JP2009303182A - 共同受信システムにおける地上ディジタル放送再送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の共同受信システムの増幅ユニットを交換することなく、アナログ信号に歪み雑音を与えることなく、地上ディジタル放送信号を伝送できるようにする。
【解決手段】VHFローバンド、VHFハイバンド、UHFバンドの3帯域を分離する分波器と、該分波器を通過した各3帯域の信号をそれぞれ増幅する3つの増幅器と、これらの3つの増幅器の3出力を合波して線路に出力する合波器とを有した増幅ユニットが、共同受信アンテナから各需要家に至る線路に配設された共同受信システムにおける再送信装置である。地上ディジタル放送信号を受信する受信装置と、受信装置により受信された地上ディジタル放送信号を、VHFハイバンド用の増幅器162で増幅できる帯域における不使用帯域に変換する周波数変換装置22a〜22dとを有し、周波数変換装置の出力レベルを、増幅ユニットの入力におけるレベルにおいて、VHFローバンド、又はVHFハイバンドのアナログ信号のレベルに対して、所定レベル以上に低減させた。
【選択図】図1
【解決手段】VHFローバンド、VHFハイバンド、UHFバンドの3帯域を分離する分波器と、該分波器を通過した各3帯域の信号をそれぞれ増幅する3つの増幅器と、これらの3つの増幅器の3出力を合波して線路に出力する合波器とを有した増幅ユニットが、共同受信アンテナから各需要家に至る線路に配設された共同受信システムにおける再送信装置である。地上ディジタル放送信号を受信する受信装置と、受信装置により受信された地上ディジタル放送信号を、VHFハイバンド用の増幅器162で増幅できる帯域における不使用帯域に変換する周波数変換装置22a〜22dとを有し、周波数変換装置の出力レベルを、増幅ユニットの入力におけるレベルにおいて、VHFローバンド、又はVHFハイバンドのアナログ信号のレベルに対して、所定レベル以上に低減させた。
【選択図】図1
Description
本発明は、既存のアナログテレビジョン放送信号を再送信する共同受信システムにおいて、地上ディジタル放送信号を受信して、その既存システムに再送信する装置に関する。
最近、地上ディジタル放送が実用化されてきた。将来的には、地上ディジタル放送への移行期間を経て、アナログ放送は、サービスを停止することが予定されている。しかしながら、その移行期間においては、アナログ放送と地上ディジタル放送とを共に受信可能な状態にする必要がある。マンション等の集合住宅や、難視聴地域における住宅の集合、商店街、学校、会社等の複数の端末を有する局所ネットワークを用いたテレビジョン共同受信システムにおいては、各端末において、一斉に、地上ディジタル放送受信装置に切り替えることは困難であり、アナログ放送信号と地上ディジタル放送信号とをこの共同受信システムの伝送路に伝搬する必要がある。また、アナログ放送が停止された後においても、既存の共同受信システムを変更することなく、そのまま、地上ディジタル放送信号が伝送できれば、コストの面においても、大きなメリットがある。
一方、下記特許文献1は、テレビジョン放送信号の全帯域を、一括して、増幅する中継増幅器の配設されたCATV伝送路において、ヘッドエンドにおいて受信した地上ディジタル放送信号を、連続したチャネルを一括して周波数変換(ブロック変換)して、VHF、ミッドハンド、スーパーハイバンドに、変換して、伝送する技術が開示されている。しかし、VHFハイバンドとUHFバンドとを、それぞれ、増幅する増幅ユニット(ブースター)を設けた、集合住宅などの共同受信システムにおける、地上ディジタル放送信号の伝送については、示唆がない。また、その既存システムにおいて、地上ディジタル放送信号を伝送させた場合に、アナログ放送信号に、歪み雑音を与えることを解消することの示唆はない。
特開2006−352237
