JP2009508444A - Ip通信及びコンピュータネットワークにおける柔軟性のあるオーバレイ及びモビリティをサポートするシステム及び方法 - Google Patents

Ip通信及びコンピュータネットワークにおける柔軟性のあるオーバレイ及びモビリティをサポートするシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

種々のネットワークアプリケーションを可能にする、簡素だが柔軟性のあるオーバレイネットワークをIPネットワーク上に設けるシステム及び方法を提示する。これにより、IPプロトコル群の硬直性の多くがアプリケーションを修正することなく除去される。特に、システムは、複数のcノード、IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信元ターミナルノード、及び、上記IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信先ターミナルノードを含む。ここで、上記送信元ターミナルノードは、IPパケットを複数のcノードに渡って上記送信先ターミナルノードに送信し、上記送信先ターミナルノードの任意のグループに対する上記送信元ターミナルノードの任意のグループ間の、任意の通信をなす。また更に、当該システムを利用する方法は、IPパケットのどこにでも挿入され得る接続ID及びヘッダのコンセプトを利用する。

Description

本出願は、2005年9月13日出願の米国特許仮出願第60/716815号、2006年2月16日出願の米国特許仮出願第60/774720号、2006年4月6日出願の米国特許仮出願第60/790240号、2006年1月5日出願の米国特許仮出願第60/756656号、2006年2月16日出願の米国特許仮出願第60/774502号、及び、2006年4月12日出願の米国特許仮出願第60/791689号の利益を主張するものである。
本発明は、概略、IP(インターネットプロトコル)ネットワークでの柔軟性のあるオーバレイ及びモビリティ管理のためのシステムと方法に関し、特に、アセンブルされた論理デバイスがIPネットワークの上部でオーバレイネットワークを形成し多数の様々な目的を果たすネットワークアーキテクチャに関する。本発明は、特に、モバイルホスト間での継続接続を維持してサポートし更にオーバレイ構造のコスト及び現存のネットワークインフラストラクチャの混乱を最小限にする目的も、果たす。
本発明は、2つの関連する背景分野、即ちIPネットワークのためのオーバレイネットワークとモビリティ管理とを基礎とする。これら2つの分野は、それら自体広汎なものであるだけでなく、IPネットワークのホストモビリティのサポートの利用にあたりオーバラップネットワークが広く認められているという意味において、オーバラップするものである。
公衆インターネットの急速な出現以来、公衆ネットワークにおけるオーバレイを創作する探求は留まるところがない。この探求に対する主要な駆動力は、インターネット全体を制御できる単体のエンティティの欠如に関連する。全体的な制御無くインターネット全体でのアプリケーションを実効的にする実際の方法は、オーバレイネットワークを構築することである。P2P(ピアツーピア)ネットワークの導入以来、オーバレイの概念は格別に周知となった。今日、あらゆる種類のオーバレイネットワークが、数多くの形態で及び種々の目的に対して、開発されている。今日のインターネットトラフィックのおよそ半分が、オーバレイ/P2P関連である。一般的な意味で、数多くの会社や法人で利用される周知のエンドツーエンドインフラストラクチャは、オーバレイネットワークの形態である。
オーバレイネットワークを構築する理由は様々である。IPアーキテクチャは元々今日の広範な目的とは異なる目的のために設計されたものであり、オリジナルのインターネットによりもたらされる基本サービスを普及させるために数多くの試みが為された、ということが、主たる理由かもしれない。これら試みの最も一般的な目的は、マルチキャスト、ストライピング、あらゆるキャスト、及びホストモビリティなどのサービスを提供することである。
オーバレイIPネットワークのための2つの主要なアプローチが存在する。IP層アプローチとアプリケーション層アプローチである。アプリケーション層アプローチは、アプリケーションの固有性及び操作における非効率性に悩まされる。これらのスキームの多くは、アプリケーションの特定クラス及び特定機能に結び付く(のであり、全てのアプリケーションにとって拡張可能ではない)。結果として、多くの類似の概略冗長なメカニズムが、一般的な目的の設定を達成するのに必要となる。IP層アプローチに係る問題は、大抵のものが広範囲の展開に対して拡張できないことがわかった、ということである。サイズ及びアプリケーションの両方で無限に拡張可能であるIP層アプローチで構成されることで、本発明は区別されるものである。代表的なアプリケーション層アプローチは、SIPオーバレイのものである。代表的なIP層アプローチは、i3、即ち、カリフォルニア大学バークレー校で開発されたオーバレイスキームのものである。
本発明と比較すると、大抵のオーバレイスキームは同様の欠点を抱える。更に、全てのアプリケーションオーバレイスキームは適用範囲において限定的であるから、本発明をこれらスキームと詳細に比較する必要はない。i3は代表的なIP層オーバレイスキームとして本発明に対して比較される。
i3は、本発明と共通しない複数の欠点を抱える。i3のキーアイデアは、方向の欠如、即ち、ランデブと称されるプロセスを介するIPパケットのルート付けにおける送信及び受信操作を分離すること、である。このスキームは、(フローのコンセプトがデータのコンセプトに置き換えられる)データ中心のフレームワークに基づくものであり、本発明のフロー中心のフレームワークに対して対照を為す。データ中心のフレームワークでは、フローコントロールを実践するのは不可能ではないにしても非常に困難である。基本的に、フローコントロールはIPアーキテクチャ内のパケットスケジューリングと等価であり、ネットワーク内でパケット転送を適切にスケジュールするには、パケットが固定パス上を“フローする(流れる)”ことが避け得ないことである。そうでなければ、固定位置でのパケットの到着を正確に予測することは不可能である。それに対して、フロー中心フレームワークによると、ルート付け及びフローコントロールを実践することが本発明と同じくらい容易である。更に、ランデブルート付けの方向欠如の性質により、i3オーバレイは非効率なルート付けを抱えるが、本発明は常時直接的なルート付けを実践するのであり、結局それはより効率的となる。
更に、i3は、最大限の意味においても(以下で説明するが、基本的にはオーバレイネットワークインフラストラクチャにおける柔軟性を意味する)モルフィズムに到達できない。例えば、i3はエンドツーエンドオーバレイネットワークをインプリメントできない。なぜなら、i3は、ネットワーク内でトリガとなるランデブポイントを常時要求するからである。ランデブポイントはターミナルではインプリメントされ得ない。それは、できればグローバルIPアドレスを伴う(従ってどのターミナルも到達できる)サーバを媒介として、ネットワークのコアにインプリメントされねばならない。そしてそれ自身がモルフィズム(即ち柔軟性)の点での限界である。本発明のc−転送のコンセプトでは、何らコアインフラストラクチャ無く、エンドツーエンドオーバレイが可能であるが、i3は不可能である。
マイクロソフトリサーチアジアの研究員グループによる、バーチャルコネクティビティ(VC)と称される別の密接に関連する商品がある。VCは、フローIDがIP内に挿入されるという類似のアイデアを共有するが、本発明のオーバレイネットワークインフラストラクチャにより実施されるルート付けファンクションを欠くものである。
