JP2009505735A - カテーテル固定器具 - Google Patents

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Abstract

カテーテル固定器具(100)は、カテーテルハブまたはコネクタ取付具のような医療用物品を患者の身体の所定位置に保持し、医療用物品の縦方向の動きを少なくとも妨げる。固定器具(100)は、保持器(120)と、少なくとも1つのアンカーパッド(110)とを含む。保持器(120)は、1つまたはそれ以上の湾曲した肋骨状部(280)を有し、その中に前記医療用物品の少なくとも一部分が、挿入される。保持器(120)は、保持器(120)から近位方向に延びる脊柱状部(145)を含む。脊柱状部(145)は、当接面を有するクリップ(147)を含み、この当接面が、医療用物品の接触箇所または面に当接し得る。当接部は、保持器(120)の第2の当接部および/またはテーパー形状と関連付けられて、前記医療用物品の、両方の近位および遠位方向への縦方向の動きを妨げる。

Description

関連出願
本発明は、2005年8月22日付出願の米国仮出願第60/710,322号の利益を主張し、当該出願は、この結果、参照により全体が組み込まれる。
本発明は、医療用ラインを患者に取り付けるために使用する固定システムに関する。
患者の治療において直接患者の体内に流体および薬剤を導入することに、または患者の体内から流体を抜き出すことに、カテーテルを使用することが一般的である。患者の治療中に長期間にわたってこのようなカテーテル法を管理することが望ましい場合が多い。治療中、カテーテルまたは他の医療用ラインの適切な配置を維持するために、種々の方法でカテーテルまたは医療用ラインの患者への固定を行い得る。このために、カテーテルまたは医療用ラインを患者にテープで貼付しなければならないことが、最も一般的である。
テープでカテーテルを患者に固定することには、従来、いくつかの欠点があった。挿入部位にテープを使用することによって、患者への感染に至る恐れがあるごみまたは他の汚染物質粒子を留めてしまう可能性がある。テープは、カテーテルの動きを制限し損なって、静脈炎、浸潤およびカテーテルの移入のような関連の合併症を引き起こすきっかけになる。さらに、テープで貼付されたドレッシングを外すこと自体が、患者のカテーテルが動いてしまうという望ましくない事態を引き起こす場合がある。
テープ貼付されたドレッシングは、周期的に交換する必要がある。頻繁に、日に何度も、患者の皮膚から粘着テープを剥離し貼付し直すことによって、ドレッシングの周りの領域の皮膚が傷つく恐れがある。このように繰り返しテープをカテーテルまたは医療用ラインに貼付し直すことによって、さらに、カテーテルまたは医療用ラインの外側の面に粘着剤の残留物が蓄積することにもなりかねない。この残留物は、カテーテル自体に汚染物質を付着させることになり、挿入部位が感染しやすくなる可能性がある。この残留物はまた、カテーテルまたは医療用ラインを、粘着性にし、医療従事者による取り扱いを行いにくくする恐れがある。
本発明のシステムおよび方法には、いくつかの特徴があり、それらの特徴の一つだけでは、望ましい特性を得られない。以下の特許請求の範囲により示す本発明の範囲を限定せずに、ここで、さらに顕著な特徴を簡単に説明する。この説明を検討し、特に「好ましい実施形態の詳細な説明」という項目を読んだ後、本発明の特徴が、従来のカテーテル固定システムに勝るいくつかの利点をいかに提供するかを理解するだろう。
本発明の一態様は、医療用物品を含む医療用ライン固定システムであり、医療用物品は、遠位向きの接触面と、近位向きの接触面とを有する。本システムは、患者の表皮層に取り付けるための下部粘着面をそれぞれ含む2枚のアンカーパッドと、保持器とをさらに含む。保持器は、2枚のアンカーパッドに取り付けられる2つの支持部と、2つの支持部を連結する肋骨状部とを含む。肋骨状部は、下向きの内面を有し、当該内面は、医療用物品の少なくとも一部分を保持し、医療用物品を保持器内に固定すると、少なくとも医療用物品の下向き横断方向の動きを妨げるような形状である。肋骨状部は、第1の当接部を有し、当該第1の当接部は、肋骨状部の近位側に配置され、医療用物品の遠位向きの接触面と接触して、医療用物品が肋骨状部の内面を通って遠位の縦方向に摺動する場合に、医療用物品が遠位の縦方向に動くことを妨げる。保持器は、縦方向アクセス用開口部をさらに含み、当該縦方向アクセス用開口部は、湾曲した肋骨状部の下側に配置されて、医療用物品の部分を、2つの支持部同士の間から、肋骨状部の内面、そして、肋骨状部から近位方向に延びる脊柱状部内に、少なくとも入れ得る。脊柱状部は、肋骨状部から間隔をおいて配置されたクリップを有する。クリップは、クリップの遠位側に配置された第2の当接部を有し、医療用物品の近位向きの接触面と接触して、医療用物品が肋骨状部の内面を通って近位の縦方向に摺動する場合、医療用物品の近位への動きを妨げる。
本発明の別の態様は、スピンナットを有する医療用物品と、保持器とを含む医療用ライン固定システムである。保持器は、チャネルを貫通させて形成した本体部材を含む。チャネルは、内側の面と、チャネル内に医療用物品の部分を入れ得るように本体部材の下側に配置された縦方向アクセス用開口部とを有する。保持器は、第1の当接部をさらに含み、当該第1の当接部は、本体部材の近位端においてチャネルの軸線に概ね垂直に延び、少なくとも1つの方向における医療用物品の縦方向の動きを妨げるように構成される。保持器は、本体部材から近位方向に延び、クリップを遠位端近傍に有する脊柱状部をさらに含む。クリップは、第1の当接部に対向するように配置された第2の当接部を有する。第2の当接部は、第1の当接部から、スピンナットをそれらの間に受け入れるように、間隔をおいて配置される。医療用物品が本体部材の中をいずれかの縦方向に摺動する場合、第1の当接部と第2の当接部とが、医療用物品の動きを妨げる。保持器は、保持器の下側にアクセス用開口部の側まで配置された少なくとも1つの支持面をさらに含む。
本発明の別の態様は、医療用物品と、2枚のアンカーパッドとを含む医療用ライン固定システムである。各アンカーパッドは、患者の表皮層に貼付するように構成された下部粘着面を含む。本システムは、本体部材を有する保持器をさらに含む。本体部材は、チャネル軸線周りに貫通させて形成したチャネルを有する。チャネルは、医療用物品の少なくとも一部分を保持するように構成され、医療用物品の部分をチャネルに少なくとも入れ得るように、本体部材の下側に配置された縦方向アクセス用開口部を有する。保持器は、チャネル軸線に平行に延び、当接部を遠位端に有する脊柱状部をさらに含む。当接部は、チャネル軸線に概ね平行に延び、医療用物品の縦方向への動きを妨げるように構成される。本システムは、2つの支持部をさらに含み、当該支持部は、保持器の下側に、チャネル軸線を挟んで対向したアクセス用開口部の両側に配置され、それぞれ2枚のアンカーパッドの片方に取り付けられる。
本発明の別の態様は、スピンナットを有する医療用物品を患者に固定する保持器である。保持器は、2枚のアンカーパッドを含み、各アンカーパッドは、患者の表皮層に貼付するための下部粘着面と、2枚のアンカーパッドに取り付けられる2つの支持部とをそれぞれ含む。保持器は、2つの支持部を連結し下向きの内面を有する、湾曲した肋骨状部を、さらに含む。内面は、断面が切頭形状であり、医療用物品の少なくとも一部分をスナップ嵌合式に受け入れて、医療用物品を保持器内に固定すると、医療用物品の、少なくとも下向きの横断方向の動きを妨げるように構成される。肋骨状部は、肋骨状部の近位側に配置された第1の当接部を有する。保持器は、縦方向アクセス用開口部をさらに含み、当該縦方向アクセス用開口部は、湾曲した肋骨状部の下側に配置されて、医療用物品の部分を2つの支持部同士の間から肋骨状部の内面に少なくとも入れ得る。保持器は、肋骨状部から近位方向に延び、クリップ端部を有する脊柱状部をさらに含む。クリップ端部は、第1の当接部から間隔をおいて配置された第2の当接部を有し、第1の当接部と第2の当接部との間の距離は、スピンナットの幅に概ね対応する。
以下の説明および添付の図面は、好ましい実施形態を説明し図示するものであって、固定システムが本発明の種々の態様および特徴を含むように取り得るいくつかの構成を実施するように作成している。ここに示す実施形態では、カテーテルハブへの連結用のスピンナットを有するコネクタ取付具の例示的な例とともに使用中のものを示している。これに関連する固定器具の図は、ここに開示する、本発明の態様および特徴を、特定の実施形態に、またはここに示すコネクタのみを用いた使用法に限定するものではない。ここに開示する、本発明の態様および特徴が、固定システムの特定のいかなる実施形態にも限定されず、また、固定システムは、ここに記載の本発明の態様および特徴の1つまたはそれ以上を含んでおり、種々の医療用物品とともに使用されるように設計し得ることを、当業者は理解するだろう。
固定システムのこれらの構成要素の説明の助けとなるように、以下の座標用語を使用する(図1を参照)。「縦方向軸線」は、コネクタ取付具の一部分、または固定システムにより保持される他の医療用物品と一般に平行であり、かつ、保持器のチャネルの軸線と平行であって、当該チャネルの中を、医療用物品が延びる。「横方向軸線」は、縦方向軸線に垂直である。「横断方向軸線」は、縦方向軸線と横方向軸線とに垂直に延びる。さらに、本明細書で使用するように、「縦方向」とは、縦方向軸線に実質的に平行な方向のことを指し、「横方向」とは、横方向軸線に実質的に平行な方向のことを指し、「横断方向」とは、横断方向軸線に実質的に平行な方向のことを指す。本明細書で使用する「軸方向の」という用語は、チャネルまたはコネクタ取付具の軸線のことを指すので、本明細書で使用する「縦方向」という用語と実質的に同じ意味である。さらに、「近位」および「遠位」という用語は、本固定システムを説明することに用いており、例示的応用の説明(すなわち、例示的な使用応用例)では常用している。よって、近位および遠位は、患者の身体の中心に関して使用されている。「上」、「下」、「上部」、「底部」、「下側」、「上側」などの用語は、本固定システムを説明するために使用されており、ここに示す実施形態の向きに関して使用されている。例えば、「上側」という用語は、チャネルの軸線を通る横方向軸線の上方に位置する、保持器の部分を説明するために使用されている。「下側」という用語は、チャネルの軸線を通る横方向軸線の下に位置する、保持器の部分を説明するために使用されている。ここで、固定システムの、ここに述べる実施形態に共通する特徴のいくつかを簡単に説明する。ここに示す実施形態では、固定器具の矢印は、挿入部位に向けた方向(すなわち、近位方向)を向いている。