既存のテレビジョン共同受信システムにおいては、アンテナから受信したRF信号を、分波して、VHFローバンド、VHFハイバンド、UHFバンド毎に、増幅した後、合波して、送出する増幅ユニット(ブースター)が用いられ、伝送路上においても、分岐が多い場合や、伝送路が長い場合などのように信号減衰が大きい場合には、この増幅ユニットが挿入されている。UHFバンドのアナログ放送信号を増幅する増幅器は、県域のアナログ信号用に設計されており、歪み特性の性能が良くない。このために、アナログ信号と多チャネル地上ディジタル放送信号を同時に増幅する場合、地上ディジタル放送信号の歪みが、アナログ信号に妨害を与える。これを解消するためには、伝送路に挿入された全てのUHFバンド用の増幅ユニットを、地上ディジタル放送信号も送信できる歪み特性の良好な高性能増幅ユニットに取り替える必要がある。さらには、多チャネルの地上ディジタル放送信号をUHFバンドで送信する場合には、古い施設においては、既存の伝送路での減衰が大きくなる。このため、歪みの小さい地上ディジタル用の増幅ユニットに交換しただけでは、需要家での受信レベルの低下に対応しきれず、伝送路も高周波における損失の小さい同軸ケーブルに交換する必要がある。
そこで、本発明は、既存のアナログテレビジョン放送用の共同受信システムにおいて、増幅ユニットを交換することなく、その増幅ユニットをそのまま用いて、地上ディジタル放送信号を伝送可能にすることである。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、VHFローバンド、VHFハイバンド、UHFバンドの3帯域を分離する分波器と、該分波器を通過した各3帯域の信号をそれぞれ増幅する3つの増幅器と、これらの3つの増幅器の3出力を合波して線路に出力する合波器とを有した増幅ユニットが、共同受信アンテナから各需要家に至る線路に配設された共同受信システムにおける再送信装置において、地上ディジタル放送信号を受信する受信装置と、受信装置により受信された地上ディジタル放送信号を、VHFローバンド用の増幅器、又は、VHFハイバンド用の増幅器で増幅できる帯域における不使用帯域に変換する周波数変換装置とを有し、周波数変換装置の出力レベルを、増幅ユニットの入力におけるレベルにおいて、VHFローバンド、又はVHFハイバンドのアナログ信号のレベルに対して、所定レベル低減させたことを特徴とする地上ディジタル放送再送信装置である。
本発明において、不使用帯域は、 VHFローバンド、VHFハイバンド、又は、VHFローバンドとVHFハイバンドの間のミッドバンドにおける不使用帯域とすることができる。また、不使用帯域は、VHFハイバンドに隣接するスーパーハイバンドの不使用帯域としても良い。さらに、不使用帯域は、 VHFハイバンドにおける不使用帯域、及び、VHFハイバンドに隣接するスーパーハイバンドの不使用帯域としても良い。また、不使用帯域は、VHFローバンド、VHFハイバンド、又は、VHFローバンドとVHFハイバンドの間のミッドバンドの何れかのバンドの不使用帯域と、スーパーハイバンドの不使用帯域との組合せであっても良い。また、所定レベルは10dBから20dBの間の所定の値であることが望ましい。この範囲の時に、OFDM地上ディジタル放送信号の高品質の再生が可能となり、アナログ放送信号への影響を排除できる。
本発明では、地上ディジタル放送信号を、VHFローバンド用の増幅器、又は、VHFハイバンド用の増幅器で増幅できる帯域における不使用帯域に周波数変換して、その信号レベルを、アナログ放送信号のレベルに対して、所定レベル(望ましくは10dBから20dBの範囲の任意の値)減衰させて、共同受信システムの増幅ユニットに送出するようにしている。このため、既存の共同受信システムにおける増幅ユニットを交換することなく、アナログ信号の品質に影響を与えない地上ディジタル放送信号の伝送が可能となる。不使用帯域としては、VHFローバンド、VHFハイバンド、ミッドバ、又は、スーパーハイバンドのンの不使用帯域である。VHFローバンド、VHFハイバンド、又は、ミッドバンドの不使用帯域と、スーパーハイバンドの不使用帯域との組合せを用いることができる。これらの不使用帯域を用いることで、既設の増幅ユニットを交換することなく、地上ディジタル放送信号をアナログ放送信号に影響を与えることなく、品質良く伝送させることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。ただし、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