本発明は、各々のオーバレイインフラストラクチャノード(本出願では後でc−ノードと称している)のIPアドレスを要求しない。このことは本発明の非常に顕著な特徴である。本発明はコントロール中心スキームであり、このことはi3及びVCと対照されるべきである。それらの各々はデータ中心スキームであり、データ平面とコントロール平面とが明確に分化されるものではない。
インターネット上のホストモビリティは本発明の第2の背景である。全てのホストは固定位置でネットワークに付属するべきものであるという前提に従って、インターネットは元来設計された。モバイルネットワークの出現により、ホストの機動性がこの基本前提を破ることとなった。従って、ホストがネットワークアタッチメントポイントを変更する際に、継続接続を利用するアプリケーションに対する変更を最小限にしつつ若しくはそのような変更無く、継続接続を如何に維持するかという重大な問題が出現する。接続内のホストの一つがIPアドレス及び/又はポート番号を変更するとTCP/UDP接続が切れるので、この問題が発生する。
モビリティの問題は、非常に多くの注目を集める。この問題は厳しいものであり新たなインターネットアークテクチャが要求されると主張する研究もある。現存のソリューションは大まかには4つのカテゴリに分類される。アプリケーション層、トランスポート層、IP層、及び新層である。アプリケーション層のアプローチは、特に、SIP、DDNS及びMOBIKEを含む。トランスポート層のアプローチは、特に、TCP拡張及び改良(I―TCP、MTCP、LMCR、TCPオプション、TCP―R,MSOCKSなど)、M―UDP、m―SCTP、及びDCCPを含む。IP層のアプローチは、特に、Mobile IPv4/IPv6及び拡張版、並びにLIN6を含む。新層のアプローチは、特に、HIP及びMASTを含む。本発明は、“新層”がIP層のどこにでも挿入され得る“新層”アプローチで構成される。本発明では“新層”ヘッダがパケット内のどこでも挿入され得るので、層は引用符間に配置される。本発明は、接続IDの基本的アイデアを利用する。
現下のソリューションは、更に大まかに、モビリティ問題の4つのアスペクトを解決するものとして、分類され得る。ハンドオーバマネジメント、ロケーションマネジメント、マルチホーミング、及びアプリケーション透過である。これら4つのアスペクトは現下のソリューションを分類するのに十分であるが、それらは、以下に説明する、モビリティ問題に関連する8つの基本的な副次的問題を明確にしていない。
本発明は、モビリティ問題の8つの基本的な副次的問題を直接的に取り組むことにより、自身を際だたせるものである。
(A)モルフィズム:特定のネットワーク状況に拠って、エンドツーエンド、ゲートウエイベース、又は混合形態などと特徴付けられる中から最もよいモビリティオーバレイネットワークが選択されることをソリューションとして要求される問題。
(B)片側NAT及びファイアウオールトラバース:接続の片側がNAT(ネットワークアドレス変換)ボックス及びファイアウオールボックスの背後に位置するとき、モビリティソリューションによりIPパケットがそれらボックスをトラバースできる問題。
(C)両側NATトラバース:接続の両側がNATボックスの背後に位置するとき、モビリティソリューションによりIPパケットがそれらボックスをトラバースできる問題。
(D)同時移動:接続の両側がモバイルであるとき、モビリティソリューションが連続接続を維持する問題。
(E)三者間ルート付けに対する最適化:接続の両側で固定式リレーボックスが利用されるとき、モビリティソリューションによりモバイルノード間の最適ルートが可能になる問題。
(F)トポロジとして正確なモビリティ:到来するパケットのIPアドレスが許容されたセットのIPアドレスに属するものでなければならないというルータルールのために、IPパケットが落とされる問題。
(G)トータル収束:2つ又はそれ以上のネットワークリンクが同時利用可能であるとき、利用可能なネットワークリンクの全てはIP層で利用可能な単体のリンクにマージされるということを、ソリューションが含む問題。
(H)トータル統合:モビリティソリューションによりアプリケーションの全てが変更されることなくシームレスで稼動できるという問題。
本発明以外の周知のモビリティソリューションで8つの基本的な副次的問題を全て解決するものは無いようである。例えば、ソリューションはアプリケーションに固有であるから、あらゆるアプリケーション層のモビリティソリューションは、トータル統合の問題を抱える。インダストリデフォルトソリューションのモバイルIPv4/IPv6は、同時移動問題を抱える。現存の非IP層ソリューションの全ては、トータル収束の問題を抱える。既に見出されているソリューションに最も近いものは、WiBoost Networkにより実践されており、そこではバーチャル接続が形成され2以上のネットワークリンクが利用可能であるとき分散したネットワークリンクを制御して利用する。一方で、本発明は利用可能なネットワークリンク全てを利用する単体の接続を提供する。例えばトランスポート層アプローチもトータル統合問題を抱える。それらの全てはトランスポート層プロトコル(TCP/UDP)への変更を含むからであるが、このことは、アプリケーションが変更されたトランスポート層プロトコルで動作するように変更されなければならないことを意味する。一方で、本発明ではトランスポート層プロトコルへの変更は何ら要求されない。
更に、IPネットワークのためのモビリティマネージメントのより良い手段の探求の結果、元来のIPアーキテクチャはあまりに“硬直”であることが明らかになった。驚異的な成功にも拘わらず、IPプロトコル群は、アプリケーション要求の広範囲化及び迅速な発展に関してあまりにも柔軟性がないとして、ますます批判されている。例えば、当然ながら、TCP接続(及び、HTTP、FTP、TELNET、TCPベースビデオストリーミングなどの、TCP接続の上で動作する全てのプロトコル)はユニキャストモードでのみ稼動でき、“送信先IPアドレスに与えられる最良ルート”のルールにより強制される固定パスをたどらなければならない。“インターネットの硬直性”の別の周知の例は、ホストモビリティに関する。2つの通信のエンドポイント間の接続がアクティブである間それらエンドポイントのIPアドレスは変化しないという想定に従って、インターネットは設計された。この想定は、今日のモバイル環境では大きく破られている。更に、(今日、ミドルボックスと称されることが多い)NAT及びファイアウオールボックスは、あらゆるIPアドレスはグローバルに一意であるという基本的想定を破る。ミドルボックスはIETFで激しい反対を抱えていたが、ミドルボックスは今日、世界的規模で大きく展開されている。IPv6は急速に展開されたが、ミドルボックスが普及していることは概ね同意の得られるところである。ミドルボックスの存在は、SIP/VoIPなどのプロトコルの増加する複雑さの主要因である。これらの発展は全てインターネットプロトコルの硬直性を露わにした。IPアーキテクチャを柔軟にするという要求は、技術的世界のあらゆる局面で大きく聞かれるところであり、明確なものとなっている。
従って、アプリケーションに対する変更を加えずに多くのIPプロトコル群の硬直性が除去される、様々なネットワークアプリケーションを可能にする簡素だが柔軟性のあるオーバレイネットワークを他のどのIPネットワークの上にも設けるシステム及び方法を提供することが、本発明の目的である。
本発明の別の目的は、一般的なIPモビリティ問題を解決する簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することであり、詳細は後で記す。
2つのエンドポイント間のユニキャスト接続を可能にするために、明瞭なネットワークメディア及び技術から生じ得る多重パス及び多重ネットワークリンクを利用する、簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することも、本発明の目的である。
