JP2009510120A - 蛍光剤を含有する歯科用組成物の使用方法 - Google Patents

蛍光剤を含有する歯科用組成物の使用方法 Download PDF

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Abstract

歯の表面に歯科用組成物を塗布する方法を提供する。重合性樹脂と蛍光化合物とを含む歯科用組成物を、歯の表面に塗布し、かつ、硬化することによって、歯科用組成物を堅くする。組成物は好ましくは、堅い光沢表面仕上げを歯にもたらす歯科用封止剤として使用される。封止剤に紫外光を照射すると、封止剤は、明るい蛍光グローを呈する。封止剤を紫外光に曝すのを止めると、封止剤はその天然の色に直ちに戻る。

Description

本発明は包括的に、重合性樹脂と蛍光化合物とを含有する歯科用組成物を使用する方法に関する。歯科用組成物は、流動性組成物(充填剤)、接着剤、及び封止剤等として使用することができる。歯科用組成物は好ましくは歯科用封止剤として使用される。
[関連出願の相互参照]
本願は、2005年9月29日の出願日を有する米国特許仮出願第60/721,706号の利益を主張するものであり、この内容は全て参照により本明細書に援用される。
歯科専門家は、細菌の蓄積によって生じる虫歯を長期間予防するために、封止剤を歯の表面に塗布する。プラーク中の細菌は、歯を侵食する酸を生成し、最後には窩洞をそこに形成する。小窩及び裂溝が歯の表面に現れることがあり、細菌はこれらの領域に蓄積する傾向にある。封止剤は、歯の表面、特に臼歯の咬合面の小窩及び裂溝を充填するのに通例用いられる。塗布されて硬化すると、封止剤は平滑な封止をもたらし、流体、食品及び破片の侵入を防止する。封止剤は、透明な組成物又は歯の色に適合する不透明な組成物のいずれかを有し得る。両方のタイプの封止剤組成物は、光沢表面仕上げを有し、かつ、好ましい美観を有する外観をもたらす傾向にある。
歯科専門家は、歯の表面の小窩及び裂溝を完全に封止するように、封止剤を入念に塗布しなければならない。典型的には、封止剤は、刷毛又は他の塗布具によって塗布される。その後、封止剤を硬化させて堅くする。硬化工程は通常、約400〜約700nmの範囲の波長を有する青色の可視光を封止剤に照射することを含む。封止剤の塗布及び硬化が困難な場合がある。透明な封止剤組成物を使用する場合、歯科医は、封止する必要がある及小窩び裂溝と、健康な歯列とを識別するのに苦労することがある。また、封止剤組成物の色及び歯の天然の色が実質的に同じであることから、不透明な封止剤組成物を塗布するのも困難な場合がある。いくつかの従来の封止剤に伴う別の問題は、時間が経つと封止剤が摩滅する傾向にあることである。フォローアップ診察(follow-up visit)の患者を歯科医が診察する場合、歯科医は、封止剤部分が摩滅したかどうかを容易に検知することができないと考えられる。これらの問題に対処する取組みの一環として、歯科産業では、蛍光化合物を含有する歯科用封止剤を開発した。これらの蛍光封止剤を用い、歯科専門家は、より良好に最初の診察で縁を確認し、かつ、封止剤が歯の表面上に正確に設けられたかどうかを判断することができる。フォローアップ診察では、歯科医は、蛍光条件下で患者の歯を診察し、封止剤が摩滅したかどうかを判断することができる。
例えば、Schwartzの米国特許第4,600,389号は、修復材、インレー、アンレー、クラウン、封止剤、上薬(glazes)、及びセメントを作製するのに使用される歯科用組成物を開示している。組成物は、蛍光性の希土類キレート化化合物を内部に有するマイクロビーズを含有する。蛍光性の希土類化合物は、マイクロビーズ内で永久的に分離されている。組成物は、’389号特許によれば、通常の自然光、日光又は明るい光(disco light)の下で見ると無色であるが、300〜400nmの波長を有する紫外光に曝されると著しく蛍光を発する。