図1は、集合住宅等で用いられているテレビジョン共同受信システムを示した構成図である。受信装置を構成する地上ディジタル放送信号を受信するための広域地上ディジタル放送用アンテナ110と県域地上ディジタル放送用アンテナ111、アナログ放送信号を受信するためのアンテナ112とが設けられている。広域地上ディジタル放送用アンテナ110と県域地上ディジタル放送用アンテナ111で受信された信号は伝送路113を伝搬し、地上ディジタル放送再送信装置127で、各チャネル毎に、信号レベルが調整された後、混合器115に出力される。また、アンテナ112で受信されたアナログ信号は伝送路114を伝搬し、混合器115に出力される。アナログ信号と地上ディジタル信号は、混合器115により、混合されて、増幅ユニット100(ブースター)に入力される。
図1は、集合住宅等で用いられているテレビジョン共同受信システムを示した構成図である。受信装置を構成する地上ディジタル放送信号を受信するための広域地上ディジタル放送用アンテナ110と県域地上ディジタル放送用アンテナ111、アナログ放送信号を受信するためのアンテナ112とが設けられている。広域地上ディジタル放送用アンテナ110と県域地上ディジタル放送用アンテナ111で受信された信号は伝送路113を伝搬し、地上ディジタル放送再送信装置127で、各チャネル毎に、信号レベルが調整された後、混合器115に出力される。また、アンテナ112で受信されたアナログ信号は伝送路114を伝搬し、混合器115に出力される。アナログ信号と地上ディジタル信号は、混合器115により、混合されて、増幅ユニット100(ブースター)に入力される。
増幅ユニット100は、放送信号を470MHz以上のUHFバンドと、470MHz未満の帯域に分波する第1分波器150と、第1分波器150により分波された470MHz未満の帯域の信号を、170MHz以上の帯域と、108MHz以下の帯域に分波する第2分波器152を有している。ただし、第2分波器152は、高域フィルタが、170MHz以下が急峻に遮断されるのでももなく、その低域フィルタが、108MHz以上が急峻に遮断されるものではない。したがって、ミッドバンドにおける108MHzから114MHzまでの少なくともチャネルc13は、可変利得調整増幅器160で増幅可能に構成されている。また、ミッドバンドにおける164MHzから170MHzの少なくともチャネルc22は、可変利得調整増幅器162で増幅可能に構成されている。そして、第1分波器150には、UHFバンドの信号を処理する減衰器158、利得調整増幅器164が接続されている。また、第2分波器152の一端には、第1分波器150及び第2分波器152で分波された170MHz以上、470MHz未満の帯域の信号を処理する減衰器156と可変利得調整増幅器162が接続さされている。また、第2分波器152の他端には、第1分波器150及び第2分波器152で分波された108MHz以下、90MHz以上の帯域(VHFローバンド)の信号を処理する減衰器154と可変利得調整増幅器160が接続されている。そして、可変利得調整増幅器160の出力と、可変利得調整増幅器162の出力は、第2合波器166に接続されている。そして、その第2合波器166の出力と、可変利得調整増幅器164の出力は、第1合波器168に接続されている。第1合波器168の出力は、集合住宅の同軸伝送路116に接続されている。
そして、伝送路116には、分配器117、増幅ユニット100と同一構成の増幅ユニット101、分岐器118等が、配設されており、分岐器118には、各端末119(テレビジョン受像機)か接続されている。
次に、図2に基づいて、地上ディジタル放送再送信装置(以下、「再送信装置」という)127の構成を説明する。再送信装置127は、入力端子27aと27bの2系統のRF入力端子を備えている。入力端子27aには広域地上ディジタル放送用アンテナ110からのテレビ信号が入力される。入力端子27bには、県域地上ディジタル放送用アンテナ111からのテレビ信号が入力される。広域放送波は同一送信所から複数局の放送信号が送信されるために、1本のアンテナ110でまとめて受信できる。入力端子27aに入力された信号には、UHF帯域のテレビチャネル以外の不要な信号が含まれているため、バンドパスフィルタ28aにより470〜770MHzの地上ディジタル放送波が伝搬される帯域の高周波信号が抽出される。また、県域地上ディジタル放送信号は、バンドパスフィルタ28bにより抽出される。
分配補償増幅器29は、後段の分配器20での信号の損失を補償する。特に、アンテナ受信レベルが低い場合には、受信信号のCN劣化を抑えるのに効果がある。分配器20により分配された信号は、本発明の周波数変換装置である再送信ユニット22a〜22eに入力し、各再送信ユニットにより信号処理される。再送信ユニット22eは、前段の入力信号選択スイッチ21が、端子S1側に接続されていれば、入力端子27aからの広域地上ディジタル放送信号が入力される。入力信号選択スイッチ21が、端子S2側に接続されていれば、入力端子27bからの県域地上ディジタル放送信号が入力される。