i3オーバレイアーキテクチャ内で生じるようなルート付けにおける方向欠如を回避しつつ、現下のIPアーキテクチャの下で送信エンドポイントのグループと受信エンドポイントのグループとの間のマルチキャスト、あらゆるキャスト及び他の想定され得る接続を可能にする、簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することも、本発明の目的である。
オーバレイにおけるIPパケット転送の任意であるが実行可能なスケジューリングを可能にする、簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することも、本発明の目的である。
基礎をなすIPネットワークにおいてオーバレイネットワークの内部にオーバレイネットワークを形成するシステム及び方法を提供することも本発明の目的である。ここで、パスの内部のパス、及び接続の内部の接続がオーバレイネットワークの要素となる
本発明の一つの形態では、接続識別子(接続ID)を、エンドポイントの2つのグループ間の個々の接続と関連付ける方法であって、接続IDはオーバレイネットワークの内部のどのポイントでも局所的に一意的である、方法が提示される。
本発明の一つの形態では、オーバレイネットワークの完全な機能性を完成する基本的種類の論理デバイスを設定する方法が提示される。
本発明の一つの形態では、同一の接続を伴うIPパケットがオーバレイネットワークインフラストラクチャにより設定されるパスをトラバースする方法が提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
複数のcノード、
IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信元ターミナルノード、及び、
上記IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信先ターミナルノードを含み、
上記送信元ターミナルノードは、IPパケットを複数のcノードに渡って上記送信先ターミナルノードに送信し、上記送信先ターミナルノードの任意のグループに対する上記送信元ターミナルノードの任意のグループ間の、任意の通信をなす、
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
個々のIPパケットが普通のIPパケット、若しくはcパケットであり、cパケットがMTFGヘッダを含むIPパケットであり、MTFGヘッダがテトラッドフィールド及びCIDフィールドを含み、テトラッドフィールドが順序付けされたフォーマットで少なくとも送信元IPアドレス、送信元トランスポート層ポート番号、送信先IPアドレス及び送信先トランスポート層ポート番号を含む
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
cパケットのMTFGヘッダがパケット内に存在するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
普通のIPパケット若しくはcパケットであるインプットパケットを受信する操作、
複数のアウトプットパケットを生成する操作であって、個々のアウトプットパケットが普通のIPパケット若しくはcパケットである、操作、及び、
普通のIPパケットとしてアウトプットパケットを個々の送信先に転送する操作を
個々のcノードが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
個々のcノードがステータステーブルと結び付けられ、ステータステーブルの個々のエントリがテトラッドリスト及びCIDを含み、テトラッドリストが順序付けされたフォーマットのテトラッドのリストであるシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
個々のcノードがルート付け機能ユニットと結び付けられ、インプットパケットからアウトプットパケットを生成する操作では、ルート付け機能ユニットが、cノードと結び付けられたステータステーブルの内容と、インプットパケットのMTEGヘッダとを利用し、アウトプットパケットを生成するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
インプットパケットが普通のインプットIPパケットであるときインプットパケットの中にMTEGヘッダを挿入しこれによりcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作を、cノードのうちの少なくとも一つが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
インプットパケットがcパケットであるとき、MTEGヘッダをインプットのcパケットから除去しアウトプットパケットとして普通のIPパケットを生成する操作を、cノードのうちの少なくとも一つが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
インプットパケットがcパケットであるとき、ルート付け機能ユニットにより新しいMTEGヘッダを決定する操作、及び、
インプットcパケットのMTEGヘッダを新しいMTEGヘッダと交換しこれにより修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
を、cノードのうちの少なくとも一つが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
インプットパケットがcパケットであるとき、インプットcパケットの複数のコピーを複製する操作であって、コピー数がルート付け機能ユニットにより決定される、操作、
インプットcパケットの個々のコピーのための新しいテトラッドをルート付け機能ユニットにより決定する操作、及び、
インプットcパケットの個々のコピーをMTEGヘッダ内の個々に決定された新しいテトラッドで修正し、これにより複数の修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
を、cノードのうちの少なくとも一つが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
インプットパケットがcパケットであるとき、インプットcパケットのシーケンスを受信する操作であって、インプットcパケットの数がルート付け機能ユニットにより決定される、操作、
個々のインプットcパケットのための新しいテトラッドをルート付け機能ユニットにより決定する操作、及び、
インプットcパケットの個々をMTEGヘッダ内の個々に決定された新しいテトラッドで修正し、これにより修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
を、cノードのうちの少なくとも一つが実行するシステムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
ルート付け機能ユニットが、第1の送信元−送信先ターミナルの対に係るcパケットがその送信元−送信先ターミナルの対に関連するCIDを含むことを保証し、そのCIDは、第1の送信元−送信先ターミナルの対のアクティブの通信寿命の間、個々のcノードにおける他のアクティブで明確な送信元−送信先の対と関連するcパケットのCIDと異なるものである
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
第1の送信元−送信先ターミナルの対が、第1の送信元−送信先ターミナルの対のアクティブの通信寿命の間、変化しないままである
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
ステータステーブルが、送信元ターミナル、送信先ターミナル及びもう一つのcノードのうちの少なくとも一つからの更新信号に応じて、更新される
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
CID及びテトラッドが再帰的に規定されベクトルフォーマットで格納される
システムが提示される。
本発明に係る一つの実施形態では、
システムを用いる方法であって、
