and Disc.第13巻:17〜24ページ(1997年)を参照されたい。
現在、AIDSおよびHIVによって引き起こされる他の疾患は、RTおよびプロテアーゼ阻害剤を含む多剤を含有する「HIVカクテル」によって治療されている。しかし、数多くの副作用および薬剤耐性の急速な出現によって、RTおよびプロテアーゼ阻害剤が、AIDSおよびHIVによって引き起こされる他の疾患を安全かつ効果的に治療する能力は制限される。RTおよびプロテアーゼ阻害剤の弱点を考慮して、HIV複製を阻害することのできる別の機序が求められている。組込み、ひいてはインテグラーゼという、ウイルスによってコードされる哺乳類に対応物のない酵素は、論理的な選択肢である。例えば、Wai,J.S.ら、J.Med.Chem.第43巻:4923〜4926ページ(2000年);Grobler,J.ら、PNAS第99巻:6661〜6666ページ(2002年);Pais,G.C.G.ら、J.Med.Chem.第45巻:3184〜3194ページ(2002年);Young,S.D.、Curr.Opin.Drug Disc.&Devel.第4巻(4):402〜410ページ(2001年);Godwin,C.G.ら.、J.Med.Chem.第45巻:3184〜3194(2002年);Young,S.D.ら、「L−870,810:Discovery of a Potent HIV Integrase Inhibitor with Potential Clinical Utility」、Poster presented at the XIV International AIDS Conference、Barcelona(2002年7月7〜12日)で掲示されたポスター;およびWO02/070491を参照されたい。
インテグラーゼ阻害剤は、その機能を果たすためには、鎖転移(strand
transfer)インテグラーゼ機能を阻害すべきであることが示唆されている。例えば、Young,S.D.、Curr.Opin.Drug Disc.&Devel.第4巻(4):402〜410ページ(2001年)を参照されたい。
したがって、AIDSおよびHIVによって引き起こされる他の疾患を治療するためのHIV阻害剤、特にインテグラーゼ阻害剤、より詳細には鎖転移阻害剤が求められている。本明細書で開示する本発明の薬剤は、高い抗ウイルス活性を有する、新規の強力かつ選択的なHIVインテグラーゼ阻害剤、より詳細には鎖転移阻害剤である。
本発明は、式(I)の化合物
Figure 2009510157
[式中、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cヘテロアルキルであり、前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cヘテロアルキル基は、
ハロ、−OR12a、−N(R12a12b)、−C(O)N(R12a12b)、−NR12aC(O)N(R12a12b)、−NR12aC(O)R12a、−NR12aC(NR12a)N(R12a12b)、−SR12a、−S(O)R12a、−S(O)12a、−S(O)N(R12a12b、C〜Cアルキル、C〜C14アリール、C〜Cシクロアルキル、およびC〜Cヘテロアリール(ここで、前記C〜Cアルキル、C〜C14アリール、C〜Cシクロアルキル、およびC〜Cヘテロアリール基は、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシから独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい)から独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
は水素であり、
は、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、−OR12a、−NR12a12b、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニル基は、少なくとも1個のR13で置換されていてもよく、
は水素であり、
は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、またはC〜Cアルケニルであり、前記C〜Cアルケニルは、少なくとも1個の−OR12a基で置換されていてもよく、
は、水素、C〜Cヘテロアルキル、C〜C14アリール、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキルであり、前記C〜Cアルキルは、少なくとも1個のC〜CシクロアルキルまたはC〜C14アリール基で置換されていてもよく、
各RおよびRは、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、または
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
各R10は、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、C〜Cヘテロアリール、−(CR12a12bOR、−C(O)R12a、−S(O)、−(CR12a12bC(O)NR12a12b、−NR12a12b、および−CFから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR14基で置換されていてもよく、
各R12a、R12b、およびR12cは、同じでも異なっていてもよく、水素およびC〜Cアルキルから独立に選択され、
各R13は、同じでも異なっていてもよく、−OR12a、ハロ、C〜C14アリール、C〜Cヘテロアリール、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、および−C(R12a12b12c)から独立に選択され、
各R14は、同じでも異なっていてもよく、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−CF、および−OR12aからそれぞれ独立に選択され、
各zは、同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立に選択されるものであり、0、1、または2であり、
各tは、同じでも異なっていてもよく、それぞれ独立に選択されるものであり、0、1、2、または3である。]または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、Rが、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールがハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらに別の実施形態では、Rが、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよい、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが、少なくとも1個のハロで置換されていてもよい、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよい、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらに別の実施形態では、Rが4−フルオロベンジルである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、Rが−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−NRC(O)Rである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−NRS(O)Rである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−NRS(O)である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらに別の実施形態では、Rが−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらに別の実施形態では、Rが−C(O)NRである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらにまた別の実施形態では、Rが−S(O)NRまたは−S(O)NRである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらにまた別の実施形態では、Rが−S(O)NRである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらにまた別の実施形態では、Rが−S(O)NRである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、Rが水素である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、Rが水素またはC〜Cアルキルである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが水素または−CHである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが水素である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、RがC〜Cアルキルである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが−CHである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
さらにまた別の実施形態では、Rが水素またはC〜Cアルキルである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが水素または−CHである化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。別の実施形態では、Rが水素である式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物である。別の実施形態では、RがC〜Cアルキルである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供である。別の実施形態では、Rが−CHである式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物である。
別の実施形態では、各RおよびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよい、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
さらにまた別の実施形態では、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよいC〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成している、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。さらに別の実施形態では、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよい、C〜Cヘテロシクリル基を形成している、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物である。別の実施形態では、RおよびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール基を形成している、式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物である。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRは、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が、上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRは、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRは、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールは少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよく、
が−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよく、
が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が4−フルオロベンジルであり、
が−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキル、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシから独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよく、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が、−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のフッ素で置換されていてもよく、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が4−フルオロベンジルであり、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が4−フルオロベンジルであり、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、
が4−フルオロベンジルであり、
が、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
が水素であり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
が水素またはC〜Cアルキルであり、
およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
10が上で規定したとおりである、
式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の実施形態では、3−(アセチルアミノ)−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−(アセチルアミノ)−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(メチルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(メチルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−(テトラヒドロ−1H−ピロリジン−7a(5H)−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−[(ベンジルスルホニル)アミノ]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]アミノ}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−(テトラヒドロ−1H−ピロリジン−7a(5H)−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−メトキシ−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−メトキシ−3−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N5−メチル−N3−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N3−イソプロピル−N5−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N3−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N5−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N3−イソプロピル−N5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N3−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(4−フルオロベンジル)−N5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−[(ジエチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−3−{[(2−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]スルホニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)(メチル)アミノ]スルホニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−3−(モルホリン−4−イルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)(メチル)アミノ]スルホニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;および1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−(モルホリン−4−イルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミドから選択される化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物が提供される。
別の態様では、治療有効量の、本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容できる担体または希釈剤とを含む医薬組成物が提供される。
さらに、哺乳動物においてHIVの複製を阻害する方法であって、前記哺乳動物に、本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物をHIV阻害量で投与することを含む方法が提供される。
また、細胞中でHIVの複製を阻害する方法であって、前記細胞と、HIV阻害量の、本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物とを接触させることを含む方法もここでもたらされる。