本発明の好ましい実施形態は、医療用物品を患者に固定するための医療用ライン固定システムを提供することが好ましい。医療用物品は、長い本体を有することが好ましい。長い本体は、保持器内に配置されると、保持器と協働して、縦方向、横方向、および横断方向への医療用物品の動きを阻止する。
後述の各実施形態では、保持器は、1つまたはそれ以上の湾曲した肋骨状部の形状の本体を有する。各肋骨状部は、内側に医療用物品の一部分を受け入れる。肋骨状部の内側には、保持器の下側に配置された縦方向のアクセス用開口部がある。このアクセス用開口部によって、医療用物品の出し入れが可能になる。医療用物品は、このアクセス用開口部を通って保持器の下側から組み込みまたは取り外し得る。このような構成によって、医療従事者が、保持器を患者の皮膚に固着する前に、医療用物品の少なくとも一部分を保持器と位置合わせし得る。このように、肋骨状部の内側は、医療用物品の一部分を保持する。
保持器は、医療用物品の少なくとも1つの接触箇所または面と協働する少なくとも1つの当接部(好ましくは当接面)を含む。保持器の1つまたはそれ以上の当接部は、縦方向軸線に概ね垂直に延び、例えば、ただし面に限定はしないが、クリップのスロット、隆線部、隆起部、リップからなる壁、または同様の構造であり得る。当接部は、保持器の中を前記医療用物品が縦方向に動くことを妨げるように、医療用物品の1つまたはそれ以上の接触箇所または面と協働する。
複数の当接部の少なくとも1つの当接部は、本体部材から近位方向に延びる脊柱状部の端に配置される。脊柱状部は、隆線部またはリップを有するクリップを含み、当該隆線部またはリップが、医療用物品の径方向に延びる部材またはスピンナットの少なくとも一部分に対して作用する。このように、医療用物品は、一旦スピンナットが保持器のクリップと接触または当接すると、近位への動き(すなわち、患者の方への動き)が制限されることになる。クリップの構造は、保持器本体と一体型でもよくまたは非一体型でもよい。保持器は、クリップを保持器本体に結合する相互係合構造をさらに含み得る。
保持器からの医療用物品の出し入れは、クリップを操作することにより促進され得る。例えば、医療従事者は、チャネルを有する医療用物品の出し入れが容易になるように、脊柱状部を医療用物品から離れるように撓ませまたは曲げ得る。例えば、近位に配置されたスピンナットの形態の、径方向に延びる部材を有する医療用物品は、一旦、クリップがスピンナットと干渉しないように医療従事者が脊柱状部を十分に撓ませると、縦方向軸に沿って肋骨状部の内外に摺動させ得る。
保持器は、保持された医療用物品の遠位への動きをさらに妨げる。スピンナットの遠位側の接触面は、肋骨状部の近位端の形態をした当接面に当接して、遠位への動きすなわち、患者から離れる動き)を妨げ得る。いくつかの実施形態では、スピンナットの段状部分が接触面を形成する。スピンナットの段状部分は、スピンナットの遠位端と近位端との間に配置し得る。いくつかの実施形態では、スピンナットの段状部分を、スピンナットの遠位側の接触面と組み合わせることによって、保持された医療用物品の遠位および近位への動きを妨げる。
後述の各実施形態の保持器は、少なくとも1つの支持部をさらに含み、当該支持部は、アクセス用開口部より低い位置において、保持器の下側に配置されることが、好ましい。この構造によって、保持器は、医療用物品の保持された部分が肋骨状部の内部に配置されると、保持された部分を患者の皮膚から離して保持して、皮膚がすりむきまたは傷つくことを回避するようにできる。ここに示す実施形態の各実施形態における支持部は、左の装着用ウィングおよび右の装着用ウィングを含み、当該装着用ウィングは、本体部材と一体型にすることができ、右のアンカーパッドと左のアンカーパッドとに取り付けられる。左のアンカーパッドおよび右のアンカーパッドの下側の面が、患者の皮膚に貼付される。
保持器と(複数の)アンカーパッドとはまた、皮膚と保持器との接触、および皮膚と、医療用物品の保持された部分との接触を妨げるために、他の構造にしてもよい。例えば、アンカーパッドは、厚くしてよく、この場合、装着用ウィングを保持器本体の上の方に配置し得る。
実施形態を完全に理解しやすくなるように、詳細な説明の残りの部分で、図面を参照して、固定システムを説明する。当該図面では、複数の実施形態の間において同様の要素は、以下の説明を通して同様の番号で指し示す。
図1は、本発明の実施形態によって構成された固定器具100の斜視図である。図1に示すように、ここに示す固定器具100は、主要な3つの構成要素である、2枚のアンカーパッド110(a)、110(b)と、保持器120とを含む。ここに示す保持器120は、左の足形/装着用ウィング210(a)と、右の足形/装着用ウィング210(b)とを含む。各装着用ウィングは、アンカーパッド110(a)、110(b)の一方にそれぞれ配置される。装着用ウィング210(a)、210(b)は、保持器120の中心から遠ざかって横方向に延びる。
上述のように、固定器具100は、1つまたはそれ以上の医療用物品も含むカテーテル法または固定システムの構成要素、例えば、コネクタ取付具、カテーテル、ハブ、カテーテルアダプタ、流体供給ライン、またはアンカーパッドおよび保持器による固定に適切な他の物品を形成し得る。保持器120の開口部を医療用物品と位置合わせする。医療用物品を、アンカーパッド110(a)とアンカーパッド110(b)との間に、開口部を通って、保持器120内に挿入する。次に、アンカーパッド110(a)、110(b)を、一般にパッドの底面に粘着剤を配置することにより、患者の皮膚に固定する。このように、保持器120で医療用物品を患者に固定する。したがって、保持器は、少なくとも医療用物品の保持された部分の横および横断方向の動きを、妨げないとしても、抑制する。固定器具100の別の特徴では、医療用物品の保持された部分の縦方向の動きが、妨げられないとしても、抑制され得る。ここに示す実施形態は、図5に関連して説明するコネクタ取付具とともに使用することが、好ましい。アンカーパッドおよび保持器の実施形態を以下にさらに詳細に述べる。
アンカーパッド
図1に、アンカーパッド110(b)、110(a)を、固定器具100の一部分として示す。各アンカーパッド110(a)、110(b)の全体の構成は、各アンカーパッドの角に波形縁領域112を配置した概ね四角形の形状を含む。波形縁の構成によって、固定器具100と、患者の皮膚上のカテーテル挿入部位との位置合わせのプロセスが容易になる。アンカーパッドの形状は、図1には一つしか示していないが、種々の形状を用い得ることを、当業者は理解するだろう。
各アンカーパッド110は、上部プラスチック、紙またはフォーム層(例えば、独立気泡ポリウレタンフォーム)と、下部粘着層とを有する積層構造を含むことが望ましい。下部粘着層は、アンカーパッドの下面160を構成する。下面160は、医療用粘着剤であることが望ましく、特定の応用によって、発汗性があるかまたは非発汗性である場合がある。粘着層を有するこのようなフォームは、オハイオ州ペインスヴィルのAvery Dennisonから市販品を入手できる。図示していないが、アンカーパッド110(a)、110(b)は、アンカーパッドを患者の皮膚にさらによく固定するために、粘着層に加えて縫合孔を含む場合がある。
他の種々の変形では、アンカーパッドを患者の皮膚に取り付けるためのアンカーパッド110(a)、110(b)に、ハイドロコロイド粘着剤または酸化亜鉛を使用した粘着剤を使用し得ることが好ましい。ハイドロコロイド粘着剤または酸化亜鉛を使用した粘着剤は、単独で、または別の医療用粘着剤と組み合わせて(例えば、Avery Dennisonから入手可能な粘着剤と組み合わせて)、使用し得る。ハイドロコロイド粘着剤または酸化亜鉛を使用した粘着剤は、剥離する際に、患者の皮膚を傷めにくい。これによって、新生児、および膠原病(collagen deficiency)または他の皮膚病にかかった者など、皮膚が敏感または弱い患者には、特に重要な場合がある。
別の変形では、アンカーパッド110(a)と、アンカーパッド110(b)とは、上部織成・編成層を有する積層構造と、下部粘着層を有する積層構造とを、それぞれ含む。上部層は、ポリエステルまたは他の適切なポリマーすなわち繊維原料にし得る。特定の一つの適切な原料が、「トリコット(Tricot)」という名称の市販品をTycoから入手可能な編成ポリエステルである。下部粘着層は、アンカーパッドの下面160を構成する。下面は、医療用粘着剤であることが望ましく、特定の応用によって、発汗性または非発汗性の場合がある。
上部フォーム層の表面が、アンカーパッド110(a)、110(b)の上面170を構成する。上面170は、低電荷でフォームをコロナ処理することにより粗面にし得る。上面を粗面化または多孔化することによって、装着用ウィング210とアンカーパッド110との間の粘着接合(後述)の質を改善し得る。さらに別の変形では、可撓性のあるアンカーパッドが、粗面化された上部フォーム面の代わりに、上部の、紙または他の織成・編成または非織成・編成の布、あるいはプラスチックの層を含み得る。
図1に示すように、剥離し得る紙またはプラスチック剥離ライナー180が、使用前に粘着下面160を覆うことが望ましい。ライナー180は、裂けにくいことが好ましく、患者の皮膚にパッドを貼付し易くなるように、複数の断片に分割されていることが望ましい。
ライナー180は、プルタブ190を画定するように折り重ねられた部分を含む。プルタブ190は、使用前に、紙またはプラスチックの剥離ライナー180を粘着性のある下面160から剥離するために用い得る。医療従事者は、プルタブ190を把持し引っ張って、ライナー180を下面160から引き離すように、プルタブ190を使用する。プルタブ190は、粘着層からライナーを引き離すために、医療従事者がライナーの角の縁または他の部分を摘むいかなる要件も満たす。