複数のユニキャストIP接続を形成するステップを含み、
同じユニキャストIP接続に係るIPパケットが、マルチパス、マルチネットワークメカニズムに渡って配布される
方法が提示される。
アプリケーションに対する変更を加えずに多くのIPプロトコル群の硬直性が除去される、様々なネットワークアプリケーションを可能にする簡素だが柔軟性のあるオーバレイネットワークを他のどのIPネットワークの上にも設けるシステム及び方法を提供することができる。
一般的なIPモビリティ問題を解決する簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することができる。
2つのエンドポイント間のユニキャスト接続を可能にするために、明瞭なネットワークメディア及び技術から生じ得る多重パス及び多重ネットワークリンクを利用する、簡素だが柔軟性のあるIPオーバレイネットワークを設けるシステム及び方法を提供することができる。
本発明に係る上記の及び他の目的は、添付の図面と共に、好適な実施形態に関する以下の記載から明らかになるものである。
本発明の第1のキーアイデアは、相互接続されてIP層でのオーバレイネットワークルート付けを可能にする5つの論理IPプロセスデバイスを提供することである。基礎的なIP転送機能を論理機能の中に拡張することによって、(後で記載する)Cモルフィズムのコンセプトが可能になるのであり、このことはIPの硬直性問題を解決する。
第2のキーアイデアは、オーバーレイネットワーキングIPルート付けを拡張してフローのコンセプトを含めることである。2つの利点が即座に得られる。(1)モバイル環境でのシームレスのハンドオフが可能になり、(2)パケットスケジューリングによるフローコントロールが可能になる。このことは、後で記載するテトラッド及びフローIDのコンセプトを利用することにより、達成される。
第3のキーアイデアは、一般化されたIPモビリティ問題を定式化して全ての基本的問題を明確に描写することにより、モビリティマネージメント問題を解決することである。これらの基本的問題は、8つの基本的な副次的問題の形態に要約される。
第4のキーアイデアは、オーバレイネットワークにより可能となるソリューションを介して、一般化されたIPモビリティ問題の個別の副次的問題を本発明の特定の形態により解決することである。
本発明の記載を構築するにあたり、次の構成を取るものとする。(1)基礎的定義、(2)一般化されたIPモビリティ問題、(3)オーバレイネットワークインフラストラクチャ、及び(4)特定の形態である。
[基礎的定義]
本発明では、次の定義を利用する。
IPノード:IPアドレスを伴い、更にIPパケットを処理する能力を伴う論理デバイス。
ターミナル:人により利用されIPネットワークとインターフェースするIPノード(例えば、ホストコンピュータ、GPRS接続を伴うモバイルホン、など)。
MT(モバイルターミナル):一つ又はそれ以上の接続(例えば、TCP又はUDP接続)がアクティブである間に一つのネットワーク位置から別のネットワーク位置に移動し得るターミナル。
CT(対応するターミナル):接続の他のエンドポイントでMTと通信しているターミナル。
MG(モバイルゲートウエイ):特定の操作を実施しモビリティマネージメントを拡張する非ターミナルのIPノード。
一つのターミナル(TR1)から別のターミナル(TR2)に移動し全て同じIPティ例えば楽度を坦持するパケットのセットとして、IP接続(若しくは単に接続)は理解される。IPテトラッド(若しくは単にテトラッド)は、
(1)TR1のIPアドレス(ipa_tr1)、
(2)TR1のTCP若しくはUDPポート番号(prt_tr1)、
(3)TR2のIPアドレス(ipa_tr2)、及び、
(4)TR2のTCP若しくはUDPポート番号(prt_tr2)
からなる。テトラッドは[ipa_tr1、prt_tr1、ipa_tr2、prt_tr2]内のように、順序付けられた構成に構築され、ここではT、T1若しくはT2などの符号はテトラッドの特定インスタンスを示す。例えば、T=[ipa_tr1、prt_tr1、ipa_tr2、prt_tr2]のように、である。
IPテトラッドは、順序付けされたベクトル値であるから、TR1からTR2へ移動するパケットは、TR2からTR1へ移動するパケットとは異なる接続に属する。IP接続の最も一般的な例は、TCP若しくはUDP接続である。
[一般化されたIPモビリティ問題]
一般化されたIPモビリティ問題は、次のように理解される。MT102及びCT104を、夫々、ネットワークNa106及びNb108を介してIPネットワークに付属する2つのターミナルとする(図1)。MT102及びCT104はIP接続(例えば、TCP若しくはUDP接続)110を介して(双方向で)データ交換していると想定する。記述の簡素化のため、接続110は、(MT102からCT104への、及び、CT104からMT102への)両方向を含むものと仮定する。ここで、MT102がネットワークNa106から他のNa112’へ移動するものとし、新しいネットワーク112ではMT102は(夫々、ipa_mt’及びprt_mt’の)新しい送信元IPアドレス及び送信元TCP若しくはUDPポート番号を割り当てられるものとする。一般化されたIPモビリティ問題は、プロトコルの正確さに集中するのであり、以下に説明する。
一般化されたIPモビリティ問題。MT102が新しいネットワーク112に移動後、接続110は如何に維持され得るのか?この問題は更に2つの副次的問題にブレークダウンし得る。(1)MT102が新しいネットワーク112移動後、CT104からMT102へ移動する接続110内のパケットは如何にして正確にルート付けされ得るのか?(2)MT102が新しいネットワーク112移動後、MT102からCT104へ移動する接続110内のパケットは如何にして正確にルート付けされ得るのか?
(A)モルフィズム
インターネットは元来モバイルターミナルのために設計されたのであるから、IPモビリティの発展におけるチャレンジの一つは、遺産的なデバイスの相互運用性に関するものである。概略、混乱を最小限にしつつモビリティを可能にする解決策が、ネットワーク内の或るポイントに挿入されるべきである。特定のネットワークシナリオの要求に依存するが、技術の挿入のためには、或る配置が他のものよりも適切であろう。
多重のネットワーキングシナリオへモビリティソリューション自身を適合する、モビリティソリューションの能力は、本発明ではモルフィズムとして理解される。モルフィズムの通常の例は、夫々図2Aと図2Bに示されるように、エンドツーエンドと対ゲートウエイベースのソリューションのケースに関する。エンドツーエンドのシナリオでは、モビリティ技術は、エンドターミナル202、204にのみ挿入される。このソリューションの利点は、ネットワークのコアにおけるインフラストラクチャの除去にあり、ソリューションは非常に拡張性があることになる。ゲートウエイベースソリューションでは、技術はターミナル206と208のうちの一つにのみ挿入され、或る量のゲートウエイがネットワークのコアに導入される。このソリューションの利点は、モバイルターミナル208が遺産的な非モバイルターミナル206と通信できることにある。
(B)片側NAT及びファイアウオールトラバース
今日NATボックスは、IPネットワーク全体に渡って大規模に展開されており、これによりNATトラバースは多くのTCP−UDP/IP接続を必要としている。図3を参照すると、そこではターミナルMT302がネットワークNa304からネットワークNa’306に移動している。近い将来のシナリオでは、ネットワークNa’306がNATボックスを介してインターネットに接続されることが想定される。従って、新しいネットワークNa’306に移動する際、MT302は、パブリックではなくプライベートIPアドレスを取得する。ここで疑問が生じる。MT302がプライベートの(従って、グローバルにアドレスされ得ない)IPアドレスを取得するならば、CT308は如何にしてMT302にデータを送信できるのであろうか?