さらに、HIVインテグラーゼ酵素活性を阻害する方法であって、前記インテグラーゼ酵素と、HIVインテグラーゼ阻害量の本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物とを接触させることを含む方法が提供される。
さらに、本発明の別の態様では、哺乳動物における後天性免疫不全症候群の治療方法であって、前記哺乳動物に、本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を治療有効量投与することを含む方法がもたらされる。
さらに、哺乳動物においてHIVの複製を阻害する方法であって、前記HIVが少なくとも1種のHIVプロテアーゼ阻害剤に耐性があり、前記方法が、前記哺乳動物に本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を治療有効量で投与することを含む方法が提供される。
また、哺乳動物においてHIV複製を阻害する方法であって、前記HIVが少なくとも1種のHIV逆転写酵素阻害剤に耐性があり、前記方法が、前記哺乳動物に本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を治療有効量で投与することを含む方法もここでもたらされる。
さらに、哺乳動物においてHIV複製を阻害する方法であって、前記哺乳動物に、治療有効量の本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物、ならびに他の少なくとも1種の抗HIV薬を投与することを含む方法が提供される。
さらに、HIVに感染した哺乳動物においてHIVウイルス負荷を軽減する方法であって、前記哺乳動物に、本明細書中のいずれかの化合物の少なくとも1種または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を治療有効量投与することを含む方法が提供される。
さらに、HIVに感染したヒトなどの哺乳動物において後天性免疫不全症候群(AIDS)またはAIDS関連症候群を治療するための医薬の製造における、本明細書中の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用が提供される。
本明細書では、用語「含む(comprising)」および「含む(including)」は、そのオープンな非限定的な意味で用いる。
本明細書では、用語「HIV」とは、ヒト免疫不全ウイルスを意味する。用語「HIVインテグラーゼ」とは、本明細書では、ヒト免疫不全ウイルスインテグラーゼ酵素を意味する。
用語「C〜Cアルキル」とは、本明細書では、直線状または分枝状の部分を有し、1〜8個の炭素原子を含む飽和一価炭化水素基を意味する。そのような基の例には、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、およびt−ブチルが含まれるがこの限りでない。
用語「C〜Cヘテロアルキル」とは、1〜8個の炭素原子を含む合計2〜12個の原子を鎖中に有し、その1個または複数の原子が、S、O、およびNから選択されるヘテロ原子である、直鎖または分枝鎖のアルキル基を指すが、但し、前記鎖は、近接する2個のO原子または近接する2個のS原子を含むことはできない。前記鎖中のS原子は、1個または2個の酸素原子で酸化されて、それぞれスルホキシドおよびスルホンをもたらす場合もある。さらに、本発明の化合物中のC〜Cヘテロアルキル基は、安定な化合物をもたらす任意の炭素またはヘテロ原子の所でオキソ基を含む場合もある。好例となるC〜Cヘテロアルキル基には、アルコール、アルキルエーテル、第一級、第二級、および第三級アルキルアミン、アミド、ケトン、エステル、アルキルスルフィド、ならびにアルキルスルホンが含まれるがこの限りでない。
用語「C〜Cアルケニル」とは、本明細書では、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する2〜8個の炭素を含むアルキル部分を意味する。このような基の中の炭素−炭素二重結合は、安定な化合物をもたらす、2〜8炭素鎖沿いのどこにあってもよい。そのような基には、前記アルケニル部分のEおよびZの両方の異性体が含まれる。そのような基の例には、エテニル、プロペニル、ブテニル、アリル、およびペンテニルが含まれるがこの限りでない。用語「アリル」とは、本明細書では、−CHCH=CH基を意味する。
本明細書では、用語「C〜Cアルキニル」とは、2〜8個の炭素原子を含み、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有するアルキル部分を意味する。そのような基の中の炭素−炭素三重結合は、安定な化合物をもたらす、2〜8炭素鎖沿いのどこにあってもよい。そのような基の例には、エチン、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、および3−ヘキシンが含まれるがこの限りでない。
用語「C〜Cシクロアルキル基」とは、合計3〜8個の炭素環原子を有する、飽和、単環式、縮合、またはスピロ、多環式の環構造を意味する。そのような基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびアダマンチルが含まれるがこの限りでない。
用語「C〜C14アリール」とは、本明細書では、6〜14個の炭素原子を含む芳香族化合物から派生する基を意味する。そのような基の例には、フェニルまたはナフチルが含まれるがこの限りでない。用語「Ph」および「フェニル」とは、本明細書では、−C基を意味する。用語「ベンジル」とは、本明細書では、−CH基を意味する。
用語「C〜Cヘテロアリール」とは、本明細書では、その環中に合計5〜10個の原子を有し、2〜9個の炭素原子、ならびにO、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む芳香族の複素環基を意味するが、但し、前記基の環は、近接する2個のO原子または近接する2個のS原子を含まない。この複素環基には、ベンゾ縮合した環系が含まれる。芳香族の複素環基の例は、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルである。C〜Cヘテロアリール基は、それが可能な場合ではC結合型でもN結合型でもよい。例えば、ピロールから派生する基は、ピロール−1−イル(N結合型)でもピロール−3−イル(C結合型)でもよい。さらに、イミダゾールから派生する基は、イミダゾール−1−イル(N結合型)でもイミダゾール−3−イル(C結合型)でもよい。
用語「C〜Cヘテロシクリル」とは、本明細書では、2〜9個の炭素原子、ならびにO、S、およびNからそれぞれ独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む、合計4〜10個の原子をその環系中に有する、非芳香族の、単環式、二環式、三環式、または四環式の基を意味するが、但し、前記基の環は、近接する2個のO原子または近接する2個のS原子を含まない。さらに、このようなC〜Cヘテロシクリル基は、安定な化合物をもたらす利用可能な任意の原子の所にオキソ置換基を含む場合もある。例えば、そのような基は、利用可能な炭素または窒素原子の所にオキソ原子を含んでいてもよい。このような基は、化学的に可能ならば、複数のオキソ置換基を含む場合もある。また、そのようなC〜Cヘテロシクリル基が硫黄原子を含むとき、前記硫黄原子は、1個または2個の酸素原子で酸化されて、スルホキシドまたはスルホンをもたらす場合もあることを理解されたい。4員複素環基の例は、(アゼチジンから派生する)アゼチジニルである。5員複素環基の例はチアゾリルであり、10員複素環基の例はキノリニルである。そのようなC〜Cヘテロシクリル基のさらなる例には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、3H−インドリル、およびキノリジニルが含まれるがこの限りでない。
用語「C〜Cアルコキシ」とは、本明細書では、1〜8個の炭素原子を含み、直鎖状、分枝状、または環状であるO−アルキル基を意味する。そのような基の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシ、シクロペンチルオキシ、およびシクロヘキシルオキシが含まれるがこの限りでない。
用語「ハロゲン」および「ハロ」は、本明細書では、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。
用語「置換された」とは、指定の基または部分が1個または複数の置換基を有することを意味する。用語「無置換の」とは、指定の基が置換基をもたないことを意味する。用語「置換されていてもよい」とは、指定の基が、無置換であるか、または1個または複数の置換基で置換されていることを意味する。本発明の化合物では、基が、「無置換である」、または化合物中のすべての原子の原子価を満たすより少ない基で「置換されている」と述べられるとき、その基の残りの原子価は、水素によって満たされていることを理解されたい。例えば、本明細書では「フェニル」とも呼ぶCアリール基が追加の1個の置換基で置換される場合、当業者ならば、そのような基は、Cアリール環の炭素原子に残った4箇所の空の位置を有する(6つの最初の位置から、本発明の化合物の残部が結合している1箇所を差し引き、1つの追加の置換基を差し引くと4箇所が残る)ことが理解されよう。このような場合では、残っている4個の炭素原子が、それぞれ1個の水素原子に結合して、その原子価を満たす。同様に、本発明の化合物中のCアリール基が「二置換」であると述べられる場合、当業者ならば、このCアリールには、置換されていない3個の炭素原子が残っているものと理解されよう。それらの3個の無置換の炭素原子は、それぞれ1個の水素原子に結合して、その原子価を満たす。
用語「溶媒和物」とは、本明細書では、その化合物の生物学的有効性を保持する、薬学的に許容できる溶媒和物形態の本発明の化合物を意味する。溶媒和物の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチル、酢酸、エタノールアミン、またはこれらの混合物と組み合わされた本発明の化合物が含まれるがこの限りでない。本発明では、水和物などのように、1個の溶媒分子が本発明の化合物の一分子と結合し得ることが特に考えられる。さらに、本発明では、二水和物などのように、複数の溶媒分子が本発明の化合物の一分子と結合し得ることも特に考えられる。さらに、本発明では、半水和物などのように、1未満の溶媒分子が本発明の化合物の一分子と結合し得ることも特に考えられる。さらに、本発明の溶媒和物は、非水和物形態の化合物の生物学的有効性を保持する本発明の化合物の溶媒和物であると考えられる。
用語「薬学的に許容できる塩」とは、本明細書では、指定の誘導体の遊離酸および遊離塩基の生物学的な有効性を保持し、生物学的にまたは別な形で有害でない本発明の化合物の塩を意味する。
用語「薬学的に許容できる製剤」とは、本明細書では、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、本発明の化合物と適合性があり、そのレシピエントに対して有害でない担体、希釈剤、および/または賦形剤との組合せを意味する。医薬製剤は、当業者に知られている手順によって調製することができる。例えば、本発明の化合物は、一般的な賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤し、錠剤、カプセル剤などにすることができる。そのような製剤に適する賦形剤、希釈剤、および担体の例には、以下のもの、すなわち、デンプン、糖、マンニトール、ケイ酸誘導体などの充填剤および増量剤、カルボキシメチルセルロースおよび他のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、グリセリンなどの湿潤剤、ポビドン、ナトリウムデンプングリコラート、カルボキシメチルセルロースナトリウム、寒天、寒天、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウムなどの崩壊剤、パラフィンなどの、溶解を遅らせる薬剤、四級アンモニウム化合物などの再吸収促進剤、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセロールなどの界面活性剤、カオリンおよびベントナイトなどの吸着性担体、ならびにタルク、ステアリン酸カルシウムおよびマグネシウム、固体ポリエチレングリコールなどの滑沢剤が含まれる。最終医薬品形態は、用いる賦形剤の種類に応じて、丸剤、錠剤、粉末、トローチ剤、小袋(sache)、カシェ剤、または包装された無菌粉末などでよい。さらに、本発明の薬学的に許容できる製剤が、複数種の活性成分を含有し得ることも特に考えられる。例えば、そのような製剤は、本発明による複数種の化合物を含有する場合もある。または、そのような製剤は、1種または複数の本発明の化合物と1種または複数の追加の抗HIV薬を含有する場合もある。
用語「HIV複製を阻害する」とは、細胞中でヒト免疫不全ウイルス(HIV)の複製を阻害することを意味する。そのような細胞は、in vitroで存在するものでもよいし、またはヒトなどの哺乳動物中など、in vivoで存在するものでもよい。そのような抑制は、HIVを抑制する量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、哺乳動物中などの細胞に投与することにより実現できる。哺乳動物などの細胞中でのHIV複製阻害の定量は、当業者に知られている方法を使用して測定することができる。例えば、ある量の本発明の化合物を、単独で、または薬学的に許容できる製剤の一部として哺乳動物に投与することができる。次いで、哺乳動物から血液サンプルを抜き取ることができ、サンプル中のHIVウイルス量を、当業者に知られている方法を使用して定量化することができる。サンプル中のHIVウイルス量が、本発明の化合物の投与前の血液中で認められた量と比べて減少していれば、その哺乳動物においてHIVウイルスの複製が阻害されたことになる。本発明の化合物の哺乳動物中などの細胞への投与は、単回投与または一連の投与の形でよい。複数回用量の場合では、その用量を1日で投与してもよいし、または2日以上にわたって投与してもよい。
「HIV抑制剤」とは、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を意味する。
用語「抗HIV薬」とは、本明細書では、哺乳動物細胞などの細胞中でHIVの複製を阻害することのできる化合物または化合物の組合せを意味する。そのような化合物は、当業者に知られているどんな機序でHIVの複製を阻害するものでもよい。
用語「ヒト免疫不全ウイルスを抑制する量」および「HIV抑制量」とは、本明細書では、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の複製を哺乳動物中などのin vivoまたはin vitroで阻害するのに必要な本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の量を指す。そのような阻害を引き起こすのに必要なそのような化合物の量は、本明細書に記載の方法および当業者に知られている方法を使用して、必要以上の実験なしに決定することができる。
用語「HIVインテグラーゼ酵素活性を阻害する」とは、本明細書では、この酵素を本発明の化合物と接触させることによって、ヒトなどの哺乳動物中などのin vitroまたはin vivoでHIVインテグラーゼ酵素の活性または機能性を低下させることを意味する。
用語「HIVインテグラーゼ酵素阻害量」とは、本明細書では、哺乳動物中などのin vivoまたはin vitroでHIVインテグラーゼ酵素の活性を低下させるのに必要な本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の量を指す。このような阻害は、本発明の化合物をHIVインテグラーゼ酵素に直接結合させることによって起こり得る。また、HIVインテグラーゼ酵素の活性は、そのような酵素と化合物の直接の結合が起こらないとき、本発明の化合物の存在下で低下する場合もある。さらに、そのような阻害は、競合的、非競合的、または不競合的な場合がある。こうした阻害は、当業者に知られている方法を使用しながら、in vitro系もしくはin vivo系または両方の組合せを用いて測定することができる。
用語「治療有効量」とは、本明細書では、そのような治療を必要とする哺乳動物に投与したとき、本明細書で定義される治療を実施するのに十分な、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の量を意味する。したがって、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の治療有効量は、HIVインテグラーゼ酵素の活性を、HIVインテグラーゼ酵素の活性によって媒介される疾患状態が縮小または緩和されるようにモジュレートまたは阻害するのに十分な量である。
用語「治療する」、「治療すること」、および「治療」とは、哺乳動物、特にヒトにおける、HIVインテグラーゼによって媒介される疾患または状態の任意の治療を指し、(i)その治療が病的な状態への予防処置となるように、その状態の素因のある対象において疾患または状態が生じるのを予防すること、(ii)疾患または状態をモジュレートまたは抑制する、すなわちその出現を阻止すること、(iii)疾患または状態を軽減する、すなわち疾患または状態の後退を引き起こすこと、または(iv)疾患、状態、または疾患もしくは状態の結果として生じる症状を軽減および/または緩和する、例えば、根底にある疾患または状態に対処することなく炎症応答を軽減することを含む。
用語「耐性の」、「耐性」、および「耐性HIV」とは、本明細書では、特定の薬物に対して感受性の低下を示すHIVウイルスを指す。特定の抗HIV薬または薬剤の組合せに耐性があるHIVに感染した哺乳動物は通常、1種または複数の薬剤の投与を続けたにもかかわらず、HIVウイルス負荷の増大を呈する。耐性は、HIVの遺伝子構造中に突然変異が生じていることを意味する遺伝型でもよいし、抗HIV薬剤またはそのような薬剤の組合せの存在下で順調に成長しているHIVウイルス実験培養物によって耐性が発見されることを意味する表現型でもよい。
用語「プロテアーゼ阻害剤」および「HIVプロテアーゼ阻害剤」とは、本明細書では、ウイルスタンパク質の長い鎖を切断してウイルスコアを構成する別のタンパク質を生じる役目を担うHIVプロテアーゼ酵素の本来の働きを妨げる化合物または化合物の組合せを指す。
用語「逆転写酵素阻害剤」および「HIV逆転写酵素阻害剤」とは、本明細書では、一本鎖HIVウイルスRNAをHIVウイルスDNAに変換する役目を担うHIV逆転写酵素の本来の働きを妨げる化合物または化合物の組合せを指す。
用語「融合阻害剤」および「HIV融合阻害剤」とは、本明細書では、CD4細胞の表面上にあるgp41エンベロープタンパク質に結合し、それによって、ウイルスが細胞と融合するのに必要な構造上の変化をブロックする化合物または化合物の組合せを指す。