Rheinbergerらの米国特許第5,102,461号は、天然歯、義歯及び他の歯科用材料と識別され得る無色の歯科用材料に関するものである。無色の歯科用材料は、360〜480nmの領域における波長を有する放射線を照射すると蛍光を発する蛍光物質を含む。’461号特許によって製造され得る好適な歯科用材料は、スペーサー用ワニス、ブロック材(blocking materials)、複合充填材料、セメント、及び封止剤を含む。歯科用材料に360〜480nmの領域における波長を有する光を照射し、この材料を光のフィルターを通して見る。’461号特許は、照射光(360〜480nm)の反射によって起こる干渉効果、及び歯の天然の蛍光は、光のフィルターを使用することによって克服されることを教示している。
Robinsonらの米国特許第5,211,748号は、可視光スペクトルにおける波長を有する放射線を受けて蛍光を発する添加剤を含有する歯科用補修組成物を開示している。好ましい添加剤は、クロムで活性化された「粉砕ルビー(crushed ruby)」である。’748号特許によれば、歯科用複合材を硬化するのに使用される青色光等の従来の光源は、組成物に必要な可視光を照射するのに使用することができる。ルビー添加剤は、可視領域の波長の光で照射される場合に蛍光を発するが、紫外光で照射されても蛍光を発しない。
これまでの歯科用組成物のいくつかは、歯科用封止剤として有効に使用することができるが、組成物の改良に対する要求は依然として存在している。組成物にいかなる実質的な色も付与しない蛍光化合物を使用することが、特に望ましいと考えられる。蛍光化合物を含有する封止剤は、歯の表面に塗布された後の硬化していない状態の間、その通常の色を維持するであろう。封止剤は、硬化した後もこの同じ色を維持するであろう。また、紫外光が照射されると蛍光を発するが、紫外光に曝すのを止めるとその通常の色に迅速に戻る組成物を有することが望ましいと考えられる。本発明は、これらの望ましい特性、並びに他の特徴及び利点を有する歯科用封止剤を提供する。
本発明は、歯の表面に歯科用組成物を塗布する方法を提供するものである。重合性樹脂と蛍光化合物とを含む歯科用組成物を準備する。この組成物を歯の表面に塗布し、かつ、硬化することによって、組成物が実質的に堅くなる。その後、光源が発する、約200〜約400nmの紫外線スペクトルにおける波長の光を組成物に照射する。約400nmより大きい可視スペクトルにおける波長を有する蛍光を発する組成物を観察することによって、組成物を視覚的に確認する。これにより、歯科開業医が、組成物を含有する歯の領域を、歯の表面の残りの自然のままの領域と識別することができる。
蛍光化合物は好ましくは7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンである。組成物は好ましくは、堅い光沢表面仕上げを歯にもたらす歯科用封止剤として使用される。封止剤は、紫外光に曝されると直ちに明るい蛍光グロー(glow)を呈する。封止剤は、紫外光に曝すのを止めるとその天然の色に直ちに戻る。組成物中の蛍光化合物を励起させるのには、ほんのわずかな線量の紫外光しか必要としない。
本発明は、重合性樹脂と蛍光化合物とを含有する歯科用組成物を使用する方法に関する。好ましくは、歯科用組成物は、歯の表面上で封止剤として使用される。
本発明の歯科用組成物は、重合性樹脂、例えば、アクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、又はそれらの混合物を含有する。このようなアクリル酸樹脂及びメタクリル酸樹脂は、当該技術分野で既知であり、これらの樹脂としては例えば、重合性モノマー及びオリゴマー、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]プロパン(Bis−GMA)、2,2−ビス[4−(アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(メタクリロイルオキシエトキシ)フェニル]プロパン、及びウレタンジ(メタ)アクリレート(UDMA)等が挙げられる。
上述のモノマー及びオリゴマーに加えて、組成物は、粘度を低下させ、かつ、塗布により適する組成物を生成する希釈モノマー、例えば、ヒドロキシアルキルメタクリレート、エチレングリコールメタクリレート、及びトリ(エチレングリコール)ジメタクリレート(TEGDMA)等のジオールメタクリレートを含有してもよい。このモノマー及びオリゴマーは典型的に、組成物の総重量に対し約10%〜約99%の範囲の量で、好ましくは約20%〜約60%の範囲の量で組成物中に存在する。