図3に示すように、ファイアウオールも、IPモビリティの問題を悪化させる傾向にある。(図3にて符号310で示されるように、多くの入手可能なNATボックスにはファイアウオールが統合されている)。モビリティプロトコルは、ファイアウオールのトラバースを乗り切ることができない或るコントロールパケット(例えば、MT、CT及びMG間で交換されるコントロールパケット)を生成する必要があるので、一般的に、通信パスにファイアウオールボックスが存在すると、ある種の“ブートストラップ問題”を含む、モビリティ問題の複雑さが間接的に増大する。この問題は、ファイアウオール−ブートストラップジレンマ、若しくはFBDと称される。
FBDの例示は、IETFドキュメントRFC3519に示される。この標準は、主にRFC2002の修正から成り、モバイルIPの他の未解決NATトラバース問題に対するソリューションを示す。しかしながら、あるソリューションでは、通信パスに沿ってトラバースする全てのファイアウオール上にUDPポート434を開口することが要求される。従って、FBDを解決するのに用いられる技術は破壊的であり、潜在的な安全性の問題を持ち込んでしまう。そのような潜在的に破壊的な副作用を誘発することなくFBDを解決することは、本発明の別の利点である。
(C)両側NATトラバース
両側NATトラバース問題は、MT402とCT404の両方がNATボックス406と408を介してグローバルインターネットに接続するシナリオ(図4)から生じる。問題の原因は片側NATトラバースの場合と同じではあるが、本発明はこのシナリオを異なるクラスの問題と分類する。というのは、片側のケースと異なり両側NATトラバース問題はデッドロック状況を含むため、そのソリューションが別のタイプの技術を要求するからである。
ネットワークNa410からネットワークNa’412に移動する際、CT404は、新たな接続テトラッド{ipa_mt’,prt_mt’,ipa_ct,prt_ct}のために穴開けがされていないNAT408の背後に位置されているので、MT402はCT404と通信することができない。しかしながら、CT404がそれ自身のNAT408に穴をパンチしMT402がCT404と通信できるようにするためには、CT404は、デッドロック状況に続くこのアクション[ipa_mt’,prt_mt]に気付かねばならない。
両側NATトラバース問題に対するソリューションでは、ネットワーク内のリレーとして第3の要素即ちボックスが要求されることが明らかにされている。本発明では、リレーボックスはデッドロック問題を容易に解決するために挿入され得る。
(D)同時移動
図5を参照し、MT502がNa504からNa’506に移動すると想定する。同様に、CT508がネットワークNb510からNb’512へのハンドオフを開始すると想定する。MT502がネットワークNa’506への移動を終了する前にCT508がネットワークNb510を離れるならば、MT502とCT508は同時移動したと言える(MT502とCT508との用語を入れ換えた場合にも、同じことが言える)。
同時移動問題の根本原因は、両側NATトラバース問題の根本原因を抱えるのであり、両方の状況は同じ結果をこうむることに留意されたい。即ち、両方のターミナルは相互に接触を失い、ハンドオフを終了するのに十分なコントロール情報を交換することができないのである。両側NATケースと同様に、リレーボックスの形態の第3の要素は、同時移動状況を解決するのに要求される。
(E)三者間ルート付けに対する最適化
三者間ルート付けは、固定式リレーボックスを利用するモビリティソリューションのために生じる状況である。例は図6に示される。CT602が静的ターミナルであれば、CT602からMT604への通信は、常時、モビリティリレーボックス606を経由して有効となり、この場合MT604とCT602間の通信は直接為され得ることになる。リレーボックス606を利用する利点は、CT602からモビリティ問題を分断できることにある。CT602の立場からすれば、MT604は、リレーボックス606のIPアドレスを伴う固定デバイスに過ぎない。このソリューションには重大な欠陥がある。即ち、CT602とMT604間のルート付けが最適なものではないということである。三者間ルート付けは、業界標準Mobile IPv4により規定通りに生成される。
(F)トポロジとして正確なモビリティ
以下のトポロジルールに基づいて到来するパケットを落とすルータRを考える。
ip_srcがセットSに無いならば、到来パケットは落とされる。ここで、ip_srcは到来パケットの送信元IPアドレスであり、Sは、Rが存するサブネットに属するIPアドレスのセットである。インターネットを介して転送されるIPパケットは、このトポロジルールによりルータで落とされるならば、トポロジとして不正確と言える。この種のパケットの落ちは、進入フィルタリングとも称される。
ここで、図7に示されるシナリオを例として考える。MT702がテトラッドT=[ipa_mt,prt_mt,ipa_ct,prt_ct]を利用して通信をしており、MT702がネットワークNa706からネットワークNa’708に移動すると想定する。モビリティプロトコルは三者間ルート付けを利用するので、MT702から出て行くパケットはリレーボックスを通り抜けることなくCT704に直接に進む。MT702がNa’708に移動した後、CT704がMT702からパケットを受け取るのであれば、MT702は元のテトラッドTを用いてパケットを生成しなければならない。さもなければ、CT704に到着するパケットは正確な通信エンドポイントに配布されないことになる(大抵のIPスタックでは、これは、テトラッドTに関連するCT704のネットワークスタックにおけるソケットに対応する)。しかし、テトラッドTを利用するIPパケットはネットワークNa’708内ではトポロジとして不正確であり、従って同じネットワークの内部でルータ710により落とされやすい(図7)。この場合、モビリティプロトコルはトポロジとして不正確である。
(G)トータル収束
本発明では、トータル収束の用語は、(物理及びデータリンク層にかかわらず)異なるIPネットワークに渡ってシームレスの態様でモビリティを可能にするソリューションの能力として規定される。例えば、MT802がネットワークNa804とNa’806との共通部の点に移動している図8に示される状況を検討する。ネットワークNa804との接続808を落とすことなく、モビリティプロトコルによりMT802はネットワークNa’806を介する通信パス810を開けることができる。ここで、ネットワークNa804とNa’806の両方への接続を維持する間に共通部MT802が共通領域内に留まるものと仮定する。そうすると、適切な設計により、多重ネットワークを介してサービスへの同時接続が可能である。特に、トータル収束プロトコルは、(データリンク層にて)多重ネットワークリンクをマージして単一リンクとしてIP層に対して利用可能にするものである。このプロトコルの直接シーケンスは、ユニキャスト接続が多重パス配信を実効化し得るものである。
(H)トータル統合
本発明では、トータル統合は、上位のアプリケーション層プロトコルと下位の物理層プロトコルの両方に渡る最高レベルの共通操作可能性として、規定される。モビリティ問題に対するソリューションには特定のアプリケーションに対してのみ機能するものもあれば、特定の物理層プロトコル(例えば、UMA)の上でのみ動作するものもあるのであるが、本発明は、全てのアプリケーション及び全ての物理層プロトコルに対してモビリティが可能であるという意味において、(トータル統合を可能にする)ユニバーサルなものである。このことは、本発明がIP層のみにインプリメントされるので、可能となる。本発明の普遍性はインターネットの所謂砂時計原理からから得られるものであり、これに従って全てのアプリケーション層プロトコル902はIP904上で稼動し、全ての物理層プロトコル906はIP904の下で稼動する(図9)。
オーバレイネットワークインフラストラクチャ
本発明に係る一つの実施形態によれば、オーバレイネットワーキングは、少なくとも(cノードと称される)5種類のIPノードのサブセットを挿入することにより、完成される。個々のcノードは、ステータステーブル(ST)と称されるオーバレイルート付けテーブルを付属され、これによりIPパケットはテトラッド及びフローIDに従ってルート付けされる。