当然ながら、プルタブ190は、種々の構成に設計し得る。例えば、プルタブ190をアンカーパッド110の中心線に沿って配置してよいし、あるいは、アンカーパッド110を患者の皮膚の特定の部位に貼付し易くするために、プルタブをアンカーパッドのいかなるラインに沿っても配置してよい。例えば、関節のような、患者の皮膚の急に湾曲する領域では、プルタブ190を、アンカーパッド110の、中心線に沿って位置合わせするのではなく、横方向の両端部の一方の端部に向けて位置合わせする必要がある場合がある。図1に示す実施形態では、プルタブ190は、アンカーパッド110(a)、110(b)の底面から、外側のライン195に沿って、延びる。
プルタブ190を形成する折り重ね部分は、アンカーパッド110(a)、110(b)の内側(中央)の縁においてではなく、各アンカーパッド110(a)、110(b)の内側の縁を越えたところで横方向に折り重ねられることが、好ましい。よって、剥離ライナー180の折り重ね部分同士の間隔は、アンカーパッド110(a)、110(b)の内側の縁同士の間隔よりも狭い。剥離ライナーの一部分をアンカーパッドの内側の縁を越えて突出させることによって、保持器をアンカーパッドに取り付けるために使用するいかなる粘着剤と折り重ね部分との接触も起こしにくくしながら、このような粘着剤を広げ得る領域が得られる。折り重ね部分に裂け目が生じることがよくあり、このような裂け目に粘着剤が存在すると、剥離ライナーを対応のアンカーパッド110(a)、110(b)から剥離させる際の剥離ライナーの範囲が限定されて、剥離ライナーの剥離が不完全になる場合がある。
その上、各剥離ライナーの遠位側は、医療用物品(例えば、カテーテルハブおよび/またはコネクタ取付具)の上方において保持器を位置合わせする際に医療従事者に見える「視認窓」を広くするように、切り取られている。その結果得られる輪郭は、剥離ライナーの内側の縁から概ね直角に作り出され、対応のアンカーパッド110(a)、110(b)が隣接する領域の形状と概ね適合する形状に移行することが好ましい。このように輪郭を最初から直角に切り取っておくことによって、剥離ライナーを保持器120から横方向に適切に引っ張ったときに、剥離ライナーが引き裂かれる場合が少なくなる。
保持器
図2〜図4に関連して、保持器120の一実施形態を説明する。図2は、縦方向、横方向および横断方向へのコネクタ取付具の動きを阻止する保持器120の上面図である。図3は、図2の保持器120の正面図であり、本体部材130と、本体部材のいずれかの側から横方向に延びる足形または側方装着用ウィング210(a)、210(b)とを示す。本体部材130は、縦方向軸線に沿って相互に間隔をおいて配置された1つまたはそれ以上の湾曲した肋骨状部280を含む。本体部材130の肋骨状部280は、長さに沿って、医療用物品の保持される部分を安定させるために、縦方向軸線に沿って十分間隔をおいて配置されることが好ましい。あるいは、本体部材130は、医療用物品を安定させるのに十分な幅を縦方向に有する単一の肋骨状部280を含んでもよい。このように、保持される部分の縦方向の長さは、保持器120内において医療用物品を揺動させないのに十分な長さである。また、保持器の本体部材130の横方向の寸法は、医療従事者が容易にかつ無理なく本体部材を把持できるものであることが望ましい。
図3に関して、肋骨状部280または本体部材130の内側の面は、使用時に、患者の皮膚の方を向いて、逆さ中央チャネル140を概ね画定する。チャネル140は、単一の肋骨状部280または複数の肋骨状部280を有する本体部材130により画定され得る。逆さチャネル140は、ここに図示した実施形態では、コネクタ取付具の一部分を受け入れるように、本体部材130の下側を縦方向に延びる。
肋骨状部280の内側の面は、医療用物品の一部分または全長を受け入れることができ、医療用物品のこの部分を収容し好ましくは把持し固定するように構成されるのが一般的である。ここに示す実施形態では、肋骨状部280の内側の面は、断面形状が概ね楕円形である。肋骨状部280の内側の面の外形は、医療用物品の保持される部分の外形によって選択されることが好ましい。例えば、外径が一定の医療用物品の一部分を保持するように構成された保持器120では、肋骨状部280の内側の面は、その長さに沿って一定の半径であることが好ましい。逆に、外側の面にテーパーのついた、医療用物品の一部分を保持するように構成された保持器120では、肋骨状部280は、内側の面にテーパーがつき、半径が縦方向軸線に沿って変化することが好ましい。保持器の肋骨状部280または中央チャネル140の内側の面の別の実施形態は、複数の異なる半径および/またはテーパーのついた領域を含み得る。例えば、図1〜図5に示すように、肋骨状部280またはチャネル140の内側の面は、概ね一定の断面形状である(例えば、管状のコネクタ取付具本体と協働するように概ね一定の直径である)。よって、図1〜図5に示す保持器120の本体部材130は、その長さに沿って概ね一定の外径である医療用物品の一部分を保持するように構成されることが、好ましい。
このように、中央チャネル140の大きさおよび形状は、保持される医療用物品またはその一部分の、例えばコネクタ取付具の大きさおよび形状に適合するようにまたは近づくように選択可能である。中央チャネル140の内側の面の外形を、医療用物品の固定される部分の外側の面に適合させることによって、さらに効果的な固定を行うことができる。さらに、またはその代わりに、効果的な固定は、保持器の1つまたはそれ以上の当接面を医療用物品の1つまたはそれ以上の接触面と係合させることによっても行うことができる。いくつかの実施形態では、保持器の当接面は、スピンナットの遠位端と近位端とに、またはそれらの間に配置される。医療用物品の接触面は、医療用物品を保持器内に配置したときの保持器の当接面に対応する。各当接面は、保持器に対する医療用物品の動きを妨げるために、医療用物品の接触面と協働し得る。例示的な当接面と接触面とを以下に説明する。
肋骨状部280または中央チャネル140の内側の面は、所望の応用によって(例えば、保持器を使用するように設計された、医療用物品の保持される部分の形状によって)、種々の形状に形成し得るが、内側の面は、上述のように、取り付け用の支柱として機能することではなく、コネクタ取付具、カテーテルハブ、または他の医療用物品を安定させることに十分な縦方向の長さ分の間隔をおいて配置されることが、望ましい。すなわち、保持器120は、横方向、縦方向、および横断方向に取付具が動くことを妨げる(すなわち、物品の横揺れ(yaw)、縦揺れ(pitch)および軸方向の動き)を妨げる)のに十分なコネクタ取付具の長さを受け入れる。
図3にもっともはっきり示されるように、保持器120の下側は、アクセスまたは下部開口部150を含む。いくつかの実施形態では、下部開口部150は、概ね医療用物品の形状に適合するように、縦方向軸線に沿って概ね平行な側部を有する。他の実施形態では、下部開口部150は、概ね医療用物品の形状に適合するように概ねテーパーした側部を有する。下部開口部150は、医療用物品を保持器120内に挿入するときに、医療用物品を中央チャネル140内に案内するために、その周縁に沿って外形形成部(例えば、面取り部)を含み得る。
ここに示す保持器120は、肋骨状部280または逆さチャネル140の内側の面の下側に配置された少なくとも1つの保持面165(a)、165(b)をさらに含む。保持面は、保持される医療用物品の少なくとも一部分をチャネル140内に、よって、患者の皮膚から離して保持する。このような支持は、例えば、粘着剤により、医療用物品とある程度スナップ嵌合させ得る逆さチャネルの領域により、保持される医療用物品とある程度スナップ嵌合させ得る逆さチャネルの2つまたはそれ以上の肋骨状部280により、あるいは粘着剤とある領域のスナップ嵌合との組み合わせにより、得られる。粘着剤は、医療用物品と接触する、保持器120の1つまたはそれ以上の面に塗布し得る。例えば、粘着剤は、肋骨状部280の内側の面に、または接合部に塗布し得る。
図3にもっともはっきり示されるように、保持器120の本実施形態は、保持面165(a)、165(b)の複数の対を含む。各対の対応の保持面165(a)、165(b)は、アクセス用開口部150の相互に対向した側にある。本実施形態では、保持面165(a)は、中央チャネル140を画定する面の一部分であり、中央チャネル140の下側に配置される。保持面165(a)は、中心軸線の一方の側に配置される。他方の保持面165(b)は、中央チャネル140を画定する面の一部分であり、中央チャネル140の下側に配置される。保持面165(b)は、中心軸線の、保持面165(a)と対向した側にさらに配置される。一旦、医療用物品を中央チャネル140内に配置すると、保持面165(a)、165(b)は、それぞれ、物品の保持される部分の一部分をチャネル140内に保持する。複数の保持面を図3に示したが、どちらの保持面165(a)、(b)も、本保持器の変形において、個々に使用することができ、医療用物品をチャネル140内になお支持する。
圧力は、ここに示す実施形態では、医療用物品を保持器120内に保持する保持面165により提供され得る。保持面165は、保持器120と医療用物品とをある程度スナップ嵌合させ得る。スナップ嵌合の程度は、1つまたはそれ以上の肋骨状部280または中央チャネル140の内側を180°よりも大きい円弧に延ばすことにより、高くなる。図3に最もはっきり示されているように、一実施形態では、円弧は、医療用物品の保持される部分をさらに堅固に支持するために、180度を越えて延びる。ここに示す実施形態では、中央チャネル140の壁は、約270°の円弧を延びる。このような円弧の長さは、本体部材130の中央チャネル140と、医療用物品の固定される部分とをスナップ嵌合式に固定させ得る。このように、医療従事者が器具100を患者に貼付している間に、医療用物品がずれる心配もなく、医療用物品は、固定器具100を患者に貼付する前に所定の位置に配置され得る。さらに、スナップ嵌合連結することによる解除可能な係合によって、医療用物品の保持された部分を保持器120から容易に取り外し得る。