組成物は、自己(化学的に)硬化性及び/又は光硬化性であり得る。組成物は、組成物を光硬化性にするために、光活性剤、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾイン及びそれらの誘導体、又はα−ジケトン及びそれらの誘導体を含有してもよい。特に好ましい光開始剤はカンファーキノン(CQ)である。約400〜約500nmの範囲における波長を有する青色の可視光を組成物に照射することによって、光重合が開始されることが好ましい。標準的な歯科用青色光硬化ユニットを、組成物への照射に使用することができる。
カンファーキノン(CQ)化合物は、約400〜約500nmの最大吸光度を有し、この範囲における波長を有する光を照射すると、重合のためのフリーラジカルを生成する。あるいは、光開始剤は、アシルホスフィンオキシド類、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキシドなどから選択され得る。光重合開始剤は典型的に、約0.1〜約10重量%の範囲で、好ましくは約0.1〜約2重量%の範囲で組成物中に存在する。
さらに、組成物は自己硬化性であり、かつ、過酸化物等の重合開始剤を含有していてもよい。例えば、過酸化ジベンゾイル、ジ−p−クロロベンゾイルペルオキシド、ジ−2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、第三級ブチルペルオキシベンゾエート、メチルエチルケトンペルオキシド、ジターシャリーブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、及びクメンヒドロペルオキシド等を、組成物に添加することができる。重合促進剤、特に第三級アミンを組成物に添加し、重合の速度を速くすることができる。例えば、組成物が可視光によって硬化される場合、第三級アミンは一般に、ジメチルアミノエチルメタクリレート及びジエチルアミノエチルメタクリレート等のアクリル酸誘導体である。自己硬化性組成物において、第三級アミンは一般に、芳香族第三級アミン、例えば、N−メチル−ジエタノールアミン、エチル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエート(EDMAB)、2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]エタノール、N,N−ジメチル−p−トルイジン(DMPT)、ジヒドロキシエチル−p−トルイジン(DHEPT)、ビス(ヒドロキシエチル)−p−トルイジン、及びトリエタノールアミン等である。
本発明の一形態では、組成物は、単一パッケージ内にペースト状材料として提供される。このような例では、組成物は典型的に、光硬化性であり、かつ、上記のような光開始剤と重合促進剤とを含有する。従来の分注シリンジ、塗布具、刷毛、及び他の押出し装置等を使用し、組成物を、歯又は既存の歯科用修復材の所望領域に塗布することができる。一実施形態では、組成物は、分注シリンジのバレルに挿入する単一カートリッジ内に提供される。実際には、歯科医は、シリンジのプランジャを押して、カートリッジから分注チップを通して組成物を押し出す。組成物は、歯又は歯科用修復材の標的領域にこのように分配される。その後、組成物に可視光線を照射することによって組成物を硬化、すなわち堅くすることができる。標準的な青色可視光歯科用硬化ユニットを使用し、組成物をこのように硬化させることができる。