第1の種類のcノードはc転送を実施する。これは、第1の目的がインターネットをより柔軟にすることである簡素だが強力な操作である。この操作はIPネットワークを足場とするものであり、現存のIP機能を損なわない。c転送は、例えば、IP転送と完全に互換性がある。
パケットがCID(接続識別子、若しくは収束識別子)を坦持するならば、そのパケットはcラベル付きと言われるのであり、該CIDはフローIDを構成し得る。CIDシステムに対する2つの要求事項は、以下の通りである。
(1)同じ接続のパケット全ては、同じCIDを共有する。
(2)共通のルータを通る2つの任意の接続のどの2つのパケットもCIDは、相互に異なる。
IPノード(例えば、IPルータ)を考えると、これらの2つの要求事項により、ネットワークは、このIPノードを通過する2つの任意の接続からパケットを分化し得る。図10A及び図10Bは、cラベル付きのパケットの可能なインプリメントを示す。図10Aは可能なテンプレートフォーマット1002を表す。全てのパケットはIPヘッダ1004を有し、cラベル付きパケットは更に、本発明でMTEGヘッダと称するヘッダ1006でラベル付けされる。MTEGヘッダはパケット内のどこでも位置できることに留意されたい。図10Bは、一般的なテンプレート1002の実際の例であり、パケットヘッダ内の全フィールドの内で、IPテトラッド1008及びCID1010が関心対象の主たるオブジェクトを含むことを、示す。
同じ論法を辿り、IP接続(TCP若しくはUDP接続)を考えると、そのcパスは、その接続からcラベルパケットによりトラバースされるIPノードのセットとして、規定される。
ここで、(1)STE即ちステータステーブルエントリと称される個々の要素1104がCIDをIPテトラッドと対応付けするステータステーブル1102を、IPノードが有し、(2)IPノードがc転送操作を実施するのであれば、IPノードはc転送を行うことができると言われる。
ステータステーブルST1102を考えると、STE(CID)は、ST1102内でCIDと関連するIPテトラッドTを表すのに用いられる。同様に、STEI(T)は、ST1102内で関連するIPテトラッドとしてTを有するCIDを表す(ここで、STEIはSTEの逆対応を表している)。
cラベル付きパケットがc転送を行えるIPノードに到着すると、想定する。このIPノードでのc転送操作は以下のタスクを実施する。(1)パケット内のCIDに適合するSTEをステータステーブル1102内で見出すこと。(2)パケットのIPテトラッドを見出されたSTE1104、例えば、STE(CID)のものに変更すること。(3)新たなIPテトラッドに基づいて、IPノードの通常の転送手順を利用してパケットを転送すること(例えば、IPルータの場合、IP転送は、パケットに割り当てられた新しいIPテトラッドSTE(CID)を基にする)。
もし、STE1104で見出されたテトラッドがパケットにより坦持されているIPテトラッドと同じであるならば、c転送はNULL操作となる(即ち、効果がない)ことに留意されたい。実際、c転送は、現在のIP転送スキームを一般化し、よって、全てのIPネットワークと共存し相互運用する技術として理解され得る。
c転送は最も自然なアトミック操作を規定するが、規定が可能であり、完全なフレームワークを設けるのに必要な論理ノードのセットが存在する。これらのノードはcノードと称される。
図12Aから図12Eは、可能なcノードの図表示を示す。
ICN(進入cノード;図12A):ICNはcラベル付けパケットのタスクを実施し、これによりcパスの開始を規定する。
ECN(退出cノード;図12B):ECNはパケットからcラベルを除去するタスクを実施し、これによりcパスの終わりを規定する。
FCN−F(転送cノード;図12C)、転送操作:FCN−Fは、前に規定した基本c転送操作を実施する転送cノードである。
FCN−M(転送cノード;図12D)、マルチキャスト操作:FCN−Mは、マルチキャストを実施する転送cノードである。このケースでは、ステータステーブル内の見出されたSTEはn個のIPテトラッド(n>1)を有し、この場合、個々の到来パケットはn回重複しており、基礎を為す転送スキームにより転送される前にこれらテトラッドの各々で更新される。
FCN−S(転送cノード;図12E)、分割操作:FCN―Sは、分割を実施する転送cノードである。ステータステーブル内の見出されたSTEはn個のIPテトラッド(n>1)を有し、この場合、個々の到来パケットはテトラッドのうちの一つでありただ一つを利用する(例えば、テトラッドは総当たりを基礎として利用され得る)。
cノードはIPプロトコルの能力を一般化するメカニズムを規定するので、cノードは非常に様々に利用され得る。本発明の中心を構成するcノードに関する一つの強力な例は、IPモビリティに関する。
上述の説明から、本発明のオーバレイネットワーク構成によりマルチキャスト及び分割が可能であることが、当業者には明白である。更に、上述の説明から、本発明のオーバレイネットワーク構成により、適当な手段でステータステーブルを変更すれば何らかのキャストを行うことが可能であることが、当業者には明白である。
更に、上述の説明から、本発明のオーバレイネットワーク構成によりパケットスケジューリングが可能であり、これによりオーバレイネットワーク内でフローコントロール機能が可能であることが、当業者には明白である。加えて、上述の説明から、本発明のオーバレイネットワーク構成により、接続ID及びステータステーブルのベクトル形態を利用すれば、(仮想パスが仮想接続のグループと等価であるATMネットワーク内のように)パス内部のパス及び接続内部の接続が可能であることが、当業者には明白である。
実施形態
本発明に係る一つの実施形態に従って、IPモビリティのためのcノードを伴う一般的設定が図13A及び図13Bに示される。モビリティ問題は2つのケースにブレークダウンされる。データがMT1302からCT1304へ流れるアウトバウンドケース(図13A)と、データがCT1304からMT1302へ流れるインバウンドケース(図13B)とである。C転送により、現行のIP転送スキームは一般化され、C転送はIPネットワークと完全に相互運用可能となる。cノードのコンセプトを介して、戦略的配置にて機能性が付加可能でありこれによりモビリティやトータル収束などの問題が解決され、一方で特定のネットワーク設定の制約事項(例えば、エンドツーエンド、若しくはゲートウエイベースの要求事項)に対処する。
アウトバウンドモビリティのケースを考える。MT1302から出て行くパケットは、一つのICN1 1306にインターセプトされ、該ICN1 1306はパケット上にcラベルを付加する。このことはcパスCP1の開始を規定するのであり、該cパスCP1は図ではMG1308、1310及びECN1312で終端となる。この設定は非常に様々に一般化され得ることに留意されたい。例えば、FCN1308、1310の代わりに、cパスは、IPノード上でオーバレイネットワークを規定するFCNをいくつ規定してもよい。ネットワークNa1314から新しいネットワークNa’1316まで移動する際、MT1302は、異なるタプル、T2で、パケットを生成することを開始する。パケットは、新しいcパス、CP2の開始を規定するICN2 1318により、インターセプトされる。cパスCP2は、元のcパス、CP1と同じECNにより終端となることに留意されたい。CP2も一般化されて任意の番号FCNを有するようにすることが可能である。近い将来のシナリオでは、CP2は3つのFCN1320、1322、及び1310を有し、最後のもの(FCN2 1310)はCP1の一部であり、これによりパケットはCT1304に正確にルート付けされ得る。
同様の構成でインバウンドモビリティケースが解決される。CT1304から出て行くパケットはICN3 1324によりインターセプトされる。該ICN3 1324はcパスCP3の開始を規定する。このcパスは、2つのFCN、1326及び1328と、一つのターミナルECN、1330から、形成される。MT1302がNa’1316へ移動した後に、新たなcパス、CP4が構成される。FCN6 1328は、新たなIPテトラッドT3”に対するCID、即ち、STE(CID)=T3”に従って、そのSTEエントリを配置するように変更され、このことにより、インバウンドパケットはFCN7 1332に転送されることが可能になり、新たな配置に対するそれらの正確なルート付けが保証される。