用語「インテグラーゼ阻害剤」および「HIVインテグラーゼ阻害剤」とは、本明細書では、HIV遺伝子を宿主細胞のDNAに挿入する役目を担うHIVインテグラーゼ酵素の本来の働きを妨げる化合物または化合物の組合せを指す。
用語「CCR5拮抗薬」とは、本明細書では、CCR5補助受容体(co-receptor)活性を撹乱させることで特定の細胞タイプのHIV感染をブロックする化合物または化合物の組合せを指す。
用語「ウイルス負荷」および「HIVウイルス負荷」とは、本明細書では、ヒトなどの哺乳動物の循環血中のHIV量を意味する。哺乳動物の血液中のHIVウイルス量は、当業者に知られている方法を使用して、血液中のHIV RNAの量を測定することにより求めることができる。
用語「本発明の化合物」とは、上述の化合物のいずれか、ならびに以下の実施例中にあるものを指し、総称して記載されるものまたは種として記載されるものを含む。この用語は、これらの化合物の薬学的に許容できる塩または溶媒和物も指す。
本発明の化合物は、HIVインテグラーゼ酵素をモジュレートまたは阻害するのに有用である。より詳細には、本発明の化合物は、HIVインテグラーゼ活性のモジュレーターまたは阻害剤として有用であり、したがって、単独または他の既知の抗ウイルス薬と組み合わされた形で、HIVによって媒介される疾患または状態(例えば、AIDSおよびARC)の予防および/または治療に有用である。
当業界で従われる慣習によれば、記号
Figure 2009510157
は、本明細書の構造式中で、部分または置換基のコアまたはバックボーン構造への結合点である結合を描くのに使用する。別の慣習によれば、本明細書中の一部の構造式では、炭素原子およびその結合している水素原子は、明確に示さず、例えば、
Figure 2009510157
はメチル基を表し、
Figure 2009510157
はエチル基を表し、
Figure 2009510157
はシクロペンチル基を表す。
用語「立体異性体」とは、化学的な構成は同一であるが、空間中でのその原子または基の配置が異なる化合物を指す。特に、用語「鏡像異性体」とは、互いが重ね合わせられない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を指す。用語「ラセミ」または「ラセミ混合物」とは、本明細書では、特定の化合物の鏡像異性体の1:1混合物を指す。一方、用語「ジアステレオ異性体」とは、2個以上の不斉中心を含み、互いが鏡像でない、一対の立体異性体の関係を指す。
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有する場合もある。本発明の化合物の原子間の結合は、本明細書中で、実線
Figure 2009510157
、実線の楔形
Figure 2009510157
、または破線の楔形
Figure 2009510157
を使用して描く場合もある。実線を使用して不斉炭素原子からの結合が描かれれば、その炭素原子の所の考えられるすべての立体異性体が含まれることが示されることになる。実線または破線の楔形を使用して不斉炭素原子からの結合が描かれれば、示した立体異性体のみが含まれるということが示される。本発明の化合物が複数の不斉炭素原子を含み得ることも考えられる。そうした化合物において、実線を使用して不斉炭素原子からの結合が描かれれば、考えられるすべての立体異性体が含まれるということが示されることになる。本発明の化合物中で実線を使用して1種または複数の不斉炭素原子からの結合が描かれ、同じ化合物中で実線または破線の楔形を使用して他の不斉炭素原子からの結合が描かれれば、ジアステレオ異性体の混合物が存在することが示されることになる。
本発明の方法で使用する誘導体が塩基であるならば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、または酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、グルクロン酸やガラクツロン酸などのピラノシジル酸(pyranosidyl acid)、クエン酸や酒石酸などのα−ヒドロキシ酸、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸やケイ皮酸などの芳香族酸、p−トルエンスルホン酸やエタンスルホン酸などのスルホン酸などの有機酸で遊離塩基を処理することを含む、当業者に知られている適切な任意の方法によって、所望の塩を調製することができる。
本発明の方法で使用する誘導体が酸であるならば、(第一級、第二級、または第三級)アミン、アルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物などの無機または有機塩基で遊離酸を処理することを含む、当業者に知られている適切な任意の方法によって所望の塩を調製することができる。適切な塩の例には、グリシンおよびアルギニンなどのアミノ酸;アンモニア;第一級、第二級、および第三級のアミン;およびピペリジン、モルホリン、ピペラジンなどの環式アミンから派生する有機の塩;ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム、およびリチウムから派生する無機の塩が含まれる。
「溶媒和物」は、その化合物の生物学的有効性を保持する、指定の化合物の薬学的に許容できる溶媒和物形態を意味するものとする。溶媒和物の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチル、酢酸、エタノールアミン、またはこれらの混合物と組み合わされた本発明の化合物が含まれるがこの限りでない。
「薬学的に許容できる塩」は、薬理学的に許容できるアニオンを含みながら、指定の誘導体の遊離酸および遊離塩基の生物学的な有効性を保持しており、かつ生物学的にまたは別の意味で有害でない塩を意味するものとする。薬学的に許容できる塩の例には、酢酸塩、アクリル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、(クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、およびメトキシ安息香酸塩などの)安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、亜硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、ブチン−1,4−二酸塩、エデト酸カルシウム、カムシル酸塩、炭酸塩、塩化物、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クラブラン酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩、二塩酸塩、リン酸二水素塩、エデト酸塩、エジスリル酸塩(edislyate)、エストル酸、エシル酸塩、エチルコハク酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、ヘキシルレソルシン酸塩(hexylresorcinate)、ヒドラバミン(hydrabamine)、臭化水素酸塩、塩酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、イソチオン酸塩(isothionate)、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メタリン酸塩、メタン−スルホン酸塩、メチル硫酸塩、リン酸一水素塩、粘液酸塩、ナプシル酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボン酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フタル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロパンスルホン酸塩、プロピオン酸塩、プロピオル酸塩、ピロリン酸塩、ピロ硫酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、次酢酸塩、スベリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩、亜硫酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオドド(triethiodode)、および吉草酸塩が含まれるがこの限りでない。
性質が塩基性である本発明の化合物は、様々な無機および有機の酸と広範な種類の異なる塩を形成することができる。そのような塩は、動物への投与について薬学的に許容されなければならないが、実際には、本発明の化合物を反応混合物から最初に薬学的に許容されない塩として単離し、次いで後者をアルカリ試薬での処理によって単純に変換して遊離塩基化合物に戻し、その後後者の遊離塩基を薬学的に許容できる酸付加塩変換することがしばしば望ましい。本発明の塩基化合物の酸付加塩は、塩基化合物を、水性溶媒媒質中またはメタノールやエタノールなどの適切な有機溶媒中にて、実質的に等価な量の選択した鉱物または有機酸で処理して調製することができる。溶媒を蒸発させると、所望の固体の塩が得られる。遊離塩基を有機溶媒に溶かした溶液に適切な鉱酸または有機酸を加えることによって、その溶液から所望の酸塩を沈殿させることもできる。
性質が酸性である本発明の化合物は、様々な薬理学的に許容できるカチオンと塩基の塩を形成するができる。そのような塩の例には、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩が含まれる。これらの塩はすべて、従来の技術によって調製される。本発明の薬学的に許容できる塩基の塩を調製するために試薬として使用する化学的な塩基は、本発明の酸性化合物と非毒性の塩基の塩を形成するものである。そのような非毒性の塩基の塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウムのような薬理学的に許容できるカチオンから派生するものが含まれる。これらの塩は、対応する酸性化合物を、薬理学的に許容できる所望のカチオンを含む水溶液で処理し、次いで得られる溶液を、好ましくは減圧下で蒸発乾燥して調製することができる。または、これらの塩は、酸性化合物と所望のアルカリ金属アルコキシドの低級アルカノール溶液を混ぜ合わせ、次いで得られる溶液を前と同じようにして蒸発乾燥して調製することもできる。どちらの場合でも、反応の完全性および所望の最終生成物の最大の収率を確保するために、化学量論量の試薬を使用することが好ましい。
本発明の化合物が塩基であるならば、所望の薬学的に許容できる塩は、当業界で利用可能な任意の適切な方法によって、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、または酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、グルクロン酸やガラクツロン酸などのピラノシジル酸(pyranosidyl acid)、クエン酸や酒石酸などのα−ヒドロキシ酸、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸やケイ皮酸などの芳香族の酸、p−トルエンスルホン酸やエタンスルホン酸などのスルホン酸などの有機酸で遊離塩基を処理することによって調製することができる。
本発明の化合物が酸であるならば、所望の薬学的に許容できる塩は、適切な任意の方法によって、例えば、(第一級、第二級、または第三級)アミン、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物などの無機または有機の塩基で遊離酸を処理して調製することができる。例示的な適切な塩の例には、グリシンやアルギニンなどのアミノ酸;アンモニア;第一級、第二級、および第三級のアミン;およびピペリジン、モルホリン、ピペラジンなどの環状アミンから派生する有機の塩、ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム、およびリチウムから派生する無機の塩が含まれる。
固体である薬剤の場合では、本発明の化合物、薬剤、および塩が、異なる結晶形または多形で存在する場合もあり、そのすべてが本発明の範囲および指定の式の範囲内にあるものであることは当業者に理解される。
本発明の化合物は、以下で述べるように、当業者に適切であると認められる任意の医薬品形態の医薬組成物に製剤することができる。本発明の医薬組成物は、治療有効量の少なくとも1種の本発明の化合物と、薬学的に許容できる不活性な担体または希釈剤とを含む。
HIVによって媒介される疾患または状態を治療または予防するために、本発明の医薬組成物は、治療有効量(すなわち、HIVインテグラーゼをモジュレートし、調節し、または阻害する、治療効果を実現するのに有効な量)の少なくとも1種の(活性成分としての)本発明の化合物と、例えば、活性化合物を最終医薬製剤にする処理を容易にする希釈剤、賦形剤、および佐剤から選択することのできる1種または複数の薬学的に適切な担体とを混ぜ合わせて調製される適切な製剤にして投与される。
使用する医薬担体は、固体または液体のどちらでもよい。好例となる固体担体は、ラクトース、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などである。好例となる液体担体は、シロップ、ラッカセイ油、オリーブ油、水などである。同様に、本発明の組成物は、単独またはろうを加えたモノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルメタクリル酸などの、当業界で知られている時間遅延または時間放出材料を含んでもよい。別の添加剤または賦形剤を加えて、所望の製剤特性を実現してもよい。例えば、Labrasol、Gelucireなどの生体利用度増強剤、またはCMC(カルボキシ−メチルセルロース)、PG(プロピレングリコール)、PEG(ポリエチレングリコール)などの配合剤(formulator)を加えることができる。例えば、カプセル製剤を調製するとき、活性成分を光、湿気、および酸化から保護する半固体媒体であるGelucire(登録商標)を加えることができる。
固体担体を使用するのなら、製剤を打錠する、粉末またはペレット形態で硬ゼラチンカプセルに入れる、またはトローチもしくはロゼンジにすることができる。固体担体の量は様々でよいが、一般に約25mg〜約1gとなる。液体担体を使用するのなら、製剤は、シロップ、乳濁液、軟ゼラチンカプセル、アンプルもしくはバイアルに入った無菌の注射用溶液もしくは懸濁液、または非水性液体の懸濁液の形でよい。半固体担体を使用するのなら、製剤は、硬および軟ゼラチンカプセル製剤の形でよい。本発明の組成物は、投与方式、例えば、非経口または経口投与に相応しい単位剤形にして調製される。
安定な水溶性の剤形を得るために、本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を、コハク酸やクエン酸の0.3M溶液などの有機または無機の酸の水溶液に溶解させてもよい。可溶性の塩形態が利用可能でない場合、薬剤を、適切な共溶媒または共溶媒の組合せに溶解させてもよい。適切な共溶媒の例には、合計体積の0〜60%の範囲の濃度のアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリソルベート80、グリセリンなどが含まれる。好例となる実施形態では、式Iの化合物をDMSOに溶解させ、水で希釈する。組成物は、塩形態の活性成分を、水または等張性の食塩水もしくはデキストロース溶液などの適切な水性媒体に溶かした溶液の形でもよい。
適切な製剤は、選択される投与経路に応じて決まる。注射では、本発明の化合物の薬剤は、好ましくはハンクス液、リンガー液、または生理食塩水緩衝液などの生理的に適合性のある緩衝液中の水溶液に製剤することができる。経粘膜投与では、障壁の通り抜けに適する浸透剤を製剤中に使用する。そのような浸透剤は、一般に当業界で知られている。
経口投与では、本化合物は、活性化合物と、当業界で知られている薬学的に許容できる担体とを混ぜ合わせて製剤することができる。そのような担体は、本発明の化合物が、治療を受ける対象によって経口的に摂取される錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル剤、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などとして製剤されるのを可能にするものである。経口的な使用のための医薬製剤は、活性成分(薬剤)との混合物にした固体賦形剤を使用し、得られる混合物を場合により粉砕し、所望ならば、錠剤または糖衣錠コアを得るために、顆粒の混合物を適切な佐剤を加えた後に加工処理して得ることができる。適切な賦形剤には、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む糖、ならびにセルロース調製物、例えばトウモロコシデンプン、コムギデンプン、イネデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ゴム質、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポリビニルピロリドン(PVP)などの充填剤が含まれる。所望ならば、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩といった崩壊剤を加えてもよい。
糖衣錠コアには、適切なコーティングが施される。この目的のために、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、Carbopolゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、ならびに適切な有機溶媒または溶媒混合物を場合により含有していてもよい、濃縮された糖液を使用することができる。識別のため、または異なる組合せの活性薬剤を特徴付けるために、染料または色素を錠剤または糖衣錠コーティングに加えてもよい。
経口的に使用することのできる医薬製剤には、ゼラチンでできた押し込み式のカプセル剤、ならびにゼラチンおよびグリセロールやソルビトールなどの可塑剤でできた密閉された軟カプセル剤が含まれる。押し込み式のカプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、および/またはタルクやステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、および場合により安定剤との混合物にした活性成分を含有することができる。軟カプセル中では、活性薬剤は、脂肪油、流動パラフィン、または液体ポリエチレングリコールなどの適切な液体に溶解または懸濁させることができる。また、安定剤を加えてもよい。経口投与用のすべての製剤は、そのような投与に適する用量にすべきである。頬側投与では、組成物は、従来の方式で製剤される錠剤またはロゼンジの形をとるものでよい。