保持器120は、(少なくともフォームまたはテープと比較して)通常剛性のある構造体を含む場合があり、本体部材130と装着用ウィング210(a)、210(b)とにより主に画定される。本体部材130は、本体部材130から近位方向に延びる脊柱状部145を、さらに含む。しかしながら、本体部材130は、部分的にその構造から、また本体部材130を形成するのに使用される材料から、本質的にいくらか可撓性があることが好ましい。適切な剛性があるが可撓性もある材料には、例えば、限定はしないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、ナイロン、オレフィン、アクリル、ポリエステル、ならびに成形可能なシリコン、熱可塑性ウレタン、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂および同様のものなどの、プラスチック、ポリマー、または合成物がある。しかしながら、他の材料も利用し得る。
1〜図5に示す実施形態では、脊柱状部145を含む本体部材130と、装着用ウィング210(a)、210(b)とは、一体型の保持器を構成するように一体的に形成される。これは、当業者に周知の種々の方法のどの方法でも行い得る。例えば、保持器全体は、製造コストを減少させるために射出成形し得る。ここに図示した保持器120は、ポリエチレンまたはポリプロピレン材料を使用して射出成形により形成することが好ましい。しかしながら、保持器は、非一体型の本体部材130、脊柱状部145、および/または装着用ウィング210(a)、210(b)を含む場合がある。このように、本体部材と、脊柱状部と、装着用ウィングの一方または両方とが、別々に形成され、それから結合される。さらに、本体部材130と、脊柱状部145と、装着用ウィングとは、他の形態でもよく、相互に他の向きにしてもよい。例えば、脊柱状部145は、保持される医療用物品の出し入れを容易にするために、脊柱状部145の、径方向への移動を可能にするように、剛性はあるがいくらかは可撓性のあるプラスチックから形成し得る。本体部材130もまた、設置中に、保持器120とコネクタ取付具または他の医療用物品との位置合わせを行いやすくするために、透き通ったものにするすなわち透明にすることができる。
各装着用ウィング210(a)、210(b)は、その下側の周縁の一部分に接着剤ダムを含むことが好ましい。接着剤ダムは、各装着用ウィングの内側の縁を越えて接着剤が流れるのを制限する。各装着用ウィング210(a)、210(b)の外側の縁は、接着剤ダムを含まず(図3および図4において最もよく分かる)に、いかなる過剰の接着剤または粘着剤も、製造工程の間に保持器120から横方向に装着用ウィングの下からしみ出るようになっている。
保持器の本体部材130は、図1に示すように、装着用ウィング210(a)、210(b)によってアンカーパッド110の上面170に取り付けられる。本体部材は、シアノアクリレートまたは他の接合材料のような、溶剤型接合接着剤により、パッドの上面に固定されることが望ましい。このような一つの接着剤は、3Mから製品番号4693として市販品を入手可能である。
アンカーパッド110を患者の皮膚に固定すると、医療用物品は、患者に対して横方向にも横断方向にも実質的に動くことを妨げられる。医療用物品の、縦方向への動きは、保持器120上の少なくとも1つの当接面と、医療用物品の接触面または嵌合面とが係合することによって、妨げられる。保持器120上の当接面は、中央チャネル140の軸線に概ね垂直に延びることが好ましい。当接面は、保持器の縦方向軸線に沿って配置され得る。例えば、当接面は、脊柱状部145の遠位側またはクリップ147に、保持器本体130の近位端127または遠位端125に、あるいは保持器の近位端と遠位端との間の、段状部分または半径が変化する場所に、配置され得る。ここに示す実施形態では、脊柱状部145は、保持器120の近位端127を越えて延びる。その上、保持器120上の複数の当接面を、各当接面を同じまたは異なるタイプの当接面にして、使用し得る。他の構成では、脊柱状部145は、装着用脚部210(a)、210(b)の一方または両方から延びる。脊柱状部145を、保持器本体130の近位に位置する装着用脚部210に取り付けると、脊柱状部の縦方向の長さは、脊柱状部を保持器本体130に取り付けたときよりも短くなる。
あるいは、脊柱状部145または当接面は、保持器120の2つの場所に取り付けられ、それらの間にループを形成する。例えば、ループの一方の端部が、一方の装着用脚部210(a)に取り付けられ、ループの他方の端部が、他方の装着用脚部210(b)に取り付けられる。装着用脚部210同士の間に配置されたループの部分は、ループの一部分をスピンナットの近位側に配置することにより、近位方向へのスピンナットの動きを妨げるように、スピンナットの上部の上に輪を描く。
よって、保持器120は、1つまたはそれ以上の当接面を含むことが好ましい。ここに示す実施形態では、保持器は、本体部材130の1つまたはそれ以上の肋骨状部280により形成される複数の当接面をさらに含む。肋骨状部280の形態では、一つの当接面が、肋骨状部の一方の側を形成し、また、別の当接面が、肋骨状部280の他方の側を形成する。肋骨状部280は、装着用ウィング210(a)、210(b)を背筋状部137に連結する。肋骨状部280によって、医療従事者は、保持器120を把持する面をさらに得られる。当接面が複数あることによって、医療器具は、保持器に対して複数の位置に保持され得る。1つまたはそれ以上の肋骨状部280同士の間に配置されるのは、スロット220である。
ここに示す実施形態において縦方向への動きを阻止するために、径方向に延びる単一の部材またはスピンナットの形態の2つの接触面を医療用物品に使用する。チャネル140に組み込まれるコネクタ取付具の場合、スピンナットは、脊柱状部145のクリップ147の遠位側部と、最も近位の肋骨状部280の近位側部127との間を延びて、両方の縦方向への医療用物品の動きを妨げる。これらの2つの、保持器上の当接面と、それらに対応する医療用物品上の接触面とが接触することによって、縦方向への動きが阻止される。
図2に示すように、保持器120は、当接面を形成する少なくとも1つの脊柱状部145を含む。脊柱状部145の近位端は、下向きに湾曲しており、フォーク状のクリップ147を含み、当該クリップ147は、縦方向軸線の両側に径方向に延びる部材にまたがるように適合される。クリップ147は、縦方向軸線周りに、180度未満、例えば、45度から90度を延びる湾曲した円形であることが好ましい。このように湾曲した形状にすることによって、クリップ147が、スピンナットの縁を乗り越えてもカテーテルハブ430の外径には干渉しないようにできる。複数の脊柱状部145を、中央チャネル140の軸線の少なくとも一部分の周りを円周方向に配置し得る。クリップ147の遠位側部は、保持器の近位端127から間隔をおいて、それらの間に、保持される医療用物品のスピンナットを受け入れるように、配置される。
医療用物品の径方向に延びる部分は、スピンナットの形態であることが好ましい。スピンナットの一実施形態を図5に関連して説明する。特に、クリップ147と、最も近位の肋骨状部280または本体部材130の近位端127との間の縦方向の長さを、それらの間に医療用物品のスピンナットを受け入れるのに十分なものにし得ることが望ましい。しかしながら、この距離は、(縦方向に測定した)スピンナットの厚さより若干長くすることができ、また、スピンナットの一方の側部または両側部と、スピンナットが挿入された対応の当接面との間に、間隙を存在させることができる。好ましい形態では、クリップ147と、保持器本体の近位端との間の縦方向の長さは、径方向に延びる部材(例えば、スピンナット)よりも約5千分の1インチ(0.005インチ、0.127mm)長いことが好ましい。このような構成は、医療用物品の保持される部分(例えば、図5のスピンナット)の縦方向の動きを最小限にすることに望ましい場合がある。したがって、保持器120に対して医療用物品をシフトする前には、いかなる当接面と対応の接触面との間にも狭い間隙が存在し得る。しかしながら、一旦、シフトさせると、接触面と当接面とが干渉することによって、それ以上の縦方向への動きは防止される。
複数の脊柱状部145を有する実施形態について、各クリップ147が、縦方向軸線に向かって径方向に同一の広がりを有する必要はないことを、当業者は理解するだろう。さらに、各脊柱状部145の径方向の位置は、中央チャネル140の軸線周りにおいて均等である必要はない。
保持器本体130の方を向いたクリップ147の内側の縁は、径方向に延びる部材を挿入しやすくするために、面取りすることができる(図示せず)。クリップ147の縁を面取りすることによって、クリップ147と保持器本体の近位端127との間の空間内への、径方向に延びる部材の移動が、その空間と径方向に延びる部材の中心との最初の位置合わせが正確でなかったとしても、行いやすくなる。クリップ147に面取りした縁を使用することによって、中央チャネルの軸線との位置合わせを大雑把にしか行わなくても、医療用物品が、保持器120の中央チャネル内に配置され得る。位置合わせのプロセスは、保持器120の一部分を透明にすると、さらに促進される。
図4にもっともはっきり示されるように、脊柱状部145の近位部は、1つまたはそれ以上の溝135を含み、当該溝135は、医療従事者が押さえ付けることができる把持領域を形成する。溝135は、医療従事者の指と、脊柱状部145との摩擦を強める。溝135は、脊柱状部145を指で押し付けやすくして、クリップ147が医療用物品の接触面と係合することを保証する。
脊柱状部145の遠位部は、背筋状部137を含み、当該背筋状部137は、医療従事者が押さえ付け得るフィンガーパッドを形成する。ここに示す実施形態では、背筋状部137の上面は、肋骨状部280の隣接した面の上方に配置されるが、そうしなくてもよい。しかしながら、背筋状部137は、指を保持器120に押し付けやすくするが、処理の間、保持器120の側部が把持されることにより医療の提供が妨げられる。このように側部が把持されることによって、保持器120が圧迫され締め付けられて、保持器120に医療用物品を差し込みにくくなる恐れがある。保持器120を押し下げることによって、この締め付けによる影響は回避される。
図3に示すように、保持器120の基底面230は、前および後ろ側から見ると、凹形に湾曲した形状であり得る。湾曲の程度は、固定器具100の使用法または応用に求められる場所によって異なる場合がある。医療用ラインを挿入するための、固定を必要とする多くの共通の部位は、凹形に湾曲した、手、腕、脚の背側のような、解剖学的領域、接触面などに位置することが、理解されるだろう。保持器120の底を凹形の輪郭にすることによって、保持器は、一旦、アンカーパッド110(a)、110(b)により患者に配置されると、揺動しにくくなる。