図13の構成を、特定のネットワークシナリオの要求事項を解決できる新しいシナリオに変換することにより、上記に示すソリューションの普遍性が明示される。これらの変換の各々は、cモルフィズムと称される。
本発明に係る一つの実施形態に従って、エンドツーエンドCモルフィズムが以下のように完成される。このエンドツーエンド構成は、以下の変換を図13に適用することによって達成される。
(1)ICN1 1306とINC2 1318がMT1302の中に統合され、ICN1 1402となる。
(2)ECN1 1312がCT1304の中に統合される。
(3)ICN3 1324がCT1304の中に統合され、ICN2 1404となる。
(4)ECN2 1330とECN3 1338がMT1302の中に統合され、ECN2 1406となる。
(5)FCN1 1308、FCN2 1310、FCN3 1320、及びFCN4 1322がCT 1304の中に統合され、FCN1 1408となる。
(6)FCN5 1326とFCN6 1328がCT1304の中に統合され、FCN2 1410となる。
(7)FCN7 1332及びFCN8がMT1302の中に統合され、FCN3 1412となる。
図14はこの変換を示す。モルフィズムは全てのモビリティ能力を維持し、一方で、コアのネットワークに触れないまま、ターミナルに対する全てのcノードの機能を再配置することに留意されたい。
本発明に係る一つの実施形態に従って、ゲートウエイベースのcモルフィズムは以下のように完成される。このケースでは、CT1304は変更され得ない、即ち、cノードがCT1304の内部にはインプリメントされ得ない、と想定される。このことは、図13に対して以下の変換を適用することにより、達成される。
(1)ICN1 1306とINC2 1318がMT1302の中に統合され、ICN1 1502となる。
(2)ECN1 1312がMG1 1504の中に統合される。
(3)ICN3 1324がMG1 1504の中に統合され、ICN2 1506となる。
(4)ECN2 1330とECN3 1338がMT1302の中に統合され、ECN2 1508となる。
(5)FCN1 1308及びFCN2 1310がMG1 1504の中に統合され、FCN1 1510となる。
(6)FCN3 1320とFCN4 1322がMG2 1512の中に統合され、FCN2 1514となる。
(7)FCN5 1326及びFCN6 1328がMG1 1504の中に統合され、FCN3 1516となる。
(8)FCN7 1332がMG2 1512の中に統合され、FCN4 1518となる。
(9)FCN8がMT 1302の中に統合され、FCN5 1520となる。
図15は、この変換の結果を示す。このゲートウエイベースcモルフィズムは、CT1304内部にモビリティ技術の挿入を回避しつつ、全てのモビリティ技術を維持することに留意されたい。
本発明に係る一つの実施形態に従って、リレーボックスのcモルフィズムは以下のように完成される。
(1)ICN1 1306とINC2 1318がMT1302の中に統合され、ICN1 1602となる。
(2)ECN1 1312がCT1304の中に統合される。
(3)ICN3 1324がCT1304の中に統合され、ICN2 1604となる。
(4)ECN2 1330とECN3 1338がMT1302の中に統合され、ECN2 1606となる。
(5)FCN1 1308、FCN3 1320及びFCN4 1322がMT1302の中に統合され、FCN1 1608となる。
(6)FCN2 1310がMG 1610の中に統合される。
(7)FCN5 1326がCT 1304の中に統合され、FCN3 1320 1612となる。
(8)FCN6 1328がMG 1610の中に統合され、FCN4 1614となる。
(9)FCN7 1332及びFCN8がMT 1302の中に統合され、FCN5 1616となる。
図16は、このモルフィズムの結果を示す。
本発明に係る一つの実施形態に従って、トータル収束のcモルフィズムは以下のように完成される。分割モードで転送cノードを利用して、(図8に示される)トータル収束を可能にする変換が開始される。それに続くモルフィズムにおいて、実施形態では、標準としてIPプロトコルがユニキャストである(例えば、TCP若しくはUDP接続などの)接続でのマルチパス通信が可能になる。しかしながら、ユニキャストIP接続が変換されてマルチパス接続を可能にするとしても、(IP転送などの)IPの語義はcモルフィズムにより混乱するものではないことに留意されたい。更に、トータル収束モルフィズムによりマルチプルネットワークの論理集合体を一つにすることが可能になる(それ故、トータル収束という用語が用いられる)というのが、トータル収束モルフィズムの重要な結果である。例えば、このモルフィズムにより、単一のTCP接続が同時にマルチプルパスを利用して確立される。個々のパスは、WIFT、GPRS、CDMA EVDO、WIBRO、WIMAXなどの様々なネットワーク上でルート付けされる。
例を挙げて、ネットワークNa 1702がネットワークNa’1704を含み、MT 1706がNa’1704に移動するときにMT 1706が依然Na1702との接続を維持するという、シナリオを想定する。この例では、エンドツーエンド構成がトータル収束のコンセプトを例証するのに利用されることに留意されたい。ゲートウエイベース若しくはリレーソリューションなどの他のネットワーク構成に対しても、同様のシナリオを示し得る。更に、図17から、MT1706がNa’1704に移動すると、FCN1 1708及びFCN3 1710はMIDに係るSTEの操作のモードを転送モードから分割モードへ変更することに留意されたい。変換は以下のようになる。
(1)ICN1 1306とINC2 1318がMT1706の中に統合され、ICN1 1712となる。
(2)ECN1 1312がCT1304の中に統合される。
(3)ICN3 1324がCT1304の中に統合され、ICN2 1714となる。
(4)ECN2 1330とECN3 1338がMT1706の中に統合され、ECN2 1716となる。
(5)FCN1 1308、FCN3 1320及びFCN4 1322がMT1706の中に統合され、FCN1 1708となる。
(6)FCN2 1310がCT 1304の中に統合され、FCN2 1718となる。
(7)FCN5 1326及びFCN6 1328がCT 1304の中に統合され、FCN3 1710となる。
(8)FCN7 1332及びFCN8がMT 1706の中に統合され、FCN4 1720となる。
本発明及びその様々な機能要素を特定の実施形態で記載したが、本発明は。ハードウエア、ソフトウエア、ミドルウエア若しくはそれらの組合せでインプリメント可能であり、システム、サブシステム、コンポーネント若しくはそれらのサブコンポーネントで利用可能であることが、理解されるべきである。ソフトウエアでインプリメントされると、本発明の重要要素は、必要なタスクを実行するために用いられる命令/コードセグメントで構成される。プログラム若しくはコードセグメントは、プロセッサ読み取り可能媒体などのマシン読み取り可能媒体若しくはコンピュータプログラムプロダクト内で、格納可能であり、又は、搬送波内に具現化されるコンピュータデータ信号、若しくは転送媒体や通信リンクを介して搬送波により変調される信号によって、伝達可能である。マシン読み取り可能媒体若しくはプロセッサ読み取り可能媒体は、マシン(例えば、プロセッサ、コンピュータなど)により読み取り可能且つ実行可能の形態で情報を格納し転送できるどの媒体を含んでもよい。
更に、本発明は好適な実施形態に従って例示し記載したが、添付の請求項で規定される発明の範囲から乖離することなく種々の変更及び修正が可能であることは、当業者には認識されるところである。