鼻腔内または吸入による投与では、本発明による使用のための化合物は、適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の適切な気体を使用し、加圧パックまたはネブライザーからエアロゾルスプレー体裁の形で好都合に送達することができる。加圧されたエアロゾルの場合では、計量された量を送達する弁を設けることによって、用量単位を決定することができる。化合物とラクトースやデンプンなどの適切な粉末基剤の粉末混合物を含有する、吸入器または注入器などに入れて使用するためのゼラチン製のカプセルおよびカートリッジを製剤してもよい。
本化合物は、注射、例えばボーラス注射または持続的注入による非経口投与向けに製剤することもできる。注射用の製剤は、単位剤形にして、例えば、保存剤が加えられたアンプルまたは多用量容器に入れて提供することもできる。組成物は、油性または水性媒体中の懸濁液、溶液、または乳濁液などの形態を取ることができ、懸濁化剤、安定剤、および/または分散剤などの製剤用の薬品を含有していてもよい。
非経口投与用の医薬製剤には、水溶性形態の活性化合物の水溶液が含まれる。さらに、活性薬剤の懸濁液は、適切な油性注射懸濁液として調製してもよい。適切な親油性の溶媒または媒体には、ゴマ油などの脂肪油、オレイン酸エチルやトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが含まれる。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、デキストランなどの、懸濁液の粘度を増大させる物質を含有していてもよい。場合により、懸濁液は、適切な安定剤、または化合物の溶解性を増大させて高度に濃縮された溶液の調製を可能にする剤を含有していてもよい。
または、活性成分は、適切な媒体、例えば発熱物質を含まない無菌水で使用前に構成するための粉末形態にしてもよい。
上述の製剤に加え、本発明の化合物は、デポー製剤として製剤することもできる。そのような長時間作用性の製剤は、(例えば、皮下または筋肉内への)移植、または筋肉内注射によって投与することができる。したがって、例えば、化合物は、(例えば許容できる油中の乳濁液としての)適切なポリマー材料もしくは疎水性材料またはイオン交換樹脂と共に、またはあまり可溶性でない誘導体、例えばあまり可溶性でない塩として製剤してもよい。
疎水性の化合物のための医薬担体は、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水に混和性の有機ポリマー、および水相を含む共溶媒系である。共溶媒系は、VPD共溶媒系でもよい。VPDは、3%w/vのベンジルアルコール、8%w/vの非極性界面活性剤ポリソルベート80、および65%w/vのポリエチレングリコール300を、体積分の無水エタノールに溶かした溶液である。VPD共溶媒系(VPD:5W)は、5%デキストロース水溶液で1:1希釈したVPDを含有する。この共溶媒系は、疎水性の化合物を十分に溶解し、全身投与してもそれ自体が生じる毒性は弱い。共溶媒系の比率は、その溶解性の破壊および毒性の特徴がなければ適宜様々でよい。さらに、共溶媒成分の本体は様々でよく、例えば、他の弱毒性の非極性界面活性剤をポリソルベート80の代わりに使用してもよく、ポリエチレングリコールの画分サイズを様々に変えてもよく、ポリエチレングリコールの代わりに他の生体適合性のポリマー、例えばポリビニルピロリドンを用いてもよく、他の糖または多糖をデキストロースの代わりに用いてもよい。
または、疎水性医薬化合物用の他の送達系を使用してもよい。リポソームおよび乳濁液は、疎水性薬物用送達媒体または担体の知られた例である。ジメチルスルホキシドなどの特定の有機溶媒を使用することもできるが、通常はDMSOの有毒な性質のためによるより強い毒性という犠牲を払う。さらに、治療薬を含有する固体疎水性ポリマーの半透性基材などの、徐放性の系を使用して化合物を送達してもよい。様々な徐放性材料が確立しており、当業者に知られている。徐放性のカプセルは、その化学的性質に応じて、数週間から最高で100日にわたって化合物を放出することができる。治療試薬の化学的性質および生物学的安定性に応じて、タンパク質安定化のための追加の戦略を用いてもよい。
医薬組成物は、適切な固体またはゲル相の担体または賦形剤を含んでもよい。これらの担体および賦形剤は、溶解性が不十分な薬物の生体利用度を著しく向上させる場合がある。そのような担体または賦形剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコールなどのポリマーが含まれる。また、Gelucire(登録商標)、Capryol(登録商標)、Labrafil(登録商標)、Labrasol(登録商標)、Lauroglycol(登録商標)、Plurol(登録商標)、Peceol(登録商標)Transcutol(登録商標)などの添加剤または賦形剤を使用してもよい。さらに、医薬組成物は、薬物を直接皮膚に送達するための皮膚パッチに組み込んでもよい。
本発明の薬剤の実際の用量が、使用する特定の薬剤、製剤される特定の組成物、投与方式、ならびに治療する特定の部位、宿主、および疾患によって様々となることは理解されよう。当業者ならば、従来の用量決定試験を使用しながら、所与の化合物の実験データを考慮して、所与の一連の条件に最適な用量を突き止めることができる。経口投与では、一般に用いられる好例となる1日量は、約0.001〜約1000mg/体重kgとなり、適切な間隔で治療過程を繰り返す。
さらに、本発明の薬学的に許容できる製剤は、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、約10mg〜約2000mg、または約10mg〜約1500mg、または約10mg〜約1000mg、または約10mg〜約750mg、または約10mg〜約500mg、または約25mg〜約500mg、または約50〜約500mg、または約100mg〜約500mgの量で含有するものでよい。
さらに、本発明の薬学的に許容できる製剤は、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を、約0.5w/w%〜約95w/w%、または約1w/w%〜約95w/w%、または約1w/w%〜約75w/w%、または約5w/w%〜約75w/w%、または約10w/w%〜約75w/w%、または約10w/w%〜約50w/w%の量で含有するものでよい。
本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物は、HIV感染に罹患しているヒトなどの哺乳動物に、単独で、または薬学的に許容できる製剤の一部として、1日1回、1日2回、または1日3回投与することができる。
当業者ならば、本発明の化合物に関して、特定の医薬製剤、用量、およびそのような治療を必要とする哺乳動物に1日に与えられる投与数は、すべて当業者の裁量に委ねられ、必要以上の実験なしに決定してよいことを理解されよう。例えば、2005年9月27日現在のhttp://www.aidsinfo.nih.gov/guidelines/で入手可能な「Guidelines for the Use of Antiretroviral Agents in HIV−1 Infected Adults and Adolescents」、United States Department of Health and Human Servicesを参照されたい。
本発明の化合物は、HIVウイルス感染、AIDS、エイズ関連症候群(ARC)、またはHIVウイルス感染に関連する他の任意の疾患もしくは状態に罹患しているヒトなどの哺乳動物を治療するために、追加の1種または複数の薬剤と組み合わせて投与することもできる。本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる薬剤には、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼの阻害剤、CCR5阻害剤、HIV融合阻害剤として有用な薬剤、免疫調節物質として有用な化合物、未知の機序によってHIVウイルスを抑制する化合物、ヘルペスウイルスの治療に有用な化合物、抗感染薬として有用な化合物、および以下で述べるような他の薬剤が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできるHIVプロテアーゼ阻害剤として有用な化合物には、141W94(アンプレナビル)、CGP−73547、CGP−61755、DMP−450、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル(インビラーゼ)、ロピナビル、TMC−126、アタザナビル、パリナビル、GS−3333、KNI−413、KNI−272、LG−71350、CGP−61755、PD173606、PD177298、PD178390、PD178392、U−140690、ABT−378、DMP−450、AG−1776、MK−944、VX−478、インジナビル、チプラナビル、TMC−114、DPC−681、DPC−684、フォサンプレナビル(fosamprenavir)カルシウム(Lexiva)、WO03053435で開示されているベンゼンスルホンアミド誘導体、R−944、Ro−03−34649、VX−385、GS−224338、OPT−TL3、PL−100、SM−309515、AG−148、DG−35−VIII、DMP−850、GW−5950X、KNI−1039、L−756423、LB−71262、LP−130、RS−344、SE−063、UIC−94−003、Vb−19038、A−77003、BMS−182193、BMS−186318、SM−309515、JE−2147、GS−9005が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる、HIV逆転写酵素の阻害剤として有用な化合物には、アバカビル、FTC、GS−840、ラミブジン、アデフォビル ジピボキシル、β−フルオロ−ddA、ザルシタビン、ジダノシン、スタブジン、ジドブジン、テノフォビル、アムドキソビル(amdoxovir)、SPD−754、SPD−756、ラシビル(racivir)、リバーセット(reverset)(DPC−817)、MIV−210(FLG)、β−L−Fd4C(ACH−126443)、MIV−310(アロブジン、FLT)、dOTC、DAPD、エンテカビル、GS−7340、エムトリシタビン、アロブジンが含まれるがこの限りでない。
HIV逆転写酵素の非ヌクレオシド系阻害剤として有用な化合物には、エファビレンツ、HBY−097、ネビラピン、TMC−120(ダピビリン(dapivirine))、TMC−125、エトラビリン、デラビルジン、DPC−083、DPC−961、TMC−120、カプラビリン、GW−678248、GW−695634、カラノリド、およびWO03062238で開示されている三環式ピリミジノン誘導体が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することができる、CCR5阻害剤として有用な化合物には、TAK−779、SC−351125、SCH−D、UK−427857、PRO−140、およびGW−873140(Ono−4128、AK−602)が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる、HIVインテグラーゼ酵素の阻害剤として有用な化合物には、GW−810781、L−000810810(Merck)、WO03062204で開示されている1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド誘導体、WO03047564で開示されている化合物、WO03049690で開示されている化合物、およびWO03035076で開示されている5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド誘導体が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる、HIVのための融合阻害剤には、エンフビルチド(T−20)、T−1249、AMD−3100、および特開2003−171381で開示されている縮合三環系化合物が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる、HIVの有用な阻害剤である他の化合物には、可溶性CD4、TNX−355、PRO−542、BMS−806、フマル酸テノホビルジソプロキシル、および特開2003−119137で開示されている化合物が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる、HIV以外のウイルス感染の治療または管理において有用な化合物には、アシクロビル、ホミビルセン、ペンシクロビル、HPMPC、オキセタノシンG、AL−721、シドフォビル、サイトメガロウイルス免疫グロビン、シトベン(cytovene)、ホミブガンシクロビル(fomivganciclovir)、ファムシクロビル、フォスカーネットナトリウム、Isis2922、KNI−272、バラシクロビル、ビラゾールリバビリン、バルガンシクロビル、ME−609、PCL−016が含まれるがこの限りでない。
免疫調節物質として働き、本発明の化合物と組み合わせて使用することができる化合物には、AD−439、AD−519、αインターフェロン、AS−101、ブロピリミン、アセマンナン、CL246,738、EL10、FP−21399、γインターフェロン、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、IL−2、免疫グロブリン(静脈内)、IMREG−1、IMREG−2、イムチオールジエチルジチオカルバマート、α2インターフェロン、メチオニン−エンケファリン、MTP−PE、顆粒球コロニー刺激因子、レムン(remune)、rCD4、組換え型可溶性のヒトCD4、インターフェロンα−2、SK&F106528、可溶性T4イヒモペンチン(yhymopentin)、腫瘍壊死因子(TNF)、ツカレソル(tucaresol)、組換え型ヒトインターフェロンβ、およびインターフェロンαn−3が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる抗感染薬には、アトバコン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、トリメトプリム、トロバフロキサシン、ピリメタミン、ダウノルビシン、クリンダマイシンとプリマキン、フルコナゾール、パスチル(pastill)、オルニジル、エフロールニチンペンタミジン、リファブチン、スピラマイシン、イントラコナゾール(intraconazole)−R51211、トリメトレキサート、ダウノルビシン、組換え型ヒトエリスロポイエチン、組換え型ヒト成長ホルモン、酢酸メゲストロール、テステロン、および完全経腸栄養が含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することができる抗真菌薬には、アニズラフンギン(anidulafungin)、C31G、カスポファンギン、DB−289、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミカファンギン、ポサコナゾール、およびボリコナゾールが含まれるがこの限りでない。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる他の化合物には、アクマンナン(acmannan)、アンサマイシン、LM427、AR177、BMS−232623、BMS−234475、CI−1012、硫酸カードラン、硫酸デキストラン、STOCRINE EL10、ヒペリシン、ロブカビル、ノバプレン(novapren)、ペプチドTオクタブペプチド配列、ホスホノギ酸三ナトリウム、プロブコール、およびRBC−CD4が含まれるがこの限りでない。
また、本発明の化合物は、カポジ肉腫などの状態を治療するために、抗増殖薬と組み合わせて使用することができる。そのような薬剤には、メタロ−マトリックスプロテアーゼの阻害剤、すなわちA−007、ベバシズマブ、BMS−275291、ハロフギノン、インターロイキン−12、リツキシマブ、パクリタキセル、ポルフィマーナトリウム、レビマスタット、およびCOL−3が含まれるがこの限りでない。
追加の1種または複数の薬剤の特定の選択は、いくつかの要素に応じて決まり、それらには、治療を受ける哺乳動物の状態、治療を行う1つまたは複数の特定の状態、本発明の1種または複数の化合物および追加の1種または複数の薬剤の個性、ならびに哺乳動物の治療に使用する追加の任意の化合物の個性が含まれるがこの限りでない。本発明の1種または複数の化合物および追加の1種または複数の薬品の特定の選択は、当業者の知識の範囲内である。
本発明の化合物は、HIVウイルス感染、AIDS、エイズ関連症候群(ARC)、またはHIVウイルス感染に関連する他の任意の疾患もしくは状態に罹患しているヒトなどの哺乳動物を治療するために、上記の追加の薬剤のいずれかと組み合わせて投与することができる。本発明の1種または複数の化合物が上述の追加の薬剤と同じ製剤中に存在する組合せを哺乳動物に投与してもよい。または、1種または複数の本発明の化合物が、追加の薬剤が認められる製剤とは別個の製剤中に存在する組合せを、HIVウイルス感染に罹患している哺乳動物に投与してもよい。本発明の1種または複数の化合物を追加の薬剤と別々に投与する場合、そのような投与は、同時に行われてもよいし、または間に妥当な期間を挟んで順次行われてもよい。本発明の1種または複数の化合物を追加の1種または複数の薬剤と同じ製剤中に含めるかどうかの選択は、当業者の知識の範囲内である。
さらに、本発明の化合物は、本発明の化合物に対する哺乳動物の被作用性を増大させる効果を有する追加の薬剤と組み合わせて、ヒトなどの哺乳動物に投与することができる。用語「被作用性」とは、本明細書では、一定期間測定した、哺乳動物血漿中の本発明の化合物の濃度を指す。特定の化合物に対する哺乳動物の被作用性は、哺乳動物に適切な形態の本発明の化合物を投与し、所定の時間に血漿サンプルを抜き取り、血漿中の本発明の化合物の量を、液体クロマトグラフィーや液体クロマトグラフィー/質量分析などの適切な分析技術を使用して測定することによって測定できる。特定の時間に血漿中に存在する本発明の化合物の量を決定し、すべてのサンプルからの濃度および時間のデータをプロットして曲線を得る。この曲線下の面積を算出し、化合物に対する哺乳動物の被作用性を得る。用語「被作用性」、「曲線下面積」、および「濃度/時間曲線下面積」は、同じ意味を有するものとし、終始区別なく使用することがある。
本発明の化合物に対する哺乳動物の被作用性を増大させるのに使用することのできる薬剤の中でも、シトクロムP450(CYP450)酵素の少なくとも1つのアイソフォームの阻害剤として働くことのできるものがある。有利に阻害され得るCYP450アイソフォームには、CYP1A2、CYP2D6、CYP2C9、CYP2C19、およびCYP3A4が含まれるがこの限りでない。CYP3A4を阻害するのに使用することのできる適切な薬剤には、リトナビルが含まれるがこの限りでない。