本発明の別の形態では、組成物は、2液型自動硬化性系として提供される。触媒ペーストが1つのパッケージ内に提供され、基剤ペーストが第2のパッケージ内に提供される。触媒ペーストとしては、エトキシル化ビスフェノール−A−ジメタクリレート等の重合性モノマー、及び過酸化ジベンゾイル等の触媒が挙げられ得る。基剤ペーストとしては、触媒ペーストにおいて使用される重合性モノマーとは異なる重合性モノマー、及び第三級アミン等の重合促進剤が挙げられる。以下でさらに詳述されるような、本発明の組成物において使用される蛍光化合物は、触媒ペースト若しくは基剤ペースト、又は両方のペーストのいずれにも添加することができる。例えばダブルバレルシリンジ等の自動混合送達系を使用して、触媒成分と基剤成分とを混合し、得られる組成物を分配することができる。触媒ペースト及び基剤ペーストは、別々のカートリッジに保存され、所定の体積比でカートリッジから分配され、共に混合されて組成物を形成する。得られる混合組成物は、シリンジの分注チップを通して標的領域に供給される。触媒ペースト及び基剤ペーストを互いに混合する場合、アミン及び過酸化物が相互に反応して重合を開始し、組成物を硬化させる。したがって、歯科医は、この2液系を使用する場合、短い作業時間しか有さない。触媒ペースト及び基剤ペーストは、歯科医が組成物を容易に塗布する直前まで互いに混合されない。
他の例では、触媒ペースト及び基剤ペーストを、別々のアプリケータチューブに保存してもよい。触媒ペースト及び基剤ペーストは、それらの各々のアプリケータチューブから混合皿に分取される。次に、触媒ペースト及び基剤ペーストを手で互いに混合して、歯又は歯科用修復材に塗布する最終組成物を形成することができる。
歯科用組成物は、従来の有機充填剤又は無機充填剤をさらに含有してもよい。あるいは、組成物は充填されていなくてもよい。従来の充填剤の例としては、ガラス、石英、ホウケイ酸バリウム、ホウケイ酸ストロンチウム、ホウケイ酸塩、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、ケイ酸リチウム、アルミナケイ酸リチウム、リン酸カルシウム、アルミナ、ジルコニア、酸化スズ、及び二酸化チタン等が挙げられる。このような充填剤は典型的には、約0.1〜約5.0ミクロンの範囲の粒径を有し、充填剤と樹脂マトリクスとの間の結合を改良するために、シラン処理される。組成物は典型的に、部分的に充填されており、組成物中の充填剤粒子の量は典型的に、組成物の総重量に対し約10%〜約70%の範囲、好ましくは約20%〜約60%の範囲である。他の実施形態では、歯科用組成物は充填されておらず、組成物中に充填剤粒子が全く存在しない。
本発明の歯科用組成物は、紫外光源によって照射されると著しく放射性となり、かつ、蛍光グローを組成物にもたらす蛍光化合物を含有する。蛍光化合物は、好ましくは7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンである。蛍光化合物を封止剤組成物に添加する際に、いくつかのファクターを考慮する必要がある。多数の成分が添加されるような場合には、蛍光化合物は、最終組成物の特性に関してプラスの影響及びマイナスの影響の両方を受ける可能性がある。特性におけるこの潜在的な矛盾は、このような成分の添加を困難なものにする。
例えば、比較的少量の蛍光化合物は経済的に有益であるが、これは、封止剤組成物に十分な蛍光性を与えない。他方で、比較的多量であれば、強い蛍光性を組成物に与えるであろうが、このような多量の蛍光化合物は、組成物の物理特性に対する悪化を引き起こすおそれがある。特に、かなり多量の蛍光化合物が添加されれば、機械強度及び耐摩耗性が低下するおそれがある。また、蛍光化合物は、いくつかの望ましくない色を組成物に与えることがある。
組成物に添加することができる多数の可能性のある蛍光化合物のうち、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンが、最も望ましい特性をもたらすことが見い出された。7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンは、十分な蛍光性を組成物にもたらすのに有効な量で添加される。組成物中の7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンは、特に制限されることなく、包括的に約0.01〜約15.00重量%の範囲をとると考えられる。しかしながら、予想外にも、十分な蛍光性をもたらすのには、わずか約0.20重量%の7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンしか必要としないことが見い出された。さらに、0.20重量%の7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンは、組成物の物理特性又は色の変化に悪影響を及ぼさないことが見い出された。