図4は、図2の保持器120の側面図である。図4に示すように、中央チャネル140の軸線260は、保持器120の基底面230に対してある角度になっている。医療用物品と患者との角度は、中央チャネル140の軸線260に角度をつけることにより、所望の角度になる。この角度の選択は、保持器のチャネル140の軸線260と、医療用物品が患者の皮膚と接触することになる所望の挿入角度とを位置合わせする目的で、行う。種々の異なる角度を用いることができ、その範囲は、0°から45°、さらに好ましくは、5°から25°である。例えば、コネクタ取付具を静脈カテーテルに固定するためには、患者の皮膚へのカテーテルの挿入角度は、約7°と15°との間であることが望ましい。動脈カテーテルの固定のためには、患者の皮膚へのカテーテルの挿入角度は、約12.5°であることが望ましい。固定の特定の応用例(例えば、動脈カテーテル、静脈カテーテルなどの固定)によって異なるが、チャネル140の軸線260を所望の角度にすることによって、適切なカテーテル挿入角度を維持し得る。
保持器120のいくつかの特徴は、カテーテルコネクタとともに使用するために特に構成可能であったが、このような保持器120が、同様に、他のアダプタまたは医療用ラインとともに使用可能であることを、当業者は理解するだろう。さらに、ここに説明した保持器は、種々のタイプのコネクタハブおよびアダプタとさらに効果的に協働するように変更し得る。
医療用物品
ここで、上述の固定器具の実施形態とともに使用する例示的な医療用物品を、図5に関連して述べる。医療用物品は、単一の医療用物品の場合もあるし、1つまたはそれ以上の医療用物品を組み合わせる場合もある。このような医療用物品は、例えば、限定はしないが、コネクタ取付具、カテーテル、カテーテルハブ、カテーテルアダプタ、流体供給ライン、または他の同様の物品である場合があるし、それらを含み得る。図5は、カテーテルハブ430と、スピンナット330を有するコネクタ取付具300との斜視図である。コネクタ取付具300は、点滴バッグ、血液モニター、または他の流体関連医療装置に連結され得る医療用ライン360の端部に配置されることが好ましい。図2の保持器120は、コネクタ取付具300の一部分を受け入れるように構成されているが、保持器は、カテーテルハブ430とともに使用するための構成にし得る。
コネクタ取付具300は、医療用ライン360の端部に取り付けられる細長い本体320を含む。コネクタ取付具300はまた、その縦方向の長さの少なくとも一部分に沿ってテーパーのついた部分を含み、この領域の端部が、カテーテルハブ430のテーパーのついた円錐形の部分内に嵌るようにできる。コネクタ取付具300のテーパーのついた部分はまた、中央に配置される内腔を含み、この内腔は、医療用ラインの内腔と連通することが、好ましい。
図5において、コネクタ取付具のスピンナット330は、近位の位置においてカテーテルハブ430に固定される。コネクタ取付具300をカテーテルハブ430内に挿入すると、コネクタ取付具の内腔は、カテーテルハブ430の内腔と流体連通する配置になる。これによって、医療用ライン360と患者とが流体連通し得る。
図5において分かるように、コネクタ取付具300は、コネクタ取付具300の細長い本体320の近位端部に配置されたスピンナット330の形態の少なくとも2つの接触面を有する。第2の径方向に延びる要素(図示せず)の形態の追加の接触面を、細長い本体320に配置してもよい。
スピンナット330は、取付具の細長い本体320の周りにおいてコネクタ取付具300に配置される。スピンナット330は、実質的に円筒形の形態であり、コネクタ取付具300に固着されるか、またはコネクタ取付具300上を可動にしてよい。よって、スピンナット330は、コネクタ取付具の軸線周りを回転可能であり、かつ、取付具の細長い本体320の長さに沿って近位および遠位の軸方向に動き得る。スピンナット330はまた、図5に鎖線で示した内側ねじ溝を含む。
なお図5を参照すると、カテーテルハブ430は、ここに示す実施形態では、概ね円錐形で、その長さに沿って大きい半径から小さい半径にテーパーがついた本体を含む。カテーテルハブ430はまた、大きい半径の端部近傍の円錐形本体の外側に外側ねじ山を含み得る。ねじ山は、コネクタ取付具300とカテーテルハブ430とを確実に相互連結するために、コネクタ取付具300のスピンナット330と関連付けて使用可能である。
少なくとも1つの当接面、例えば、脊柱状部145は、スピンナット330が近位方向に動くのを妨げ、また、本体130の近位端127は、スピンナット330が縦方向軸線に沿って遠位方向に動くのを妨げる。よって、保持器120は、少なくともスピンナット330の縦方向への動きを妨げる。上述のように、スピンナット330は、コネクタ取付具320の本体上を自由に動き得る。しかしながら、一旦、スピンナット330をカテーテルアダプタ430に結合し、本体130の近位端127とクリップ147との間に配置すると、保持器120に対するコネクタ取付具300とカテーテルハブ430との縦方向の動きが、妨げられることになる。
操作
ここで、上述の医療用物品を固定器具と結合する例示的なプロセスを、図5に関連して説明する。図1〜図4に示した固定器具の実施形態の使用方法を、静脈内ラインを始動させることに関連して説明する。しかしながら、本固定器具の操作方法および使用法の態様および特徴をこの特定の応用に限定しない。
医療従事者は、既知の方法でIVカテーテルを患者の静脈内に挿入することから処置を開始し、次に、静脈内ラインを、ルアー型連結部を通ってIVカテーテルに取り付けることが好ましい。特に、医療従事者は、コネクタ取付具300のテーパーのついたまたはルアー型の端部をカテーテルハブ430内に挿入し、次にスピンナット330を回転させて、スピンナット330を、カテーテルハブ430の遠位端部に配置されたねじ山に螺合させる。このように作動させることによって、2つの医療用物品の構成要素を、引き合わせ、解放可能に連結する。IVラインを直接カテーテルに連結することによって、カテーテルの中を血液が逆流することが妨げられる。医療従事者は、ここで、固定器具100を使用してコネクタ取付具を患者の所定の位置に固定することが好ましい。しかしながら、この方法のいくつかの変形では、固定器具100は、医療従事者による2つの医療用物品同士の連結が行われる前に、まず医療用物品の一方または両方に(場合によっては患者にも)取り付け得る。
図5は、コネクタ取付具300を保持器120内に挿入して、カテーテルハブ430に固定したコネクタ取付具の斜視図である。コネクタ取付具300を保持器120の下部開口部150に押し込むことにより、コネクタ取付具の細長い本体が、本体部材130の中央チャネル140内に滑り込む。細長い本体320の直径によっては、保持面165により、コネクタ取付具と本体部材130とがスナップ嵌合式に連結され得る。ここに示す実施形態において図示するように、コネクタ取付具の接触面が、1つまたはそれ以上の径方向に延びる部材(例えば、スピンナット330)を形成することが、好ましい。
あるいは、コネクタ取付具を、縦方向軸線に沿って遠位方向に保持器120の中央チャネル140内に挿入する。医療従事者は、脊柱状部145を縦方向軸線から遠ざけるように撓ませて、スピンナット330に、保持器120のクリップ147の傍を通過させ得る。
径方向に延びる部材は、クリップ147と、保持器本体または肋骨状部280の近位端127との間に嵌る。お分かりのように、コネクタ取付具300のスピンナット330は、保持器120のこれらの面同士の間に位置する。さらに、コネクタ取付具300の細長い本体は、概ね肋骨状部280の内側に、または保持器の中央チャネル140内にある。医療従事者により下部開口部150の中に案内されると、コネクタ取付具320の本体は、肋骨状部280の内側に、または保持器120の中央チャネル140内に位置することになる。クリップ147の当接面と、保持器本体の近位端127の当接面とは、コネクタ取付具300とカテーテルハブ430とが、保持器120の中央チャネル140の中を縦方向に移入することを妨げることになる。
スピンナット330のような、コネクタ取付具300の一部分は、保持器120の中央チャネル140の径方向の大きさよりも大きいので、スピンナット330は、接触面として機能して、保持器の中央チャネル140の中における一つの軸方向への動きを妨げる。
保持器の上部を、スピンナット330と保持器の近位端127および脊柱状部145との相互係合と組み合わせることによって、医療用ラインの保持された部分が、3次元に、縦方向、横方向、および横断方向に動くことが阻止される。
一旦、コネクタ取付具300または他の医療用物品を保持器120の下部開口部150に入れると、アンカーパッド110(a)、110(b)が、患者に固定される。保持器の中央チャネル140は、医療用物品の180度を越える円弧の長さを囲む。これによって、保持器120に対する医療用物品の横断方向または横方向へのいかなる動きも妨げられる。コネクタ取付具の保持器内への挿入は、ハブをコネクタに取り付ける前または後いずれに行ってもよい。
医療従事者は、まず、プルタブ190を把持し、アンカーパッド110のライナー180を下面160から引き剥がして、剥離ライナー180の一部分をアンカーパッド110から剥離し得る。これによって、アンカーパッドの粘着層が露出し、当該粘着層を、医療従事者がコネクタ取付具300または他の医療用物品を固定しようとする部位の近傍の患者の皮膚に当て得る。第1のアンカーパッドの横方向に位置する第2のアンカーパッドの粘着層も、同様に露出させ得る。次に、第1および第2のアンカーパッドの剥離ライナー180の残りの部分を、剥離し、アンカーパッドを患者の皮膚に完全に付着させる。一変形として、一方のアンカーパッドの剥離ライナーを引き剥がし、当該アンカーパッドを患者に完全に付着させてから、第2のアンカーパッドを患者に付着させてよい。