本発明の1種または複数の化合物が上述の追加の薬剤と同じ製剤中に存在する組合せを哺乳動物に投与してもよい。または、本発明の1種または複数の化合物が、追加の薬剤が認められる製剤とは別個の製剤中に存在する組合せを投与してもよい。本発明の1種または複数の化合物を追加の薬剤と別々に投与する場合、そのような投与は、同時に行われてもよいし、または間に妥当な期間を挟んで順次行われてもよい。本発明の1種または複数の化合物を追加の1種または複数の薬剤と同じ製剤中に含めるかどうかの選択は、当業者の知識の範囲内である。
インテグラーゼによって媒介される、ウイルスDNAのターゲット(または宿主)DNAへの組込みの測定、したがってインテグラーゼ活性をモジュレート(例えば阻害)する化合物の同定には、いくつかの異なるアッセイフォーマットが利用可能である。一般に、例えば、リガンド結合アッセイを使用して、目的の酵素との相互作用があるかどうかを判定することができる。結合状況が問題となるとき、標識された酵素を使用することもできるが、標識は、酵素に結合すると定量化できる変化を示す、蛍光剤、放射性同位体などである。または、当業者は、酵素に結合させるために抗体を用いる場合もあるが、その抗体は、標識されてシグナルの増幅が可能になっている。すなわち、結合状況は、リガンドの酵素への結合を直接に測定して判定することができる。また、結合状況は、酵素に結合したリガンドの競合的な置換によって判定することもできるが、そのリガンドは、検出可能な標識で標識されたものである。阻害活性が問題となるとき、無処置の生物または細胞を調査し、生物または細胞の機能の、阻害性化合物による結合に応答した変化を測定することができる。または、細胞の応答は、ウイルスによって誘発される細胞変性効果、例えば合胞体形成をモニターすることによって(HIV−1合胞体−形成アッセイ)、光学顕微鏡的に判定することもできる。すなわち、HIVインテグラーゼ阻害活性の測定に有用な、様々なin vitroおよびin vivoアッセイが存在する。例えば、Lewin,S.R.ら、Journal of Virology第73巻(7):6099〜6103ページ(1999年7月);Hansen,M.S.ら、Nature Biotechnology第17巻(6):578〜582ページ(1999年6月);およびButler,S.L.ら、Nature Medicine第7巻(5):631〜634ページ(2001年5月)を参照されたい。
インテグラーゼによって媒介される組込みを測定するのに使用される、好例となる具体的なアッセイフォーマットには、ELISA、DELFIA(登録商標)(PerkinElmer Life Sciences Inc.(米国マサチューセッツ州ボストン))およびORIGEN(登録商標)(IGEN International,Inc.(米国メリーランド州ゲイサーズバーグ))技術が含まれるがこの限りでない。また、(SDS−PAGEを用いて産物生成を測定することにより組込みを検出する)ゲル系の組込みアッセイ、シンチレーション近接アッセイ(SPA)、1単位の二重鎖DNA(ds−DNA)を使用する分解アッセイを使用して、インテグラーゼ活性をモニターすることができる。
本発明の一実施形態では、好ましいアッセイは、高処理スクリーニングを可能にする小型化へのサイズ変更可能な均一アッセイにおいて、SPAを使用してインテグラーゼの鎖転移機序を詳細に測定する、インテグラーゼ鎖転移SPA(stINTSPA)である。このアッセイは、鎖転移に注目したものであり、DNA結合および/または3’プロセシングに注目したものではない。この高感度であり再現性のあるアッセイは、3’プロセシングされたウイルスDNA/インテグラーゼ複合体を、ターゲットDNAを加える前に生成することによって、非特異的な相互作用と真の酵素的な機能とを区別することができる。このような生成は、鎖転移の化合物モジュレーター(例えば阻害剤)への偏りを生じ、インテグラーゼによる3’プロセシングを阻害し、またはインテグラーゼとウイルスDNAとの結合を妨げる化合物への偏りは生じない。この偏りによって、このアッセイが既知のアッセイより特異的なものになる。また、アッセイの均質な性質によって、不均一アッセイの洗浄ステップが必要にならないので、アッセイの実施に必要なステップの数が減る。
インテグラーゼ鎖転移SPAフォーマットは、ウイルスDNAおよびターゲットDNAのモデルになる2種のDNA成分からなる。(ドナーDNAとしても知られている)モデルウイルスDNAは、3’末端で前処理して、二本鎖の5’末端にCAヌクレオチド塩基オーバーハングを設けた、ビオチン標識されたds−DNAである。(宿主DNAとしても知られている)ターゲットDNAは、一般に好ましくは3’末端の両方の鎖上に[H]−チミジンヌクレオチドを含んでいて、ターゲットds−DNAの両方の鎖で起こるインテグラーゼ鎖転移反応の検出を可能にする、ランダムなds−DNAヌクレオチド配列である。
(組換えまたは合成によって作られ、好ましくは精製された)インテグラーゼは、例えばストレプトアビジンでコートされたSPAビーズなどの表面に結合させたウイルスDNAと予め複合体にする。一般に、インテグラーゼは、希釈したウイルスDNAとインテグラーゼを混ぜ合わせ、共にインキュベートし、次いで結合していないインテグラーゼを除去することにより、バッチ操作で予め複合体にする。ウイルスDNA:インテグラーゼの好ましいモル比は、約1:約5である。インテグラーゼ/ウイルスDNAのインキュベートは任意選択のものであるが、しかし、室温または約37℃で約15〜約30分間のインテグラーゼ/ウイルスDNAインキュベート時間にわたるインキュベートは、特異性指数の増大をもたらす。好ましいインキュベートは、約37℃で約15分間である。
潜在的なインテグラーゼモジュレーター化合物の不在下または存在下、ターゲットDNAを(例えば)インテグラーゼ/ウイルスDNAビーズに加えて反応を開始し、ほぼ室温または約37℃、好ましくは約37℃で、(用いるアッセイ容器のタイプに応じて)約20〜約50分間反応させる。インテグラーゼ反応混合物に停止緩衝液を加えてアッセイを終了する。順次または一時に加えられた停止緩衝液の成分が機能して、酵素活性を終結させ、インテグラーゼ/DNA複合体を解離させ、組み込まれていないDNA鎖を分離し(変性剤)、場合によりSPAビーズを反応混合物の表面に浮かせて、例えばプレートシンチレーションカウンターの検出器の範囲に近づけて、組み込まれたウイルスDNAのレベルを測定し、それをSPAビーズからの放出光(放射標識されたシグナル)として定量化する。例えばCsClまたは機能的に等価な化合物などの追加の成分は、停止緩衝液に含めてもよく、例えばTopCount(登録商標)カウンター(PerkinElmer Life Sciences Inc.(米国マサチューセッツ州ボストン))などの、例えばアッセイウェルの上部に配置された検出器を備えたプレートシンチレーションカウンターと共に使用することが好ましい。CsClは、例えばMicroBeta(登録商標)カウンター(PerkinElmer Life Sciences Inc.(米国マサチューセッツ州ボストン))を使用するときなど、プレートの底面からPMTを読み取るときには用いられないことになる。
反応の特異性は、ターゲットDNAのウイルスDNA/インテグラーゼとの反応から生成されたシグナルの、ジデオキシウイルスDNA/インテグラーゼとの反応から生成されたシグナルに対する比から判定することができる。高濃度(例えば≧50nM)のターゲットDNAは、インテグラーゼ/ウイルスDNAサンプル中のインテグラーゼ濃度の増大と共にd/ddDNA比を増大させる場合がある。
その結果を使用して、試験化合物のインテグラーゼモジュレート活性(例えば阻害活性など)を評価することができる。例えば、当業者ならば、高処理スクリーニング方法を用いて、コンビナトリアル化合物ライブラリーまたは合成化合物を試験することができる。化合物の阻害パーセントは、例えば(1−((CPMサンプル−CPM最小)/(CPM最大−CPM最小)))*100などの式を使用して算出することができる。最小値は、例えば阻害剤などの、その化合物のIC50の約100倍の濃度の既知のモジュレーター存在下でのアッセイシグナルである。最小シグナルは、アッセイの真のバックグラウンドに近い。最大値は、化合物なしでのインテグラーゼによって媒介される活性について得られるアッセイシグナルである。また、合成化合物および精製コンビナトリアル化合物のIC50値は、アッセイでの試験に所望される濃度の約10倍または100倍の濃度で化合物を調製した後、化合物を希釈して、例えば1/2対数希釈間隔の8点滴定曲線を作成することによって決定することができる。次いで、化合物サンプルを例えばアッセイウェルに移す。例えば10倍希釈などのさらなる希釈を行ってもよい。次いで、阻害性化合物の阻害百分率を、例えば、GraphPad Prismカーブフィッティングソフトウェア(GraphPad Software,Inc.、米国カリフォルニア州サンディエゴ)または機能的に等価なソフトウェアを使用して、値を非線形回帰、すなわちS字形用量反応方程式(可変スロープ)に当てはめ、上述のように決定することができる。
stINTSPAアッセイ条件は、インテグラーゼ、ウイルスDNA、およびターゲットDNAの比率が大きくかつ特異的なアッセイシグナルを生成するように最適化することが好ましい。特異的なアッセイシグナルとは、真の鎖転移触媒事象を、産物をもたらさないインテグラーゼとDNAの複合体形成と区別するシグナルであると定義される。他のインテグラーゼアッセイでは、緩衝条件を厳密に最適化し、改変されたウイルスDNAオリゴヌクレオチドを使用して対抗試験(counter−tested)しない限り、大きい非特異的な構成要素(バックグラウンド)がしばしば合計アッセイシグナルの一部を占める。非特異的なバックグラウンドは、増殖性の鎖転移機序に関係なく高度に安定な、インテグラーゼ/ウイルスDNA/ターゲットDNA複合体の形成によるものである。
好ましいstINTSPAは、3’末端にジデオキシヌクレオシドを含む改変されたウイルスDNAオリゴヌクレオチドを対照として使用することによって、複合体形成と増殖性の鎖転移反応とを区別するものである。この改変された対照DNAは、インテグラーゼ/ウイルスDNA/ターゲットDNA複合体に組み込まれる場合はあるが、鎖転移の基質として役立つことはない。すなわち、増殖性の鎖転移反応と非増殖性の鎖転移反応の間の差(distinct window)を観察することができる。さらに、アッセイの好ましい最適化条件を使用して、ジデオキシウイルスDNAビーズと反応させると、真のアッセイバックグラウンドと厳密に一致したアッセイシグナルが得られる。真のアッセイバックグラウンドは、インテグラーゼなしのすべてのアッセイ構成要素(ウイルスDNAおよび[H]−ターゲットDNA)との反応であると定義される。
インテグラーゼアッセイで使用するアッセイ緩衝液は、一般に、例えば2−メルカプトエタノールやDTTなどの少なくとも1種の還元剤(新鮮な粉末としてのDTTが好ましい);例えばMg++、Mn++、Zn++などの少なくとも1種の二価カチオン、好ましくはMg++;例えば(IGEPAL−CAまたはNP−40としても知られている)オクトキシノールやCHAPSなどの少なくとも1種の乳化剤/分散剤;NaClまたは機能的に等価な化合物;DMSOまたは機能的に等価な化合物;および例えばMOPSなどの少なくとも1種の緩衝剤を含有する。鍵となる緩衝剤特性は、PEGを含まないこと;例えば約1〜約5mMのCHAPSおよび/もしくは約0.02〜約0.15%のIGEPAL−CA、または少なくともSPAビーズおよびアッセイウェルへの非特異的な固着を減少させ、ともすると特異性指数を高めることのできる機能的に等価な化合物などの、高濃度の洗浄剤を含むこと;高濃度のDMSO(約1〜約12%)を含むこと;ならびに中程度のレベルのNaCl(≦50mM)およびMgCl(約3〜約10mM)、またはdd−DNAバックグラウンドを減少させることのできる機能的に等価な化合物を含むことである。アッセイ緩衝液は、貯蔵中の真菌および細菌混入物を減少させるために、例えばNaNなどの保存剤を含有していてもよい。
停止緩衝剤は、EDTA、または酵素活性を終結させることのできる機能的に等価な化合物;例えば、NaOHもしくは塩酸グアニジン、および場合によりCsCl、または貯蔵器上部でのシンチレーション検出のためにSPAビーズをアッセイ容器上部に浮かせるのを助け、ともすると化合物の干渉を最小限に抑えることのできる機能的に等価な化合物を含む変性剤を含有することが好ましい。インテグラーゼ鎖転移SPAの例は、実施例43に記載する。
または、モジュレート化合物の活性レベルは、例えば、ウイルス抗原の産生(例えばHIV−1p24)またはウイルス酵素(例えばHIV−1逆転写酵素)の活性をウイルス複製の指標として定量的に測定するアッセイや、ウイルスゲノムに導入した外来レポーター遺伝子の発現をモニターすることによりウイルス複製を測定するアッセイ(HIV−1レポーターウイルスアッセイ)(Chen,B.K.ら、J.Virol.第68巻(2):654〜660ページ(1994年);Terwilliger,E.F.ら、PNAS第86巻:3857〜3861ページ(1989年))などの抗ウイルスアッセイで測定することができる。潜在的なモジュレーター化合物の抗ウイルス活性を測定する好ましい方法は、ウイルスによって誘発される宿主−細胞の細胞変性効果を、例えば実施例44に記載の色素還元法を使用してモニターすることによってウイルス複製を間接的に測定する、HIV−1細胞保護アッセイを用いるものである。
一実施形態では、本発明の化合物には、HIV細胞保護アッセイで測定したとき、HIVインテグラーゼに対するEC50値が少なくとも10−5M(または少なくとも10μM)であるものが含まれる。別の実施形態には、HIV細胞保護アッセイで測定したときのHIVインテグラーゼに対するEC50値が少なくとも1μMである本発明の化合物がある。さらに別の実施形態では、本発明の化合物は、HIV細胞保護アッセイで測定したとき、HIVインテグラーゼに対するEC50が少なくとも0.1μMである。
本発明の薬剤は、容易に入手可能な出発材料を使用する当業界で利用可能な技術を用い、以下で述べる反応経路および合成スキームを使用して調製することができる。本発明の特定の実施形態の調製について以下の実施例で詳細に記載するが、当業者ならば、記載する調製例を容易に適合させて、本発明の他の実施形態を調製できることは承知されよう。例えば、例示していない本発明による化合物の合成は、当業者に明らかな変更形態によって、例えば、妨害性の基の適切な保護、当業界で知られている他の適切な試薬への変更、または反応条件の常法どおりの修正によって実施することができる。または、本明細書で開示され、または当業界で知られている他の反応が、他の本発明の化合物の調製への適応性を有することも認められよう。
一般手順
本発明の化合物は、例えば水酸化ナトリウムやナトリウムアルコキシドなどの塩基の存在下、メタノールまたはエタノール中で、化合物1−1(好ましくはメチルまたはエチルエステル)と置換または無置換のヒドロキシルアミンとから直接調製することができる(Hauser,C.R.ら.、Org.Synth.Coll.第2巻、67ページ、John Wiley、New York(1943年))。別法として、メタノール/水の混合物中で水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムを使用し、混合物をSmithCreator(登録商標)マイクロ波装置に入れて1〜5分間かけて100℃に加熱して、化合物1−1を遊離酸1−2にけん化することができる。化合物1−2は、カップリング試薬を使用して、置換または無置換のヒドロキシルアミンと結合させることができる。例えば、O−(アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(EDC)をDMF中にて周囲温度で、または当業者によく知られた他の多くのものなどの、典型的なカップリング試薬および条件を使用することができる。他の適切な方法は、例えば、M.B.Smith、J.March、「Advanced Organic Chemistry」、第5版、John Whiley&Sons、508〜511ページ(2001年)に記載されている。このスキームに記載の好ましい条件を使用すれば、このヒドロキサメート1−3の平行した調製またはコンビナトリアルライブラリーが可能になる。
Figure 2009510157
中間体および出発材料の調製
X=N、Y=C、Z=Cである1−1型の前駆体(化合物2−7)は、例えばトリエチルアミンなどの塩基の存在下、例えば、T.W.Greene、「Protective Groups in Organic Chemistry」第3版、John Wiley&Sons、615〜617ページ(1999年)に記載の方法を使用して、ピロール化合物2−1とアリールスルホニル塩化物またはアルキルスルホニル塩化物とから生成される、アリールスルホニルまたはアルキルスルホニルで保護されたピロール化合物2−2から調製することができる。適切な置換グリシンエステル化合物2−3と、例えばNaBHCNやNaBH(OAc)などの還元剤とを用いて還元アミノ化(Abdel−Magid,A.F.ら、Tetrahedron Lett.、第31巻、5595〜5598ページ(1990年))を実施すると、アミン化合物2−4を得ることができる。その他の還元アミノ化方法も存在し、C.F.Lane、Synthesis、135ページ(1975年)で総説されている。四塩化チタンを媒介とする環化(Dekhane,M.ら、Tetrahedron、第49巻、8139〜8146ページ(1993年)およびSingh,S.K.、Heterocycles、第44巻、379〜391ページ(1997年))を、例えばベンゼンやトルエンなどの溶媒中にて溶媒の沸点で実施すると、アリールスルホニルまたはアルキルスルホニルで保護された前駆体化合物2−5を得ることができ、この化合物は、アルコール中でナトリウムアルコキシドを使用して、所望の無保護インドール化合物2−6に変換することができる(M.Dekhane、P.Potier、R.H.Dodd、Tetrahedron、第49巻、8139〜8146ページ(1993年))。化合物2−6は、DMFやDMSOなどの極性溶媒中で水素化ナトリウムを塩基として使用しながらハロゲン化アルキルでアルキル化すると(Eberle,M.K.、J.Org.Chem.、第41巻、633〜636ページ(1976年)、Sundberg,R.J.ら、J.Org.Chem.第38巻、3324〜3330ページ(1973年))、所望の前駆体化合物2−7とすることができる。
Figure 2009510157
スキーム3は、文献(Rousseau,J.F.ら、J.Org.Chem.、第63巻、2731〜2737ページ(1998年)およびその中の引用)を改変した、置換ピロール化合物3−1から出発する、中間体化合物2−5を得るための代替法を示すものである。ピロール窒素は、スキーム2に記載されている同じ方法を使用して、スルホンアミドとして保護することができる。N−Cbzグリシンエステルアニオンを加えると、中間体化合物3−4を得ることができる。Cbz保護基の除去は、パラジウムを触媒とする水素化、またはT.W.Greene、P.G.M.Wuts、「Protective Groups in Organic Chemistry」、第3版、John Wiley&Sons、531〜537ページ(1999年)に記載のものなどの他の方法を使用して実現することができる。ピクテ・スペングラー縮合を実施した後、キシレン中でパラジウムを触媒とする脱水素を行うと、中間体化合物2−5を得ることができる。