紫外光スペクトル中のエネルギーは、蛍光化合物を励起させるのに用いられる。蛍光化合物は励起されると、明るい蛍光グローをもたらすのに十分なレベルで可視光スペクトルにおけるエネルギーを放出する。その結果、歯科医は、封止剤組成物を塗布したときに、歯の表面上の領域を容易に確認することができる。歯科医は、歯列の自然のままの領域にわたる蛍光封止剤で充填された小窩及び裂溝を視覚的に識別することができる。封止剤の蛍光グローにより、歯科医は、縁をより良好に確認し、かつ、処置が必要な場合には、封止剤を歯のそれらの領域にのみ正確に塗布することができる。患者をフォローアップ診察するときには、歯科医は、歯に紫外線を照射することができる。これらの蛍光条件下で、歯の上に存在する場合封止剤は、明るい蛍光グローを呈するであろう。この特徴によって、歯科医は、封止剤が歯の任意の領域から摩滅したかどうかを判断することができる。
上述のように、本発明の組成物は好ましくは、歯科用封止剤として使用される。上記の蛍光化合物は、市販の歯科用封止剤組成物、例えば、DELTON、DELTON PLUS、及びDYRACT(Dentsply International)、BISCOVER(Bisco, Inc.)、SEAL−N−SHINE(Pulpdent Corp.)、及びOPTIGARD(Kerr Manufacturing)に添加することができると考えられる。他の市販の歯科用封止剤組成物も、本発明に従って使用することができる。
蛍光化合物に加えて、組成物は、風味料、抗菌剤、可塑剤、抗酸化剤、及び粘度調整剤等の添加剤を含有することができる。フッ化物放出性の物質又は充填剤を組成物に添加することが好ましい。例えば、フルオロアルミノケイ酸塩等のフッ化物放出性ガラスを組成物に添加してもよい。フッ化物放出性ガラスは、フッ化物の長期間にわたる放出のメリットを提供する。また、例えばフッ化ナトリウム等のフッ化物塩を組成物中において使用してもよい。フッ化物源を組成物に添加することに伴う1つのメリットは、フッ化物が、虫歯を引き起こす酸による攻撃に対して、さらなる予防を提供することである。組成物は、多段階期間にわたってフッ化物を放出する、フッ化物放出性ガラスとフッ化物塩との混合物を含有してもよい。例えば、フッ化ナトリウム又は他のフッ化物塩を添加して、フッ化物を急速に発散させることができる。フッ化物塩を補うために、長期間の低速フッ化物放出を提供するフッ素化ガラスを添加してもよい。
本発明の組成物は、種々の歯科用材料、例えば、流動性複合材(充填剤)、接着剤、及び封止剤等として使用され得る。組成物は、歯の表面の小窩及び裂溝を封止する歯科用封止剤として使用することが好ましい。封止剤は、透明な組成物又は不透明な組成物のいずれかを有することができる。封止剤を歯の表面に塗布することによって、平滑な光沢表面仕上げがもたらされる。封止剤コーティングは、堅く粘着性がない。また、封止剤コーティングは、良好な機械強度、耐摩耗性、及び接着力を有する。封止剤は、当該技術分野で既知の方法を用いて歯の表面に塗布することができる。第一に、歯の表面を完全に洗浄する。歯の表面を洗浄するのに予防ペーストを使用することができる。第二に、歯の表面をコットンロール、エアシリンジ、又は他の適切な道具を用いて乾燥させる。第三に、歯の表面を酸エッチングすることができる。エッチング液を歯の表面上に刷毛塗りし、エッチングされた表面を作製する。その後、歯の表面を再度乾燥させる。第四に、封止剤を、刷毛又は他の好適な塗布具を用いて、エッチングされた歯の表面に塗布する。硬化していない歯科用封止剤は、シロップ状の稠度を有する。本発明の歯科用封止剤は好ましくは、オフホワイトの色を有する。しかしながら、封止剤は、任意の好適な色を有するように配合され得ることを認識されたい。着色料を封止剤組成物に添加して、所望であれば色を調節することができる。蛍光化合物は、実質的な色を封止剤に全く付与しない。最後に、封止剤を、それに約400〜約800nmの範囲における波長を有する青色の可視光を照射することによって硬化する。標準的な青色光歯科用硬化灯を使用し、封止剤を硬化することができる。封止剤の色は、封止剤が可視光で硬化された場合であっても、実質的に同じ色のままである。例えば、封止剤が硬化していない状態のときに、封止剤が天然のオフホワイトの色を有するならば、その色は、硬化工程が完了した後もオフホワイトのままである。