再送信ユニット22a〜22eから出力される各地上ディジタル放送信号は、混合器23で混合され、可変減衰器24及び増幅器25により適切なレベルに調整され、出力端子26より出力される。
3チャネル分の帯域の信号を処理する場合の一つの再送信ユニット22aの構成は、図3に示す構成である。この例では、連続した3チャネルの信号が一括して処理される。入力端子1には、分配器20からの信号が入力される。その信号には、再送信を希望する地上ディジタル放送信号以外の不要な信号が含まれている。バンドパスフィルタ2により、再送信を希望するチャネルが含まれている3チャネル分の帯域以外の帯域の信号を減衰させる。バンドパスフィルタ2の通過帯域幅は連続した帯域である3チャネル(18MHz)以上確保する。このバンドパスフィルタ2は、LC回路で構成されている。バンドパスフィルタ2で抽出された地上ディジタル放送信号は、局部発振器4とミキサ3とで構成されるダウンコンバータ13により中間周波帯域信号(以下、「IF信号」という)に変換される。このIF信号は、中間信号処理回路14に入力する。中間信号処理回路14は、IF信号を3分配する分配器17、分配された各IF信号を各チャネル毎に抽出する中心周波数がそれぞれ6MHzづつ異なる3種類のSAWフィルタ5a,5b,5cと、そのフィルタの各出力信号を、それぞれ、増幅する利得制御増幅器(AGC)6a,6b,6cと、利得制御増幅器6a,6b,6cからの各出力を混合する混合器18とで構成されている。
SAWフィルタ5a,5b,5cの中心周波数は、それぞれ、51,57,63MHzであり、変換するUHF帯域の地上デジィタル放送の連続した3チャネルのうちの中間チャネルの入力信号の中心周波数がSAWフィルタ5bの中心周波数57MHzとなるように、局部発振器4の発振周波数が設定されている。各SAWフィルタにより単チャネル毎に抽出された信号は、利得制御増幅器6a,6b,6cにより、信号レベルの補正が行われる。常に、一定信号レベルとなるようにAGC動作が行われる。
中間周波信号処理回路14で、各チャネルの信号レベルが一定に整列されて、局部発振器8とミクサ7とで構成されるアップコンバータ15により、後述するVHFハイバンド、スーパーハイバンドの所望の送信チャネルのRF信号に変換される。
得られたRF信号は、後段のバンドパスフィルタ9により、再送信をする所定のチャネル以外の不要な信号(局部発振周波数、イメージ信号など)が除去される。
上記の3チャネル分を再送信する場合の一つの再送信ユニット22aの構成は、上記の通りであるが、後述するように、この中間周波帯域における連続した3チャネル分において、あるチャネルは処理しない場合がある。その場合には、中間周波帯域の使用しないチャネルに相当するSAWフィルタ、利得制御増幅器は、再送信ユニットに実装されない。
図5は、各地域における地上ディジタル放送信号のチャネル配置を示している。チャネル番号は、物理チャネルを表し、13ch以上がUHF帯域である。関東地方の広域地上ディジタル放送信号の帯域は、20ch〜28chまで、9chが連続している。
本実施例は、VHFハイバンドのアナログ放送信号の不使用チャネルと、164MHzから170MHzのチャネルc23に、地上ディジタル放送信号を挿入するものである。このために、本実施例では、まず、UHF帯域の連続した3チャネル分を1単位として、18MHz帯域幅の中間周波帯域へダウンコンバートする。中間周波帯域における連続した3チャネルのうち、どのチャネルの信号を使用するかは、次の4パターンに分類される。図6の(a)に示す連続した3チャネル、図6の(b)に示す連続した2チャネル、図6の(c)に示す両側の2チャネル、又は、図6の(d)に示す1チャネルの4種類である。ただし、連続した2チャネル分を使用する場合には、3チャネルのうちの低い方の連続2チャネル、高い方の連続2チャネルを用いるパターンがあるが、これは、ダウンコンバートする搬送波の周波数を1チャネル分変化させれば、(b)に示す、低い方の連続2チャネルを使用することで足りる。また、1チャネルだけを使用する場合にも、ダウンコンバートする搬送はの周波数を1チャネル分、又は2チャネル分変化させれば、(d)に示すように、最も低い1チャネルを使用することで足りる。