Figure 2009510157
スキーム4は、アザインドールコア4−9を生成するための代替法を示すものである。ヒドロキシピリジン4−1は、POBrまたはトリフルオロメタンスルホン酸無水物、およびトリエチルアミンなどの塩基を使用して、対応するトリフラートまたは臭化物4−2に変換することができる。Pd(PPhなどの触媒の存在下で4−2とシアン化亜鉛とを反応させると(D.M.Tschaenら、Synthetic Comm.1994年、第24巻、887〜890ページ)、ニトリル4−3を得ることができ、これを酸性条件下でエステル4−4に変換することができる。4−4とジメチルホルムアミドジメチルアセタールとを反応させた後、還元すると、アザインドール4−6を得ることができ(Prokopov,A.A.ら、Khim.Geterotsikl.Soedin.1977年、1135ページ;M.Sloan、R.S.Philipps、Bioorg.Med.Chem.Lett.、1992年、第2巻、1053〜1056ページ)、これを、ハロゲン化アルキルまたはベンジル、および水素化ナトリウムなどの塩基を使用して4−7にアルキル化することができる。X.Doisyら、Bioorg.Med.Chem.1999年、第7巻、921〜932ページに記載されているように、塩化アルミニウムの存在下で1,1−ジクロロメチルメチルエーテルを使用して、4−7のピロール環系のホルミル化を実現すると、化合物4−8を得ることができ、これをアミンおよびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤と反応させて、4−9を得ることができる。
Figure 2009510157
無置換の前駆体5−1から3−置換ピロロ[2,3−c]ピリジン5−6および5−7を得ることのできる代替経路をスキーム5に示す。化合物5−1を塩化ジメチルメチレンイモニウムと反応させると(A.P.Kozikowski、H.Ishida、Heterocycles 1980年、第14巻、55〜58ページ)、ジメチルアミノメチル誘導体5−2を得ることができる。別法として、このステップは、古典的なマンニッヒ反応条件(総説:J.H.Brewster、E.L.Eliel、Org.Reactions、1953年、第7巻、99ページ)を使用して実施することもできる。5−2をアセトニトリル中で酢酸ナトリウムおよび無水酢酸で処理すると(J.N.Cocker、O.B.Mathre、W.H.Todd、J.Org.Chem.、1963年、第28巻、589〜590ページ)、対応する酢酸塩5−3を得ることができ、これをメタノール中にて炭酸カリウムなどの塩基で加水分解すると、前駆体5−5を得ることができる。水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、溶媒としてのDMF中でハロゲン化アルキルを使用して、アルコール5−5のアルキル化を実現すると、5−7を得ることができる。別法として、5−2をクロロギ酸エチルで処理して(Shinohara,H.、Fukuda,T.、およびIwao,M.、Tetrahedron、1999年、第55巻、10989〜11000ページ)塩化物5−4を生成することができ、これを、Naylor,M.A.ら、J.Med.Chem.、1998年、第41巻、2720〜2731ページに記載されているようにチオールまたはアルコールと反応させて、5−6を生成することができる。
Figure 2009510157
1−1型のイミダゾ[4,5−c]ピリジン誘導体(X=N、Y=C、Z=N)は、スキーム6に従って得ることができる。ヒスチジン前駆体6−1は、市販されており、または発表されている方法(J.L.Kelley、C.A.Miller、E W.McLean、J.Med.Chem.1977年、第20巻、721〜723ページ、G.Trout、J.Med.Chem.1972年、第15巻、1259〜1261ページ)に従って調製することができる。6−1のピクテ・スペングラー反応(F.Guzmanら、J.Med.Chem.1984年、第27巻、564〜570ページ、M.Cain、F.Guzman、M.Cook、Heterocycles、1982年、第19巻、1003〜1007ページ)によって、1,2,3,4−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−カルボキシラート6−2を得ることができ、この化合物は、対応する塩化アシルを経て、または当業者に知られている同様のエステル生成法によってメチルエステル6−3に変換することができる。不飽和中間体6−4への脱水素は、二酸化セレンを用い(J.G.Lee、K.C.Kim、Tetrahedron Lett、1992年、第33巻、6363〜6366ページ)、またはキシレンなどの溶媒中にてパラジウムや白金などの触媒を溶媒の沸点で用いて(D.Soerensら、J.Org.Chem.、1979年、第44巻、535〜545ページ)実現することができる。スキーム2に記載の方法と同様に、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、6−4をハロゲン化アルキルでアルキル化すると、所望の前駆体を位置異性体6−5と6−6の混合物として得ることができ、この混合物は、カラムクロマトグラフィーまたは当業者に知られている他の方法によって分離することができる。
Figure 2009510157
スキーム7は、Biere,H.ら.、Liebigs Ann.Chem.、491〜494ページ(1987年)に記載の手順に従って、プロトン触媒作用のもと、7−1型の置換ピロール化合物と7−2型の2−アザブタジエン化合物(Kantlehner,W.ら.、Liebigs Ann.Chem.、344〜357ページ(1980年))とから、X=C、Y=C、Z=N、好ましくはR=アルキル基であるピロロ[3,2−c]ピリジン誘導体1−1(化合物7−3)を生成する方法を述べるものである。Friedel−Craftsアシル化によってケトン7−5を得ることができ、THF中にてボラン−t−ブチルアミン錯体などの還元剤で還元すると、このケトンから化合物7−6およびアルコール7−7を得ることができる。
Figure 2009510157
スキーム8は、一般構造1−1の化合物を生成するための一般法を示すものである(T.L.Gilchrist、C.W.Rees、J.A.R.Rodriguez、J.C.S.Chem.Comm.1979年、627〜628ページ、L.Henn、D.M.B.Hickey、C.J.Moody、C.W.Rees、J.Chem.Soc.Perkin Trans.第1巻、1984年、2189〜2196ページ、A.Shafiee、H.Ghazar、J.Heterocyclic Chem.1986年、第23巻、1171〜1173ページ)。水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、置換ヘテロ芳香族アルデヒドまたはケトン8−1とアジド酢酸エチルまたはメチル8−2とを反応させると、アジド桂皮酸8−3を得ることができ、沸騰トルエンまたはキシレン中で熱分解すると、これから所望の生成物8−4を得ることができる。
Figure 2009510157
所望の前駆体(R=H、スキーム9)を生成するための別の一般法は、ジカルボニル化合物9−1とグリシン酸エチル9−2の縮合によるものであり(S.Mataka、K.Takahashi、M.Tashiro、J.Heterocyclic.Chem.、1981年、第18巻、1073〜1075ページ、R.P.Kreher、J.Pfister Chemiker−Zeitung、1984年、第9巻、275〜277ページ)、これによって位置異性体9−3と9−4の混合物を得ることができ、この混合物は、カラムクロマトグラフィーまたは当業者に知られている他の任意の方法によって分離することができる。
Figure 2009510157
N−アルキル化されたヒドロキシルアミンは、文献に記載の様々な方法によって調製することができる[総説については、H.J.Wroblowskyの「Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie」、増刊第E16巻第1号、Thieme、シュトゥットガルト、ニューヨーク、1990年、1〜96ページを参照されたい]。スキーム11は、G.Doleschall、Tetrahedron Lett.1987年、第28巻、2993〜2994ページによって開発された方法について述べるものであるが、この方法は、5−ヒドロキシ−4−イソキサゾールカルボン酸3−メチル10−1をN−アルキル化した後、10−2を塩酸で処理することに基づく。別の実行可能な手法は、M.A.Staszak、C.W.Doecke、Tetrahedron Lett.1994年、第35巻、6021〜6024ページに記載されているように、ビス−t−BOCヒドロキシルアミン10−4をアルキル化した後、中間体10−5を塩酸で脱保護することによるものである。
Figure 2009510157
スキーム11は、4−ニトロ−5−メチルピリジン11−1からアザインダゾール11−3および11−4を調製するための方法を示すものである。11−1を水素化した後、中間体を酢酸中にて亜硝酸ナトリウムで処理すると、アザインダゾール11−2を得ることができる。この中間体を、4−フルオロ臭化ベンジルおよび炭酸カリウムなどの塩基で処理して、両方のアザインダゾール異性体11−3および11−4を得ることができ、これら異性体は、クロマトグラフィーまたは当業者に知られている他の方法によって分離することができる。5−アザインダゾール11−3および11−4への代替経路は、文献(Henn,L.、J.Chem.Soc.Perkin Trans.第1巻、1984年、2189ページ;Molina,P.、Tetrahedron、1991年、第47巻、6737ページ)に記載されている。
Figure 2009510157
スキーム12は、4−置換アザインドール12−12の合成を示すものである。2−メチル−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル12−1(Wee,A.G.H.、Shu,A.Y.L.、Djerassi,C.、J.Org.Chem.1984年、第49巻、3327〜3336ページ)を、NaHなどの塩基の存在下、有機ハロゲン化物で処理すると、ピロール12−3を得ることができる。NBSなどの臭素供給源を使用して臭素化してから、過酸化ベンゾイルなどのラジカルイニシエーターを加えた後にラジカル臭素化を行って、化合物12−4を得ることができ、これをトシルグリシンエステル12−5(Ginzel K.D.、Brungs,P.、Steckan,E.、Tetrahedron、1989年、第45巻、1691〜1701ページ)と反応させると、12−6を得ることができる。12−6から12−7への環化は、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの塩基で処理すると、実施することができる。(例えばPd/Cを用いる)触媒的な水素化分解によって、エステル12−8を得ることができる。12−8を有機ハロゲン化物、およびNaHなどの塩基で処理すると、12−9を得ることができる。12−8のヒドロキシ基は、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、およびトリエチルアミンなどの塩基を使用して、トリフラート12−10に変換することができる。トリフラート12−10は、Pd(PPhCl(T.Sakamoto、C.Satoh、Y.Kondo、H.Yamanaka、Chem.Pharm.Bull.、1993年、第41巻、81〜86ページ)のような触媒を使用する、LiClの存在下でのトリブチルスタンニルエテン12−11とのスティルカップリング(J.K.Stille、Angew.Chem.、1986年、第98巻、504ページ;Angew.Chem.Int.Ed.Engl.、1986年、第25巻、508ページ;W.J.Scott、J.K.Stille、J.Am.Chem.Soc.、1986年、第108巻、3033ページ;C.Amatore、A.Jutand、およびA.Suarez、J.Am.Chem.Soc.、1993年、第115巻、9531〜9541ページ)などの、パラジウムを触媒とするカップリングを経ることができる。
Figure 2009510157
が−NRC(O)R、−NRS(O)R、または−NRS(O)であり、RおよびRが上で規定したとおりである式(I)の化合物は、化学文献中に見られる方法を適合させることにより、当業者によって、スキーム13に示すように調製することができる。例えば、MacKenzie,A.R.、Tetrahedron、1986年、第42巻、3259ページを参照されたい。中間体ニトロアザインドールを、水素などの還元剤の存在下、テトラヒドロフランなどの溶媒中でパラジウム担持炭素を使用するなどの当業者に知られている条件下で還元すると、所望のアミンを得ることができる。この所望のアミンは、前の還元ステップから単離せずに使用することができ、酸塩化物、酸無水物、または塩化スルホニルで処理すると、対応するアセトアミドまたはスルホンアミドを得ることができる。対応するエステル生成物は、塩基性の条件下でヒドロキシルアミンまたはO−アルキル化ヒドロキシルアミンを使用して、所望のヒドロキサメートに直接変換することができ、またはエステルを切断して対応するカルボン酸にした後、カップリングさせて、N−アルキル化、O−アルキル化、または遊離のヒドロキサメートを得ることができる。
Figure 2009510157
が−C(O)NRであり、RおよびRが上で規定したとおりである式(I)の化合物は、Rが−CHN(アルキル)である式(I)の化合物から、スキーム14に示すように調製することができる。Rが−CHN(アルキル)である式(I)の化合物は、当業者によって、上述の手順に従って調製することができる。次いで、これらの化合物を、溶媒中、例えばアセトン中で、オキシダント、例えば過マンガン酸カリウムの水溶液と反応させると、対応するカルボン酸を得ることができる。次いで、この酸を、カルボジイミドなどのカップリング試薬の存在下、また塩基、例えばN−メチルモルホリンの存在下で、溶媒中、例えばN,N−ジメチルホルムアミド中にて、式HNRの適切なアミンと反応させると、所望のアミドを得ることができる。対応するエステル生成物は、塩基性条件でヒドロキシルアミンまたはO−アルキル化されたヒドロキシルアミンを使用して、所望のヒドロキサメートに直接変換することができ、またはエステルを対応するカルボン酸に切断した後、カップリングさせて、N−アルキル化、O−アルキル化、または遊離のヒドロキサメートを得ることができる。
Figure 2009510157
式(I)の化合物は、アザインドール環系の5位にカルボン酸エステル基を含む式(I)の化合物の前駆体から調製することができる。このような変換は、そのエステルをまず、溶媒中、例えばメタノール中にて、室温付近から約100℃、例えば約50℃の温度で、塩基、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムと反応させて、対応するカルボン酸に変換することにより実現できる。
次いで、対応するカルボン酸を、ヒドロキシルアミン、N−アルキルヒドロキシルアミン、O−アルキルヒドロキシルアミン、またはN,O−ジアルキルヒドロキシルアミンと反応させることができる。このような反応を、カップリング剤またはカップリング剤の組合せ、例えばカルボジイミドの存在下、また塩基、例えばアミンの存在下で行うと、所望の式(I)の化合物を得ることができる。
以下の実施例は、本発明の特定の実施形態を例示するものにすぎず、いかようにも本発明の範囲を限定するものではない。
以下で記載する実施例では、以下の記述の中のすべての温度は別段の指摘がない限りセルシウス度(℃)であり、すべての部および百分率は別段の指摘がない限り重量である。
様々な出発材料および他の試薬は、Aldrich Chemical CompanyやLancaster Synthesis Ltd.などの民間の供給元から購入し、別段の指摘がない限りそれ以上精製せずに使用した。
以下で記載する反応は、正圧の窒素、アルゴン中で、または乾燥用チューブを用いて、無水溶媒中にて(別段の記述がない限り)周囲温度で実施した。分析用薄層クロマトグラフィーは、裏面がガラス製のシリカゲル60°F254プレート(Analtech(0.25mm))で実施し、適切な溶媒比率(v/v)で溶出した。反応は、高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)または薄層クロマトグラフィー(TLC)によって評価し、出発材料の消費によって判断して終了した。TLCプレートは、UV、ホスホモリブデン酸染色、またはヨウ素染色によって可視化した。
特記しない限り、H−NMRスペクトルは、Bruker機器によって300MHzで作動させて記録し、13C−NMRスペクトルは75MHzで記録した。NMRスペクトルは、クロロホルム(7.25ppmおよび77.00ppm)またはDMSO−d((2.50ppmおよび39.52ppm))を基準標準物質として使用し、DMSO−dまたはCDCl溶液として得られた(ppmで報告された)。他のNMR溶媒は、必要に応じて使用した。ピークの多重度を報告する際、以下の略語を使用する。すなわち、s=一重線、d=二重線、t=三重線、m=多重線、br=ブロード、dd=二重線の二重線、dt=三重線の二重線。カップリング定数を示す際はヘルツで報告する。
赤外スペクトルは、Perkin−Elmer FT−IR分光計によって未希釈の油状物、KBrペレット、またはCDCl溶液として記録し、報告する際は波数(cm−1)で行う。質量スペクトルは、LC/MSまたはAPCIを使用して得た。すべての融点は補正していない。
すべての最終生成物は、95%より高い純度を有する(波長220nmおよび254nmでのHPLCによる)。
本明細書中の化合物のすべての元素分析では、別段の指定がない限り、理論値の0.4%内のC、H、およびNの分析値を示し、「C、H、N」として報告する。