図1〜図5に示した固定器具の実施形態の上記の説明から理解されるように、固定器具100は、スピンナット330の少なくとも1つの、好ましくは2つの接触面との相互作用によって、コネクタ取付具300の保持された部分の縦方向の動きを阻止し、当該スピンナット330は、ここに示す実施形態では径方向に延びる部材を構成する。縦方向の動きを阻止するこの方法はまた、コネクタ取付具300の他のタイプの径方向に延びる部材または接触部(例えば、接触面)、あるいは他の医療用物品またはその構成要素とともに使用し得る。例えば、脊柱状部145は、スピンナット330の近位側に配置されるカテーテルハブ上のタブ、スプライン(例えば、縦方向に延びるスプライン)またはカラーを捕捉するように、構成し得る。さらに、保持器は、(複数の)医療用物品の2つの接触部を捕捉するだけでなく、(複数の)医療用物品の1つまたはそれ以上の径方向に延びる部材を受け入れるようにも構成し得る。
スピンナット330およびコネクタ取付具は、別々に、または一体型部材として製造し得る。保持器120の内側の面の外形が実質的にコネクタ取付具の外径よりも大きい場合、環状部材をコネクタ取付具の周りに設置して、環状部材の外径と保持器の内側の面とに一種のスナップ嵌合をさせるようにできる。
1つまたはそれ以上の当接面またはスナップ嵌合式の係合の上に、またはそれらの代わりに、ここに示す実施形態の全てにおける中央チャネル140の少なくとも一部分は、縦方向の動きを制限または抑止するように、粘着剤(例えば、好ましくは保持器のチャネル内に取付具を解放可能に保持する粘着剤)で、少なくとも一部分が被覆され得る。あるいは、医療用物品に、粘着部分を含ませて、医療用物品をチャネル内にかつ/または保持器に対して保持するようにできる。
あるいは、細長い本体またはコネクタ300は、外径を変化させるかまたは外側の面にテーパーをつけた1つまたはそれ以上の接触面を組み込む場合がある。テーパーをつけた外側の面と係合するように、チャネル140は、その長さに沿って適合するテーパーを内側の面につけた1つまたはそれ以上の当接面を含み得る。保持器の中央チャネル140の別の実施形態は、複数の半径および/またはテーパーをつけた複数の領域の形態の、複数の異なる当接面を含み得る。このように、中央チャネル140の大きさ(すなわち、半径、テーパー)は、種々の標準的なコネクタ取付具またはその一部分の大きさと適合するかまたはそれに近づくように選択可能である。中央チャネル140の内側の面の外形を、コネクタ取付具の外側の面と適合させることによって、さらに効果的な固定を行い得る。
図6に、図5に関連して説明した医療用物品とともに使用する保持器600の別の実施形態を示す。図6は、保持器600の斜視図であり、可動な脊柱状部610と対応のラチェット602との構成を示し、当該構成は、脊柱状部610を複数の位置に受け入れ保持するように構成される。保持器600は、縦方向の長さが異なる、または保持器に対する縦方向の位置が異なる医療用物品を収容する。図6に示すように、保持器600の全体の構造は、図2から図5に関連して説明した脊柱状部145および本体部材130が、図6では、相互に摺動式に係合する別個の部材である点以外は、図2から図5に関連して説明した保持器120の構造と同様である。
脊柱状部610は、保持器600に摺動式に装着され、コネクタ取付具300を保持器600に掛け金式に留める。脊柱状部610は、第1の相互係合構造を含み、当該第1の相互係合構造は、脊柱状部610が本体部材130に対して一方向にのみ動き得るように、ラチェット602の第2の相互係合構造と協働する。図6に示す実施形態では、脊柱状部610は、遠位方向に動く。
脊柱状部610は摺動可能であるので、保持器600は、保持器内において、径方向に延びる部材の縦方向の長さの変化に順応し、かつ/またはコネクタ取付具の軸方向の位置の変化に順応する。脊柱状部610は、いくらか可撓性のあるフォーク状のクリップ147を有することが好ましく、当該クリップ147は、径方向に延びる部材の近位側に引っ掛けられるので、径方向に延びる部材の直径の変化に順応する。いくつかの実施形態では、クリップ147の形状または湾曲は、アダプタハブ430の本体の外側の面に適合して、アダプタハブ430を安定させる。
脊柱状部610は、概ね平坦な長方形の中央首状部を有する。脊柱状部610の近位端は、自由であり、径方向に延びる部材の外側の面より下に延びる。脊柱状部610の近位端は、脊柱状部610のつめ612の部分からのカンチレバー式に支持される。
ラチェット要素602は、本体部材130の径方向外側の上面に配置され、中央チャネル140の軸線と概ね平行に延びそこから間隔をおいて配置される。ラチェット要素602は、装着用ウィング210(a)と装着用ウィング210(b)との間の場所において本体部材130に連結される。本体部材130とラチェット要素602とは、1つの部品として形成されることが好ましい。脊柱状部610は、このチャネル状のラチェット要素602に摺動式に装着される。
脊柱状部610とラチェット要素602とは、手作業で選択された位置に脊柱状部610を維持するための側方の縁に、相互係合するラチェット歯604または相互係合するつめ612の少なくとも1つの列を含む。ラチェット歯604は、ラチェット要素602の内側側部のまたは横の平坦な面に形成され、縦方向軸線に向かって径方向に延びる各歯と、縦方向に位置合わせが行われる。本発明の好ましい形態では、ラチェット歯604は、チャネル状のラチェット要素602の側壁の一部分のみに形成される。相互係合するつめ612は、脊柱状部610の側部の一部分に弾性を伴って形成され、チャネル状のラチェット要素602の側壁と平行になるように位置合わせが行われる。相互係合するつめ612を、ラチェット要素602の歯と協働させて、脊柱状部610のフォーク状のクリップ147または近位端の位置を手作業で固定する。
脊柱状部610とラチェット要素602とは、相互係合する舌状部508の部分と、対応の(複数の)溝606とをそれぞれさらに含む。好ましい形態では、溝606は、チャネル状のラチェット要素602の側壁の複数の部分に形成され、当該側壁の複数の部分は、歯604より下に、かつチャネル状のラチェット要素602の底面よりも上に位置する。舌状部608が、脊柱状部610の下部に沿って形成され、つめ612に平行に延びる。舌状部608の少なくとも一部分は、つめ612の鋸歯状の外側周縁の少なくとも一部分を越えて横方向に延びる。舌状部608と溝606とは、歯604の対向する列同士の間につめ612を案内するように協働し、さらに、舌状部608が溝606内に着座すると、本体部材130に対する脊柱状部610の横断方向の動きを制限する。したがって、歯604とつめ612との係合と、舌状部608と溝606との係合とを組み合わせることによって、本体部材130に対する、横断方向、横方向、および近位の縦方向への脊柱状部610の動きが妨げられる。
あるいは、つめ612と歯604、舌状部608と溝606との場所を逆にする。このような構成では、つめ612および歯604は、舌状部608および溝606より下に配置する。
その代わりに、歯604の両方の列を、縦方向軸線に平行な軸線周りに相互に向けて若干回転させて、側壁が縦方向軸線から離れて径方向に収束した、チャネル状のラチェット要素602を形成する。つめ612の側部には、脊柱状部610をラチェット要素602内に挿入すると、歯604と位置が合うように、相互に向けて角度をつける。歯604およびつめ612の壁に角度をつけることによって、歯604とつめ612とが係合して、舌状部608および溝606の構成がなくても、本体部材130に対する、横断方向、横方向、および近位の縦方向への脊柱状部610の動きが妨げられる。
通常の医療用物品は寸法が種々あるので、脊柱状部610を、種々のサイズに適応するが保持器600に対して医療用物品を確実に保持するように、調節可能であることが望ましい。脊柱状部610は、ラチェット要素602に沿って容易に遠位に動かし得る。ラチェット歯604は、近位への動きを妨げ、脊柱状部610を手作業で選択した位置に保持するように、クリップつめ612と協働する。
脊柱状部610は、剛性があるが、いくらか可撓性もあるプラスチックからなることが好ましい。よって、つめ612とラチェット歯604とは、ラチェット歯604と係合するとつめ612を固定するように、比較的剛性があるが、クリップ147は、本体部材130の周りをいくらか枢動し得る。クリップ147の枢動しやすさは、脊柱状部610の首状部分の断面積を、つめ612の遠位部分の断面積に対して狭くすることにより、促進される。脊柱状部610を縦方向軸線から遠ざかる径方向に引っ張ることに伴って、クリップ147が、保持された医療用物品から離れることになる。よって、脊柱状部610の前方または近位端を縦方向軸線260から離れる径方向外向きに撓ませると、クリップのフォーク状端部と、保持された医療用物品の径方向に延びる部材との係合が解除され、また、脊柱状部610を保持器600のラチェット要素602内に装着すると、クリップのフォーク状端部と、保持された医療用物品の径方向に延びる部材とが係合され得る。撓ませる力をかけないようにすると、脊柱状部610のフォーク状端部は、内側に、通常の掛け金式に留められる位置に戻り得る。クリップ147は、縦方向軸線に向かって延びる止め部としてさらに機能させることができ、脊柱状部610の遠位方向への動きを制限する。
図2〜図5に関連して説明した実施形態について、コネクタ取付具300(図5を参照)を、開口部150から、本体部材130の中央チャネル140内に挿入する。コネクタ取付具の接触面は、1つまたはそれ以上の径方向に延びる部材(例えば、スピンナット330)を形成することが好ましい。径方向に延びる部材は、クリップ147と接触することにより、保持器120に対して医療用物品が近位の横断方向に動くことを妨げる。
装着用ウィング210(a)、210(b)は、アンカーパッド(図示せず)に装着され、アンカーパッドは、一般に各パッドの底面にある粘着剤により、患者の皮膚に固定される、このように、保持器600は、医療用物品を患者に固定する。
図1〜図5および図6に示した保持器の実施形態によって、単一の径方向に延びる部材またはスピンナットの形態の2つの接触面を有する例示的な医療用物品の少なくとも縦方向への動きが、阻止される。コネクタ取付具を保持器のチャネル140内に組み込むと、径方向に延びる部材またはスピンナットは、脊柱状部145のクリップ147の遠位側と、保持器本体130の近位端127との間を延びることが、好ましい(図5を参照)。クリップ147の遠位側と、保持器本体または肋骨状部280の近位端127とは、それぞれ、当接面を形成する。保持器のこれらの2つの当接面と、医療用物品の対応の接触面とが接触することによって、両方の縦方向への動きが阻止される。図1〜図5および図6に示した実施形態では、保持器本体130の近位端127と、クリップ147の遠位側との間にスピンナットを配置することが好ましい。