歯科医が封止剤の位置を確認することを望む場合、歯科医は、約200nm〜約400nmの範囲における波長を有する紫外光を封止剤に照射する。約365nm〜約390nmの範囲における波長を有する紫外光を使用するのが好ましい。上述のように、紫外光スペクトル中のエネルギーは、蛍光化合物を励起させるのに用いられる。そして、蛍光化合物は、蛍光グロー、(特に青みがかった)白い蛍光グローをもたらすのに十分なレベルで、可視光スペクトルにおけるエネルギーを放出する。紫外光に対する反応は即時的なものである。組成物が紫外光に曝されたら、ヒトの肉眼によって封止剤組成物の蛍光グローは瞬時に確認される。組成物の蛍光グローは明るくはっきりしており、観察者は、組成物を含有する材料と非蛍光材料とを瞬時に識別することができる。さらに、歯科医は、歯を検査して、本発明の封止剤で処置された歯の領域と、本発明の封止剤で処置されていない領域とを容易に識別することができる。歯科医は、患者の診察を完了させた後、紫外光源を取り除く。紫外光に歯を曝すのを止めるとこの時点で直ちに、封止剤は、その通常の色(例えばオフホワイト)に戻る。紫外光源を取り除くことに対する反応は、瞬時のものである。ヒトの肉眼は、紫外光源が取り除かれた際に、封止剤組成物の天然の色を瞬時に観察するであろう。
紫外光を放出する任意の光源、例えば、ランプ、フラッシュライト、レーザー、及び発光ダイオード等を使用し、本発明の封止剤組成物に照射することができる。例えば、スタイラス型発光装置を紫外光源として使用することができる。スタイラス型装置は、軽量で電池式のものであることが好ましい。スタイラス型装置は、紫外光を放出する発光ダイオードを備える。一般的に、このようなスタイラス型装置は、標準的な可視光歯科用硬化灯よりも容易に取り扱え、かつ、操作できる。さらに、本発明の組成物は、紫外光に曝されると直ちに反応するため、ほんのわずかな線量の紫外光しか必要としない。歯科医は、スタイラス型装置をつかんで、歯又は歯科用修復材上に直接紫外光を当てることができる。歯科医は、組成物が歯又は修復材上に存在するならば、歯又は修復材から発せられる蛍光グローを直ちに観察することができるであろう。
本発明の歯科用組成物は、以下のものを含む多くの有益な特性及びメリットを有する。第一に、組成物は、紫外光に曝されると直ちに蛍光グローを呈する。反対に、組成物を紫外光に曝すのを止めると、組成物はその天然の色に直ちに戻る。言い換えると、組成物は、即時的なオン/オフ蛍光機構を有する。第二に、蛍光化合物は、実質的な色を封止剤に全く付与しない。蛍光化合物を封止剤組成物に添加することによって、組成物の天然の色は変化しない。第三に、スタイラス型発光装置は、紫外光源として使用することができる。この装置は軽量で電池式のものであることが好ましい。組成物が蛍光グローを放つように蛍光化合物を励起させるのには、ほんのわずかな線量の紫外線エネルギーしか必要としない。第四に、組成物に添加されて十分な蛍光性を与えるのに必要な蛍光化合物の量は、比較的少量である。概して、本発明によれば、わずか約0.2重量%の蛍光化合物しか必要とされない。
本発明を、以下の実施例によってさらに説明するが、これらの実施例は、添付の特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
[実施例1]
以下の表1に記載される歯科用封止剤組成物を調製した。
Figure 2009510120
成分を環境温度でプラネタリーミキサーに導入し、共に混合した。成分を1時間混合した後、それらをコロイドミルに通して処理し、全ての凝集塊を粉砕した。最後に、組成物を真空下で混合して、全ての混入空気を除去した。
得られた封止剤組成物を封止剤として、試験片として使用する、摘出して固定した歯のセットに塗布した。組成物の蛍光性を未硬化状態及び硬化状態で試験した。紫外光源を使用し、封止剤でコーティングした歯に照射した。組成物は、紫外光に曝されると直ちに蛍光グローを呈した。封止剤組成物を塗布した歯の蛍光領域は、歯の自然のままの歯列にわたって容易に確認可能、かつ、識別可能であった。紫外光源を取り除き歯への照射を止めると、封止剤組成物は、その天然のオフホワイトカラーに直ちに戻った。また、封止剤組成物の種々の物理特性を試験し、その結果を以下の表3に示す。