したがって、地上ディジタル放送信号の連続した3チャネル分は、図6の(a)〜(d)に示す4通りの何れかの中間周波帯域に変換される。この配置パターンに対応して、4種の再送信ユニットが準備される。図6の(a)の帯域配置パターンの場合には、18MHz帯域幅の中間周波数帯域において3つのチャネルの最下チャネルに相当するSAWフィルタ5aと利得制御増幅器6a、中間チャネルに相当するSAWフィルタ5bと利得制御増幅器6b、最上チャネルに相当するSAWフィルタ5cと利得制御増幅器6cの全てが実装された第1種の再送信ユニット22aが用いられる。図6の(b)の帯域配置パターンの場合には、18MHz帯域幅の中間周波数帯域において、最下チャネルに相当するSAWフィルタ5aと利得制御増幅器6a、中間チャネルに相当するSAWフィルタ5bと利得制御増幅器6bが実装され、最上チャネルに当たるSAWフィルタ5cと利得制御増幅器6cが実装されない第2種の再送信ユニット22aが準備される。図6の(c)の帯域配置パターンの場合には、18MHz帯域幅の中間周波数帯域において、最下チャネルに相当するSAWフィルタ5aと利得制御増幅器6a、最上チャネルに相当するSAWフィルタ5cと利得制御増幅器6cが実装され、中間チャネルに当たるSAWフィルタ5bと利得制御増幅器6bが実装されない第3種の再送信ユニット22aが準備される。図6の(d)の帯域配置パターンの場合には、18MHz帯域幅の中間周波数帯域において、最下チャネルに当たるSAWフィルタ5aと利得制御増幅器6aのみが実装され、他の中間、最上のチャネルに相当するSAWフィルタ5bと利得制御増幅器6b、SAWフィルタ5cと利得制御増幅器6cは実装されない第4種の再送信ユニット22aが準備される。このように、再送信ユニット22aは、これらの4種のものを準備すれば良い。
これらのどのパターンを組み合わせれば、地上ディジタル放送信号をVHFハイバンドの不使用チャネル、ミッドバンドの一部、スーパーハイバンド、VHFハイバンド及びスーパーハイバンドの不使用チャネルの配置に変換できるかは、それらの不使用チャネルの配置と、地上ディジタル放送信号の配置によって決定される。
例えば、VHFハイバンドの不使用チャネルが、図4に示すように、物理チャネルの5、7、9、11とし、スーパーハイバンドは、下限周波数222MHzから少なくとも10チャネル分は不使用であるとする。なお、7、8チャネルは2MHzだけ重なっている。そこで、地上ディジタル放送を挿入できるチャネルをミッドバンドのc22、VHFハイバンドの5、9、11、スーパーハイバンドc23〜c27の合計9チャネルとする。
図5に示すような、関東広域地上ディジタル放送のチャネル変換について説明する。チャネルc22、5、及びチャネル9、11のチャネル配置パターンは、中間チャネルを使用しない図6の(c)に示すものとなる。また、スーパーハイバンドのチャネルc23〜c25の3連続チャネル配置パターンは、図6の(a)に示すパターンとなり、スーパーハイバンドのチャネルc26、c27の2連続チャネル配置パターンは、図6の(b)のパターンとなる。したがって、この例の場合には、地上ディジタル放送再送信装置127は、図2に示すように、4つの再送信ユニット22a〜22dが使用される。再送信ユニット22a、22bは、中間周波帯域の中間チャネルを使用しないので上述の第3種の再送信ユニットであり、再送信ユニット22cは、中間周波帯域の全て3チャネルが使用されるので、上述の第1種の再送信ユニットであり、再送信ユニット22dは、中間周波帯域の最上チャネルだけが使用されないので、上述の第2種の再送信ユニットである。
第3種の再送信ユニット22aは、UHFのチャネル20、22を、ミッドバンドのチャネルc22と、VHFハイバンドのチャネル5に変換するものであり、第3種の再送信ユニット22bは、UHFのチャネル21、23を、VHFハイバンドのチャネル9、11に変換するものとなる。また、第1種の再送信ユニット22cは、UHFのチャネル24、25、26を、スーパーハイバンドのチャネルc23、c24、c25に変換するものとなる。さらに、第2種の再送信ユニット22dは、UHFのチャネル27、28を、スーパーハイバンドのチャネルc26、c27に変換するものとなる。この場合には、3種類で、合計4台の再送信ユニットが用いられる。何れの種類の再送信ユニットであっても、各3チャネル分の信号は、共通の18MHz帯域幅の中間周波帯域に変換されるために、SAWフィルタ5a,5b、5cは、3種類準備すれば良いことになる。あとは、3チャネル分の中間周波帯域を、所望の帯域へアップコンバートするための搬送波の周波数を、各再送信ユニット毎に設定するだけである。