以下の実施例および調製例では、「LDA」はリチウムジイソプロピルアミドを意味し、「Et」はエチルを意味し、「Ac」はアセチルを意味し、「Me」はメチルを意味し、「Ph」はフェニルを意味し、(PhO)POClはクロロジフェニルホスファートを意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「NaCO」は炭酸ナトリウムを意味し、「NaOH」は水酸化ナトリウムを意味し、「NaCl」は塩化ナトリウムを意味し、「NEt」はトリエチルアミンを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DIC」はジイソプロピルカルボジイミドを意味し、「HOBt」はヒドロキシベンゾトリアゾールを意味し、「HO」は水を意味し、「NaHCO」は炭酸水素ナトリウムを意味し、「KCO」は炭酸カリウムを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「i−PrOAc」酢酸イソプロピルを意味し、「MgSO」は硫酸マグネシウムを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「AcCl」は塩化アセチルを意味し、「CHCl」は塩化メチレンを意味し、「MTBE」はメチルt−ブチルエーテルを意味し、「DMF」はジメチルホルムアミドを意味し、「SOCl」は塩化チオニルを意味し、「HPO」はリン酸を意味すし、「CHSOH」はメタンスルホン酸を意味し、「AcO」は無水酢酸を意味し、「CHCN」はアセトニトリルを意味し、「KOH」は水酸化カリウムを意味する。
(実施例A)
1−(4−フルオロベンジル)−3−ニトロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル
Figure 2009510157
アザインドールメチルエステル(3.53g、12.42mmol)をクロロホルム(100mL)に溶かした、攪拌した溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(35mL、248.3mmol)を加えた後、1当量分の硝酸アンモニウム(4.94g、62.1mmol)を加えた。LCMSによって反応が完了したと判断されるまで、硝酸アンモニウムを2時間毎に加えた。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液に注いで失活させ、その混合物をジクロロメタンで抽出した。有機抽出物を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄褐色の固体(4.20g、100%)を得、これをそれ以上精製せずに次のステップに持ち越した。
(実施例B)
1−(4−フルオロベンジル)−3−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル
3−ニトロ−1−(4−フルオロ−ベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(10.0g、30.4mmol)の無水THF(新鮮なボトル、0.5L)溶液を、窒素で十分にフラッシュした。窒素雰囲気中でPd/C(10%、1.0g)を加えた。水素を溶液に1時間バブルし、その後反応フラスコを水素バルーンで2日間攪拌した。次いで、窒素雰囲気中にて混合物を二重の濾紙で濾過し、新鮮なPd/C(1.0g)を加えた。水素を溶液に1時間バブルし、その後反応フラスコを水素バルーンで4日間攪拌した。次いで、混合物を窒素雰囲気中にて二重の濾紙で濾過し、真空中で蒸発にかけて、粗製の1−(4−フルオロベンジル)−3−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルを油状物として得、これをそれ以上精製せずに使用した。
(実施例C)
1−(4−フルオロベンジル)−3−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルと酸塩化物、酸無水物、または塩化スルホニルとの反応
粗製の1−(4−フルオロベンジル)−3−アミノ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル(28.1mmol)を、アルゴン雰囲気中で無水THF(0.11M)に溶解させた。酸塩化物、酸無水物、または塩化スルホニル(1.17当量)とDIPEA(1.40当量)とを加え、得られる混合物を18時間攪拌した。真空中で溶媒を蒸発させて、粗生成物を油状物として得た。この油状物を、RP−シリカおよびアセトニトリル:水(1:4〜1:1)の溶媒勾配を使用する逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、所望の生成物を固体として得た。
(実施例D)
1−(4−フルオロベンジル)−5−(メトキシカルボニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸の調製
3−ジメチルアミノメチル−1−(4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(6.29g、17.6mmol)のアセトン(125mL)溶液に、過マンガン酸カリウム(28.9g、0.183mmol)の水(550mL)溶液を2時間かけて滴下した。3時間後、反応混合物をセライトで濾過し、残渣を水で洗浄した。合わせた濾液と洗液を濃塩酸でpH5に酸性化した。生成した沈殿を濾別し、水で洗浄し、40℃の真空オーブンで一晩乾燥させて、1−(4−フルオロベンジル)−5−(メトキシカルボニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(3.22g)を淡い赤色の固体として得た。
(実施例E)
1−(4−フルオロベンジル)−5−(メトキシカルボニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸とアミンとの反応
アルゴン雰囲気中で、1−(4−フルオロベンジル)−5−(メトキシカルボニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(9.57mmol、1.0当量)の無水DMF(0.48M)懸濁液に、NMM(1.2当量)およびCDMT(1.2当量)を加えた。1.5時間後、適切なアミン(1.5当量)を加え、攪拌を22時間続けた。水を加え、得られる混合物を酢酸エチルで4回抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール 98:2〜6:1)によってさらに精製して、所望のアミドを得た。
(実施例F)
3−(クロロスルホニル)−1−(4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルとアミンとの反応
3−(クロロスルホニル)−1−(4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルの調製。1−(4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチル(1g、3.4mmol)をクロロスルホン酸(6mL)に溶かした攪拌溶液に、二塩化スルフリル(3mL、34mmol)をゆっくりと加えた。室温で一晩攪拌した後、溶液を氷に滴下し、生じた白色の沈殿を濾別し、真空中で乾燥させた。
3−クロロスルホニル−1−(4−フルオロベンジル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボン酸メチルエステル(2.49g、6.53mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に、アルゴン雰囲気中でDIPEA(1.370mL、7.84mmol)および適切なアミン(塩化スルホニル1当量あたり1〜2当量)を加えた。18時間攪拌した後、クエン酸(水溶液、10%、30mL)を加えた。層を分離し、水相をDCM(2×40mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、相分離器で乾燥させ、真空中で蒸発にかけて、所望の生成物を得た。
(実施例G)
カルボン酸エステルからのヒドロキサメートの調製
Figure 2009510157
適切なカルボン酸エステル(1.0当量)のメタノール(0.05M)溶液に、水酸化リチウム水溶液(3M、3.0当量)を加えた。混合物を2日間かけて50℃に加熱した。必要ならば、追加分の水酸化リチウムを使用してもよい。得られる混合物を1M HCl水溶液でpH5に酸性化し、真空中で溶媒を蒸発させた。残渣をアセトン中で2日間攪拌した。得られる固体を濾別し、乾燥させて、所望のカルボン酸を得、これをそれ以上精製せずに次のステップで使用した。
Figure 2009510157
アルゴン雰囲気中で、適切なカルボン酸(3.61mmol)の無水DMF(0.36M)溶液に、NMM(1.2当量)およびCDMT(1.2当量)を加えた。1.5時間後、ヒドロキシルアミン、N−アルキルヒドロキシルアミン、O−アルキルヒドロキシルアミン、またはN,O−ジアルキルヒドロキシルアミン(10.0当量)を加え、攪拌を約21時間続けた。ブラインおよび水を加え、得られる混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で蒸発させた。残渣を、適切な溶媒(エタノール、2−プロパノール、ジイソプロピルエーテル、またはこれらの混合物)からの結晶化、またはカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)、または両方の組合せによって場合によりさらに精製して、所望の生成物を得た。
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
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Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
Figure 2009510157
(実施例43)
インテグラーゼ鎖転移シンチレーション近接アッセイ
オリゴヌクレオチド:オリゴヌクレオチド#1−5’−(ビオチン)CCCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA−3’(配列番号1)およびオリゴヌクレオチド#2−5’−ACTGCTAGAGATTTTCCACACTGACTAAAAG−3’(配列番号2)は、TriLink BioTechnologies,Inc.(米国カリフォルニア州サンディエゴ)によって合成されたものとした。このアニーリングされた産物は、ウイルスゲノムのLTR U5配列に由来する前処理されたウイルスds−DNAである。オリゴヌクレオチド#2にアニーリングされたオリゴヌクレオチド#1の3’ジ−デオキシ誘導体を使用して、非特異的な相互作用があるか試験するためのds−DNA対照を作成した。ds−DNAのビオチン標識されていない鎖の5’末端にあるCAオーバーハングは、2塩基対短くした相補的なDNAオリゴヌクレオチドを使用して人工的に作った。この配置により、鎖転移機序の前のインテグラーゼ酵素の3’プロセシングステップが必要なくなる。
宿主ds−DNAは、両方ともTriLink BioTechnologies,Inc.(米カリフォルニア州サンディエゴ)によって合成された、アニーリングされたオリゴヌクレオチド#3−5−AAAAAATGACCAAGGGCTAATTCACT−3’(配列番号3)およびオリゴヌクレオチド#4−5’−AAAAAAAGTGAATTAGCCCTTGGTCA−3’(配列番号4)から、未標識および[H]−チミジン標識された産物として調製した。このアニーリングされた産物は、オーバーハングしているポリ(dA)の3’末端を有した。宿主DNAは、比活性が>900Ci/mmolである5’−平滑断端ds−DNAが得られるように、PerkinElmer Life Sciences Inc.(マサチューセッツ州ボストン)によって、12/1の比の[メチル−H]dTTP/冷ds−DNAを用いる酵素的な方法を使用してカスタム放射標識されたものとした。放射標識された産物は、NENSORBカートリッジを使用して精製し、安定化された水溶液(PerkinElmer)中で保存した。最終的な放射標識産物は、宿主ds−DNAの両方の5’末端に6個の[H]−チミジンヌクレオチドを有するものであった。
試薬:ストレプトアビジン−コートされたポリビニルトルエン(PVT)SPAビーズは、Amersham Biosciences(米国ニュージャージー州Piscataway)から購入した。塩化セシウムは、Shelton Scientific,Inc.(米国コネティカット州シェルトン)から購入した。白色のポリスチレン製平底非結合表面96ウェルプレートは、Corningから購入した。他のすべての緩衝剤構成成分は、別段の指摘がない限り、Sigma(米国ミズーリ州セントルイス)から購入した。
酵素の構築:全長の野生型HIV−1インテグラーゼ(SF1)配列(アミノ酸1〜289)は、pET24aベクター(Novagen、米国ウィスコンシン州マディソン)中で構築した。この構築物は、DNAシークエンシングによって確認した。
酵素の精製:全長野生型HIVインテグラーゼをE.coli BL21(DE3)細胞中で発現させ、細胞が600nmで光学密度が0.8〜1.0に到達したとき、1mMのイソプロピル−1チオ−β−D−ガラクトピラノシド(IPTG)で誘発した。細胞を、微流体化(microfluidation)によって、50mMのHEPES pH7.0、75mMのNaCl、5mMのDTT、1mMの4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホニルフルオライドHCl(AEBSF)に溶解させた。次いで、可溶化液を、Sorvall RC−5BのGSAローターにおいて4℃で20分間、11krpmで遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを50mMのHEPES pH7.0、750mMのNaCl、5mMのDTT、1mMのAEBSFに再懸濁し、40mL容Dounceホモジナイザーにおいて氷上で20分間ホモジナイズした。次いで、ホモジネートをSorvall RC−5BのSS34ローターにおいて4℃で20分間、11krpmで遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを50mM HEPES pH7.0、750mM NaCl、25mM CHAPS、5mM DTT、1mM AEBSFに再懸濁した。次いで、調製物をSorvall RC−5BのSS34ローターにおいて4℃で20分間、11krpmで遠心分離した。
次いで、上清を50mMのHEPES pH7.0、25mMのCHAPS、1mMのDTT、1mMのAEBSFで1:1希釈し、50mMのHEPES、pH7.0、375mMのNaCl、25mMのCHAPS、1mMのDTT、1mMのAEBSFで予め平衡化したQ−Sepharoseカラムに装入した。ピークにかけての流量を収集し、NaClを50mMのHEPES pH7.0、25mMのCHAPS、1mMのDTT、0.5mMのAEBSFで0.1Mに希釈し、50mMのHEPES pH7.0、100mMのNaCl、25mMのCHAPS、1mMのDTT、0.5mMのAEBSFで予め平衡化したSP−Sepharoseカラムに装入した。カラムを平衡化緩衝液で洗浄した後、100〜400mMのNaCl勾配をかけた。溶出されたインテグラーゼを濃縮し、50mMのHEPES pH7.0、500mMのNaCl、25mMのCHAPS、1mMのDTT、0.5mMのAEBSFを使用してS−300ゲル拡散カラムに流した。このカラムからのピークを0.76mg/mLに濃縮し、−70℃で保存し、後に鎖転移アッセイに使用した。すべてのカラムは、4℃の低温室で管理した。
ウイルスDNAビーズの調製:ストレプトアビジンでコートされたSPAビーズを、25mMの3−モルホリノプロパンスルホン酸(MOPS)(pH7.2)および1.0%のNaNに懸濁させて、20mg/mLとした。25pmoleのds−DNAを、1mgの懸濁したSPAビーズと混ぜ合わせる(50μMのウイルスDNA 10μLと20mg/mLのSPAビーズ1mL)ことによって、ビオチン標識されたウイルスDNAを水和したSPAビーズにバッチ操作で結合させた。混合物を時々混合しながら22℃で最低20分間インキュベートした後、2500rpmで10分間遠心分離した。しかし、遠心分離の速度および時間は、特定の遠心機および条件に応じて様々でよい。上清を除去し、ビーズを25 mMのMOPS(pH7.2)および1.0%のNaNに懸濁させて、20mg/mLとした。ウイルスDNAビーズは、4℃で保存したとき数週間安定であった。ジデオキシウイルスDNAを同じようにして調製して、対照ジデオキシウイルスDNAビーズを得た。
インテグラーゼ−DNA複合体の調製:アッセイ緩衝液を、250mMのMOPS(pH7.2)、500mMのNaCl、50mMの3−[(3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホン酸(CHAPS)、0.5%の(オクチルフェノキシ)ポリエトキシエタノール(NP40)(IGEPAL−CA)、および0.05%のNaNの10倍保存物として作製した。ウイルスDNAビーズを、3mMのMgCl、1%のDMSO、および10mMの新鮮なDTTをプラスした1倍アッセイ緩衝液に希釈して、2.67mg/mLとした。希釈したウイルスDNAビーズとインテグラーゼを濃度385nMで混ぜ合わせた後、22℃で穏やかに攪拌しながら最低20分間インキュベートすることによって、インテグラーゼ(IN)とウイルスDNAビーズとをバッチ操作で予め複合体にした(IN/ウイルスDNA/ビーズ複合体)。サンプルは、アッセイウェルに移すまで22℃に保った。
宿主DNAの調製:宿主DNAは、8.5mMのMgClおよび15mMのDTTをプラスした1倍アッセイ緩衝液で希釈した未標識宿主DNAと[H]T標識宿主DNAの混合物として200nMに調製した。用いた濃度は、4nMの[H]T標識宿主DNAおよび196nMの未標識宿主DNAであった。この比は、阻害剤などのモジュレーターなしで2000〜3000CPMのSPAシグナルを生じる。
鎖転移シンチレーション近接アッセイ:鎖転移反応は、96ウェルマイクロタイタープレートで実施し、最終的な酵素反応体積は100μLとした。10%のDMSOで希釈した10μlの化合物または試験試薬をアッセイウェルに加えた後、65μLのIN/ウイルスDNA/ビーズ複合体を加え、プレート振盪機で混合した。次いで、25μLの宿主DNAをアッセイウェルに加え、プレート振盪機で混合した。アッセイプレートを37℃のドライブロックヒーターに移して鎖転移反応を開始した。酵素反応が線形の範囲内になることがわかっている50分のインキュベート時間を用いた。アッセイウェル中のインテグラーゼおよび宿主DNAの最終濃度は、それぞれ246nMおよび50nMであった。