[比較例A]
比較のために、蛍光化合物を含有しない封止剤組成物を調製し、試験した。
以下の表2に記載の組成を使用し、比較用封止剤組成物を調製した。実施例1の組成物を調製するのに用いたのと同じ方法で比較用封止剤組成物を調製した。
Figure 2009510120
上記比較用封止剤組成物を封止剤として、試験片として使用する、摘出して固定した歯のセットに塗布した。組成物の蛍光性を未硬化状態及び硬化状態で試験した。紫外光源を使用し、封止剤でコーティングした歯に照射した。組成物はいかなる蛍光グローも呈さなかった。また、比較用封止剤組成物の種々の物理特性を試験し、その結果を以下の表3に示す。
Figure 2009510120
表3に示すように、蛍光化合物、すなわち7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンを含有する実施例1の封止剤組成物と、蛍光化合物を含有しない比較例Aの封止剤組成物との物理特性における重大な違いはない。本発明の封止剤組成物に使用される蛍光化合物が、組成物の機械強度又は他の物理特性を損なうものでないでないことが、実施例1及び比較例Aから分かる。
本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、本明細書に例示される実施形態及び説明に対する様々な変更形態が成され得ることは、当業者によって理解されるであろう。本発明の精神及び範囲内の全てのこのような変更形態は、添付の特許請求の範囲によって網羅されると考えられる。

Claims (10)

  1. 歯の表面領域に歯科用組成物を塗布する方法であって、
    a)重合性樹脂と蛍光化合物とを含む歯科用組成物を準備する工程、
    b)歯の表面に前記組成物を塗布する工程、
    c)前記組成物を堅くするために、前記組成物を硬化させる工程、
    c)光源が発する、約200〜約400nmの紫外線スペクトルにおける波長の光を前記組成物に照射する工程、及び
    d)約400nmより大きい可視スペクトルにおける波長を有する蛍光が発されるのを観察することによって前記組成物を視覚的に確認することにより、前記組成物を含有する前記歯の表面領域を、歯の表面の残りの自然のままの領域と識別する工程、
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記蛍光化合物が、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記重合性樹脂が、アクリル酸樹脂及びメタクリル酸樹脂、並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記組成物が光硬化性であり、かつ、光開始剤を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記光開始剤がカンファーキノンである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記組成物が自己硬化性であり、かつ、重合開始剤を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記重合開始剤が過酸化物である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記組成物が、有機充填剤及び無機充填剤から成る群から選択される充填材料をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記充填材料がフルオロアルミノホウケイ酸ガラスである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記組成物がフッ化ナトリウムをさらに含む、請求項1に記載の方法。
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