また、近畿広域地上ディジタル放送の場合には、次のようになる。近畿広域地上ディジタル放送の場合には、7チャネルであるので、関東広域地上ディジタル放送の場合に比べて2チャネル少ない。したがって、再送信用のチャネルが9チャネル分用意されているとすると、どの2チャネルを使用しないかで、用いる再送信ユニットの種類が異なる。また、アナログテレビジョン放送信号は、近畿では、2、4、6、8、10、12チャネルが使用されている。したがって、上記の関東広域の場合と同様に、ミッドバンドのチャネルc22、VHFハイバンドのチャネル5、9、11の不使用チャネルと、スーパーハイバンドのチャネルc23〜c25の3チャネルを用いる。そこで、まずは、周波数の低いチャネルから、順次、地上ディジタル放送信号を埋めるものとする。この場合には、再送信ユニットは、3種、合計4台必要となる。したがって、地上ディジタル放送再送信装置127は、関東広域地上ディジタル放送の場合と同様に、図2に示すものとなる。第3種の再送信ユニット22aを用いて、UHFのチャネル13、15を、チャネルc22、5に変換する。また、第3種の再送信ユニット22bを用いて、UHFのチャネル14、16をチャネル9、11に変換する。第2種の再送信ユニット22cを用いて、UHFのチャネル17、18をスーパーハイバンドのチャネルc23、c24に変換する。また、第4種の再送信ユニット22dを用いて、UHFのチャネル24をスーパーハイバンドのチャネルc25に変換する。
地上ディジタル放送信号のチャネルを、変換後の最上チャネルでるスーパーハイバンドのチャネルc27の側から順に、周波数の低いチャネルに変換する場合には、次のようになる。スーパーハイバンドで使用できるチャネルはc23〜27の連続した5チャネルを想定しているので、地上ディジルタ放送の連続した6チャネルのうち5チャネル分を、第1種と、第2種の再送信ユニットにより変換する。例えば、UHFのチャネル13、14、15を、第1種の再送信ユニットにより、チャネルc23、c24、c25に変換し、UHFのチャネル16、17を、第2種の再送信ユニットにより、チャネルc26、27に変換し、UHFのチャネル18を、第4種の再送信ユニットにより、チャネル11に変換し、UHFのチャネル24を、第4種の再送信ユニットにより、チャネル9に変換する。このように、3種、4台の再送信ユニットを用いて変換することができる。
また、中京広域地上ディジタル放送の場合には、次のようになる。中京広域地上ディジタル放送の場合には、7チャネルであるので、関東広域地上ディジタル放送の場合に比べて2チャネル少ない。したがって、再送信用のチャネルが9チャネル分用意されているとすると、どの2チャネルを使用しないかで、用いる再送信ユニットの種類が異なる。また、アナログテレビジョ信号は、チャネル1、3、5、9、11が使用されているので、VHハイバンドの不使用チャネル4、6、8、10、スーパーハイバンドのチャネルc23〜c25の3チャネルを用いる。そこで、まずは、VHFハイバンドの低いチャネルから、順次、地上ディジタル放送信号を埋めるものとする。この場合には、再送信ユニットは、3種、合計4台必要となる。したがって、地上ディジタル放送再送信装置127は、関東広域地上ディジタル放送の場合と同様に、図2に示すものとなる。第3種の再送信ユニット22aを用いて、UHFのチャネル18、20を、チャネル4、6に変換する。また、第3種の再送信ユニット22bを用いて、UHFのチャネル19、21をチャネル8、10に変換する。第2種の再送信ユニット22cを用いて、UHFのチャネル22、23をスーパーハイバンドのチャネルc23、c24に変換する。また、第4種の再送信ユニット22dを用いて、UHFのチャネル13をスーパーハイバンドのチャネルc25に変換する。