図7から図15、図16から図24、および図25から図35は、中央チャネル140を有する保持器の例示的な実施形態をそれぞれ図示し、中央チャネル140は、医療用物品の径方向に延びる部材またはスピンナットの少なくとも一部分を保持器本体130の近位端127と遠位端125との間に受け入れるように構成される。図1〜図5および図6に示した実施形態とは異なって、医療用物品の径方向に延びる部材またはスピンナットの少なくとも一部分は、保持器本体130の遠位端125と、近位端127との間に配置される。
図7から図15、図16から図24、および図25から図35に示す保持器の実施形態は、1つまたはそれ以上の当接面を含み、当該当接面は、保持器本体130の近位端127と遠位端125との間に(図7〜図15、図16〜図24)、または、遠位端125と近位端127との間の領域の外側に(図25〜図35)、配置される。当然ながら、本体130の内側に位置する当接面と外側に位置する当接面とを組み合わせることは、本発明の範囲内である。当接面をいくつか有するものとして保持器の各実施形態を図示したが、当接面は、もっと少なくても、もっと多くてもよい。図7から図15、図16から図24、および図25から図35に関連して説明する保持器の実施形態は、両方向への縦方向の動きを阻止するように少なくとも2つの当接面を含むことが、好ましい。例えば、図7から図15に関連して図示した実施形態では、保持器の近位端と遠位端との間に2つの当接面が配置される。図16から図24に関連して図示した実施形態では、保持器の近位端と遠位端との間に単一の当接面が配置される。図25から図35に関連して図示した実施形態では、保持器の近位端と遠位端との間の領域の外側に2つの当接面が配置される。
単一の当接面を有する保持器には、単一の当接面と組み合わせて両方の縦方向の動きを阻止するように保持を行う追加の特徴を組み込む場合がある。これらの保持を行う追加の特徴には、例えば、保持された医療用器具と接触する保持器の面に配置される粘着材料または高摩擦材料がある。例えば、粘着剤は、中央チャネル140または単一の当接面に配置し得る。
図7から図15に図示する保持器700の実施形態は、少なくとも3つの当接面147、1200、1202を含む。図12および図13にもっともはっきりと示されているように、第1の例示的な当接面147が、クリップの遠位側に配置され、保持される医療用物品1306の接触面1304に対応する。第2の例示的な当接面1200が、保持器700の遠位端125と近位端127との間に配置され、医療用物品の接触面1300に対応する。第3の当接面1202が、保持器700の遠位端125と近位端127との間に配置される。第3の当接面1202は、医療用物品の接触面1302に対応する。
図7から図15に図示するように、保持器700の全体の構造は、保持器700の本体部材130が、保持器本体130の近位端と遠位端との間に配置された当接面1200、1202を含むこと以外は、図1から図5に関連して説明した保持器120の構造と同様である。これらの当接面1200、1202は、図13に示す例示的な医療用物品の接触面1300、1302に対応する。クリップ147の当接面、および保持器の当接面1300、1302の少なくとも一方と、医療用物品の対応の接触面とが接触することによって、両方の縦方向への動きが阻止される。保持器700の当接面は、KIPPのマイクロ設計型(micro design)カテーテル装置とともに使用されることが好ましい。しかしながら、他の保持器の設計の保持器700を使用し得る。
図16から図24に図示する保持器1600の実施形態は、少なくとも2つの当接面147、2100を含む。図21および図22に最もはっきり示されているように、クリップ147の第1の例示的な当接面が、クリップの遠位端に配置され、保持される医療用物品2200の接触面2204に対応する。第2の例示的な当接面2100は、保持器1600の遠位端125と近位端127との間に配置され、医療用物品の接触面2206に対応する。第3の当接面2102が、保持器1600の遠位端125と近位端127との間に配置される。医療用物品は、第3の当接面2102に対応する接触面を含まない。
図16から図24に図示するように、保持器1600の全体の構造は、保持器1600の本体部材130が、保持器本体130の近位端と遠位端との間に配置された当接面2100を含むこと以外は、図1から図5に関連して説明した保持器120の構造と同様である。当接面2100は、図22に示す医療用物品の接触面2206に対応する。クリップ147の第1の当接面と、第2の当接面2100とが、医療用物品の対応の接触面と接触することによって、両方の縦方向への動きが阻止される。保持器1600の当接面は、KIPPのマクロ設計型(macro design)カテーテル装置とともに使用されることが好ましい。しかしながら、他の保持器設計の保持器1600を使用し得る。
図25から図34に示した保持器2500の実施形態は、少なくとも2つの当接面147、3002を含む。図30および図31に最もはっきり示されているように、第1の例示的な当接面が、クリップ147の遠位側に配置され、保持される医療用物品3100の接触面3102に対応する。第2の例示的な当接面3002が、クリップ2800の近位端に配置され、医療用物品の接触面3104に対応する。図25から図34に示すように、保持器2500の全体構造は、保持器2500の本体部材130が、近位方向に延びる第2の脊柱状部2800を含むこと以外は、図1から図5に関連して説明した保持器120の構造と同様である。このように、保持器2500は、本体部材130から近位方向に延びる脊柱状部145、および本体部材130から遠位方向に延びる脊柱状部2800を含む。保持器の第1の当接面147および第2の当接面3002と、医療用物品の対応の接触面とが接触することによって、両方の縦方向への動きが阻止される。保持器2500の当接面は、Abbottのマクロ設計型カテーテル装置とともに使用されることが好ましい。しかしながら、他の保持器設計の保持器2800を使用し得る。
保持器は、面取り部またはアール付きの領域を、保持器の角または縁に含み得る。図30および図35に最もはっきり示されているように、保持器2500は、保持器本体130の肋骨状部280および/または脊柱状部145の近位縁の1つまたはそれ以上の縁に、面取り部3004を含む。脊柱状部145の底面の半径は、医療用物品3100の曲率半径と適合するように選択されることが、好ましい。いくつかの実施形態では、脊柱状部145の底面は、領域3108(図31を参照)の医療用物品の半径と適合する。面取り部3004を、適合させた半径と組み合わせることによって、保持器2500を、取り付け中に、医療用物品3100の外側の面に沿って必要とされるいかなる縦方向にも動かしやすくできる。例えば、医療従事者が、保持器2500を医療用物品3100に取り付けても、当接面147と当接面3002との間の領域と、接触面3102と接触面3104との間に位置する領域との位置が合わなかった場合、保持器本体130を、接触面と当接面との位置が合うまで、医療用物に対して縦方向に摺動させ得る。肋骨状部280および脊柱状部145の近位縁の面取り部3004は、それらの面が、医療用物品の本体のいかなる周縁または段にも接して動かなくなることを防止できる。
面取り部3004がなくても、例示的な医療用物品3100の背筋状部3106(図33を参照)は、医療従事者が保持器2500を医療用物品3100に対して近位の縦方向に摺動しないようにできる。面取り部3004があれば、脊柱状部145の底面の半径が、背筋状部3106上を摺動し、当接面3002が接触面3104と接触するまで、医療用物品の外側の面に沿って摺動し続ける。当接面3002が接触面3104と接触する前に、脊柱状部145は、接触面3102に嵌っていることが、好ましい。このように、保持器2500の反対または遠位方向への動きは、接触面3102とクリップ147の当接面とが接触することにより、妨げられる。
よって、上述の固定器具および技術の種々の実施形態は、医療用物品を患者の皮膚に安全にかつ解放可能に固定し得るいくつかの方法を提供する。さらに、ここに記載の技術は、種々の医療用ラインおよび医療処置とともに使用するために広く応用できる。
当然ながら、必ずしも全てのこのような目的または利点が、ここに記載のシステムを用いた特定のいかなる実施形態によっても達成されるまたは得られるとは限らないことが理解される。したがって、例えば、本システムを、ここに教示または示唆した他の目的または利点を必ずしも達成または得ることなく、ここに教示の一つの利点または利点群を得るかまたは最適化する方法で発展させ得ることを、当業者は理解するだろう。
さらに、異なる実施形態から種々の特徴を相互に置き換え得ることを、当業者は理解するだろう。いくつかの実施形態および例に関連してこれらの技術およびシステムを開示してきたが、これらの技術およびシステムが、ここに特に開示した実施形態を超えて、他の実施形態および/または使用法、ならびに明らかな変更およびそれらの均等物に及び得ることを、当業者は理解するだろう。さらに、ここに記載の本発明の種々の態様および特徴を、別々に、組み合わせて、または相互に置き換えて、実施可能であることと、特徴および態様の種々の組み合わせおよび一部分の組み合わせを行うことができ、それでもなお、本発明の範囲内であることと、が理解される。よって、ここ開示したシステムの範囲は、上述の、開示された特定の実施形態により限定されないものと解釈される。