70μLの停止緩衝液(150mMのEDTA、90mMのNaOH、および6MのCsCl)をウェルに加えて、インテグラーゼ鎖転移反応を終えた。停止緩衝液の構成成分が機能して酵素活性(EDTA)を終結させ、組み込まれていないDNA鎖を分離するのに加えてインテグラーゼ/DNA複合体を解離させ(NaOH)、SPAビーズをウェルの表面に浮かせて、TopCount(登録商標)プレートシンチレーションカウンター(PerkinElmer Life Sciences Inc.(マサチューセッツ州ボストン))のPMT検出器により近い範囲にくるようにする。停止緩衝液を加えた後、プレートをプレート振盪機で混合し、透明なテープでシールし、22℃で最低60分間インキュベートした。TopCount(登録商標)プレートシンチレーションカウンターを[H]−PVT SPAビーズに最適な設定で使用して、アッセイシグナルを測定した。TopCount(登録商標)プログラムには、化合物の色吸収についてのデータを正規化するための消失標準化曲線が組み込まれている。1分あたりの消失補正カウント(QCPM)のデータ値を用いて、インテグラーゼ活性を定量化した。カウントする時間は2分/ウェルとした。
インテグラーゼ鎖転移反応を最適化するために、ジデオキシウイルスDNAビーズを使用した。ウイルスds−DNA配列がジデオキシで終結していると、インテグラーゼによるウイルスDNAの宿主DNAへの増殖性の組込みが妨げられる。すなわち、ジデオキシウイルスDNA存在下でのアッセイシグナルは、非特異的な相互作用の尺度である。アッセイパラメータは、ジデオキシウイルスDNAビーズとの反応が、アッセイの真のバックグラウンドと厳密に一致したアッセイシグナルを与えるところまで最適化した。真のアッセイバックグラウンドは、インテグラーゼなしのすべてのアッセイ構成要素(ウイルスDNAおよび[H]−宿主DNA)との反応であると定義した。
化合物活性の決定:化合物の阻害パーセントは、式(1−((QCPMサンプル−QCPM最小)/(QCPM最大−QCPM最小)))×100を使用して算出した。最小値は、化合物のIC50の100倍の濃度の既知の阻害剤存在下でのアッセイシグナルである。最小シグナルは、アッセイの真のバックグラウンドに近い。最大値は、化合物なしでの(すなわちDMSO中化合物の代わりにDMSOを用いての)、インテグラーゼによって媒介される活性について得られるアッセイシグナルである。
化合物を、アッセイでの試験に要望される濃度の100倍の濃度(一般に5mM)で100% DMSO中に調製した後、化合物を100% DMSOで希釈して、1/2対数の希釈間隔で11点の滴定曲線を作成した。化合物サンプルをさらに水で10倍希釈し、アッセイウェルに移した。阻害性化合物の阻害百分率は、GraphPad Prismカーブフィッティングソフトウェア(GraphPad Software,Inc.、米国カリフォルニア州サンディエゴ)を使用して非線形回帰、すなわちS字形用量反応方程式(可変スロープ)に当てはめた値を用いて上述のように決定した。濃度曲線は二通りに評価し、次いで独立した実験で繰り返した。
(実施例44)
HIV−1細胞保護アッセイ
潜在的なモジュレーター化合物(試験化合物)の抗ウイルス活性を、HIV−1のRF系統、CEM−SS細胞、およびXTT色素還元法(Weislow,O.S.ら、J.Natl.Cancer Inst.第81巻:577〜586ページ(1989年))を使用するHIV−1細胞保護アッセイで判定した。対象細胞を、約90%の死滅をもたらすmoi(例えば約0.025〜約0.819の範囲のmoi)でHIV−1 RFウイルスに感染させ、または培地のみで偽感染させ、半対数希釈の試験化合物を含有する96ウェルプレートに、約200μLの媒質も加えながらウェルあたり2×10細胞で加えた。6日後、50μlのXTT溶液(1mg/mlのXTTテトラゾリウムおよび20nMのフェナジンメトスルファート)をウェルに加え、プレートを4時間再インキュベートした。産生されたXTTホルマザンの量によって測定される生存能を、450nmでの吸光度によって分光光度的に定量化した。
CPEアッセイからのデータは、化合物で処理した細胞において産生されたホルマザンの、非感染化合物なし細胞のウェルで産生されたホルマザンに対するパーセントとして示した。50パーセント有効濃度(EC50)は、感染させた化合物処理した細胞でのホルマザン産生の百分率を、感染させていない化合物なしの細胞によって産生されたものの50%に増加させる化合物濃度として算出した。50%細胞傷害性濃度(CC50)は、感染していない化合物処理した細胞で産生されたホルマザンの百分率を、感染していない化合物なしの細胞で産生されたものの50%に減少させた化合物濃度として算出した。治療係数は、細胞傷害性(CC50)を抗ウイルス活性(EC50)で割って算出した。
Figure 2009510157

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2009510157
    [式中、
    は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cヘテロアルキルであり、前記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cヘテロアルキル基は、
    ハロ、−OR12a、−N(R12a12b)、−C(O)N(R12a12b)、−NR12aC(O)N(R12a12b)、−NR12aC(O)R12a、−NR12aC(NR12a)N(R12a12b)、−SR12a、−S(O)R12a、−S(O)12a、−S(O)N(R12a12b、C〜Cアルキル、C〜C14アリール、C〜Cシクロアルキル、およびC〜Cヘテロアリール(ここで、前記C〜Cアルキル、C〜C14アリール、C〜Cシクロアルキル、およびC〜Cヘテロアリール基は、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシから独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよい)から独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
    は水素であり、
    は、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
    は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、−OR12a、−NR12a12b、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルであり、前記C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニル基は、少なくとも1個のR13で置換されていてもよく、
    は水素であり、
    は、水素、C〜Cアルキル、C〜Cヘテロアルキル、またはC〜Cアルケニルであり、前記C〜Cアルケニルは、少なくとも1個の−OR12a基で置換されていてもよく、
    は、水素、C〜Cヘテロアルキル、C〜C14アリール、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキルであり、前記C〜Cアルキルは、少なくとも1個のC〜CシクロアルキルまたはC〜C14アリール基で置換されていてもよく、
    各RおよびRは、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよく、または
    およびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基でそれぞれが置換されていてもよい、C〜CヘテロシクリルまたはC〜Cヘテロアリール基を形成しており、
    各R10は、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、C〜Cヘテロアリール、−(CR12a12bOR、−C(O)R12a、−S(O)、−(CR12a12bC(O)NR12a12b、−NR12a12b、および−CFから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR14基で置換されていてもよく、
    各R12a、R12b、およびR12cは、同じでも異なっていてもよく、水素およびC〜Cアルキルから独立に選択され、
    各R13は、同じでも異なっていてもよく、−OR12a、ハロ、C〜C14アリール、C〜Cヘテロアリール、C〜Cヘテロアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクリル、および−C(R12a12b12c)から独立に選択され、
    各R14は、同じでも異なっていてもよく、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−CF、および−OR12aから独立に選択され、
    各zは、同じでも異なっていてもよく、独立に選択されるものであり、0、1、または2であり、
    各tは、同じでも異なっていてもよく、独立に選択されるものであり、0、1、2、または3である]または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  2. が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  3. 各RおよびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  4. およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル基を形成している、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  5. が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシから独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
    が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
    が水素であり、
    が水素またはC〜Cアルキルであり、
    が水素またはC〜Cアルキルであり、
    およびRが、同じでも異なっていてもよく、水素、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリールから独立に選択され、前記C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜C12アリール、C〜Cヘテロシクリル、およびC〜Cヘテロアリール基のそれぞれは、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよい、
    請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  6. が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  7. が、C〜C14アリールで置換されているC〜Cアルキルであり、前記C〜C14アリールは、ハロ、−C(R12a12b12c)、−OH、およびC〜Cアルコキシから独立に選択される少なくとも1個の置換基で置換されていてもよく、
    が、−NRC(O)R、−NRS(O)R、−NRS(O)、−C(O)NR、−S(O)NR、または−S(O)NRであり、
    が水素であり、
    が水素またはC〜Cアルキルであり、
    が水素またはC〜Cアルキルであり、
    およびRが、これらが結合している窒素原子と一緒になって、少なくとも1個のR10基で置換されていてもよいC〜Cヘテロシクリル基を形成している、
    請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  8. が−(CH)(C〜C14アリール)であり、前記C〜C14アリールが少なくとも1個のハロで置換されていてもよい、請求項7に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  9. 3−(アセチルアミノ)−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−(アセチルアミノ)−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(フェニルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(メチルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(メチルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−(テトラヒドロ−1H−ピロリジン−7a(5H)−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−[(ベンジルスルホニル)アミノ]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルスルホニル)アミノ]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(5−クロロ−2−チエニル)スルホニル]アミノ}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[1−シクロプロピル−3−(シクロプロピルアミノ)−3−オキソプロピル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−(テトラヒドロ−1H−ピロリジン−7a(5H)−イルメチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−{[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N〜3〜−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜3〜−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;N〜3〜−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N〜5〜−ヒドロキシ−N〜5〜−メチル−N〜3〜−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−メトキシ−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−メトキシ−3−{[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−[(3−オキソピペラジン−1−イル)スルホニル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}−1−(2,4−ジフルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N5−メチル−N3−[(2S)−テトラヒドロフラン−2−イルメチル]−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N3−イソプロピル−N5−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N3−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(4−フルオロベンジル)−N5−ヒドロキシ−N5−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N3−イソプロピル−N5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;N3−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(4−フルオロベンジル)−N5−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3,5−ジカルボキサミド;3−[(ジエチルアミノ)スルホニル]−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−3−{[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]スルホニル}−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−3−{[(2−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]スルホニル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−3−{[(2−メトキシピリジン−3−イル)アミノ]スルホニル}−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)(メチル)アミノ]スルホニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;1−(4−フルオロベンジル)−N−メトキシ−3−(モルホリン−4−イルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;3−{[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)(メチル)アミノ]スルホニル}−1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド;および1−(4−フルオロベンジル)−N−ヒドロキシ−N−メチル−3−(モルホリン−4−イルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−5−カルボキサミド
    から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物。
  10. 治療有効量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容できる担体または希釈剤とを含む医薬組成物。
  11. 哺乳動物においてHIV複製を阻害する方法であって、前記哺乳動物に、HIV阻害量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
  12. 細胞においてHIV複製を阻害する方法であって、前記細胞と、HIV阻害量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物とを接触させることを含む方法。
  13. HIVインテグラーゼ酵素活性を阻害する方法であって、前記インテグラーゼ酵素と、HIVインテグラーゼ阻害量の請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物とを接触させることを含む方法。
  14. 哺乳動物において後天性免疫不全症候群(AIDS)またはAIDS関連症候群を治療するための医薬の製造における、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物の使用。
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