地上ディジタル放送信号のチャネルを、変換後の最上チャネルでるスーパーハイバンドのチャネルc27の側から順に、周波数の低いチャネルに変換する場合には、次のようになる。地上ディジルタ放送の連続した6チャネルのうち5チャネル分を、第1種と、第2種の再送信ユニットにより変換する。例えば、UHFのチャネル21、22、23を、第1種の再送信ユニットにより、チャネルc23、c24、c25に変換し、UHFのチャネル19、20を、第2種の再送信ユニットにより、チャネルc26、27に変換し、UHFのチャネル18を、第4種の再送信ユニットにより、チャネル10に変換し、UHFのチャネル13を、第4種の再送信ユニットにより、チャネル8に変換する。もちろん、チャネル12は不使用帯域であるので、このチャネルを用いても良い。このように、3種、4台の再送信ユニットを用いて変換することができる。
上記の説明から明らかなように、連続した4チャネルを、中間周波帯域において、中間チャネルを使用しない図6の(c)の配置パターンの2つに変換する場合には、第3種の再送信ユニットを2台用いることになる。同様に、中間チャネルを使用しない図6の(c)の配置パターンの3つに変換する場合には、連続した6チャネルに対して実行することができる。
上記の何れの場合においても、合波器168の出力において、アナログ放送信号のレベルに対して、チャネル変換後の地上ディジルタ放送信号のレベルは、20dB低くなるよに、利得制御増幅器6a〜6c又は減衰器10又は減衰器24で調整される。このように、地上ディジタル放送信号のレベルが、アナログ放送信号のレベルよりも、分波器150の入力において、20dB以上低くすることにより、増幅ユニット100のVHFハイバンド用の増幅器162が、既存のアナログ信号用のものでり、線形特性が悪くとも、地上ディジタル放送信号の歪み雑音が、アナログ放送信号に重畳されることはなく、アナログ放送の品質を低下させることはない。
変換する地上ディジタル放送信号のチャネル数が少ない場合には、VHFハイバンドの不使用チャネルだけ用いるようにしても良い。また、VHFローバンドのチャネル2が不使用であれば、これを地上ディジタル放送信号の変換先帯域としても良い。また、ミッドバンドのチャネルc13、c22を用いても良い。また、スーパーハイバンドの下限から、変換するチャネル分だけの帯域が、既存の共同受信システムで、伝送可能な場合には、そのスーパーハイバンドだけに、変換するようにすれば良い。この場合には、変換後のチャネルも連続しているので、関東広域地上ディジタル放送信号の場合には、連続したUHFの9チャネル分を一括して、スーパーハイバンドに変換しても良い。また、上記のように、3台の第1種の再送信ユニットを用いても良い。近畿と中京広域地上ディジタル放送信号の場合には、地上ディジタル放送信号は6チャネルが連続しているので、6チャネル一括してスーパーハイバンドに変換して、残りの1チャネルだけを単独で、スーパーハイバンドに変換しても良い。この場合に、6チャネルの一括変換は、上記の第1種の再送信ユニットを2台用いて行って良い。個別のチャネル毎に行うのに比べて、地上ディジタル放送再送信装置の消費電力を低減することができる。連続した3チャネル単位で、ダウン、アップコンバートすると、SAWフィルタの種類が3種類で良く、構成や保守が用意となる。
本発明は、既存のアナログテレビジョン放送信号を伝送する共同受信システムにおいて、地上ディジタル放送信号を伝送するのに用いることができる。
4,8…局部発振器
5a〜5c…SAWフィルタ
6a〜6c…利得制御増幅器
13…ダウンコンバータ
14…中間周波信号処理回路
15…アップコンバータ
17…分配器(第1分配器)
18…混合器(第1混合器)
20…分配器(第1分配器)
21…スイッチ
22a〜22e…再送信ユニット
23…混合器(第2混合器)
100…増幅ユニット
110…広域地上ディジタル放送用アンテナ
111…県域地上ディジタル放送用アンテナ
112…アナログ放送用アンテナ
113…伝送路
115…混合器
116a、116b…中継増幅器
150…第1分波器
152…第2分波器
166…第2合波器
168…第1合波器
5a〜5c…SAWフィルタ
6a〜6c…利得制御増幅器
13…ダウンコンバータ
14…中間周波信号処理回路
15…アップコンバータ
17…分配器(第1分配器)
18…混合器(第1混合器)
20…分配器(第1分配器)
21…スイッチ
22a〜22e…再送信ユニット
23…混合器(第2混合器)
100…増幅ユニット
110…広域地上ディジタル放送用アンテナ
111…県域地上ディジタル放送用アンテナ
112…アナログ放送用アンテナ
113…伝送路
115…混合器
116a、116b…中継増幅器
150…第1分波器
152…第2分波器
166…第2合波器
168…第1合波器
Claims (5)