IPホストモビリティ問題を示す。 モルフィズムの例(エンドツーエンド)を説明する。 モルフィズムの例(対ゲートウエイベース)を説明する。 片側NATトラバース問題を説明する。 両側NATトラバース問題を説明する。 同時移動問題を説明する。 三者間ルート付け問題を説明する。 トポロジとして不正確なモビリティの問題を説明する。 トータル収束の問題を説明する。 トータル統合を可能にするIP層ソリューションを説明する。 cラベルパケットを説明する。MTEGヘッダ(ラベル)を伴う通常のIPパケットのテンプレートである。 cラベルパケットを説明する。IPテトラッドがIPヘッダ内に属しCIDがMTEGヘッダ内に属するcラベルパケットの特定例である。 一つのSTEを伴うステータステーブルを説明する。 cノードのリストを説明する。 cノードのリストを説明する。 cノードのリストを説明する。 cノードのリストを説明する。 cノードのリストを説明する。 アウトバウンドモビリティのための包括的な設定を説明する。 インバウンドモビリティのための包括的な設定を説明する。 Cモルフィズムを説明する。エンドツーエンドソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。エンドツーエンドソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。ゲートウエイベースソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。ゲートウエイベースソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。リレーソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。リレーソリューションである。 Cモルフィズムを説明する。トータル収束である。 Cモルフィズムを説明する。トータル収束である。
符号の説明
1302・・・MT、1304・・・CT、1306・・・ICN1、1308・・・FCN1、1310・・・FCN2、1312・・・ECN1、1314・・・Na、1316・・・Na’、1318・・・ICN2、1320・・・FCN3、1322・・・FCN4。

Claims (16)

  1. 複数のcノード、
    IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信元ターミナルノード、及び、
    上記IPネットワークに接続する一つ若しくはそれ以上の送信先ターミナルノードを含み、
    上記送信元ターミナルノードは、IPパケットを複数のcノードに渡って上記送信先ターミナルノードに送信し、上記送信先ターミナルノードの任意のグループに対する上記送信元ターミナルノードの任意のグループ間の、任意の通信をなす、
    システム。
  2. 個々のIPパケットが普通のIPパケット、若しくはcパケットであり、cパケットがMTFGヘッダを含むIPパケットであり、MTFGヘッダがテトラッドフィールド及びCIDフィールドを含み、テトラッドフィールドが順序付けされたフォーマットで少なくとも送信元IPアドレス、送信元トランスポート層ポート番号、送信先IPアドレス及び送信先トランスポート層ポート番号を含む
    請求項1に記載のシステム。
  3. cパケットのMTFGヘッダがパケット内に存在する請求項2に記載のシステム。
  4. 普通のIPパケット若しくはcパケットであるインプットパケットを受信する操作、
    複数のアウトプットパケットを生成する操作であって、個々のアウトプットパケットが普通のIPパケット若しくはcパケットである、操作、及び、
    普通のIPパケットとしてアウトプットパケットを個々の送信先に転送する操作を
    個々のcノードが実行する
    請求項3に記載のシステム。
  5. 個々のcノードがステータステーブルと結び付けられ、ステータステーブルの個々のエントリがテトラッドリスト及びCIDを含み、テトラッドリストが順序付けされたフォーマットのテトラッドのリストである
    請求項4に記載のシステム。
  6. 個々のcノードがルート付け機能ユニットと結び付けられ、インプットパケットからアウトプットパケットを生成する操作では、ルート付け機能ユニットが、cノードと結び付けられたステータステーブルの内容と、インプットパケットのMTEGヘッダとを利用し、アウトプットパケットを生成する
    請求項5に記載のシステム。
  7. インプットパケットが普通のインプットIPパケットであるときインプットパケットの中にMTEGヘッダを挿入しこれによりcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作を、cノードのうちの少なくとも一つが実行する
    請求項6に記載のシステム。
  8. インプットパケットがcパケットであるとき、MTEGヘッダをインプットのcパケットから除去しアウトプットパケットとして普通のIPパケットを生成する操作を、cノードのうちの少なくとも一つが実行する
    請求項7に記載のシステム。
  9. インプットパケットがcパケットであるとき、ルート付け機能ユニットにより新しいMTEGヘッダを決定する操作、及び、
    インプットcパケットのMTEGヘッダを新しいMTEGヘッダと交換しこれにより修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
    を、cノードのうちの少なくとも一つが実行する
    請求項8に記載のシステム。
  10. インプットパケットがcパケットであるとき、インプットcパケットの複数のコピーを複製する操作であって、コピー数がルート付け機能ユニットにより決定される、操作、
    インプットcパケットの個々のコピーのための新しいテトラッドをルート付け機能ユニットにより決定する操作、及び、
    インプットcパケットの個々のコピーをMTEGヘッダ内の個々に決定された新しいテトラッドで修正し、これにより複数の修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
    を、cノードのうちの少なくとも一つが実行する
    請求項9に記載のシステム。
  11. インプットパケットがcパケットであるとき、インプットcパケットのシーケンスを受信する操作であって、インプットcパケットの数がルート付け機能ユニットにより決定される、操作、
    個々のインプットcパケットのための新しいテトラッドをルート付け機能ユニットにより決定する操作、及び、
    インプットcパケットの個々をMTEGヘッダ内の個々に決定された新しいテトラッドで修正し、これにより修正されたcパケットをアウトプットパケットとして生成する操作
    を、cノードのうちの少なくとも一つが実行する
    請求項10に記載のシステム。
  12. ルート付け機能ユニットが、第1の送信元−送信先ターミナルの対に係るcパケットがその送信元−送信先ターミナルの対に関連するCIDを含むことを保証し、そのCIDは、第1の送信元−送信先ターミナルの対のアクティブの通信寿命の間、個々のcノードにおける他のアクティブで明確な送信元−送信先の対と関連するcパケットのCIDと異なるものである
    請求項11に記載のシステム。
  13. 第1の送信元−送信先ターミナルの対が、第1の送信元−送信先ターミナルの対のアクティブの通信寿命の間、変化しないままである
    請求項12に記載のシステム。
  14. ステータステーブルが、送信元ターミナル、送信先ターミナル及びもう一つのcノードのうちの少なくとも一つからの更新信号に応じて、更新される
    請求項12に記載のシステム。
  15. CID及びテトラッドが再帰的に規定されベクトルフォーマットで格納される
    請求項12に記載のシステム。
  16. 請求項12に記載のシステムを用いる方法であって、
    複数のユニキャストIP接続を形成するステップを含み、
    同じユニキャストIP接続に係るIPパケットが、マルチパス、マルチネットワークメカニズムに渡って配布される
    方法。
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