本発明の好ましい実施形態により構成された固定器具の斜視図である。 図1の保持器の上面図である。 図2の保持器の正面図である。 図2の保持器の側面図である。 コネクタ取付具およびカテーテルハブを図1の固定器具に固定した、斜視図である。 縦方向の長さが異なる医療器具を収容するように可動なとげ状突起・ラチェット構成を有する保持器の第2の実施形態の斜視図である。 保持器本体の近位端部と遠位端部との間に当接面が2つ配置された保持器の第3の実施形態の斜視図である。 図7の保持器の上面図である。 図7の保持器の正面図である。 図7の保持器の背面図である。 図7の保持器の側面図である。 保持器の当接面を図示する、図8の12-12線に沿った断面図である。 図12に示した当接面に対応する接触面を含む医療用物品の、簡略化した斜視図である。 図7の保持器に固定した、図13に示した医療用物品の斜視図である。 医療用物品の接触面と保持器の当接面との位置合わせを行った様子を示す、図14の15-15線に沿った断面図である。 保持器本体の近位端と遠位端との間に配置された当接面を有する保持器の第4の実施形態の斜視図である。 図16の保持器の上面図である。 図16の保持器の正面図である。 図16の保持器の背面図である。 図16の保持器の側面図である。 保持器の当接面を示す、図17における21-21線に沿った断面図である。 図21に示した当接面に対応する接触面を含む医療用物品の簡略化した斜視図である。 図16の保持器に固定された、図22に示す医療用物品の斜視図である。 医療用物品の接触面と位置合わせをした、保持器の当接面を示す、図23の24-24線に沿った断面図である。 保持器本体の近位端と遠位端との間の領域の外側に当接面が配置された、保持器の第5の実施形態の斜視図である。 図25の保持器の上面図である。 図25の保持器の正面図である。 図25の保持器の背面図である。 図25の保持器の側面図である。 保持器の当接面を示す、図26の30-30線に沿った断面図である。 図30に示した当接面に対応する接触面を含む医療用物品の簡略化した斜視図である。 図25の保持器に固定した、図31に示した医療用物品の斜視図である。 医療用物品の接触面と位置合わせをした保持器の当接面を示す、図32の33-33線に沿った断面図である。 図25の保持器に固定された、図31に示した医療用物品の第2の斜視図である。 保持器の角または縁の面取り部またはアール付き面を示す、図26の30-30線に沿った斜視・断面図である。

Claims (21)

  1. 遠位向きの接触面と近位向きの接触面とを有する医療用物品と、
    患者の表皮層に取り付けるための下部粘着面をそれぞれ含む2枚のアンカーパッドと、
    保持器と、
    を含む医療用ライン固定システムであって、当該保持器は、
    前記2枚のアンカーパッドに取り付けられる2つの支持部と、
    前記2つの支持部を連結し下向きの内面を有する、湾曲した肋骨状部であって、前記内面の形状は、前記医療用物品の少なくとも一部分を保持し、前記医療用物品を前記保持器内に固定すると、少なくとも前記医療用物品の下向き横断方向の動きを妨げるような形状であり、前記肋骨状部は、第1の当接部を有し、当該第1の当接部は、前記肋骨状部の近位側に配置され、前記医療用物品の遠位向きの接触面と接触して、前記医療用物品が前記肋骨状部の内面の中を通って遠位の縦方向に摺動する場合に、医療用物品が遠位の縦方向に動くことを妨げる、肋骨状部と、
    前記医療用物品の部分を前記2つの支持部同士の間から前記肋骨状部の内面内に少なくとも入れ得るように、前記湾曲した肋骨状部の下側に配置された、縦方向のアクセス用開口部と、
    前記肋骨状部から近位方向に延び、前記肋骨状部から間隔をおいて配置されたクリップを有する脊柱状部であって、前記クリップは、第2の当接部を有し、当該第2の当接部は、前記クリップの遠位側に配置され、前記医療用物品の近位向きの接触面と接触して、前記医療用物品が前記肋骨状部の内面の中を通って近位の縦方向に摺動する場合、前記医療用物品の近位への動きを妨げる、脊柱状部と、
    を含む医療用ライン固定システム。
  2. 前記肋骨状部の内側の面の少なくとも一部分は、前記医療用物品の保持された部分と接触し固定するための粘着剤で覆われる請求項1に記載の医療用ライン固定システム。
  3. 前記粘着剤は、前記縦方向アクセス用開口部の両側に配置される請求項2に記載の医療用ライン固定システム。
  4. 前記2つの支持部を連結する第2の湾曲した肋骨状部をさらに含み、前記第2の肋骨状部は、前記医療用物品の少なくとも一部分を保持する形状の内側の面を有する請求項1に記載の医療用ライン固定システム。
  5. 前記第2の湾曲した肋骨状部は、前記脊柱状部に連結され、前記第1の肋骨状部の遠位側に配置される請求項4に記載の医療用ライン固定システム。
  6. 前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離は調節可能である請求項1に記載の医療用ライン固定システム。
  7. スピンナットを有する医療用物品と、
    保持器と、
    を含む医療用ライン固定システムであって、前記保持器は、
    チャネルが中に形成された本体部材であって、前記チャネルは、内側の面と、前記医療用物品の部分を前記チャネル内に入れられるように本体部材の下側に配置された縦方向アクセス用開口部とを有する、本体部材と、
    前記本体部材の近位端において前記チャネルの軸線に概ね垂直に延び、少なくとも1つの方向における前記医療用物品の縦方向の動きを妨げるように構成された第1の当接部と、
    前記本体部材から近位方向に延び、クリップを遠位端の近傍に有する脊柱状部であって、前記クリップは、前記第1の当接部に対向するように配置された第2の当接部を有し、前記第2の当接部は、前記第1の当接部から、前記スピンナットをそれらの間に受け入れるように間隔をおいて配置され、前記医療用物品が前記本体部材の中をいずれかの縦方向に摺動する場合、前記第1の当接部と前記第2の当接部とが、前記医療用物品の動きを妨げる、脊柱状部と、
    前記保持器の下側に前記アクセス用開口部の側まで配置された少なくとも1つの支持面と、
    を含む、医療用ライン固定システム。
  8. 前記医療用物品は、カテーテルハブである請求項7に記載の医療用ライン固定システム。
  9. 前記医療用物品は、コネクタ取付具である請求項7に記載の医療用ライン固定システム。
  10. 前記医療用物品は、前記第1の当接部に当接して、遠位方向への前記医療用物品の動きを阻止するように構成された少なくとも1つの接触面を含む請求項7に記載の医療用ライン固定システム。
  11. 前記医療用物品は、前記第2の当接部に当接して、近位方向への前記医療用物品の動きを阻止するように構成された少なくとも1つの接触面を含む請求項7に記載の医療用ライン固定システム。
  12. 前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離は、調節可能である請求項7に記載の医療用ライン固定システム。
  13. 前記クリップは、前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離を変化させるように、前記本体部材に対して縦方向に摺動する請求項12に記載の医療用ライン固定システム。
  14. 医療用物品と、
    患者の表皮層に貼付するように構成された下部粘着面をそれぞれ含む、2枚のアンカーパッドと、
    保持器と、
    を含む医療用ライン固定システムであって、前記保持器は、
    チャネル軸線周りに貫通させて形成したチャネルを有する本体部材であって、前記チャネルは、前記医療用物品の少なくとも一部分を保持するように構成され、前記医療用物品の一部分を前記チャネルに少なくとも入れ得るように前記本体部材の下側に配置された縦方向アクセス用開口部を有する、本体部材と、
    前記チャネル軸線に平行に延び、当接部を遠位端に有する脊柱状部であって、前記当接部は、前記チャネル軸線に概ね平行に延び、前記医療用物品の縦方向への動きを妨げるように構成された、脊柱状部と、
    前記保持器の下側に、前記チャネル軸線を挟んで対向した前記アクセス用開口部の両側に配置され、前記2枚のアンカーパッドの片方にそれぞれ取り付けられる、2つの支持部と、
    を含む医療用ライン固定システム。
  15. 前記チャネルは、内側の面をさらに含み、当該内側の面の少なくとも一部分は、粘着剤で覆われ、前記医療用物品の一部分と接触するように構成される請求項14に記載の医療用ライン固定システム。
  16. 粘着剤で覆われた前記内側の面の部分は、前記縦方向のアクセス用開口部の反対側に配置される請求項15に記載の医療用ライン固定システム。
  17. 前記医療用物品は、前記少なくとも1つの方向への前記医療用物品の動きを阻止するために、当接部と当接するように構成された少なくとも1つの接触面を含む請求項14に記載の医療用ライン固定システム。
  18. 前記医療用物品は、2つの接触面を含み、前記第1の当接部と前記第2の当接部との距離は、それらの間に前記2つの接触面を受け入れるような長さである請求項14に記載の医療用ライン固定システム。
  19. 前記本体部材は、前記2つの支持部を連結する少なくとも2本の肋骨状部を含む請求項14に記載の医療用ライン固定システム。
  20. スピンナットを有する医療用物品を患者に固定する保持器であって、当該保持器は、
    患者の表皮層に貼付するための下部粘着面をそれぞれ含む2枚のアンカーパッドと、
    前記2枚のアンカーパッドに取り付けられる2つの支持部と、
    前記2つの支持部を連結し下向きの内面を有する、湾曲した肋骨状部であって、前記内面は、断面が切頭形状であり、前記医療用物品の少なくとも一部分をスナップ嵌合式に受け入れて、前記医療用物品を前記保持器内に固定すると、前記医療用物品の、少なくとも下向きの横断方向の動きを妨げるように構成され、前記肋骨状部の近位側に配置された第1の当接部を有する、肋骨状部と、
    少なくとも前記医療用物品の一部分を前記2つの支持部同士の間から前記肋骨状部の内面内に入れ得るように、前記湾曲した肋骨状部の下側に配置された縦方向アクセス用開口部と、
    前記肋骨状部から近位方向に延び、クリップ端部を有する脊柱状部であって、前記クリップ端部は、前記第1の当接部から間隔をおいて配置された第2の当接部を有し、前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離は、前記スピンナットの幅に概ね対応する、脊柱状部と、
    を含む、保持器。
  21. 前記第1の肋骨状部の遠位側に配置され、前記2つの支持部を連結する、湾曲した第2の肋骨状部をさらに含み、当該第2の肋骨状部は、前記医療用物品の少なくとも一部分を保持する形状の内面を有する請求項20に記載の保持器。
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