- VHFローバンド、VHFハイバンド、UHFバンドの3帯域を分離する分波器と、該分波器を通過した各3帯域の信号をそれぞれ増幅する3つの増幅器と、これらの3つの増幅器の3出力を合波して線路に出力する合波器とを有した増幅ユニットが、共同受信アンテナから各需要家に至る線路に配設された共同受信システムにおける再送信装置において、
地上ディジタル放送信号を受信する受信装置と、
前記受信装置により受信された前記地上ディジタル放送信号を、前記VHFローバンド用の増幅器、又は、前記VHFハイバンド用の増幅器で増幅できる帯域における不使用帯域に変換する周波数変換装置とを
有し、
前記周波数変換装置の出力レベルを、前記増幅ユニットの入力におけるレベルにおいて、VHFローバンド、又はVHFハイバンドのアナログ信号のレベルに対して、所定レベル低減させた
ことを特徴とする地上ディジタル放送再送信装置。 - 前記不使用帯域は、 前記VHFローバンド、前記VHFハイバンド、又は、VHFローバンドと前記VHFハイバンドの間のミッドバンドにおける不使用帯域であることを特徴とする請求項1に記載の地上ディジタル放送再送信装置。
- 前記不使用帯域は、前記VHFハイバンドに隣接するスーパーハイバンドの不使用帯域であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地上ディジタル放送再送信装置。
- 前記不使用帯域は、 前記VHFハイバンドにおける不使用帯域、及び、前記VHFハイバンドに隣接するスーパーハイバンドの不使用帯域であることを特徴とする請求項1に記載の地上ディジタル放送再送信装置。
- 前記所定レベルは10dBから20dBの間の所定の値であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の地上ディジタル放送再送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008158547A JP2009303182A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | 共同受信システムにおける地上ディジタル放送再送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008158547A JP2009303182A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | 共同受信システムにおける地上ディジタル放送再送信装置 |
Publications (1)
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JP2009303182A true JP2009303182A (ja) | 2009-12-24 |
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ID=41549556
Family Applications (1)
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JP2008158547A Pending JP2009303182A (ja) | 2008-06-17 | 2008-06-17 | 共同受信システムにおける地上ディジタル放送再送信装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009303182A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012105226A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Dx Antenna Co Ltd | 周波数変換装置 |
-
2008
- 2008-06-17 JP JP2008158547A patent/JP2009303182A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012105226A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Dx Antenna Co Ltd | 周波数変換装置 |
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